株式会社フェローテックホールディングス 内部統制報告書 第41期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
提出書類 | 内部統制報告書-第41期(令和2年4月1日-令和3年3月31日) |
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提出者 | 株式会社フェローテックホールディングス |
カテゴリ | 内部統制報告書 |
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株式会社フェローテックホールディングス(E02024)
内部統制報告書
【表紙】
【提出書類】 内部統制報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の4第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2021年6月30日
【会社名】 株式会社フェローテックホールディングス
Ferrotec Holdings Corporation
【英訳名】
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 賀 賢漢
-
【最高財務責任者の役職氏名】
【本店の所在の場所】 東京都中央区日本橋二丁目3番4号
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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内部統制報告書
1【財務報告に係る内部統制の基本的枠組みに関する事項】
代表取締役社長 賀 賢漢は、当社並びに連結子会社及び持分法適用関連会社(以下「当社グループ」という。)
の財務報告に係る内部統制の整備及び運用に責任を有しており、企業会計審議会の公表した「財務報告に係る内部統
制の評価及び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の設定について(意見
書)」に示されている内部統制の基本的枠組みに準拠して財務報告に係る内部統制を整備及び運用しております。
なお、内部統制は、内部統制の各基本的要素が有機的に結びつき、一体となって機能することで、その目的を合理
的な範囲で達成しようとするものであります。このため、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完
全には防止又は発見することができない可能性があります。
2【評価の範囲、基準日及び評価手続に関する事項】
当社グループでは、2021年3月31日を評価の基準日として、一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制
の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価を実施いたしました。
財務報告に係る内部統制の評価手続の概要としては、連結財務報告全体に重要な影響を及ぼす内部統制(全社的な
内部統制)の整備及び運用状況の評価を行い、その結果を踏まえて、評価対象とする業務プロセスを選定いたしまし
た。業務プロセスの評価においては、選定された業務プロセスを分析した上で、財務報告の信頼性に重要な影響を及
ぼす統制上の要点を識別し、統制上の要点について整備及び運用状況を評価することによって、内部統制の有効性に
関する評価を行いました。
財務報告に係る内部統制の評価の範囲は、当社グループの中で、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性の観点か
ら評価が必要な範囲として、連結会計年度の単体売上高(連結会社間取引消去前)を指標に、その総和の概ね95%と
なる当社と連結子会社19社及び持分法適用関連会社3社の合計23社について、全社的な内部統制、決算・財務報告に
係る業務プロセスを全社的な観点で評価いたしました。
業務プロセスの内部統制の評価範囲については、当社グループが製造業であることを勘案し、連結会計年度の単体
売上高(連結会社間取引消去前)を指標に、当社及びその金額が高い事業拠点から合算して、全事業拠点の単体売上
高(連結会社間取引消去前)の総和の概ね三分の二に達するまでの事業拠点を「重要な事業拠点」として選定いたし
ました。
選定した重要な事業拠点においては、企業の事業目的に大きく関わる勘定科目として売上高、売掛金及び棚卸資産
に至る業務プロセスを評価の対象としました。更に、選定した重要な事業拠点にかかわらず、それ以外の事業拠点を
も含めた範囲について、重要な虚偽記載の発生可能性が高く、見積りや予測を伴う重要な勘定科目に係る業務プロセ
スやリスクが大きい取引を行っている事業又は業務に係る業務プロセスを、財務報告への影響を勘案して重要性の大
きい業務プロセスとして評価対象に追加いたしました。
3【評価結果に関する事項】
代表取締役社長 賀 賢漢は、上記の評価の結果、下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に
重要な影響を及ぼすこととなり、開示すべき重要な不備に該当すると判断いたしました。したがって、 当連結会計年
度の末日時点 において、当社グループの財務報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。
記
1) 開示すべき重要な不備の内容
(1)米国子会社及び当社における全社的な内部統制の不備
当社の米国子会社であるFerrotec (USA) Corporation(以下「FTU」という)において、COVID-19のパンデ
ミックを受けたリモートワーク環境下での業務処理統制に係る内部統制の整備状況に関する記録を欠いており、
当連結会計年度末日 までに適時に運用評価を実施しておりませんでした。FTUの管理責任者はその状況を把握し
ておらず、親会社である当社もFTUに対して適切に管理・指導を行えず、十分な牽制機能を発揮できませんでし
た。これは、FTU及び当社の全社的な内部統制における情報伝達及びモニタリングの不備であり、開示すべき重
要な不備に該当すると判断しております。
(2)中国子会社における決算・財務報告プロセスの不備
当社は、株式報酬費用の一部の会計処理に関して訂正すべき事項が判明し、2021年6月8日に決算短信を訂
正いたしました。これは、当社の連結子会社である寧夏富楽徳石英材料有限公司(以下「AQMN」という)及び杭
州盾源聚芯半導体科技有限公司において当連結会計年度に発生した中国子会社の役員及び従業員で構成される持
株会への増資割当てに関する株式報酬費用について、2021年5月14日に公表した決算短信においては費用一括計
上として会計処理を行いましたが、その後、監査法人と協議の上で報酬対象期間について改めて検証した結果、
2020年12月を開始月とする5年間で均等按分計上すべきと判断したものです。関連当事者取引である株式報酬と
いう非定型且つ重要な取引の会計処理を訂正し、決算短信の訂正に至ったことは、決算・財務報告プロセスの不
備に起因するものであり、開示すべき重要な不備に該当すると判断しております。
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2) 当連結会計年度の末日までに是正できなかった理由
いずれの開示すべき重要な不備も当連結会計年度の末日までに是正されなかった理由は、事実の判明が当連結
会計年度末日後になったためです。
3) 開示すべき重要な不備の是正方針
当社は、財務報告に係る内部統制の重要性を認識しており、内部統制を強化し、財務報告の信頼性を確保して
いく方針であります。
(1) 米国子会社及び当社における全社的な内部統制の不備
不備の主な発生原因は、FTUにおける管理責任者の我が国の内部統制報告制度についての知識不足、当社にお
けるグループ会社に対する内部統制の管理・指導の不足にあると認識しており、以下の再発防止策を講じま
す。
① FTUにおける内部統制の管理者の増強、当社におけるグループ会社に対する内部統制の管理・指導を担当する
人員の増強
② FTUの業務処理統制に係る内部統制の記録の整備及び当社による整備状況の確認
③ 当社内部監査部門によるFTUの内部監査担当者への教育
④ 当社内部監査部門によるFTU内部監査計画の実施状況の管理の強化(四半期毎のモニタリング)
(2) 中国子会社における決算・財務報告プロセスの不備
不備の主な発生原因は、AQMN及び当社における経理人材の不足、財務報告における非定型取引の管理・検証プ
ロセスが不十分であったことにあると認識しており、以下の再発防止策を講じます。
① 当社及びAQMNの経理を担当する人材の増強、AQMNに対するIFRS等会計知見の教育・強化
② 非定型取引に関する、当社によるAQMNの決算・財務報告プロセスの管理強化
4) 連結財務諸表等に与える影響
開示すべき重要な不備に起因する必要な修正事項は、連結財務諸表において適正に反映しております。
4【付記事項】
付記すべき事項はありません。
5【特記事項】
特記すべき事項はありません。
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