株式会社ナ・デックス 有価証券報告書 第73期(2022/05/01-2023/04/30)
提出書類 | 有価証券報告書-第73期(2022/05/01-2023/04/30) |
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提出者 | 株式会社ナ・デックス |
カテゴリ | 有価証券報告書 |
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株式会社ナ・デックス(E02011)
有価証券報告書
【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 東海財務局長
【提出日】 2023年7月26日
【事業年度】 第73期(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日)
【会社名】 株式会社ナ・デックス
【英訳名】 NADEX CO., LTD.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 進 藤 大 資
【本店の所在の場所】 名古屋市中区古渡町9番27号
【電話番号】 (052)323-2211(代表)
【事務連絡者氏名】 経営管理部長 丸 山 哲 男
【最寄りの連絡場所】 名古屋市中区古渡町9番27号
【電話番号】 (052)323-2211(代表)
【事務連絡者氏名】 経営管理部長 丸 山 哲 男
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
(1) 連結経営指標等
回次 第69期 第70期 第71期 第72期 第73期
決算年月 2019年4月 2020年4月 2021年4月 2022年4月 2023年4月
売上高 (千円) 32,912,902 31,379,445 30,735,823 34,611,976 36,194,834
経常利益 (千円) 1,611,140 978,166 877,720 1,406,905 2,014,047
親会社株主に帰属する
(千円) 1,106,882 574,138 560,204 1,005,438 1,331,137
当期純利益
包括利益 (千円) 1,185,941 457,114 906,865 1,483,482 1,824,588
純資産額 (千円) 15,114,952 15,301,433 16,110,614 17,406,530 18,899,277
総資産額 (千円) 25,791,188 30,525,030 27,295,805 29,940,733 29,961,366
1株当たり純資産額 (円) 1,632.03 1,641.47 1,724.84 1,859.21 2,013.22
1株当たり当期純利益 (円) 119.88 62.06 60.40 108.14 142.86
潜在株式調整後
(円) - - - - -
1株当たり当期純利益
自己資本比率 (%) 58.45 49.78 58.65 57.77 62.65
自己資本利益率 (%) 7.53 3.79 3.59 6.03 7.38
株価収益率 (倍) 7.10 10.68 11.82 6.09 7.06
営業活動による
(千円) △ 155,586 972,465 1,480,486 920,688 729,853
キャッシュ・フロー
投資活動による
(千円) △ 339,714 △ 1,804,184 447,102 △ 855,884 153,877
キャッシュ・フロー
財務活動による
(千円) △ 591,087 1,192,675 △ 2,939,694 △ 607,152 △ 937,177
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物
(千円) 5,611,536 6,181,516 5,194,303 4,870,298 5,073,600
の期末残高
788 789 797 771
従業員数 590
(名)
[外、平均臨時雇用者数] [ 51 ]
[ 58 ] [ 68 ] [ 109 ] [ 132 ]
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式がないため記載しておりません。
2.従業員数については、臨時雇用者数の総数が従業員数の100分の10以上であるため、[ ]内に年間の平均人
員数を外数で記載しております。
3.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第72期の期首から適用しており
ます。第72期連結会計年度以降については、当該会計基準等を適用した後の数値を記載しております。
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(2) 提出会社の経営指標等
回次 第69期 第70期 第71期 第72期 第73期
決算年月 2019年4月 2020年4月 2021年4月 2022年4月 2023年4月
売上高 (千円) 25,074,606 21,390,380 21,610,269 22,764,010 23,499,219
経常利益 (千円) 951,857 712,423 774,404 1,066,759 1,604,614
当期純利益 (千円) 791,875 598,484 601,880 857,085 1,091,262
資本金 (千円) 1,028,078 1,028,078 1,028,078 1,028,078 1,028,078
発行済株式総数 (株) 9,605,800 9,605,800 9,605,800 9,605,800 9,605,800
純資産額 (千円) 12,075,101 12,319,098 13,028,395 13,658,188 14,523,009
総資産額 (千円) 20,167,139 22,228,551 21,374,302 22,909,435 22,959,067
1株当たり純資産額 (円) 1,307.06 1,330.75 1,403.49 1,467.93 1,557.47
1株当たり配当額
36.00 19.00 19.00 33.00 43.00
(内1株当たり (円)
( 12.00 ) ( 10.00 ) ( 3.00 ) ( 7.00 ) ( 11.00 )
中間配当額)
1株当たり当期純利益 (円) 85.76 64.69 64.89 92.18 117.11
潜在株式調整後
(円) - - - - -
1株当たり当期純利益
自己資本比率 (%) 59.87 55.42 60.95 59.61 63.25
自己資本利益率 (%) 6.64 4.90 4.74 6.42 7.74
株価収益率 (倍) 9.93 10.24 11.00 7.14 8.62
配当性向 (%) 41.97 29.37 29.28 35.79 36.71
従業員数 (名) 227 219 216 220 225
株主総利回り
71.84 58.09 63.75 61.97 93.85
(比較指標:配当込み (%)
( 93.22 ) ( 86.60 ) ( 114.61 ) ( 117.41 ) ( 130.72 )
TOPIX)
最高株価 (円) 1,410 954 837 965 1,104
最低株価 (円) 831 520 601 631 611
(注) 1.第69期の1株当たり配当額36円は、特別配当26円を含んでおります。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式がないため記載しておりません。
3.最高株価および最低株価は、2022年4月4日より東京証券取引所スタンダード市場におけるものでありま
す。それ以前は、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。
4.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第72期の期首から適用しており
ます。第72期事業年度以降については、当該会計基準等を適用した後の数値を記載しております。
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2 【沿革】
年月 主たる事業内容の変遷
1950年10月 名古屋市中村区小鳥町50番地に、セレン整流器、溶接機器の製造・販売を目的に資本金500千円で株
式会社名古屋電元社(現 株式会社ナ・デックス)を設立。
1956年4月 名古屋市北区水切町に水切工場を新設。
1957年4月 水切工場において本格的に抵抗溶接制御装置の製作、販売を開始。
1965年4月 愛知県西春日井郡西春町(現 愛知県北名古屋市)に西春工場(現 技術センター)を新設し、同時に水
切工場を廃止。
1969年8月 販売拡大と機構充実のため名古屋市中区古渡町に本社社屋を新築し、小鳥町より移転。
1969年10月 株式会社名電工作所(2001年6月に株式会社メイデックスに商号変更)を設立。
1974年5月 大阪市淀川区に大阪支店(現 西部営業部)を開設。
1974年7月 名電産業株式会社(株式会社メイデックスに吸収合併)を設立。
1974年11月 東京都杉並区に東京営業所(現 東部営業部 さいたま市大宮区)を開設。
1989年2月 WELTRONIC/TECHNITRON, CORP.(現 NADEX OF AMERICA CORP.、現 連結子会社)を米国(デラウェア
州)に合弁企業として設立。
1992年5月 株式会社名古屋電元社から株式会社ナ・デックスに商号変更。
1995年3月 日本証券業協会に店頭登録銘柄として株式公開。
1999年7月 WELTRONIC/TECHNITRON, CORP.が、MEDAR CORP.(現 WELDING TECHNOLOGY CORP.、現 連結子会社)を
米国(ミシガン州)に設立。
2001年8月 株式会社フジックス(現 持分法適用関連会社)の株式を30.0%取得。
2002年2月 WELDING TECHNOLOGY CORP.が、MEDAR CANADA, LTD.(現 連結子会社)をカナダ(オンタリオ州)に設
立。
2003年7月 那電久寿機器(上海)有限公司(現 連結子会社)を中国(上海市)に設立。
2004年12月 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
2005年11月 北九州市小倉北区に北九州営業所を開設。
2008年4月 NADEX (THAILAND) CO.,LTD.(現 連結子会社)をタイ(バンコク)に設立。
2008年5月 タイのS.A.TECH CO.,LTD.(現 NADEX ENGINEERING CO.,LTD.、現 連結子会社)の株式を90.0%取
得。
2009年5月 株式会社メイデックスが名電産業株式会社を吸収合併し、株式会社ナ・デックスプロダクツ(現 連
結子会社)に商号変更。
2010年4月 ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ市場に株式を上場。
2012年1月 横浜市港北区に横浜営業所を開設。
PT. NADESCO INDONESIA(現 連結子会社)をインドネシア(チカラン)に設立。
2013年2月 NADEX MEXICANA, S.A. de C.V.(現 連結子会社)をメキシコ(ケレタロ)に設立。
2013年5月 株式会社ナ・デックスプロダクツが福井県敦賀市にナ・デックスレーザR&Dセンターを開設。
2013年7月 大阪証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上
場。
2013年10月 イシコテック株式会社(株式会社タマリ工業に吸収合併)の株式を、100.0%取得。
2013年11月 WELTRONIC/TECHNITRON, INC.の株式を追加取得し完全子会社化。
2014年3月 WELTRONIC/TECHNITRON, INC.からNADEX OF AMERICA CORP.に商号変更。
2015年3月 広島市安佐南区に広島営業所(現 広島市東区)を開設。
2015年8月 京都市下京区に京都ソフト開発センター(現 京都開発センター)を開設。
2015年11月 浜松市中区に浜松営業所(現 浜松市南区)を、福井県敦賀市に福井営業所を開設。
2016年7月 PT. NADESCO ENGINEERING INDONESIA(現 連結子会社)をインドネシア(チカラン)に設立。
2019年11月 株式会社タマリ工業(現 連結子会社)の全株式を取得。これに伴い、株式会社タマリ工業の100.0%
子会社である株式会社シンテックおよび株式会社テクノシステムも連結子会社となる。
2022年4月 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行。
2022年9 月 群馬県太田市に太田営業所を開設。
2023年4月 株式会社タマリ工業がイシコテック株式会社を吸収合併。
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3 【事業の内容】
当社グループは、当社、子会社15社および関連会社3社から構成されており、国内自動車業界でトップシェアを誇
る抵抗溶接制御装置を主軸に、レーザ加工技術、異材接合、ITを用いた次世代工法・加工ソリューションの提供を行
うプロセスソリューション事業、ロボット・FAシステムを中心とした省人化・自動化設備の代理店販売を、単体機か
ら製造ラインまでワンストップで行うファクトリーオートメーション事業、当社グループが保有するメーカー機能・
エンジニアリング機能を活用し、お客さまが求める生産システムをオーダーメイドで構想からカタチにするシステム
インテグレーション事業、電子・電気制御部品の代理店販売を主軸としつつ、基板設計実装や制御盤製作などの提供
を行う制御部品事業を主要な事業として行っております。
当社グループの事業に係わる位置付けおよびセグメントとの関連は、次のとおりであります。
なお、次の4地域は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメン
トの区分と同一であります。
プロセス ファクトリー システム
セグメント 名称 ソリューション オートメーション インテグレーション 制御部品事業
事業 事業 事業
(当社)
株式会社ナ・デックス 〇 〇 〇 〇
(連結子会社)
株式会社
〇 〇
ナ・デックスプロダクツ
イシコテック株式会社 〇
株式会社タマリ工業 〇
日本
株式会社シンテック 〇
株式会社テクノシステム 〇
(持分法適用関連会社)
株式会社フジックス 〇
杭州藤久寿机械制造
〇
有限公司
株式会社画像処理技研 〇
(連結子会社)
WELDING TECHNOLOGY
〇
CORP.
北米
MEDAR CANADA,LTD.
〇
NADEX MEXICANA,
〇 〇 〇
S.A. de C.V.
(連結子会社)
中国
那電久寿機器(上海)
〇 〇 〇
有限公司
(連結子会社)
NADEX ENGINEERING
〇 〇 〇
CO.,LTD.
NADEX (THAILAND)
〇 〇 〇
東南アジア
CO.,LTD.
PT. NADESCO INDONESIA
〇 〇 〇
PT. NADESCO
〇
ENGINEERING INDONESIA
(注) 2023年4月1日に、株式会社タマリ工業がイシコテック株式会社を吸収合併しております。なお、両社の決算
日は、3月31日であります。
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以上に述べた事項の事業系統図は、次のとおりであります。
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4 【関係会社の状況】
資本金又は 議決権の
主要な事業
名称 住所 出資金 所有割合 関係内容
の内容
(千円) (%)
(連結子会社)
当社が抵抗溶接制御装置などの製造を委託し
株式会社ナ・デックス ております。また、当社が土地、建物および
岐阜県可児市 98,350 日本 100.0
設備を賃貸しております。
プロダクツ(注)2
役員の兼任等 3名
当社がFAシステム、レーザシステムなどの製
造を委託しております。また、当社が土地、
イシコテック株式会社
兵庫県尼崎市 20,000 日本 100.0
建物および設備を賃貸しております。
(注)6
役員の兼任等 3名
当社がFAシステム、レーザシステムなどの製
株式会社タマリ工業 造を委託しております。また、当社が資金援
愛知県西尾市 10,000 日本 100.0
(注)6 助(貸付け)をしております。
役員の兼任等 3名
株式会社シンテック 100.0 当社が資金援助(貸付け)をしております。
新潟市北区 77,000 日本
(注)4 (100.0) 役員の兼任等 1名
株式会社 100.0
浜松市南区 10,000 日本 役員の兼任等 1名
テクノシステム(注)4 (100.0)
NADEX OF AMERICA
米国
US$
北米 100.0 役員の兼任等 2名
CORP.
471,757
デラウェア州
(注)7
当社が抵抗溶接制御装置などを供給しており
WELDING TECHNOLOGY 米国 US$
100.0
ます。
北米
(100.0)
CORP.(注)4 ミシガン州 150,000
役員の兼任等 2名
MEDAR CANADA, LTD. カナダ C$
100.0
北米 当社と直接的な関係はありません。
(100.0)
(注)4 オンタリオ州 602,580
当社が抵抗溶接制御装置、FAシステム、ITソ
リューションなどを供給しております。ま
NADEX MEXICANA,
メキシコ
千MXN 100.0
北米 た、当社が資金援助(貸付け)をしておりま
S.A. de C.V.(注)4 6,400 (1.0)
ケレタロ
す。
役員の兼任等 1名
当社が電気・電子部品、FAシステム、抵抗溶
接制御装置、ITソリューションなどを供給し
那電久寿機器(上海) 中国 千RMB
100.0
ております。また、当社が資金援助(貸付け)
中国
(10.0)
有限公司(注)2、4 上海市 23,298
をしております。
役員の兼任等 2名
当社がFAシステム、抵抗溶接制御装置などを
NADEX ENGINEERING タイ 千THB
100.0
供給しております。
東南アジア
(10.0)
CO.,LTD.(注)4 バンコク 6,500
役員の兼任等 3名
当社が電気・電子部品、FAシステム、抵抗溶
NADEX (THAILAND) タイ 千THB
接制御装置などを供給しております。
東南アジア 49.0
CO.,LTD. バンコク 10,000
役員の兼任等 2名
当社が抵抗溶接制御装置、電気・電子部品、
PT. NADESCO INDONESIA インドネシア
千IDR 100.0 FAシステムなどを供給しております。また、
東南アジア
3,582,000 (5.0) 当社が資金援助(貸付け)をしております。
(注)4 チカラン
役員の兼任等 2名
PT. NADESCO
当社がFAシステム、電気・電子部品などを供
インドネシア
千IDR 100.0
ENGINEERING INDONESIA 東南アジア 給しております。
14,251,700 (1.0)
チカラン
役員の兼任等 2名
(注)4
(持分法適用関連会社)
当社が設備機械加工を委託しております。
株式会社フジックス 岡山県備前市 20,000 日本 30.0
役員の兼任等 1名
杭州藤久寿机械制造 中国 千RMB
―
日本 当社と直接的な関係はありません。
[100.0]
有限公司(注)5 浙江省杭州市 15,989
株式会社 ―
岡山県備前市 20,000 日本 当社と直接的な関係はありません。
画像処理技研(注)5 [49.5]
(注) 1.主要な事業の内容欄には、セグメントの名称を記載しております。
2.株式会社ナ・デックスプロダクツおよび那電久寿機器(上海)有限公司は、特定子会社であります。
3.有価証券届出書または有価証券報告書を提出している会社はありません。
4.議決権の所有割合欄の( )内は、間接所有割合で内数であります。
5.議決権の所有割合欄の[ ]内は、「自己と出資、人事、資金、技術、取引等において緊密な関係があること
により自己の意思と同一の内容の議決権を行使すると認められる者」による所有割合で外数であります。
6.2023年4月1日に、株式会社タマリ工業がイシコテック株式会社を吸収合併しております。なお、両社の決
算日は、3月31日であります。
7.NADEX OF AMERICA CORP.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く。)の連結売上高に占め
る割合が10%を超えております。
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主要な損益情報等 (1) 売上高 4,196百万円
(2) 経常利益 591百万円
(3) 当期純利益 548百万円
(4) 純資産額 3,773百万円
(5) 総資産額 4,770百万円
5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
2023年4月30日 現在
セグメントの名称 従業員数(名)
日本 523 [ 99 ]
北米 128 [ 7 ]
中国 61 [ 5 ]
東南アジア 59 [ 21 ]
合計 771 [ 132 ]
(注) 従業員数は就業人員数であり、臨時雇用者数は[ ]内に年間の平均人員数を外数で記載しております。
(2) 提出会社の状況
2023年4月30日 現在
従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(円)
225 40.7 11.8 5,867,978
セグメントの名称 従業員数(名)
日本 225
合計 225
(注) 1.従業員数は、就業人員数であります。
2.平均年間給与は、賞与および基準外賃金を含んでおります。
(3) 労働組合の状況
当社グループにおいては、労働組合は結成されておりません。労使関係は円満に推移しております。
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(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異
① 提出会社
当事業年度
労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1
管理職に占める 男性労働者の
女性労働者の割合(%) 育児休業取得率(%)
正規雇用 パート・
(注)1 (注)2
全労働者
労働者 有期労働者
5.2 0.0 59.0 56.7 52.2
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したもので
あります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定
に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3
年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
② 連結子会社
当事業年度
管理職に占め
男性労働者の
労働者の男女の賃金の差異(%)(注)1
る女性労働者
育児休業取得
の
名称
率(%)
正規雇用 パート・
割合(%)
全労働者
(注)2
労働者 有期労働者
(注)1
株式会社ナ・デックス
0.0 50.0 57.1 64.1 45.4
プロダクツ
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したもので
あります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定
に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3
年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものであります。
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第2 【事業の状況】
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は創業以来、「企業の発展を通じて社員の幸福と社会の繁栄につくす」という社是のもとに、全社員が心を
一つにして社業に邁進してまいりましたが、今後もこの精神は不変の企業理念として生き続けるものと考えており
ます。
社是にも明示されているとおり、社員の幸福と社会が繁栄することを終局の使命と考えるものであり、この使命
を果たすためには会社として常に最大限の業績を維持し、企業価値の増大を図ることが必要であると考えます。業
績向上のない企業に社員の幸福と社会的貢献はありえず、社員一人ひとりがたゆまぬ努力を重ね、個々人に与えら
れた役割を果たすことによって企業の発展を目指してまいります。
(2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社は、売上高、営業利益のほか、自己資本利益率、自己資本比率を、経営上の目標の達成状況を判断するため
の客観的な指標等として用いております。
(3) 対処すべき課題
今後の我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種が進展し、社会経済活動の制限が緩和さ
れる中で、緩やかな回復が続くことが期待されておりますが、米中貿易摩擦やウクライナ情勢など、先行きは依然
として不透明な状況が続くと予想されます。
当社グループの主要得意先である自動車関連企業につきましては、環境問題や社会課題に対応すべく設備や研究
開発に対する投資は引続き堅調に推移すると見込んでおります。
このような経済環境のもとで当社グループは、2024年4月期を最終年度として策定いたしました中期経営計画に
基づき、創業以来培ってきた「接合」技術をコアコンピタンスとして、FAシステム・生産設備などのメーカー機能
とグローバルネットワークを有する商社機能に、さらにシステムインテグレーター機能を掛け合わせることによ
り、スピード化・多様化する顧客ニーズの変化に柔軟に対応しつつ、潜在的ニーズについても発見・解決してまい
ります。
主たる取組み課題は、次のとおりであります。
① 「トータルソリューションプロバイダー」への変革
② NADEXグループの「総合力」の結集と「発信力」の強化
③ New Businessの創出による新領域の開拓
④ 戦略的な人財育成および有効活用
⑤ グループ全体最適による効率化およびコスト・リソースの最適化
加えて、中期経営計画にも掲げておりますとおり、『「安心」をつなぐ企業グループ』として、ESG視点によるサ
ステナビリティ経営をより一層推進してまいります。
これからもお客様の事業に貢献できるよう当社グループの総合力を結集し、業績の向上と企業価値の増大に努め
てまいります。
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2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方および取組みは、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) ガバナンス
当社グループは、サステナビリティに関する取組みを重要な課題と認識しており、取締役会においてリスクおよ
び機会を監視・監督しております。
現代はスピードと変革が激しい時代であり、社外取締役および社外監査役が出席する取締役会を中心としたガバ
ナンス体制を構築し、迅速、公正かつ透明性の高いガバナンスを実現しており、取締役会では、サステナビリティ
に関する取組状況の報告を受け、施策や改善案などを審議しております。
(2) 戦略
当社グループは、中期経営計画において、ESG視点によるサステナビリティ経営の推進を掲げております。
中期経営計画では、『「安心」をつなぐ企業グループへ』を合言葉に、当社グループを取巻くステークホルダー
である「社員」「取引先」「株主・投資家」「社会」に対して、それぞれに「安心」を提供し、それらの「安心」
をつなぐことができる企業グループを目指しております。この4つの「安心」の好循環サイクルとさらなる拡大の
ためには、ESG視点によるサステナビリティ経営に向けた取組みが重要であると認識しており、これを当社グループ
の各社・各部署が自らのミッションとして認識し、取組んでおります。
具体的には、Environment(環境)では、事業活動を通じた環境負荷の軽減と環境保全の推進を、Social(社会)で
は、産業の発展・地域社会への貢献と社員が働きやすい環境の実現を、Governance(ガバナンス)では、「E」と
「S」を実現させるグループガバナンス体制の構築・強化を掲げており、環境に優しい製品の開発や省力化に資する
モノづくりのご提案、人財を人的資本と捉え、多様な人財の成長と活躍を促進する環境づくりを図るなど、持続可
能な世界の実現に向け活動を推進しております。
人材育成については、能力開発に対する基本方針を策定しており、業務遂行に必要な「知識」、「技術」、「技
能」の向上、グローバルや国内マーケットで戦うための「戦略構築力」、「実行力」の向上、「リーダーシッ
プ」、「コミュニケーション」等、組織内外で良い影響力を行使するために必要な能力の向上、常に問題意識をも
ち、改革・改善に取組む態度の向上、企業人としての業務遂行能力の向上のみならず、優れた社会人としてのモラ
ルや幅広い教養を持ち、社会の要請に応えられる人格の涵養と能力の向上などを図ることで、「お互いが切磋琢磨
して刺激し合う風土」を醸成していくことを目的としております。人材育成の基本を、日常業務を通じての教育で
あるOJT(On the Job Training)としつつ、職場での教育を補完するOff-JT(Off the Job Training)として、「階層
別・選抜教育」、「選択型教育」、「共通教育」、「キャリア教育」、「自己啓発」に分類し、各種の集合教育や
通信教育を積極的に支援しております。
(3) リスク管理
当社は、リスク管理を推進する組織として、代表取締役社長を委員長とするリスク・コンプライアンス委員会を
年1回開催し、当社グループのリスクを網羅的、統括的に管理し、定期的にリスクを軽減する対応策の見直しを
行っております。
また、当社および主要子会社の役職員が参加するグローバル会議を年4回開催し、中期経営計画の進捗状況や業
績、当社グループを取巻く経営課題の変化などについて、報告・検討を行っております。
さらに、環境マネジメントシステムであるISO14001の認証を取得し、「美しい地球を守ろう」を合言葉に、継続
的改善を実施し地域社会との調和を図っております。
これらの活動を通じて認識されたリスクについては、取締役会に報告を行っております。
(4) 指標および目標
当社グループのサステナビリティに関する指標および目標については、本有価証券報告書提出日現在で設定して
おりませんが、2025年4月期を初年度とする次期中期経営計画の策定とあわせて検討してまいります。なお、CO2排
出量の測定および目標設定につきましても、外部コンサルティング会社と連携し検討を行っております。
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3 【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成
績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとお
りであります。当社グループは、これらのリスクを十分認識し、発生の回避やリスクの最小化に向けて努力していく
所存であります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営環境の変化
当社グループは日本のほか、米国・カナダ・メキシコ・中国・タイ・インドネシアにそれぞれ子会社を設立し、
事業活動を行っておりますが、これらの国の経済動向は、当社グループの財政状態および経営成績などに重大な影
響を及ぼす可能性があります。また、米中貿易摩擦の動向やウクライナ情勢などの地政学的リスクなど、政治情勢
の変化または予期しない法律や規制の変更などの不安要因が存在しております。
当社グループは、経済動向の統計資料、法律や規制の変更に関する情報などの入手・分析を行い、グループ会社
間で情報の共有を図ることでリスクの低減に努めております。
(2) 自動車関連企業への依存
当社グループの主要取引先は、自動車関連企業であります。自動車の生産台数は中長期的に世界規模で増加して
いくと予測されておりますが、環境規制の強化などを受けて電動化の流れが加速するなど、同業界は100年に一度と
言われる大変革期を迎えております。また、半導体の供給不足などによる生産調整が引続き懸念されるなど、同業
界の設備投資動向や生産計画は、当社グループの財政状態および経営成績などに重大な影響を及ぼす可能性があり
ます。
当社グループは、変化する顧客ニーズに対応するため、積極的な研究開発活動や設備投資など、引続き同業界に
貢献できるよう取組みを強化しております。また、業績の拡大と安定化のため、自動車関連以外の業種についても
取引先を拡充する取組みを行っております。
(3) 原材料の調達
当社グループは、製品の製造のために半導体などの電子部品をはじめとする原材料を外部から調達しております
が、市況の変化による品不足や価格の高騰などが発生した場合には、生産活動の遅延や販売機会の喪失、製造原価
の上昇などにより、当社グループの財政状態および経営成績などに重大な影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、製品の安定的な生産・供給体制を確保するため、代替品の検討や入手可能な原材料への設計変
更、長納期品の先行手配などの取組みを行っております。
(4) 新製品の開発
当社グループは、抵抗溶接製品関連およびレーザ加工技術関連を主体に接合ソリューションの開発活動を行って
おります。主要取引先である自動車関連企業では、様々な難板組・異種材の接合に関するニーズが高まっておりま
すが、開発の進捗遅延や開発した製品が市場での優位性を維持することができない場合には、当社グループの財政
状態および経営成績などに重大な影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、市場ニーズの調査や競合企業の動向を的確に把握するとともに、必要に応じて産学官連携によ
る共同開発を進めるなどの取組みを行っております。
(5) 製品の品質
当社グループは、品質マネジメントシステムの規格であるISO9001に基づく品質管理体制を構築し、製造および販
売を行っておりますが、全ての製品について欠陥が無く、将来的にもクレームが発生しないという保証はありませ
ん。また、製造物責任賠償保険に加入しておりますが、最終的に負担する損害額を製造物責任賠償保険でカバーで
きず損失が発生した場合には、当社グループの財政状態および経営成績などに重大な影響を及ぼす可能性がありま
す。
当社グループは、ISO9001の活動を通じて品質管理体制の改善・向上を図り続ける取組みを行っております。
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(6) 人財の確保および育成
当社グループは、事業活動を行うにあたり人財は重要な財産と位置付けており、中長期的な視野のもとその確保
および育成に努めておりますが、昨今の少子高齢化に伴う労働人口の減少などにより十分な人財確保ができず、当
社グループが長年培ってきた技術の伝承に支障が出た場合、当社グループの財政状態および経営成績などに重大な
影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、ダイバーシティの推進、働き方改革によるより働きやすい労働環境の整備を進めることで人財
確保に努め、新卒採用のみならず必要な能力を備えた即戦力となる人財の中途採用を実施してまいります。
(7) 情報セキュリティ
当社グループは、事業活動を行うにあたり様々な機密情報や個人情報を有しておりますが、外部からのサイバー
攻撃や不正アクセス、コンピューターウイルスへの感染などにより、これらの情報が外部へ流出・漏洩した場合、
当社グループの社会的信用の低下や損害賠償請求などにより、当社グループの財政状態および経営成績などに重大
な影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、情報セキュリティに関する各種規程を制定するとともに、情報セキュリティ委員会を中心とし
た社員教育や啓発活動などに取組んでおります。
(8) 固定資産の減損
当社グループは、M&Aを持続的な成長による企業価値向上のための経営戦略の一つとして実施しており、のれんな
どの無形固定資産を連結貸借対照表に計上しておりますが、経営環境の著しい変化等により期待される将来キャッ
シュ・フロー等の見積額が減少した場合、のれんなどの無形固定資産について減損損失が計上され、当社グループ
の財政状態および経営成績などに重大な影響を及ぼす可能性があります。
なお、当連結会計年度の連結貸借対照表に計上されているのれん(8億4千万円)および顧客関係資産(5億6千
8百万円)は、2019年11月に株式会社タマリ工業の全株式を取得したことに伴い計上したものであります。
当社グループは、M&A実施時に対象企業の財務内容等について十分な検討を行うとともに、シナジー効果の最大化
に向けた事業戦略の推進などに取組んでおります。
(9) 災害の発生
当社グループの事業所の多くは、東海地震防災対策強化地域に所在しており、この地域で大規模な地震等の災害
が発生した場合、事業活動に遅延や停止が生じ、当社グループの財政状態および経営成績などに重大な影響を及ぼ
す可能性があります。また、原材料または商品の調達先が被災した場合、生産活動または営業活動の機会損失が発
生する可能性があります。
当社グループは、調達先と連携を密に図りリスク管理を強化するとともに、調達先の複数化を図るなどサプライ
チェーンの強化に取組んでおります。
(10) 為替レートの変動
当社グループは日本のほか、米国・カナダ・メキシコ・中国・タイ・インドネシアで事業活動を行っておりま
す。在外子会社等の現地通貨建ての財政状態および経営成績は、連結財務諸表の作成のために円換算されており、
換算時の為替レートにより、これらの項目は現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が
影響を受ける可能性があります。また、主に当社において、一部の在外顧客への販売は外貨建てにより行ってお
り、換算時の為替レートにより、当社グループの財政状態および経営成績などに重大な影響を及ぼす可能性があり
ます。
当社グループは、外貨建取引や在外子会社等への投資等を実行する場合には、為替の変動リスクを軽減するた
め、為替予約等によるヘッジ取引を行っております。
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4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当連結会計年度における当社グループ(当社および連結子会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以
下、「経営成績等」という。)の状況の概要ならびに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認
識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績等の状況の概要
① 財政状態および経営成績の状況
イ.経営成績
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種が進展し、社会経
済活動の制限が緩和される中で、個人消費や企業の設備投資を中心に持直しの動きが継続しておりますが、半
導体不足やエネルギー価格の高騰など、景気の先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。世界経
済につきましても、新型コロナウイルス感染症の影響が緩和される中で、先進国を中心に持直しの動きが継続
しておりますが、長期化する米中貿易摩擦、ウクライナ情勢などの地政学的リスクなど、国内と同様に景気の
先行きは不透明な状況で推移いたしました。
当社グループの主要得意先である自動車関連企業につきましては、前年に比べ生産台数が増加傾向で推移い
たしましたが、半導体の供給不足などによる生産調整の影響が引続き懸念されております。
このような経済環境のもとで当社グループは、2024年4月期を最終年度として策定いたしました新たな中期
経営計画に基づき、創業以来培ってきた「接合」技術をコアコンピタンスとして、FAシステム・生産設備など
のメーカー機能とグローバルネットワークを有する商社機能に、さらにシステムインテグレーター機能を掛け
合わせることにより、スピード化・多様化する顧客ニーズの変化に柔軟に対応できる取組みを進めておりま
す。
この結果、当連結会計年度の経営成績につきましては、売上高は 361億9千4百万円 と前連結会計年度に比べ
15億8千2百万円 (4.5%)の増収 となり、営業利益は 19億3千3百万円 と前連結会計年度に比べ 7億5千7百万
円 (64.4%) 、経常利益は 20億1千4百万円 と前連結会計年度に比べ 6億7百万円 (43.1%) 、親会社株主に帰属
する当期純利益は 13億3千1百万円 と前連結会計年度に比べ 3億2千5百万円 (32.3%) のそれぞれ増益となり
ました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(日本)
日本につきましては、電気機器関連企業向け生産設備の売上が増加したこと、また円安効果なども加わり、
売上高は 286億7千8百万円 と前連結会計年度に比べ 14億7千万円 (5.4%)の増収 となり、営業利益は 11億4千
6百万円 と前連結会計年度に比べ 6億7千万円 (140.9%)の増益 となりました。
(北米)
北米につきましては、自動車関連企業向け自社製品の売上が増加したことなどにより、売上高は 46億2千5
百万円 と前連結会計年度に比べ 4億6千7百万円 (11.2%)の増収 となり、営業利益は 5億9千1百万円 と前連
結会計年度に比べ 6千9百万円 (13.2%)の増益 となりました。
(中国)
中国につきましては、上海市のロックダウンの影響などにより、売上高は 26億5千1百万円 と前連結会計年
度に比べ 6百万円 (△0.2%)の減収 となりましたが、販売費及び一般管理費の削減に努めたことなどにより、営
業利益は 1億5百万円 と前連結会計年度に比べ 4千万円 (62.1%)の増益 となりました。
(東南アジア)
東南アジアにつきましては、自動車関連企業向け生産設備の売上が減少したことなどにより、売上高は 15億
3千5百万円 と前連結会計年度に比べ 1億3千7百万円 (△8.2%)の減収 となり、営業利益は 8千3百万円 と前
連結会計年度に比べ 2千3百万円 (△21.7%)の減益 となりました。
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ロ.財政状態
(総資産)
当連結会計年度末における総資産は 299億6千1百万円 と前連結会計年度末に比べ 2千万円増加 いたしまし
た。その主な要因は、流動資産の 受取手形、売掛金及び契約資産の減少6億8千8百万円 、有形固定資産の 土
地の減少2億2千7百万円 および無形固定資産の のれんの減少4億2千5百万円 などがあったものの、流動資
産の 現金及び預金の増加2億3百万円 、 電子記録債権の増加6億2千7百万円 および 原材料の増加5億7千5
百万円 などがあったためであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債は 110億6千2百万円 と前連結会計年度末に比べ 14億7千2百万円減少 いたし
ました。その主な要因は、流動負債の 支払手形及び買掛金の減少2億9百万円 、 電子記録債務の減少4億2千
8百万円 、 契約負債の減少3億8千8百万円 および固定負債の 長期借入金の減少5億1千2百万円 などがあっ
たためであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産は 188億9千9百万円 と前連結会計年度末に比べ 14億9千2百万円増加 いた
しました。その主な要因は、株主資本の 利益剰余金の増加9億8千6百万円 、その他の包括利益累計額の その
他有価証券評価差額金の増加1億8百万円 および 為替換算調整勘定の増加3億6千5百万円 などがあったため
であります。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ 2億3百万円
増加 し、 50億7千3百万円 となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により 得られた資金は、7億2千9百万円 (前連結会計年度は 9億2千万円の収入 )となりました。こ
れは主に、 固定資産売却益2億1千9百万円 、 棚卸資産の増加額4億8千9百万円 、 仕入債務の減少額7億2千
4百万円 、 その他の負債の減少額4億7千1百万円 および 法人税等の支払額5億9千8百万円 などによる資金の
減少要因があったものの、 税金等調整前当期純利益19億4千9百万円 、 減価償却費5億6千8百万円 、 減損損失
2億8千1百万円 、 のれんの償却額1億4千3百万円 および 売上債権の減少額1億9千4百万円 などによる資金
の増加要因があったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により 得られた資金は、1億5千3百万円 (前連結会計年度は 8億5千5百万円の支出 )となりまし
た。これは主に、 有形固定資産の取得による支出2億2千6百万円 などによる資金の減少要因があったものの、
有形固定資産の売却による収入4億5千万円 などによる資金の増加要因があったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により 使用した資金は、9億3千7百万円 (前連結会計年度は 6億7百万円の支出 )となりました。こ
れは主に、長期借入金の返済による支出(長期借入れによる収入を相殺した金額)5億8千5百万円および 配当金
の支払額 3億4千4百万円 などによる資金の減少要因があったためであります。
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③ 生産、受注及び販売の実績
イ.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 生産高(千円) 前年同期比(%)
日本 8,198,441 4.8
北米 2,921,192 △7.1
中国 2,511,861 △1.1
東南アジア 221,827 16.1
合計 13,853,323 1.1
(注) 1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.金額は販売価額で表示しております。
ロ.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 受注高(千円) 前年同期比(%) 受注残高(千円) 前年同期比(%)
日本 7,147,471 △1.5 3,648,900 △10.5
北米 5,712,868 69.7 3,874,311 116.5
中国 2,264,710 △15.1 563,378 △31.5
東南アジア 103,217 △26.8 72,357 14.1
合計 15,228,267 13.3 8,158,947 20.7
(注) 1.セグメントのうち受注販売を行っているのは、製品売上のみでありますので、上記金額は、その製品の受注
高、受注残高であります。
2.セグメント間の取引については相殺消去しております。
3.金額は販売価額で表示しております。
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ハ.仕入実績
当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 仕入高(千円) 前年同期比(%)
日本 16,924,643 △1.7
北米 262,237 65.9
東南アジア 722,293 △15.7
合計 17,909,174 △1.2
(注) 金額は仕入価額で表示しております。
ニ.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 販売高(千円) 前年同期比(%)
日本 27,634,943 5.3
北米 4,525,369 10.0
中国 2,514,404 △4.8
東南アジア 1,520,116 △6.2
合計 36,194,834 4.5
(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。
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(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容
当連結会計年度におきましては、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種が進展し、社会経済活動の
制限が緩和される中で、個人消費や企業の設備投資を中心に持直しの動きが継続しておりますが、半導体不足や
エネルギー価格の高騰など、景気の先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。 当社グループの主要
得意先である自動車関連企業につきましては、前年に比べ生産台数が増加傾向で推移いたしましたが、半導体の
供給不足などによる生産調整の影響が引続き懸念されております。このような状況の中で、日本および北米セグ
メントにおきましては、電気機器関連企業および自動車関連企業の投資需要が底堅く、円安効果なども加わり、
売上高・営業利益ともに前連結会計年度に比べ増収増益を確保することができました。また、中国セグメントに
おきましては、上海市のロックダウンの影響などにより、売上高は前連結会計年度に比べ減収となったものの、
販売費及び一般管理費の削減に努めたことなどにより、営業利益は増益となりました。なお、東南アジアセグメ
ントにおきましては、自動車関連企業向け生産設備の売上が減少したことなどにより、売上高・営業利益ともに
前連結会計年度に比べ減収減益となりました。この結果、当連結会計年度の売上高は 361億9千4百万円 と前連結
会計年度に比べ 15億8千2百万円 (4.5%)の増収 となり、営業利益は 19億3千3百万円 と前連結会計年度に比べ 7
億5千7百万円 (64.4%)の増益 となりました。
営業外損益は8千万円の利益と前連結会計年度に比べ1億5千万円の減益となりましたが、経常利益は 20億1
千4百万円 と前連結会計年度に比べ 6億7百万円 (43.1%)の増益 となりました。
特別損益は6千4百万円の損失(前連結会計年度は4千8百万円の利益)となり、法人税等合計は 6億1千3百
万円 と前連結会計年度に比べ 1億7千5百万円の増加 となりましたが、非支配株主に帰属する当期純利益は 4百
万円 となったことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は 13億3千1百万円 と前連結会計年度に比べ 3億2
千5百万円 (32.3%)の増益 となりました。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源および資金の流動性に係る情報
当社グループの資金需要の主なものは、商品および原材料などの購入のほか、製造経費、販売費及び一般管理
費などの運転資金および有形固定資産、無形固定資産などの設備資金であり、自己資金のほか必要に応じて金融
機関からの借入れにより調達しております。
運転資金については、当社および国内連結子会社においてCMS(キャッシュ・マネジメント・システム)を導入
し、各社における余剰資金を当社へ集中し一元管理を行うことで、資金効率の向上を図っております。また、取
引銀行1行とコミットメントライン契約(借入未実行残高10億円)および取引銀行5行と当座貸越契約(借入未実行
残高67億5千万円)を締結しており、資金の流動性を確保しております。
当連結会計年度における当社グループのキャッシュ・フローは、営業活動により 7億2千9百万円の収入 、投
資活動により 1億5千3百万円の収入 の結果、フリー・キャッシュ・フローは8億8千3百万円の収入となり、
財務活動により 9億3千7百万円の支出 などにより、現金及び現金同等物は前連結会計年度末に比べ 2億3百万
円増加 し、 50億7千3百万円 となりました。
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③ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成して
おります。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす見積
りおよび仮定を用いておりますが、これらの見積りおよび仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があり
ます。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、重要なものは以下のとおりでありま
す。
イ.固定資産の減損
当社は、レーザに関する生産設備の設計・製作において高い技術力を有しており、システムインテグレー
ターとしての機能を備えている株式会社タマリ工業の株式を取得することで、これまで当社グループが培って
きたレーザ事業においてシナジー効果が見込まれ、更にはFAシステム事業とも有機的な連携を図ることで、顧
客への提供価値を向上させ、トータルソリューションを提供できる体制の構築を一層加速させることが可能と
判断し、2019年11月に株式会社タマリ工業の株式を3,261,731千円で取得しており、取得原価の一部をのれんお
よび顧客関係資産に配分しております。
当該のれんおよび顧客関係資産は、企業結合会計基準における、のれんやのれん以外の無形資産に配分され
た金額が相対的に多額である場合に該当すると判断し、減損の兆候を識別し、減損損失を認識するかどうかの
判定に際して、それぞれの事業の割引前将来キャッシュ・フローの総額と、のれんを含むより大きな単位での
資産グループ合計の帳簿価額とを比較しました。その結果、一部の資産グループについては、割引前将来
キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回ったことから、正味売却価額により回収可能価額を算定し、減損
損失を281,238千円計上しております。
将来キャッシュ・フローは、株式会社タマリ工業の経営者またはその子会社の経営者により承認された事業
計画を基礎とし、将来の不確実性を考慮して見積っております。当該将来キャッシュ・フローは将来の売上の
予測や利益率の予測、その他の費用の予測などの不確実性を伴う重要な会計上の見積りが含まれるものであ
り、主として受注獲得予測、売上の成長率、変動費率、固定費の発生状況などに仮定を用いており、これらの
影響を受けて変動します。株式会社タマリ工業またはその子会社に関連する市場環境の悪化、技術的な環境の
悪化等により、将来キャッシュ・フローの予測が大きく変動した場合には、翌連結会計年度においても、減損
損失を認識する可能性があります。
ロ.繰延税金資産の回収可能性
当社グループでは繰延税金資産の計上に当たり、経営環境等が当社グループの業績へ及ぼす影響および将来
減算(加算)一時差異の解消スケジュール等を検討し、将来の課税所得等の予測を行っております。その結果、
将来実現が困難と判断された繰延税金資産については、評価性引当額を計上しております。
ハ.退職給付に係る負債または資産
当社グループの退職給付に係る負債または資産については、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算
出されております。これらの前提条件には、割引率、将来の報酬水準、退職率、直近の統計数値に基づいて算
出される死亡率および年金資産の長期期待運用収益率等が含まれます。割引率は、期末における安全性の高い
債券の利回りを基礎として決定しております。長期期待運用収益率は、年金資産が投資されている資産の種類
毎の長期期待運用収益率の加重平均に基づいて計算しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、また
は前提条件が変更された場合には、将来期間において認識される費用および計上される債務に影響を及ぼしま
す。
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(3) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、売上高、営業利益のほか、自己資本利益率、自己資本比率を、経営上の目標の達成状況を判断
するための客観的な指標等として用いており、各指標等の状況は次のとおりであります。
なお、2024年4月期を最終年度とする当社グループの中期経営計画において、売上高400億円、営業利益16億円、
自己資本利益率6.5%以上を業績目標として掲げております。
指標等 2022年4月 2023年4月 増減
売上高 34,611,976千円 36,194,834千円 1,582,857千円
営業利益 1,176,268千円 1,933,940千円 757,671千円
自己資本利益率 6.03% 7.38% 1.35ポイント
自己資本比率 57.77% 62.65% 4.88ポイント
5 【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
6 【研究開発活動】
当連結会計年度の研究開発活動は、抵抗溶接製品関連およびレーザ加工技術関連を主体に開発活動を行っておりま
す。
セグメント別の研究開発活動につきましては、主に日本および中国で研究開発活動を行っており、次のとおりであ
ります。
抵抗溶接製品関連につきましては、顧客のニーズを取入れた付加価値の高い研究開発に取組んでおります。当連結
会計年度は、半導体などの部品不足の影響を受け、抵抗溶接制御装置の生産が滞る状況となっており、これに対応す
るため代替部品の仕様調査、動作検証および設計変更などを行っております。また、インバータ式抵抗溶接制御装置
については、現行製品のオプション機能の追加および各種バリエーション対応を行っており、顧客のニーズを随時、
製品に反映することで顧客満足度の向上を図り、新規顧客の獲得にも取組んでおります。前連結会計年度に開発した
新型機についても、部品不足の影響に伴う設計変更があったものの、標準仕様、中国市場向け仕様および日系自動車
関連企業向け仕様などの開発・製品化を進めております。さらに、抵抗溶接の品質の向上および効率化に資する機能
として、溶接品質の良否判定を行う機能および溶接時の外乱の有無を判定する機能の開発を行っております。
レーザ加工技術関連につきましては、産学官連携によるレーザ溶接のモニタリング技術の開発を引続き行ってお
り、レーザ溶接中の挙動解析、計測性能の安定化を図るなど、レーザ溶接のフィードバック制御機能の検証を進めて
おります。
当社グループの主要得意先である自動車関連企業では、環境規制の強化に伴い車両の軽量化を図るため、従来の鉄
に加えアルミなどの採用を拡大するマルチマテリアル化が進展しております。当社グループは、このようなニーズに
対応するため、溶融接合が困難である異種材料の接合技術を、抵抗溶接製品およびレーザ加工技術の両面で研究開発
活動を続けており、展示会などでその研究成果を発表しております。
なお、当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の金額は 355 百万円 であります。
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第3 【設備の状況】
1 【設備投資等の概要】
当連結会計年度の設備投資額は 329 百万円であり、生産設備投資93百万円、IT投資44百万円およびショールーム用設
備23百万円などを行っております。なお、設備投資額には、有形固定資産のほか、無形固定資産(市場販売目的のソフ
トウエア等を除く)への投資を含んでおります。
2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社
2023年4月30日 現在
帳簿価額(千円)
従業
事業所名 セグメント 設備の
員数
(所在地) の名称 内容
建物及び 機械装置 土地
(名)
その他 合計
構築物 及び運搬具 (面積㎡)
本社 全体的管理設備
638,457
日本 139,501 ― 71,987 849,946 104
(1,703.02)
(名古屋市中区) および販売設備
技術センター
72,555
各種制御装置
日本 123,346 0 (1,390.34) 183,609 379,512 71
(愛知県北名古屋市)
開発設備
[3,497.14]
(注)1
工場設備(可児)
105,127
日本 賃貸設備 129,268 ― 2,149 236,545 ―
(14,794.15)
(岐阜県可児市)
(注) 1.技術センターの土地の一部を賃借しており、その土地の面積については、[ ]で外書きにしております。
2.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であります。
(2) 国内子会社
2023年4月30日 現在
帳簿価額(千円)
セグ
事業所名 設備の 従業
メント
会社名
員数
(所在地) 内容
建物及び 機械装置 土地
の名称
リース資産 建設仮勘定 その他 合計
(名)
構築物 及び運搬具 (面積㎡)
制御装置
本社・
製造、鈑 134,675
142
工場
金加工、 (6,187.71)
日本 49,951 26,121 ― 670 10,263 221,681
(岐阜県
[84]
製缶等設 [18,837.15]
可児市)
株式会社
備
ナ・デッ
クスプロ
レーザ
ダクツ
R&D
研究開発
59,210
センター
日本 82,069 760 ― ― 204 142,244 5
(1,134.66)
設備
(福井県
敦賀市)
本社・
産業用設
株式会社
工場
355,000
タマリ 日本 備製造等 354,649 260,806 ― 4,842 6,622 981,919 81
(愛知県 (5,219.70)
工業
設備
西尾市)
本社・
産業用設
株式会社
工場
237,900
シンテッ 日本 備製造等 562,520 56,697 2,395 48 2,054 861,616 48
(新潟市 (16,898.87)
ク
設備
北区)
(注) 1.土地を賃借しており、その土地の面積については、[ ]で外書きにしております。
2.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品であります。
3.従業員数の[ ]は、臨時雇用者を外書きしております。
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(3) 在外子会社
2023年4月30日 現在
帳簿価額(千円)
従業
事業所名 セグメント 設備の
会社名 員数
(所在地) の名称 内容
建物及び 機械装置 土地
(名)
建設仮勘定 その他 合計
構築物 及び運搬具 (面積㎡)
本社・工場
NADEX OF 制御装置
(米国
16,693
AMERICA 北米 製造等設 189,740 26,141 1,991 21,009 255,576 114
(20,881.83)
ミシガン
CORP. 備
州)
那電久寿 本社・工場 制御装置
―
機器(上海) (中国 中国 製造等設 78,068 21,434 (―) ― 57,582 157,085 61
[9,281.00]
有限公司 上海市) 備
NADEX 本社・工場
―
東南 据付工事
ENGINEERING (タイ 1,225 1,323 (―) ― 10,911 13,460 20
アジア 等設備
[2,000.00]
CO.,LTD. バンコク)
(注) 1.土地を賃借しており、その土地の面積については、[ ]で外書きにしております。
2.帳簿価額のうち「その他」は、工具、器具及び備品および使用権資産であります。
3 【設備の新設、除却等の計画】
(1) 重要な設備の新設等
特に記載すべき事項はありません。
(2) 重要な設備の除却等
特に記載すべき事項はありません。
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第4 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 40,125,000
計 40,125,000
② 【発行済株式】
事業年度末現在 提出日現在 上場金融商品取引所
種類 発行数(株) 発行数(株) 名又は登録認可金融 内容
( 2023年4月30日 ) (2023年7月26日) 商品取引業協会名
東京証券取引所
普通株式 9,605,800 9,605,800 単元株式数 100株
スタンダード市場
計 9,605,800 9,605,800 ― ―
(2) 【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【ライツプランの内容】
該当事項はありません。
③ 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本準備金 資本準備金
資本金増減額 資本金残高
年月日 総数増減数 総数残高 増減額 残高
(千円) (千円)
(株) (株) (千円) (千円)
2004年2月25日
△200,000 9,605,800 ― 1,028,078 ― 751,733
(注)
(注) 自己株式の消却を実施いたしましたので、発行済株式総数は200,000株減少し、9,605,800株となっておりま
す。
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(5) 【所有者別状況】
2023年4月30日 現在
株式の状況(1単元の株式数 100 株)
単元未満
区分 外国法人等 株式の状況
政府及び
金融商品 その他の 個人
(株)
地方公共 金融機関 計
取引業者 法人 その他
団体
個人以外 個人
株主数
― 11 24 41 41 3 2,122 2,242 ―
(人)
所有株式数
― 9,863 2,165 20,948 17,340 3 45,698 96,017 4,100
(単元)
所有株式数
― 10.27 2.25 21.81 18.05 0.00 47.59 100.00 ―
の割合(%)
(注) 自己株式281,066株は、「個人その他」に2,810単元、「単元未満株式の状況」に66株含まれております。
(6) 【大株主の状況】
2023年4月30日 現在
発行済株式(自己株式を
所有株式数
氏名又は名称 住所 除く。)の総数に対する
(千株)
所有株式数の割合(%)
株式会社アート・ギャラリー
名古屋市千種区揚羽町2丁目37番2号 1,685 18.07
富士見
BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED
STOCK FUND
245 SUMMER STREET BOSTON, MA 02210
(PRINCIPAL ALL SECTOR
U.S.A. 763 8.18
SUBPORTFOLIO)
(東京都千代田区丸の内2丁目7番1号)
(常任代理人 株式会社三菱UFJ
銀行)
ナ・デックス社員持株会 名古屋市中区古渡町9番27号 269 2.88
株式会社日本カストディ銀行
東京都中央区晴海1丁目8番12号 256 2.74
(信託口)
BNYM RE BNYMLB RE GPP CLIENT
7 OLD PARK LANE, LONDON, W1K 1QR
MONEY AND ASSETS AC
241 2.58
(東京都千代田区丸の内2丁目7番1号)
(常任代理人 株式会社三菱UFJ
銀行)
古 川 雅 隆 名古屋市千種区 226 2.42
古 川 佳 明 名古屋市昭和区 222 2.38
株式会社三井住友銀行 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号 152 1.63
中 山 美和子 SINGAPORE
144 1.54
(国内連絡先) (東京都文京区)
日本マスタートラスト信託銀行
東京都港区浜松町2丁目11番3号 131 1.41
株式会社(信託口)
計 - 4,091 43.88
(注) 1.上記のほか当社所有の自己株式281千株があります。
2.上記の株式会社日本カストディ銀行(信託口)の所有株式数のうち、信託業務に係る株式数は256千株であり
ます。
3.上記の日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)の所有株式数のうち、信託業務に係る株式数は131
千株であります。
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(7) 【議決権の状況】
① 【発行済株式】
2023年4月30日 現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 ― ― ―
議決権制限株式(自己株式等) ― ― ―
議決権制限株式(その他) ― ― ―
普通株式 281,000
完全議決権株式(自己株式等) ― 単元株式数 100株
普通株式 9,320,700
完全議決権株式(その他) 93,207 同上
普通株式 4,100
単元未満株式 ― ―
9,605,800
発行済株式総数 ― ―
総株主の議決権 ― 93,207 ―
(注) 「完全議決権株式(その他)」欄の普通株式には、証券保管振替機構名義の株式が800株(議決権8個)含まれてお
ります。
② 【自己株式等】
2023年4月30日 現在
自己名義 他人名義 所有株式数 発行済株式総数
所有者の氏名
所有者の住所 所有株式数 所有株式数 の合計 に対する所有
又は名称
(株) (株) (株) 株式数の割合(%)
名古屋市中区古渡町
株式会社ナ・デックス 281,000 ― 281,000 2.92
9番27号
計 ― 281,000 ― 281,000 2.92
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2 【自己株式の取得等の状況】
【株式の種類等】 会社法第155条第3号に該当する普通株式の取得および会社法第155条第7号に該当す
る普通株式の取得
(1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(2) 【取締役会決議による取得の状況】
区分 株式数(株) 価額の総額(千円)
取締役会(2023年6月9日)での決議状況
600,000 600,000
(取得期間 2023年7月3日~2024年3月29日)
当事業年度前における取得自己株式 ― ―
当事業年度における取得自己株式 ― ―
残存決議株式の総数及び価額の総額 600,000 600,000
当事業年度の末日現在の未行使割合(%) 100.0 100.0
当期間における取得自己株式 ― ―
提出日現在の未行使割合(%) 100.0 100.0
(注) 当期間における取得自己株式には、2023年7月1日からこの有価証券報告書提出日までに取得した株式は含ま
れておらず、提出日現在の未行使割合には、2023年7月1日からこの有価証券報告書提出までに取得した株式
は反映されておりません。
(3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分 株式数(株) 価額の総額(千円)
当事業年度における取得自己株式 44 37
当期間における取得自己株式 ― ―
(注) 当期間における取得自己株式には、2023年7月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取
りによる株式は含まれておりません。
(4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
当事業年度 当期間
区分
処分価額の総額 処分価額の総額
株式数(株) 株式数(株)
(千円) (千円)
引き受ける者の募集を行った
― ― ― ―
取得自己株式
消却の処分を行った取得自己株式 ― ― ― ―
合併、株式交換、株式交付、
会社分割に係る移転を行った ― ― ― ―
取得自己株式
その他(譲渡制限付株式報酬として
20,433 15,733 ― ―
の処分)
保有自己株式数 281,066 ― 281,066 ―
(注) 当期間における保有自己株式数には、2023年7月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買
取りによる株式数は含まれておりません。
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3 【配当政策】
当社は株主に対する利益還元を重要な課題と認識しており、財務体質の強化や将来の事業展開に備えた内部留保の
充実などを総合的に勘案しつつ、業績に連動した配当を安定的かつ継続的に行うことを基本方針としております。業
績に連動した指標としては連結配当性向30%以上とします。連結配当性向により算出された年間配当金額が10円を下
回る場合でも、年間10円の配当を堅持できるよう努めてまいりますが、著しい経営環境の変化などの特殊要因によ
り、親会社株主に帰属する当期純利益が大きく変動する場合等については、その影響等を考慮し配当額を決定するこ
とがあります。
当社の剰余金の配当は、中間配当および期末配当の年2回を基本方針としております。配当の決定機関は、中間配
当は取締役会、期末配当は株主総会であります。
当事業年度の配当金につきましては、上記基本方針をふまえつつ、当事業年度の業績を勘案して、年間としては1
株につき43円(うち中間配当11円)の配当を実施いたしました。この結果、連結配当性向は30.09%、連結自己資本配当
率は2.22%となりました。
内部留保資金につきましては、業容の拡大に向けた財務体質の強化と、研究開発および販売体制の強化を中心とし
た投資に活用し、今後とも安定した配当水準の維持、向上に努めてまいる所存であります。
また、当社は会社法第454条第5項に規定する中間配当を行うことができる旨を定款に定めております。
なお、基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、以下のとおりであります。
決議年月日 配当金の総額(千円) 1株当たり配当額(円)
2022年12月7日
102,572 11.00
取締役会決議
2023年7月25日
298,391 32.00
定時株主総会決議
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4 【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】
① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
当社では、長期的な企業業績の向上を図るためにはコーポレート・ガバナンスの確立は極めて重要であるとの
認識のもとに、迅速、公正な経営判断、経営の透明性を高めるための経営チェック機能の充実や経営状況につい
てのスピーディな情報開示を重要課題としております。
現代はスピードと変革が激しい時代であり、時代に適合した経営システムを採り入れ、法令遵守、透明化、公
平性を高め、コーポレート・ガバナンスを常に意識した経営体制を目指してまいります。
② 企業統治の体制の概要および当該体制を採用する理由
当社は監査役会設置会社であり、取締役会によって業務執行の監督を行い、監査役会によって監査を行ってお
ります。
取締役会は、取締役5名(本有価証券報告書提出日現在)で構成されており、社外取締役は1名を選任しており
ます。原則として毎月1回、定例の取締役会を開催し、必要に応じて臨時の取締役会を開催しております。取締
役会では、法令、定款および取締役会規則に定められた重要事項を決議するとともに、取締役の業務執行の監督
を行っております。
当社は、社外の視点から取締役の業務執行を監査するため、監査役3名のうち2名(本有価証券報告書提出日現
在)を社外監査役として選任しております。なお、法令に定める監査役の員数を欠くことになる場合に備え、会社
法第329条第3項に定める補欠監査役1名を選任しております。
このほか、社内取締役と常勤監査役で構成される常務会を毎月1回開催しております。常務会では、取締役会
への付議事項の審査、取締役会から委嘱を受けた事項、その他経営に関する重要な事項などについて審議・決議
しております。
以上の経営体制により、適正なコーポレート・ガバナンスの実現が可能と判断し、監査役制度を採用しており
ます。
機関ごとの構成員は、次のとおりであります。
役職名 氏名 取締役会 常務会
取締役会長 古 川 雅 隆 〇 〇
代表取締役社長 進 藤 大 資 ◎ ◎
常務取締役 横 地 克 典 〇 〇
取締役 本 田 信 之 〇 〇
社外取締役 野 口 葉 子 〇
常任監査役(常勤) 渡 邊 修 〇 〇
社外監査役 仙 田 正 典 〇
社外監査役 横 井 陽 子 〇
(注) ◎は、議長を表しております。
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(コーポレート・ガバナンス体制の概要図)
③ 企業統治に関するその他の事項
当社は、「業務の適正を確保するための体制」について、取締役会において決議しております。その概要は次
のとおりであります。
イ.取締役および使用人の職務の執行が法令および定款に適合することを確保するための体制
ⅰ 当社は、取締役および使用人に、当社グループ共通の経営理念のもと、ナ・デックスグループ企業行動規
範、ナ・デックスグループ社員行動規範を遵守させるため、取締役がこれを率先して全使用人に周知、浸透
させております。さらに、当社はこれを全社に徹底するために、代表取締役社長を委員長とするリスク・コ
ンプライアンス委員会を設置し、各部署にも責任者を配置し、コンプライアンス体制を整備し、維持、推進
しております。
ⅱ 当社は、取締役および使用人が、コンプライアンス違反を行い、または行われようとしていることに気づ
いたときの報告ルートを定めるとともに、通常の報告ルートとは別に内部通報制度を設け、周知徹底を図っ
ております。
ロ.取締役の職務の執行に係る情報の保存および管理に関する体制
当社は、取締役の職務の執行に係る情報・文書の取扱いについて、当社社内規程およびそれに関する内規
などに従い適切に保存および管理(廃棄を含む)の運用を実施し、必要に応じて運用状況の検証、各規程等の
見直し等を行っております。担当取締役は、これらの状況について、定期的に取締役会に報告しておりま
す。
ハ.損失の危険の管理に関する規程その他の体制
ⅰ 当社は、事業目標の達成を阻害するリスクの識別、分類、評価をし、リスク発生時には適切な対応を行
い、会社および社会に対する有形・無形の損害を最小限に止めることを目的に、ナ・デックスグループリス
ク管理規程を制定し、具体的な活動を規定したナ・デックスグループリスク管理ガイドラインに基づき、組
織的な活動を展開しております。
ⅱ 当社は、リスク管理を推進する組織として、リスク・コンプライアンス委員会を設置し、当社グループの
リスクを網羅的、統括的に管理し、定期的にリスクを軽減する対応策の見直しを行っております。
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ニ.取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
ⅰ 当社は、経営計画のマネジメントについて、経営理念を機軸に毎年策定される年度計画および3ヶ年ごと
の中期経営計画に基づき、各業務執行部署において目標達成のために活動することとしております。また、
担当取締役は、経営目標が当初の予定通りに進捗しているか業績報告を通じ毎月定期的に検査を行っており
ます。
ⅱ 当社は、業務執行のマネジメントについて、取締役会規則により定められている事項およびその付議基準
に該当する事項については、すべて毎月1回開催の取締役会に、また、取締役会の委嘱を受けた事項および
その他経営に関する重要な事項については毎月1回開催の常務会に付議することを遵守し、迅速かつ的確な
経営判断と機動的な業務執行体制をとっております。
ⅲ 当社は、日常の職務遂行に際しては、職務権限規程、職務分掌規程等に基づき権限の委譲が行われ、各レ
ベルの責任者が各規程に基づき業務を遂行しております。
ホ.当社および子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制
ⅰ 内部監査室は、子会社のリスク情報の有無および当社と子会社との間における不適切な取引または会計処
理を防止するための監査を行っております。
ⅱ 内部監査室長は、子会社に損失の危険が発生しその把握をした場合、当社と子会社との間における不適切
な取引または会計処理を発見した場合には、直ちに発見された損失の危険の内容、発生する損失の程度およ
び当社に対する影響等について、代表取締役社長に報告することとしております。
ⅲ 当社は、関係会社管理規程に基づき、主要な子会社および主要な関連会社に対して、適切な経営管理を
行っております。
ⅳ 当社の取締役、監査役または使用人が子会社の取締役または監査役を兼務しており、定期的に開催される
子会社の取締役会などに出席し、経営成績、財政状態その他の重要な情報について報告を受けております。
ⅴ 当社の各担当部署は、子会社の業務が適正に行われるよう定期的に支援・指導を行っております。
ヘ.監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことに関する事項、当該使用人の取締役からの独立性に関する
事項および当該使用人に対する指示の実効性の確保に関する事項
ⅰ 監査役が、その職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合には、当社は監査役会と協議のうえ、必
要な使用人を置くこととしています。
ⅱ 監査役の職務を補助すべき使用人は、監査役会の同意を得られた場合を除き、当社の業務には従事せず、
監査役の指揮命令権のもと職務を遂行することとしています。
ⅲ 監査役の職務を補助すべき使用人の人事異動、人事評価および懲戒処分などの決定については、事前に監
査役会の同意を得ることとしております。
ト.当社の取締役および使用人ならびに子会社の取締役、監査役および使用人またはこれらの者から報告を受け
た者が当社の監査役に報告をするための体制その他の監査役への報告に関する体制およびその他監査役の監査
が実効的に行われることを確保するための体制
ⅰ 当社の取締役および使用人ならびに子会社の取締役、監査役および使用人またはこれらの者から報告を受
けた者は、監査役会規則その他監査役会の定めるところに従い、各監査役の要請に応じて当社の内部統制シ
ステム構築に関わる部門の活動状況、業績および業績見込の発表内容および重要開示書類の内容などの必要
な報告および情報提供を行っております。
ⅱ 監査役は、当社の取締役会および各重要会議への出席や業務執行状況、経営状況の調査等を通じ、取締役
または使用人に説明を求めております。
ⅲ 監査役は、内部監査室が実施する内部監査の計画およびその結果を内部監査室長から報告を受けておりま
す。
ⅳ 監査役は、取締役および使用人と意見交換を行うため、適宜会合を行っております。
ⅴ 監査役は、内部監査室および会計監査人とも情報の交換を行い、連携を密に図っております。
チ.監査役へ報告した者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制
当社は、ナ・デックスグループ内部通報制度運用規程において、通報者等が相談または通報したことを理
由として、通報者等に対して解雇その他いかなる不利益な取扱いを行ってはならないとしております。
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リ.監査役の職務の執行について生ずる費用の前払いまたは償還の手続きその他の当該職務の執行について生ず
る費用または債務の処理に係る方針に関する事項
監査役がその職務の執行について生ずる費用の前払いまたは償還等の請求をした場合には、監査役の職務
の執行に必要でないと認められた場合を除き、速やかに当該費用または債務を処理しております。
ヌ.財務報告の信頼性を確保するための体制
当社は、財務報告の信頼性を確保するため、「財務報告に係る内部統制の基本方針」を定め、財務報告に
係る内部統制が有効かつ適切に行われる体制を構築し、継続的な運用、評価を行うとともに必要な改善、是
正処置を講じております。
ル.反社会的勢力排除に向けた体制
ナ・デックスグループ企業行動規範およびナ・デックスグループ社員行動規範を制定し、市民社会の秩序
や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体には毅然とした態度で対応いたします。
④ 取締役会の活動状況
当事業年度において、当社は取締役会を15回開催しており、各取締役の出席状況については次のとおりであり
ます。
氏名 開催回数 出席回数
古 川 雅 隆 15回 15回
髙 田 寿 之 15回 15回
進 藤 大 資 15回 15回
横 地 克 典 15回 15回
本 田 信 之 15回 15回
野 口 葉 子 15回 15回
取締役会における具体的な検討内容としましては、グループ会社を含めた経営成績や財政状態、株主総会の招
集・議案の決定、剰余金の配当等の決定、組織および人事に関する事項、重要な財産の処分および譲受け、経営
計画に関する事項、規程等の制定および改訂、政策保有株式の保有の適否、グループ会社への貸付けおよび債務
保証に関する事項、子会社の設立・M&Aに関する事項、リスク・コンプライアンスに関する事項等であります。
⑤ 責任限定契約の内容の概要
当社は、会社法第427条第1項に基づき、社外取締役および社外監査役との間において、会社法第423条第1項
の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠償責任限度額は、法令が定める額
としております。なお、当該責任限定が認められるのは、当該社外取締役および社外監査役が責任の原因となっ
た職務の遂行について、善意でかつ重大な過失がないときに限られます。
⑥ 役員等賠償責任保険契約の内容の概要
当社は、会社法第430条の3第1項に規定する役員等賠償責任保険契約を保険会社との間で締結しております。
当該保険契約の被保険者の範囲は、当社および子会社の取締役および監査役であり、被保険者がその職務の執行
に関し責任を負うことまたは当該責任の追及に係る請求を受けることによって生ずる損害を、当該保険契約によ
り補填することとしておりますが、故意または重過失に起因する損害賠償請求については補填されません。保険
料は全額会社が負担しており、2023年7月に当該保険契約を更新する予定であります。
⑦ 取締役の定数
当社の取締役は、12名以内とする旨を定款に定めております。
⑧ 取締役の選任の決議案件
当社は、取締役の選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出
席し、その議決権の過半数をもって行う旨を定款に定めております。また、当社は、取締役の選任決議は、累積
投票によらないものとする旨を定款に定めております。
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⑨ 中間配当の決定機関
当社は、取締役会の決議によって、毎年10月31日を基準日として中間配当をすることができる旨を定款に定め
ております。これは、株主への機動的な利益還元を行うことを目的とするものであります。
⑩ 自己の株式の取得の決定機関
当社は、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって市場取引等により自己の株式を取得する
ことができる旨を定款に定めております。これは、経営環境に対応した機動的な資本政策を行うことを目的とす
るものであります。
⑪ 株主総会の特別決議要件
当社は、会社法第309条第2項に定める決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を
有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定めております。これは、株主総会に
おける特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営を行うことを目的とするものでありま
す。
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(2) 【役員の状況】
① 役員一覧
男性 6 名 女性 2 名 (役員のうち女性の比率 25.0 %)
所有株式数
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期
(千株)
1996年4月 株式会社ダイシン入社
2003年9月 名電産業株式会社(現 株式会社ナ・
デックスプロダクツ)入社
2005年4月 当社入社
2011年5月 当社総務部長
取締役会長 古 川 雅 隆 1968年1月9日 生 (注)3 226
2012年4月 当社役員室長
2013年7月 当社取締役就任
2019年7月 当社常務取締役就任
2021年7月 当社取締役会長就任(現任)
2008年11月 当社入社
2009年10月 当社経営企画室長
2014年4月 当社執行役員管理副本部長兼
経営管理・法務部長
代表取締役社長 進 藤 大 資 1972年3月17日 生 (注)3 20
2015年7月 当社取締役就任
2021年7月 当社専務取締役就任
2023年7月 当社代表取締役社長就任(現任)
1993年3月 当社入社
2011年2月 当社機械部長
2013年7月 当社執行役員営業副本部長兼
常務取締役
横 地 克 典 1970年3月30日 生 (注)3 30
FAシステム事業部長
経営企画室長
2015年7月 当社取締役就任
2021年7月 当社常務取締役就任(現任)
1981年4月 川崎製鉄株式会社(現 JFEスチール株
式会社)入社
1987年9月 九州松下電器株式会社(現 パナソ
ニックコネクト株式会社)入社
取締役
2013年1月 当社入社
ソリューション 本 田 信 之 1957年4月2日 生 (注)3 12
営業副本部長兼海外事業部長
センター長
2015年4月 当社執行役員営業副本部長兼
グローバル事業部長兼ウェルディング
ソリューション事業部長
2015年7月 当社取締役就任(現任)
2001年10月 弁護士登録第二東京弁護士会入会
鳥飼総合法律事務所入所
2003年11月 名古屋弁護士会(現 愛知県弁護士会)
入会
野 口 葉 子
石原総合法律事務所入所
取締役 1974年11月19日 生 (注)3 ―
(現姓:春馬)
2006年10月 春馬・野口法律事務所パートナー就任
(現 and LEGAL弁護士法人 弁護士)
(現任)
2015年7月 当社取締役就任(現任)
1980年4月 吉田税務会計事務所(現 税理士法人
ユアブレインズ)入所
1990年11月 当社入社
2007年4月 当社経理部長
2009年7月 当社執行役員管理副本部長兼
常任監査役
渡 邊 修 1955年6月19日 生 (注)4 54
経理部長
(常勤)
2011年7月 当社取締役就任
2013年7月 当社常務取締役就任
2017年7月 当社専務取締役就任
2021年7月 当社常任監査役(常勤)就任(現任)
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所有株式数
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期
(千株)
1979年4月 愛三工業株式会社入社
2011年6月 同社取締役就任
2012年6月 同社執行役員
監査役 仙 田 正 典 1955年8月10日 生 (注)4 ―
2014年6月 同社常勤監査役就任
2019年7月 当社監査役就任(現任)
1992年10月 監査法人トーマツ(現 有限責任監査
法人トーマツ)入所
1996年3月 公認会計士登録
2000年7月 横井陽子公認会計士事務所所長就任
(現任)
監査役 横 井 陽 子 1970年9月6日 生 (注)4 ―
2004年7月 栄監査法人入所
2011年5月 同監査法人代表社員就任
2022年4月 同監査法人統括代表社員就任(現任)
2023年7月 当社監査役就任(現任)
計 345
(注) 1.取締役 野口葉子氏は、社外取締役であります。
2.監査役 仙田正典氏および横井陽子氏は、社外監査役であります。
3.任期は、2023年7月25日開催の定時株主総会終結の時から2025年4月期に係る定時株主総会終結の時までで
あります。
4.任期は、2023年7月25日開催の定時株主総会終結の時から2027年4月期に係る定時株主総会終結の時までで
あります。
5.取締役および監査役に期待する分野(スキルマトリックス)は次のとおりであります。
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦
経営 事業 技術 財務 法務 リスク
氏名
独立性 ・ ・ ・ マネジ 多様性
経験 戦略 生産 会計 法規制等 メント
古 川 雅 隆 ● ●
進 藤 大 資 ● ● ● ● ●
取
締 横 地 克 典 ● ● ●
役
本 田 信 之 ● ● ●
野 口 葉 子 ● ● ● ●
渡 邊 修 ● ● ●
監
査 仙 田 正 典 ● ● ● ●
役
横 井 陽 子 ● ● ● ● ●
6.当社は、法令に定める監査役の員数を欠くことになる場合に備え、会社法第329条第3項に定める補欠監査
役1名を選任しております。補欠監査役の略歴は次のとおりであります。
所有株式数
氏名 生年月日 略歴
(千株)
1985年10月 監査法人丸の内会計事務所(現 有限責任監査法人トーマ
ツ)入所
1989年4月 公認会計士登録
1997年8月 監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)社員就
任
市 原 裕 也 1960年7月2日生 ―
2000年10月 トーマツコンサルティング株式会社(現 デロイトトーマツ
コンサルティング合同会社)代表取締役社長就任
2012年1月 市原裕也公認会計士事務所所長就任(現任)
2015年7月 当社監査役就任
2023年7月 当社監査役退任
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② 社外役員の状況
当社の社外取締役は1名、社外監査役は2名であり、社外取締役および各社外監査役と当社との間には人的関
係、資本的関係または取引関係その他の利害関係はありません。
社外取締役 野口葉子氏は、弁護士としての専門的見地から、取締役の職務執行の監督を行え、取締役会におい
て議案、審議に必要な発言等を行えるため選任しております。同氏は、ジャパンマテリアル株式会社、株式会社
壱番屋、株式会社浜木綿の社外取締役(監査等委員)、学校法人市邨学園の理事および愛知県信用保証協会の監事
を兼務しておりますが、各社、同学園および同協会と当社との間には人的関係、資本的関係または取引関係その
他の利害関係はありません。
社外監査役 仙田正典氏は、企業経営経験者の見地から、取締役の職務執行の監査を行え、取締役会において議
案、審議に必要な発言等を行えるため選任しております。同氏は、愛三工業株式会社の取締役および常勤監査役
などに2018年6月まで就任、株式会社日産サティオ奈良の社外監査役に2023年6月まで就任しておりましたが、
愛三工業株式会社および株式会社日産サティオ奈良と当社との間には人的関係、資本的関係または取引関係その
他の利害関係はありません。
社外監査役 横井陽子氏は、公認会計士としての専門的見地から、取締役の職務執行の監査を行え、取締役会に
おいて議案、審議に必要な発言等を行えるため選任しております。同氏は、当社が会計監査を依頼している有限
責任監査法人トーマツに2000年7月まで在籍しておりましたが、当社の会計監査業務には従事しておらず、か
つ、同監査法人の売上高に占める当社の報酬は僅少であり、一般株主と利益相反の生じる恐れがないと判断して
おります。また、同氏は、株式会社ヤマナカの社外監査役および栄監査法人の統括代表社員を兼務しております
が、同社および同監査法人と当社との間には人的関係、資本的関係または取引関係その他の利害関係はありませ
ん。
なお、社外取締役 野口葉子氏および社外監査役 仙田正典氏、横井陽子氏の3氏は、東京証券取引所の定めに
基づく独立役員として、同取引所に届出ております。
当社は、東京証券取引所の独立性に関する判断基準に加えて、社外取締役または社外監査役候補者の兼職先等
と当社との関係性、候補者が有する財務および会計または法務等の知見を総合的に勘案し、個別に面談するなど
により候補者を選定しております。
③ 社外取締役または社外監査役による監督または監査と内部監査、監査役監査および会計監査との相互連携なら
びに内部統制部門との関係
当社は、社外取締役1名および社外監査役2名を選任しております。社外取締役および社外監査役は、代表取
締役社長をはじめとする社内取締役および常勤である常任監査役と適宜情報交換・意見交換を行っております。
また、監査役会は、内部監査室と定期的に情報交換を行うほか、会計監査人から監査の方法および結果等につい
て定期的に報告を受けるなど、連携を密に図っております。
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(3) 【監査の状況】
① 監査役監査の状況
監査役会は、社外監査役2名を含む3名で構成され、毎月1回開催されております。
監査役会における具体的な検討内容としましては、監査方針および監査計画の策定、監査業務の分担、取締役
の業務執行状況、経営状態、内部統制システムの整備・運用状況、会計監査人の監査方法・結果の相当性および
報酬ならびに再任、定時株主総会の議案の内容、取締役会への監査結果の報告等であります。
常勤監査役 渡邊修氏は、当社の経営企画室、経理部で長年に渡り決算手続きならびに財務諸表の作成等に従事
し、取締役経理部長の経験があり、財務および会計に関する相当程度の知見を有するものであります。
社外監査役 仙田正典氏は、当社と取引関係のない他の会社で取締役および監査役の経験があり、企業経営統治
に関する相当程度の知見を有するものであります。
社外監査役 横井陽子氏は、公認会計士の資格を有しており、財務および会計に関する相当程度の知見を有する
ものであります。
当事業年度において、当社は監査役会を15回開催しており、各監査役の出席状況については次のとおりであり
ます。
氏名 開催回数 出席回数
渡 邊 修 15回 15回
仙 田 正 典 15回 15回
横 井 陽 子 ―回 ―回
(注) 横井陽子氏は、2023年7月25日開催の定時株主総会にて、新任の社外監査役として選任されたため、出
席回数等はありません。
② 内部監査の状況
内部監査室は、代表取締役社長直轄の独立した組織として3名(本有価証券報告書提出日現在)で構成され、年
間計画により子会社を含む各部門の業務実施状況を監査するとともに、商品、製品等の在庫水準、長期滞留の監
査を定例的に行い、会社財産の保全や経営効率の向上、異常の早期発見を図るよう取組んでおります。監査結果
については、個別あるいは年間内部監査報告書を作成し、代表取締役社長に報告するとともに、個別内部監査報
告書は該当部門長および常任監査役に、年間内部監査報告書は取締役会および監査役会に、配付および報告する
こととしております。また、監査役会および会計監査人とも連携を密にして情報交換を行っております。
③ 会計監査の状況
イ.監査法人の名称
有限責任監査法人トーマツ
ロ.継続監査期間
1988年以降
ハ.業務を執行した公認会計士
神 野 敦 生
滝 川 裕 介
ニ.監査業務に係る補助者の構成
公認会計士 10名
その他 24名
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ホ.監査法人の選定方針と理由
監査役会は、会計監査人の解任または不再任の決定の方針について、会計監査人が会社法第340条第1項各号
のいずれかに該当すると認められた場合には、監査役全員の同意により当該会計監査人を解任することとして
おります。
また、監査役会は、会社計算規則に定める会計監査人の職務の遂行について、適正に実施されることが困難
であると認められる場合には、株主総会に提出する会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定
することとしております。
上記の会計監査人の解任または不再任の決定の方針と監査品質、品質管理体制、独立性およびコンプライア
ンス体制などを総合的に勘案した結果、有限責任監査法人トーマツは当社の会計監査人に適格であると判断
し、再任を決定しております。
ヘ.監査役および監査役会による監査法人の評価
当社の監査役および監査役会は、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ、適正な監査を実施しているかを
監視および検証するとともに、会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を
求めております。また、会計監査人から「職務の遂行が適正に行われることを確保するための体制」(会社計算
規則第131条各号に掲げる事項)を「監査に関する品質管理基準」(2021年11月16日企業会計審議会)等に従って
整備している旨の通知を受け、必要に応じて説明を求めた結果、当社の会計監査人として適切であると判断し
ております。
④ 監査報酬の内容等
イ.監査公認会計士等に対する報酬
前連結会計年度 当連結会計年度
区分
監査証明業務に 非監査業務に 監査証明業務に 非監査業務に
基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円)
提出会社 42,500 900 42,500 1,000
連結子会社 ― ― ― ―
計 42,500 900 42,500 1,000
前連結会計年度
当社が支払っている非監査業務の内容としましては、労務人事に関するコンサルティングを委託し対価を
支払っております。
当連結会計年度
当社が支払っている非監査業務の内容としましては、労務人事に関するコンサルティングを委託し対価を
支払っております。
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ロ.監査公認会計士等と同一のネットワーク(Deloitte Touche Tohmatsu)に対する報酬(イ.を除く)
前連結会計年度 当連結会計年度
区分
監査証明業務に 非監査業務に 監査証明業務に 非監査業務に
基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円)
提出会社 20,671 4,332 26,253 3,260
連結子会社 10,593 7,322 12,984 9,157
計 31,264 11,655 39,237 12,417
前連結会計年度
当社グループが支払っている非監査業務の内容としましては、税務に関するアドバイザリー業務を委託し
対価を支払っております。
当連結会計年度
当社グループが支払っている非監査業務の内容としましては、税務に関するアドバイザリー業務を委託し
対価を支払っております。
ハ.監査報酬の決定方針
監査公認会計士等より提示されました監査計画の内容・所要日数および従事する人員数などを勘案した上、
監査役会の同意を得て決定しております。
ニ.監査役会が会計監査人の報酬等の額に同意した理由
取締役会が提案した会計監査人に対する報酬等に対して、当社の監査役会が会社法第399条第1項の同意をし
た理由は、会計監査人の監査計画の内容、職務の遂行状況および報酬見積りの算出根拠の妥当性を検討した結
果、適切であると判断したためであります。
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(4) 【役員の報酬等】
① 役員の報酬等の額またはその算定方法の決定に関する方針に係る事項
当社は、2021年10月12日開催の取締役会において、取締役の個人別の報酬等の内容についての決定方針を決議
しており、その内容は次のとおりであります。
イ.基本方針
ⅰ 当社の取締役(社外取締役を除く。)の報酬等は、固定報酬としての基本報酬、短期インセンティブとして
の賞与および長期インセンティブとしての譲渡制限付株式報酬とで構成いたします。
ⅱ 当社の社外取締役の報酬等は、固定報酬としての基本報酬および短期インセンティブとしての賞与とで構
成いたします。
ロ.取締役の個人別の報酬等の算定方法の決定に関する方針(報酬等を与える時期または条件の決定に関する方針
を含む。)
ⅰ 基本報酬(金銭報酬)
月例の金銭支給とし、取締役会の決議により定める役位に基づく基準額を基に、予め定められた一定の範
囲で代表取締役社長が必要に応じ加減算を行い決定いたします。
なお、取締役に対する固定報酬限度額(使用人兼務取締役の使用人分の報酬を除く)は、2006年7月25日開
催の第56期定時株主総会において、年額1億5千万円以内と決議しており、当該定時株主総会終結時点の取
締役の員数は9名(うち社外取締役は0名)であります。
また、役位に基づく基準額につきましては、優秀な人財を確保する観点から、他企業の報酬水準および当
社従業員の給料水準などを勘案し決定しております。
ⅱ 賞与(業績連動報酬等)
毎年、一定の時期(定時株主総会の終了後1ヶ月以内)の金銭支給とし、株主との価値共有の観点から株主
への配当の算定基礎となる当社連結の親会社株主に帰属する当期純利益を指標として算出された額を、従業
員分賞与が支給される取締役については当該賞与の支給額を勘案しつつ各取締役の基本報酬の金額に応じて
各取締役に配分した額を基に、予め定められた一定の範囲で代表取締役社長が必要に応じ加減算を行い決定
いたします。
なお、当社連結の親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、目標10億8千万円に対し実績は 13億
3千1百万円 となりました。
ⅲ 譲渡制限付株式報酬(非金銭報酬等)
毎年、一定の時期(8月の定時取締役会の終了後1ヶ月以内)に譲渡制限付株式の付与のための金銭報酬債
権を支給することとし、当該金銭報酬債権の額は、取締役会の決議により定める役位に基づく基準額による
ものといたします。譲渡制限付株式の付与につきましては、当該金銭報酬債権の付与から1ヶ月以内に行う
ことといたします。
なお、譲渡制限付株式報酬は、長期安定的な当社株式の保有を通じた株主の皆様との一層の価値共有を進
めることを目的としており、社外取締役を除く取締役に対する譲渡制限付株式報酬限度額は、2017年7月25
日開催の第67期定時株主総会において、年額3千万円以内、発行または処分される当社の普通株式の総数は
年47,000株以内と決議しており、当該定時株主総会終結時点の社外取締役を除く取締役の員数は6名で、譲
渡制限付株式割当契約書に基づく株式の譲渡制限期間は10年間であります。
また、2022年9月2日を払込期日として行った譲渡制限付株式報酬の概要は、当社の取締役(社外取締役を
除く)5名に対し当社普通株式20,433株、総額1千5百万円の自己株式の処分を行っております。
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ハ.金銭報酬等の額の取締役の個人別の報酬等の額に対する割合の決定に関する方針
当社の取締役(社外取締役を除く。)に関する基本報酬、賞与および譲渡制限付株式報酬の支給割合の方針に
ついては、業績等により変動する可能性はあるものの、概ね7:2:1の水準といたします。当社の社外取締
役に関する基本報酬および賞与の支給割合の方針については、業績等により変動する可能性はあるものの、そ
の職責に鑑み、概ね9:1の水準といたします。
ニ.取締役の個人別の報酬等の内容についての決定に関する事項
ⅰ 取締役の個人別の報酬等については、取締役会の決議に基づき代表取締役社長 進藤大資がその決定の委任
を受けるものとし、その権限の内容は、基本報酬および賞与の決定としております。
ⅱ ⅰの権限が適切に行使されるよう、当該権限に基づく加減算の裁量の範囲については、取締役会がこれを
定めます。また、代表取締役社長は、独立社外取締役から、報酬水準の妥当性等についての助言を取得し、
当該助言を踏まえて当該権限に基づく決定を行うものとします。
これらの権限を委任した理由は、当社全体の業績を俯瞰しつつ各取締役の担当職務の評価を行うには代表取
締役が最も適しているからであります。代表取締役は、取締役会が代表取締役に権限を委任した内容・理由に
基づいて取締役の個人別の報酬額を決定していることから、取締役会は、当事業年度に係る取締役の個人別の
報酬等の内容が当該決定方針に沿うものであると判断しております。
当社の監査役の報酬等は、固定報酬としての基本報酬および短期インセンティブとしての賞与とで構成いたしま
す。各監査役の報酬等の額は、監査役会の協議により決定しております。
なお、監査役に対する固定報酬限度額は、1991年7月23日開催の第41期定時株主総会において、年額2千万円以
内と決議しており、当該定時株主総会終結時点の監査役の員数は3名(うち社外監査役は1名)であります。
② 役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額および対象となる役員の員数
報酬等の種類別の総額(千円)
対象となる
報酬等の総額
役員区分 業績連動報酬 非金銭報酬等 役員の員数
(千円)
(人)
固定報酬
譲渡制限付
賞与
株式報酬
取締役
159,232 82,228 61,270 15,733 5
(社外取締役を除く)
監査役
14,699 12,039 2,660 ― 1
(社外監査役を除く)
社外役員 12,570 9,900 2,670 ― 3
③ 役員ごとの連結報酬等の総額等
連結報酬等の総額が1億円以上である者が存在しないため、記載しておりません。
④ 使用人兼務役員の使用人給与のうち、重要なもの
該当事項はありません。
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(5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準および考え方
当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、専ら
株式の価値の変動または株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする株式を純投資目的の投資株式と
し、それ以外の目的の株式を純投資目的以外の目的である投資株式としております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式
イ.保有方針および保有の合理性を検証する方法ならびに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検
証の内容
当社の企業価値の向上に資する取引先の株式を、中長期的な視点で検討し保有しております。今後の事業戦
略上の重要性、取引先との関係性および保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているかを総合的に勘
案し、保有の意義が希薄化したと判断された株式については、できる限り速やかに売却を進めていくこととし
ております。
なお、取締役会にて保有の意義を検証した結果、一部の銘柄について投資先企業との対話を通じて十分な理
解を得たうえで、市場環境等を考慮しながら売却を進めることとしております。
ロ.銘柄数および貸借対照表計上額
貸借対照表計上額の
銘柄数
(銘柄)
合計額(千円)
非上場株式 7 32,169
非上場株式以外の株式 22 1,045,820
(当事業年度において株式数が増加した銘柄)
株式数の増加に係る
銘柄数
株式数の増加の理由
(銘柄)
取得価額の合計額(千円)
非上場株式 ― ― ―
取引先持株会等を通じた株式の取
非上場株式以外の株式 3 6,579
得。
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ハ.特定投資株式およびみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報
特定投資株式
当事業年度 前事業年度
当社の株
保有目的、業務提携等の概要、
株式数(株) 株式数(株)
定量的な保有効果
銘柄 式の保有
貸借対照表計上額 貸借対照表計上額
および株式数が増加した理由
の有無
(千円) (千円)
主にファクトリーオートメーション事業の仕
85,000 85,000
株式会社安川電
入先としての関係の維持および強化のため保 有
468,350 378,250
機
有しております。
主にファクトリーオートメーション事業の取
引先としての関係の維持および強化のため保
イビデン株式会 53,224 51,992
有しております。
無
社 283,156 256,841
なお、協力会社持株会における株式取得によ
り増加しております。
NKKスイッチズ 14,360 14,360 主に制御部品事業の仕入先としての関係の維
有
株式会社 90,324 70,364 持および強化のため保有しております。
主にファクトリーオートメーション事業の仕
エア・ウォー 21,000 21,000
入先としての関係の維持および強化のため保 有
ター株式会社 35,952 36,141
有しております。
主にプロセスソリューション事業の取引先と
フタバ産業株式 70,000 70,000
しての関係の維持および強化のため保有して 無
会社 31,710 27,650
おります。
株式会社三井住
3,200 3,200 資金調達および情報収集等の取引関係の維持
友フィナンシャ 有
17,756 12,528 および強化のため保有しております。
ルグループ
株式会社三菱
UFJフィナン 20,460 20,460 資金調達および情報収集等の取引関係の維持
有
シャル・グルー 17,450 15,432 および強化のため保有しております。
プ
三菱電機株式会 10,000 10,000 主に制御部品事業の取引先としての関係の維
無
社 16,790 13,680 持および強化のため保有しております。
野村ホールディ 30,000 30,000 金融サービスおよび情報収集等の取引関係の
有
ングス株式会社 14,577 15,000 維持および強化のため保有しております。
株式会社名古屋 3,500 3,500 資金調達および情報収集等の取引関係の維持
有
銀行 11,987 10,990 および強化のため保有しております。
日本電信電話株 2,800 2,800 市場動向を勘案しつつ売却する予定でありま
無
式会社 11,617 10,771 す。
主にプロセスソリューション事業の取引先と
しての関係の維持および強化のため保有して
株式会社エイチ 15,066 14,485
おります。
無
ワン 10,079 8,604
なお、株式累積投資による株式取得により株
式数が増加しております。
オークマ株式会 1,600 1,600 主に制御部品事業の取引先としての関係の維
無
社 9,616 7,472 持および強化のため保有しております。
東日本旅客鉄道 1,000 1,000 市場動向を勘案しつつ売却する予定でありま
無
株式会社 7,804 6,819 す。
4,000 4,000 主に制御部品事業の取引先としての関係の維
株式会社明電舎 有
7,356 9,424 持および強化のため保有しております。
主に制御部品事業の取引先としての関係の維
レシップホール
持および強化のため保有しております。
11,303 10,514
ディングス株式 無
5,357 6,182
なお、取引先持株会における株式取得により
会社
株式数が増加しております。
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当事業年度 前事業年度
当社の株
保有目的、業務提携等の概要、
株式数(株) 株式数(株)
定量的な保有効果
銘柄 式の保有
貸借対照表計上額 貸借対照表計上額
および株式数が増加した理由
の有無
(千円) (千円)
主にファクトリーオートメーション事業の仕
日本精線株式会 400 400
入先としての関係の維持および強化のため保 有
社 1,812 1,668
有しております。
名古屋電機工業 1,000 1,000 主に制御部品事業の取引先としての関係の維
無
株式会社 1,584 1,596 持および強化のため保有しております。
主にファクトリーオートメーション事業の取
日本車輌製造株 600 600
引先としての関係の維持および強化のため保 無
式会社 1,251 1,263
有しております。
東海東京フィナ
ンシャル・ホー 金融サービスおよび情報収集等の取引関係の
2,000 2,000
有
ルディングス株 維持および強化のため保有しております。
702 774
式会社
主にファクトリーオートメーション事業の仕
株式会社中央製 300 300
入先としての関係の維持および強化のため保 無
作所 336 369
有しております。
日本アジア投資 1,000 1,000 市場動向を勘案しつつ売却する予定でありま
無
株式会社 250 236 す。
(注) 定量的な保有効果につきましては、記載が困難であります。なお、保有の合理性につきましては、今後の事業
戦略上の重要性、取引先との関係性および保有に伴う便益やリスクが資本コストに見合っているかを総合的に
勘案し検証しております。
みなし保有株式
該当事項はありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式
該当事項はありません。
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第5 【経理の状況】
1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について
(1) 当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号。以
下「連結財務諸表規則」という。)に基づいて作成しております。
(2) 当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下「財
務諸表等規則」という。)に基づいて作成しております。
なお、当社は、特例財務諸表提出会社に該当し、財務諸表等規則第127条の規定により財務諸表を作成しておりま
す。
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2022年5月1日から2023年4月30日ま
で)の連結財務諸表及び事業年度(2022年5月1日から2023年4月30日まで)の財務諸表について、有限責任監査法人
トーマツにより監査を受けております。
3.連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて
当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みを行っております。具体的には、会計基準等の内
容を適切に把握できる体制を整備するため、公益財団法人財務会計基準機構へ加盟し、監査法人等が主催する研修へ
の参加及び会計専門誌の定期購読等を行っております。
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1 【連結財務諸表等】
(1) 【連結財務諸表】
① 【連結貸借対照表】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年4月30日) (2023年4月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 4,872,224 5,075,542
※1 ,※5 7,691,944 ※1 ,※5 7,003,329
受取手形、売掛金及び契約資産
※5 3,392,405 ※5 4,019,864
電子記録債権
有価証券 - 49,940
商品及び製品 2,310,396 2,283,593
仕掛品 1,254,934 1,300,646
原材料 853,189 1,429,142
前渡金 167,634 162,928
未収消費税等 126,902 110,833
その他 385,096 297,860
△ 9,170 △ 16,438
貸倒引当金
流動資産合計 21,045,558 21,717,242
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 4,386,539 4,491,136
△ 2,568,227 △ 2,721,282
減価償却累計額
※2 1,818,311
建物及び構築物(純額) 1,769,853
機械装置及び運搬具
3,162,570 3,222,632
△ 2,670,169 △ 2,809,526
減価償却累計額
※2 492,401
機械装置及び運搬具(純額) 413,105
※2 1,907,654
土地
1,679,772
リース資産 469,618 469,618
△ 466,295 △ 467,222
減価償却累計額
リース資産(純額) 3,322 2,395
建設仮勘定
1,750 7,551
その他 1,530,348 1,517,776
△ 1,093,568 △ 1,102,819
減価償却累計額
その他(純額) 436,779 414,957
有形固定資産合計 4,660,220 4,287,636
無形固定資産
のれん 1,265,176 840,084
顧客関係資産 628,194 568,725
233,028 227,021
その他
無形固定資産合計 2,126,399 1,635,831
投資その他の資産
※4 1,711,717 ※4 1,869,567
投資有価証券
繰延税金資産 218,084 249,061
その他 222,043 245,116
△ 43,290 △ 43,090
貸倒引当金
投資その他の資産合計 2,108,554 2,320,656
固定資産合計 8,895,174 8,244,124
資産合計 29,940,733 29,961,366
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(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年4月30日) (2023年4月30日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 3,349,523 3,139,553
電子記録債務 4,478,489 4,049,618
短期借入金 - 52,975
※2 313,807
1年内返済予定の長期借入金 239,988
リース債務 21,857 13,712
未払法人税等 251,935 371,783
未払消費税等 78,656 36,500
契約負債 709,084 320,155
役員賞与引当金 58,300 74,740
1,354,602 1,335,102
その他
流動負債合計 10,616,256 9,634,130
固定負債
※2 920,511
長期借入金 408,385
リース債務 11,403 21,305
繰延税金負債 679,945 661,600
役員退職慰労引当金 18,305 16,504
退職給付に係る負債 185,717 211,131
102,063 109,032
その他
固定負債合計 1,917,945 1,427,959
負債合計 12,534,202 11,062,089
純資産の部
株主資本
資本金 1,028,078 1,028,078
資本剰余金 765,032 767,484
利益剰余金 14,478,821 15,465,473
△ 195,837 △ 182,593
自己株式
株主資本合計 16,076,094 17,078,442
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 459,022 567,167
繰延ヘッジ損益 - △ 130
為替換算調整勘定 762,010 1,127,376
1,633 △ 91
退職給付に係る調整累計額
その他の包括利益累計額合計 1,222,666 1,694,322
非支配株主持分 107,769 126,511
純資産合計 17,406,530 18,899,277
負債純資産合計 29,940,733 29,961,366
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② 【連結損益計算書及び連結包括利益計算書】
【連結損益計算書】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日) 至 2023年4月30日)
※1 34,611,976 ※1 36,194,834
売上高
※2 27,996,098 ※2 28,541,258
売上原価
売上総利益 6,615,877 7,653,575
※3 ,※4 5,439,609 ※3 ,※4 5,719,635
販売費及び一般管理費
営業利益 1,176,268 1,933,940
営業外収益
受取利息 2,204 14,595
受取配当金 34,239 17,278
持分法による投資利益 30,218 41,021
為替差益 7,112 -
助成金収入 80,090 45,972
補助金収入 28,884 22,632
保険解約返戻金 2,691 2,820
70,244 60,318
雑収入
営業外収益合計 255,685 204,638
営業外費用
支払利息 15,854 6,820
売上債権売却損 - 56,044
コミットメントフィー 3,944 3,598
為替差損 - 42,533
5,250 15,535
雑損失
営業外費用合計 25,048 124,531
経常利益 1,406,905 2,014,047
特別利益
※5 5,201 ※5 219,549
固定資産売却益
投資有価証券売却益 517 -
受取和解金 50,000 -
500 -
その他
特別利益合計 56,218 219,549
特別損失
※6 3,235 ※6 1,617
固定資産除売却損
※7 4,107 ※7 281,238
減損損失
- 1,268
投資有価証券評価損
特別損失合計 7,343 284,124
税金等調整前当期純利益 1,455,781 1,949,473
法人税、住民税及び事業税
531,849 710,559
△ 93,514 △ 97,196
法人税等調整額
法人税等合計 438,335 613,362
当期純利益 1,017,446 1,336,110
非支配株主に帰属する当期純利益 12,007 4,972
親会社株主に帰属する当期純利益 1,005,438 1,331,137
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【連結包括利益計算書】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日) 至 2023年4月30日)
当期純利益 1,017,446 1,336,110
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △ 44,837 105,588
繰延ヘッジ損益 △ 63 △ 130
為替換算調整勘定 451,127 373,155
退職給付に係る調整額 △ 7,494 △ 1,724
67,304 11,589
持分法適用会社に対する持分相当額
※ 466,036 ※ 488,477
その他の包括利益合計
包括利益 1,483,482 1,824,588
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 1,472,256 1,802,793
非支配株主に係る包括利益 11,225 21,794
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③ 【連結株主資本等変動計算書】
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 1,028,078 763,288 13,674,036 △ 209,827 15,255,575
会計方針の変更による
13,001 13,001
累積的影響額
会計方針の変更を反映した
1,028,078 763,288 13,687,038 △ 209,827 15,268,577
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当 △ 213,655 △ 213,655
親会社株主に帰属する
1,005,438 1,005,438
当期純利益
自己株式の取得 -
自己株式の処分 1,743 13,990 15,734
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - 1,743 791,783 13,990 807,517
当期末残高 1,028,078 765,032 14,478,821 △ 195,837 16,076,094
その他の包括利益累計額
その他有価証券 退職給付に係る その他の包括利益
繰延ヘッジ損益 為替換算調整勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 457,750 63 288,906 9,128 755,848
会計方針の変更による
累積的影響額
会計方針の変更を反映した
457,750 63 288,906 9,128 755,848
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当
親会社株主に帰属する
当期純利益
自己株式の取得
自己株式の処分
株主資本以外の項目の
1,271 △ 63 473,104 △ 7,494 466,818
当期変動額(純額)
当期変動額合計 1,271 △ 63 473,104 △ 7,494 466,818
当期末残高 459,022 - 762,010 1,633 1,222,666
非支配株主持分 純資産合計
当期首残高 99,190 16,110,614
会計方針の変更による
13,001
累積的影響額
会計方針の変更を反映した
99,190 16,123,616
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当 △ 213,655
親会社株主に帰属する
1,005,438
当期純利益
自己株式の取得 -
自己株式の処分 15,734
株主資本以外の項目の
8,578 475,397
当期変動額(純額)
当期変動額合計 8,578 1,282,914
当期末残高 107,769 17,406,530
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当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 1,028,078 765,032 14,478,821 △ 195,837 16,076,094
会計方針の変更による
-
累積的影響額
会計方針の変更を反映した
1,028,078 765,032 14,478,821 △ 195,837 16,076,094
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当 △ 344,485 △ 344,485
親会社株主に帰属する
1,331,137 1,331,137
当期純利益
自己株式の取得 △ 37 △ 37
自己株式の処分 2,451 13,281 15,733
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - 2,451 986,652 13,244 1,002,348
当期末残高 1,028,078 767,484 15,465,473 △ 182,593 17,078,442
その他の包括利益累計額
その他有価証券 退職給付に係る その他の包括利益
繰延ヘッジ損益 為替換算調整勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 459,022 - 762,010 1,633 1,222,666
会計方針の変更による
累積的影響額
会計方針の変更を反映した
459,022 - 762,010 1,633 1,222,666
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当
親会社株主に帰属する
当期純利益
自己株式の取得
自己株式の処分
株主資本以外の項目の
108,145 △ 130 365,365 △ 1,724 471,655
当期変動額(純額)
当期変動額合計 108,145 △ 130 365,365 △ 1,724 471,655
当期末残高 567,167 △ 130 1,127,376 △ 91 1,694,322
非支配株主持分 純資産合計
当期首残高 107,769 17,406,530
会計方針の変更による
-
累積的影響額
会計方針の変更を反映した
107,769 17,406,530
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当 △ 344,485
親会社株主に帰属する
1,331,137
当期純利益
自己株式の取得 △ 37
自己株式の処分 15,733
株主資本以外の項目の
18,742 490,397
当期変動額(純額)
当期変動額合計 18,742 1,492,746
当期末残高 126,511 18,899,277
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④ 【連結キャッシュ・フロー計算書】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日) 至 2023年4月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 1,455,781 1,949,473
減価償却費 656,915 568,178
減損損失 4,107 281,238
のれん償却額 162,547 143,852
貸倒引当金の増減額(△は減少) 5,100 6,991
役員賞与引当金の増減額(△は減少) 25,130 16,440
役員退職慰労引当金の増減額(△は減少) 5,239 △ 1,800
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 16,709 21,500
受取利息及び受取配当金 △ 36,444 △ 31,874
支払利息 15,854 6,820
為替差損益(△は益) △ 699 15,066
持分法による投資損益(△は益) △ 30,218 △ 41,021
固定資産売却損益(△は益) △ 5,201 △ 219,512
固定資産除却損 3,235 1,580
投資有価証券評価損益(△は益) - 1,268
投資有価証券売却損益(△は益) △ 517 -
その他の損益(△は益) 7,589 2,987
売上債権の増減額(△は増加) △ 1,923,202 194,472
棚卸資産の増減額(△は増加) △ 869,305 △ 489,699
未収消費税等の増減額(△は増加) △ 106,848 18,279
その他の資産の増減額(△は増加) 237,818 97,854
仕入債務の増減額(△は減少) 1,440,007 △ 724,903
未払消費税等の増減額(△は減少) 36,190 △ 44,719
386,722 △ 471,065
その他の負債の増減額(△は減少)
小計 1,486,512 1,301,407
利息及び配当金の受取額
38,004 33,315
利息の支払額 △ 15,794 △ 6,769
△ 588,033 △ 598,099
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー 920,688 729,853
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(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日) 至 2023年4月30日)
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △ 481,084 △ 226,031
有形固定資産の売却による収入 6,780 450,801
無形固定資産の取得による支出 △ 81,029 △ 41,393
投資有価証券の取得による支出 △ 6,219 △ 6,714
投資有価証券の売却による収入 575 -
連結の範囲の変更を伴う
△ 294,393 -
子会社株式の取得による支出
短期貸付けによる支出 △ 1,358 △ 1,179
短期貸付金の回収による収入 1,934 1,368
長期貸付けによる支出 △ 5,608 △ 5,475
長期貸付金の回収による収入 6,001 5,861
長期前払費用の取得による支出 △ 12,641 △ 14,099
差入保証金の差入による支出 △ 15,221 △ 20,744
差入保証金の回収による収入 10,569 14,735
その他の支出 △ 10,137 △ 8,006
25,948 4,756
その他の収入
投資活動によるキャッシュ・フロー △ 855,884 153,877
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入れによる収入 171,414 105,264
短期借入金の返済による支出 △ 209,934 △ 54,376
長期借入れによる収入 - 100,000
長期借入金の返済による支出 △ 321,324 △ 685,945
自己株式の取得による支出 - △ 37
配当金の支払額 △ 213,655 △ 344,485
非支配株主への配当金の支払額 △ 2,646 △ 3,052
△ 31,006 △ 54,545
リース債務の返済による支出
財務活動によるキャッシュ・フロー △ 607,152 △ 937,177
現金及び現金同等物に係る換算差額 218,344 256,747
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △ 324,004 203,301
現金及び現金同等物の期首残高 5,194,303 4,870,298
※ 4,870,298 ※ 5,073,600
現金及び現金同等物の期末残高
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【注記事項】
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)
1.連結の範囲に関する事項
(1) 連結子会社の数 14 社
連結子会社の名称
・株式会社ナ・デックスプロダクツ
・イシコテック株式会社
・株式会社タマリ工業
・株式会社シンテック
・株式会社テクノシステム
・NADEX OF AMERICA CORP.
・WELDING TECHNOLOGY CORP.
・MEDAR CANADA, LTD.
・NADEX MEXICANA, S.A. de C.V.
・那電久寿機器(上海)有限公司
・NADEX ENGINEERING CO.,LTD.
・NADEX(THAILAND)CO.,LTD.
・PT. NADESCO INDONESIA
・PT. NADESCO ENGINEERING INDONESIA
(2) 非連結子会社の名称等
非連結子会社の名称
・D-Laser株式会社
連結の範囲から除いた理由
非連結子会社は小規模であり、総資産、売上高、当期純損益(持分に見合う額)及び利益剰余金(持分に見合う
額)等は、いずれも連結財務諸表に重要な影響を及ぼしていないためであります。
2.持分法の適用に関する事項
(1) 持分法を適用した関連会社数 3 社
関連会社の名称
・株式会社フジックス
・杭州藤久寿机械制造有限公司
・株式会社画像処理技研
(2) 持分法を適用しない非連結子会社の名称等
持分法を適用しない非連結子会社の名称
・D-Laser株式会社
持分法を適用しない理由
持分法非適用会社は、当期純損益(持分に見合う額)及び利益剰余金(持分に見合う額)等からみて、持分法の対
象から除いても連結財務諸表に及ぼす影響が軽微であり、かつ、全体としても重要性がないためであります。
(3) 持分法の適用会社のうち、決算日が連結決算日と異なる会社については、当該会社の事業年度に係る財務諸表を
使用しております。
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3.連結子会社の事業年度等に関する事項
イシコテック株式会社、株式会社タマリ工業、株式会社シンテック、株式会社テクノシステム、NADEX OF AMERICA
CORP.、WELDING TECHNOLOGY CORP.及びMEDAR CANADA, LTD.の決算日は3月31日であり、NADEX ENGINEERING
CO.,LTD.、NADEX (THAILAND) CO.,LTD.、PT. NADESCO INDONESIA及びPT. NADESCO ENGINEERING INDONESIAの決算日は
1月31日であります。連結財務諸表を作成するにあたっては、それぞれ決算日現在の財務諸表を使用し、連結決算日
との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っております。
また、那電久寿機器(上海)有限公司及びNADEX MEXICANA, S.A. de C.V.の決算日は、12月31日であります。連結財
務諸表を作成するにあたっては、3月31日現在で決算に準じた仮決算を行った財務諸表を基礎としております。
なお、株式会社ナ・デックスプロダクツの決算日と連結決算日は一致しております。
4.会計方針に関する事項
(1) 重要な資産の評価基準及び評価方法
① 有価証券
その他有価証券
市場価格のない株式等以外のもの
時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)を採用しております。
市場価格のない株式等
移動平均法による原価法を採用しております。
② 棚卸資産
商品及び原材料
移動平均法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)を採
用しております。
製品及び仕掛品
個別法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)を採用し
ております。
③ デリバティブ
時価法を採用しております。
(2) 重要な減価償却資産の減価償却の方法
① 有形固定資産(リース資産を除く)
主として定率法を採用しております。ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(附属設備を除く)並びに
2016年4月1日以降に取得した附属設備及び構築物については、定額法を採用しております。
なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
建物及び構築物 8~50年
② 無形固定資産(リース資産を除く)
定額法を採用しております。
なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
顧客関係資産 12~15年
③ リース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法を採用しております。
(3) 重要な引当金の計上基準
① 貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権に
ついては個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。
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② 役員賞与引当金
役員に対して支給する賞与の支出に備えるため、当連結会計年度における支給見込額を計上しております。
③ 役員退職慰労引当金
役員の退職慰労金の支出に備えるため、内規に基づく期末要支給額を計上しております。
(4) 退職給付に係る会計処理の方法
① 退職給付見込額の期間帰属方法
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法については、
給付算定式基準によっております。
② 数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法
過去勤務費用は、その発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(5年)による定額法により
按分した額を費用処理することとしております。
数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(5年)に
よる定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理することとしております。
③ 小規模企業等における簡便法の採用
一部の連結子会社は、退職給付に係る負債および退職給付費用の計算に、退職一時金制度については、退職給
付に係る期末自己都合要支給額を退職給付債務とし、企業年金制度については、直近の年金財政計算上の数理債
務をもって退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適用しております。
(5) 重要な収益及び費用の計上基準
① 商品及び製品
商品及び製品の販売に係る収益は、主に卸売又は製造等による販売であり、顧客との販売契約に基づいて商品
及び製品を引渡す履行義務を負っております。約束した財又はサービスの支配が顧客に移転した時点で、当該財
又はサービスと交換に受取ると見込まれる金額で収益を認識しております。履行義務の充足時点については、商
品及び製品を顧客に引渡した時点又は顧客が検収した時点としておりますが、これは当該時点が商品及び製品の
法的所有権、物理的占有、商品及び製品の所有に伴う重大なリスク及び経済価値が顧客に移転し、顧客から取引
対価の支払いを受ける権利を得ていると判断できるためであります。なお、国内の販売においては、出荷時から
顧客による検収時までの期間が通常の期間である場合には、出荷時に収益を認識しております。履行義務を充足
してから対価を受領するまでの期間が通常は1年以内であるため、当該顧客との契約に基づく債権について、重
要な金融要素の調整は行っておりません。
② 工事請負及びソフトウエア開発
工事請負及びソフトウエア開発は請負契約等を締結の上、基本的な仕様や作業内容を顧客の指図に基づいて製
造等を行っており、完成した機械装置等を顧客に引渡す履行義務を負っております。一定期間にわたり履行義務
が充足される契約については、期間がごく短い工事等を除き、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗
度に基づき収益を一定の期間にわたり認識しております。進捗度の測定は、各報告期間の期末日までに発生した
工事原価が、予想される工事原価の総額に占める割合に基づいて行っております。なお、履行義務の充足に係る
進捗度を合理的に見積ることができないものの、当該履行義務を充足する際に発生する費用を回収することが見
込まれる場合には、原価回収基準により収益を認識しております。履行義務を充足してから対価を受領するまで
の期間が通常は1年以内であるため、当該顧客との契約に基づく債権について、重要な金融要素の調整は行って
おりません。
(6) のれんの償却方法及び償却期間
のれんの償却については、10年の定額法により償却を行っております。
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(7) 重要なヘッジ会計の方法
① ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理を採用しております。なお、為替予約について振当処理の要件を満たしている場合には振当処
理を採用しております。
② ヘッジ手段とヘッジ対象
ヘッジ手段
為替予約
ヘッジ対象
外貨建金銭債権債務及び外貨建予定取引
③ ヘッジ方針
為替の相場変動に伴うリスクの軽減を目的に通貨に係るものを対象としてデリバティブ取引を行っており、投
機目的の取引は行わない方針であります。
④ ヘッジ有効性評価の方法
為替予約については、ヘッジ対象に対し同一通貨建による同一期日のものをそれぞれ振当てているため、その
後の為替相場の変動による相関関係は確保されており、その判定をもって有効性の判定に変えておりますので、
決算日における有効性の評価を省略しております。
(8) 重要な外貨建の資産又は負債の本邦通貨への換算の基準
外貨建金銭債権債務は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として処理しておりま
す。
なお、在外子会社等の資産及び負債は決算日の直物為替相場により、収益及び費用は期中平均相場により円貨に
換算し、換算差額は純資産の部の為替換算調整勘定及び非支配株主持分に含めて表示しております。
(9) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
手許現金、要求払預金及び取得日から3ヶ月以内に満期日の到来する流動性の高い、容易に換金可能であり、か
つ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない短期的な投資からなっております。
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(重要な会計上の見積り)
のれん及び顧客関係資産の評価
(1) 当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
のれん 1,265,176 840,084
顧客関係資産 628,194 568,725
減損損失 ― 281,238
上記は、株式会社タマリ工業及びその子会社に関連する計上金額となります。
(2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
当社は、レーザに関する生産設備の設計・製作において高い技術力を有しており、システムインテグレーターと
しての機能を備えている株式会社タマリ工業の株式を取得することで、これまで当社グループが培ってきたレーザ
事業においてシナジー効果が見込まれ、更にはFAシステム事業とも有機的な連携を図ることで、顧客への提供価値
を向上させ、トータルソリューションを提供できる体制の構築を一層加速させることが可能と判断し、2019年11月
に株式会社タマリ工業の株式を3,261,731千円で取得しており、取得原価の一部をのれん及び顧客関係資産に配分し
ております。
当該のれん及び顧客関係資産は、企業結合会計基準における、のれんやのれん以外の無形資産に配分された金額
が相対的に多額である場合に該当すると判断し、減損の兆候を識別し、減損損失を認識するかどうかの判定に際し
て、それぞれの事業の割引前将来キャッシュ・フローの総額と、のれんを含むより大きな単位での資産グループ合
計の帳簿価額とを比較しました。その結果、一部の資産グループについては、割引前将来キャッシュ・フローの総
額が帳簿価額を下回ったことから、正味売却価額により回収可能価額を算定し、減損損失を281,238千円計上してお
ります。
将来キャッシュ・フローは、株式会社タマリ工業の経営者又はその子会社の経営者により承認された事業計画を
基礎とし、将来の不確実性を考慮して見積っております。当該将来キャッシュ・フローは将来の売上の予測や利益
率の予測、その他の費用の予測などの不確実性を伴う重要な会計上の見積りが含まれるものであり、主として受注
獲得予測、売上の成長率、変動費率、固定費の発生状況などに仮定を用いており、これらの影響を受けて変動しま
す。株式会社タマリ工業又はその子会社に関連する市場環境の悪化、技術的な環境の悪化等により、将来キャッ
シュ・フローの予測が大きく変動した場合には、翌連結会計年度においても、減損損失を認識する可能性がありま
す。
(会計方針の変更)
(時価の算定に関する会計基準の適用指針の適用)
「時価の算定に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第31号 2021年6月17日。以下「時価算定
会計基準適用指針」という。)を当連結会計年度の期首から適用し、時価算定会計基準適用指針第27-2項に定め
る経過的な取扱いに従って、時価算定会計基準適用指針が定める新たな会計方針を、将来にわたって適用するこ
ととしております。これによる連結財務諸表に与える影響はありません。
なお、「金融商品関係」注記の金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項における投資信託に関する
注記事項においては、時価算定会計基準適用指針第27-3項に従って、前連結会計年度に係るものについては記載
しておりません。
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(連結貸借対照表関係)
※1 受取手形、売掛金及び契約資産のうち、顧客との契約から生じた債権及び契約資産の金額は、それぞれ以下のと
おりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
受取手形 556,813 千円 341,937 千円
売掛金 7,117,781 千円 6,555,892 千円
契約資産 17,349 千円 105,499 千円
※2 担保提供資産及びこれに対応する債務
担保に供している資産は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
建物及び構築物 543,945千円 ―千円
機械装置及び運搬具 53,275千円 ―千円
土地 237,900千円 ―千円
計 835,120千円 ―千円
上記に対応する債務は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
1年内返済予定の長期借入金 12,156千円 ―千円
長期借入金 153,262千円 ―千円
計 165,418千円 ―千円
3 当座貸越契約及び貸出コミットメント契約
当社及び連結子会社(株式会社ナ・デックスプロダクツ、イシコテック株式会社及び株式会社シンテック)におい
ては、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行5行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結してお
ります。これらの契約に基づく連結会計年度末の借入未実行残高は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
当座貸越極度額及び
11,050,000千円 7,750,000千円
貸出コミットメントの総額
借入実行残高 ―千円 ―千円
差引未実行残高 11,050,000千円 7,750,000千円
※4 非連結子会社及び関連会社に対するものは、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
投資有価証券(株式) 716,112千円 767,223千円
※5 連結会計年度末日満期手形等
連結会計年度末日満期手形等の会計処理については、満期日に決済が行われたものとして処理しております。
なお、連結会計年度末日が金融機関の休日であったため、次の連結会計年度末日満期手形等が、連結会計年度末
残高から除かれております。
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
受取手形 32,628千円 5,257千円
電子記録債権 647,139千円 151,815千円
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(連結損益計算書関係)
※1 顧客との契約から生じる収益
売上高については、顧客との契約から生じる収益及びそれ以外の収益を区分して記載しておりません。顧客との
契約から生じる収益の金額は、連結財務諸表「注記事項(収益認識関係) 1.顧客との契約から生じる収益を分解
した情報」に記載しております。
※2 期末棚卸高は、収益性の低下に基づく簿価切下後の金額であり、次の棚卸資産評価損(洗替法による戻入額相殺
後)が売上原価に含まれております。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
9,093 千円 18,043 千円
※3 販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
貸倒引当金繰入額 5,328 千円 7,357 千円
給料及び手当 1,735,378 千円 1,830,716 千円
役員賞与引当金繰入額 58,300 千円 74,740 千円
賞与 516,120 千円 575,516 千円
役員退職慰労引当金繰入額 5,239 千円 5,180 千円
退職給付費用 93,016 千円 98,450 千円
試験研究費 376,509 千円 355,443 千円
※4 一般管理費に含まれる研究開発費の総額
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
376,509 千円 355,443 千円
※5 固定資産売却益の内訳は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
建物及び構築物 ―千円 18,712千円
機械装置及び運搬具 5,193千円 1,374千円
土地 ―千円 199,266千円
その他 8千円 195千円
計 5,201千円 219,549千円
※6 固定資産除売却損の内訳は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
除却損
建物及び構築物 401千円 255千円
機械装置及び運搬具 1,440千円 390千円
ソフトウエア 114千円 40千円
その他 1,279千円 894千円
小計 3,235千円 1,580千円
売却損
機械装置及び運搬具 ―千円 36千円
計 3,235千円 1,617千円
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※7 減損損失
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日 )
重要性が乏しいため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日 )
当社グループは以下の資産グループについて減損損失を計上いたしました。
場所 用途 種類 減損損失
システムインテグレーション
新潟市北区 のれん 281,238 千円
製造設備等
当社グループ資産のグルーピング方法は、投資の意思決定単位を基本とし、販売部門については各販売拠点を
1単位に、製造部門については各工場を1単位に、賃貸施設については各賃貸物件を1単位としております。ま
た、売却予定資産及び将来の使用が明確でない遊休資産(稼働率の低下により実質的遊休状態の資産を含む)につ
いては、個々の物件単位でグルーピングをしております。
上記の減損対象グループは、当社の連結子会社である株式会社シンテックに関連するのれんについて、将来の
事業計画を見直した結果、当初想定していた収益が見込めなくなったと判断したため、資産グループの帳簿価額
を回収可能価額まで減額しており、当該減少額を減損損失として特別損失に計上しております。
なお、回収可能価額は、正味売却価額により測定しており、正味売却価額の算定にあたって、不動産等の鑑定
評価額を基に合理的な調整を行って算出した金額を使用しております。
(連結包括利益計算書関係)
※ その他の包括利益に係る組替調整額及び税効果額
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
その他有価証券評価差額金:
当期発生額 △64,457千円 149,965千円
△509千円 1,268千円
組替調整額
税効果調整前
△64,967千円 151,233千円
20,130千円 △45,644千円
税効果額
その他有価証券評価差額金 △44,837千円 105,588千円
繰延ヘッジ損益:
当期発生額 △91千円 △188千円
―千円 ―千円
組替調整額
税効果調整前
△91千円 △188千円
27千円 57千円
税効果額
繰延ヘッジ損益 △63千円 △130千円
為替換算調整勘定:
451,127千円 373,155千円
当期発生額
退職給付に係る調整額:
当期発生額 △6,703千円 △2,665千円
△4,095千円 180千円
組替調整額
税効果調整前
△10,799千円 △2,485千円
3,304千円 760千円
税効果額
退職給付に係る調整額 △7,494千円 △1,724千円
持分法適用会社に対する持分相当額:
当期発生額 92,509千円 12,792千円
△1,164千円 129千円
組替調整額
税効果調整前
91,344千円 12,922千円
△24,039千円 △1,333千円
税効果額
持分法適用会社に対する持分相当額 67,304千円 11,589千円
その他の包括利益合計 466,036千円 488,477千円
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(連結株主資本等変動計算書関係)
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日 )
1.発行済株式及び自己株式に関する事項
株式の種類 当連結会計年度期首 増加 減少 当連結会計年度末
発行済株式
普通株式(株) 9,605,800 ― ― 9,605,800
自己株式
普通株式(株) 322,979 ― 21,524 301,455
(変動事由の概要)
自己株式の普通株式の減少数の内訳は、次のとおりであります。
譲渡制限付株式報酬の付与による減少 21,524株
2.配当に関する事項
(1) 配当金支払額
配当金の総額 1株当たり配当額
決議 株式の種類 基準日 効力発生日
(千円) (円)
2021年7月27日
普通株式 148,525 16 2021年4月30日 2021年7月28日
定時株主総会
2021年12月7日
普通株式 65,130 7 2021年10月31日 2022年1月14日
取締役会
(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(千円) 配当額(円)
2022年7月26日
普通株式 利益剰余金 241,912 26 2022年4月30日 2022年7月27日
定時株主総会
当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日 )
1.発行済株式及び自己株式に関する事項
株式の種類 当連結会計年度期首 増加 減少 当連結会計年度末
発行済株式
普通株式(株) 9,605,800 ― ― 9,605,800
自己株式
普通株式(株) 301,455 44 20,433 281,066
(変動事由の概要)
自己株式の普通株式の増減数の内訳は、次のとおりであります。
単元未満株式の買取りによる増加 44株
譲渡制限付株式報酬の付与による減少 20,433株
2.配当に関する事項
(1) 配当金支払額
配当金の総額 1株当たり配当額
決議 株式の種類 基準日 効力発生日
(千円) (円)
2022年7月26日
普通株式 241,912 26 2022年4月30日 2022年7月27日
定時株主総会
2022年12月7日
普通株式 102,572 11 2022年10月31日 2023年1月13日
取締役会
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(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(千円) 配当額(円)
2023年7月25日
普通株式 利益剰余金 298,391 32 2023年4月30日 2023年7月26日
定時株主総会
(連結キャッシュ・フロー計算書関係)
※ 現金及び現金同等物の期末残高と連結貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
現金及び預金勘定 4,872,224千円 5,075,542千円
預入期間が3ヶ月を超える
△1,926千円 △1,942千円
定期預金
現金及び現金同等物 4,870,298千円 5,073,600千円
(リース取引関係)
(借主側)
ファイナンス・リース取引
所有権移転外ファイナンス・リース取引
① リース資産の内容
有形固定資産
主として、日本における研究開発設備及び生産設備(機械装置及び運搬具)であります。
② リース資産の減価償却の方法
「注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.会計方針に関する事項 (2) 重要な減
価償却資産の減価償却の方法」に記載のとおりであります。
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(金融商品関係)
1.金融商品の状況に関する事項
(1) 金融商品に対する取組方針
当社グループは、資金運用については主に安全性の高い預金等で運用しており、資金調達については銀行等の
金融機関からの借入れにより調達しております。デリバティブ取引は、後述するリスクを回避するために利用し
ており、投機目的の取引は行わない方針であります。
(2) 金融商品の内容及びそのリスク
営業債権である受取手形及び売掛金、電子記録債権は、顧客の信用リスクに晒されております。有価証券及び
投資有価証券は主に株式であり、発行体の信用リスク及び市場価額の変動リスクに晒されております。
営業債務である支払手形及び買掛金、電子記録債務は、5ヶ月以内の支払期日であります。借入金及びリース
債務は、主に運転資金及び設備投資に必要な資金の調達を目的としたものであり、金利変動リスクに晒されてお
ります。返済期日は決算日後、最長で5年であります。
デリバティブ取引は、外貨建金銭債権債務及び外貨建予定取引に係る為替の変動リスクに対するヘッジを目的
とした為替予約取引であります。
(3) 金融商品に係るリスク管理体制
営業債権の信用リスクにつきましては、債権管理規程などの社内規程に従い、各営業部門が取引先の信用状況
を定期的に確認し、取引先ごとに残高を管理するとともに、財務状況の悪化等による回収懸念の早期把握に努め
るなどのリスク低減を図っております。
有価証券及び投資有価証券の市場リスクにつきましては、定期的に時価や発行体の財務状況等を把握してお
り、市況や取引先との関係を勘案して保有状況を継続的に見直しております。
また、当社は、経営管理部が適時に資金繰計画を作成・更新するとともに、手許流動性の維持などにより、流
動性リスクを管理しております。
デリバティブ取引の信用リスクにつきましては、為替リスク管理規程などの社内規程に従いリスク軽減を図っ
ており、また、デリバティブ取引の相手方は信用力の高い金融機関に限定しており、信用リスクはほとんどない
と判断しております。
(4) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価の算定においては、市場価格に基づく価額のほか、市場価額がない場合には合理的に算定され
た価額が含まれております。当該価額の算定においては変動要因を織込んでいるため、異なる前提条件等を採用
することにより、当該価額が変動することがあります。
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2.金融商品の時価等に関する事項
連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。
前連結会計年度( 2022年4月30日 )
連結貸借対照表計上額
時価(千円) 差額(千円)
(千円)
有価証券及び投資有価証券 963,434 963,434 ―
資産計 963,434 963,434 ―
長期借入金
1,234,318 1,231,709 △2,608
(1年内返済予定のものを含む)
負債計 1,234,318 1,231,709 △2,608
デリバティブ取引(*3)
ヘッジ会計が適用されているもの ― ― ―
ヘッジ会計が適用されていないもの (2,995) (2,995) ―
(*1) 「現金及び預金」、「受取手形及び売掛金」、「電子記録債権」、「支払手形及び買掛金」、「電子記録債
務」及び「短期借入金」については、現金であること、及び短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似す
るものであることから、記載を省略しております。
(*2) 市場価格のない株式等は、「有価証券及び投資有価証券」には含まれておりません。当該金融商品の連結貸借
対照表計上額は以下のとおりであります。
区分 前連結会計年度(千円)
非上場株式 748,282
(*3) デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる項目につ
いては、( )を付しております。
当連結会計年度( 2023年4月30日 )
連結貸借対照表計上額
時価(千円) 差額(千円)
(千円)
有価証券及び投資有価証券 1,120,114 1,120,114 ―
資産計 1,120,114 1,120,114 ―
長期借入金
648,373 648,264 △108
(1年内返済予定のものを含む)
負債計 648,373 648,264 △108
デリバティブ取引(*3)
ヘッジ会計が適用されているもの (188) (188) ―
ヘッジ会計が適用されていないもの (3,365) (3,365) ―
(*1) 「現金及び預金」、「受取手形及び売掛金」、「電子記録債権」、「支払手形及び買掛金」、「電子記録債
務」及び「短期借入金」については、現金であること、及び短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似す
るものであることから、記載を省略しております。
(*2) 市場価格のない株式等は、「有価証券及び投資有価証券」には含まれておりません。当該金融商品の連結貸借
対照表計上額は以下のとおりであります。
区分 当連結会計年度(千円)
非上場株式 799,393
(*3) デリバティブ取引によって生じた正味の債権・債務は純額で表示しており、合計で正味の債務となる項目につ
いては、( )を付しております。
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(注1)金銭債権及び満期のある有価証券の連結決算日後の償還予定額
前連結会計年度( 2022年4月30日 )
1年超 5年超
1年以内 10年超
5年以内 10年以内
(千円) (千円)
(千円) (千円)
現金及び預金 4,868,008 ― ― ―
受取手形 556,813 ― ― ―
売掛金 7,117,781 ― ― ―
電子記録債権 3,392,405 ― ― ―
有価証券及び投資有価証券
その他有価証券のうち満期があるもの
債券
その他 ― 49,905 ― ―
合計 15,935,009 49,905 ― ―
当連結会計年度( 2023年4月30日 )
1年超 5年超
1年以内 10年超
5年以内 10年以内
(千円) (千円)
(千円) (千円)
現金及び預金 5,071,435 ― ― ―
受取手形 341,937 ― ― ―
売掛金 6,555,892 ― ― ―
電子記録債権 4,019,864 ― ― ―
有価証券及び投資有価証券
その他有価証券のうち満期があるもの
債券
その他 49,940 ― ― ―
合計 16,039,069 ― ― ―
(注2)長期借入金の連結決算日後の返済予定額
前連結会計年度( 2022年4月30日 )
1年超 2年超 3年超 4年超
1年以内 5年超
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
(千円) (千円)
(千円) (千円) (千円) (千円)
長期借入金 313,807 311,328 294,828 163,086 38,756 112,513
合計 313,807 311,328 294,828 163,086 38,756 112,513
当連結会計年度( 2023年4月30日 )
1年超 2年超 3年超 4年超
1年以内 5年超
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
(千円) (千円)
(千円) (千円) (千円) (千円)
長期借入金 239,988 239,988 130,076 20,004 18,317 ―
合計 239,988 239,988 130,076 20,004 18,317 ―
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3.金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項
金融商品の時価を、時価の算定に係るインプットの観察可能性及び重要性に応じて、以下の3つのレベルに分類
しております。
レベル1の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、活発な市場において形成される当該時価の算
定の対象となる資産又は負債に関する相場価格により算定した時価
レベル2の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、レベル1のインプット以外の時価の算定に係
るインプットを用いて算定した時価
レベル3の時価:観察できない時価の算定に係るインプットを使用して算定した時価
時価の算定に重要な影響を与えるインプットを複数使用している場合には、それらのインプットがそれぞれ属す
るレベルのうち、時価の算定における優先順位が最も低いレベルに時価を分類しております。
(1) 時価で連結貸借対照表に計上している金融商品
前連結会計年度( 2022年4月30日 )
時価(千円)
区分
レベル1 レベル2 レベル3 合計
有価証券及び投資有価証券
その他有価証券
株式 831,788 73,720 ― 905,508
国債・地方債等 ― 49,905 ― 49,905
その他 ― ― ― ―
資産計 831,788 123,625 ― 955,413
デリバティブ取引
通貨関連 ― 2,995 ― 2,995
負債計 ― 2,995 ― 2,995
(*) 「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則等の一部を改正する内閣府令」(令和2年3月6日内閣府令
第9号)附則第5条第6項の経過措置を適用した投資信託等については、上記表には含めておりません。連結貸
借対照表における当該投資信託等の金額は8,021千円であります。
当連結会計年度( 2023年4月30日 )
時価(千円)
区分
レベル1 レベル2 レベル3 合計
有価証券及び投資有価証券
その他有価証券
株式 968,733 93,606 ― 1,062,340
国債・地方債等 ― 49,940 ― 49,940
その他 ― 7,834 ― 7,834
資産計 968,733 151,381 ― 1,120,114
デリバティブ取引
通貨関連 ― 3,553 ― 3,553
負債計 ― 3,553 ― 3,553
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(2) 時価で連結貸借対照表に計上している金融商品以外の金融商品
前連結会計年度( 2022年4月30日 )
時価(千円)
区分
レベル1 レベル2 レベル3 合計
長期借入金
― 1,231,709 ― 1,231,709
(1年内返済予定のものを含む)
負債計 ― 1,231,709 ― 1,231,709
当連結会計年度( 2023年4月30日 )
時価(千円)
区分
レベル1 レベル2 レベル3 合計
長期借入金
― 648,264 ― 648,264
(1年内返済予定のものを含む)
負債計 ― 648,264 ― 648,264
(注)時価の算定に用いた評価技法及び時価の算定に係るインプットの説明
有価証券及び投資有価証券
活発な市場で取引されている上場株式はレベル1の時価に分類しております。東京証券取引所プライム市場で
取引されている株式がこれに含まれます。
公表された相場価格を用いていたとしても市場が活発でない場合にはレベル2の時価に分類しております。東
京証券取引所プライム市場以外で取引されている株式及び地方債がこれに含まれます。また、市場における取
引価格が存在しない投資信託について、解約または買戻請求に関して市場参加者からリスクの対価を求められ
るほどの重要な制限がない場合には基準価格を時価とし、レベル2の時価に分類しております。
デリバティブ取引
為替予約の時価は、金利や為替レート等の観察可能なインプットを用いて割引現在価値法により算定してお
り、レベル2の時価に分類しております。
長期借入金(1年内返済予定のものを含む)
長期借入金の時価は、元利金の合計額を同様の新規借入れを行った場合に想定される利率で割引いた現在価値
により算出しており、レベル2の時価に分類しております。
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(有価証券関係)
1.その他有価証券
前連結会計年度( 2022年4月30日 )
連結貸借対照表計上額
区分 取得原価(千円) 差額(千円)
(千円)
連結貸借対照表計上額が
取得原価を超えるもの
株式 850,085 275,650 574,434
小計 850,085 275,650 574,434
連結貸借対照表計上額が
取得原価を超えないもの
株式 55,422 63,439 △8,016
債券
その他 49,905 50,000 △95
その他
8,021 8,150 △129
小計 113,349 121,589 △8,240
合計 963,434 397,240 566,194
(注) 非上場株式(連結貸借対照表計上額32,169千円)については、市場価格がない株式等であるため、上表の「その
他有価証券」には含めておりません。
当連結会計年度( 2023年4月30日 )
連結貸借対照表計上額
区分 取得原価(千円) 差額(千円)
(千円)
連結貸借対照表計上額が
取得原価を超えるもの
株式 1,040,707 319,187 721,519
小計 1,040,707 319,187 721,519
連結貸借対照表計上額が
取得原価を超えないもの
株式 21,633 25,349 △3,716
債券
その他 49,940 50,000 △60
その他
7,834 8,150 △316
小計 79,407 83,499 △4,092
合計 1,120,114 402,687 717,427
(注) 非上場株式(連結貸借対照表計上額32,169千円)については、市場価格がない株式等であるため、上表の「その
他有価証券」には含めておりません。
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2.連結会計年度中に売却したその他有価証券
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日 )
売却額 売却益の合計額 売却損の合計額
区分
(千円) (千円) (千円)
株式 575 517 ―
合計 575 517 ―
当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日 )
売却額 売却益の合計額 売却損の合計額
区分
(千円) (千円) (千円)
株式 ― ― ―
合計 ― ― ―
3.減損処理を行った有価証券
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日 )
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日 )
その他有価証券について1,268千円の減損処理を行っております。
なお、その他有価証券の減損にあたり、市場価格のない株式等以外のものについては、期末における時価が取得原
価の50%以下に下落したものについて減損処理を行っております。
市場価格のない株式等については、原則として当該株式の発行会社の財政状態の悪化により実質価額が取得原価の
50%以上下落したものについて減損処理を行っております。
また、関係会社株式については、当該株式の発行会社の財政状態等を勘案した上で、回復可能性を検討し、回復可
能性があると認められる場合を除き減損処理を行っております。
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(デリバティブ取引関係)
1.ヘッジ会計が適用されていないデリバティブ取引
通貨関連
前連結会計年度( 2022年4月30日 )
契約額等のうち
契約額等 時価 評価損益
種類 1年超
(千円) (千円) (千円)
(千円)
為替予約取引
市場取
売建
引以外
US$ 133,669 ― △302 △302
の取引
RMB 252,265 ― △2,693 △2,693
合計 385,935 ― △2,995 △2,995
(注) 時価の算定方法 取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定しております。
当連結会計年度( 2023年4月30日 )
契約額等のうち
契約額等 時価 評価損益
種類 1年超
(千円) (千円) (千円)
(千円)
為替予約取引
市場取
売建
引以外
US$ 134,460 2,214 △212 △212
の取引
RMB 275,879 ― △3,153 △3,153
合計 410,340 2,214 △3,365 △3,365
(注) 時価の算定方法 取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定しております。
2.ヘッジ会計が適用されているデリバティブ取引
通貨関連
前連結会計年度( 2022年4月30日 )
契約額等のうち
ヘッジ会計 デリバティブ 契約額等 時価
主なヘッジ対象 1年超
の方法 取引の種類等 (千円) (千円)
(千円)
為替予約取引
原則的処理
売建
方法
US$ 外貨建予約取引 ― ― ―
為替予約取引
為替予約等の
売建
振当処理
US$ 売掛金 682,373 ― △104,012
合計 682,373 ― △104,012
(注) 時価の算定方法 取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定しております。
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当連結会計年度( 2023年4月30日 )
契約額等のうち
ヘッジ会計 デリバティブ 契約額等 時価
主なヘッジ対象 1年超
の方法 取引の種類等 (千円) (千円)
(千円)
為替予約取引
原則的処理
売建
方法
US$ 外貨建予約取引 122,124 ― △188
為替予約取引
為替予約等の
売建
振当処理
US$ 売掛金 ― ― ―
合計 122,124 ― △188
(注) 時価の算定方法 取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定しております。
(退職給付関係)
1.採用している退職給付制度の概要
当社及び国内連結子会社は、確定給付型の制度として、確定給付企業年金制度及び退職一時金制度を設けており、
当社は退職金制度にポイント制を採用しております。国内連結子会社の一部は、中小企業退職金共済制度及び特定退
職金共済制度に加入しております。海外子会社の一部は、退職一時金制度又は確定拠出型制度を設けております。ま
た、従業員の退職等に際して割増退職金を支払う場合があります。
なお、一部の連結子会社は、退職給付債務の算定にあたり、簡便法を採用しております。
2.確定給付制度
(1) 退職給付債務の期首残高と期末残高の調整表(簡便法を適用した制度を除く。)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
退職給付債務の期首残高 1,062,086 1,092,708
勤務費用 80,067 83,518
数理計算上の差異の発生額 3,988 △6,171
退職給付の支払額 △53,434 △98,013
退職給付債務の期末残高 1,092,708 1,072,042
(2) 年金資産の期首残高と期末残高の調整表(簡便法を適用した制度を除く。)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
年金資産の期首残高 1,006,670 1,015,104
期待運用収益 10,066 10,151
数理計算上の差異の発生額 △2,715 △8,836
事業主からの拠出額 54,516 51,855
退職給付の支払額 △53,434 △98,013
年金資産の期末残高 1,015,104 970,262
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(3) 簡便法を適用した制度の、退職給付に係る負債の期首残高と期末残高の調整表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
退職給付に係る負債の期首残高 105,685 108,114
退職給付費用 28,020 30,509
退職給付の支払額 △3,017 △10,290
制度への拠出額 △22,938 △21,237
為替の影響額 364 2,255
退職給付に係る負債の期末残高 108,114 109,351
(4) 退職給付債務及び年金資産の期末残高と連結貸借対照表に計上された退職給付に係る負債及び退職給付に係る資
産の調整表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
積立型制度の退職給付債務 1,341,217 1,324,430
年金資産 1,251,492 1,210,987
89,724 113,442
非積立型制度の退職給付債務 95,993 97,688
連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額 185,717 211,131
退職給付に係る負債 185,717 211,131
連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額 185,717 211,131
(注) 簡便法を適用した制度を含みます。
(5) 退職給付費用及びその内訳項目の金額
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
勤務費用 80,067 83,518
期待運用収益 △10,066 △10,151
数理計算上の差異の費用処理額 △1,114 180
過去勤務費用の費用処理額 △2,980 ―
簡便法で計算した退職給付費用 28,020 28,619
確定給付制度に係る退職給付費用 93,925 102,167
(注) 簡便法を適用した制度を含みます。
(6) 退職給付に係る調整額
退職給付に係る調整額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は次のとおりであります。
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
過去勤務費用 2,980 ―
数理計算上の差異 7,818 2,485
合計 10,799 2,485
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(7) 退職給付に係る調整累計額
退職給付に係る調整累計額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は次のとおりであります。
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
未認識数理計算上の差異 △2,353 131
合計 △2,353 131
(8) 年金資産に関する事項
① 年金資産の主な内訳
年金資産合計に対する主な分類ごとの比率は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
国内債券 12% 10%
国内株式 ―% 3%
外国債券 6% 6%
外国株式 ―% 3%
一般勘定 77% 77%
その他 5% 1%
合計 100% 100%
② 長期期待運用収益率の設定方法
年金資産の長期期待運用収益率を決定するため、現在及び予想される年金資産の配分と、年金資産を構成する
多様な資産からの現在及び将来期待される長期の収益率を考慮しております。
(9) 数理計算上の計算基礎に関する事項
主要な数理計算上の計算基礎(加重平均で表している。)
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
割引率 0.0% 0.0%
長期期待運用収益率 1.0% 1.0%
(注) 当社は、ポイント制を採用しているため、退職給付債務の算定に際して予想昇給率を使用しておりませ
ん。
3.確定拠出制度
当社及び連結子会社の確定拠出制度への要拠出額は、前連結会計年度20,008千円、当連結会計年度20,689千円であ
ります。
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(税効果会計関係)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
繰延税金資産
貸倒引当金 60,453千円 24,855千円
退職給付引当金 38,022千円 42,872千円
未払賞与 107,522千円 121,131千円
長期未払金 19,400千円 17,962千円
減価償却費 76,889千円 56,992千円
投資有価証券評価損 52,452千円 151,485千円
棚卸資産評価損 90,838千円 100,024千円
未払費用否認 54,336千円 53,077千円
税務上の繰越欠損金 68,573千円 62,287千円
145,998千円 208,018千円
その他
繰延税金資産小計
714,487千円 838,708千円
税務上の繰越欠損金に係る評価性引当額 (注) △54,719千円 △61,745千円
△193,138千円 △261,094千円
将来減算一時差異等の合計に係る評価性引当額
評価性引当額小計 △247,858千円 △322,839千円
繰延税金資産合計 466,628千円 515,868千円
繰延税金負債
減価償却費 △73,772千円 △63,057千円
企業結合に伴う時価評価差額 △406,700千円 △357,450千円
土地圧縮積立金 △16,417千円 △16,417千円
機械圧縮積立金 △30,826千円 △22,292千円
その他有価証券評価差額金 △172,677千円 △218,322千円
関係会社留保利益 △212,449千円 △235,030千円
△15,645千円 △15,836千円
その他
繰延税金負債合計 △928,489千円 △928,407千円
繰延税金資産(負債)純額 △461,860千円 △412,538千円
(注) 税務上の繰越欠損金及びその繰延税金資産の繰越期限別の金額
前連結会計年度( 2022年4月30日 )
1年超 2年超 3年超 4年超
1年以内 5年超 合計
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
税務上の
―千円 711千円 13,600千円 ―千円 9,259千円 45,001千円 68,573千円
繰越欠損金(a)
評価性引当額 ―千円 △711千円 △13,600千円 ―千円 △9,259千円 △31,148千円 △54,719千円
繰延税金資産 ―千円 ―千円 ―千円 ―千円 ―千円 13,853千円 13,853千円
(a) 税務上の繰越欠損金は、法定実効税率を乗じた額であります。
当連結会計年度( 2023年4月30日 )
1年超 2年超 3年超 4年超
1年以内 5年超 合計
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
税務上の
711千円 13,600千円 ―千円 9,259千円 542千円 38,173千円 62,287千円
繰越欠損金(b)
評価性引当額 △711千円 △13,600千円 ―千円 △9,259千円 ―千円 △38,173千円 △61,745千円
繰延税金資産 ―千円 ―千円 ―千円 ―千円 542千円 ―千円 542千円
(b) 税務上の繰越欠損金は、法定実効税率を乗じた額であります。
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2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった
主要な項目別の内訳
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
法定実効税率
30.6% 30.6%
(調整)
連結子会社の税率差異 △4.1% △2.5%
交際費等永久に損金に算入されない項目 1.8% 1.5%
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △12.1% △9.2%
住民税均等割 1.0% 0.7%
税額控除 △3.8% △3.9%
持分法投資損益 △0.9% △0.5%
のれん償却額 1.8% 0.8%
無形固定資産償却額 2.0% △0.1%
評価性引当額の増減額 △0.4% 3.6%
受取配当金の連結相殺消去に伴う影響額 11.9% 9.4%
関係会社留保利益 2.2% 1.1%
0.1% △0.1%
その他
税効果会計適用後の法人税等の負担率 30.1% 31.4%
(資産除去債務関係)
資産除去債務の総額に重要性が乏しいため、記載を省略しております。
(賃貸等不動産関係)
賃貸等不動産の総額に重要性が乏しいため、記載を省略しております。
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(収益認識関係)
1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日 )
(単位:千円)
報告セグメント
合計
日本 北米 中国 東南アジア 計
プロセスソリューション
5,592,320 3,870,372 965,743 230,022 10,658,458 10,658,458
事業
ファクトリーオートメー
11,259,188 127,461 951,065 623,454 12,961,170 12,961,170
ション事業
システムインテグレー
4,163,554 113,427 ― 767,812 5,044,794 5,044,794
ション事業
制御部品事業 5,221,021 ― 726,531 ― 5,947,552 5,947,552
顧客との契約から生じる収
26,236,083 4,111,262 2,643,340 1,621,290 34,611,976 34,611,976
益
外部顧客への売上高 26,236,083 4,111,262 2,643,340 1,621,290 34,611,976 34,611,976
当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日 )
(単位:千円)
報告セグメント
合計
日本 北米 中国 東南アジア 計
プロセスソリューション
4,747,855 4,149,138 750,179 300,228 9,947,402 9,947,402
事業
ファクトリーオートメー
12,023,172 129,020 924,703 751,577 13,828,473 13,828,473
ション事業
システムインテグレー
5,289,434 247,211 ― 468,310 6,004,956 6,004,956
ション事業
制御部品事業 5,574,480 ― 839,521 ― 6,414,002 6,414,002
顧客との契約から生じる収
27,634,943 4,525,369 2,514,404 1,520,116 36,194,834 36,194,834
益
外部顧客への売上高 27,634,943 4,525,369 2,514,404 1,520,116 36,194,834 36,194,834
2.顧客との契約から生じる収益を理解するための基礎となる情報
収益を理解するための基礎となる情報は、「注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) 4.
会計方針に関する事項 (5) 重要な収益及び費用の計上基準」に記載のとおりであります。
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3.顧客との契約に基づく履行義務の充足と当該契約から生じるキャッシュ・フローとの関係並びに当連結会計年度
末において存在する顧客との契約から翌連結会計年度以降に認識すると見込まれる収益の金額及び時期に関する情
報
(1) 契約資産及び契約負債の残高等
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
顧客との契約から生じた債権(期首残高) 8,930,538 11,067,000
顧客との契約から生じた債権(期末残高) 11,067,000 10,917,694
契約資産(期首残高) 86,679 17,349
契約資産(期末残高) 17,349 105,499
契約負債(期首残高) 429,971 709,084
契約負債(期末残高) 709,084 320,155
契約負債は、主に顧客からの前受金に関連するものであります。契約負債は、収益の認識に伴い取り崩されま
す。
前連結会計年度に認識された収益の額のうち期首現在の契約負債残高に含まれていた額は、429,971千円であり
ます。また、前連結会計年度において、契約負債が279,112千円増加した主な理由は、前受金の増加によるもので
あります。
過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から、前連結会計年度に認識した重要な収益(主に、取引価
格の変動)はありません。
当連結会計年度に認識された収益の額のうち期首現在の契約負債残高に含まれていた額は、709,084千円であり
ます。また、当連結会計年度において、契約負債が388,929千円減少した主な理由は、前受金の減少によるもので
あります。
過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から、当連結会計年度に認識した重要な収益(主に、取引価
格の変動)はありません。
(2) 残存履行義務に配分した取引価格
当社及び連結子会社では、残存履行義務に配分した取引価格の注記にあたって実務上の便法を適用し、当初に
予想される契約期間が1年以内の契約について注記の対象に含めておりません。また、顧客の契約から生じる対
価のなかに、取引価格に含まれていない重要な金額はありません。
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(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役
会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社グループは、メーカー機能をあわせ持つ商社である当社を中心に構成され、事業の一部を子会社に分担させる
方法でグループ展開を図っており、国内においては当社及び国内子会社が、海外においては北米、中国及び東南アジ
アの各現地法人がそれぞれ担当しております。事業計画は会社ごとに立案し、各々が独立した経営単位として事業活
動を展開しております。
したがいまして、当社は、製造・販売体制を基礎とする地域別のセグメントから構成されており、「日本」、「北
米」、「中国」及び「東南アジア」の4つを報告セグメントとしております。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
報告セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」における記載と同一で
あります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益及び振替高は、市場実勢価格に基づいております。
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3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日 )
(単位:千円)
報告セグメント
合計
日本 北米 中国 東南アジア 計
売上高
外部顧客への売上高 26,236,083 4,111,262 2,643,340 1,621,290 34,611,976 34,611,976
セグメント間の内部売上高
972,224 46,785 14,572 51,822 1,085,404 1,085,404
又は振替高
計 27,208,307 4,158,047 2,657,912 1,673,112 35,697,380 35,697,380
セグメント利益 475,934 522,131 64,827 106,218 1,169,112 1,169,112
セグメント資産 21,643,053 4,595,475 1,616,583 972,596 28,827,709 28,827,709
その他の項目
減価償却費 432,456 144,735 36,365 43,359 656,915 656,915
のれんの償却額
162,547 - - - 162,547 162,547
減損損失 - 4,107 - - 4,107 4,107
有形固定資産及び
546,962 40,033 5,135 19,949 612,080 612,080
無形固定資産の増加額
当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日 )
(単位:千円)
報告セグメント
合計
日本 北米 中国 東南アジア 計
売上高
外部顧客への売上高 27,634,943 4,525,369 2,514,404 1,520,116 36,194,834 36,194,834
セグメント間の内部売上高
1,043,485 100,103 136,833 15,101 1,295,523 1,295,523
又は振替高
計 28,678,428 4,625,473 2,651,237 1,535,218 37,490,358 37,490,358
セグメント利益 1,146,678 591,482 105,094 83,125 1,926,381 1,926,381
セグメント資産 21,057,660 5,034,463 1,555,627 1,011,478 28,659,229 28,659,229
その他の項目
減価償却費 424,483 61,904 34,146 47,643 568,178 568,178
のれんの償却額
143,852 - - - 143,852 143,852
減損損失 281,238 - - - 281,238 281,238
有形固定資産及び
153,082 94,784 31,492 49,930 329,289 329,289
無形固定資産の増加額
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4.報告セグメント合計額と連結財務諸表計上額との差額及び当該差額の主な内容(差異調整に関する事項)
(単位:千円)
売上高 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 35,697,380 37,490,358
セグメント間取引消去 △1,085,404 △1,295,523
連結財務諸表の売上高 34,611,976 36,194,834
(単位:千円)
利益 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 1,169,112 1,926,381
セグメント間取引消去 7,156 7,558
連結財務諸表の営業利益 1,176,268 1,933,940
(単位:千円)
資産 前連結会計年度 当連結会計年度
報告セグメント計 28,827,709 28,659,229
全社資産(注) 1,113,023 1,302,136
連結財務諸表の資産合計 29,940,733 29,961,366
(注) 全社資産は、主に当社での長期投資資金(投資有価証券等)に係る資産であります。
(単位:千円)
報告セグメント計 調整額 連結財務諸表計上額
その他の項目
前連結 当連結 前連結 当連結 前連結 当連結
会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度 会計年度
減価償却費 656,915 568,178 - - 656,915 568,178
のれんの償却額 162,547 143,852 - - 162,547 143,852
減損損失 4,107 281,238 - - 4,107 281,238
有形固定資産及び
612,080 329,289 - - 612,080 329,289
無形固定資産の増加額
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【関連情報】
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日 )
1.製品及びサービスごとの情報
単一の製品・サービスの区分の外部顧客への売上高が連結損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略し
ております。
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:千円)
日本 北米 中国 東南アジア その他 合計
23,848,347 3,521,630 2,870,108 3,769,721 602,169 34,611,976
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2) 有形固定資産
(単位:千円)
日本 北米 中国 東南アジア 合計
4,201,021 212,126 174,209 72,863 4,660,220
3.主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しており
ます。
当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日 )
1.製品及びサービスごとの情報
「注記事項(収益認識関係) 1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報」に同様の情報を開示しているた
め、記載を省略しております。
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:千円)
日本 北米 中国 東南アジア その他 合計
23,804,693 3,948,552 2,857,391 5,153,291 430,905 36,194,834
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2) 有形固定資産
(単位:千円)
日本 北米 中国 東南アジア 合計
3,770,726 277,092 157,085 82,732 4,287,636
3.主要な顧客ごとの情報
外部顧客への売上高のうち、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しており
ます。
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【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日 )
重要性が乏しいため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日 )
(単位:千円)
報告セグメント
合計
日本 北米 中国 東南アジア 計
減損損失 281,238 - - - 281,238 281,238
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日 )
(単位:千円)
報告セグメント
全社・消去 合計
日本 北米 中国 東南アジア 計
当期償却額 162,547 - - - 162,547 - 162,547
当期末残高 1,265,176 - - - 1,265,176 - 1,265,176
当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日 )
(単位:千円)
報告セグメント
全社・消去 合計
日本 北米 中国 東南アジア 計
当期償却額 143,852 - - - 143,852 - 143,852
当期末残高 840,084 - - - 840,084 - 840,084
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。
【関連当事者情報】
関連当事者との取引
前連結会計年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日 )
関連当事者との取引に重要性が乏しいため、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日 )
関連当事者との取引に重要性が乏しいため、記載を省略しております。
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(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
1株当たり純資産額 1,859円21銭 2,013円22銭
1株当たり当期純利益 108円14銭 142円86銭
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式がないため記載しておりません。
2.算定上の基礎は、次のとおりであります。
(1) 1株当たり純資産額
前連結会計年度 当連結会計年度
項目
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
純資産の部の合計額(千円) 17,406,530 18,899,277
純資産の部の合計額から控除する金額(千円) 107,769 126,511
(うち非支配株主持分)(千円) 107,769 126,511
普通株式に係る期末の純資産額(千円) 17,298,760 18,772,765
1株当たり純資産額の算定に用いられた
9,304,345 9,324,734
期末の普通株式の数(株)
(2) 1株当たり当期純利益
前連結会計年度 当連結会計年度
項目 (自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 1,005,438 1,331,137
普通株主に帰属しない金額(千円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
1,005,438 1,331,137
当期純利益(千円)
普通株式の期中平均株式数(株) 9,297,210 9,317,767
(重要な後発事象)
(自己株式の取得および消却)
当社は、2023年6月9日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読替えて適用される
同 法第156条の規定に基づき、自己株式取得に係る事項について決議するとともに、同法第178条の規定に基づ
き、自己株式の消却を行うことを決議いたしました。
1.自己株式の取得および消却を行う理由
株主の皆さまへの利益還元および資本効率の向上を図るため、自己株式の取得および消却を行うものであ
ります。
2.取得に係る事項の内容
(1) 取得対象株式の種類 当社普通株式
(2) 取得し得る株式の総数 600,000株(上限)
(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 6.4%)
(3) 株式の取得価格の総額 6億円(上限)
(4) 取得する期間 2023年7月3日~2024年3月29日
(5) 取得する方法 東京証券取引所における市場買付
3.消却に係る事項の内容
(1) 消却対象株式の種類 当社普通株式
(2) 消却する株式の総数 上記2.に基づき取得した自己株式の全株式数
(3) 消却予定日 2024年4月26日
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⑤ 【連結附属明細表】
【社債明細表】
該当事項はありません。
【借入金等明細表】
当期首残高 当期末残高
区分 平均利率(%) 返済期限
(千円) (千円)
短期借入金 ― 52,975 5.23 ―
1年以内に返済予定の長期借入金 313,807 239,988 0.24 ―
1年以内に返済予定のリース債務 21,857 13,712 ― ―
2024年4月5日~
長期借入金(1年以内に返済予定の
920,511 408,385 0.25
ものを除く。) 2028年2月7日
2024年2月29日~
リース債務(1年以内に返済予定の
11,403 21,305 ―
ものを除く。)
2028年2月29日
合計 1,267,579 736,366 ― ―
(注) 1.「平均利率」については、借入金の期末残高に対する加重平均利率を記載しております。
2.リース債務の「平均利率」については、リース料総額に含まれる利息相当額を控除する前の金額でリース債
務を連結貸借対照表に計上しているため、記載しておりません。
3.長期借入金及びリース債務(1年以内に返済予定のものを除く)の連結決算日後5年以内における1年ごとの
返済予定額の総額は、次のとおりであります。
1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内
(千円) (千円) (千円) (千円)
長期借入金 239,988 130,076 20,004 18,317
リース債務 10,956 4,402 2,763 2,930
【資産除去債務明細表】
当連結会計年度期首及び当連結会計年度末における資産除去債務の金額が、当連結会計年度期首及び当連結
会計年度末における負債及び純資産の合計額の100分の1以下であるため、連結財務諸表規則第92条の2の規定
により、記載を省略しております。
(2) 【その他】
当連結会計年度における四半期情報等
(累計期間) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 当連結会計年度
売上高 (千円) 7,679,496 18,064,887 26,222,766 36,194,834
税金等調整前四半期(当期)純利益 (千円) 320,135 1,039,794 1,416,518 1,949,473
親会社株主に帰属する
(千円) 221,036 625,503 887,575 1,331,137
四半期(当期)純利益
1株当たり四半期(当期)純利益 (円) 23.75 67.17 95.27 142.86
(会計期間) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期
1株当たり四半期純利益 (円) 23.75 43.40 28.10 47.56
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2 【財務諸表等】
(1) 【財務諸表】
① 【貸借対照表】
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(2022年4月30日) (2023年4月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 1,720,019 1,854,944
※3 230,479 ※1 ,※3 193,026
受取手形
※3 2,626,926 ※3 3,015,930
電子記録債権
※1 5,243,138 ※1 4,138,261
売掛金
契約資産 12,286 84,118
有価証券 - 49,940
商品及び製品 1,493,290 1,482,866
※1 671,030 ※1 704,636
短期貸付金
未収消費税等 113,944 101,747
※1 1,056,481 ※1 1,927,690
その他
△ 147,679 △ 25,331
貸倒引当金
流動資産合計 13,019,916 13,527,830
固定資産
有形固定資産
建物 410,914 391,750
構築物 10,782 8,623
車両運搬具 0 0
工具、器具及び備品 307,233 262,063
土地 1,045,224 816,294
336 -
建設仮勘定
有形固定資産合計 1,774,490 1,478,731
無形固定資産
特許権 196 78
借地権 9,560 9,560
ソフトウエア 43,568 30,773
ソフトウエア仮勘定 3,000 375
5,821 5,821
電話加入権
無形固定資産合計 62,145 46,608
投資その他の資産
投資有価証券 974,132 1,077,990
関係会社株式 5,882,331 5,544,407
関係会社出資金 308,663 308,663
※1 802,873 ※1 875,366
長期貸付金
差入保証金 55,745 56,116
破産更生債権等 28,554 28,554
その他 43,870 57,887
△ 43,290 △ 43,090
貸倒引当金
投資その他の資産合計 8,052,882 7,905,896
固定資産合計 9,889,519 9,431,236
資産合計 22,909,435 22,959,067
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(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(2022年4月30日) (2023年4月30日)
負債の部
流動負債
※1 102,842
支払手形 304,541
電子記録債務 4,478,489 3,239,431
※1 1,871,147 ※1 2,227,920
買掛金
短期借入金 - 52,975
1年内返済予定の長期借入金 219,984 219,984
※1 132,601 ※1 126,505
未払金
未払費用 311,294 292,351
未払法人税等 163,639 252,265
役員賞与引当金 49,900 66,600
※1 961,364 ※1 1,259,850
その他
流動負債合計 8,492,962 7,840,726
固定負債
長期借入金 550,040 330,056
繰延税金負債 24,018 65,367
退職給付引当金 121,247 137,019
62,978 62,889
その他
固定負債合計 758,284 595,331
負債合計 9,251,246 8,436,058
純資産の部
株主資本
資本金 1,028,078 1,028,078
資本剰余金
資本準備金 751,733 751,733
15,266 17,718
その他資本剰余金
資本剰余金合計 766,999 769,451
利益剰余金
利益準備金 257,019 257,019
その他利益剰余金
土地圧縮積立金 37,234 37,234
別途積立金 10,250,000 10,750,000
1,125,015 1,371,792
繰越利益剰余金
利益剰余金合計 11,669,269 12,416,046
自己株式 △ 195,837 △ 182,593
株主資本合計 13,268,509 14,030,982
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金 389,679 492,157
- △ 130
繰延ヘッジ損益
評価・換算差額等合計 389,679 492,026
純資産合計 13,658,188 14,523,009
負債純資産合計 22,909,435 22,959,067
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② 【損益計算書】
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日) 至 2023年4月30日)
※1 22,764,010 ※1 23,499,219
売上高
※1 19,508,388 ※1 19,531,234
売上原価
売上総利益 3,255,622 3,967,985
※1 ,※2 2,800,651 ※1 ,※2 3,091,877
販売費及び一般管理費
営業利益 454,971 876,108
営業外収益
※1 529,666 ※1 600,107
受取利息及び配当金
※1 94,685 ※1 97,265
受取賃貸料
為替差益 14,244 -
貸倒引当金戻入額 - 122,547
※1 39,335 ※1 37,074
雑収入
営業外収益合計 677,931 856,994
営業外費用
※1 4,820 ※1 2,132
支払利息
賃貸費用 50,531 47,685
為替差損 - 16,727
売上債権売却損 - 56,044
10,791 5,900
雑損失
営業外費用合計 66,143 128,489
経常利益 1,066,759 1,604,614
特別利益
※3 217,979
固定資産売却益 -
517 -
投資有価証券売却益
特別利益合計 517 217,979
特別損失
※4 1,418 ※4 382
固定資産除売却損
8,869 337,923
関係会社株式評価損
特別損失合計 10,287 338,306
税引前当期純利益 1,056,988 1,484,286
法人税、住民税及び事業税
241,488 396,357
△ 41,586 △ 3,332
法人税等調整額
法人税等合計 199,902 393,024
当期純利益 857,085 1,091,262
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③ 【株主資本等変動計算書】
前事業年度(自 2021年5月1日 至 2022年4月30日)
(単位:千円)
株主資本
資本剰余金
資本金
資本準備金 その他資本剰余金 資本剰余金合計
当期首残高 1,028,078 751,733 13,522 765,255
会計方針の変更による
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
1,028,078 751,733 13,522 765,255
た当期首残高
当期変動額
別途積立金の積立
剰余金の配当
当期純利益
自己株式の取得
自己株式の処分 1,743 1,743
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - 1,743 1,743
当期末残高 1,028,078 751,733 15,266 766,999
株主資本
利益剰余金
その他利益剰余金
利益準備金 利益剰余金合計
土地圧縮積立金 別途積立金 繰越利益剰余金
当期首残高 257,019 37,234 9,750,000 968,583 11,012,837
会計方針の変更による
13,001 13,001
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
257,019 37,234 9,750,000 981,585 11,025,839
た当期首残高
当期変動額
別途積立金の積立 500,000 △ 500,000 -
剰余金の配当 △ 213,655 △ 213,655
当期純利益 857,085 857,085
自己株式の取得
自己株式の処分
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - 500,000 143,430 643,430
当期末残高 257,019 37,234 10,250,000 1,125,015 11,669,269
株主資本 評価・換算差額等
純資産合計
その他有価証券 評価・換算差額等
自己株式 株主資本合計 繰延ヘッジ損益
評価差額金 合計
当期首残高 △ 209,827 12,596,343 431,988 63 432,052 13,028,395
会計方針の変更による
13,001 13,001
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
△ 209,827 12,609,345 431,988 63 432,052 13,041,397
た当期首残高
当期変動額
別途積立金の積立 - -
剰余金の配当 △ 213,655 △ 213,655
当期純利益 857,085 857,085
自己株式の取得 - -
自己株式の処分 13,990 15,734 15,734
株主資本以外の項目の
△ 42,309 △ 63 △ 42,373 △ 42,373
当期変動額(純額)
当期変動額合計 13,990 659,164 △ 42,309 △ 63 △ 42,373 616,791
当期末残高 △ 195,837 13,268,509 389,679 - 389,679 13,658,188
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当事業年度(自 2022年5月1日 至 2023年4月30日)
(単位:千円)
株主資本
資本剰余金
資本金
資本準備金 その他資本剰余金 資本剰余金合計
当期首残高 1,028,078 751,733 15,266 766,999
会計方針の変更による
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
1,028,078 751,733 15,266 766,999
た当期首残高
当期変動額
別途積立金の積立
剰余金の配当
当期純利益
自己株式の取得
自己株式の処分 2,451 2,451
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - 2,451 2,451
当期末残高 1,028,078 751,733 17,718 769,451
株主資本
利益剰余金
その他利益剰余金
利益準備金 利益剰余金合計
土地圧縮積立金 別途積立金 繰越利益剰余金
当期首残高 257,019 37,234 10,250,000 1,125,015 11,669,269
会計方針の変更による
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
257,019 37,234 10,250,000 1,125,015 11,669,269
た当期首残高
当期変動額
別途積立金の積立 500,000 △ 500,000 -
剰余金の配当 △ 344,485 △ 344,485
当期純利益 1,091,262 1,091,262
自己株式の取得
自己株式の処分
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - 500,000 246,776 746,776
当期末残高 257,019 37,234 10,750,000 1,371,792 12,416,046
株主資本 評価・換算差額等
純資産合計
その他有価証券 評価・換算差額等
自己株式 株主資本合計 繰延ヘッジ損益
評価差額金 合計
当期首残高 △ 195,837 13,268,509 389,679 - 389,679 13,658,188
会計方針の変更による
- -
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
△ 195,837 13,268,509 389,679 - 389,679 13,658,188
た当期首残高
当期変動額
別途積立金の積立 - -
剰余金の配当 △ 344,485 △ 344,485
当期純利益 1,091,262 1,091,262
自己株式の取得 △ 37 △ 37 △ 37
自己株式の処分 13,281 15,733 15,733
株主資本以外の項目の
102,478 △ 130 102,347 102,347
当期変動額(純額)
当期変動額合計 13,244 762,472 102,478 △ 130 102,347 864,820
当期末残高 △ 182,593 14,030,982 492,157 △ 130 492,026 14,523,009
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【注記事項】
(重要な会計方針)
1.資産の評価基準及び評価方法
(1) 有価証券
① 子会社株式及び関連会社株式
移動平均法による原価法を採用しております。
② その他有価証券
市場価格のない株式等以外のもの
時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)を採用しておりま
す。
市場価格のない株式等
移動平均法による原価法を採用しております。
(2) 棚卸資産
① 商品
移動平均法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)を採
用しております。
② 製品
個別法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)を採用し
ております。
(3) デリバティブ
時価法を採用しております。
2.固定資産の減価償却の方法
(1) 有形固定資産
定率法を採用しております。ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(附属設備を除く)並びに2016年4月1
日以降に取得した附属設備及び構築物については、定額法を採用しております。
なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
建物 8~50年
(2) 無形固定資産
定額法を採用しております。
なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
ソフトウエア 5年
3.引当金の計上基準
(1) 貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権につ
いては個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。
(2) 役員賞与引当金
役員に対して支給する賞与の支出に備えるため、当事業年度における支給見込額を計上しております。
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(3) 退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき計上してお
ります。
退職給付引当金及び退職給付費用の処理方法は、次のとおりであります。
① 退職給付見込額の期間帰属方法
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当事業年度末までの期間に帰属させる方法については、給付
算定式基準によっております。
② 数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法
過去勤務費用は、その発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(5年)による定額法により
按分した額を費用処理することとしております。
数理計算上の差異は、各事業年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(5年)による
定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌事業年度から費用処理することとしております。
4.収益及び費用の計上基準
(1) 商品及び製品
商品及び製品の販売に係る収益は、主に卸売による販売であり、顧客との販売契約に基づいて商品及び製品を引
渡す履行義務を負っております。約束した財又はサービスの支配が顧客に移転した時点で、当該財又はサービスと
交換に受取ると見込まれる金額で収益を認識しております。履行義務の充足時点については、商品及び製品を顧客
に引渡した時点又は顧客が検収した時点としておりますが、これは当該時点が商品及び製品の法的所有権、物理的
占有、商品及び製品の所有に伴う重大なリスク及び経済価値が顧客に移転し、顧客から取引対価の支払いを受ける
権利を得ていると判断できるためであります。なお、国内の販売においては、出荷時から顧客による検収時までの
期間が通常の期間である場合には、出荷時に収益を認識しております。履行義務を充足してから対価を受領するま
での期間が通常は1年以内であるため、当該顧客との契約に基づく債権について、重要な金融要素の調整は行って
おりません。
(2) 工事請負及びソフトウエア開発
工事請負及びソフトウエア開発は請負契約等を締結の上、基本的な仕様や作業内容を顧客の指図に基づいて製造
等を行っており、完成した機械装置等を顧客に引渡す履行義務を負っております。一定期間にわたり履行義務が充
足される契約については、期間がごく短い工事等を除き、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基
づき収益を一定の期間にわたり認識しております。進捗度の測定は、各報告期間の期末日までに発生した工事原価
が、予想される工事原価の総額に占める割合に基づいて行っております。なお、履行義務の充足に係る進捗度を合
理的に見積ることができないものの、当該履行義務を充足する際に発生する費用を回収することが見込まれる場合
には、原価回収基準により収益を認識しております。履行義務を充足してから対価を受領するまでの期間が通常は
1年以内であるため、当該顧客との契約に基づく債権について、重要な金融要素の調整は行っておりません。
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5.重要なヘッジ会計の方法
(1) ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理を採用しております。なお、為替予約について振当処理の要件を満たしている場合には振当処理
を採用しております。
(2) ヘッジ手段とヘッジ対象
ヘッジ手段
為替予約
ヘッジ対象
外貨建金銭債権債務及び外貨建予定取引
(3) ヘッジ方針
為替の相場変動に伴うリスクの軽減を目的に通貨に係るものを対象としてデリバティブ取引を行っており、投機
目的の取引は行わない方針であります。
(4) ヘッジ有効性評価の方法
為替予約については、ヘッジ対象に対し同一通貨建による同一期日のものをそれぞれ振当てているため、その後
の為替相場の変動による相関関係は確保されており、その判定をもって有効性の判定に変えておりますので、決算
日における有効性の評価を省略しております。
6.その他財務諸表作成のための基本となる重要な事項
(1) 外貨建の資産及び負債の本邦通貨への換算基準
外貨建金銭債権債務は、決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として処理しております。
(2) 退職給付に係る会計処理
退職給付に係る未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用の未処理額の会計処理の方法は、連結財務諸表
におけるこれらの会計処理の方法と異なっております。
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(重要な会計上の見積り)
子会社株式の評価
(1) 当事業年度の財務諸表に計上した金額
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
関係会社株式 3,261,731 2,923,807
関係会社株式評価損 ― 337,923
上記は、株式会社タマリ工業の株式の計上金額となります。
(2) 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
当社は、レーザに関する生産設備の設計・製作において高い技術力を有しており、システムインテグレーターと
しての機能を備えている株式会社タマリ工業の株式を取得することで、これまで当社グループが培ってきたレーザ
事業においてシナジー効果が見込まれ、更にはFAシステム事業とも有機的な連携を図ることで、顧客への提供価値
を向上させ、トータルソリューションを提供できる体制の構築を一層加速させることが可能と判断し、2019年11月
に株式会社タマリ工業の株式を3,261,731千円で取得しております。
当該株式は同社の超過収益力等を反映して、財務諸表から得られる1株当たり純資産額に比べて高い価額で取得
していますが、当事業年度末時点における将来キャッシュ・フローを用いた収益還元法等に基づき、判定を実施し
ております。なお、当事業年度において、超過収益力が認められなくなった部分について、関係会社株式評価損
337,923千円を計上しております。
将来キャッシュ・フローは、株式会社タマリ工業の経営者又はその子会社の経営者により承認された事業計画を
基礎とし、将来の不確実性を考慮して見積っております。当該将来キャッシュ・フローは将来の売上の予測や利益
率の予測、その他の費用の予測などの不確実性を伴う重要な会計上の見積りが含まれるものであり、主として受注
獲得予測、売上の成長率、変動費率、固定費の発生状況などに仮定を用いており、これらの影響を受けて変動しま
す。株式会社タマリ工業又はその子会社に関連する市場環境の悪化、技術的な環境の悪化等により、将来キャッ
シュ・フローの予測が大きく変動した場合には、翌事業年度においても、当該株式の減損処理を行う可能性があり
ます。
(会計方針の変更)
(時価の算定に関する会計基準の適用指針の適用)
「時価の算定に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第31号 2021年6月17日。以下「時価算定
会計基準適用指針」という。)を当事業年度の期首から適用し、時価算定会計基準適用指針第27-2項に定める経
過的な取扱いに従って、時価算定会計基準適用指針が定める新たな会計方針を、将来にわたって適用することと
しております。これによる財務諸表に与える影響はありません。
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(貸借対照表関係)
※1 関係会社に対する金銭債権及び金銭債務(区分表示したものを除く)
区分掲記されたもの以外で関係会社に対する金銭債権又は金銭債務の金額は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
短期金銭債権 1,781,225千円 2,660,874千円
長期金銭債権 802,248千円 875,041千円
短期金銭債務 931,236千円 508,411千円
2 当座貸越契約及び貸出コミットメント契約
当社は、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行3行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結し
ております。これらの契約に基づく事業年度末の借入未実行残高は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
当座貸越極度額及び
9,600,000千円 6,700,000千円
貸出コミットメントの総額
借入実行残高 ―千円 ―千円
差引未実行残高 9,600,000千円 6,700,000千円
※3 期末日満期手形等
期末日満期手形等の会計処理については、満期日に決済が行われたものとして処理しております。
なお、事業年度末日が金融機関の休日であったため、次の期末日満期手形等が、決算期末残高から除かれており
ます。
前事業年度 当事業年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
受取手形 32,628千円 5,257千円
電子記録債権 123,816千円 151,815千円
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(損益計算書関係)
※1 関係会社との営業取引及び営業取引以外の取引高の総額は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
営業取引による取引高
売上高 977,948千円 1,011,084千円
仕入高 3,107,220千円 2,644,084千円
その他の営業取引高 120,801千円 83,395千円
営業取引以外の取引による取引高 632,898千円 680,891千円
※2 販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
給料及び手当 967,113 千円 977,537 千円
役員賞与引当金繰入額 49,900 千円 66,600 千円
賞与 349,268 千円 421,695 千円
退職給付費用 77,591 千円 83,698 千円
減価償却費 92,492 千円 97,947 千円
販売費に属する費用の
57% 56%
おおよその割合
一般管理費に属する費用の
43% 44%
おおよその割合
※3 固定資産売却益の内訳は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
建物 ―千円 17,352千円
構築物 ―千円 1,360千円
土地 ―千円 199,266千円
計
―千円 217,979千円
※4 固定資産除売却損の内訳は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2021年5月1日 (自 2022年5月1日
至 2022年4月30日 ) 至 2023年4月30日 )
除却損
建物 401千円 251千円
工具、器具及び備品 1,016千円 131千円
計
1,418千円 382千円
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(有価証券関係)
前事業年度( 2022年4月30日 )
子会社株式及び関連会社株式は、市場価格がない株式等のため、子会社株式及び関連会社株式の時価を記載して
おりません。
なお、市場価格のない株式等の子会社株式及び関連会社株式の貸借対照表計上額は、次のとおりであります。
前事業年度
区分
(千円)
子会社株式 5,728,371
関連会社株式 153,960
当事業年度( 2023年4月30日 )
子会社株式及び関連会社株式は、市場価格がない株式等のため、子会社株式及び関連会社株式の時価を記載して
おりません。
なお、市場価格のない株式等の子会社株式及び関連会社株式の貸借対照表計上額は、次のとおりであります。
当事業年度
区分
(千円)
子会社株式 5,390,447
関連会社株式 153,960
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(税効果会計関係)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
前事業年度 当事業年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
繰延税金資産
貸倒引当金 58,161千円 20,939千円
退職給付引当金 38,022千円 42,872千円
未払賞与 74,664千円 69,665千円
未払社会保険料 12,968千円 11,792千円
未払事業税 11,214千円 16,621千円
長期未払金 13,769千円 13,769千円
譲渡制限付株式報酬 23,105千円 27,920千円
減価償却費 9,918千円 9,589千円
投資有価証券評価損 46,475千円 149,879千円
35,978千円 36,704千円
その他
繰延税金資産小計
324,278千円 399,755千円
△161,107千円 △233,016千円
評価性引当額
繰延税金資産合計
163,171千円 166,738千円
繰延税金負債
土地圧縮積立金 △16,417千円 △16,417千円
その他有価証券評価差額金 △170,441千円 △215,181千円
△330千円 △507千円
その他
繰延税金負債合計 △187,189千円 △232,106千円
繰延税金資産(負債)純額 △24,018千円 △65,367千円
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因となった
主要な項目別の内訳
前事業年度 当事業年度
( 2022年4月30日 ) ( 2023年4月30日 )
法定実効税率
30.6% 30.6%
(調整)
交際費等永久に損金に算入されない項目 1.6% 1.8%
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △13.9% △11.3%
住民税均等割 1.2% 0.8%
評価性引当額の増減額 0.5% 4.8%
税額控除 △1.1% △0.4%
0.0% 0.1%
その他
税効果会計適用後の法人税等の負担率 18.9% 26.4%
(収益認識関係)
顧客との契約から生じる収益を理解するための基礎となる情報は、連結財務諸表「注記事項(収益認識関係)」に
同一の内容を記載しておりますので、注記を省略しております。
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(重要な後発事象)
(自己株式の取得および消却)
当社は、2023年6月9日開催の取締役会において、会社法第165条第3項の規定により読替えて適用される
同 法第156条の規定に基づき、自己株式取得に係る事項について決議するとともに、同法第178条の規定に基づ
き、自己株式の消却を行うことを決議いたしました。
1.自己株式の取得および消却を行う理由
株主の皆さまへの利益還元および資本効率の向上を図るため、自己株式の取得および消却を行うものであ
ります。
2.取得に係る事項の内容
(1) 取得対象株式の種類 当社普通株式
(2) 取得し得る株式の総数 600,000株(上限)
(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 6.4%)
(3) 株式の取得価格の総額 6億円(上限)
(4) 取得する期間 2023年7月3日~2024年3月29日
(5) 取得する方法 東京証券取引所における市場買付
3.消却に係る事項の内容
(1) 消却対象株式の種類 当社普通株式
(2) 消却する株式の総数 上記2.に基づき取得した自己株式の全株式数
(3) 消却予定日 2024年4月26日
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④ 【附属明細表】
【有形固定資産等明細表】
(単位:千円)
減価償却
区分 資産の種類 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期償却額 当期末残高
累計額
有形固定資産
建物
410,914 10,274 497 28,941 391,750 1,161,653
構築物 10,782 ― 862 1,296 8,623 103,207
車両運搬具 0 ― ― ― 0 1,771
工具、器具及び
307,233 25,276 131 70,315 262,063 577,739
備品
土地 1,045,224 ― 228,930 ― 816,294 ―
建設仮勘定 336 2,149 2,485 ― ― ―
計 1,774,490 37,701 232,907 100,553 1,478,731 1,844,372
無形固定資産
特許権 196 ― ― 117 78 863
借地権 9,560 ― ― ― 9,560 ―
ソフトウエア 43,568 4,878 ― 17,673 30,773 54,706
ソフトウエア
3,000 3,527 6,151 ― 375 ―
仮勘定
電話加入権 5,821 ― ― ― 5,821 ―
計 62,145 8,405 6,151 17,790 46,608 55,570
(注) 1.当期増加額のうち主なものは、次のとおりであります。
工具、器具及び備品 ショールーム 23,934千円
2.当期減少額のうち主なものは、次のとおりであります。
土地 伊勢山倉庫 228,930千円
【引当金明細表】
(単位:千円)
科目 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期末残高
貸倒引当金 190,969 ― 122,547 68,422
役員賞与引当金 49,900 66,600 49,900 66,600
(2) 【主な資産及び負債の内容】
連結財務諸表を作成しているため、記載を省略しております。
(3) 【その他】
該当事項はありません。
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第6 【提出会社の株式事務の概要】
事業年度 5月1日から4月30日まで
定時株主総会 7月中
基準日 4月30日
10月31日
剰余金の配当の基準日
4月30日
1単元の株式数 100株
単元未満株式の買取り
(特別口座)
取扱場所 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
(特別口座)
株主名簿管理人 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
三菱UFJ信託銀行株式会社
取次所 ―
買取手数料 無料
当社の公告方法は、電子公告としております。ただし、事故その他やむを得ない事由
によって電子公告による公告をすることができない場合は、日本経済新聞に掲載して
行います。なお、電子公告は当社のホームページに掲載しており、そのアドレスは次
公告掲載方法
のとおりであります。
http://www.nadex.co.jp/
株主に対する特典 なし
(注) 当社は、次の旨を定款に定めております。
当会社の株主は、その有する単元未満株式について、次に掲げる権利以外の権利を行使することができな
い。
(1) 会社法第189条第2項各号に掲げる権利
(2) 会社法第166条第1項の規定による請求をする権利
(3) 株主の有する株式数に応じて募集株式の割当ておよび募集新株予約権の割当てを受ける権利
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第7 【提出会社の参考情報】
1 【提出会社の親会社等の情報】
当社には、金融商品取引法第24条の7第1項に規定する親会社等はありません。
2 【その他の参考情報】
当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に、次の書類を提出しております。
(1) 有価証券報告書 事業年度 自 2021年5月1日 2022年7月27日
及びその添付書類 ( 第72期 ) 至 2022年4月30日 東海財務局長に提出。
並びに確認書
(2) 有価証券報告書の
事業年度 自 2018年5月1日 2022年8月12日
訂正報告書
( 第69期 ) 至 2019年4月30日 東海財務局長に提出。
及び確認書
事業年度 自 2020年5月1日 2022年8月12日
( 第71期 ) 至 2021年4月30日 東海財務局長に提出。
(3) 内部統制報告書 事業年度 自 2021年5月1日 2022年7月27日
及びその添付書類 ( 第72期 ) 至 2022年4月30日 東海財務局長に提出。
(4) 四半期報告書 ( 第73期 第1四半期) 自 2022年5月1日 2022年9月13日
及び確認書 至 2022年7月31日 東海財務局長に提出。
( 第73期 第2四半期) 自 2022年8月1日 2022年12月14日
至 2022年10月31日 東海財務局長に提出。
( 第73期 第3四半期) 自 2022年11月1日 2023年3月16日
至 2023年1月31日 東海財務局長に提出。
(5) 臨時報告書 企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項
2022年7月28日
第9号の2(株主総会における議決権行使の結果)
東海財務局長に提出。
の規定に基づく臨時報告書
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第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
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独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書
2023年7月25日
株式会社ナ・デックス
取締役会 御中
有限責任監査法人 トーマツ
名古屋事務所
指定有限責任社員
公認会計士 神 野 敦 生
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 滝 川 裕 介
業務執行社員
<財務諸表監査>
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられてい
る株式会社ナ・デックスの2022年5月1日から2023年4月30日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借対
照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財務
諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株
式会社ナ・デックス及び連結子会社の2023年4月30日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成
績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準におけ
る当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国におけ
る職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責
任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
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監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重
要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見
の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
のれん及び顧客関係資産の評価
監査上の主要な検討事項の
監査上の対応
内容及び決定理由
株式会社ナ・デックスは、2019年11月にタマリ工業株 当監査法人は、減損の兆候が生じている資産グループ
式を3,261,731千円で取得しており、取得原価の一部を ごとの将来キャッシュ・フローの見積りの合理性を検討
のれん及び顧客関係資産に配分している。当連結会計年 するにあたり、主として以下の手続を実施した。
度の連結貸借対照表の固定資産に株式会社タマリ工業及 事業計画及び将来キャッシュ・フローの見積り、減損
びその子会社に関するのれんを840,084千円、顧客関係 損失の認識の判定や専門家の利用を含む減損損失の測定
資産を568,725千円計上している。 に関する内部統制について、所定の過程を経た上で作成
経営者は当該のれん等に関し、のれんやのれん以外の され、承認されていることを経営者への質問及びその回
無形資産に配分された金額が相対的に多額である場合と 答を裏付ける資料を閲覧し、その内部統制の整備及び運
して、減損の兆候を識別しており、それぞれの事業の割 用状況を評価した。
引前将来キャッシュ・フローの総額が、のれんを含む、 将来キャッシュ・フローの見積りの合理性に関して、
より大きな単位での資産グループ合計の帳簿価額を下回 承認された事業計画との整合性を検討の上、経営者が使
る場合には減損損失の認識が必要になる。 用した重要な仮定の合理性を検討した。
将来キャッシュ・フローは、株式会社タマリ工業の経 具体的には、売上高や利益率の予測について、経営者
営者又はその子会社の経営者により承認され、その上で 及び事業計画策定責任者へ予測の根拠を質問するととも
株式会社ナ・デックスの経営者により承認された事業計 に、その重要な仮定である受注獲得予測については、期
画を基礎とし、将来の不確実性を考慮して見積ってい 末時点での受注残高との整合性を検討し、売上の成長率
る。将来キャッシュ・フローには将来の売上の予測や利 については、主要な得意先の販売の状況に関する利用可
益率の予測、その他の費用の予測などの不確実性を伴う 能な外部データと比較し、過年度の売上実績からの変化
重要な会計上の見積りが含まれており、受注獲得予測、 について検討した。
売上の成長率、変動費率及び固定費の発生状況などに仮 変動費率、固定費については、予測根拠を経営者及び
定を用いており、それらが合理的でない場合、減損損失 事業計画策定責任者へ質問するとともに、過年度実績か
の計上の要否にかかる判断を誤る可能性がある。 らの変化について検討した。
なお、当連結会計年度において、一部の資産グループ また、減損損失の測定に使用した正味売却価額につい
において割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価 て、その数値の基礎となった不動産鑑定評価結果等に対
額を下回ったため、減損損失を281,238千円計上してい して、当監査法人の評価専門家を関与させ、その合理性
る。当該減損損失の測定にあたっては、正味売却価額が を検討した。
使用価値を上回っていたため、正味売却価額により減損
損失の金額を測定している。
以上より、当監査法人は、将来キャッシュ・フローの
見積りについて、経営者による主観的な判断を伴い、不
確実性が高い領域であるため、監査上の主要な検討事項
であると判断した。
その他の記載内容
その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書
以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責
任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の
記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内
容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そ
のような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告
することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
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連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正
に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するた
めに経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるか
どうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示
する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにあ
る。
連結財務諸表監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表
示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明
することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利
用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家と
しての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手
続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ
適切な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク
評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性
及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に
基づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかど
うか結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表
の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連
結財務諸表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手
した監査証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性があ
る。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠してい
るかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎
となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠
を入手する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で
監査意見に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制
の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、
並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガー
ドを講じている場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判
断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表
が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利
益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
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<内部統制監査>
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社ナ・デックスの2023
年4月30日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、株式会社ナ・デックスが2023年4月30日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記
の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、
財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統
制監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人
の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から
独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十
分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告
に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性があ
る。
内部統制監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかにつ
いて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することに
ある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程
を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施
する。内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択
及び適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての
内部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査
人は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対し
て責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、
識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項
について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、
並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガー
ドを講じている場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はな
い。
以 上
(注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
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独立監査人の監査報告書
2023年7月25日
株式会社ナ・デックス
取締役会 御中
有限責任監査法人 トーマツ
名古屋事務所
指定有限責任社員
公認会計士 神 野 敦 生
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 滝 川 裕 介
業務執行社員
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
いる株式会社ナ・デックスの2022年5月1日から2023年4月30日までの第73期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対
照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会
社ナ・デックスの2023年4月30日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点に
おいて適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準におけ
る当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職
業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
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監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要である
と判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成におい
て対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
子会社株式の評価
監査上の主要な検討事項の
監査上の対応
内容及び決定理由
株式会社ナ・デックスは、2019年11月にタマリ工業株 当監査法人は、関係会社株式に関する実質価額の判断
式を取得しており、当事業年度の貸借対照表の投資その 根拠とした将来キャッシュ・フローの見積りの合理性を
他の資産の関係会社株式にタマリ工業株式を 検討するにあたり、主として以下の手続を実施した。
2,923,807千円計上している。 事業計画及び将来キャッシュ・フローの見積りに関す
当該株式は、同社の超過収益力等を反映して、財務諸 る内部統制について、所定の過程を経た上で作成され、
表から得られる1株当たり純資産額に比べて高い価額で 承認されていることを経営者への質問及びその回答を裏
取得しているが、超過収益力等が減少したために実質価 付ける資料を閲覧し、その内部統制の整備及び運用状況
額が著しく低下した場合、当該株式の減損処理をする必 を評価した。
要がある。経営者は、実質価額を算定するにあたり、当 将来キャッシュ・フローの見積りの合理性に関して、
事業年度末時点における将来キャッシュ・フローを用い 承認された事業計画との整合性を検討の上、経営者が使
た収益還元法等に基づき、減損の要否を判定している。 用した重要な仮定の合理性を検討した。
将来キャッシュ・フローは、株式会社タマリ工業の経 具体的には、売上高や利益率の予測について、経営者
営者又はその子会社の経営者により承認され、その上で 及び事業計画策定責任者へ予測の根拠を質問するととも
株式会社ナ・デックスの経営者により承認された事業計 に、その重要な仮定である受注獲得予測については、期
画を基礎とし、将来の不確実性を考慮して見積ってい 末時点での受注残高との整合性を検討し、売上の成長率
る。将来キャッシュ・フローは将来の売上の予測や利益 については、主要な得意先の販売の状況に関する利用可
率の予測、その他の費用の予測などの不確実性を伴う重 能な外部データと比較し、過年度の売上実績からの変化
要な会計上の見積りが含まれるものであり、主として受 について検討した。
注獲得予測、売上の成長率、変動費率及び固定費の発生 変動費率、固定費については、予測根拠を経営者及び
状況などに仮定を用いており、それらが合理的でない場 事業計画策定責任者へ質問するとともに、過年度実績か
合、当該株式の減損の要否にかかる判断を誤る可能性が らの変化について検討した。
ある。 また、関係会社株式評価損の測定に使用した正味売却
なお、当事業年度において、子会社株式のうちの超過 価額について、その数値の基礎となった不動産鑑定評価
収益力が認められなくなった部分について、関係会社株 結果等に対して、当監査法人の評価専門家を関与させ、
式評価損337,923千円を計上している。 その合理性を検討した。
以上より、当監査法人は、将来キャッシュ・フローの
見積りについて、経営者による主観的な判断を伴い、不
確実性が高い領域であるため、監査上の主要な検討事項
であると判断した。
その他の記載内容
その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書
以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責
任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載
内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と
財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような
重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告
することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
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財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表
示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営
者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを
評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要
がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにあ
る。
財務諸表監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示が
ないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明すること
にある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決
定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家と
しての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手
続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ
適切な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価
の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性
及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づ
き、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか
結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事
項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対し
て除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基
づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているか
どうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や
会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制
の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、
並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガー
ドを講じている場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事
項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止さ
れている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回
ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
利害関係
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
(注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
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