BNG銀行N.V. 半期報告書
EDINET提出書類
BNG銀行N.V.(E06075)
半期報告書
【表紙】
【提出書類】 半期報告書
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 令和3年9月30日
【中間会計期間】 自 令和3年1月1日 至 令和3年6月30日
【発行者の名称】 BNG銀行N.V.(旧オランダ自治体金融公庫)
(BNG Bank N.V.)
【代表者の役職氏名】 最高財務責任者
Olivier Labe
最高リスク責任者
Cindy van Atteveldt
【事務連絡者氏名】 弁護士 黒 丸 博 善
【住所】 東京都港区六本木六丁目10番1号
六本木ヒルズ森タワー23階
TMI総合法律事務所
【電話番号】 (03)6438-5511
【縦覧に供する場所】 該当なし
注(1) 本書中、別段の記載がない限り、「ユーロ」または「EUR」と表示される金額は、欧州連合条約により改正され
た欧州共同体を設立する条約に従い単一通貨を採択した欧州連合加盟国の法定通貨を意味する。2021年9月24日
現在、東京の主要銀行により公表されたユーロに対する日本円の為替相場の中値は1ユーロにつき129.69円で
あった。
(2) 以下、BNG銀行N.V.を「BNG銀行」または「発行者」という。
(3) BNG銀行の事業年度およびオランダ王国の予算会計年度は暦年である。
(4) 本書中の表で、計数が四捨五入されている場合、合計は計数の総和と必ずしも一致しないことがある。
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第1 【募集(売出)債券の状況】
該当事項なし
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第2 【発行者の概況】
1 【概況】
BNG銀行は、当年上半期に達成した財務成績を振り返って満足している。COVID-19のパンデミックはまだ
収束していないが、BNG銀行の業績は、経済状況の改善によりプラスの影響を受けている。
2021年上半期
BNG銀行の2021年上半期の純利益は1億8,700万ユーロであった。2020年上半期と比べ8,700万ユーロ増加
したが、これはCOVID-19のパンデミックによる欧米経済への影響が弱まっていることに起因する。特に、
経済見通しが改善したため、BNG銀行の金融取引の損益および貸付金の減損モデルがプラスの影響を受けて
いる。
報告期間における新規長期貸付額は56億ユーロであった。2020年同期比で2億ユーロの増加は、住宅協
会部門の需要増によるものであった。長期ローンポートフォリオは1億ユーロ増の861億ユーロとなり、
2020年度末と比べほぼ横ばいであった。
2021年上半期に、BNG銀行は、新たに20億ユーロのSRIボンドを含む債券を発行し、64億ユーロの長期資
金を調達した。当年上半期の価格設定は、信用スプレッドで測定すると、COVID-19のパンデミック直前の
数四半期に匹敵する。BNG銀行は、その優れた信用格付のおかげで、2021年上半期においても魅力的な金利
で短期資金を調達することができた。
BNG銀行の2021年上半期の受取利息純額は2億2,800万ユーロと予測を超過し、2020年同期の受取利息純
額を上回った。特に、BNG銀行が促進した顧客ポートフォリオの再編および早期返済により、予想を2,000
万ユーロ上回る結果となった。さらに、受取利息純額はECBによるTLTROの(追加)資金供給の有利な金利
から恩恵を受けた。これらの有利な金利は長期貸付金の割引の形で顧客に還元されているため、かかる貸
付金について今後BNG銀行が受ける利益は低下することとなる。
受取手数料は、銀行取引先との取引による手数料収入が減少した結果、前年同期と比べ400万ユーロ減少
し800万ユーロとなった。
金融取引損益は、全体で6,300万ユーロの黒字(2020年度:1,400万ユーロの赤字)であった。2020年同
期と比べ増加したが、これは主に未実現市場価値変動に起因する。2020年度に、この損益はCOVID-19のパ
ンデミックの発生によりマイナスの影響を受けた。2021年度は、特に長期金利が上昇したため、未実現市
場価値変動の残高が4,400万ユーロとなった。実現損益は1,900万ユーロで、主にBNG銀行の流動性ポート
フォリオから利付有価証券を売却したことによるものであった。
2020年同期と比較すると、通常の連結営業費用は400万ユーロ増の4,800万ユーロとなった。予想通り、
顧客の誠実性およびゲートキーパーとしての責任を果たすため、特に人件費および外部職員の雇用が増加
した。
全体で、報告期間の減損は合計700万ユーロのプラス(2020年上半期:2,800万ユーロのマイナス)と
なったが、これは主に経済見通しが改善した結果、2021年上半期のモデルに基づく減損が減少したためで
ある。BNG銀行の2021年上半期の予想信用損失総額は700万ユーロ減少し2億1,300万ユーロとなった。
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貸借対照表日における商業税費用は7,100万ユーロであった。ハイブリッド資本の控除による利益は、
2021年度現在、税費用に転嫁される(従来のように、株主資本には転嫁されない)ため、2021年上半期の
実効税率(27.6%)は2020年同期(32.2%)と比べ低下した。
2020年度末と比較すると、貸借対照表総額は5億ユーロ減少し1,598億ユーロとなった。長期金利の上昇
が貸借対照表総額に抑制効果を与えた。その結果、特に担保残高が59億ユーロ減少した。TLTROの資金供給
および短期資金の調達により、ECB預金残高は2020年度末と比べ134億ユーロ増加し157億ユーロとなった。
当期中、BNG銀行の株主資本は約51億ユーロで安定していた。改訂された資本規制(CRR2)により、リス
ク加重ソルベンシー比率は若干低下した。特に、デリバティブの信用リスク・エクスポージャーに備える
ため資本が増加した。その結果、BNG銀行の普通株式等Tier1比率およびTier1比率は、2021年6月末まで
に、それぞれ31%および36%に低下した。報告日におけるBNG銀行のレバレッジ比率は9.9%であった。
2020年度末(3.5%)から増加したが、これは新しい資本規制に基づきBNG銀行のプロモーショナル・ロー
ンを除外する可能性によるものであった。BNG銀行はまた、比率の計算からECB預金残高を除外するオプ
ションを利用している。ECBはこのオプションを2022年3月末まで延長した。これらのオプションを行使す
ることができなかった場合、レバレッジ比率は0.2パーセンテージ・ポイント低下し3.3%となった可能性
がある。BNG銀行の資本比率はすべて、規制当局が設定した最低水準を大幅に上回っている。
見通し
BNG銀行は、ソルベンシー要件の対象とならない長期貸付を105億ユーロ提供するという年間目標の達成
に向けて順調に進んでいる。しかし、ソルベンシー要件の対象となる取引高を(最大)10億ユーロにする
という目標に達するかどうかは不確実である。これは、新たな戦略に沿ってBNG銀行が用いる公共部門の定
義をより厳密にした結果である。
当年度の資金調達方針は、可能な限り低コストで希望する満期および金額を獲得するために、金融およ
び資本市場への恒常的なアクセスを確保することに引き続き重点が置かれている。TLTROの60億ユーロの追
加資金供給が一因となり、2021年度の1年間で債券の発行により調達する長期資金の目標額は125億ユーロ
に下方修正された。BNG銀行は、2021年度中さらに2つのSRIボンドを発行する予定である。
BNG銀行は、不確実な市場環境から追加の資本バッファーの維持が妥当であるとして、2021年5月にハイ
ブリッド資本の第1トランシェ(4億2,400万ユーロ)を返済するオプションを使用しないと決定した。来
年度以降、BNG銀行はハイブリッド資本の全額(7億3,300万ユーロ)を毎年償還するオプションを有して
いる。
この数か月間で、BNG銀行は、顧客の誠実性およびゲートキーパーとしての責任を果たすため、年間計画
で予定されている拡張を上回る追加能力を要することが明らかになった。特に、顧客のデューデリジェン
スおよび取引の監視の規模を拡大するための更なる活動には、より多くの雇用が必要となる。2021年度の
連結営業費用は約1億600万ユーロと見込まれている。BNG銀行の2021年度の法定銀行税は(1回限り)
50%増額された。そのため、第4四半期に支払われ、計上される予定の、2021年度の法定銀行税に対する
BNG銀行の拠出額は5,300万ユーロである。
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BNG銀行の2021年度の受取利息純額は、4億4,000万ユーロから4億7,000万ユーロまでの範囲内に収まる
と予想される。この予想は、TLTROへの追加参加および提供された貸付金の売却による堅調な実現損益を踏
まえて上方修正された。将来の市場価値変動および減損の動向は当然不確定である。したがって、BNG銀行
は、2021年度の純利益の予想を伝えることは賢明ではないと考えている。
配当金の提案
2019年度の配当金は7,100万ユーロ、2020年度の配当金は1億100万ユーロが、株主総会に提案された。
2019年度の株主総会に先立ち、ECBは欧州の銀行に対して、配当金の支払いを差し控えるか、少なくとも
(数回の延長により)2021年10月1日まで延期するよう勧告した。株主総会において、BNG銀行は、ECBの
勧告に従うと発表した。2021年3月、BNG銀行は2,400万ユーロの配当金の支払いについてECBから同意を得
たため、これは2021年上半期に支払われた。2021年7月末、ECBは、2021年10月1日からこれらの一般的な
配当制限を解除すると発表した。BNG銀行は、2021年10月に残りの配当額1億4,800万ユーロを支払う予定
である。
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2 【資本構成】
2021年6月30日現在のBNG銀行の資本構成(未監査)は以下のとおりである。
2021年6月30日現在
(未監査)
(単位:百万ユーロ)
授権株式資本:2億5,000万ユーロ
資本金(発行済全額払込済) 139
資本準備金 6
利益剰余金 3,740
再評価剰余金 60
キャッシュフロー・ヘッジ準備金 9
自己信用調整 4
ヘッジコスト準備金 183
当期純利益 187
ハイブリッド資本 733
負債証券 109,026
受託資金 6,068
劣後債務 35
資本合計
120,190
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3 【組織】
2021年上半期中において、以下を除き、BNG銀行の組織に重大な変更はなかった。
6月初旬、BNG銀行の執行委員会は、新たに3名の構成員を迎え、意図されていた5名体制となった。
2021年2月15日、シンディ・ファン・アッテフェルトがBNG銀行の新しい最高リスク責任者(CRO)に任
命された。2021年6月22日、ヤーコ・ファン・ハウトスヴァールトが最高執行責任者(COO)に、トーマ
ス・エテルマンが最高商務責任者(CCO)に任命された。
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4 【経理の状況】
BNG銀行の連結中間財務書類(未監査)は、以下のとおりである。
連結貸借対照表
(単位:百万ユーロ)
2021 年6月30日現在 2020 年12月31日現在
注記
資産
現金および中央銀行残高 15,713 2,312
銀行預入金 127 120
差入現金担保 14,544 20,361
純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1,376 1,452
デリバティブ 6,167 8,540
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 9,474 9,738
償却原価で測定される利付有価証券 7,704 7,880
償却原価で測定される貸付金および前渡金 89,230 88,942
ポートフォリオ・ヘッジ会計を適用する
貸付金に対する価値調整 15,100 20,816
関連会社および共同支配企業 31 31
有形固定資産 16 17
未収還付税金 11 1
その他の資産 347 149
資産合計
159,840 160,359
負債
銀行借入金 18,729 12,221
受入現金担保 1,191 858
純損益を通じて公正価値で測定される
金融負債 625 656
デリバティブ 18,733 26,965
負債証券 1 109,026 108,615
受託資金 6,068 5,599
劣後債務 35 35
繰延税金負債 85 98
その他の負債 287 215
負債合計
154,779 155,262
株主資本
資本金 139 139
資本準備金 6 6
利益剰余金 3,740 3,712
再評価剰余金 60 86
キャッシュフロー・ヘッジ準備金 9 11
自己信用調整 4 5
ヘッジコスト準備金 183 184
当期純利益 187 221
株主に帰属する持分
4,328 4,364
ハイブリッド資本 733 733
株主資本合計
5,061 5,097
負債および株主資本合計
159,840 160,359
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連結損益計算書
(単位:百万ユーロ)
2021 年上半期 2020 年上半期
注記
-実効金利法を用いて計算した受取利息 2,127 2,302
-その他の受取利息 117 232
受取利息合計
2,244 2,534
-実効金利法を用いて計算した支払利息 1,975 2,263
-その他の支払利息 41 46
支払利息合計
2,016 2,309
利息損益 2 228 225
-受取手数料 10 14
-支払手数料 2 2
手数料損益
8 12
金融取引損益 3 63 (14)
関連会社および共同支配企業による損益 1 3
その他の損益 1 1
収益合計
301 227
人件費 25 21
その他の一般管理費 22 21
減価償却費 1 2
その他の営業費用 0 0
営業費用合計
48 44
金融資産の減損損失純額 4 (7) 27
関連会社および共同支配企業の
減損損失純額 0 0
破綻処理基金への拠出 2 8
その他の費用合計
(5) 35
税引前当期利益 258 148
法人所得税費用 71 48
当期純利益 187 100
-うちハイブリッド資本所有者に帰属 21 25
-うち株主に帰属 166 75
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連結包括利益計算書
(単位:百万ユーロ)
計算書の数値はすべて税引後である。
2021 年上半期 2020 年上半期
当期純利益
187 100
株主資本で直接認識される組替調整される損益
キャッシュフロー・ヘッジ準備金の変動:
-未実現価額の変動 (2) 2
-純損益に振り替えられた実現価額の変動 - -
(2) 2
ヘッジコスト準備金の変動:
-未実現価額の変動 (2) (86)
-純損益に振り替えられた実現価額の変動 1 -
(1) (86)
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される
金融資産に係る再評価剰余金の変動:
-未実現価額の変動 (13) (19)
-純損益に振り替えられた実現価額の変動 (13) (5)
(26) (24)
組替調整される損益合計
(29) (108)
株主資本で直接認識される組替調整されない損益:
-FVTPLで測定するものとして指定された
金融負債の信用リスクの変動に起因する
(1) 2
公正価値の変動
組替調整されない損益合計 (1) 2
株主資本で直接認識される損益 (30) (106)
合計
157 (6)
-うちハイブリッド資本所有者に帰属 21 0
-うち株主に帰属 136 (6)
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連結キャッシュフロー計算書
(単位:百万ユーロ)
2021 年上半期 2020 年上半期
営業活動によるキャッシュフロー
税引前当期利益 258 148
調整:
-減価償却費 1 2
-減損 (7) 28
-純損益を通じて測定される未実現損益 (44) 24
営業資産および負債の変動:
-銀行預入金および銀行借入金(要求払以外)の
変動 544 (44)
-差入現金担保および受入現金担保の変動 5,257 (4,078)
-レポ取引およびリバースレポ取引の変動 1 -
-貸付金および前渡金の変動 752 (301)
-受託資金の変動 433 301
-デリバティブの変動 136 (85)
-支払法人税 (81) (77)
-営業活動によるその他の変動 (259) (118)
営業活動によるキャッシュフロー純額
6,991 (4,200)
投資活動によるキャッシュフロー
投資および取得:
-純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 (2) (1)
-その他の包括利益を通じて公正価値で測定される
金融資産 (4,928) (2,723)
-償却原価で測定される利付有価証券 (598) (1,668)
-関連会社および共同支配企業に対する投資 - -
-有形固定資産 (1) (1)
処分および償還:
-純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 58 285
-その他の包括利益を通じて公正価値で測定される
金融資産 4,698 1,755
-償却原価で測定される利付有価証券 771 1,459
-関連会社および共同支配企業に対する投資 - -
投資活動によるキャッシュフロー純額
(2) (894)
財務活動によるキャッシュフロー
受取額:
-欧州中央銀行資金供給(TLTRO) 6,000 8,000
-純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 - 6
-負債証券 163,738 97,302
支払額:
-純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 (30) (16)
-負債証券 (163,247) (93,748)
-劣後債務 (1) 0
-ハイブリッド資本に係る利息支払い (25) (25)
-株主に対する配当金 (24) -
財務活動によるキャッシュフロー純額
6,411 11,519
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2021 年上半期 2020 年上半期
現金および現金同等物の純変動
13,400 6,425
1月1日現在の現金および現金同等物 2,315 1,276
6月30日現在の現金および現金同等物 15,715 7,701
6月30日現在の現金および現金同等物:
-現金および中央銀行残高 15,713 7,695
-「銀行預入金」項目における現金同等物 3 7
-「銀行借入金」項目における現金同等物 (1) (1)
15,715 7,701
営業活動によるキャッシュフローに対する注記
受取利息額 2,183 2,957
支払利息額 (2,009) (2,813)
174 144
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連結株主資本変動計算書
(単位:百万ユーロ)
計算書の数値はすべて税引後である。
2021 年上半期
キャッ
株主に
シュフ
ロー・ 自己 ヘッジ 帰属
ハイブ
資本 再評価 ヘッジ 信用 コスト 利益 未処分 する リッド
資本金 準備金 剰余金 準備金 調整 準備金 剰余金 利益 持分 資本 合計
2021 年1月1日
現在の残高 139 6 86 11 5 184 3,712 221 4,364 733 5,097
当期純利益 - - - - - - - 187 187 - 187
自己信用調整
(OCA)の変動 - - - - (1) - - - (1) - (1)
ヘッジコスト
準備金の変動 - - - - - (1) - - (1) - (1)
未実現損益 - - (26) (2) - - - - (28) - (28)
包括利益合計 - - (26) (2) (1) (1) - 187 157 - 157
BNG 銀行株主に
対する配当金 - - - - - - (24) - (24) - (24)
未払配当金
(「その他の負
債」に計上) - - - - - - (148) - (148) - (148)
ハイブリッド
資本所有者に
対する利息支払い - - - - - - (21) - (21) - (21)
前年度利益処分額 - - - - - - 221 (221) - - -
2021 年6月30日
現在の残高 139 6 60 9 4 183 3,740 187 4,328 733 5,061
2020 年上半期
キャッ
株主に
シュフ
ロー・ 自己 ヘッジ 帰属
ハイブ
資本 再評価 ヘッジ 信用 コスト 利益 未処分 する リッド
資本金 準備金 剰余金 準備金 調整 準備金 剰余金 利益 持分 資本 合計
2020 年1月1日
現在の残高 139 6 84 13 8 174 3,567 163 4,154 733 4,887
当期純利益 - - - - - - - 100 100 - 100
自己信用調整
(OCA)の変動 - - - - 2 - - - 2 - 2
ヘッジコスト
準備金の変動 - - - - - (86) - - (86) - (86)
未実現損益 - - (24) 2 - - - - (22) - (22)
包括利益合計 - - (24) 2 2 (86) - 100 (6) - (6)
BNG 銀行株主に
対する配当金 - - - - - - - - - - -
ハイブリッド
資本所有者に
対する利息支払い - - - - - - (25) - (25) - (25)
前年度利益処分額 - - - - - - 163 (163) - - -
2020 年6月30日
現在の残高 139 6 60 15 10 88 3,705 100 4,123 733 4,856
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連結中間財務書類の会計原則
会社概要
連結中間報告書は、2021年9月3日に執行委員会により公開を目的として作成および発行される。BNG
銀行N.V.(以下「BNG銀行」という。)は、オランダの法律に基づく法定二段構造企業である。BNG銀行
の資本金の半分をオランダ王国政府が所有し、残りの半分を州、地方自治体および地域治水委員会が所有し
ている。BNG銀行は、オランダ、ハーグ Koninginnegracht 2 に登録事務所を置き(商工会議所番号27008387
で登録)、支店はない。
適用法令
中間財務書類は、欧州連合により採用されているIAS第34号「中間財務報告」に準拠して作成される。
本中間財務書類には、連結財務書類に必要な情報および開示のすべてが記載されるわけではないため、欧
州連合(EU)により採用されているIFRSおよびオランダ民法典第2編第9章の適用ある条項に準拠して作成
されたBNG銀行の2020年度連結財務書類と併せて読む必要がある。本報告書で使用されている会計方針は、
BNG銀行の2020年度連結財務書類の注記に記載されているものと一致している。ただし、「会計方針の変更」
および「EUにより採用され2021年1月1日以降に発効した、適用されている会計基準」の項目に記載された
会計方針の変更を除く。
一般に、BNG銀行は、EUにより採用されていないIASB発行の新規または改訂基準および解釈指針を適用しな
い。BNG銀行は、EUにより採用された2021年1月1日より後の事業年度に強制適用される改訂基準および解釈
指針の早期適用を原則として行わないことも決定した。金利指標改革フェーズ1に関連する改訂について
は、除外されている。詳細は、2020年度財務書類に記載されている。
以下の新規または改訂基準、解釈指針および改善の適用により、BNG銀行の評価、損益の決定および開示の
面で、本2021年度連結中間報告書において重要な調整は行われなかった。
EUにより採用され2021年1月1日以降に発効した、適用されている会計基準
・金利指標改革フェーズ2に関するIFRS第9号、IAS第39号、IFRS第7号、IFRS第4号およびIFRS第19号の改
訂:2020年8月にIASBにより発行され、2021年1月13日にEUにより承認された改訂。本改訂は、IBORを無
リスク金利に置き換える際に発生する会計上の問題に対処するものである。IBORの置き換えはまだ行われ
ていないため、本改訂の実施による中間財務書類への影響はなかった。BNG銀行は、当年第3四半期にIBOR
から無リスク金利への置き換えを開始する予定であるが、このIBOR改革による財務書類への影響は限定的
と見込まれている。
・IFRS第4号「保険契約」の改訂:2020年6月25日にIASBにより発行され、2020年12月15日にEUにより承認
された改訂。BNG銀行は顧客との間で保険契約を締結していないため、財務書類への影響はない。
・IFRS第16号「リース」の改訂:2021年3月31日にIASBにより発行され、2021年4月2日にEUにより承認さ
れた、2021年6月30日以降のCOVID-19に関連する賃料減免。本改訂は、2021年4月1日から発効したが、
BNG銀行は本改訂が適用されるリースを有していない。
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EUにより採用されていない未適用の会計基準
当報告期間または将来の報告期間および予測可能な取引において、BNG銀行に重要な影響を及ぼすと見込ま
れる、未発効の他の基準はない。
損益の評価および決定に適用される重要な会計原則
連結中間報告書は、継続企業の前提に基づき作成される。貸借対照表項目のほとんどは、償却原価で評価
される。貸借対照表項目「純損益を通じて公正価値で測定される(FVTPL)金融資産」、「その他の包括利益
を通じて公正価値で測定される(FVOCI)金融資産」、「デリバティブ」および「純損益を通じて公正価値で
測定される(FVTPL)金融負債」は、公正価値で測定される。貸借対照表項目「関連会社および共同支配企
業」は、持分法に準拠し表示される。貸借対照表項目「有形固定資産」は、減価償却累計額控除後の原価で
表示される。収益は、BNG銀行に経済価値が発生する見込みがあり、かつ信頼性を持って収益を決定できる場
合に認識される。費用は、可能な場合、サービスが提供された期間またはこれらの費用を相殺する関連した
収益に割り当てられる。詳細については、個々の貸借対照表項目に係る会計原則を参照のこと。
ユーロはBNG銀行が使用する機能通貨であり報告通貨である。別段の記載がない限り、連結財務書類におい
て、金額はすべて百万ユーロで表示される。
連結の会計原則
連結中間報告書の作成に使用される親会社とその子会社の中間報告書は、同一の報告日時点で作成され、
同一の原則に基づく。収益、費用、配当金等のグループ会社内取引および残高のすべては、連結中間報告書
で完全に消去されている。連結に含まれる子会社の報告期間はBNG銀行と一致している。
本連結中間報告書は、親会社およびBNG銀行が支配するすべての子会社の中間決算から構成される。支配
は、BNG銀行が投資者となっていることにより変動リターンに対するエクスポージャーを有し、当該投資に関
係した活動に対するパワーを行使することで当該リターンに影響を及ぼすことができる場合に存在する。グ
ループ会社は、支配を獲得した日から、支配が消滅する時まで、完全に連結対象となる。BNG銀行が受益権ま
たは持分を保有する投資ファンドの支配を有するか否かを決定する際には、参加者としてBNG銀行が保有する
財務上の利害関係が考慮される。
会計方針の変更
IAS第12号第57A項に関するIFRIC解釈指針に加え、2021年10月1日から一般的な配当の制限を解除するとの
ECBの発表を契機に、ハイブリッド資本に係る利息支払いに関する税金は現在、税費用の一部として損益計算
書に直接計上されている。2020年度末まで、これらの金額は繰延税金として計上されていた。これが2020年
度に既に適用されていた場合、純利益は600万ユーロ増加した可能性がある。また、利益剰余金が600万ユー
ロ減少するため、株主資本への影響はゼロとなった可能性がある。
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中間報告書に対するCOVID-19の影響
2021年度の初頭は、COVID-19感染症が増加し、ロックダウンが継続した。BNG銀行の業績への影響は依然と
して限定的であった。2021年第2四半期には、ワクチン接種計画が急ピッチで進み、収束と急激な経済成長
に対する確信が強まった。2021年上半期におけるCOVID-19のパンデミックによるBNG銀行の業務への影響につ
いては、執行委員会の報告書を参照のこと。
COVID-19のパンデミックによる財務成績への影響ならびに使用される重要な見積りおよび方法の詳細は、
関連する注記に記載されている。
セグメント別情報
BNG銀行は、リソース配分と業績測定を決定する際に、貸付業務および地域開発業務を区別している。BNG
銀行は、その貸付業務の管理と設定において、異なるセグメントまたは事業ユニットを区別していない。BNG
銀行の地域開発業務はその貸付業務と比較して重要ではない。したがって、本中間報告書にセグメント別情
報は含まれていない。
配当
2019年度の配当金は7,100万ユーロ、2020年度の配当金は1億100万ユーロが、株主総会に提案された。
2019年度の株主総会に先立ち、ECBは欧州の銀行に対して、配当金の支払いを差し控えるか、少なくとも(数
回の延長により)2021年10月1日まで延期するよう勧告した。株主総会において、BNG銀行は、ECBの勧告に
従うと発表した。2021年3月、BNG銀行は2,400万ユーロの配当金の支払いについてECBから同意を得たため、
これは2021年上半期に支払われた。
2021年7月末、ECBは、2021年10月1日からこれらの一般的な配当の制限を解除すると発表した。BNG銀行
は、2021年10月に残りの配当額1億4,800万ユーロを支払う予定である。
ハイブリッド資本所有者に対する2,500万ユーロの利息支払いは2021年上半期に分配される。この分配は、
法人所得税上、損金算入可能である。BNG銀行は、2021年上半期の業績に係る中間配当を支払う予定はない。
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連結中間財務書類に対する注記
1 負債証券
2021年上半期に、負債証券は4億ユーロ増加し1,090億ユーロとなった。これは、ボンド・ローンが49億
ユーロ減少し、(コマーシャル・ペーパーの形による)短期資金調達が53億ユーロ増加したためである。
BNG銀行は、その長期資金調達業務に関連して、2021年上半期に64億ユーロ(2020年上半期:98億ユーロ)
の長期負債証券を発行した。報告期間における長期負債証券の償還価額合計は64億ユーロ(2020年上半期:
81億ユーロ)であった。
2 利息損益
2021 年上半期 2020 年上半期
受取利息
実効金利法を用いて計算した受取利息:
-償却原価で測定される金融資産 935 1,034
-その他の包括利益を通じて公正価値で測定され
る
金融資産 36 61
-ヘッジ会計を適用するデリバティブ 1,058 1,175
-金融負債に係るマイナスの支払利息 98 32
2,127 2,302
その他の受取利息:
-純損益を通じて公正価値で測定するものとして
指定された金融資産 24 18
-強制的に純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1 1
-ヘッジ会計を適用しないデリバティブ 92 213
-その他 - -
117 232
受取利息合計
2,244 2,534
支払利息
実効金利法を用いて計算した支払利息:
-償却原価で測定される金融負債 635 1,038
-ヘッジ会計を適用するデリバティブ 1,180 1,166
-金融資産に係るマイナスの支払利息 160 59
1,975 2,263
その他の支払利息:
-純損益を通じて公正価値で測定するものとして
指定された金融負債 12 15
-ヘッジ会計を適用しないデリバティブ 28 25
-その他 1 6
41 46
支払利息合計
2,016 2,309
利息損益合計 228 225
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2021年上半期におけるTLTRO第三弾の預金に係る受取利息は6,700万ユーロである。TLTRO取引の利息損益の
算定には、予想優遇金利を含む金利が使用されている。条件が満たされない場合、これは利息損益の戻入れ
として反映される。
3 金融取引損益
以下の表は、実現および未実現の市場価値変動による金融取引損益の内訳を示している。
2021 年上半期 2020 年上半期
信用スプレッドおよび流動性スプレッドの変動に
起因する、純損益を通じて公正価値で測定する
金融資産の市場価値変動の構成:
-利付有価証券 (5) (23)
-ストラクチャード・ローン 3 (13)
(2) (36)
ヘッジ会計による損益
-ポートフォリオ公正価値ヘッジ会計 20 7
-ミクロ公正価値ヘッジ会計 4 16
-ミクロ・キャッシュフロー・ヘッジ会計 1 3
25 26
デリバティブに係る取引先信用リスクの変動
(CVA/DVA) 17 (7)
売却および買取りによる実現損益 19 10
その他の市場価値変動 4 (7)
合計
63 (14)
金融取引損益は6,300万ユーロの利益(2020年度:1,400万ユーロの損失)であった。2020年同期と比べ増
加した理由は、主に未実現の市場価値変動の推移である。2020年度に、この損益はCOVID-19のパンデミック
の発生によりマイナスの影響を受けた。2021年度は、特に長期金利の上昇が未実現の公正価値調整の残高
4,400万ユーロに寄与した。1,900万ユーロの実現損益は、主にBNG銀行の流動性ポートフォリオからの利付有
価証券の売却によるものである。
4 金融資産およびオフバランスシート契約の減損
金融資産およびオフバランスシート契約の減損のステージ別内訳
以下の表は、減損の対象となる金融資産およびオフバランスシート契約の3つの減損のステージ別内訳を
示している。
ステージ1:当初認識以降、信用リスクの著しい増大(SICR)がない正常債権エクスポージャー
ステージ2:当初認識以降に、信用リスクの著しい増大があった正常債権エクスポージャー
ステージ3:不良債権エクスポージャー
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2021 年6月30日現在
帳簿価額総額 信用損失引当金(評価性)
正常債権 不良債権 正常債権 不良債権
帳簿価額 ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ1 ステージ2 ステージ3
減損対象の金融資産
現金および
中央銀行残高 15,713 15,713 - - - - -
銀行預入金 127 127 - - 0 - -
差入現金担保 14,544 14,544 - - - - -
その他の包括利益
を通じて公正価値
で測定される金融
1
資産 9,474 9,412 62 - - - -
償却原価で測定
される利付有価
証券 7,704 7,638 70 - (1) (3) -
貸付金および
89,230 88,064 966 409 (7) (13) (189)
前渡金
合計
136,792 135,498 1,098 409 (8) (16) (189)
2021 年6月30日現在
額面金額 引当金(負債性)
正常債権 不良債権 正常債権 不良債権
ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ1 ステージ2 ステージ3
オフバランスシート契約
偶発債務 1,560 1 - 0 0 -
取消可能信用供与契約 6,465 143 13 0 - -
取消不能信用供与契約 3,958 2 - 0 - -
合計
11,983 146 13 0 - -
2020 年6月30日現在
帳簿価額総額 信用損失引当金(評価性)
正常債権 不良債権 正常債権 不良債権
帳簿価額 ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ1 ステージ2 ステージ3
減損対象の金融資産
現金および
中央銀行残高 7,695 7,695 - - - - -
銀行預入金 59 59 - - 0 - -
差入現金担保 18,861 18,861 - - - - -
その他の包括利益
を通じて公正価値
で測定される金融
1
資産 10,213 10,153 60 - 0 (1) -
償却原価で測定
される利付有価
証券 8,064 7,841 230 - (1) (6) -
貸付金および
88,681 85,567 2,926 407 (9) (29) (181)
前渡金
合計
133,573 130,176 3,216 407 (10) (36) (181)
注1 その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に対する信用損失引当金はその他の包括利益に含ま
れており、(正味)帳簿価額には含まれていない。
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2020 年6月30日現在
額面金額 引当金(負債性)
正常債権 不良債権 正常債権 不良債権
ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ1 ステージ2 ステージ3
オフバランスシート契約
偶発債務 1,646 1 - - - -
取消可能信用供与契約 3,896 214 1 - - -
取消不能信用供与契約 5,430 151 25 (2) (3) -
合計
10,972 366 26 (2) (3) -
2021年6月30日現在、不良債権エクスポージャーは合計4億2,200万ユーロ(2020年度末:3億9,700万
ユーロ)であった。不良債権エクスポージャーは、ポートフォリオ合計の0.3%(2020年度末:0.3%)を占
め、11件の債務者(2020年度末:12件の債務者)に関係する。不良債権エクスポージャーの増加の一部は、
正常債権から不良債権に移動した2件の債務者によるものである。債務者数の減少は、主に不良債権エクス
ポージャーの決済によるものである。BNG銀行は、不良債権エクスポージャーに関連して合計3,400万ユーロ
(2020年度末:3,800万ユーロ)の政府保証を受けている。以下の表は、不良債権エクスポージャーの推移を
示している。
2021 年上半期 2020 年度
1月1日現在の不良債権エクスポージャー合計
397 321
既存の不良債権エクスポージャーの増加
5 0
正常債権から不良債権エクスポージャーへの移動 43 125
不良債権から正常債権エクスポージャーへの移動 - -
(23) (49)
不良債権エクスポージャーの返済および決済
期末現在の不良債権エクスポージャー合計
422 397
予想信用損失引当金の変動
以下の表は、金融資産に係る予想信用損失引当金(評価性)およびオフバランスシート契約に係る予想信
用損失引当金(負債性)の変動を示している。
2021 年上半期
認識中止、 信用リスク
組成および 返済および の変動に 償却による
取得による 処分による よる変動 引当金勘定の
期首残高 増加 減少 (純額) 減少 期末残高
引当金(評価性)
現金および中央銀行残高 - - - - - -
銀行預入金 0 0 0 0 - 0
その他の包括利益を通じて
公正価値で測定される
金融資産 1 0 0 (1) - 0
償却原価で測定される
利付有価証券 6 0 0 (2) - 4
210 2 (4) 1 - 209
貸付金および前渡金
217 2 (4) (2) - 213
引当金(負債性)
4 0 (1) (3) - 0
オフバランスシート契約
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2020 年上半期
認識中止、 信用リスク
組成および 返済および の変動に 償却による
取得による 処分による よる変動 引当金勘定の
期首残高 増加 減少 (純額) 減少 期末残高
引当金(評価性)
現金および中央銀行残高 - - - - - -
銀行預入金 0 0 0 0 - 0
その他の包括利益を通じて
公正価値で測定される
金融資産 1 0 0 0 - 1
償却原価で測定される
利付有価証券 6 1 0 0 - 7
193 3 (3) 26 - 219
貸付金および前渡金
200 4 (3) 26 - 227
引当金(負債性)
5 1 (4) 3 - 5
オフバランスシート契約
契約上のキャッシュフローの変更
全期間の予想信用損失に基づく損失引当金が設定されている(すなわちステージ2または3)金融資産
で、2021年上半期中に契約上のキャッシュフローが変更されたものはない。全期間の予想信用損失に相当す
る金額で測定された損失引当金が設定され(ステージ2または3)、過去の報告期間に条件変更が行われた
金融資産で、2021年上半期中にステージ1に戻されたものはない。
主要なインプットおよび仮定
金融資産の予想信用損失(ECL)は、信用リスクの著しい増大(SICR)が発生したかどうかによって、12か
月または全期間のどちらかに基づいて測定される。予想信用損失合計は、デフォルト確率(PD)、デフォル
ト時損失率(LGD)およびデフォルト時エクスポージャー(EAD)の結果を割り引いたものである。
デフォルト確率
PDは、ECLおよびSICRの決定における主要な構成要素として使用される。BNG銀行は、外部格付が入手でき
ないエクスポージャーについて、主に専門家の判断に基づくPDモデルを開発した。IFRS第9号の遵守および
いわゆる「ポイント・イン・タイム」のPDを確保するため、BNG銀行は将来に関する情報(FLI)を含んだ
オーバーレイ・モデルを開発した。ステージの決定においては、将来に関する情報を調整済の信用格付が使
用されている。BNG銀行は、財務書類内の他の関連する見積りに対するインプットと整合するような、経済予
測に基づく3つの内部開発シナリオを適用している。提案されたマクロ経済予測は、外部のマクロ経済予測
と比較され、シナリオの外部検証性を確保している。シナリオは、資産・負債委員会(ALCO)で承認されて
いる。これによって、BNG銀行はPDが合理的かつ裏付可能であることを確保している。
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デフォルト時損失率
信用ポートフォリオのデフォルト率が低く、過去の内部のLGDデータが不足しているため、BNG銀行はLGDモ
デルを確立することができない。したがって、BNG銀行はエクスポージャー全体に対して、4つの異なるLGD
率を伴う基本的な一律LGDアプローチを適用している。
・ (オランダ)中央政府または地方政府が交付または保証するエクスポージャーについて0%
・ EU内の中央政府または地方政府が発行する政府債について10%
・ 中央政府または地方政府の保証がないエクスポージャーおよび優先無担保債について35%
・ 劣後ローンについて75%
デフォルト時エクスポージャー
貸付金および利付有価証券(証券化を除く)に係るEADは、債務者が12か月間または全期間にわたって義務
を負う契約上の返済額に基づく。任意返済または早期償還は、過去の実績から頻度が高くないため、考慮に
入れていない。証券化に関する将来の契約上の返済額は、外部情報源から得られる見積定率期限前返済率に
基づく。コミットメント(オフバランスシート)ファシリティの場合、最大エクスポージャーは、12か月間
または全期間(減損のステージによる)のどちらかにおいて予想される融資枠の使用を反映するよう調整さ
れる。
信用リスクの著しい増大
BNG銀行は、認識以降の信用リスクの著しい変動を評価するためのインプット・パラメータとして、将来に
関する情報について調整されたポイント・イン・タイムPDを適用している。さらにBNG銀行は、信用リスクの
著しい増大を判定するための補完基準として、支払猶予措置および30日超の期日経過を使用している。他方
で、BNG銀行は認識以降の信用リスクの著しい変動のモニタリングについて、低信用リスクである場合の除外
も適用している。この場合、信用リスクの著しい増大が生じているかを判定せずに、12か月間のECLを使用し
て減損が測定される。BNG銀行は、投資適格の格付を有する金融資産については「低信用リスク」であるとみ
なす。債券については、BNG銀行はBBB-以上を投資適格とみなしている。貸付金については、内部相手先信用
格付を使用して投資適格であるかを判定している。内部相手先信用格付は、多数の市場セクター固有の内部
格付モデルから導き出され、これらのモデルは外部的に検証されている。
BNG銀行は、ステージ3の減損金額を決定する際に、専門家を利用して判断を行っている。このアプローチ
は、特別管理部により金融商品レベルごとに実行される。
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将来に関するマクロ経済情報
主要なマクロ経済変数を識別するために、過去のデータの分析が実施され、これらの変数は四半期毎に提
供される。専門家による判断が適用され、資産・負債委員会(ALCO)により承認される。証券化以外につい
てデフォルト確率の決定に適用されるマクロ経済要素は、名目国内総生産(GDP)、失業率および雇用率であ
る。証券化について適用されるマクロ経済要素は、住宅価格指数、長期金利および債務である。シナリオに
対する加重は、BNG銀行がCOVID-19のパンデミックの中で得た1年半の経験に基づき、2020年度の加重と比較
して調整された。
2020年度に、BNG銀行は、COVID-19のパンデミック中に認識された、関連データが将来予測の領域から外れ
ることによるショックを防ぐ、指数加重移動平均(EWMA)と呼ばれる追加の要素を導入した。2021年上半期
の評価において、BNG銀行はEWMAを0%(2020年度:48%)に引き下げると決定し、これによりEWMAの影響は
なくなった。証券化のモデルで2020年度に適用されたEWMAが0%であったため、これは証券化以外のモデル
にのみ影響する。信用損失引当金の感応度分析の一環として、シナリオFで48%のEWMAが適用されている。
証券化
2021 年6月30日現在の期間 2020 年12月31日現在の期間
マクロ経済変数
ユーロ圏(17か国)の住宅価格指数
3年 3年
ユーロ圏(19か国)の長期金利 3年 3年
1
3年 3年
ユーロ圏の債務(家計およびNPISHへの貸付)
2021 年6月30日現在の加重 2020 年12月31日現在の加重
シナリオ
基本シナリオ
70 % 65 %
上昇シナリオ 10 % 5%
下降シナリオ 20 % 30 %
注1 対家計非営利団体
証券化以外
2021 年6月30日現在の期間 2020 年12月31日現在の期間
マクロ経済変数
オランダの国内総生産(GDP)
3年 3年
オランダの失業率 3年 3年
雇用率 3年 3年
シナリオ 2021 年6月30日現在の加重 2020 年12月31日現在の加重
基本シナリオ
70 % 65 %
上昇シナリオ 20 % 5%
下降シナリオ 10 % 30 %
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不良債権エクスポージャー
BNG銀行は、以下の基準のいずれかを満たす場合、不良債権の定義と完全に合致している金融商品を債務不
履行と定義する。
・ BNG銀行が、債務者によるBNG銀行に対する信用債務の支払可能性が低いとみなしている。
・ 債務者によるBNG銀行に対する重要な信用債務の支払いが90日以上遅延している。
BNG銀行は、「支払可能性が低いこと」について以下の指標を採用している。
・ 債務者の収入源が、支払債務を履行するには不十分とみなされる。
・ 将来キャッシュフローに対する疑義の兆候が見られる。
・ 債務者の負債比率が著しく上昇した。
・ 1件以上の約款違反が発生した。
・ BNG銀行が保証の実行を求めたまたは担保権を実行した。
・ 他の債権者に対する著しい支払遅延(登記所に記録された)。
・ 債務者の市場セクターに経済的危機があり、同セクター内の債務者が信用弱者とみなされている。
・ 財務的困難により、債務者は市場セクターにおいて活発に活動しているとはみなされなくなった。
・ BNG銀行以外の債権者が当該債務者の破産を申し立てた。
信用損失引当金の感応度分析
2021年6月30日現在の信用損失引当金の金額の(再)計算において、インプットの変動を識別する信用損
失引当金の感応度を測定するため、異なるシナリオが使用されている。
シナリオA
シナリオAでは、減損の対象となるすべての個別エクスポージャーの信用格付が1ノッチ引き下げられる
(例えば、AAAからAA+)。これらの(引き下げられた)信用格付およびそれに伴うPDがステージ分類評価お
よび信用損失引当金の計算に適用される。その結果、一部のエクスポージャーがステージ1からステージ2
に振り替えられる。EADおよびLGDについては、ベース水準からの変更はない。
シナリオB
シナリオBでは、通常はLGDが0%のエクスポージャーのLGDを10%とする。通常はLGDが10%、35%または
75%のエクスポージャーのLGDは変更されない。EAD、信用格付およびPDについても、ベース水準からの変更
はない。
シナリオC
シナリオCでは、信用損失引当金の計算がポイント・イン・タイムPDではなく、「スルー・ザ・サイク
ル」PDを使用して実施される。すなわち、将来に関するマクロ経済情報を組み込まないPDが計算に使用され
る。EAD、信用格付、ステージレベルおよびLGDについては、ベース水準からの変更はない。
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シナリオD
シナリオDでは、信用損失引当金の計算がEWMA70%に基づいて行われる。PDはベース水準から変更され
る。このシナリオは2021年中間期には計算されていない。
シナリオE
シナリオEでは、デフォルト確率はEWMA0%に基づいて計算される。2021年6月30日現在の基本シナリオ
はEWMA0%であるため、このシナリオはもはや適用されない。
シナリオF
シナリオFでは、デフォルト確率はEWMA48%に基づいて計算される。この結果、証券化以外について、PD
およびステージレベルが変更される。
以下の表は、4つのシナリオにおける信用損失引当金合計の感応度を示している。
2021 年6月30日現在
シナリオA シナリオB シナリオC
(1ノッチ (LGDを0% (スルー・ザ・
シナリオF
実際の計上額 引き下げ) から10%に) サイクルPD) (EWMA48%)
引当金(評価性)
現金および中央銀行残高 - - - - -
銀行預入金 0 0 0 0 0
その他の包括利益を
通じて公正価値で測定
される金融資産 0 0 1 0 0
償却原価で測定される
利付有価証券 4 5 4 4 4
209 222 227 215 215
貸付金および前渡金
213 227 232 219 219
引当金(負債性)
0 0 2 0 0
オフバランスシート契約
2020 年12月31日現在
シナリオC
シナリオA シナリオB (スルー・
(1ノッチ (LGDを0% ザ・
シナリオD シナリオE
実際の計上額 引き下げ) から10%に) サイクルPD) (EWMA70%) (EWMA0%)
引当金(評価性)
現金および中央銀行残高 - - - - - -
銀行預入金 0 0 0 0 0 0
その他の包括利益を
通じて公正価値で測定
される金融資産 1 1 1 1 1 1
償却原価で測定される
利付有価証券 5 8 6 4 6 6
210 233 243 206 209 220
貸付金および前渡金
216 242 250 211 216 227
引当金(負債性)
4 6 5 4 4 5
オフバランスシート契約
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5 分類別の金融商品の内訳
2021 年6月30日現在
その他の包括
純損益を通じて 損益を通じて
償却原価 公正価値で測定 公正価値で測定 合計
現金および中央銀行残高
15,713 - - 15,713
銀行預入金 127 - - 127
差入現金担保 14,544 - - 14,544
純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 - 1,376 - 1,376
デリバティブ - 6,167 - 6,167
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 - - 9,474 9,474
償却原価で測定される利付有価証券 7,704 - - 7,704
貸付金および前渡金 89,230 - - 89,230
ポートフォリオ・ヘッジ会計を適用する
15,100 - - 15,100
貸付金に対する価値調整
資産合計
142,418 7,543 9,474 159,435
銀行借入金 18,730 - - 18,730
受入現金担保 1,191 - - 1,191
純損益を通じて公正価値で測定される
金融負債 - 625 - 625
デリバティブ - 18,733 - 18,733
負債証券 109,026 - - 109,026
受託資金 6,068 - - 6,068
劣後債務 35 - - 35
負債合計
135,050 19,358 - 154,408
2020 年12月31日現在
その他の包括
純損益を通じて 損益を通じて
償却原価 公正価値で測定 公正価値で測定 合計
現金および中央銀行残高
2,312 - - 2,312
銀行預入金 120 - - 120
差入現金担保 20,361 - - 20,361
純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 - 1,452 - 1,452
デリバティブ - 8,540 - 8,540
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 - - 9,738 9,738
償却原価で測定される利付有価証券 7,880 - - 7,880
貸付金および前渡金 88,942 - - 88,942
ポートフォリオ・ヘッジ会計を適用する
20,816 - - 20,816
貸付金に対する価値調整
資産合計
140,431 9,992 9,738 160,161
銀行借入金 12,221 - - 12,221
受入現金担保 858 - - 858
純損益を通じて公正価値で測定される
金融負債 - 656 - 656
デリバティブ - 26,965 - 26,965
負債証券 108,615 - - 108,615
受託資金 5,599 - - 5,599
劣後債務 35 - - 35
負債合計
127,328 27,621 - 154,949
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6 金融商品の公正価値
公正価値とは、意思または能力にかかわらず、現在の市場状況の下、測定日時点で、市場参加者間の秩序
ある取引により、資産が売却された場合に受け取るであろう移転価格(取引費用調整前)または負債が移転
された場合に支払うであろう価格である。評価が市場参加者の観点から行われる必要があるということを想
定しており、これにより、金融商品の固有の特徴および制限のみが考慮される。3つのレベルの公正価値の
間で区別がなされ、インプットの性質およびその全体の評価にとっての重要性がヒエラルキーの正しい分類
にとって決定的である。
公正価値ヒエラルキー
・ レベル1:活発な市場における、当該商品の、または入手できない場合は同一商品の、(未調整の)相
場価格に基づく評価。金融商品は、相場価格が定期的に入手可能である場合、ならびにそれらの価格が現
在および定期的に生じる独立当事者間の市場取引を反映している場合に、活発な市場での相場価格がある
とみなされる。金融資産および負債の相場価格は、中間市場価格に基づいている。
・ レベル2:レベル1で使用された相場価格を除く、直接的または間接的に観察可能な市場データを用い
た評価技法に基づく評価。このカテゴリーは、類似した商品の活発な市場での相場価格、同一もしくは類
似した商品の活発とはみなされない市場での相場価格、またはすべて市場データから直接的もしくは間接
的に観察可能な重要なインプットによるその他の評価技法を用いて評価される商品を含む。
・ レベル3:市場で公表されない観察不能なインプットを大幅に用いた評価技法に基づく評価。このカテ
ゴリーは、観察可能な市場データに基づかないインプットを用いた評価技法による商品を含み、そのた
め、観察不能な市場データが商品の評価に重要な影響を与える。このカテゴリーはまた、類似した商品の
相場価格に従って評価された商品も含み、これにより重要で公には観察不能な変更または前提が、商品間
の差異を示すために必要となる。
可能な場合、BNG銀行は、価格カーブおよび資金調達カーブを決定するために、相場価格(レベル1)を使
用する。BNG銀行は、評価目的で中間市場価格を使用する。中間市場価格の使用は、金融資産および金融負債
の市場リスクが相殺される場合、認められている。
多くの場合、BNG銀行は債務者に関し理論的な評価(レベル2)に依拠している。かかる場合は、一般的に
金融業界で使用される評価モデルおよび技法に基づき公正価値が決定される。これらの大部分は純現在価値
計算に基づくモデルおよびオプション価格モデルである。これらのモデルのための変数は、市場価格、フォ
ワード価格設定、割引の市場条件に沿ったイールド曲線、相関、ボラティリティ、クロスカレンシー・ス
ワップのベーシス・スプレッド、取引先の信用力ならびに市場当事者が価格決定に使用するその他の要因、
見積り、仮定等の直接的または間接的に客観的に観察可能なインプットに基づく。BNG銀行は、いわゆるスプ
レッド曲線を、理論的な評価が必要な信用および流動性リスクに関連する金融商品の公正価値を決定するた
めに使用する。これらのスプレッド曲線は、関連する金利曲線ならびに信用および流動性リスクのスプレッ
ドに基づき作成される。信用リスク・スプレッドは、受入担保、保証および満期を考慮に入れ、債務者の信
用度に左右される。流動性リスク・スプレッドは、商品の市場性の程度に左右される。個々の顧客および金
融商品のリスク・プロファイルは、少なくとも四半期に1回評価される。必要な場合、信用リスク・スプ
レッドが調整される。
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ごく限られた場合に、BNG銀行の金融商品の評価は、かなりの程度まで、市場で公表されない観察不能なイ
ンプットおよび経営陣の見積り(レベル3)に基づいている。2020年度末現在、レベル3項目に分類された
金融商品はすべて、「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」として計上されている。
デリバティブ取引の公正価値決定の際に、信用評価調整(CVA)および債務評価調整(DVA)が、BNG銀行が
日次の担保交換に関する契約を締結していないすべての顧客および金融取引先とのデリバティブ取引すべて
に適用される。CVAおよびDVAはまた、BNG銀行が日次の担保交換に関する契約を締結したが、担保額の算定に
おいて重要な閾値が適用される顧客または取引先とのデリバティブ取引すべてに適用される。
BNG銀行は自己の信用リスクの決定において、関連するスワップ・カーブに対するスプレッド、すなわち
「自己信用調整(OCA)」を適用している。OCAは、「純損益を通じて公正価値で測定される金融負債」に含
まれる商品のみに関連する。
金融商品がフォワード契約の性格を持つ限り、フォワード・イールド曲線およびフォワード為替相場など
の公表されているフォワード価格が使用される。複雑な商品の場合、商品の構成要素は、上記の技法および
モデルに基づき個別に測定される。商品全体の公正価値は構成要素の公正価値の合計として決定される。BNG
銀行は、各報告期間末の財務ポジション処理のために継続的に測定される経常的な公正価値のみを適用す
る。
2021 年6月30日現在 2020 年12月31日現在
貸借対照表 貸借対照表
価額 公正価値 価額 公正価値
現金および中央銀行残高
15,713 15,713 2,312 2,312
銀行預入金 127 129 120 129
差入現金担保 14,544 14,544 20,361 20,361
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 1,376 1,376 1,452 1,452
デリバティブ 6,167 6,167 8,540 8,540
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 9,474 9,474 9,738 9,738
償却原価で測定される利付有価証券 7,704 7,908 7,880 8,012
貸付金および前渡金 89,230 105,238 88,942 110,373
金融資産合計
144,335 160,549 139,345 160,917
銀行借入金 18,730 18,639 12,221 12,147
受入現金担保 1,191 1,191 858 858
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 625 625 656 656
デリバティブ 18,733 18,733 26,965 26,965
負債証券 109,026 109,874 108,615 109,356
受託資金 6,068 6,219 5,599 5,775
劣後債務 35 44 35 45
金融負債合計
154,408 155,324 154,949 155,802
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取引を行う際、公正価値のヒエラルキー分類は、分類を決定付けるインプット要因の性質およびその評価
全体への重要性を踏まえた、評価に関連する特徴に基づいて決定されている。分類は、取引全体として公正
価値に重要性のあるインプットのレベルのうち最も低いものに基づいて行われる。重要性は、評価全体の結
果に対する観察不能なインプット要因の影響を、これらの観察不能なインプット要因に関する代替的な仮定
の範囲を考慮に入れて決定することにより評価される。四半期毎に、各取引のヒエラルキー分類は評価さ
れ、必要な場合、調整される。
以下の表は、公正価値で認識される取引の公正価値ヒエラルキーの概要を示している。
2021 年6月30日現在
レベル1 レベル2 レベル3 合計
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産
102 1,089 185 1,376
デリバティブ - 6,167 - 6,167
その他の包括利益を通じて公正価値で
9,380 94 - 9,474
測定される金融資産
金融資産合計
9,482 7,350 185 17,017
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 120 505 - 625
デリバティブ - 18,733 - 18,733
金融負債合計
120 19,238 - 19,358
2020 年12月31日現在
レベル1 レベル2 レベル3 合計
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産
107 1,150 195 1,452
デリバティブ - 8,540 - 8,540
その他の包括利益を通じて公正価値で
9,595 143 - 9,738
測定される金融資産
金融資産合計
9,702 9,833 195 19,730
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 117 539 - 656
デリバティブ 258 26,707 - 26,965
金融負債合計
375 27,246 0 27,621
レベル3項目の公正価値の重要な変動
2021 年上半期
純損益を通じて公正価値で
測定される金融資産
期首残高
195
純損益を通じた損益:
-利息損益 5
-未実現金融取引損益 (10)
-実現金融取引損益 -
(5)
-再評価剰余金を通じた
未実現価額調整 -
-投資/処分 -
-キャッシュフロー (5)
期末残高
185
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2020 年上半期
純損益を通じて公正価値で デリバティブ デリバティブ
測定される金融資産 (資産として計上) (負債として計上)
期首残高
441 5 4
純損益を通じた損益:
-利息損益 3 2 2
-未実現金融取引損益 (3) (4) (4)
-実現金融取引損益 (3) - -
(3) (2) (2)
-再評価剰余金を通じた
未実現価額調整 - - -
-投資/処分 (239) - -
-キャッシュフロー (3) (1) (1)
期末残高
196 2 1
レベル3項目は、ほとんど取引されない仕組利付有価証券に関係する。したがって、類似の有価証券につ
いて入手できる観察可能な市場データは現在の公正価値を完全に反映するものではない。これらの取引の公
正価値は、公表された市場データに基づいて決定され、重要な、市場で公表されない観察不能なインプット
を用いて調整される。報告期間中、レベル3からの再分類およびレベル3への再分類は行われなかった。
市場で公表されない観察不能なインプット
モノライン保険会社による保証付のインフレ連動型利付有価証券のスプレッドを決定するため、以下の市
場で公表されない観察不能なインプットが使用される。
・ 関連する債務者(40%)および関連するモノライン保険会社(30%)の回収率
・ 債務者とモノライン保険会社の間の相関係数(20%)
これらのインプットは、2020年度と比べ変動していない。
重要なインプット要因の変動に対するレベル3資産および負債の公正価値の感応度
感応度分析では、金利、インフレ、流動性および信用スプレッドの要素が、個別および相関数値の双方で
示されている。以下の表は、これらの重要なインプット要因が個別に絶対的平行に変動した場合のレベル3
資産の感応度を示している。これらのインプット要因の間に直接の依存関係はないものの、これらの3つの
インプット要因が同時変動した場合の商品の全体的な感応度も示されている。
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2021 年6月30日現在 2020 年12月31日現在
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産
貸借対照表価額
185 195
金利
+10ベーシス・ポイント (2) (2)
-10ベーシス・ポイント 2 2
+100ベーシス・ポイント (18) (19)
-100ベーシス・ポイント 21 23
インフレ率
+10ベーシス・ポイント 2 2
-10ベーシス・ポイント (2) (2)
+100ベーシス・ポイント 18 21
-100ベーシス・ポイント (16) (18)
信用および流動性リスク・スプレッド
+10ベーシス・ポイント (2) (2)
-10ベーシス・ポイント 2 2
+100ベーシス・ポイント (18) (20)
-100ベーシス・ポイント 21 24
重要なインプット要因の合計
+10ベーシス・ポイント (2) (2)
-10ベーシス・ポイント 2 3
+100ベーシス・ポイント (20) (21)
-100ベーシス・ポイント 23 26
BNG銀行は、ほぼすべての金利リスクをスワップを通じてヘッジしている。このため、金利曲線単独の変動
により生じる利付有価証券の公正価値変動は、BNG銀行の損益および株主資本に限定された影響しか与えな
い。資産および関連スワップの満期までに、これらの市場価値の変動は、すべての当事者が支払義務を果た
すことを条件に、ゼロに近づくと見込まれる。他方で、信用リスクおよび流動性リスク・スプレッドの変動
により生じた金利変動は、金融商品が公正価値で測定される場合、損益および株主資本に直接影響を与え
る。
貸借対照表項目「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」のレベル3商品の主要な部分(1億
7,600万ユーロ)は、いわゆる2件のインフレ連動債から成り、その金利リスクおよびインフレ・リスクはス
ワップを用いてヘッジされている。取引のデフォルト・リスクは、いわゆるモノライン保険会社が発行した
保証を通じて購入時に保証される。かかる保証の価値をゼロと設定したとすると、これは、金融取引損益に
対して2021年上半期末にマイナスの未実現効果1,100万ユーロ(2020年度末:マイナス3,900万ユーロ)と
なっていた。これらの債券のうち1件は2021年上半期に格下げされた。このため、債券の価値が大幅に低下
し、モノライン保証の価値も低下した。
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償却原価による取引の公正価値ヒエラルキー
以下の表は、貸借対照表上、償却原価で認識される取引の公正価値を決定する方法の概要を示している。
2021 年6月30日現在
レベル1 レベル2 レベル3 合計
現金および中央銀行残高
15,713 - - 15,713
銀行預入金 4 120 5 129
差入現金担保 - 14,544 - 14,544
償却原価で測定される利付有価証券 128 7,299 481 7,908
貸付金および前渡金 716 96,310 8,212 105,238
金融資産合計
16,561 118,273 8,698 143,532
銀行借入金 1 18,638 - 18,639
受入現金担保 - 1,191 - 1,191
負債証券 84,538 25,336 - 109,874
受託資金 3,274 2,072 873 6,219
劣後債務 - 44 - 44
金融負債合計
87,813 47,281 873 135,967
2020 年12月31日現在
レベル1 レベル2 レベル3 合計
現金および中央銀行残高
2,312 - - 2,312
銀行預入金 4 119 6 129
差入現金担保 - 20,361 - 20,361
償却原価で測定される利付有価証券 293 7,244 475 8,012
貸付金および前渡金 951 100,980 8,442 110,373
金融資産合計
3,560 128,704 8,923 141,187
銀行借入金 1 12,146 - 12,147
受入現金担保 - 858 - 858
負債証券 88,092 21,264 - 109,356
受託資金 2,800 2,049 926 5,775
劣後債務 - 45 - 45
金融負債合計
90,893 36,362 926 128,181
レベル3に含まれる償却原価で測定される金融資産は主に、BNG銀行の法定顧客に対する自己資本要件が課
される貸付金および前渡金に関連する。政府保証に基づく法定取引先に対する貸付金および前渡金は、オラ
ンダ王国が発行した債券との強い相関のため、レベル2に含まれる。レベル1に含まれる償却原価で測定さ
れる金融負債は、BNG銀行が発行した譲渡可能なベンチマーク債券(「負債証券」項目)に関連する。民間借
入はレベル3(「負債証券」および「受託資金」項目)に分類される。
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7 信用リスク
支払猶予されたエクスポージャー
支払猶予は、債務者の不安定な財務ポジションの結果、債務者がその債務を果たすことができるよう債務
者のために信用条件が変更された信用契約に関連する。モラトリアムに基づき支払猶予期間が与えられてい
るエクスポージャーは、支払猶予として表示されない。
2021 年6月30日現在
うち支払猶予
エクスポージャー
合計 減損控除前 減損控除後 合計に占める割合
金融資産(デリバティブを除く)
現金および中央銀行残高 15,713 - - 0.0 %
銀行預入金 127 - - 0.0 %
差入現金担保 14,544 - - 0.0 %
純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1,376 - - 0.0 %
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 9,474 - - 0.0 %
償却原価で測定される利付有価証券 7,704 - - 0.0 %
貸付金および前渡金 89,230 305 278 0.3 %
138,168 305 278 0.2 %
オフバランスシート契約
偶発債務 1,561 - - 0.0 %
取消可能信用供与契約 6,621 8 8 0.1 %
取消不能信用供与契約 3,960 - - 0.0 %
12,142 8 8 0.1 %
2020 年12月31日現在
うち支払猶予
エクスポージャー
合計 減損控除前 減損控除後 合計に占める割合
金融資産(デリバティブを除く)
現金および中央銀行残高 2,312 - - 0.0 %
銀行預入金 120 - - 0.0 %
差入現金担保 20,361 - - 0.0 %
純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1,452 - - 0.0 %
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 9,738 - - 0.0 %
償却原価で測定される利付有価証券 7,880 - - 0.0 %
貸付金および前渡金 88,942 392 351 0.4 %
130,805 392 351 0.3 %
オフバランスシート契約
偶発債務 1,517 - - 0.0 %
取消可能信用供与契約 3,676 8 8 0.2 %
取消不能信用供与契約 5,694 5 5 0.1 %
10,887 13 13 0.1 %
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債務者の不利な財務ポジションの結果として契約条項が変更された信用契約は、2021年6月30日現在3億
1,300万ユーロ(減損控除前)(2020年12月31日現在:4億500万ユーロ)であった。支払猶予されたエクス
ポージャー合計は、11件の債務者(2020年度末:16件の債務者)に関係する。2021年上半期において、BNG銀
行によって新たに支払猶予措置は取られなかった。
不良債権
BNG銀行の不良債権エクスポージャーの定義の開示については、注記4(金融資産およびオフバランスシー
ト契約の減損)を参照のこと。不良債権に分類されるエクスポージャーは、以下のすべての条件を満たす場
合、再び正常債権とみなされる。
・ 債務者が再び、すべての契約条件を満たしている(債務不履行は生じていない)。
・ 既存または変更後の支払条件に従って、債務者の状況が、債務者が債務を返済することができる程度ま
で改善している(「支払可能性がある」)。
・ 債務者に90日を超える支払いの遅延がない。
正常債権の支払遅延エクスポージャーの満期分析
数値は、IFRS第9号に基づく減損ステージ3に含まれない支払遅延エクスポージャーで構成されている。
モラトリアムに基づき支払猶予期間が与えられているエクスポージャーは、支払遅延として表示されない。
2021 年6月30日現在 2020 年12月31日現在
31 日未満
16 12
31 日以上60日以下 1 0
61 日以上90日以下 - -
5 -
90 日超
期末残高 22 12
モラトリアム
COVID-19のパンデミックに伴い、オランダ国内の銀行は、支払期限を延期することで協力して顧客支援を
行った。これまでのところ、BNG銀行は、エクスポージャーが250万ユーロ未満の事業融資商品を有する顧客
に対してモラトリアムを共同発動した。繰り延べられていた支払いはすべて受領済である。このモラトリア
ムは期限を迎えた。
2020年12月31日現在、モラトリアム対象の貸付金および前渡金の帳簿価額総額は700万ユーロであった。
2020年12月31日現在、11件の債務者に対してモラトリアムが提供された。繰り延べられていた支払いはすべ
て受領済である。
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金融資産および金融負債(デリバティブ)のネッティング
BNG銀行がデリバティブ取引を締結する準備を整えている金融相手先は、信用リスクを減らすためにネッ
ティング契約が提供される。さらに、相対の担保契約が締結される。これらにより、市場価額の動向を担保
によって日次で緩和できるようにしている。契約は、規制の変更に応じて必要があれば更新される。これら
の契約は、キャッシュフローが中央清算参加者を通じて相殺されない限り、貸借対照表上のネッティングの
対象ではない。以下の表は、貸借対照表上のネッティング前の総額ポジション、および担保契約を考慮に入
れた場合の総額ポジションを示している。
2021 年6月30日現在
デリバティブ デリバティブ
(資産として計上) (負債として計上) 純額
金融資産および金融負債(デリバティブ)の
ネッティング
貸借対照表上のネッティング前の金融資産
および負債の総価額 10,059 (22,626) (12,567)
ネッティングされる金融資産および負債の総価額 (3,893) 3,893 0
金融資産および負債の貸借対照表価額
(ネッティング後) 6,166 (18,733) (12,567)
ネッティング目的でIAS第32号(同一相手先との
デリバティブのネッティング)に適合しない
(3,839) 3,839 0
金融ネッティング商品の価額
担保考慮前のエクスポージャー
2,327 (14,894) (12,567)
ネッティング目的でIAS第32号に適合しない
(1,191) 14,528 13,337
金融担保の価額
正味エクスポージャー
1,136 (366) 770
2020 年12月31日現在
デリバティブ デリバティブ
(資産として計上) (負債として計上) 純額
金融資産および金融負債(デリバティブ)の
ネッティング
貸借対照表上のネッティング前の金融資産
および負債の総価額 12,367 (30,792) (18,425)
ネッティングされる金融資産および負債の総価額 (3,827) 3,827 0
金融資産および負債の貸借対照表価額
(ネッティング後) 8,540 (26,965) (18,425)
ネッティング目的でIAS第32号(同一相手先との
デリバティブのネッティング)に適合しない
(6,459) 6,459 0
金融ネッティング商品の価額
担保考慮前のエクスポージャー
2,081 (20,506) (18,425)
ネッティング目的でIAS第32号に適合しない
(858) 20,383 19,525
金融担保の価額
正味エクスポージャー
1,223 (123) 1,100
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2021年6月30日現在、デリバティブに係る差入担保額は131億ユーロ(2020年度:212億ユーロ)であっ
た。BNG銀行の信用格付が3ノッチ引き下げられても、2020年度同様、当該金額には影響しない。BNG銀行の
流動性ポジションの強さは、担保債務を満たし、担保債務の変動を吸収するのに十分である。
2021 年6月30日現在
リバースレポ取引 レポ取引
(資産) (負債)
強制力のあるマスター・ネッティング契約の対象となる
リバースレポ契約およびレポ契約のネッティング
貸借対照表上のネッティング前の貸借対照表価額総額 998 (998)
リバースレポ契約およびレポ契約の貸借対照表上の
(998) 998
ネッティング
金融資産および負債の貸借対照表価額純額
0 0
2020 年12月31日現在
リバースレポ取引 レポ取引
(資産) (負債)
強制力のあるマスター・ネッティング契約の対象となる
リバースレポ契約およびレポ契約のネッティング
貸借対照表上のネッティング前の貸借対照表価額総額 370 (370)
リバースレポ契約およびレポ契約の貸借対照表上の
(370) 370
ネッティング
金融資産および負債の貸借対照表価額純額
0 0
利付有価証券(IBS)投資
BNG銀行のIBSポートフォリオは、主に流動性管理目的で保有されている。ポートフォリオは、質の高い債
券で構成され、その大部分は中央銀行が担保として受け入れる。BNG銀行のIBSポートフォリオ全体は流動性
ポートフォリオとALM(資産および負債管理)ポートフォリオに分けられる。流動性ポートフォリオは、譲渡
性の高い有価証券のみで構成され、以下の表に示される様々なLCRレベルに従って細分化されている。ALM
ポートフォリオは、有価証券の種類によって細分化されている。ポートフォリオの動向は毎月報告される。
外部格付および内部格付等の要因を用いて、BNG銀行はその動向を個別に監視している。これらのポートフォ
リオ内の資産は、年2回減損分析を受ける。
各格付カテゴリーについて以下に表示された金額は、残存元本額で、百万ユーロ単位である。貸借対照表
価額合計(減損控除前)も最右列に示されている。価額合計179億9,700万ユーロは、貸借対照表項目「その
他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産」(94億7,400万ユーロ)、「償却原価で測定される利
付有価証券」(77億400万ユーロ)および「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」(8億1,800万
ユーロ)で認識される。
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2021 年6月30日現在
額面価額 貸借対照表
AAA AA A BBB 投資不適格 合計 価額合計
流動性ポートフォリオ
レベルⅠ-政府/国際機関 5,073 1,746 - - 46 6,865 7,399
レベルⅠB-カバード・ボンド 938 - - - - 938 967
レベルⅡA-政府/国際機関 - 58 - - - 58 102
レベルⅡA-カバード・ボンド 330 - - - - 330 340
レベルⅡB-法人 - - 25 - - 25 26
レベルⅡB-RMBS 805 - - - - 805 815
7,146 1,804 25 - 46 9,021 9,649
ALM ポートフォリオ
当初証拠金 389 1,228 220 - - 1,837 2,099
RMBS 152 244 60 4 19 479 478
ABS - 50 74 22 51 197 194
RMBS-NHG 3,436 68 129 - - 3,633 3,642
その他 99 393 136 432 133 1,193 1,935
4,076 1,983 619 458 203 7,339 8,348
合計
11,222 3,787 644 458 249 16,360 17,997
2020 年12月31日現在
額面価額 貸借対照表
AAA AA A BBB 投資不適格 合計 価額合計
流動性ポートフォリオ
レベルⅠ-政府/国際機関 5,784 1,223 170 - 46 7,223 8,057
レベルⅠB-カバード・ボンド 1,305 - - - - 1,305 1,360
レベルⅡA-政府/国際機関 - 56 - - - 56 108
レベルⅡB-法人 - - 25 - - 25 25
レベルⅡB-RMBS 642 - - - - 642 647
7,731 1,279 195 - 46 9,251 10,197
ALM ポートフォリオ
当初証拠金 405 1,008 50 - - 1,463 1,650
RMBS 213 253 92 4 20 582 582
ABS - 53 87 25 52 217 213
RMBS-NHG 3,297 77 139 - - 3,513 3,516
その他 272 365 513 253 72 1,475 2,285
4,187 1,756 881 282 144 7,250 8,246
合計
11,918 3,035 1,076 282 190 16,501 18,443
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長期外国エクスポージャー
以下の表は、長期外国エクスポージャーの概要を示している。デリバティブ取引および短期取引(銀行と
の特定の現金担保を含む。)は含まれていない。表示された金額は、残存元本額で、百万ユーロ単位であ
る。
2021 年6月30日現在
額面価額 貸借対照表
AAA AA A BBB 投資不適格 合計 価額合計
国際機関
1,420 149 - - - 1,569 1,572
国際開発金融機関 174 - - - - 174 170
オーストリア - 649 - - - 649 673
ベルギー - 354 70 128 - 552 710
デンマーク 82 - - - - 82 82
フィンランド - 260 - - - 260 262
フランス 77 1,565 92 19 - 1,753 2,020
ドイツ 1,229 55 17 - - 1,301 1,517
イタリア - 10 17 - 51 78 75
ルクセンブルク 387 - - - - 387 389
ポルトガル - 14 31 50 100 195 197
スペイン 15 221 289 4 65 594 686
英国 330 393 60 428 115 1,326 2,053
米国 21 - - - - 21 22
合計
3,735 3,670 576 629 331 8,941 10,428
2020 年12月31日現在
額面価額 貸借対照表
AAA AA A BBB 投資不適格 合計 価額合計
国際機関
1,240 149 - - - 1,389 1,417
国際開発金融機関 125 - - - - 125 144
オーストリア - 501 - - - 501 539
ベルギー - 273 78 131 - 482 663
デンマーク 40 - - - - 40 40
フィンランド - 548 - - - 548 567
フランス 605 801 92 5 - 1,503 1,811
ドイツ 1,668 30 17 - - 1,715 1,978
イタリア 0 13 17 - 54 84 81
ポルトガル 215 - - - - 215 218
スペイン - - 48 50 100 198 199
スイス 61 240 272 4 66 643 745
英国 409 364 283 249 50 1,355 2,154
米国 20 - - - - 20 22
合計
4,383 2,919 807 439 270 8,818 10,578
イタリアおよびスペインの投資不適格項目(すなわち、BBB-以下の格付の項目)は、住宅ローン担保証券
(RMBS)取引を含む利付有価証券に関係する。ポルトガルおよび英国の投資不適格のエクスポージャーは、
インフラ、教育、エネルギーおよびヘルスケアの分野での少数の民間プロジェクト・ファイナンスのスキー
ムに関係する。投資不適格の外国エクスポージャーの公正価値合計は、3億6,800万ユーロ(2020年度末:2
億8,700万ユーロ)であった。
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オフバランスシート契約
偶発債務
これは、BNG銀行が第三者のために保証を発行した取引から生じる一切の契約債務を含む。これらのいわゆ
る信用状は、預金または公的機関の副保証によりカバーされる。BNG銀行は、借主が債務不履行の場合に支払
う必要がある原貸付元本額で偶発債務を計上している。
2021 年6月30日現在 2020 年12月31日現在
偶発債務
1,561 1,517
取消可能信用供与契約
これは、取消可能な当座勘定信用供与契約に帰属する一切の契約債務を含む。
2021 年6月30日現在 2020 年12月31日現在
取消可能信用供与契約
6,621 3,676
取消不能信用供与契約
これは、貸付金および前渡金を供与することになりうる一切の取消不能な契約債務を含む。以下の表で、
これらの契約は、与信枠ならびに契約済み貸付金および前渡金の将来の実行に区分される。
2021 年6月30日現在 2020 年12月31日現在
与信枠の未使用部分に関する基本契約
926 3,405
将来実行予定の契約済み貸付金および前渡金 3,034 2,289
合計
3,960 5,694
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貸借対照表日以降の事象
貸借対照表日以降、中間報告書の数値または開示に調整が必要な報告すべき事象はない。
ハーグ、2021年9月3日
執行委員会
Gita Salden(CEO)、法定取締役
Olivier Labe(CFO)、法定取締役
Cindy van Atteveldt-Machielsen(CRO)、法定取締役
Jaco van Goudswaard(COO)
Thomas Eterman(CCO)
監督取締役会
Huub Arendse、会長
Jan van Rutte、副会長
Karin Bergstein
Kees Beuving
Johan Conijn
Marlies van Elst
Leonard Geluk
Femke de Vries
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半期報告書
第3 【外国為替相場の推移】
(1) 【当該半期中における月別為替相場の推移】
該当事項なし
(2) 【最近日の為替相場】
該当事項なし
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