バラック・ファンドSPCリミテッド-バラック・ストラクチャード・トレード・ファイナンス・セグリゲーテッド・ポートフォリオ 半期報告書(外国投資証券) 第14期(令和4年1月1日-令和4年12月31日)
提出書類 | 半期報告書(外国投資証券)-第14期(令和4年1月1日-令和4年12月31日) |
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提出日 | |
提出者 | バラック・ファンドSPCリミテッド-バラック・ストラクチャード・トレード・ファイナンス・セグリゲーテッド・ポートフォリオ |
カテゴリ | 半期報告書(外国投資証券) |
EDINET提出書類
バラック・ファンドSPCリミテッド(E35219)
半期報告書(外国投資証券)
【表紙】
【提出書類】 半期報告書
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 令和4年9月30日
【計算期間】 第14期中(自 令和4年1月1日 至 令和4年6月30日)
【発行者名】 バラック・ファンドSPCリミテッド
(Barak Fund SPC Limited)
【代表者の役職氏名】 取締役 ミッチェル・アラン・バレット
(Mitchell Alan Barrett)
【本店の所在の場所】 ケイマン諸島、KY1-1002 グランドケイマン、私書箱10240、
サウス・チャーチ通り103、 ハーバー・プレイス4階、
ハーニーズ・サービセズ(ケイマン)リミテッド気付
(c/o Harneys Services (Cayman) Limited, 4th Floor,
Harbor Place, 103 South Church Street, PO Box 10240,
Grand Cayman KY1-1002, Cayman Islands)
【代理人の氏名又は名称】 弁護士 小 野 雄 作
弁護士 西 村 早紀子
【代理人の住所又は所在地】 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング
狛・小野グローカル法律事務所
【事務連絡者氏名】 弁護士 小 野 雄 作
弁護士 西 村 早紀子
【連絡場所】 東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング
狛・小野グローカル法律事務所
【電話番号】 03(6550)8301
【縦覧に供する場所】 該当なし
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1【外国投資法人の概況】
(注1) 本書中、アメリカ合衆国ドル(以下「米ドル」又は「ドル」という。)は、便宜上、2022年7月29日現在の株式会社三菱UFJ
銀行の対顧客電信直物売買相場の仲値(1米ドル=134.61円)によります。
(注2) 本ファンドは、ケイマン諸島の法律に基づいて設立されておりますが、ファンド株式は、米ドル建てです。以下の金額表示は
別段の記載がない限り米ドルをもって行います。
(注3) 本書の中で金額および比率を表示する場合の数字は四捨五入してあるため、合計の数字が一致しない場合があります。また、
外貨による表示された金額の日本円への換算は、本書の中でそれに対応する数字につき所定の換算率で単純計算のうえ、必要
な場合四捨五入してあります。従って、本書中の同一情報につき異なった円貨表示がなされている場合があります。
(注4) 本書中、「ファンド株式」または「クラスB4参加株式」とは、投資信託及び投資法人に関する法律(昭和26年法律第198号(改
正済))に定義される「外国投資証券」を意味し、「株主」とは、同法に定義される「投資主」を意味します。
(1)【主要な経営指標等の推移】
ファンドの直近3中間計算期間および直近2計算期間に係る主要な経営指標等の推移は以下のと
おりです。下表の情報は、各期に関するファンドの監査済財務書類および無監査の中間財務書類に基
づくものです。
(単位:別段の記載を除き米ドル)
* 括弧内は円換算額(単位:千円(ただし、1株当りの金額については円))
バラック・ファンド SPC リミテッド -
バラック・ストラクチャード・トレード・ファイナンス・セグリゲーテッド・ポートフォリオ
自 2020年1月1日 自 2020年1月1日 自 2021年1月1日 自 2021年1月1日 自 2022年1月1日
至 2020年6月30日 至 2020年12月31日 至 2021年6月30日 至 2021年12月31日 至 2022年6月30日
(第12期中) (第12期) (第13期中) (第13期) (第14期中)
38,911,282 165,013,338 97,707,209 88,176,243 28,707,081
(注1)
営業収益
(5,237,848) (22,212,445) (13,152,367) (11,869,404) (3,864,260)
経常利益/ △ 39,349,143 △ 2,037,991 △ 98,364,692 △ 71,238,861
11,072,262
(注2)
損失金額 (△ 5,296,788) (△ 274,334) (△ 13,240,871) (△ 9,589,463)
(1,490,437)
△ 39,349,143 △ 2,037,991 △ 98,364,692 △ 71,238,861
11,072,262
当期純利益/
損失金額
(△ 5,296,788) (△ 274,334) (△ 13,240,871) (△ 9,589,463)
(1,490,437)
851,628,925 860,817,172 871,889,433 726,936,483 657,095,677
(注3)
出資総額
(114,637,770) (115,874,600) (117,365,037) (97,852,920) (88,451,649)
発行済株式総数(株)
クラスB1参加株式 2,422,111 2,422,110 2,422,111 2,315,677 2,139,517
クラスB2参加株式 538,488 538,487 538,488 525,365 485,400
クラスB3参加株式 9,680 9,680 9,680 9,444 8,726
クラスB4参加株式 28,858,314 28,858,314 28,858,314 28,155,094 26,013,291
851,628,925 860,817,172 871,889,433 726,936,483 657,095,677
純資産額
(114,637,770) (115,874,600) (117,365,037) (97,852,920) (88,451,649)
982,687,203 968,772,483 978,987,549 832,472,464 793,508,733
総資産額
(132,279,524) (130,406,464) (131,781,514) (112,059,118) (106,814,211)
1株当り純資産額
313.98 317.36 321.49 279.77 273.78
クラスB1参加株式
(42,265) (42,720) (43,276) (37,660) (36,854)
115.50 116.74 118.25 102.91 100.71
クラスB2参加株式
(15,547) (15,714) (15,918) (13,853) (13,557)
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101.40 125.22 103.83 107.10 92.18
クラスB3参加株式
(13,649) (16,856) (13,977) (14,417) (12,408)
0.96 0.97 0.98 0.85 0.83
クラスB4参加株式
(129) (131) (132) (114) (112)
1株当り当期純利益/
N/A N/A N/A N/A N/A
(注4)
損失金額
自己資本比率(%) 86.66 88.86 89.06 87.32 82.81
△ 4.62 △ 0.24 △ 13.53 △ 10.84
自己資本利益率(%) 1.27
(注1) 営業収益には投資収益ならびに実現および未実現投資利益(損失)を含めています。
(注2) 経常利益(損失)は営業収益から費用を控除したものです。
(注3) ファンドは、発行会社の分離ポートフォリオであり、純資産総額を記載しています。
(注4) 各期についての1株当り当期純利益/損失金額は、各期の財務書類に開示されていないため、記載しておりません。
(2)【外国投資法人の出資総額】
2022年7月末現在、以下のとおりです:
(1) 授権資本は20,000,100米ドルであり、以下に分けられます:
無額面の議決権付非参加経営株式100株
無額面の無議決権買戻可能参加株式20,000,000株
(注1)経営株式への申込みはできません。経営株式は、発行会社の一般的利益の中から宣言される配
当金に参加する権利が付与されますが、分離ポートフォリオに関して宣言された分配金に参加
する権利は有しません。経営株式の保有者には、株主総会の通知を受領し、出席もしくは投票
する権利が付与されます。発行会社の解散の場合、経営株式の保有者は、発行会社の一般的資
産(経営株式の発行手取金を含む、分離ポートフォリオの組入資産以外の資産)の按分比例持
分を受領する権利を有しますが、分離ポートフォリオの残余資産に対する権利は有しません。
(注2)参加株式は、分離ポートフォリオの株式として指定され、取締役の決定に従い当該参加株式が
発行される分離ポートフォリオおよび(もしあれば)クラスに対して指定もしくは特定されま
す。参加株式の発行手取金は、当該参加株式が発行される分離ポートフォリオの資産を構成す
るものとします。
(2)発行済資本は以下のとおりです:
(ⅰ) 経営株式1株が、投資運用会社のノミニーであるバラック・ホールディング・トラス
トに対して、総額1米ドルの対価で全額払込済および発行済です。
(ⅱ) ファンド(分離ポートフォリオ)についての発行済資本は以下のとおりです。
純資産総額:
ファンド合計 625,054,066米ドル (84,139百万円)
クラスB1参加株式 557,233,236米ドル (75,009百万円)
クラスB2参加株式 46,504,304米ドル (6,260百万円)
クラスB3参加株式 765,168米ドル (103百万円)
クラスB4参加株式 20,534,524米ドル (2,764百万円)
参加株式の発行済株式総数
クラスB1参加株式 2,035,323 株
クラスB2参加株式 461,761 株
クラスB3参加株式 8,301 株
クラスB4参加株式 24,746,392 株
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なお、最近3中間計算期間および直近2計算期間における純資産総額および発行済株式数の増減
については、前記「(1) 主要な経営指標等の推移」を参照して下さい。
(3)【主要な投資主の状況】
2022年7月末現在、日本の株主が保有するファンドのクラスB4参加株式の主要株主(保有株数上位
5位)は以下のとおりです。株主の氏名/名称および住所/所在地は秘密情報のため開示できませ
ん。
クラスB4株式
発行済株式総数
登録株主の種類 所在国 所有株数 に対する
所有比率
1
会社 ケイマン諸島 11,557,480 46.70%
2
銀行 日本 8,275,004 33.44%
3
証券会社 日本 857,513 3.47%
4
証券会社 日本 788,912 3.19%
5
銀行 日本 502,168 2.03%
(4)【役員の状況】
バラックSPCファンド・リミテッドの取締役は以下のとおりです。
(提出日現在)
氏名 役職名 主要略歴
1997年に南アフリカの弁護士資格を取得。金融業では25
年の経験を有しています。メイトランド、インターコン
チネンタル・トラスト(ベーカー・ティリー・グルー
プ)を含む主要な法人サービス会社で勤務し、ターンス
トーン・コーポレートではパートナーを務めました。
2009年に、世界中のセクターに多額の持分を有する大規
模ファミリーオフィスの最高経営責任者(CEO)に任命さ
ミッチェル・アラン・バレット
取締役 れました。また、中東のソブリン・ファンドに対して、
(Mitchell Alan Barrett)
ホスピタリティ産業における10億超規模の合併に助力し
ました。現在、複数の投資ファンドの取締役会のメン
バーであり、バレット・ダブレイ・インクのマネージン
グ・パートナーを務めています。
南アフリカのナタル大学で優等法学士号、英国サリー
大学で国際税およびウェルス・マネジメントの分野で経
営学修士号を取得。英国勅許ガバナンス協会会員。
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2021年5月27日、バラック・ファンドSPCリミテッドの取
締役に就任。
独立の取締役、清算人、管財人、アドバイザーとして
豊富な実績を有しており、会社、パートナーシップ、信
託およびその他の金融ストラクチャーに対して、独立の
立場からガバナンスと紛争解決のアドバイスを提供する
ことを専門としています。現在は、オフショア/オン
ショアの多くのヘッジファンドやその他の投資持株会社
の取締役および清算人を務めています。金融分野で20年
以上の経験を有し、世界4大会計事務所の倒産・再生手
続専門チームで様々な上級管理職を務めました。流動性
の問題を発生させ、しばしば紛争・訴訟に発展するワイ
ンドダウン、リストラクチャリングおよびその他の複雑
な状況(予期せぬ出来事によるコミュニケーションや関
係の断絶など)に関して豊富な経験を有しています。ま
た、同氏の実績には、複雑で流動性の低い資産の現金
化、サービスプロバイダー問題の解決、評価・償還・サ
イドレターをめぐる紛争の対処に加え、不正行為、法的
請求権、規制問題、紛争、リストラクチャリング、補償
実務、クローバックおよび訴訟に関する調査も含まれま
す。このように、同氏は、オフショア/オンショアの
マイケル・ピアソン
取締役
ファンドやその他の投資ビークルの取締役会レベルに対
(Michael Pearson)
してガイダンスを提供でき、コーポレート・ガバナンス
の強化に当ることのできる理想的かつハイレベルな経歴
を持っています。また同氏は、近年、最も注目を集めた
投資ファンドの清算手続きにも関わっており、その実利
的かつ明快なアプローチは常に注目されています。現在
は、複数の国において訴訟に携わっており、その中に
は、マドフ・フィーダー・ファンドのケイマン清算手続
きに関する画期的な訴訟も含まれます。近年は、オン
ショア/オフショアの複雑なストラクチャーを新しいマ
ネージャーへ移行させること、一部の米国ファンドの敵
対的買収、数億ドル規模の調停、さまざまな信託の紛
争、米国破産問題ならびにその他の仕組み金融や持株会
社の再編などにも携わっています。
イングランド・ウェールズ勅許会計士協会のフェロー
であり、英国のライセンスとケイマンの資格を持つ倒産
実務の専門家です。INSOL Internationalのメンバーであ
り、350人以上のメンバーが所属するケイマン諸島の
Restructuring and Insolvency Specialists
Associationにおいて創立時から会長を務めています。ま
た、ケイマン諸島金融庁に公認取締役として登録してい
ます。
(注) 上記の取締役のうち、ファンド株式を所有している者はいません。
(5)【その他】
本書提出日前6ヶ月以内において、訴訟事件その他ファンドに重要な影響を与えた事実および重
要な影響を与えることが予想される事実は生じていません。
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2【外国投資法人の運用状況】
(1)【投資状況】
資産別および地域別の投資状況は以下のとおりです。
(2022年7月末現在)
投資比率(%)
投資資産の種類 地域別 時価(米ドル)
対資産総額 対純資産総額
南アフリカ 376,276,179 31.17 60.20
ローン債権
ケニア 172,317,739 14.27 27.57
ザンビア 71,771,195 5.95 11.48
ガーナ 57,160,190 4.74 9.14
マルタ 45,773,362 3.79 7.32
タンザニア 39,177,852 3.25 6.27
英国 33,906,267 2.81 5.42
オーストラリア 30,140,887 2.50 4.82
ジンバブエ 28,318,840 2.35 4.53
セネガル 27,786,512 2.30 4.45
コンゴ民主共和国 22,406,653 1.86 3.58
オランダ 21,978,745 1.82 3.52
モーリシャス 20,995,683 1.74 3.36
ギニア 16,862,443 1.40 2.70
アラブ首長国連邦 13,934,509 1.15 2.23
英領バージン諸島 13,265,541 1.10 2.12
スウェーデン 12,352,819 1.02 1.98
ウガンダ 10,960,845 0.91 1.75
ガーンジー 9,599,963 0.80 1.54
ナイジェリア 9,408,078 0.78 1.51
エジプト 6,463,841 0.54 1.03
コートジボワール 4,888,906 0.40 0.78
ボツワナ 4,617,452 0.38 0.74
ブラジル 4,023,775 0.33 0.64
シンガポール 2,930,006 0.24 0.47
米国 1,500,471 0.12 0.24
南スーダン 935,323 0.08 0.15
モザンビーク 836,012 0.07 0.13
香港 828,604 0.07 0.13
小 計 1,061,418,693 87.93 169.81
現金およびその他資産 145,719,561 12.07 23.31
資産総額 1,207,138,254 100.00 193.13
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負債総額 △582,084,188 △48.22 △93.13
625,054,066
合計(純資産総額) 51.78 100.00
(84,139百万円)
(注)投資比率とは、ファンドの純資産総額に対する当該資産の比率をいいます。以下同じです。
(2)【運用実績】
ファンドの運用実績は以下のとおりです。以下、参加株式に関する情報は、日本の株主が保有するク
ラスB4参加株式についてのみ記載しております。
①【純資産等の推移】
2022年7月末日前1年以内における純資産等の推移は以下のとおりです。
1株当り純資産価格
総資産額 純資産総額
クラスB4参加株式
(米ドル建)
米ドル 千円 米ドル 千円 米ドル 円
2021年8月末 1,228,328,038 165,345,237 821,742,634 110,614,776 0.94 127
9月末 1,191,053,426 160,327,702 820,745,742 110,480,584 0.94 127
10月末 1,180,610,514 158,921,981 787,344,626 105,984,460 0.92 124
11月末 1,171,510,807 157,697,070 787,946,398 106,065,465 0.92 124
12月末 832,472,464 112,059,118 726,936,483 97,852,920 0.85 114
2022年1月末 1,199,376,122 161,448,020 753,755,856 101,463,076 0.92 124
2月末 1,206,979,995 162,471,577 754,060,420 101,504,073 0.92 124
3月末 1,227,525,930 165,237,265 754,201,568 101,523,073 0.92 124
4月末 1,215,823,605 163,662,015 729,149,480 98,150,812 0.92 124
5月末 1,211,098,712 163,025,998 657,087,756 88,450,583 0.83 112
6月末 793,508,733 106,814,211 657,095,677 88,451,649 0.83 112
7月末 1,207,138,254 162,492,880 625,054,066 84,138,528 0.83 112
(注) 2021年12月末の数値は、2021年12月31日に終了した年度の監査済財務書類に基づくものです。2022年6月末の数値は、2022年
6月30日に終了した6ヵ月間の無監査中間財務書類に基づくものです。当該月以外の数値は、管理事務代行会社による各月末
現在の純資産レポートに基づく数値です。各月末のクラスB4株式の1株当り純資産価格は、1セント未満を四捨五入して表示
しています。
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②【分配の推移】
設定来、いずれのクラスについても分配金は支払われておりません。
③【自己資本利益率(収益率)の推移】
2022年7月末日前1年間について、収益率は以下のとおりです。
2021年7月末現在 2022年7月末現在
収益率
クラス 1株当り純資産価格 1株当り純資産価格
(%)
(米ドル) (米ドル)
クラスB4参加株式 0.98 0.83 -15.31
(注) 収益率(%)=100×(a-b)/b
a=2022年7月末の1株当り純資産価格(2022年7月末日前1年間の分配金の合計額を加えた額)
b=2021年7月末の1株当り純資産価格(分配落の額)
(3)【投資リスク】
当中間計算期間において、直近の有価証券届出書に記載した「投資リスク」について重要な変更は
ありませんでした。また本書提出日現在、外国投資法人が将来にわたって営業活動を継続するとの
前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況その他外国投資法人の経営に重要な影響を及ぼ
すような事象はありません。
新型コロナウイルス感染症の影響の結果として、ファンドの融資先企業のかなりの部分が、サプラ
イチェーンの混乱や景気の悪化により、キャッシュ・フローおよび流動性の問題の兆候を示し、融
資先企業が借入金返済契約の不履行に陥ったことが、経営陣によって言及されています。
ファンドの取締役会は、ファンドのすべての株主が平等に扱われることが確保されるように、ポー
トフォリオの価値を保護するため、2020年3月30日に、ファンドの株主の任意の買戻請求権を停止し
ました。停止日から本財務書類に署名する日までの間、取締役会は、投資者価値の維持およびポー
トフォリオの資産ベースの保護を念頭に、ファンドの投資運用会社が、引続き、ファンドの投資
ポートフォリオの運用を行っていくことを確保しました。
取締役会は、投資運用会社からの助言に基づき、現時点では、停止の原因となった状況が短・中期
的(2022年6月29日(直近の年次財務書類の公表日)から少なくとも18ヶ月間)に解消する可能性
は低いと考えており、よって、停止は、少なくとも当該期間継続する可能性が非常に高く、またそ
れ以上継続する可能性も予想されます。
株主価値を最大化するため、投資運用会社は、「投売り(fire sale)」ではなく、管理された方法
で貸付金債権の実現化を目指します。このプロセスでは、時間をかけて資産を現金化していくこと
になります。
その後、ポートフォリオの出口戦略の一環として、強制償還の過程を通じ、分配可能な現金を投資
者に按分比例で返還する予定です。
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3【資産運用会社の概況】
(1)【名称及び資本金の額】
(イ) 名称
バラック・ファンド・マネジメント・リミテッド(投資運用会社)
(Barak Fund Management Limited)
(ロ) 資本金の額
2022年7月末現在、40,000米ドル(約5百万円)です。
(2)【大株主の状況】
(2022年7月末現在)
発行済株式総数に
氏名/名称 住所/所在地
対する所有比率
ザ・プロディジー・トラスト
モーリシャス 30.22%
(The Prodigy Trust)
エバン・フェルドマン
英国、ロンドン 21.78%
(Evan Feldman)
ジャン・クラバン
南アフリカ、ヨハネスブルク 19%
(Jean Craven)
プリユー・デュ・プレシィ
南アフリカ、ケープタウン 19%
(Prieur du Plessis)
ケヴィンドレン・ラムサミー
モーリシャス、トンボー・ベイ 10%
(Kevindren Ramsamy)
(3)【役員の状況】
投資運用会社の取締役は以下のとおりです。
(2022年7月末現在)
所有株数
氏名 主 要 略 歴
/比率
プリユー・デュ・プレシィ 投資運用会社の共同創設者であり、コモディティ取引業およ 19%
(Prieur du Plessis) び金融業の分野で15年を超えるキャリアを有する。これま
で、バークレイズ・バンク・ピエルシーの子会社であるアブ
サ・バンクの仕組取引およびコモディティ金融部門の責任者
を務め、スタンダード・バンクではソフトコモディティ組成
チームの責任者を務めた。(ファースト・ランド・グループ
の)ランド・マーチェント銀行では、当初、同行のコモディ
ティ取引の財務面での管理者であり、その後、同行におい
て、仕組みコモディティ金融ディールを組成する役割を担い
ました。ランド・マーチェント・バンク在職中は、世界で初
めて穀物の証券化を成功させたチームの主要メンバーであ
り、同チームをアフリカで三番目に大きい農作物保険会社の
設立に導く。スタンダード・バンクでは、初のバイオ燃料
ファイナンス商品となる三年間のヤトロファ生産ファイナン
ス商品のローンチを行ったチームの一員でした。
公認会計士であり、PwCにおいて公的研修を終了してい
る。
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半期報告書(外国投資証券)
ケヴィンドレン・ラムサミー バラック・ファンド・マネジメント・リミテッド入社前は、 10%
(Kevindren Ramsamy) HSBC(モーリシャス)の財務部門に勤務。2006年から2010年
まで、スタンダード・バンク・モーリシャス・リミテッドに
て管理および規制報告の責任を担い、金融分野でのキャリア
を積みました。その後2011年から2015年まで、同行のビジ
ネス・マネージャーから最高経営責任者までの地位を歴任し
ました。2015年に、コンゴ民主共和国(DRC)のスタンダー
ド・バンクの業務執行最高財務責任者。スタンダード・バン
ク・リミテッド(モーリシャス)のカンパニー・セクレタ
リーとなった後、スタンダード・バンク年金基金の会長に就
任。モーリシャスの銀行セクターにおける経験は10年を超
え、現在、公認会計士協会のメンバー。
ヨーク大学で経済学と金融学の理学士号を取得、ウォー
ウィック大学で経営科学および業務運営調査で修士号を取
得。
メサーナ・ホセンボクス オフショア・バンキング、オフショアビジネスストラクチャ 該当なし
(Mehsana Hosenbocus) リング・経営を専門とする、経験豊かな金融のプロである。
法学の優等学士号(LLB)および経営学修士号(MBA)を取得
している。
ロンドン大学法学部卒の経歴を持ち、現在は、モーリシャ
スを拠点に、自らの会社であるAcuFinコーポレート・リミ
テッドを通じて、多くの金融関連会社のためにビジネスコン
サルティングおよびビジネス最適化に携わっている。
(4)【事業の内容及び営業の概況】
2022年7月末現在、投資運用会社は、バラック・ファンド SPC リミテッドの中の以下の7つの分
離ポートフォリオを運用しています。
(2022年7月末現在)
1単位当り
純資産総額
名称 基本的性格 設立年月日 通貨 純資産額
(百万米ドル)
(米ドル)
B1: 273.78
バラック・ストラクチャード・ B2: 100.71
仕組み
トレード・ファイナンス・ファンド
1 2009年2月 米ドル 625
B3: 92.18
貿易金融
(Barak Structured Trade Finance Fund)
(ユーロ)
B4:0.8298
バラック・ミコポ・クレジット・
ファンド
2 デット 2016年5月 米ドル 62.98 132.23
(Barak Mikopo Credit Fund)
バラック・アフリカ・トレード・
G1: 94.43
仕組み
ファイナンス・ファンド
3 2019年4月 米ドル 62.21
貿易金融 G2: 116.14
(Barak Africa Trade Finance Fund)
J1: 138.74
バラック・シャリア・トレード・
仕組み
ファイナンス・ファンド ZJ1: 110.71
4 2016年11月 米ドル 41.29
貿易金融
(Barak Shariah Trade Finance Fund)
ZJ2: 99.64
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バラック・インパクト・ファイナンス・
仕組み
ファンド
5 2014年7月 米ドル 18.29 124.25
貿易金融
(Barak Impact Finance Fund)
バラック・アシャ・インパクト・
ファンド
6 デット 2016年5月 米ドル 1.5 146.37
(Barak Asha Impact Fund)
バラック・シャンタ・ファンド
7 デット 2014年5月 米ドル 1.3 91.79
(Barak Shanta Fund)
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バラック・ファンドSPCリミテッド(E35219)
半期報告書(外国投資証券)
4【外国投資法人の経理状況】
以下に掲げるファンドの中間財務書類は、発行会社によって作成されたファンドの原文の中間財務書類
を翻訳したものです。これは、「中間財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和52年大
蔵省令第38号)第76条第4項ただし書の規定の適用によるものです。
ファンドの原文の中間財務書類については、外国監査法人等(公認会計士法(昭和23年法律第103号)第
1条の3第7項に規定する外国監査法人等をいう。)の監査を受けておりません。
ファンドの原文の中間財務書類は、米ドルで表示されています。日本文の中間財務諸表には主要な金額
について円換算額が併記されています。換算は便宜上、2022年7月29日現在における株式会社三菱UFJ銀行
の対顧客電信直物売買相場の仲値(1米ドル=134.61円)で行われています。なお、千円未満の金額は四
捨五入されています。
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バラック・ファンドSPCリミテッド(E35219)
半期報告書(外国投資証券)
(1)【資産及び負債の状況】
バラック・ストラクチャード・トレード・ファイナンス・セグリゲーテッド・ポートフォリオ
財政状態計算書
2022年6月30日現在
(無監査)
米ドル 千円
資 産
流動資産
償却原価測定のローン債権 634,675,153 85,433,622
損益を通じた公正価値測定の
94,253,394
ローン債権 12,687,449
現金および現金同等物 40,290,773 5,423,541
ブローカーに対する債権 8,453,885 1,137,977
関係当事者に対するローン債権 3,797,671 511,204
その他債権 12,037,857 1,620,416
793,508,733 106,814,211
資産合計
負 債
流動負債
95,738,664 12,887,382
借入金
34,955,467 4,705,355
買戻未払金
その他未払金 3,728,795 501,933
1,990,129 267,891
未払費用
負債(買戻可能参加株式の保有者に
136,413,056 18,362,561
帰属する純資産を除く)
買戻可能参加株式の保有者に帰属する
657,095,677 88,451,649
純資産
バラック・ストラクチャード・トレード・ファイナンス・セグリゲーテッド・ポートフォリオ
包括利益計算書
2022年6月30日に終了した6ヵ月間
(無監査)
米ドル 千円
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収 益
受取利息 45,741,620 6,157,279
損益を通じた公正価値測定の
金融資産に係る未実現損失 (18,225,057) (2,453,275)
利益割当 751,916 101,215
438,601 59,040
その他収益
28,707,081 3,864,260
収益合計
費 用
予想信用損失 86,485,560 11,641,821
管理報酬 7,284,063 980,508
支払利息 5,311,586 714,993
864,733 116,402
その他営業費用
99,945,942 13,453,723
営業費用合計
買戻可能参加株式の保有者に
帰属する純資産の運用による
(71,238,861)
(9,589,463)
減少
バラック・ストラクチャード・トレード・ファイナンス・セグリゲーテッド・ポートフォリオ
買戻可能参加株式の保有者に帰属する純資産の変動計算書
2022年6月30日に終了した6ヵ月間
(無監査)
米ドル 千円
買戻可能参加株式の保有者に帰属する期首純資産 788,334,540 106,117,712
買戻可能参加株式の発行手取金 - -
買戻可能参加株式の買戻支払金 (60,000,000) (8,076,600)
買戻可能参加株式の保有者に帰属する純資産
(71,238,861) (9,589,463)
の運用による減少
657,095,677 88,451,649
買戻可能参加株式の保有者に帰属する期末純資産
(2)【投資有価証券明細表等】
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該当なし
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半期報告書(外国投資証券)
5【販売及び買戻しの実績】
2022年7月末日前1年間における販売および買戻しの実績ならびに同日の発行済株式数は以下のと
おりです。
(注)クラスB4参加株式の日本における販売、買戻しおよび発行済の株数は( )で示しています。
クラスB4参加株式
期中買戻株数
期間 期中販売株数 期末発行済株数
(注)
(強制償還による)
0 4,111,922 24,746,392
自2021年8月1日
至2022年7月31日
(0) (4,111,922) (24,746,392)
(注)2020年3月31日以降、日本を含む世界全体において、クラスB4参加株式を含むすべてのクラスの参加株式の申込みおよび買
戻しは停止されています。上記の買戻株数は、ファンドの出口戦略の一環として、全クラスの参加株式の保有者に対し、
2021年9月30日、2021年12月31日、2022年3月31日および2022年6月30日現在の各保有比率に応じて合計120,000,000米ド
ルの強制償還金が支払われたことによるものです。
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