株式会社IJTT 有価証券報告書 第10期(2022/04/01-2023/03/31)
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株式会社IJTT(E27671)
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【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2023年6月29日
【事業年度】 第10期(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
【会社名】 株式会社IJTT
【英訳名】 IJTT Co.,Ltd.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 瀬戸 貢一
【本店の所在の場所】 神奈川県横浜市神奈川区金港町1番地7
【電話番号】 045-777-5560(代表)
【事務連絡者氏名】 管理部門統括 樋口 恵一
【最寄りの連絡場所】 神奈川県横浜市神奈川区金港町1番地7
【電話番号】 045-777-5560(代表)
【事務連絡者氏名】 管理部門統括 樋口 恵一
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
(1) 連結経営指標等
回次 第6期 第7期 第8期 第9期 第10期
決算年月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月 2023年3月
売上高 (百万円) 174,936 171,683 143,705 144,360 167,983
経常利益 (百万円) 8,596 6,894 1,474 4,247 4,567
親会社株主に帰属する
(百万円) 6,179 4,965 830 2,827 1,159
当期純利益
包括利益 (百万円) 6,012 3,519 2,401 5,788 3,799
純資産額 (百万円) 76,790 78,436 80,216 85,228 88,049
総資産額 (百万円) 123,239 115,238 123,238 132,016 141,520
1株当たり純資産額 (円) 1,484.93 1,559.22 1,579.68 1,664.60 1,702.59
1株当たり当期純利益
(円) 129.46 104.68 17.73 60.27 24.72
金額
潜在株式調整後1株当
(円) - - - - -
たり当期純利益金額
自己資本比率 (%) 57.5 63.4 60.1 59.2 56.4
自己資本利益率 (%) 9.0 6.9 1.1 3.7 1.5
株価収益率 (倍) 4.5 4.0 34.6 8.9 21.6
営業活動による
(百万円) 13,008 7,899 7,139 5,596 10,172
キャッシュ・フロー
投資活動による
(百万円) △ 8,037 △ 8,907 △ 7,877 △ 7,479 △ 12,179
キャッシュ・フロー
財務活動による
(百万円) △ 3,349 △ 4,497 2,855 △ 891 3,219
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物
(百万円) 16,672 10,817 13,439 11,126 12,815
の期末残高
従業員数
4,153 4,207 4,097 4,119 4,304
〔ほか、平均臨時 (人)
〔 707 〕 〔 498 〕 〔 555 〕 〔 661 〕 〔 735 〕
雇用人員〕
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.海外連結子会社のJibuhin(Thailand)Co.,Ltd.及びPT.Jidosha Buhin Indonesiaは決算期変更により第
7期は15ヶ月の変則決算となり、第7期は2019年1月1日から2020年3月31日の15ヶ月間の個別決算数値
を連結しております。なお、Jibuhin(Thailand)Co.,Ltd.は2019年7月1日にIJTT(Thailand)
Co.,Ltd.へ社名変更しました。
3.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第9期の期首から適用して
おり、第9期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となってお
ります。
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(2) 提出会社の経営指標等
回次 第6期 第7期 第8期 第9期 第10期
決算年月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月 2023年3月
売上高 (百万円) 3,651 132,606 116,954 107,430 122,605
経常利益 (百万円) 2,165 4,696 835 778 1,745
当期純利益
(百万円) 2,331 25,639 541 730 △ 123
又は当期純損失(△)
資本金 (百万円) 5,500 5,500 5,500 5,500 5,500
発行済株式総数 (株) 49,154,282 49,154,282 49,154,282 49,154,282 49,154,282
純資産額 (百万円) 37,385 62,836 62,894 62,911 61,939
総資産額 (百万円) 47,305 95,315 100,162 103,297 108,458
1株当たり純資産額 (円) 782.14 1,339.39 1,340.64 1,341.02 1,320.30
1株当たり配当額
20.00 18.00 10.00 20.00 20.00
(円)
(内、1株当たり
(円)
( 9.00 ) ( 9.00 ) ( 4.00 ) ( 10.00 ) ( 10.00 )
中間配当額)
1株当たり当期純利益
金額又は1株当たり当 (円) 48.78 539.73 11.55 15.57 △ 2.64
期純損失(△)
潜在株式調整後1株当
(円) - - - - -
たり当期純利益金額
自己資本比率 (%) 79.0 65.9 62.8 60.9 57.1
自己資本利益率 (%) 6.4 51.2 0.9 1.2 -
株価収益率 (倍) 11.9 0.8 53.2 34.5 -
配当性向 (%) 41.0 3.3 86.6 128.4 -
従業員数 (人) 34 2,835 2,736 2,711 2,862
67.8 51.2 74.6 68.3 70.0
株主総利回り (%)
(比較指標:配当込み (%)
( 95.0 ) ( 85.9 ) ( 122.2 ) ( 124.6 ) ( 131.8 )
TOPIX)
最高株価 (円) 987 768 640 790 568
最低株価 (円) 529 374 370 477 497
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.最高株価及び最低株価は、2022年4月3日以前は東京証券取引所市場第二部におけるものであり、2022年
4月4日以降は東京証券取引所スタンダード市場におけるものであります。
3.第6期の1株当たり配当額20円には、合併記念配当2円を含んでおります。
4.2019年4月1日付で、当社を存続会社とし、㈱アイメタルテクノロジー、自動車部品工業㈱及びテーデー
エフ㈱を吸収合併消滅会社とする吸収合併を行っております。
5.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第9期の期首から適用して
おり、第9期以降に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となってお
ります。
6.第10期の自己資本利益率については、当期純損失を計上しているため記載しておりません。
7.第10期の株価収益率及び配当性向については、1株当たり当期純損失であるため記載しておりません。
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2 【沿革】
2013年3月 株式会社アイメタルテクノロジー、自動車部品工業株式会社及びテーデーエフ株式会社が、共同株式
移転による経営統合に関する「基本合意書」を締結いたしました。
2013年5月 株式会社アイメタルテクノロジー、自動車部品工業株式会社及びテーデーエフ株式会社が、「経営統
合契約」を締結し、共同して「株式移転計画書」を作成いたしました。
2013年10月 株式会社アイメタルテクノロジー、自動車部品工業株式会社及びテーデーエフ株式会社が株式移転の
方法により当社を設立いたしました。(東京証券取引所市場第二部に上場)
2015年5月 PT.TJForge Indonesiaの増資により同社は当社連結子会社から持分法適用関連会社となりました。
2015年6月 株式会社アイメタルテクノロジーが株式会社いすゞテクノサンドを吸収合併いたしました。
2016年12月 株式会社アイメタルテクノロジーが株式会社三栄製作所を吸収合併いたしました。
2018年3月 当社は、株式会社アイメタルテクノロジー、自動車部品工業株式会社及びテーデーエフ株式会社と合
併に関する基本合意書を締結いたしました。
2018年8月
株式会社アイメタルテクノロジーが東北三和金属株式会社を吸収合併いたしました。
2018年11月 当社は、株式会社アイメタルテクノロジー、自動車部品工業株式会社及びテーデーエフ株式会社と合
併に関する合併契約書を締結いたしました。
2019年4月 当社は、株式会社アイメタルテクノロジー、自動車部品工業株式会社及びテーデーエフ株式会社を吸
収合併し、商号を「株式会社IJTT」に変更するとともに、 本社を神奈川県横浜市神奈川区金港町
1番地7に移転いたしました。
2019年6月 本店所在地を神奈川県横浜市に変更いたしました。
2022年4月 東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行いたしました。
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3 【事業の内容】
当社は、2013年10月1日に株式会社アイメタルテクノロジーと自動車部品工業株式会社並びにテーデーエフ株式会
社の共同株式移転の方法により、共同持株会社であるIJTテクノロジーホールディングス株式会社として設立いたしま
した。その後、意思決定を迅速にし、当社グループの経営資源の有効活用と経営の効率化を図り、経営基盤をより強
固にするため、2019年4月1日をもちまして、当社を吸収合併存続会社として、当社の完全子会社である株式会社ア
イメタルテクノロジー、自動車部品工業株式会社及びテーデーエフ株式会社を吸収合併消滅会社とする吸収合併を行
い、事業会社へと移行し、商号を株式会社IJTTに変更いたしました。
当社グループは、当社、連結子会社4社、非連結子会社1社及び関連会社2社で構成されており、自動車、建設機
械並びに産業車輛・機械業界等を需要先とした鍛造品、鋳造品及び機械加工・組立品の製造、販売を主な事業として
おります。
以上に述べた事項の概要図は次のとおりであります。
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4 【関係会社の状況】
議決権の所有
資本金又は
又は被所有
名称 住所 主要な事業の内容 関係内容
出資金
割合(%)
(注)2
(親会社)
いすゞ自動車㈱ 神奈川県横浜 40,644 自動車の製造販売 被所有 当社グループが製品を販
(注)1 市西区 百万円 43.3 売。
(0.1)
(連結子会社)
トーカイ㈱ 岐阜県関市 80 自動車用部品等の 所有 役員の兼任なし。
百万円 型鍛造 100.0
PT.Asian Isuzu Casting インドネシア 396,884百万 普通鋳鉄品等の製 所有 役員の兼任なし。
インドネシア 造、販売 51.0
Center 共和国西ジャ
ルピア
(注)3、5 ワ州
PT.Jidosha Buhin インドネシア 1,800 自動車用部品の製 所有 役員の兼任なし。
造、販売 100.0
Indonesia 共和国西ジャ 千米ドル
(0.3)
ワ州
IJTT(Thailand)Co.,Ltd. タイ国 345百万 自動車用部品の製 所有 役員の兼任なし。
(注)3、4 タイバーツ 造、販売 83.3
チョンブリ県
(持分法適用関連会社)
PT.TJForge Indonesia インドネシア 1,500,000百万 鍛造品の製造、販 所有 役員の兼任なし。
インドネシア 売 49.5
共和国西ジャ
ルピア
ワ州
ITForging(Thailand) タイ国 700百万 鍛造品の製造、販 所有 役員の兼任なし。
ラヨーン県 タイバーツ 売 25.0
Co.,Ltd.
(注) 1.有価証券報告書の提出会社であります。
2.「議決権の所有又は被所有割合」欄の(内書)は間接所有であります。
3.特定子会社であります。
4.IJTT(Thailand)Co.,Ltd.については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占め
る割合が10%を超えております。
主要な損益情報等 ① 売上高 19,309 百万円
② 経常利益 1,518 〃
③ 当期純利益 1,159 〃
④ 純資産額 15,735 〃
⑤ 総資産額 18,858 〃
5.PT.Asian Isuzu Casting Centerについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高
に占める割合が10%を超えております。
主要な損益情報等 ① 売上高 17,419 百万円
② 経常利益 1,488 〃
③ 当期純利益 1,107 〃
④ 純資産額 10,693 〃
⑤ 総資産額 12,437 〃
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5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
2023年3月31日 現在
セグメントの名称 従業員数(人)
4,304
自動車用等関連部品製造事業
〔 735 〕
(注) 1.当社グループは「自動車用等関連部品製造」を事業とする単一セグメントであるため、全連結会社の従業員
数の合計を記載しております。
2.従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除き、当社グループ外から当社グループへの出
向者を含むほか、常用パートタイマーを含む就業人員数であります。
3.従業員数欄の〔外書〕は、臨時従業員の年間平均雇用人員であります。
4.臨時従業員には、派遣社員を除いております。
(2) 提出会社の状況
2023年3月31日 現在
従業員数(人) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
2,862 41.7 15.0 5,919
(注) 1.従業員数は、他社から当社への出向者を含む就業人員であり、執行役員17名を含んでおります。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3) 労働組合の状況
当社グループの労働組合は下記のとおりです。
2023年3月31日 現在
名称 組合員数(名) 上部団体
IJTT労働組合 2,285 全国いすゞ自動車関連労働組合連合会
トーカイ労働組合 219 全国いすゞ自動車関連労働組合連合会
合計 2,504
労使関係については円滑な関係にあり、特記すべき事項はありません。
(4) 管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
提出会社
当事業年度
管理職に占める女性 男性労働者の育児休
労働者の男女の賃金の差異(%)(注1)
労働者の割合(%) 業取得率(%)
全労働者 正規労働者 非正規労働者
(注1) (注2)
2.1 85.7 74.2 74.0 62.0
(注) 1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出したもの
であります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規
定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成
3年労働省令第25号)第71条の4第2号における育児休業等及び育児目的休暇の取得割合を算出したもので
あります。
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第2 【事業の状況】
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 基本的な経営方針
当社グループは、経営理念を念頭に行動指針に則して、経営戦略及び諸施策を推進し、企業価値の向上に努めて参
ります。
a) 経営理念
私たちは、“うごくモノ” を力強く支え、輝かしい未来の実現に貢献します。
-“革新的な技術”で世界中のモノづくりの最先端を走ります
-“最高の品質”で世界中の人々に安心・安全を提供します
-“最強のチームワーク”で英知を集め、新しい価値を創出し続けます
-“継続的な成長・変化”を通じ、創造・革新への挑戦を重ねます
b) 行動指針
- 挑戦 Challenge 私は、自ら挑戦し、挑戦する人を尊重します
- 責任 Commitment 私は、目標の達成に向けて、責任を持って行動します
- 協働 Cooperation 私は、多様な考え方や意見を尊重し、前向きにコミュニケーションを取ります
- 継続 Continuity 私は、やるべきことに正しく、真面目に取り組み続けます
(2) 経営環境及び対処すべき課題
当社グループを取り巻く経営環境は、足下では原材料価格やエネルギーコスト等の高騰に加え、半導体不足に起
因する顧客需要の急激な変動が起こっており、これらに対し迅速な対応が求められています。また、中長期的には
産業界全体へのカーボンニュートラル等環境対策の社会的要請に対応していくことが必須となっております。
自動車業界においては100年に1度の大変革と言われているCASE(コネクテッド、自動化、シェアリング、電動
化)の動きがますます加速されており、当社グループとしてもこれらの変化の波にしっかりと追従していく必要が
あります。
このような状況下、当社グループはSQCD体質の更なる改善による競争力強化を通じお客様のニーズや期待に
お応えするとともに、産業機械・産業用ロボット等向けの鋳造事業を成長戦略の柱としつつ、ユニット事業での電
動化商品開発にも積極的に取り組み、環境面においてもサステナブルな企業として、企業価値向上を果たしていく
所存です。
2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) ガバナンス
当社は、サステナビリティの活動を継続的に推進するにあたり、代表取締役社長を最高責任者とし、経営企画部
門統括を統括責任者として、最高意思決定機関に「サステナビリティ推進会議」を設置しています。サステナビリ
ティ推進会議は、全体の方針、目標や課題など、サステナビリティに関する重要な事項を議論して決定する意思決
定の役割を担っています。
そして、「サステナビリティ推進会議」で決裁された事項は、最高ガバナンス機関である取締役会に報告を行
い、監督を受けています。
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(2) 戦略
当社にとって環境、特に気候変動対策の取組が重要な課題と認識していますが、具体的なリスクや機会の特定に
ついては議論を進めているところであります。
当社グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は以
下のとおりであります。
①人材育成方針
・考え方
人材育成では、当社の従業員に共通して必要とされる職務遂行能力「スタッフ力」と、職種に応じた専門的な
能力や技術力の「ものづくり力」を強化し高めることを目標としています。
そのための施策として、従業員一人一人の「キャリアプラン」を設定し、従業員が目指す姿とそこに至る育成
の道筋を明確にします。そして従業員のキャリアプランと会社の目指すべき姿をマッチングさせ、組織成果の最
大化を図ります。またキャリアプランに基づき業務経験を通じた育成(OJT)と各種研修制度によるスキル学習
(OFF-JT)を施すことで、従業員の職務遂行能力を高め、実績や能力の適正な評価を行います。
これら「育成」、「配置」、「評価・処遇」を継続的に回していくサイクルで、人材育成を行っています。
・主な取り組み
(教育・研修体系)
当社の教育研修は、業務を通じて成長させる(OJT)と階層別教育(OFF-JT)を相互補完する形で運用していま
す。階層別教育では、従業員にそれぞれの階層や職位に必要とされる能力を中心に研修を行い、従業員のスキ
ルアップをサポートしています。
(ものづくり力の育成)
現業系の従業員の「ものづくり力」を強化するため、業務経験を通じた育成(OJT)のほか、技能・技術力の
向上を狙う催し物を実施しています。優秀な改善実績や技能に対する表彰や褒賞、新しい技能や技術の情報を
共有するための仕組みにより、当社全体のものづくり力の底上げを促すさまざまなプログラムを整備していま
す。
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活動 対象となる従業員 頻度 内容
工場・関連会社(海外) 従業員からの生産現場の改善活動実績を公募
生産Jump Up改善活動
1回/年
の従業員 し、優秀な活動実績に表彰を行う
測定・加工・組立・鍛造・鋳造の分野での技
技能コンテスト 工場の従業員 1回/年
能を公募し、優秀な技能に表彰を行う
技術発表会 工場の従業員 1回/年 新規商品の開発や新しい工法等の報告発表
専門職層の業務の改善実績を発表し、優秀な
専門部会改善発表会 工場の従業員 1回/年
改善実績に表彰を行う
機械加工・機械保全・熱処理の国家検定の取
技能検定取得 工場の従業員 2回/年
得を促進する
(従業員の評価と人材育成)
評価サイクルでは、まず期初に、対象期間中に取り組むべき目標を設定し、従業員は目標達成に向けてさま
ざまな活動や取り組みを行います。対象期間終了後に上司と部下で面談を実施して、設定した目標と対象期間
中の活動を比較評価し、今後対応すべき課題やスキルを明確化することによって次の期間に向けた目標を設定
します。このサイクルを適切に回すことにより、人材育成を図っています。
②社内環境整備方針
・考え方
当社は、経営方針である「安心して働ける職場づくり」のもと、差別や不平等のない人材の確保と活用、働き
甲斐のある仕事とゆとりのある私生活が両立する職場環境の実現を目指しています。
性別や人種、国籍を問わず優秀で意欲のある多様な人材を採用し、従業員一人一人が自分に合った働き方を選
択できる多様な勤務制度を整備しています。
・主な取り組み
(多様な人材の確保)
新規雇用者について、外国人、女性技術者の新規雇用に取り組んでいます。
当社は世界3か国に拠点を持ち、海外でも事業を展開しているグローバル企業です。日本人と異なる発想や
価値観を持つ外国人は、日常の職場での日本人従業員の意識改革や働き方の改善などの効果も見込まれます。
日本語でのコミュニケーションを前提として、外国籍の方の積極的な採用に取り組んでいます。
(多様な働き方の実現)
ア ワークライフバランスの推進
従業員の充実した仕事と私生活の両立を実現するワークライフバランスには、柔軟で多様な働き方を認める
勤務制度の制定と普及が不可欠です。
当社では在宅勤務制度、フレックス勤務制度、時間単位年休制度など、働く時間と場所を従業員が選択でき
る様々な制度を導入しています。従業員の育児・出産のための育児休職制度や、親族の介護に伴う介護休職制
度などの休職制度、短時間勤務制度も導入しており、従業員が私生活の事情にも配慮しながら継続して働ける
職場環境を実現しています。
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目的 内容 当社の該当制度
会社 就業規則
どこでも(勤務地)
在宅勤務 在宅勤務規程
ワーク(仕事)
フレックス勤務 フレックス勤務規程
いつでも(勤務時間)
時間単位年休 就業規則
育児休暇
育児休職、育児短時間勤務に
育児・出産 短時間勤務
関する規定
時間外労働/深夜業制限
ライフ(生活) 介護休暇
介護休職、介護短時間勤務に
介護 短時間勤務
関する規程
時間外労働/深夜業制限
その他 ボランティア休暇 ボランティア休職規程
イ 労働時間削減に向けた取り組み
当社は、従業員の過重労働を防止して心身の健康に配慮した働き方を促進するため、時間外労働時間の削減
や年次有給休暇の取得を積極的に進めています。
また、毎週金曜日を定時に退社すべき一斉退社日と定め、全ての従業員に金曜日は時間外労働なしでの退社
を促し、労働時間削減に向けて取り組んでおります。
(3) リスク管理
当社は「リスク」を、当社の事業活動を阻害するおそれのある事象、経営資源を毀損するおそれのある事象、企
業価値の維持・向上の不確実性を増大させる事象と定義しています。そして、想定されるさまざまなリスクについ
て、発生時にその影響が重大であり、優先的に対応すべきリスクを重要リスクとして特定し、対策計画を立案して
実施しています。
また、自然災害等が発生した際の事業継続性の観点から、地震発生時のBCP(事業継続計画)を策定しており、そ
のほか災害の発生に対しても策定の検討を進めています。
リスク管理の推進体制は、最高責任者を代表取締役社長とし、管理部門統括がリスク管理を統括して管理する統
括責任者としてその任にあたっています。全社的な会議体として「リスク・コンプライアンス会議」を毎月開催し
て、重要リスクの対策計画の審議・承認や実施状況のモニタリングを行っており、その内容を半期ごとに経営会議
及び取締役会に報告しています。
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(4) 指標及び目標
人材の育成及び社内環境整備に関する方針に関する指標の内容並びに当該指標を用いた目標及び実績、指標及び
目標
当社グループでは、上記「戦略」において記載した、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び
社内環境整備に関する方針について、離職率を指標として用いております。目標及び実績は、次のとおりであり
ます。
指標 目標 実績(当連結会計年度)
離職率※ 2028年3月までに3%以下 3.5%
※定年退職を除く
3 【事業等のリスク】
当社が 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営成績等に影響を及ぼす可能
性があると認識しているリスクは、以下のとおりであります。
なお、将来に関する事項の記載は、当連結会計年度の末日現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループではリスク・コンプライアンス会議を設置し、リスク・コンプライアンス統括責任者が当社グループ
全体のリスク管理を統括しております。当社グループでは定期的にリスクアセスメントを行い、当社グループの経営
成績等に影響を及ぼす可能性のあるリスクを特定・評価し、その中でも特に影響を及ぼす可能性のあるリスクを「重
要リスク」としてリスク管理を実施するとともに、リスク・コンプライアンス会議にてそれら重要リスクのリスク管
理活動状況をモニタリングするとともに、必要に応じて是正を図っております。
① 経済状況
当社グループの製品のうち、自動車用部品の製品は、主にトラックに使用され、また建設機械用部品の製品は、
建設機械に使用され、それぞれ国内・海外に販売されております。よってそれらを販売している国又は地域の経済
状況の影響を受け、これにより当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
② 品質管理
当社グループは品質管理基準に従って各種製品を製造しており、また製造物責任賠償については保険に加入して
おりますが、大規模なリコールや製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、多額のコストや当社グループの
評価に重大な影響を与え、これにより当社グループの業績及び財務状況に悪影響が及ぶ可能性があります。
③ 人材確保
当社グループでは事業活動に必要となる技能や能力のある人材を確保・維持するために、計画的な採用や教育、
キャリアプラン制度等により人材の確保・維持・育成に努めておりますが、日本国内の人口減少を背景に人材の獲
得競争がより一層激化することや当社グループの対応が不十分なことにより優秀な人材の確保が困難になった場合
は、当社グループの業績及び財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
④ 法令遵守
当社グループでは労働基準法や独占禁止法、不正競争防止法等様々な法令を遵守すべく、当社グループ全体でコ
ンプライアンス推進体制を構築し「コンプライアンスの取り組み方針」「コンプライアンスに関する行動基準」に
従って事業活動を行っておりますが、これらの法令に違反した場合は当社グループの信用を失うだけでなく、業績
及び財務状況に悪影響を及ぼす場合があります。
⑤ 災害等
当社グループは製造ラインの中断による潜在的なマイナス影響を最小化するため、全ての設備における定期的な
災害防止検査と設備点検を行っておりますが、災害による影響を完全に防止又は軽減できる保証はなく、大規模な
地震や台風その他の操業を中断する事象が発生した場合、生産能力が著しく低下する可能性があります。
⑥ 新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が継続することにより、経済活動の停滞や当社グループのお客様の操業へ
影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの従業員に感染が拡大した場合は、操業が一時的に停止する
可能性があります。
当社グループは新型コロナウイルス感染症の感染防止のため「コロナウイルス行動マニュアル」を制定し、全従
業員に感染防止に向けた対応をとるよう徹底するとともに、在宅勤務・時差出勤等を推奨することにより従業員の
安全確保に努めております。また、社内外への感染拡大防止のため、日々の検温やWEB会議システムを活用した
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打合せ等を原則とする等、感染リスクの低減に取り組んでおります。
⑦ 特定の得意先への依存
当社グループの主要な得意先はいすゞ自動車株式会社であり、今後同社の状況により当社グループの業績が大き
く影響を受ける可能性があります。
4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及び
キャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による度重なる新規感染者数の増加により
医療体制の逼迫が続きましたが、ワクチン接種の進展により行動制限が徐々に緩和され、さらに政府の旅行支援
策や入国者の水際対策の大幅な緩和により、社会経済活動は正常化へ向かう動きが見られており、足元では感染
者数の落ち着きやマスク着用ルールの緩和に伴い、感染症法上の分類引き下げが行われるなどアフターコロナへ
の動きが加速しつつあります。一方で、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を巡る地政学リスクに起因したエ
ネルギー資源・原材料価格の高騰は長期化しており、世界的なサプライチェーン混乱による慢性的な部品不足は
解消しておらず、加えて欧米におけるインフレ加速に伴う金融引き締めの影響を受けた急激な円安の進行や原材
料価格の上昇に起因する物価上昇等による景気下振れリスクの懸念もあり、依然として先行き不透明な状況が続
いております。
トラック市場におきましては、サプライチェーン混乱による慢性的な部品調達難は続いており、半導体の供給
量は改善傾向にあるものの、コロナ禍前の水準には回復しておらず、国内では完成車メーカーの生産台数が本格
的に回復していない等、厳しい状況が続いております。
一方で、海外ではタイのピックアップトラック、インドネシアでは天然資源価格高騰を追い風に商用車で好調
を維持しており、とりわけアセアン地域を中心に需要は堅調に推移しました。
建設機械市場におきましては、国内では公共投資を中心に回復基調にあるものの、サプライチェーン混乱によ
る部品不足の影響を受け、需要は減少しました。一方、海外では天然資源価格高騰の恩恵を受けたインドネシア
等のアジア新興国を中心に需要は堅調に推移したものの、景気減速が続いている中国において需要は大幅に減少
しました。
このような情勢下、当連結会計年度の収益につきましては、得意先である自動車メーカーの稼働停止や生産調
整が断続的に発生したものの、原材料価格やエネルギーコスト高騰等の客先への価格転嫁や円安効果等により、
売上高は 167,983百万円 と前年同期と比べ 23,623百万円 ( 16.4%)の増収 、利益面につきましては、生産性向上及
び固定費削減等の原価改善活動とともに、原材料価格やエネルギーコスト高騰等に応じた製品への価格転嫁や円
安効果等により、営業利益は、 3,948百万円 と前年同期と比べ 655百万円 ( 19.9%)の増益 、経常利益は、 4,567百
万円 と前年同期と比べ 320百万円 ( 7.5%)の増益 、親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産の減損損失を
特別損失に計上したこと等により、 1,159百万円 と前年同期と比べ 1,668百万円 ( 59.0%)の減益 となりました。
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ 9,503百万円増加 し、 141,520百万円 となりました。こ
れは主に、現金及び預金が 1,700百万円 、売掛債権が2,377百万円、棚卸資産が1,587百万円、有形固定資産が
2,877百万円 それぞれ増加したこと等によるものであります。
負債は、前連結会計年度末に比べ 6,682百万円増加 し、 53,471百万円 となりました。これは主に支払債務が
2,349百万円、借入金が4,240百万円それぞれ増加したこと等によるものであります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ 2,821百万円増加 し、 88,049百万円 となりました。これは主に利益剰余金が
221百万円 、為替換算調整勘定が 1,395百万円 、非支配株主持分が 1,039百万円 それぞれ増加したこと等によるもの
であります。
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② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ 1,688百万円
増加 (前年同期比 15.2%増 )し、当連結会計年度末には 12,815百万円 となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動の結果獲得した資金は、 10,172百万円 と前年同期と比べ 4,575百万円
( 81.8%)の増加 となりました。主な内訳は、税金等調整前当期純利益 2,431百万円 、減価償却費 8,373百万
円 、減損損失 2,080百万円 、仕入債務の増加額 2,101百万円 に対し、売上債権の増加額 1,924百万円 、棚卸資産の
増加額 1,390百万円 、法人税等の支払額 986百万円 があったこと等によります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は、 12,179百万円 と前年同期と比べ 4,699百万円
( 62.8%)の支出増 となりました。主な内訳は、有形及び無形固定資産の取得による支出が 12,128百万円 で
あったこと等によります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動の結果獲得した資金は、 3,219百万円 (前年同期は 891百万円 の支出)とな
りました。主な内訳は、長期借入金の返済による支出が 1,060百万円 、配当金の支払額(非支配株主への配当金
の支払額を含む)が978百万円であった一方で、短期借入金の純増減額が 5,300百万円 であったこと等によりま
す。
売上高の内訳につきましては次のとおりであります。
売上高(百万円) 構成比(%)
自動車用部品等 112,605 67.0
日本 エンジン部品 16,678 10.0
計 129,284 77.0
アジア 自動車用部品等 38,699 23.0
合 計 167,983 100.0
生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 生産高(百万円) 前年同期比(%)
自動車用等関連部品製造事業 168,839 +16.0
(注) 1.当社グループは、自動車用等関連部品製造事業の単一セグメントであります。
2.金額は、販売価格によっております。
② 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 受注高(百万円) 前年同期比(%) 受注残高(百万円) 前年同期比(%)
自動車用等関連部品製造事業 - - - -
(注) 1.当社グループは、自動車用等関連部品製造事業の単一セグメントであります。
2.当社グループは、受注生産を行っておりません。
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③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 販売高(百万円) 前年同期比(%)
自動車用等関連部品製造事業 167,983 +16.4
(注) 1.当社グループは、自動車用等関連部品製造事業の単一セグメントであります。
2.主な相手先の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
前連結会計年度 当連結会計年度
相手先
販売高(百万円) 割合(%) 販売高(百万円) 割合(%)
いすゞ自動車株式会社 90,758 62.9 100,606 59.9
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されてお
ります。この連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1〔連結財務
諸表等〕(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。連結財務諸表の作
成においては、過去の実績やその時点で合理的と考えられる情報に基づき、会計上の見積り及び判断を行ってお
りますが、実際の結果は見積り特有の不確実性により、これら見積りと異なる場合があります。
当社の重要な会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事
項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、2022年5月の「2023年3月期の連結業績予想」におきまして、売上高155,000百万円、営業利
益4,600百万円、経常利益5,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,100百万円を見込んでおりました。
この予想に対し、連結会計年度の売上高は167,983百万円(前連結会計年度は144,360百万円)となりました。
営業利益は3,948百万円(前連結会計年度は3,292百万円)、経常利益は4,567百万円(前連結会計年度は4,247百
万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,159百万円(前連結会計年度は2,827百万円)となりました。
上記増減の主な要因といたしまして、売上につきましては、原材料価格やエネルギーコスト高騰等の客先への
価格転嫁や円安効果等により増収となりましたが、利益面につきましては、得意先である自動車メーカーの稼働
停止や生産調整が断続的に発生した影響を生産性向上及び固定費削減等の原価低減活動では吸収しきれず、ま
た、固定資産の減損損失を特別損失に計上した結果、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益と
もに減益となりました。
今後は、持続的な成長と財務体質の強化に向けて、以下の経営課題を着実に推進し、企業価値の向上に努めて
参ります。
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[各事業の経営課題と今後の取り組みについて]
(ア) 鋳造事業
EV化による商用車向けビジネスの縮小及びカーボンニュートラル等の環境問題への対応を見据えた将来の成
長のため、事業ポートフォリオの再構築およびサステナビリティ活動の加速推進に取り組みます。成長産業で
ある産業機械・産業用ロボット市場を新たな収益の柱とすべく、当社の北上工場において新鋳造工場新設を予
定しております。また、当社グループが有する研究開発から製造まで一貫した鋳造技術及び生産能力を背景と
したコスト競争力を強化し、顧客のニーズにお応えするとともに、拡販活動を推進して参ります。
(イ) 鍛造事業
商用車用の大型部品において、大型プレス機活用による自動化を追求しコスト競争力を強化することで顧客
のニーズにお応えするとともに、HV及びEV向けの電動化商品の受注拡大を目指します。また、乗用車用の小型
部品から商用車用の大型部品まで幅広くカバーすることが可能な多種多様な設備を活用し、自動車産業向け製
品開発で培った競争力を活かした他分野への参入を目指して、受注拡大にも取り組んで参ります。
(ウ) ユニット事業
商用車向けe-Axle及びe-PTOの開発を加速させ、高効率化・モジュール化による高付加価値商品でEV関連事業
の創出及び環境規制対応の推進を強化して参ります。また、当社グループの駆動系を中心とした自社開発ユ
ニット製品においても顧客のニーズにお応えするとともに、拡販活動を推進して参ります。
[資本の財源及び資金の流動性]
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。
a)資本政策の基本方針
当社は、当社グループのQCD(Quality、Cost、Delivery)競争力強化及び中長期的な企業価値向上に向けた
持続的な成長を支えるべく、最適な資本政策を実施して参ります。特に財務ガバナンスの強化、キャッシュ・
フロー創出力強化及び資金効率の最大化に向けて、「持続的成長投資の実施」、「安定した配当の継続」及び
「財務基盤の強化」について、効率的な資本政策を推進し、財務面からグループ全体の企業価値向上を目指し
て参ります。
b)資金需要の主な内容
当社グループの資金需要は、営業活動に係る資金支出では、製品製造のための材料費、人件費、経費、販売
費及び一般管理費などがあります。また、投資活動に係る資金支出は、設備の新設や老朽代替、改修等があり
ます。
c)資金調達
当社は、円滑な事業活動に必要な流動性の確保と財務の健全性・安定性維持を資金調達の基本方針としてお
り、内部資金と銀行からの借入金を中心とした外部資金を効率的に活用した資金調達を行っております。
設備投資については営業キャッシュ・フローの範囲内を基本に実施しておりますが、大規模なプロジェクト
投資案件については金融機関からの外部資金を活用し調達しております。
グループ子会社については原則として銀行等外部からの資金調達は行わず、キャッシュ・マネジメント・シ
ステムの導入により、グループ内の余剰資金を当社へ集中し、一部をグループ子会社へ貸し付けるなど、資金
調達の一元化と資金効率化、流動性の確保を図っております。
また、当社は、突発的な資金需要に備えるため、迅速かつ確実に資金を調達すべく国内金融機関とコミット
メントラインの締結と短期借入枠を設定しており、緊急時の流動性を確保しております。
5 【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
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6 【研究開発活動】
研究開発第一部門では、 これまでの動力伝達系機構ユニットに加え、ドライブシャフト等その領域を拡大する商品
開発にも着手すると共に、CASEへの対応として機構設計能力を活かした機電一体のe-Axle等の電動化関連商品に
も注力しています。また、開発力強化に向け新たに磁場解析ツール、熱流体解析ツール及び大容量電源設備等の開発
投資を行い、今後の開発商品の全ての設計及び台上試験が可能な開発インフラを整備し、開発総合能力の向上に日々
努めています。
研究開発第二部門では、素形材技術による商品開発に取り組んでいます。基礎研究分野では、鋳鉄の各元素による
複合的な品質特性影響の評価とともに近年の原材料高騰に対応した安価材料の研究開発も推進しています。
パワートレイン部品では、さらなる排ガス規制強化や燃費向上に対応した高耐熱性、高耐酸化性に優れた新材料と
軽量化商品の開発を推進中です。車両部品では、高強度、高延性の新材料開発から産業機器への応用を研究中です。
また、ブレーキ部品では、高熱伝導性、高減衰性材料の研究を進め、各種用途に応じた材料ラインナップを拡充し、
拡販活動に貢献しています。さらに、高精度鋳型を活用した短納期試作など多方面に利用可能なラピッドプロトタイ
ピング技術の確立に向け開発を行っております。また、将来のカーボンニュートラルを睨んだ新技術・新工法に向け
た研究体制強化を推進しています。
鍛造分野においては、大型フリクションプレス導入による足回り部品等の軽量化を推進しております。
なお、当連結会計年度における当社の研究開発費は 1,116 百万円であります。
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第3 【設備の状況】
1 【設備投資等の概要】
当連結会計年度中の設備投資については、国内外の生産拠点においてQCD競争力強化を目的とした投資を行い、生産
設備の近代化、効率化を推進いたしました。また、今後自動車の電動化により、自動車向けの鋳造部品の製造販売が
逓減することが想定されるため、当社は、2023年2月に、成長が見込まれる産業機械、産業ロボット等向けの鋳造部
品を製造する鋳造工場を、岩手県北上市に所在する北上工場内に建設することを決定し、工事に着工いたしました。
当連結会計年度における設備投資金額は、 12,128 百万円であります。
なお、当連結会計年度において重要な設備の除却、売却等はありません。
2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社
2023年3月31日 現在
帳簿価額(百万円)
事業所名 従業員数
セグメントの
設備の内容
機械装置
名称
(所在地) (人)
建物及び
土地
及び その他 合計
(面積千㎡)
構築物
運搬具
本社 自動車用等関連 ―
事務所設備等 37 ― 195 232 104
(神奈川県横浜市) 部品製造事業 (―)
土浦工場 自動車用等関連 鋳造設備・加工 3,139
1,606 2,017 202 6,965 509
(茨城県土浦市) 部品製造事業 組立設備等 (139)
北茨城工場 自動車用等関連 鋳造設備・加工 1,903
3,105 3,890 111 9,010 404
(茨城県北茨城市) 部品製造事業 組立設備等 (92)
北上工場 自動車用等関連 鋳造設備・加工 136
2,606 3,094 247 6,085 595
(岩手県北上市) 部品製造事業 組立設備等 (402)
奥州製造所 自動車用等関連 68
鋳造品設備 46 181 8 305 50
(岩手県奥州市) 部品製造事業 (14)
海老名工場 自動車用等関連 自動車用部品等 5,799
1,388 5,406 224 12,818 788
(神奈川県海老名市) 部品製造事業 製造組立設備 (105)
真岡工場 自動車用等関連 自動車用部品等 953
577 2,345 80 3,955 170
(栃木県真岡市) 部品製造事業 製造組立設備 (49)
宮城工場 自動車用等関連 1,044
鍛造品設備 2,579 1,594 525 5,743 306
(宮城県柴田郡村田町) 部品製造事業 (273)
(注) 1.北上工場の土地( )内の350千㎡は、いすゞ自動車㈱から賃借しております。
2.海老名工場の従業員数には、非連結子会社である㈱IJTTサービスの従業員数を含めて表示しております。
(2) 国内子会社
(トーカイ株式会社)
2023年3月31日 現在
帳簿価額(百万円)
事業所名 従業員数
セグメントの
設備の内容
機械装置
名称
(所在地) (人)
建物及び
土地
及び その他 合計
(面積千㎡)
構築物
運搬具
本社及び工場他 自動車用等関連 本社機能及び 945
593 725 183 2,447 268
(岐阜県関市) 部品製造事業 鍛造品設備 (81)
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(3) 在外子会社
2023年3月31日 現在
帳簿価額(百万円)
会社名 従業員数
セグメントの
設備の内容
機械装置
名称
(所在地) (人)
建物及び
土地
及び その他 合計
(面積千㎡)
構築物
運搬具
IJTT(Thailand) 自動車用部品
自動車用等関連 1,830
Co.,Ltd. 等製造組立設 2,604 1,936 140 6,512 526
部品製造事業 (86)
(タイ国チョンブリ県) 備
PT.Jidosha Buhin
自動車用部品
自動車用等関連 ―
Indonesia
等製造組立設 8 412 3 424 123
部品製造事業 (15)
(インドネシア共和国西
備
ジャワ州)
PT.Asian Isuzu
Casting Center 自動車用等関連 鋳造品生産設 656
1,033 4,355 87 6,133 463
部品製造事業 備他 (77)
(インドネシア共和国西
ジャワ州)
(注) 帳簿金額には、未実現利益が含まれております。
3 【設備の新設、除却等の計画】
(1) 重要な設備の新設等
投資予定額
事業所名 資金調達 完了予定
会社名 設備の内容 着手年月
(所在地) 方法 年月
総額 既支払額
(百万円) (百万円)
北上工場 工場建屋、鋳造 自己資金 2023年 2026年
32,200 117
(岩手県北上市) 品生産設備他 及び借入金 2月 3月
海老名工場 自己資金 2021年 2023年
開発実験棟 1,585 443
(神奈川県海老名市) 及び借入金 4月 9月
提出会社
北茨城工場 自己資金 2022年 2024年
特高変電所設備 604 24
(茨城県北茨城市) 及び借入金 9月 8月
宮城工場 自己資金 2023年 2024年
工場事務棟 589 ―
(宮城県柴田郡村田町) 及び借入金 3月 4月
(2) 重要な設備の除却等
経常的な設備の更新のための除却等を除き、重要な設備の除却等の計画はありません。
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第4 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種 類 発行可能株式総数(株)
普通株式 150,000,000
計 150,000,000
② 【発行済株式】
事業年度末現在 提出日現在 上場金融商品取引所
種 類 発行数(株) 発行数(株) 名又は登録認可金融 内容
( 2023年3月31日 ) (2023年6月29日) 商品取引業協会名
東京証券取引所
単元株式数は100株
普通株式 49,154,282 49,154,282
であります。
スタンダード市場
計 49,154,282 49,154,282 ― ―
(2) 【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【ライツプランの内容】
該当事項はありません。
③ 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本金増減額 資本金残高 資本準備金 資本準備金
年月日 総数増減数 総数残高 増減額 残高
(株) (株) (百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
2013年10月1日 49,154,282 49,154,282 5,500 5,500 1,375 1,375
(注) 発行済株式総数、資本金及び資本準備金の増加は、2013年10月1日付で㈱アイメタルテクノロジー、自動車部
品工業㈱、テーデーエフ㈱の共同株式移転により当社が設立されたことによるものであります。
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(5) 【所有者別状況】
2023年3月31日 現在
株式の状況(1単元の株式数 100 株)
単元未満
区分 外国法人等 株式の状況
政府及び
金融商品 その他の 個人
(株)
地方公共 金融機関 計
取引業者 法人 その他
団体
個人以外 個人
株主数(人) ― 18 35 114 63 20 4,937 5,187 ―
所有株式数
― 44,755 4,531 253,426 48,107 155 139,934 490,908 63,482
(単元)
所有株式数
― 9.11 0.92 51.56 9.79 0.03 28.59 100.00 ―
の割合(%)
(注) 1.上記「その他の法人」には、証券保管振替機構名義の株式が55単元含まれております。
2.自己株式2,240,945株は、「個人その他」に22,409単元、「単元未満株式の状況」に45株含まれておりま
す。
(6) 【大株主の状況】
2023年3月31日 現在
発行済株式
(自己株式を
所有株式数 除く。)の
氏名又は名称 住所
(千株) 総数に対する
所有株式数
の割合(%)
いすゞ自動車株式会社 神奈川県横浜市西区高島町1丁目2番5号 20,261 43.19
PLUMTREE COURT,25 SHOE LANE,LONDON EC4A
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL
4AU,U.K.
1,721 3.67
(常任代理人 ゴールドマン・サックス
(東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木
証券株式会社)
ヒルズ森タワー)
日立建機株式会社 東京都台東区東上野2丁目16番1号 1,300 2.77
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 東京都中央区晴海1丁目8番12号 1,250 2.66
みどり持株会
神奈川県海老名市上郷4丁目3番1号 1,185 2.53
BBH FOR FIDELITY PURITAN TR:FIDELITY
245 SUMMER STREET BOSTON,MA 02210 U.S.A.
SR INTRINSIC OPPORTUNITIES FUND
1,000 2.13
(東京都千代田区丸の内2丁目7番1号)
(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀
行)
佐藤商事株式会社 東京都千代田区丸の内1丁目8番1号 990 2.11
25 Cabot Square,Canary Wharf,London E14
MSIP CLIENT SECURITIES
4QA,U.K.
932 1.99
(常任代理人 モルガン・スタンレー
(東京都千代田区大手町1丁目9-7 大手
MUFG証券株式会社)
町フィナンシャルシティ サウスタワー)
神吉 利郎 奈良県天理市 790 1.68
東京都千代田区丸の内2丁目2番1号 岸本
FP成長支援A号投資事業有限責任組合 750 1.60
ビルヂング2階
計 - 30,182 64.34
(注)上記のほか、自己株式が2,240千株あります。
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(7) 【議決権の状況】
① 【発行済株式】
2023年3月31日 現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 ― ― ―
議決権制限株式(自己株式等) ― ― ―
議決権制限株式(その他) ― ― ―
(自己保有株式)
権利内容に何ら限定のない当社
完全議決権株式(自己株式等) ―
普通株式 2,240,900
における標準となる株式
普通株式 46,849,900
完全議決権株式(その他) 468,499 同上
普通株式 63,482
単元未満株式 ― 1単元(100株)未満の株式
発行済株式総数 49,154,282 ― ―
総株主の議決権 ― 468,499 ―
(注) 1.「完全議決権株式(その他)」欄の普通株式には、証券保管振替機構名義の株式が5,540株(議決権の数55
個)含まれております。
2.「単元未満株式」の欄には、自己株式45株が含まれております。
② 【自己株式等】
2023年3月31日 現在
発行済株式
自己名義 他人名義 所有株式数
所有者の氏名 総数に対する
所有者の住所 所有株式数 所有株式数 の合計
又は名称 所有株式数
(株) (株) (株)
の割合(%)
(自己保有株式)
神奈川県横浜市神奈川
㈱IJTT 2,240,900 ― 2,240,900 4.56
区金港町1番地7
計 ― 2,240,900 ― 2,240,900 4.56
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2 【自己株式の取得等の状況】
【株式の種類等】
会社法第155条第7号による普通株式の取得
(1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(2) 【取締役会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分 株式数(株) 価額の総額(百万円)
当事業年度における取得自己株式 297 0
当期間における取得自己株式 ― ―
(注) 当期間における取得自己株式には、2023年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取りに
よる株式数は含めておりません。
(4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
当事業年度 当期間
区分
処分価額の総額 処分価額の総額
株式数(株) 株式数(株)
(百万円) (百万円)
引き受ける者の募集を行った
― ― ― ―
取得自己株式
消却の処分を行った取得自己株式 ― ― ― ―
合併、株式交換、株式交付、
会社分割に係る移転を行った ― ― ― ―
取得自己株式
その他( ― ) ― ― ― ―
保有自己株式数 2,240,945 ― 2,240,945 ―
(注) 当期間における保有自己株式数には、2023年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取り
による株式数は含めておりません。
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3 【配当政策】
当社は、株主の皆様へ安定した配当を継続的に行うことを重要な経営課題の一つとして考えており、株主にとっ
ての投資価値、当社の財務体質に及ぼす影響、利益の状況、配当性向、今後の事業展開に備えるための内部留保の
充実などを総合的に判断して適正な利益配分を行うことを基本方針としております。
当社は、毎年9月30日を基準日として、中間配当を行うことができる旨を定款に定めており、中間配当及び期末
配当の年2回の剰余金の配当を行うことを基本的な方針としております。配当の決定機関は、中間配当は取締役
会、期末配当は株主総会であります。
当事業年度に係る普通株式の配当金につきましては、期末配当金 10円 に、先に実施いたしました中間配当金 10円
を含め、1株につき 20円 となります。
(注) 基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、以下のとおりであります。
配当金の総額 1株当たり配当額
決議年月日
(百万円) (円)
2022年11月11日
469 10
取締役会決議
2023年6月29日
469 10
定時株主総会決議
4 【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】
① 企業統治の体制
ア 企業統治の基本的な考え方
当社は、「私たちは、〝うごくモノ″を力強く支え、輝かしい未来の実現に貢献します」との経営理念を
実現するため、会社組織の機能を強化する一方、それが適正に機能するための監視・統制機能を整備・強化
し、経営機構を随時見直し、コーポレート・ガバナンスを強化していきます。また、企業も社会の一員であ
るとの認識をグループ企業と共有し、企業の社会的責任を果たすという観点から、コンプライアンス経営を
徹底し、当社グループに係わるすべてのステークホルダーに信頼される企業グループでありたいと願い、企
業活動及び意思決定の透明性及び客観性を高め、内部統制システムの充実などに継続して取り組んで参りま
す。
イ 企業統治の体制の概要
当社は、経営の意思決定を迅速に行うために執行役員制度を導入しております。
当社の経営体制は、社内取締役4名、社外取締役3名の計7名と執行役員14名(取締役を兼務する者は除
く)となります。
当社は原則として毎月1回取締役会を開催し、業務の執行状況を報告しております。また、下部機関とし
て経営会議を設置し、常勤監査役出席のもと、原則毎月2回開催し、経営上重要な事項を報告・審議・決定
しております。
また、経営の監査機関として監査役会があり、4名の監査役で構成しており、うち2名が社外監査役であ
ります。
当社では、監査役が経営会議や監査役業務連絡会、リスク・コンプライアンス会議等重要な会議体に出席
し、経営監視機能強化の取組みを続けるとともに、会計監査人による会計監査及び監査部門である内部監査
部が各部門とグループ会社の業務監査を行っております。
さらに、監査の実効性を高め、かつ監査業務を円滑に遂行できるようにするため、監査役を補助する要員
として、監査役スタッフを配置しております。
会計監査については、EY新日本有限責任監査法人が会計監査人として適正に監査を実施しております。な
お、2023年3月期の会計監査業務を執行している公認会計士は、堀越喜臣氏、菅沼淳氏です。
取締役・監査役の指名及び取締役の報酬の決定等については、客観性・透明性を高めるため、任意の指名
報酬委員会を設置し、取締役・監査役の選任方針、選任手続の策定及び具体的な指名並びに取締役の報酬の
決定方針などについて協議し、取締役会に答申・報告しております。
なお、当社は、会社法第427条第1項の規定により、社外取締役3名と社外監査役2名との間において、会
社法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠償責任限度
額は、法令が定める額としております。
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ウ 当該体制を採用する理由
当社は監査役による取締役の経営監視機能強化の取り組みを続け、また、取締役会、監査役会及び監査部
門である内部監査部が連携し、ガバナンスの確保を図っております。
当社は、取締役会の職務である業務執行の決定と監督が適正に実行されるかの判断については、取締役会
を構成する各取締役が経営に関する深い知識や経験を有するとともに、当社の事業について精通し、充分な
知識と経験に基づいて適切に判断する能力を持つ取締役であるかどうかによって左右されると考えておりま
す。
当社では社外のチェック機能、モニタリング機能という観点から、業務執行に携わらない社外監査役が客
観的・中立的な見地から監査を実施し、取締役会へ出席するほか取締役等から業務執行状況を聴取するとと
もに重要な決裁書類等を閲覧しており、適法性や透明性を図るための経営監視機能は十分に機能すると考え
ております。また、常勤監査役が取締役会の下部会議体に位置する経営会議等の重要な会議体へ出席し、そ
れらの情報を各監査役が共有・意思疎通を図り、必要に応じて効率性や実効性について適宜意見するなど、
経営監視機能の充実を図っております。
なお、社外取締役 織田秀明・土屋市郎・川本英利の3氏と社外監査役 浦部明子・森内延光の両氏は、
株式会社東京証券取引所が定める独立役員であります。
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当社の取締役会、監査役会及び指名報酬委員会は、以下のメンバーで構成されています。
(2023年6月29日現在)
指名報酬
役職名 氏名 取締役会 監査役会
委員会
代表取締役社長 瀬戸 貢一 〇 ― 〇
取締役常務執行役員 長谷川 修二 〇 ― ―
取締役常務執行役員 鈴木 達也 〇 ― ―
取締役常務執行役員 藤田 伸一郎 〇 ― ―
取締役(社外) 織田 秀明 〇 ― 〇
取締役(社外) 土屋 市郎 〇 ― 〇
取締役(社外) 川本 英利 〇 ― 〇
常勤監査役 金子 孝之 (〇) 〇 ―
監査役(社外) 浦部 明子 (〇) 〇 ―
監査役 浅原 健一 (〇) 〇 ―
監査役(社外) 森内 延光 (〇) 〇 ―
エ 内部統制システムの整備の状況
当社は、取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制、当社並びにその親会
社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制及びその他株式会社の業務の適正
を確保するために必要なものとして、2015年4月の定例取締役会において内部統制システム構築の基本方針
を決議し、直近では、2020年6月にその一部を変更しております。これに基づいてコンプライアンスの徹
底、情報やリスクの管理、会議体の運営などを行っており、監査役監査にてその整備及び運用状況の監査を
受けております。
オ リスク管理体制の整備状況
当社は、「リスク管理規程」に従い、各本部及び各部門並びに各子会社のリスク・コンプライアンス責任
者が当該本部及び部門並びに子会社のリスク管理を行い、リスク・コンプライアンス統括責任者が当社及び
子会社のリスクを統括しております。また、リスク管理状況については、「リスク・コンプライアンス会
議」にて随時把握・評価し、「経営会議」及び「取締役会」に定期的に報告しております。
危機に際しては、「経営会議」にてその対応を審議・決定し、必要に応じて緊急対策本部を設置し、当該
本部にて当該危機を管理し、対策を立案、実施し、結果を報告させるとともに、適宜「取締役会」に報告の
上、適切に対処します。
カ 子会社の業務の適正を確保するための体制整備の状況
当社は、当社の子会社に対し、当該各社に応じた適切なコンプライアンス体制の整備とコンプライアンス
の徹底を要請しております。また、「 経営計画管理規程 」その他の社内規程を制定しており、当社子会社の
業務の適正を確保する体制の強化に努めております。
当社は、当社経営幹部による、当社の子会社各社の経営幹部に対する当該各社の経営状況のモニタリング
を継続的に実施するとともに、当該各社のコンプライアンスの状況、リスク管理状況及び業務の効率性を確
保する体制についても報告を受け、当該各社において改善すべき点があると認められた場合には、改善を要
請しております。
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② 取締役会及び報酬委員会の活動状況
ア 取締役会の活動状況
当事業年度において当社は、取締役会を原則月1回開催しており、個々の取締役の出席状況については次
のとおりであります。
氏名 開催回数 出席回数
伊藤 一彦 15回 14回
瀬戸 貢一 12回 12回
浅田 和則 15回 15回
長谷川 修二 12回 12回
藤田 伸一郎 12回 12回
金子 孝之 15回 15回
織田 秀明 15回 15回
土屋 市郎 15回 15回
川本 英利 15回 15回
原田 理志 3回 3回
太田 正紀 3回 3回
齋藤 誠 3回 3回
ただし、2022年6月24日開催の第9回定時株主総会終結の時をもって、原田理志、太田正紀、齋藤誠の3
氏は取締役を退任したため、退任前に開催されたもののみを対象とし、瀬戸貢一、長谷川修二、藤田伸一郎
の3氏は同定時株主総会終結の時をもって新たに取締役に就任したため、就任後に開催されたもののみを対
象としております。
当事業年度の取締役会における具体的な検討内容として、主に決算・予算等財務関連、投資判断を含む経
営戦略、組織・人事関連等の事項について決議を行いました。また、財務状況及び重要な職務の執行状況を
始め、内部統制、内部監査等について適切に報告を受けております。
イ 指名報酬委員会の活動状況
当事業年度において当社は、指名報酬委員会を5回開催しており、個々の取締役の出席状況については次
のとおりであります。
氏名 開催回数 出席回数
伊藤 一彦 5回 5回
瀬戸 貢一 3回 3回
織田 秀明 5回 5回
土屋 市郎 5回 5回
川本 英利 5回 5回
ただし、瀬戸貢一氏は、2022年6月24日開催の臨時取締役会にて新たに指名報酬委員に就任したため、就
任後に開催されたもののみを対象としております。
当事業年度の取締役会における具体的な検討内容として、主に役員報酬及び役員人事に関する検討事項に
ついて決議を行いました。
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③ 取締役会で決議できる株主総会決議事項
ア 取締役及び監査役の責任免除
当社は、会社法第426条第1項の規定により、任務を怠ったことによる取締役(取締役であった者を含
む。)及び監査役(監査役であった者を含む。)の損害賠償責任を、法令の限度において、取締役会の決議
によって免除することができる旨を定款に定めております。これは、取締役及び監査役が期待される役割を
十分に発揮できるようにすることを目的とするものです。
イ 中間配当
当社は、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議によって、毎年9月30日を基準日として中間
配当をすることができる旨を定款に定めております。これは株主への機動的な利益還元を行うことを目的と
するものであります。
ウ 自己株式の取得
当社は、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって市場取引等により自己の株式を取得
することができる旨を定款に定めております。これは、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行
を可能とすることを目的とするものであります。
④ 取締役の員数
当社の取締役は5名以上とする旨を定款に定めております。
⑤ 取締役の選任の決議要件
当社は、取締役の選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主
が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨を定款に定めております。また、取締役の選任決議は、累積
投票によらないものとする旨を定款に定めております。
⑥ 株主総会の特別決議要件
当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる
株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもって行う旨を定款に定
めております。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営
を行うことを目的とするものであります。
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(2) 【役員の状況】
① 役員一覧
男性 10 名 女性 1 名 (役員のうち女性の比率 9.1 %)
所有株式数
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期
(千株)
1983年4月 いすゞ自動車㈱入社
2008年4月 同社事業推進部長
2011年3月 いすゞモーターズアジアリミテッド取締役社長
2014年4月 いすゞ自動車㈱PT事業部門統括補佐
2015年4月 同社執行役員企画・財務部門統括補佐
2015年6月 IJTテクノロジーホールディングス㈱(現当社)
監査役
2016年4月 いすゞ自動車㈱執行役員企画・財務部門コーポ
レートコミュニケーション部、事業推進部執行
代表取締役社長 瀬戸 貢一 1959年4月4日 (注)3 2
担当
2017年4月 同社常務執行役員企画・財務部門統括
2019年4月 同社常務執行役員PT事業本部産業ソリューショ
ン・PT事業部門統括
2019年6月 同社取締役常務執行役員PT事業本部産業ソ
リューション・PT事業部門統括
2022年4月 同社取締役
2022年4月 当社顧問
2022年6月 当社代表取締役社長(現任)
1984年4月 いすゞ自動車㈱入社
2012年4月 同社経理部長
2013年4月 同社経営企画部長
2015年4月 いすゞ自動車販売㈱常務取締役企画管理本部長
2020年4月 同社常務取締役管理統括
取締役
2021年4月 同社専務取締役管理本部長
常務執行役員
長谷川 修二 1961年5月31日 (注)3 3
2022年4月 当社常務執行役員経営企画本部長兼経営企画部
経営企画部門統括 兼
門統括兼海外事業部門統括
品質保証部門統括
2022年6月 当社取締役常務執行役員経営企画本部長兼経営
企画部門統括兼海外事業部門統括
2023年4月 当社取締役常務執行役員経営企画部門統括兼品
質保証部門統括(現任)
自動車部品工業㈱(現当社)入社
1990年3月
2006年6月 同社経営企画部長
2015年4月 IJTテクノロジーホールディングス㈱(現当社)
執行役員 経営企画本部プロジェクト推進部
長 兼 自動車部品工業㈱(現当社) 経営企
画統括付特命担当部長
2015年10月 IJTテクノロジーホールディングス㈱(現当社)
執行役員 経営企画本部プロジェクト推進部
長 兼 営業推進本部担当部長 兼 自動車部
品工業㈱(現当社) 経営企画統括付特命担当
部長
取締役
2016年4月 IJTテクノロジーホールディングス㈱(現当社)
常務執行役員
執行役員 経営企画本部副本部長 兼 プロ
鈴木 達也 1965年4月8日 (注)4 22
営業部門統括 兼
ジェクト推進部長 兼 営業推進本部担当部
経営企画部門統括代理
長 兼 自動車部品工業㈱(現当社) 執行役
員 経営企画統括付特命担当部長
2017年4月 IJTテクノロジーホールディングス㈱(現当社)
執行役員 経営企画本部副本部長 兼 経営企
画部長 兼 自動車部品工業㈱(現当社)執行
役員 経営企画統括付特命担当部長
2019年4月 当社執行役員経営企画本部長補佐
2020年4月 当社執行役員営業部門統括補佐
2023年4月 当社常務執行役員営業部門統括 兼 経営企画
部門統括代理
2023年6月 当社取締役常務執行役員営業部門統括 兼 経
営企画部門統括代理(現任)
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所有株式数
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期
(千株)
1980年4月 自動車ねぢ工業㈱入社
2012年4月 自動車部品工業㈱(現当社)執行役員 保全
部・IMM推進部長
2015年4月 同社取締役上席執行役員 IMM人づくりセンター
担当兼保全部長
2016年4月 同社取締役上席執行役員生産部門統括
取締役
2017年4月 同社常務取締役生産部門統括
常務執行役員 藤田 伸一郎 1958年2月15日 (注)3 47
2019年10月 当社常務執行役員生産本部長補佐
生産部門統括
2020年4月 当社常務執行役員生産本部長
2021年4月 当社常務執行役員生産本部長兼生産第1部門統
括
2022年6月 当社取締役常務執行役員生産本部長兼生産第1
部門統括
2023年4月 当社取締役常務執行役員生産部門統括(現任)
1971年4月 ヂーゼル機器㈱(現ボッシュ㈱)入社
2009年4月 同社代表取締役社長
2012年4月 同社取締役会長
2014年4月 ㈱GMR代表取締役
取締役 織田 秀明 1948年11月11日 (注)4 10
2015年4月 公益財団法人埼玉県産業振興公社理事長
2015年6月 IJTテクノロジーホールディングス㈱(現当
社)取締役(現任)
2017年6月 埼玉大学研究機構オープンイノベーションセン
ター客員教授
1973年4月 三菱信託銀行㈱(現三菱UFJ信託銀行㈱)入社
2002年6月 同社執行役員本店営業部長
2004年6月 菱進リゾート㈱代表取締役社長
2005年6月 ㈱アイメタルテクノロジー(現当社)監査役
2006年6月 三菱UFJトラスト保証㈱代表取締役会長
取締役 土屋 市郎 1951年1月6日 (注)4 9
2006年6月 丸全昭和運輸㈱監査役
2011年6月 自動車部品工業㈱(現当社)監査役
2013年10月 IJTテクノロジーホールディングス㈱(現当社)
監査役
2016年6月 当社取締役(現任)
1980年4月 クラリオン㈱入社
2010年4月 日立オートモティブシステムズ㈱営業本部副本
部長
2010年6月 クラリオン㈱取締役
2011年4月 日立オートモティブシステムズ㈱営業統括本部
副本部長
2011年10月 Hitachi Automotive Systems Asia. Ltd.取締
役会長
2012年6月 クラリオン㈱常務取締役
2013年4月 Hitachi Automotive Systems Asia. Ltd.取締
取締役 川本 英利 1953年10月13日 (注)3 14
役会長兼社長
2013年8月 クラリオン㈱事業構造改革担当
2014年4月 同社代表取締役社長兼COO
2016年6月 同社取締役代表執行役社長兼COO
2017年4月 同社取締役代表執行役会長兼CEO
2018年4月 同社取締役代表執行役会長
2019年4月 フォルシアジャパン㈱会長
2019年4月 Faurecia S.E. Senior Advisor of CEO
2019年6月 AGS㈱社外取締役(現任)
2020年6月 当社取締役(現任)
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所有株式数
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期
(千株)
1985年3月 自動車鋳物㈱入社
2010年4月 ㈱アイメタルテクノロジー(現当社)営業部門執
行担当兼営業第一部長
2015年4月 同社執行役員営業部門統括
2017年4月 同社上席執行役員営業部門統括
監査役
金子 孝之 1961年4月5日 (注)8 25
2019年4月 当社常務執行役員営業本部長
(常勤)
2019年6月 当社取締役常務執行役員営業本部長
2020年4月 当社取締役常務執行役員営業部門統括
2023年4月 当社取締役
2023年6月 当社常勤監査役(現任)
2000年4月 弁護士登録、虎ノ門南法律事務所入所
2010年1月 同事務所パートナー(現任)
2016年6月 IJTテクノロジーホールディングス㈱(現当社)
監査役 浦部 明子 1972年11月29日 監査役(現任) (注)5 -
2018年6月 ㈱リプロセル社外監査役
2021年6月 児玉化学工業㈱監査等委員である取締役(現
任)
1990年2月 いすゞ自動車㈱入社
2009年2月 同社国内営業部管理グループ グループリー
ダー
2009年6月 同社国内事業推進部管理グループ グループ
リーダー
2009年10月 同社国内営業部門 シニア・スタッフ
2010年4月 いすゞネットワーク㈱
2012年4月 いすゞ自動車㈱営業企画部総括グループ グ
ループリーダー
2013年4月 同社事業推進部第一グループ グループリー
ダー
2015年4月 同社事業推進部長
監査役 浅原 健一 1965年8月22日 (注)7 -
2017年4月 同社アジア事業部 シニアエキスパート
2017年5月 Isuzu Motors International Operations
(Thailand) Co., Ltd.
2020年4月 いすゞ自動車㈱経営業務部門統括補佐 兼 サス
テナビリティ推進部長
2020年6月 当社監査役(現任)
2020年10月 いすゞ自動車㈱経営業務部門統括補佐
2021年4月 同社執行役員経営業務部門統括補佐
2022年4月 同社執行役員経営業務部門統括
2023年4月 同社執行役員グループCRMO 経営業務部門SVP
兼 法務部、リスクマネジメント部SVP(現任)
1978年4月 三菱商事㈱入社
2007年6月 泰国いすゞ自動車㈱EVP 兼 CFO
2009年5月 泰国三菱商事㈱EVP 兼 CFO
監査役 森内 延光 1955年6月26日 (注)5 2
2011年6月 三菱商事プラスチック㈱取締役常務執行役員CFO
2017年7月 東洋アルミニウム㈱シニアアドバイザー
2021年6月 当社監査役(現任)
計
138
(注) 1.取締役織田秀明、土屋市郎、川本英利の3氏は、社外取締役であります。
2.監査役浦部明子、森内延光の両氏は、社外監査役であります。
3.取締役瀬戸貢一、長谷川修二、藤田伸一郎、川本英利の4氏の任期は、2022年3月期に係る定時株主総会終
結の時より、2024年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。
4.取締役鈴木達也、織田秀明、土屋市郎の3氏の任期は、2023年3月期に係る定時株主総会終結の時より、
2025年3月期に係る定時株主総会終結の時までです。
5.監査役浦部明子、森内延光の両氏の任期は、2021年3月期に係る定時株主総会終結の時より、2025年3月期
に係る定時株主総会の終結の時までです。
6.監査役浅原健一氏の任期は、2020年3月期に係る定時株主総会終結の時より、2024年3月期に係る定時株主
総会終結の時までです。
7.監査役金子孝之氏の任期は、2023年3月期に係る定時株主総会終結の時より、2027年3月期に係る定時株主
総会終結の時までです。
8.自動車ねぢ工業㈱は、1982年5月に自動車部品製造㈱に吸収合併され、自動車部品製造㈱は、1982年7月に
自動車部品工業㈱に商号を変更いたしました。
9. 当社では経営における意思決定の迅速化と業務執行に対する監督機能強化を目的として、執行役員制度を導
入しております。
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常務執行役員は、管理部門統括 樋口恵一、購買部門統括 池田式孝、ユニット開発部門統括 濱中好久、
技術部門統括 八木直人、技術部門統括代理 石田吉孝、 IJTTタイランド㈱取締役社長 佐藤晴男でありま
す。
執行役員は、経営企画部門統括代理 下笠慎哉、技術部門統括代理 北原英樹、生産部門統括代理 山田勝
教、生産部門統括代理 田村 稔、海老名工場長 兼 海老名製造部長 佐藤 誠、宮城副工場長 兼 宮
城製造部長 小川真史、土浦工場長 髙橋誠司、北上工場長 伊藤公一であります 。
② 社外役員の状況
当社は、社外取締役3名及び社外監査役2名の合計5名の社外役員を選任しております。
社外取締役である織田秀明氏は、経営者としての豊富な経験と幅広い見識を有しています。同氏は、当社の親
会社であるいすゞ自動車株式会社を取引先とするボッシュ株式会社の業務執行者(9年前まで)でありました
が、当社グループは同社と取引はなく、当社としては利益相反が生ずるおそれは認められないと考えておりま
す。
社外取締役である土屋市郎氏は、2016年6月29日開催の第3回定時株主総会終結の時まで当社の社外監査役で
あり、株式会社東京証券取引所の定める独立役員として指定されておりました。同氏は、同総会終結の時をもっ
て、当社の社外監査役を辞任し、社外取締役として選任されました。当社は同氏から、経営者としての豊富な経
験と幅広い見識をもとに、当社の経営を監督していただくとともに、当社の経営全般に助言を頂戴することによ
りコーポレート・ガバナンス強化に寄与していただくことができると考えております。同氏は当社の株主名簿管
理人である三菱UFJ信託銀行株式会社の業務執行者でありましたが、同行を退職して19年が経過しており、同
氏は同行の意向に影響される立場にございません。
社外取締役である川本英利氏は、経営者としての豊富な経験と幅広い見識を有しています。同氏は、過去にお
いて、当社の親会社であるいすゞ自動車株式会社を取引先とするクラリオン株式会社並びに当社及びいすゞ自動
車株式会社を取引先とする日立オートモティブシステムズ株式会社(2021年1月より、日立Astemo株式会社に商
号変更)の業務執行者でありましたが、同氏は、現時点において日立Astemo株式会社とは何ら関係がなく、ま
た、前事業年度においては、当社と日立Astemo株式会社との間の取引はないので、同社の意向に影響されること
はありません。また、同氏は、2019年よりAGS株式会社の社外取締役ですが、当社は同社と取引関係にないので、
同社の意向に影響されることはありません。
社外監査役である浦部明子氏は、2000年4月より弁護士の職にあり、法令についての高度な能力・識見に基づ
き客観的な監査を行うことができるものと判断し、7年前に社外監査役として選任されました。同氏は、業務執
行者として会社経営に関与したことはありませんが、上記の理由により、社外監査役としての職務を適切に遂行
できるものと考えております。また、同氏は、児玉化学工業株式会社の監査等委員である取締役ですが、当社
は、浦部明子氏が所属するこれらの兼職先と、何らの取引関係はありません。
社外監査役である森内延光氏は、三菱商事株式会社及び関連会社において経理・財務に関わる業務に従事する
とともに、CFOとして会社経営に参画し、その知識等を当社の監査体制に活かしていただけるものと考えておりま
す。なお、同氏は、2017年6月に三菱商事株式会社を退職しており、また、当社は、三菱商事株式会社とは取引
関係はありません。
なお、社外取締役及び社外監査役による当社株式の保有は、「① 役員一覧」のそれぞれの所有株式数欄に記
載のとおりです。
当社は、社外監査役を選任するための当社からの独立性に関する基準及び方針は、特に定めておりませんが、
社外取締役を選任するための独立性に関する基準及び方針として、会社法が定める社外役員の要件や株式会社東
京証券取引所が定める独立性基準に加え、当社の経営に対して積極的、建設的に意見表明ができる人物を独立社
外取締役として選定するよう努めており、豊富な経験と幅広い見識を有し、経営者や特定の利害関係者の利益に
偏ることなく公正な監督の役割を果たしていただけることに留意し選任しております。
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③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部
統制部門との関係
社外取締役は、取締役会へ出席し取締役会の意思決定の妥当性・適正性を確保するために客観的に又は大所・
高所から助言・提言を行っており、社外監査役は、取締役会へ出席して客観的・専門的見地から指摘や意見を述
べるなどして社外取締役及び社外監査役に期待されている役割を果たしております。社外取締役と社外監査役と
の間で正式な意見交換会のような会合は行われておりませんが、社外取締役と社外監査役は、随時意見や情報を
交換しております。
監査役は、監査役会で定めた監査方針・監査計画に従い、ガバナンスの実施状況の監視、取締役の職務執行の
監査、重要な決裁書類の閲覧及び事業所の往査を実施しており、会計監査人及び内部監査部と定期的に意見交換
を行い、連携を図り、実効性のある監査により取締役の職務執行の監査に努めております。
また、社外取締役については、取締役会事務局がその補佐を行っており、社外監査役については、当社グルー
プの事業・業務の理解を促進し、監査の実効性を高めるために、監査役の監査業務をサポートする監査役スタッ
フを設置しております。
(3) 【監査の状況】
① 監査役監査の状況
監査役監査の状況につきましては、当社は、監査役会を組織しており、4名の監査役のうち2名が社外監査役
となっております。また、財務及び会計に関し知見を有する監査役3名と法務に関し知見を有する監査役1名
(女性)から構成されております。 なお、監査役及び監査役会の職務を補助する監査役スタッフ(兼務)を2名
付け、職務遂行の手助けをしております。当該監査役スタッフの人事異動、人事評価、懲戒処分等に関しては監
査役の同意を得るものとしており、取締役からの独立性の確保をしております。
監査役会は当事業年度の重点事項として、1.「ガバナンス状況」、2.「リスク管理」、3.「安全推進活動」、4.「コンプライ
アンス」を掲げ、これらについて意見交換を行うとともに、監査方針及び監査計画並びに職務分担の決定、会計監査人の報
酬に対する同意の付与、会計監査人の評価及び再任の決定、監査報告書の作成などを審議するとともに、常勤監査役が
出席した主要な社内会議や内部通報案件の報告などを行いました。 監査役会は、監査役監査基準、監査方針、年間監
査計画を定め、各監査役は取締役会に出席することは勿論、業務及び財産の調査について国内事業所及び子会社
へ往査を実施しております。また、新型コロナウイルスの影響を踏まえた監査として、インターネットツールを
活用し、適切な監査・報告聴取に努めております。その他に監査上の重要課題等については代表取締役社長以下
各取締役との意見交換を行っております。
監査役と会計監査人との連携については、年間計画・監査結果報告等の定期的な情報・意見交換を行い、会計
監査人の業務遂行の適正性を確認しております。 また常勤監査役は、取締役会以外の重要な会議に出席、重要な
決裁書類等の閲覧をし、監査役会にて定期的に会合を持ち、情報の共有を通じて当社の状況を適切に把握する体
制をとっております。
当事業年度において当社は、監査役会を7回開催しており、個々の監査役の出席状況は次のとおりとなってお
ります。
役 職 氏 名 出席回数
常勤監査役 栗原 清一 7回/7回
監査役(社外) 浦部 明子 7回/7回
監査役 浅原 健一 7回/7回
監査役(社外) 森内 延光 7回/7回
② 内部監査の状況
内部監査の状況につきましては、当社は、6名からなる内部監査部を組織しております。 内部監査部は、業務
の有効性及び効率性等を担保することを目的として、代表取締役社長による承認を得た内部監査計画に基づいて
内部監査を実施し、監査結果を代表取締役社長及び取締役会に報告するとともに、監査対象となった各事業部門
に対して、監査結果を踏まえて改善指示を行い、その改善状況について報告させることにより 内部監査の実効性
を確保しております。
また、内部監査部は、内部統制の整備等に係る重要事項について監査役に適宜報告し、情報・意見交換をする
体制をとっております。
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③ 会計監査の状況
a. 監査法人の名称
EY新日本有限責任監査法人
b. 継続監査期間
1974年12月以降
c. 業務を執行した公認会計士
指定有限責任社員 業務執行社員 堀越 喜臣
指定有限責任社員 業務執行社員 菅沼 淳
d. 監査業務に係る補助者の構成
当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士8名、会計士試験合格者等17名であります。
e. 監査法人の選定方針と理由
監査役会は、会計監査人の適格性もしくは独立性を害する事由の発生又はその他の理由により、会計監査人の
適正な職務の遂行が困難であると判断した場合は、会計監査人を再任しないことを株主総会に提出する議案の内
容として決定するものとしております。また、監査役会は会計監査人が会社法第340条第1項各号のいずれかに該
当する場合は、監査役全員の同意により会計監査人を解任するものとしております。
監査役会において、EY新日本有限責任監査法人に解任及び不再任に該当する事象がなかったため、再任してお
ります。
f. 監査役及び監査役会による監査法人の評価
各監査役及び監査役会は、日本監査役協会が公表する「会計監査人の評価及び選定基準策定に関する実務指
針」に基づいた基準を定め、EY新日本有限責任監査法人から監査計画及び実施状況、職務の遂行が適正に行われ
ていることを確保するための体制、監査に関する品質管理基準等の報告を受け、期末に評価を実施しておりま
す。
④ 監査報酬の内容等
a. 監査公認会計士等に対する報酬
前連結会計年度 当連結会計年度
区分
監査証明業務に 非監査業務に 監査証明業務に 非監査業務に
基づく報酬(百万円) 基づく報酬(百万円) 基づく報酬(百万円) 基づく報酬(百万円)
提出会社 60 ― 60 ―
連結子会社 ― ― ― ―
計 60 ― 60 ―
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b. 監査公認会計士等と同一のネットワーク(Ernst & Young)に対する報酬(a.を除く)
前連結会計年度 当連結会計年度
区分
監査証明業務に 非監査業務に 監査証明業務に 非監査業務に
基づく報酬(百万円) 基づく報酬(百万円) 基づく報酬(百万円) 基づく報酬(百万円)
提出会社 ― ― ― ―
連結子会社 14 3 16 0
計 14 3 16 0
前連結会計年度における当社の連結子会社であるIJTT(Thailand)Co.,Ltd.の非監査業務の内容は、当社の監査
公認会計士等と同一のネットワークに属しているErnst & Young Office Limitedに対する税務関連業務等でありま
す。
当連結会計年度における当社の連結子会社であるIJTT(Thailand)Co.,Ltd.の非監査業務の内容は、当社の監査
公認会計士等と同一のネットワークに属しているErnst & Young Office Limitedに対する税務関連業務等でありま
す。
c. その他重要な報酬の内容
前連結会計年度
該当事項はありません。
当連結会計年度
該当事項はありません。
d. 監査報酬の決定方針
当社の会計監査人に対する監査報酬の決定方針は、代表取締役が監査役会の同意を得て定める旨を定款に定め
ております。
e. 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
取締役会が提案した会計監査人に対する報酬等に対して、当社の監査役会が会社法第399条第1項の同意をした
理由は、会計監査人の監査計画を踏まえた監査見積り時間に基づくものであり監査報酬等は合理的と判断できる
ことから監査役会として同意しております。
(4) 【役員の報酬等】
① 役員の報酬等
イ 提出会社の役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数
報酬等の種類別の総額(百万円)
報酬等の 対象となる
役員区分 総額 役員の員数
会社業績
基本報酬
(百万円) (人)
報酬
取締役
170 170 ―
9
(社外取締役を除く)
監査役
―
15 15 1
(社外監査役を除く)
社外役員 ―
30 30 5
(注) 1.取締役の報酬限度額は、2019年6月27日開催の第6回定時株主総会において年額5億円以内(ただし、使用
人分給与を含まない。)(そのうち社外取締役の報酬限度額は、5千万円以内)、監査役の報酬限度額は、
2014年6月27日開催の第1回定時株主総会において、年額8千万円以内と決議いただいております。
2.当事業年度末現在の人員数は取締役9名、監査役4名であります。なお、上記の支給人員数との相違は、無
報酬の監査役1名が存在しており、また当事業年度中に取締役が3名退任し、新たに取締役が3名選任され
たことによるものであります。
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ロ 提出会社の役員ごとの連結報酬等の総額等
連結報酬等の総額が1億円以上である者が存在しないため、記載しておりません。
ハ 使用人兼務役員の使用人給与のうち、重要なもの
該当事項はありません。
ニ 役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針
当社の取締役の報酬等の額及びその算出方法の決定に関しては、取締役の役割及び職責等にふさわしい水準
であり、 機能別組織としての中長期課題達成度を評価の軸としつつ、企業価値の向上を適正に反映させること
を基本方針にしております。
取締役の報酬は、「基本報酬」と「会社業績給与」にて構成されており、現金にて支払われます。
このうち「基本報酬」は役位毎に中長期的課題達成度の評価に基づき決定されます。これを12分した金額を
月例報酬として支給します。また、会社業績を反映する報酬制度としては、単年度の連結業績の目標達成度合
いに連動した「会社業績給与」があります。ただし、社外取締役については、その役割と独立性の観点から基
本報酬のみとしています。
「基本報酬」決定の基礎となる中長期的課題達成度の評価は、取締役社長が行います。これは、取締役社長
が、会社全体の業績を俯瞰しつつ、各取締役の担当業務の評価を行うのに最も適しているからであります。
当社役員報酬制度における業績連動報酬としては、取締役(社外取締役を除きます)に支給される「会社業
績給与」(短期業績と連動)があります。「基本報酬」と「会社業績給与」の構成割合は、業績目標100%達成
時において1.00:0.20としています。
業績連動報酬(会社業績給与)に関わる指標は、企業価値向上分を反映した指標とすべく連結営業利益率の
目標達成度合いに連動することとしており、この連結営業利益率の単年度実績と目標との比較において達成度
を表す業績係数を±1の間で定め、これに基本報酬のもととなる基準額及び構成割合(0.20)を乗じて算出い
たします。
連結営業利益率を指標に選択した理由といたしましては、当社グループの収益力を示す重要な指標と考える
ためです。
監査役の報酬は基本報酬のみとしており、株主総会で承認された範囲内で、監査役の協議により他社水準や
会社業績等を考慮しながら決定しております。
ホ 役員報酬決定における取締役会の活動等
任意の指名報酬委員会は、取締役会からの諮問を受け、役員報酬を決定するにあたっての方針や手続に関す
る事項と水準を含む報酬額について審議し、個人課題達成評価のプロセスや考え方の妥当性を確認していま
す。(指名報酬委員会は、取締役社長と3名の社外取締役で構成され、社外取締役が委員長になっていま
す。)
取締役の報酬等の額又はその算出方法の決定に関する方針の権限を有するのは取締役会であり、前述の任意
の指名報酬委員会からの答申内容を踏まえ、取締役会で決議しています。
前事業年度における当社の役員報酬等の額の決定については、2022年6月に答申して取締役会において決定
した報酬制度を踏襲することを確認しており、その旨を取締役会に答申、2022年6月24日開催の臨時取締役会
にてその答申を踏まえて、上記ニの内容にて決議しています。
当事業年度に関しては、2023年6月29日に開催された取締役会において、「基本報酬」の決定を取締役社長
瀬戸貢一氏に一任する決議を行っております。
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(5) 【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方
当社は、保有目的が純投資目的である投資株式と純投資目的以外の目的である投資株式の区分について、専ら
株式価値の変動や株式に係る配当によって利益を受けることを目的として保有する株式を純投資目的としており
ます。一方、取引先との関係の維持・強化など事業戦略上の目的から保有する株式を純投資目的以外と区分して
おります。なお、当社の保有する投資株式はすべて純投資目的以外の目的で保有しております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式
a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の
内容
持続的な成長と中長期的な企業価値向上に資するため、取引先及び生産拠点地域との良好な関係を構築
し、事業の円滑な推進を図るため必要と判断する企業の株式を保有しております。なお、保有の合理性を検
証するため、毎期、取締役会において、個別銘柄毎に政策保有の意義を検証し、経済合理性及び生産拠点地
域との関連性並びに当社グループの資本政策上の観点から総合的に判断し、保有の意義が薄れたと判断され
たものに関しては、できる限り速やかに処分・縮減を行って参ります。なお、直近では、2022年8月25日の
取締役会にて検証を行い、保有の合理性を確認しております。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額
貸借対照表計上額の
銘柄数
(銘柄)
合計額(百万円)
非上場株式 10 35
非上場株式以外の株式 6 519
(当事業年度において株式数が増加した銘柄)
該当事項はありません。
(当事業年度において株式数が減少した銘柄)
該当事項はありません。
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c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報
特定投資株式
当事業年度 前事業年度
当社の株
保有目的、業務提携等の概要、
株式数(株) 株式数(株)
銘柄 定量的な保有効果 式の保有
貸借対照表計上額 貸借対照表計上額
及び株式数が増加した理由
の有無
(百万円) (百万円)
配当収入等保有銘柄に関する利益が資本コス
330,000 330,000
トに見合うことを確認。同社との関係維持、
プレス工業㈱ 有
向上を通じた当社の中長期的な企業価値向上
164 124
に資すると判断し保有を継続。
同社傘下の銀行と資金の借入や資金決済等の
133,680 133,680
㈱三菱UFJ 金融取引、証券代行業務や企業年金等の委託
フィナンシャ を行っており、安定的な資金調達をはじめと 有
ル・グループ した中長期的な関係維持を目的に保有を継
113 101
続。(注2)
同社傘下の銀行と資金の借入や資金決済等の
192,100 192,100
㈱コンコルディ
金融取引を行っており、安定的な資金調達を
ア・フィナン 有
はじめとした中長期的な関係維持を目的に保
シャルグループ
93 87
有を継続。(注2)
同社傘下の銀行と資金の借入や資金決済等の
46,843 46,843
㈱みずほフィナ
金融取引を行っており、安定的な資金調達を
ンシャルグルー 有
はじめとした中長期的な関係維持を目的に保
プ
87 73
有を継続。(注2)
材料及び生産設備等の取引先であり、同社か
41,824 41,824
佐藤商事㈱ らの安定調達を通じた事業活動の円滑化を目 有
59 48 的として保有を継続。
自動車用部品の収益、配当収入等保有銘柄に
500 500
関する利益が資本コストに見合うことを確
日野自動車㈱ 認。同社との関係維持、向上を通じた当社の 有
中長期的な企業価値向上に資すると判断し保
0 0
有を継続。
注 1.特定投資株式の日野自動車㈱は、貸借対照表計上額が資本金額の100分の1以下でありますが、全銘柄につ
いて記載しております。
2.定量的な保有効果の検証が困難なため、保有意義の確認等の定性的な評価を行っております。
みなし保有株式
該当事項はありません。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式
該当事項はありません。
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第5 【経理の状況】
1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について
(1) 当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)に
基づいて作成しております。
(2) 当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下、
「財務諸表等規則」という。)に基づいて作成しております。
また、当社は、特例財務諸表提出会社に該当し、財務諸表等規則第127条の規定により財務諸表を作成しておりま
す。
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2022年4月1日から2023年3月31日ま
で)の連結財務諸表及び事業年度(2022年4月1日から2023年3月31日まで)の財務諸表について、EY新日本有限責任監
査法人の監査を受けております。
3.連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて
当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みを行っております。具体的には、会計基準等の内
容を適切に把握し、又は会計基準等の変更等について的確に対応することができる体制を整備するため、公益法人財
務会計基準機構へ加入し、セミナーへ参加しております。
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1 【連結財務諸表等】
(1) 【連結財務諸表】
① 【連結貸借対照表】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 11,177 12,878
受取手形 2,519 2,775
売掛金 30,508 32,629
製品 3,259 4,064
仕掛品 2,754 3,231
原材料及び貯蔵品 5,798 6,103
3,795 3,629
その他
流動資産合計 59,813 65,312
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 48,180 50,068
△ 32,976 △ 34,529
減価償却累計額
建物及び構築物(純額) 15,203 15,539
機械装置及び運搬具
152,785 158,989
△ 126,821 △ 132,937
減価償却累計額
機械装置及び運搬具(純額) 25,963 26,052
※2 16,366 ※2 16,477
土地
リース資産 202 261
△ 119 △ 157
減価償却累計額
リース資産(純額) 83 104
建設仮勘定 4,265 6,135
その他
12,261 13,242
△ 11,135 △ 11,666
減価償却累計額
その他(純額) 1,125 1,576
有形固定資産合計 63,008 65,885
無形固定資産 364 384
投資その他の資産
※1 8,157 ※1 8,418
投資有価証券
673 1,519
その他
投資その他の資産合計 8,831 9,938
固定資産合計 72,203 76,208
資産合計 132,016 141,520
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 10,967 11,613
電子記録債務 13,990 15,693
※3 2,060 ※3 7,360
短期借入金
リース債務 48 48
未払金 1,696 1,946
未払法人税等 658 653
賞与引当金 1,977 2,005
5,592 6,150
その他
流動負債合計 36,991 45,471
固定負債
長期借入金 2,650 1,590
リース債務 38 58
繰延税金負債 504 0
※2 754 ※2 754
再評価に係る繰延税金負債
環境対策引当金 80 34
退職給付に係る負債 5,680 5,458
87 102
その他
固定負債合計 9,796 7,999
負債合計 46,788 53,471
純資産の部
株主資本
資本金 5,500 5,500
資本剰余金 22,561 22,561
利益剰余金 49,710 49,931
△ 1,017 △ 1,017
自己株式
株主資本合計 76,754 76,975
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 211 274
※2 1,412 ※2 1,412
土地再評価差額金
為替換算調整勘定 481 1,876
△ 767 △ 665
退職給付に係る調整累計額
その他の包括利益累計額合計 1,337 2,898
非支配株主持分 7,135 8,175
純資産合計 85,228 88,049
負債純資産合計 132,016 141,520
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② 【連結損益計算書及び連結包括利益計算書】
【連結損益計算書】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
※1 144,360 ※1 167,983
売上高
※2 , ※4 133,637 ※2 , ※4 156,131
売上原価
売上総利益 10,723 11,852
※3 , ※4 7,430 ※3 , ※4 7,903
販売費及び一般管理費
営業利益 3,292 3,948
営業外収益
受取利息 45 98
受取配当金 82 37
持分法による投資利益 591 319
雇用調整助成金 97 42
232 255
その他
営業外収益合計 1,049 753
営業外費用
支払利息 23 21
シンジケートローン手数料 35 37
支払補償費 - 34
35 42
その他
営業外費用合計 94 135
経常利益 4,247 4,567
特別利益
※5 9 ※5 2
固定資産売却益
投資有価証券売却益 25 -
83 73
受取保険金
特別利益合計 119 76
特別損失
※6 64 ※6 94
固定資産除売却損
※7 163 ※7 2,080
減損損失
災害による損失 - 36
26 -
その他
特別損失合計 254 2,211
税金等調整前当期純利益 4,111 2,431
法人税、住民税及び事業税
830 1,162
△ 67 △ 606
法人税等調整額
法人税等合計 762 556
当期純利益 3,349 1,875
非支配株主に帰属する当期純利益 521 715
親会社株主に帰属する当期純利益 2,827 1,159
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【連結包括利益計算書】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
当期純利益 3,349 1,875
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △ 9 63
為替換算調整勘定 1,582 1,394
退職給付に係る調整額 327 97
538 368
持分法適用会社に対する持分相当額
※1 2,439 ※1 1,924
その他の包括利益合計
包括利益 5,788 3,799
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 4,734 2,720
非支配株主に係る包括利益 1,054 1,079
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③ 【連結株主資本等変動計算書】
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 5,500 22,561 47,633 △ 1,017 74,677
当期変動額
剰余金の配当 △ 750 △ 750
親会社株主に帰属す
2,827 2,827
る当期純利益
自己株式の取得 △ 0 △ 0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - - 2,076 △ 0 2,076
当期末残高 5,500 22,561 49,710 △ 1,017 76,754
その他の包括利益累計額
非支配株主持分 純資産合計
その他有価証券 土地再評価 為替換算 退職給付に係る その他の包括利
評価差額金 差額金 調整勘定 調整累計額 益累計額合計
当期首残高 220 1,412 △ 1,102 △ 1,099 △ 569 6,107 80,216
当期変動額
剰余金の配当 △ 750
親会社株主に帰属す
2,827
る当期純利益
自己株式の取得 △ 0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △ 9 - 1,583 332 1,906 1,028 2,935
額)
当期変動額合計 △ 9 - 1,583 332 1,906 1,028 5,012
当期末残高 211 1,412 481 △ 767 1,337 7,135 85,228
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当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 5,500 22,561 49,710 △ 1,017 76,754
当期変動額
剰余金の配当 △ 938 △ 938
親会社株主に帰属す
1,159 1,159
る当期純利益
自己株式の取得 △ 0 △ 0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - - 221 △ 0 221
当期末残高 5,500 22,561 49,931 △ 1,017 76,975
その他の包括利益累計額
非支配株主持分 純資産合計
その他有価証券 土地再評価 為替換算 退職給付に係る その他の包括利
評価差額金 差額金 調整勘定 調整累計額 益累計額合計
当期首残高 211 1,412 481 △ 767 1,337 7,135 85,228
当期変動額
剰余金の配当 △ 938
親会社株主に帰属す
1,159
る当期純利益
自己株式の取得 △ 0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 63 - 1,395 102 1,560 1,039 2,599
額)
当期変動額合計 63 - 1,395 102 1,560 1,039 2,821
当期末残高 274 1,412 1,876 △ 665 2,898 8,175 88,049
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④ 【連結キャッシュ・フロー計算書】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 4,111 2,431
減価償却費 7,724 8,373
受取利息及び受取配当金 △ 127 △ 135
支払利息 23 21
持分法による投資損益(△は益) △ 591 △ 319
固定資産除売却損益(△は益) 54 92
減損損失 163 2,080
売上債権の増減額(△は増加) △ 5,424 △ 1,924
棚卸資産の増減額(△は増加) △ 3,064 △ 1,390
仕入債務の増減額(△は減少) 2,866 2,101
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 144 △ 124
その他の流動資産の増減額(△は増加) △ 229 △ 559
その他の流動負債の増減額(△は減少) 294 293
△ 608 △ 337
その他
小計 5,337 10,603
利息及び配当金の受取額
322 578
利息の支払額 △ 25 △ 22
△ 38 △ 986
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー 5,596 10,172
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △ 47 △ 63
定期預金の払戻による収入 - 54
短期貸付金の純増減額(△は増加) 1 1
長期貸付けによる支出 - △ 732
長期貸付金の回収による収入 - 721
有形及び無形固定資産の取得による支出 △ 7,599 △ 12,128
有形固定資産の売却による収入 64 62
投資有価証券の売却による収入 71 -
投資有価証券の取得による支出 △ 8 △ 9
投資その他の資産の増減額(△は増加) 51 △ 40
△ 13 △ 44
その他
投資活動によるキャッシュ・フロー △ 7,479 △ 12,179
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 1,000 5,300
長期借入金の返済による支出 △ 1,060 △ 1,060
リース債務の返済による支出 △ 54 △ 42
自己株式の取得による支出 △ 0 △ 0
配当金の支払額 △ 750 △ 938
△ 25 △ 40
非支配株主への配当金の支払額
財務活動によるキャッシュ・フロー △ 891 3,219
現金及び現金同等物に係る換算差額 461 476
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △ 2,312 1,688
現金及び現金同等物の期首残高 13,439 11,126
※1 11,126 ※1 12,815
現金及び現金同等物の期末残高
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【注記事項】
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)
1.連結の範囲に関する事項
(1) 連結子会社の数 4 社
連結子会社の名称
トーカイ株式会社
PT.Asian Isuzu Casting Center
PT.Jidosha Buhin Indonesia
IJTT(Thailand)Co.,Ltd.
(2) 非連結子会社の数 1社
非連結子会社の名称
株式会社IJTTサービス
連結の範囲から除いた理由
非連結子会社1社は小規模会社であり、合計の総資産、売上高、当期純損益(持分に見合う額)及び利益剰余
金(持分に見合う額)等は、連結財務諸表に重要な影響を及ぼしていないためであります。
2.持分法の適用に関する事項
(1) 持分法を適用した関連会社数 2 社
会社等の名称
ITForging(Thailand)Co.,Ltd.
PT.TJForge Indonesia
(2) 持分法を適用しない非連結子会社及び関連会社
持分法を適用していない非連結子会社の数 1社
会社等の名称
株式会社IJTTサービス
持分法を適用しない理由
持分法を適用していない非連結子会社は、当期純損益(持分に見合う額)及び利益剰余金(持分に見合う額)等
から見て、持分法の対象から除いても連結財務諸表に及ぼす影響が軽微であり、かつ、全体としても重要性が
ないため、持分法の適用範囲から除外しております。
3.連結子会社の事業年度等に関する事項
連結子会社の決算日は、連結決算日と統一いたしております。
4.会計方針に関する事項
(1) 重要な資産の評価基準及び評価方法
① 有価証券
その他有価証券
市場価格のない株式等以外のもの
時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は総平均法により算定)
市場価格のない株式等
総平均法による原価法
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② 棚卸資産
評価基準は原価法 (収益性の低下による簿価切下げの方法)
製品・仕掛品・原材料・貯蔵品
主として総平均法
(2) 重要な減価償却資産の減価償却の方法
① 有形固定資産 (リース資産を除く)
主として定額法を採用しております。
なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
建物 7~31 年
構築物 10~30 年
機械及び装置 3~16 年
車両及び運搬具 4~7 年
工具、器具及び備品 2~8 年
② 無形固定資産(リース資産を除く)
定額法を採用しております。
なお、主な耐用年数3~15年です。
③ リース資産
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零として算定する方法によっております。
(3) 重要な引当金の計上基準
① 貸倒引当金
期末現在に有する債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特
定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。
② 賞与引当金
従業員に対して支給する賞与の支出に備え、支給見込額のうち当連結会計年度負担分を計上しております。
③ 環境対策引当金
「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」に基づく、ポリ塩化ビフェニルの処
理費用等の環境対策費用の支出に備えるため、その処理費用見込額を計上しております。
(4) 退職給付に係る会計処理の方法
① 退職給付見込額の期間帰属方法
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法については、
給付算定式基準によっております。
② 数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法
過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(主に10年)による定額法により
費用処理しております。
数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(主に10
年)による定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理することとしております。
③ 小規模企業等における簡便法の採用
一部の連結子会社は、退職給付に係る負債及び退職給付費用の計算に、退職給付に係る期末自己都合要支給額
を退職給付債務とする方法を用いた簡便法を適用しております。
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(5) 重要な収益及び費用の計上基準
当社グループは、主に自動車用部品・エンジン部品等の製造・販売を行っております。このような製品の販売に
ついては、製品を顧客に引渡した時点で顧客が当該製品に対する支配を獲得することから、履行義務が充足される
と判断し、通常は代替的な取扱いを適用し当該製品の出荷時点で収益を認識しております。
製品の販売から生じる収益は、顧客との契約において約束された対価から、値引き、リベート、返品及び有償受
給取引において顧客に支払われる対価等を控除した金額で測定しております。これらの履行義務に対する対価は、
履行義務充足後、別途定める支払条件により1年以内に受領しており、重要な金融要素は含んでおりません。
(6) 重要な外貨建の資産又は負債の本邦通貨への換算の基準
外貨建金銭債権債務は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、換算差額は損益として処理しておりま
す。なお、在外子会社の財務諸表は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、 換算差額は純資産の部にお
ける為替換算調整勘定に含めております。
(7) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負
わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期的な投資からなっております。
(8) その他連結財務諸表作成のための重要な事項
該当事項はありません。
(重要な会計上の見積り)
1.固定資産の減損
(1)当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
(百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
減損損失 163 2,080
有形固定資産 63,008 65,885
無形固定資産 364 384
うち、株式会社IJTTの個別財務諸表
(百万円)
前事業年度 当事業年度
減損損失 - 2,040
有形固定資産 47,981 49,264
無形固定資産 323 351
(2)財務諸表利用者の理解に資するその他の情報
①算出方法
(ア)株式会社IJTTは、複数拠点において自社製品の製造を行っていることから、鋳造部門、加工組立部門(部
品、エンジン)、鍛造部門の区分をもってキャッシュ・フローを生み出す最小単位としており、資産グ
ループを事業用資産、遊休資産及び賃貸用資産に区分し、遊休資産及び賃貸用資産については、個々の物
件毎にグルーピングをしております。有形固定資産の回収可能価額の決定にあたっては、使用価値又は正
味売却価額のいずれか高い方の金額としております。使用価値は資産グループの継続的使用に基づく将来
キャッシュ・フローの割引現在価値として算定しております。将来キャッシュ・フローは取締役会で承認
された事業計画を基礎として見積っており、使用価値の算定に使用した割引率は、加重平均資本コストを
もとに算定しております。正味売却価額の算定にあたっては、外部の不動産鑑定士による不動産鑑定評価
書等に基づき算定しております。
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(イ)株式会社IJTTの鋳造部門に係る資産グループ(帳簿価額合計23,240百万円)及び鍛造部門に係る資産グ
ループ(帳簿価額合計7,759百万円)について、前期及び当期において営業損失を計上したことから、減
損の兆候を識別し、認識の判定をしています。その結果、鋳造部門に係る資産グループは、来期以降の事
業計画を基礎とした割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を上回っていることから減損損失を認識し
ていません。一方で、鍛造部門に係る資産グループは、割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下
回ったことから減損損失を認識しました。
(ウ)当連結会計年度において計上した減損損失については、(連結損益計算書関係)※7に記載のとおりであ
ります。
②主要な仮定
割引前将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる来期以降の事業計画や使用価値の見積りにおける主
要な仮定は、顧客である自動車メーカー等への予想販売数量や原価改善及び割引率であります。
③翌年度の財務諸表に与える影響
主要な仮定は将来の不確実な経済条件の変動などによって影響を受ける可能性があり、将来における実際
のキャッシュ・フローの発生が見積りと異なった場合、翌年度において、固定資産の金額に重要な影響を与
える可能性があります。
(未適用の会計基準等)
・「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」(企業会計基準第27号 2022年10月28日)
・「包括利益の表示に関する会計基準」(企業会計基準第25号 2022年10月28日)
・「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2022年10月28日)
(1)概要
その他の包括利益に対して課税される場合の法人税等の計上区分及びグループ法人税制が適用される場合の子会
社株式等の売却に係る税効果の取扱いを定めるもの。
(2)適用予定日
2025年3月期の期首より適用予定であります。
(3)当該会計基準等の適用による影響
「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等の適用による連結財務諸表に与える影響額については、 現
時点で評価中であります。
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(連結貸借対照表関係)
※1 非連結子会社及び関連会社に対するものは、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
投資有価証券(株式) 7,178 百万円 7,390 百万円
※2 事業用土地の再評価
「土地の再評価に関する法律の一部を改正する法律」(平成13年3月31日公布 法律第19号) に基づき、事業用
土地の再評価を行っております。この評価差額のうち、当該評価差額に係る税金相当額を「再評価に係る繰延税
金負債」として負債の部に計上し、これを控除した金額を「土地再評価差額金」として純資産の部に計上してお
ります。
・同法律第3条第3項に定める再評価の方法
土地の再評価に関する法律施行令(平成10年3月31日公布 政令第119号)第2条第4号に定める地価税法第16
条に規定する地価税の課税価格の計算の基礎となる土地の価額を算定するために国税庁長官が定めて公表した
方法により算定した価額に、時点修正による補正等合理的な調整を行って算定しております。ただし、一部土
地については鑑定評価によっております。
・再評価を行った年月日
2001年3月31日
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
再評価を行った土地の期末における時価と
△2,182 百万円 △2,244 百万円
再評価後の帳簿価額との差額
※3 当社グループは、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を
締結しております。
連結会計年度末における当座貸越契約及び貸出コミットメントに係る借入金未実行残高等は次のとおりであり
ます。
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
当座貸越極度額
29,675 百万円 31,675 百万円
及び貸出コミットメントの総額
借入実行残高 1,000 〃 6,300 〃
差引額 28,675 百万円 25,375 百万円
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(連結損益計算書関係)
※1 顧客との契約から生じる収益
売上高については、顧客との契約から生じる収益及びそれ以外の収益を区分して記載しておりません。顧客との契
約から生じる収益の金額は、連結財務諸表「注記事項(収益認識関係) 1.顧客との契約から生じる収益を分解した
情報」に記載しております。
※2 期末棚卸高は収益性の低下による簿価切下後の金額であり、次の棚卸資産評価損が売上原価に含まれておりま
す。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
131 百万円 98 百万円
※3 販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
給与・手当 1,813 百万円 1,851 百万円
〃 〃
役員報酬 425 485
〃 〃
賞与引当金繰入額 176 174
〃 〃
退職給付費用 136 140
〃 〃
運送費 2,105 2,220
※4 一般管理費及び当期製造費用に含まれる研究開発費の総額は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
1,428 百万円 1,116 百万円
※5 固定資産売却益の内容は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
機械装置及び運搬具 0 百万円 2 百万円
その他 8 〃 0 〃
計 9 百万円 2 百万円
※6 固定資産除売却損の内容は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
建物及び構築物 14 百万円 29 百万円
機械装置及び運搬具 17 〃 29 〃
その他 33 〃 35 〃
計 64 百万円 94 百万円
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※7 減損損失
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
当社グループは、事業用資産については管理会計上の区分を基礎としてグルーピングを行い、遊休資産及び賃貸
資産については個別の物件単位でグルーピングを行っております。
当連結会計年度において、新工場の建設が決定し、除却の意思決定を行った以下の事業用資産について、帳簿価
額を回収可能価額まで減損し、減損損失163百万円を計上しております。
場所 用途 種類 減損損失(百万円)
タイ国チョンブリ県 工場 建物及び構築物等 163
なお、回収可能価額の算定につきましては、スクラップ評価額から処分に要する費用を差し引いた正味売却価額
によっております。
(減損損失の内訳)
種類 金額(百万円)
建物及び構築物 162
その他 0
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日 )
当連結会計年度において、当社グループは以下の資産グループについて減損損失を計上しました。
場所 用途 種類 減損損失(百万円)
建物及び構築物 727
宮城工場
事業用資産
(宮城県柴田郡村田町)
機械装置及び運搬具 1,312
IJTT(Thailand)Co.,Ltd.
遊休資産 建物及び構築物 40
(タイ国チョンブリ県)
当社グループは、資産グループを事業用資産、遊休資産及び賃貸用資産に区分し、遊休資産及び賃貸用資産につ
いては、個々の物件毎にグルーピングしております。
上記固定資産について、減損損失の認識に至った経緯等は、次のとおりであります。
(1)国内の鍛造部門に係る資産グループにおいて、収益性の低下による減損の兆候が認められたため、将来の回
収可能性を検討した結果、帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として特別損失に計
上いたしました。なお、回収可能価額は使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フローを7.98%で
割り引いて算定しております。
(2)タイ子会社において新工場が完成し、遊休資産となった事業用資産について、帳簿価額を回収可能価額まで
減損し、当該減少額を減損損失として特別損失に計上いたしました。なお、回収可能価額の算定につきまし
ては、スクラップ評価額から処分に要する費用を差し引いた正味売却価額によっております。
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(連結包括利益計算書関係)
※1 その他の包括利益に係る組替調整額及び税効果額
(百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
その他有価証券評価差額金
当期発生額 △2 72
△14 -
組替調整額
税効果調整前
△16 72
7 △9
税効果額
その他有価証券評価差額金 △9 63
為替換算調整勘定
当期発生額 1,582 1,394
- -
組替調整額
税効果調整前
1,582 1,394
税効果額 - -
為替換算調整勘定
1,582 1,394
退職給付に係る調整額
当期発生額 270 △14
201 160
組替調整額
税効果調整前
471 145
税効果額 △144 △47
退職給付に係る調整額
327 97
持分法適用会社に対する持分相当額
当期発生額 538 368
- -
組替調整額
税効果調整前
538 368
税効果額 - -
持分法適用会社に対する持分相当額
538 368
その他の包括利益合計 2,439 1,924
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(連結株主資本等変動計算書関係)
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
1.発行済株式に関する事項
株式の種類 当連結会計年度期首 増加 減少 当連結会計年度末
普通株式(株) 49,154,282 - - 49,154,282
2.自己株式に関する事項
株式の種類 当連結会計年度期首 増加 減少 当連結会計年度末
普通株式(株) 2,240,376 272 - 2,240,648
(変動事由の概要)
増加数の内訳は、次のとおりであります。
単元未満株式の買取請求による増加 272株
3.新株予約権等に関する事項
該当事項はありません。
4.配当に関する事項
(1) 配当金支払額
配当金の総額
1株当たり配当額
決議 株式の種類 基準日 効力発生日
(円)
(百万円)
2021年6月25日
普通株式 281 6.00 2021年3月31日 2021年6月28日
定時株主総会
2021年11月9日
普通株式 469 10.00 2021年9月30日 2021年12月2日
取締役会
(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(百万円) 配当額(円)
2022年6月24日
普通株式 利益剰余金 469 10.00 2022年3月31日 2022年6月27日
定時株主総会
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当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日 )
1.発行済株式に関する事項
株式の種類 当連結会計年度期首 増加 減少 当連結会計年度末
普通株式(株) 49,154,282 - - 49,154,282
2.自己株式に関する事項
株式の種類 当連結会計年度期首 増加 減少 当連結会計年度末
普通株式(株) 2,240,648 297 - 2,240,945
(変動事由の概要)
増加数の内訳は、次のとおりであります。
単元未満株式の買取請求による増加 297株
3.新株予約権等に関する事項
該当事項はありません。
4.配当に関する事項
(1) 配当金支払額
配当金の総額
1株当たり配当額
決議 株式の種類 基準日 効力発生日
(円)
(百万円)
2022年6月24日
普通株式 469 10.00 2022年3月31日 2022年6月27日
定時株主総会
2022年11月11日
普通株式 469 10.00 2022年9月30日 2022年12月2日
取締役会
(2) 基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(百万円) 配当額(円)
2023年6月29日
普通株式 利益剰余金 469 10.00 2023年3月31日 2023年6月30日
定時株主総会
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(連結キャッシュ・フロー計算書関係)
※1 現金及び現金同等物の期末残高と連結貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係は、次のとおりでありま
す。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
現金及び預金 11,177 百万円 12,878 百万円
預入期間が3か月を超える定期預金 △51 〃 △62 〃
現金及び現金同等物 11,126 百万円 12,815 百万円
(リース取引関係)
1.ファイナンス・リース取引
(借主側)
所有権移転外ファイナンス・リース取引
① リース資産の内容
(ア) 有形固定資産
鋳造事業及び機械加工における生産設備(工具、器具及び備品)であります。
(イ) 無形固定資産
ソフトウェアであります。
② リース資産の減価償却の方法
連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項「4 会計方針に関する事項 (2) 重要な減価償却資産の減
価償却の方法」に記載のとおりであります。
2.オペレーティング・リース取引
(借主側)
オペレーティング・リース取引のうち解約不能のものに係る未経過リース料
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
1年内 22 百万円 94 百万円
1年超 34 〃 50 〃
合計 57 百万円 144 百万円
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(金融商品関係)
1.金融商品の状況に関する事項
当社グループは、資金運用については短期的な預金等に限定し、銀行等金融機関からの借入により資金調達を行っ
ております。
受取手形及び売掛金に係る顧客の信用リスクは、当社の内規に沿ってリスク低減を図っております。また、投資有
価証券はすべて株式であり、上場株式については四半期毎に時価の把握を行っております。
支払手形及び買掛金は、全て1年以内の支払期日であります。
借入金の使途は運転資金(主として短期)及び設備投資資金(長期)であります。
2.金融商品の時価等に関する事項
連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。
前連結会計年度( 2022年3月31日 )
連結貸借対照表 時価 差額
計上額(百万円) (百万円) (百万円)
(1) 投資有価証券
その他有価証券
943 943 -
資産計 943 943 -
(1) 長期借入金(※3)
3,710 3,709 △0
負債計 3,710 3,709 △0
(※1)「現金及び預金」「受取手形及び売掛金」「支払手形及び買掛金」「電子記録債務」「短期借入金」について
は、現金であること、及び預金が短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似するものであることから、記
載を省略しております。
(※2)市場価格のない株式等は、「(1)投資有価証券」には含まれておりません。当該金融商品の連結貸借対照表計上
額は以下のとおりであります。
区分 前連結会計年度(百万円)
非上場株式 7,214
(※3)長期借入金には、1年以内返済予定の長期借入金を含めて表示しております。
当連結会計年度( 2023年3月31日 )
連結貸借対照表 時価 差額
計上額(百万円) (百万円) (百万円)
(1) 投資有価証券
その他有価証券
992 992 -
資産計 992 992 -
(1) 長期借入金(※3)
2,650 2,648 △1
負債計 2,650 2,648 △1
(※1)「現金及び預金」「受取手形及び売掛金」「支払手形及び買掛金」「電子記録債務」「短期借入金」について
は、現金であること、及び預金が短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似するものであることから、記
載を省略しております。
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(※2)市場価格のない株式等は、「(1)投資有価証券」には含まれておりません。当該金融商品の連結貸借対照表計上
額は以下のとおりであります。
区分 当連結会計年度(百万円)
非上場株式 7,426
(※3)長期借入金には、1年以内返済予定の長期借入金を含めて表示しております。
(注1)金銭債権及び満期がある有価証券の連結決算日後の償還予定額
前連結会計年度( 2022年3月31日 )
1年超 5年超
1年以内 10年超
5年以内 10年以内
(百万円) (百万円)
(百万円) (百万円)
現金及び預金 11,175 - - -
受取手形 2,519 - - -
売掛金 30,706 - - -
合計 44,400 - - -
当連結会計年度( 2023年3月31日 )
1年超 5年超
1年以内 10年超
5年以内 10年以内
(百万円) (百万円)
(百万円) (百万円)
現金及び預金 12,875 - - -
受取手形 2,775 - - -
売掛金 32,629 - - -
合計 48,280 - - -
(注2)長期借入金及びその他の有利子負債の連結決算日後の返済予定額
前連結会計年度( 2022年3月31日 )
1年超 2年超 3年超 4年超
1年以内 5年超
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
(百万円) (百万円)
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
長期借入金 1,060 1,060 1,060 530 - -
当連結会計年度( 2023年3月31日 )
1年超 2年超 3年超 4年超
1年以内 5年超
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
(百万円) (百万円)
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
長期借入金 1,060 1,060 530 - - -
3.金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項
金融商品の時価を、時価の算定に係るインプットの観察可能性及び重要性に応じて、以下の3つのレベルに分類し
ております。
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レベル1の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、活発な市場において形成される当該時価の算定
の対象となる資産又は負債に関する相場価格により算定した時価
レベル2の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、レベル1のインプット以外の時価の算定に係る
インプットを用いて算定した時価
レベル3の時価:観察できない時価の算定に係るインプットを使用して算定した時価
時価の算定に重要な影響を与えるインプットを複数使用している場合には、それらのインプットがそれぞれ属する
レベルのうち、時価の算定における優先順位が最も低いレベルに時価を分類しております。
(1) 時価で連結貸借対照表に計上している金融商品
前連結会計年度( 2022年3月31日 )
時価(百万円)
区分
レベル1 レベル2 レベル3 合計
投資有価証券
その他有価証券 943 - - 943
資産計 943 - - 943
当連結会計年度( 2023年3月31日 )
時価(百万円)
区分
レベル1 レベル2 レベル3 合計
投資有価証券
その他有価証券 992 - - 992
資産計 992 - - 992
(2) 時価で連結貸借対照表に計上している金融商品以外の金融商品
前連結会計年度( 2022年3月31日 )
時価(百万円)
区分
レベル1 レベル2 レベル3 合計
長期借入金 - 3,709 - 3,709
負債計 - 3,709 - 3,709
※ 長期借入金については、1年以内返済予定の長期借入金を含めて表示しております。
当連結会計年度( 2023年3月31日 )
時価(百万円)
区分
レベル1 レベル2 レベル3 合計
長期借入金 - 2,648 - 2,648
負債計 - 2,648 - 2,648
※ 長期借入金については、1年以内返済予定の長期借入金を含めて表示しております。
(注)時価の算定に用いた評価技法及び時価の算定に係るインプットの説明
投資有価証券
上場株式は相場価格を用いて評価しております。上場株式は活発な市場で取引されているため、その時価を
レベル1の時価に分類しております。
長期借入金
長期借入金のうち変動金利によるものは、短期間で市場金利を反映することから、時価は帳簿価額と近似し
ていると考えられるため、当該帳簿価額によっております。また、固定金利によるものについては、残存期間
における元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率で割り引いて算定しており、レベル
2の時価に分類しております。
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(有価証券関係)
1.その他有価証券
前連結会計年度( 2022年3月31日 )
連結決算日における
区分 連結貸借対照表計上額 取得原価(百万円) 差額(百万円)
(百万円)
連結貸借対照表計上額が取得原価
を超えるもの
株式 623 344 278
連結貸借対照表計上額が取得原価
を超えないもの
株式 320 401 △81
合計 943 746 196
(注) 非上場株式(連結貸借対照表計上額 7,214百万円 )については、市場価格がないため、上表の「その他有価証券」
には含めておりません。
当連結会計年度( 2023年3月31日 )
連結決算日における
区分 連結貸借対照表計上額 取得原価(百万円) 差額(百万円)
(百万円)
連結貸借対照表計上額が取得原価
を超えるもの
株式 852 581 270
連結貸借対照表計上額が取得原価
を超えないもの
株式 140 174 △34
合計 992 756 236
(注) 非上場株式(連結貸借対照表計上額 7,426百万円 )については、市場価格がないため、上表の「その他有価証券」
には含めておりません。
2.連結会計年度中に売却したその他有価証券
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
売却額 売却益の合計額 売却損の合計額
区分
(百万円) (百万円) (百万円)
株式 71 25 9
債券 ― ― ―
その他 ― ― ―
合計 71 25 9
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日 )
該当事項はありません。
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(退職給付関係)
1.採用している退職給付制度の概要
当社及び連結子会社は、従業員の退職給付に充てるため、確定給付型の制度として、確定給付企業年金制度及び
退職一時金制度を、また、確定拠出型の制度として確定拠出年金制度を設けております。
2.確定給付制度
(1) 退職給付債務の期首残高と期末残高の調整表
(百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
退職給付債務の期首残高 9,949 10,270
勤務費用 868 854
利息費用 61 77
数理計算上の差異の発生額 △276 △190
退職給付の支払額 △390 △649
過去勤務費用の当期発生額 - -
その他 56 △17
退職給付債務の期末残高 10,270 10,344
(2) 年金資産の期首残高と期末残高の調整表
(百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
年金資産の期首残高 4,006 4,589
期待運用収益 100 114
数理計算上の差異の発生額 △3 △202
事業主からの拠出額 838 861
退職給付の支払額 △352 △475
年金資産の期末残高 4,589 4,887
(3) 退職給付債務及び年金資産の期末残高と連結貸借対照表に計上された退職給付に係る負債の調整表
(百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
積立型制度の退職給付債務 8,733 8,829
年金資産 △4,589 △4,887
4,144 3,942
非積立型制度の退職給付債務 1,533 1,514
連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額 5,677 5,457
退職給付に係る負債 5,677 5,457
連結貸借対照表に計上された負債と資産の純額 5,677 5,457
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(4) 退職給付費用及びその内訳項目の金額
(百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
勤務費用 868 854
利息費用 61 77
期待運用収益 △100 △114
数理計算上の差異の費用処理額 64 24
過去勤務費用の費用処理額 137 137
確定給付制度に係る退職給付費用 1,032 979
(5) 退職給付に係る調整額
退職給付に係る調整額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は次のとおりであります。
(百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
過去勤務費用 △137 △137
数理計算上の差異 △333 △7
合計 △471 △145
(6) 退職給付に係る調整累計額
退職給付に係る調整累計額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は次のとおりであります。
(百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
未認識過去勤務費用 1,218 1,080
未認識数理計算上の差異 △111 △118
合計 1,107 962
(7) 年金資産に関する事項
①年金資産の主な内訳
年金資産合計に対する主な分類ごとの比率は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
債券 35.5 % 36.6 %
株式 25.4 % 24.3 %
現金及び預金 0.4 % 0.3 %
コールローン 6.8 % 7.0 %
投資信託受益証券 6.2 % 6.6 %
その他 25.7 % 25.3 %
合計 100.0 % 100.0 %
②長期期待運用収益率の設定方法
年金資産の長期期待運用収益率を決定するため、現在及び予想される年金資産の配分と、年金資産を構成する
多様な資産からの現在及び将来期待される長期の収益率を考慮しております。
(8) 数理計算上の計算基礎に関する事項
主要な数理計算上の計算基礎(加重平均で表わしております。)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
割引率 0.8 % 1.0 %
長期期待運用収益率 2.5 % 2.5 %
(注)上記の他に年齢別昇給指数を使用しております。
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3.確定拠出制度
当社及び連結子会社の確定拠出制度への要拠出額は、前連結会計年度 191百万円 、当連結会計年度 197百万円 であり
ます。
(税効果会計関係)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
繰延税金資産
退職給付に係る負債 1,669 百万円 1,609 百万円
賞与引当金 607 〃 615 〃
未払事業税等 67 〃 53 〃
未払費用 112 〃 101 〃
環境対策引当金 21 〃 10 〃
投資有価証券評価損 275 〃 275 〃
減価償却費及び減損損失 146 〃 758 〃
未実現利益 251 〃 250 〃
税務上の繰越欠損金 114 〃 74 〃
164 〃 229 〃
その他
繰延税金資産小計
3,432 百万円 3,979 百万円
税務上の繰越欠損金に係る評価性引
- 〃 - 〃
当額(注)
将来減算一時差異等の合計に係る評
△471 〃 △477 〃
価性引当額
評価性引当額小計 △471 〃 △477 〃
繰延税金資産合計 2,960 百万円 3,502 百万円
繰延税金負債
土地時価評価差額 △2,199 百万円 △2,206 百万円
固定資産圧縮積立金 △537 〃 △510 〃
海外子会社等の留保利益 △396 〃 △388 〃
△232 〃 △246 〃
その他
繰延税金負債小計 △3,365 〃 △3,352 〃
繰延税金資産(負債)純額 △404 百万円 150 百万円
(注)税務上の繰越欠損金及びその繰延税金資産の繰越期限別の金額
前連結会計年度( 2022年3月31日 )
1年超 2年超 3年超 4年超
1年以内 5年超 合計
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
税務上の繰越欠損金(a) - - - 5 31 77 114 百万円
評価性引当額 - - - - - - -
繰延税金資産 - - - 5 31 77 (b)114 百万円
(a) 税務上の繰越欠損金は、法定実効税率を乗じた額であります。
(b) 税務上の繰越欠損金114百万円(法定実効税率を乗じた額)について、繰延税金資産114百万円を計上してお
ります。当該繰延税金資産114百万円は、株式会社IJTTにおける税務上の繰越欠損金の残高114百万円(法定
実効税率を乗じた額)について認識したものであります。当該繰延税金資産を計上した税務上の繰越欠損金
は、2021年3月期に非連結子会社であったJMスチール株式会社の清算結了に伴う繰越欠損金を引き継いだこ
と等により生じたものであり、将来の課税所得の見込みにより、回収可能と判断し評価性引当額を認識して
おりません。
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当連結会計年度( 2023年3月31日 )
1年超 2年超 3年超 4年超
1年以内 5年超 合計
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
税務上の繰越欠損金(c) - - - 18 - 55 74 百万円
評価性引当額 - - - - - - -
繰延税金資産 - - - 18 - 55 (d)74 百万円
(c) 税務上の繰越欠損金は、法定実効税率を乗じた額であります。
(d) 税務上の繰越欠損金74百万円(法定実効税率を乗じた額)について、繰延税金資産74百万円を計上しており
ます。当該繰延税金資産74百万円は、株式会社IJTTにおける税務上の繰越欠損金の残高74百万円(法定実効
税率を乗じた額)について認識したものであります。当該繰延税金資産を計上した税務上の繰越欠損金は、
2021年3月期に非連結子会社であったJMスチール株式会社の清算結了に伴う繰越欠損金を引き継いだこと等
により生じたものであり、将来の課税所得の見込みにより、回収可能と判断し評価性引当額を認識しており
ません。
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異がある時の、当該差異の原因となった主
要な項目別の内訳
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
法定実効税率
30.6 % 30.6 %
(調整)
永久差異 △0.3 〃 △0.0 〃
住民税均等割額 0.8 〃 1.3 〃
税額控除 △1.3 〃 - 〃
評価性引当額の増減 △0.8 〃 0.3 〃
持分法による投資損益 △4.3 〃 △3.8 〃
海外子会社の税率差異 △9.0 〃 △9.0 〃
海外子会社等の留保利益 1.9 〃 0.3 〃
0.9 〃 3.2 〃
その他
税効果会計適用後の法人税等の負担率 18.5 % 22.9 %
3.法人税及び地方法人税の会計処理又はこれらに関する税効果会計の会計処理
当社及び国内連結子会社は、当連結会計年度から、グループ通算制度を適用しております。また、「グループ通算
制度を適用する場合の会計処理及び開示に関する取扱い」(実務対応報告第42号 2021年8月12日)に従って、法人
税及び地方法人税の会計処理又はこれらに関する税効果会計の会計処理並びに開示を行っております。
(資産除去債務関係)
資産除去債務の総額に重要性が乏しいため、記載を省略しております。
(賃貸等不動産関係)
当社グループは茨城県その他の地域において賃貸等不動産を有しておりますが、賃貸等不動産の総額に重要性が
乏しいため、注記を省略しております。
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(収益認識関係)
1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報
当社グループの主たる地域市場と主たる製品との関連は次のとおりであります。
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
(単位:百万円)
製品の販売
計
自動車用部品等 エンジン部品
主たる地域市場
日本 95,686 19,460 115,147
アジア 29,213 - 29,213
顧客との契約から生じる収益 124,899 19,460 144,360
外部顧客への売上高 124,899 19,460 144,360
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日 )
(単位:百万円)
製品の販売
計
自動車用部品等 エンジン部品
主たる地域市場
日本 112,605 16,678 129,284
アジア 38,699 - 38,699
顧客との契約から生じる収益 151,305 16,678 167,983
外部顧客への売上高 151,305 16,678 167,983
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
2.顧客との契約から生じる収益を理解するための基礎となる情報
当社及び連結子会社は、以下の5ステップアプローチに基づき、収益を認識しております。
ステップ1:顧客との契約を認識する。
ステップ2:契約における履行義務を識別する。
ステップ3:取引価格を算定する。
ステップ4:取引価格を契約における別個の履行義務に配分する。
ステップ5:履行義務を充足した時点で(又は充足するにつれて)収益を認識する。
当社グループは、主に自動車用部品・エンジン部品等の製造・販売を行っております。このような製品の販
売については、製品を顧客に引渡した時点で顧客が当該製品に対する支配を獲得することから、履行義務が充
足されると判断し、通常は代替的な取扱いを適用し当該製品の出荷時点で収益を認識しております。
製品の販売から生じる収益は、顧客との契約において約束された対価から、値引き、リベート、返品及び有
償受給取引において顧客に支払われる対価等を控除した金額で測定しております。これらの履行義務に対する
対価は、履行義務充足後、別途定める支払条件により1年以内に受領しており、重要な金融要素は含んでおり
ません。
なお、買戻し契約に該当する有償受給取引について、当社及び連結子会社は得意先から部品及び原材料等を
仕入、加工を行ったうえで加工費等を仕入価格に上乗せして加工品を当該得意先に対して販売しており、部品
及び原材料等の仕入価格を除いた加工代相当額のみを純額で収益として認識しております。また、当社及び連
結子会社に残存する支給品の期末棚卸高相当額について棚卸資産を認識せず、「有償支給取引に係る資産」を
認識しております。更に、買戻し契約に該当する有償支給取引については、有償支給先に残存する支給品につ
いて棚卸資産を認識するとともに、有償支給先に残存する支給品の期末棚卸高相当額について「有償支給取引
に係る負債」を認識しております。
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3.顧客との契約に基づく履行義務の充足と当該契約から生じるキャッシュ・フローとの関係並びに当連結会計年
度末において存在する顧客との契約から翌連結会計年度以降に認識すると見込まれる収益の金額及び時期に関す
る情報
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
(1) 契約残高
顧客との契約から生じた債権の残高は以下のとおりです。
(単位:百万円)
当連結会計年度
顧客との契約から生じた債権
受取手形 2,519
売掛金 30,508
(2) 残高履行義務に配分した取引価格
当社グループにおいては、当初に予想される契約期間が1年を超える重要な契約がないため、実務上の便法
を適用し、記載を省略しております。また、顧客との契約から生じる対価の中に、取引価格に含まれない重要
な金額はありません。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日 )
(1) 契約残高
顧客との契約から生じた債権の残高は以下のとおりです。
(単位:百万円)
当連結会計年度
顧客との契約から生じた債権
受取手形 2,775
売掛金 32,629
(2) 残高履行義務に配分した取引価格
当社グループにおいては、当初に予想される契約期間が1年を超える重要な契約がないため、実務上の便法
を適用し、記載を省略しております。また、顧客との契約から生じる対価の中に、取引価格に含まれない重要
な金額はありません。
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(セグメント情報等)
【セグメント情報】
当社グループの事業セグメントは、自動車用等関連部品製造事業の単一セグメントであるため、セグメント情報
の記載を省略しております。
【関連情報】
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
1.製品及びサービスごとの情報
単位:百万円
自動車用部品等 エンジン部品 合計
外部顧客への売上高 124,899 19,460 144,360
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:百万円)
日本 アジア 合計
115,147 29,213 144,360
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2) 有形固定資産
(単位:百万円)
日本 アジア 合計
50,426 12,581 63,008
3.主要な顧客ごとの情報
(単位:百万円)
顧客の名称又は氏名 売上高 関連するセグメント名
いすゞ自動車株式会社 90,758 自動車用等関連部品製造事業
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日 )
1.製品及びサービスごとの情報
単位:百万円
自動車用部品等 エンジン部品 合計
外部顧客への売上高 151,305 16,678 167,983
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:百万円)
日本 アジア 合計
129,284 38,699 167,983
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
(2) 有形固定資産
(単位:百万円)
日本 アジア 合計
51,926 13,958 65,885
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3.主要な顧客ごとの情報
(単位:百万円)
顧客の名称又は氏名 売上高 関連するセグメント名
いすゞ自動車株式会社 100,606 自動車用等関連部品製造事業
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
当社は、自動車用等関連部品製造事業の単一セグメントであり、記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日 )
当社は、自動車用等関連部品製造事業の単一セグメントであり、記載を省略しております。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
当社は、自動車用等関連部品製造事業の単一セグメントであり、記載を省略しております。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
当社は、自動車用等関連部品製造事業の単一セグメントであり、記載を省略しております。
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【関連当事者情報】
1.関連当事者との取引
(1) 連結財務諸表提出会社と関連当事者の取引
(ア)連結財務諸表提出会社の親会社及び主要株主(会社等に限る)等
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
議決権等
資本金又
会社等の
事業の内容 取引金額 期末残高
の所有 関連当事者
種類 名称又は 所在地 は出資金 取引の内容 科目
(被所有) との関係
又は職業 (百万円) (百万円)
氏名
(百万円)
割合(%)
(被所有) 当社グループ
直接 が製品を販
いすゞ
東京都 自動車の製 当社グループ
親会社 40,644 43.3 売、原材料等 90,758 売掛金 21,829
品川区 造販売 が製品を販売
自動車㈱
間接 を購入及び役
0.1 員の転籍
(注) 取引条件及び取引条件の決定方針等
製品の販売価格については、当社が提示した見積価格を参考にして、毎期価格交渉の上、決定しております。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日 )
議決権等
資本金又
会社等の
事業の内容 取引金額 期末残高
の所有 関連当事者
種類 名称又は 所在地 は出資金 取引の内容 科目
(被所有) との関係
又は職業 (百万円) (百万円)
氏名
(百万円)
割合(%)
(被所有) 当社グループ
神奈川 直接 が製品を販
いすゞ
自動車の製 当社グループ
親会社 県横浜 40,644 43.3 売、原材料等 100,606 売掛金 23,443
造販売 が製品を販売
自動車㈱
市西区 間接 を購入及び役
0.1 員の転籍
(注) 取引条件及び取引条件の決定方針等
製品の販売価格については、当社が提示した見積価格を参考にして、毎期価格交渉の上、決定しております。
(2) 連結財務諸表提出会社の連結子会社と関連当事者との取引
(ア)連結財務諸表提出会社の親会社及び主要株主(会社等に限る)等
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日 )
該当事項はありません。
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2.親会社又は重要な関連会社に関する注記
(1) 親会社情報
いすゞ自動車株式会社(東京証券取引所に上場)
(2) 重要な関連会社の要約財務情報
(単位:百万円)
PT.TJForge Indonesia
前連結会計年度 当連結会計年度
流動資産合計 3,928 3,687
固定資産合計 8,797 9,030
流動負債合計 2,481 1,207
固定負債合計 209 924
純資産合計 10,035 10,585
売上高 5,884 7,285
税引前当期純利益金額 408 99
当期純利益金額 325 99
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(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
1株当たり純資産額 1,664.60 円 1,702.59 円
1株当たり当期純利益金額 60.27 円 24.72 円
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
1株当たり当期純利益金額
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)
2,827 1,159
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
2,827 1,159
当期純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(株) 46,913,778 46,913,473
3.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度末 当連結会計年度末
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
純資産の部の合計額(百万円) 85,228 88,049
純資産の部の合計額から控除する金額(百万円) 7,135 8,175
(うち非支配株主持分(百万円)) ( 7,135 ) ( 8,175 )
普通株式に係る期末の純資産額(百万円) 78,092 79,874
1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の普通
46,913,634 46,913,337
株式の数(株)
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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⑤ 【連結附属明細表】
【社債明細表】
該当事項はありません。
【借入金等明細表】
当期首残高 当期末残高 平均利率
区分 返済期限
(百万円) (百万円) (%)
短期借入金 1,000 6,300 0.3 ―
1年以内に返済予定の長期借入金 1,060 1,060 0.5 ―
1年以内に返済予定のリース債務 48 48 0.3 ―
長期借入金(1年以内に返済予定 2024年4月~
2,650 1,590 0.5
のものを除く) 2025年6月
リース債務(1年以内に返済予定 2024年4月~
38 58 0.0
のものを除く) 2027年12月
その他有利子負債 - - - ―
合計 4,797 9,057 ― ―
(注) 1.「平均利率」については、借入金等の期末残高に対する加重平均利率を記載しております。
2.リース債務の平均利率については、リース物件のうち、支払利息を利息法により計上している物件に係る
リース債務の期末残高に対する加重平均利率を記載しております。
3.長期借入金及びリース債務(1年以内に返済予定のものを除く)の連結決算日後5年内における1年ごとの返
済予定額の総額
1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内
区分
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
長期借入金 1,060 530 - -
リース債務 34 10 9 4
【資産除去債務明細表】
当連結会計年度期首及び当連結会計年度末における資産除去債務の金額が当連結会計年度期首及び当連結会
計年度末における負債及び純資産の合計額の100分の1以下であるため、記載を省略しております。
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(2) 【その他】
当連結会計年度における四半期情報等
(累計期間) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 当連結会計年度
売上高 (百万円) 37,356 81,075 125,009 167,983
税金等調整前四半期(当期)
(百万円) 552 1,887 2,694 2,431
純利益
親会社株主に帰属する四半
(百万円) 358 927 1,391 1,159
期(当期)純利益
1株当たり四半期(当期)
(円) 7.64 19.78 29.66 24.72
純利益
(会計期間) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期
1株当たり四半期純利益
又は1株当たり四半期純 (円) 7.64 12.14 9.89 △4.95
損失(△)
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2 【財務諸表等】
(1) 【財務諸表】
① 【貸借対照表】
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 1,593 1,237
※1 25,697 ※1 28,042
売掛金
※1 2,461 ※1 2,663
電子記録債権
製品 2,139 2,943
仕掛品 1,858 2,233
原材料及び貯蔵品 3,407 3,668
前払費用 102 112
※1 896 ※1 860
未収入金
※1 660
関係会社短期貸付金 -
913 970
その他
流動資産合計 39,730 42,732
固定資産
有形固定資産
建物 11,149 9,966
構築物 1,426 1,311
機械及び装置 18,253 18,608
車両運搬具 53 65
工具、器具及び備品 929 1,179
土地 13,045 13,045
リース資産 67 63
3,055 5,023
建設仮勘定
有形固定資産合計 47,981 49,264
無形固定資産
借地権 20 16
ソフトウエア 296 328
7 6
その他
無形固定資産合計 323 351
投資その他の資産
投資有価証券 471 554
関係会社株式 14,264 14,264
出資金 366 399
※1 721
関係会社長期貸付金 -
繰延税金資産 - 13
159 156
その他
投資その他の資産合計 15,261 16,109
固定資産合計 63,566 65,725
資産合計 103,297 108,458
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(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
負債の部
流動負債
※1 7,271 ※1 7,793
買掛金
※1 12,374 ※1 13,944
電子記録債務
※2 2,060 ※2 7,360
短期借入金
関係会社短期借入金 3,700 3,000
リース債務 39 27
※1 1,249 ※1 1,089
未払金
※1 2,447 ※1 2,656
未払費用
未払法人税等 328 326
未払消費税等 222 105
預り金 105 120
賞与引当金 1,833 1,879
1,555 2,722
その他
流動負債合計 33,188 41,025
固定負債
長期借入金 2,650 1,590
リース債務 32 39
繰延税金負債 542 -
再評価に係る繰延税金負債 754 754
退職給付引当金 3,102 3,040
環境対策引当金 70 24
資産除去債務 31 32
11 11
その他
固定負債合計 7,197 5,493
負債合計 40,385 46,518
純資産の部
株主資本
資本金 5,500 5,500
資本剰余金
資本準備金 1,375 1,375
28,573 28,573
その他資本剰余金
資本剰余金合計 29,948 29,948
利益剰余金
その他利益剰余金
27,032 25,970
繰越利益剰余金
利益剰余金合計 27,032 25,970
自己株式 △ 1,071 △ 1,071
株主資本合計 61,409 60,347
評価・換算差額等
その他有価証券評価差額金 90 180
1,412 1,412
土地再評価差額金
評価・換算差額等合計 1,502 1,592
純資産合計 62,911 61,939
負債純資産合計 103,297 108,458
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② 【損益計算書】
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
※1 107,430 ※1 122,605
売上高
※1 101,784 ※1 116,265
売上原価
売上総利益 5,646 6,339
※2 5,507 ※2 5,486
販売費及び一般管理費
営業利益 139 853
営業外収益
※1 4 ※1 24
受取利息
※1 475 ※1 763
受取配当金
為替差益 62 64
雇用調整助成金 97 42
88 123
その他
営業外収益合計 728 1,018
営業外費用
※1 34 ※1 33
支払利息
シンジケートローン手数料 35 37
支払補償費 - 34
※1 19 ※1 21
その他
営業外費用合計 89 126
経常利益 778 1,745
特別利益
固定資産売却益 1 0
投資有価証券売却益 25 -
受取保険金 83 73
特別利益合計 110 73
特別損失
固定資産処分損 62 88
減損損失 - 2,040
災害による損失 - 36
21 -
その他
特別損失合計 84 2,164
税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△) 804 △ 345
法人税、住民税及び事業税
147 361
△ 73 △ 583
法人税等調整額
法人税等合計 74 △ 221
当期純利益又は当期純損失(△) 730 △ 123
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【製造原価明細書】
前事業年度 当事業年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
注記 構成比 構成比
区分 金額(百万円) 金額(百万円)
番号 (%) (%)
Ⅰ 材料費 43,568 45.3 51,900 47.2
Ⅱ 労務費 24,177 25.1 24,528 22.3
28,495 33,511
Ⅲ 経費 ※1 29.6 30.5
当期総製造費用 100.0 100.0
96,241 109,940
仕掛品期首棚卸高 1,195 1,685
合計
97,437 111,625
仕掛品期末棚卸高
1,685 2,020
当期製品製造原価
※2 95,751 109,605
(注)※1 主な内訳は、次のとおりであります。
項目 前事業年度(百万円) 当事業年度(百万円)
電力費 4,945 8,176
外注加工費 7,470 8,118
減価償却費 5,680 6,213
その他 10,398 11,003
※2 当期製品製造原価と売上原価の調整表
区分 前事業年度(百万円) 当事業年度(百万円)
当期製品製造原価 95,751 109,605
期首製品棚卸高 1,497 2,180
合計 97,249 111,786
期末製品棚卸高 2,180 2,994
他勘定振替高 6,715 7,474
売上原価 101,784 116,265
(原価計算の方法)
当社の原価計算は、鋳造品及び鍛造品については、実際額による総合原価計算、機械加工及び組立品につい
ては予定原価による総合原価計算であります。
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③ 【株主資本等変動計算書】
前事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
その他利益
株主資本
資本金 自己株式
剰余金
その他資本 資本剰余金 利益剰余金
合計
資本準備金
剰余金 合計 合計
繰越利益
剰余金
当期首残高 5,500 1,375 28,573 29,948 27,052 27,052 △ 1,071 61,429
当期変動額
剰余金の配当 △ 750 △ 750 △ 750
当期純利益 730 730 730
自己株式の取得 △ 0 △ 0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - - - - △ 19 △ 19 △ 0 △ 20
当期末残高 5,500 1,375 28,573 29,948 27,032 27,032 △ 1,071 61,409
評価・換算差額等
純資産合計
その他有価証 土地再評価差 評価・換算差
券評価差額金 額金 額等合計
当期首残高 52 1,412 1,465 62,894
当期変動額
剰余金の配当 △ 750
当期純利益 730
自己株式の取得 △ 0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 37 - 37 37
額)
当期変動額合計 37 - 37 17
当期末残高 90 1,412 1,502 62,911
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当事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
その他利益
株主資本
資本金 自己株式
剰余金
その他資本 資本剰余金 利益剰余金
合計
資本準備金
剰余金 合計 合計
繰越利益
剰余金
当期首残高 5,500 1,375 28,573 29,948 27,032 27,032 △ 1,071 61,409
当期変動額
剰余金の配当 △ 938 △ 938 △ 938
当期純損失(△) △ 123 △ 123 △ 123
自己株式の取得 △ 0 △ 0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - - - - △ 1,061 △ 1,061 △ 0 △ 1,062
当期末残高 5,500 1,375 28,573 29,948 25,970 25,970 △ 1,071 60,347
評価・換算差額等
純資産合計
その他有価証 土地再評価差 評価・換算差
券評価差額金 額金 額等合計
当期首残高 90 1,412 1,502 62,911
当期変動額
剰余金の配当 △ 938
当期純損失(△) △ 123
自己株式の取得 △ 0
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 89 - 89 89
額)
当期変動額合計 89 - 89 △ 972
当期末残高 180 1,412 1,592 61,939
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【注記事項】
(重要な会計方針)
1.有価証券の評価基準及び評価方法
(1) 子会社株式及び関連会社株式
総平均法による原価法
(2) その他有価証券
市場価格のない株式等以外のもの
時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は総平均法により算定)
市場価格のない株式等
総平均法による原価法
2.棚卸資産の評価基準及び評価方法
評価基準は原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)によっております。
製品、原材料、貯蔵品、仕掛品
主として総平均法
3.固定資産の減価償却の方法
(1) 有形固定資産(リース資産を除く)
定額法
なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
建物 7~31年
構築物 10~30年
機械及び装置 3~16年
車両運搬具 4~7年
工具、器具及び備品 2~8年
(2) 無形固定資産(リース資産を除く)
定額法
なお、無形固定資産に含まれる「ソフトウェア」の減価償却方法は、社内における利用可能期間(5年間)に
基づく定額法によっております。
(3) リース資産
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産は、リース期間を耐用年数とした定額法を採用して
おります。
4.引当金の計上基準
(1) 賞与引当金
従業員に対して支給する賞与の支出に備え、支給見込額のうち当事業年度に見合う分を計上しております。
(2) 環境対策引当金
「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」に基づく、ポリ塩化ビフェニルの処理
費用等の環境対策費用の支出に備えるため、その処理費用見込額を計上しております。
(3) 退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき計上して
おります。
退職給付引当金及び退職給付費用の処理方法は以下のとおりです。
① 退職給付見込額の期間帰属方法
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当事業年度までの期間に帰属させる方法については、給付
算定式基準によっております。
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② 数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法
数理計算上の差異については、各事業年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間内の一定年数(10
年)による定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌事業年度から費用処理することとしております。
過去勤務費用については、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(10年)による定額法
により費用処理しております。
5.収益及び費用の計上基準
当社は、主に自動車用部品・エンジン部品等の製造・販売を行っております。このような製品の販売について
は、製品を顧客に引渡した時点で顧客が当該製品に対する支配を獲得することから、履行義務が充足されると判断
し、通常は代替的な取扱いを適用し当該製品の出荷時点で収益を認識しております。
製品の販売から生じる収益は、顧客との契約において約束された対価から、値引き、リベート、返品及び有償受
給取引において顧客に支払われる対価等を控除した金額で測定しております。これらの履行義務に対する対価は、
履行義務充足後、別途定める支払条件により1年以内に受領しており、重要な金融要素は含んでおりません。
6.その他財務諸表作成のための基本となる重要な事項
該当事項はありません。
(重要な会計上の見積り)
1.固定資産の減損
(1)当事業年度の財務諸表に計上した金額
(百万円)
前事業年度 当事業年度
減損損失 - 2,040
有形固定資産 47,981 49,264
無形固定資産 323 351
(2)財務諸表利用者の理解に資するその他の情報
①算出方法
(ア)当社は、複数拠点において自社製品の製造を行っていることから、鋳造部門、加工組立部門(部品、エン
ジン)、鍛造部門の区分をもってキャッシュ・フローを生み出す最小単位としており、資産グループを事
業用資産、遊休資産及び賃貸用資産に区分し、遊休資産及び賃貸用資産については、個々の物件毎にグ
ルーピングをしております。有形固定資産の回収可能価額の決定にあたっては、使用価値又は正味売却価
額のいずれか高い方の金額としております。使用価値は資産グループの継続的使用に基づく将来キャッ
シュ・フローの割引現在価値として算定しております。将来キャッシュ・フローは取締役会で承認された
事業計画を基礎として見積っており、使用価値の算定に使用した割引率は、加重平均資本コストをもとに
算定しております。正味売却価額の算定にあたっては、外部の不動産鑑定士による不動産鑑定評価書等に
基づき算定しております。
(イ)鋳造部門に係る資産グループ(帳簿価額合計23,240百万円)及び鍛造部門に係る資産グループ(帳簿価額
合計7,759百万円)について、前期及び当期において営業損失を計上したことから、減損の兆候を識別
し、認識の判定をしています。その結果、鋳造部門に係る資産グループは、来期以降の事業計画を基礎と
した割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を上回っていることから減損損失を認識していません。一
方で、鍛造部門に係る資産グループは、割引前将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回ったことから減
損損失を認識しました。
(ウ)当事業年度において計上した減損損失については、(連結損益計算書関係)※7に記載のとおりでありま
す。
②主要な仮定
割引前将来キャッシュ・フローの見積りの基礎となる来期以降の事業計画や使用価値の見積りにおける主
要な仮定は、顧客である自動車メーカー等への予想販売数量や原価改善及び割引率であります。
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③翌年度の財務諸表に与える影響
主要な仮定は将来の不確実な経済条件の変動などによって影響を受ける可能性があり、将来における実際
のキャッシュ・フローの発生が見積りと異なった場合、翌年度において固定資産の金額に重要な影響を与え
る可能性があります。
(貸借対照表関係)
※1 関係会社に対する資産及び負債
区分掲記されたもの以外で各科目に含まれているものは、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
電子記録債権 19 百万円 18 百万円
売掛金 23,212 〃 24,659 〃
未収入金 205 〃 67 〃
関係会社短期貸付金 660 〃 - 〃
関係会社長期貸付金 - 〃 721 〃
買掛金 212 〃 122 〃
電子記録債務 10 〃 4 〃
未払金 5 〃 3 〃
未払費用 32 〃 15 〃
※2 当社は、運転資金の効率的な調達を行うため取引銀行と当座貸越契約及び貸出コミットメント契約を締結してお
ります。
事業年度末における当座貸越契約及び貸出コミットメントに係る借入金未実行残高等は次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
当座貸越極度額
29,075 百万円 31,075 百万円
及び貸出コミットメントの総額
借入実行残高 1,000 〃 6,300 〃
差引額 28,075 百万円 24,775 百万円
(損益計算書関係)
※1 関係会社との取引高
前事業年度 当事業年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
営業取引による取引高
売上高 93,732 百万円 104,862 百万円
材料等仕入高 1,819 〃 1,727 〃
営業取引以外の取引高
受取利息 4 百万円 24 百万円
受取配当金 452 〃 737 〃
支払利息 10 〃 12 〃
その他 5 〃 5 〃
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※2 販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日 ) 至 2023年3月31日 )
役員報酬 223 百万円 215 百万円
〃 〃
給料及び手当 1,195 1,135
賞与引当金繰入額 166 〃 166 〃
〃 〃
労務費その他 276 269
運搬梱包費 1,618 〃 1,623 〃
試験研究費 469 〃 380 〃
〃 〃
事業税 304 305
おおよその割合
販売費 29% 30%
一般管理費 71〃 70〃
(有価証券関係)
前事業年度( 2022年3月31日 )
子会社株式及び関連会社株式は、市場価格のない株式等のため、子会社株式及び関連会社株式の時価を記載して
おりません。
なお、市場価格のない株式等の子会社株式及び関連会社株式の貸借対照表計上額は次のとおりです。
(単位:百万円)
前事業年度
区分
( 2022年3月31日 )
子会社株式 5,930
関連会社株式 8,333
計 14,264
当事業年度( 2023年3月31日 )
子会社株式及び関連会社株式は、市場価格のない株式等のため、子会社株式及び関連会社株式の時価を記載して
おりません。
なお、市場価格のない株式等の子会社株式及び関連会社株式の貸借対照表計上額は次のとおりです。
(単位:百万円)
当事業年度
区分
( 2023年3月31日 )
子会社株式 5,930
関連会社株式 8,333
計 14,264
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(税効果会計関係)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
前事業年度 当事業年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
繰延税金資産
退職給付に係る負債 948 百万円 929 百万円
賞与引当金 558 〃 571 〃
未払事業税等 53 〃 37 〃
未払費用 103 〃 103 〃
環境対策引当金 21 〃 7 〃
投資有価証券評価損 273 〃 273 〃
減価償却費及び減損損失 123 〃 736 〃
土地時価評価差額 77 〃 77 〃
棚卸資産評価損 87 〃 107 〃
繰越欠損金 114 〃 74 〃
54 〃 51 〃
その他
繰延税金資産小計
2,419 百万円 2,972 百万円
税務上の繰越欠損金に係る評価性引当額 - 〃 - 〃
△462 〃 △459 〃
将来減算一時差異等の合計に係る評価性引当額
評価性引当額小計 △462 〃 △459 〃
繰延税金資産合計 1,957 百万円 2,513 百万円
繰延税金負債
土地時価評価差額 △1,862 百万円 △1,862 百万円
固定資産圧縮積立金 △537 〃 △510 〃
△100 〃 △126 〃
その他
繰延税金負債合計 △2,500 百万円 △2,499 百万円
差引:繰延税金資産(負債)の純額 △542 百万円 13 百万円
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異がある時の、当該差異の原因となった
主要な項目別の内訳
前事業年度 当事業年度
( 2022年3月31日 ) ( 2023年3月31日 )
法定実効税率
30.6 % 30.6 %
(調整)
交際費等永久に損金に算入されない項目 0.7 〃 △0.5 〃
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △16.8 〃 62.9 〃
住民税均等割等 4.0 〃 △9.1 〃
税額控除 △6.5 〃 - 〃
評価性引当額 △2.7 〃 △4.3 〃
外国子会社からの配当等の源泉税等 3.1 〃 △14.2 〃
△3.2 〃 △1.2 〃
その他
税効果会計適用後の法人税等の負担率 9.2 % 64.2 %
3.法人税及び地方法人税の会計処理又はこれらに関する税効果会計の会計処理
当社は、当事業年度から、グループ通算制度を適用しております。また、「グループ通算制度を適用する場合の会
計処理及び開示に関する取扱い」(実務対応報告第42号 2021年8月12日)に従って、法人税及び地方法人税の会計
処理又はこれらに関する税効果会計の会計処理並びに開示を行っております。
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(収益認識関係)
顧客との契約から生じる収益を理解するための基礎となる情報は、連結財務諸表「注記事項(収益認識関
係)」に同一の内容を記載しているので、注記を省略しております。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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④ 【附属明細表】
【有形固定資産等明細表】
(単位:百万円)
減価償却
資産の種類 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期償却額 当期末残高
累計額
有形固定資産
746
建物 11,149 541 979 9,966 25,212
(727)
構築物 1,426 34 - 149 1,311 4,861
1,323
機械及び装置 18,253 5,831 4,153 18,608 102,773
(1,312)
車両運搬具 53 40 0 27 65 503
工具、器具及び備品 929 1,504 591 663 1,179 10,622
土地 13,045 - - - 13,045 -
リース資産 67 33 - 37 63 145
建設仮勘定 3,055 11,231 9,263 - 5,023 -
11,924
有形固定資産計 47,981 19,218 6,011 49,264 144,118
(2,040)
無形固定資産
借地権 20 - 3 - 16 -
施設利用権 2 - - 0 2 75
ソフトウェア
296 191 - 159 328 1,128
電話加入権 4 - - - 4 -
無形固定資産計 323 191 3 159 351 1,203
(注) 1.当期増加額のうち主なものは、次のとおりであります。
e-AXLE 加工ライン
機械及び装置 海老名工場 1,147 百万円
北上工場 自硬性ライン再稼働 720 〃
北茨城工場 電着塗装ライン新設 338 〃
小型系次期モデル ロアリンクライン
真岡工場 332 〃
小型系次期モデル ナックル加工ライン
海老名工場 313 〃
北上工場 電気炉更新 193 〃
産業用ロボット部品 加工ライン
真岡工場 168 〃
工具器具備品 宮城工場 鍛造金型 724 〃
2.当期減少額のうち主なものは、次のとおりであります。
減損損失
機械及び装置 宮城工場 1,312 百万円
減損損失
建物及び構築物 宮城工場 727 〃
鍛造金型
工具器具備品 宮城工場 510 〃
なお、当期減少額のうち( )内は内書きで減損損失の計上額であります。
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【引当金明細表】
(単位:百万円)
科目 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期末残高
賞与引当金 1,833 1,879 1,833 1,879
環境対策引当金 70 4 51 24
(2) 【主な資産及び負債の内容】
連結財務諸表を作成しているため、記載を省略しております。
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(3) 【その他】
該当事項はありません。
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第6 【提出会社の株式事務の概要】
当社の株式事務の概要は、以下のとおりであります。
事業年度 4月1日から3月31日まで
定時株主総会 6月中
基準日 3月31日
剰余金の配当の基準日 9月30日、3月31日
1単元の株式数 100株
単元未満株式の買取り
(特別口座)
取扱場所
東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
(特別口座)
株主名簿管理人
東京都千代田区丸の内一丁目4番5号 三菱UFJ信託銀行株式会社
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当会社の公告方法は、電子公告とする。ただし、事故その他やむを得ない事由によっ
公告掲載方法
て電子公告による公告をすることができない場合は、日本経済新聞に掲載して行う。
株主に対する特典 該当事項はありません
(注) 当会社の株主は、その有する単元未満株式について、次に掲げる権利以外の権利を行使することができませ
ん。
①会社法第189条第2項各号に掲げる権利
②会社法第166条第1項の規定による請求をする権利
③株主の有する株式数に応じて募集株式の割当て及び募集新株予約権の割当てを受ける権利
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有価証券報告書
第7 【提出会社の参考情報】
1 【提出会社の親会社等の情報】
当社には、金融商品取引法第24条の7第1項に規定する親会社等はありません。
2 【その他の参考情報】
当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に次の書類を提出しております。
(1) 有価証券報告書及びその添付書類並びに確認書
事業年度 第9期 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 ) 2022年6月24日関東財務局長に提出。
(2) 内部統制報告書及びその添付書類
2022年6月24日関東財務局長に提出。
(3) 四半期報告書及び確認書
事業年度 第10期 第1四半期(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日 )2022年8月10日関東財務局長に提出。
事業年度 第10期 第2四半期(自 2022年7月1日 至 2022年9月30日 )2022年11月11日関東財務局長に提出。
事業年度 第10期 第3四半期(自 2022年10月1日 至 2022年12月31日 )2023年2月10日関東財務局長に提出。
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有価証券報告書
第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
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有価証券報告書
独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書
2023年6月29日
株式会社IJTT
取締役会 御中
EY新日本有限責任監査法人
東京事務所
指定有限責任社員
公認会計士 堀 越 喜 臣
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 菅 沼 淳
業務執行社員
<財務諸表監査>
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
いる株式会社IJTTの2022年4月1日から2023年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結貸借
対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書、連結財
務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株
式会社IJTT及び連結子会社の2023年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の経営成績
及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準におけ
る当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国におけ
る職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責
任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重
要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見
の形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
株式会社IJTTの固定資産の減損
監査上の主要な検討事項の
監査上の対応
内容及び決定理由
会社グループは、当連結会計年度の連結貸借対照表に 当監査法人は、経営者により行われた固定資産の減損
おいて、「有形固定資産」65,885百万円及び「無形固定 損失の認識の判定における将来キャッシュ・フローの見
資産」384百万円を計上しており、その金額は総資産の 積り及び測定における使用価値並びに正味売却価額の見
46%を占めている。うち、株式会社IJTTの個別財務諸表 積りを評価するため、主として、以下の監査手続を実施
に計上している有形固定資産残高は49,264百万円、無形 した。
固定資産残高は351百万円である。 ・割引前将来キャッシュ・フローの予測期間と関連する
株式会社IJTTは、複数拠点において自社製品の製造を 資産の残存耐用年数との整合性の検討した。
行っていることから、事業用資産については、鋳造部 ・割引前将来キャッシュ・フローの基礎となる来期以降
門、加工組立部門(部品、エンジン)、鍛造部門の区分 の事業計画について、取締役会により承認された事業
をもってキャッシュ・フローを生み出す最小単位として 計画との整合性を検討した。
いる。各資産グループについて、営業活動から生ずる損 ・事業計画に含まれる予想販売数量について、顧客から
益の継続的な悪化、主要な資産の市場価格の著しい下落 の内示情報や市場予測等の利用可能な外部データと比
等により減損の兆候の有無を把握し、兆候が識別された 較し、その整合性を検討した。
資産グループに関して、減損損失の認識の判定を行って
いる。
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当連結会計年度において、当該鋳造部門に係る資産グ ・原価改善について、生産部門の管理者等に質問して改
ループ(帳簿価額合計23,240百万円)及び同鍛造部門に 善施策を理解するとともに、生産移管効果及び省人化
係る資産グループ(帳簿価額合計7,759百万円)につい 効果等に係る根拠資料を閲覧し、原価低減の見積りの
て、前期及び当期において営業損失を計上したことか 仮定を評価した。
ら、減損の兆候を識別し、認識の判定をしている。 ・過年度に策定した事業計画と実績値を比較し、その差
その結果、当該鋳造部門に係る資産グループは、来期 異原因について検討することで、経営者による事業計
以降の事業計画を基礎とした割引前将来キャッシュ・フ 画の見積りプロセスの有効性を検討した。
ローが帳簿価額を上回ることから減損損失を認識してい ・割引率について、当監査法人のネットワーク・ファー
ない。割引前将来キャッシュ・フローは、来期以降の事 ムの評価の専門家を関与させ、経営者が採用した計算
業計画を基礎としており、主要な仮定は、 注記事項(重 手法を評価するとともに、利用されたインプットデー
要な会計上の見積り) に記載されているとおり、顧客で タについて利用可能な外部データとの整合性を確かめ
ある自動車メーカー等への予想販売数量及び原価改善で た。
ある。 ・正味売却価額の見積りについて、土地の鑑定評価額に
一方で、当該鍛造部門に係る資産グループは、割引前 関し、経営者が利用した外部の不動産鑑定士の適性、
将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回ることから減 能力及び客観性を評価するとともに、当監査法人の
損損失を認識すべきであるとし、同資産グループの帳簿 ネットワーク・ファームの資産評価の専門家を関与さ
価額を回収可能価額まで減額し、 注記事項(連結損益計 せ、鑑定評価の前提条件、採用した評価手法及び評価
算書関係) に記載されているとおり、減損損失を2,040 額決定に至る判断過程を評価した。
百万円計上している。固定資産の回収可能価額は、使用
価値と正味売却価額のいずれか高い方の金額としてい
る。使用価値の見積りにおける主要な仮定は、 注記事項
(重要な会計上の見積り) に記載されているとおり、顧
客である自動車メーカー等への予想販売数量、原価改善
及び割引率である。また、正味売却価額は、外部の不動
産鑑定士による鑑定評価額等によって算定している。
これらの固定資産の減損の認識及び測定における見積
りは、経営者による主観的な判断を伴い不確実性が高い
領域であると考えられることから、当監査法人は、監査
上の主要な検討事項に該当すると判断した。
その他の記載内容
その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書
以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責
任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の
記載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内
容と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そ
のような重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告
することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正
に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するた
めに経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるか
どうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示
する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにあ
る。
連結財務諸表監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表
示がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明
することにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利
用者の意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家と
しての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
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有価証券報告書
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続
を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切
な監査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評
価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及
び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基
づき、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか
結論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記
事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸
表に対して除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証
拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠している
かどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎とな
る取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を
入手する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査
意見に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制
の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、
並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガー
ドを講じている場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判
断した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表
が禁止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利
益を上回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、株式会社IJTTの2023年3
月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、株式会社IJTTが2023年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の内
部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務
報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統
制監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人
の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から
独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十
分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告
に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性があ
る。
内部統制監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかにつ
いて合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することに
ある。
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有価証券報告書
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程
を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施す
る。内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び
適用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内
部統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人
は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責
任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結
果、識別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他
の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこ
と、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセー
フガードを講じている場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はな
い。
以 上
(注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
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有価証券報告書
独立監査人の監査報告書
2023年6月29日
株式会社IJTT
取締役会 御中
EY新日本有限責任監査法人
東京事務所
指定有限責任社員
公認会計士 堀 越 喜 臣
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 菅 沼 淳
業務執行社員
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
いる株式会社IJTTの2022年4月1日から2023年3月31日までの第10期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対照
表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会
社IJTTの2023年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点におい
て適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準におけ
る当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職
業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要である
と判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成におい
て対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
株式会社IJTTの 固定資産の減損
連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項(株式会社IJTTの固定資産の減損)と
同一内容であるため、記載を省略している。
その他の記載内容
その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書
以外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責
任は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載
内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と
財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような
重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告
することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表
示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営
者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
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株式会社IJTT(E27671)
有価証券報告書
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを
評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要
がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにあ
る。
財務諸表監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示が
ないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明すること
にある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決
定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家と
しての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続
を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切
な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の
実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及
び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づ
き、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結
論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に
注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外
事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいてい
るが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかど
うかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計
事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制
の重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、
並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガー
ドを講じている場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事
項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止さ
れている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回
ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
利害関係
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
(注) 1.上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
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