株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ 内部統制報告書 第33期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
提出書類 | 内部統制報告書-第33期(令和2年4月1日-令和3年3月31日) |
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提出者 | 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ |
カテゴリ | 内部統制報告書 |
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株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ(E01712)
内部統制報告書
【表紙】
【提出書類】 内部統制報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の4第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2021年6月24日
【会社名】 株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ
【英訳名】 Harmonic Drive Systems Inc.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 長 井 啓
【最高財務責任者の役職氏名】 該当事項はありません。
【本店の所在の場所】 東京都品川区南大井六丁目25番3号
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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内部統制報告書
1 【財務報告に係る内部統制の基本的枠組みに関する事項】
株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ(以下当社と言う)の代表取締役社長 長井 啓 は、当社の財務報告
に係る内部統制の整備及び運用に責任を有しており、企業会計審議会の公表した「財務報告に係る内部統制の評価及
び監査の基準並びに財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準の改訂について(意見書)」に示されて
いる内部統制の基本的枠組みに準拠し、財務報告の信頼性に関して合理的な保証が得られるように内部統制を構築し
ました。
なお、いかなる内部統制にも固有の限界があるために、どのように構築しようとも、誤謬もしくは不正を原因とす
る虚偽が起こり得ること、更に社内外の状況の変化により構築した内部統制が十分に機能しなくなる可能性もあり得
ることを当社経営陣は認識しております。
2 【評価の範囲、基準日及び評価手続に関する事項】
(1) 評価の基準日
内部統制の評価の基準日は、当社事業年度の末日である2021年3月31日です。
(2) 評価の基準
一般に公正妥当と認められる内部統制の評価の基準に準拠し評価しました。
(3) 評価の手続き
連結財務報告全体に重要な影響を及ぼす内部統制(全社的な内部統制)の評価を行った上で、その結果を踏ま
えて、対象とする業務プロセスを選定しています。当該業務プロセスの評価においては、選定された業務プロ
セスを分析した上で、財務報告の信頼性に重要な影響を及ぼす統制上の要点を識別し、当該統制上の要点につ
いて整備及び運用状況を評価することによって、内部統制の有効性に関する評価を行いました。
(4) 評価の範囲
① 全社的な内部統制の有効性の評価に関しましては、当社並びに当社の連結子会社及び持分法適用会社につ
いて、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性の観点から必要な範囲を決定しました。財務報告の信頼性
に及ぼす影響の重要性は、金額的及び質的影響の重要性を考慮して決定しており、当社以外に以下に示す
当社の連結子会社を評価範囲としました。
a.株式会社ハーモニック・エイディ
b.株式会社ハーモニック プレシジョン
c.エイチ・ディ・システムズ・インコーポレイテッド
d.ハーモニック・ドライブ・エルエルシー
e.哈黙納科(上海)商貿有限公司
f.ハーモニック・ドライブ・エスイー(オーストリア・フランス・スイス含む)
② 業務プロセスに係る内部統制の有効性の評価に関しましては、連結会計年度の売上高(連結会社間取引消去
後)の2/3以上を占める事業拠点を評価範囲としました。結果、当社並びに連結子会社であるハーモニッ
ク・ドライブ・エスイーが対象となりました。業務プロセスの評価にあたりましては、企業の事業目的に
大きく係る勘定科目であります売上高、売掛金、棚卸資産、仕入高及び買掛金等に至る主要業務プロセス
を評価の対象としました。さらに、選定した重要な事業拠点にかかわらず、それ以外の事業拠点をも含め
た範囲について、重要な虚偽記載の発生可能性が高く、見積りや予測を伴う重要な勘定科目に係る業務プ
ロセスを財務報告への影響を勘案して重要性の大きい業務プロセスとして評価対象に追加しております。
なお、前述以外の連結子会社である株式会社エッチ・ディ・ロジスティクス、株式会社ウインベル、三
益ADM株式会社及び合同会社エイチ・ディ・マネジメント並びに持分法適用会社である青梅鋳造株式会
社については、金額的及び質的重要性の観点から僅少であると判断し、全社的な内部統制及び重要性の大
きい業務プロセスの評価範囲に含めていません。
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内部統制報告書
3 【評価結果に関する事項】
下記に記載した財務報告に係る内部統制に関する事項は、財務報告に重要な影響を及ぼすこととなり、開示すべき重
要な不備に該当すると判断いたしました。したがって、当事業年度末日時点において当社並びに当社連結子会社の財務
報告に係る内部統制は有効でないと判断いたしました。
記
当社は、2021年3月期に関する決算作業及び会計監査の最終過程において、2017年3月に子会社化したドイツの
Harmonic Drive SE(以下、HDSE)の企業結合に係る過年度の会計処理に誤りがあることを認識いたしました。当該誤謬
は、2017年3月期に投資ファンドとの共同買収により持分法適用会社であったHDSEを子会社化した際に暫定的な会計処理
として認識した“のれん”について、2018年3月期に確定した“無形固定資産”と“のれん”に配分した際の会計処理に
起因するものです。本来であれば無形固定資産への配分にあたり、共同買収者であるファンドに係る非支配株主持分を
認識すべきところが未認識となっていたことにより、“のれん”と“非支配株主持分”が過少計上となっておりまし
た。また、これに伴い、“のれん”に係る償却費の計上が過少となっていたことから、損益に与える影響もあることが
判明いたしました。
本件は、投資ファンドとの共同買収による企業結合時における暫定的な会計処理及びその確定処理という当社にとっ
てこれまで処理したことのなかった非定型的な取引に関連し、非支配株主持分関連の手順の整備が必ずしも十分でな
かったことが原因であり、財務報告に重要な影響を及ぼしていることから、開示すべき重要な不備に該当すると判断い
たしました。
なお、上記につきましては、当該誤謬の判明が当該事業年度の末日以降であったため、当該事業年度の末日までに是
正することができませんでしたが、当該不備に起因する必要な修正事項は2021年3月期の連結財務諸表に反映しており
ます。
当社といたしましては、財務報告に係る内部統制の重要性を強く認識しており、本誤謬に関する問題点を踏まえ、決
算上の重要な検討事項に関する業務手順を定めた書面の整備・運用の徹底等のプロセスを整備していく方針です。
4 【付記事項】
該当事項はありません。
5 【特記事項】
該当事項はありません。
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