株式会社日産フィナンシャルサービス 有価証券報告書 第74期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)
提出書類 | 有価証券報告書-第74期(令和3年4月1日-令和4年3月31日) |
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提出日 | |
提出者 | 株式会社日産フィナンシャルサービス |
カテゴリ | 有価証券報告書 |
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株式会社日産フィナンシャルサービス(E03736)
有価証券報告書
【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2022年6月30日
【事業年度】 第74期(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
【会社名】 株式会社日産フィナンシャルサービス
NISSAN FINANCIAL SERVICES CO., LTD.
【英訳名】
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 風 間 一 彦
【本店の所在の場所】 千葉市美浜区中瀬二丁目6番地1
【電話番号】 043(388)4102(代表)
【事務連絡者氏名】 経理部主管 今 野 勇
【最寄りの連絡場所】 千葉市美浜区中瀬二丁目6番地1
【電話番号】 043(388)4102(代表)
【事務連絡者氏名】 経理部主管 今 野 勇
【縦覧に供する場所】 該当事項はありません。
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第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
提出会社の経営指標等
回次 第70期 第71期 第72期 第73期 第74期
決算年月 2018年3月 2019年3月 2020年3月 2021年3月 2022年3月
営業収益 (百万円) 50,694 54,167 55,544 52,429 52,731
経常利益 (百万円) 31,009 33,513 34,540 32,284 40,734
当期純利益 (百万円) 21,281 23,256 23,992 22,414 28,277
持分法を適用した場合
(百万円) ― ― ― ― ―
の投資利益
資本金 (百万円) 16,387 16,387 16,387 16,387 16,387
発行済株式総数 (株) 23,148,000 23,148,000 23,148,000 23,148,000 23,148,000
純資産額 (百万円) 127,078 110,311 114,281 111,673 114,254
総資産額 (百万円) 1,124,141 1,265,415 1,216,382 1,096,973 1,108,565
1株当たり純資産額 (円) 5,489.83 4,765.50 4,937.00 4,824.30 4,935.83
1,729.00 865.00 1,081.00 1,081.00 1,221.00
1株当たり配当額
(円)
(1株当たり中間配当額)
( ―) ( ―) ( ―) ( ―) ( ―)
1株当たり当期純利益 (円) 919.36 1,004.66 1,036.50 968.30 1,221.60
潜在株式調整後1株
(円) ― ― ― ― ―
当たり当期純利益
自己資本比率 (%) 11.3 8.7 9.4 10.2 10.3
自己資本利益率 (%) 18.3 19.6 21.4 19.8 25.0
株価収益率 (倍) ― ― ― ― ―
配当性向 (%) 188.1 86.1 104.3 111.6 100.0
営業活動による
(百万円) △ 106,028 △ 93,180 111,785 148,603 40,049
キャッシュ・フロー
投資活動による
(百万円) △ 27,683 △ 29,037 △ 27,367 △ 27,985 △ 23,053
キャッシュ・フロー
財務活動による
(百万円) 133,714 122,216 △ 72,415 △ 132,621 △ 16,994
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物の
(百万円) 8 6 12,008 5 6
期末残高
669 692 719 711 716
従業員数
(名)
(ほか、平均臨時雇用人員)
( 228 ) ( 234 ) ( 224 ) ( 221 ) ( 224 )
(%) ― ― ― ― ―
株主総利回り
(比較指標)
(%) ( ―) ( ―) ( ―) ( ―) ( ―)
最高株価 (円) ― ― ― ― ―
最低株価 (円) ― ― ― ― ―
(注) 1 持分法を適用した場合の投資利益については、関連会社がないため記載しておりません。
2 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3 株価収益率については、当社株式が非上場のため記載しておりません。
4 従業員数は就業人員数を記載しております。
5 株主総利回り、比較指標、最高株価及び最低株価については、当社株式が非上場のため記載しておりません。
6 「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第74期の期首から適用してお
り、第74期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を適用した後の指標等となっております。
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2 【沿革】
年月 沿革
1963年 9月 日産自動車㈱の全額出資により「日産信用保証株式会社」を設立。
(資本金:10億円 本社:東京都千代田区)
11月 日産車購入ユーザーの債務保証を主業務に営業開始。
1968年 1月 本社を東京都中央区銀座へ移転。
1974年 8月 「ニッサンオートクレジット」の名称で個品あっせんクレジットの取扱を開始。
1979年 10月 「株式会社日産クレジット」に商号変更。
東北支社、九州支社を開設。以後営業所(支社)の全国展開とオンライン化を開始。
1984年 9月 「貸金業の規則等に関する法律」による貸金業者登録。(登録番号 関東財務局(1)第00321号)
1986年 1月 本社を東京都港区三田に移転。
1995年 7月 米国市場で自動車ローン債権を裏付に、資産担保CP150億円を発行。
2000年 7月 日産グループの販売金融及び関連サービス事業の再構築と発展を図るため、日産カーリース
㈱、㈱日産カーライフネットワークと合併し、カーリース事業、レンタカー事業及びカード事
業を継承。商号を「株式会社日産フィナンシャルサービス」に変更し、本社を東京都港区白金
台へ移転。(資本金38億8,750万円)
2001年 3月 本社事務所の幕張新都心(千葉市美浜区)への移転・統合を完了。
4月 日産カードのリニューアル実施。ブランドカードの自社発行を開始。
バックアップ業務(与信審査、回収業務、問い合わせ対応等)の集中化、オンライン化による業
5月
務効率化と迅速な営業支援を図る目的でカスタマーセンターを本社事務所内に設立。
9月 個人向けリース商品である「日産マイリースプラン」の取扱を開始。
9月 日産自動車㈱の売掛債権の買取(在庫金融)を開始。
2002年 1月 車検・点検サービスの商品である「メンテプロパック」の取扱を開始。
5月 財務体質の強化を図るため、日産自動車㈱全額引受による株主割当増資を実施。
(資本金163億8,750万円)
2003年 5月 「金融業者の貸付業務のための社債の発行等に関する法律」による特定金融業者登録。
6月 日産カーライフ保険部を設立し、独自保険サービスの提供を開始。
9月 第2回無担保社債(社債間限定同順位特約付)300億円(当社初の国内公募社債)を発行。
2004年 5月 法人及び個人事業主向けリース商品である「日産Bizリースプラン」の取扱を開始。
2006年 3月 財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)より「プライバシーマーク」の認定を取得。
11月 残価設定型クレジット「日産ビッグバリュークレジット」の取扱を開始。
2007年 6月 法人専用カード「Biz NISSAN CARD CORPORATE」の発行を開始。
2008年 12月 レンタカー事業を分割し、「株式会社日産カーレンタルソリューション」を設立。
12月 本店を本社事務所のある千葉県千葉市に移転。
2012年 12月 購入選択権付リース「日産ビッグバリューリース」の取扱を開始。
ネットで車の注文ができる新サービス「NISSAN Click Mobi(クリックモビ )」の取扱を開
2019年 1月
始。
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3 【事業の内容】
当社は日産自動車株式会社をはじめとする日産グループの自動車事業に関する総合金融・サービスを幅広く事業展
開しております。
(1) クレジット事業
① 個別信用購入あっせん(クレジット)
当社とクレジット取扱加盟店契約を締結した日産系自動車販売会社が不特定の顧客に対して分割払い等で自動車及
び物品の販売またはサービスの提供を行なう場合、その代金を顧客に代わって加盟店に対し立替払い等を行ない、顧
客から約定に基づき立替金の回収を行ないます。当該顧客に対する与信及び代金回収業務は自社システムにて行なっ
ております。
② 在庫金融
日産自動車株式会社及びその子会社が日産系自動車販売会社に出荷した車両等の売掛債権等を当社が日産自動車株
式会社及びその子会社から債権譲渡形式で買い取っております。但し、代金回収につきましては、当社に代わり日産
自動車株式会社及びその子会社が回収の任を務めております。
(2) リース事業
カーリース事業は、個人向けは提携先である日産系自動車販売会社の顧客を対象とし、また、大口法人向けは自社
営業により、それぞれリース車両(賃貸資産)の提供を行なっております。また、日産系グループ会社を中心に整備機
器等のリースも行なっております。
(3) カーライフ事業
「日産カード」、「日産カーライフ保険プラン」、「メンテプロパック」、「延長保証商品」を通じ、日産系自動
車販売会社の顧客を主要な顧客として、サービスの提供を行なっております。
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事業の系統図は、次のとおりであります。
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4 【関係会社の状況】
資本金又
議決権の所有
主要な事業
名称 住所 は出資金 又は被所有 関係内容
の内容
割合(%)
(百万円)
(親会社)
自動車及び
同社の製造する自動車等のリース、クレジッ
日産自動車(株) 横浜市 (被所有)
605,813 部品の ト販売、在庫金融(同社の売掛債権の買取)
(注) 神奈川区 100
役員の兼任2人、転籍2人、出向1人
製造・販売
(注) 有価証券報告書の提出会社であります。
5 【従業員の状況】
(1) 提出会社の状況
2022年3月31日 現在
従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
716 (224) 47.3 16.0 6,571
セグメントの名称 従業員数(名)
クレジット事業
リース事業
716 (224)
カーライフ事業
その他
合計 716 (224)
(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3 臨時従業員にはパートタイマー及び派遣社員を含んでおります。
4 当社では、各事業一体となり営業を行なっていることから、従業員数を一区分で表示しております。
(2) 労働組合の状況
当社の従業員は日産フィナンシャルサービス労働組合に加入し、同組合は全日産・一般業種労働組合連合会に属
しております。2022年3月31日現在の組合員数は517名であり、労使関係は安定しております。現在、同組合と当
社との関係において特記すべき事項はありません。
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第2 【事業の状況】
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
本項の記載事項には、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日現在において当
社が判断したものであります。
(1) 会社の経営方針及び経営環境
当社は“最先端の金融・サービスで、お客様のカーライフを豊かに”という企業ビジョンのもと、お客様のカー
ライフのあらゆるシーンにおいて最適な商品やサービスを提供し、お客様の期待値を超える価値を提供すること
で、日産グループの持続ある成長に貢献することを経営方針としています。
近年の自動車産業の状況は、電気自動車(EV)、自動運転、コネクテッドカーの技術発展や、シェアリング(共
有)エコノミーやサブスクリプション型サービスの拡大などの「所有」から「使用」へお客様の価値観が急速に変
化するといった「100年に一度の変革期」を迎えており、将来のマーケットを見越し、多様化するお客様のニーズ
に合致した商品やサービスを提供できるよう大きな変革が求められる時代となっております。
当社は、お客様の「所有」から「使用」へのニーズ、またコロナ禍における非対面商談のご要望を踏まえ、日産
のサブスクリプションサービス「Click Mobi」をスタートさせ、対象エリアを拡大しております。今後も、お客
様のニーズを見越し、新商品・サービスを開発してまいります。
(2) 中長期的な会社の経営戦略及び取組
当社は上記経営方針のもと、2025年度までを対象とした中期的経営戦略「OMOI-25(オモイ・ニーゴー)」を掲
げ、活動を開始しました。
この取組みは、前中計であるOMOI-20に引き続き、「ロイヤルカスタマーの醸成」「トレードサイクルマネジメ
ントの実現」「販売会社の販売サポート」に貢献する3つの柱から成り立っています。お客様一人一人に最適な商
品やサービスを、お客様にとって最適な手段で提供ができる“One to Oneサポート”を実現し、日産車をご利用い
ただくお客様のカーライフをより豊かにするためにこの3つの柱を促進し、日産グループへの貢献を目指しており
ます。これらの実現に向けて日産自動車株式会社及び販売会社と連携を取り、三位一体となった取組みを進めてお
ります。
(3) 会社の対処すべき課題
自動車産業を取り巻く環境やお客様のクルマに対する価値観の変化や期待値の多様化に対し、当社人財の活性化
により日産グループへの貢献と持続的な成長に向けて取組んでまいります。また、電動化・知能化など日産の先進
技術を採用した安心で安全な日産車をご利用し続けていただけるよう、下記の課題に対処してまいります。
① ロイヤルカスタマーの醸成
お客様が日産車及び当社の商品、サービスを継続してご利用いただけるよう、当社が管理する膨大なお客様の情
報をシームレスに繋げて商品を横断した一元管理システムを構築し分析を行うことで、お客様一人一人のカーライ
フにあった商品やサービスをお客様にとって最適な手段で提供できるよう取組んでまいります。
② トレードサイクルマネジメントの実現
日々進化する先進技術を採用した日産車に、お客様にとって最適なタイミングでお乗りかえいただくことをサ
ポートする「日産ビッグバリュークレジット」や「自動車リース」などの金融商品を提供しております。お客様の
膨大な情報を元に分析を行い、最適かつ満足度の高いお乗換えのタイミングやサービスをご提供できるよう取組ん
でまいります。
③ 販売会社の販売サポート
日産グループ内でのネットワークを強化し、当社ホームページで見積を作成いただいたお客様の情報やアンケー
トなどから将来的に購入に繋がる見込みのあるお客様情報を日産販売会社に提供し、販売台数の向上に努めてまい
ります。また、自動車割賦やクレジットカードのお申込み時において電子契約を導入し、効率的かつスムーズな商
談をサポートすることで日産販売会社の業務効率化に貢献致します。
さらに、サブスクリプションサービス「Click Mobi」を活用し、オンラインによる手法活用で来店を伴わない
お客様へのアプローチへとつなげてまいります。
④ 資金調達の多様化
銀行借入、シンジケートローン、社債、コマーシャル・ペーパー、債権流動化、グループファイナンスを活用す
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るなど、資金調達手段の多様化を通じ、安定的な資金調達を図ります。
また、資産と負債のバランスを最適化することで、資金コストの削減と流動性リスクの管理及び金利リスクの低
減 に努めてまいります。
⑤ ワークライフバランス充実と健康経営促進
社員一人ひとりが「心」と「体」の健康を保ち、ワークライフバランスや健康を意識し充実した生活を過ごすこ
とは、企業の活力につながると考えており、重要な経営課題の一つととらえています。
当社は日産自動車健康保険組合と連携し、社員とご家族の健康保持・増進などの健康増進施策の実施とともに、
社員が能力を最大限に発揮できるような職場環境の維持・改善に積極的に取り組んでいます。こうした取り組みの
結果、経済産業省と日本健康会議が共同で進める「健康経営優良法人認定制度」において、健康経営優良法人(大
規模法人部門ホワイト500)を2年連続取得いたしました。
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2 【事業等のリスク】
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及び
キャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであり
ます。
なお、本項の記載事項には、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日現在にお
いて当社が判断したものであります。
(1) 法的規制について
① 信用購入あっせん事業関連の法的規制等
当社の事業に含まれる信用購入あっせん事業は「割賦販売法」の適用を受けております。このため、当社は
「割賦販売法」第31条及び第35条の3の23に基づき、関東経済産業局に包括信用購入あっせん業者登録及び個別
信用購入あっせん業者登録を行なっております。これにより、当社の信用購入あっせん事業は「割賦販売法」の
適用による各種の業務規制を受けております。
② クレジットカード番号等取扱契約締結事業関連の法的規制等
当社の事業に含まれるクレジットカード番号等取扱契約締結は「割賦販売法」の適用を受けております。この
ため、当社は「割賦販売法」第35条の17の2に基づき、関東経済産業局にクレジットカード番号等取扱契約締結
登録を行なっております。これにより、当社のクレジットカード番号等取扱契約締結は「割賦販売法」の適用に
よる各種の業務規制を受けております。
③ 貸付金事業関連の法的規制等
当社のその他の事業に含まれる貸付金事業は「貸金業法」の適用を受けております。このため、当社は「貸金
業法」第3条に基づき、関東財務局に貸金業者登録を行なっております。これにより、当社の貸付金事業は「貸
金業法」の適用による各種の業務規制を受けております。
なお、これらの法令等が改正された場合、その内容によっては当社の業績に影響を与える可能性があります。
(2) 個人情報の管理について
当社はその事業の性質上、個人情報を大量に扱っており、これらの情報を「個人データ」として保有しておりま
す。
当社は、かかる個人情報を保護するために個人情報保護マネジメントシステム(PMS)の制定、個人情報管理
責任者(CPO)の設置等、社内体制を整備・強化し、全従業員への教育、社内監査並びに委託先の監督・指導な
どを通じて個人情報に関する安全管理措置の徹底とリスク管理の強化を図っております。また、一般財団法人日本
情報経済社会推進協会より個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者として、「プライ
バシーマーク」の付与認定を受けており、個人情報の適正管理の維持と更なる強化に努めております。
当社は、今後も引き続き個人情報の適正管理を経営の最重要課題として、不断の改善を進めてまいりますが、個
人情報の外部流出等の問題は数多くの他社事例に見られるように、そのリスクを完全にゼロとすることは極めて困
難であります。従いまして、上記のような取組みにも拘わらず、万一個人情報流出等の問題が発生した場合には、
事業展開や業績に影響を与える可能性があります。
(3) 調達金利の変動について
当社の主要業務である個別信用購入あっせんの適用利率は契約時の金利水準をもとに固定金利として設定されて
おります。一方、資金調達については銀行借入や債権流動化、社債等の長期固定金利での調達により金利変動リス
クの低減に努めておりますが、短期借入金、コマーシャル・ペーパー等の変動金利による調達も行なっており、市
場金利の急激な上昇は、調達コストの増加につながり、当社の業績に影響を与える可能性があります。
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(4) 信用リスクについて
当社は、独自・適正な与信審査と的確な債権回収管理を通し、回収不能債権の発生抑制・圧縮を図っておりま
す。現時点では倒産及び自己破産等が低水準で推移しておりますが、経済環境の急激な変化(自然災害や感染症の
拡大、景気の悪化)に伴い、倒産及び個人破産等が急増した場合、当然ながら、当社もその影響から免れることは
できません。
そのため、顧客の支払能力低下や回収困難債権の増加に伴い、貸倒リスクが増加し、当社の業績に影響を与える
可能性があります。
(5) 残存価格について
当社はリース契約満了後の車両を引揚げ、中古車事業を運営する子会社で売却しておりますが、中古車マーケッ
ト相場の下落による車両売却益の減少リスクがあります。現状の処分状況と中古車相場の分析による合理的に判断
した残存価格を設定し、定期的に残存価格の見直しを行っておりますが、中古車マーケット相場の下落が想定を超
える場合は、評価損の計上が必要となる可能性があります。
また、残価設定型クレジット「日産ビッグバリュークレジット」においても、お客様が契約終了後に車両を当社
に返却した場合、リース契約同様に中古車マーケット相場の下落による車両売却益の減少リスクがあります。現状
の処分状況と中古車マーケット相場の分析による合理的に判断した残存価格を設定し、定期的に残存価格の見直し
を行っており、さらに、中古車マーケット相場を分析し算出した見積市場価格に返却見込台数を考慮した含み損を
測定しておりますが、中古車マーケット相場の下落が想定を超える場合は、評価損の計上が必要となる可能性があ
ります。
(6) 情報システムについて
当社は、情報システムを利用し大量の情報を処理していることから、安定的稼働を維持するため定期的な保守・
脆弱性診断やファイアーウォール、ウイルス対策、電子メールフィルタリングなどの対策を講じておりますが、自
然災害や不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入、通信ネットワークの切断、不備による誤動作、不正使用
等により重大なシステム障害が発生した場合、当社の業績に影響を及ぼすおそれがあります。
(7) 災害について
当社は、地震や津波、台風等の自然災害の発生や新型コロナウイルス等の感染症の拡大などに対して、事業継続
計画策定や防災教育訓練実施などの対策を行っておりますが、物的資産や人的資産に甚大な損害を被った場合、事
業の中断や継続維持が困難な状況に至り、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
(8) 人的資源を確保できないリスクについて
当社の事業においては金融分野における専門性の高い有能な人材が必要とされております。人材の確保や人材育
成、離職防止策、健康増進策などの対策を継続的に行っておりますが、必要な人材を雇用または育成できない場合
は当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
(9) 事務リスクについて
当社は、クレジット契約処理等の多種大量の業務処理を行っております。業務基準書等に則り正確な事務処理を
行い事故や不正がないよう取り組んでおりますが、事務処理において事故や不正が発生した場合、その内容や規模
によっては当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
(10) 日産車の国内販売との関係について
当社は日産グループの総合金融・サービス会社として、日産車の国内販売を支援することを使命としており、当
社の主要な業務であるクレジット事業及びリース事業につきましては、日産車の国内販売と密接な関係がありま
す。従いまして、日産車の国内販売状況が著しく悪化した場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。
(11) 諸制度変更のリスクについて
当社は、現行の法律・税務・会計等の制度や基準をもとに、クレジット、リース、カードをはじめとする販売金
融サービスを提供しております。これらの制度や基準が大幅に変更された場合は、当社の業績に影響を与える可能
性があります。
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3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の
概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当事業年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響は残るものの、ワクチン接種の進展もあり
感染症への懸念は和らぎ、景気の持ち直しの動きもみられる一方で、原材料価格の高騰や半導体等の部品不足、ま
た、ロシア・ウクライナ情勢の悪化など、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
国内新車販売の全体需要は、コロナ禍により前年同期比9.5%減の4,215千台(軽自動車含む。以下「含軽」)と、
3年連続で前年同期比減となりました。登録車は前年同期比8.2%減の2,660千台となり、軽自動車は前年同期比
11.5%減の1,554千台となりました。
こうした中、日産車の国内登録台数については、前年同期比10.3%減の428千台(含軽)となりました。
このような環境下において、当社は、日産グループの総合金融・サービス会社として、お客様一人一人に最適な商
品やサービスを提供するため、日産自動車株式会社及び日産系自動車販売会社との連携を強化し、「ロイヤルカスタ
マーの醸成」「トレードサイクルマネジメントの実現」「販売会社の販売サポート」を進めており、その実現に向
け、「電子契約・オンライン販売」や「CRM」を始めとした各種取り組みを通して、お客様のカーライフをより豊か
にするとともに日産グループへの貢献に努めてまいりました。
この結果、当事業年度における経営成績は、営業収益52,731百万円(前年同期比0.6%増)、営業利益40,693百万円
(前年同期比26.3%増)、経常利益40,734百万円(前年同期比26.2%増)となりました。また、当期純利益は
28,277百万円(前年同期比26.2%増)となりました。
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末比11,591百万円増加し1,108,565百万円となりました。当事業年度末の
負債合計は、前事業年度末比9,010百万円増加し994,310百万円となりました。当事業年度末の純資産は、前事業年度
末比2,581百万円増加し114,254百万円となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
クレジット事業
クレジット事業の営業収益は28,204百万円(前年同期比1.4%減)となる一方、営業利益は25,484百万円(前
年同期比43.2%増)となりました。
リース事業
リース事業の営業収益は9,478百万円(前年同期比22.7%増)となり、営業利益は4,669百万円(前年同期比
55.6%増)となりました。
カーライフ事業
カーライフ事業の営業収益は14,994百万円(前年同期比5.6%減)となり、営業利益は10,501百万円(前年同
期比6.7%減)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、当事業年度末には6百万円となりました。
各キャッシュ・フローの増減状況と要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは40,049百万円の資金増加(前年同期比108,554百万円の減少)となりまし
た。主な資金増加要因は、税引前当期純利益の増加40,713百万円、減価償却費26,346百万円であります。一方、主
な資金減少要因は、売上債権の増加17,782百万円、貸倒引当金の減少7,529百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは23,053百万円の資金減少(前年同期比4,931百万円の増加)となりまし
た。主な資金減少要因は、賃貸資産の取得による支出31,023百万円であります。一方、主な資金増加要因は、賃貸
資産の売却による収入8,138百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは16,994百万円の資金減少(前年同期比115,626百万円の増加)となりまし
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た。主な資金減少要因は、短期借入金の減少155,469百万円、社債の償還による支出90,000百万円及び長期借入金
の返済による支出80,000百万円であります。一方、主な資金増加要因は、社債の発行による収入149,497百万円、
長 期借入れによる収入115,000百万円及びコマーシャル・ペーパーの増加69,000百万円であります。
③ 営業取引の状況
当事業年度における取扱高及び営業収益をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
(1) 取扱高
当事業年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日 )
セグメントの名称
金額(百万円) 前年同期比(%)
クレジット事業 291,710 96.8
リース事業 52,174 91.7
カーライフ事業 152,019 99.1
その他 ― ―
合計 495,905 96.9
(注) 上記取扱高の主な内容は次のとおりであります。
クレジット事業 個別信用購入あっせんの対象額を計上しております。なお、在庫金融等は短期債権
買取取引であり、取扱高が1,076,220百万円と多額になるため、上記取扱高に含めて
おりません。
リース事業 顧客との契約金額を計上しております。
カーライフ事業 包括信用購入あっせんの顧客の利用額、メンテプロパック手数料収入及び保険手数
料収入等を計上しております。
その他 その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、海外融資事
業等を含んでおります。
(2) 営業収益
当事業年度
(自 2021年4月1日
至 2022年3月31日 )
セグメントの名称
金額(百万円) 前年同期比(%)
クレジット事業 28,204 98.6
リース事業 9,478 122.7
カーライフ事業 14,994 94.4
その他 55 27.5
合計 52,731 100.6
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財
務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております
が、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
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財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは「第5 経理
の状況」「2 財務諸表等」「注記事項」 (重要な会計上の見積り)に記載しております。
② 当事業年度の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(1) 経営成績の分析
当事業年度の概況につきましては、「第2[事業の状況] 3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・
フローの状況の分析] (1)経営成績等の状況の概要」に記載しております。なお、経営成績の分析につきまして
は、下記のとおりであります。
(営業収益)
セグメントごとの営業収益に関する分析は下記のとおりであります。
①クレジット事業
日産自動車株式会社及び日産系自動車販売会社と一体となり、残価設定型クレジット「日産ビッグバリューク
レジット」の利用を中心とした販売促進に努めてまいりましたが、新型コロナウイルス感染再拡大や供給不足に
よる販売台数の減少の影響を受け、取扱高は291,710百万円(前年同期比3.2%減)となりました。
この結果、営業収益は409百万円減少し28,204百万円(前年同期比1.4%減)となりました。
②リース事業
日産自動車株式会社及び日産系自動車販売会社と一体となり、法人リース事業の維持、並びに小規模法人及び
個人事業主向けのカーリース商品の拡販に努めてまいりましたが、小規模法人及び個人事業主向けのカーリース
商品において契約台数は減少し、取扱高は52,174百万円(前年同期比8.3%減)となりました。
一方、営業収益は1,751百万円増加し9,478百万円(前年同期比22.7%増)となりました。主な増加要因は、半
導体や自動車部品の供給不足などによる新車の減産、納車の遅れから、中古車マーケット相場が高騰したため、
リース契約満了時におけるリース車両の売却収益の増加によるものであります。
③カーライフ事業
日産自動車株式会社及び日産系自動車販売会社と一体となり、日産カードの新規会員の獲得及びその利用促
進、また、日産カーライフ保険プランの新規及び継続契約の獲得、メンテプロパック及び延長保証商品の契約獲
得を図りましたが、取扱高は152,019百万円(前年同期比0.9%減)となりました。
この結果、営業収益は895百万円減少し14,994百万円(前年同期比5.6%減)となりました。
(営業利益)
販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ8,941百万円減の6,911百万円となりました。主な減少要因は、中古
車マーケット相場が高騰したため、車両の残価損失に備えた貸倒引当金の戻し入れを行ったことによるものであり
ます。
金融費用は、前事業年度に比べ767百万円増加し5,126百万円となりました。
以上の結果、営業利益は8,475百万円増加し40,693百万円(前年同期比26.3%増)となりました。
主な営業利益の増加要因は、クレジット事業が7,688百万円の増加、リース事業が1,668百万円の増加によるもの
であります。
(経常利益)
営業外収益は8百万円減少し74百万円、営業外費用は16百万円増加し33百万円となり、営業外損益は41百万円の
収益計上となりました。
以上の結果、経常利益は8,450百万円増加し40,734百万円となりました。
(当期純利益)
特別利益は2百万円増加し3百万円、特別損失は1百万円減少し24百万円となり、特別損益は20百万円の損失計上
となりました。
以上の結果、税引前当期純利益は8,454百万円増加し40,713百万円となりました。当期純利益は5,863百万円増加
し28,277百万円となりました。
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(2) 財政状態の分析
当事業年度末の総資産は、前事業年度末比11,591百万円増加し1,108,565百万円となりました。流動資産は同
19,687百万円増加の915,572百万円、固定資産は同8,543百万円減少の192,545百万円となっております。
流動資産の主な増加要因は、割賦売掛金が増加した一方で、貸倒引当金が減少したことによるものであります。
固定資産の主な減少要因は、賃貸資産及び繰延税金資産が減少したことによるものであります。
当事業年度末の負債の合計は、前事業年度末比9,010百万円増加し994,310百万円となりました。流動負債は同
128,184百万円減少の464,003百万円、固定負債は同137,194百万円増加の530,307百万円となっております。
流動負債の主な減少要因は、コマーシャル・ペーパーが増加した一方で、短期借入金と1年内返済予定の社債が
減少したことによるものであります。
固定負債の主な増加要因は、社債と長期借入金の増加によるものであります。
当事業年度末の純資産は、前事業年度末比2,581百万円増加し、114,254百万円となりました。主な増加要因は、
剰余金の配当により利益剰余金が減少した一方で、当期純利益が増加したことによるものであります。自己資本比
率は、前事業年度末の10.2%から10.3%へと増加いたしました。
(3) キャッシュ・フローの状況の分析
「第2[事業の状況] 3[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (1) 経営成績
等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当社の資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。
当社の主な運転資金需要は、クレジット事業における個別信用購入あっせんに対する資金、リース事業における
リース車両の購入に対する資金等となっております。運転資金需要は、日本国内の自動車販売における全体需要、
日産車の新車国内販売台数、個別信用購入あっせん契約等の利用率により変動するほか、残価設定型クレジット等
の商品構成などによって変動すると見込んでおります。
資金調達の方法については、銀行借入のほか、社債やコマーシャル・ペーパーの発行、債権流動化などの多様な
手段による資金調達を行っております。また、グループファイナンスを活用することで十分な流動性を確保してお
ります。
資金調達の期間については、クレジット事業における個別信用購入あっせんやリース事業におけるリース車両の
賃貸資産・リース投資資産等の営業資産の平均残存期間に対応した、おおむね3年から5年程度での長期資金調達
を行っております。なお、クレジット事業における在庫金融など、1年以内償還予定の営業資産に対しては、グ
ループファイナンスやコマーシャル・ペーパー、短期銀行借入などによる資金調達を行っております。また、長期
資金の年度別償還・返済額の集中を避けることで借り換えのリスク低減を図っております。
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資金調達の金利については、個別信用購入あっせんやリース事業の適用利率が固定金利であることから、長期固
定金利での資金調達を中心に行っております。
また、当社は日産自動車株式会社とキープウェル・アグリーメントを締結しており、信用補完を受けておりま
す。
なお、債権流動化に伴いオフバランス化された債権残高及び有利子負債額は次のとおりであります。
債権流動化(オフバランス)及び有利子負債の状況
① 総資産額
2021年3月31日 現在 2022年3月31日 現在
(百万円) (百万円)
1,108,565
総資産(オンバランス) 1,096,973
263,366
流動化対象債権(オフバランス) 343,677
1,371,932
合計 1,440,651
② 有利子負債額
2021年3月31日 現在 2022年3月31日 現在
(百万円) (百万円)
短期借入金 292,105 136,636
コマーシャル・ペーパー ― 69,000
長期借入金 402,412 437,412
社債 160,000 220,000
有利子負債(オンバランス)計 854,518 863,048
債権流動化に伴う支払債務
331,939 263,733
(オフバランス)
合計 1,186,457 1,126,782
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(3) 特定金融会社等の開示に関する内閣府令に基づく営業貸付金の状況
「特定金融会社等の開示に関する内閣府令」(平成11年5月19日 大蔵省令第57号)に基づく、提出会社における
営業貸付金の状況は次のとおりであります。
① 貸付金の種別残高内訳
2022年3月31日 現在
件数 構成割合 残高 構成割合 平均約定金利
貸付種別
(件) (%) (百万円) (%) (%)
無担保
― ― ― ― ―
(住宅向を除く)
有担保
― ― ― ― ―
(住宅向を除く)
消費者向
住宅向 ― ― ― ― ―
計 ― ― ― ― ―
事業者向 計 ― ― ― ― ―
合計 ― ― ― ― ―
② 資金調達内訳
2022年3月31日 現在
借入先等 残高(百万円) 平均調達金利(%)
金融機関等からの借入 313,000 0.41
その他 550,048 0.29
うち社債、コマーシャル・ペーパー 289,000 0.22
合計 863,048 0.34
自己資本 98,306 ―
うち資本金、出資額 16,387 ―
(注) 1 上記残高には、営業貸付金以外に、個別信用購入あっせん資金及び賃貸資産購入資金等に充当した資金調達
額が含まれております。
2 自己資本は、資産の合計額より負債の合計額並びに配当金の予定額を控除し、引当金の合計額を加えた額を
記載しております。
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③ 業種別貸付金残高内訳
2022年3月31日 現在
業種別 先数(件) 構成割合(%) 残高(百万円) 構成割合(%)
製造業 ― ― ― ―
建設業 ― ― ― ―
電気・ガス・熱供給・水道業 ― ― ― ―
運輸・通信業 ― ― ― ―
卸売・小売業、飲食店 ― ― ― ―
金融・保険業 ― ― ― ―
不動産業 ― ― ― ―
サービス業 ― ― ― ―
個人 ― ― ― ―
その他 ― ― ― ―
合計 ― ― ― ―
④ 担保別貸付金残高内訳
2022年3月31日 現在
受入担保の種類 残高(百万円) 構成割合(%)
有価証券 ― ―
うち株式 ― ―
債権 ― ―
うち預金 ― ―
商品 ― ―
不動産 ― ―
財団 ― ―
その他 ― ―
計 ― ―
保証 ― ―
無担保 ― ―
合計 ― ―
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⑤ 期間別貸付金残高内訳
2022年3月31日 現在
期間別 件数(件) 構成割合(%) 残高(百万円) 構成割合(%)
1年以下 ― ― ― ―
1年超 5年以下 ― ― ― ―
5年超 10年以下 ― ― ― ―
10年超 15年以下 ― ― ― ―
15年超 20年以下 ― ― ― ―
20年超 25年以下 ― ― ― ―
25年超 ― ― ― ―
合計 ― ― ― ―
1件当たり平均期間 ―年
(注) 期間は、約定期間によっております。
4 【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
5 【研究開発活動】
該当事項はありません。
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第3 【設備の状況】
1 【設備投資等の概要】
当事業年度の設備投資は総額30,438百万円であります。このうち主なものは、リース事業における賃貸資産の取得
による30,371百万円であります。
2 【主要な設備の状況】
2022年3月31日 現在
帳簿価額(百万円)
従業員数
事業所名
セグメント
設備の内容
賃貸資産
の名称
(所在地)
(名)
工具、器具
建物 及び 合計
及び備品
車両運搬具
本社 389
― 本社事務所 137 1 65 204
(千葉市美浜区) (107)
中央営業部
クレジット事業
327
(東京都豊島区)
リース事業 営業用設備 1 115,820 2 115,824
他7営業部 (117)
カーライフ事業
35営業所
(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は( )内に年間の平均人員を外数で記載しております。
2 主要な設備のうち他の者から賃借している設備の内容は、下記のとおりであります。
事務所名 年間賃借料
セグメントの名称 設備の内容 借用先 科目 数量(㎡)
(所在地) (百万円)
本社
― 本社事務所 欅合同会社 建物 7,758.34 268
(千葉市美浜区)
(注) 上記以外のリース契約による賃借設備については「第5 経理の状況」内に記載しております。
3 【設備の新設、除却等の計画】
(1) 重要な設備の新設等
該当事項はありません。
(2) 重要な設備の除却等
該当事項はありません。
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第4 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 90,000,000
計 90,000,000
② 【発行済株式】
事業年度末現在 提出日現在
上場金融商品取引所名
種類 発行数(株) 発行数(株) 又は登録認可金融商品 内容
取引業協会名
( 2022年3月31日 ) (2022年6月30日)
普通株式 23,148,000 23,148,000 非上場・非登録 (注)1、2
計 23,148,000 23,148,000 ― ―
(注) 1 単元株式数は100株であります。
2 株式の譲渡制限に関する規定は次のとおりであります。
当社の発行する全部の株式について、会社法第107条第1項第1号に定める内容(いわゆる譲渡制
限)を定めており、当該株式の譲渡又は取得について取締役会の承認を要する旨を定款第9条にお
いて定めております。
(2) 【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【ライツプランの内容】
該当事項はありません。
③ 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本金増減額 資本金残高 資本準備金 資本準備金
年月日 総数増減数 総数残高 増減額 残高
(株) (株) (百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
2002年5月30日
15,625,000 23,148,000 12,500 16,387 12,500 12,657
(注)
(注) 新株の発行による増加
有償株主割当 1:2.077
発行価額1,600円、資本組入額800円、資本準備金積立額800円。割当先は日産自動車株式会社。
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(5) 【所有者別状況】
2022年3月31日 現在
株式の状況(1単元の株式数100株)
単元未満
区分 外国法人等 株式の状況
政府及び
金融商品 その他の 個人
(株)
地方公共 金融機関 計
取引業者 法人 その他
団体
個人以外 個人
株主数
― ― ― 1 ― ― ― 1 ―
(人)
所有株式数
― ― ― 231,480 ― ― ― 231,480 ―
(単元)
所有株式数
― ― ― 100.00 ― ― ― 100.00 ―
の割合(%)
(6) 【大株主の状況】
2022年3月31日 現在
発行済株式
(自己株式を
所有株式数 除く。)の
氏名又は名称 住所
(株) 総数に対する
所有株式数
の割合(%)
日産自動車株式会社 横浜市神奈川区宝町2番地 23,148,000 100.00
計 ― 23,148,000 100.00
(7) 【議決権の状況】
① 【発行済株式】
2022年3月31日 現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 ― ― ―
議決権制限株式(自己株式等) ― ― ―
議決権制限株式(その他) ― ― ―
完全議決権株式(自己株式等) ― ― ―
普通株式
完全議決権株式(その他) 231,480 ―
23,148,000
単元未満株式 ― ― ―
発行済株式総数 23,148,000 ― ―
総株主の議決権 ― 231,480 ―
② 【自己株式等】
該当事項はありません。
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2 【自己株式の取得等の状況】
【株式の種類等】 該当事項はありません。
(1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(2) 【取締役会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
該当事項はありません。
(4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
該当事項はありません。
3 【配当政策】
当社は、自己資本の充実を図り財務体質を強化しつつ、日産グループ内における資金の有効利用を行なうため、配
当を実施しております。
内部留保につきましては、優良な営業資産の取得資金に充当するなど、有効かつ効率的に活用することで財務体質
の強化とマーケットでの競争力の強化、並びに増益基調の維持・拡大に繋げたいと考えております。
当事業年度の配当金については、上記方針に基づき、1株当たり1,221円としております。
また、当社剰余金の配当は中間配当及び期末配当の年2回を基本方針としております。配当決定機関は、中間配当
は取締役会、期末配当は株主総会であり、定款において取締役会決議により、毎年9月30日を基準日として、中間配
当を行なうことができる旨を定めております。
(注) 基準日が当事業年度に属する剰余金の配当は、以下のとおりであります。
配当金の総額 1株当たり配当額
決議年月日
(百万円) (円)
2022年6月29日
28,263 1,221
定時株主総会決議
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4 【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】
コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
当社は、事業を迅速に運営できる執行体制の確立と透明性の高い経営を実現すべく、コーポレート・ガバナンス
の強化に努めております。また、監督と執行の分離の確立を徹底して経営上の意思決定の迅速化と、経営監督の実
効性の向上を図るため、執行役員制度を導入しております。
1 会社の機関の内容
当社は、監査役制度を採用しております。会社の機関として取締役会および監査役を設置しており、重要な業
務執行の決議、監督並びに監査を行なっております。
2 内部統制システムの整備状況
当社は、2006年6月5日開催の当社取締役会において「内部統制システムの整備に関する基本方針」を決議し
ました。2016年5月30日の取締役会において以下のとおり改定いたしました。
① 取締役の職務の執行が効率的に行なわれることを確保するための体制
当社は法令に基づく会社の機関として取締役会を設置し、会社の重要な業務執行の決定及び取締役の職務
の執行の監督を行なっております。また、監査役は、取締役の職務の執行を監査しております。効率的かつ
機動的な経営を行なうために、取締役会の構成はスリムなものとし、業務執行については執行役員制度をし
いて明確な形で執行役員に権限委譲しております。また、会社の重要事項について審議する経営戦略会議を
設置するとともに、各部門毎に効率的な業務遂行体制を設定して、会社全体として統合された効率的な経営
を実行しております。
社内意思決定の迅速化を図るために、明確で透明性の高い職務権限基準(DOA)を整備し、意思決定プ
ロセスを明確にするよう努めております。同時に、子会社においても、明確で透明性の高い職務権限基準を
策定するよう、当社は協力しております。常に迅速で効果的な意思決定が確保されるよう、それらの権限基
準は、定期的に必要な見直しを行ないます。
中期経営計画及び年度事業計画の策定を通じ、経営方針と事業目的を具体化し、共有することにより、効
率的かつ効果的な業務執行を行なっております。
② 取締役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
当社は、日産グループ「グローバル行動規範」の下に、「日産フィナンシャルサービス行動規範」を策定
し、その周知・徹底を図り行動規範の順守を確実なものとするため、規範順守に関する誓約書を交わすこと
としています。また、子会社においても、「グローバル行動規範」「日産フィナンシャルサービス行動規
範」の下に、子会社個別の行動規範を策定し、同様に周知・徹底を図っております。
また、当社の取締役及び執行役員に対しても、法令・定款・企業倫理に反することがないよう、「日産
フィナンシャルサービス取締役・執行役員行動規範」を策定し、その順守を徹底しております。
さらに、反社会的勢力に対しては、会社として毅然とした態度で臨んでおります。当社の役員・従業員
は、万一、何らかのアプローチを受けた場合には、速やかに上司並びに関連部署に報告し、その指示に従っ
ております。当社の役員・従業員は、業務遂行上、直接・間接を問わず、詐欺・恐喝等の不正・犯罪行為、
あるいはその恐れのある事態に遭遇した場合には、毅然とした態度で臨むと同時に、速やかに上司並びに関
連部署に報告し、その指示に従っております。
また、社員からの意見・質問・要望を会社に自由に伝えるための仕組みとして、内部通報制度(Speak
Up・イージーボイスシステム)を導入し、社内外に窓口を設置することにより、社員からの意見・質問・要
望及びコンプライアンス違反の疑いのある行為や要望を直接会社に伝えることが可能となっています。この
仕組みは、業務の改善を推進するとともに、企業倫理・法令順守の風土醸成に貢献しています。
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その他にも、法令順守を徹底するために、社内規定の整備に努め、内部者取引防止管理規定や個人情報保
護マネジメントシステム(PMS)に係る管理規定を整備するとともに、教育・研修プログラムを通じて、
周知・徹底と啓発に努めております。特に個人情報の取扱いについては教育の徹底とともに、「個人情報取
扱に関する誓約書」を交わすこととしています。
さらに、金融商品取引法及び関連する規則や基準に基づき、財務報告の信頼性を確保するための内部統制
の仕組みの強化に努めております。
また、当社及び子会社の業務執行に関する監査と法令、定款及び企業倫理の順守状況の確認等を定期的に
行なうことを目的に、専門の内部監査部署を設置し、日産自動車株式会社の内部監査部署と連携して、有効
かつ効率的な内部監査を行なっています。
③ 損失の危険の管理に関する規程その他の体制
当社は、「事業目的の達成を阻害する要因」をリスクとして洗い出し、その発生頻度と発生時の損害によ
る影響度、及びコントロールレベルをもとにリスクの評価を行い、当該リスクの管理を全社的にマネジメン
トする機関として「トータルリスクマネジメント委員会」を設置し、「トータルリスクマネジメント委員会
規則」に基づいて、リスク管理と防止対策に努めております。
また、「個人情報漏洩リスク」を最大のリスクとしてとらえ、個人情報保護マネジメントシステム(PM
S)を制定し、その責任者としてCPO(Chief Privacy Officer)を任命しています。また、定期的に
開催する「トータルリスクマネジメント委員会」において、そのリスクの軽減に取り組むとともに、「トー
タルリスクマネジメント推進会議」において取り組み内容等を周知しております。有事においては、「個人
情報流出等発生時の対応マニュアル」に従い、会社全体として対応することにしております。
④ 取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制
法令及び取締役会規則の定めるところに従い、当社の取締役の職務の執行に係る取締役会の議事録を作成
し、適切に保管しています。また、当社内各部門・部署の業務遂行に伴って職務権限基準(DOA)に従って
決裁される案件は、書面あるいは電子システムによって決裁が行なわれ、適切に保管・管理しております。
また、情報セキュリティポリシーに従い、情報の適切な保管・管理を徹底し、情報の漏洩や不適切な利用
を防止しております。
⑤ 当社並びにその親会社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を確保するための体制
(1) 子会社の取締役等の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
当社は、グループとして適正かつ効率的で統一的な経営と業務遂行が行なわれるよう、親会社の各種マ
ネージメントコミッティーに参画するとともに、当社の各機能部署は親会社の対応する機能部署との連携を
強化しています。また、子会社についても当社の経営戦略会議への参画及び当社機能部署との連携により、
当社の経営方針を共有することに努め、整合性の取れた効率的なグループとしての経営を行なっておりま
す。
(2) 子会社の取締役等及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
「グローバル行動規範」及び「日産フィナンシャルサービス行動規範」の下に、子会社は独自の行動規範
を策定しています。また、子会社でも内部通報制度(Speak Up・イージーボイスシステム)を導入し、社内
外に窓口を設置することにより、社員からの意見・質問・要望等を直接所属会社あるいは当社に提出する仕
組みを整備しています。
当社及び当社子会社は、親会社内部監査部門の定期的監査を受入れるとともに、当社監査室及び当社監査
役も定期的に子会社監査を実施しています。
(3) 子会社の損失の危険の管理に関する規程その他の体制
子会社のリスクに関するマネジメントは、子会社が責任をもち、グループ各社がリスクに晒されることを
極小化するために、必要な措置を講じております。
(4) 子会社の取締役等の職務の執行に係る事項の当社への報告に関する体制
上記(1)ないし(3)で述べた体制、具体的には経営戦略会議、グループ会社監査等のほか、当社の各機能部
署による子会社の対応する機能部署との連携など複数のルートを通じて、子会社の取締役等の職務の執行に
係る事項のうち重要な事項の報告を子会社に求め、その把握に努めております。
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⑥ 当社の監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項並び
に当該使用人の当社の取締役からの独立性に関する事項及び当該使用人に対する当社の監査役の指示の実効
性の確保に関する事項
当社の監査役による監査の実効性を高め、かつ監査職務を円滑に行なうことができるよう、監査役は必要
に応じて取締役と協議の上、内部監査部門等より補助すべき使用人を指名することができます。同使用人は
監査役の指定する期間中、監査役の指揮命令の下でその職務を遂行し、取締役からの独立性を確保いたしま
す。また、同使用人は、他部署の使用人を兼務する場合は、監査役に係る業務を優先して行うこととしてお
ります。
⑦ 取締役及び使用人が監査役に報告するための体制、その他監査役への報告に関する体制及び当該報告をした
者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保するための体制
(1) 当社の取締役及び使用人が当社の監査役に報告をするための体制
当社の監査役は、毎年年度監査計画を策定し、当該計画に基づき監査を実施しております。常勤監査役
は、取締役会の他、重要な意思決定の過程及び業務の執行状況を把握するため、経営戦略会議に出席すると
ともに、稟議書その他業務執行に関する重要な文書を閲覧し、必要に応じて取締役または使用人にその説明
を求めることとしています。当社の取締役は、会社の業績・信用に大きな悪影響を及ぼしたもの、またはそ
のおそれのあるもの、「グローバル行動規範」、「日産フィナンシャルサービス行動規範」、取締役・執行
役員の行動規範への重大な違反行為、またはそのおそれのあるもの、及びこれに準じる事項を発見した場
合、速やかに当社の監査役に報告しております。
当社の取締役及び使用人は、監査役から業務の執行状況について報告を求められた場合、迅速に対応しま
す。内部監査部署は、その監査計画や監査結果を当社の監査役に定期的に報告しております。
(2) 子会社の取締役、監査役その他の役員等及び使用人又はこれらの者から報告を受けた者が当社の監査役に
報告をするための体制
子会社の役員等及び使用人は、当社の監査役から業務の執行状況について報告を求められた場合、迅速に
対応しております。
当社の取締役及び使用人(内部監査部署に所属する者を含む。)は、上記⑤の体制を通じて報告を受けた
事項について、上記(1)のとおり、当社の監査役に対して報告を実施しております。
(3) 上記(1)ないし(2)の報告をした者が当該報告をしたことを理由として不利な取扱いを受けないことを確保
するための体制
当該報告をしたことを理由とする不利な取扱いを禁止するものとし、当該報告をした者を保護するために
必要な措置をとることとしております。
⑧ 当社の監査役の職務の執行について生ずる費用の前払又は償還の手続その他の当該職務執行について生ずる
費用又は債務の処理に係る方針に関する事項
当社は、監査役からその職務の執行について費用の前払や債務の弁済等の請求を受けた場合、会社法に従
い、当該請求に係る費用又は債務が当該監査役の職務の執行に必要でないことを証明できる場合を除き、速
やかに当該費用又は債務を処理しております。
⑨ その他監査役の監査が実効的に行なわれることを確保するための体制
当社は、監査役のうち1名は常勤監査役とし、監査役の間では、監査役協議会を開催して監査役相互の意
見交換、意見の共有を行なうとともに、必要に応じて随時協議を行なっております。
さらに、監査役は、内部監査部門及び会計監査人と緊密な連携を保ちながら自らの監査成果の達成を図っ
てまいります。
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3 リスク管理体制の整備状況
当社は、2-③のとおり「事業目的の達成を阻害する要因」をリスクとして洗い出し、その発生頻度と発生時
の損害による影響度及びコントロールレベルをもとにリスクの評価を行い、当該リスクの管理を全社的にマネジ
メントする機関として「トータルリスクマネジメント委員会」を設置し、リスク管理と防止対策に努めておりま
す。
また当社は、日産グループで設定している「日産グローバル行動規範」に則り、「日産フィナンシャルサービ
ス行動規範」を策定し、全社員にその教育を行い法令・倫理順守の機能を高めております。
全社員が、法令違反行為または法令適合性に疑義のある行為を発見した場合には、速やかに適切にその旨を会
社に報告する義務を負っており、違法行為や非倫理的行為を未然に防ぐことに努めております。
4 役員報酬の内容
当社の取締役及び監査役に対する報酬は以下のとおりであります。
取締役 4 名 59 百万円
監査役 2 名 6 百万円
5 取締役の定数
当社の取締役は3名以上とする旨を定款に定めております。
6 取締役の選任の決議要件
当社は、取締役の選任決議は、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出
席し、その議決権の過半数をもって行なう旨を定款に定めております。
7 中間配当の決定機関
当社は、株主への機動的な利益還元を行なうことを目的とし、会社法第454条第5項に基づき、取締役会の決
議によって中間配当を実施することができる旨を定款に定めております。
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(2) 【役員の状況】
男性5名 女性1名 (役員のうち女性の比率16.7%)
所有
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 株式数
(株)
日産自動車株式会社 財務部 部長
2009年4月
2011年4月 同社 執行役員
2014年4月 同社 常務執行役員
コッチャ
取締役会長 1967年4月4日生 ―
(注)1
ラケッシ
2015年4月 同社 専務執行役員(現職)
2016年5月 当社 取締役
2018年5月 当社 取締役会長(現職)
1985年4月 日産自動車株式会社 入社
2000年4月 北米日産会社 マネージャー
日産自動車株式会社 財務部 課長
2001年2月
2005年4月 北米日産会社 財務担当ダイレクター
2006年10月 日産自動車株式会社 財務部 主管
代表取締役社長
風 間 一 彦 1961年12月7日生 2008年4月 同社 財務部 担当部長 ―
(注)1
執行役員社長
2012年4月 当社 取締役 執行役員常務
2014年10月 日産自動車株式会社
グローバル販売金融部 担当部長
2017年10月 当社 取締役執行役員副社長
2020年4月 当社 代表取締役社長 執行役員社長(現職)
2004年8月 日産自動車株式会社 入社
2013年4月 同社 財務部 主担
2014年10月 北米日産会社 マネージャー
取締役
2017年4月 日産自動車株式会社 財務部 主担
常務執行役員 神 髙 亮 太 1978年10月4日生 ―
(注)1
2019年4月 同社 財務部 主管
2020年11月 当社 取締役執行役員
2022年4月 当社 取締役常務執行役員(現職)
日産自動車株式会社 入社
1990年4月
1992年4月 三重日産自動車株式会社へ出向
1996年5月 株式会社日産アイへ出向
2004年4月 日産自動車株式会社 アフターセールス本部
マネージャー
2007年6月 東海日産自動車へ出向 アフターセールス部長
2010年4月 北見日産自動車株式会社 代表取締役
取締役 神 田 昌 明 1967年9月30日生 ―
(注)1
2012年4月 日産自動車株式会社 アフターセールス本部
部長
2016年11月 同社 日本アフターセールス本部 本部長
2018年4月 同社 グローバルアフターセールス 理事
2019年7月 同社 日本マーケティング&セールス/アフ
ターセールス 理事
2020年6月 当社 取締役(現職)
2022年4月 日産自動車株式会社 常務執行役員(現職)
1979年4月 日産自動車株式会社 入社
1994年7月 同社 栃木工場工務部生産課 主担
1996年7月 株式会社エステックへ出向
アドミニストレーションマネージャー
1998年7月 サイアム日産株式会社(タイ)へ出向
財務担当副社長
2001年7月 日産自動車株式会社 経理部 主担
2006年7月 ルノー・ジャポン株式会社へ出向
監査役 桐 谷 誠 1957年1月9日生 ―
(注)2
総務部シニアマネージャー
2012年4月 同社 取締役 管理部 部長
2019年7月 日産トレーデイング株式会社 常勤監査役
2020年6月 株式会社オーテックジャパン(現 日産モー
タースポーツ&カスタマイズ株式会社)
非常勤監査役
日産工機株式会社 非常勤監査役(現職)
2021年7月 当社 監査役(現職)
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所有
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 株式数
(株)
2006年4月 日産自動車株式会社 入社
2017年4月 同社 グローバルコーポレートセールス部
美 内 香 織
監査役 1984年2月23日生 ―
主担
(注)2
2019年4月 同社 グローバル販売金融部 主担(現職)
2019年12月 当社 監査役(現職)
計 ―
(注) 1 取締役の任期は、2022年3月期に係る定時株主総会終結の時から2024年3月期に係る定時株主総会終結の時
までであります。
2 監査役の任期は、2019年3月期に係る定時株主総会終結の時から2023年3月期に係る定時株主総会終結の時
までであります。
3 当社では、意思決定、監督と執行の分離による取締役会の活性化のため、執行役員制度を導入しておりま
す。取締役を兼務しない執行役員は5名で、その役名、氏名等は以下のとおりであります。
役名 氏名 担当
専務執行役員 甲 斐 慎 一 リース事業部長
専務執行役員 林 浩 一 営業本部長
CCO・CSO・CPO、総務人事部、カスタマーセンター統括部、
常務執行役員 田 中 径 子
コンプライアンス統括部、債権管理部
クレジット事業部長、営業本部副本部長、メンテナンス商
南 智 佳 雄
常務執行役員
品部、カーライフ保険部
CIO、DX本部、情報システム部、DX統括部、次世代システム
常務執行役員 田 仲 俊 元
開発室、デジタル化企画支援部
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(3) 【監査の状況】
① 監査役監査の状況
(1) 組織、人員について
当社の監査役は2名であり、常勤監査役1名と非常勤監査役1名で構成されております。当社は監査役の協
議を行うことを目的に監査役協議会を設置し、各監査役の監査の計画、方法、内容並びに監査過程における重
要な発見事項及び結果等について報告し、相互に情報交換を行っております。
(2) 監査役等の活動状況
監査役は、取締役会その他重要な会議への出席、重要な書類の閲覧等により経営に対する監督、牽制機能の
強化を図っております。また、監査役は内部監査部署及び会計監査人と監査に関する情報、監査の実施状況と
結果を共有化し、監査の強化に努めております。
(3) 監査役会等における検討事項・活動状況
監査役協議会においては主に、監査報告の作成、監査の方針、監査の計画と実施状況の確認、会計監査人の
監査の方法および結果の相当性、内部統制システムの整備・運用状況の監査等について検討、審議しておりま
す。監査役協議会は、原則として3ケ月に1回以上開催される他、必要に応じて随時開催しております。当事
業年度においては6回開催致しました。
② 内部監査の状況
当社は社長直轄の内部監査部署として、監査室(5名)を設置しており、経営の合理化および能率の促進に資
することを目的に、業務活動が社内諸規定等に準拠して、適正かつ合理的に行なわれているか否かを公正な立場
から監査しております。
③ 会計監査の状況
当社の会計監査については、EY新日本有限責任監査法人を選任しております。継続監査期間は48年間ですが、
調査が著しく困難であったため、継続期間がこの期間を超える可能性があります。
監査証明業務を執行した公認会計士は以下のとおりであります。
・指定有限責任社員 業務執行社員 伊 藤 功 樹
・指定有限責任社員 業務執行社員 山 本 正 男
(1) 監査業務に係る補助者の構成
会計監査業務に係る補助者の構成は、公認会計士7名、その他19名であり、その他は、公認会計士試験合格
者、システム専門家等であります。
(2) 監査法人の選定方針と理由
当社は日産自動車株式会社の連結子会社であることから、日産自動車株式会社が会計監査人として選定して
いるEY新日本有限責任監査法人を当社も選定することで、グループ一体としての監査の効率性、実効性、品質
確保が図れると判断したためであります。
(3) 監査役による監査法人の評価
会計監査人の報告を受け、監査役協議会にて協議のうえ、当社会計監査人としての適格性を害する事由など
はなく、十分な品質をもって適正な監査の遂行が可能であると評価しています。
④ 監査報酬の内容等
(1) 監査公認会計士等に対する報酬の内容
前事業年度 当事業年度
監査証明業務に 非監査業務に 監査証明業務に 非監査業務に
基づく報酬(百万円) 基づく報酬(百万円) 基づく報酬(百万円) 基づく報酬(百万円)
0 2
38 37
(監査公認会計士等の提出会社に対する非監査業務の内容)
当社が監査公認会計士等に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は、社債発行に伴うコンフォートレ
ター作成業務等であります。
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(2) 監査公認会計士等と同一ネットワーク(Ernst & Youngグループ)に対する報酬((1)を除く)
該当事項はありません。
(3) その他重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
該当事項はありません。
(4) 監査報酬の決定方針
当社の監査公認会計士等の監査報酬については、監査計画、監査内容の妥当性を十分勘案し、監査公認会計
士等の独立性を保つため、監査役による事前同意を得た上で決定しております。
(5) 監査役が監査公認会計士の報酬等に同意した理由
会計監査人の会計監査計画、報酬の前提となる見積もりを精査した結果、会計監査人の報酬等は相当である
と判断しています。
(4) 【役員の報酬等】
当社は非上場会社でありますので、記載すべき事項はありません。
なお、役員報酬の内容につきましては、「第2[事業の状況] 4[コーポレート・ガバナンスの状況等](1)コーポ
レート・ガバナンスの概要」に記載しております。
(5) 【株式の保有状況】
当社は非上場会社でありますので、記載すべき事項はありません。
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第5 【経理の状況】
1 財務諸表の作成方法について
当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38年大蔵省令第59号。以下「財務
諸表等規則」という。)及び「特定金融会社等の会計の整理に関する内閣府令」(平成11年総理府・大蔵省令第32号)
に基づいて作成しております。
2 監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、事業年度(2021年4月1日から2022年3月31日まで)
の財務諸表について、EY新日本有限責任監査法人の監査を受けております。
3 連結財務諸表について
「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第5条第2項により、当社
では子会社である日産プラザソル株式会社の資産、売上高、損益、利益剰余金及びキャッシュ・フローその他の項目
から見て、当企業集団の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する合理的な判断を誤らせない程度
に重要性が乏しいものとして、連結財務諸表は作成しておりません。
4 財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みについて
当社は、財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みを行なっております。具体的には、会計基準等の内容
や変更等を適切に把握し的確に対応するため、監査法人などが主催する講習会への参加や会計専門誌の購読により、
積極的に専門知識の蓄積や情報収集活動に努めております。
1 【連結財務諸表等】
(1) 【連結財務諸表】
該当事項はありません。
(2) 【その他】
該当事項はありません。
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2 【財務諸表等】
(1) 【財務諸表】
①【貸借対照表】
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(2021年3月31日) (2022年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 5 6
受取手形 560 430
※3 203,003 ※3 189,592
売掛金
割賦売掛金 651,605 692,928
リース債権 9,934 7,680
※3 14,856 ※3 13,947
リース投資資産
営業貸付金 10,000 -
商品 2,116 1,775
貯蔵品 157 185
前払費用 13,422 13,467
未収入金 7,721 6,092
その他 532 259
△ 18,032 △ 10,793
貸倒引当金
流動資産合計 895,884 915,572
固定資産
有形固定資産
賃貸資産(純額) 119,685 115,735
建物(純額) 126 139
車両運搬具(純額) 79 86
77 67
工具、器具及び備品(純額)
※1 119,968 ※1 116,028
有形固定資産合計
無形固定資産
ソフトウエア 607 487
31 7
その他
無形固定資産合計 638 495
投資その他の資産
投資有価証券 40 40
関係会社株式 90 90
長期前払費用 6 5
前払年金費用 442 659
繰延税金資産 8,451 5,230
差入保証金 308 320
信託受益権 71,103 69,417
その他 1,252 1,181
△ 1,212 △ 923
貸倒引当金
投資その他の資産合計 80,482 76,021
固定資産合計 201,089 192,545
繰延資産
社債発行費 - 447
繰延資産合計 - 447
資産合計 1,096,973 1,108,565
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(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(2021年3月31日) (2022年3月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 184 190
短期借入金 292,105 136,636
1年内返済予定の長期借入金 80,000 82,700
1年内償還予定の社債 90,000 45,000
コマーシャル・ペーパー - 69,000
※3 22,772 ※3 21,110
未払金
未払費用 5,738 5,156
未払法人税等 1,454 1,158
※3 32,621 ※3 34,639
割賦利益繰延
契約負債 - 934
前受金 972 902
※3 66,249 ※3 66,566
預り金
利息返還損失引当金 1 1
88 7
その他
流動負債合計 592,188 464,003
固定負債
社債 70,000 175,000
長期借入金 322,412 354,712
退職給付引当金 689 580
利息返還損失引当金 9 9
1 3
その他
固定負債合計 393,112 530,307
負債合計 985,300 994,310
純資産の部
株主資本
資本金 16,387 16,387
資本剰余金
12,657 12,657
資本準備金
資本剰余金合計 12,657 12,657
利益剰余金
利益準備金 493 493
その他利益剰余金
別途積立金 1,700 1,700
80,434 83,016
繰越利益剰余金
利益剰余金合計 82,628 85,209
株主資本合計 111,673 114,254
純資産合計 111,673 114,254
負債純資産合計 1,096,973 1,108,565
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②【損益計算書】
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日) 至 2022年3月31日)
営業収益
個別信用購入あっせん収益 28,020 27,131
※1 8,194 ※1 7,873
リース収益
貸付金利息 199 55
※2 ,※3 16,014 ※2 ,※3 17,670
その他の営業収益
営業収益合計 52,429 52,731
営業費用
※4 15,852 ※4 6,911
販売費及び一般管理費
※5 4,359 ※5 5,126
金融費用
営業費用合計 20,211 12,037
営業利益 32,217 40,693
営業外収益
償却債権取立益 45 40
37 33
その他
営業外収益合計 83 74
営業外費用
16 33
その他
営業外費用合計 16 33
経常利益 32,284 40,734
特別利益
※6 0 ※6 3
固定資産売却益
特別利益合計 0 3
特別損失
※7 25 ※7 24
固定資産除却損
特別損失合計 25 24
税引前当期純利益 32,259 40,713
法人税、住民税及び事業税
9,068 8,920
777 3,515
法人税等調整額
法人税等合計 9,845 12,436
当期純利益 22,414 28,277
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③【株主資本等変動計算書】
前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
純資産合計
株主資本合
その他利益剰余金
資本金
資本剰余金 利益剰余金
計
資本準備金 利益準備金
繰越利益剰
合計 合計
別途積立金
余金
当期首残高 16,387 12,657 12,657 493 1,700 83,043 85,236 114,281 114,281
当期変動額
剰余金の配当 △ 25,022 △ 25,022 △ 25,022 △ 25,022
当期純利益 22,414 22,414 22,414 22,414
株主資本以外の項目の
―
当期変動額(純額)
当期変動額合計 ― ― ― ― ― △ 2,608 △ 2,608 △ 2,608 △ 2,608
当期末残高 16,387 12,657 12,657 493 1,700 80,434 82,628 111,673 111,673
当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
純資産合計
株主資本合
その他利益剰余金
資本金
資本剰余金 利益剰余金
計
資本準備金 利益準備金
繰越利益剰
合計 合計
別途積立金
余金
当期首残高 16,387 12,657 12,657 493 1,700 80,434 82,628 111,673 111,673
会計方針の変更による
△ 673 △ 673 △ 673 △ 673
累積的影響額
会計方針の変更を反映した
16,387 12,657 12,657 493 1,700 79,761 81,955 111,000 111,000
当期首残高
当期変動額
剰余金の配当 △ 25,022 △ 25,022 △ 25,022 △ 25,022
当期純利益 28,277 28,277 28,277 28,277
株主資本以外の項目の
―
当期変動額(純額)
当期変動額合計 ― ― ― ― ― 3,254 3,254 3,254 3,254
当期末残高 16,387 12,657 12,657 493 1,700 83,016 85,209 114,254 114,254
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④【キャッシュ・フロー計算書】
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日) 至 2022年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前当期純利益 32,259 40,713
減価償却費 26,426 26,346
退職給付引当金の増減額(△は減少) △ 101 △ 109
貸倒引当金の増減額(△は減少) 1,166 △ 7,529
金融費用 4,359 5,126
売上債権の増減額(△は増加) 134,961 △ 17,782
リース債権及びリース投資資産の増減額(△は
4,759 3,163
増加)
棚卸資産の増減額(△は増加) △ 788 314
信託受益権の増減額(△は増加) △ 32,213 1,685
仕入債務の増減額(△は減少) △ 24 5
割賦利益繰延の増減額(△は減少) △ 10,019 2,017
△ 792 △ 1,609
その他
小計 159,992 52,343
利息の支払額
△ 2,348 △ 2,829
△ 9,040 △ 9,464
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー 148,603 40,049
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形(除く賃貸資産)・無形固定資産の取得に
△ 115 △ 276
よる支出
賃貸資産の売却による収入 9,687 8,138
賃貸資産の取得による支出 △ 37,642 △ 31,023
84 108
その他
投資活動によるキャッシュ・フロー △ 27,985 △ 23,053
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 136,588 △ 155,469
コマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減
△ 98,000 69,000
少)
長期借入れによる収入 141,812 115,000
長期借入金の返済による支出 △ 133,000 △ 80,000
社債の発行による収入 - 149,497
社債の償還による支出 △ 155,000 △ 90,000
△ 25,022 △ 25,022
配当金の支払額
財務活動によるキャッシュ・フロー △ 132,621 △ 16,994
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △ 12,003 0
現金及び現金同等物の期首残高 12,008 5
※ 5 ※ 6
現金及び現金同等物の期末残高
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【注記事項】
(重要な会計方針)
1 有価証券の評価基準及び評価方法
(1) 子会社株式
移動平均法による原価法によっております。
(2) その他有価証券
①市場価格のない株式等以外のもの
時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)によっております。
②市場価格のない株式等
移動平均法による原価法によっております。
2 デリバティブ取引の評価基準及び評価方法
デリバティブ取引については、時価法によっております。
3 棚卸資産の評価基準及び評価方法
商品及び貯蔵品
個別法による原価法(収益性の低下による簿価切下げの方法)によっております。
4 固定資産の減価償却の方法
(1) 有形固定資産
①賃貸資産
リース期間を償却年数とし、リース期間満了時の処分見積価額を残存価額とする定額法(リース期間定額法)
によっております。
②その他の有形固定資産
定率法によっております。
ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)並びに2016年4月1日以降に取得した建
物附属設備については、定額法を採用しております。
(2) 無形固定資産
定額法によっております。
なお、自社利用のソフトウェアについては、社内における利用可能期間(5年)に基づく定額法を採用してお
ります。
5 繰延資産の処理方法
社債発行費については、社債の償還までの期間にわたり利息法によって償却しております。
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6 引当金の計上基準
(1) 貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権については個別
に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しております。また、車両の残価損失に備えるため、残価保証額
と見積市場価格を比較し、含み損となる車両について、一定の見積返却率を考慮した車両価値下落額を計上して
おります。
(2) 退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき計上して
おります。
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当事業年度末までの期間に帰属させる方法については、給付
算定式基準によっております。
過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数による定額法により費用処理して
おります。
数理計算上の差異は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数により、翌事業年度から費用
処理しております。
(3) 利息返還損失引当金
将来の利息返還の損失に備えるため、過去の返還実績等を勘案した必要額を計上しております。
7 主な収益及び費用の計上基準
(1) クレジット事業
クレジット事業の収益は主に個別信用購入あっせん収益から構成されており、残債方式又は7・8分法による
回収期日到来基準で計上しております。
(2) リース事業
リース事業の収益は主にファイナンスリース、オペレーティングリースから構成されております。ファイナン
スリースに係る収益は、リース料総額を契約に基づくリース期間にわたって認識し、リース料受取時に売上高と
売上原価を計上しております。オペレーティングリースに係る収益は、リース料総額を契約に基づくリース期間
に按分して計上しております。
(3) カーライフ事業
クレジットカードでは、クレジットカード関連サービスを提供することを主要な業務としております。年会費
は、年会費の有効期間にわたり充足される履行義務であることから、一定の期間で収益を計上しております。加
盟店手数料は、カード会員が加盟店にてクレジットカードを利用した時点で充足される履行義務であることか
ら、一時点で収益を計上しております。また、クレジットカードの決済金額に対し、一定の料率を乗じることに
より算定された金額によって収益を計上しております。
カーライフ保険では、保険契約の代理店として保険契約の取次ぎを行うことを主要な業務としております。当
該履行義務は、加入相談や見積書・申込書作成などがあり、保険契約を取次ぎ後、保険契約者が保険会社に保険
料を支払った時点で充足されます。保険契約の取次ぎに係る手数料は、支払われた保険料に対し、一定の料率を
乗じることにより算定された金額によって収益を計上しております。
メンテナンスプロパックでは、顧客が販売会社から点検等のサービスを受ける権利であるメンテナンスプロ
パックの取扱いを主要な業務としております。当該履行義務は、権利を販売するため商品開発や販売施策、販売
実績管理などがあり、顧客に対し会員証を発行し権利を付与した時点で充足されます。メンテナンスプロパック
販売に係る手数料は、販売金額に対し、一定の料率を乗じることにより算定された金額によって収益を計上して
おります。
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8 ヘッジ会計の方法
(1) ヘッジ会計の方法
金利スワップの特例処理の要件を満たすものについては、特例処理によっております。
また、為替予約等の振当処理の要件を満たすものについては、振当処理によっております。
(2) ヘッジ手段とヘッジ対象
(ヘッジ手段) (ヘッジ対象)
金利スワップ 借入金利息
為替予約等 外貨建の貸付金・借入金
(3) ヘッジ方針
金利変動リスク及び為替変動リスクをヘッジする目的で行なっております。
(4) ヘッジ有効性評価の方法
金利スワップ
特例処理の要件を充足することをもって有効性の判定を行なっております。
為替予約等
為替予約等の締結時に当社のリスク管理方針に従って、外貨建の貸付金・借入金と同一通貨建による同一金額
で同一期日の為替予約等を振当てているため、その後の為替相場の変動による相関関係は完全に確保されている
ので決算日における有効性の評価を省略しております。
9 キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
手許資金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ価値の変動について僅少なリスクしか負わ
ない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資からなっております。
10 その他財務諸表作成のための基礎となる事項
(1) 資産に係る控除対象外消費税等の会計処理
資産に係る控除対象外消費税等は、「投資その他の資産」の「長期前払費用」に計上し5年間で均等償却して
おります。
(2) 連結納税制度の適用
連結納税制度を適用しております。
(3)連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用
当社は、翌事業年度から、連結納税制度からグループ通算制度へ移行することとなります。ただし「所得税法
等の一部を改正する法律」(令和2年法律第8号)において創設されたグループ通算制度への移行及びグループ
通算制度への移行にあわせて単体納税制度の見直しが行われた項目については、「連結納税制度からグループ通
算制度への移行に係る税効果会計の適用に関する取扱い」(実務対応報告第39号 2020年3月31日)第3項の取
扱いにより、「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第28号 2018年2月16日)第44
項の定めを適用せず、繰延税金資産及び繰延税金負債の額について、改正前の税法の規定に基づいております。
なお、翌事業年度の期首から、グループ通算制度を適用する場合における法人税及び地方法人税並びに税効果
会計の会計処理及び開示の取扱いを定めた「グループ通算制度を適用する場合の会計処理及び開示に関する取扱
い」(実務対応報告第42号 2021年8月12日)を適用する予定であります。
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(重要な会計上の見積り)
貸倒引当金
当社は債権の回収可能性リスクに備えるため貸倒引当金を計上しております。顧客の信用リスクによる債権回収リス
クについては、貸倒損失を見積り引当金計上を行っております。残価設定型クレジットについては、契約満了時にお客
様が当社に車両を返却した場合に、市場価額が残価保証額を下回るリスクがあるため、残価損失を見積り引当金計上を
行っております。
① 当事業年度の財務諸表に計上した金額
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
貸倒引当金(流動) 18,032 10,793
貸倒引当金(固定) 1,212 923
② 識別した項目に係る重要な会計上の見積りの内容に関する情報
(1) 算出方法
貸倒損失の見積りは、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権については個別に回収可能性を
勘案し、回収不能見込額を計上しております。
残価損失の見積りは、残価保証額と見積市場価格を比較し、含み損となる車両について、一定の見積返却率
を考慮した車両価値下落額を見積もっております。
(2) 主要な仮定
貸倒損失の見積りの主要な仮定は貸倒実績率となります。貸倒実績率は、過去の一定期間における債権残高
から発生する貸倒損失の割合としております。
残価損失の見積りの主要な仮定は見積市場価格と見積返却率となります。これらの仮定は、通常の場合には
過去の実績を基に算出しておりますが、新型車が発売された場合等参照する過去の実績がない場合には、類似
車両等の実績に基づき算出しております。
(3) 翌事業年度の財務諸表に与える影響
(2)に記載の貸倒実績率や見積市場価格及び見積返却率の仮定については、最善の見積りを前提にしているた
め、今後の経済環境の変化による個人の自己破産及び企業倒産等が変動した場合や中古車マーケット相場の変
動等によって、事後的な結果と乖離が生じる可能性があります。
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(会計方針の変更)
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)
等を当事業年度の期首から適用し、約束した財又はサービスの支配が顧客に移転した時点で、当該財又はサービス
と交換に受け取ると見込まれる金額で収益を認識することといたしました。これにより、自社クレジットカード年
会費に係る収益認識を変更しております。クレジットカード年会費について、従来は顧客へ請求した一時点で収益
として認識していましたが、年会費の有効期間にわたり充足される履行義務であることから、一定の期間で当該収
益を認識する方法へ変更しております。
収益認識会計基準等の適用については、収益認識会計基準第84項ただし書きに定める経過的な取扱いに従ってお
り、当事業年度の期首より前に新たな会計方針を遡及適用した場合の累積的影響額を、当事業年度の期首の繰越利
益剰余金に加減し、当該期首残高から新たな会計方針を適用しております。ただし、収益認識会計基準第86項に定
める方法を適用し、当事業年度の期首より前までに従前の取扱いに従ってほとんどすべての収益の額を認識した契
約に、新たな会計方針を遡及適用しておりません。
この結果、当事業年度の期首の純資産に累積的影響額が反映されたことにより、株主資本等変動計算書の繰越利
益剰余金の当期首残高は、673百万円減少しております。当事業年度の営業収益、営業利益、経常利益及び税引前当
期純利益に与える影響は軽微であります。
なお、収益認識会計基準第89-3項に定める経過的な取扱いに従って、前事業年度に係る「収益認識関係」注記
について記載しておりません。
「時価の算定に関する会計基準」(企業会計基準第30号 2019年7月4日。以下「時価算定会計基準」とい
う。)等を当事業年度の期首から適用し、時価算定会計基準第19項及び「金融商品に関する会計基準」(企業会計
基準第10号 2019年7月4日)第44-2項に定める経過的な取扱いに従って、時価算定会計基準等が定める新たな
会計方針を、将来にわたって適用することとしました。なお、財務諸表に与える影響はありません。
また、「金融商品関係」注記において、金融商品の時価のレベルごとの内訳等に関する事項等の注記を行うこと
としました。ただし、「金融商品の時価等の開示に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第19号 2019年7月
4日)第7-4項に定める経過的な取扱いに従って、当該注記のうち前事業年度に係るものについては記載してお
りません。
(追加情報)
2020年3月期の有価証券報告書(追加情報)に記載した新型コロナウイルス感染症の今後の広がり方や収束時期
等を含む仮定について重要な変更はありません。
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(貸借対照表関係)
※1 減価償却累計額は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
減価償却累計額 118,071 百万円 121,021 百万円
2 偶発債務
保証債務は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
被保証者 債務の内容
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
日産系販売会社従業員 住宅ローン 73百万円 44百万円
従業員 カードロ-ン等 1百万円 1百万円
計 74百万円 45百万円
※3 関係会社に対する資産及び負債の内、区分掲記されたもの以外で各科目に含まれているものは、次のとおりであ
ります。
前事業年度 当事業年度
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
売掛金 92百万円 79百万円
リース投資資産 645百万円 638百万円
割賦利益繰延 3,436百万円 1,338百万円
未払金 7,814百万円 7,559百万円
預り金 2,620百万円 3,474百万円
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(損益計算書関係)
※1 リース収益の内訳は次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
リース売上高 63,731百万円 60,622百万円
リース売上原価 55,536百万円 52,749百万円
※2 その他の営業収益の内訳は次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
その他の売上高 38,591百万円 38,939百万円
その他の売上原価 22,576百万円 21,268百万円
なお、通常の販売目的で保有する棚卸資産の収益性の低下による簿価切下額(前事業年度に計上した簿価切下
額の戻し入れ額を相殺した額)△145百万円(前事業年度105百万円)は、その他の売上原価に含めて計上しており
ます。
※3 顧客との契約から生じる収益
営業収益については、顧客との契約から生じる収益及びそれ以外の収益を区分して記載しておりません。顧客
との契約から生じる収益の金額は、財務諸表「注記事項(セグメント情報等)」に記載しております。
※4 販売費及び一般管理費において、販売費に属する費用のおおよその割合は48.8%、一般管理費に属する費用のお
およその割合は51.2%であります。
主要な費目及び金額は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
給料手当 6,593 百万円 6,568 百万円
システム費 1,870 百万円 1,932 百万円
賃借料 507 百万円 510 百万円
貸倒損失 925 百万円 819 百万円
貸倒引当金繰入額 1,153 百万円 △ 7,527 百万円
業務委託費 1,997 百万円 1,979 百万円
減価償却費 53 百万円 53 百万円
退職給付費用 △ 15 百万円 △ 50 百万円
※5 金融費用のうち主なもの
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
支払利息 1,675百万円 2,418百万円
社債利息 284百万円 412百万円
支払手数料 2,398百万円 2,296百万円
なお、金融費用のうち関係会社からのものは2,236百万円(前事業年度2,391百万円)であります。
※6 固定資産売却益の主な内容は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
車両運搬具 0百万円 3百万円
※7 固定資産除却損の主な内容は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
工具、器具及び備品 0百万円 0百万円
車両運搬具 0百万円 ―百万円
建物 1百万円 1百万円
電話加入権 24百万円 23百万円
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(株主資本等変動計算書関係)
前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日 )
1 発行済株式に関する事項
株式の種類 当事業年度期首 増加 減少 当事業年度末
普通株式(千株) 23,148 ― ― 23,148
2 自己株式に関する事項
該当事項はありません。
3 新株予約権等に関する事項
該当事項はありません。
4 配当に関する事項
(1)配当金支払額
配当金の総額 1株当たり配当額
決議 株式の種類 基準日 効力発生日
(百万円) (円)
2020年4月4日
普通株式 25,022 1,081 2020年3月31日 2020年4月28日
臨時株主総会
(2)基準日が当事業年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌事業年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(百万円) 配当額(円)
2021年6月25日
普通株式 利益剰余金 25,022 1,081 2021年3月31日 2021年6月30日
定時株主総会
当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
1 発行済株式に関する事項
株式の種類 当事業年度期首 増加 減少 当事業年度末
普通株式(千株) 23,148 ― ― 23,148
2 自己株式に関する事項
該当事項はありません。
3 新株予約権等に関する事項
該当事項はありません。
4 配当に関する事項
(1)配当金支払額
配当金の総額 1株当たり配当額
決議 株式の種類 基準日 効力発生日
(百万円) (円)
2021年6月25日
普通株式 25,022 1,081 2021年3月31日 2021年6月30日
定時株主総会
(2)基準日が当事業年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌事業年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(百万円) 配当額(円)
2022年6月29日
普通株式 利益剰余金 28,263 1,221 2022年3月31日 2022年6月30日
定時株主総会
(キャッシュ・フロー計算書関係)
※ 現金及び現金同等物の期末残高と貸借対照表に記載されている科目の金額との関係
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
現金及び預金 5百万円 6百万円
現金及び現金同等物 5百万円 6百万円
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(リース取引関係)
(貸主側)
1 ファイナンス・リース取引(通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理によっているもの)
(1) リース投資資産の内訳
前事業年度 当事業年度
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
リース料債権部分の金額 14,344百万円 13,420百万円
見積残存価額部分の金額 1,250百万円 1,223百万円
受取利息相当額 △738百万円 △696百万円
リース投資資産 14,856百万円 13,947百万円
(2) リース債権及びリース投資資産に係るリース料債権部分の金額の回収予定額
リース債権
前事業年度 当事業年度
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
1年以内 5,382百万円 3,813百万円
1年超2年以内 3,131百万円 2,413百万円
2年超3年以内 1,287百万円 1,220百万円
3年超4年以内 303百万円 363百万円
4年超5年以内 125百万円 91百万円
5年超 30百万円 44百万円
リース投資資産
前事業年度 当事業年度
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
1年以内 5,215百万円 4,548百万円
1年超2年以内 3,547百万円 3,460百万円
2年超3年以内 2,601百万円 2,599百万円
3年超4年以内 1,782百万円 1,684百万円
4年超5年以内 864百万円 824百万円
5年超 331百万円 301百万円
2 オペレーティング・リース取引
オペレーティング・リース取引のうち解約不能のものに係る未経過リース料
前事業年度 当事業年度
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
1年以内 39,774百万円 38,964百万円
1年超 62,180百万円 57,917百万円
合計 101,955百万円 96,882百万円
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(金融商品関係)
前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日 )
1 金融商品の状況に関する事項
(1) 金融商品に対する取組方針
当社は、クレジット事業及びリース事業などの金融サービス事業を行なっており、売掛金、割賦売掛金、リー
ス債権及びリース投資資産等の金融資産を有しています。これらの事業を行なうため、市場の状況や長短のバラ
ンスを調整して、銀行借入れによる間接金融のほか、社債の発行、債権流動化による直接金融によって資金調達
を行なっております。
資金運用は預金等に限定し、デリバティブ取引は、これら資金調達の金利変動リスク及び為替変動リスクを回
避すること等の目的で利用しており、投機的な取引は行なわない方針であります。
(2) 金融商品の内容及びそのリスク
当社が保有する金融資産は、主として国内の法人及び個人に対する売掛金、割賦売掛金、リース債権、リース
投資資産及び営業貸付金であり、顧客の契約不履行によってもたらされる信用リスクに晒されております。
借入金及び社債の金融負債は、一定の環境の下で当社が市場を利用できなくなる場合など、支払期日にその支
払いを実行できなくなる流動性リスクに晒されております。また、邦貨建ての変動金利及び外貨建ての借入を行
なっており、金利の変動リスク及び為替の変動リスクに晒されておりますが、金利スワップ取引及び為替予約取
引を行なうことにより当該リスクを回避しております。
デリバティブ取引は、借入金に係る金利変動リスク等のヘッジを目的とした金利スワップ取引及び借入金に係
る為替変動リスク等のヘッジを目的とした為替予約取引であります。なお、金利スワップ取引及び為替予約取引
の契約先は、信用度の高い金融機関であるため、相手方の契約不履行による信用リスクは殆どないと認識してお
ります。
(3) 金融商品に係るリスク管理体制
① 信用リスク管理
当社は、当社の信用リスクに関する諸管理規定に従い、売掛金、割賦売掛金、リース債権、リース投資資産
及び営業貸付金について、個別案件ごとの与信審査、信用情報管理、問題債権への対応など与信管理に関する
体制を整備し運営しております。
② 市場リスク管理
主として金利変動を伴う金融資産及び金融負債を有しているため、金利変動による不利な影響が生じないよ
うに、当社では、資産及び負債の総合的管理(ALM)を行なっております。
デリバティブ取引に係るリスク管理及びその会計方針等については、財務部を専門部署として管理してお
り、市場リスク管理の基本方針及び手続きは取締役社長の承認を必要としております。
管理状況は財務部長が定期的にモニタリングしております。
③ 市場リスクに係る定量情報
当社において、金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、割賦売掛金、リース債権、リース投資資産、
営業貸付金、社債及び長期借入金であります。その他すべてのリスク変数が一定の場合、2021年3月31日現在
の金利が10ベーシス・ポイント(0.1%)低ければ、当該金融資産と金融負債相殺後の純額の時価は172百万円
増加するものと考えられます。反対に金利が10ベーシス・ポイント(0.1%)高ければ171百万円減少するもの
と考えられます。
④ 流動性リスク管理
当社は資金調達手段の多様化、市場環境を考慮した長短の調達バランスの調整などによって、流動性リスク
を管理しております。
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(4) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価には、市場価格に基づく価額のほか、市場価格がない場合には合理的に算定された価額が含
まれております。当該価額の算定においては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条件等によっ
た場合、当該価額が異なることもあります。
2 金融商品の時価に関する事項
2021年3月31日における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。なお、
時価を把握することが極めて困難と認められるものは、次表には含まれておりません。
(単位:百万円)
貸借対照表計上額 時価 差額
(1) 売掛金
203,003
△28
貸倒引当金(※1)
202,975 202,975 -
(2) 割賦売掛金
651,605
割賦利益繰延等(※2)
△34,528
貸倒引当金(※1)
△17,964
599,112 578,911 △20,200
(3) リース債権
9,934
△12
貸倒引当金(※1)
9,921 10,081 160
(4) リース投資資産(※3)
13,605
貸倒引当金(※1) △19
13,586 13,833 246
(5) 営業貸付金
10,000
貸倒引当金(※1)
-
10,000 10,135 135
(6) 短期借入金
292,105 292,105 -
(7) 社債(※4)
160,000 158,249 △1,750
(8) 長期借入金(※4)
402,412 395,778 △6,633
(※1) 売掛金、割賦売掛金、リース債権、リース投資資産及び営業貸付金は、それぞれに対応する貸倒引当金を控除
しております。
(※2) 割賦売掛金に係る割賦利益繰延等を控除しております。
(※3) リース投資資産の貸借対照表計上額は、リース車両、リース物件の見積残存価額を控除しております。
(※4) 社債及び長期借入金には、流動負債における1年内償還予定の社債、1年内返済予定の長期借入金をそれぞれ
含んでおります。
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(注1) 金融商品の時価の算定方法並びにデリバティブ取引に関する事項
(1) 売掛金
売掛金については短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によってお
ります。
(2) 割賦売掛金
割賦売掛金についての時価の算定は、債権の回収期間ごとに区分し、残価損失見積額を考慮した将来キャッ
シュ・フローを満期日までの期間及び信用リスクを加味した利率で割り引いた現在価値により算定しておりま
す。また、貸倒懸念債権については、回収可能性を勘案し貸倒見積額及び残価損失見積額を算定しているため、
時価は決算日における貸借対照表価額から現在の貸倒見積額及び残価損失見積額を控除した金額に近似してお
り、当該価額をもって時価としております。
(3) リース債権、(4) リース投資資産
リース債権、リース投資資産の時価の算定は、債権の回収期間ごとに区分した将来キャッシュ・フローを満期
日までの期間及び信用リスクを加味した利率で割り引いた現在価値により算定しております。また、貸倒懸念債
権については、回収可能性を勘案し貸倒見積額を算定しているため、時価は決算日における貸借対照表価額から
現在の貸倒見積額を控除した金額に近似しており、当該価額をもって時価としております。
(5) 営業貸付金
営業貸付金は、債権の回収期間ごとに区分した将来キャッシュ・フローを満期日までの期間及び信用リスクを
加味した利率で割り引いた現在価値により算定しております。
(6) 短期借入金
短期借入金については短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっ
ております。
(7) 社債
当社の発行する社債の時価は、市場価格によっております。
(8) 長期借入金
長期借入金の時価については、元利金の合計額を、新規に同様の借入を行なった場合に想定される利率で割り
引いた現在価値により算定しております。
(9) デリバティブ取引
注記事項「デリバティブ取引関係」に記載しております。
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(注2) 時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品の貸借対照表計上額
(単位:百万円)
区分 2021年3月31日
投資有価証券のうち非上場株式 40
非上場株式である関係会社株式 90
これらについては、市場価格がなく、かつ将来キャッシュ・フローを見積もることが出来ず、時価を把握することが
極めて困難と認められるため、時価注記の対象としておりません。
(注3) 金銭債権の決算日後の償還予定額
(単位:百万円)
1年超 5年超
1年以内 10年超
5年以内 10年以内
(1) 売掛金
203,003 - - -
(2) 割賦売掛金
140,201 472,755 4,120 -
(3) リース債権
5,178 4,726 29 -
(4) リース投資資産
4,903 8,379 322 -
(5) 営業貸付金
10,000 - - -
(注4) 短期借入金、社債、長期借入金の決算日後の返済予定額
(単位:百万円)
1年超 2年超 3年超 4年超
1年以内 5年超
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
(6) 短期借入金
292,105 - - - - -
(7) 社債
90,000 45,000 25,000 - - -
(8)長期借入金 80,000 81,700 128,812 76,800 18,000 17,100
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当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
1 金融商品の状況に関する事項
(1) 金融商品に対する取組方針
当社は、クレジット事業及びリース事業などの金融サービス事業を行なっており、売掛金、割賦売掛金、リー
ス債権及びリース投資資産等の金融資産を有しています。これらの事業を行なうため、市場の状況や長短のバラ
ンスを調整して、銀行借入れによる間接金融のほか、社債やコマーシャル・ペーパーの発行、債権流動化による
直接金融によって資金調達を行なっております。
資金運用は預金等に限定し、デリバティブ取引は、これら資金調達の金利変動リスク及び為替変動リスクを回
避すること等の目的で利用しており、投機的な取引は行なわない方針であります。
(2) 金融商品の内容及びそのリスク
当社が保有する金融資産は、主として国内の法人及び個人に対する売掛金、割賦売掛金、リース債権、リース
投資資産及び信託受益権であり、顧客の契約不履行によってもたらされる信用リスクに晒されております。
借入金及び社債の金融負債は、一定の環境の下で当社が市場を利用できなくなる場合など、支払期日にその支
払いを実行できなくなる流動性リスクに晒されております。また、邦貨建ての変動金利及び外貨建ての借入を行
なっており、金利の変動リスク及び為替の変動リスクに晒されておりますが、金利スワップ取引及び為替予約取
引を行なうことにより当該リスクを回避しております。
デリバティブ取引は、借入金に係る金利変動リスク等のヘッジを目的とした金利スワップ取引及び借入金に係
る為替変動リスク等のヘッジを目的とした為替予約取引であります。なお、金利スワップ取引及び為替予約取引
の契約先は、信用度の高い金融機関であるため、相手方の契約不履行による信用リスクは殆どないと認識してお
ります。
(3) 金融商品に係るリスク管理体制
① 信用リスク管理
当社は、当社の信用リスクに関する諸管理規定に従い、売掛金、割賦売掛金、リース債権、リース投資資産
及び信託受益権について、個別案件ごとの与信審査、信用情報管理、問題債権への対応など与信管理に関する
体制を整備し運営しております。
② 市場リスク管理
主として金利変動を伴う金融資産及び金融負債を有しているため、金利変動による不利な影響が生じないよ
うに、当社では、資産及び負債の総合的管理(ALM)を行なっております。
デリバティブ取引に係るリスク管理及びその会計方針等については、財務部を専門部署として管理してお
り、市場リスク管理の基本方針及び手続きは取締役社長の承認を必要としております。
管理状況は財務部長が定期的にモニタリングしております。
③ 市場リスクに係る定量情報
当社において、金利リスクの影響を受ける主たる金融商品は、割賦売掛金、リース債権、リース投資資産、
信託受益権、社債及び長期借入金であります。その他すべてのリスク変数が一定の場合、2022年3月31日現在
の金利が10ベーシス・ポイント(0.1%)低ければ、当該金融資産と金融負債相殺後の純額の時価は76百万円減
少するものと考えられます。反対に金利が10ベーシス・ポイント(0.1%)高ければ99百万円増加するものと考
えられます。
④ 流動性リスク管理
当社は資金調達手段の多様化、市場環境を考慮した長短の調達バランスの調整などによって、流動性リスク
を管理しております。
(4) 金融商品の時価等に関する事項についての補足説明
金融商品の時価の算定においては一定の前提条件等を採用しているため、異なる前提条件等によった場合、当
該価額が異なることもあります。
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2 金融商品の時価等及び時価のレベルごとの内訳等に関する事項
2022年3月31日における貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。
なお、市場価格のない株式等は、次表には含まれておりません。((注2)参照)
また、 受取手形、売掛金、短期借入金及びコマーシャル・ペーパーについては、短期間で決済されるため、 時価
が帳簿価額に近似するものであることから、注記を省略しております。
金融商品の時価は、時価の算定に用いたインプットの観察可能性及び重要性に応じて、以下の3つのレベルに分
類しております。
レベル1の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、活発な市場において形成される当該
時価の算定の対象となる資産又は負債に関する相場価格により算定した時価
レベル2の時価:観察可能な時価の算定に係るインプットのうち、レベル1のインプット以外の時価の
算定に係るインプットを用いて算定した時価
レベル3の時価:観察できない時価の算定に係るインプットを使用して算定した時価
時価の算定に重要な影響を与えるインプットを複数使用している場合には、それらのインプットがそれぞれ属す
るレベルのうち、時価の算定における優先順位が最も低いレベルに時価を分類しております。
(単位:百万円)
時価
貸借対照表
差額
計上額
レベル1 レベル2 レベル3 合計
割賦売掛金 692,928
割賦利益繰延等(※1)
△36,149
貸倒引当金(※2) △10,691
- - 626,598 626,598 646,088 △19,489
リース債権
7,680
貸倒引当金(※2)
△10
- - 7,806 7,806 7,670 135
リース投資資産(※3)
12,723
貸倒引当金(※2) △18
- - 12,969 12,969 12,705 263
信託受益権
69,417
△191
貸倒引当金(※2)
- - 68,925 68,925 69,225 △300
社債(※4)
- 218,538 - 218,538 220,000 △1,462
長期借入金(※4) - 434,962 - 434,962 437,412 △2,449
(※1) 割賦売掛金に係る割賦利益繰延等を控除しております。
(※2) 割賦売掛金、リース債権、リース投資資産及び信託受益権は、それぞれに対応する貸倒引当金を控除しており
ます。
(※3) リース投資資産の貸借対照表計上額は、リース車両、リース物件の見積残存価額を控除しております。
(※4) 社債及び長期借入金には、流動負債における1年内償還予定の社債、1年内返済予定の長期借入金をそれぞれ
含んでおります。
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(注1) 時価の算定に用いた評価技法及び時価の算定に係るインプットの説明
割賦売掛金
割賦売掛金についての時価の算定は、債権の回収期間ごとに区分した将来キャッシュ・フローを満期日までの
期間及び信用リスクを加味した利率で割り引いた現在価値から残価損失見積額を控除し算定しております。ま
た、貸倒懸念債権については、回収可能性を勘案し貸倒見積額及び残価損失見積額を算定しているため、時価は
決算日における貸借対照表価額から現在の貸倒見積額を控除した金額に近似しており、当該価額をもって時価と
しております。
これらの取引については、レベル3に分類しております。
リース債権及びリース投資資産
リース債権、リース投資資産の時価の算定は、債権の回収期間ごとに区分した将来キャッシュ・フローを満期
日までの期間及び信用リスクを加味した利率で割り引いた現在価値により算定しております。また、貸倒懸念債
権については、回収可能性を勘案し貸倒見積額を算定しているため、時価は決算日における貸借対照表価額から
現在の貸倒見積額を控除した金額に近似しており、当該価額をもって時価としております。
これらの取引については、レベル3に分類しております。
信託受益権
割賦売掛金の 債権流動化に伴う信託受益権の時価の算定は、受益権の回収期間ごとに区分した将来キャッ
シュ・フローを満期日までの期間及び信用リスクを加味した利率で割り引いた現在価値により算定しておりま
す。また、貸倒懸念債権については、回収可能性を勘案し貸倒見積額を算定しているため、時価は決算日におけ
る貸借対照表計上額から現在の貸倒見積額を控除した金額に近似しており、当該価額をもって時価としておりま
す。
これらの取引については、レベル3に分類しております。
社債
当社の発行する社債の時価は、 業界団体等により公表されている相場価格をもって時価としており、レベル2
に分類しております。
長期借入金
長期借入金の時価については、元利金の合計額を、新規に同様の借入を行った場合に想定される利率で割り引
いた現在価値により算定しており、レベル2に分類しております。
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(注2) 市場価格のない株式等の貸借対照表計上額
(単位:百万円)
区分 2022年3月31日
市場価格のない株式等 (※1) 130
(※1) 市場価格のない株式等には非上場株式等が含まれ、企業会計基準適用指針第19号「金融商品の時価等
の 開示に関する適用指針」第5項に従い、時価開示の対象とはしておりません。
(注3) 金銭債権の決算日後の償還予定額
(単位:百万円)
1年超 5年超
1年以内 10年超
5年以内 10年以内
(1) 売掛金
189,592 - - -
(2) 割賦売掛金
165,330 487,639 3,809 -
(3) リース債権
3,656 3,981 42 -
(4) リース投資資産
4,255 8,176 282 8
(5) 信託受益権
26,064 43,188 164 -
(注4) 短期借入金、コマーシャル・ペーパー、社債、長期借入金の決算日後の返済予定額
(単位:百万円)
1年超 2年超 3年超 4年超
1年以内 5年超
2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
(6) 短期借入金
136,636 - - - - -
(7) コマーシャル・ペーパー
69,000 - - - - -
(8) 社債
45,000 25,000 70,000 - 80,000 -
(9)長期借入金 82,700 128,812 125,800 68,000 32,100 -
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(有価証券関係)
前事業年度( 2021年3月31日 )
1 子会社株式及び関連会社株式
子会社株式(貸借対照表計上額90百万円)は、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認められ
ることから、記載しておりません。
2 その他有価証券
(単位:百万円)
貸借対照表
区分 取得原価 差額
計上額
貸借対照表計上額が取得原価を超えるもの
株式 ― ― ―
小計 ― ― ―
貸借対照表計上額が取得原価を超えないもの
株式 40 40 ―
小計 40 40 ―
合計 40 40 ―
(注) 当事業年度において、減損処理は行なっておりません。
当事業年度( 2022年3月31日 )
1 子会社株式及び関連会社株式
子会社株式(貸借対照表計上額90百万円)は、市場価格がないことから、記載しておりません。
2 その他有価証券
(単位:百万円)
貸借対照表
区分 取得原価 差額
計上額
貸借対照表計上額が取得原価を超えるもの
株式 ― ― ―
小計 ― ― ―
貸借対照表計上額が取得原価を超えないもの
株式 40 40 ―
小計 40 40 ―
合計 40 40 ―
(注) 当事業年度において、減損処理は行なっておりません。
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(デリバティブ取引関係)
前事業年度( 2021年3月31日 )
ヘッジ会計が適用されているデリバティブ取引
(1)金利関連
(単位:百万円)
ヘッジ会計 契約額等のうち
取引の種類 主なヘッジ対象 契約額等 時価
の方法 1年超のもの
金利スワップの スワップ取引
長期借入金 43,200 37,200 (注)
特例処理 受取変動・支払固定
(注) 金利スワップの特例処理によるものは、ヘッジ対象とされている長期借入金と一体として処理されているた
め、その時価は、当該長期借入金の時価に含めて記載しております。
(2)通貨関連
(単位:百万円)
ヘッジ会計 契約額等のうち
取引の種類 主なヘッジ対象 契約額等 時価
の方法 1年超のもの
為替予約取引
為替予約等の
買建 短期借入金 20,940 ― (注)
振当処理
USD
(注) 為替予約等の振当処理によるものは、ヘッジ対象とされている短期借入金と一体として処理されているため、
その時価は、当該短期借入金の時価に含めて記載しております。
当事業年度( 2022年3月31日 )
ヘッジ会計が適用されているデリバティブ取引
(1)金利関連
(単位:百万円)
ヘッジ会計 契約額等のうち
取引の種類 主なヘッジ対象 契約額等 時価
の方法 1年超のもの
金利スワップの スワップ取引
長期借入金 42,200 35,500 (注)
特例処理 受取変動・支払固定
(注) 金利スワップの特例処理によるものは、ヘッジ対象とされている長期借入金と一体として処理されているた
め、その時価は、当該長期借入金の時価に含めて記載しております。
(2)通貨関連
該当事項はありません。
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(退職給付関係)
1.採用している退職給付制度の概要
当社は、従業員の退職給付に充てるため、確定給付型の制度として企業年金制度(積立型)、退職一時金制度(非
積立型)を設けております。また、従業員の退職等に際して臨時の割増退職金を支払う場合があります。なお、当社
は、複数事業主制度の企業年金基金に加入しており、確定給付制度と同様に会計処理しております。
加えて、2014年4月より退職一時金制度の一部について確定拠出年金制度へ移行しております。
2.確定給付制度
(1) 退職給付債務の期首残高と期末残高の調整表
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
退職給付債務の期首残高 4,919百万円 4,690百万円
勤務費用 268百万円 259百万円
利息費用 19百万円 18百万円
数理計算上の差異の発生額 △96百万円 △121百万円
退職給付の支払額 △420百万円 △438百万円
退職給付債務の期末残高 4,690百万円 4,408百万円
(2) 年金資産の期首残高と期末残高の調整表
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
年金資産の期首残高 5,433百万円 5,631百万円
期待運用収益 217百万円 225百万円
数理計算上の差異の発生額 241百万円 614百万円
事業主からの拠出額 44百万円 41百万円
退職給付の支払額 △305百万円 △301百万円
年金資産の期末残高 5,631百万円 6,210百万円
(3) 退職給付債務及び年金資産の期末残高と貸借対照表に計上された退職給付引当金及び前払年金費用の調整表
前事業年度 当事業年度
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
積立型制度の退職給付債務 4,029百万円 3,877百万円
年金資産 △5,631百万円 △6,210百万円
△1,602百万円 △2,333百万円
非積立型制度の退職給付債務 661百万円 531百万円
未積立退職給付債務 △941百万円 △1,802百万円
未認識数理計算上の差異 1,130百万円 1,685百万円
未認識過去勤務費用 57百万円 38百万円
貸借対照表に計上された負債と資産の純額 247百万円 △78百万円
退職給付引当金 689百万円 580百万円
前払年金費用 △442百万円 △659百万円
貸借対照表に計上された負債と資産の純額 247百万円 △78百万円
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(4) 退職給付費用及びその内訳項目の金額
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
勤務費用 268百万円 259百万円
利息費用 19百万円 18百万円
期待運用収益 △217百万円 △225百万円
数理計算上の差異の費用処理額 △138百万円 △181百万円
過去勤務費用の費用処理額 △19百万円 △19百万円
確定給付制度に係る退職給付費用 △86百万円 △147百万円
(5) 年金資産に関する事項
①年金資産の主な内訳
年金資産合計に対する主な分類ごとの比率は、次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
債券 40% 43%
株式 41% 42%
REIT 8% 9%
その他 11% 6%
合計 100% 100%
②長期期待運用収益率の設定方法
年金資産の長期期待運用収益率を決定するため、現在及び予想される年金資産の配分と、年金資産を構成する
多様な資産からの現在及び将来期待される長期の収益率を考慮しております。
(6) 数理計算上の計算基礎に関する事項
当事業年度末における主要な数理計算上の計算基礎
前事業年度 当事業年度
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
割引率 0.4% 0.5%
長期期待運用収益率 4.0% 4.0%
予想昇給率 2.3%~4.2% 2.3%~4.2%
3.確定拠出制度
当社の確定拠出制度への要拠出額は、前事業年度65百万円、当事業年度67百万円であります。
4.複数事業主制度
確定給付制度の注記に含めて記載しております。
(ストック・オプション等関係)
該当事項はありません。
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(税効果会計関係)
1.繰延税金資産の発生の主な原因別の内訳
前事業年度 当事業年度
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
(繰延税金資産)
貸倒引当金繰入限度超過額 5,580百万円 3,291百万円
未払賞与否認 138百万円 147百万円
カードポイント拠出金否認 294百万円 293百万円
低金利施策収益繰延額 1,046百万円 407百万円
未払事業税 323百万円 252百万円
1,067百万円 837百万円
その他
計
8,451百万円 5,230百万円
繰延税金資産の純額 8,451百万円 5,230百万円
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間の差異が法定実効税率の100分の5以下であるため注記
を省略しております。
(資産除去債務関係)
重要性が乏しいため、注記を省略しております。
(収益認識関係)
1.顧客との契約から生じる収益を分解した情報
「注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。
2.収益を理解するために基礎となる情報
「注記事項(重要な会計方針)7 主な収益及び費用の計上基準」に記載のとおりであります。
3.顧客との契約に基づく履行義務の充足と当該契約から生じるキャッシュ・フローとの関係並びに当事業年度末にお
いて存在する顧客との契約から翌事業年度以降に認識すると見込まれる収益の金額及び時期に関する情報
(1) 契約負債の残高等
当社の契約負債は、クレジットカード会員から履行義務の充足前に対価を受領した年会費収入の繰延でありま
す。年会費の有効期間は1年間のため、1年以内に充足される契約負債となります。
(2) 残存履行義務に配分した取引価格
残存履行義務に配分した取引価格は、年会費の有効期間が1年間のため、記載を省略しております。
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(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1 報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務諸表が入手可能であり、取締役会が、経営資源
の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行なう対象となっているものであります。
当社は、金融・サービスを提供するために、商品別の事業部を置き、取り扱う商品・サービスについて、包括的
な商品戦略を立案し事業活動を展開しております。
したがって、当社は事業部を基礎としたセグメントから構成されており、「クレジット事業」、「リース事業」
及び「カーライフ事業」の3つを報告セグメントとしております。
「クレジット事業」は、顧客向けの個別信用購入あっせん業務及び在庫金融業務を行なっております。
「リース事業」は、車両、器具備品及び機械装置等の賃貸業務を行なっております。
「カーライフ事業」は、包括信用購入あっせん業務、メンテプロパック業務及びカーライフ保険業務等を行なっ
ております。
2 報告セグメントごとの営業収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「重要な会計方針」における記載と概ね同一であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
「会計方針の変更」に記載のとおり、当会計年度の期首から収益認識会計基準等を適用し、収益認識に関する会
計処理方法を変更したため、報告セグメントの営業収益、利益又は損失の算定方法を同様に変更しております。
当該変更による当会計年度の報告セグメントごとの営業収益及びセグメント利益に与える影響はありません。
3 報告セグメントごとの営業収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報及び収益の分解情報
(1) 前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日 )
(単位:百万円)
報告セグメント
財務諸表
その他(注)
計上額
クレジット リース カーライフ
計
事業 事業 事業
営業収益
外部顧客への営業収益
28,613 7,727 15,889 52,229 200 52,429
セグメント間の内部
― ― ― ― ― ―
営業収益又は振替高
計 28,613 7,727 15,889 52,229 200 52,429
セグメント利益 17,796 3,001 11,260 32,057 160 32,217
セグメント資産 896,679 165,193 24,957 1,086,829 10,144 1,096,973
その他の項目
減価償却費 148 26,206 72 26,426 ― 26,426
支払利息
1,432 438 69 1,939 21 1,960
有形固定資産及び
79 36,371 70 36,521 ― 36,521
無形固定資産の増加額
(注) その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、海外融資事業等を含んでおります。
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(2) 当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
(単位:百万円)
報告セグメント
財務諸表
その他(注)
計上額
クレジット リース カーライフ
計
事業 事業 事業
営業収益
金融商品取引収益 27,654 ― 1,116 28,770 55 28,825
リース取引収益 ― 7,743 ― 7,743 ― 7,743
顧客との契約から生じる収益 550 1,735 13,878 16,163 ― 16,163
外部顧客への営業収益
28,204 9,478 14,994 52,676 55 52,731
セグメント間の内部
― ― ― ― ― ―
営業収益又は振替高
計 28,204 9,478 14,994 52,676 55 52,731
セグメント利益 25,484 4,669 10,501 40,654 39 40,693
セグメント資産 928,471 156,197 23,897 1,108,565 ― 1,108,565
その他の項目
減価償却費 122 26,150 74 26,346 ― 26,346
支払利息
2,247 493 79 2,819 11 2,830
有形固定資産及び
76 30,300 51 30,427 ― 30,427
無形固定資産の増加額
(注) その他の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、海外融資事業等を含んでおります。
【関連情報】
前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日 )
1 製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2 地域ごとの情報
(1) 営業収益
本邦の外部顧客への営業収益が損益計算書の営業収益の90%を超えているため、記載を省略しております。
(2) 有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
3 主要な顧客ごとの情報
外部顧客への営業収益のうち、損益計算書の営業収益の10%以上を占める相手先がないため、記載はありませ
ん。
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当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
1 製品及びサービスごとの情報
セグメント情報に同様の情報を開示しているため、記載を省略しております。
2 地域ごとの情報
(1) 営業収益
本邦の外部顧客への営業収益が損益計算書の営業収益の90%を超えているため、記載を省略しております。
(2) 有形固定資産
本邦以外に所在している有形固定資産がないため、該当事項はありません。
3 主要な顧客ごとの情報
外部顧客への営業収益のうち、損益計算書の営業収益の10%以上を占める相手先がないため、記載はありませ
ん。
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】
該当事項はありません。
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
該当事項はありません。
(持分法損益等)
関連会社がないため、該当事項はありません。
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【関連当事者情報】
前事業年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日 )
1 関連当事者との取引
(1) 財務諸表提出会社の親会社及び主要株主(会社等に限る)等
議決権等
会社等 資本金又
事業の内容 取引金額 期末残高
の所有 関連当事者
種類 の名称 所在地 は出資金 取引の内容 科目
との関係
又は職業 (百万円) (百万円)
(被所有)
又は氏名 (百万円)
割合(%)
債権買取 1,099,610 売掛金 191,099
売掛債権買取他
自動車及び
(被所有)
横浜市
日産自動車 キープウェル・
親会社 605,813 部品の製造 資金の借入 558,000 ─ ─
(株) 直接 100 アグリーメント
神奈川区
・販売
役員の兼任
支払手数料 2,391 未払費用 552
(注) 1 取引条件及び取引条件の決定方針等
売掛債権買取については、市場金利を勘案して交渉の上、割引率を決定しております。
2 当社が発行するコマーシャル・ペーパー、社債及び借入金に対し、キープウェル・アグリーメントに基づ
き、日産自動車(株)による信用補完が付与されております。また、支払手数料については、キープウェル・
アグリーメントの信用補完に対する手数料となっております。
(2) 財務諸表提出会社の子会社及び関連会社等
該当事項はありません。
(3) 財務諸表提出会社と同一の親会社を持つ会社等及び財務諸表提出会社のその他の関係会社の子会社等
議決権等
会社等 資本金又
事業の内容 取引金額 期末残高
の所有 関連当事者
種類 の名称 所在地 は出資金 取引の内容 科目
との関係
又は職業 (百万円) (百万円)
(被所有)
又は氏名 (百万円)
割合(%)
グループ
221,456 短期借入金 221,456
日産グルー
ファイナンス
横浜市 グループ
プファイナ 90 金融業 ─
西区 ファイナンス
その他の
ンス(株)
上記に係る利息 307 56
流動資産
(株)オー 自動車及び
売掛金
テックジャ 茅ヶ崎市 480 部品の販売 ─ 売掛債権買取 債権買取 5,488 2,197
パン ・修理
同一の
親会社を
自動車及び 売掛債権買取 債権買取 15,194 売掛金 2,814
東京都
日産自動車
持つ会社
480 部品の販売 ─
販売(株)
港区
・修理 車両の購入 リース車両購入 6,302 未払金 397
資金の借入 75,061 短期借入金 20,649
アメリカ
小売金融及び
テネシー州
米国日産販 百万US$
卸売金融並びに ─ 資金の借入 資金の返済 108,851 長期借入金 54,412
売金融会社 500
フランクリ
自動車賃貸
ン市
利息の支払 185 未払費用 67
(注) 取引条件及び取引条件の決定方針等
イ.日産グループファイナンス(株)の資金の貸借については、市場金利を勘案して交渉の上、金利を決定
しております。
ロ.(株)オーテックジャパン、日産自動車販売(株)の売掛債権買取については、市場金利を勘案して交渉
の上、割引率を決定しております。
ハ.日産自動車販売(株)のリース車両の購入については、市場価格を勘案して交渉の上、価格を決定して
おります。
ニ.米国日産販売金融会社の資金の借入については、市場金利を勘案して交渉の上、金利を決定しており
ます。
(4) 財務諸表提出会社の役員及び個人主要株主(個人の場合に限る)等
該当事項はありません。
2 親会社又は重要な関連会社に関する注記
(1) 親会社情報
日産自動車株式会社 (東京証券取引所)
(2) 重要な関連会社の要約財務情報
該当事項はありません。
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当事業年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日 )
1 関連当事者との取引
(1) 財務諸表提出会社の親会社及び主要株主(会社等に限る)等
議決権等
会社等 資本金又
事業の内容 取引金額 期末残高
の所有 関連当事者
種類 の名称 所在地 は出資金 取引の内容 科目
との関係
又は職業 (百万円) (百万円)
(被所有)
又は氏名 (百万円)
割合(%)
債権買取 1,055,265 売掛金 177,224
売掛債権買取他
自動車及び
(被所有)
横浜市
日産自動車 キープウェル・
親会社 605,813 部品の製造 資金の借入 602,000 ─ ─
(株) 直接 100 アグリーメント
神奈川区
・販売
役員の兼任
支払手数料 2,236 未払費用 536
(注) 1 取引条件及び取引条件の決定方針等
売掛債権買取については、市場金利を勘案して交渉の上、割引率を決定しております。
2 当社が発行するコマーシャル・ペーパー、社債及び借入金に対し、キープウェル・アグリーメントに基づ
き、日産自動車(株)による信用補完が付与されております。また、支払手数料については、キープウェル・
アグリーメントの信用補完に対する手数料となっております。
(2) 財務諸表提出会社の子会社及び関連会社等
該当事項はありません。
(3) 財務諸表提出会社と同一の親会社を持つ会社等及び財務諸表提出会社のその他の関係会社の子会社等
議決権等
会社等 資本金又
事業の内容 取引金額 期末残高
の所有 関連当事者
種類 の名称 所在地 は出資金 取引の内容 科目
との関係
又は職業 (百万円) (百万円)
(被所有)
又は氏名 (百万円)
割合(%)
グループ
206,636 短期借入金 136,636
ファイナンス
日産グルー
横浜市 グループ
プファイナ 90 金融業 ─
─ ─ 長期借入金 70,000
西区 ファイナンス
ンス(株)
上記に係る利息 298 未払費用 51
(株)オー 自動車及び
売掛金
テックジャ 茅ヶ崎市 480 部品の販売 ─ 売掛債権買取 債権買取 7,663 2,520
パン ・修理
売掛債権買取 債権買取 13,292 売掛金 3,043
自動車及び
同一の
東京都
日産自動車
480 部品の販売 ─
親会社を
販売(株)
港区
車両の購入 リース車両購入 5,837 未払金 504
・修理
持つ会社
アメリカ
小売金融及び
資金の返済 20,649 長期借入金 54,412
テネシー州
米国日産販 百万US$ 卸売金融並び
─ 資金の借入
売金融会社 500 に
フランクリ
利息の支払 742 未払費用 12
自動車賃貸
ン市
資金の借入 66,602
ニッサング
バミューダ
千US$
ローバルリ
ハミルトン 損害保険業 ─ 資金の借入 ─ ─
資金の返済 66,602
インシュラ
120
市
ンス社
利息の支払 52
(注) 取引条件及び取引条件の決定方針等
イ.日産グループファイナンス(株)の資金の貸借については、市場金利を勘案して交渉の上、金利を決定
しております。
ロ.(株)オーテックジャパン、日産自動車販売(株)の売掛債権買取については、市場金利を勘案して交渉
の上、割引率を決定しております。
ハ.日産自動車販売(株)のリース車両の購入については、市場価格を勘案して交渉の上、価格を決定して
おります。
ニ.米国日産販売金融会社、ニッサングローバルリインシュランス社の資金の借入については、市場金利
を勘案して交渉の上、金利を決定しております。
(4) 財務諸表提出会社の役員及び個人主要株主(個人の場合に限る)等
該当事項はありません。
2 親会社又は重要な関連会社に関する注記
(1) 親会社情報
日産自動車株式会社 (東京証券取引所)
(2) 重要な関連会社の要約財務情報
該当事項はありません。
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(1株当たり情報)
1株当たり純資産額及び算定上の基礎並びに1株当たり当期純利益及び算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
項目
( 2021年3月31日 ) ( 2022年3月31日 )
(1) 1株当たり純資産額
4,824円30銭 4,935円83銭
(算定上の基礎)
純資産の部の合計額(百万円) 111,673 114,254
普通株式に係る期末純資産額(百万円) 111,673 114,254
差額の主な内訳(百万円) ― ―
普通株式の発行済株式数(千株) 23,148 23,148
普通株式の自己株式数(千株) ― ―
1株当たり純資産額の算定に用いられた普通株式
23,148 23,148
数(千株)
前事業年度 当事業年度
項目 (自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2021年3月31日 ) 至 2022年3月31日 )
(2) 1株当たり当期純利益
968円30銭 1,221円60銭
(算定上の基礎)
当期純利益(百万円) 22,414 28,277
普通株主に帰属しない金額(百万円) ― ―
普通株式に係る当期純利益(百万円) 22,414 28,277
普通株式の期中平均株式数(千株) 23,148 23,148
(注) 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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⑤ 【附属明細表】
【有価証券明細表】
有価証券の金額が資産の総額の100分の1以下であるため、財務諸表等規則第124条の規定に基づき、この明
細表の作成を省略しております。
【有形固定資産等明細表】
減価償却
差引当期末
当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期末残高 累計額又は 当期償却額
資産の種類 残高
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円) 償却累計額 (百万円)
(百万円)
(百万円)
有形固定資産
賃貸資産 237,007 30,371 31,381 235,997 120,261 26,060 115,735
建物 415 26 2 438 299 12 139
車両運搬具 281 39 37 283 197 31 86
工具、器具及び備品 335 0 5 330 262 9 67
有形固定資産計
238,039 30,438 31,427 237,050 121,021 26,114 116,028
無形固定資産
ソフトウエア 8,555 111 ― 8,666 8,178 231 487
その他 32 ― 23 8 1 ― 7
無形固定資産計 8,587 111 23 8,675 8,179 231 495
長期前払費用 14 1 3 13 8 2 5
繰延資産
社債発行費 ― 502 ― 502 54 54 447
繰延資産計 ― 502 ― 502 54 54 447
(注)1 当期増加額のうち主なものは、次のとおりであります。
賃貸資産 リース車両購入等によるもの 30,371百万円
2 当期減少額のうち主なものは、次のとおりであります。
賃貸資産 リース車両売却等によるもの 31,381百万円
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【社債明細表】
当期首残高 当期末残高 利率
銘柄 発行年月日 担保 償還期限
(百万円) (百万円) (%)
第31回無担保社債 2014年12月5日 10,000 ― 0.34 無担保 2021年12月20日
第39回無担保社債 2016年7月14日 25,000 ― 0.06 無担保 2021年6月18日
第41回無担保社債 2016年10月14日 10,000 ― 0.03 無担保 2021年9月17日
第43回無担保社債 2017年3月2日 10,000 ― 0.09 無担保 2022年3月18日
20,000
第45回無担保社債 2017年7月19日 20,000 0.07 無担保 2022年6月20日
(20,000)
10,000
第47回無担保社債 2017年12月22日 10,000 0.23 無担保 2022年12月20日
(10,000)
15,000
第49回無担保社債 2018年3月26日 15,000 0.20 無担保 2023年3月20日
(15,000)
第50回無担保社債 2018年10月19日 35,000 ― 0.10 無担保 2021年12月20日
第51回無担保社債 2018年10月19日 25,000 25,000 0.20 無担保 2023年12月20日
第52回無担保社債 2021年9月3日 ― 30,000 0.28 無担保 2024年9月20日
第53回無担保社債 2021年9月3日 ― 30,000 0.58 無担保 2026年9月18日
第54回無担保社債 2021年12月3日 ― 40,000 0.17 無担保 2024年12月20日
第55回無担保社債 2021年12月3日 ― 50,000 0.37 無担保 2026年12月18日
220,000
合計 ― 160,000 ― ― ―
(45,000)
(注) 1 当期末残高のうち、( )内は1年以内償還予定の金額であります。
2 貸借対照表日後5年内における償還予定の金額は以下のとおりであります。
1年以内 1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
45,000 25,000 70,000 ― 80,000
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【借入金等明細表】
当期首残高 当期末残高 平均利率
区分 返済期限
(百万円) (百万円) (%)
短期借入金 292,105 136,636 0.12 ―
1年内返済予定の長期借入金 80,000 82,700 0.23 ―
2023年4月~
長期借入金(1年内返済予定のものを除く) 322,412 354,712 0.54
2027年3月
その他有利子負債
コマーシャル・ペーパー(1年内返済) ― 69,000 △0.00 ―
合計 694,518 643,048 ― ―
(注)1「平均利率」については、借入金等の期末残高に対する加重平均利率を記載しております。
2 長期借入金の貸借対照表日後5年内における返済予定額は以下のとおりであります。
1年超2年以内 2年超3年以内 3年超4年以内 4年超5年以内
区分
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
長期借入金 128,812 125,800 68,000 32,100
【引当金明細表】
当期減少額 当期減少額
当期首残高 当期増加額 当期末残高
区分 (目的使用) (その他)
(百万円) (百万円) (百万円)
(百万円) (百万円)
貸倒引当金 19,245 11,716 666 18,578 11,716
利息返還損失引当金 10 11 1 9 11
(注)1 貸倒引当金の「当期減少額(その他)」は、洗替による戻し入れ額であります。
2 利息返還損失引当金の「当期減少額(その他)」は、洗替による戻し入れ額であります。
【資産除去債務明細表】
当事業年度期首及び当事業年度末における資産除去債務の金額が当事業年度期首及び当事業年度末における
負債及び純資産の合計額の100分の1以下であるため、記載を省略しております。
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(2) 【主な資産及び負債の内容】
① 現金及び預金
区分 金額(百万円)
現金 1
預金の種類
当座預金 0
普通預金 4
計 5
合計 6
② 受取手形
相手先別内訳
相手先 金額(百万円)
(株)アクティオ 200
タイムズモビリティ(株) 160
芙蓉オートリース(株) 70
日本ケミファ(株) 0
計 430
期日別内訳
期日別 金額(百万円)
2022年4月 満期 280
2022年5月 満期 150
2022年6月 満期 0
計 430
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③ 売掛金
相手先別内訳
相手先 金額(百万円)
(株)オーテックジャパン 23,118
日産部品中央販売(株) 9,778
日産部品近畿販売(株) 8,505
日産部品東海販売(株) 7,735
日産自動車販売(株) 6,505
その他 133,948
計 189,592
売掛金の発生及び回収並びに滞留状況
期首残高 当期発生高 当期回収高 当期末残高 回収率(%) 回転率(回)
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
(C)×100 (B)
(A)+(B) (A+D)/2
(A) (B) (C) (D)
203,003 1,161,688 1,175,099 189,592 86.1 5.9
④ 割賦売掛金
期首残高 当期発生高 当期回収高 当期末残高 回収率(%) 回転率(回)
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
(C)×100 (B)
(A)+(B) (A+D)/2
(A) (B) (C) (D)
651,605 390,591 349,267 692,928 33.5 0.6
⑤ 商品
区分 金額(百万円)
中古車 1,775
物件リース 0
計 1,775
⑥ 貯蔵品
区分 金額(百万円)
日産カード未発行分 169
金券類その他 15
計 185
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⑦ 賃貸資産
区分 金額(百万円)
リース車両 115,735
物件リース
0
計 115,735
⑧ 信託受益権
区分 金額(百万円)
69,417
割賦売掛金の流動化に伴い保有する信託受益権
69,417
計
⑨ 買掛金
相手先 金額(百万円)
(株)ブリヂストン 38
(株)西出自動車工作所 31
住友ゴム工業(株) 7
オートビジネスサービス(株) 6
その他 105
計 190
⑩ 短期借入金
相手先 金額(百万円)
日産グループファイナンス(株) 136,636
計 136,636
⑪ 預り金
相手先 金額(百万円)
日産プラザソル(株) 3,474
その他
63,092
計 66,566
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⑫ 長期借入金
相手先 1年以内(百万円) 1年超(百万円) 金額(百万円)
日産グループファイナンス(株) ― 70,000 70,000
米国日産販売金融会社 ― 54,412 54,412
(株)横浜銀行 11,000 35,000 46,000
農林中央金庫 10,000 33,000 43,000
信金中央金庫 10,000 26,400 36,400
(株)りそな銀行 ― 35,000 35,000
(株)新生銀行 ― 10,000 10,000
(株)日本政策投資銀行 ― 5,000 5,000
(株)静岡銀行 5,000 ― 5,000
(株)あおぞら銀行 ― 5,000 5,000
(株)京葉銀行 ― 3,000 3,000
太陽生命保険(株) ― 10,000 1,000
シンジケートローン(注) 46,700 76,900 123,600
計 82,700 354,712 437,412
(注) シンジケートローンは三井住友信託銀行株式会社をアレンジャー兼エージェントとした2金融機関による協調
融資によるもの(200億円)、7金融機関による協調融資によるもの(265億円)、6金融機関による協調融資
によるもの(200億円)、クレディ・アグリコル銀行をアレンジャー兼エージェントとした19金融機関による協
調融資によるもの(201億円)、9金融機関による協調融資によるもの(100億円)、7金融機関による協調融
資によるもの(70億円)、農中信託銀行株式会社をアレンジャー・農林中央金庫をエージェントとした6金融
機関による協調融資によるもの(200億円)であります。
⑬ 社債
社債については「(1)財務諸表」「⑤ 附属明細表」の「社債明細表」に記載しております。
⑭ コマーシャル・ペーパー
相手先 金額(百万円)
(株)三菱UFJ銀行 40,000
セントラル短資(株) 24,000
東京短資(株) 5,000
計 69,000
(3) 【その他】
該当事項はありません。
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第6 【提出会社の株式事務の概要】
事業年度 4月1日から3月31日まで
定時株主総会 毎決算期の翌日から3ヶ月以内
基準日 3月31日
株券の種類(注) 100株券、1,000株券、10,000株券、100,000株券、100株未満の株式を表示した株券
剰余金の配当の基準日 9月30日、3月31日
1単元の株式数 100株
株式の名義書換え
株式会社日産フィナンシャルサービス 本社総務人事部
取扱場所
千葉市美浜区中瀬二丁目6番地1
株主名簿管理人 ―
株式会社日産フィナンシャルサービス 本社総務人事部
取次所
千葉市美浜区中瀬二丁目6番地1
名義書換手数料 無料
新券交付手数料 無料
単元未満株式の買取り
取扱場所 ―
株主名簿管理人 ―
取次所 ―
買取手数料 ―
公告掲載方法 官報
株主に対する特典 なし
株式の譲渡制限 当会社の株式を譲渡するには、取締役会の承認を要する。
(注) 1 当社は会社法第217条の規定に基づき株券を発行しておりません。
2 当会社の株主は、その有する単元未満株式について、次に掲げる権利以外の権利を行使することはできませ
ん。
会社法第189条第2項各号に掲げる権利
会社法第166条第1項の規定により請求をする権利
会社の有する株式数に応じて募集株式の割当て及び募集新株予約権の割当てを受ける権利
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第7 【提出会社の参考情報】
1 【提出会社の親会社等の情報】
当社は上場会社ではありませんので、金融商品取引法第24条の7第1項の適用がありません。
2 【その他の参考情報】
当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に、次の書類を提出しております。
(1) 有価証券報告書及び 事業年度 自 2020年4月1日 2021年6月30日
その添付書類 ( 第73期 ) 至 2021年3月31日 関東財務局長に提出
(2) 半期報告書 ( 第74期 中) 自 2021年4月1日 2021年12月14日
至 2021年9月30日 関東財務局長に提出
(3) 発行登録書(普通社債) 2022年6月10日
及びその添付書類
関東財務局長に提出
(4) 訂正発行登録書(普通社債) 2022年6月29日
関東財務局長に提出
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有価証券報告書
第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
第1 【保証会社情報】
該当事項はありません。
第2 【保証会社以外の会社の情報】
1 【当該会社の情報の開示を必要とする理由】
当社の第45回から第55回までの無担保社債(社債間限定同順位特約付)は、日産自動車株式会社及び当社間の
2003年6月24日付けキープウェル・アグリーメント上の利益を享受しているため、当該会社の情報の開示を行いま
す。
<対象となっている社債>
2022年3月31日 現在
上場金融商品取引所又は
有価証券の名称 発行年月日 発行価額の総額 登録認可金融商品取引業
協会名
株式会社日産フィナンシャルサービス
第45回無担保社債 2017年7月19日 20,000百万円 非上場・非登録
(社債間限定同順位特約付)
株式会社日産フィナンシャルサービス
第47回無担保社債 2017年12月22日 10,000百万円 非上場・非登録
(社債間限定同順位特約付)
株式会社日産フィナンシャルサービス
第49回無担保社債 2018年3月26日 15,000百万円 非上場・非登録
(社債間限定同順位特約付)
株式会社日産フィナンシャルサービス
第51回無担保社債 2018年10月19日 25,000百万円 非上場・非登録
(社債間限定同順位特約付)
株式会社日産フィナンシャルサービス
第52回無担保社債 2021年9月3日 30,000百万円 非上場・非登録
(社債間限定同順位特約付)
株式会社日産フィナンシャルサービス
第53回無担保社債 2021年9月3日 30,000百万円 非上場・非登録
(社債間限定同順位特約付)
株式会社日産フィナンシャルサービス
第54回無担保社債 2021年12月3日 40,000百万円 非上場・非登録
(社債間限定同順位特約付)
株式会社日産フィナンシャルサービス
第55回無担保社債 2021年12月3日 50,000百万円 非上場・非登録
(社債間限定同順位特約付)
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有価証券報告書
2 【継続開示会社たる当該会社に関する事項】
(1) 【継続開示会社たる当該会社が提出した書類】
①【有価証券報告書及びその添付書類又は四半期報告書若しくは半期報告書】
事業年度 第123期 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) 2022年6月30日関東財務局長に提出
②【臨時報告書】
①の書類提出後、本有価証券報告書提出日(2022年6月30日)までに、臨時報告書の提出はしておりません。
③【訂正報告書】
本有価証券報告書提出日(2022年6月30日)までに、①及び②の書類に関する訂正報告書の提出はしておりま
せん。
(2) 【上記書類を縦覧に供している場所】
名称 所在地
日産自動車株式会社 本店 横浜市神奈川区宝町2番地
株式会社東京証券取引所 東京都中央区日本橋兜町2番1号
3 【継続開示会社に該当しない当該会社に関する事項】
該当事項はありません。
第3 【指数等の情報】
該当事項はありません。
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有価証券報告書
独立監査人の監査報告書
2022年6月29日
株式会社 日産フィナンシャルサービス
取 締 役 会 御 中
EY新日本有限責任監査法人
東京事務所
指定有限責任社員
公認会計士 伊 藤 功 樹
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 山 本 正 男
業務執行社員
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
いる株式会社日産フィナンシャルサービスの2021年4月1日から2022年3月31日までの第74期事業年度の財務諸表、す
なわち、貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、キャッシュ・フロー計算書、重要な会計方針、その他の注
記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、株式会
社日産フィナンシャルサービスの2022年3月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績及び
キャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準におけ
る当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職
業倫理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
監査上の主要な検討事項
監査上の主要な検討事項とは、当事業年度の財務諸表の監査において、監査人が職業的専門家として特に重要である
と判断した事項である。監査上の主要な検討事項は、財務諸表全体に対する監査の実施過程及び監査意見の形成におい
て対応した事項であり、当監査法人は、当該事項に対して個別に意見を表明するものではない。
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有価証券報告書
残価損失に関する貸倒引当金の評価
監査上の主要な検討事項の
監査上の対応
内容及び決定理由
株式会社日産フィナンシャルサービス(以下、会社)は 当監査法人は、主として以下の監査手続を実施した。
残価設定型クレジットである「日産ビッグバリュークレ
ジット」(Big Value Credit。以下、「BVC」とい ・残価損失に関する貸倒引当金の見積りに関連する内
う。)を取り扱っている。
部統制の整備・運用状況の有効性の評価を行った。
第2【事業の状況】2【事業等のリスク】(5) 残存価
・見積市場価格を評価するために、経営者と議論すると
格に記載のとおり、BVC契約では、顧客はローン契約期
ともに、利用可能な外部の中古車市場価格データ及び会
間満了後にローン残額の返済に代えて、車両を返還する
社における過去実績と比較した。
オプションを保有しており、顧客がオプションを行使し
・見積返却率を評価するために、経営者と議論するとと
た場合、会社に返還された車両を中古車として売却する
もに、会社における過去実績と比較及び過去実績の趨勢
ため、中古車マーケット相場の下落による車両売却損が
分析を実施した。
発生するリスクがある。現状の処分状況と中古車マー
・新型車等の参照する過去の実績がない車種の残価損失
ケット相場の分析による合理的な残存価格を設定してい
に関する貸倒引当金について、類似車種等の実績に基づ
るが、中古車マーケット相場の下落が想定を超え、残価
いて算定されていることを検証した。
保証額を下回る場合は、残価損失に関する貸倒引当金の
・主要な仮定である見積市場価格に係る感応度分析を実
計上が必要となる。第5【経理の状況】の【注記事項】
施し、残価損失に関する貸倒引当金における影響を検討
(重要な会計上の見積り)に記載のとおり、当事業年度
した。
末の貸借対照表に計上されている貸倒引当金(流動)
・会社の見積計算モデルを使用して見積りの再計算を
10,793百万円が計上されており、これには残価損失に関
行った。
する貸倒引当金が含まれている。
残価損失に関する貸倒引当金の見積りにおける重要な仮
定は見積市場価格・見積返却率である。これらの仮定
は、通常の場合には過去の実績を基に算出しているが、
新型車が発売された場合等参照する過去の実績がない場
合には、類似車種等の実績に基づき算出している。
以上より、残価損失に関する貸倒引当金の見積りは複雑
であり、経営者の判断が伴うものであることから、当監
査法人は当該事項を監査上の主要な検討事項に相当する
事項に該当するものと判断した。
その他の記載内容
その他の記載内容は、有価証券報告書に含まれる情報のうち、財務諸表及びその監査報告書以外の情報である。経営
者の責任は、その他の記載内容を作成し開示することにある。また、監査役の責任は、その他の記載内容の報告プロセ
スの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
当監査法人の財務諸表に対する監査意見の対象にはその他の記載内容は含まれておらず、当監査法人はその他の記載
内容に対して意見を表明するものではない。
財務諸表監査における当監査法人の責任は、その他の記載内容を通読し、通読の過程において、その他の記載内容と
財務諸表又は当監査法人が監査の過程で得た知識との間に重要な相違があるかどうか検討すること、また、そのような
重要な相違以外にその他の記載内容に重要な誤りの兆候があるかどうか注意を払うことにある。
当監査法人は、実施した作業に基づき、その他の記載内容に重要な誤りがあると判断した場合には、その事実を報告
することが求められている。
その他の記載内容に関して、当監査法人が報告すべき事項はない。
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有価証券報告書
財務諸表に対する経営者及び監査役の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表
示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営
者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを
評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要
がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示が
ないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明すること
にある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決
定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家と
しての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手
続を立案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適
切な監査証拠を入手する。
・ 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価
の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・ 経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性
及び関連する注記事項の妥当性を評価する。
・ 経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づ
き、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結
論付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に
注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外
事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいてい
るが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているか
どうかとともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会
計事象を適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査役に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の重要な不備
を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに監査人
の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講じてい
る場合はその内容について報告を行う。
監査人は、監査役と協議した事項のうち、当事業年度の財務諸表の監査で特に重要であると判断した事項を監査上の
主要な検討事項と決定し、監査報告書において記載する。ただし、法令等により当該事項の公表が禁止されている場合
や、極めて限定的ではあるが、監査報告書において報告することにより生じる不利益が公共の利益を上回ると合理的に
見込まれるため、監査人が報告すべきでないと判断した場合は、当該事項を記載しない。
利害関係
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
※1 上記は監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は有価証券報告書提出会社が別
途保管しております。
2 XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
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