ラサ商事株式会社 訂正内部統制報告書 第117期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
EDINET提出書類
ラサ商事株式会社(E02547)
訂正内部統制報告書
【表紙】
【提出書類】 内部統制報告書の訂正報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の5第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2021年8月27日
【会社名】 ラサ商事株式会社
【英訳名】 Rasa Corporation
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 井 村 周 一
【最高財務責任者の役職氏名】 常務取締役管理本部長 窪 田 義 広
【本店の所在の場所】 東京都中央区日本橋蛎殻町一丁目11番5号 RASA日本橋ビルディング
【縦覧に供する場所】 株式会社 東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
ラサ商事株式会社 大阪支店
(大阪市北区中之島二丁目2番2号 大阪中之島ビル)
ラサ商事株式会社 名古屋支店
(名古屋市中区錦一丁目11番20号 大永ビル)
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訂正内部統制報告書
1 【内部統制報告書の訂正報告書の提出理由】
2020 年5月 13 日に提出しました第 117 期(自 2018 年4月1日 至 2019 年3月 31 日)内部統制報告書の記載事項に
誤りがありましたので、金融商品取引法第 24 条の4の5第1項に基づき内部統制報告書の訂正報告書を提出するもの
であります。
2 【訂正事項】
3 評価結果に関する事項
3 【訂正箇所】
訂正箇所は下線を付して表示しております。
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3 【評価結果に関する事項】
(訂正前)
下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼすこととなり、開示すべき重要な
不備に該当すると判断いたしました。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は
有効でないと判断いたしました。
記
当社は、連結決算において時価評価されている土地の売却に係る会計処理において、時価評価差額が適正に取り崩
されていない事が判明いたしました。本件について過年度の会計処理を訂正し、第115期の有価証券報告書及び第116
期から第118期第3四半期までの有価証券報告書、四半期報告書について訂正報告書を提出いたしました。
本件は連結財務諸表作成における非経常的な取引の会計処理において当社の経理体制が正確な財務諸表を作成する
ことに関して必ずしも十分とは言えないことから生じ、決算・財務報告プロセスに関連する内部統制上、開示すべき
重要な不備に該当すると判断いたしました。
なお、上記の開示すべき重要な不備は、訂正事項の判明が当該事業年度の末日後であったため、当該事業年度の末
日までに是正する事ができませんでした。
当社といたしましては、財務報告に係る内部統制の重要性を強く認識しており、非経常的な取引に関して連結決算
に関するチェックリストの見直しや決算業務に関する専門知識を強化すること等で、内部統制の整備・運用の強化を
図り、財務報告の信頼性を確保してまいります。
以上
(訂正後)
下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼすこととなり、開示すべき重要な
不備に該当すると判断いたしました。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は
有効でないと判断いたしました。
記
当社は、連結決算において時価評価されている土地の売却に係る会計処理において、時価評価差額が適正に取り崩
されていない事が判明いたしました。本件について過年度の会計処理を訂正し、第115期の有価証券報告書及び第116
期から第118期第3四半期までの有価証券報告書、四半期報告書について訂正報告書を提出いたしました。
本件は連結財務諸表作成における非経常的な取引の会計処理において当社の経理体制が正確な財務諸表を作成する
ことに関して必ずしも十分とは言えないことから生じ、決算・財務報告プロセスに関連する内部統制上、開示すべき
重要な不備に該当すると判断いたしました。
当社は上記の認識に基づき、当社の内部統制は有効でないとする内部統制報告書を提出いたしました。しかしなが
らその後、2021年3月19日に連結子会社である旭テック株式会社(以下「旭テック」)にて工事部の担当者が、赤字
工事の発覚を免れるために工事番号を付け替えることにより、売上及び売上原価を先送りするなど、不適切な会計処
理をしていた疑いがあることを認知しました。
そこで、2021年4月9日付の当社取締役会において、より厳格な調査を行うとともに、調査の客観性及び信頼性を
高めるため外部専門家が主体的・主導的に調査を行う社内調査委員会の設置を決議し、事実の解明及び原因の究明に
着手しました。
2021年8月17日、社内調査委員会から調査報告書を受領し、上記売上及び売上原価の先送りが行われていたことに
加え、その他にも不適切な会計処理があったことの報告を受けました。
当社は、報告内容を検討した結果、過年度の決算を訂正し、2017年3月期から2020年3月期の有価証券報告書並び
に2019年3月期第2四半期から2021年3月期第3四半期までの四半期報告書について、訂正報告書を提出しました。
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訂正内部統制報告書
社内調査委員会により認定された不適切な会計処理が生じた原因は、以下のとおり、旭テックの内部統制が信頼性
ある財務報告書を実現するための十分な牽制機能を果たしていなかったことによるものと考えております。
・旭テックは、年俸制を選択した工事担当者に対しては、特殊な業績連動型の給与制度を採用していたため、一部
の工事担当者は目標達成に対して強いプレッシャーにさらされていた。そのため、不適切な方法を用いてでも目
標を達成するというインセンティブが生じた。研修等を通じたコンプライアンス意識の醸成も十分でなかったこ
とから、社内において適切な財務報告を行うという視点や意識が欠け、上記事実を未然に防止、早期に発見する
ことが出来なかった。また、注文書が発行されていない特殊な慣例取引であることも相俟って、業務プロセスに
関する内部統制も十分に機能せず不適切な会計処理がなされていた。
・旭テックは、管理部門を軽視する傾向にあり、工事担当者から経理担当者へ工事内容に関する十分な情報提供が
なされていなかった。そのため、経理担当者は工事内容を詳細に知りえず、本来の牽制機能を十分に発揮するこ
とができなかった。
また、当社が親会社として、旭テックにおける不適切な会計処理を防止できなかったことについては、以下のよう
な原因があったものと考えております。
・当社は、子会社等に対し、役員派遣や内部監査室による内部監査、管理本部による指導等を通じ、統制を図ろう
としたが、従前のやり方に委ねる部分も多く、モニタリングをはじめとしたグループ内部統制を十分に機能させ
ることができなかった。
・当社は、子会社等に対し、規範意識や会計リテラシーを理解して行動するための研修等を通じたコンプライアン
ス意識の醸成・保持に関する指導が不十分であった。
以上により、当社は、2020年5月13日に開示した決算・財務報告プロセスに関連する内部統制の不備に加えて、新
たに検出した当社及び旭テックの内部統制の不備が財務報告に重要な影響を及ぼしており、当社及び旭テックの全社
的な内部統制及び旭テックの業務プロセスに関する内部統制について開示すべき重要な不備に該当すると判断いたし
ました。
上記の開示すべき重要な不備については当事業年度末日後に認識したため、当該不備を当事業年度末日までに是正
することはできませんでした。なお、上記の開示すべき重要な不備に起因する必要な修正は、全て連結財務諸表に反
映しています。
当社といたしましては、財務報告に係る内部統制の重要性を強く認識しており、非経常的な取引に関して連結決算
に関するチェックリストの見直しや決算業務に関する専門知識を強化すること等で、内部統制の整備・運用の強化を
図り、財務報告の信頼性を確保してまいります。 さらに当社及び旭テックについて新たに検出された開示すべき重要
な不備を是正するために、社内調査委員会の指摘・提言を踏まえ、以下のとおり、実効性のある再発防止策を策定の
上、適正な内部統制の改善を図ってまいります。
再発防止策(基本方針)
1.牽制機能を果たし得る組織への転換
2.当社によるグループ内部統制機能の強化
3.コンプライアンス意識の涵養及び研修等を通じた指導
4.内部統制を強化するための施策
以上
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