ニチハ株式会社 四半期報告書 第85期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
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ニチハ株式会社(E02415)
四半期報告書
【表紙】
【提出書類】 四半期報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2022年2月10日
【四半期会計期間】 第85期第3四半期(自 2021年10月1日 至 2021年12月31日)
【会社名】 ニチハ株式会社
【英訳名】 NICHIHA CORPORATION
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 吉岡 成充
【本店の所在の場所】 愛知県名古屋市港区汐止町12番地
(同所は登記上の本店所在地であり、実際の業務は「最寄りの連絡場所」
で行っております。)
【電話番号】 該当事項はありません。
【事務連絡者氏名】 該当事項はありません。
【最寄りの連絡場所】 愛知県名古屋市中区錦二丁目18番19号(三井住友銀行名古屋ビル)
【電話番号】 (052)220-5111(代表)
【事務連絡者氏名】 取締役 専務執行役員 殿井 一史
【縦覧に供する場所】 ニチハ株式会社東京支店
(東京都中央区日本橋本町一丁目6番5号)
株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
株式会社名古屋証券取引所
(名古屋市中区栄三丁目8番20号)
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第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
第84期 第85期
回次 第3四半期 第3四半期 第84期
連結累計期間 連結累計期間
自2020年4月1日 自2021年4月1日 自2020年4月1日
会計期間
至2020年12月31日 至2021年12月31日 至2021年3月31日
90,324 97,197 120,964
売上高 (百万円)
8,493 10,922 12,248
経常利益 (百万円)
親会社株主に帰属する四半期
6,230 8,128 8,902
(百万円)
(当期)純利益
6,571 9,985 9,620
四半期包括利益又は包括利益 (百万円)
98,630 108,502 101,688
純資産額 (百万円)
144,183 158,319 147,630
総資産額 (百万円)
1株当たり四半期(当期)純利
170.17 222.03 243.15
(円)
益
潜在株式調整後1株当たり四半
169.75 221.38 242.53
(円)
期(当期)純利益
68.6 68.6 69.0
自己資本比率 (%)
第84期 第85期
回次 第3四半期 第3四半期
連結会計期間 連結会計期間
自2020年10月1日 自2021年10月1日
会計期間
至2020年12月31日 至2021年12月31日
80.38 79.03
1株当たり四半期純利益 (円)
(注)1.当社は四半期連結財務諸表を作成しておりますので、提出会社の主要な経営指標等の推移については記載し
ておりません。
2.「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期
首から適用しており、前第3四半期連結累計期間及び前第3四半期連結会計期間並びに前連結会計年度に係
る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。
2【事業の内容】
当第3四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)が営む事業の内容について、重要
な変更はありません。また、主要な関係会社における異動もありません。
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第2【事業の状況】
1【事業等のリスク】
当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の財政状態は以下のとおりであります。
前連結会計年度末に比し純資産が68億13百万円、総資産が106億89百万円それぞれ増加した結果、自己資本比率
は68.6%と0.4ポイントの減少となりました。
増減の主なものは、流動資産では主として受取手形及び売掛金が42億17百万円、商品及び製品が12億44百万円そ
れぞれ増加したことなどにより、流動資産全体で67億23百万円増加しております。また、固定資産では有形固定資
産が49億16百万円増加した一方で、投資その他の資産が7億34百万円減少したことなどにより、全体では39億66百
万円増加しております。
負債では、流動負債が53億43百万円増加した一方で、固定負債が14億67百万円減少したことにより、負債合計は
38億75百万円増加しております。
(2) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、経済活動の持ち
直しを受けて回復の動きがみられたものの、資材・エネルギー価格の高騰などにより先行きに不透明感が残る状況
となりました。
住宅産業におきましては、国内新設住宅着工戸数は需要回復により増加基調が続き、当第3四半期累計期間にお
いては665千戸と前年同期比7.1%の増加となり、当社グループ事業と関係が特に強い戸建て住宅も同11.4%の増加
となりました。
一方で、当社グループ主力製品である窯業系外装材の当第3四半期累計期間における業界全体の国内販売数量
は、住宅着工とのタイムラグに加え、ウッドショックによる工事の遅れの影響等もあって、前年同期比1.9%(JIS
規格対象外の12mm厚製品を含む基準)の増加にとどまりました。
このような市場環境の下、当社グループは、耐候性等に優れた「Fu-ge」(フュージェ)や塗膜30年保証に対応
した商品に代表される高付加価値商品の拡販に取り組むとともに、高級品タイプの軽量化について順次切替を進め
て参りました。また、米国事業を始めとする海外マーケットについてもさらなる開拓を進めるとともに、国内非住
宅市場においては商業施設向けや中高層建築物向けの開拓に努める一方、あらゆる領域にわたるコストダウンにも
注力いたしました。
この結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の連結業績は次のとおりとなりました。
(金額単位:百万円)
増減
前第3四半期 当第3四半期
連結累計期間 連結累計期間
金額 率(%)
売上高 90,324 97,197 6,873 7.6
営業利益 8,714 10,468 1,754 20.1
経常利益 8,493 10,922 2,429 28.6
親会社株主に帰属する四半期純利益 6,230 8,128 1,898 30.5
売上高につきましては、主力の国内事業は、高付加価値商品の拡販などにより増収となったほか、米国外装材事
業も増収となるなど好調に推移したことから、全体の売上高は971億97百万円と前年同期比68億73百万円(7.6%)
の増収となりました。
損益につきましては、生産増に伴う固定費の増加や資材・エネルギーのコストアップがあったものの、国内外装
材事業、米国外装材事業ともに増収による増益となり、営業利益は104億68百万円と前年同期比17億54百万円
(20.1%)、経常利益については為替差損益の改善なども加わり109億22百万円と同24億29百万円(28.6%)の増
益となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、米国子会社において、新型コロナウイルス感染症対策融資
に係る債務免除益を特別利益に計上したこともあり、81億28百万円と同18億98百万円(30.5%)の増益となりまし
た。
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セグメント別の業績は次のとおりであります。
外装材事業
売上面では、前記のとおり、国内外装材事業、米国外装材事業のいずれも増収となったことから、売上高は907
億87百万円と前年同期比65億98百万円(7.8%)の増収となりました。
また、損益面では、前記のとおり、国内外装材事業、米国外装材事業の増収に伴う増益により、セグメント利益
(営業利益)は126億31百万円と前年同期比16億65百万円(15.2%)の増益となりました。
その他
売上面では、繊維板事業を中心に増収となったことから、売上高は89億62百万円と前年同期比5億47百万円
(6.5%)の増収となりました。
また、損益面では、前記のとおり増収により、セグメント利益(営業利益)は2億18百万円と前年同期の損失計
上から2億40百万円改善し、利益計上に転じました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、11億65百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありま
せん。
(6) 設備の新設、除却等の計画
当第3四半期連結累計期間において、新たに確定した重要な設備の投資計画は、以下のとおりです。
投資予定金額 着手及び完了予定
事業所名 セグメント 資金調達 完成後の
会社名 設備の内容
総額 既支払額
(所在地) の名称 方法 増加能力
着手 完了
(百万円) (百万円)
名古屋工場
窯業系外装 自己資金及 2022年 2022年
ニチハ(株) 外装材事業 5,200 959 2%
(名古屋市港区) 材生産設備 び借入金 1月 11月
(注)1.製品の高付加価値化に対応するための設備増強投資であります。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.経常的な設備の更新のための除売却を除き、生産能力に重要な影響を及ぼす設備の除売却の計画はあり
ません。
3【経営上の重要な契約等】
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
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第3【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 80,000,000
計 80,000,000
②【発行済株式】
第3四半期会計期間末 上場金融商品取引所名
提出日現在発行数(株)
種類 現在発行数(株) 又は登録認可金融商品 内容
(2022年2月10日)
(2021年12月31日) 取引業協会名
東京証券取引所
(市場第一部) 単元株式数
37,324,264 37,324,264
普通株式
名古屋証券取引所 100株
(市場第一部)
37,324,264 37,324,264
計 ― ―
(注)「提出日現在発行数」欄には、2022年2月1日からこの四半期報告書提出日までの新株予約権の行使により発行
された株式数は含まれておりません。
(2)【新株予約権等の状況】
①【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
②【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本準備金
資本準備金
資本金増減額 資本金残高
年月日 残高
総数増減数 総数残高 増減額
(百万円) (百万円)
(百万円)
(千株) (千株) (百万円)
2021年10月1日~
- 37,324 - 8,136 - 11,122
2021年12月31日
(5)【大株主の状況】
当四半期会計期間は第3四半期会計期間であるため、記載事項はありません。
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(6)【議決権の状況】
当第3四半期会計期間末日現在の「議決権の状況」については、株主名簿の記載内容が確認できないため、記
載することができないことから、直前の基準日(2021年9月30日)に基づく株主名簿による記載をしておりま
す。
①【発行済株式】
2021年12月31日現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 - - -
議決権制限株式(自己株式等) - - -
議決権制限株式(その他) - - -
711,700
完全議決権株式(自己株式等) 普通株式 - -
36,582,200 365,822
完全議決権株式(その他) 普通株式 -
30,364
単元未満株式 普通株式 - -
37,324,264
発行済株式総数 - -
365,822
総株主の議決権 - -
(注)1.「完全議決権株式(自己株式等)」欄の普通株式は、全て当社保有の自己株式であります。
2.「完全議決権株式(その他)」欄の普通株式には、証券保管振替機構名義の株式が2,300株(議決権の数23
個)含まれております。
②【自己株式等】
2021年12月31日現在
発行済株式総数に
所有者の氏名 自己名義所有 他人名義所有 所有株式数の
所有者の住所 対する所有株式数
又は名称 株式数(株) 株式数(株) 合計(株)
の割合(%)
名古屋市港区汐止
711,700 711,700 1.91
ニチハ株式会社 -
町12番地
711,700 711,700 1.91
計 ― -
(注)当第3四半期会計期間末の自己株式数は、711,856株であります。
2【役員の状況】
該当事項はありません。
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第4【経理の状況】
1.四半期連結財務諸表の作成方法について
当社の四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(2007年内閣府令
第64号)に基づいて作成しております。
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、第3四半期連結会計期間(2021年10月1日から2021
年12月31日まで)及び第3四半期連結累計期間(2021年4月1日から2021年12月31日まで)に係る四半期連結財務諸
表について、有限責任 あずさ監査法人による四半期レビューを受けております。
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1【四半期連結財務諸表】
(1)【四半期連結貸借対照表】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2021年3月31日) (2021年12月31日)
資産の部
流動資産
39,688 41,048
現金及び預金
23,651 27,869
受取手形及び売掛金
1,669 2,686
電子記録債権
9,093 10,337
商品及び製品
2,129 1,648
仕掛品
3,323 3,823
原材料及び貯蔵品
2,268 1,130
その他
△ 40 △ 37
貸倒引当金
81,784 88,507
流動資産合計
固定資産
有形固定資産
10,636 10,509
建物及び構築物(純額)
9,545 9,113
機械装置及び運搬具(純額)
438 376
工具、器具及び備品(純額)
20,392 20,398
土地
240 199
リース資産(純額)
12,865 18,439
建設仮勘定
54,120 59,037
有形固定資産合計
無形固定資産
36 24
リース資産
877 541
ソフトウエア
290 421
その他
1,204 987
無形固定資産合計
投資その他の資産
6,321 6,172
投資有価証券
2,305 1,779
繰延税金資産
275 278
退職給付に係る資産
1,645 1,583
その他
△ 27 △ 27
貸倒引当金
10,520 9,786
投資その他の資産合計
65,845 69,811
固定資産合計
147,630 158,319
資産合計
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2021年3月31日) (2021年12月31日)
負債の部
流動負債
14,477 16,008
支払手形及び買掛金
998 2,448
短期借入金
114 120
リース債務
992 1,160
未払法人税等
1,607 716
賞与引当金
97 67
役員賞与引当金
158 157
製品保証引当金
9,909 13,018
その他
28,354 33,698
流動負債合計
固定負債
14,587 13,000
長期借入金
187 119
リース債務
42 124
繰延税金負債
152 166
役員退職慰労引当金
1,212 1,212
製品保証引当金
1,211 1,301
退職給付に係る負債
192 193
その他
17,586 16,119
固定負債合計
45,941 49,817
負債合計
純資産の部
株主資本
8,136 8,136
資本金
10,934 10,934
資本剰余金
82,846 87,771
利益剰余金
△ 1,291 △ 1,292
自己株式
100,626 105,550
株主資本合計
その他の包括利益累計額
2,687 2,590
その他有価証券評価差額金
245
為替換算調整勘定 △ 1,688
260 229
退職給付に係る調整累計額
1,259 3,065
その他の包括利益累計額合計
新株予約権 165 198
△ 362 △ 312
非支配株主持分
101,688 108,502
純資産合計
147,630 158,319
負債純資産合計
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(2)【四半期連結損益及び包括利益計算書】
【第3四半期連結累計期間】
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2020年12月31日) 至 2021年12月31日)
90,324 97,197
売上高
54,553 57,408
売上原価
35,771 39,789
売上総利益
27,057 29,320
販売費及び一般管理費
8,714 10,468
営業利益
営業外収益
16 23
受取利息
72 102
受取配当金
65 65
不動産賃貸料
201
為替差益 -
118 177
その他
272 570
営業外収益合計
営業外費用
87 86
支払利息
376
為替差損 -
29 29
その他
493 116
営業外費用合計
8,493 10,922
経常利益
特別利益
5 4
固定資産売却益
0
投資有価証券売却益 -
※ 470
-
債務免除益
6 474
特別利益合計
特別損失
56 25
固定資産除却損
10
投資有価証券評価損 -
17
-
新型感染症対応による損失
74 35
特別損失合計
8,425 11,361
税金等調整前四半期純利益
1,826 2,428
法人税、住民税及び事業税
330 762
法人税等調整額
2,157 3,191
法人税等合計
6,268 8,170
四半期純利益
(内訳)
6,230 8,128
親会社株主に帰属する四半期純利益
38 41
非支配株主に帰属する四半期純利益
その他の包括利益
772
その他有価証券評価差額金 △ 96
1,943
為替換算調整勘定 △ 518
49
△ 31
退職給付に係る調整額
302 1,815
その他の包括利益合計
6,571 9,985
四半期包括利益
(内訳)
6,535 9,934
親会社株主に係る四半期包括利益
35 50
非支配株主に係る四半期包括利益
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【注記事項】
(会計方針の変更)
(収益認識に関する会計基準等の適用)
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」とい
う。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用し、約束した財又はサービスの支配が顧客に移転した時点
で、当該財又はサービスと交換に受け取ると見込まれる金額で収益を認識することといたしました。これによる
主な変更点は以下のとおりです。
(本人及び代理人取引に係る収益認識)
当社グループの役割が本人に該当する取引のうち、従来は顧客から受け取る額から手数料相当額を控除した
純額で収益を認識していたものは、総額で収益を認識し、手数料相当額は販売費及び一般管理費に計上するこ
ととしております。
また、一部の取引について、従来は顧客から受け取る対価の総額を収益として認識していましたが、顧客へ
の財又はサービスの提供における当社グループの役割が代理人に該当する取引については、顧客から受け取る
額から仕入先に支払う額を控除した純額で収益を認識することとしております。
(有償支給に係る収益認識)
有償支給取引において、従来は有償支給した仕掛品について消滅を認識しておりましたが、当該取引におい
て買い戻す義務を負っていることから、有償支給した仕掛品について消滅を認識しないことといたしました。
なお、当該取引において支給品の譲渡に係る収益は認識しておりません。
当該会計方針の変更は、原則として遡及適用され、前年四半期及び前連結会計年度については遡及適用後の四
半期連結財務諸表及び連結財務諸表となっております。ただし、収益認識会計基準第85項に定める以下の方法を
適用しております。
(1)前連結会計年度の期首より前までに従前の取扱いに従ってほとんどすべての収益の額を認識した契約につい
て、比較情報を遡及的に修正しないこと
(2)前連結会計年度内に開始して終了した取引について、前連結会計年度の四半期連結財務諸表を遡及的に修正
しないこと
この結果、遡及適用を行う前と比べて、前連結会計年度の仕掛品が32百万円増加し、流動負債のその他が32百
万円増加いたしました。また、前第3四半期連結累計期間の売上高は744百万円増加し、売上原価は566百万円減
少し、販売費及び一般管理費は1,310百万円増加しましたが、営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利
益に変更はありません。
なお、「四半期財務諸表に関する会計基準」(企業会計基準第12号 2020年3月31日)第28-15項に定める経
過的な取扱いに従って、前第3四半期連結累計期間に係る顧客との契約から生じる収益を分解した情報を記載し
ておりません。
(時価の算定に関する会計基準等の適用)
「時価の算定に関する会計基準」(企業会計基準第30号 2019年7月4日。以下「時価算定会計基準」とい
う。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用し、時価算定会計基準第19項及び「金融商品に関する会計基
準」(企業会計基準第10号 2019年7月4日)第44-2項に定める経過的な取扱いに従って、時価算定会計基準
等が定める新たな会計方針を、将来にわたって適用することといたしました。これによる影響はありません。
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(四半期連結損益及び包括利益計算書関係)
※ 債務免除益
当第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
当社の子会社であるNichiha USA,Inc.が米国の新型コロナウィルス感染症に係る雇用保護政策である
Paycheck Protection Program(給与保護プログラム)ローンを申請し借入れしておりましたが、借入金の債
務免除条件となっていた雇用保護を目的とする従業員給与等の支払に使用したことにより、返済が免除され
たものであります。
(四半期連結キャッシュ・フロー計算書関係)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成しておりません。なお、第3四
半期連結累計期間に係る減価償却費(のれんを除く無形固定資産に係る償却費を含む。)は、次のとおりであり
ます。
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2020年12月31日) 至 2021年12月31日)
減価償却費 3,503百万円 3,531百万円
(株主資本等関係)
Ⅰ 前第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
(決議) 株式の種類 基準日 効力発生日 配当の原資
(百万円) 配当額(円)
2020年6月24日
普通株式 1,098 30.0 2020年3月31日 2020年6月25日 利益剰余金
定時株主総会
2020年11月6日
普通株式 1,006 27.5 2020年9月30日 2020年12月1日 利益剰余金
取締役会
Ⅱ 当第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
(決議) 株式の種類 基準日 効力発生日 配当の原資
(百万円) 配当額(円)
2021年6月24日
普通株式 1,665 45.5 2021年3月31日 2021年6月25日 利益剰余金
定時株主総会
2021年11月5日
普通株式 1,537 42.0 2021年9月30日 2021年12月1日 利益剰余金
取締役会
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(セグメント情報等)
【セグメント情報】
Ⅰ 前第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結損益
その他 調整額 及び包括利益
合計
(注1) (注2) 計算書計上額
外装材事業
(注3)
売上高
83,537 6,787 90,324 90,324
外部顧客への売上高 -
セグメント間の内部売上高
651 1,628 2,279
△ 2,279 -
又は振替高
84,188 8,415 92,604 90,324
計 △ 2,279
10,965 10,943 8,714
セグメント利益又は損失(△) △ 22 △ 2,228
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、繊維板事業、工事事業、
FP事業、その他事業を含んでおります。
2.セグメント利益又は損失の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△22億80百万円
及びその他の調整額51百万円が含まれております。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない当
社の総務部門等管理部門に係る費用であります。
3.セグメント利益又は損失は、四半期連結損益及び包括利益計算書の営業利益と調整を行っておりま
す。
2.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
該当事項はありません。
Ⅱ 当第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結損益
その他 調整額 及び包括利益
合計
(注1) (注2) 計算書計上額
外装材事業
(注3)
売上高
90,102 7,094 97,197 97,197
外部顧客への売上高 -
セグメント間の内部売上高
684 1,868 2,553
△ 2,553 -
又は振替高
90,787 8,962 99,750 97,197
計 △ 2,553
12,631 218 12,849 10,468
セグメント利益又は損失(△) △ 2,381
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、繊維板事業、工事事業、
FP事業、その他事業を含んでおります。
2.セグメント利益又は損失の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△24億20百万円
及びその他の調整額39百万円が含まれております。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない当
社の総務部門等管理部門に係る費用であります。
3.セグメント利益又は損失は、四半期連結損益及び包括利益計算書の営業利益と調整を行っておりま
す。
2.報告セグメントの変更等に関する事項
(会計方針の変更)に記載のとおり、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31
日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用し、収益認識に関する会計処理方法を変更したため、事業セ
グメントの売上高の算定方法を同様に変更しております。利益又は損失については変更ありません。
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なお、前第3四半期連結累計期間のセグメント情報については、変更後の売上高の算定方法により作成した
ものを記載しております。
3.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
該当事項はありません。
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(収益認識関係)
収益を地域別に分解した金額は、以下のとおりであります。
当第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他
合計
(注)
外装材事業
日本 74,473 7,094 81,568
米国 13,222 - 13,222
その他 2,406 - 2,406
90,102 7,094 97,197
顧客との契約から生じる収益
- - -
その他の収益
90,102 7,094 97,197
外部顧客への売上高
(注)「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、繊維板事業、工事事業、FP事
業、その他事業を含んでおります。
(1株当たり情報)
1株当たり四半期純利益及び算定上の基礎、潜在株式調整後1株当たり四半期純利益及び算定上の基礎は、以下
のとおりであります。
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2020年12月31日) 至 2021年12月31日)
(1) 1株当たり四半期純利益
170円17銭 222円03銭
(算定上の基礎)
親会社株主に帰属する四半期純利益
6,230 8,128
(百万円)
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する四半期
6,230 8,128
純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(千株) 36,611 36,612
(2) 潜在株式調整後1株当たり四半期純利益
169円75銭 221円38銭
(算定上の基礎)
親会社株主に帰属する四半期純利益調整額
- -
(百万円)
普通株式増加数(千株) 90 107
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当 ― ―
たり四半期純利益の算定に含めなかった潜在株式
で、前連結会計年度末から重要な変動があったもの
の概要
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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2【その他】
(1) 中間配当
2021年11月5日開催の取締役会において、当期中間配当に関し次のとおり決議し、配当を実施いたしました。
①中間配当による配当金の総額 1,537百万円
②1株当たりの金額 42円00銭
③支払請求の効力発生日及び支払開始日 2021年12月1日
(注)2021年9月30日現在の株主名簿及び実質株主名簿に記載又は記録された株主に対し、支払いをしておりま
す。
(2) 訴訟
当社は、当第3四半期連結会計期間末日現在において、国及び当社を含む石綿含有建材製造販売企業10~40数
社を被告として、いずれも建設作業などに従事してアスベスト関連疾患に罹患したとする者など合計237名の原
告から、国に対しては国家賠償法に定める国家賠償責任に基づき、石綿含有建材製造販売企業に対しては民法に
定める不法行為責任又は製造物責任法に定める製造物責任に基づき、合計14訴訟で総額74億円の損害賠償を求め
る訴訟(建設アスベスト損害賠償請求訴訟)の提起を受けております。
当社といたしましては、原告らからの請求に対し、今後も法廷の場において適切に対応していく所存です。
なお、現時点において、当社の業績に与える影響は不明です。
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第二部【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
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独立監査人の四半期レビュー報告書
2022年2月10日
ニチハ株式会社
取締役会 御中
有限責任 あずさ監査法人
名古屋事務所
指定有限責任社員
公認会計士
鈴木 賢次
業 務 執 行 社 員
指定有限責任社員
公認会計士
大門 亮介
業 務 執 行 社 員
監査人の結論
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、「経理の状況」に掲げられているニチハ株式会社
の2021年4月1日から2022年3月31日までの連結会計年度の第3四半期連結会計期間(2021年10月1日から2021年12月31
日まで)及び第3四半期連結累計期間(2021年4月1日から2021年12月31日まで)に係る四半期連結財務諸表、すなわ
ち、四半期連結貸借対照表、四半期連結損益及び包括利益計算書及び注記について四半期レビューを行った。
当監査法人が実施した四半期レビューにおいて、上記の四半期連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認め
られる四半期連結財務諸表の作成基準に準拠して、ニチハ株式会社及び連結子会社の2021年12月31日現在の財政状態及び
同日をもって終了する第3四半期連結累計期間の経営成績を適正に表示していないと信じさせる事項が全ての重要な点に
おいて認められなかった。
監査人の結論の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準に準拠して四半期レビューを行っ
た。四半期レビューの基準における当監査法人の責任は、「四半期連結財務諸表の四半期レビューにおける監査人の責
任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立し
ており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、結論の表明の基礎となる証拠を入
手したと判断している。
四半期連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期連結財務諸表の作成基準に準拠して四半期連結財
務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない四半期連結財務諸表を
作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
四半期連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき四半期連結財務諸表を作成することが適
切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期連結財務諸表の作成基準に基づいて継続
企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
四半期連結財務諸表の四半期レビューにおける監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した四半期レビューに基づいて、四半期レビュー報告書において独立の立場から四半期
連結財務諸表に対する結論を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準に従って、四半期レビューの過程を通じ
て、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 主として経営者、財務及び会計に関する事項に責任を有する者等に対する質問、分析的手続その他の四半期レビュー
手続を実施する。四半期レビュー手続は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して実施され
る年度の財務諸表の監査に比べて限定された手続である。
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四半期報告書
・ 継続企業の前提に関する事項について、重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認め
られると判断した場合には、入手した証拠に基づき、四半期連結財務諸表において、我が国において一般に公正妥当と
認められる四半期連結財務諸表の作成基準に準拠して、適正に表示されていないと信じさせる事項が認められないかど
うか結論付ける。また、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、四半期レビュー報告書において
四半期連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する四半期連結財務諸表の注記事項が
適切でない場合は、四半期連結財務諸表に対して限定付結論又は否定的結論を表明することが求められている。監査人
の結論は、四半期レビュー報告書日までに入手した証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業
として存続できなくなる可能性がある。
・ 四半期連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期連結財務諸表の作成
基準に準拠していないと信じさせる事項が認められないかどうかとともに、関連する注記事項を含めた四半期連結財務
諸表の表示、構成及び内容、並びに四半期連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示していないと信じさ
せる事項が認められないかどうかを評価する。
・ 四半期連結財務諸表に対する結論を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する証拠を入手する。監査
人は、四半期連結財務諸表の四半期レビューに関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査
人の結論に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した四半期レビューの範囲とその実施時期、四半期レビュー上の重要
な発見事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、
並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガー
ドを講じている場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はな
い。
以 上
(注)1.上記の四半期レビュー報告書の原本は当社(四半期報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは四半期レビューの対象には含まれていません。
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