ソフトバンク株式会社 四半期報告書 第36期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
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提出者 | ソフトバンク株式会社 |
カテゴリ | 四半期報告書 |
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ソフトバンク株式会社(E04426)
四半期報告書
【表紙】
【提出書類】 四半期報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2022年2月9日
【四半期会計期間】 第36期第3四半期(自 2021年10月1日 至 2021年12月31日)
【会社名】 ソフトバンク株式会社
【英訳名】 SoftBank Corp.
【代表者の役職氏名】 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一
【本店の所在の場所】 東京都港区海岸一丁目7番1号
【電話番号】 03-6889-2000(代表)
【事務連絡者氏名】 執行役員 財務経理本部 本部長 内藤 隆志
【最寄りの連絡場所】 東京都港区海岸一丁目7番1号
【電話番号】 03-6889-2000(代表)
【事務連絡者氏名】 執行役員 財務経理本部 本部長 内藤 隆志
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
第35期 第36期
回次 第3四半期 第3四半期 第35期
連結累計期間 連結累計期間
自 2020年4月1日 自 2021年4月1日 自 2020年4月1日
会計期間
至 2020年12月31日 至 2021年12月31日 至 2021年3月31日
売上高 3,807,035 4,173,829
(百万円) 5,205,537
(第3四半期連結会計期間) ( 1,378,608 ) ( 1,449,595 )
営業利益 (百万円) 841,583 821,211 970,770
税引前利益 (百万円) 746,201 727,321 847,699
親会社の所有者に帰属する
433,770 420,834
純利益
(百万円) 491,287
(第3四半期連結会計期間) ( 118,666 ) ( 113,577 )
親会社の所有者に帰属する
(百万円) 472,394 427,236 529,890
包括利益
親会社の所有者に帰属する持分 (百万円) 1,015,119 1,564,577 1,535,723
資産合計 (百万円) 10,821,730 12,696,935 12,207,720
親会社の所有者に帰属する
91.47 89.60
基本的1株当たり純利益
(円) 103.85
(第3四半期連結会計期間) ( 25.10 ) ( 24.15 )
親会社の所有者に帰属する
(円) 90.43 87.73 102.66
希薄化後1株当たり純利益
親会社所有者帰属持分比率 (%) 9.4 12.3 12.6
営業活動による
(百万円) 1,038,975 1,029,432 1,338,949
キャッシュ・フロー
投資活動による
(百万円) △ 538,912 △ 867,626 △ 511,295
キャッシュ・フロー
財務活動による
(百万円) 47,886 △ 87,621 △ 388,462
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物の期末残高 (百万円) 1,691,423 1,663,224 1,584,892
(注) 1 当社は要約四半期連結財務諸表を作成していますので、提出会社の主要な経営指標等の推移については記載
していません。
2 主要な経営指標は、国際会計基準(以下「IFRS」)により作成された要約四半期連結財務諸表および連結財務
諸表に基づいています。
3 第36期 第2四半期連結会計期間において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、第35期の
関連する主要な経営指標等については、暫定的な会計処理の確定による内容を反映しています。詳細は、
「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5.企業結合 LINE㈱の取得
およびLINEグループとZホールディングス㈱の経営統合」をご参照ください。
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2 【事業の内容】
当第3四半期連結累計期間において、ソフトバンク㈱(以下「当社」)および当社の子会社(以下「当社グループ」)
において営まれている事業の内容について、重要な変更はありません。
また、主要な関係会社 の異動は、以下の通りです。
(法人事業)
2021年6月に、㈱イーエムネットジャパンの株式等を公開買付けにより取得したことに伴い、子会社としました。
なお、2021年3月に Zホールディングス㈱とLINE㈱の経営統合が完了し、 LINE㈱を子会社化したことに伴い、 2021年
6月30日に終了した3カ月間より、 報告セグメントの名称を「ヤフー」から「ヤフー・LINE」に変更しています。詳
細は、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 6.セグメント情報 (1) 報告
セグメントの概要」をご参照ください。
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第2 【事業の状況】
1 【事業等のリスク】
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する
事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能
性があると認識している下記の主要なリスクを一部変更しています。
なお、文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したもので
す。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について、下記以外に重要な変更はありませ
ん。
(1) 経営戦略上のリスク
g. ブランドについて
(b) 「Yahoo!」ブランドの使用について
ヤフー㈱は、オース・ホールディングス・インクとの間で「ヤフージャパン ライセンス契約」を締結していま
した。当該契約に基づき、ヤフー㈱が提供する情報検索サービス等に関連する商標(「Yahoo!」ブランドを含
む)、ソフトウエア、ツール等(以下「商標等」)のほとんどはオース・ホールディングス・インクが所有するもの
であり、ヤフー㈱はオース・ホールディングス・インクより当該商標等の利用等の許諾を得て事業を展開してい
ました。その後、ヤフー㈱は、2021年9月7日にオース・インクおよびオース・ホールディングス・インクとの
間において、日本におけるヤフージャパンブランドの買取や「ヤフージャパン ライセンス契約」の終了を合意す
る最終契約(以下「本契約」)を締結しました。これによりヤフー㈱は、引き続き関連する商標・技術等が利用可
能になるほか、Zホールディングス㈱および子会社(以下「Zホールディングスグループ」)全体としても、ブラン
ドの使用や技術開発に関する自由度が高まり、より機動的な事業展開が可能となりました。なお、本契約に基づ
き、2021年9月22日をもって「ヤフージャパン ライセンス契約」は終了しています。
(本契約の概要)
・Yahoo!およびYahoo! JAPANに関連する日本での商標権の取得
・従来の技術ライセンスの対象一式を永久に利用する権利と関連するサポートの取得
・Zホールディングスグループ内での日本におけるブランド使用および技術の利用
・ 「ヤフージャパン ライセンス契約」の終了
・上記に対する対価は1,785億円
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2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当第3四半期連結累計期間における経営者の視点による当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フ
ロー(以下「経営成績等」)の状況に関する認識および分析・検討内容は次の通りです。文中の将来に関する事項は、
当第3四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1) 連結経営成績の状況
a.事業全体およびセグメント情報に記載された区分ごとの状況
(a) 事業全体の状況
ⅰ.経営環境と当社グループの取り組み
当社グループを取り巻く事業環境は、デジタル技術の進展と昨年から続く新型コロナウイルス感染症拡大
により、かつてない大きな変革期を迎えています。世界および日本経済の景況感は、依然として非常に不透
明かつ不安定な状況が継続していますが、その一方で、テレワーク、オンラインショッピング、非接触型の
決済方法など新しい生活様式への移行が半ば強制的に進み、社会を支えるための広範なデジタル技術の活用
が急務となっています。加えて、気候変動リスクやサイバーセキュリティリスクなどの重大な脅威が改めて
注目され、企業はそのサステナビリティを高めるために、先んじて様々な対応策を講じることが必要となっ
ています。このような環境下において、5G(第5世代移動通信システム)の本格的な普及とAI(注1)などのデ
ジタル技術の発展は、あらゆるモノがインターネットにつながることを可能とし、それによって得られる膨
大なデータとその分析を通じリスクを予防し、日常生活や企業活動を最適化することで様々な社会課題を解
決するものと期待されています 。
当社グループは、「情報革命で人々を幸せに」という経営理念の下、世界の人々が最も必要とするサービ
スやテクノロジーを提供する企業グループを目指し、通信事業を基盤に、情報・テクノロジー領域において
様々な事業に取り組み、企業価値の最大化を図ってきました。また、5Gなどの社会インフラを提供する当社
グループは、本業を通じて様々な社会課題の解決に貢献すべく、「すべてのモノ、情報、心がつながる世の
中を」というコンセプトのもと、国連の定める「SDGs(持続可能な開発目標)」の実現のために当社グループ
が取り組むべき6つのマテリアリティ(重要課題)(注2)を特定しています。
これらの課題解決に取り組むため、当社は2021年5月に、国際社会がSDGsの達成を目指す2030年までに、
事業活動で使用する電力など(注3)による温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル
2030宣言」を発表しました。同年6月には、同宣言で掲げた目標が、国際的気候変動イニシアチブのSBTi
(Science Based Targets initiative)(注4)によって科学的根拠に基づいた「SBT(Science Based
Targets)」に認定されました。 また、同年11月には、世界の代表的なESG投資の株価指数である「Dow Jones
Sustainability Index」のアジア・太平洋地域の企業で構成される「Dow Jones Sustainability Asia
Pacific Index」の構成銘柄に初めて選定されました。
さらに、当社は2021年11月に、成層圏から広域エリアに安定した通信ネットワークを提供する成層圏通信
プラットフォーム(以下「HAPS」)事業に資金使途を限定したサステナビリティボンド(注5)(無担保普通社
債)を、2021年度中に初めて発行することを決定しました。調達した資金は、HAPSに関わる設備投資や研究開
発、事業運営などに充当する予定です。なお、本サステナビリティボンドの発行にあたり、当社は国際資本
市場協会(ICMA)が定めるガイドラインに基づき、調達資金の使途、プロジェクトの評価と選定プロセス、調
達資金の管理およびレポーティングに関する方針を定めたサステナビリティボンド・フレームワーク(注6)
を策定しました。
当社グループは、2017年度より、持続的な成長を達成するために「Beyond Carrier」戦略を推進していま
す。「Beyond Carrier」戦略は、通信事業をさらに成長させることに加えて、従来の通信キャリアという枠
組みを超え、ヤフー・LINEおよび新領域を加えた3つの領域を伸ばしていくことで収益基盤を強化していく
ものです。この戦略を推進することで、当社は、スマートフォンユーザー基盤に加え、日本最大級のポータ
ルサイト「Yahoo! JAPAN」やコミュニケーションサービス「LINE」、キャッシュレス決済サービス
「PayPay」など日本最大級のユーザー基盤を有する通信・IT企業グループとなりました。
「Beyond Carrier」戦略は、2021年度より第2フェーズに移行し、これまで培った顧客接点を強みに、当
社のもつ強力なプラットフォーム群を先端テクノロジーによりつなぎ合わせ、新たな価値を創造していきま
す。当社グループは、「Beyond Carrier」成長戦略と弛まぬ構造改革を同時に実行していくことにより、
2022年度に営業利益1兆円を達成することを目指します。
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<通信>
国内の通信業界においては、競争促進政策の強化や異業種からの新規参入などによって経営環境が大きく
変化し、消費者もより低廉で多様な料金やサービスを求める動きが高まっています。 当社グループは、異な
る特長をもつ複数のブランドにより、多様化するお客さまのニーズに対応するマルチブランド戦略を推進し
ています。最新のスマートフォン・携帯端末や大容量データプランを求めるお客さまに高付加価値サービス
等を提供する「SoftBank」ブランド、月々の通信料を抑えることを重視するお客さまにスマートフォン向け
サービス等を提供する「Y!mobile」ブランド、生活シーンの変化などによりオンラインで完結するサービス
へのニーズが高まったことに対応したオンライン専用の「LINEMO」ブランド等を提供しています。
2021年10月には、「SoftBank」ブランドの機種をお得に購入できるプログラムをリニューアルした「トク
するサポート+(2021年9月24日以降加入者向け)」(注7)の提供を開始し、機種を買い替えなくても同特典
を利用可能としました。また、同月には「SoftBank」ブランド、「Y!mobile」ブランドで過去に提供してい
た契約期間がある料金プランにおいて、2022年2月以降は契約更新月以外の解約時に生じる契約解除料を免
除することを発表しました。
2021年11月からは、LINE MUSIC㈱とともに、「SoftBank」ブランド、「Y!mobile」ブランド、「LINEMO」
ブランドをご利用のお客さまへの「LINE MUSIC」(注8)の6カ月間無料提供を開始しました。同時に「ソフ
トバンクプレミアム」の特典に新たな「LINEサービス特典」を加え、「LINE MUSIC」の6カ月無料の期間が
終了した7カ月目以降は、月額料金(税抜)の20%相当のPayPayボーナスを付与します。当社は、今後もLINE
グループとのシナジーを推進するために「LINEサービス特典」を拡充していきます。
当第3四半期連結累計期間においては、新料金プランを巡る競合他社との競争が激化する中、特に 「Y!
mobile」ブランドや「SoftBank」ブランドの「スマホデビュープラン」が好調に推移し、 当第3四半期連結
会計期間末のスマートフォン契約数は、前期末比で 97 万件増加しました。ブロードバンドサービスにおいて
も家庭向け高速インターネット接続サービスである「SoftBank 光」の契約数が順調に伸びており、この
「SoftBank 光」契約数は前期末比で 30 万件増加しました。
法人向け ビジネスにおいては、テクノロジーやビジネス環境の激しい変化に対応し競争優位を確保するた
め、企業および産業のデジタル化を推進しており、コロナ禍においてこの動きはむしろ加速しています。
このような環境下において、2021年11月に、当社とロボット・テクノロジー関連の企業コンソーシアムで
ある一般社団法人i-RooBO Network Forum(以下「iRooBO」)は、製造業のデジタルトランスフォーメーション
(以下「DX」)(注9)の支援を目的に、5GやIoTを活用して生産設備などのデータ収集・連携ができる実証環境
を、大阪市の複合商業施設ATC(アジア太平洋トレードセンター)内に構築しました。この環境では、iRooBOが
設置しているデモンストレーション用の生産設備等を当社の5Gと閉域網でクラウドに接続してデータを伝送
できるシステムを構築しており、工場で一般的に設置されている設備や装置を使ったデータの蓄積・可視化
などの検証が行えます。今後当社は、製造業の様々なユースケースに対応した実証実験ができる環境を整備
し、製造業向けのサービスの開発・検証を行っていきます。
5G
当社グループは、2020年3月にノンスタンドアローン方式(注10)の5Gの商用サービス (以下「5G NSA」)を
開始しましたが、加えて2021年10月よりスタンドアローン方式(注10)による5Gの商用サービス(以下「5G
SA」)の提供を国内で初めて(注11)開始しました。この5G SAにより、5G NSAの超高速・大容量通信に加え、
超低遅延、多数同時接続の通信が実現します。 当社グループは、様々な領域の事業会社や5G関連パート
ナー、外部有識者と連携し設立した「ソフトバンク5Gコンソーシアム」の取り組みを通して、次世代社会の
先進医療や自動運転などを5G SAならではの高品質な通信サービスで支え、産業の発展に貢献していきます。
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海上での次世代高速衛星通信サービスの活用
2021年10月より、当社、㈱商船三井および㈱e5ラボは、当社と協業を進めるOneWeb Ltd.が提供する次世
代高速衛星通信サービスの海上船舶での活用に向けて、共同検討を開始しました。
当社、㈱商船三井および㈱e5ラボの3社は、通信環境が陸上と比較して著しく劣る海上でOneWeb Ltd.の
次世代高速衛星通信サービスを活用することにより、船舶におけるブロードバンド通信の導入と安心・安全
かつ効率的な海運のデジタル化を推進していきます。今後、この3社が持つ様々な技術的知見を生かすとと
もに、衛星や成層圏プラットフォームといったNTN(Non-Terrestrial Network:非地上系ネットワーク)ソ
リューションを活用し、海運業界の持続的な発展に取り組んでいきます。
<ヤフー・LINEの成長>
当社は、上記のマルチブランド戦略および新たなインフラである5Gの取り組みを通じ通信事業を成長させ
ながら、通信事業者として保有する顧客基盤などの資産を活用したOTT(注12)の領域への事業展開を推進して
います。当社の子会社であるZホールディングス㈱は、2021年3月のLINE㈱との経営統合により、日本最大規
模のインターネットサービス企業グループとなり、当社グループの収益源の多様化に寄与しています。今後
もZホールディングス㈱との協働を深め、シナジーの最大化を図ります。
2021年10月より、ヤフー㈱が提供する「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)(以下、YDA(運用型))」
は、LINE㈱が提供する運用型広告プラットフォーム「LINE広告」の「LINE NEWS」面に配信する取り組みを開
始しました。これにより「YDA(運用型)」をご利用の広告主は、「LINE広告」の「LINE NEWS」面にも配信可
能となり、月間アクティブユーザー約7,700万人以上(注13)を誇る「LINE NEWS」のユーザーに対して製品や
サービス、キャンペーンなどを訴求できます。
また、LINE㈱およびヤフー㈱は、LINE㈱が提供する「LINE」を通じて友だちに様々なプレゼントを贈るこ
とができるサービス「LINEギフト」と、ヤフー㈱が運営する「Yahoo!ショッピング」および「PayPayモー
ル」において、商品および在庫連携を開始しました。これにより「Yahoo!ショッピング」および「PayPay
モール」に出店するストアは、「Yahoo!ショッピング」上での出品設定をすることで、「LINEギフト」上で
の商品、在庫の登録が可能となります(注14)。このように、LINE㈱、ヤフー㈱両社のeコマースサービスにお
ける連携強化によって、より多くのユーザーの利便性向上を目指します。
さらに、 ヤフー㈱の子会社であるPayPayカード㈱は、2021年10月1日にワイジェイカード㈱から社名を変
更し、 新たにPayPayカード㈱として営業を開始しました。2021年12月よりPayPayカード㈱では、「PayPay」
で利用できるPayPayボーナスが貯まるお得なクレジットカード「PayPayカード」の募集を開始し、新規入会
特典としてPayPayボーナスがもらえる企画やPayPayカードでの決済時にPayPayボーナスが上乗せでもらえる
キャンペーンをあわせて実施しています。
<非通信の拡大>
非通信の拡大の取り組みとしては、ソフトバンクグループの投資先をはじめとする先端技術を保有する企
業や、ソリューションの提供を行う企業との連携に取り組んでいます。具体的には、パートナーである各企
業と合弁会社を設立し、非通信の拡大を推進しています。なお、これらの合弁会社の多くは持分法適用会社
であるため、当社の業績には持分法による投資損益として寄与します。
PayPay㈱
2021年12月末での「PayPay」の累計登録者数は、「超PayPay祭」などのキャンペーン効果もあり4,455万人
となり、加盟店数は355万カ所を超えました。当第3四半期連結累計期間における決済回数は前年同期比約
1.8倍となる26.3億回を超え、決済取扱高は前年同期比約1.7倍となる3.9兆円となり、いずれも順調に増加し
ました。また、当社の持分法適用会社であるPayPay㈱の当第3四半期連結会計期間における売上高は 、決済
取扱高の順調な拡大と加盟店(年商10億円以下)向けの 決済システム利用料の有料化に伴い、前年同期比約2.7
倍となる207億円となり、大幅に増加しました。
PayPay㈱は、加盟店(年商10億円以下)における決済システム利用料を、サービス開始当初から2021年9月
末まで無料で提供していましたが、2021年10月1日以降、ユーザーが「PayPay」を利用して決済を行った取
引金額の1.60%(税別)からの料率とし、引き続き加盟店が低コストで「PayPay」をご利用いただけるよう
キャッシュレス決済業界最安水準(注15)に設定しました。なお、この決済システム利用料は、「PayPayクー
ポン」の発行など販売活動のデジタル化などをサポートする加盟店向けのサービス「PayPayマイストア ライ
トプラン」への契約状況に応じて変動します(注16)。あわせて、最大6カ月間「PayPay」で決済された決済
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額の3%を後日現金で振り込む「3%振り込みますキャンペーン」や、「PayPayマイストア ライトプラン」
の加入を促進する施策として、その月額利用料の最大2カ月分が無料になるトライアルキャンペーンも実施
し、 加盟店との関係強化を図っています。
また、2021年12月より、当社の子会社であるZホールディングス㈱、Zフィナンシャル㈱およびPayPay保険
サービス㈱とPayPay㈱は、「PayPay」のアプリ内から「PayPayほけん」に簡単に加入できる取り組みを開始
しました。「PayPay」から加入できる保険商品は、半日単位から手頃な保険料で簡単に加入できるとともに
「PayPay残高」で支払いができ、保険料の支払額に対してPayPayボーナスが付与されます。これからも、
PayPay保険サービス㈱は、高品質な保険商品と使いやすいサービスを提供していきます。
最先端の映像技術を活用した「バーチャル広告サービス」導入
2021年11月より、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグが開催する
「B.LEAGUE 2021-22シーズン」の一部の試合のインターネット中継に、最先端の映像技術を駆使した当社の
「バーチャル広告サービス」が導入され、運用を開始しました。
「バーチャル広告サービス」は、スポーツの試合などのインターネット中継の映像に、デジタル広告を挿
入して動画配信サービス事業者へ配信し、スマートフォンなどで視聴するユーザーに広告を表示するサービ
スです。広告が選手やボールに重ならないように映像処理を施すことで、中継映像の視聴体験を損なわない
広告が実現し、数分間ごとに広告を入れ替えるなどの柔軟な運用が可能となりました。
当社は、引き続き他のスポーツの試合中継やスポーツ以外の分野での「バーチャル広告サービス」の利用
促進に向けて、CG(コンピューターグラフィックス)の合成技術を活用したより高度でクリエーティブな広告
表現や、動画配信サービスの配信先エリアや視聴者の属性に合わせた最適な広告掲出を実現し、サービスの
拡充に取り組んでいきます。
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(注1) AIとは、Artificial Intelligenceの略称で、人工知能のことです。
(注2) SDGsとマテリアリティ(重要課題)の詳細については、当社ホームページをご参照ください。
https://www.softbank.jp/corp/sustainability/materiality/
(注3) 電力の他、事業で使用する重油やガスなどの使用に伴う排出を含みます。
(注4) SBTi(Science Based Targets initiative)は、国連グローバル・コンパクト、CDP(旧カーボン・ディスク
ロージャー・プロジェクト)、WRI(世界資源研究所)およびWWF(世界自然保護基金)が共同で設立した国際的な
気候変動イニシアチブで、世界の各企業・団体の排出削減目標が、パリ協定における「世界の気温上昇を産業
革命前より2度を十分に下回る水準に抑え、また1.5度に抑える努力を追求すること」という目標に準拠して
いるかどうかを審査し、認定する機関です。
(注5) サステナビリティボンドとは、環境および社会課題の解決に資するプロジェクトに資金使途を限定した債券
のことです。なお、当社初のサステナビリティボンドとして、2022年1月27日に無担保社債を300億円発行し
ました。
(注6) サステナビリティボンド・フレームワークは、独立した外部機関である㈱日本格付研究所から、グリーンボ
ンド原則、サステナビリティボンドガイドラインなどの各種原則等との適合性に関するセカンド・パーティ・
オピニオンを取得しています。
(注7) 「トクするサポート+(2021年9月24日以降加入者向け)」は、2021年11月17日から「新トクするサポート」
に名称を変更しています。
(注8) 「LINE MUSIC」は、LINE MUSIC㈱が提供する音楽ストリーミングサービスです。
(注9) デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、企業が、データとデジタル技術を活用して、組織、プロセ
ス、業務等を変革していくことです。
(注10) ノンスタンドアローン方式とは、従来の4Gのコア設備を流用し5Gの基地局と組み合わせたシステム構成によ
る5Gサービスです。スタンドアローン方式とは、新たな5G専用のコア設備と5Gの基地局を組み合わせた最先
端の技術を用いた5Gサービスです。
(注11) 2021年10月19日時点の当社調べの情報です。
(注12) OTTとは、Over The Topの略称で、インターネットにおいて、音声、動画コンテンツなどを提供するサービス
や通信事業者以外の企業のことです。
(注13) 2021年8月時点の「LINE」アプリ内のニュースページ(ニュースタブなど)および「LINE NEWS」アプリ、
「LINE NEWS」WEBページにおける月間ユニークブラウザー数の合計です。
(注14) LINEギフトの出品規定により、一部対象外となる商品があります。
(注15) クレジットカード会社の手数料は、一般社団法人キャッシュレス推進協議会にて公表された主要31事業者の
標準手数料率(2020年7月1日現在)を参考にして比較しています。スマートフォン決済会社の手数料は、各
社ホームページ(2021年8月2日現在)を参考にして比較しています。(いずれもPayPay㈱調べ)
(注16) 決済システム利用料は、「PayPayマイストア ライトプラン」に加入の場合は1.60%(税別)、未加入の場合は
1.98%(税別)になります。なお、「PayPayマイストア ライトプラン」の月額利用料は、1店舗当たり1,980
円(税別)です。
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ⅱ.連結経営成績の概況
(単位:億円)
12月31日に終了した9カ月間
2020年 2021年 増減 増減率
売上高 38,070 41,738 3,668 9.6%
営業利益 8,416 8,212 △204 △2.4%
税引前利益 7,462 7,273 △189 △2.5%
法人所得税 △2,607 △2,499 108 △4.1%
純利益 4,855 4,774 △81 △1.7%
親会社の所有者 4,338 4,208 △129 △3.0%
非支配持分 517 566 49 9.4%
調整後EBITDA(注) 13,832 13,846 14 0.1%
(注) 調整後EBITDAの算定方法は「(4) <財務指標に関する説明>IFRSに基づかない指標」をご参照ください。
また、 当第3四半期連結累計期間より 、調整後EBITDAの定義を見直し、株式報酬費用を加味することにしまし
た。これに伴い、前年同期の数値を修正再表示しています。
当第3四半期連結累計期間の連結経営成績の概況は、以下の通りです。
(ⅰ) 売上高
当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期比 3,668億円 ( 9.6%)増 の 41,738億円 となりました。ヤ
フー・LINE事業はLINE㈱の子会社化に伴う増加などにより 2,863億円 、コンシューマ事業は物販等売上の増加
などにより 641億円 、法人事業はデジタル化に伴うソリューション需要の増加などにより 212億円 、それぞれ増
収となりました。一方で、流通事業は、サブスクリプションサービスが堅調に増加しているものの、前年同期
における行政の大型プロジェクト向けの売上高が剥落したことにより 181億円 の減収となりました。
(ⅱ) 営業利益
当第3四半期連結累計期間の営業利益は、前年同期比 204億円 ( 2.4%)減 の 8,212億円 となりました。LINE㈱
の子会社化に伴う増加を含めヤフー・LINE事業では 343億円 、法人事業では 121億円 の増益となりました。一
方、コンシューマ事業では 「SoftBank」ブランドから「Y!mobile」ブランド・「LINEMO」ブランドへの移行や
新料金プラン導入の影響、前年同期において一過性の増収要因として半額サポートに係る契約負債の取り崩し
110億円があったことなどにより 564億円 、流通事業では 13億円 の減益となりました。
(ⅲ) 純利益
当第3四半期連結累計期間の純利益は、前年同期比 81億円 ( 1.7%)減 の 4,774億円 となりました。これは、投
資有価証券の評価益の計上などにより金融収益が 183億円 増加したことや、前年同期に認識していた投資有価
証券の評価損が減少したことなどにより金融費用が 113億円 減少した一方で、営業利益が減少したことや持分
法による投資損失が 171億円 増加したこと、㈱出前館株式の減損処理を主因とする持分法による投資の減損損
失が 129億円 増加したことによるものです。
(ⅳ) 親会社の所有者に帰属する純利益
当第3四半期連結累計期間の親会社の所有者に帰属する純利益は、前年同期比 129億円 ( 3.0%)減 の 4,208億
円 となりました。
(ⅴ) 調整後EBITDA
当第3四半期連結累計期間の調整後EBITDAは、前年同期比 14億円 ( 0.1%)増 の 13,846億円 となりました。こ
れは主として、営業利益が減少した一方で、 Zホールディングス㈱とLINE㈱との経営統合に伴い減価償却費及
び償却費が増加し、また、同統合に関連してZホールディングス㈱が発行したストック・オプションに関する
株式報酬費用が増加したことによるものです。 当社グループは、非現金取引の影響を除いた調整後EBITDAを、
当社グループの業績を評価するために有用かつ必要な指標であると考えています。
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ⅲ.主要事業データ
モバイルサービス
コンシューマ事業と法人事業において営んでいるモバイル契約の合計です。モバイルサービスの各事業
データには、「SoftBank」ブランド、「Y!mobile」ブランド、「LINEモバイル」ブランド、「LINEMO」ブ
ランドが含まれます。
(単位:千件)
累計契約数 2021年3月31日 2021年12月31日 増減
合計 47,285 48,707 1,422
主要回線(注) 37,910 38,171 261
うち、スマートフォン 25,926 26,892 966
通信モジュール等 8,714 10,116 1,402
PHS 660 420 △240
(単位:千件)
12月31日に終了した9カ月間
純増契約数 2020年 2021年 増減
主要回線(注) 999 261 △738
うち、スマートフォン 1,276 966 △309
12月31日に終了した3カ月間
解約率・総合ARPU 2020年 2021年 増減
主要回線(注) 解約率 0.96% 0.96% +0.00ポイント
総合ARPU(円) 4,300 4,050 △250
割引前ARPU(円) 4,710 4,360 △360
割引ARPU(円) △420 △310 110
スマートフォン 解約率 0.68% 0.88% +0.20ポイント
(注) 主要回線の契約数に、2017年7月よりサービス開始した「おうちのでんわ」の契約数を含めて開示しています。
ARPUおよび解約率は、同サービスを除いて算出・開示しています。
ブロードバンドサービス
コンシューマ事業において提供している、家庭向けの高速インターネット接続サービスです。
(単位:千件)
累計契約数 2021年3月31日 2021年12月31日 増減
合計 8,139 8,268 129
SoftBank 光
6,916 7,220 303
Yahoo! BB 光 with フレッツ
692 639 △53
Yahoo! BB ADSL
530 409 △121
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<主要事業データの定義および算出方法>
モバイルサービス
主要回線:スマートフォン、従来型携帯電話、タブレット、モバイルデータ通信端末、「おうちのでん
わ」など
* 「LINEモバイル」は、2021年3月31日をもって、新規受付を終了しました。
* 「スマホファミリー割」適用のスマートフォンおよび「データカードにねん得割」適用のモバイ
ルデータ通信端末は「通信モジュール等」に含まれます。
通信モジュール等:通信モジュール、みまもりケータイ、プリペイド式携帯電話など
* PHS回線を利用した通信モジュールは、「PHS」に含まれます。
解約率:月間平均解約率(小数点第3位を四捨五入して開示)
(算出方法)
解約率=解約数÷稼働契約数
* 解約数:当該期間における解約総数。携帯電話番号ポータビリティー(MNP)制度を利用して
「SoftBank」、「Y!mobile」、「LINEモバイル」、「LINEMO」の間で乗り換えが行われ
る際の解約は含まれません。
* 解約率(スマートフォン):主要回線のうち、スマートフォンの解約率です。
ARPU(Average Revenue Per User):1契約当たりの月間平均収入(10円未満を四捨五入して開示)
(算出方法)
総合ARPU=(データ関連収入 + 基本料・音声関連収入 + 端末保証サービス収入、コンテンツ関連
収入、広告収入など)÷ 稼働契約数
* データ関連収入:パケット通信料・定額料、インターネット接続基本料など
* 基本料・音声関連収入:基本使用料、通話料、着信料収入など
* 稼働契約数:当該期間の各月稼働契約数 ((月初累計契約数 + 月末累計契約数) ÷ 2)の合計値
割引ARPU=月月割ARPU+固定セット割ARPU(「おうち割 光セット」、「光おトク割」など)
* ポイント等や「半額サポート」に係る通信サービス売上控除額は、ARPUの算定には含まれませ
ん。
* 「半額サポート」とは、対象スマートフォンを48カ月の分割払い(48回割賦)で購入し、25カ月目
以降に利用端末と引き換えに指定の端末に機種変更すると、その時点で残っている分割支払金の
支払いが不要となるプログラムです。なお、「半額サポート」は2019年9月12日をもって、新規
受付を終了しました。
ブロードバンドサービス
「SoftBank 光」:東日本電信電話㈱(以下「NTT東日本」)および西日本電信電話㈱(以下「NTT西日本」)の
光アクセス回線の卸売りを利用した光回線サービスとISP(Internet Service Provider)
サービスを統合したサービス
(累計契約数) NTT東日本およびNTT西日本の局舎において光回線の接続工事が完了して
いる回線数です。「SoftBank Air」契約数を含みます。
「Yahoo! BB 光 with フレッツ」:NTT東日本およびNTT西日本の光アクセス回線「フレッツ光シリーズ」
とセットで提供するISPサービス
(累計契約数) NTT東日本およびNTT西日本の局舎において光回線の接続工事が完了し、
サービスを提供しているユーザー数です。
「Yahoo! BB ADSL」:ADSL回線サービスとISPサービスを統合したサービス
(累計契約数) NTT東日本およびNTT西日本の局舎において、ADSL回線の接続工事が完了
している回線数です。
なお、「ⅲ.主要事業データ」の「増減」の算定に際し、四捨五入前の数値をもとに算定しているた
め、「ⅲ.主要事業データ」記載の四捨五入後の数値の増減とは一致しないことがあります。
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(b) セグメント情報に記載された区分ごとの状況
ⅰ.コンシューマ事業
<事業概要>
コンシューマ事業では、主として国内の個人のお客さまに対し、モバイルサービス、ブロードバンドサー
ビスおよび「おうちでんき」などの電力サービスを提供しています。また、携帯端末メーカーから携帯端末
を仕入れ、ソフトバンクショップ等を運営する代理店または個人のお客さまに対して販売しています。
<業績全般>
(単位:億円)
12月31日に終了した9カ月間
2020年 2021年 増減 増減率
売上高 20,443 21,084 641 3.1%
セグメント利益 5,751 5,187 △564 △9.8%
減価償却費及び償却費 3,170 3,153 △17 △0.5%
売上高の内訳
(単位:億円)
12月31日に終了した9カ月間
2020年 2021年 増減 増減率
サービス売上 16,398 16,397 △1 △0.0%
モバイル 12,666 12,118 △548 △4.3%
ブロードバンド 2,970 3,043 73 2.4%
でんき 762 1,236 475 62.3%
物販等売上 4,045 4,687 642 15.9%
売上高合計 20,443 21,084 641 3.1%
コンシューマ事業の売上高は、前年同期比 641億円 ( 3.1%)増 の 21,084億円 となりました。そのうち、サー
ビス売上は前年同期比 1億円 ( 0.0%)減少 し 16,397億円 となり、物販等売上は前年同期比 642億円 ( 15.9%)増
加 し 4,687億円 となりました。
サービス売上のうち、モバイルは前年同期比 548億円 ( 4.3%)減少 しました。スマートフォン契約数が「Y!
mobile」ブランドを中心に伸びた一方で、通信料の値下げによる平均単価の減少や前年同期における一過性
の増収要因として半額サポートに係る契約負債の取り崩し110億円があったことなどによるものです。通信料
の値下げによる平均単価の減少は、主に「SoftBank」ブランドから「Y!mobile」ブランド・「LINEMO」ブラ
ンドへの移行が増加したことおよび「SoftBank」ブランド・「Y!mobile」ブランドにおける新料金プラン導
入の影響によるものです。
ブロードバンドは前年同期比 73億円 ( 2.4%)増加 しました。これは、光回線サービス「SoftBank 光」契約
数の増加によるものです。また、でんきは、前年同期比 475億円 ( 62.3%)増加 しました。これは卸電力市場で
の販売量の増加により売上が増加したことに加え、「おうちでんき」契約数の増加によるものです。
物販等売上の増加は、主として、高価格端末の構成比が上昇したことに伴い端末の販売単価が増加したこ
と、および前第1四半期連結累計期間において新型コロナウイルス感染症拡大の影響により落ち込んでいた
端末販売が当期は回復したことによるものです。
営業費用(売上原価と販売費及び一般管理費)およびその他の営業損益(その他の営業収益とその他の営業費
用)の合計は 15,897億円 となり、前年同期比で 1,204億円 ( 8.2%)増加 しました。これは主として、 上述の高価
格端末の構成比上昇による 単価の増加に伴い商品原価が増加したこと、 「おうちでんき」サービスに係る仕
入原価が増加したこと、端末販売の増加に伴い販売関連費用が増加したことおよび「SoftBank 光」の契約数
増加による通信設備使用料の増加などによるものです。
上記の結果、セグメント利益は、前年同期比 564億円 ( 9.8%)減 の 5,187億円 となりました。
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ⅱ.法人事業
<事業概要>
法人事業では、法人のお客さまに対し、モバイル回線提供や携帯端末レンタルなどのモバイルサービス、
固定電話やデータ通信などの固定通信サービス、データセンター、クラウド、セキュリティ、グローバル、
AI、IoT、デジタルマーケティング等のソリューション等サービスなど、多様な法人向けソリューションを提
供しています。
<業績全般>
(単位:億円)
12月31日に終了した9カ月間
2020年 2021年 増減 増減率
売上高 5,078 5,289 212 4.2%
セグメント利益 931 1,052 121 13.0%
減価償却費及び償却費 1,199 1,191 △8 △0.7%
売上高の内訳
(単位:億円)
12月31日に終了した9カ月間
2020年 2021年 増減 増減率
モバイル 2,270 2,331 60 2.7%
固定 1,420 1,404 △16 △1.1%
ソリューション等 1,387 1,555 167 12.1%
売上高合計 5,078 5,289 212 4.2%
法人事業の売上高は、前年同期比 212億円 ( 4.2%)増 の 5,289億円 となりました。そのうち、モバイルは前年
同期比 60億円 ( 2.7%)増 の 2,331億円 、固定は前年同期比 16億円 ( 1.1%)減 の 1,404億円 、ソリューション等は
前年同期比 167億円 ( 12.1%)増 の 1,555億円 となりました。
モバイル売上の増加は、主として、 テレワークなどによる需要の高まりに伴い スマートフォン契約数が増
加したことによるものです。
固定売上の減少は、主として、電話サービスの契約数の減少によるものです。
ソリューション等売上の増加は、新型コロナウイルス感染症拡大を契機とした企業のデジタル化需要をと
らえ、クラウドサービス、デジタルマーケティングの広告サービス、セキュリティソリューションの売上が
増加したことなどによるものです。
営業費用(売上原価と販売費及び一般管理費)およびその他の営業損益(その他の営業収益とその他の営業費
用)の合計は 4,237億円 となり、前年同期比で 91億円 ( 2.2%)増加 しました。これは主として、上記ソリュー
ション等の売上の増加に伴い原価が増加したことによるものです。
上記の結果、セグメント利益は、前年同期比 121億円 ( 13.0%)増 の 1,052億円 となりました。
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ⅲ.流通事業
<事業概要>
流通事業は、変化する市場環境を迅速にとらえた最先端のプロダクトやサービスを提供しています。法人
のお客さま向けには、クラウドサービス、AIを含めた先進テクノロジーを活用した商材を提供しています。
個人のお客さま向けには、メーカーあるいはディストリビューターとして、ソフトウエアやモバイルアクセ
サリー、IoTプロダクト等、多岐にわたる商品の企画・提供を行っています。
<業績全般>
(単位:億円)
12月31日に終了した9カ月間
2020年 2021年 増減 増減率
売上高 3,798 3,617 △181 △4.8%
セグメント利益 196 183 △13 △6.8%
減価償却費及び償却費 27 28 1 2.5%
流通事業の売上高は、前年同期比 181億円 ( 4.8%)減 の 3,617億円 となりました。 これは主として、注力して
いるクラウド、SaaSなどのサブスクリプションサービスが堅調に伸びた一方で、前年同期における行政の大
型プロジェクト向けの売上高が剥落したことによるものです。
営業費用(売上原価と販売費及び一般管理費)およびその他の営業損益(その他の営業収益とその他の営業費
用)の合計は 3,434億円 となり、前年同期比で 167億円 ( 4.6%)減少 しました。これは主として、 上記売上高の
減少に伴い商品原価が減少したことによるものです。
上記の結果、セグメント利益は、前年同期比 13億円 ( 6.8%)減 の 183億円 となりました。
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ⅳ.ヤフー・LINE事業
<事業概要>
ヤフー・LINE事業は、メディア、コマース、決済金融を中心としたサービスを展開し、オンラインからオ
フラインまで一気通貫でサービスを提供しています。メディア領域においては、インターネット上や
「LINE」での広告関連サービス、コマース領域においては「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」
「ZOZOTOWN」などのeコマースサービスや「ヤフオク!」などのリユースサービス、戦略領域においては、メ
ディア・コマースに次ぐ新たな収益の柱となるよう取り組んでいるFinTech(注)を中心とした決済、金融サー
ビス等の提供を行っています。
なお、2021年3月に Zホールディングス㈱とLINE㈱の経営統合が完了し、 LINE㈱を子会社化したことに伴
い、2021年6月30日に終了した3カ月間より報告セグメントの名称を「ヤフー」から「ヤフー・LINE」に変
更しています。
(注) FinTechとは、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた造語で、金融サービスと情報通信技
術を結び付けた様々な革新的なサービスのことを意味します。
<業績全般>
(単位:億円)
12月31日に終了した9カ月間
2020年 2021年 増減 増減率
売上高 8,738 11,601 2,863 32.8%
セグメント利益 1,422 1,765 343 24.1%
減価償却費及び償却費 744 993 250 33.6%
売上高の内訳
(単位:億円)
12月31日に終了した9カ月間
2020年 2021年 増減 増減率
メディア 2,488 4,656 2,169 87.2%
コマース 5,545 6,009 464 8.4%
戦略 630 828 198 31.5%
その他 75 107 32 42.3%
売上高合計 8,738 11,601 2,863 32.8%
(注) Zホールディングス㈱は、2021年3月のLINE㈱との経営統合に伴い、 当第3四半期連結累計期間において事
業の管理区分を変更しました。これに伴い、売上高の内訳に「戦略」を追加するとともに、一部のサービス
および子会社について内訳を変更しています。また、これに合わせて、前年同期の売上高の内訳を修正再表
示しています。
ヤフー・LINE事業の売上高は、前年同期比 2,863億円 ( 32.8%)増 の 11,601億円 となりました。そのうち、メ
ディアは前年同期比 2,169億円 ( 87.2%)増 の 4,656億円 、コマースは前年同期比 464億円 ( 8.4%)増 の 6,009億
円 、戦略は前年同期比 198億円 ( 31.5%)増 の 828億円 、その他は前年同期比 32億円 ( 42.3%)増 の 107億円 となり
ました。
メディア売上の増加は、主として、LINE㈱を子会社化したことに加え、広告の需要回復、プロダクト改善
施策等によるものです。
コマース売上の増加は、主として、LINE㈱を子会社化したことに加え、 ZOZOグループ(㈱ZOZOおよび子会
社)や アスクルグループ(アスクル㈱および子会社)の売上が増加したことによるものです。
戦略売上の増加は、主として、LINE㈱を子会社化したことに加え、FinTech領域の売上が増加したことによ
るものです。
営業費用(売上原価と販売費及び一般管理費)およびその他の営業損益(その他の営業収益とその他の営業費
用)の合計は 9,836億円 となり、前年同期比で 2,520億円 ( 34.4%)増加 しました。これは主として、LINE㈱の子
会社化に伴う費用の増加や、ヤフー㈱における販売促進費の増加によるものです。
上記の結果、セグメント利益は前年同期比 343億円 ( 24.1%)増 の 1,765億円 となりました。
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(2) 連結財政状態の状況
(単位:億円)
2021年 2021年
増減 増減率
3月31日 12月31日
流動資産 40,338 41,933 1,595 4.0%
非流動資産 81,739 85,036 3,297 4.0%
資産合計 122,077 126,969 4,892 4.0%
流動負債 52,936 52,603 △334 △0.6%
非流動負債 41,770 46,339 4,569 10.9%
負債合計 94,706 98,942 4,236 4.5%
資本合計 27,371 28,028 657 2.4%
(注) 上記表 内の2021年3月31日時点の数値は、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定に伴い遡及修正していま
す。詳細は「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5.企業結合 LINE㈱
の取得およびLINEグループとZホールディングス㈱の経営統合」をご参照ください。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末から 4,892億円 ( 4.0%)増加 し、 126,969億円 とな
りました。これは主として、 ヤフー㈱の商標権取得などに伴う無形資産の増加 1,537億円 、投資有価証券の増加
1,468億円 、 現金及び現金同等物の増加 783億円 があったことによるものです。現金及び現金同等物の増加は、
LINE㈱(現Aホールディングス㈱)(注)株式の併合による単元未満株式買い取りに係る未払金の支払いにより減少し
た一方で、銀行事業の預金の増加や、コマーシャル・ペーパー発行により増加したことなどによるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末から 4,236億円 ( 4.5%)増加 し、 98,942億円 とな
りました。これは主として 、有利子負債の増加4,758億円、銀行事業の預金の増加 2,206億円 があった一方で、 営
業債務及びその他の債務の減少 1,718億円 、 法人所得税の中間納付により未払法人所得税の減少 1,250億円 があっ
たことに よるものです。 有利子負債の増加は、主として、当社が1,800億円、Zホールディングス㈱が1,000億円の
無担保社債をそれぞれ発行したことや、当社において事業資金を目的とした借入金2,000億円を調達したこと、子
会社においてコマーシャル・ペーパーを発行したことによるものです。営業債務及びその他の債務の減少は、主
として、LINE㈱(現Aホールディングス㈱)株式の併合による単元未満株式買い取りに係る未払金の支払いによるも
のです。
(資本)
当第3四半期連結会計期間末の資本合計は、前連結会計年度末から 657億円 ( 2.4%)増加 し、 28,028億円 となり
ました。これは主として、当第3四半期連結累計期間の純利益の計上による増加 4,774 億円、剰余金の配当による
減少 4,379 億円があったことによるものです。
(注) 汐留Zホールディングス合同会社との吸収合併における存続会社であるLINE㈱を指します。詳細は「第4
経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 要約四半期連結財務諸表注記 5.企業結合 LINE㈱の取得および
LINEグループとZホールディングス㈱の経営統合」をご参照ください。
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(3) 連結キャッシュ・フローの状況
(単位:億円)
12月31日に終了した9カ月間
2020年 2021年 増減
営業活動によるキャッシュ・フロー 10,390 10,294 △95
投資活動によるキャッシュ・フロー △5,389 △8,676 △3,287
財務活動によるキャッシュ・フロー 479 △876 △1,355
現金及び現金同等物の期末残高 16,914 16,632 △282
フリー・キャッシュ・フロー(注1) 5,001 1,618 △3,383
割賦債権の流動化による影響(注1) 306 743 437
調整後フリー・キャッシュ・フロー(注1) 5,307 2,361 △2,945
調整後フリー・キャッシュ・フロー(Zホールディングスグルー
4,854 3,979 △875
プ、その他除く)(注2)
設備投資(検収ベース、Zホールディングスグループ含む) 4,759 4,484 △275
設備投資(検収ベース、Zホールディングスグループ除く)(注3) 2,606 2,799 193
(注1) フリー・キャッシュ・フロー、割賦債権の流動化による影響、調整後フリー・キャッシュ・フローの算定方法
は、「(4) <財務指標に関する説明>IFRSに基づかない指標」をご参照ください。
(注2) Aホールディングス㈱およびZホールディングスグループのフリー・キャッシュ・フロー、役員への貸付などを
除き、Aホールディングス㈱およびZホールディングス㈱からの受取配当を含みます。
(注3) 設備投資(検収ベース、Zホールディングスグループ除く)には、Zホールディングスグループの設備投資、レン
タル端末への投資額、他事業者との共用設備投資(他事業者負担額)およびIFRS第16号適用による影響は除きま
す。
a.営業活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、 10,294億円の収入 となりました。前年同
期比では 95億円 収入が減少しており、これは主として、営業債権及びその他の債権の増加に伴う支出が減少した
ものの、銀行事業の預金に係る収入の減少と貸付に係る支出が増加したこと、 また、前期においてZホールディン
グスグループ会社間の配当に係る法人所得税の還付額が当期においてはなかったことによるものです。
b.投資活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、 8,676億円の支出 となりました。前年同期
比では 3,287億円支出が増加 しましたが、これは主として、 ヤフー㈱が締結したライセンス契約に伴い商標権など
を1,785億円で取得したことによる有形固定資産及び無形資産の取得による支出があったことや、LINE㈱(現Aホー
ルディングス㈱)株式の併合による単元未満株式買い取り1,152億円など に伴う 投資の取得による支出があったこ
とによるものです。
c.財務活動によるキャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、 876億円の支出 となりました。これは、当
社が1,800億円およびZホールディングス㈱が1,000億円発行した無担保社債、 当社における事業資金を目的とした
借入金2,000億円の調達 や子会社でのコマーシャル・ペーパーの発行などによる収入が17,394億円あった一方で、
長期借入金の約定弁済や配当金支払などの支出が18,271億円あったことによるものです。
d.現金及び現金同等物の期末残高
a.~c.の結果、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前年同期比 282億円減 の
16,632億円 となりました。
e.調整後フリー・キャッシュ・フロー
当第3四半期連結累計期間の調整後フリー・キャッシュ・フローは、 2,361億円の収入 となりました。前年同期
比では 2,945億円減少 しましたが、 これは上記の通り、営業活動によるキャッシュ・フローの収入の減少、投資活
動によるキャッシュ・フローの支出の増加、および割賦債権の流動化の影響によるものです。
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f. 設備投資
当第3四半期連結累計期間の設備投資(検収ベース、Zホールディングスグループ含む)は、前年同期比 275億円
減 の 4,484億円 となりました。 これは主として、5G設備への投資およびLINE㈱を子会社化したことによる増加が
あった一方で、前年同期における竹芝新本社の新規賃貸借契約に伴う使用権資産増加の影響がなくなったことに
よるものです。
(4) <財務指標に関する説明>IFRSに基づかない指標
当社グループは、IFRSで定義されていないか、IFRSに基づき認識されない財務指標を使用しています。経営者
は、当社グループの業績に対する理解を高め、現在の業績を評価する上での重要な指標として用いることを目的と
して、当該指標を使用しています。当該指標はIFRSでは定義されていないため、他社において当社グループとは異
なる計算方法または異なる目的で用いられる可能性があります。そのため、比較可能性を担保する観点から、その
有用性を制限しています。
a.調整後EBITDA
調整後EBITDAは、営業利益に「減価償却費及び償却費(固定資産除却損を含む)」、「株式報酬費用」および
通常の事業活動では発生しない費用・収益である「その他の調整項目」を加減算したものです。「株式報酬費
用」については、金額的重要性が増したため、2021年6月30日に終了した3カ月間より、調整後EBITDAの定義を
見直し加算することにしました。「その他の調整項目」には、要約四半期連結損益計算書に記載されている「そ
の他の営業収益」および「その他の営業費用」が含まれています。
当社グループは、非現金取引の影響を除いた業績評価のための指標として調整後EBITDAを使用しています。調
整後EBITDAは、当社グループの業績をより適切に評価するために有用かつ必要な指標であると考えています。
営業利益と調整後EBITDAの調整は、以下の通りです。
(単位:億円)
2020年12月31日に 2021年12月31日に
終了した9カ月間 終了した9カ月間
営業利益 8,416 8,212
(加算)減価償却費及び償却費(注1) 5,390 5,525
(加算)株式報酬費用(注2) 26 132
(加算(△は減算))その他の調整項目 - △23
調整後EBITDA(注2) 13,832 13,846
(注1) 上表の「減価償却費及び償却費」には、「第4 経理の状況 1 要約四半期連結財務諸表 (4) 要約四半期
連結キャッシュ・フロー計算書」に記載されている減価償却費及び償却費(2020年12月31日に終了した9カ月
間 5,188億円 2021年12月31日に終了した9カ月間 5,427億円 )に加えて、同計算書に記載されている固定資産
除却損(2020年12月31日に終了した9カ月間 203億円 2021年12月31日に終了した9カ月間 97億円 )が含まれて
います。
(注2) 2021年6月30日に終了した3カ月間より調整後EBITDAの定義を見直し、株式報酬費用を加味しています。これ
に伴い、2020年12月31日に終了した9カ月間の数値を修正しています。
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b.営業利益マージンおよび調整後EBITDAマージン
営業利益マージンは営業利益を売上高で除して計算しています。調整後EBITDAマージンは上記a.の調整後
EBITDAを売上高で除して計算しています。
当社グループは、以下の業績指標を使用しています。
(a) 営業利益マージン
当社グループは、営業利益に対する影響を管理する指標として営業利益マージンを使用しています。
(b) 調整後EBITDAマージン
調整後EBITDAは上記の営業利益から減価償却費及び償却費(固定資産除却損を含む)、株式報酬費用および
「その他の調整項目」を加減算して算出されており、調整後EBITDAマージンは本業の経常的な収益性を理解す
るのに適した指標であると考えます。
当社グループは、上記指標が、当社グループの業績評価をより適切に行うために有用かつ必要な指標である
と考えています。
営業利益マージンおよび調整後EBITDAマージンの算定方法は以下の通りです。
(単位:億円)
2020年12月31日に 2021年12月31日に
終了した9カ月間 終了した9カ月間
売上高 38,070 41,738
営業利益 8,416 8,212
営業利益マージン 22.1% 19.7%
調整後EBITDA(注) 13,832 13,846
調整後EBITDAマージン(注) 36.3% 33.2%
(注) 2021年6月30日に終了した3 カ月間より調整後EBITDAの定義を見直し、株式報酬費用を加味しています。これ
に伴い、2020年12月31日に終了した9カ月間の数値を修正しています。
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c.フリー・キャッシュ・フローおよび調整後フリー・キャッシュ・フロー
フリー・キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローに投資活動によるキャッシュ・フローを
加算して計算される指標です。
調整後フリー・キャッシュ・フローは、フリー・キャッシュ・フローから端末の割賦債権流動化による資金調
達額を加算し、当該返済額を減算して計算される指標です。当社グループは、調整後フリー・キャッシュ・フ
ローが、当社グループの実質的な資金創出能力を示し、債務返済能力や事業への追加投資能力の評価を行うため
に有用な指標であると考えています。
財務活動によるキャッシュ・フローには、割賦債権の流動化による資金調達額および返済額が含まれていま
す。当社グループでは、割賦債権は営業活動の中で発生するものであることから、当該債権の流動化による
キャッシュ・フローを、営業活動によるキャッシュ・フローに加減算したものが、当社グループの経常的な資金
創出能力をより適切に表すと考えています。したがって、割賦債権流動化の資金調達額および返済額をフリー・
キャッシュ・フローの調整項目として加減算することにより、調整後フリー・キャッシュ・フローを計算してい
ます。
フリー・キャッシュ・フローと調整後フリー・キャッシュ・フローの調整項目および調整額は以下の通りです。
(単位:億円)
2020年12月31日に 2021年12月31日に
終了した9カ月間 終了した9カ月間
営業活動によるキャッシュ・フロー 10,390 10,294
投資活動によるキャッシュ・フロー(設備支出)(注1) △3,638 △5,885
投資活動によるキャッシュ・フロー(設備支出以外)(注2) △1,751 △2,791
フリー・キャッシュ・フロー 5,001 1,618
割賦債権流動化取引:調達額(注3) 3,025 3,629
割賦債権流動化取引:返済額(注3) △2,718 △2,885
割賦債権の流動化による影響 306 743
調整後フリー・キャッシュ・フロー 5,307 2,361
(注1) 投資活動によるキャッシュ・フロー(設備支出)に関連するキャッシュ・フローは、要約四半期連結キャッ
シュ・フロー計算書に含まれる投資活動によるキャッシュ・フローの「有形固定資産及び無形資産の取得に
よる支出」および「有形固定資産及び無形資産の売却による収入」の純額です。
(注2) 投資活動によるキャッシュ・フロー(設備支出以外)に関連するキャッシュ・フローは、要約四半期連結
キャッシュ・フロー計算書に含まれる投資活動によるキャッシュ・フローの「投資の取得による支出」、
「投資の売却または償還による収入」、「銀行事業の有価証券の取得による支出」、「銀行事業の有価証券
の売却または償還による収入」、「子会社の支配獲得による収支(△は支出)」および「その他」の純額で
す。
(注3) 割賦債権流動化取引:調達額および割賦債権流動化取引:返済額に関連するキャッシュ・フローは、主とし
て要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書に含まれる財務活動によるキャッシュ・フローの「短期有利子
負債の純増減額(△は減少額)」、「有利子負債の収入」および「有利子負債の支出」に含まれています。な
お、割賦債権流動化取引のうち、短期間で調達および返済を行う取引については純額表示しています。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、新たに生じた経営方針、経営環境及び対処すべき課題等、有価証券報告書
に記載した経営方針、経営環境及び対処すべき課題等についての重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は 24,899百万円 です。
LINE㈱との経営統合により、主にAIやFintech等の研究開発費が増加しています。
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3 【経営上の重要な契約等】
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。
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第3 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 8,010,960,300
計 8,010,960,300
② 【発行済株式】
第3四半期会計期間末 提出日現在
上場金融商品取引所名
種類 現在発行数(株) 発行数(株) 又は登録認可金融商品 内容
取引業協会名
( 2021年12月31日 ) (2022年2月9日)
完全議決権株式であり
権利内容に何ら限定の
東京証券取引所
普通株式 4,787,145,170 4,787,145,170 ない当社における標準
(市場第一部)
となる株式です。単元
株式数は100株です。
計 4,787,145,170 4,787,145,170 ― ―
(注)1 発行済株式のうち、684,172,870株は、現物出資(株式 426,239,698,010円)によるものです。
なお、その内訳として、507,975,940株は、2018年3月31日付Wireless City Planning㈱株式の現物出資、
176,196,930株は、2018年4月1日付SBプレイヤーズ㈱、ソフトバンク・テクノロジー㈱(現SBテクノロジー
㈱)およびSBメディアホールディングス㈱等の株式の現物出資に係るものです。
2 提出日現在の発行数には、2022年2月1日からこの 四半期報告書提出日 までの新株予約権の行使により発行さ
れた株式数は、含まれていません。
(2) 【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本準備金 資本準備金
資本金増減額 資本金残高
年月日 総数増減数 総数残高 増減額 残高
(百万円) (百万円)
(株) (株) (百万円) (百万円)
2021年12月31日 ― 4,787,145,170 ― 204,309 ― 71,371
(5) 【大株主の状況】
当四半期会計期間は第3四半期会計期間であるため、記載事項はありません。
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(6) 【議決権の状況】
2021年12月31日現在の「議決権の状況」については、株主名簿の記載内容が確認できないため、記載することが
できないことから、直前の基準日(2021年9月30日)に基づく株主名簿による記載をしています。
① 【発行済株式】
2021年12月31日 現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 ― ― ―
議決権制限株式(自己株式等) ― ― ―
議決権制限株式(その他) ― ― ―
(自己保有株式)
完全議決権株式(自己株式等) 普通株式 ― ―
85,079,700
権利内容に何ら限定のない当社にお
普通株式
完全議決権株式(その他) 47,016,225 ける標準となる株式です。単元株式
4,701,622,500
数は100株です。
普通株式
単元未満株式 ― ―
442,970
発行済株式総数 4,787,145,170 ― ―
総株主の議決権 ― 47,016,225 ―
(注)「単元未満株式」の欄には、当社所有の自己株式33株が含まれています。
② 【自己株式等】
2021年12月31日 現在
発行済株式
自己名義 他人名義 所有株式数
所有者の氏名 総数に対する
所有者の住所 所有株式数 所有株式数 の合計
又は名称 所有株式数
(株) (株) (株)
の割合(%)
(自己保有株式) 東京都港区海岸一丁目7番
85,079,700 ― 85,079,700 1.78
ソフトバンク㈱ 1号
計 ― 85,079,700 ― 85,079,700 1.78
(注)当第3四半期会計期間末日(2021年12月31日)現在の自己株式数は82,529,533株(発行済株式総数に対する所有株式
数の割合は1.72%)となっています。
2 【役員の状況】
該当事項はありません。
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第4 【経理の状況】
1.要約四半期連結財務諸表の作成方法について
(1) 当社の要約四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(2007年
内閣府令第64号)第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しています。本書の要
約四半期連結財務諸表等の金額は、百万円未満を四捨五入して表示しています。
(2) 本要約四半期連結財務諸表において、会計期間は以下の通り表記しています。
前第3四半期連結会計期間 :2020年12月31日、
2020年12月31日に終了した3カ月間
前第3四半期連結累計期間 :2020年12月31日に終了した9カ月間
前連結会計年度 :2021年3月31日、
2021年3月31日に終了した1年間
当第3四半期連結会計期間 :2021年12月31日、
2021年12月31日に終了した3カ月間
当第3四半期連結累計期間 :2021年12月31日に終了した9カ月間
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、当第3四半期連結会計期間(2021年10月1日から2021
年12月31日まで)および当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日から2021年12月31日まで)に係る要約四半期連結財
務諸表について、有限責任監査法人トーマツによる四半期レビューを受けています。
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1 【要約四半期連結財務諸表】
(1) 【要約四半期連結財政状態計算書】
(単位:百万円)
2021年3月31日
2021年12月31日
注記
(注)
(資産の部)
流動資産
現金及び現金同等物 1,584,892 1,663,224
営業債権及びその他の債権 8 2,082,223 2,051,366
その他の金融資産 8 144,935 190,708
棚卸資産 119,411 144,010
102,384 144,035
その他の流動資産
流動資産合計
4,033,845 4,193,343
非流動資産
有形固定資産 1,248,901 1,438,198
使用権資産 1,081,559 869,929
のれん 1,254,727 1,256,321
無形資産 2,096,401 2,250,112
契約コスト 248,194 296,179
持分法で会計処理されている投資 239,754 240,749
投資有価証券 8 321,300 468,065
銀行事業の有価証券 8 392,260 332,542
その他の金融資産 8 1,129,858 1,197,915
繰延税金資産 55,224 50,942
105,697 102,640
その他の非流動資産
非流動資産合計 8,173,875 8,503,592
資産合計 12,207,720 12,696,935
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(単位:百万円)
2021年3月31日
2021年12月31日
注記
(注)
(負債及び資本の部)
流動負債
有利子負債 7,8 2,000,479 2,058,820
営業債務及びその他の債務 8 1,624,048 1,452,225
契約負債 107,633 98,816
銀行事業の預金 8 1,165,577 1,386,211
その他の金融負債 8 4,924 2,055
未払法人所得税 195,874 70,922
引当金 17,710 19,331
177,391 171,876
その他の流動負債
流動負債合計
5,293,636 5,260,256
非流動負債
有利子負債 7,8 3,692,113 4,109,616
その他の金融負債 8 33,966 30,107
引当金 106,093 103,513
繰延税金負債 297,926 334,322
46,874 56,356
その他の非流動負債
非流動負債合計 4,176,972 4,633,914
負債合計
9,470,608 9,894,170
資本
親会社の所有者に帰属する持分
資本金 204,309 204,309
資本剰余金 9 363,773 355,462
利益剰余金 1,066,228 1,072,944
自己株式 9 △ 134,218 △ 110,044
35,631 41,906
その他の包括利益累計額
親会社の所有者に帰属する持分合計
1,535,723 1,564,577
1,201,389 1,238,188
非支配持分
資本合計 2,737,112 2,802,765
負債及び資本合計 12,207,720 12,696,935
(注)「注記5.企業結合 LINE㈱の取得およびLINEグループとZホールディングス㈱の経営統合」に記載の通り、企業
結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、要約四半期連結財務諸表の遡及修正を行っています。
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(2) 【要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書】
【12月31日に終了した9カ月間】
a.【要約四半期連結損益計算書】
(単位:百万円)
2020年12月31日に 2021年12月31日に
注記
終了した9カ月間 終了した9カ月間
売上高 6,11
3,807,035 4,173,829
△ 1,927,911 △ 2,066,256
売上原価
売上総利益
1,879,124 2,107,573
販売費及び一般管理費 △ 1,037,541 △ 1,303,755
- 17,393
その他の営業収益 13
営業利益
841,583 821,211
持分法による投資損益 △ 26,093 △ 43,168
金融収益 4,268 22,589
金融費用 △ 61,327 △ 50,073
持分法による投資の売却損益 1,649 3,505
△ 13,879 △ 26,743
持分法による投資の減損損失
税引前利益
746,201 727,321
△ 260,703 △ 249,896
法人所得税
純利益(注) 485,498 477,425
純利益の帰属
親会社の所有者 433,770 420,834
51,728 56,591
非支配持分
485,498 477,425
親会社の所有者に帰属する1株当たり純利益
基本的1株当たり純利益(円) 12 91.47 89.60
希薄化後1株当たり純利益(円) 12 90.43 87.73
(注) 2020年12月31日に終了した9カ月間および2021年12月31日に終了した9カ月間のソフトバンク㈱およびその子会
社の純利益は、いずれも継続事業によるものです。
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b.【要約四半期連結包括利益計算書】
(単位:百万円)
2020年12月31日に 2021年12月31日に
注記
終了した9カ月間 終了した9カ月間
純利益
485,498 477,425
その他の包括利益(税引後)
純損益に振り替えられることのない項目
確定給付制度の再測定 - △ 834
FVTOCIの資本性金融資産の公正価値の変動 57,775 10,848
- 134
持分法適用会社のその他の包括利益に対する持分
純損益に振り替えられることのない項目合計
57,775 10,148
純損益に振り替えられる可能性のある項目
FVTOCIの負債性金融資産の公正価値の変動 898 80
キャッシュ・フロー・ヘッジ △ 284 1,573
在外営業活動体の為替換算差額 △ 936 6,895
1 2,687
持分法適用会社のその他の包括利益に対する持分
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計 △ 321 11,235
その他の包括利益(税引後)合計 57,454 21,383
包括利益合計 542,952 498,808
包括利益合計の帰属
親会社の所有者 472,394 427,236
70,558 71,572
非支配持分
542,952 498,808
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【12月31日に終了した3カ月間】
a.【要約四半期連結損益計算書】
(単位:百万円)
2020年12月31日に 2021年12月31日に
注記
終了した3カ月間 終了した3カ月間
売上高 6
1,378,608 1,449,595
△ 743,341 △ 743,396
売上原価
売上総利益
635,267 706,199
△ 383,289 △ 455,834
販売費及び一般管理費
営業利益
251,978 250,365
持分法による投資損益 △ 8,662 △ 18,645
金融収益 1,187 5,317
金融費用 △ 17,906 △ 16,488
持分法による投資の売却損益 1,649 -
△ 13,879 △ 26,743
持分法による投資の減損損失
税引前利益
214,367 193,806
△ 75,537 △ 65,044
法人所得税
純利益 (注) 138,830 128,762
純利益の帰属
親会社の所有者 118,666 113,577
20,164 15,185
非支配持分
138,830 128,762
親会社の所有者に帰属する1株当たり純利益
基本的1株当たり純利益(円) 12 25.10 24.15
希薄化後1株当たり純利益(円) 12 24.85 23.65
(注) 2020年12月31日に終了した3カ月間および2021年12月31日に終了した3カ月間のソフトバンク㈱およびその子会
社の純利益は、いずれも継続事業によるものです。
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b.【要約四半期連結包括利益計算書】
(単位:百万円)
2020年12月31日に 2021年12月31日に
注記
終了した3カ月間 終了した3カ月間
純利益
138,830 128,762
その他の包括利益(税引後)
純損益に振り替えられることのない項目
確定給付制度の再測定 - △ 834
FVTOCIの資本性金融資産の公正価値の変動 52,245 7,761
- △ 22
持分法適用会社のその他の包括利益に対する持分
純損益に振り替えられることのない項目合計
52,245 6,905
純損益に振り替えられる可能性のある項目
FVTOCIの負債性金融資産の公正価値の変動 100 △ 224
キャッシュ・フロー・ヘッジ 251 375
在外営業活動体の為替換算差額 △ 153 5,245
2 2,273
持分法適用会社のその他の包括利益に対する持分
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計 200 7,669
その他の包括利益(税引後)合計 52,445 14,574
包括利益合計 191,275 143,336
包括利益合計の帰属
親会社の所有者 155,406 117,200
35,869 26,136
非支配持分
191,275 143,336
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(3) 【要約四半期連結持分変動計算書】
2020年12月31日に終了した9カ月間
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
非支配
その他の
資本合計
資本 利益
持分
注記 資本金 自己株式 包括利益 合計
剰余金 剰余金
累計額
2020年4月1日 204,309 △ 133,915 1,003,554 △ 68,709 △ 4,693 1,000,546 707,018 1,707,564
包括利益
純利益 - - 433,770 - - 433,770 51,728 485,498
- - - - 38,624 38,624 18,830 57,454
その他の包括利益
包括利益合計
- - 433,770 - 38,624 472,394 70,558 542,952
所有者との取引額等
剰余金の配当 10 - - △ 406,119 - - △ 406,119 △ 30,401 △ 436,520
自己株式の取得 9 - - - △ 66,857 - △ 66,857 - △ 66,857
自己株式の処分 9 - △ 14,504 - 28,298 - 13,794 - 13,794
企業結合による変動 - - - - - - 361 361
支配喪失による変動 - - - - - - - -
支配継続子会社に対する持分
- 1,688 - - - 1,688 5,558 7,246
変動
株式に基づく報酬取引 - 7 - - - 7 - 7
利益剰余金から資本剰余金へ
9 - 14,436 △ 14,436 - - - - -
の振替
その他の包括利益累計額から
- - 2,338 - △ 2,338 - - -
利益剰余金への振替
- △ 455 121 - - △ 334 △ 577 △ 911
その他
所有者との取引額等合計 - 1,172 △ 418,096 △ 38,559 △ 2,338 △ 457,821 △ 25,059 △ 482,880
2020年12月31日 204,309 △ 132,743 1,019,228 △ 107,268 31,593 1,015,119 752,517 1,767,636
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2021年12月31日に終了した9カ月間
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
非支配
その他の
資本合計
資本 利益
持分
注記 資本金 自己株式 包括利益 合計
剰余金 剰余金
累計額
2021年4月1日(注)
204,309 363,773 1,066,228 △ 134,218 35,631 1,535,723 1,201,389 2,737,112
包括利益
純利益 - - 420,834 - - 420,834 56,591 477,425
- - - - 6,402 6,402 14,981 21,383
その他の包括利益
包括利益合計
- - 420,834 - 6,402 427,236 71,572 498,808
所有者との取引額等
剰余金の配当 10 - - △ 403,708 - - △ 403,708 △ 34,173 △ 437,881
自己株式の取得 9 - - - △ 0 - △ 0 - △ 0
自己株式の処分 9 - △ 10,861 - 24,174 - 13,313 - 13,313
企業結合による変動 - - - - - - 1,572 1,572
支配喪失による変動 - - - - - - △ 591 △ 591
支配継続子会社に対する持分
- △ 10,164 - - - △ 10,164 △ 2,477 △ 12,641
変動
株式に基づく報酬取引 - 1,822 - - - 1,822 - 1,822
利益剰余金から資本剰余金へ
9 - 10,908 △ 10,908 - - - - -
の振替
その他の包括利益累計額から
- - 127 - △ 127 - - -
利益剰余金への振替
- △ 16 371 - - 355 896 1,251
その他
所有者との取引額等合計 - △ 8,311 △ 414,118 24,174 △ 127 △ 398,382 △ 34,773 △ 433,155
2021年12月31日 204,309 355,462 1,072,944 △ 110,044 41,906 1,564,577 1,238,188 2,802,765
(注)「注記5.企業結合 LINE㈱の取得およびLINEグループとZホールディングス㈱の経営統合」に記載の通り、企業
結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、2021年4月1日残高の遡及修正を行っています。
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(4) 【要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書】
(単位:百万円)
2020年12月31日に 2021年12月31日に
注記
終了した9カ月間 終了した9カ月間
営業活動によるキャッシュ・フロー
純利益 485,498 477,425
減価償却費及び償却費 518,754 542,728
固定資産除却損 20,254 9,738
子会社の支配喪失に伴う利益 13 - △ 15,062
金融収益 △ 4,268 △ 22,589
金融費用 61,327 50,073
持分法による投資損益(△は益) 26,093 43,168
持分法による投資の売却損益(△は益) △ 1,649 △ 3,505
持分法による投資の減損損失 13,879 26,743
法人所得税 260,703 249,896
営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加額) △ 272,503 △ 69,812
棚卸資産の増減額(△は増加額) △ 51,909 △ 24,447
法人向けレンタル用携帯端末の取得による支出 △ 24,769 △ 25,541
営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少額) 140,118 101,854
未払消費税等の増減額(△は減少額) 12,994 △ 3,854
銀行事業の預金の増減額(△は減少額) 267,520 220,634
銀行事業の貸付金の増減額(△は増加額) △ 26,337 △ 59,475
△ 78,264 △ 83,484
その他
小計
1,347,441 1,414,490
利息及び配当金の受取額 4,074 6,057
利息の支払額 △ 45,270 △ 47,560
法人所得税の支払額 14 △ 383,598 △ 353,447
116,328 9,892
法人所得税の還付額 14
営業活動によるキャッシュ・フロー
1,038,975 1,029,432
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産及び無形資産の取得による支出 △ 364,973 △ 589,938
有形固定資産及び無形資産の売却による収入 1,164 1,426
投資の取得による支出 △ 128,107 △ 320,111
投資の売却または償還による収入 15,251 9,174
銀行事業の有価証券の取得による支出 △ 229,368 △ 141,133
銀行事業の有価証券の売却または償還による収入 187,356 175,637
子会社の支配獲得による収支(△は支出) △ 9,397 270
△ 10,838 △ 2,951
その他
投資活動によるキャッシュ・フロー
△ 538,912 △ 867,626
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(単位:百万円)
2020年12月31日に 2021年12月31日に
注記
終了した9カ月間 終了した9カ月間
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期有利子負債の純増減額(△は減少額) 451,357 3,344
有利子負債の収入 1,638,061 1,733,391
有利子負債の支出 △ 1,555,541 △ 1,385,233
非支配持分からの払込による収入 7,096 2,710
自己株式の取得による支出 △ 66,857 △ 0
配当金の支払額 10 △ 391,736 △ 402,399
非支配持分への配当金の支払額 △ 29,841 △ 33,307
△ 4,653 △ 6,127
その他
財務活動によるキャッシュ・フロー 47,886 △ 87,621
現金及び現金同等物に係る換算差額
△ 334 4,147
現金及び現金同等物の増減額(△は減少額) 547,615 78,332
1,143,808 1,584,892
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の期末残高 1,691,423 1,663,224
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【要約四半期連結財務諸表注記】
1.報告企業
ソフトバンク㈱(以下「当社」)は、日本国に所在する株式会社であり、登記している本社の住所は、 東京都港区海
岸一丁目7番1号です。 本要約四半期連結財務諸表は当社および子会社(以下「当社グループ」)より構成されていま
す。当社の親会社はソフトバンクグループジャパン㈱です。また、当社の最終的な親会社はソフトバンクグループ㈱
です。
また、2021年2月26日に当社の子会社でありZホールディングス㈱の親会社である汐留Zホールディングス合同会社
はLINE㈱を存続会社とする吸収合併を行いました。そして、LINE㈱は新たに設立したLINE㈱の子会社であるLINE分割
準備㈱に全事業を承継させる会社分割(吸収分割)を行うことにより、2021年2月28日に持株会社体制に移行し、商号
をAホールディングス㈱に変更しました。さらに、Zホールディングス㈱はLINE分割準備㈱との株式交換により、2021
年3月1日にLINE分割準備㈱の完全親会社となり、LINE分割準備㈱は商号をLINE㈱に変更しています。
当社グループは、コンシューマ事業、法人事業、流通事業およびヤフー・LINE事業を基軸として、情報産業におい
てさまざまな事業に取り組んでいます。詳細は、「注記6.セグメント情報 (1) 報告セグメントの概要」をご参照
ください。
2.要約四半期連結財務諸表作成の基礎
(1) IFRSに準拠している旨に関する事項
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」
(2007年内閣府令第64号)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同規則第93
条の規定により、国際会計基準審議会(IASB)が公表した国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成して
います。なお、要約四半期連結財務諸表は、年度の連結財務諸表で要求されている全ての情報を含んでいないた
め、2021年3月31日に終了した1年間の監査済み連結財務諸表と併せて使用されるべきものです。
(2) 測定の基礎
要約四半期連結財務諸表は、公正価値で測定している金融商品などを除き、取得原価を基礎として作成していま
す。
(3) 表示通貨および単位
要約四半期連結財務諸表の表示通貨は、当社が営業活動を行う主要な経済環境における通貨(機能通貨)である日
本円であり、百万円未満を四捨五入して表示しています。
(4) 表示方法の変更
(要約四半期連結キャッシュ・ フロー計算書)
2020年12月31日に終了した9カ月間において、営業活動によるキャッシュ・フローの「その他」に含めて表示し
ていた「銀行 事業の貸付金の増減額(△は増加額)」は金額的重要性が増したため、2021年12月31日に終了した9
カ月間においては独立掲記しています。この表示の変更を反映させるため、2020年12月31日に終了した9カ月間の
要約四半期連結財務諸表の組替を行っています。この結果、2020年12月31日に終了した9カ月間の要約四半期連結
キャッシュ・フロー計算書において、営業活動によるキャッシュ・フローの「その他」△104,601百万円は、「銀
行事業の貸付金の増減額(△は増加額)」△26,337百万円および営業活動によるキャッシュ・フローの「その他」
△78,264百万円として組み替えています。
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3.重要な会計方針
本要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、2021年3月31日に終了した1年間の連結財務諸表
において適用した会計方針と同一です。なお、2021年12月31日に終了した9カ月間における法人所得税は、年間の見
積実効税率に基づいて算定しています。
4.重要な判断および見積り
IFRSに準拠した要約四半期連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用ならびに資産、負債、収益お
よび費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積りおよび仮定の設定を行っています。
見積りおよび仮定は、過去の経験および利用可能な情報を収集し、決算日において合理的であると考えられる様々
な要因を勘案した経営者の最善の判断に基づいています。
しかし、その性質上、将来において、これらの見積りおよび仮定とは異なる結果となる可能性があります。
見積りおよびその基礎となる仮定は継続して見直されます。会計上の見積りの見直しによる影響は、その見積りを
見直した連結会計期間と将来の連結会計期間において認識しています。
当社の要約四半期連結財務諸表で認識した金額に重要な影響を与える判断、見積りおよび仮定は、2021年3月31日
に終了した1年間と同様です。
また、新型コロナウイルス感染症の今後の広がり方や収束時期等を含む仮定について重要な変更はありません。
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5.企業結合
2020年12月31日に終了した9カ月間
重要な企業結合はありません。
2021年12月31日に終了した9カ月間
LINE㈱の取得およびLINEグループとZホールディングス㈱の経営統合
(暫定的な金額の修正)
当社は、2021年2月28日にLINE㈱(注1)に対する支配を獲得しました。 取得対価は、支配獲得日における公正価
値を基礎として、取得した資産および引き受けた負債に配分しています。2021年9月30日に終了した3カ月間にお
いて、取得対価の配分が完了したことから、2021年3月31日に終了した1年間の連結財務諸表を遡及修正していま
す。
当該遡及修正による2021年3月31日の連結財政状態計算書における取得資産および引受負債への主な影響額 は、
有形固定資産の減少2,762百万円、識別可能無形資産を含む無形資産の減少14,092百万円、繰延税金負債の減少
5,352百万円、非支配持分の減少5,861百万円、のれんの増加5,861百万円です。 また、2021年3月31日に終了した1
年間の連結損益計算書への影響は軽微です 。
(1) 取得対価およびその内訳
(単位:百万円)
支配獲得日
(2021年2月28日)
支配獲得時に既に保有していたLINE㈱の普通株式の公正価値
172,922
支配獲得時に譲渡した汐留Zホールディングス合同会社の普通株式の公正
689,150
価値
取得対価の合計 A 862,072
(2) 支配獲得日における資産・負債の公正価値、非支配持分およびのれん
(単位:百万円)
支配獲得日
(2021年2月28日)
現金及び現金同等物
312,791
営業債権及びその他の債権 67,553
その他(流動資産) 46,687
有形固定資産 21,905
使用権資産 62,940
無形資産(注2) 395,947
持分法で会計処理されている投資 167,873
104,809
その他(非流動資産)
資産合計
1,180,505
有利子負債(流動および非流動) 244,248
営業債務及びその他の債務 233,671
その他(流動負債) 49,169
繰延税金負債 150,504
20,745
その他(非流動負債)
負債合計
698,337
純資産 B 482,168
250,760
非支配持分(注3) C
のれん(注4) A-(B-C) 630,664
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(注1) 汐留Zホールディングス合同会社との吸収合併における存続会社であるLINE㈱を指します。
なお、被取得企業であるLINE㈱は、2021年2月28日に会社分割によりその全事業をLINE分割準備㈱(現
LINE㈱)に承継し、商号をAホールディングス㈱に変更しています。
(注2) 識別可能な資産394,413百万円が含まれており、内訳は以下のとおりです。なお、顧客基盤の見積耐用年
数は12年~18年、技術資産の見積耐用年数は8年です。商標権は、耐用年数を確定できない無形資産に分
類しています。また、企業結合により識別した無形資産は、見積将来キャッシュ・フロー、割引率、既存
顧客の逓減率、対象商標権から生み出される将来売上収益、ロイヤルティレート等の仮定に基づいて測定
しています。
(単位:百万円)
支配獲得日
(2021年2月28日)
耐用年数を確定できない無形資産
商標権 160,116
耐用年数を確定できる無形資産
顧客基盤 232,019
2,278
技術資産
合計 394,413
(注3) 非支配持分は、支配獲得日における被取得企業の識別可能な純資産の公正価値に対する非支配持分割合で
測定しています 。
(注4) のれんは、今後の事業展開や当社グループと被取得企業とのシナジーにより期待される将来の超過収益力
を反映したものです。
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6.セグメント情報
(1) 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締
役会(最高経営意思決定機関)が、経営資源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象と
なる事業セグメントの区分に従っています。そしてこれらの事業セグメントのうち、「コンシューマ」、「法
人」、「流通」および「ヤフー ・LINE 」 (注) を報告セグメントとしています。当社グループには、事業セグメント
を集約した報告セグメントはありません。
「コンシューマ」においては、個人のお客さまを対象に、モバイルサービスやブロードバンドサービスおよび電
力サービスの提供を行っています。モバイルサービスについては、「SoftBank」、「Y!mobile」、「LINEモバイ
ル」および「LINEMO」ブランドのモバイルサービスの提供、携帯・タブレット等の携帯端末の販売を行っていま
す。ブロードバンドサービスについては、「SoftBank 光」を始めとするインターネットサービスの提供と、関連す
る宅内機器の販売・レンタルを行っています。また、電力サービスについては、「おうちでんき」を始めとする電
力の売買・供給および売買の仲介サービスを行っています。
「法人」においては、法人のお客さまを対象に、モバイルサービス、音声・固定電話サービス、データ伝送・専
用サービス、通信事業者および一般事業者向けの電気通信コンサルティング・工事、電気通信設備の賃貸・保守、
ハウジング、データセンター事業、通信機器の販売・レンタル等の多岐にわたる事業を展開しています。
「流通」においては、主に法人顧客向けのICT、クラウド、IoTソリューション等に対応したハードウエア、ソフ
トウエア、サービスなどの商材、個人顧客向けのモバイルアクセサリー、PCソフトウエア、IoTプロダクト等の商材
を提供しています。
「ヤフー・LINE」においては、広告商品の企画・販売・掲載をするための各サービスの企画・運営、情報掲載
サービスの提供を行う「メディア事業」、中小企業や個人向けにインターネットを介して商品の販売やサービスの
企画・提供を行う「コマース事業」および決済金融関連サービスの提供を行う「戦略事業」を行っています。
上記の報告セグメントに含まれない情報は、「その他」に集約されています。主なものとして、SBペイメント
サービス㈱やPayPay証券㈱等の子会社が含まれています。
また「調整額」には、セグメント間取引の消去、各報告セグメントに配分していない費用が含まれています。
(注) 2021年3月にZホールディングス㈱とLINE㈱の経営統合が完了し、LINE㈱を子会社化したことに伴い、 2021年
6月30日に終了した3カ月間より報告セグメントの名称を「ヤフー」から「ヤフー・LINE」に変更していま
す。
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(2) 報告セグメントの売上高、利益およびその他の情報
報告セグメントの利益は、「営業利益」です。セグメント間の取引価格は、第三者間取引価格または総原価を勘
案し、価格交渉のうえ決定しています。
なお、金融収益および金融費用、持分法による投資損益などの営業損益に帰属しない損益は報告セグメントごと
に管理していないため、これらの収益または費用はセグメントの業績から除外しています。また、資産および負債
は報告セグメントに配分しておらず、取締役会においてモニタリングしていません。
2020年12月31日に終了した9カ月間
報告セグメント
(単位:百万円)
ヤフー ・
その他 調整額 連結
コンシューマ 法人 流通 合計
LINE
売上高
外部顧客への売上高 2,037,948 500,648 343,885 856,208 3,738,689 68,346 - 3,807,035
セグメント間の内部
6,389 7,115 35,872 17,608 66,984 28,759 △ 95,743 -
売上高または振替高
合計 2,044,337 507,763 379,757 873,816 3,805,673 97,105 △ 95,743 3,807,035
セグメント利益
575,085 93,100 19,638 142,226 830,049 12,625 △ 1,091 841,583
減価償却費及び
316,982 119,870 2,683 74,357 513,892 4,862 - 518,754
償却費(注)
2021年12月31日に終了した9カ月間
報告セグメント
(単位:百万円)
ヤフー ・
その他 調整額 連結
コンシューマ 法人 流通 合計
LINE
売上高
外部顧客への売上高 2,101,760 520,553 325,013 1,139,133 4,086,459 87,370 - 4,173,829
セグメント間の内部
6,640 8,383 36,665 21,005 72,693 35,380 △ 108,073 -
売上高または振替高
合計 2,108,400 528,936 361,678 1,160,138 4,159,152 122,750 △ 108,073 4,173,829
セグメント利益
518,701 105,210 18,295 176,516 818,722 4,003 △ 1,514 821,211
減価償却費及び
315,269 119,085 2,751 99,344 536,449 6,279 - 542,728
償却費(注)
(注) 「減価償却費及び償却費」は、要約四半期連結財政状態計算書上「その他の非流動資産」として表示してい
る長期前払費用の償却額を含みます。
セグメント利益から税引前利益への調整表は以下の通りです。
(単位:百万円)
2020年12月31日 に 2021年12月31日 に
終了した9カ月間 終了した9カ月間
セグメント利益
841,583 821,211
持分法による投資損益 △26,093 △43,168
金融収益 4,268 22,589
金融費用 △61,327 △50,073
持分法による投資の売却損益 1,649 3,505
△13,879 △26,743
持分法による投資の減損損失
税引前利益 746,201 727,321
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2020年12月31日に終了した3カ月間
報告セグメント
(単位:百万円)
ヤフー・
その他 調整額 連結
コンシューマ 法人 流通 合計
LINE
売上高
外部顧客への売上高 741,676 168,701 133,510 310,280 1,354,167 24,441 - 1,378,608
セグメント間の内部
1,405 4,465 11,819 6,312 24,001 10,072 △ 34,073 -
売上高または振替高
合計 743,081 173,166 145,329 316,592 1,378,168 34,513 △ 34,073 1,378,608
セグメント利益
168,763 28,540 7,688 43,989 248,980 2,761 237 251,978
減価償却費及び
107,026 40,644 913 25,561 174,144 1,732 - 175,876
償却費(注)
2021年12月31日に終了した3カ月間
報告セグメント
(単位:百万円)
ヤフー・
その他 調整額 連結
コンシューマ 法人 流通 合計
LINE
売上高
外部顧客への売上高 726,399 175,217 112,728 400,760 1,415,104 34,491 - 1,449,595
セグメント間の内部
3,587 2,861 12,748 8,416 27,612 12,405 △ 40,017 -
売上高または振替高
合計 729,986 178,078 125,476 409,176 1,442,716 46,896 △ 40,017 1,449,595
セグメント利益
154,050 31,166 6,043 61,046 252,305 △ 1,346 △ 594 250,365
減価償却費及び
104,731 39,538 912 32,714 177,895 2,086 - 179,981
償却費(注)
(注) 「減価償却費及び償却費」は、要約四半期連結財政状態計算書上「その他の非流動資産」として表示してい
る長期前払費用の償却額を含みます。
セグメント利益から税引前利益への調整表は以下の通りです。
(単位:百万円)
2020年12月31日 に 2021年12月31日 に
終了した3カ月間 終了した3カ月間
セグメント利益
251,978 250,365
持分法による投資損益 △8,662 △18,645
金融収益 1,187 5,317
金融費用 △17,906 △16,488
持分法による投資の売却損益 1,649 -
△13,879 △26,743
持分法による投資の減損損失
税引前利益 214,367 193,806
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7.有利子負債
有利子負債の内訳は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2021年3月31日 2021年12月31日
流動
短期借入金 660,281 521,125
コマーシャル・ペーパー 162,701 283,901
1年内返済予定の長期借入金 844,816 910,594
1年内返済予定のリース負債 292,572 242,650
1年内償還予定の社債 39,971 100,471
138 79
1年内支払予定の割賦購入による未払金
合計 2,000,479 2,058,820
非流動
長期借入金 2,290,489 2,586,322
リース負債 637,477 564,939
社債 764,021 958,271
126 84
割賦購入による未払金
合計 3,692,113 4,109,616
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8.金融商品
(1) 金融商品の分類
金融商品(現金及び現金同等物を除く)の分類別内訳は、以下の通りです。
2021年3月31日
(単位:百万円)
FVTOCIの
FVTPLの FVTOCIの 償却原価で測定
合計
金融資産 負債性金融資産 資本性金融資産 する金融資産
金融資産
流動資産
営業債権及びその他の債権 - - - 2,082,223 2,082,223
その他の金融資産 22,700 50,438 - 71,797 144,935
非流動資産
投資有価証券 82,442 1,209 237,439 210 321,300
銀行事業の有価証券 14,765 355,283 - 22,212 392,260
1 - - 1,129,857 1,129,858
その他の金融資産
合計 119,908 406,930 237,439 3,306,299 4,070,576
FVTPLの
ヘッジ指定した 償却原価で測定
合計
デリバティブ する金融負債
金融負債
金融負債
流動負債
有利子負債 - - 2,000,479 2,000,479
営業債務及びその他の債務 - - 1,624,048 1,624,048
銀行事業の預金 - - 1,165,577 1,165,577
その他の金融負債 4,918 - 6 4,924
非流動負債
有利子負債 - - 3,692,113 3,692,113
- 5,246 28,720 33,966
その他の金融負債
合計 4,918 5,246 8,510,943 8,521,107
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2021年12月31日
(単位:百万円)
FVTOCIの
FVTOCIの
FVTPLの 償却原価で測定
合計
金融資産 資本性金融資産 する金融資産
負債性金融資産
金融資産
流動資産
営業債権及びその他の債権 - - - 2,051,366 2,051,366
その他の金融資産 6,618 82,858 - 101,232 190,708
非流動資産
投資有価証券 137,151 - 330,854 60 468,065
銀行事業の有価証券 13,739 297,177 - 21,626 332,542
1 - - 1,197,914 1,197,915
その他の金融資産
合計 157,509 380,035 330,854 3,372,198 4,240,596
FVTPLの ヘッジ指定した
償却原価で測定
合計
する金融負債
金融負債 デリバティブ
金融負債
流動負債
有利子負債 - - 2,058,820 2,058,820
営業債務及びその他の債務 - - 1,452,225 1,452,225
銀行事業の預金 - - 1,386,211 1,386,211
その他の金融負債 2,055 - - 2,055
非流動負債
有利子負債 - - 4,109,616 4,109,616
- 2,952 27,155 30,107
その他の金融負債
合計 2,055 2,952 9,034,027 9,039,034
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(2) 公正価値ヒエラルキーのレベル別分類
当初認識後に経常的に公正価値で測定する金融商品は、測定に用いたインプットの観察可能性および重要性に応
じて、公正価値ヒエラルキーの3つのレベルに分類しています。
当該分類において、公正価値のヒエラルキーは、以下のように定義しています。
レベル1:同一の資産または負債の活発な市場における(無調整の)相場価格により測定した公正価値
レベル2:レベル1以外の直接または間接的に観察可能なインプットを使用して測定した公正価値
レベル3:観察可能でないインプットを使用して測定した公正価値
公正価値測定に複数のインプットを使用している場合には、その公正価値測定の全体において重要な最も低いレ
ベルのインプットに基づいて公正価値のレベルを決定しています。
公正価値ヒエラルキーのレベル間の振替は、各四半期の期首時点で発生したものとして認識しています。
なお、 2021年3月31日に終了した1年間において、LINE㈱の上場廃止に伴い、当該銘柄のレベル1からレベル2
への振替を行いましたが、2021年2月28日にLINE㈱を子会社化したことにより、2021年3月31日時点においては、
連結子会社として会計処理しています。 また、2021年12月31日に終了した9カ月間において、レベル1とレベル2
の間における振替はありません。
経常的に公正価値で測定する金融商品の公正価値ヒエラルキーに基づくレベル別分類は、以下の通りです。
2021年3月31日
(単位:百万円)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
金融資産
株式 37,214 - 229,082 266,296
債券 10,578 246,816 1,648 259,042
信託受益権 - - 148,126 148,126
デリバティブ金融資産 55 22,548 - 22,603
2,464 16,070 49,676 68,210
その他
合計 50,311 285,434 428,532 764,277
金融負債
266 9,898 - 10,164
デリバティブ金融負債
合計 266 9,898 - 10,164
2021年12月31日
(単位:百万円)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
金融資産
株式 49,796 - 321,511 371,307
債券 5,969 242,758 1,090 249,817
信託受益権 - - 132,782 132,782
デリバティブ金融資産 1,800 3,045 - 4,845
5,118 12,160 92,369 109,647
その他
合計 62,683 257,963 547,752 868,398
金融負債
831 4,176 - 5,007
デリバティブ金融負債
合計 831 4,176 - 5,007
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経常的に公正価値で測定する金融商品の公正価値の主な測定方法は、以下の通りです。
a.株式
活発な市場における同一銘柄の相場価格が入手できる場合の公正価値は、当該相場価格を使用して測定し、レ
ベル1に分類しています。活発な市場における同一銘柄の相場価格が入手できない場合の公正価値は、類似企業
比較法、取引事例法および割引キャッシュ・フロー法などの適切な評価技法を使用して測定しています。測定に
使用する相場価格や割引率などのインプットのうち、すべての重要なインプットが観察可能である場合はレベル
2に分類し、重要な観察可能でないインプットを含む場合はレベル3に分類しています。レベル3に分類した金
融資産の公正価値を算定するための重要な観察可能でないインプットとして、類似企業のEBIT倍率や資本コス
ト、永久成長率を使用しています。
b.債券および信託受益権
活発な市場における同一銘柄の相場価格が入手できる場合の公正価値は、当該相場価格を使用して測定し、レ
ベル1に分類しています。活発な市場における同一銘柄の相場価格が入手できない場合の公正価値は、主に売買
参考統計値、ブローカーによる提示相場等、利用可能な情報に基づく取引価格を使用して測定しているほか、リ
スクフリーレートや信用スプレッドを加味した割引率のインプットを用いて、割引キャッシュ・フロー法で測定
しており、インプットの観察可能性および重要性に応じてレベル2またはレベル3に分類しています。
c.デリバティブ金融資産およびデリバティブ金融負債
活発な市場における同一銘柄の相場価格が入手できる場合の公正価値は、当該相場価格を使用して測定し、レ
ベル1に分類しています。活発な市場における同一銘柄の相場価格が入手できない場合の公正価値は、類似契約
の相場価格または契約を締結している金融機関から提示された価格に基づいて算定しており、レベル2に分類し
ています。
(3) レベル3に分類した金融商品の公正価値測定
a. 公正価値の評価技法及びインプット
株式
主に割引キャッシュ・フロー法や取引事例法等の評価技法で公正価値を算定しています。割引キャッシュ・
フロー法の重要な観察可能でないインプットは主に資本コストと、継続価値算定のための類似会社のEBIT倍率
です。公正価値の測定に用いた資本コストおよびEBIT倍率はそれぞれ、2021年3月31日は35.0%および20.1
倍、2021年12月31日は35.0%および14.6倍です。
b. 感応度分析
重要な観察可能でないインプットのうち、資本コストが上昇(低下)した場合は、株式の公正価値が減少(増
加)します。一方、EBIT倍率が上昇(低下)した場合は、株式の公正価値は増加(減少)します。
レベル3に分類した金融商品について、観察可能でないインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更
した場合に重要な公正価値の増減は見込まれていません。
c.評価プロセス
当社グループの財務および経理部門の担当者は、社内規程に基づいて、公正価値測定の対象となる金融商品
の性質、特徴およびリスクを最も適切に反映できる評価技法およびインプットを用いて公正価値を測定してい
ます。また、測定に高度な知識および経験を必要とする金融商品で、その金融商品が金額的に重要である場合
には、公正価値測定に外部の評価専門家を利用しています。各四半期末日において実施した金融商品の公正価
値の測定結果は外部専門家の評価結果を含めて、財務経理部門の責任者が公正価値の増減分析結果などのレ
ビューと承認を行っています。
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d.レベル3に分類した金融商品の調整表
レベル3に分類した金融商品の調整表は、以下の通りです。
2020年12月31日に終了した9カ月間
(単位:百万円)
株式 債券 信託受益権 その他
2020年4月1日
121,136 2,182 110,211 36,838
利得または損失
純損益(注1) 2,493 - - △12,156
その他の包括利益(注2) 71,222 2 △26 564
購入 9,201 - 26,500 2,113
売却 △1,862 △515 △17,012 △1,129
連結範囲の異動による変動 △7,903 - - -
上場によるレベル1への振替 △4,411 - - -
△11,555 - - △794
その他(注3)
2020年12月31日 178,321 1,669 119,673 25,436
(注1) 純損益に認識した利得または損失は、要約四半期連結損益計算書の「金融収益」および「金融費用」に含めて
います。
(注2) その他の包括利益に認識した利得または損失のうち税効果考慮後の金額は、要約四半期連結包括利益計算書の
「FVTOCIの資本性金融資産の公正価値の変動」、「FVTOCIの負債性金融資産の公正価値の変動」および「在外
営業活動体の為替換算差額」に含めています。
(注3) 上表の「その他の包括利益」にはPayPay㈱の優先株式の評価益70,000百万円が含まれています。また、「その
他」にはPayPay㈱の優先株式に配分した超過損失額11,635百万円が含まれています。
2021年12月31日に終了した9カ月間
(単位:百万円)
株式 債券 信託受益権 その他
2021年4月1日
229,082 1,648 148,126 49,676
利得または損失
純損益(注1) 4,139 - - 15,783
その他の包括利益(注2) 9,509 2 △18 642
購入(注3) 108,735 - 11,300 35,694
売却 △1,724 △560 △26,626 △562
連結範囲の異動による変動 △3,949 - - △214
上場によるレベル1への振替 △2,908 - - -
△21,373 - - △8,650
その他(注3)
2021年12月31日 321,511 1,090 132,782 92,369
(注1) 純損益に認識した利得または損失は、要約四半期連結損益計算書の「金融収益」および「金融費用」に含めて
います。
(注2) その他の包括利益に認識した利得または損失のうち税効果考慮後の金額は、要約四半期連結包括利益計算書の
「FVTOCIの資本性金融資産の公正価値の変動」、「FVTOCIの負債性金融資産の公正価値の変動」および「在外
営業活動体の為替換算差額」に含めています。
(注3) 当社グループは、PayPay㈱の優先株式を取得しており、上表の「購入」には取得金額98,000百万円が含まれて
います。また、「その他」には優先株式に配分した超過損失額23,415百万円が含まれています。
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(4) 金融商品の帳簿価額および公正価値
経常的に公正価値で測定しない金融負債の帳簿価額および公正価値は、以下の通りです。
2021年3月31日
(単位:百万円)
公正価値
帳簿価額
レベル1 レベル2 レベル3 合計
有利子負債(非流動)
長期借入金 2,290,489 1,441,053 884,217 2,325,270
-
2021年12月31日
(単位:百万円)
公正価値
帳簿価額
レベル1 レベル2 レベル3 合計
有利子負債(非流動)
長期借入金 2,586,322 1,660,694 954,342 2,615,036
-
帳簿価額が公正価値の合理的な近似値となっている金融商品は、上表には含めていません。また、経常的に公正
価値で測定する金融商品についても、公正価値は帳簿価額と一致することから、上表には含めていません。
9.資本
自己株式の増減の内訳は、以下の通りです。
(単位:千株)
2020年12月31日 に 2021年12月31日 に
終了した9カ月間 終了した9カ月間
期首残高
46,000 100,660
期中増加 (注1)
54,619 0
期中減少 (注2) △19,142 △18,130
81,477 82,530
期末残高
(注1) 2020年12月31日に終了した9カ月間において、2020年8月28日開催の取締役会決議に基づく自己株式の取得によ
り、自己株式が54,619千株(取得価額66,857百万円)増加しました。
(注2) 2020年12月31日に終了した9カ月間において、新株予約権の行使等により自己株式が19,142千株減少しました。
この結果、「自己株式」28,298百万円の減少とともに、自己株式処分差損14,504百万円を「資本剰余金」の減少
として認識しており、14,436百万円を「利益剰余金」から振替えています。
また、2021年12月31日に終了した9カ月間において、新株予約権の行使等により自己株式が18,130千株減少しま
した。この結果、「自己株式」24,174百万円の減少とともに、自己株式処分差損10,861百万円を「資本剰余金」
の減少として認識しており、10,908百万円を「利益剰余金」から振替えています。
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10.配当金
配当金支払額は、以下の通りです。
2020年12月31日に終了した9カ月間
配当金の総額
1株当たり配当額
決議 株式の種類 基準日 効力発生日
(円)
(百万円)
2020年5月21日
普通株式 42.50 201,499 2020年3月31日 2020年6月10日
取締役会
2020年10月26日
普通株式 43.00 204,620 2020年9月30日 2020年12月25日
取締役会
2021年12月31日に終了した9カ月間
配当金の総額
1株当たり配当額
決議 株式の種類 基準日 効力発生日
(円)
(百万円)
2021年5月21日
普通株式 43.00 201,519 2021年3月31日 2021年6月8日
取締役会
2021年10月22日
普通株式 43.00 202,189 2021年9月30日 2021年12月6日
取締役会
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11.売上高
売上高の内訳は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2020年12月31日 に 2021年12月31日 に
終了した9カ月間 終了した9カ月間
コンシューマ事業
サービス売上
モバイル 1,260,291 1,205,183
ブロードバンド 296,961 304,242
でんき 76,163 123,640
404,533 468,695
物販等売上
小計
2,037,948 2,101,760
法人事業
モバイル(注3) 221,709 229,501
固定 140,744 137,800
138,195 153,252
ソリューション等(注3)
小計
500,648 520,553
流通事業 343,885 325,013
ヤフー ・LINE 事業(注4)
メディア(注5) 247,738 461,118
コマース(注5) 542,916 589,789
戦略(注5) 59,161 78,758
6,393 9,468
その他(注5)
小計
856,208 1,139,133
68,346 87,370
その他
合計 3,807,035 4,173,829
(注1) 売上高の内訳は、外部顧客への売上高を表示しています。
(注2) 売上高の内訳には、 IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」以外のその他の源泉(主に法人事業のリース
取引)から生じる売上高が含まれており、 2020年12月31日に終了した9カ月間は85,307百万円、2021年12月31
日に終了した9カ月間は93,596百万円です。
(注3) 法人事業のモバイルおよびソリューション等には、サービス売上および物販等売上が含まれています。2020年
12月31日に終了した9カ月間のサービス売上は282,230百万円、物販等売上は77,674百万円、2021年12月31日
に終了した9カ月間のサービス売上は302,188百万円、物販等売上は80,565百万円です。
(注4) 2021年3月にZホールディングス㈱とLINE㈱の経営統合が完了し、LINE㈱を子会社化したことに伴い、2021年
12月31日に終了した9カ月間より報告セグメントの名称を「ヤフー」から「ヤフー・LINE」に変更したため、
「ヤフー事業」から「ヤフー・LINE事業」に変更しています。
(注5) 2021年4月1日より、LINE㈱との経営統合に伴い管理区分を見直し、従来の「メディア」および「コマース」
の2区分から「メディア」、「コマース」および「戦略」の3区分に変更しています。 これに伴い、一部の
サービスおよび子会社を管理区分間で移管し、2020年12月31日に終了した9カ月間の売上高の内訳を修正再表
示しています。主な移管の内容は、以下の通りです。
・決済金融関連サービスについて、従来の「コマース」から「戦略」へ変更
・メディア・広告・コンテンツ、スタンプ関連サービス(LINE関連サービス)について、従来の「その他」から
「メディア」へ変更
・ショッピング、O2O、LINE FRIENDS関連サービス(LINE関連サービス)について、従来の「その他」から「コ
マース」へ変更
・決済、金融、AI、ヘルスケア関連サービス(LINE関連サービス)について、従来の「その他」から「戦略」へ
変更
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四半期報告書
12.1株当たり利益
基本的1株当たり純利益および希薄化後1株当たり純利益は、以下の通りです。
12月31日に終了した9カ月間
(1) 基本的1株当たり純利益
2020年12月31日 に 2021年12月31日 に
終了した9カ月間 終了した9カ月間
基本的1株当たり純利益の算定に用いる純利益
(百万円)
433,770 420,834
親会社の所有者に帰属する純利益
発行済普通株式の加重平均株式数(千株) 4,741,957 4,697,052
基本的1株当たり純利益(円) 91.47 89.60
(2) 希薄化後1株当たり純利益
2020年12月31日 に 2021年12月31日 に
終了した9カ月間 終了した9カ月間
希薄化後1株当たり純利益の算定に用いる純利益
(百万円)
親会社の所有者に帰属する純利益 433,770 420,834
子会社および関連会社の潜在株式に係る
△6 △4,255
利益調整額
合計 433,764 416,579
希薄化後1株当たり純利益の算定に用いる普通株式
の加重平均株式数(千株)
発行済普通株式の加重平均株式数 4,741,957 4,697,052
54,754 51,237
新株予約権による普通株式増加数
4,796,711 4,748,289
合計
希薄化後1株当たり純利益(円) 90.43 87.73
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四半期報告書
12月31日に終了した3カ月間
(1) 基本的1株当たり純利益
2020年12月31日 に 2021年12月31日 に
終了した3カ月間 終了した3カ月間
基本的1株当たり純利益の算定に用いる純利益
(百万円)
118,666 113,577
親会社の所有者に帰属する純利益
発行済普通株式の加重平均株式数(千株) 4,728,188 4,702,797
基本的1株当たり純利益(円) 25.10 24.15
(2) 希薄化後1株当たり純利益
2020年12月31日 に 2021年12月31日 に
終了した3カ月間 終了した3カ月間
希薄化後1株当たり純利益の算定に用いる純利益
(百万円)
親会社の所有者に帰属する純利益 118,666 113,577
子会社および関連会社の潜在株式に係る
△3 △1,132
利益調整額
合計 118,663 112,445
希薄化後1株当たり純利益の算定に用いる普通株式
の加重平均株式数(千株)
発行済普通株式の加重平均株式数 4,728,188 4,702,797
47,927 51,503
新株予約権による普通株式増加数
4,776,115 4,754,300
合計
希薄化後1株当たり純利益(円) 24.85 23.65
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13.その他の営業収益
その他の営業収益の内訳は以下の通りです。
(単位:百万円)
2020年12月31日 に 2021年12月31日 に
終了した9カ月間 終了した9カ月間
子会社の支配喪失に伴う利益
- 15,062
- 2,331
その他
合計 - 17,393
14.要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書の補足情報
(1) 法人所得税の支払額および還付額
2020年12月31日に終了した9カ月間
グループ会社間の配当に係る源泉所得税の納付額102,100百万円が「法人所得税の支払額」に、当該配当に係る源
泉所得税の還付額102,100百万円が「法人所得税の還付額」に含まれています。
(2) 重要な非資金取引
重要な非資金取引(現金及び現金同等物を使用しない投資および財務取引)は、以下の通りです。
リース取引
2020年12月31日に終了した9カ月間に行われたリース取引に伴う使用権資産の増加198,410百万円(リース開始日
以前に支払ったリース料および当初直接コストを除く)は非資金取引に該当します。
2021年12月31日に終了した9カ月間に行われたリース取引に伴う使用権資産の増加132,319百万円(リース開始日
以前に支払ったリース料および当初直接コストを除く)は非資金取引に該当します。
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15.関連当事者
2020年12月31日に終了した9カ月間
当社グループと関連当事者との取引は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2020年12月31日 に
2020年12月31日
終了した9カ月間
関連当事者
会社等の名称または氏名 取引の内容
取引金額(注1) 期末残高
との関係
孫 正義 当社取締役 物品の販売(注2) 66 -
取引条件および取引条件の決定方針等
(注1) 取引金額には消費税等は含まれていません。
(注2) 当社の取得原価を基礎として算出しています。
2021年12月31日に終了した9カ月間
当社グループと関連当事者との取引は、以下の通りです。
(単位:百万円)
2021年12月31日 に
2021年12月31日
終了した9カ月間
関連当事者
会社等の名称または氏名 取引の内容
取引金額(注1) 期末残高
との関係
資金の貸付
20,000 20,000
(注1)(注2)(注3)(注4)
宮川 潤一
当社取締役
貸付金利息の受取 158 158
資金の貸付
430 430
(注1)(注2)(注3)
今井 康之
当社取締役
貸付金利息の受取 3 3
取引条件および取引条件の決定方針等
(注1) 貸付利率は市場金利および借入期間に類似する当社での実績借入利率を勘案して合理的に算定した固定金利
1.1%、返済条件は2026年3月31日を弁済期日とする満期一括返済で、合意による2031年3月31日までの5年間
の期間延長および借入人の選択による期限前弁済が可能です。また、借入人は本貸付金残高を上限として資金
を当社へ預託することが可能で、預託した場合の利率は貸付利率と同一です。
(注2) 本取引については、借入人の以下の資産が担保として設定されています。
・本貸付金により購入したソフトバンク㈱の株式
(注3) 弁済期日前に担保の公正価値が貸付金残高の一定割合を下回った場合には、当社は借入人に対し追加担保資産
の差し入れを要求することができます。
また、上記に該当する場合、当社は一定の範囲で借入人の将来の当社グループの報酬等の一部を留保し、貸付
金の弁済に充てる権利(以下「追加的権利」)を有しています。
(注4) 弁済期限到来金額のうち担保実行および追加的権利を行使した後の不足額の全額について、取締役である孫
正義による保証が付与されています。
16.重要な後発事象
該当事項はありません。
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17.追加情報
新型コロナウイルス感染症の影響
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、日本企業の景況感の悪化傾向が見られますが、当社グルー
プの当期業績に重要な影響はでていません。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響の及ぶ期間と程度を合理
的に推定することはできませんが、感染拡大の収束が遅れた場合には、当社グループの将来収益およびキャッ
シュ・フローに影響を及ぼしその見積りに一定の不確実性が存在します。本要約四半期連結財務諸表では、見積り
の仮定を大きく変更する状況には至っていないと判断し、新型コロナウイルス感染症の今後の広がり方や収束時期
等を含む仮定について前連結会計年度から重要な変更はしていません。ただし、将来の不確実性が高まるような状
況においては、最善の見積りと将来の実績との間に乖離が生じる可能性があります。
18.要約四半期連結財務諸表の承認
本要約四半期連結財務諸表は、2022年2月8日に当社代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川 潤一および当社最高
財務責任者 藤原 和彦によって承認されています。
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四半期報告書
2 【その他】
2021年10月22日開催の取締役会において、2021年9月30日の株主名簿に記録された株主に対し、次の通り中間配当
を行うことを決議しました。
① 配当金の総額 202,189百万円
② 1株当たりの金額 43.00円
③ 支払請求権の効力発生日および支払開始日 2021年12月6日
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四半期報告書
第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
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四半期報告書
独立監査人の四半期レビュー報告書
2022年2月8日
ソフトバンク株式会社
取締役会 御中
有限責任監査法人ト ー マ ツ
東京事務所
指定有限責任社員
公認会計士 丸 山 友 康
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 下 平 貴 史
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 増 田 裕 介
業務執行社員
監査人の結論
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、「経理の状況」に掲げられているソフトバンク株式
会社の2021年4月1日から2022年3月31日までの連結会計年度の第3四半期連結会計期間(2021年10月1日から2021年12月31
日まで)及び第3四半期連結累計期間(2021年4月1日から2021年12月31日まで)に係る要約四半期連結財務諸表、すなわ
ち、要約四半期連結財政状態計算書、要約四半期連結損益計算書、要約四半期連結包括利益計算書、要約四半期連結持
分変動計算書、要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書及び要約四半期連結財務諸表注記について四半期レビューを
行った。
当監査法人が実施した四半期レビューにおいて、上記の要約四半期連結財務諸表が、「四半期連結財務諸表の用語、
様式及び作成方法に関する規則」第93条により規定された国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して、ソフトバ
ンク株式会社及び連結子会社の2021年12月31日現在の財政状態、同日をもって終了する第3 四半期連結会計期間及び第3
四 半期連結累計期間の経営成績 並びに第3四半期連結累計期間の キャッシュ・フローの状況を適正に表示していないと信
じさせる事項が全ての重要な点において認められなかった。
監査人の結論の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準に準拠して四半期レビューを行っ
た。四半期レビューの基準における当監査法人の責任は、「要約四半期連結財務諸表の四半期レビューにおける監査人
の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から
独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、結論の表明の基礎となる
証拠を入手したと判断している。
要約四半期連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して要約四半期連結財務諸表を作成し適正に表示する
ことにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない要約四半期連結財務諸表を作成し適正に表示するた
めに経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
要約四半期連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき要約四半期連結財務諸表を作成す
ることが適切であるかどうかを評価し、国際会計基準第1号「財務諸表の表示」第4項に基づき、継続企業に関する事項
を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにあ
る。
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四半期報告書
要約四半期連結財務諸表の四半期レビューにおける監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した四半期レビューに基づいて、四半期レビュー報告書において独立の立場から要約
四半期連結財務諸表に対する結論を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準に従って、四半期レビューの過程を通
じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・ 主として経営者、財務及び会計に関する事項に責任を有する者等に対する質問、分析的手続その他の四半期レ
ビュー手続を実施する。四半期レビュー手続は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠し
て実施される年度の財務諸表の監査に比べて限定された手続である。
・ 継続企業の前提に関する事項について、重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が
認められると判断した場合には、入手した証拠に基づき、要約四半期連結財務諸表において、国際会計基準第1号
「財務諸表の表示」第4項に基づき、適正に表示されていないと信じさせる事項が認められないかどうか結論付け
る。また、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、四半期レビュー報告書において要約四半
期連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する要約四半期連結財務諸表の注記事
項が適切でない場合は、要約四半期連結財務諸表に対して限定付結論又は否定的結論を表明することが求められて
いる。監査人の結論は、四半期レビュー報告書日までに入手した証拠に基づいているが、将来の事象や状況によ
り、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 要約四半期連結財務諸表の表示及び注記事項が、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠していないと信じ
させる事項が認められないかどうかとともに、関連する注記事項を含めた要約四半期連結財務諸表の表示、構成及
び内容、並びに要約四半期連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示していないと信じさせる事項が
認められないかどうかを評価する。
・ 要約四半期連結財務諸表に対する結論を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する証拠を入手す
る。監査人は、要約四半期連結財務諸表の四半期レビューに関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査
人は、単独で監査人の結論に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した四半期レビューの範囲とその実施時期、四半期レビュー上の重要
な発見事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、
並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガー
ドを講じている場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はな
い。
以 上
(注) 1.上記は四半期レビュー報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(四半期報
告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは四半期レビューの対象には含まれていません。
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