トリニティ工業株式会社 有価証券報告書 第89期(2022/04/01-2023/03/31)
提出書類 | 有価証券報告書-第89期(2022/04/01-2023/03/31) |
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提出日 | |
提出者 | トリニティ工業株式会社 |
カテゴリ | 有価証券報告書 |
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トリニティ工業株式会社(E01627)
有価証券報告書
【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 東海財務局長
【提出日】 2023年6月23日
【事業年度】 第89期(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
【会社名】 トリニティ工業株式会社
【英訳名】 TRINITY INDUSTRIAL CORPORATION
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 玉木 利明
【本店の所在の場所】 愛知県豊田市柿本町一丁目9番地
【電話番号】 (0565)24-4802
【事務連絡者氏名】 専務取締役 乗安 弘治
【最寄りの連絡場所】 愛知県豊田市柿本町一丁目9番地
【電話番号】 (0565)24-4802
【事務連絡者氏名】 専務取締役 乗安 弘治
【縦覧に供する場所】
トリニティ工業株式会社 東京支店
(神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目11番地5)
トリニティ工業株式会社 大阪支店
(大阪府豊中市寺内二丁目4番1号)
株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等
回次 第85期 第86期 第87期 第88期 第89期
決算年月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月 2023年3月
35,352,892 36,748,514 35,362,006 34,161,700 29,047,516
売上高 (千円)
2,249,507 2,835,790 2,423,630 2,335,045 1,471,560
経常利益 (千円)
親会社株主に帰属する当期純
1,521,580 1,942,395 1,620,236 1,813,411 1,267,565
(千円)
利益
1,279,780 1,943,648 2,121,648 2,154,133 1,254,848
包括利益 (千円)
23,018,680 24,405,309 26,000,822 27,557,125 27,959,004
純資産額 (千円)
36,187,045 37,553,801 39,108,860 38,786,907 38,715,263
総資産額 (千円)
1,370.15 1,452.12 1,550.90 1,640.58 1,699.77
1株当たり純資産額 (円)
92.78 118.43 98.79 110.41 78.15
1株当たり当期純利益 (円)
潜在株式調整後1株当たり当
(円) - - - - -
期純利益
62.1 63.4 65.0 69.5 70.5
自己資本比率 (%)
6.9 8.4 6.6 6.9 4.7
自己資本利益率 (%)
6.43 5.66 8.58 6.40 8.65
株価収益率 (倍)
営業活動によるキャッシュ・
3,635,526 3,225,234 2,113,388 2,108,785 4,340,706
(千円)
フロー
投資活動によるキャッシュ・
(千円) △ 617,188 △ 974,278 △ 714,189 △ 1,319,951 △ 774,844
フロー
財務活動によるキャッシュ・
(千円) △ 581,453 △ 635,542 △ 604,492 △ 691,187 △ 958,393
フロー
現金及び現金同等物の期末残
8,468,543 10,131,924 10,832,575 11,064,766 13,893,041
(千円)
高
905 918 943 964 962
従業員数
(名)
〔外、平均臨時雇用者数〕 〔 28 〕 〔 35 〕 〔 37 〕 〔 40 〕 〔 37 〕
(注) 潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
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(2)提出会社の経営指標等
回次 第85期 第86期 第87期 第88期 第89期
決算年月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月 2023年3月
30,358,656 31,515,082 31,605,409 26,812,040 24,939,605
売上高 (千円)
2,160,954 2,450,185 2,480,818 1,746,285 951,002
経常利益 (千円)
1,654,253 1,776,614 1,569,321 1,547,307 1,028,899
当期純利益 (千円)
1,311,000 1,311,000 1,311,000 1,311,000 1,311,000
資本金 (千円)
18,220,000 18,220,000 18,220,000 18,220,000 18,220,000
発行済株式総数 (株)
17,550,527 18,724,404 20,142,596 21,222,641 21,104,392
純資産額 (千円)
29,454,534 30,035,086 31,917,609 30,067,838 29,879,455
総資産額 (千円)
1,070.11 1,141.68 1,228.16 1,291.41 1,314.46
1株当たり純資産額 (円)
28.00 36.00 30.00 34.00 30.00
1株当たり配当額
(円)
(うち1株当たり中間配当
( 11.00 ) ( 15.00 ) ( 9.00 ) ( 15.00 ) ( 15.00 )
額)
100.86 108.33 95.69 94.21 63.44
1株当たり当期純利益 (円)
潜在株式調整後1株当たり当
(円) - - - - -
期純利益
59.6 62.3 63.1 70.6 70.6
自己資本比率 (%)
9.7 9.8 8.1 7.5 4.9
自己資本利益率 (%)
5.92 6.19 8.86 7.50 10.66
株価収益率 (倍)
27.8 33.2 31.4 36.1 47.3
配当性向 (%)
738 737 760 776 773
従業員数
(名)
〔外、平均臨時雇用者数〕 〔 14 〕 〔 19 〕 〔 23 〕 〔 28 〕 〔 24 〕
59.4 69.7 89.5 79.3 79.2
株主総利回り (%)
(比較指標:配当込み
(%) ( 95.0 ) ( 85.9 ) ( 122.1 ) ( 124.6 ) ( 131.8 )
TOPIX)
最高株価 (円) 1,071 1,017 879 893 724
最低株価 (円) 486 566 586 679 595
(注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益は、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2 最高株価及び最低株価は東京証券取引所スタンダード市場におけるものであります。
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2【沿革】
当社は1946年10月2日、日本工芸工業株式会社として東京都千代田区に資本金19万5千円をもって設立され、1985
年11月時点で資本金は13億1千1百万円となり、現在に至っております。
その主な変遷は、次のとおりであります。
年月 概要
1948年4月 大阪府大阪市に大阪出張所を開設(1961年6月支店に昇格)
1959年4月 愛知県名古屋市に名古屋出張所を開設
1963年4月 東京証券取引所市場第二部に株式上場
神奈川県横浜市に技術センターを開設
1977年9月 トヨタ自動車工業株式会社(現トヨタ自動車株式会社)が当社に資本参加し、その後同社の関連会社
となる
1980年4月 マトコ工業株式会社及び同和工業株式会社の2社を吸収合併
本社を愛知県名古屋市に移転
愛知県田原市に田原出張所(現 田原営業所)を開設
1980年7月 会社名をトリニティ工業株式会社と改称(トリニティ工業株式会社 創立)
技術センターを東京支店に名称変更
大阪支店を大阪府豊中市に移転
1983年4月 本社を愛知県豊田市柿本町に移転
1983年9月 愛知県豊田市下市場町で自動車部品の製造を開始
1986年7月 愛知県豊田市桂野町に本社工場を建設し、本社の設備製造部門及び下市場町の自動車部品製造部門を
移転
1992年8月 マレーシアに子会社「T&T Venture Sdn. Bhd.」を設立
1993年3月 福岡県鞍手郡(現 宮若市)に九州営業所を開設
1994年8月 タイに子会社「Thai Trinity Co., Ltd.」を設立
1996年9月 インドネシアに子会社「PT. Trinity Engineering Indonesia」を設立
1998年4月 インドに子会社「Trinity Coating Systems Ltd.」を設立
1999年7月 ISO 9001認証取得
1999年10月 館林工場、小田原工場及び岐阜工場を本社工場に集約
2000年8月 本店所在地を東京都千代田区から神奈川県横浜市に変更
2000年10月 ISO 14001認証取得(本社工場)
2005年1月 中国に子会社「得立鼎塗装設備(上海)有限公司」を設立
2006年7月 本社工場の名称を豊田工場に改称
2007年5月 愛知県西加茂郡三好町(現みよし市)に三好工場を建設し、自動車外装部品の製造を開始
2008年1月 本店所在地を横浜市鶴見区から横浜市港北区に変更
2008年2月 トヨタ自動車株式会社殿より「新カートリッジシステム」が技術開発賞を受賞
2008年10月 ISO 14001認証取得(三好工場)
2010年8月 本店所在地を横浜市港北区から本社(愛知県豊田市柿本町)に変更
2011年12月 加飾工法「Tri-D³eco」による自動車部品の生産開始
2012年10月 宮城県仙台市に東北営業所を開設
2018年1月 台湾の関連会社「台湾得立鼎股份有限公司」を子会社化
2019年11月 豊田市長より「豊田市はたらく人がイキイキ輝く事業所表彰」イキイキ大賞を受賞
2020年2月 トヨタ自動車株式会社殿より「高塗着塗装工法」の開発において技術開発賞を受賞
2022年3月 トヨタ自動車株式会社殿より「溶接工程 循環式除塵装置」の開発において技術開発賞を受賞
2023年3月 公益財団法人 大河内記念会より第69回(令和4年度)大河内賞「大河内記念生産特賞」を受賞
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3【事業の内容】
当社の企業集団は、トヨタ自動車㈱(その他の関係会社)、当社、子会社10社及び関連会社5社で構成され、設備
及び自動車部品の製造、販売を主な業務としております。
当グループの事業に係る位置づけ並びにセグメントとの関連は、次のとおりであります。
事業区分 主要製品
前処理装置、電着塗装装置、塗装ブース、空調装置、乾燥炉、熱処理炉、
設備部門
塗装機・塗装システム等
センタークラスターパネル、コンソールパネル、ドアスイッチベース、
自動車部品部門
ステアリングホイール、ロッカーモール等
事業の系統図は、次のとおりであります。
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4【関係会社の状況】
議決権の所有
資本金
名称 住所 主要な事業の内容 〔被所有〕割 関係内容
(千円)
合(%)
(連結子会社)
愛知県 当社製品の保守・サービス
㈱トステック 12,000 設備部門 100.0
豊田市 役員の兼任等有
群馬県 塗装機器の製造・販売
㈱メサック 10,000 設備部門 100.0
邑楽郡板倉町 役員の兼任等有
当社塗装設備及び各種産業用機械の製
TRINITY COATING SYSTEMS
インド 千INR
設備部門 100.0 造・販売
バンガロール市 6,000
LTD.
役員の兼任等有
得立鼎塗装設備(上海)有限 中国 千USD 設備部門 当社塗装設備及び自動車部品の販売
100.0
公司 上海市 1,000 自動車部品部門 役員の兼任等有
THAI TRINITY CO.,LTD.
タイ 千THB 設備部門 80.0 当社塗装設備及び自動車部品の販売
バンコク市 自動車部品部門 役員の兼任等有
15,000 (31.0)
(注)2
当社塗装設備及び各種産業用機械の製
マレーシア 千MYR
T&T VENTURE SDN.BHD. 設備部門 造・販売
100.0
シャーアラム市 1,000
役員の兼任等有
当社塗装設備及び各種産業用機械の製
PT.TRINITY ENGINEERING
インドネシア 千USD
設備部門 85.0 造・販売
タンブン市
500
INDONESIA
役員の兼任等有
当社塗装設備の保守・サービス及び自動
台湾 千TWD 設備部門
台湾得立鼎股份有限公司 51.0 車部品の販売
桃園市 11,200 自動車部品部門
役員の兼任等有
その他 2社
(持分法適用関連会社)
INDUSTRIAL TECH SERVICES,
米国 千USD 当社塗装設備の製造・販売
設備部門 25.0
ケンタッキー州 役員の兼任等有
INC. 3,713
埼玉県 25.0 産業機械設備の供給先
モスニック㈱ (注)2 30,000 設備部門
さいたま市 役員の兼任等有
(16.7)
その他 2社
(その他の関係会社)
百万円
トヨタ自動車㈱ 愛知県 自動車および同部
〔36.7〕 ――――――
(注)3,4 豊田市 635,401 品等の製造・販売
(注)1 連結子会社及び持分法適用関連会社の「主要な事業の内容」欄には、セグメントの名称を記載しておりま
す。
2 「議決権の所有〔被所有〕割合」欄の(内書)は間接所有であります。
3 有価証券報告書の提出会社であります。
4 関係内容については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表[注記事項]〔関連当
事者情報〕」に記載しているため、省略しております。
5 連結子会社及び持分法適用関連会社には、有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありま
せん。
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5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
2023年3月31日現在
セグメントの名称 従業員数(名)
445
設備部門 ( 23 )
405
自動車部品部門 ( 14 )
112
全社(共通) ( -)
962
合計 ( 37 )
(注) 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
(2)提出会社の状況
2023年3月31日現在
従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
773 41.1 16.0 5,771
( 24 )
セグメントの名称 従業員数(名)
270
設備部門 ( 10 )
404
自動車部品部門 ( 14 )
99
全社(共通) ( -)
773
合計 ( 24 )
(注)1 従業員数は就業人員であり、臨時雇用者は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
(3)労働組合の状況
当社の労働組合は、全トヨタ労働組合連合会に加盟しております。
なお、労使間に特記すべき事項はありません。
(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率及び労働者の男女の賃金の差異
提出会社
当事業年度
労働者の男女の賃金の差異(%)
管理職に占める女性 男性労働者の育児休
(注)1
労働者の割合(%) 業取得率(%)
うちパート・有期
(注)1 (注)2
全労働者 うち正規雇用労働者
労働者
0.0 10.0 63.3 61.9 79.3
(注)1.「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)の規定に基づき算出した
ものであります。
2.「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の
規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」
(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号における育児休業等の取得割合を算出したものでありま
す。
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第2【事業の状況】
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
(1)会社の経営の基本方針
当社は、「信頼と創造」の社是のもとに
① 世界規模での経営基盤を強化し、環境の変化に柔軟に対応して着実に成長する。
② 相互信頼に基づき、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に発揮する企業風土を作る。
③ 各国、各地域に根ざした事業活動を通じて、産業・経済・文化の発展に貢献する。
④ 時代を先取りした研究と開発に努め、物づくりの技術を高めることにより、お客様に満足して頂ける魅力溢
れる商品を提供する。
⑤ クリーンで公正な企業活動を実践し、安全で魅力的な商品の提供を通して、住みよい地球と豊かな社会作り
に貢献する。
ことを経営方針としております。
(2)目標とする経営指標
当社は、株主重視の視点、経営効率の評価基準として総資産利益率(ROA)や株主資本利益率(ROE)、売上高営
業利益率を意識した経営を進めていく考えであります。
(3)経営環境
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による規制の緩和により個人消費や設備投資
は緩やかに持ち直しの動きがみられるものの、半導体をはじめとする物資の世界的な供給制約などにより、依然と
して不透明な状況が続いております。当社グループにおきましても、半導体不足等による主要取引先の生産調整に
伴い、部品事業の生産・販売の減少及び設備事業の塗装設備納入等の減少により、厳しい経営環境となりました。
(4)対処すべき課題
当社の主要なお客様である自動車産業は、CASE、MaaS等の進展に伴い「100年に一度の大変革期」にあり、当社
を取り巻く環境も急速に変化しております。そのため、当社もこれらの変化に対応した技術革新・事業運営が求め
られております。またSDGs、持続可能な地球環境・社会への取り組みについても、企業の重要な責務となっていま
す。このような環境の下、当社は、テクノロジーで人と社会と地球に貢献し、世の中に必要とされる会社になるべ
く、2030年に向けたビジョン及び中期事業戦略(2022-2025)を策定し、その実現・完遂にむけた取り組みを進めて
おります。
①-1 業界をリードするたゆまぬ技術革新
持続可能な地球環境・カーボンニュートラルの実現、サーキュラーエコノミー推進のために、革新的な技術開発
とその早期の製品化は喫緊の課題であります。当社の得意分野である熱・水・空気に関する環境技術を更に発展さ
せることで、お客様のカーボンニュートラル達成への積極的提案と貢献、自社工場のカーボンニュートラルに継続
して取り組むとともに、工場の景色を変えるような技術開発・モノづくり革新を進めてまいります。また開発実験
施設の更新、社外・異業種とのコラボレーションなど、技術革新を加速させる環境整備・投資にも積極的に取り組
んでまいります。
①-2 既存領域の体質強化
既存領域の事業運営も更なる強化を図ってまいります。基本に忠実なモノづくりへの姿勢は崩すことなく、デジ
タル・ロボットによる自働化等の技術活用による生産性向上と、そこから生まれるリソーセスの新規分野への戦略
的なシフトを推進してまいります。また、昨今の環境の激変・不確実性を踏まえ、お客様の需要変動に柔軟且つ迅
速に対応できる生産体制を構えることにより、トリニティグループ全体として更なる競争力強化を図ります。
①-3 新市場の積極開拓と新顧客の創造
当社の技術・製品を自動車産業のみならず、より多くのお客様へお届けする活動をトリニティグループ全体で推
進するとともに、保有するコア技術を核に、新たな製品の開発と事業化を促進してまいります。また今後の付加価
値の変化を見据え、モノづくりに加えて、ソフト・デジタルサービス等の領域においても事業拡大を目指してまい
ります。
② 事業を支える盤石な土台・基盤づくり
盤石な土台・基盤があってはじめて、技術革新・顧客創造・体質強化を迅速に進めていけると考えます。そのた
めにも、安全最優先文化の構築、健康経営、人材の育成と安定的な確保、多様性の促進、働き方改革、地域社会へ
の貢献、BCPの拡充、資本の有効活用(戦略的な投資と株主の皆様への安定的な還元)、ガバナンス・コンプライア
ンスの推進等、これまで取り組んできた施策を愚直に不断に継続してまいります。
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③ デジタルによる会社の変革と現場力の更なる強化
経営環境が急速に変化する中、デジタルの活用は生産性向上と持続的成長の為に不可欠な要素となっています。
AI・IoT・ロボット等によるお客様工場への貢献、自社工場の自働化・見える化、またICTツール等によるバックオ
フィスの生産性向上・多様な働き方への貢献等、あらゆる局面でデジタルによる会社の変革を推進してまいりま
す。また、デジタル技術を使いこなし、進化させるためには強い現場力が不可欠となるため、現場力の更なる強化
に取り組んでまいります。
トリニティグループは、これらの取り組みを通じて、これからの社会・地球に必要とされる会社を目指すこと
で、企業価値の向上に努めてまいります。
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2【サステナビリティに関する考え方及び取組】
当社は、2030年にありたい姿をまとめた「TRINITY VISION2030」において「テクノロジーで地球にやさしい未来
へ」を掲げ、脱炭素社会への貢献をはじめとする、持続可能な社会に向けた取り組みを進めています。
(1)ガバナンス
活動の指針として、2022年6月1日に「サステナビリティ方針」を策定いたしました。また、全常勤取締役及び
全部長が出席する「サステナビリティ推進会議」を毎月実施し、地球環境を中心とするサステナビリティ活動全般
について、全社横断的に議論・推進しています。
〈サステナビリティ方針〉
私たちは、社是「信頼と創造」のもと、安全・品質・お客様第一を大切にした企業活動を通じて、社会に必要とさ
れる会社を目指しています。熱・水・空気の総合エンジンジニアリング会社である私たちだからこそ提供できるテク
ノロジーで、地球に優しい未来へ貢献すること。そして、ともに働く多様な人材がSDGsの理念に共感し、自ら考え行
動すること。これらの取り組みを通して、現在から将来にわたり、私たちに関わる全ての皆様の幸せが広がり、持続
可能な発展につながるよう努力してまいります。
自然環境と生活環境に配慮した革新技術の開発・発展に絶えず努め、環境保全の取り組み、住み
環境
よい地球環境に貢献していきます。
トリニティ工業に関わる全てのステークホルダーのよろこびと感動を生むことを目指し、良き企
社会
業市民として、豊かな社会づくりに取り組みます。
関係法令の遵守はもちろんのこと、ステークホルダーの方々との対話等を通じて、オープンかつ
ガバナンス
クリーンで公正な企業活動に努めます。
〈推進体制〉
(2)リスク管理
サステナビリティに関する諸課題の中でも、気候変動問題は、早急な解決が求められる重要な社会課題です。
この気候変動に適切な対処ができない場合、温室効果ガス(GHG)排出に関する規制強化に伴う排出量低減に係る
コスト増加や事業への影響のリスク、当社および当社の関係会社並びにお客様の工場が異常気象に伴う大規模災害
により被災し、生産活動が停止するリスクなどがあると認識しております。
これらのリスクを抑制・管理するため、「サステナビリティ推進会議」にて全社横断的に対策を議論・推進して
おります。
(3)戦略
上記のリスクを低減するため、技術の力でCO2の削減、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。具体的には、
お客様の工場カーボンニュートラルに貢献する環境技術の開発・提供及び自社工場のカーボンニュートラルに向け
たプロジェクト「工場CO2ゼロチャレンジ」の取り組みを推進していきます。
お客様の工場カーボンニュートラルへの貢献につきましては、塗装工程に「超高塗着エアレス塗装」「ドライ
ブース」等の革新技術の導入を進め、今後とも更なる革新技術の開発と提供に取り組んでまいります。
また、自社工場での「工場CO2ゼロチャレンジ」では、日常改善などの省エネ活動をはじめ、革新技術や再生可
能エネルギーの導入等を進めております。CO2排出量の「見える化」を行うとともに、生産活動に伴うCO2排出量低
減の長期的な目標及びロードマップを策定し、「サステナビリティ推進会議」において、その進捗状況の確認など
を行っております。
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(4)指標及び目標
自社工場 CO2排出量削減目標(2013年比)
2025年 2030年
25%削減 35%削減
自社工場 CO2排出量実績
2013年 2021年 2022年
10,201t-CO2 9,517t-CO2
13,498t-CO2
(前年比12%減、2013年比24%減) (前年比7%減、2013年比29%減)
CO2排出量が足下で大幅に減少したのは、半導体不足等の影響による生産減が影響していると考えられます。今
後、生産量の増加の際にも、CO2排出量の抑制、削減を実現すべく、更なる生産の効率化・省エネ技術の採用・再
生エネルギーの導入を進めます。
(5)人的資本(戦略並びに指標及び目標)
・人材の育成及び社内環境整備に関する方針
①人材教育
当社は、中長期な視点からの人材育成が会社の基軸と考え、たくましい人材(=自立心を持つプロフェッショ
ナル集団の育成を図っています。当社の教育体系は、基礎知識習得の「全社教育」、階層ごとに必要な知識を習
得する「階層別教育」、各部門の基礎知識向上を図る「部門教育」、さらに各部門の専門知識向上及び技能向上
を図る「専門教育」からなり、全ての社員を対象として取り組んでいます。
②人材の採用
当社は、計画に沿った新卒及び中途採用を行っており、国籍や性別等にとらわれず、ダイバーシティを意識し
た採用を進めております。また、百年に一度の大変革期を担うグローバル人材を育成するため、近年では外国人
留学生採用の強化にも取り組んでおります。
③女性活躍推進
管理職候補の選抜を行い、選抜者への昇格昇進フォロー・外部セミナーへの積極的な参加を推進し、女性管理
職の登用に向けた支援をしてまいります。また、女性の働き方支援として、産休・育休後の復帰の不安解消をサ
ポートし、仕事と育児をしやすい環境を整える働き方支援、職種・階級に合わせたスキルアップをサポートする
教育支援、こどもの成長に伴う出費を充実した福利厚生でサポートする経済支援を行ってまいります。
④女性社員の比率向上
新卒採用につきましては、会社ホームページでの女性社員の活躍等の掲載や女性先輩社員との座談会を実施
し、女性社員の採用強化に取り組んでおります。
さらに、出産、配偶者の転勤等を理由に退職する社員に向けたカムバック制度導入や法定を上回る育児休業及
び短時間勤務制度の充実を図ることで、職場環境の魅力向上に努めてまいります。
指標 目標(2025年度までに)(%) 実績(当事業年度)(%)
女性社員比率 18.0以上 15.6
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3【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関連する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営
成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとお
りであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
① 経済状況
当社グループの取引の重要な部分を占める自動車業界の販売台数及び設備投資計画は当社グループの経営成績と
財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、ステークホルダーの期待に応える環境負荷の低い・競争力のある設備の開発と自動車業界外
への販売拡大に取り組んでおります。
② 原材料価格の変動
当社グループの調達コストの中で大きな割合を占める樹脂材料や鉄鋼材料をはじめとする原材料の価格は、国際
商品市況の影響を受けて大きく変動することがあります。原材料価格の動向は、当社グループの経営成績と財務状
況に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、原材料価格の上昇については、製品価格への反映や歩留り向上によって材料コストの低減を
図っております。
③ 為替レートの変動
為替レートの変動は、当社グループの海外との取引の円換算額及び連結財務諸表作成時における海外子会社の外
貨建財務諸表の円換算額等に影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、海外商流の適正化を図り、為替レートの影響を極力低減するとともに、必要に応じて為替予約
取引を利用することで、将来の為替変動リスクを回避するよう努めております。
④ 地震等の災害発生にともなうリスク
当社グループは、製造ラインの中断による影響を最小限にするために、定期的な設備点検等をおこなっておりま
すが、大規模な災害が発生した場合、生産活動が停止し、経営成績と財務状況に重要な影響を与える可能性があり
ます。
当社グループでは、大規模な災害を想定し、安全対策や事業継続・早期復旧のために事業継続計画(BCP)を策
定しております。
⑤ 新型コロナウイルス感染症等の異常事態リスク
当社グループは、新型コロナウイルス感染症拡大のようなパンデミックが当社の想定を超える規模で発生し、事
業運営が困難になった場合、当社グループの財政状態や経営成績等に大きな影響を与える可能性があります。
当社グループでは、新型コロナウイルス感染症に対して在宅勤務、出張制限、毎日の検温等の従業員の安全と健
康を最優先にした対応の徹底を図っております。
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4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症による規制の緩和により個人消費や設備投資
は緩やかに持ち直しの動きがみられるものの、半導体をはじめとする物資の世界的な供給制約などにより、依然と
して不透明な状況が続いております。当社グループにおきましても、半導体不足等による主要取引先の生産調整に
伴い、部品事業の生産・販売の減少及び設備事業の塗装設備納入等の減少により、厳しい経営環境となりました。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、設備部門では、既受注プロジェクトの着実な遂行、塗装
機器の収益拡大、カーボンニュートラルを中心とする技術革新、更なる非自動車産業への拡販、新製品の開発に取
り組んでまいりました。
自動車部品部門では、供給責任を果たしながら大幅な需要変動への柔軟な対応、大型成型品の生産拡大等を通じ
お客様の期待に応えるとともに、異業種など新たな領域への拡大や変種変量に強い柔軟な生産体制の構築に取り組
んでまいりました。
その結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は290億4千7百万円と前年同期に比べ51億1千4百万円
(15.0%減)の減収となりました。
営業利益は9億6千5百万円と前年同期に比べ9億6千6百万円(50.0%減)の減益、経常利益は14億7千1百
万円と前年同期に比べ8億6千3百万円(37.0%減)の減益、親会社株主に帰属する当期純利益は12億6千7百万
円と前年同期に比べ5億4千5百万円(30.1%減)の減益となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
・設備部門
設備部門は、塗装設備納入等の減少により売上高は214億8千8百万円と前年同期に比べ52億5千5百万円
(19.7%減)の減収、営業利益は27億7千6百万円と前年同期に比べ8億3千6百万円(23.2%減)の減益とな
りました。
・自動車部品部門
自動車部品部門は、内装部品及び外装部品の生産・販売の増加により売上高は75億5千8百万円と前年同期に
比べ1億4千1百万円(1.9%増)の増収となった一方、営業損失は3千7百万円(前年同期は営業利益4千7
百万円)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、138億9千3百万円となり、前連結
会計年度末より28億2千8百万円(前年同期比25.6%増)増加となりました。各キャッシュ・フローの状況は次の
とおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は43億4千万円(前年同期比105.8%増)となりました。これは主に、売上債権の
減少額30億7百万円、税金等調整前当期純利益17億8千9百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は7億7千4百万円(前年同期比41.3%減)となりました。これは主に、有形固
定資産の取得による支出13億6千4百万円、投資有価証券の売却による収入5億4千3百万円によるものであり
ます。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は9億5千8百万円(前年同期比38.7%増)となりました。これは主に、配当金
の支払額5億5千3百万円によるものであります。
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③ 生産、受注及び販売の状況
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 生産高(千円) 前年同期比(%)
設備部門 21,488,913 △19.7
自動車部品部門 7,558,602 1.9
合計 29,047,516 △15.0
(注)1 金額は、販売価格によっております。
2 当社は受注生産を主としておりますので、本表は販売実績と同一のものを掲げております。
b.受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
受注高 前年同期比 受注残高 前年同期比
セグメントの名称
(千円) (%) (千円) (%)
設備部門 25,128,527 △8.3 10,324,583 58.4
自動車部品部門 7,558,602 1.9 - -
合計 32,687,130 △6.2 10,324,583 58.4
(注) 金額は、販売価格によっております。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 販売高(千円) 前年同期比(%)
設備部門 21,488,913 △19.7
自動車部品部門 7,558,602 1.9
合計 29,047,516 △15.0
(注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
前連結会計年度 当連結会計年度
相手先
販売高(千円) 割合(%) 販売高(千円) 割合(%)
豊田通商株式会社 6,968,705 20.4 6,692,215 23.0
株式会社豊通マシナリー 5,002,198 14.6 4,404,014 15.2
トヨタ自動車株式会社 380,302 1.1 539,685 1.9
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(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
す。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成され
ております。
当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財務状態、経営成績及びキャッ
シュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値
や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結
果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについ
ては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に
記載のとおりであります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響等不確実性が大きく、将来の業績予想等に反映させることが難しい要
素もありますが、現時点における入手可能な情報をもとに検証等を行っております。
② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
当連結会計年度末における総資産は、0.2%減少し、387億1千5百万円となりました。要因については、次
のとおりであります。
(資産)
流動資産は、前連結会計年度末に比べて2.7%増加し、261億4千7百万円となりました。これは主に、受取
手形、売掛金及び契約資産が30億4千9百万円減少した一方、現金及び預金が27億9千9百万円増加、その他
が6億8千7百万円増加したことによります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて5.7%減少し、125億6千7百万円となりました。これは主に、長期
貸付金が7億3千1百万円減少したことによります。
(負債)
流動負債は、前連結会計年度末に比べて4.5%減少し、92億9千1百万円となりました。これは主に、契約
負債が3億3千1百万円増加した一方、支払手形及び買掛金が3億8千8百万円減少、電子記録債務が2億9
千3百万円減少したことによります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて2.5%減少し、14億6千4百万円となりました。これは主に、退職
給付に係る負債が1億6千7百万円増加した一方、繰延税金負債が1億6千5百万円減少、リース債務が2千
7百万円減少したことによります。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて4.2%減少し、107億5千6百万円となりました。
(純資産)
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1.5%増加し、279億5千9百万円となりました。
b.経営成績の分析
事業全体の状況
当連結会計年度の売上高は290億4千7百万円と前年同期に比べ51億1千4百万円(15.0%減)の減収とな
りました。
営業利益は9億6千5百万円と前年同期に比べ9億6千6百万円(50.0%減)の減益、売上高営業利益率は
3.3%となりました。
営業外収益は、前年同期に比べ持分法による投資利益が8千8百万円増加となったことなどにより、前年同
期に比べ1億9百万円(26.3%増)増加し5億2千8百万円となりました。
営業外費用は、支払補償費が5百万円発生したことなどにより、前年同期に比べ6百万円(39.8%増)増加
し2千2百万円となりました。
以上の結果、経常利益は14億7千1百万円と前年同期に比べ8億6千3百万円(37.0%減)の減益、親会社
株主に帰属する当期純利益は12億6千7百万円と前年同期に比べ5億4千5百万円(30.1%減)の減益となり
ました。
c.資本の財源及び資金の流動性についての分析
1)キャッシュ・フロー
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当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状
態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フロー
の状況」に記載のとおりであります。
2)資金需要
当社グループの資金需要の主なものは、設備投資などの長期資金及び製造費用、販売費及び一般管理費等の
運転資金であります。
3)財務政策
当社グループは長期資金、運転資金ともに内部資金により充当し、不足が生じた場合は借入により資金調達
することとしております。
d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、株主重視の視点、経営効率の評価基準として総資産利益率(ROA)や株主資本利益率
(ROE)、売上高営業利益率を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度における「総資産利
益率(ROA)」は3.3%(前年同期比1.4%減少)、「株主資本利益率(ROE)」は4.7%(前年同期比2.2%減
少)、「売上高営業利益率」は3.3%(前年同期比2.4%減少)となりました。引き続きこれらの指標につきま
しては、改善されるよう取り組んでまいります。
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5【経営上の重要な契約等】
当連結会計年度において、経営上の重要な契約等は行われておりません。
6【研究開発活動】
当社グループの研究開発活動は、環境、低コスト、高品質等の社会的な要求に応えるため、現有製品から次世代技
術に至る幅広い分野での研究開発に取り組んでおります。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は 587 百万円であります。
セグメント別の研究開発活動を示すと、次のとおりであります。
(1)設備部門
自動車塗装設備・装置を中心に、省資源・省エネルギー等の環境課題に対応した開発と低コスト・高品質製品に
対応した開発を進めております。
このほか、次世代主力商品の核となる新塗装技術の開発にも、継続して取り組んでおります。
(2)自動車部品部門
自動車内外装部品の新加飾方法、材料、意匠開発を進めておりますが、特に、高い環境性と意匠性を併せ持つ次
世代の加飾技術開発に、全力をあげて取り組んでおります。
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第3【設備の状況】
1【設備投資等の概要】
当連結会計年度の設備投資総額は 1,484,700 千円であり、セグメントごとの設備投資について示すと、次のとおり
であります。
設備部門については、自動車塗装設備・装置開発のための実験研究用設備を中心に 77,145 千円の設備投資を実施し
ました。
なお、重要な設備の除却または売却はありません。
自動車部品部門については、新製品切替のための金型・治具製作を中心に 1,239,604 千円の設備投資を実施しまし
た。
なお、重要な設備の除却または売却はありません。
2【主要な設備の状況】
当社グループにおける主要な設備は、次のとおりであります。
提出会社
2023年3月31日現在
帳簿価額(千円)
従業員
事業所名 セグメント
設備の内容 機械装置 工具、器 数
(所在地) の名称 建物及び 土地 リース資
及び運搬 具及び備 合計 (名)
構築物 (面積㎡) 産
具 品
本社 設備部門 管理・販売
215,766
(愛知県豊田 自動車部品 及び研究開 365,665 88,931 50,048 70,308 790,721 302
(25,827)
市柿本町) 部門 発施設
塗装プラン
ト・塗装機
豊田工場 設備部門
器・産業機 1,904,201
(愛知県豊田 自動車部品 762,553 956,177 19,226 324,329 3,966,488 367
械及び自動 (101,389)
市桂野町) 部門
車部品製造
設備
三好工場
自動車部品 自動車部品 2,377,266
(愛知県みよ 393,710 120,164 - 52,659 2,943,801 45
部門 製造設備 (28,793)
し市)
(注)1 帳簿価額には建設仮勘定は含まれておりません。
2 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
3【設備の新設、除却等の計画】
重要な設備の新設及び除却等の計画はありません。
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第4【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 50,000,000
計 50,000,000
②【発行済株式】
事業年度末現在発行数 提出日現在発行数
上場金融商品取引所名又は登
種類 (株) (株) 内容
録認可金融商品取引業協会名
(2023年3月31日) (2023年6月23日)
東京証券取引所 単元株式数
18,220,000 18,220,000
普通株式
スタンダード市場 100株
18,220,000 18,220,000
計 - -
(2)【新株予約権等の状況】
①【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
②【ライツプランの内容】
該当事項はありません。
③【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本準備金 資本準備金
資本金増減額 資本金残高
年月日 総数増減数 総数残高 増減額 残高
(千円) (千円)
(千株) (千株) (千円) (千円)
1985年10月31日
2,500 18,220 525,000 1,311,000 525,000 668,522
(注)
(注)第三者割当 2,500千株
発行価格 420円
資本組入額 210円
(5)【所有者別状況】
2023年3月31日現在
株式の状況(1単元の株式数 100 株)
単元未満
株式の状
区分 政府及び 外国法人等
金融商品 その他の 個人その 況
地方公共 金融機関 計
取引業者 法人 他 (株)
団体 個人以外 個人
9 23 49 53 4 2,569 2,707
株主数(人) - -
所有株式数
10,512 1,863 77,826 19,162 3 72,783 182,149 5,100
-
(単元)
所有株式数の割合
5.78 1.02 42.72 10.52 0.00 39.96
- 100.00 -
(%)
(注) 自己株式2,164,402株は、「個人その他」に21,644単元、「単元未満株式の状況」に2株含まれております。
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(6)【大株主の状況】
2023年3月31日現在
発行済株式(自
己株式を除
所有株式数
氏名又は名称 住所 く。)の総数に
(千株)
対する所有株式
数の割合(%)
5,895 36.72
トヨタ自動車株式会社 愛知県豊田市トヨタ町1番地
BBH FOR FIDELITY
LOW-PRICED STOCK
245 SUMMER STREET BOSTON,MA 02210
FUND(PRINCIPAL AL
813 5.17
U.S.A
L SECTOR SUBPORTF
(東京都千代田区丸の内二丁目7番1号)
OLIO)(常任代理人 株式会社三
菱UFJ銀行)
580 3.62
豊田通商株式会社 愛知県名古屋市中村区名駅四丁目9番8号
358 2.23
株式会社三井住友銀行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号
336 2.09
株式会社三菱UFJ銀行 東京都千代田区丸の内二丁目7番1号
272 1.70
株式会社タナベスポーツ 大阪府大阪市中央区松屋町住吉5番4号
239 1.49
株式会社河上澄夫商店 愛知県豊田市常盤町三丁目15番地
229 1.43
原田 義久 愛知県碧南市
218 1.36
安冨 次子 兵庫県宝塚市
200 1.25
株式会社豊田自動織機 愛知県刈谷市豊田町二丁目1番地
9,142 57.06
計 -
(7)【議決権の状況】
①【発行済株式】
2023年3月31日現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 - - -
議決権制限株式(自己株式等) - - -
議決権制限株式(その他) - - -
(自己保有株式)
2,164,400
普通株式
完全議決権株式(自己株式等) - -
(相互保有株式)
2,000
普通株式
16,048,500 160,485
完全議決権株式(その他) 普通株式 -
5,100
単元未満株式 普通株式 - -
18,220,000
発行済株式総数 - -
160,485
総株主の議決権 - -
(注) 「単元未満株式」欄の普通株式には、当社所有の自己株式2株が含まれております。
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②【自己株式等】
2023年3月31日現在
発行済株式総
自己名義所有 他人名義所有 所有株式数の 数に対する所
所有者の氏名又は名称 所有者の住所
株式数(株) 株式数(株) 合計(株) 有株式数の割
合(%)
(自己保有株式) 愛知県豊田市柿本町
2,164,400 2,164,400 11.88
-
トリニティ工業株式会社 一丁目9番地
(相互保有株式) 群馬県太田市小舞木町
2,000 2,000 0.01
-
旭鉄工株式会社 399番地2号
2,166,400 2,166,400 11.89
計 - -
2【自己株式の取得等の状況】
【株式の種類等】 会社法第155条第3号及び会社法第155条第7号による普通株式の取得
(1)【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(2)【取締役会決議による取得の状況】
区分 株式数(株) 価額の総額(千円)
取締役会(2022年8月31日)での決議状況 450,000 301,050
当事業年度前における取得自己株式 - -
当事業年度における取得自己株式 420,300 281,180
残存授権株式の総数及び価額の総額 29,700 19,869
当事業年度の末日現在の未行使割合(%) 6.6 6.6
当期間における取得自己株式 - -
提出日現在の未行使割合(%) 6.6 6.6
(3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分 株式数(株) 価額の総額(千円)
当事業年度における取得自己株式 48 32
当期間における取得自己株式 - -
(注) 当期間における取得自己株式数には、2023年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取り
による株式数は含めておりません。
(4)【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
当事業年度 当期間
区分
処分価額の総額 処分価額の総額
株式数(株) 株式数(株)
(千円) (千円)
引き受ける者の募集を行った取得自己株式 - - - -
消却の処分を行った取得自己株式 - - - -
合併、株式交換、会社分割に係る移転を行った
- - - -
取得自己株式
その他(-) 42,300 37,520 - -
保有自己株式数 2,164,402 37,520 2,164,402 -
(注) 当期間における保有自己株式数には、2023年6月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取り
による株式数は含めておりません。
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3【配当政策】
当社の配当政策については、配当による株主各位への利益還元を経営の最重要政策のひとつとして重視すると共
に、将来にわたる社業の安定と発展の為に内部留保を充実し、株主各位の利益を長期的に確保することが重要である
と考えております。
内部留保につきましては、企業体質の強化に向けて財務体質の充実を図りながら、新商品・次世代商品の研究開発
投資、経営体質の効率化・強靭化等の資金需要に充当いたします。
このような考えに基づき、当事業年度の配当につきましては、期末配当金を1株当たり15円とし、中間配当金15円
とあわせて年間30円とさせていただきました。
当社は、取締役会の決議によって、会社法第454条第5項に規定する中間配当をすることができる旨を定款に定め
ており、剰余金の配当は、中間配当および期末配当の年2回を基本としております。また、会社法第459条第1項各
号に掲げる事項を定めることができる旨を定款に定めておりますが、配当の決定機関は、中間配当につきましては取
締役会、期末配当につきましては株主総会としております。
(注) 基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、次のとおりであります。
配当金の総額 1株当たり配当額
決議年月日
(千円) (円)
2022年10月31日
240,833 15.00
取締役会
2023年6月23日
240,833 15.00
定時株主総会
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4【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】
① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
・基本的な考え方
当社は、社是『信頼と創造』を理念に、株主の皆様やお客様をはじめ、取引先、地域社会、従業員等のス
テークホルダーとの良好な関係を築き、お客様に満足していただける商品を提供することにより長期的な企業
価値の維持向上を図ることが重要と考えております。
こうした考え方のもとに経営の効率性と企業活動の健全性・透明性を維持・向上するため、コーポレート・
ガバナンスの充実を図っております。
・基本方針
(1)株主の権利・平等性の確保に努めます。
(2)株主以外のステークホルダー(お客様、取引先、地域社会、従業員等)との適切な協働に努めます。
(3)適切な情報開示と透明性の確保に努めます。
(4)透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うため、取締役会の役割・責務の適切な遂行に努めます。
(5)株主との建設的な対話に努めます。
② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由
当社は、代表取締役社長が議長となる取締役会を原則毎月1回開催し、業務執行の意思決定機関及び取締役
の業務執行の監督機関として、法令または定款に定められた事項、経営上重要な事項に対する審議、決議を
行っております。取締役会は12名の取締役で構成(うち1名が社外取締役)するとともに、監査役4名(うち
社外監査役3名)も出席することで、取締役の業務執行に対し監査を行う体制を構築しております。
また、当社は監査役制度を採用し、原則毎月1回の監査役会を開催しております。監査役は各々の専門分野
における幅広い経験や見識を有し、客観的な立場から、取締役会の他、重要な会議体へ必要に応じ出席し、取
締役の職務の執行状況の監査、助言を行うとともに、当社の内部統制に資するべく、会計監査人、内部監査室
との連携に努めております。
また、代表取締役社長直轄の組織として内部監査室を設置し、業務執行ラインから独立し、管理や業務手続
など内部統制の実地監査を行うとともに、定期的に監査結果を経営者に報告する機会を設け、問題の是正を行
う体制を整えております。
会計監査人については、EY新日本有限責任監査法人と監査契約を締結し、会社法監査及び金融商品取引法監
査を受けております。
業務執行体制としては、11名の常勤取締役と1名の常勤監査役で構成される経営会議を設置し、業務執行の
迅速性を確保すべく、原則週1回の頻度で、業務執行に関する事項につき報告、決議を行っております。な
お、法令または定款に定められた事項及び経営上重要な事項については経営会議で十分な審議を行った後、取
締役会に上程することとしております。併せて、業務執行部門毎に担当する役員を配置し、各々の役割、責任
を明確にすることで、業務執行の迅速性と実効性を確保しております。
また、当社では、当社に潜在するリスクをつぶさに洗い出し、継続的なリスク低減対策とその活動フォロー
を行っております。特にコンプライアンス委員会においては、代表取締役社長を議長とし、四半期毎に開催す
ることで、当社グループの事業運営に係る法令、定款及び社内規程等の遵守状況の確認および継続的なコンプ
ライアンスリスクの低減活動を実施しております。
以上のとおり、経営監督体制が十分に整い、機能しているとの認識から、当社は現状の体制を採用していま
す。
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当社のコーポレート・ガバナンス体制図
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③ 企業統治に関するその他の事項
1)内部統制システムの整備に関する基本方針
a.取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
(1)法令・定款及び当社の経営理念を遵守するための諸規程を整備する。
(2)法令知識等に関する研修等を通じて、法令及び定款に則って行動するよう徹底する。
(3)職務の執行にあたっては、取締役会や経営会議等の会議体で総合的に検討した上で意思決定を行う。
b.取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制
取締役の職務の執行に係る情報は、法令及び社内規程に基づき、適切に保存及び管理を行う。
c.損失の危険の管理に関する規程その他の体制
(1)予算制度や稟議制度により、組織の横断的な牽制に基づいた業務の執行を行う。
(2)環境、安全、災害等のリスク及びコンプライアンスについて、各担当部署が必要に応じて規則を作成
し、管理する。
(3)災害等の発生に備えてマニュアルの整備や訓練を実施し、必要に応じて保険付保等を行うなどリスクの
分散を図る。
d.取締役の職務の執行が効率的に行われていることを確保するための体制
(1)中期の経営方針及び年度毎の会社方針に基づき、一貫した方針管理を行う。
(2)職務の執行に係る職務分掌及び社内規程を定め、各取締役の職務の執行が効率的に行われる体制を整備
し、業務の効率的な運営を図る。
e.使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
(1)コンプライアンス教育を実施し、法令及び社内規程の周知徹底を図る。
(2)内部監査室による社内規程等に基づく内部監査を実施する。
(3)内部通報制度としてヘルプラインを設け、コンプライアンス違反を未然に防ぐ体制を整備する。
f.株式会社並びにその親会社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制
グループ全体で経営理念や行動指針の浸透を図り、健全な内部統制環境の醸成を図る。また、グループ各
社との意見交換や情報交換を行い、グループ内の人的交流を通じて、業務の適正性を確認する。
(1)子会社の取締役等の職務の執行に係る事項の当社への報告に関する体制
子会社の経営上の重要事項に関しては、当社の事前承認または当社への報告を求めるとともに、当社の
取締役会等において審議する。
(2)子会社の損失の危険の管理に関する規程その他の体制
子会社の取締役に対して、リスク管理体制を整備し、重大リスクについて速やかに当社に報告すること
を求めるとともに、コンプライアンスに係る施策・整備・運用状況を審議し、連携をとって問題把握と解
決を行う。
(3)子会社の取締役等の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
子会社に対して、取締役会等の会議を開催し、業務執行上の重要課題について報告・検討し、業務が効
率的に行われるよう求める。
(4)子会社の取締役等及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
子会社を対象とするコンプライアンス教育を実施し、子会社のコンプライアンス体制の整備状況につき
定期的な点検を実施する。また、子会社が設置する内部通報窓口を通じて法令遵守及び企業倫理に関する
情報の早期把握と解決を図らせる。
g.監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項、当該使
用人の取締役からの独立性に関する事項、及び当該使用人に対する監査役の指示の実効性の確保に関する事
項
(1)監査役は、必要に応じて監査役会の職務を補助すべき使用人を指名できるものとする。
(2)監査役会からその職務を補助すべき使用人を求められた場合、当該使用人を置くこととし、監査役は監
査業務に必要な事項を指示することができる。
(3)当該使用人は、その指示に関して監査役の指揮命令に従い、取締役、部門責任者の指揮命令を受けない
ものとし、その人事に関しては、事前に監査役会または常勤監査役の同意を得る。
h.監査役への報告に関する体制及び当該報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受
けないことを確保するための体制
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(1)当社及び子会社の取締役及び使用人は、当社または子会社に著しい損害を及ぼす恐れのある事実を発見
した場合は、直ちに監査役に報告する。
(2)当社及び子会社の取締役及び使用人は、監査役の求めに応じ、定期的または随時、報告を行う。
(3)内部通報制度を定め、当社及び子会社の通報・相談体制を確保するとともに、重要な通報案件について
は監査役に報告し、情報の共有を図る。
また、通報者に対して、いかなる不利益な取扱いをしないことを定め、その旨を当社及び子会社の取締
役及び使用人に周知徹底する。
i.監査役の職務の執行について生ずる費用の前払いまたは償還の手続その他の当該職務の執行について生ず
る費用または債務の処理に係る方針に関する事項
監査役が職務の執行に関して生ずる費用の前払いまたは償還等の請求をした時は、当該監査役の職務に必
要ないと認められた場合を除き、速やかに当該請求に基づき支払いを行う。
j.その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制
(1)監査役と代表取締役社長とは定期的な情報交換の場を通じ、情報の共有化を図る。
(2)監査役は、重要な会議体への出席、重要書類の閲覧をする。また、必要に応じ、使用人に説明を求め
る。
(3)監査役は、会計監査人から会計監査内容について説明を受け、情報の交換を行う。
④ 責任限定契約の内容の概要
当社と社外取締役及び社外監査役は、会社法第427条第1項の規定により、同法第423条第1項に定める損害賠
償責任を限定する契約を締結しており、当該契約に基づく賠償責任限度額は、法令の定める額としております。
⑤ 取締役の定数
当社の取締役は18名以内とする旨を定款で定めております。
⑥ 取締役の選任の決議要件
当社は、取締役の選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出
席し、その議決権の過半数をもって行う旨を定款で定めております。
⑦ 株主総会決議事項を取締役会で決議することができる事項及び理由
a.自己の株式の取得
当社は、資本政策の機動性を確保するため、会社法第165条第2項に定める取締役会決議によって市場取
引等により自己株式を取得することができる旨を定款で定めております。
b.剰余金の配当等
当社は、機動的な資本政策及び配当政策を実施できるよう、会社法第454条第5項に定める剰余金の配当
(中間配当)を取締役会決議により可能とする旨を定款で定めております。
⑧ 株主総会の特別決議要件
当社は、株主総会の円滑な運営を行うため、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件につい
て、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2
以上をもって決議を行う旨を定款で定めております。
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⑨ 取締役会の活動状況
当事業年度において当社は取締役会を原則月1回開催しており、個々の取締役の出席状況については次のとお
りであります。
氏名 開催回数 出席回数
玉木 利明 13回 13回
細江 昌樹 13回 13回
飯田 基博 13回 13回
乗安 弘治 13回 13回
高林 伸二 13回 13回
井村 明広 13回 13回
久米 潤一郎 13回 13回
飯塚 康弘 13回 13回
仲 哲雄 3回 3回
成田 年男 13回 13回
光田 禎宏 13回 13回
伊藤 恵一 10回 10回
金子 芳樹 13回 11回
(注)1.開催回数が異なるのは、就任時期の違いによるものです。
2.仲哲雄氏は、2022年6月24日開催の第88期定時株主総会の終結の時をもって退任しました。
取締役会における具体的な検討内容として、「取締役会規程」に従い、法令または定款に定められた事項、株
主総会の決議により委任された事項及び経営上重要な事項に対する審議・決議を行っております。
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(2)【役員の状況】
① 役員一覧
男性 16 名 女性 -名 (役員のうち女性の比率 -%)
所有株
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 式数
(千株)
1981年4月 トヨタ自動車工業株式会社入社
2008年12月 トヨタ自動車株式会社スタンピングツール部
長就任
取締役社長
2010年6月 同社生技管理部長就任
(代表取締役)
2013年4月 同社常務理事就任
玉木 利明 1958年1月5日 (注)3 32
経営全般
2013年4月 同社堤工場長、高岡工場長就任
安全統括
2016年4月 当社顧問就任
2016年6月 当社取締役副社長就任
2017年6月
当社取締役社長就任(現任)
1982年4月 トヨタ自動車工業株式会社入社
2010年1月 トヨタ自動車株式会社中ア中業務部長就任
取締役副社長
2012年5月 同社アフリカ部長就任
(代表取締役)
2014年1月 ドイツトヨタ有限会社会長就任
社長補佐 細江 昌樹 1959年10月16日 (注)3 15
2017年2月 当社顧問就任
経営全般
2017年6月 当社専務取締役就任
地域・事業統括
2022年6月
当社取締役副社長就任(現任)
1987年4月 トヨタ自動車株式会社入社
2009年1月 同社田原工場第2製造部次長就任
2010年1月 同社田原工場第1製造部長就任
2011年4月 同社田原工場組立部長就任
専務取締役
2014年1月 トヨタサウスアフリカモータース株式会社
飯田 基博 1965年4月1日 (注)3 14
部品部門統括
副社長就任
2020年1月 トヨタ自動車株式会社田原工場車体部長就任
2021年1月 当社理事就任
2021年6月
当社専務取締役就任(現任)
1984年4月 トヨタ自動車株式会社入社
2005年1月 トヨタ自動車(中国)投資有限公司副総経理
就任
専務取締役
2010年1月 トヨタ自動車株式会社中国部業務室主査就任
管理部門統括
2012年1月 同社関連事業室主査就任
乗安 弘治 1962年2月26日
(注)3 13
デジタル統括
2014年1月 国瑞汽車有限公司董事協理就任
リスク管理統括
2015年4月 当社理事就任
2015年6月 当社常務取締役就任
2020年6月
当社専務取締役就任(現任)
1986年4月 トヨタ自動車株式会社入社
2010年1月 同社田原工場第2製造部技術員室長就任
2011年4月 同社田原工場塗装成形部主査就任
2011年5月 トヨタサウスアフリカモータース株式会社
ディビジョナルシニアエグゼクティブコー
常務取締役
ディネーター就任
開発部門統括 高林 伸二 1963年5月10日 (注)3 13
2014年6月 トヨタ自動車株式会社田原工場工務部工場企
設備部門副統括
画室主査就任
2019年1月 同社田原工場工務部原価管理室主査就任
2021年1月 当社理事就任
2021年6月
当社常務取締役就任(現任)
1983年4月 トヨタ自動車株式会社入社
2014年1月 同社塗装生技部塗装計画室技範就任
2016年1月 国瑞汽車有限公司理事就任
2019年1月 トヨタ自動車株式会社第1材料技術部塗装設
常務取締役
井村 明広 1960年7月16日 (注)3 11
計室技範就任
三好工場長
2019年10月 当社理事就任
2020年6月 当社取締役就任
2022年6月 当社常務取締役就任(現任)
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所有株
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 式数
(千株)
1991年7月 当社入社
2009年6月 THAI TRINITY CO.,LTD.社長就任
常務取締役
2014年2月 当社A&Gプラント事業部P/J企画室長就
設備部門統括 久米 潤一郎 1963年3月20日 (注)3 7
任
開発部門副統括
2016年6月 当社取締役就任
2021年6月 当社常務取締役就任(現任)
1988年4月 当社入社
2013年1月 当社A&Gプラント事業部安全技術副部長就
常務取締役
任
安全健康部門
2015年1月 当社設備事業部第2営業室九州営業所長就任
成田 年男 1965年4月27日 (注)3 6
BCP
2017年7月 当社設備事業部営業部長就任
設備部門
2019年6月 当社取締役就任
2023年6月
当社常務取締役就任(現任)
1986年4月 当社入社
2009年6月 当社A&Gプラント事業部第1設計エンジニ
アリング部第11設計室長就任
取締役
2015年1月 当社設備事業部第1設計エンジニアリング副
開発部門 光田 禎宏 1965年9月12日 (注)3 6
部長就任
設備部門
2015年7月 当社設備事業部第1設計エンジニアリング部
長就任
2021年6月
当社取締役就任(現任)
1990年4月 当社入社
2008年1月 当社部品事業部企画営業部営業企画室長就任
2012年7月 当社A&Gプラント事業部企画営業部第2営
業室長就任
取締役
伊藤 恵一 1967年1月12日 (注)3 5
2013年7月 当社A&Gプラント事業部企画営業部第1営
設備部門
業室長就任
2021年1月 当社設備事業部営業副部長就任
2022年6月
当社取締役就任(現任)
1989年4月 当社入社
2013年1月 当社部品事業部生産技術部内外装生技室長就
任
取締役
2014年9月 東莞佳立汽車飾件有限公司董事総経理就任
山田 智博 1966年7月2日 (注)3 3
部品部門
2019年1月 当社部品事業部企画副部長就任
2021年1月 丘比克(天津)転印有限公司董事総経理就任
2023年6月
当社取締役就任(現任)
1972年4月 トヨタ自動車工業株式会社入社
1998年4月 トヨタクレジットカナダ株式会社取締役社長
就任
2001年1月 トヨタ自動車株式会社関連事業部長就任
(注)
2001年6月 トヨタ自動車企業年金基金常務理事就任
取締役 金子 芳樹 1949年8月16日
-
1,3
2005年6月 豊田鉄工株式会社常務取締役就任
2011年6月 同社取締役副社長就任
2014年6月 同社顧問就任
2015年6月 当社取締役就任(現任)
29/97
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所有株
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 式数
(千株)
1986年4月 当社入社
2004年4月 当社経理部主計室長就任
2006年6月 当社東京支店管理部管理室長就任
2007年4月 当社経営企画部経理室長就任
常勤監査役 青木 徹 1963年9月3日 (注)4 3
2015年1月 当社経営企画部長就任
2020年6月 当社理事就任
2021年6月 当社常勤監査役就任(現任)
1991年4月 トヨタ自動車株式会社入社
2009年6月 同社内外装生技部成形技術室長就任
2016年1月 同社堤工場組立部長就任
2020年1月 トヨタサウスアフリカモータース株式会社
チーフコーディネーティングエグゼクティブ
(注)
監査役 宮部 義久 1967年8月9日
-
就任
2,5
2021年1月 トヨタ自動車株式会社元町工場長就任(現
任)
2021年6月 当社監査役就任(現任)
2022年6月
フタバ産業株式会社取締役(現任)
2001年4月 トヨタ自動車株式会社入社
2012年1月 トヨタモーターヨーロッパ株式会社テクニカ
ルシニアマネージャー就任
(注)
2020年1月 トヨタ自動車株式会社資材・設備調達部資
監査役 本間 圭祐 1978年4月30日 -
2,4
材・物流室長就任
2022年1月 同社資材・設備調達部長就任(現任)
2022年6月 当社監査役就任(現任)
1988年10月 監査法人伊東会計事務所入所
2001年1月 中央青山監査法人社員就任
2006年9月 あらた監査法人代表社員就任
2012年7月 公認会計士山田美典事務所所長就任(現任)
2012年12月
税理士山田美典事務所所長就任(現任)
(注)
監査役 山田 美典 1961年9月9日 -
2013年7月 日本公認会計士協会主任研究員就任
2,5
2015年6月 株式会社東海理化電機製作所監査役就任(現
任)
2015年10月 株式会社ブラス取締役(現任)
2016年6月 当社監査役就任(現任)
128
計
(注)1 取締役 金子芳樹は、社外取締役であります。
2 監査役 宮部義久、本間圭祐、山田美典は、社外監査役であります。
3 取締役の任期は、2022年3月期に係る定時株主総会終結の時から2024年3月期に係る定時株主総会終結の時
までであります。
4 監査役の任期は、2023年3月期に係る定時株主総会終結の時から2027年3月期に係る定時株主総会終結の時
までであります。
5 監査役の任期は、2022年3月期に係る定時株主総会終結の時から2026年3月期に係る定時株主総会終結の時
までであります。
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② 社外役員の状況
当社は、社外取締役として金子芳樹の1名、社外監査役として宮部義久、本間圭祐、山田美典の3名を選任して
おります。また、金子芳樹、山田美典は上場証券取引所の定めに基づく独立役員に指定しております。
社外取締役金子芳樹は、当社の取引先である豊田鉄工株式会社の業務執行者でありましたが、同社との取引額は
売上高の1%未満であります。その他、特別な利害関係はありません。
社外監査役宮部義久はその他の関係会社であるトヨタ自動車株式会社の元町工場長であります。社外監査役本間
圭祐はその他関係会社であるトヨタ自動車株式会社の資材・設備調達部長であります。社外監査役山田美典は公認
会計士山田美典事務所所長及び税理士山田美典事務所所長でありますが、当社との利害関係はありません。
当社において社外取締役及び社外監査役の選任については、その独立性に関する基準または方針は設けておりま
せんが、専門分野を含めた幅広い経験や見識に基づく客観的かつ適切な監督及び監査といった役割を期待し、選任
しております。
③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部
統制部門との関係
社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との関係は、内部監査は、
内部監査室が行っており、業務活動に関して、運営状況、業務実施の有効性及び正確性、コンプライアンスの遵守
状況等について監査を行い、その結果を代表取締役社長に対して報告するとともに、業務の改善及び適切な運営に
向けての具体的な助言や勧告を行っております。また、内部監査室は、監査役とも密接な連携をとっており、監査
役は、内部監査状況を適時に把握できる体制になっております。
社外取締役は、経営の方針や経営改善、経営陣幹部の選解任その他の取締役会をはじめとする重要な意思決定等
について、監督を行い、経営陣・支配株主から独立した立場で意見を述べております。
監査役は、監査役会で策定した監査計画に基づいて、当社及び子会社の業務全般について、常勤監査役を中心と
して計画的かつ網羅的な監査を実施しております。また、取締役会その他の重要な会議に出席し、意見を述べるほ
か、取締役からの聴取、重要な決裁書類等の閲覧を通じ監査を実施しております。監査役は独立機関としての立場
から、適正な監視を行うため定期的に監査役会を開催し、打ち合わせを行い、また、会計監査人を含めた積極的な
情報交換により連携をとっております。
(3)【監査の状況】
① 監査役監査の状況
監査役は、取締役会の他、経営会議、コンプライアンス委員会等の社内の重要な会議体に出席し、必要に応
じて意見を述べるとともに、代表取締役社長、会計監査人及び内部監査室と定期的な情報交換を行い、取締役
の職務の執行について監視をしております。
現在、監査役を補助する者を1名選任し、監査役会の指揮のもと、監査役会の運営事務に当たらせておりま
す。
当事業年度において監査役会は毎月開催しており、個々の監査役の出席状況については次のとおりでありま
す。
氏名 開催回数 出席回数
青木 徹 13回 13回
宮部 義久 13回 13回
本間 圭祐 10回 10回
山田 美典 13回 13回
村尾 達志 3回 3回
(注)1.開催回数が異なるのは、就任時期の違いによるものです。
2.村尾達志氏は、2022年6月24日開催の第88期定時株主総会の終結の時をもって退任しました。
監査役会における具体的な検討事項として、取締役の職務の執行が適正になされているか、並びに取締役会
決議内容について検討いたしております。
② 内部監査の状況
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当社の内部監査は実効性を確保するため、代表取締役社長直轄の組織として内部監査室を設置し、業務執行
ラインから独立し、管理や業務手続など内部統制の実地監査を行うとともに、定期的に監査結果を経営者に報
告する機会を設け、問題の是正を行う体制となっております。
また、内部監査室が内部統制の有効性を評価しております。監査役は、当該部署より、監査計画や監査の方
法及び結果について、定期的あるいは必要に応じて報告を受けております。
③ 会計監査の状況
a.監査法人の名称
EY新日本有限責任監査法人
b.業務を執行した公認会計士
髙橋 浩彦(継続年数1年)
都 成哲(継続年数4年)
c.継続監査期間
41年
d.監査業務に係る補助者の構成
会計監査業務に係る業務補助者は公認会計士(5人)及びその他(13人)を構成員としております。
e.監査法人の選定方針と理由
当社は、会計監査人の選定及び評価に際しては、審査体制が整備されていること、監査日数、監査期間及
び具体的な監査実施要領並びに監査費用が合理的かつ妥当であること、さらに監査実績などにより総合的に
判断いたします。
f.監査役及び監査役会による監査法人の評価
外部会計監査人の監査実施状況や監査報告等を通じ、職務の実施状況の把握・評価を行っております。
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④ 監査報酬の内容等
a.監査公認会計士等に対する報酬
前連結会計年度 当連結会計年度
区分
監査証明業務に 非監査業務に 監査証明業務に 非監査業務に
基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円)
35,000 35,000
提出会社 - -
連結子会社 - - - -
35,000 35,000
計 - -
b.監査公認会計士等と同一のネットワーク(Ernst & Young)に属する組織に対する報酬(a.を除く)
前連結会計年度 当連結会計年度
区分
監査証明業務に 非監査業務に 監査証明業務に 非監査業務に
基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円) 基づく報酬(千円)
提出会社 - - - -
1,570 1,904
連結子会社 - -
1,570 1,904
計 - -
c.その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
d.監査報酬の決定方針
当社は、監査公認会計士等の監査計画、監査内容及び監査に要する時間等を十分に考慮し、当社監査役会
による同意の上、適切に監査報酬を決定しております。
e.監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
取締役が提案した会計監査人に対する報酬等に対して、当社の監査役会が会社法第399条第1項の同意をし
た理由は、日本監査役協会が公表する「会計監査人との連携に関する実務指針」を踏まえ、会計監査人の監
査計画、監査の実施状況及び報酬見積りの算出根拠などを確認し、検討した結果、同意いたしました。
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(4)【役員の報酬等】
① 役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針に係る事項
当社は、2021年5月26日開催の取締役会において、持続的・中長期的な企業価値向上と株主共同利益への貢献
意欲を後押しする報酬体系を構築すべく、取締役の個人別の報酬等の内容にかかる決定方針(以下、「決定方
針」という。)を決議しております。その内容は次のとおりです。
当社の社外取締役を除く取締役の報酬は、月額の固定報酬である基本報酬と、短期の業績連動報酬である賞
与、中長期の業績連動報酬である譲渡制限付株式により構成されております。
基本報酬は各取締役の役位等を考慮したうえで支給し、賞与は役位に応じて決定される基準額に、各事業年度
の連結営業利益に基づき設定される係数を乗じた額をベースとし、配当、従業員の賞与水準、他社の動向および
過去の支給実績などを総合的に勘案のうえ、毎年当該事業年度終了後の一定の時期に支給しております。譲渡制
限付株式については、株価変動のメリットとリスクを株主様と共有し、株価上昇及び企業価値向上への貢献意欲
を高めるべく、各取締役の役位等を勘案しその割当てられる株式数を決定するとともに、毎年、当該事業年度終
了後の一定の時期に支給します。
これらの報酬の構成割合については、役位やその年の業績によって異なるものの、おおよそ基本報酬が55%、
役員賞与が30%、譲渡制限付株式が15%で構成されております。また、社外取締役および監査役の報酬について
は、その性質を鑑み基本報酬のみとしております。
これら報酬の支給額又は割当てについては、取締役会決議に基づき委任された代表取締役社長により、株主総
会で決議された総額の範囲内において決定することとしております(当事業年度においては、2022年6月24日開
催の取締役会にて代表取締役社長に取締役の個人別の報酬額の具体的内容の決定を委任する旨の決議をしており
ます。)。その委任内容は、当社の業績等を踏まえた各取締役の基本報酬および賞与配分と譲渡制限付株式の割
当てであり、各取締役の職務状況に加え、当社を取り巻く経営環境を俯瞰する立場にある代表取締役社長へ委任
することが適当と判断し、これらの権限を委任しております。なお、監査役分については監査役の協議に基づ
き、株主総会で決議された総額の範囲内において決定されております。
当事業年度における取締役の個人別の報酬については、基本報酬、賞与、譲渡制限付株式が支給されておりま
すが、その支給に係る方針は、上述の決定方針と同様であるところ、取締役会は、当事業年度に係る取締役の個
人別の報酬等について、報酬等の内容の決定方法及び決定された報酬等の内容が取締役会で決議された決定方針
と整合していることを確認しており、当該決定方針に沿うものであると判断しております。
② 役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数
報酬等の種類別の総額(千円)
対象とな
報酬等の
る役員の
役員区分 総額 ストック 左記のう
譲渡制限付 員数
(千円) 基本報酬 オプショ 賞与 退職慰労金 ち、非金銭
株式 (名)
ン 報酬
取締役
189,668 112,350 49,066 28,174 78 12
(社外取締役を - -
除く。)
監査役
16,080 16,080 1
(社外監査役を - - - - -
除く。)
4,050 4,050 5
社外役員 - - - - -
(注) 上記のほか使用人兼務取締役5名の使用人給与相当額43,494千円を支払っております。
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(5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方
当社は、今後も持続的に成長を続けていくために様々な企業との協力関係が必要不可欠であると考えており
ます。
そのため当社は、事業戦略上の重要性、取引先との事業上の関係強化などを総合的に勘案し、政策保有株式
として保有しております。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式
a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証
の内容
長期取引を前提に取引先企業の株式を保有することは、安定的な関係構築の有効手段であり、中長期的な企
業価値の向上につながるものと考えております。なお、保有の合理性を検証し、保有目的が失われたと判断
されたものにつきましては、速やかに縮減を行ってまいります。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額
銘柄数 貸借対照表計上額の
(銘柄) 合計額(千円)
7 34,549
非上場株式
8 448,580
非上場株式以外の株式
(当事業年度において株式数が増加した銘柄)
銘柄数 株式数の増加に係る取得
株式数の増加の理由
(銘柄) 価額の合計額(千円)
1 727
非上場株式 取引関係等の円滑化のため
非上場株式以外の株式 - - -
(当事業年度において株式数が減少した銘柄)
銘柄数 株式数の減少に係る売却
(銘柄) 価額の合計額(千円)
非上場株式 - -
非上場株式以外の株式 - -
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c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報
特定投資株式
当事業年度 前事業年度
保有目的、業務提携等の概要、
株式数(株) 株式数(株) 当社の株式の
銘柄 定量的な保有効果
保有の有無
及び株式数が増加した理由
貸借対照表計上額 貸借対照表計上額
(千円) (千円)
(保有目的及び業務提携等の概要)主
54,400 54,400
に設備事業における取引先であり、中
豊田通商株式会社 長期的な関係の維持と更なる発展を図 有
ることを目的として保有を継続
305,728 275,264
(定量的な保有効果)(注)1
(保有目的及び業務提携等の概要)主
100,075 100,075
に設備事業における取引先であり、中
日野自動車株式会社 長期的な関係の維持と更なる発展を図 無
ることを目的として保有を継続
55,341 72,054
(定量的な保有効果)(注)1
(保有目的及び業務提携等の概要)主
25,177 25,177
に設備事業における取引先であり、中
株式会社SUBARU
長期的な関係の維持と更なる発展を図 無
ることを目的として保有を継続
53,236 49,044
(定量的な保有効果)(注)1
(保有目的及び業務提携等の概要)主
11,021 11,021
に部品事業における取引先であり、中
豊田合成株式会社 長期的な関係の維持と更なる発展を図 有
ることを目的として保有を継続
25,127 22,328
(定量的な保有効果)(注)1
(保有目的及び業務提携等の概要)金
2,039 2,039
融取引等の円滑化を図ることを目的と
株式会社名古屋銀行 有
して保有を継続
6,433 5,894
(定量的な保有効果)(注)1
(保有目的及び業務提携等の概要)主
1,400 1,400
に設備事業における取引先であり、中
マツダ株式会社 長期的な関係の維持と更なる発展を図 無
ることを目的として保有を継続
1,715 1,272
(定量的な保有効果)(注)1
(保有目的及び業務提携等の概要)主
1,000 1,000
に設備事業における取引先であり、中
共和レザー株式会社 長期的な関係の維持と更なる発展を図 無
ることを目的として保有を継続
524 652
(定量的な保有効果)(注)1
(保有目的及び業務提携等の概要)主
660 660
に設備事業における取引先であり、中
中央発條株式会社 長期的な関係の維持と更なる発展を図 無
ることを目的として保有を継続
473 504
(定量的な保有効果)(注)1
(注) 当社は、特定投資株式における定量的な保有効果の記載が困難であるため、保有の合理性を検証した方法につい
て記載いたします。当社は、毎期、個別の政策保有株式について政策保有の意義を検証しており、2023年3月31
日を基準とした検証の結果、現状保有する政策保有株式はいずれも保有方針に沿った目的で保有していることを
確認しております。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式
該当事項はありません。
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第5【経理の状況】
1 連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について
(1)当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1976年大蔵省令第28号)に
基づいて作成しております。
(2)当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1963年大蔵省令第59号。以下「財
務諸表等規則」という。)に基づいて作成しております。
また、当社は、特例財務諸表提出会社に該当し、財務諸表等規則第127条の規定により財務諸表を作成しており
ます。
2 監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2022年4月1日から2023年3月31日
まで)の連結財務諸表及び事業年度(2022年4月1日から2023年3月31日まで)の財務諸表について、EY新日本有限
責任監査法人による監査を受けております。
3 連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて
当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みを行っております。具体的には、会計基準等の内
容を適切に把握し、会計基準等の変更等について的確に対応することができる体制を整備するため、公益財団法人財
務会計基準機構へ加入し情報の収集に努めると共に、監査法人等の主催する研修への参加や会計専門誌の定期購読を
行っております。
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1【連結財務諸表等】
(1)【連結財務諸表】
①【連結貸借対照表】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
資産の部
流動資産
11,880,952 14,680,786
現金及び預金
※3 7,913,078
10,963,048
受取手形、売掛金及び契約資産
1,070,498 1,252,149
電子記録債権
41,267 54,369
製品
611,491 642,806
仕掛品
409,316 432,090
原材料
486,952 1,174,549
その他
△ 2,795 △ 2,153
貸倒引当金
25,460,731 26,147,677
流動資産合計
固定資産
有形固定資産
7,626,514 7,736,331
建物及び構築物
△ 5,848,315 △ 5,973,842
減価償却累計額
1,778,199 1,762,488
建物及び構築物(純額)
※2 8,750,680 ※2 9,073,588
機械装置及び運搬具
△ 7,508,474 △ 7,796,280
減価償却累計額
1,242,205 1,277,308
機械装置及び運搬具(純額)
工具、器具及び備品 9,319,545 9,425,239
△ 8,989,109 △ 8,958,802
減価償却累計額
330,436 466,437
工具、器具及び備品(純額)
土地 5,226,839 5,224,365
312,842 245,825
リース資産
△ 176,558 △ 143,173
減価償却累計額
136,283 102,651
リース資産(純額)
516,870 881,750
建設仮勘定
9,230,834 9,715,002
有形固定資産合計
無形固定資産 136,749 125,581
投資その他の資産
※1 2,923,551 ※1 2,496,783
投資有価証券
※1 166,816 ※1 194,325
出資金
739,191 7,886
長期貸付金
21,261 16,946
繰延税金資産
98,203
退職給付に係る資産 -
41,353 42,310
その他
△ 31,787 △ 31,250
貸倒引当金
3,958,591 2,727,001
投資その他の資産合計
13,326,175 12,567,586
固定資産合計
38,786,907 38,715,263
資産合計
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(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
負債の部
流動負債
3,513,190 3,124,202
支払手形及び買掛金
3,427,095 3,133,240
電子記録債務
345,005 297,138
未払金
280,833 270,012
未払費用
100,115 431,280
契約負債
57,818 47,896
リース債務
301,152 294,131
未払法人税等
715,879 655,577
賞与引当金
67,476 69,200
役員賞与引当金
42,744 30,123
完成工事補償引当金
68,379 46,280
設備関係支払手形
808,301 892,388
その他
9,727,991 9,291,472
流動負債合計
固定負債
86,897 59,065
リース債務
89,976 71,954
長期未払金
868,970 703,960
繰延税金負債
52,060 58,866
役員退職慰労引当金
372,536 539,590
退職給付に係る負債
31,350 31,350
資産除去債務
1,501,789 1,464,785
固定負債合計
11,229,781 10,756,258
負債合計
純資産の部
株主資本
1,311,000 1,311,000
資本金
788,694 779,599
資本剰余金
25,166,802 25,881,294
利益剰余金
△ 1,584,530 △ 1,828,223
自己株式
25,681,965 26,143,670
株主資本合計
その他の包括利益累計額
1,268,559 927,502
その他有価証券評価差額金
318,868 640,338
為替換算調整勘定
△ 308,655 △ 420,656
退職給付に係る調整累計額
1,278,772 1,147,184
その他の包括利益累計額合計
596,387 668,149
非支配株主持分
27,557,125 27,959,004
純資産合計
38,786,907 38,715,263
負債純資産合計
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②【連結損益計算書及び連結包括利益計算書】
【連結損益計算書】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
34,161,700 29,047,516
売上高
※2 27,754,717 ※2 23,459,400
売上原価
6,406,983 5,588,115
売上総利益
※1 ,※2 4,474,255 ※1 ,※2 4,622,361
販売費及び一般管理費
1,932,727 965,754
営業利益
営業外収益
54,909 60,728
受取利息
50,979 47,706
受取配当金
7,120 1,905
為替差益
※3 53,830 ※3 3,826
固定資産売却益
193,270 281,648
持分法による投資利益
58,098 132,208
雑収入
418,208 528,023
営業外収益合計
営業外費用
1,196 787
支払利息
※4 14,206 ※4 9,667
固定資産除却損
※5 - ※5 2,373
固定資産売却損
5,458
支払補償費 -
487 3,930
雑支出
15,890 22,217
営業外費用合計
2,335,045 1,471,560
経常利益
特別利益
220,845 318,362
投資有価証券売却益
220,845 318,362
特別利益合計
2,555,891 1,789,922
税金等調整前当期純利益
611,637 462,396
法人税、住民税及び事業税
82,182
△ 7,750
法人税等調整額
693,820 454,645
法人税等合計
1,862,070 1,335,276
当期純利益
48,659 67,711
非支配株主に帰属する当期純利益
1,813,411 1,267,565
親会社株主に帰属する当期純利益
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【連結包括利益計算書】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
1,862,070 1,335,276
当期純利益
その他の包括利益
96,289
その他有価証券評価差額金 △ 341,057
317,634 344,339
為替換算調整勘定
退職給付に係る調整額 △ 150,700 △ 112,001
28,839 28,291
持分法適用会社に対する持分相当額
※1 292,062 ※1 △ 80,428
その他の包括利益合計
2,154,133 1,254,848
包括利益
(内訳)
2,088,456 1,135,977
親会社株主に係る包括利益
65,676 118,870
非支配株主に係る包括利益
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③【連結株主資本等変動計算書】
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 1,311,000 790,542 23,944,310 △ 1,613,772 24,432,080
当期変動額
剰余金の配当
△ 590,919 △ 590,919
親会社株主に帰属する当期純
1,813,411 1,813,411
利益
自己株式の取得 △ 28 △ 28
自己株式の処分 △ 1,848 29,271 27,423
株主資本以外の項目の当期変
動額(純額)
当期変動額合計 - △ 1,848 1,222,491 29,242 1,249,885
当期末残高 1,311,000 788,694 25,166,802 △ 1,584,530 25,681,965
その他の包括利益累計額
非支配株主持
その他の包括 純資産合計
その他有価証 為替換算調整 退職給付に係 分
利益累計額合
券評価差額金 勘定 る調整累計額
計
当期首残高 1,172,270 △ 10,589 △ 157,954 1,003,726 565,016 26,000,822
当期変動額
剰余金の配当 △ 590,919
親会社株主に帰属する当期純
1,813,411
利益
自己株式の取得 △ 28
自己株式の処分
27,423
株主資本以外の項目の当期変
96,289 329,457 △ 150,700 275,045 31,371 306,417
動額(純額)
当期変動額合計
96,289 329,457 △ 150,700 275,045 31,371 1,556,302
当期末残高 1,268,559 318,868 △ 308,655 1,278,772 596,387 27,557,125
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当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 1,311,000 788,694 25,166,802 △ 1,584,530 25,681,965
当期変動額
剰余金の配当 △ 553,073 △ 553,073
親会社株主に帰属する当期純
1,267,565 1,267,565
利益
自己株式の取得
△ 281,212 △ 281,212
自己株式の処分 △ 9,094 37,520 28,425
株主資本以外の項目の当期変
動額(純額)
当期変動額合計 - △ 9,094 714,491 △ 243,692 461,704
当期末残高 1,311,000 779,599 25,881,294 △ 1,828,223 26,143,670
その他の包括利益累計額
非支配株主持
その他の包括 純資産合計
その他有価証 為替換算調整 退職給付に係 分
利益累計額合
券評価差額金 勘定 る調整累計額
計
当期首残高 1,268,559 318,868 △ 308,655 1,278,772 596,387 27,557,125
当期変動額
剰余金の配当
△ 553,073
親会社株主に帰属する当期純
1,267,565
利益
自己株式の取得 △ 281,212
自己株式の処分 28,425
株主資本以外の項目の当期変
△ 341,057 321,470 △ 112,001 △ 131,588 71,762 △ 59,825
動額(純額)
当期変動額合計 △ 341,057 321,470 △ 112,001 △ 131,588 71,762 401,878
当期末残高
927,502 640,338 △ 420,656 1,147,184 668,149 27,959,004
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④【連結キャッシュ・フロー計算書】
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
2,555,891 1,789,922
税金等調整前当期純利益
918,856 1,009,912
減価償却費
賞与引当金の増減額(△は減少) △ 13,622 △ 60,301
1,724
役員賞与引当金の増減額(△は減少) △ 365
165,506
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) △ 991,742
30,713 98,203
退職給付に係る資産の増減額(△は増加)
6,806
役員退職慰労引当金の増減額(△は減少) △ 144,232
13,920
貸倒引当金の増減額(△は減少) △ 1,175
受取利息及び受取配当金 △ 105,889 △ 108,435
1,196 787
支払利息
持分法による投資損益(△は益) △ 193,270 △ 281,648
完成工事補償引当金の増減額(△は減少) △ 41,275 △ 13,195
14,206 9,667
固定資産除却損
投資有価証券売却損益(△は益) △ 220,845 △ 318,362
1,934,995 3,007,942
売上債権の増減額(△は増加)
70,219
棚卸資産の増減額(△は増加) △ 59,533
仕入債務の増減額(△は減少) △ 156,795 △ 799,691
329,179
契約負債の増減額(△は減少) △ 307,181
前渡金の増減額(△は増加) △ 47,528 △ 204,444
△ 603,091 △ 73,214
その他
2,714,160 4,499,649
小計
利息及び配当金の受取額 303,840 312,546
利息の支払額 △ 1,196 △ 787
△ 908,019 △ 470,702
法人税等の支払額
2,108,785 4,340,706
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △ 602,148 △ 421,213
771,477 490,435
定期預金の払戻による収入
有形固定資産の取得による支出 △ 1,158,150 △ 1,364,551
無形固定資産の取得による支出 △ 56,370 △ 39,216
543,150
投資有価証券の売却による収入 -
貸付けによる支出 △ 347,700 -
1,376 8,560
貸付金の回収による収入
71,564 7,989
その他
投資活動によるキャッシュ・フロー △ 1,319,951 △ 774,844
財務活動によるキャッシュ・フロー
自己株式の取得による支出 △ 28 △ 281,212
配当金の支払額 △ 590,919 △ 553,073
非支配株主への配当金の支払額 △ 34,304 △ 47,108
△ 65,934 △ 76,998
リース債務の返済による支出
財務活動によるキャッシュ・フロー △ 691,187 △ 958,393
134,545 220,806
現金及び現金同等物に係る換算差額
232,190 2,828,275
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
10,832,575 11,064,766
現金及び現金同等物の期首残高
※1 11,064,766 ※1 13,893,041
現金及び現金同等物の期末残高
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【注記事項】
(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)
1 連結の範囲に関する事項
(1)連結子会社の数 10 社
主要な連結子会社の名称
㈱トステック
㈱メサック
TRINITY COATING SYSTEMS LTD.
得立鼎塗装設備(上海)有限公司
THAI TRINITY CO.,LTD.
(2)非連結子会社の名称
該当はありません。
2 持分法の適用に関する事項
(1)持分法を適用した関連会社の数 4 社
主要な会社等の名称
INDUSTRIAL TECH SERVICES,INC.
モスニック㈱
(2)持分法を適用しない非連結子会社及び関連会社のうち主要な会社等の名称
旭鉄工㈱
(持分法を適用しない理由)
持分法非適用会社は小規模であり、当期純損益及び利益剰余金等は、いずれも連結財務諸表に重要な影
響を及ぼしていないためであります。
(3)持分法適用会社のうち、決算日が連結決算日と異なる会社については、当該会社の事業年度に係る財務
諸表を使用しております。
3 連結子会社の事業年度等に関する事項
連結子会社のうち、THAI TRINITY CO.,LTD.、得立鼎塗装設備(上海)有限公司ほか4社の決算日は、12
月31日であります。
連結財務諸表の作成に当たっては、同決算日現在の財務諸表を使用しておりますが、同日以後連結決算日
との間に生じた重要な取引については、連結決算上必要な調整を行っております。
4 会計方針に関する事項
(1)重要な資産の評価基準及び評価方法
① 有価証券
その他有価証券
市場価格のない株式等以外のもの
決算日の市場価格等に基づく時価法
(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)
市場価格のない株式等
移動平均法による原価法
② 棚卸資産
製品…………主として個別法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)
仕掛品………主として個別法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)
原材料………主として移動平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)
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(2)重要な減価償却資産の減価償却の方法
① 有形固定資産(リース資産を除く)
定率法によっております。
ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備は除く)並びに2016年4月1日以降取得
した建物附属設備及び構築物については定額法によっております。
なお、主な耐用年数は、以下のとおりであります。
建物及び構築物 7~31年
機械装置及び運搬具 5~12年
工具、器具及び備品 2~5年
また、2007年3月31日以前に取得したものについては、償却可能限度額まで償却が終了した翌年から
5年間で均等償却する方法によっております。
② 無形固定資産(リース資産を除く)
定額法によっております。
なお、自社利用のソフトウエアについては、社内における利用可能期間(5年)に基づいておりま
す。
③ リース資産
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法によっております。
(3)重要な引当金の計上基準
① 貸倒引当金
債権の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の
債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。
② 賞与引当金
従業員に対する賞与の支給に備えるため、会社が算定した当連結会計年度に負担すべき支給見込額を
計上しております。
③ 役員賞与引当金
役員に対する賞与の支給に備えるため、会社が算定した当連結会計年度に負担すべき支給見込額を計
上しております。
④ 完成工事補償引当金
完成工事の補償による損失に備えるため、過去の売上高に対する補償損失の発生率に基づき、翌連結
会計年度以降に発生する補償見積額を計上しております。
また、個別の補償工事については補償工事費の発生見込額を計上しております。
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(4)退職給付に係る会計処理の方法
① 退職給付見込額の期間帰属方法
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法につ
いては、給付算定式基準によっております。
② 数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法
数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数
(14年)による定額法により按分した額を、それぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理することとし
ております。
過去勤務費用は、その発生した連結会計年度に一括して費用処理することとしております。
(5)重要な収益及び費用の計上基準
当社及び連結子会社の顧客との契約から生じる収益に関する主要な事業における主な履行義務の内容
及び当該履行義務を充足する通常の時点は次のとおりであります。いずれの事業についても取引価格
は、約束した財又はサービスの顧客への移転と交換に当社グループが権利を得ると見込んでいる対価の
金額であり、顧客との契約において約束された対価に基づいて履行義務に配分しております。取引の対
価は、履行義務を充足してから主として1年以内に受領しているため、重大な金融要素は含んでおりま
せん。また、対価の金額が変動しうる重要な変動対価はありません。
主要な事業における主な履行義務の内容及び当該履行義務を充足する通常の時点は以下のとおりであ
ります。
① 設備部門
設備部門においては、主に長期の工事契約を締結しており、これらに関して当社グループが提供する
業務を履行義務として識別しております。
当該契約については、進捗部分について成果の確実性が認められ、財又はサービスに対する支配が顧
客に一定の期間にわたり移転するため、一定の期間にわたり履行義務が充足されると判断し、履行義務
の充足に係る進捗度に基づき収益を認識しております。進捗度の測定は、各報告時期の期末日までに発
生する工事原価が、予想される工事原価の総額に占める割合に基づいて行っております。
② 自動車部品部門
自動車部品部門においては、主に自動車内外装部品の製造及び販売を行っており、これらに関して当
社グループが提供する業務を履行義務として識別しております。
このような商品及び製品の販売においては引渡時において物品に対する支配が顧客へ移転するため、
引渡時点で収益を認識しております。
(6)重要なヘッジ会計の方法
① ヘッジ会計の方法
為替変動リスクを回避する目的として利用している為替予約(個別予約)については、時価評価せず
振当処理によっております。
② ヘッジ手段とヘッジ対象
ヘッジ手段……為替予約
ヘッジ対象……外貨建金銭債権債務等
③ ヘッジ会計の方針
外貨建金銭債権債務に係る為替変動リスクを回避する目的で為替予約取引(個別予約)を行っており
ます。
④ ヘッジの有効性評価の方法
為替予約の振当処理の要件を満たし、外貨建金銭債権債務ごとに個別に為替予約を付す方針であるた
め、外貨建取引等の会計処理に関する実務指針第4項に基づき、個別に為替予約を付し振当処理の要件
に該当するか否かの判定をもって有効性の判定に代えております。
(7)連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
手許現金、要求払預金及び取得日から3ケ月以内に満期日が到来する定期預金からなっております。
(8)その他連結財務諸表作成のための重要な事項
① グループ通算制度の適用
当社及び一部の国内連結子会社では、グループ通算制度を適用しております。
② 連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用
当社及び一部の国内連結子会社は、当連結会計年度から、連結納税制度からグループ通算制度へ移行
しております。これに伴い、法人税及び地方法人税並びに税効果会計の会計処理及び開示については、
「グループ通算制度を適用する場合の会計処理及び開示に関する取扱い」(実務対応報告第42号2021年
8月12日。以下「実務対応報告第42号」という。)に従っております。また、実務対応報告第42号第32
項(1)に基づき、実務対応報告第42号の適用に伴う会計方針の変更による影響はないものとみなしてお
ります
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(重要な会計上の見積り)
1 工事契約における収益認識
(1)当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
一定の期間にわたり充足される履
13,987,869 7,835,067
行義務に係る工事契約の売上高
(2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
①当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出方法
長期の工事契約については、一定の期間にわたり履行義務が充足されると判断し、履行義務の充足に係る進捗
に基づき収益を認識しております。進捗度の測定は、各報告時期の期末日までに発生する工事原価が、予想され
る工事原価の総額に占める割合に基づいて行っております。
工事原価総額の見積りの前提条件は必要に応じて見直しを行い、変更があった場合には、その影響額が信頼性
をもって見積ることが可能となった連結会計年度に認識しております。
②当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出に用いた主要な仮定
設備部門セグメントの工事契約は、主に塗装プラント等の設計及び製造を請け負うものであり、各工事契約の
工事原価総額の見積りは、過去の工事の施工実績等が基礎となるものと仮定し、個々の案件に対する顧客の要望
に基づく仕様設計等の条件を織り込んで見積っております。
③翌連結会計年度の連結財務諸表に与える影響
将来、工事原価総額の見積りの前提条件の変更等(設計変更や天災等)により当初見積りにおける仮定に変更
が発生する可能性があり、翌連結会計年度に係る連結財務諸表において認識する金額に重要な影響を与える可能
性があります。
2 繰延税金資産
(1)当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
繰延税金資産 21,261 16,946
繰延税金負債 868,970 703,960
(注)同一納税主体に係る税金については、繰延税金資産・繰延税金負債を相殺表示しております。
(2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
①当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出方法
将来減算一時差異に対して、将来の収益力に基づく課税所得の見積りにより回収可能性を判断しております。
回収可能性がないと判断された金額については、評価性引当額として繰延税金資産の総額から控除しておりま
す。
②当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出に用いた主要な仮定
将来の収益力に基づく課税所得の見積りは、取締役会で承認された将来の事業計画を基礎としており、受注案
件の予測や生産内示の予測、原価率の推移等について一定の仮定を置いて作成しております。
将来の課税所得の見積りは、当連結会計年度末時点で入手可能な情報に基づく最善の見積りであるものの、見
積りに用いた前提条件や仮定は不確実性が高いものであります。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響については、今後の広がり方や収束時期を予想することは困難なこと
から、当連結会計年度末時点で入手可能な外部情報等を踏まえて、今後、2024年3月期の一定期間にわたり、当
該影響が継続するとの仮定のもと、関連する会計上の見積りを行っております。
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③翌連結会計年度の連結財務諸表に与える影響
繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提条件や仮定に変更が
生じ、将来の課税所得が減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。
3 固定資産の減損損失
(1)当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額
当連結会計年度において、自動車部品部門豊田工場に係る資産グループの有形固定資産及び無形固定資産(帳
簿価額2,253,568千円)について、減損の兆候があると判断しておりますが、減損損失の認識の判定において、
当該資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額がその帳簿価額を上回っていたことから、
減損損失を認識しておりません。
(2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
①当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出方法
当社グループは、固定資産の減損を検討するにあたり、概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す最小の単
位によって資産をグルーピングし、グルーピングごとに減損の兆候の判定を行い、減損の兆候がある資産または
資産グループについて減損損失の認識の判定を行っております。
固定資産の減損損失の認識の判定にあたり、資産または資産グループの継続的使用によって生じる将来キャッ
シュ・フローは、経営者により承認された事業計画及び事業計画が策定されている期間を超えている期間につい
ては、事業環境や製品ライフサイクル等の要因を考慮して見積っております。
②当連結会計年度の連結財務諸表に計上した金額の算出に用いた主要な仮定
減損損失を認識するかどうかの判定において用いられる割引前将来キャッシュ・フローの見積りにおける主要
な仮定は、主要得意先からの生産内示や事業環境を踏まえ予測した見込販売数量と将来の人件費の算定基礎とな
る人員計画であります。
③翌連結会計年度の連結財務諸表に与える影響
前項の主要な仮定については、経営者の最善の見積りと判断により決定しておりますが、今後の事業環境等の
変動により、見直しが必要となった場合、翌連結会計年度において減損損失が計上される可能性があります。
(会計方針の変更)
(時価の算定に関する会計基準の適用指針の適用)
「時価の算定に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第31号 2021年6月17日。以下「時価算定
会計基準適用指針」という。)を当連結会計年度の期首から適用し、時価算定会計基準適用指針第27-2項に定め
る経過的な取扱いに従って、時価算定会計基準適用指針が定める新たな会計方針を将来にわたって適用することと
いたしました。これによる連結財務諸表への影響はありません。
(表示方法の変更)
(連結キャッシュ・フロー計算書)
前連結会計年度において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「その他」に含めていた「前渡金の増減
額(△は増加)」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記することとしました。この表示
方法の変更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「営業活動によるキャッシュ・フ
ロー」の「その他」に表示していた650,619千円は、「前渡金の増減額(△は増加)」47,528千円、「その他」
603,091千円として組み替えております。
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(連結貸借対照表関係)
※1 非連結子会社及び関連会社に対するものは、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
投資有価証券(株式) 1,007,280千円 1,070,065千円
出資金 30,517千円 57,875千円
※2 圧縮記帳額
国庫補助金等により有形固定資産の取得価額から控除している圧縮記帳額及びその内訳は、次のとおり
であります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
機械装置及び運搬具 7,591千円 7,591千円
※3 受取手形、売掛金及び契約資産のうち、顧客との契約から生じた債権及び契約資産の金額は、連結財務
諸表「注記事項(収益認識関係)3 (1)契約資産及び契約負債の残高等)」に記載しております。
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(連結損益計算書関係)
※1 「販売費及び一般管理費」のうち主要な費目及び金額は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
(1) 従業員給料手当
1,390,240 千円 1,451,610 千円
(2) 賞与引当金繰入額
217,494 千円 201,728 千円
(3) 退職給付費用
104,143 千円 105,621 千円
(4) 法定福利費
255,096 千円 264,446 千円
(5) 研究開発費
522,272 千円 525,458 千円
(6) 減価償却費
164,404 千円 182,041 千円
(7) 従業員賞与
226,107 千円 229,503 千円
※2 一般管理費及び当期製造費用に含まれる研究開発費の総額は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
584,582 千円 587,856 千円
※3 固定資産売却益の内容は、次のとおりです。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
土地 48,420千円 -千円
機械装置及び運搬具 89千円 -千円
工具、器具及び備品 1,775千円 3,813千円
その他(車両運搬具他) 3,544千円 12千円
※4 固定資産除却損の内容は、次のとおりです。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
建物及び構築物 10,388千円 1,377千円
機械装置及び運搬具 244千円 554千円
工具、器具及び備品 27千円 16千円
その他(撤去費用他) 3,546千円 7,719千円
※5 固定資産売却損の内容は、次のとおりです。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
土地 -千円 2,373千円
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(連結包括利益計算書関係)
※1 その他の包括利益に係る組替調整額及び税効果額
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
その他有価証券評価差額金
△ 169,549千円
当期発生額 358,825千円
△ 318,362千円
△220,845千円
組替調整額
△ 487,911千円
税効果調整前
137,979千円
△41,690千円 146,854千円
税効果額
その他有価証券評価差額金 96,289千円 △341,057千円
為替換算調整勘定
当期発生額 317,634千円 344,339千円
-千円 -千円
組替調整額
為替換算調整勘定 317,634千円 344,339千円
退職給付に係る調整額
当期発生額 △199,258千円 △155,478千円
50,002千円 32,143千円
組替調整額
税効果調整前
△149,255千円 △123,334千円
△1,445千円 11,333千円
税効果額
退職給付に係る調整額 △150,700千円 △112,001千円
持分法適用会社に対する持分相当額
当期発生額 28,839千円 28,291千円
-千円 -千円
組替調整額
持分法適用会社に対する持分相当額 28,839千円 28,291千円
その他の包括利益合計 292,062千円 △80,428千円
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(連結株主資本等変動計算書関係)
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
1 発行済株式に関する事項
株式の種類 当連結会計年度期首 増加 減少 当連結会計年度末
普通株式(千株) 18,220 - - 18,220
2 自己株式に関する事項
株式の種類 当連結会計年度期首 増加 減少 当連結会計年度末
普通株式(株) 1,819,314 40 33,000 1,786,354
(変動事由の概要)
増加及び減少の内訳は、次のとおりであります。
増加の概要:単元未満株の買取による自己株式の増加
減少の概要:譲渡制限付株式報酬による自己株式の処分
3 新株予約権等に関する事項
該当事項はありません。
4 配当に関する事項
(1)配当金支払額
配当金の総額 1株当たり配当額
決議 株式の種類 基準日 効力発生日
(千円) (円)
2021年6月25日
普通株式 344,414 21.00 2021年3月31日 2021年6月28日
定時株主総会
2021年11月1日
普通株式 246,504 15.00 2021年9月30日 2021年11月26日
取締役会
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり配
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(千円) 当額(円)
2022年6月24日
普通株式 利益剰余金 312,239 19.00 2022年3月31日 2022年6月27日
定時株主総会
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当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
1 発行済株式に関する事項
株式の種類 当連結会計年度期首 増加 減少 当連結会計年度末
普通株式(千株) 18,220 - - 18,220
2 自己株式に関する事項
株式の種類 当連結会計年度期首 増加 減少 当連結会計年度末
普通株式(株) 1,786,354 420,348 42,300 2,164,402
(変動事由の概要)
増加及び減少の内訳は、次のとおりであります。
増加の概要:普通株式の自己株式の増加420,348株は、取締役会決議による自己株式の増加420,300株、単元未満株式
の買取りによる増加48株であります。
減少の概要:譲渡制限付株式報酬による自己株式の処分
3 新株予約権等に関する事項
該当事項はありません。
4 配当に関する事項
(1)配当金支払額
配当金の総額 1株当たり配当額
決議 株式の種類 基準日 効力発生日
(千円) (円)
2022年6月24日
普通株式 312,239 19.00 2022年3月31日 2022年6月27日
定時株主総会
2022年10月31日
普通株式 240,833 15.00 2022年9月30日 2022年11月25日
取締役会
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり配
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(千円) 当額(円)
2023年6月23日
普通株式 利益剰余金 240,833 15.00 2023年3月31日 2023年6月26日
定時株主総会
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(連結キャッシュ・フロー計算書関係)
※1 現金及び現金同等物の期末残高と連結貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係は、次のとおり
であります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
現金及び預金勘定 11,880,952千円 14,680,786千円
預入期間が3ケ月を超える定期預金 △816,186千円 △787,744千円
現金及び現金同等物 11,064,766千円 13,893,041千円
(リース取引関係)
1 ファイナンス・リース取引
(借主側)
所有権移転外ファイナンス・リース取引
(1)リース資産の内容
・有形固定資産
主として、本社におけるサーバ機器(工具、器具及び備品)であります。
(2)リース資産の減価償却の方法
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法によっております。
2 オペレーティング・リース取引
(借主側)
オペレーティング・リース取引のうち解約不能のものに係る未経過リース料
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
1年内 8,752千円 7,151千円
1年超 9,036千円 1,884千円
合計 17,788千円 9,036千円
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(金融商品関係)
1 金融商品の状況に関する事項
(1)金融商品に対する取組方針
当社グループは、資金運用については短期的な預金等に限定しております。また、デリバティブは後述
するリスクを回避するために利用しており、投機的な取引は行わない方針であります。
(2)金融商品の内容及びそのリスク
営業債権である受取手形、売掛金及び契約資産、電子記録債権は、顧客の信用リスクに晒されておりま
す。投資有価証券である株式は、主に業務上の関係を要する企業の株式であり、市場価格の変動リスクに
晒されております。
営業債務である支払手形及び買掛金、電子記録債務は、ほとんど1年以内の支払期日であります。
デリバティブ取引は、外貨建の営業債権・債務に係る為替の変動リスクに対するヘッジ取引を目的とし
た先物為替予約取引を行っております。なお、ヘッジ会計に関するヘッジ会計の方針、ヘッジ手段とヘッ
ジ対象、ヘッジ会計の方法、ヘッジの有効性の評価方法等については、前述の[連結財務諸表作成のため
の基本となる重要な事項]「4会計方針に関する事項」に記載されている「(6)重要なヘッジ会計の方
法」をご覧ください。
(3)金融商品に係るリスク管理体制
① 信用リスク(取引先の契約不履行等に係るリスク)の管理
当社は、営業債権について、取引先毎の期日管理及び残高管理を行うとともに、主要な取引先の状況
のモニタリングを定期的に行っております。
デリバティブ取引の利用にあたっては、信用リスクを低減するために、格付けの高い金融機関とのみ
取引を行っております。
② 市場リスク(為替や金利等の変動リスク)の管理
当社は、外貨建の営業債権・債務等の発生と同時に、各事業部が担当役員の決裁を受けた後、経理室
へ為替予約の申請書を提出し、その都度、経理室が当該営業債権・債務と見合いの金額に為替予約を付
しております。
投資有価証券については、定期的に時価や発行体(取引先企業)の財務状況等を把握しております。
③ 資金調達に係る流動性リスク(支払期日に支払いを実行できなくなるリスク)の管理
当社は、各部署からの報告に基づき経理室が適時に資金繰計画を作成・更新することにより、流動性
リスクを管理しております。
(4)金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額
が含まれております。当該価額の算定においては変動要因を織り込んでいるため、異なる前提条件等を採
用することにより、当該価額が変動することもあります。
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2 金融商品の時価等に関する事項
連結貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。
前連結会計年度(2022年3月31日)
連結貸借対照表計上額
時価(千円) 差額(千円)
(千円)
(1)受取手形、売掛金及び契約資産 10,963,048 10,963,048 -
(2)電子記録債権 1,070,498 1,070,498 -
(3)投資有価証券
その他有価証券※3 1,881,549 1,881,549 -
(4)支払手形及び買掛金 (3,513,190) (3,513,190) -
(5)電子記録債務 (3,427,095) (3,427,095) -
※1「現金及び預金」については、現金であること、及び預金は短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似するも
のであることから、記載を省略しております。
※2 負債に計上されているものについては、( )で示しております。
※3 市場価額のない株式等は、「(3)その他有価証券」には含まれておりません。当該金融商品の連結貸借対照表計
上額は以下のとおりであります。
区分 前連結会計年度 (千円)
非上場株式 1,042,002
当連結会計年度(2023年3月31日)
連結貸借対照表計上額
時価(千円) 差額(千円)
(千円)
(1)受取手形、売掛金及び契約資産 7,913,078 7,913,078 -
(2)電子記録債権 1,252,149 1,252,149 -
(3)投資有価証券
その他有価証券※3 1,391,269 1,391,269 -
(4)支払手形及び買掛金 (3,124,202) (3,124,202) -
(5)電子記録債務 (3,133,240) (3,133,240) -
※1「現金及び預金」については、現金であること、及び預金は短期間で決済されるため時価が帳簿価額に近似するも
のであることから、記載を省略しております。
※2 負債に計上されているものについては、( )で示しております。
※3 市場価額のない株式等は、「(3)その他有価証券」には含まれておりません。当該金融商品の連結貸借対照表計
上額は以下のとおりであります。
区分 当連結会計年度 (千円)
非上場株式 1,105,514
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(注)金銭債権の連結決算日後の償還予定額
前連結会計年度(2022年3月31日)
1年超 5年超
1年以内 10年超
5年以内 10年以内
(千円) (千円)
(千円) (千円)
現金及び預金 11,880,952 - - -
受取手形、売掛金及び契約資産 10,963,048 - - -
電子記録債権 1,070,498 - - -
合計 23,914,499 - - -
当連結会計年度(2023年3月31日)
1年超 5年超
1年以内 10年超
5年以内 10年以内
(千円) (千円)
(千円) (千円)
現金及び預金 14,680,786 - - -
受取手形、売掛金及び契約資産 7,913,078 - - -
電子記録債権 1,252,149 - - -
合計 23,846,014 - - -
3 金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項
金融商品の時価は、時価算定に用いたインプットの観察可能性及び重要性に応じて、以下の3つのレベル
に分類しております。
レベル1の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、活発な市場において形成される当該時
価の算定に係る対象となる資産又は負債に関する相場価格により算定した時価
レベル2の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、レベル1のインプット以外の時価の算
定に係るインプットを用いて算定した時価
レベル3の時価:観察できない時価の算定に係るインプットを使用して算定した時価
時価の算定に重要な影響を与えるインプットを複数使用している場合には、それらのインプットがそれぞ
れ属するレベルのうち、時価の算定における優先順位が最も低いレベルに時価を分類しております。
(1)時価で連結貸借対照表に計上している金融商品
前連結会計年度(2022年3月31日)
時価(千円)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
投資有価証券
その他有価証券 1,881,549 - - 1,881,549
当連結会計年度(2023年3月31日)
時価(千円)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
投資有価証券
その他有価証券 1,391,269 - - 1,391,269
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(2)時価で連結貸借対照表に計上している金融商品以外の金融商品
前連結会計年度(2022年3月31日)
時価(千円)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
受取手形、売掛金及び契約資産 - 10,963,048 - 10,963,048
電子記録債権 - 1,070,498 - 1,070,498
支払手形及び買掛金 - (3,513,190) - (3,513,190)
電子記録債務 - (3,427,095) - (3,427,095)
当連結会計年度(2023年3月31日)
時価(千円)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
受取手形、売掛金及び契約資産 - 7,913,078 - 7,913,078
電子記録債権 - 1,252,149 - 1,252,149
支払手形及び買掛金 - (3,124,202) - (3,124,202)
電子記録債務 - (3,133,240) - (3,133,240)
(注) 時価の算定に用いた評価技法及び時価の算定に係るインプットの説明
投資有価証券
上場株式は相場価格を用いて評価しております。上場株式は活発な市場で取引されているため、その時価をレベル1
の時価に分類しております。
受取手形、売掛金及び契約資産、並びに電子記録債権
これらの時価は、一定の期間ごとに区分した債権ごとに、債権額と満期までの期間及び信用リスクを加味した利率を
基に割引現在価値法により算定しており、レベル2の時価に分類しております。
支払手形及び買掛金、並びに電子記録債務
これらの時価は、一定期間ごとに区分した債務ごとに、その将来キャッシュ・フローと、返済期日までの期間及び信
用リスクを加味した利率を基に割引現在価値法により算定しており、レベル2の時価に分類しております。
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(有価証券関係)
1.その他有価証券
前連結会計年度(2022年3月31日)
連結貸借対照表計上 取得原価 差額
区分 種類
額(千円) (千円) (千円)
連結貸借対照表計上額が取得
株式 1,873,617 52,828 1,820,789
原価を超えるもの
連結貸借対照表計上額が取得
株式 7,931 12,939 △5,008
原価を超えないもの
合計 1,881,549 65,768 1,815,780
当連結会計年度(2023年3月31日)
連結貸借対照表計上 取得原価 差額
区分 種類
額(千円) (千円) (千円)
連結貸借対照表計上額が取得
株式 1,382,820 50,441 1,332,378
原価を超えるもの
連結貸借対照表計上額が取得
株式 8,448 12,939 △4,491
原価を超えないもの
合計 1,391,269 63,381 1,327,887
2.売却したその他有価証券
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
種類 売却額(千円) 売却益の合計額(千円) 売却損の合計額(千円)
株式 222,401 220,845 -
合計 222,401 220,845 -
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
種類 売却額(千円) 売却益の合計額(千円) 売却損の合計額(千円)
株式 320,749 318,362 -
合計 320,749 318,362 -
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(デリバティブ取引関係)
該当事項はありません。
(退職給付関係)
1 採用している退職給付制度の概要
当社及び一部の連結子会社は、従業員の退職給付に充てるため、確定給付制度(退職一時金制度及び確定
給付企業年金制度)及び確定拠出年金制度を採用しております。
確定給付制度では、勤続年数及び職能資格毎に予め定められたポイントを毎年加入者に付与し、退職時に
累積されたポイントにポイント単価を乗じて給付額を算定するポイント制度を導入しております。
また、当社では退職一時金制度に退職給付信託を設定しております。
なお、一部の連結子会社が有する退職一時金制度は、簡便法により退職給付に係る負債及び退職給付費用
を計算しております。
2 確定給付制度
(1)退職給付債務の期首残高と期末残高の調整表
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
退職給付債務の期首残高 3,878,922千円 4,114,116千円
勤務費用 292,123千円 289,981千円
利息費用 16,738千円 10,791千円
数理計算上の差異の発生額 152,803千円 23,933千円
退職給付の支払額 △226,470千円 △153,692千円
退職給付債務の期末残高 4,114,116千円 4,285,131千円
(2)年金資産の期首残高と期末残高の調整表
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
年金資産の期首残高 2,643,872千円 3,839,784千円
期待運用収益 88,596千円 95,994千円
数理計算上の差異の発生額 △46,454千円 △131,545千円
事業主からの拠出額 1,323,295千円 89,096千円
退職給付の支払額 △169,524千円 △147,788千円
年金資産の期末残高 3,839,784千円 3,745,541千円
(3)退職給付債務及び年金資産の期末残高と連結貸借対照表に計上された退職給付に係る負債及び退職給付
に係る資産の調整表
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
積立型制度の退職給付債務 4,022,837千円 4,190,242千円
年金資産 △3,839,784千円 △3,745,541千円
183,053千円 444,701千円
非積立型制度の退職給付債務 91,279千円 94,888千円
連結貸借対照表に計上された負債と資産の
274,332千円 539,590千円
純額
退職給付に係る負債 372,536千円 539,590千円
退職給付に係る資産 98,203千円 -千円
連結貸借対照表に計上された負債と資産の
274,332千円 539,590千円
純額
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(4)退職給付費用及びその内訳項目の金額
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
勤務費用 292,123千円 289,981千円
利息費用 16,738千円 10,791千円
期待運用収益 △88,596千円 △95,994千円
数理計算上の差異の費用処理額 50,002千円 32,143千円
確定給付制度に係る退職給付費用 270,267千円 236,922千円
(5)退職給付に係る調整額
退職給付に係る調整額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
数理計算上の差異 △149,255千円 △123,334千円
合計 △149,255千円 △123,334千円
(6)退職給付に係る調整累計額
退職給付に係る調整累計額に計上した項目(税効果控除前)の内訳は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
未認識数理計算上の差異 △223,596千円 △346,931千円
合計 △223,596千円 △346,931千円
(7)年金資産に関する事項
① 年金資産の主な内訳
年金資産合計に対する主な分類ごとの比率は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
債券 42.4% 29.4%
株式 17.8% 17.7%
一般勘定 19.9% 20.0%
その他 19.9% 32.9%
合計 100.0% 100.0%
(注)年金資産合計には、退職一時金制度に対して設定した退職給付信託が前連結会計年度30.0%、当連
結会計年度28.1%含まれております。
② 長期期待運用収益率の設定方法
年金資産の長期期待運用収益率を決定するため、現在及び予想される年金資産の配分と、年金資産を
構成する多様な資産からの現在及び将来期待される長期の収益率を考慮しております。
(8)数理計算上の計算基礎に関する事項
主要な数理計算上の計算基礎(加重平均で表わしております。)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
割引率 0.3% 0.3%
長期期待運用収益率 2.5% 2.5%
3 確定拠出制度
当社及び連結子会社の確定拠出制度への要拠出額は、前連結会計年度59,854千円、当連結会計年度60,363
千円であります。
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(税効果会計関係)
1 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
繰延税金資産
賞与引当金 216,771千円 198,435千円
完成工事補償引当金 11,205千円 6,330千円
退職給付に係る負債 402,229千円 380,995千円
役員退職慰労引当金 17,729千円 5,092千円
332,532千円 354,144千円
その他
計
980,468千円 944,998千円
△670,339千円 △639,677千円
評価性引当額
繰延税金資産合計
310,129千円 305,320千円
繰延税金負債
△ 449,768千円
土地圧縮記帳 △449,768千円
その他有価証券評価差額金 △547,512千円 △400,667千円
△160,556千円 △141,898千円
その他
繰延税金負債合計
△1,157,837千円 △992,335千円
△847,708千円 △687,014千円
繰延税金負債の純額
2 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異の原因となった主な項目別の内訳
前連結会計年度 当連結会計年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
法定実効税率 30.07% 30.07%
(調整)
住民税均等割 0.41% 0.58%
交際費等永久に損金に算入されない項目 0.90% 1.38%
△ 0.16%
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △0.12%
外国源泉税 1.17% 2.23%
△ 0.18%
評価性引当額の増減 △0.56%
△ 2.50%
海外子会社税率差異 △1.75%
△ 4.73%
持分法による投資損益 △2.27%
関係会社の留保利益 0.83% 0.69%
△ 2.12%
試験研究費控除 △1.98%
その他 0.45% 0.14%
27.15% 25.40%
税効果会計適用後の法人税等の負担率
3 法人税及び地方法人税の会計処理又はこれらに関する税効果会計の会計処理
当社及び一部の国内連結子会社は、当連結会計年度から、連結納税制度からグループ通算制度へ移行してお
ります。これに伴い、法人税及び地方法人税並びに税効果会計の会計処理及び開示については、「グループ通
算制度を適用する場合の会計処理及び開示に関する取扱い」(実務対応報告第42号2021年8月12日。以下「実
務対応報告第42号」という。)に従っております。また、実務対応報告第42号第32項(1)に基づき、実務対応
報告第42号の適用に伴う会計方針の変更による影響はないものとみなしております。
(企業結合等関係)
該当事項はありません。
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(収益認識関係)
1 顧客との契約から生じる収益を分解した情報
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) (単位:千円)
報告セグメント
合計
設備部門 自動車部品部門
日本 15,709,098 7,077,350 22,786,449
中国 7,250,053 9,333 7,259,386
アジア(中国除く) 1,542,012 330,456 1,872,469
その他 2,243,394 - 2,243,394
顧客との契約から生じる収益 26,744,558 7,417,141 34,161,700
その他の収益 - - -
外部顧客への売上高 26,744,558 7,417,141 34,161,700
(注)売上高は顧客の所在地を基礎として、地域に分類しております。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) (単位:千円)
報告セグメント
合計
設備部門 自動車部品部門
日本 14,669,887 7,218,757 21,888,645
中国 2,720,341 - 2,720,341
アジア(中国除く) 2,235,861 339,845 2,575,706
その他 1,862,822 - 1,862,822
顧客との契約から生じる収益 21,488,913 7,558,602 29,047,516
その他の収益 - - -
外部顧客への売上高 21,488,913 7,558,602 29,047,516
(注)売上高は顧客の所在地を基礎として、地域に分類しております。
2 顧客との契約から生じる収益を理解するための基礎となる情報
収益を理解するための基礎となる情報は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項 4会計
方針に関する事項 (5)重要な収益及び費用の計上基準」に記載のとおりです。
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3 顧客との契約に基づく履行義務の充足と当該契約から生じるキャッシュ・フローとの関係並びに当連
結会計年度末において存在する顧客との契約から翌連結会計年度以降に認識すると見込まれる収益の金額
及び時期に関する情報
(1)契約資産及び契約負債の残高等 (単位:千円)
当連結会計年度
顧客との契約から生じた債権(期首残高) 6,786,816
顧客との契約から生じた債権(期末残高) 5,273,264
契約資産(期首残高) 4,176,231
契約資産(期末残高) 2,639,814
契約負債(期首残高) 100,115
契約負債(期末残高) 431,280
契約資産の主なものは、工事契約について期末日時点で履行義務を充足し受け取る対価に対する当社及
び連結子会社が有する権利であるが、対価を受け取るための条件を満たしていないものであります。契約
資産は、対価に対する当社の権利が無条件になった時点で顧客との契約から生じた債権に振り替えられま
す。
契約負債の主なものは、工事契約における顧客からの前受金に関するものです。契約負債は、収益の認
識に伴い取り崩されます。
契約資産の増減は、主として収益認識(契約資産の増加)と、売上債権への振替(同、減少)により生
じたものであります。契約負債の増減は、主として前受金の受取り(契約負債の増加)と収益認識(同、
減少)により生じたものであります。
なお、当連結会計年度中に認識された収益のうち、期首時点で契約負債に含まれていた金額は100,115
千円であり、過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から、当連結会計年度に認識した収益
(主に取引価格の変動)の額は重要ではありません。
(2)残存履行義務に配分した取引価額
残存履行義務に配分した取引価額:10,324,583千円
当該履行義務は主に設備部門における塗装設備の製造及び販売に関するものであり、期末日後概ね2年
以内に収益として認識されると見込んでおります。
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(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1 報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、事業部単位に経営資源の配分の決定及び業績評価を行うために、取締役会へ
定期的に報告されているものであります。
当社は、事業部を基礎とした製品別のセグメントから構成されており、「設備部門」及び「自動車部品
部門」の2つを報告セグメントとしております。
「設備部門」は、塗装プラント、塗装機器及び産業機械の設計、製造及び販売を行っております。「自
動車部品部門」は、自動車内外装部品の製造及び販売を行っております。
2 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事
項」における記載と概ね同一であります。
3 報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
調整額 連結財務諸表計
(注)1 上額(注)2
設備部門 自動車部品部門 計
売上高
26,744,558 7,417,141 34,161,700 34,161,700
外部顧客への売上高 -
セグメント間の内部売上高
- - - - -
又は振替高
26,744,558 7,417,141 34,161,700 34,161,700
計 -
3,613,220 47,465 3,660,685 1,932,727
セグメント利益 △ 1,727,957
18,273,317 9,436,599 27,709,917 11,076,990 38,786,907
セグメント資産
その他の項目
157,534 691,975 849,509 69,346 918,856
減価償却費
998,280 30,517 1,028,797 1,028,797
持分法適用会社への投資額 -
有形固定資産及び無形固定
142,602 1,181,617 1,324,220 85,579 1,409,799
資産の増加額
(注)1.調整額は以下のとおりであります。
(1)セグメント利益の調整額△1,727,957千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用(主に報告セ
グメントに帰属しない一般管理費)であります。
(2)セグメント資産の調整額11,076,990千円の主なものは、親会社での余資運用資金(預金)、長期投資資金
(投資有価証券)及び管理部門にかかる資産等であります。
(3)減価償却費の調整額69,346千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用(主に報告セグメントに
帰属しない一般管理費)であります。
(4)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額85,579千円は、各報告セグメントに配分していない全社
資産の増加であります。
2.セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
調整額 連結財務諸表計
(注)1 上額(注)2
設備部門 自動車部品部門 計
売上高
21,488,913 7,558,602 29,047,516 29,047,516
外部顧客への売上高 -
セグメント間の内部売上高
- - - - -
又は振替高
21,488,913 7,558,602 29,047,516 29,047,516
計 -
2,776,232 2,738,253 965,754
セグメント利益又は損失(△) △ 37,978 △ 1,772,499
16,273,725 10,031,339 26,305,065 12,410,198 38,715,263
セグメント資産
その他の項目
173,348 762,283 935,632 74,280 1,009,912
減価償却費
1,061,065 57,875 1,118,940 1,118,940
持分法適用会社への投資額 -
有形固定資産及び無形固定
77,145 1,239,604 1,316,749 167,951 1,484,700
資産の増加額
(注)1.調整額は以下のとおりであります。
(1)セグメント利益又は損失(△)の調整額△1,772,499千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用
(主に報告セグメントに帰属しない一般管理費)であります。
(2)セグメント資産の調整額12,410,198千円の主なものは、親会社での余資運用資金(預金)、長期投資資金
(投資有価証券)及び管理部門にかかる資産等であります。
(3)減価償却費の調整額74,280千円は、各報告セグメントに配分していない全社費用(主に報告セグメントに
帰属しない一般管理費)であります。
(4)有形固定資産及び無形固定資産の増加額の調整額167,951千円は、各報告セグメントに配分していない全
社資産の増加であります。
2.セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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【関連情報】
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
1 製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2 地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:千円)
アジア
日本 中国 その他 合計
(中国除く)
22,786,449 7,259,386 1,872,469 2,243,394 34,161,700
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎として、地域に分類しております。
(2)有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結財務諸表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、
記載を省略しております。
3 主要な顧客ごとの情報
(単位:千円)
顧客の名称又は氏名 売上高 関連するセグメント名
豊田通商株式会社 6,968,705 設備部門及び自動車部品部門
株式会社豊通マシナリー 5,002,198 設備部門
トヨタ自動車株式会社 380,302 設備部門及び自動車部品部門
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
1 製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2 地域ごとの情報
(1)売上高
(単位:千円)
アジア
日本 中国 その他 合計
(中国除く)
21,888,645 2,720,341 2,575,706 1,862,822 29,047,516
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎として、地域に分類しております。
(2)有形固定資産
本邦に所在している有形固定資産の金額が連結財務諸表の有形固定資産の金額の90%を超えるため、
記載を省略しております。
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3 主要な顧客ごとの情報
(単位:千円)
顧客の名称又は氏名 売上高 関連するセグメント名
豊田通商株式会社 6,692,215 設備部門及び自動車部品部門
株式会社豊通マシナリー 4,404,014 設備部門
トヨタ自動車株式会社 539,685 設備部門及び自動車部品部門
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。
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【関連当事者情報】
1 関連当事者との取引
(1)連結財務諸表提出会社と関連当事者との取引
取引金額は消費税等抜きの金額で、期末残高は消費税等込みの金額で記載しております。
(ア)連結財務諸表提出会社の親会社及び主要株主(会社等に限る。)等
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
議決権等の
資本金又は
会社等の名 事業の内容 所有(被所 関連当事者 取引金額 期末残高
種類 所在地 出資金 取引の内容 科目
称 又は職業 有)割合 との関係 (千円) (千円)
(百万円)
(%)
塗装設備、
電子記録債
7,305
自動車部品
自動車部品
権
380,302
被所有
の販売等
その他の トヨタ自動 愛知県 輸送用機械 の納入先
直接 35.9
635,401 売掛金 48,416
関係会社 車㈱ 豊田市 器具製造業 部分品の購
間接 2.4
部分品の購
入先
2,933 - -
入
役員の兼任
取引条件及び取引条件の決定方針など
1)トヨタ自動車㈱との営業取引は、上記の他、塗装設備の販売を豊田通商㈱経由で行っております。
2)自動車部品の販売について、価格その他の取引条件は、毎期価格交渉の上、決定しております。
3)塗装設備の販売について、価格その他の取引条件は、工事毎に交渉の上、決定しております。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
議決権等の
資本金又は
会社等の名 事業の内容 所有(被所 関連当事者 取引金額 期末残高
種類 所在地 出資金 取引の内容 科目
称 又は職業 有)割合 との関係
(千円) (千円)
(百万円)
(%)
塗装設備、
電子記録債
20,799
自動車部品
自動車部品
権
539,685
の販売等
その他の トヨタ自動 愛知県 輸送用機械 被所有 の納入先
635,401 売掛金 73,307
関係会社 車㈱ 豊田市 器具製造業 直接 36.7 部分品の購
部分品の購
入先
6,090 - -
入
役員の兼任
取引条件及び取引条件の決定方針など
1)トヨタ自動車㈱との営業取引は、上記の他、塗装設備の販売を豊田通商㈱経由で行っております。
2)自動車部品の販売について、価格その他の取引条件は、毎期価格交渉の上、決定しております。
3)塗装設備の販売について、価格その他の取引条件は、工事毎に交渉の上、決定しております。
(イ)連結財務諸表提出会社の非連結子会社及び関連会社等
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
該当事項はありません。
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(ウ)連結財務諸表提出会社と同一の親会社を持つ会社等及び連結財務諸表提出会社のその他の関係会社
の子会社等
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
議決権等の
資本金又は
会社等の名 事業の内容 所有(被所 関連当事者 取引金額 期末残高
種類 所在地 出資金 取引の内容 科目
称 又は職業 有)割合 との関係 (千円) (千円)
(百万円)
(%)
塗装設備の 電子記録債
自動車等各 塗装設備の
1,106,243 19,100
その他の
販売 権
トヨタ自動 被所有
宮城県黒 種車両及び 納入先
関係会社 6,850
車東日本㈱ 川郡 その部品の 直接 0.9% 部分品の納
自動車部品
の子会社
179 売掛金 747,374
製造・販売 入先
の販売
取引条件及び取引条件の決定方針など
塗装設備の販売について、価格その他の取引条件は、工事毎に交渉の上、決定しております。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
該当事項はありません。
(エ)連結財務諸表提出会社の役員及び主要株主(個人の場合に限る。)等
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
該当事項はありません。
(2)連結財務諸表提出会社の連結子会社と関連当事者との取引
取引金額は消費税等抜きの金額で、期末残高は消費税等込みの金額で記載しております。
(ア)連結財務諸表提出会社の親会社及び主要株主(会社等に限る。)等
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
該当事項はありません。
(イ)連結財務諸表提出会社の非連結子会社及び関連会社等
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
議決権等の
資本金又は
所有(被所 取引金額 期末残高
会社等の名 事業の内容 関連当事者
属性 所在地 出資金 取引の内容 科目
有)割合
称 又は職業 との関係 (千円) (千円)
(百万元)
(%)
自動車部品
資金の貸付 343,140 長期貸付金 704,083
丘比克(天 自動車部品
中国 所有 の技術支援
関連会社 津)転印有 の製造・販
53
天津市 直接36.0% 役員の兼任
資金の回収 256
限公司 売
未収利息 19,185
等有
利息の受取 2
取引条件及び取引条件の決定方針など
貸付金利については、市場金利を勘案して交渉のうえで決定しております。
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当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
議決権等の
資本金又は
会社等の名 事業の内容 所有(被所 関連当事者 取引金額 期末残高
出資金
属性 所在地 取引の内容 科目
称 又は職業 有)割合 との関係 (千円) (千円)
(百万元)
(%)
自動車部品
資金の貸付 - 短期貸付金 741,119
丘比克(天 自動車部品
所有
中国 の技術支援
関連会社 津)転印有 53 の製造・販
天津市 直接36.0% 役員の兼任
資金の回収 -
限公司 売
未収利息 20,194
等有
利息の受取 -
取引条件及び取引条件の決定方針など
貸付金利については、市場金利を勘案して交渉のうえで決定しております。
(ウ)連結財務諸表提出会社と同一の親会社をもつ会社等及び連結財務諸表提出会社のその他の関係会社
の子会社等
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
該当事項はありません。
(エ)連結財務諸表提出会社の役員及び主要株主(個人の場合に限る。)等
前連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
該当事項はありません。
2 親会社又は重要な関連会社に関する注記
(1)親会社情報
該当事項はありません。
(2)重要な関連会社の要約財務情報
当連結会計年度において、重要な関連会社はINDUSTRIAL TECH SERVICES,INC.であり、その要約財務情
報は以下のとおりであります。
(単位:千円)
INDUSTRIAL TECH SERVICES,INC.
前連結会計年度 当連結会計年度
流動資産合計 - 24,441,123
固定資産合計 - 509,076
流動負債合計 - 23,531,380
固定負債合計 - 11,830
純資産合計 - 1,406,988
売上高 - 64,095,399
税引前当期純利益 - 1,190,158
当期純利益 - 924,299
(注)INDUSTRIAL TECH SERVICES,INC.は、重要性が増したため、当連結会計年度から重要な関連会社とし
ております。
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(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
1株当たり純資産額 1,640.58円 1株当たり純資産額 1,699.77円
1株当たり当期純利益 110.41円 1株当たり当期純利益 78.15円
なお、潜在株式調整後1株当たり当期純利益について 同左
は、潜在株式がないため、記載しておりません。
(注) 1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益 (千円) 1,813,411 1,267,565
普通株主に帰属しない金額 (千円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
(千円) 1,813,411 1,267,565
当期純利益
普通株式の期中平均株式数 (千株) 16,423 16,218
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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⑤【連結附属明細表】
【社債明細表】
該当事項はありません。
【借入金等明細表】
当期首残高 当期末残高 平均利率
区分 返済期限
(千円) (千円) (%)
1年以内に返済予定のリース債務 57,818 47,896 - -
リース債務(1年以内に返済予定のものを除 2024年4月1日~
86,897 59,065 -
く。) 2027年11月30日
合計 144,715 106,961 - -
(注)1 リース債務の平均利率については、リース料総額に含まれる利息相当額を控除する前の金額でリース債務を
連結貸借対照表に計上しているため、記載しておりません。
2 リース債務(1年以内に返済予定のものを除く)の連結決算日後5年内における1年ごとの返済予定額の総
額
1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内
区分
(千円) (千円) (千円) (千円)
リース債務 32,053 17,378 8,342 1,290
【資産除去債務明細表】
当連結会計年度期首及び当連結会計年度末における資産除去債務の金額が当連結会計年度期首及び当連結会計
年度末における負債及び純資産の合計額の100分の1以下であるため、記載を省略しております。
(2)【その他】
当連結会計年度における四半期情報等
(累計期間) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 当連結会計年度
売上高 (千円) 6,413,223 13,093,769 20,095,008 29,047,516
税金等調整前四半期(当期)純利益 (千円) △39,956 563,495 914,738 1,789,922
親会社株主に帰属する四半期(当
(千円) △104,010 309,642 596,527 1,267,565
期)純利益
1株当たり四半期(当期)純利益 (円) △6.33 18.90 36.66 78.15
(会計期間) 第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期
1株当たり四半期純利益 (円) △6.33 25.33 17.87 41.79
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2【財務諸表等】
(1)【財務諸表】
①【貸借対照表】
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
資産の部
流動資産
7,936,411 9,909,670
現金及び預金
266,941 152,292
受取手形
※1 1,050,186 ※1 1,216,638
電子記録債権
※1 6,482,349
8,587,290
売掛金及び契約資産
348,169 356,355
仕掛品
330,965 314,113
原材料
※1 281,597 ※1 206,909
その他
△ 3,049 △ 2,365
貸倒引当金
18,798,512 18,635,964
流動資産合計
固定資産
有形固定資産
1,496,402 1,470,887
建物
167,224 182,971
構築物
※2 1,119,050 ※2 1,164,608
機械及び装置
0 665
車両運搬具
319,529 450,509
工具、器具及び備品
4,737,486 4,737,486
土地
82,604 69,275
リース資産
514,890 879,770
建設仮勘定
8,437,187 8,956,175
有形固定資産合計
無形固定資産
7,820 7,820
借地権
119,484 93,469
ソフトウエア
35 15,775
その他
127,340 117,065
無形固定資産合計
投資その他の資産
460,837 483,129
投資有価証券
1,873,001 1,360,789
関係会社株式
93,300 92,300
出資金
127,091 127,091
関係会社出資金
※1 23,292 ※1 7,886
長期貸付金
118,463 90,361
前払年金費用
32,099 31,443
その他
△ 23,287 △ 22,750
貸倒引当金
2,704,798 2,170,249
投資その他の資産合計
11,269,326 11,243,490
固定資産合計
30,067,838 29,879,455
資産合計
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(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
負債の部
流動負債
54,615 69,957
支払手形
3,401,115 3,079,743
電子記録債務
※1 1,623,239 ※1 1,942,092
買掛金
31,364 29,467
リース債務
235,422 184,335
未払法人税等
※1 339,164 ※1 288,839
未払金
209,982 195,304
未払費用
56,994 198,376
契約負債
※1 310,000 ※1 310,000
関係会社預り金
677,278 622,655
賞与引当金
47,299 49,066
役員賞与引当金
36,368 22,689
完成工事補償引当金
68,379 46,280
設備関係支払手形
322,602 383,682
設備関係未払金
420,401 426,921
その他
7,834,229 7,849,412
流動負債合計
固定負債
62,073 48,272
リース債務
744,691 589,233
繰延税金負債
82,877 184,840
退職給付引当金
89,976 71,954
長期未払金
31,350 31,350
資産除去債務
1,010,967 925,650
固定負債合計
8,845,196 8,775,062
負債合計
純資産の部
株主資本
1,311,000 1,311,000
資本金
資本剰余金
668,522 668,522
資本準備金
72,522 63,428
その他資本剰余金
741,044 731,950
資本剰余金合計
利益剰余金
327,750 327,750
利益準備金
その他利益剰余金
1,045,970 1,045,970
土地圧縮積立金
5,152,000 5,152,000
別途積立金
12,960,977 13,436,803
繰越利益剰余金
19,486,697 19,962,523
利益剰余金合計
自己株式 △ 1,584,530 △ 1,828,223
19,954,212 20,177,250
株主資本合計
評価・換算差額等
1,268,429 927,142
その他有価証券評価差額金
1,268,429 927,142
評価・換算差額等合計
21,222,641 21,104,392
純資産合計
30,067,838 29,879,455
負債純資産合計
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②【損益計算書】
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
※2 26,812,040 ※2 24,939,605
売上高
※2 21,905,463 ※2 20,764,461
売上原価
4,906,577 4,175,144
売上総利益
※1 ,※2 3,829,699 ※1 ,※2 3,900,338
販売費及び一般管理費
1,076,878 274,806
営業利益
営業外収益
3,421 4,224
受取利息
※2 594,729 ※2 610,568
受取配当金
85,508 76,429
雑収入
683,660 691,222
営業外収益合計
営業外費用
100 92
支払利息
14,152 14,933
雑支出
14,252 15,026
営業外費用合計
1,746,285 951,002
経常利益
特別利益
220,845 318,362
関係会社株式売却益
220,845 318,362
特別利益合計
1,967,131 1,269,364
税引前当期純利益
法人税、住民税及び事業税 362,638 248,950
57,185
△ 8,485
法人税等調整額
419,823 240,465
法人税等合計
1,547,307 1,028,899
当期純利益
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③【株主資本等変動計算書】
前事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
その他利益剰余金
資本金
その他資本 資本剰余金
資本準備金 利益準備金
剰余金 合計 土地圧縮積 繰越利益剰
別途積立金
立金 余金
当期首残高 1,311,000 668,522 74,370 742,892 327,750 1,045,970 5,152,000 12,004,588
当期変動額
剰余金の配当 △ 590,919
当期純利益
1,547,307
自己株式の取得
自己株式の処分 △ 1,848 △ 1,848
株主資本以外の項目の当期変動
額(純額)
当期変動額合計 - - △ 1,848 △ 1,848 - - - 956,388
当期末残高 1,311,000 668,522 72,522 741,044 327,750 1,045,970 5,152,000 12,960,977
株主資本 評価・換算差額等
利益剰余金
その他有価 純資産合計
株主資本合 評価・換算
自己株式 証券評価差
利益剰余金 計 差額等合計
額金
合計
当期首残高 18,530,309 △ 1,613,772 18,970,429 1,172,166 1,172,166 20,142,596
当期変動額
剰余金の配当 △ 590,919 △ 590,919 △ 590,919
当期純利益
1,547,307 1,547,307 1,547,307
自己株式の取得 △ 28 △ 28 △ 28
自己株式の処分 29,271 27,423 27,423
株主資本以外の項目の当期変動
96,263 96,263 96,263
額(純額)
当期変動額合計 956,388 29,242 983,782 96,263 96,263 1,080,045
当期末残高 19,486,697 △ 1,584,530 19,954,212 1,268,429 1,268,429 21,222,641
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当事業年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
その他利益剰余金
資本金
その他資本 資本剰余金
資本準備金 利益準備金
剰余金 合計 土地圧縮積 繰越利益剰
別途積立金
立金 余金
当期首残高
1,311,000 668,522 72,522 741,044 327,750 1,045,970 5,152,000 12,960,977
当期変動額
剰余金の配当 △ 553,073
当期純利益 1,028,899
自己株式の取得
自己株式の処分 △ 9,094 △ 9,094
株主資本以外の項目の当期変動
額(純額)
当期変動額合計
- - △ 9,094 △ 9,094 - - - 475,825
当期末残高 1,311,000 668,522 63,428 731,950 327,750 1,045,970 5,152,000 13,436,803
株主資本 評価・換算差額等
利益剰余金
その他有価 純資産合計
株主資本合 評価・換算
自己株式 証券評価差
利益剰余金 計 差額等合計
額金
合計
当期首残高
19,486,697 △ 1,584,530 19,954,212 1,268,429 1,268,429 21,222,641
当期変動額
剰余金の配当 △ 553,073 △ 553,073 △ 553,073
当期純利益 1,028,899 1,028,899 1,028,899
自己株式の取得
△ 281,212 △ 281,212 △ 281,212
自己株式の処分 37,520 28,425 28,425
株主資本以外の項目の当期変動
△ 341,287 △ 341,287 △ 341,287
額(純額)
当期変動額合計
475,825 △ 243,692 223,038 △ 341,287 △ 341,287 △ 118,248
当期末残高
19,962,523 △ 1,828,223 20,177,250 927,142 927,142 21,104,392
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【注記事項】
(重要な会計方針)
1 資産の評価基準及び評価方法
(1)有価証券の評価基準及び評価方法
子会社株式及び関連会社株式
移動平均法による原価法
その他有価証券
市場価格のない株式等以外のもの
決算日の市場価格等に基づく時価法
(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)
市場価格のない株式等
移動平均法による原価法
(2)棚卸資産の評価基準及び評価方法
仕掛品………主として個別法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)
原材料………主として移動平均法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)
2 固定資産の減価償却の方法
(1)有形固定資産(リース資産を除く)
定率法によっております。
ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備は除く)並びに2016年4月1日以降に取得
した建物附属設備及び構築物については定額法によっております。
なお、主な耐用年数は、以下のとおりであります。
建物 15~31年
構築物 7~15年
機械及び装置 5~12年
車両運搬具 4~5年
工具、器具及び備品 2~5年
また、2007年3月31日以前に取得したものについては、償却可能限度額まで償却が終了した翌年から5
年間で均等償却する方法によっております。
(2)無形固定資産(リース資産を除く)
定額法によっております。
なお、自社利用のソフトウェアについては、社内における利用可能期間(5年)に基づいております。
(3)リース資産
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法によっております。
3 引当金の計上基準
(1)貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の
債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。
(2)賞与引当金
従業員に対する賞与の支給に備えるため、会社が算定した当事業年度に負担すべき支給見込額を計上し
ております。
(3)役員賞与引当金
役員に対する賞与の支給に備えるため、会社が算定した当事業年度に負担すべき支給見込額を計上して
おります。
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(4)完成工事補償引当金
完成工事の補償による損失に備えるため、過去の売上高に対する補償損失の発生率に基づき、翌事業年
度以降に発生する補償見込額を計上しております。また、個別の補償工事については補償工事費の発生見
込額を計上しております。
(5)退職給付引当金
従業員に対する退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基
づき、当事業年度末において発生していると認められる額を計上しております。
なお、数理計算上の差異については、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(14
年)による定額法により按分した額を、それぞれ発生の翌事業年度から費用処理することとしておりま
す。
過去勤務費用については、その発生した事業年度に一括して費用処理しております。
退職給付に係る未認識数理計算上の差異及び未認識過去勤務費用の会計処理の方法は、連結貸借対照表
におけるこれらの会計処理の方法と異なっております。
4 収益及び費用の計上基準
当社の顧客との契約から生じる収益に関する主要な事業における主な履行義務の内容及び当該履行義務を
充足する通常の時点は次のとおりであります。いずれの事業についても取引価格は、約束した財又はサー
ビスの顧客への移転と交換に当社が権利を得ると見込んでいる対価の金額であり、顧客との契約において約
束された対価に基づいて履行義務に配分しております。取引の対価は、履行義務を充足してから主として1
年以内に受領しているため、重大な金融要素は含んでおりません。また、対価の金額が変動しうる重要な変
動対価はありません。
主要な事業における主な履行義務の内容及び当該履行義務を充足する通常の時点は以下のとおりでありま
す。
(1)設備部門
設備部門においては、主に長期の工事契約を締結しており、これらに関して当社が提供する業務を履行義
務として識別しております。
当該契約については、進捗部分について成果の確実性が認められ、財又はサービスに対する支配が顧客に
一定の期間にわたり移転するため、一定の期間にわたり履行義務が充足されると判断し、履行義務の充足に
係る進捗度に基づき収益を認識しております。進捗度の測定は、各報告時期の期末日までに発生する工事原
価が、予想される工事原価の総額に占める割合に基づいて行っております。
(2)自動車部品部門
自動車部品部門においては、主に自動車内外装部品の製造及び販売を行っており、これらに関して当社が
提供する業務を履行義務として識別しております。
このような商品及び製品の販売においては引渡時において物品に対する支配が顧客へ移転するため、引渡
時点で収益を認識しております。
5 その他の財務諸表作成のための基本となる重要な事項
(1)ヘッジ会計の方法
① ヘッジ会計の方法
為替変動リスクを回避する目的として利用している為替予約(個別予約)については、時価評価せず
振当処理によっております。
② ヘッジ手段とヘッジ対象
ヘッジ手段……為替予約
ヘッジ対象……外貨建金銭債権債務等
③ ヘッジ会計の方針
外貨建金銭債権債務等に係る為替変動リスクを回避する目的で為替予約取引(個別予約)を行ってお
ります。
④ ヘッジの有効性評価の方法
為替予約の振当処理の要件を満たし、外貨建金銭債権債務ごとに個別に為替予約を付す方針であるた
め、外貨建取引等の会計処理に関する実務指針第4項に基づき、個別に為替予約を付し振当処理の要件
に該当するか否かの判定をもって有効性の判定に代えております。
(2)グループ通算制度の適用
グループ通算制度を適用しております。
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(重要な会計上の見積り)
1 工事契約における収益認識
(1)当事業年度の財務諸表に計上した金額
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
一定の期間にわたり充足される履
8,339,149 6,234,373
行義務に係る工事契約の売上高
(2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)1 工事契約における収益認識」の内容と同一でありま
す。
2 繰延税金資産
(1)当事業年度の財務諸表に計上した金額
(単位:千円)
前事業年度 当事業年度
繰延税金負債 744,691 589,233
(注)繰延税金資産・繰延税金負債は相殺表示しております。
(2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)2 繰延税金資産」の内容と同一であります。
3 固定資産の減損損失
(1)当事業年度の財務諸表に計上した金額
当事業年度において、自動車部品部門豊田工場に係る資産グループの有形固定資産及び無形固定資産(帳簿価
額2,253,568千円)について、減損の兆候があると判断しておりますが、減損損失の認識の判定において、当該
資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額がその帳簿価額を上回っていたことから、減損
損失を認識しておりません。
(2)識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)3 固定資産の減損損失」の内容と同一であります。
(会計方針の変更)
(時価の算定に関する会計基準等の適用)
「時価の算定に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第31号 2021年6月17日。以下「時価算
定会計基準適用指針」という。)を当事業年度の期首から適用し、時価算定会計基準適用指針第27-2項に定め
る経過的な取扱いに従って、時価算定会計基準適用指針が定める新たな会計方針を将来にわたって適用すること
といたしました。これによる財務諸表への影響はありません。
(表示方法の変更)
該当事項はありません。
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(貸借対照表関係)
※1 関係会社に対する金銭債権又は金銭債務
区分表示されたもの以外で当該関係会社に対する金銭債権及び債務の金額は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
金銭債権 225,737千円 218,643千円
金銭債務 262,829千円 304,112千円
※2 圧縮記帳額
国庫補助金等により有形固定資産の取得価額から控除している圧縮記帳額及びその内訳は、次のとおり
であります。
前事業年度 当事業年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
機械及び装置 7,591千円 7,591千円
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(損益計算書関係)
※1 (イ)販売費に属する費用と一般管理費に属する費用との割合は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
(1)販売費 26% 28%
(2)一般管理費 74% 72%
(ロ)「販売費及び一般管理費」の主要な費目及び金額は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
(1)従業員給料手当 1,123,449 千円 1,125,538 千円
(2)賞与引当金繰入額 213,484 千円 199,115 千円
(3)退職給付費用 101,380 千円 94,174 千円
(4)研究開発費 521,107 千円 524,345 千円
(5)減価償却費 111,480 千円 116,035 千円
(6)租税公課 125,527 千円 120,886 千円
(7)役員報酬 169,646 千円 181,546 千円
(8)従業員賞与 203,949 千円 204,718 千円
(9)法定福利費 243,103 千円 252,113 千円
※2 関係会社との取引高
前事業年度 当事業年度
(自 2021年4月1日 (自 2022年4月1日
至 2022年3月31日) 至 2023年3月31日)
売上高 1,387,433千円 1,511,151千円
仕入高 2,043,759千円 2,158,816千円
営業取引以外の取引高 585,396千円 596,600千円
(有価証券関係)
前事業年度(2022年3月31日現在)
子会社株式・出資金及び関連会社株式・出資金(貸借対照表計上額 子会社株式・出資金396,898千円、関
連会社株式・出資金150,853千円)は、市場価額のない株式等であることから記載をしておりません。
当事業年度(2023年3月31日現在)
子会社株式・出資金及び関連会社株式・出資金(貸借対照表計上額 子会社株式・出資金396,858千円、関
連会社株式・出資金150,853千円)は、市場価額のない株式等であることから記載をしておりません。
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(税効果会計関係)
1 繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
前事業年度 当事業年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
繰延税金資産
賞与引当金 203,657千円 187,232千円
完成工事補償引当金 11,205千円 6,330千円
退職給付引当金 378,281千円 372,313千円
関係会社出資金評価損 112,807千円 112,807千円
214,349千円 238,371千円
その他
計
920,301千円 917,055千円
△632,147千円 △628,865千円
評価性引当額
繰延税金資産合計
288,154千円 288,189千円
繰延税金負債
土地売却による圧縮記帳 449,768千円 449,768千円
その他有価証券評価差額金 547,454千円 400,482千円
35,622千円 27,171千円
その他
繰延税金負債合計
1,032,845千円 877,422千円
744,691千円 589,233千円
繰延税金負債の純額
2 法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異の原因となった主な項目別の内訳
前事業年度 当事業年度
(2022年3月31日) (2023年3月31日)
法定実効税率 30.07% 30.07%
(調整)
住民税均等割 0.51% 0.79%
交際費等永久に損金に算入されない項目 0.97% 1.40%
△ 12.99%
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △8.12%
△ 0.26%
評価性引当額の増減 △0.72%
外国源泉税 1.53% 3.15%
△ 3.00%
試験研究費控除 △2.57%
△ 0.21%
△0.32%
その他
税効果会計適用後の法人税等の負担率 21.34% 18.94%
3 法人税及び地方法人税の会計処理又はこれらに関する税効果会計の会計処理
当社は、当事業年度から、連結納税制度からグループ通算制度へ移行しております。これに伴い、法人税
及び地方法人税並びに税効果会計の会計処理及び開示については、「グループ通算制度を適用する場合の会
計処理及び開示に関する取扱い」(実務対応報告第42号2021年8月12日。以下「実務対応報告第42号」とい
う。)に従っております。また、実務対応報告第42号第32項(1)に基づき、実務対応報告第42号の適用に伴
う会計方針の変更による影響はないものとみなしております。
(企業結合等関係)
該当事項はありません。
(収益認識関係)
顧客との契約から生じる収益を理解するための基礎となる情報は、連結財務諸表「注記事項(収益認識関
係)」に同一の内容を記載しているため、注記を省略しております。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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④【附属明細表】
【有形固定資産等明細表】
(単位:千円)
減価償却 差引当期末
資産の種類 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期末残高 当期償却額
累計額 残高
有形固定資産
建物 6,537,417 83,573 7,092 6,613,897 5,143,010 107,709 1,470,887
構築物 933,735 31,549 - 965,284 782,313 15,803 182,971
機械及び装置 8,427,029 358,322 48,255 8,737,096 7,572,488 312,389 1,164,608
車両運搬具 65,689 940 1,854 64,774 64,108 274 665
工具、器具及び備品 9,250,925 547,112 448,138 9,349,899 8,899,389 414,759 450,509
土地 4,737,486 - - 4,737,486 - - 4,737,486
リース資産 171,319 16,786 44,929 143,175 73,900 30,114 69,275
建設仮勘定 514,890 864,619 499,738 879,770 - - 879,770
有形固定資産計 30,638,494 1,902,901 1,050,009 31,491,382 22,535,211 881,050 8,956,175
無形固定資産
借地権 7,820 - - 7,820 - - 7,820
ソフトウエア 584,950 20,790 - 605,740 512,270 46,804 93,469
その他 19,987 15,775 - 35,762 19,987 35 15,775
無形固定資産計 612,757 36,565 - 649,322 532,257 46,839 117,065
(注)1.当期増加額のうち主なものは、次のとおりであります。
機械及び装置 自動車部品関連設備 266,647千円
工具、器具及び備品 自動車部品金型・治具 500,193千円
建設仮勘定 自動車部品金型・治具 858,833千円
2.当期減少額のうち主なものは、次のとおりであります。
工具、器具及び備品 自動車部品金型・治具 439,429千円
建設仮勘定 自動車部品金型・治具 423,032千円
3.当期首残高及び当期末残高については、取得価額により記載しております。
【引当金明細表】
(単位:千円)
科目 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期末残高
貸倒引当金 26,336 250 1,470 25,115
賞与引当金 677,278 622,655 677,278 622,655
役員賞与引当金 47,299 49,066 47,299 49,066
完成工事補償引当金 36,368 22,689 36,368 22,689
(2)【主な資産及び負債の内容】
連結財務諸表を作成しているため、記載を省略しております。
(3)【その他】
該当事項はありません。
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第6【提出会社の株式事務の概要】
事業年度 4月1日から3月31日まで
定時株主総会 6月中
基準日 3月31日
剰余金の配当の基準日 9月30日、3月31日
1単元の株式数 100株
単元未満株式の買取り
(特別口座)
取扱場所 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
(特別口座)
株主名簿管理人 東京都千代田区丸の内一丁目4番5号
三菱UFJ信託銀行株式会社
取次所 -
買取手数料 無料
電子公告により行います。ただし、電子公告によることができない事故その他のや
むを得ない事由が生じた場合は、日本経済新聞に掲載して行います。
公告掲載方法
公告掲載URL
https://www.trinityind.co.jp/
株主に対する特典 なし
(注)1.当会社の株主は、その有する単元未満株式について、次に掲げる権利以外の権利を行使することができませ
ん。
① 会社法第189条第2項各号に掲げる権利
② 取得請求権付株式の取得を請求する権利
③ 募集株式または募集新株予約権の割当てを受ける権利
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第7【提出会社の参考情報】
1【提出会社の親会社等の情報】
当社には、親会社等はありません。
2【その他の参考情報】
当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に、次の書類を提出しております。
(1)有価証券報告書及びその添付書類並びに確認書
事業年度 第88期(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)2022年6月24日東海財務局長に提出
(2)内部統制報告書及びその添付書類
2022年6月24日東海財務局長に提出
(3)四半期報告書及び確認書
第89期第1四半期(自 2022年4月1日 至 2022年6月30日)2022年8月5日東海財務局長に提出
第89期第2四半期(自 2022年7月1日 至 2022年9月30日)2022年11月4日東海財務局長に提出
第89期第3四半期(自 2022年10月1日 至 2022年12月31日)2023年2月3日東海財務局長に提出
(4)臨時報告書
企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第9号の2(株主総会における議決権行使の結果)に基づく臨
時報告書であります。
2022年6月27日東海財務局長に提出
(5)自己株券買付状況報告書
2022年10月14日東海財務局長に提出
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第二部【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
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独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書
2023年6月23日
トリニティ工業株式会社
取締役会 御中
EY新日本 有限責任監査法人
名 古 屋 事 務 所
指定有限責任社員
公認会計士
髙橋 浩彦
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士
都 成哲
業務執行社員
<財務諸表監査>
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられ
ているトリニティ工業株式会社の2022年4月1日から2023年3月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、す
なわち、連結貸借対照表、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結株主資本等変動計算書、連結キャッシュ・フロー
計算書、連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項、その他の注記及び連結附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、トリ
ニティ工業株式会社及び連結子会社の2023年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する連結会計年度の
経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における
当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職
業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果
たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項とは、当連結会計年度の連結財務諸表の監査において、監査人が 職業的専門家として特に重
要であると判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、連結財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の
形成において対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
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設備部門セグメントの工事契約に係る一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法における工事原価総額
の見積りの妥当性
監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応
連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り に記載 当監査法人は、トリニティ工業株式会社の工事契約に係
のとおり、トリニティ工業株式会社及び連結子会社では、 る一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方
設備部門セグメントの工事契約に係る完成工事高及び完成 法における工事原価総額の見積りの妥当性を検討するに当
工事原価の計上基準として、当連結会計年度末までの工事 たり、主として以下の監査手続を実施した。
進捗部分について履行義務の充足が認められる工事につい (1)内部統制の評価
ては、主として一定の期間にわたり履行義務を充足し収益 工事原価総額の見積りに関連する内部統制の整備・運用
を認識する方法を適用している。当連結会計年度の一定の 状況の有効性について、主に以下の内部統制の評価を実施
期間にわたり充足される履行義務に係る工事契約の売上高 した。
7,835,067千円のうち、トリニティ工業株式会社が計上し ・作業内容ごとの見積原価や工数が適切に積算されている
た工事契約の売上高は6,234,373千円であり、連結売上高 ことを確かめる統制
の21%を占めている。 ・作業着手後の状況の変化を、適時・適切に実行予算に反
一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方 映させるための統制
法により認識される収益は、履行義務の充足に係る進捗度 (2)工事原価総額の見積りの妥当性の評価
に基づき測定され、当該進捗度は工事の総原価見積額に対 一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する工
する連結会計年度末までの発生原価の割合に基づき算定さ 事契約についての工事原価総額の見積りの妥当性を評価す
れる。 るため、以下を含む監査手続を実施した。
設備部門セグメントの工事契約は、主に塗装プラント等 ・実行予算書等の原価明細を閲覧し、作業内容ごとの見積
の設計及び製造を請け負うものであるが、顧客の要望に基 原価の原価構成要素が購買実績データと整合しているか
づく設計変更等、工事完成までに要する工事原価総額の見 どうかについて検討を実施した。
積りに当たって不確実性を伴う案件が含まれる。このた ・当初実行予算書と最新の実行予算書等との比較及び差異
め、工事進捗度の測定の前提となる工事原価総額の見積り 内容についての検討を実施し、実行予算書の精度を評価
に当たって、経営者による判断が重要な影響を及ぼす。 するとともに、差異の要因となった事象等の影響が、他
以上から、当監査法人は、トリニティ工業株式会社の工 の案件への影響も含め当連結会計年度末時点の最新の実
事契約に係る工事収益及び履行義務の充足に係る進捗度の 行予算書において反映されているか否かを検討した。
計算に当たり、工事原価総額の見積りが、当連結会計年度 ・工事案件ごとの見積原価に基づく利益率を算出し、異常
において特に重要であり、監査上の主要な検討事項に該当 な利益率となる案件の有無を検討した。
するものと判断した。
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自動車部品部門豊田工場の固定資産の減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性
監査上の主要な検討事項の内容及び決定理由 監査上の対応
会社は、当連結会計年度の連結貸借対照表において、有 当監査法人は、自動車部品部門豊田工場の固定資産の減
形固定資産9,715,002千円及び無形固定資産125,581千円を 損損失の認識の要否に関する判断の妥当性を評価するた
計上している。 連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の め、主に以下の手続を実施した。
見積り に記載のとおり、会社は、自動車部品部門豊田工場 (1)内部統制の評価
の資産グループ(帳簿価額2,253,568千円)について減損 経営者による将来キャッシュ・フローの見積りプロセス
の兆候があると判断しているが、資産グループの継続的使 に関する内部統制の整備・運用状況の有効性について、部
用によって生じる割引前将来キャッシュ・フローの総額が 門責任者への質問、関連資料の閲覧により検討した。
その帳簿価額を上回ったことから、減損損失を認識してい (2)割引前将来キャッシュ・フローの見積りの合理性の評
ない。 価
当該判定に用いられる割引前将来キャッシュ・フロー 割引前将来キャッシュ・フローの見積りにおける主要な
は、経営者により承認された事業計画及び事業計画が策定 仮定である、主要得意先からの生産内示や事業環境を踏ま
されている期間を超えている期間については、事業環境や え予測した見込販売数量と、将来の人件費の算定基礎とな
製品ライフサイクル等の要因を考慮し見積もられている。 る人員計画の合理性を評価するため、その根拠について、
将来キャッシュ・フローの見積りにおける主要な仮定 経営者に対して質問するとともに、以下を含む監査手続を
は、連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積りに記 実施した。
載のとおり、主要得意先からの生産内示や事業環境を踏ま ・取締役会議事録等の閲覧により事業計画に重要な影響を
え予測した見込販売数量と将来の人件費の算定基礎となる 与える意思決定の有無を確認した。
人員計画である。 ・売上高について、過年度の事業計画の達成状況及び差異
将来キャッシュ・フローの見積りにおける上記の主要な 原因を分析し、割引前将来キャッシュ・フローの見積り
仮定は、将来の自動車市場の動向など外部の市場環境の変 の基礎となる経営者が作成した事業計画の見積りの精度
動により影響を受けることから不確実性を伴う。また、経 を評価した。
営者による主要な仮定に関する判断が、将来キャッシュ・ ・将来の売上予測に使用している見込販売数量について、
フローの見積りに重要な影響を及ぼす。 会社が受領している生産内示との整合性を確認し、事業
以上から、当監査法人は、自動車部品部門豊田工場の固 計画の見積りの妥当性を確認した。
定資産の減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性が、 ・事業計画に含まれる将来の販売予測について、過去の推
当連結会計年度の連結財務諸表監査において特に重要であ 移及び外部機関が公表している自動車市場の需要予測等
り、監査上の主要な検討事項に該当すると判断した。 との比較を実施し、また当該販売予測を達成するための
各種施策に関して、担当部署の責任者に対して質問する
とともに、根拠資料を閲覧し、実行可能性を検討した。
・将来の人件費の算定基礎となる人員計画について、それ
を達成するための各種施策に関して、担当部署の責任者
に対して質問するとともに、根拠資料を閲覧し、実行可
能性を検討した。
・事業計画に一定の不確実性を織り込んだ場合の割引前将
来キャッシュ・フローの見積りに与える影響について検
討した。
その他の記載内容
その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以
外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責任
は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の連結財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記
載内容に対して意見を表明するものではない。
連結財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容
と連結財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのよ
うな重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告す
ることが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
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経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に
表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために
経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかど
うかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する
必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示
がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明する
ことにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の
意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家とし
ての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を
立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監
査証拠を入手する。
・ 連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価
の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び
関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づ
き、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論
付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に
注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対し
て除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づい
ているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているか
どうかとともに、関連する注記事項を含めた連結財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取
引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
・ 連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入
手する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見
に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の
重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並
びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを
講じている場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当連結会計年度の連結財務諸表の監査で特に重要であると判断
した事項を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁
止されている場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上
回ると合理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
<内部統制監査>
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、トリニティ工業株式会社の
2023年3月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、トリニティ工業株式会社が2023年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示し
た上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠し
て、財務報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制
監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責
任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立し
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ており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適
切な監査証拠を入手したと判断している。
内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に
係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性があ
る。
内部統制監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについ
て合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにあ
る。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を
通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施す
る。内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適
用される。
・ 財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部
統制報告書の表示を検討する。
・ 内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人
は、内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任
を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識
別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項につ
いて報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並
びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを
講じている場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はな
い。
以 上
※1 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
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独立監査人の監査報告書
2023年6月23日
トリニティ工業株式会社
取締役会 御中
EY新日本 有限責任監査法人
名 古 屋 事 務 所
指定有限責任社員
公認会計士
髙橋 浩彦
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士
都 成哲
業務執行社員
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられ
ているトリニティ工業株式会社の2022年4月1日から2023年3月31日までの第89期事業年度の財務諸表、す
なわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査
を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、トリニ
ティ工業株式会社の2023年3月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要
な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における
当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫
理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査
法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要であると
判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成において対
応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
設備部門セグメントの工事契約に係る一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法における工事原価総額の
見積りの妥当性
財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り に記載のとおり、トリニティ工業株式会社では、設備部門セグメントの工
事契約に係る完成工事高及び完成工事原価の計上基準として、当事業年度末までの工事進捗部分について履行義務の充足
が認められる工事については、主として一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法を適用している。当事
業年度の売上高のうち、一定の期間にわたり履行義務を充足し収益を認識する方法により計上した工事契約の売上高は
6,234,373千円であり、単体売上高の25%を占めている。当該事項について、監査人が監査上の主要な検討事項と決定した
理由及び監査上の対応は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主要な検討事項と同一内容であるため、
記載を省略している。
自動車部品部門豊田工場の固定資産の減損損失の認識の要否に関する判断の妥当性
会社は当事業年度の貸借対照表において、有形固定資産8,956,175千円及び無形固定資産117,065千円を計上している。
財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り に記載のとおり、会社は、自動車部品部門豊田工場の資産グループ(帳簿価
額2,253,568千円)について減損の兆候があると判断しているが、資産グループの継続的使用によって生じる割引前将来
キャッシュ・フローの総額がその帳簿価額を上回ったことから、減損損失を認識していない。当該事項について、監査人
が監査上の主要な検討事項と決定した理由及び監査上の対応は、連結財務諸表の監査報告書に記載されている監査上の主
要な検討事項と同一内容であるため、記載を省略している。
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その他の記載内容
その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、連結財務諸表及び財務諸表並びにこれらの監査報告書以
外の情報である。経営者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役及び監査役会の責任
は、その他の記載内容の報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載内
容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と財
務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような重要
な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告す
ることが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示
することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が
必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評
価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要があ
る場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がな
いかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにあ
る。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影
響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家とし
ての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を
立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監
査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実
施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び
関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、
継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付け
る。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚
起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見
を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の
事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどう
かとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象
を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の
重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並
びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを
講じている場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項
を監査上の主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されて
いる場合や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合
理的に見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
利害関係
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
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以 上
※1 上記の監査報告書の原本は当社(有価証券報告書提出会社)が別途保管しております。
2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
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