住友ゴム工業株式会社 有価証券報告書 第129期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)
提出書類 | 有価証券報告書-第129期(令和2年1月1日-令和2年12月31日) |
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提出日 | |
提出者 | 住友ゴム工業株式会社 |
カテゴリ | 有価証券報告書 |
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住友ゴム工業株式会社(E01110)
有価証券報告書
【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2021年3月29日
【事業年度】 第129期(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
【会社名】 住友ゴム工業株式会社
【英訳名】 Sumitomo Rubber Industries, Ltd.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 山本 悟
【本店の所在の場所】 神戸市中央区脇浜町三丁目6番9号
【電話番号】 078-265-3000(代表)
【事務連絡者氏名】 常務執行役員経理部長 大川 直記
【最寄りの連絡場所】 神戸市中央区脇浜町三丁目6番9号
【電話番号】 078-265-3000(代表)
【事務連絡者氏名】 常務執行役員経理部長 大川 直記
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等
国際会計基準
回次
第125期 第126期 第127期 第128期 第129期
決算年月 2016年12月 2017年12月 2018年12月 2019年12月 2020年12月
(百万円) 756,696 877,866 894,243 893,310 790,817
売上収益
(百万円) 70,093 65,733 50,349 27,295 29,771
税引前利益
親会社の所有者に帰属する
(百万円) 41,364 46,979 36,246 12,072 22,596
当期利益
親会社の所有者に帰属する
(百万円) 22,669 60,440 △ 327 17,021 1,835
当期包括利益
親会社の所有者に帰属する
(百万円) 429,316 459,907 457,927 460,800 454,743
持分
(百万円) 897,634 1,018,266 1,002,383 1,035,484 974,805
総資産額
1株当たり親会社所有者
(円) 1,636.63 1,810.56 1,741.11 1,752.07 1,729.05
帰属持分
(円) 157.69 180.45 137.81 45.90 85.92
基本的1株当たり当期利益
希薄化後1株当たり
(円) - - - - -
当期利益
(%) 47.8 45.2 45.7 44.5 46.6
親会社所有者帰属持分比率
親会社所有者帰属持分
(%) 9.7 10.6 7.9 2.6 4.9
当期利益率
(倍) 11.8 11.6 9.4 29.1 10.3
株価収益率
営業活動による
(百万円) 128,190 76,109 82,820 91,458 123,504
キャッシュ・フロー
投資活動による
(百万円) △ 42,144 △ 100,724 △ 65,494 △ 63,417 △ 45,594
キャッシュ・フロー
財務活動による
(百万円) △ 71,055 21,706 △ 2,122 △ 40,979 △ 61,881
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物の
(百万円) 66,492 64,528 74,526 60,631 74,203
期末残高
33,792 36,650 37,852 39,233 39,298
従業員数
(人)
[外、平均臨時雇用者数] [ 3,818 ] [ 4,677 ] [ 4,899 ] [ 4,798 ] [ 3,692 ]
(注)1.第125期より国際会計基準(以下「IFRS」という。)に基づいて連結財務諸表を作成しております。
2.売上収益には、消費税等は含まれておりません。
3.希薄化後1株当たり当期利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
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日本基準
回次
第125期
決算年月 2016年12月
(百万円) 804,964
売上高
(百万円) 70,994
経常利益
親会社株主に帰属する
(百万円) 49,937
当期純利益
(百万円) 22,084
包括利益
(百万円) 461,688
純資産額
(百万円) 899,646
総資産額
(円) 1,646.37
1株当たり純資産額
(円) 190.37
1株当たり当期純利益金額
潜在株式調整後1株当たり
(円) -
当期純利益金額
(%) 48.0
自己資本比率
(%) 11.7
自己資本利益率
(倍) 9.7
株価収益率
営業活動による
(百万円) 128,190
キャッシュ・フロー
投資活動による
(百万円) △ 42,144
キャッシュ・フロー
財務活動による
(百万円) △ 71,055
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物の
(百万円) 66,457
期末残高
33,788
従業員数
(人)
[外、平均臨時雇用者数] [ 3,818 ]
(注)1.第125期の日本基準による諸数値につきましては、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査を受
けておりません。
2.売上高には、消費税等は含まれておりません。
3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
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(2)提出会社の経営指標等
回次 第125期 第126期 第127期 第128期 第129期
決算年月 2016年12月 2017年12月 2018年12月 2019年12月 2020年12月
(百万円) 431,200 461,538 515,422 512,349 446,164
売上高
(百万円) 53,193 29,032 36,314 43,042 32,876
経常利益
(百万円) 53,178 25,291 32,002 19,413 26,146
当期純利益
(百万円) 42,658 42,658 42,658 42,658 42,658
資本金
(千株) 263,043 263,043 263,043 263,043 263,043
発行済株式総数
(百万円) 309,008 306,972 333,126 340,245 358,153
純資産額
(百万円) 665,136 734,932 783,282 783,391 757,035
総資産額
(円) 1,178.00 1,208.49 1,266.60 1,293.69 1,361.79
1株当たり純資産額
55.00 55.00 55.00 55.00 35.00
1株当たり配当額
(円)
(うち1株当たり中間配当額) ( 30.00 ) ( 25.00 ) ( 30.00 ) ( 25.00 ) ( - )
(円) 202.72 97.15 121.68 73.81 99.41
1株当たり当期純利益
潜在株式調整後1株当たり
(円) - - - - -
当期純利益
(%) 46.5 41.8 42.5 43.4 47.3
自己資本比率
(%) 18.1 8.2 10.0 5.8 7.5
自己資本利益率
(倍) 9.2 21.6 10.7 18.1 8.9
株価収益率
(%) 27.1 56.6 45.2 74.5 35.2
配当性向
6,693 6,666 7,175 7,325 7,371
従業員数
(人)
[外、平均臨時雇用者数] [ 465 ] [ 490 ] [ 525 ] [ 546 ] [ 475 ]
(%) 120.9 139.5 92.7 98.5 72.2
株主総利回り
(比較指標:配当込みTOPIX) (%) ( 100.3 ) ( 122.6 ) ( 103.0 ) ( 121.7 ) ( 130.7 )
(円) 1,968 2,219 2,188 1,528 1,332
最高株価
(円) 1,240 1,723 1,237 1,076 850
最低株価
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3.最高株価及び最低株価は東京証券取引所(市場第一部)におけるものであります。
4.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第128期の期首
から適用しており、第127期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標
等となっております。
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2【沿革】
当社は、英国ダンロップ社の出資により1909年に創業した「ダンロップ・ラバー・カンパニー(ファー・イース
ト)リミテッド」日本支店(本社香港)の資産を継承して、1917年3月6日に「ダンロップ護謨(極東)株式会社」
として神戸市に設立され、各種タイヤ・チューブ、工業用・医療用ゴム製品の製造・販売を始め、以降次の変遷を経
て現在に至ります。
年月 経歴
1917年3月 ダンロップ護謨(極東)株式会社を設立(資本金118万円、全額英国ダンロップ社が出資)
1937年2月 社名を日本ダンロップ護謨株式会社と改称
1943年1月 社名を中央ゴム工業株式会社と改称
1949年8月 社名を従来の日本ダンロップ護謨株式会社に復帰
1960年4月 増資に際し、住友電気工業㈱及び住友商事㈱と資本提携(日本側株主の持分比率約30%)
1961年6月 愛知県豊田市にて名古屋工場操業開始
1961年10月 増資に際し、㈱日本長期信用銀行(現 ㈱新生銀行)と資本提携(日本側株主の持分比率約50%)
1963年9月 増資により日本側株主と英国ダンロップ社の持分比率が56:44となり、日本側株主が経営権を取得
1963年10月 社名を住友ゴム工業株式会社と改称するとともに、日本ダンロップ護謨株式会社(㈱日本ダンロッ
プ)を設立
1972年1月 兵庫県加古川市にて加古川工場操業開始
1974年8月 福島県白河市にて白河工場操業開始
1975年1月 東京・大阪・名古屋の3証券取引所(市場第二部)に株式上場
オーツタイヤ㈱の発行済株式総数の48%の株式を取得し、同社と全面提携
1981年5月
1983年12月 英国ダンロップ社が保有する当社の全株式(発行済株式総数の40%)を日本側株主が取得
1984年1月 英国ダンロップ社より日本、台湾、韓国における「ダンロップ」商標権譲受
1984年7月 フランスの当社現地法人が、仏ダンロップ社の暖簾借りによりフランスにおける経営を開始(同年12
月31日付で資産を正式買収)
1985年1月 英国、西独の当社現地法人が英国ダンロップ社から現地のタイヤ工場を買収し経営を開始
1986年12月 米国の自動車タイヤメーカーを買収
1987年6月 東京・大阪・名古屋の3証券取引所の第一部銘柄に指定
1994年8月 神戸市中央区に本社新社屋竣工
1995年1月 阪神大震災により神戸工場・技術研究センターの建屋が被災、神戸工場を閉鎖し、生産設備を名古屋
工場・白河工場等へ移管
1995年7月 インドネシアにP.T.Sumi Rubber Indonesiaを設立
1996年5月 兵庫県市島町(現 丹波市)にて市島工場操業開始
1999年6月 米国グッドイヤー社(The Goodyear Tire & Rubber Company)とのタイヤ事業における世界的提携に
関する諸契約を締結し、同年9月から日本・北米・欧州での合弁事業を開始
2000年11月 オーツタイヤ㈱の第三者割当増資による発行新株式の全額を引き受け(持分比率51.0%)
2002年7月 中国江蘇省常熟市に住友橡膠(常熟)有限公司を設立
2003年7月 オーツタイヤ㈱、㈱日本ダンロップを吸収合併
スポーツ事業を会社分割により分割し、SRIスポーツ㈱として再編
2004年2月 名古屋証券取引所市場第一部における株式の上場を廃止
2005年5月 タイにSumitomo Rubber(Thailand)Co., Ltd.を設立
2006年10月 SRIスポーツ㈱が東京証券取引所市場第一部に株式上場
2007年12月 SRIスポーツ㈱がRoger Cleveland Golf Company, Inc.を買収
2010年9月 中国湖南省長沙市に住友橡膠(湖南)有限公司を設立
2011年6月 ブラジルにSumitomo Rubber do Brasil Ltda.を設立
2012年5月 SRIスポーツ㈱が社名をダンロップスポーツ㈱と改称
2013年2月 トルコにSumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A. .を設立
2013年12月 南アフリカでApollo Tyres South Africa(Pty)Limited(現 Sumitomo Rubber South Africa(Pty)
Limited)を買収し、レディスミス工場及びアフリカ地域におけるダンロップブランドタイヤの販売
権・製造権を取得
2015年1月 スイスでLonstroff Holding AG(現 Lonstroff AG)を買収
2015年10月 米国グッドイヤー社とのアライアンス契約及び合弁事業を解消し、米国のGoodyear Dunlop Tires
North America, Ltd.(現 Sumitomo Rubber USA, LLC)を100%子会社化
2017年2月 英国のMicheldever Group Ltd.を買収
2017年4月 海外のダンロップ商標権とダンロップブランドのスポーツ用品事業及びライセンス事業を譲受
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年月 経歴
2017年12月 ダンロップスポーツ㈱が東京証券取引所市場第一部における上場を廃止
2018年1月 連結子会社であるダンロップスポーツ㈱を吸収合併し、スポーツ事業を統合
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3【事業の内容】
当社の企業集団は、当社と子会社101社(以下「当社グループ」という。)及び関連会社7社並びにその他の関係
会社1社(住友電気工業㈱)で構成され、タイヤ事業、スポーツ事業及び産業品他事業のほか、各事業に付帯・関連
するサービス等の事業を国内及び海外で展開しております。
各事業における各社の位置づけの概要は次のとおりであります。
なお、以下の3事業は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 5.
セグメント情報」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
事業 主要製品 区分 国内 海外
P.T. Sumi Rubber Indonesia
Sumitomo Rubber (Thailand) Co., Ltd.
Sumitomo Rubber do Brasil Ltda.
Sumitomo Rubber South Africa (Pty) Limited
当社
製造
Sumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve
㈱ダンロップリトレッドサービス
タイヤ・チューブ
Ticaret A. .
(自動車用、建設車
Sumitomo Rubber USA, LLC
両用、産業車両用、
住友橡膠(常熟)有限公司
レース・ラリー用、
住友橡膠(湖南)有限公司
モーターサイクル用
住友橡膠(中国)有限公司
タイヤ
等)
Falken Tyre Europe GmbH
当社
Sumitomo Rubber North America, Inc.
オートモーティブ事
ダンロップタイヤ北海道㈱
Sumitomo Rubber Middle East FZE
販売
業
㈱ダンロップモーターサイクルコーポレーション
Sumitomo Rubber Australia Pty Ltd.
(パンク応急修理
Micheldever Group Ltd.
剤、空気圧警報装置
等) 他9社 他15社
Sumirubber Thai Eastern Corporation Co.,
Ltd.
中田エンヂニアリング㈱
SRI USA, Inc.
SRIロジスティクス㈱
その他
Sumitomo Rubber Europe GmbH
(計59社) 他7社 他6社
Roger Cleveland Golf Company, Inc.
スポーツ用品
Srixon Sports Manufacturing (Thailand) Co.,
当社
(ゴルフクラブ、ゴ
製造
㈱ダンロップゴルフクラブ Ltd.
ルフボール、その他
他2社
ゴルフ用品、テニス
用品等)
Srixon Sports Europe Ltd.
Dunlop Sports Korea Co., Ltd.
販売 ㈱ダンロップスポーツマーケティング
スポーツ
ゴルフトーナメント
Cleveland Golf Canada Corp.
運営
他11社
㈱ダンロップスポーツエンタープライズ
ゴルフスクール・
㈱ダンロップスポーツウェルネス
テニススクール運営
Dunlop International 1902 Limited
㈱ダンロップゴルフスクール
その他
㈱ダンロップテニススクール
フィットネス事業、
他
(計38社) 他1社 他12社
中山住膠精密橡膠有限公司
高機能ゴム事業
Sumirubber Vietnam, Ltd.
当社
(制振ダンパー、OA
Sumirubber Malaysia Sdn. Bhd.
製造
機器用精密ゴム、
Lonstroff AG
医療用精密ゴム等)
Lonstroff Medical Elastomer d.o.o.
他2社
生活用品事業
産業品他
(炊事・作業用手
当社
袋、車椅子用スロー
㈱住ゴム産業
販売 香港住膠有限公司
プ等)
㈱ダンロップホームプロダクツ
インフラ事業
他1社
(防舷材、工場用・
スポーツ施設用各種
床材等)
その他
- -
(計11社)
その他
その他の関係会社
住友電気工業㈱
(計1社)
(注)事業ごとの会社数には当社を含めておりません。
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事業の系統図は、次のとおりであります。
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4【関係会社の状況】
議決権の
資本金 主要な事業 所有又は
名称 住所 関係内容
(百万円) の内容 被所有割
合(%)
(連結子会社)
自動車タイヤの販売
ダンロップタイヤ北海道㈱ 札幌市白石区 90 タイヤ 100.0
当社所有の土地・建物を賃貸している
㈱ダンロップモーターサイクル
東京都台東区 30 タイヤ 100.0 モーターサイクルタイヤの販売
コーポレーション
更生タイヤの仕入、更生タイヤ用の材料ゴ
㈱ダンロップリトレッドサービス 兵庫県小野市 タイヤ
100 100.0
ム販売
㈱ダンロップスポーツ
東京都港区 90 スポーツ 100.0 ゴルフ・テニス等のスポーツ用品の販売
マーケティング
㈱ダンロップゴルフクラブ 宮崎県都城市 スポーツ ゴルフクラブの仕入
100 100.0
㈱住ゴム産業 大阪市中央区 60 産業品他 100.0 産業品の販売
㈱ダンロップホームプロダクツ 大阪市中央区 産業品他 産業品の販売
100 100.0
自動車タイヤの仕入
PT Sumi Rubber Indonesia
インドネシア 100,000 タイヤ・
72.5 当社が債務保証を行っている
ジャカルタ 千米ドル スポーツ
(注)3
役員の兼任等………有
住友橡膠(常熟)有限公司 中国 2,502,893 100.0 自動車タイヤの仕入
タイヤ
江蘇省 千元 役員の兼任等………有
(注)3 (100.0)
自動車タイヤの仕入
住友橡膠(湖南)有限公司
中国 1,781,275 100.0
タイヤ 当社が債務保証を行っている
(注)3 湖南省 千元 (100.0)
役員の兼任等………有
住友橡膠(中国)有限公司 中国 3,393,739 当社が債務保証を行っている
タイヤ
100.0
江蘇省 千元 役員の兼任等………有
(注)3
Sumitomo Rubber (Thailand)
自動車タイヤの仕入
タイ 14,000,000
Co., Ltd. タイヤ 100.0 当社が債務保証を行っている
ラヨーン県 千タイバーツ
役員の兼任等………有
(注)3
1,598,856
Sumitomo Rubber do Brasil Ltda.
ブラジル 自動車タイヤの販売、仕入
タイヤ
100.0
千ブラジル
パラナ州 当社が債務保証を行っている
(注)3
レアル
南アフリカ 自動車タイヤの販売
717
Sumitomo Rubber South Africa
クワズール・ タイヤ 100.0 当社が債務保証を行っている
南アフリカ
(Pty) Limited
ナタール州 役員の兼任等………有
ランド
Sumitomo Rubber AKO Lastik
自動車タイヤの仕入
トルコ 1,057,000
Sanayi ve Ticaret A. . タイヤ 80.0 当社が債務保証を行っている
チャンクル県 千トルコリラ
役員の兼任等………有
(注)3
Sumitomo Rubber USA, LLC
米国 自動車タイヤの仕入
89,227 100.0
タイヤ
ニューヨーク州 役員の兼任等………有
(注)3
千米ドル
(100.0)
Sumitomo Rubber North
自動車タイヤの販売
24,700 100.0
米国
America, Inc. タイヤ 当社が債務保証を行っている
千米ドル
(100.0)
カリフォルニア州
役員の兼任等………有
(注)3
ドイツ 25 自動車タイヤの販売
Falken Tyre Europe GmbH
タイヤ 100.0
オッフェンバッハ 千ユーロ 役員の兼任等………有
アラブ首長国連邦 1,090 自動車タイヤの販売
Sumitomo Rubber Middle East FZE
タイヤ 100.0
ドバイ 千米ドル 役員の兼任等………有
Sumitomo Rubber Australia Pty
オーストラリア 自動車タイヤの販売
20,000
タイヤ 75.0
シドニー 千豪ドル 役員の兼任等………有
Ltd.
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議決権の
資本金 主要な事業 所有又は
名称 住所 関係内容
(百万円) の内容 被所有割
合(%)
英国 1 当社が債務保証を行っている
Micheldever Group Ltd.
タイヤ 100.0
ハンプシャ―州 千英ポンド 役員の兼任等………有
英国 7,543 ゴルフ・テニス用品の販売
Srixon Sports Europe Ltd.
スポーツ 100.0
ハンプシャー州 千英ポンド 当社が債務保証を行っている
カナダ
2,000
ゴルフ用品の販売
Cleveland Golf Canada Corp.
ブリティッシュ スポーツ 100.0
千カナダドル
役員の兼任等………有
コロンビア州
ゴルフ用品の販売、仕入
Roger Cleveland Golf
米国 30,500
スポーツ 100.0 当社が債務保証を行っている
Company, Inc. カリフォルニア州 千米ドル
役員の兼任等………有
Srixon Sports Manufacturing
タイ 400,000 テニスボールの仕入
スポーツ 100.0
プラチンブリ県 千タイバーツ 当社が債務保証を行っている
(Thailand) Co., Ltd.
ゴルフ用品の販売
Dunlop Sports Korea Co., Ltd.
韓国 2,000,000
スポーツ 50.0 当社が債務保証を行っている
ソウル 千韓国ウォン
(注)4
役員の兼任等………有
Dunlop International 1902
英国 1
スポーツ 100.0 -
サリー州 英ポンド
Limited
100
香港住膠有限公司 香港 産業品他 100.0 原材料の販売
千米ドル
28,000
マレーシア パンク修理材の仕入
Sumirubber Malaysia Sdn. Bhd. 産業品他
100.0
千マレーシア
ケダ州 当社が債務保証を行っている
リンギット
中国 6,000
中山住膠精密橡膠有限公司 産業品他 100.0 -
広東省 千米ドル
ベトナム 5,000 原材料の販売
Sumirubber Vietnam, Ltd.
産業品他 100.0
ハイフォン市 千米ドル 当社が債務保証を行っている
12,000
スイス
Lonstroff AG 産業品他 役員の兼任等………有
100.0
千スイス
アールガウ州
フラン
Lonstroff Medical Elastomer
スロベニア 1,000 100.0
産業品他 当社が債務保証を行っている
リュブリャナ 千ユーロ
d.o.o.
(100.0)
その他63社
(持分法適用関連会社)
内外ゴム㈱ 兵庫県明石市 120 タイヤ 35.0 同社製品の仕入、営業外品の売却他
同社の親会社である住友電気工業㈱より同
栃木県宇都宮市 タイヤ 社製スチールコードを仕入れている
栃木住友電工㈱ 5,250 33.3
役員の兼任等………有
その他1社
(その他の関係会社)
大阪市中央区 電線ケーブ 被所有 スチールコードの仕入
住友電気工業㈱ 99,737
ル、特殊金
(注)5
同社役員が当社役員を兼任等………有
29.0
属線、粉末
合金等の製
(0.1)
造及び販売
(注)1.主要な事業の内容欄には、当社連結子会社及び持分法適用会社についてセグメントの名称を記載しておりま
す。
2.議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
3.特定子会社に該当しております。
4.持分は100分の50以下でありますが、実質的に支配しているため子会社としたものであります。
5.有価証券報告書を提出しております。
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5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
(2020年12月31日現在)
従業員数(人)
セグメントの名称
32,423 [ 1,654 ]
タイヤ事業
3,153 [ 1,738 ]
スポーツ事業
3,204 [ 230 ]
産業品他事業
全社(共通) 518 [ 70 ]
39,298 [ 3,692 ]
合計
(注)1.従業員数は就業人員数であり、臨時従業員数は[ ]内に当期の平均人員を外数で記載しております。
2.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。
(2)提出会社の状況
(2020年12月31日現在)
従業員数 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
人 歳 年 千円
7,371 40.8 15.9 6,427
〔 475 〕
従業員数(人)
セグメントの名称
5,990 [ 304 ]
タイヤ事業
436 [ 29 ]
スポーツ事業
585 [ 112 ]
産業品他事業
全社(共通) 360 [ 30 ]
7,371 [ 475 ]
合計
(注)1.従業員数は就業人員数であり、臨時従業員数は[ ]内に当期の平均人員を外数で記載しております。
2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3.全社(共通)として記載されている従業員数は、管理部門に所属しているものであります。
(3)労働組合の状況
当社の労働組合は、住友ゴム労働組合と称しており、日本ゴム産業労働組合連合等に所属しております。
2020年12月31日現在の当社組合員数は5,648名であります。組合とは円満に労使関係を保っており、特記すべ
き事項はありません。
なお、組合組織をもつ連結子会社が一部ありますが、労使関係は良好であります。
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第2【事業の状況】
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営 方針及び経営戦略等
当社は、企業理念体系「Our Philosophy」を基に、経済的価値のみならず社会的価値の向上に取り組み、持続可
能な社会の発展に貢献していくことを、経営の基本方針としております。この「Our Philosophy」は、私たちの存
在意義=Purposeを「未来をひらくイノベーションで最高の安心とヨロコビをつくる。」と定めて頂点に置き、
「信念=Story」「ありたい姿=Vision」「たいせつにすべき価値観=住友ゴムWAY」からなる体系にしています。
当社では、「Our Philosophy」をあらゆる意思決定の拠り所、行動の起点とした事業活動を推進するとともに、
「Our Philosophy」を体現するために策定した「中期計画」の実現を目指してまいります。
ご参考:企業理念体系「Our Philosophy」
2020年2月13日公表した2025年を目標年度とした中期計画は、従来から取り組んできた「飽くなき技術革新」へ
の継続的な注力と、「新市場への挑戦」「新分野の創出」で構築したグローバル体制の成果最大化に加え、経営基
盤強化のための組織体質の強化活動・利益創出の活動を推進し、さらに経済的・社会的価値の高い企業グループと
なることを目標イメージとしております。
ご参考:中期計画の骨子
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具体的な数値目標として、2025年までに連結売上収益1兆円以上、連結事業利益1,000億円以上、ROE10%以上、
D/Eレシオ0.5以下を掲げ、目標達成に向けて邁進してまいります。
ご参考:中期計画の財務数値目標
経営戦略としましては、「高機能商品の開発・増販」「新たな価値の創出」「ESG経営の推進」をバリュードラ
イバーとして、持続的成長の実現を通じて企業価値の最大化を目指します。
「高機能商品の開発・増販」「新たな価値の創出」の具体的な施策は、「(2)経営環境及び対処すべき課題」
に記載のとおりとなります。
「ESG経営の推進」については、サステナビリティ活動の更なる推進のため、長期的な視点に立った施策の企
画・推進を図る部門として「サステナビリティ推進本部」を2021年1月に新設しました。サステナビリティ推進本
部を中心に全社で次のようなESG活動を展開し、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)達
成に貢献してまいります。
[Environment(環境)]
技術開発コンセプト「SMART TYRE CONCEPT(スマート・タイヤ・コンセプト)」の開発による安全・環境性能実
現、工場排水の100%リサイクル技術の拡大、国内外の主要拠点での完全ゼロエミッションの継続のほか、新た
に次の3つの取り組みを推進してまいります。
(カーボンニュートラルに向けた取り組み )
日本政府は2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロとするカーボンニュートラルの達成を2020年10月に表
明しました。当社はこの目標達成に全面的に賛同し、2050年までに工場から排出する二酸化炭素の100%削減を
目指します。
・スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出
自社で使用している化石燃料を、次世代エネルギーとして期待されている水素や、バイオマス等の再生
可能エネルギーに切り替えることにより、2050年に100%削減します。なお、水素エネルギーについては現
在、国内の主力タイヤ工場で実証実験を検討中です。
・スコープ2:他社から供給された電気の使用に伴う間接排出
太陽光発電パネルの設置拡大、グリーン電力の購入拡大を図ります。
・スコープ3:スコープ1、2以外の間接排出
代表的な取り組みとしては、タイヤ、スポーツ、産業品の各分野で原材料のバイオマス比率を向上した
商品の開発を目指してまいります。
(天然ゴムのサステナブル化に向けた取り組み)
こちらは3つの方向で取り組みを進めてまいります。
トレーサビリティでは、国際的な環境NGO(Non-governmental Organization:非政府組織)であるWWF
(World Wide Fund for Nature:世界自然保護基金)と2021年よりタイアップし、天然ゴムを持続可能なもの
とするための各種取り組みを進めてまいります。
生産性向上では、ゴムの木の成長促進と樹液採取の生産性向上につながる研究を実施中です。
臭気改善では、臭気低減天然ゴムの開発に成功しております。今後も更なる臭気改善を図り、工場周辺の環
境改善に貢献してまいります。
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(プラスチックの使用量削減に向けた取り組み)
海洋プラスチック問題は現在、世界中で大きな社会課題となっています。
当社でもタイヤラベルをはじめ、商品包装材や販促ツールにプラスチックを使用しておりますが、今後、段
階的にプラスチックの使用量を削減してまいります。また製品の原材料においてもリサイクル可能な素材の可
能性を今後、研究してまいります。
[Social(社会)]
多様な属性や価値観を持つ一人ひとりが尊重され、働きがいを持つことができる風土作りのため、従来の上司
評価だけではなく多面評価も導入し健全なリーダーシップ育成に活用してまいります。また、AIやIoT、RPA(パ
ソコンを使用した定型業務の自動化)といったデジタル技術活用により業務効率化を進め、付加価値の高い仕事
や新しいことに挑戦する時間を創出するとともに、在宅勤務の更なる推進等により、多様な働き方の確立を進め
てまいります。
健康経営の推進については、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業が選出さ
れる「健康経営銘柄2020」に、昨年初めて選出されました。「自分の健康は自分で守る」という健康経営宣言の
もと、定期健康診断・ストレスチェックの実施とそのフォローの徹底やメンタルヘルスケアの拡充等、従業員の
健康意識向上を図り、疾病予防と健康増進を進めてまいります。
[Governance(ガバナンス)]
「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載の体制で、グローバルな事業拡大
や社会的要請の高まりなどを踏まえ、取締役会の実効性向上施策や海外も含めた子会社に対する定期監査の実施
等を推進し、グループ全体のコーポレートガバナンスの充実を図ってまいります。
(2)経営環境及び対処すべき課題
今後の世界経済の見通しは、新型コロナウイルス感染症の再拡大による経済環境の悪化懸念に加えて、米中の通
商問題の動向、中国の経済成長率の減速、地政学的リスクの顕在化等、景気の不確実性も一層高まっていくものと
予想しております。
わが国経済でも、政府による各種政策の効果等により、緩やかな持ち直しの動きが続くことが期待されますが、
感染再拡大のリスクもあり、厳しい状況が続くものと予想しております。
このような情勢のもと、当社グループは、これまで中期計画で掲げた課題を中心に市況や働き方の変化に合わせ
た個々のアクションプランを追加・修正しながら、着実に事業運営してまいりました。引き続き、「高機能商品の
開発・増販」「新たな価値の創出」「ESG経営の推進」をバリュードライバーの核として収益の質や成長の持続性
を考慮しながら、企業の経済的価値・社会的価値向上を目指し、「第2 事業の状況 2.事業等のリスク」に記
載したリスク要因を踏まえながら、次のような課題に取り組んでまいります。
(タイヤ事業)
国内市場においては、低燃費タイヤにおけるプレゼンス維持向上を目指して新商品を順次投入してまいります。
「ダンロップ」ブランドでは、「事故のない毎日をつくりたい。」をブランドメッセージとして発信し、安全が長
続きする性能持続技術を搭載した「VEURO VE304(ビューロ ブイイー サンマルヨン)」等の高機能商品を拡販
してまいります。
海外市場においては、新興諸国での拡販に加えて、ブランド価値向上を図っている「ファルケン」ブランドを活
用し、欧米での拡販を継続します。日米欧に配置したテクニカルセンターを活用し、新車装着用タイヤの納入拡大
によるブランド認知の向上と、市販用タイヤへの波及効果の最大化を推進してまいります。
開発面では、未来のモビリティ社会で求められるタイヤの開発及び周辺サービス展開のコンセプト「SMART TYRE
CONCEPT」の具現化を推進します。また、当社の強みであるタイヤの回転速度の細かい変化を解析することにより
路面・タイヤをモニタリングし、自動運転の高度化にも寄与する技術「センシングコア」をさらに進化させ、サー
ビスモデル・提供価値を段階的に発展させることで、新しいモビリティ社会に求められる価値を提供してまいりま
す。
生産面では、世界各地での増販にあわせ、高機能タイヤの生産能力増強等を継続してまいります。また、生産現
場の様々な課題に対応すべく人工知能(AI)やあらゆるモノがネットにつながるIoTといったデジタル技術活用と
設備自動化を進め、持続的な成長を支える供給体制の構築に努めてまいります。
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(スポーツ事業)
スポーツ事業を取り巻く環境は依然厳しいものの、コロナ禍においても健康で充実した生活を送るためにスポー
ツの魅力や果たす役割の重要性が改めて認識されました。今後も、Eコマースの強化など新常態に適応した新しい
事業スタイルを通じスポーツの「ヨロコビ」を提供し続けてまいります。
ゴルフ用品では、増加している入門者・初心者層、気軽にスポーツを楽しむユーザーへの対応とともに、国内に
加え、市場規模の大きい北米での増販を目指し、日米2拠点での開発体制で市場ニーズに応じたダントツ商品を投
入することで、一層の拡販を進めてまいります。
テニス用品では、2019年に引き続き2020年も、全豪オープン公式ボールサプライヤーとして試合球を提供、ATP
ツアーでも2年連続でボール使用率No.1となりました。こうして得た「ダンロップ」テニスボールへの高い評価を
生かしながら、「ダンロップ」ブランドの価値向上と拡販につなげてまいります。
ウェルネス事業では、健康志向の高まりを受けて、ゴルフスクール・テニススクール・フィットネス関連3子会
社を合併し(2021年4月1日の予定)、シナジー効果を高めることにより新しい価値提供に取り組んでまいりま
す。
(産業品他事業)
医療用精密ゴム部品では、今後更なる医療業界への社会的期待の高まりに応えるため、欧州を主としたグローバ
ルでの供給体制の確立を継続してまいります。
生活用品事業では、新型コロナウイルス感染症等による感染症予防の観点から世界的に供給が逼迫している使い
切り薄手手袋において、マレーシア工場での新ライン増設による供給能力増加を活かし、社会貢献及び収益力の強
化に努めます。
制振事業では、引き続き堅調な販売を継続しており、今後も安全で高品質な商品供給に努めます。
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2【事業等のリスク】
当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす恐れのある経営リスクについては、「リスク管理規定」に基づき、
それぞれの担当部署および各子会社において事前にリスク分析、対応策を検討し、経営会議等で審議しております。
リスク分析・対応策の検討にあたっては、必要に応じて顧問弁護士等の専門家に助言・指導を求めております。経営
リスクのうち、組織横断的なリスクについては、当社管理部門の各部が、それぞれの所管業務に応じ関連部署と連携
しながら、全社的対応を行っております。
また、「リスク管理規定」に基づき社長を委員長とする「リスク管理委員会」を設置しており、年2回開催する同
委員会にて当社グループのリスク管理活動を統括し、リスク管理体制が有効に機能しているか適宜調査・確認してお
ります。
当社グループにとって重大なリスクが顕在化し、又は顕在化が予想される場合には、「危機管理規定」に基づき、
社長が危機管理本部を設置します。
このようなリスク管理体制のもと、グローバルに展開する当社の事業活動も考慮のうえ、当社グループの財政状態
及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性のある主要なリスクを次のとおり記載しております。ただし、当社グルー
プに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載以外のリスクも存在し、投資家の判断に影響を及ぼす可能
性があります。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものでありま
す。当社グループは、これらのリスクを認識し、発生の回避および発生した場合の対応に努める所存であります。
(新型コロナウイルス感染症に係るリスク)
当社グループは、従来より新型インフルエンザ流行時の対応計画を策定するなど、感染症流行時の備えを進めて参
りました。新型コロナウイルス感染症におきましても、リモートワークの環境整備を進め、在宅勤務の積極的な活用
を推進するなど、感染拡大防止策の徹底を図っており、従業員の健康と安全確保を最優先に事業活動を継続しており
ます。依然として本感染症の世界的な流行は収束しておらず、経済への影響が続くものと予想され、業務の停止やサ
プライチェーンの混乱等が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(政治経済情勢・需要変動・法律・規制等に係るリスク)
当社グループは、タイヤ事業、スポーツ事業及び産業品他事業を展開しております。各分野や各地域に特有の需要
変動や、環境対応など顧客ニーズの変化、また、各国の政治情勢の影響を受けることがあります。海外におけるテ
ロ、暴動、ストライキ等のリスクに対しては、リスクコンサルタント等の専門家や政府関係機関等より情報収集を行
うとともに、有事の際には現地拠点の安全確認、現地情報の社内展開を行っております。さらに、アジア、欧州、米
州の各地域を統括する本部を設置し、必要に応じて弁護士やコンサルタント等の専門家と契約するなどして現地特有
の法規制、商習慣、リスク等を踏まえ現地拠点の経営について協議する等、リスク管理の面からも各地域における関
係会社の支援を行っております。
また、当社グループは、連結売上収益に占める、国内外の自動車用タイヤの割合が大きく、自動車産業の景況が悪
化した場合、自動車用タイヤの需要減少や大口顧客との取引減少など、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影
響を及ぼす可能性があります。
技術開発・研究面でも、製品開発の遅延等により顧客への新製品納入が遅れるなど、販売減少、信用・評判の失
墜、競争力低下など財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが運営する事業
分野において革新技術が出現し、市場で普及した場合、当社製品の需要が減少するなど、当社グループの財政状態及
び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
このほか、各市場において、輸入規制や関税率の引き上げ等により、売上が減少、もしくは原価率が悪化するリス
ク、各国の国内および国際間取引に係る租税制度の変更や移転価格税制等により税金コストが増加するリスクなど各
市場における法律・規制変更が当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(投資回収に係るリスク)
当社グループは、グローバルでの事業拡大に向け、成長領域や需要の拡大が見込まれる事業への設備投資及び事業
の買収等の投資を行い、更なる企業価値の向上に努めております。
投資実行にあたっては、事業計画の策定、将来価値の測定について十分な検討を行っておりますが、投資判断時に
想定していなかった水準で、市場環境や経営環境が悪化し、事業計画との乖離や、割引率、移転価格税制等の重要な
仮定の変動によって、想定した回収可能価額が見込めない場合は減損損失が発生するなど、当社グループの財政状態
及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、当社グループ会社において経営環境の著しい悪化や収益状況の悪化等が将来にわたって見込まれる場合、当
社が保有する関係会社株式や当社グループ会社への貸付金の評価に影響を及ぼすなど、当社の財政状態及び経営成績
に悪影響を及ぼす可能性があります。
なお、当連結会計年度末における、当社が買収により取得した主要な連結子会社は、Sumitomo Rubber South
Africa (Pty) Limited、㈱ダンロップスポーツウェルネス、Lonstroff AG 、Sumitomo Rubber USA, LLC.及び
Micheldever Group Ltd.となります。
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(原材料等の調達に係るリスク)
当社グループの製品の主要原材料は、天然ゴム、石油化学製品及び金属材料です。従いまして、天然ゴム価格、原
油価格、鋼材価格等の商品市況価格が上昇すると、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性が
ありますが、価格転嫁交渉等により影響を最小化するよう取り組んでおります。原材料については、供給者の倒産、
自然災害、戦争、テロ、ストライキ、交通機能の障害等により、必要量の調達が困難となる可能性があるため、複数
購買先の確保、供給に問題が発生した場合に備えた事業継続計画(BCP)策定、代替が効かない重要部材は備蓄を行う
等の対策を講じ、影響を最小限にとどめるよう取り組んでおります。
(為替変動によるリスク)
為替の変動は、当社グループが輸出販売する製品の価格、購入する原材料の価格及び外貨建資産・負債の価値、外
貨建財務諸表の邦貨換算等に影響を与えますが、日本円が他の通貨に対して円高になると、当社グループの財政状態
及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、連結売上収益に占める海外売上収益の割
合が当連結会計年度で63.8%(IFRSでの数値)となり、今後も当社グループの財政状態及び経営成績が為替変動によ
り受ける影響は拡大する可能性があります。
このため、当社グループでは、為替予約や通貨ごとの輸出入のバランス化等により、為替変動によるリスクの軽減
を図っておりますが、これにより当該リスクを完全に回避できるものではありません。
(気候変動によるリスク)
気候変動による当社グループの事業に及ぼすリスクとして、気温上昇に伴う台風や洪水、降水量の増加などの自然
災害の激甚化による生産設備への損害など事業活動へのさまざまな影響、主要な原材料である天然ゴムの収穫不良に
よる価格高騰をはじめとした原材料調達への影響、降雪量の減少による冬タイヤの需要減少などが考えられます。ま
た、世界各国における気候変動に対する規制や制度の変化による製造拠点におけるエネルギー転換などの費用増加が
見込まれ、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
気候変動の緩和に貢献するため、当社は2050年までに工場でのカーボンニュートラルの達成を目指すとともに、低
燃費タイヤなどの環境配慮型商品の開発促進、製品ライフサイクルアセスメントを推進し、グリーン購買、グリーン
物流、製造工程の省エネルギー推進、廃棄物低減などを進めるなど、気候変動の緩和に向けたさまざまな施策にグ
ループを挙げて取り組んでいます。
(製品の品質によるリスク)
当社グループは、所定の品質基準に基づき、製品の品質確保に万全の対策を講じておりますが、製品の欠陥やク
レームが発生する可能性があります。
当社グループは、欠陥が発生した場合又は裁判等により欠陥が認定された場合に備え、欠陥に起因する損害賠償等
の諸費用に対する損害保険を付保しておりますが、保険で補償されない費用が発生する可能性があります。また、ク
レームに対する処理費並びに製品の回収・交換による費用が発生する可能性があります。これらの事態が発生した場
合、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(災害時のリスク)
当社グループは、世界の広範な地域で事業を展開しており、それらの事業は自然災害、疾病、戦争、テロ等に直接
又は間接の影響を受ける可能性があります。これらの事象が発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に
悪影響を及ぼす可能性があります。
当社グループは、阪神・淡路大震災や東日本大震災といった巨大地震、集中豪雨、大型台風等により被害を受けた
経験を踏まえ、大規模自然災害が発生した際も重要業務を継続し、迅速な復旧を図るため、事業継続計画(BCP)の策
定と、国内外の拠点で災害を想定しBCPに基づいて事業継続のために対応する実践訓練を行うなど、従来より対策を
講じております。また、各事業所で地震、火災等を想定して防災避難訓練および安否確認訓練を実施するなど、有事
の際に被害を最小限に抑えるよう従業員の防災意識を高めるための活動を実施しております。
(産業事故等のリスク)
当社グループは、日本、アジア、欧州、米州等に製造拠点を有しており、各製造拠点において火災、爆発、有害物
質の漏えい等の産業事故や環境汚染が発生し、工場の操業や地域社会に大きな影響を及ぼした場合、社会的信用の失
墜、被災者への補償、復旧費用、生産活動停止による機会損失、顧客に対する補償など、当社グループの財政状態及
び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、産業事故を予防するため、点検と対策を計画的に進め、産業事故の発生防止対策を実施してお
ります。また、定期的に海外製造拠点を含め防災監査を実施し、防災対策の点検と評価を行い、各拠点の防災活動強
化を図っております。環境面でも環境汚染防止のための設備対策やモニタリングを実施するなど、環境に配慮した事
業運営を実施しております。
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また、重要設備の停止による生産活動への影響を最小限に抑えるために、日常的および定期的な設備保全を行う一
方、老朽化更新を計画的に進めております。
(情報の流出によるリスク)
当社グループは、事業活動を通じて、営業秘密、ノウハウ、データ等の機密情報のほか、顧客情報や従業員の個人
情報も保有しております。当社グループにおきましても、コンピューターウイルス感染や不正アクセスなどサイバー
攻撃のほか、パソコン、スマートフォン等の情報端末の紛失など、故意、過失を問わず情報漏えいし、当社グループ
の社会的信用の失墜、ブランドイメージの低下、技術開発情報漏えいによる競争力低下等により当社グループの財政
状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。企業の情報管理の重要性が増している中、機密情報や個人情
報等の秘密保持については、社内規定の整備と運用の徹底、情報機器へのセキュリティ対策などソフト面、ハード面
での対策を実施し、リスクを最小化するよう取り組んでおります。
(コンプライアンスに係るリスク)
当社グループは、グローバルに事業を遂行するにあたり、国内外の各種法令の適用を受けております。これらの法
令に違反する行為、企業倫理に反する行為などにより、法令に基づく処罰、訴訟の提起及び信用・評判の失墜など当
社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
当社グループでは、「住友の事業精神」をベースに制定した「Our Philosophy」に基づき、コンプライアンスを基
盤とした事業運営が実践できるよう取り組んでおります。組織としては、社長を委員長とする「企業倫理委員会」を
設置し、年4回の委員会開催を通じ当社グループのコンプライアンス体制の強化を図っております。併せて、企業倫
理ヘルプライン(相談窓口)として、社長直轄の「コンプライアンス相談室」を設置し、当社グループ内で問題が発見
された場合には、相談者が不利益を被らないよう十分配慮したうえで、事実関係の調査を進める体制を整えておりま
す。また、必要に応じて顧問弁護士の助言を得るなど、適法性にも留意しております。
(金利の変動によるリスク)
当社グループは、有利子負債の削減を推進し財務体質の改善を図るとともに、資金調達手段の多様化や金利スワッ
プ等により金利変動によるリスクを軽減するための対策を講じておりますが、金利が中長期的に上昇した場合、資金
調達コストが上昇し、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(保有有価証券の時価の下落によるリスク)
当社グループは、市場性のある株式を保有しております。このため全般的かつ大幅な株価下落が続いた場合、保有
有価証券に減損または評価損が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(退職給付債務に係るリスク)
当社グループは、ポイント制の退職一時金、確定給付企業年金、確定拠出年金制度を導入しています。従業員の退
職給付債務および費用については、割引率等数理計算上で設定される前提条件や年金資産の長期期待運用収益率に基
づき算出しております。結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、具体的には、株式や債券
等の価格下落に伴う年金資産の時価減少や、長期金利の低下に伴う割引率の引き下げなどにより、当社グループの財
政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
企業年金基金の年金資産運用にあたっては、代議員会・理事会などを設けて重要事項の審議、決定執行が行われ、
外部の運用コンサルタント会社の助言なども仰ぎながら、定期的に「資産運用管理委員会」を開催するなど適切に管
理運用を行っています。
(知的財産に係るリスク)
当社グループでは、自社の知的財産権保護を図り、グループ事業支援のための知的財産活動を積極的に行っていま
すが、他社からの知的財産権侵害等により競争優位性が損なわれるなど当社グループの財政状態及び経営成績に悪影
響を及ぼす可能性があります。
当社が開発する製品及び技術については当社が保有する知的財産権による保護に努めているほか、他社の知的財産
権に対する侵害のないよう細心の注意を払い、リスク管理を徹底しております。
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3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
①経営成績の状況
前連結会計年度 当連結会計年度 増減率
百万円 百万円
%
893,310 790,817 △11.5
売上収益
767,551 679,860 △11.4
タイヤ事業
84,705 70,257 △17.1
スポーツ事業
41,054 40,700 △0.9
産業品他事業
事業利益又は
54,391 43,388 △20.2
事業損失(△)
46,687 40,949 △12.3
タイヤ事業
4,291 △741 -
スポーツ事業
3,397 3,186 △6.2
産業品他事業
16 △6 -
調整額
33,065 38,701 17.0
営業利益
親会社の所有者に
12,072 22,596 87.2
帰属する当期利益
(注)事業利益又は事業損失(△)は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出しておりま
す。
為替レートの前提
前連結会計年度 当連結会計年度 増減
109 107 △2
1米ドル当たり 円 円 円
122 122 -
1ユーロ当たり 円 円 円
当期の世界経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大による移動制限と広範囲かつ長期間に亘る経済活
動の停滞により、上半期は極めて厳しい状況となりました。下半期の前半は地域によっては回復がみられるように
なりましたが、後半に入ると、欧米では感染が再拡大し、欧州の一部の地域ではロックダウンが行われるなど、全
体としては厳しい状況で推移しました。
わが国経済においても、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の停滞により個人消費や輸出、生産の
減少に伴い雇用情勢も悪化しました。各種政策の効果もあって、持ち直しの動きもみられましたが、厳しい状況で
推移しました。
当社グループを取り巻く情勢につきましては、天然ゴム価格や石油系原材料価格は下落し、低位に推移しました
が、新型コロナウイルス感染症の影響による景気の悪化により、販売環境が大きく悪化したことに加え、新興国通
貨安が進行したこともあり、非常に厳しい状況で推移しました。
このような情勢のもと、2025年を目標年度とした中期計画の実現に向けて、経営基盤の強化と収益力の向上を目
指して、ウィズコロナを踏まえた様々な対策に取り組みましたが、新型コロナウイルス感染症の影響による需要の
減退が大きく、厳しい事業運営を強いられました。
この結果、当社グループの連結業績は、売上収益は 790,817百万円 (前期比11.5%減) 、事業利益は 43,388百万
円 (前期比20.2%減) と前期に比べて減収・減益となりましたが、のれん・固定資産の減損損失の計上額が大きく
減少したこと等により営業利益は 38,701百万円 (前期比17.0%増) 、税金費用を計上した後の最終的な親会社の所
有者に帰属する当期利益は 22,596百万円 (前期比87.2%増) と大きく増益となりました。
不透明で変化の激しい環境に柔軟に対応し、更なる成長を果たすために、当社グループでは当社の存在意義を改
めて明確にし、ブレない指針として全社員をはじめとする全てのステークホルダーと共有することが必要と考え、
新企業理念体系として「Our Philosophy」を定めました。あらゆる意思決定の拠り所、行動の起点とすることで、
経済的価値、社会的価値の向上と持続可能な社会の発展の貢献に努めてまいる所存です。
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セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(タイヤ事業)
タイヤ事業の売上収益は、 679,860百万円 (前期比11.4%減) 、事業利益は 40,949百万円 (前期比12.3%減) と
なりました。
国内新車用タイヤは、納入車種拡大によるシェアアップや低燃費タイヤを中心とする高機能商品の拡販を進めま
したが、新型コロナウイルス感染症の影響により自動車メーカーの生産台数が大幅に減少したことから、売上収益
は前期を下回りました。
国内市販用タイヤは、新商品「VEURO VE304(ビューロ ブイイー サンマルヨン)」をはじめとする「ダン
ロップ」ブランドの低燃費タイヤを中心に、高機能商品の拡販に加えて、新技術の「ナノ凹凸(オウトツ)ゴム」を
採用したダンロップ史上最高の氷上性能を実現したスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 03(ウインター マックス
ゼロスリー)」の展開・拡販に努めましたが、新型コロナウイルス感染症による影響を受け市場が低迷したことに
より、売上収益は前期を下回りました。
海外新車用タイヤは、新型コロナウイルス感染症の影響により多くの地域で自動車メーカーの大幅な減産が発生
したことにより、売上収益は前期を下回りました。
海外市販用タイヤは、アジア・大洋州地域では、特に上半期の中国において新型コロナウイルス感染症の感染拡
大阻止に向けた大規模な都市封鎖が行われたこともあり、需要は大きく落ち込みました。欧州・アフリカ地域及び
米州地域においても、同様に、新型コロナウイルス感染症の影響により市場が低調となりました。下半期に入り、
地域により市場の回復度合いは異なりますが、中国・北米地域などの市況の回復の早い地域を中心に、高機能商品
の積極的な拡販を進めました。
以上の結果、タイヤ事業の売上収益は前期を下回り、減益となりました。
( スポーツ事業)
スポーツ事業の売上収益は、 70,257百万円 (前期比17.1%減) 、事業損失は 741百万円 (前期は4,291百万円の利
益)となりました。
ゴルフ用品は、北米、欧州中心に新型コロナウイルス感染症に伴う市場縮小に6月以降反転が見られ、強化して
きたデジタル系マーケティング・販売チャネル関係強化、新商品の効果もあり下半期は海外で前年同期比増収とな
るも、上半期の販売減を補うには至らず、売上収益は前期を下回りました。
また、テニス用品は、下半期はゴルフ用品と同様海外で前年同期比増収となるも、新型コロナウイルス感染症の
影響や、6月にバボラ社との国内販売代理店契約を終了したことによる減収が響き、通年の売上収益では前期を下
回りました。
ウェルネス事業でも新型コロナウイルス感染症の影響によりスポーツクラブの一時休業を実施したこと等により
会員数が減少しましたが、6月以降、感染予防に万全の対策を期しつつ全拠点で営業を再開し、利用者は徐々に戻
りつつあるものの売上収益は前期を下回りました。
以上の結果、スポーツ事業の売上収益は前期を下回り、事業損失となりました。
(産業品他事業)
産業品他事業の売上収益は、 40,700百万円 (前期比0.9%減) 、事業利益は 3,186百万円 (前期比6.2%減) とな
りました。
医療用精密ゴム部品や制振ダンパーが堅調に推移し、新型コロナウイルス感染症の影響で使い切り手袋の需要が
増えましたが、OA機器用精密ゴム部品では主要OA機器メーカーのプリンター・コピー機の生産減少、インフラ系商
材における受注減もあり減収となりました。
以上の結果、産業品他事業の売上収益は前期を下回り、減益となりました。
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②財政状態の状況
前連結会計年度 当連結会計年度 増減
百万円 百万円 百万円
1,035,484 974,805 △60,679
資産合計
475,537 467,097 △8,440
資本合計
親会社の所有者に
460,800 454,743 △6,057
帰属する持分
親会社所有者帰属
44.5 46.6 2.1
持分比率(%)
ROE(%) 2.6 4.9 2.3
ROA(%) 5.2 4.3 △0.9
325,490 276,739 △48,751
有利子負債
D/E レシオ(倍) 0.7 0.6 △0.1
1株当たり親会社
1,752円07銭 1,729円05銭 △23円02銭
所有者帰属持分
(注)ROAは連結ベースの事業利益に基づき算出しております。
当連結会計年度末の資産合計は、 974,805百万円 と前連結会計年度末に比べて 60,679百万円減少 しました。棚卸
資産の減少などにより 流動資産が 23,402百万円減少 しました。また、投資抑制及び為替換算影響による有形固定資
産の減少などにより 非流動資産 は 37,277百万円減少 しました。
当 連結会計年度 末の負債合計は、 507,708百万円 と前連結会計年度末に比べて 52,239百万円減少 し、 有利子負債
残高は、276,739百万円と前 連結会計年度 末に比べて48,751百万円減少しました。
当連結会計年度末の資本合計は 467,097百万円 と前連結会計年度末に比べて 8,440百万円減少 しました。うち親会
社の所有者に帰属する持分は 454,743百万円 と前連結会計年度末に比べて 6,057百万円減少 しました。この結果、 親
会社所有者帰属持分比率は 46.6% 、 1株当たり親会社所有者帰属持分は1,729円05銭となりました。
③キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ13,572百
万円増加し、当連結会計年度末には 74,203百万円 となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動による資金 の増加は、123,504百万円 (前連結会計年度比32,046百万円の収
入の増加) となりました。
これは主として、 営業債務及びその他の債務の減少 1,993百万円 、法人所得税の支払 9,178百万円 などの減少要
因があったものの、税引前利益 29,771百万円 の計上、減価償却費及び償却費の計上 67,665百万円 、棚卸資産の減
少 25,027百万円 、営業債権及びその他の債権の減少 5,991百万円 などの増加要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動による資金 の減少は、45,594百万円 (前連結会計年度比17,823百万円の支出
の減少) となりました。
これは主として、 有形固定資産の取得による支出 41,681百万円 などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、61,881百万円( 前連結会計年度比20,902百万円の支出
の増加 )となりました。
これは主として、短期借入金、長期借入金及び社債が純額で40,945百万円減少したほか、配当金の支払7,890
百万円を行ったことなど によるものであります。
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(2)生産、受注及び販売の実績
①生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
金額(百万円) 前期比(%)
セグメントの名称
551,834 △18.0%
タイヤ事業
43,237 △11.2%
スポーツ事業
29,238 2.7%
産業品他事業
624,309 △16.8%
合計
(注)1.金額は、販売価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
②受注実績
当社グループの製品は、大部分が見込生産であり、ごく一部の製品(防舷材等)についてのみ受注生産を行っ
ております。
③販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
金額(百万円) 前期比(%)
セグメントの名称
679,860 △11.4%
タイヤ事業
70,257 △17.1%
スポーツ事業
40,700 △0.9%
産業品他事業
790,817 △11.5%
合計
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
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(3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、IFRSに準拠して作成されております。
連結財務諸表の作成においては、連結会計年度末日における資産・負債の金額及び偶発債務の開示並びに連結
会計年度における収益・費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りや前提が必要となりますが、当社グルー
プは、過去の実績、又は各状況下で最も合理的と判断される前提に基づき見積りを実施しております。ただし、
見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
また、新型コロナウイルス感染症による影響については、感染症の再拡大による経済環境の悪化、下振れリス
クが懸念され、先行きは予断を許さない状況でありますが、ウイズコロナの新常態において、翌連結会計年度で
は、世界の経済活動は前連結会計年度のレベルには回復しないものの、緩やかに回復に向かうものと仮定してお
ります。
当社グループが採用している会計方針のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表
等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要な会計方針」及び「2 財務諸表等 (1)財務諸表 注
記事項 重要な会計方針」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの中期計画における数値目標は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1)経営方
針及び経営戦略等」に記載のとおりですが 、当連結会計年度の経営成績に重要な影響を与えた主なものは、 新型
コロナウイルス感染症 の影響による需要の減少及び原材料価格の下落であります。
主力のタイヤ事業において、当連結会計年度においては、 新型コロナウイルス感染症 の影響による大幅な需要
減少と、それに伴う操業度低下によるコストアップにより、大幅な減益となりました。 原材料面では、 天然ゴム
価格及び石油系原材料価格が低位に推移したことにより、増益要因となりました。販売面では、国内外の市販市
場において販売価格の改定を実施しましたが、新車向けで原材料単価連動制によるマイナスがあり、価格要因は
若干の減益要因となりましたが、製品構成が良化したことにより、 新型コロナウイルス感染症 の影響を除いた数
量・構成他は増益要因となりました。為替については、円高傾向で推移したことにより、減益要因となりまし
た。一方、生産性改善をはじめとする原価低減に取り組んだことに加え、徹底した経費抑制により、直接原価、
固定費及び経費は増益要因となりました。
この結果、前連結会計年度に対し、 新型コロナウイルス感染症 の影響で約460億円、為替で約44億円、販売価
格で約1億円の減益要因となったものの、原材料価格全体で約261億円、経費で約88億円、数量・構成他で約67億
円、直接原価で約22億円、固定費で約9億円が、それぞれ増益要因となりました。高機能商品の更なる拡販、海
外工場における生産性の改善など、収益力の向上を目指して様々な対策に取り組みましたが、 新型コロナウイル
ス感染症 による需要減少の影響が大きく、タイヤ事業全体では減益となりました。
スポーツ事業及び産業品他事業の分析は「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとお
りであります。
ご参考:当連結会計年度 事業利益の増減要因
※コロナ影響の内訳は、タイヤ事業約460億円、スポーツ事業約66億円、産業品他事業約7億円となります。
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以上の結果、売上収益は 790,817百万円 と前連結会計年度に比べ102,493百万円(△11.5%)の減収、事業利益
は43,388百万円と前連結会計年度に比べ11,003百万円(△20.2%)の減益となり、売上収益事業利益率は前連結
会計年度に比べ0.6ポイント低下し、5.5%となりました。
その他の収益及び費用では、前連結会計年度に多額ののれん・固定資産の減損損失を計上したこと等により、
前連結会計年度に比べ16,639百万円の増益となりました。
この結果、営業利益は38,701百万円と前連結会計年度に比べ5,636百万円(17.0%)の増収となり、売上収益
営業利益率は前連結会計年度に比べ1.2ポイント上昇し、4.9%となりました。
金融収益及び費用では、為替差損及びデリバティブ評価損が増加したこと等により、前連結会計年度に比べ
3,183百万円の減益となりました。
以上の結果、 税金費用を計上した後の最終的な 親会社の所有者に帰属する当期利益は22,596百万円と前連結会
計年度に比べ10,524百万円(87.2%)の増益となりました。
中期計画における目標達成に向けて、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1)経営方針及び
経営戦略等」に記載の施策に取り組んでまいります。
③ キャッシュ・フローの状況の分析、 資本の財源及び資金の流動性についての分析
キャッシュ・フローの分析は「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとお
りでありますが、当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュ・フローから投資活動によるキャッ
シュ・フローを差し引いたフリーキャッシュ・フローは 77,910百万円のプラス となり、主に借入金等の返済
40,954百万円及び配当金の支払7,890百万円に充当しております。なお、配当に関する基本方針は、「第4 提
出会社の状況 3.配当政策」に記載のとおりとなります。
今後、主に世界各地での増販に合わせた高機能タイヤの生産能力増強のための設備投資を行っていく方針であ
りますが、販売数量の増加と採算性の改善により営業活動によるキャッシュ・フローの拡大を実現しながら、必
要に応じ金融市場や金融機関からの調達も活用するなど、「成長」と「流動性の確保並びに財務体質の向上」と
の両立を図りながら、2020年2月13日公表の中期計画で目標としているD/Eレシオ0.5以下の達成を目指してまい
ります。なお、当社と国内子会社、当社と一部の海外子会社との間でCMS(キャッシュマネジメントシステム)
による資金融通を行っており、当社グループ内での資金効率向上を図っております。
また、当連結会計年度末現在において、日本格付研究所(JCR)より「A+(長期)、J-1(短期)」の信用格付
を取得しております。
4【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
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5【研究開発活動】
当社グループにおいては、当社の研究開発組織・施設を核として世界各地に所在する子会社・関連会社群との密接
な連携のもと、タイヤ・スポーツ・産業品他事業、幅広い領域・分野で研究開発を推進しております。
なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は、 24,215 百万円であります。
セグメント別の主要な研究開発活動は、次のとおりであります。
(1)タイヤ事業
当社グループのタイヤ技術研究開発は、神戸本社に隣接したタイヤテクニカルセンターを中心に、欧州・米国の
テクニカルセンターと連携して、「タイヤが地球環境の為に貢献できること」をテーマに、「原材料」「低燃費
性」「省資源」の3つの方向性で環境配慮商品の開発に取り組んでおります。
自動車産業を取り巻く環境が大きく変化するなか、「さらに高い環境性能」を実現する技術である「エナセー
ブ・テクノロジー」に基づいて環境配慮商品の開発を推進しております。
また、当社はタイヤ開発及び周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」を掲げております。
例えば、タイヤの摩耗、経年による性能低下を抑制し、新品時の性能を長く持続させる「性能持続技術」や、商品
ライフサイクル全体で環境性能を高めて循環型社会の実現に寄与する「ライフサイクルアセスメント(LCA)」の考
え方を採り入れた商品開発を推進するとともに、デジタルツールを用いて得られるさまざまなデータを利用した新
たなソリューションサービスの展開を目指しております。
原材料の分野では、茨城大学との共同研究により、タイヤ用ゴムに含まれるさまざまな材料を選択的に観測でき
る手法を確立しました。これは茨城大学が新たに開発した量子線顕微装置を用いており、既に製品化されているタ
イヤ用ゴムそのものの評価が可能になる画期的な手法です。これにより、タイヤそのものの構造を評価することが
可能となり、この画像データを活用することで、燃費性能や耐摩耗性能などに優れたタイヤの内部構造を導き出せ
ることから、材料開発の加速化が期待されます。
2020年3月には、天然ゴムの臭気発生原因を特定し、臭いを大幅に抑えた「臭気低減天然ゴム」を新たに開発し
たことを発表しました。「臭気低減天然ゴム」は、当社の天然ゴム加工工場(タイ)において原材料の加工工程に独
自手法を取り入れ、臭気発生原因となる原材料中の非ゴム成分(タンパク質・脂質等)の分解を抑制することで、大
幅な臭気低減を実現しました。本手法の確立により、天然ゴム加工工場のみならずタイヤ製造工場などの臭気問題
解決への貢献が期待されます。当社では世界的な環境意識の高まりに対応すべく、天然ゴムの改質や高機能バイオ
マス材料を活用したタイヤ性能向上に取り組むなど研究開発を進めています。特に天然ゴムは、タイヤ原材料の重
量構成比で約30%と大きな比率を占めており、天然ゴムを取り巻く課題解決に率先して取り組んでいます。
また、2020年9月には、スーパーコンピュータ「京」を活用して取り組んだ研究「タイヤ用ゴム材料の大規模分
子動力学シミュレーション(課題番号:hp170063)」が、HPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・
インフラ)利用研究課題優秀成果賞を受賞しました。今回受賞した研究は、ゴム材料に添加するシリカとカップリ
ング剤の結合の仕方がゴム材料の強度に及ぼす影響を明らかにしたもので、ゴムの耐摩耗性向上に繋がる成果を得
たものです。今後は、このシミュレーションの成果を新たなゴム材料及び商品の開発に活かしていきます。また、
さらに高い安全性と環境負荷低減を両立したタイヤ開発を進めるため、シミュレーションにおいては、2021年3月
から学術・産業分野へ共用が開始されたスーパーコンピュータ「富岳」も活用し、取り組みを進めていきます。
ソリューションサービスの分野においては、タイヤの空気圧や温度をリモート監視することができる空気圧管理
ソリューションサービスの実証実験を開始しました。この実証実験は新出光グループとの共同で実施しておりま
す。タイヤの空気圧や温度をリモート監視できるサービスの効果を検証するものです。今回、500台の乗用車タイ
ヤに装着したTPMS(Tire Pressure Monitoring System:タイヤ空気圧監視システム)で得た情報はクラウドを通じ
て確認出来、メンテナンス作業の負荷を軽減するだけでなく適正な空気圧維持によって走行時の燃費向上につなが
るなど、安全・安心な走行に貢献します。
また、2020年11月には、レベル4自動運転車を対象に、空気圧データ取得から異常時のタイヤメンテナンスまで
のシステムを構築し実証実験を実施しました。これは昨年から行っている群馬大学の次世代モビリティ社会実装研
究センター(CRANTS)との共同研究によるもので、車両が無人の場合でもタイヤ空気圧のリモート監視を可能とする
ものです。自動運転車におけるパンクなどを想定したタイヤトラブルの予知保全及びトラブル発生時の早期対応に
貢献できます。
当社では、CASE/MaaSといった自動車業界の変革に対応していくため、タイヤ開発及び周辺サービス展開のコン
セプト「SMART TYRE CONCEPT」を掲げ、当社技術センシングコアの進化と組み合わせたソリューションサービスの
展開を進めています。タイヤの空気圧不足はパンクの原因の一つであるとともに、燃費や走行性能の低下にもつな
がることから、定期的なメンテナンスが重要です。また、自動運転の普及によるドライバーレス社会では、今まで
以上にメンテナンスフリーが求められており、摩耗管理や路面状況の検知技術なども加えることで、自動運転車両
の安全・安心にもつながるソリューションサービスの構築を目指していきます。
そして、2020年8月には、新技術の『ナノ凹凸(オウトツ)ゴム』を採用し、「SMART TYRE CONCEPT」の性能持続
技術にも寄与する『液状ファルネセンゴム※1』を組み合わせたスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX 03(ウインター
マックス ゼロスリー)」を発売しました。摩耗しても凹凸構造を維持し続ける『ナノ凹凸ゴム』と、ゴムのしなや
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かさを長期にわたって保つ『液状ファルネセンゴム』により、その高い氷上性能が長期間維持します。これらの技
術の組み合せにより、圧雪アイスバーンやミラーアイスバーン、ブラックアイスバーンなどが発生する危険な冬道
で も安全かつ安心して走行できる「WINTER MAXX 03」が誕生しました。
当事業に係る研究開発費は 20,589 百万円であります。
※1 株式会社クラレがWINTER MAXX向けに開発した素材。
(2)スポーツ事業
スポーツ事業本部並びに米国のRoger Cleveland Golf Company, Inc.に研究開発部門を設置しており、コン
ピューターシミュレーション技術等を用いて新技術・新商品の開発並びに評価、試験に取り組んでおります。
兵庫県丹波市の「ゴルフ科学センター」では、スイングマシーンによるテストに加え、トッププロからアベレー
ジゴルファーまでの様々な方のヒューマンテストを行い、クラブやボールの特性に加え、スイングとクラブの関係
など、膨大なデータを集積し、総合的に測定・解析・評価を行っております。
これらの技術により、ゴルフクラブではNEW「スリクソン ZXシリーズ」を開発し、2020年10月に発売しました。
ドライバーには、剛性の高いエリアと低いエリアを交互に配置した4層構造の「REBOUND FRAME」を搭載。大きな
たわみを生み出し、反発性能が大幅に向上しました。
ゴルフボールでは、NEW「スリクソン Z-STARシリーズ」を開発し、商品化しました。「Z-STAR」は従来品より
0.1mm厚くしたカバーと、新開発コーティングでスピン性能が向上。「Z-STAR XV」は新開発の2層コアによりボー
ルスピードがアップしました。また、いずれのモデルにもディンプルの深さを最適化した新しい「強弾道338ス
ピードディンプル」を搭載し、風に負けない力強い弾道を実現しました。
テニスラケットでは、ダンロップ「FX」シリーズを開発し、2020年8月に発売しました。新形状のシャープなラ
ウンド形状フレームや、グロメットの下に設けた「溝」の新構造、スロート部に搭載した高伸縮性・高反発性を併
せ持つ新素材などで、パワーとコントロールの両立を実現しました。
また、テニスボールでは練習球「セントジェームス・プレミアム」を開発し、2020年9月に発売しました。快適
な打球感を持続させるため、ゴムの強度や耐久性を高める材料「扁平タルク」をボールのコアゴムに練りこみ、
ボール内の気体を抜けにくくすることに成功。従来品と比べ1.5倍※2の長寿命化を実現しました。
当事業に係る研究開発費は 1,767 百万円であります。
※2 従来品の開缶後2か月後と本品の3か月後の物性変化と同等にすることで、快適な打球感が持続し約1.5
倍の長寿命化を実現。
(3)産業品他事業
産業品事業本部では、高減衰ゴムを用いた制振部材、医療用精密ゴム部品、車椅子用スロープ等、安心・安全・
快適をテーマに消費者ニーズに合わせた商品開発に積極的に取り組んでおります。
制振事業では、戸建て住宅用制震ユニット「MIRAIE」と同じ高減衰ゴムを用いたビル用制振ダンパーについて、
国内及び海外での展開を進めておりますが、昨年は台湾において台北市の有数なランドマークとなる大規模な再開
発事業(2棟の高層オフィスビルと6棟の高層住宅)向けに開発した新仕様が採用され、納入を開始しています。
このように日本国内をはじめ海外でも実績がある制振ダンパーについて、当社従来品比より約42%エネルギー吸
収性能を向上させることに成功しました。この技術を活用し地震や風揺れに対する振動低減・抑制効果を京都大学
と共同で解析することとなりました。この開発中のゴムを用いて、住宅用、ビル用共に順次新製品に適用していく
計画となっております。
今後も制振部材のほか、カーボンニュートラル、プラスチックの削減等、社会問題を解決することを念頭に、
人々のより安全・快適な暮らしに貢献する研究開発を行っていきます。
当事業に係る研究開発費は 1,859 百万円であります 。
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第3【設備の状況】
1【設備投資等の概要】
当連結会計年度は、 41,923 百万円の設備投資を実施しており、そのうちタイヤ事業においては、国内工場の設備改
善及び生産設備の合理化・省人化、海外工場での高機能商品への生産シフトのための設備更新として 38,146 百万円、
スポーツ事業においては、海外拠点の販売体制の整備・構築を中心に 1,951 百万円、産業品他事業においては海外工
場を中心に 1,826 百万円の設備投資を実施しております。
所要資金については、主に自己資金、借入金を充当しております。
なお、当連結会計年度においては設備の除却等について重要なものはありません。
2【主要な設備の状況】
当社及び連結子会社における主要な設備は、次のとおりであります。
(1)提出会社
(2020年12月31日現在)
帳簿価額(百万円)
従業
事業所名 セグメント
設備の内容 員数
(所在地) の名称
建物及び 機械装置 土地 工具、器具
リース資産 合計 (人)
構築物 及び運搬具 (面積千㎡) 及び備品
607
名古屋工場
自動車タイヤ
タイヤ 3,883 8,456 (192) 1,708 3 14,657 1,205
(愛知県豊田市) 製造設備
[13]
2,179
白河工場 自動車タイヤ
タイヤ 5,777 8,911 (548) 3,715 25 20,607 1,595
(福島県白河市) 製造設備
[10]
自動車タイヤ
3,630
泉大津工場 タイヤ 製造設備
1,523 3,286 (64) 332 25 8,796 374
(大阪府泉大津市) 産業品他 医療用ゴム部品
[13]
製造設備
宮崎工場
自動車タイヤ 2,522
タイヤ 5,609 10,490 2,329 508 21,458 1,455
(宮崎県都城市) 製造設備 (269)
医療用ゴム部品
733
加古川工場 ・OA機器用精密
産業品他 1,239 1,574 (28) 249 4 3,799 437
(兵庫県加古川市) ゴム部品
[12]
製造設備他
市島工場他
ゴルフボール
1,401
スポーツ 741 676 306 124 3,248 192
(兵庫県丹波市) 製造設備
(96)
タイヤ
本社 1,043
スポーツ 研究開発設備他
6,569 3,553 2,102 1,176 14,443 2,040
(神戸市中央区) (23)
産業品他
タイヤテスト
コース
タイヤテスト 3,521
(岡山県美作市)
タイヤ 1,649 201 184 - 5,555 73
コース設備
(2,024)
(北海道名寄市)
(北海道旭川市)
(注)1.上記帳簿価額には建設仮勘定を含めておりません。
2.日本基準に基づく数値を記載しております。なお、金額には消費税等を含めておりません。
3.土地及び建物の一部を賃借しております。賃借している土地の面積については[ ]で外書きしておりま
す。
4.上記のほか、リース契約による賃借設備は、主として所有権が借主に移転すると認められるもの以外のファ
イナンス・リースであります。
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(2)国内子会社
(2020年12月31日現在)
帳簿価額(百万円)
主な子会社名 従業
セグメント
及び事業所名 員数
設備の内容
の名称
建物及び 機械装置 土地 工具、器具
(主な所在地) リース資産 合計 (人)
構築物 及び運搬具 (面積千㎡) 及び備品
ダンロップタイヤ
1,825
東北㈱
タイヤ 販売設備 952 64 (48) 143 289 3,273 452
本社営業所他
[85]
(仙台市宮城野区)
ダンロップタイヤ
1,256
中央㈱
タイヤ 販売設備 817 9 (12) 257 34 2,373 466
本社営業所他
[58]
(東京都港区)
-
㈱ダンロップスポーツ
フィットネスク
(-)
ウェルネス
スポーツ 3,147 3 208 0 3,358 204
ラブ
(千葉市美浜区)
[19]
(注)1.上記帳簿価額には建設仮勘定を含めておりません。
2.日本基準に基づく数値を記載しております。なお、金額には消費税等を含めておりません。
3.土地及び建物の一部を賃借しております。賃借している土地の面積については[ ]で外書きしておりま
す。
(3)在外子会社
(2020年12月31日現在)
帳簿価額(百万円)
主な子会社名 従業
セグメント
及び事業所名 員数
設備の内容
の名称
建物及び 機械装置 土地 工具、器具
(主な所在地) (人)
使用権資産 合計
構築物 及び運搬具 (面積千㎡) 及び備品
P.T.Sumi Rubber
自動車タイヤ・
タイヤ 1,173
Indonesia
ゴルフボール
1,315 7,094 1,534 439 11,555 3,342
スポーツ
(269)
(インドネシア
製造設備
ジャカルタ)
住友橡膠(常熟)
自動車タイヤ -
有限公司 タイヤ 5,472 6,454 1,071 476 13,473 1,958
製造設備 [324]
(中国 江蘇省)
住友橡膠(湖南)
自動車タイヤ -
有限公司 タイヤ
8,698 12,775 581 3,643 25,697 1,149
製造設備
[489]
(中国 湖南省)
自動車タイヤ・
2,719
Sumitomo Rubber
産業車両タイ
(Thailand) Co.,Ltd. タイヤ ヤ・農業機械用 13,860 20,227 (720) 6,403 619 43,828 7,098
タイヤ
(タイ ラヨーン県)
[15]
製造設備
Sumitomo Rubber do
自動車タイヤ -
Brasil Ltda. タイヤ 5,599 7,718 2,255 188 15,760 1,597
製造設備
[507]
(ブラジル パラナ州)
Sumitomo Rubber
17
South Africa (Pty)
自動車タイヤ
Limited
タイヤ 471 8,628 (486) 332 1,560 11,008 1,331
製造設備
(南アフリカ
クワズール・ [56]
ナタール州)
Sumitomo Rubber AKO
Lastik Sanayi ve
自動車タイヤ -
タイヤ
6,312 8,806 1,372 13 16,503 2,058
Ticaret A.
製造設備 (619)
(トルコ
チャンクル県)
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帳簿価額(百万円)
主な子会社名 従業
セグメント
及び事業所名 員数
設備の内容
の名称
建物及び 機械装置 土地 工具、器具
(主な所在地) (人)
使用権資産 合計
構築物 及び運搬具 (面積千㎡) 及び備品
Sumitomo Rubber USA,
自動車タイヤ 1,009
LLC
タイヤ 7,745 12,830 478 4,186 26,248 1,691
製造設備
(米国 (533)
ニューヨーク州)
Micheldever Group Ltd.
タイヤ 販売設備
(英国 - 1,987 - 440 9,302 11,729 2,142
ハンプシャー州)
(注)1.上記帳簿価額には建設仮勘定を含めておりません。
2.IFRSに基づく数値を記載しております。なお、金額には消費税等を含めておりません。
3.賃借している土地の面積については[ ]で外書きしております。
3【設備の新設、除却等の計画】
(1)新設、改修等
当社グループの設備投資については、原則的に各社が個別に中期的な需要予測、生産計画、利益に対する投資割
合等を勘案し、個々に策定しており、重要な計画等に際しては、当社が中心となりグループとしての最適化等を中
心に調整を図っております。
当連結会計年度末後1年間の設備投資計画はおよそ、59,000百万円であり、セグメントに関連付けた内訳は次の
とおりであります。
設備投資計画金額
セグメントの名称 設備等の主な内容・目的
(百万円)
自動車タイヤ、産業車両タイヤ、
54,100
タイヤ事業
農業機械用タイヤ製造設備 等
2,400
スポーツ事業 ゴルフクラブ及びゴルフボールの製造設備 等
医療用ゴム部品、OA機器用精密ゴム部品
2,500
産業品他事業
製造設備 等
59,000
合計
(注)上記計画に伴う所要資金は、主に自己資金及び借入金を充当する予定であります。
(2)除却及び売却
経常的な設備の更新のための除却及び売却を除き、重要な設備の除却及び売却の計画はありません。
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第4【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
①【株式の総数】
発行可能株式総数(株)
種類
800,000,000
普通株式
800,000,000
計
②【発行済株式】
上場金融商品取引所名
事業年度末現在発行数(株) 提出日現在発行数(株)
種類 又は登録認可金融商品 内容
(2020年12月31日) (2021年3月29日現在)
取引業協会名
東京証券取引所
単元株式数
263,043,057 263,043,057
普通株式
(市場第一部)
100株
263,043,057 263,043,057 - -
計
(2)【新株予約権等の状況】
①【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
②【ライツプランの内容】
該当事項はありません。
③【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本準備金 資本準備金
資本金増減額 資本金残高
総数増減数 総数残高 増減額 残高
年月日
(百万円) (百万円)
(千株) (千株) (百万円) (百万円)
2018年1月1日
- 263,043 - 42,658 1,291 38,702
(注)
(注)資本準備金の増加は、2018年1月1日付で ダンロップスポーツ㈱を吸収合併したことに伴い、同社の普通株式
1株に対し、当社の 自己株式(普通株式)0.784株を割当て交付したことによるものであります。
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(5)【所有者別状況】
(2020年12月31日現在)
株式の状況(1単元の株式数、 100 株)
単元未満
区分 外国法人等 株式の状況
政府及び地 金融商品 その他の
(株)
金融機関 個人その他 計
方公共団体 取引業者 法人
個人以外 個人
株主数(人) - 98 46 333 361 60 33,308 34,206 -
所有株式数
- 707,956 94,434 895,420 614,041 1,315 310,472 2,623,638 679,257
(単元)
所有株式数
- 26.98 3.60 34.13 23.40 0.05 11.84 100.00 -
の割合(%)
(注)1.自己株式41,905 株は、「個人その他」に419単元及び「単元未満株式の状況」に5株を含めて記載しており
ます。
2.「その他の法人」及び「単元未満株式の状況」の欄には、証券保管振替機構名義の株式が、それぞれ18単
元及び10株含まれております。
(6)【大株主の状況】
(2020年12月31日現在)
発行済株式
(自己株式を
所有株式数 除く。)の総
氏名又は名称 住所
(千株) 数に対する所
有株式数の割
合(%)
75,879 28.85
住友電気工業株式会社 大阪市中央区北浜4丁目5番33号
日本マスタートラスト
14,852 5.65
東京都港区浜松町2丁目11番3号
信託銀行株式会社(信託口)
株式会社日本カストディ銀行(信託
東京都中央区晴海1丁目8-12 8,477 3.22
口)
7,331 2.79
全国共済農業協同組合連合会 東京都千代田区平河町2丁目7番9号
5,215 1.98
株式会社三井住友銀行 東京都千代田区丸の内1丁目1番2号
4,805 1.83
住友商事株式会社 東京都千代田区大手町2丁目3番2号
STATE STREET BANK AND TRUST
P.O. BOX 351 BOSTON MASSACHUSETTS 02
COMPANY 505103
101 U.S.A. 4,435 1.69
(常任代理人 株式会社みずほ銀行
(東京都港区港南2丁目15-1)
決済営業部)
4,079 1.55
SMBC日興証券株式会社 東京都千代田区丸の内3丁目3番1号
JPMBL RE BARCLAYS CAPITAL
1 CHURCHILL PLACE LONDON - NORTH OF
SECURITIES LIMITED COLL EQUITY
THE THAMES UNITED KINGDOM E14 5HP 3,359 1.28
(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀
(東京都千代田区丸の内2丁目7-1)
行)
25 BANK STREET,CANARY
JP MORGAN CHASE BANK 385635
WHARF,LONDON,E14 5JP,UNITED KINGDOM 2,957 1.12
(常任代理人 株式会社みずほ銀行
決済営業部)
(東京都港区港南2丁目15-1)
- 131,389 49.96
計
(注)1.所有株式数は千株未満を四捨五入して記載しております。
2.上記の所有株式数には、信託業務による所有数を次のとおり含んでおります。
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 14,852千株
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 8,477千株
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 4,435千株
JPMBL RE BARCLAYS CAPITAL SECURITIES LIMITED COOL EQUITY 3,359千株
JP MORGAN CHASE BANK 2,957千株
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(7)【議決権の状況】
①【発行済株式】
(2020年12月31日現在)
株式数(株) 議決権の数(個)
区分 内容
- - -
無議決権株式
議決権制限株式(自己株式等) - - -
議決権制限株式(その他) - - -
完全議決権株式(自己株式等) 41,900 - -
普通株式
完全議決権株式(その他) 262,321,900 2,623,219 -
普通株式
679,257 - -
単元未満株式 普通株式
263,043,057 - -
発行済株式総数
- 2,623,219 -
総株主の議決権
(注)1.「完全議決権株式(その他)」の欄の株式数には、証券保管振替機構名義の株式が1,800株含まれており
ます。
2.「単元未満株式」の欄の株式数には、当社所有の自己株式5株及び証券保管振替機構名義の株式10株が含
まれております。
3.「完全議決権株式(その他)」欄及び「総株主の議決権」欄の議決権の数には、いずれも証券保管振替機
構名義の株式に係る議決権18個が含まれております。
②【自己株式等】
(2020年12月31日現在)
発行済株式総数に
自己名義所有 他人名義所有 所有株式数の
対する所有株式数
所有者の氏名又は名称 所有者の住所
株式数(株) 株式数(株) 合計(株)
の割合(%)
神戸市中央区脇浜町
41,900 - 41,900 0.02
住友ゴム工業株式会社
三丁目6番9号
- 41,900 - 41,900 0.02
計
2【自己株式の取得等の状況】
【株式の種類等】 会社法第155条第7号に基づく普通株式の取得
(1)【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(2)【取締役会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(3)【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
会社法第155条第7号に基づく普通株式の取得
株式数(株) 価額の総額(円)
区分
2,744 2,810,793
当事業年度における取得自己株式
565 607,352
当期間における取得自己株式
(注)当期間における取得自己株式には、2021年3月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取によ
る株式は含めておりません。
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(4)【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
当事業年度 当期間
区分
処分価額の総額 処分価額の総額
株式数(株) 株式数(株)
(円) (円)
- - - -
引き受ける者の募集を行った取得自己株式
- - - -
消却の処分を行った取得自己株式
合併、株式交換、株式交付、会社分割に係る
- - - -
移転を行った取得自己株式
その他
338 346,492 - -
(単元未満株式の売渡請求による売渡)
41,905 - 42,470 -
保有自己株式数
(注)1.当期間における処理自己株式には、2021年3月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の売渡
による株式は含めておりません。
2.当期間における保有自己株式数には、2021年3月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買
取・売渡による株式は含めておりません。
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3【配当政策】
当社は、株主への利益還元を最重要課題と認識して、連結ベースでの配当性向、業績の見通し、内部留保の水準等
を総合的に判断しながら、長期にわたり安定して株主に報いることを基本方針としております。中間配当と期末配当
の年2回の剰余金の配当を行うことを基本方針としており、これらの剰余金の配当の決定機関は、期末配当について
は株主総会、中間配当については取締役会であります。
上記の基本方針に基づき、当事業年度の配当金は、1株につき年間35円(中間配当は無配)としました。
また、内部留保資金については、将来の収益基盤の拡大を図るため、合理化等設備投資や研究開発などの先行投資
に活用する考えであります。
当社は「取締役会の決議により、毎年6月30日を基準日として、中間配当を行うことができる。」旨を定款に定め
ております。
なお、当事業年度の剰余金の配当は次のとおりであります。
配当金の総額 1株当たり配当額
決議年月日
(百万円) (円)
2021年3月26日
9,205 35
定時株主総会決議
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4【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1)【コーポレート・ガバナンスの概要】
① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
当社は、「Our Philosophy」を、あらゆる意思決定の拠り所、行動の起点とすることで、経済的価値のみなら
ず社会的価値の向上に取り組み、持続可能な社会の発展に貢献していくことを経営の基本方針としており、この
方針のもと、コーポレート・ガバナンスの充実を重要な経営課題の一つと位置づけております。
この経営課題実現に向けた取り組みを通じて、経営全般の効率性を確保するとともに、社会と当社との信頼関
係の強化、当社の公平性・透明性の向上を目指すべく、以下の基本的な考え方を策定し、コーポレート・ガバナ
ンスのより一層の充実を図ってまいります。
A)株主の権利及びその行使の機会を確保すべく、環境を整備していきます。
B)様々なステークホルダーとの適切な協働を通じ、企業価値の向上を図ります。
C)当社の財務・非財務情報を正確かつ適切に開示します。
D)取締役会において経営方針や中長期計画等の大きな方向性についての討議を充実させるべく、業務執行の
多くの部分を審議する経営会議を設置しております。また、常勤監査役・独立社外監査役による厳正な監
査、独立社外取締役による客観的な監督を通じ、取締役会の公平な運営の確保に努めます。
E)株主との対話を通じ、企業価値の持続的な向上に努めます。
② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由
イ. 企業統治の体制の概要
当社は監査役会設置会社の形態を採用しており、取締役、株主総会及び会計監査人のほか、以下の機関を設
置しております。
取締役会は、経営上の重要な意思決定を行うとともに取締役の職務執行の監督を行っております。本報告書
提出日現在で取締役は12名、うち社外取締役は4名の体制であります。
監査役は、独任制の機関として取締役の職務執行の監査を行っております。本報告書提出日現在で監査役は
5名の体制であります。監査役5名の中から2名を常勤監査役として選定し、常勤監査役は社内の重要会議に
出席するほか、重要な決裁書類の確認を行っております。
監査役会は監査役全員で構成しており、経営監査機能強化の観点から、監査役5名のうち3名は社外監査役
とし、公正で客観的な監査を行うことができる体制としております。
上記の会社法上の機関に加え、社内取締役と社長の指名した執行役員で構成する経営会議を設置し、常勤監
査役の出席のもとで、経営上重要と思われる事項の審議もしくは報告を通じて、迅速な経営判断を行っており
ます。
また、経営の監督と執行の分離を進め、各事業の責任と権限を明確化し、環境変化に即応するスピーディな
経営体制をとることを目的として2003年3月より執行役員制を導入しております。本報告書提出日現在で執行
役員は28名、うち取締役を兼務しない執行役員は21名であります。
さらに、役員の指名や報酬決定において客観性・透明性を確保すべく、取締役会の諮問機関として、独立社
外役員を過半数とし、委員長を独立社外取締役が務める任意の「指名・報酬委員会」を2016年から設置し、更
なる企業価値の向上を図っております。
主な機関の議長・委員長及び構成員は次のとおりであります。
名称 構成員
取締役会長:池田育嗣(議長)
社 長:山本 悟
取 締 役:木滑和生、伊井康高、石田宏樹、黒田 豊、原田直典、西口豪一
取締役会
社外取締役:高坂敬三、村上健治、小林伸行、其田真理
監 査 役:田中宏明、河野隆志
社外監査役:村田守弘、アスリ・チョルパン、安原裕文 計17名
監 査 役:田中宏明(議長)、河野隆志
監査役会
社外監査役:村田守弘、アスリ・チョルパン、安原裕文 計 5名
社外取締役:高坂敬三(委員長)、村上健治、小林伸行、其田真理
社外監査役:村田守弘、アスリ・チョルパン、安原裕文
指名・報酬委員会
社 長:山本 悟
取 締 役:木滑和生 計 9名
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ロ.当該体制を採用する理由
当社は、「Our Philosophy」を、あらゆる意思決定の拠り所、行動の起点とすることで、経済的価値のみな
らず社会的価値の向上に取り組み、持続可能な社会の発展に貢献していくことを経営の基本方針としており、
この方針のもと、コーポレート・ガバナンスの充実を重要な経営課題の一つと位置付けております。この経営
課題実現に向けた取り組みを通じて、経営全般の効率性を確保するとともに、社会と当社との信頼関係の強
化、経営の公平性・透明性の向上を図る上で、この体制が現状では最適であると考え、上記体制を採用してお
ります。
ハ. 内部統制システムの整備の状況
内部統制システムの整備の状況は次のとおりであります。
1)取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制
当社文書管理規定に従い、起案決裁書等、取締役の職務の執行に係る情報を記録し、適切に管理する。
取締役及び監査役は、これらの記録を随時閲覧できるものとする。
2)損失の危険の管理に関する規程その他の体制
当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす恐れのある品質、法律、環境、与信、事故、災害等の経
営リスクについては、当社グループ全体のリスク管理について定めるリスク管理規定に基づき、それぞれ
の担当部署及び各子会社において事前にリスク分析、対応策を検討し、当社の経営会議等で審議する。リ
スク分析・対応策の検討にあたっては、必要に応じて顧問弁護士等の専門家に助言・指導を求める。
当社グループ横断的なリスクについては、当社管理部門の各部が、それぞれの所管業務に応じ関連部署
及び各子会社と連携しながら、グループ全社としての対応を行う。
リスク管理委員会は、当社グループ全体のリスク管理活動を統括し、リスク管理体制が有効に機能して
いるか適宜調査・確認する。
当社グループにおいて重大なリスクが顕在化し、又は顕在化が予想される場合には、危機管理規定に基
づき、社長が危機管理本部を設置する。
3)取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
取締役や管理職等の職務執行が効率的かつ適正に行われるよう、当社では職制及び業務分掌規定におい
て担当部署、職務権限及び各組織の所管業務を定め、各子会社にもこれに準拠した体制を構築させる。
また、当社では執行役員制を採用し、環境変化や顧客ニーズに応じた機動的な事業運営を行う体制とす
る。
なお、各部門・各子会社の業績や効率性については、中期経営計画等を策定するとともに、予算会議に
おいて目標を設定(目標は必要に応じて随時見直す)し、グループ業績会議において月次単位で達成状況を
報告させ、把握・分析する。
当社グループの業務全般においてIT・デジタル技術の活用を推進し、職務執行の効率化を図る。
4)取締役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
住友ゴムグループの企業理念体系「Our Philosophy」を意思決定の拠り所、行動の起点とし、企業行動
基準や各種コンプライアンス・マニュアルの当社グループ全体への浸透に努めるほか、経営トップの指針
を明示して、法令遵守、企業倫理の維持が経営の根幹をなすものであることを当社グループ全体に徹底す
る。
社長を委員長とする企業倫理委員会において、当社グループ横断的なコンプライアンス・リスクの把
握、分析及び評価、研修の企画・実施、違反事例に係わる原因の究明や再発防止策の立案及びそれらの当
社グループ内への周知徹底を行う。
企業倫理ヘルプラインを設置し、企業倫理上疑義のある行為等について、当社グループの従業員等が直
接通報・相談できる体制とする。企業倫理ヘルプラインに寄せられた情報については、企業倫理委員会に
おいて、状況把握を行い、必要な対策をとるものとする。
住友ゴムグループの企業行動基準に、反社会的勢力との関係を一切遮断することを規定し、反社会的勢
力からの一切の要求を拒絶する体制とする。
5)子会社の取締役等の職務の執行に係る事項の当社への報告に関する体制
当社の所管部署は子会社各社の業績等の目標及びその達成状況について各子会社の取締役等から定期的
に報告を受けるとともに、関係会社管理規定に基づき、当社の経営会議、取締役会に付議すべき事項やリ
スク管理、コンプライアンス等に関する一定の事項について適宜報告を受け、又は必要により当社と協議
する体制をとるものとする。
6)財務報告の適正性を確保するための体制
金融商品取引法及び金融庁が定める評価・監査の基準並びに実施基準に沿った内部統制システムの整備
を進め、当社グループの財務報告の適正性を確保するための体制の一層の強化を図る。
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7)監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人に関する事項
監査役の業務を補助すべき専任者として監査役付を配置し、もっぱら監査役の指揮命令に従うものとす
る。
また、監査役付の人事異動、人事評価に際しては、あらかじめ監査役会に意見を求めるものとする。
8)取締役及び使用人が監査役に報告をするための体制その他の監査役への報告に関する体制
常勤監査役は当社の経営会議その他の重要な会議に出席し、当社グループの状況を適切に把握すること
とする。
リスク管理上重要な事項等については、当社グループの取締役又は部門長等から適宜監査役に報告する
体制とする。
企業倫理ヘルプラインに通報された事項(軽微なものを除く。)は、監査役会に報告する。当社グルー
プ各社を適用対象とする企業倫理取り組み体制に関する規定において、企業倫理ヘルプラインへの通報者
に関する事項の守秘、通報者への不利益な取り扱いの禁止をする等、監査役へ報告したことを理由とした
不利益な取り扱いを禁止する体制とする。
9)その他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制
監査役が当社グループの取締役又は部門長等からヒアリング等を行う機会を適宜確保する。
監査役の職務執行について生ずる合理的な範囲の費用については、臨時での出費を含め、当社に精算を
請求できる体制とする。
ニ.リスク管理体制の整備の状況
当社グループの事業活動に重大な影響を及ぼす恐れのある品質、法律、環境、与信、事故、災害等の経営リ
スクについては、「リスク管理規定」に基づき、それぞれの担当部署において事前にリスク分析、対応策を検
討し、経営会議等で審議しております。リスク分析・対応策の検討にあたっては、必要に応じて顧問弁護士等
の専門家に助言・指導を求めております。組織横断的なリスクについては、当社管理部門の各部が、それぞれ
の所管業務に応じ関連部署と連携しながら、全社的対応を行っております。
また、「リスク管理規定」に基づき社長を委員長とする「リスク管理委員会」を設置しており、年2回開催
する同委員会にて当社グループのリスク管理活動を統括し、リスク管理体制が有効に機能しているか適宜調
査・確認しております。
当社グループにとって重大なリスクが顕在化し、又は顕在化が予想される場合には、「危機管理規定」に基
づき、社長が危機管理本部を設置します。
ホ.責任限定契約の内容の概要
当社は、業務執行を行わない取締役及び監査役との間で損害賠償責任を限定する契約を締結しております。
当該契約の内容の概要は、会社法第423条第1項に定める取締役及び監査役の責任について、同法第425条第1
項各号に定める金額の合計額を限度とするものであります。
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ヘ.業務執行・経営の監視の仕組み及び内部統制システムの整備の状況の模式図
③ 取締役の選任の決議要件
当社は、取締役の選任決議について、議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株
主が出席し、その議決権の過半数をもって行う旨定款に定めております。
④ 株主総会決議事項を取締役会で決議できるとした事項
イ.自己の株式の取得
当社は、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の決議によって市場取引等により自己の株式を取得
することができる旨定款に定めております。これは、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可
能とするため、市場取引等により自己の株式を取得することを目的とするものであります。
ロ.中間配当
当社は、株主への機動的な利益還元の実施を可能にするため、会社法第454条第5項の規定により、取締役
会の決議によって、毎年6月30日の最終の株主名簿に記録された株主又は登録株式質権者に対し、中間配当金
として剰余金の配当を行うことができる旨定款に定めております。
⑤ 株主総会の特別決議要件
当社は、会社法第309条第2項に定める株主総会の特別決議要件について、議決権を行使することができる株
主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上に当たる多数をもって行う旨定款
に定めております。これは、株主総会における特別決議の定足数を緩和することにより、株主総会の円滑な運営
を行うことを目的とするものであります。
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(2)【役員の状況】
① 役員一覧
男性 15 名 女性 2 名 (役員のうち女性の比率 12 %)
所有
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 株式数
(千株)
取締役会長 池田 育嗣 1956年11月7日 生
1979年4月 当社入社
(注1) 51
2000年1月 同タイヤ生産技術部長
2003年3月 同 執行役員
2007年3月
同 取締役(常務執行役員)
2010年3月
同 取締役(専務執行役員)
2011年3月 同 代表取締役社長(社長)
2019年3月 同 代表取締役 取締役会長
2020年3月 同取締役会長 現在に至る
代表取締役社長 山本 悟 1958年6月14日 生
1982年4月 当社入社
(社長) (注1) 23
2001年1月 同タイヤ営業本部販売部長
2010年3月 同執行役員
同ダンロップタイヤ営業本部副本部長
2011年3月 同ダンロップタイヤ営業本部長
2013年3月 同常務執行役員
2015年3月 同取締役(常務執行役員)
2019年3月 同代表取締役社長(社長) 現在に至る
代表取締役 木滑 和生 1956年8月15日 生
1979年4月 当社入社
(副社長) (注1) 30
2001年1月 同スポーツ管理部長
2003年7月 SRIスポーツ㈱(2012年にダンロップスポーツ㈱に
商号変更)取締役
2007年3月 同取締役常務執行役員
2011年3月 同代表取締役専務執行役員
2015年3月 同代表取締役社長
2018年1月 当社専務執行役員
2018年3月 同代表取締役(副社長) 現在に至る
取締役 伊井 康高 1959年1月25日 生
1981年4月 当社入社
(専務執行役員) (注1) 29
2002年1月 同総合企画部主幹
2005年3月 SRIタイヤトレーディング㈱代表取締役社長
2007年3月 当社執行役員
2011年3月 同取締役(常務執行役員)
2018年3月 同取締役(専務執行役員) 現在に至る
取締役 石田 宏樹 1958年7月11日 生
1981年4月 住友電気工業㈱入社
(常務執行役員) (注1) 42
2005年1月 同経営企画部長
2007年6月 同自動車事業本部統合企画部長
2010年2月 当社入社
2010年3月 同執行役員
2011年3月 同取締役(常務執行役員) 現在に至る
取締役 黒田 豊 1959年7月22日 生
1983年4月 当社入社
(常務執行役員) (注1) 30
2005年7月 Sumitomo Rubber (Thailand) Co., Ltd.
President
2009年3月 当社執行役員
2012年3月 同取締役(常務執行役員) 現在に至る
取締役 原田 直典 1957年6月4日 生
1981年4月 当社入社
(常務執行役員) (注1) 24
2006年1月 同購買部長
2012年3月 同執行役員
同ハイブリッド事業本部副本部長
2013年3月 同ハイブリッド事業本部長
2016年1月 同常務執行役員
2018年3月 同取締役(常務執行役員) 現在に至る
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所有
株式数
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期
(千株)
取締役 西口 豪一 1960年12月8日 生
1983年4月 当社入社
(常務執行役員) (注1) 15
2012年3月 日本グッドイヤー㈱代表取締役社長
2013年3月 当社執行役員
2014年3月 同タイヤ海外営業本部長
2017年1月 同常務執行役員
同経営企画部長 現在に至る
2021年3月 同取締役(常務執行役員) 現在に至る
取締役 高坂 敬三 1945年12月11日 生
1970年4月 弁護士登録
(注1) -
色川法律事務所入所
1995年4月 大阪弁護士会副会長
2001年1月 色川法律事務所代表
2006年6月 東洋アルミニウム㈱社外監査役 現在に至る
2009年3月 当社社外取締役 現在に至る
2012年6月 積水化成品工業㈱社外監査役 現在に至る
2016年6月 ㈱テクノアソシエ社外監査役 現在に至る
2020年1月 弁護士法人色川法律事務所代表 現在に至る
2020年6月 セーレン㈱社外監査役 現在に至る
取締役 村上 健治 1947年8月17日 生
1970年4月 大和ハウス工業㈱入社
(注1) 12
2000年6月 同常務取締役
2001年6月 同専務取締役
2004年4月 同代表取締役社長
2011年4月 同代表取締役副会長
2012年4月 同取締役
2016年3月 当社社外取締役 現在に至る
取締役 小林 伸行 1961年5月31日 生
1985年4月 住友電気工業㈱入社
(注1) -
2016年6月 同執行役員
2019年6月 同常務取締役 現在に至る
2020年3月 当社社外取締役 現在に至る
取締役 其田 真理 1959年7月24日 生
1982年4月 大蔵省(現財務省)入省
(注1) -
2010年7月 財務省理財局国有財産業務課長
2012年7月 国家公務員共済組合連合会総務部長
2014年1月 特定個人情報保護委員会事務局事務局長
2016年1月 個人情報保護委員会事務局事務局長
2021年3月 当社社外取締役 現在に至る
常勤監査役 田中 宏明 1953年9月14日 生
1976年4月 当社入社
(注2) 45
2002年1月 同産業品事業部長
2003年3月 同執行役員
2007年3月
同取締役(常務執行役員)
2011年3月
同代表取締役(専務執行役員)
2014年3月
同代表取締役(副社長)
2018年3月 同常勤監査役 現在に至る
常勤監査役 河野 隆志 1957年1月17日 生
1980年4月 当社入社
(注3) 13
2000年1月
PT Sumi Rubber Indonesia Director
2009年7月 当社監査部長
2012年1月 同経理部長
2014年3月 同執行役員
2019年3月 同常勤監査役 現在に至る
監査役 村田 守弘 1946年7月20日 生
1970年12月 アーサーヤング東京事務所入所
(注4) 6
1974年11月 公認会計士登録 現在に至る
2002年7月 朝日KPMG税理士法人代表
2004年1月 KPMG税理士法人代表社員
2006年4月 村田守弘会計事務所代表 現在に至る
2011年6月 カゴメ㈱社外監査役
2012年3月 当社社外監査役 現在に至る
2016年3月
カゴメ㈱社外取締役(監査等委員)
コクヨ㈱社外監査役
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所有
株式数
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期
(千株)
監査役 アスリ・ 1977年10月25日 生
2008年4月 コロンビア大学京都日本研究センター特定准教授
チョルパン (注2) -
2012年10月 ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員
マサチューセッツ工科大学政治学研究科及びスロー
ンビジネススクール客員准教授
2015年7月 ㈱グルメ杵屋社外取締役
2016年4月 京都大学大学院経済学研究科准教授
2016年5月 京都大学経営管理大学院准教授
2016年9月 ハーバードビジネススクール客員教授
2018年3月 当社社外監査役 現在に至る
2018年4月 京都大学大学院経済学研究科教授 現在に至る
京都大学経営管理大学院教授 現在に至る
2019年3月 NISSHA㈱社外取締役 現在に至る
監査役 安原 裕文 1956年8月28日 生
1979年4月 松下電器産業㈱(現パナソニック㈱)入社
(注4) -
2008年6月 パナホーム㈱(現パナソニック ホームズ㈱)取締
役
2012年6月 同代表取締役
2015年6月 パナソニック㈱常任監査役
2019年6月 参天製薬㈱社外監査役 現在に至る
2020年3月 当社社外監査役 現在に至る
2020年6月 日立造船㈱社外監査役 現在に至る
計 17名
319
注1 2021年3月26日開催の定時株主総会の終結の時から1年間
注2 2018年3月29日開催の定時株主総会の終結の時から4年間
注3 2019年3月26日開催の定時株主総会の終結の時から4年間
注4 2020年3月26日開催の定時株主総会の終結の時から4年間
注5 所有株式数は、千株未満を四捨五入して記載しております。
注6 取締役 高坂敬三、村上健治、小林伸行及び其田真理は、社外取締役であり、また㈱東京証券取引所の定めに基
づく独立役員であります。
注7 監査役 村田守弘、アスリ・チョルパン及び安原裕文は、社外監査役であり、また㈱東京証券取引所の定めに基
づく独立役員であります。
注8 当社では、2003年3月をもって執行役員制度を導入しております。常勤役員の役名及び略歴中の( )内の役職
は、取締役の執行役員としての役職を表しております。
本報告書提出日現在の執行役員は28名で、上記記載の山本 悟、木滑和生、伊井康高、石田宏樹、黒田 豊、原
田直典及び西口豪一のほか、青井孝典、村岡清繁、増田智彦、西野正貢、大川直記、小松俊彦、増田栄一、齋藤
健司、村上博俊、リチャード・スモールウッド、川松英明、大西章夫、家根谷尚文、田中敦彦、山下文一、渡辺
泰生、岩田拓三、松井博司、國安恭彰、河瀬二朗及び濱田裕史の21名であります。
② 社外役員の状況
イ.社外取締役及び社外監査役の状況
当社の社外取締役は4名、社外監査役は3名であります。
社外取締役については、豊富な経験や見識を有し、客観的見地からの提言や意見表明がコーポレート・ガバ
ナンス向上に資することを期待して選任しております。また社外監査役については、専門的な知見を有し、公
正で客観的な監査を行っていただくことで監査体制の強化に資することを期待して選任しております。個々の
選任理由は次のとおりであります。
取締役 高坂敬三は、企業法務に精通した弁護士としての豊富な知見を活かし、客観的見地から有益な提言
や意見表明を行っており、当社のコーポレート・ガバナンスの向上が期待できるものと判断し、選任しており
ます。
取締役 村上健治は、大和ハウス工業㈱において代表取締役社長として企業経営に関与した経験を活かし、
企業経営全般に対し有益な助言や意見表明を行っており、当社のコーポレート・ガバナンスの向上が期待でき
るものと判断し、選任しております。
取締役 小林伸行は、住友電気工業㈱において主に経理・財務部門に従事し、同社の常務取締役を務めるな
ど、経営者としての豊富な経験と幅広い見識を活かし、企業経営全般に対し有益な助言や意見表明を行ってお
り、当社のコーポレート・ガバナンスの向上が期待できるものと判断し、選任しております。
取締役 其田真理は、大蔵省(現財務省)等において要職を歴任し、マイナンバーを含む個人情報保護制度
の構築に関与してきた経験から、金融・財務に関する専門知識と豊富な経験を有しております。社外取締役へ
の就任により、当社のコーポレート・ガバナンスの向上が期待できるものと判断し、選任しております。
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監査役 村田守弘は、公認会計士及び税理士としての財務及び会計に関する相当程度の知見と、カゴメ㈱に
おける社外取締役(監査等委員)及びコクヨ㈱における社外監査役として監査業務及び企業経営に関与した経
験 を活かし、社外監査役として客観的見地から取締役の業務執行に対して意見表明を行っており、当社の監査
体制の強化に資するものと判断し、選任しております。
監査役 アスリ・チョルパンは、経営戦略や企業統治を専門とする大学教授としての高度な学術知識と、㈱
グルメ杵屋及びNISSHA㈱において社外取締役として企業経営に関与してきた経験を活かし、社外監査役として
客観的見地から取締役の業務執行に対して意見表明を行っており、当社の監査体制の強化に資するものと判断
し、選任しております。
監査役 安原裕文はパナホーム㈱(現パナソニック ホームズ㈱)代表取締役のほか、パナソニック㈱常任監
査役、参天製薬㈱及び日立造船㈱の社外監査役として財務・企業経営に関与してきた経験から、企業経営に関
する豊富な見識を有しており、当該知見を基にした社外監査役としての提言や意見表明が当社の監査体制の強
化に資するものと判断し、選任しております。
以上から、社外取締役4名及び社外監査役3名の選任は適当であると判断しております。
ロ.社外取締役及び社外監査役との人的・資本的・取引関係その他の利害関係
取締役 小林伸行は住友電気工業㈱の常務取締役を兼務しております。同社は当社の自己株式を除く発行済
株式の総数のうち28.85%を有する株主であり、また同社は当社との間でタイヤの原材料等の取引関係があり
ますが、その取引高は当社及び同社それぞれの連結売上の0.9%以下であります。兼務による取引条件への影
響はなく、それ以外に同社及び本人と当社との間に特別な利害関係はないため、当社は同氏を㈱東京証券取引
所の定めに基づき、一般株主と利益相反が生じる恐れのない独立役員として届け出ております。
取締役 高坂敬三、村上健治、其田真理、監査役 村田守弘、アスリ・チョルパン及び安原裕文並びにその兼
務先と当社との間に特別な利害関係はなく、当社は各氏を㈱東京証券取引所の定めに基づき、一般株主と利益
相反が生じる恐れのない独立役員として届け出ております。
なお、当社は社外取締役及び社外監査役の独立性について、㈱東京証券取引所の定める独立性基準を前提
に、当社の中長期的な安定的成長に寄与できるかどうか、という観点から、その独立性を判断しております。
また、下記に該当する候補者については、下記項目への該当が独立性を害するか否かについて、他の候補者
に比較して慎重に吟味するとともに、当該候補者との関係、独立性があると判断した理由につき、可能な範囲
で開示する予定にしております。
①過去に当社又はその子会社の業務執行者であった者、②過去に当社の親会社の業務執行者であった者又は
業務執行者でない取締役であった者、③過去に当社の兄弟会社の業務執行者であった者、④過去に当社を主要
な取引先とする者の業務執行者であった者、⑤過去に当社の主要な取引先の業務執行者であった者、⑥当社か
ら役員報酬以外に多額の金銭その他の財産を得ているコンサルタント、会計専門家又は法律専門家(法人、組
合等の団体であるものに限る)に過去に所属していた者、⑦当社の主要株主(当該主要株主が法人である場合
は、当該法人の業務執行者又は過去に業務執行者であった者)、⑧①~⑦の近親者、⑨当社の取引先又はその
出身者、⑩当社と社外役員の相互就任の関係にある先の出身者、⑪当社が寄付を行っている先又はその出身
者。
社外取締役及び社外監査役による当社株式の保有状況は「①役員一覧」の「所有株式数」欄に記載のとおりで
あります。
③ 社外取締役又は社外監査役による監督又は監査と内部監査、監査役監査及び会計監査との相互連携並びに内部
統制部門との関係
社外取締役及び社外監査役は、取締役会に付議される事項について十分な検討を行うことができるよう取締役
会に付議される事項の内容について事前に説明を受けております。
社外監査役は、監査役会において社内の重要会議の内容等につき報告を受け、内部監査部門、業務執行担当役
員及び会計監査人と意見及び情報の交換を行う等の連携を取った上で監査を実施しております。なお、当該監査
や各社外監査役の意見や提言は、内部監査、監査役監査及び会計監査に適切に反映し、それらの実効性の向上を
図っております。
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(3)【監査の状況】
① 監査役監査の状況
イ.監査役監査の組織、人員及び手続
監査役は、監査役会が定めた監査計画・方針に基づき、取締役会等重要な会議への出席、取締役や内部監査
部門等からの職務状況の聴取、重要な決裁書類の閲覧、本社及び主要な事業所・子会社への往査を行うととも
に、会計監査人とも適宜連携を取って業務を遂行しております。
なお、監査役 田中宏明は、当社において相当の期間、管理部門の統括や子会社経営を担当し、経営者とし
ての豊富な経験と幅広い見識を有しております。
また、監査役 河野隆志は、当社において相当の期間、経理・監査を担当し、財務、会計及び監査に関する
相当程度の知見を有しております。
また、監査役 村田守弘は、公認会計士・税理士として企業会計に精通しており、財務及び会計に関する相
当程度の知見を有しております。
また、監査役 アスリ・チョルパンは、経営学に関する学識経験者として企業経営に精通しており、財務及
び会計に関する相当程度の知見を有しております。
また、監査役 安原裕文は、パナソニック㈱・パナホーム㈱(現パナソニック ホームズ㈱)において相当の
期間、財務・企業経営に関与し、経営者としての豊富な経験と幅広い見識を有しております。
ロ.監査役及び監査役会の活動状況
当事業年度において監査役会は12回開催されております。
役職名 氏名 開催回数 出席回数
常勤監査役 田中 宏明 12 12
常勤監査役 河野 隆志 12 12
社外監査役 村田 守弘 12 12
2 注
社外監査役 赤松 哲治 2
社外監査役 アスリ・チョルパン 12 12
10 注
社外監査役 安原 裕文 10
注:赤松氏は当事業年度期中3月の株主総会をもって退任、安原氏が就任。
監査役会における主な検討事項は、監査の方針及び監査実施計画、内部統制システムの整備・運用状況、会計
監査人の選任・報酬の妥当性、会計監査人の監査の相当性等であります。
また、各監査役は、監査役会において決定された監査基準、並びに監査の方針、監査実施計画、及び監査業務
の分担に基づき、取締役会等重要な会議への出席、取締役、内部監査部門その他の使用人等からの職務執行状況
や内部統制システムの整備・運用状況についての聴取、重要な決裁書類等の閲覧、及び主に常勤監査役による主
要な事業所等の往査等を実施するとともに、会計監査人と適宜情報交換等を行っております。
② 内部監査の状況
当社は、内部監査部門として社長直轄の監査部(12名体制)を設置しております。また、監査役付スタッフと
して専任1名を置いております。監査部は、監査方針、年間内部監査計画等に基づき、各部署及び関係会社の業
務執行状況について、有効性、効率性及びコンプライアンス等の適切性の観点から、本社及び主要な事業所、関
係会社への往査を行い、グループ全体の監査を行っている他、財務報告に係る内部統制の評価を実施しておりま
す。内部監査の結果及び改善のための提言は、代表取締役社長に報告されると共に、監査役会にも報告され相互
連携を図っております。また、会計監査人とも適宜連携を取って業務を遂行しております。
③ 会計監査の状況
イ. 会計監査人の名称
有限責任 あずさ監査法人
ロ. 継続監査期間
15年間
ハ. 業務を執行した公認会計士
当期において業務を執行した公認会計士は、黒木賢一郎、松井理晃、河野匡伸の3名であります。
ニ. 監査業務に係る補助者の構成
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当期の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士23名、その他17名であります。
ホ. 会計監査人の選定方針と理由
監査役会は、会計監査人の選任・解任にあたって、当社の監査役監査基準の「会計監査人の選任等の手続」に
基づき、職務遂行状況、監査体制及び独立性並びに専門性などが適切であるかについて、毎期総合的に検討して
おります。検討にあたっては、質的水準、独立性 、専門性、監査報酬の水準、監査役や経営者等とのコミュニ
ケーション、海外ネットワーク及び不正リスク対応について評価を行い、 会計監査人として再任することは妥当
と判断し、選定しております。
なお、監査役会は、会計監査人が会社法第340条の定めにより直ちに解任することが妥当と判断した場合、監
査役全員の一致の決議によって会計監査人を解任します。また、監査役会は、会社法第344条に従い会計監査人
の再任又は不再任の判断を行い、継続して職務を適切に遂行することが困難であると判断される場合、株主総会
に提出する議案の内容を決定します。
ヘ. 監査役及び監査役会による会計監査人の評価
監査役会による会計監査人の評価は上記ホ.のとおりであります。
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④ 監査報酬の内容等
イ. 会計監査人 に対する報酬
前連結会計年度 当連結会計年度
区分
監査証明業務に基づく 非監査業務に基づく 監査証明業務に基づく 非監査業務に基づく
報酬(百万円) 報酬(百万円) 報酬(百万円) 報酬(百万円)
168 5 162 0
提出会社
- - - -
連結子会社
168 5 162 0
計
(前連結会計年度)
当社が 会計監査人 に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は、財務、税務等に関連する調査業務等であ
ります。
(当連結会計年度)
当社が 会計監査人 に対して報酬を支払っている非監査業務の内容は、合意された手続業務等であります。
ロ. 会計 監査人 と同一のネットワーク(KPMGグループ)に対する報酬(イ. を除く)
前連結会計年度 当連結会計年度
区分
監査証明業務に基づく 非監査業務に基づく 監査証明業務に基づく 非監査業務に基づく
報酬(百万円) 報酬(百万円) 報酬(百万円) 報酬(百万円)
- - - -
提出会社
348 54 352 52
連結子会社
348 54 352 52
計
(前連結会計年度)
連結子会社における非監査業務の内容は、税務申告業務に関するアドバイザリー業務等であります。
(当連結会計年度)
連結子会社における非監査業務の内容は、税務申告業務に関するアドバイザリー業務等であります。
ハ. その他の重要な監査証明業務に基づく報酬の内容
(前連結会計年度)
該当事項はありません。
(当連結会計年度)
該当事項はありません。
ニ. 監査報酬の決定方針
会計監査人 に対する報酬の額の決定に関する方針について、当社では特段の定めを設けておりませんが、当社
の事業規模、業務の特性、監査時間等を勘案して適切に報酬の額を決定した上で会社法第399条に基づく監査役
会の同意を得ております。
ホ. 監査役会が会計監査人の報酬等に同意した理由
監査役会は、取締役、社内関係部署及び会計監査人からの必要な資料の入手や報告を基に、会計監査人の監査
計画の内容、会計監査の職務遂行状況及び報酬見積もりの算出根拠等を検討した結果、会計監査人の報酬等の額
につき、会社法第399条の同意を行っております。
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(4)【役員の報酬等】
① 役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針に関わる事項
イ.役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針及び決定方法
取締役及び執行役員の報酬は、企業価値の持続的な向上を図るインセンティブとして十分機能するよう株主
利益と連動した報酬体系とし、個々の役員の報酬の決定に際しては、各職責を踏まえた適正な水準とすること
を基本方針としております。
具体的には、社外取締役を除く取締役及び執行役員の報酬は、固定報酬としての基本報酬、業績連動報酬と
しての賞与により構成し、監督機能を担う監査役及び社外取締役については、職務の独立性確保の観点から、
基本報酬のみを支払うこととしております。
基本報酬は、月例の固定報酬とし、役位・職責・在任年数に応じて、他社水準、当社業績、従業員給与水準
等を考慮し、総合的に勘案し決定した基本報酬テーブルに基づき決定しております。
業績連動報酬は、事業年度ごとの業績向上に対する意識を高めるため業績指標を反映した現金報酬とし、業
績指標の達成度合いに応じた額を賞与として、毎年一定の時期に支給しております。
取締役及び執行役員の報酬は、独立社外役員を委員長とし、独立社外役員が過半数を占める「指名・報酬委
員会」で客観的かつ公平に検討し、取締役会への答申、決議を経て決定しております。
なお、報酬水準は、役員報酬に関する第三者の調査を活用することにより、客観性を確保しております。
監査役の報酬については、株主総会において承認された報酬額の枠内で、監査役の協議により決定し、支給
しております。
ロ.業績連動報酬に係る指標、当該指標を選択した理由及び当該連動報酬の額の決定方法
業績連動報酬に係わる指標としては、事業利益や親会社の所有者に帰属する当期利益等の特に当社が企業戦
略上重視する指標を選択することとし、その値は、中期経営計画と整合するよう計画策定時に設定し、適宜、
環境の変化に応じて、指名・報酬委員会の答申を踏まえた見直しを行うものとしております。
親会社の所有者に
売上収益 事業利益 営業利益
事業利益率 帰属する当期利益 ROE D/E レシオ
(百万円) (百万円) (百万円)
(百万円)
目標 775,000 31,000 4.0% 26,000 9,000 2.0% 0.7
実績 790,817 43,388 5.5% 38,701 22,596 4.9% 0.6
(注)目標として記載している数値は、2020年11月5日に発表したものであります。
各人への配分については、中長期的な観点も踏まえ、役位や職務内容、責任度合い、所管部門の主要目標
の達成度、会社業績への貢献度等も考慮しております。
ハ.社外取締役を除く取締役及び執行役員の種類別の報酬割合
当社と同程度の事業規模や関連する業種・業態に属する企業をベンチマークとする報酬水準を踏まえ、上位
の役位が下位の役位より業績連動のウエイトが高まる構成とし、指名・報酬委員会において報酬割合の検討を
行うこととしております。
取締役会の委任を受けた代表取締役社長は指名・報酬委員会の答申内容を尊重し、当該答申で示された種類
別の報酬割合の範囲内で役員の個人別の内容を決定することとしております。
なお、報酬の種類毎の比率の目安は、業績指標を100%達成した場合、社外取締役を除く取締役は、固定報
酬(基本報酬):業績連動報酬(賞与)=7:3、執行役員は8:2としております。
中長期インセンティブである株式報酬は導入しておりませんが、役員持株会を通じた自社株取得の推奨や、
業績連動報酬において中長期計画の達成状況を勘案するなど、当社の持続的な成長につながるようなインセン
ティブ付けを行っております。
株式報酬については、引き続き当社にとって最適な導入時期や形態、金額等の検討を進めてまいります。
ニ.役員の報酬等に関する株主総会の決議について
取締役及び監査役の報酬等の限度額は、2015年3月26日開催の第123期定時株主総会において、取締役につ
いては年額800百万円以内(うち社外取締役分は年額70百万円以内)、監査役については年額100百万円以内と
決議いただいております。なお、その時点での員数は取締役11名(うち社外取締役は2名)、監査役5名(うち
社外監査役3名)でありました。
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ホ.最近事業年度の役員報酬額等の決定過程における、指名・報酬委員会及び取締役会の活動について
2020年7月30日、11月27日、2021年1月29日に指名・報酬委員会を開催し、当社の報酬制度や水準、基本報
酬、賞与額及びその妥当性、報酬決定方針について議論しました。その答申を受けて、2021年2月9日の臨時
取締役会にて報酬決定方針を、2021年3月1日取締役会にて賞与額を審議の上、決議いたしました。
② 役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数
報酬等の種類別の総額(百万円)
報酬等の総額
対象となる
役員区分
(百万円)
役員の員数
固定報酬 業績連動報酬 退職慰労金
取 締 役
438 350 88 -
9 名
(社外取締役を除く)
監 査 役
50 50 - -
2 名
(社外監査役を除く)
社 外 役 員 53 53 - -
8 名
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(5)【株式の保有状況】
① 投資株式の区分の基準及び考え方
当社は、保有目的が「純投資目的である投資株式」と「純投資目的以外の目的である投資株式」の区分につい
て、売買や株式の価値の変動によって利益を受けることを目的とするものを「純投資目的である投資株式」と考
え、取引先との関係強化等を目的とするものを「純投資目的以外の目的である投資株式」と考えております。な
お、「純投資目的である投資株式」は現在保有しておりません。
② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式
a. 保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別保有の適否に関する取締役会等における検証の内容
当社は、当社の持続的・中長期的な企業価値の向上、安定した企業運営、取引先との関係強化等を目的と
し、当社の取引先等の株式を保有することがあります。ただし、これらの株式については、定期的に個社別の
中長期的な検証を実施することとしており、検証の結果、継続して保有する必要がないと判断した場合には、
株価や市場動向も考慮したうえで原則売却を検討いたします。
また、保有適否の精査・検証につきましては、定期的に当社の取締役会において、成長性、収益性、取引関
係強化等の保有意義及び経済合理性を踏まえて総合的に保有適否を判断することとしております。
b.銘柄数及び貸借対照表計上額
銘柄数 貸借対照表計上額の
(銘柄) 合計額(百万円)
48 195
非上場株式
51 19,647
非上場株式以外の株式
(当事業年度において株式数が増加した銘柄)
銘柄数 株式数の増加に係る取得
株式数の増加の理由
(銘柄) 価額の合計額(百万円)
- - -
非上場株式
1 2
非上場株式以外の株式 取引先持株会を通じた株式取得のため
(当事業年度において株式数が減少した銘柄)
銘柄数 株式数の減少に係る売却
(銘柄) 価額の合計額(百万円)
- -
非上場株式
1 335
非上場株式以外の株式
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c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報
特定投資株式
当事業年度 前事業年度
株式数(株) 株式数(株)
保有目的、定量的な保有効果 当社の株式の
銘柄
貸借対照表 貸借対照表
及び株式数が増加した理由 保有の有無
計上額 計上額
(百万円) (百万円)
639,238 639,238
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
トヨタ自動車㈱
無
(保有効果)(注1、2)
5,125 4,931
457,500 457,500
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
スズキ㈱
無
(保有効果)(注1、2)
2,188 2,089
33,822,234 33,822,234
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
華豊橡膠工業股份有限公司 無
(保有効果)(注1、2)
1,643 1,360
949,800 949,800
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱オートバックスセブン 無
(保有効果)(注1、2)
1,355 1,634
500,000 500,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
ブラザー工業㈱
無
(保有効果)(注1、2)
1,063 1,136
623,700 623,700
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱イエローハット 有
(保有効果)(注1、2)
1,047 1,221
166,368 166,368
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
富士急行㈱
無
(保有効果)(注1、2)
801 703
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
302,453 300,948
(保有効果)(注1、2)
㈱クボタ 無
(増加理由)取引先持株会を通じた株式取
681 519
得の為
182,000 182,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
住友不動産㈱
有
(保有効果)(注1、2)
579 694
416,000 416,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱住友倉庫 有
(保有効果)(注1、2)
549 612
151,500 151,500
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱ロジネットジャパン 無
(保有効果)(注1、2)
492 526
676,300 676,300
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
日産自動車㈱
無
(保有効果)(注1、2)
379 430
128,190 128,190
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱小松製作所 無
(保有効果)(注1、2)
361 339
40,000 40,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱豊田自動織機 無
(保有効果)(注1、2)
328 253
67,400 67,400
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
福山通運㈱
無
(保有効果)(注1、2)
293 269
276,500 276,500
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
いすゞ自動車㈱
無
(保有効果)(注1、2)
271 359
185,300 185,300
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
井関農機㈱
有
(保有効果)(注1、2)
256 310
56,560 56,560
阪急阪神 (保有目的)事業活動の円滑な推進のため
無
ホールディングス㈱ (保有効果)(注1、2)
194 265
190,000 190,000
センコーグループ (保有目的)事業活動の円滑な推進のため
有
ホールディングス㈱ (保有効果)(注1、2)
191 177
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当事業年度 前事業年度
株式数(株) 株式数(株)
保有目的、定量的な保有効果 当社の株式の
銘柄
貸借対照表 貸借対照表
及び株式数が増加した理由 保有の有無
計上額 計上額
(百万円) (百万円)
280,100 280,100
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
住友理工㈱
無
(保有効果)(注1、2)
170 277
152,000 152,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
三愛石油㈱
無
(保有効果)(注1、2)
170 181
60,000 60,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱アルペン 無
(保有効果)(注1、2)
142 107
95,530 95,530
セイノー (保有目的)事業活動の円滑な推進のため
無
ホールディングス㈱ (保有効果)(注1、2)
139 141
96,438 96,438
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
住友商事㈱
有
(保有効果)(注1、2)
132 157
40,379 40,379
三井住友トラスト・ (保有目的)事業活動の円滑な推進のため
無(注3)
ホールディングス㈱ (保有効果)(注1、2)
128 175
237,847 237,847
㈱三菱UFJ (保有目的)事業活動の円滑な推進のため
無(注4)
(保有効果)(注1、2)
フィナンシャル・グループ
108 141
26,000 26,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
豊田通商㈱
無
(保有効果)(注1、2)
108 100
50,000 50,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
エア・ウォーター㈱
無
(保有効果)(注1、2)
92 80
MS&ADインシュアランス
25,179 25,179
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
グループホールディングス 無(注5)
(保有効果)(注1、2)
79 91
㈱
75,000 75,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
広島電鉄㈱
無
(保有効果)(注1、2)
74 84
55,050 55,050
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
東海カーボン㈱
有
(保有効果)(注1、2)
71 60
4,300,000 4,300,000
STAMFORD TYRES
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
無
(保有効果)(注1、2)
CORPORATION LIMITED
67 84
64,000 64,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱タカキタ 有
(保有効果)(注1、2)
52 41
15,300 15,300
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱三井住友
無(注6)
(保有効果)(注1、2)
フィナンシャルグループ
49 62
23,000 23,000
ニッコン (保有目的)事業活動の円滑な推進のため
有
ホールディングス㈱ (保有効果)(注1、2)
48 63
40,000 40,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
日産車体㈱
無
(保有効果)(注1、2)
34 42
29,000 29,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
太平洋工業㈱
有
(保有効果)(注1、2)
31 43
50,000 50,000
三重交通グループ (保有目的)事業活動の円滑な推進のため
無
ホールディングス㈱ (保有効果)(注1、2)
25 31
36,000 36,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱伊予銀行 有
(保有効果)(注1、2)
23 22
10,000 10,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
川崎重工業㈱
無
(保有効果)(注1、2)
23 24
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当事業年度 前事業年度
株式数(株) 株式数(株)
保有目的、定量的な保有効果 当社の株式の
銘柄
貸借対照表 貸借対照表
及び株式数が増加した理由 保有の有無
計上額 計上額
(百万円) (百万円)
23,000 23,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
マツダ㈱
無
(保有効果)(注1、2)
16 22
4,500 4,500
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
京成電鉄㈱
無
(保有効果)(注1、2)
16 19
60,200 60,200
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱丸運 無
(保有効果)(注1、2)
15 21
5,000 5,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
鹿島建設㈱
有
(保有効果)(注1、2)
7 7
6,000 6,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
カメイ㈱
無
(保有効果)(注1、2)
7 8
3,100 3,100
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
ヤマハ発動機㈱
無
(保有効果)(注1、2)
7 7
10,000 10,000
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
靜甲㈱
有
(保有効果)(注1、2)
6 6
6,500 6,500
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
㈱エスライン 無
(保有効果)(注1、2)
6 7
1,300 1,300
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
本田技研工業㈱
有
(保有効果)(注1、2)
4 4
1,700 1,700
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため
東京製綱㈱
有
(保有効果)(注1、2)
1 2
1,500 1,500
ゼビオ (保有目的)事業活動の円滑な推進のため
無
ホールディングス ㈱ (保有効果)(注1、2)
1 2
- 118,300
JSR㈱
(保有目的)事業活動の円滑な推進のため 無
- 238
注1 定量的な保有効果については記載が困難ですが、保有の合理性は、定期的に当社の取締役会において、成長
性、収益性、取引関係強化等の保有意義及び経済合理性を踏まえた総合的判断により検証しております。
注2 貸借対照表計上額の上位銘柄を選定する段階で、特定投資株式とみなし保有株式を合算しておりません。
注3 三井住友トラスト・ホールディングス㈱のグループ会社である、三井住友信託銀行㈱が当社の株式を保有し
ております。
注4 ㈱三菱UFJフィナンシャル・グループのグループ会社である、㈱三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行㈱が当社の
株式を保有しております。
注5 MS&ADインシュアランスグループホールディングス㈱のグループ会社である、三井住友海上火災保険㈱が 当
社の株式を保有しております。
注6 ㈱三井住友フィナンシャルグループのグループ会社である、㈱三井住友銀行が当社の株式を保有しており ま
す。
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みなし保有株式
当事業年度 前事業年度
株式数(株) 株式数(株)
保有目的、定量的な保有効果 当社の株式の
銘柄
貸借対照表 貸借対照表
及び株式数が増加した理由 保有の有無
計上額 計上額
(百万円) (百万円)
1,335,800 1,335,800
(保有目的)議決権行使の指図のため
トヨタ自動車㈱
無
(保有効果)(注1)
10,628 10,304
3,214,000 3,214,000
(保有目的)議決権行使の指図のため
本田技研工業㈱
有
(保有効果)(注1)
9,248 9,960
注1 定量的な保有効果については記載が困難ですが、保有の合理性は、定期的に当社の取締役会において、成
長性、収益性、取引関係強化等の保有意義及び経済合理性を踏まえた総合的判断により検証しておりま
す。
③ 保有目的が純投資目的である投資株式
該当事項はありません。
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第5【経理の状況】
1.連結財務諸表及び財務諸表の作成方法について
(1)当社の連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1976年大蔵省令第28号。以
下「連結財務諸表規則」という。)第93条の規定により、IFRSに準拠して作成しております。
(2)当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1963年大蔵省令第59号。以下「財
務諸表等規則」という。)に基づいて作成しております。
また、当社は、特例財務諸表提出会社に該当し、財務諸表等規則第127条の規定により財務諸表を作成しておりま
す。
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、連結会計年度(2020年1月1日から2020年12月31日
まで)の連結財務諸表及び事業年度(2020年1月1日から2020年12月31日まで)の財務諸表について、有限責任 あ
ずさ監査法人による監査を受けております。
3.連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組み及びIFRSに基づいて連結財務諸表等を適
正に作成することができる体制の整備について
当社は、連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組み及びIFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成
することができる体制の整備を行っております。その内容は次のとおりであります。
(1)会計基準等の内容を適切に把握し、会計基準等の変更について的確に対応することができる体制を整備するた
め、公益財団法人財務会計基準機構へ加入し、同法人などが主催するセミナー等へ参加しております。
(2)IFRSの適用については、国際会計基準審議会が公表するプレスリリースや基準書を随時入手し、最新の基準の
把握を行っております。また、IFRSに基づく適正な連結財務諸表等を作成するために、IFRSに準拠したグループ
会計方針を作成し、それらに基づいて会計処理を行っております。
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1【連結財務諸表等】
(1)【連結財務諸表】
①【連結財政状態計算書】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
注記
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
資産
流動資産
6,19 60,631 74,203
現金及び現金同等物
7,19 190,261 179,635
営業債権及びその他の債権
19 1,314 1,399
その他の金融資産
8 182,769 151,253
棚卸資産
25,079 30,162
その他の流動資産
460,054 436,652
流動資産合計
非流動資産
9,11 420,924 389,184
有形固定資産
10,11 26,547 23,378
のれん
10,11 43,445 41,402
無形資産
13 4,258 4,323
持分法で会計処理されている投資
19 33,440 33,159
その他の金融資産
17 29,352 32,451
退職給付に係る資産
18 14,798 13,449
繰延税金資産
2,666 807
その他の非流動資産
575,430 538,153
非流動資産合計
1,035,484 974,805
資産合計
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
注記
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
負債及び資本
負債
流動負債
15,19 106,644 62,256
社債及び借入金
14,19 127,040 123,261
営業債務及びその他の債務
12,19 12,446 12,816
その他の金融負債
4,851 7,790
未払法人所得税
16 835 1,170
引当金
37,031 38,835
その他の流動負債
288,847 246,128
流動負債合計
非流動負債
15,19 157,589 155,177
社債及び借入金
12,19 49,716 48,164
その他の金融負債
17 21,833 22,202
退職給付に係る負債
16 1,565 2,189
引当金
18 17,570 11,282
繰延税金負債
22,827 22,566
その他の非流動負債
271,100 261,580
非流動負債合計
559,947 507,708
負債合計
資本
20 42,658 42,658
資本金
20 39,486 39,486
資本剰余金
20 444,783 461,720
利益剰余金
20 △ 75 △ 77
自己株式
△ 66,052 △ 89,044
20
その他の資本の構成要素
460,800 454,743
親会社の所有者に帰属する持分合計
29 14,737 12,354
非支配持分
475,537 467,097
資本合計
1,035,484 974,805
負債及び資本合計
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②【連結損益計算書】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
注記
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
5,22 893,310 790,817
売上収益
△ 637,658 △ 558,638
2
売上原価
255,652 232,179
売上総利益
2,23 △ 201,261 △ 188,791
販売費及び一般管理費
54,391 43,388
事業利益
2,24
その他の収益 2,427 3,818
△ 23,753 △ 8,505
11,24
その他の費用
33,065 38,701
営業利益
25
金融収益 2,173 1,735
25 △ 7,988 △ 10,733
金融費用
45 68
13
持分法による投資利益
27,295 29,771
税引前利益
18 △ 14,124 △ 6,761
法人所得税費用
13,171 23,010
当期利益
当期利益の帰属
12,072 22,596
親会社の所有者
1,099 414
29
非支配持分
13,171 23,010
当期利益
1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益(円) 26 45.90 85.92
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③【連結包括利益計算書】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
注記
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
13,171 23,010
当期利益
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
21 1,131 △ 5
金融資産
21 5,632 1,972
確定給付制度の再測定
純損益に振り替えられる可能性のある項目
21 113 37
キャッシュ・フロー・ヘッジ
△ 2,376 △ 23,970
21
在外営業活動体の換算差額
4,500 △ 21,966
税引後その他の包括利益
17,671 1,044
当期包括利益
当期包括利益の帰属
17,021 1,835
親会社の所有者
650 △ 791
29
非支配持分
17,671 1,044
当期包括利益
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④【連結持分変動計算書】
前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
注記
在外営業 キャッシュ
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式
活動体の ・フロー・
換算差額 ヘッジ
42,658 39,487 441,062 △ 69 △ 74,482 △ 391
2019年1月1日時点の残高
△ 991
会計方針の変更による累積的影響額
42,658 39,487 440,071 △ 69 △ 74,482 △ 391
会計方針の変更を反映した当期首残高
12,072
当期利益
21 △ 1,989 113
その他の包括利益
- - 12,072 - △ 1,989 113
当期包括利益合計
20 △ 7
自己株式の取得
20 △ 1 1
自己株式の処分
28 △ 13,150
配当金
5,790
利益剰余金への振替
資本剰余金への振替
- △ 1 △ 7,360 △ 6 - -
所有者との取引額合計
42,658 39,486 444,783 △ 75 △ 76,471 △ 278
2019年12月31日時点の残高
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
その他の包
注記 非支配持分 資本合計
括利益を通
合計
確定給付制
じて公正価 合計
度の再測定
値で測定す
る金融資産
9,662 - △ 65,211 457,927 14,880 472,807
2019年1月1日時点の残高
- △ 991 △ 12 △ 1,003
会計方針の変更による累積的影響額
9,662 - △ 65,211 456,936 14,868 471,804
会計方針の変更を反映した当期首残高
- 12,072 1,099 13,171
当期利益
21 1,130 5,695 4,949 4,949 △ 449 4,500
その他の包括利益
1,130 5,695 4,949 17,021 650 17,671
当期包括利益合計
20 - △ 7 △ 7
自己株式の取得
20 - 0 0
自己株式の処分
28 - △ 13,150 △ 781 △ 13,931
配当金
△ 95 △ 5,695 △ 5,790 - -
利益剰余金への振替
- - -
資本剰余金への振替
△ 95 △ 5,695 △ 5,790 △ 13,157 △ 781 △ 13,938
所有者との取引額合計
10,697 - △ 66,052 460,800 14,737 475,537
2019年12月31日時点の残高
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当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
注記
在外営業 キャッシュ
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式
活動体の ・フロー・
換算差額 ヘッジ
42,658 39,486 444,783 △ 75 △ 76,471 △ 278
2020年1月1日時点の残高
22,596
当期利益
21 △ 22,799 37
その他の包括利益
- - 22,596 - △ 22,799 37
当期包括利益合計
20 △ 3
自己株式の取得
20 △ 0 1
自己株式の処分
28 △ 7,890
配当金
2,231
利益剰余金への振替
0 △ 0
資本剰余金への振替
- △ 0 △ 5,659 △ 2 - -
所有者との取引額合計
42,658 39,486 461,720 △ 77 △ 99,270 △ 241
2020年12月31日時点の残高
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
その他の包
注記 非支配持分 資本合計
括利益を通
合計
確定給付制
じて公正価 合計
度の再測定
値で測定す
る金融資産
10,697 - △ 66,052 460,800 14,737 475,537
2020年1月1日時点の残高
- 22,596 414 23,010
当期利益
21 △ 5 2,006 △ 20,761 △ 20,761 △ 1,205 △ 21,966
その他の包括利益
△ 5 2,006 △ 20,761 1,835 △ 791 1,044
当期包括利益合計
20 - △ 3 △ 3
自己株式の取得
20 - 1 1
自己株式の処分
28 - △ 7,890 △ 1,592 △ 9,482
配当金
△ 225 △ 2,006 △ 2,231 - -
利益剰余金への振替
- - -
資本剰余金への振替
△ 225 △ 2,006 △ 2,231 △ 7,892 △ 1,592 △ 9,484
所有者との取引額合計
10,467 - △ 89,044 454,743 12,354 467,097
2020年12月31日時点の残高
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⑤【連結キャッシュ・フロー計算書】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
注記
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
27,295 29,771
税引前利益
67,941 67,665
減価償却費及び償却費
11 18,212 3,615
減損損失
△ 1,959 △ 1,735
受取利息及び受取配当金
5,249 3,653
支払利息
持分法による投資損益(△は益) △ 45 △ 68
固定資産除売却損益(△は益) 957 1,277
棚卸資産の増減額(△は増加) △ 9,513 25,027
営業債権及びその他の債権の増減額(△は増加) 11,268 5,991
営業債務及びその他の債務の増減額(△は減少) △ 13,702 △ 1,993
5,851 1,324
その他
111,554 134,527
小計
利息の受取額 1,506 1,156
477 571
配当金の受取額
△ 4,843 △ 3,572
利息の支払額
△ 17,236 △ 9,178
法人所得税の支払額
91,458 123,504
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
△ 59,068 △ 41,681
有形固定資産の取得による支出
414 177
有形固定資産の売却による収入
△ 5,136 △ 4,328
無形資産の取得による支出
△ 60 △ 74
投資有価証券の取得による支出
229 387
投資有価証券の売却による収入
△ 543 -
事業譲受による支出
短期貸付金の純増減額(△は増加) 27 △ 3
720 △ 72
その他
△ 63,417 △ 45,594
投資活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 27 △ 25,424 △ 58,854
27 34,819 39,921
社債発行及び長期借入による収入
27 △ 23,564 △ 22,012
社債償還及び長期借入金の返済による支出
27 △ 12,873 △ 11,453
リース負債の返済による支出
28 △ 13,150 △ 7,890
配当金の支払額
△ 781 △ 1,592
非支配持分への配当金の支払額
自己株式の純増減額(△は増加) △ 6 △ 2
0 1
その他
△ 40,979 △ 61,881
財務活動によるキャッシュ・フロー
△ 957 △ 2,457
現金及び現金同等物に係る換算差額
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △ 13,895 13,572
6 74,526 60,631
現金及び現金同等物の期首残高
60,631 74,203
6
現金及び現金同等物の期末残高
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【連結財務諸表注記】
1.報告企業
住友ゴム工業株式会社は、日本に所在する企業であります。当社の連結財務諸表は2020年12月31日を期末日と
し、当社グループ並びに当社の関連会社により構成されております。当社グループの主な事業内容は、「注記
5.セグメント情報」に記載しております。
2.作成の基礎
(1)連結財務諸表がIFRSに準拠している旨の記載
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1976年大蔵省
令第28号)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第93条の規定によ
り、IFRSに準拠して作成しております。
本連結財務諸表は、2021年3月26日に代表取締役社長 山本悟によって承認されております。
(2)測定の基礎
連結財務諸表は、「注記3.重要な会計方針」に記載のとおり、 公正価値で測定されている特定の金融商品
等を除き、取得原価を基礎として作成しております。
(3)表示通貨及び単位
連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を四捨五入して表示して
おります。
(4)会計方針の変更
(政府補助金の会計処理の変更)
当社グループは、政府補助金の会計処理について、発生した費用に対する補助金は、費用の発生と同じ連
結会計年度に収益として計上しておりましたが、当連結会計年度より費用の発生と同じ連結会計年度に関連
費用から控除する方法に変更しております。
この変更は当社グループにおいて近年の外部環境の変化に伴い、補助金の金額的重要性が高まっている状
況及び補助金の性質等を踏まえ会計処理を検討した結果、収益として計上するよりも関連費用から控除する
方法を採用する方が当社グループの実態に即した、より適切な経営成績の開示となるものと判断いたしまし
た。当該会計方針の変更は遡及適用され、前連結会計年度は遡及適用後の連結財務諸表となっております。
遡及適用を行う前と比較して、前連結会計年度の売上原価は353百万円、販売費及び一般管理費は160百万
円それぞれ減少し、その他の収益は513百万円減少しております。この結果、売上総利益は353百万円増加
し、事業利益は513百万円増加しておりますが、営業利益、税引前利益及び当期利益に与える影響はありま
せん。
なお、当期利益に影響がないため、遡及適用後の連結財務諸表において、親会社の所有者に帰属する持分
や1株当たり情報に与える影響はありません。
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3.重要な会計方針
以下に記載されている会計方針は、他の記載がない限り、連結財務諸表に記載されている全ての期間におい
て、継続的に適用されております。
(1)連結の基礎
① 子会社
子会社とは、当社グループにより支配されている企業をいいます。当社グループがある企業への関与によ
り生じる変動リターンに対するエクスポージャー又は権利を有し、かつ、当該企業に対するパワーにより当
該リターンに影響を及ぼす能力を有している場合に、当社グループは当該企業を支配していると判断してお
ります。子会社の財務諸表は、当社グループが支配を獲得した日から支配を喪失する日まで、連結の対象に
含めております。
当社グループ間の債権債務残高及び内部取引高、並びに当社グループ間の取引から発生した未実現損益
は、連結財務諸表の作成に際して消去しております。
子会社の包括利益については、非支配持分が負の残高となる場合であっても、親会社の所有者と非支配持
分に帰属させております。
決算日が連結決算日と異なる連結子会社は、連結財務情報のより適正な開示を図るため、連結決算日にお
いて仮決算を実施した上で連結しております。
支配が継続する子会社に対する当社グループの持分変動については、資本取引として会計処理しておりま
す。非支配持分の調整額と対価の公正価値との差額は、親会社の所有者に帰属する持分として資本に直接認
識されております。
② 関連会社
関連会社とは、当社グループが当該企業に対し、財務及び経営方針に対して重要な影響力を有しているも
のの、支配又は共同支配は有していない企業をいいます。関連会社については、当社グループが重要な影響
力を有することとなった日から重要な影響力を喪失する日まで、持分法によって会計処理しております。
(2)企業結合
当社グループは、企業結合の会計処理として取得法を適用しております。企業結合において取得した識別可
能資産及び引き受けた識別可能負債と偶発負債は、取得日における公正価値で測定しております。取得に関連
して発生した費用は、発生時に費用として認識しております。非支配持分は、当社グループの持分とは別個に
識別されます。被取得企業に対する非支配持分の測定については、非支配持分を公正価値で測定するか、被取
得企業の識別可能な資産及び負債の純額に対する非支配持分の比例割合で測定するか、個々の企業結合取引ご
とに選択しております。
のれんは、移転された企業結合の対価、被取得企業の非支配持分の金額及び取得企業が以前に保有していた
被取得企業の資本持分の公正価値の合計額が、取得日における識別可能資産及び負債の正味価額を上回る場合
にその超過額として測定しております。
割安購入により、当該金額が取得した識別可能資産及び負債の正味価額を下回る場合、差額は純損益として
認識しております。
(3)外貨換算
① 外貨建取引
当社グループ各社の財務諸表は、その企業が事業活動を行う主たる経済環境の通貨である機能通貨で作成
しております。
外貨建取引は、取引日における為替レート又はそれに近似するレートで当社グループ各社の機能通貨に換
算しております。
期末日における外貨建の貨幣性資産及び負債は、期末日の為替レートで機能通貨に換算し、換算又は決済
によって生じる換算差額は純損益として認識しております。ただし、その他の包括利益を通じて測定される
金融資産及びキャッシュ・フロー・ヘッジから生じる換算差額のうちヘッジが有効な部分については、その
他の包括利益として認識しております。
② 在外営業活動体
在外営業活動体の資産及び負債については期末日の為替レート、収益及び費用については連結会計期間中
の為替レートが著しく変動していない限り、期中平均レートを用いて日本円に換算しております。在外営業
活動体の財務諸表の換算から生じる為替換算差額は、その他の包括利益として認識しております。当該差額
は「在外営業活動体の換算差額」として、その他の資本の構成要素に含めております。
在外営業活動体の換算差額は、在外営業活動体が処分された期間に純損益として認識されます。
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(4)現金及び現金同等物
現金及び現金同等物は、手許現金、随時引き出し可能な預金及び容易に換金可能であり、かつ、価値の変動
について僅少なリスクしか負わない取得日から3ヶ月以内に償還期限の到来する短期投資から構成されており
ます。
(5)金融商品
① デリバティブ以外の金融資産
(i) 分類
当社グループは、デリバティブ以外の金融資産を、償却原価で測定される金融資産、その他の包括利益を
通じて公正価値で測定される金融資産、又は純損益を通じて公正価値で測定される金融資産に分類しており
ます。
(償却原価で測定される金融資産)
金融資産は、以下の要件を満たす場合に償却原価で測定される金融資産に分類しております。
・契約上のキャッシュ・フローを回収するために金融資産を保有することを目的とする事業モデルに基づ
いて保有されている。
・金融資産の契約条件により、元本及び元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フローが所
定の日に生じる。
(その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産)
(a) その他の包括利益を通じて公正価値で測定される負債性金融資産
金融資産は、以下の要件を満たす場合にその他の包括利益を通じて公正価値で測定される負債性金融資
産に分類しております。
・契約上のキャッシュ・フローの回収と売却の両方によって目的が達成される事業モデルに基づいて保
有されている。
・金融資産の契約条件により、元本及び元本残高に対する利息の支払のみであるキャッシュ・フローが
所定の日に生じる。
(b) その他の包括利益を通じて公正価値で測定される資本性金融資産
償却原価で測定される金融資産、又はその他の包括利益を通じて公正価値で測定される負債性金融資産
以外の金融資産のうち、売却目的保有を除く全てのその他の資本性金融商品に対する投資について、当社
グループは、当初認識時に事後の公正価値の変動をその他の包括利益に表示するという取消不能な選択を
行っております。
(純損益を通じて公正価値で測定される金融資産)
償却原価で測定される金融資産又はその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産以外の金融
資産は、純損益を通じて公正価値で測定される金融資産に分類しております。当社グループは、いずれの負
債性金融商品に対する投資も、会計上のミスマッチを取り除くあるいは大幅に削減させるために純損益を通
じて公正価値で測定されるものとして指定しておりません。
(ⅱ) 当初認識及び測定
当社グループは、営業債権及びその他の債権を、これらの発生日に当初認識しております。その他の全て
の金融資産は、当社グループが当該金融資産の契約当事者となった取引日に当初認識しております。重要な
金融要素を含む営業債権を除く全ての金融資産は、純損益を通じて公正価値で測定される金融資産に分類さ
れる場合を除き、公正価値に取引コストを加算した金額で当初測定しております。
(ⅲ) 事後測定
金融資産の当初認識後の測定は、その分類に応じて次のとおり測定しております。
(償却原価で測定される金融資産)
償却原価で測定される金融資産については、実効金利法により測定しております。
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(その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産)
(a) その他の包括利益を通じて公正価値で測定される負債性金融資産
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される負債性金融資産に係る公正価値の変動額は、減損利得
又は減損損失及び為替差損益を除き、当該金融資産の認識の中止が行われるまで、その他の包括利益とし
て認識しております。当該金融資産の認識の中止が行われる場合、過去に認識したその他の包括利益は純
損益に振り替えております。
(b) その他の包括利益を通じて公正価値で測定される資本性金融資産
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される資本性金融資産に係る公正価値の変動額は、その他の
包括利益として認識しております。当該金融資産の認識の中止が行われる場合、又は公正価値が著しく下
落した場合、過去に認識したその他の包括利益は利益剰余金に直接振り替えております。なお、当該金融
資産からの配当金については純損益として認識しております。
(純損益を通じて公正価値で測定される金融資産)
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産については、当初認識後は公正価値で測定し、その変動額
は純損益として認識しております。
(ⅳ) 金融資産の減損
当社グループは償却原価で測定される金融資産に係る予想信用損失に対する貸倒引当金を認識しておりま
す。
(信用リスクの著しい増大の判定)
当社グループは、期末日ごとに、金融資産の債務不履行発生のリスクを期末日現在と当初認識日現在で比
較し、金融資産に係る信用リスクが当初認識以降に著しく増大しているかどうかを評価しております。
なお、当社グループは、信用リスクが著しく増大しているかどうかを当初認識以降の債務不履行の発生リ
スクの変化に基づいて判断しており、債務不履行の発生リスクに変化があるかどうかを評価するのにあたっ
ては、以下を考慮しております。
・金融資産の外部信用格付の著しい変化
・内部信用格付の格下げ
・借手の経営成績の悪化
・期日経過の情報
(予想信用損失の測定)
予想信用損失は、契約に基づいて当社グループが受け取るべき契約上のキャッシュ・フローと、当社グ
ループが受け取ると見込んでいるキャッシュ・フローとの差額の現在価値であります。金融資産に係る信用
リスクが当初認識以降に著しく増大している場合には、当該金融資産に係る貸倒引当金を全期間の予想信用
損失に等しい金額で測定し、著しく増大していない場合には、12ヶ月の予想信用損失に等しい金額で測定し
ております。
なお、上記にかかわらず、重大な金融要素を含んでいない営業債権については、貸倒引当金を全期間の予
想信用損失に等しい金額で測定しております。
金融資産に係る貸倒引当金の繰入額は、純損益で認識しております。貸倒引当金を減額する事象が発生し
た場合は、貸倒引当金の戻入額を純損益で認識しております。
(ⅴ) 金融資産の認識の中止
金融資産は、キャッシュ・フローに対する契約上の権利が消滅したか、譲渡されたか、又は実質的に所有
に伴う全てのリスクと経済価値が移転した場合に認識を中止しております。
また当社グループは、金融資産の全体又は一部分を回収するという合理的な予想を有していない場合に
は、金融資産の総額での帳簿価額を直接減額しております。
② デリバティブ以外の金融負債
(ⅰ)分類
当社グループは、デリバティブ以外の金融負債を、償却原価で測定される金融負債に分類しておりま
す。
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(ⅱ)当初認識及び測定
当社グループは、当社グループが発行した負債証券を、その発行日に当初認識しております。その他
の全ての金融負債は、当社グループが当該金融負債の契約当事者になる取引日に当初認識しておりま
す。全ての金融負債は、公正価値に取引コストを減算した金額で当初測定しております。
(ⅲ)事後測定
金融負債は、実効金利法による償却原価で事後測定しております。
(ⅳ)金融負債の認識の中止
金融負債は消滅した時、すなわち、契約中に特定された債務が免責、取消し、又は失効となった時に
認識を中止しております。
③ 金融資産及び金融負債の相殺
金融資産と金融負債は、認識された金額を相殺する強制可能な法的権利が現時点で存在し、かつ純額ベー
スで決済するか又は資産を実現すると同時に負債を決済する意図が存在する場合にのみ、相殺し、連結財政
状態計算書において純額で表示しております。
④ デリバティブ及びヘッジ会計
当社グループは、為替リスクや金利リスクをそれぞれヘッジするために、為替予約、金利スワップ契約等
のデリバティブを利用しております。これらのデリバティブは、契約が締結された時点の公正価値で当初測
定し、その後も公正価値で事後測定しております。
デリバティブの公正価値の変動額についての会計処理は、適格なヘッジ手段に指定される場合はヘッジ目
的とヘッジ指定により決定され、適格なヘッジ手段に指定されない場合のデリバティブの公正価値の変動は
純損益として認識しております。
(ⅰ) ヘッジ会計の適格要件
当社グループは、ヘッジ関係がヘッジ会計の適格要件を満たすかどうかを評価するために、取引開始時
に、ヘッジ手段とヘッジ対象との関係、並びに種々のヘッジ取引の実施についてのリスク管理目的及び戦
略について文書化しております。また、ヘッジ取引に利用したデリバティブがヘッジ対象の公正価値、又
はキャッシュ・フローの変動を相殺するに際し、ヘッジ有効性の要求を全て満たしているかどうかについ
ても、ヘッジ開始以降継続的に評価し文書化しております。なお、ヘッジ有効性の継続的な評価は、各期
末日又はヘッジ有効性の要求に影響を与える状況の重大な変化があった時のいずれか早い方において行っ
ております。
(ⅱ) 適格なヘッジ関係の会計処理
ヘッジ会計の適格要件を満たすヘッジ関係については、以下のように会計処理しております。
(公正価値ヘッジ)
ヘッジ手段に係る公正価値の変動額は、純損益として認識しております。ヘッジ対象に係る公正価値
の変動額は、ヘッジ対象の帳簿価額を調整するとともに、純損益として認識しております。
(キャッシュ・フロー・ヘッジ)
ヘッジ手段に係る公正価値の変動額のうち、ヘッジ有効部分であるキャッシュ・フロー・ヘッジ剰余
金はその他の包括利益として認識し、ヘッジ有効部分以外は純損益として認識しております。
ヘッジされた予定取引がその後に非金融資産もしくは非金融負債の認識を生じる場合、キャッシュ・
フロー・ヘッジ剰余金を直接、当該資産又は負債の当初原価又はその他の帳簿価額に振り替えておりま
す。
上記以外のキャッシュ・フロー・ヘッジに係るキャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金は、ヘッジされた
予想将来キャッシュ・フローが純損益に影響を与えるのと同じ期間に、純損益に振り替えております。
ただし、当該金額が損失であり、当該損失の全部又は一部が将来の期間において回収されないと予想
する場合には、回収が見込まれない金額を、直ちに純損益に振り替えております。
ヘッジ会計を中止する場合、キャッシュ・フロー・ヘッジ剰余金は、ヘッジされた将来キャッシュ・
フローの発生が依然見込まれる場合には、当該キャッシュ・フローが発生するまでキャッシュ・フ
ロー・ヘッジ剰余金に残し、ヘッジされた将来キャッシュ・フローの発生がもはや見込まれない場合に
は、純損益に直ちに振り替えております。
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⑤ 金融商品の公正価値
各報告日現在で活発な市場において取引されている金融商品の公正価値は、市場における公表価格を参照
しております。活発な市場が存在しない金融商品の公正価値は、適切な評価技法を使用して算定しておりま
す。
(6)棚卸資産
棚卸資産は、取得原価と正味実現可能価額のいずれか低い価額で計上しております。取得原価は主として総
平均法に基づいて算定されており、購入原価、加工費及び現在の場所及び状態に至るまでに要した全ての費用
を含んでおります。正味実現可能価額は、通常の事業の過程における見積売価から、完成までに要する見積原
価及び、関連する変動販売費を控除した額であります。
(7)有形固定資産
全ての有形固定資産は、取得原価から減価償却累計額及び減損損失累計額を控除した価額で表示しておりま
す。取得原価には、当該資産の取得に直接関連する費用、解体・除去及び土地の原状回復費用及び適格資産の
取得、建設又は生産に直接起因する借入費用が含まれております。
取得後の支出は、当該項目に関連する将来の経済的便益が当社グループに流入する可能性が高く、かつその
費用を信頼性をもって測定することができる場合には、当該資産の帳簿価額に含めるか、又は適切な場合には
個別の資産として認識しております。取り替えられた部分についてはその帳簿価額の認識を中止しておりま
す。その他の修繕及び維持費は、発生時に純損益として認識しております。
土地及び建設仮勘定以外の資産の減価償却費は、それぞれの見積耐用年数にわたって、定額法で計上してお
ります。
主な資産の種類別の見積耐用年数は次のとおりであります。
・建物及び構築物 2 ~ 60年
・機械装置及び運搬具 2 ~ 20年
・工具、器具及び備品 1 ~ 20年
資産の減価償却方法、残存価額及び見積耐用年数は各連結会計年度末に見直しを行い、変更があった場合
は、会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。
(8)無形資産
① のれん
子会社の取得により生じたのれんは、無形資産に計上しております。
当初認識時におけるのれんの測定については、「(2)企業結合」に記載しております。 のれんは、取得原
価から減損損失累計額を控除した金額で測定されます。
のれんは償却を行わず、減損テストを実施しております。減損については「(10)非金融資産の減損」に
記載しております。
企業結合により取得し、のれんとは区別して認識された無形資産は、取得日の公正価値で当初認識してお
り、耐用年数を確定できないものを除き、その見積耐用年数にわたって定額法で償却しております。
② その他の無形資産
その他個別に取得した無形資産で耐用年数を確定できるものについては、取得原価から償却累計額及び減
損損失累計額を控除した金額で計上しており、その見積耐用年数にわたって定額法で償却しております。な
お、耐用年数を確定できない無形資産は、取得原価から減損損失累計額を控除した金額で計上しておりま
す。
主な無形資産の見積耐用年数は次のとおりであります。
・顧客関連資産 5~20年
・ソフトウェア 3 ~ 5年
資産の償却方法、残存価額及び見積耐用年数は各連結会計年度末に見直しを行い、変更があった場合は、
会計上の見積りの変更として将来に向かって適用しております。
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(9)リース
リースはIFRS第16号におけるリースの定義に基づいて契約がリース又はリースを含んでいるか否かを判定し
ております。リース期間が12ヶ月以内のリース及び原資産が少額であるリース以外の全てのリースについて、
原資産を使用する権利を表す使用権資産とリース料を支払う義務を表すリース負債を認識しております。
リース開始日時点において、使用権資産はリース料総額の割引現在価値に取得時直接コスト等を調整した額
で認識しており、リース負債はリース料総額の割引現在価値で認識しております。通常、当社グループは割引
率として追加借入利子率を用いております。使用権資産は、リース期間にわたって定額法で減価償却しており
ます。
リース料は、リース負債に係る金利を控除した金額をリース負債の減少として処理しております。金融費用
は連結損益計算書上、使用権資産に係る減価償却費と区分して表示しております。なお、リース期間が12ヶ月
以内に終了するリース及び原資産が少額であるリースのリース料については、連結損益計算書において、リー
ス期間にわたって定額法により費用として認識しております。
(10)非金融資産の減損
有形固定資産及び無形資産は、事象あるいは状況の変化により、その帳簿価額が回収できない可能性を示す
兆候がある場合に、減損の有無について検討しております。資産の帳簿価額が回収可能価額を超過する金額に
ついては減損損失を認識しております。回収可能価額とは、資産の売却費用控除後の公正価値と、使用価値の
いずれか高い金額であります。使用価値の算定において、見積将来キャッシュ・フローは、貨幣の時間的価値
及び当該資産の固有のリスクを反映した割引率を用いて現在価値に割り引いております。減損を検討するため
に、資産は個別に識別可能なキャッシュ・フローが存在する最小単位(資金生成単位)にグループ分けされま
す。
耐用年数を確定できない無形資産及び未だ使用可能ではない無形資産は償却の対象ではなく、毎期、資産の
回収可能価額を見積り、その帳簿価額と比較する減損テストを実施しております。
のれんについても毎期減損テストを実施し、取得原価から減損損失累計額を控除した額が帳簿価額となりま
す。のれんは、減損テスト実施のために、企業結合のシナジーによる便益を得ることが期待される各資金生成
単位又は資金生成単位グループに配分しております。
のれんを除く、過去に減損を認識した有形固定資産及び無形資産については、各報告期間の末日において減
損が戻入れとなる可能性について評価を行っております。
(11)売却目的で保有する非流動資産(又は処分グループ)
継続的な使用ではなく、売却により回収が見込まれる資産及び資産グループのうち、現況で直ちに売却する
ことが可能で、当社グループの経営者が売却計画の実行を確約しており、1年以内に売却が完了する予定であ
る資産を売却目的保有に分類しております。売却目的保有に分類した資産は、帳簿価額と売却費用控除後の公
正価値のいずれか低い金額で測定しております。
(12)従業員給付
① 短期従業員給付
短期従業員給付は、割引計算をせず、関連するサービスが提供された時点で費用として認識しておりま
す。賞与及び有給休暇費用については、それらを支払う法的もしくは推定的な債務を有し、信頼性のある見
積りが可能な場合に、それらの制度に基づいて支払われると見積られる額を負債として認識しております。
② 退職後給付
(i)確定給付制度
当社及び一部の子会社は、確定給付制度を採用しております。
確定給付制度に関連して認識される資産又は負債は、制度ごとに区分して、報告期間の末日現在の確
定給付債務の現在価値から制度資産の公正価値を控除した金額となっております。確定給付債務は、独
立した年金数理人が、予測単位積増方式を用いて毎期算定しております。割引率は、将来の毎年度の給
付支払見込日までの期間を基に割引期間を設定し、割引期間に対応した期末日時点の優良社債の市場利
回りに基づき算定しております。
実績による修正及び数理計算上の仮定の変更から生じた数理計算上の差異は、発生した期間に、その
他の包括利益に計上した上で即時に利益剰余金に振り替えております。
過去勤務費用は、発生した期間に純損益として認識しております。
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(ⅱ)確定拠出制度
当社及び一部の子会社は、確定拠出制度を採用しております。
確定拠出制度の退職給付に係る費用は、拠出金の支払いを行っている限り、追加的な支払債務は発生
しないため、支払期日に拠出金を従業員給付費用として認識しております。
③ その他の長期従業員給付
退職給付以外の長期従業員給付に対する債務は、従業員が過年度及び当年度において提供したサービスの
対価として獲得した将来給付額を現在価値に割り引いて算定しております。
(13)引当金
引当金は、過去の事象の結果として、当社グループが、現在の法的又は推定的債務を有しており、当該債務
を決済するために経済的資源の流出が生じる可能性が高く、その債務の金額が合理的に見積り可能である場合
に認識しております。
引当金は、貨幣の時間価値が重要である場合には、債務の決済に必要とされると見込まれる支出に、貨幣の
時間価値の現在の市場評価と当該債務に特有なリスクを反映した税引前の割引率を用いて、現在価値で測定し
ております。時間の経過による引当金の増加は金融費用として認識しております。
① 製品自主回収関連損失引当金
製品自主回収に関する直接回収費用及び関連する費用について、 翌連結会計年度以降発生すると考えられ
る合理的な損失見込額を計上しております。
② 資産除去債務
賃借事務所・建物の原状回復費用見込額について、資産除去債務を計上しております。これらの費用は主
に1年以上経過した後に支払われることが見込まれておりますが、将来の事業計画等により影響を受けま
す。
(14)資本
① 普通株式
普通株式は、発行価額を資本金及び資本剰余金に計上しております。
② 自己株式
自己株式は取得原価で評価され、資本から控除しております。自己株式の購入、売却又は消却において利
得又は損失を認識しておりません。なお、帳簿価額と売却時の対価との差額は資本剰余金として認識してお
ります。
(15)収益認識
当社グループは、IFRS第9号「金融商品」に基づく利息及び配当収益等を除き、以下の5ステップを適用す
ることにより収益を認識しております。
ステップ1:顧客との契約を識別する。
ステップ2:契約における履行義務を識別する。
ステップ3:取引価格を算定する。
ステップ4:取引価格を契約における履行義務に配分する。
ステップ5:履行義務の充足時に(又は充足するにつれて)収益を認識する。
(16)政府補助金
政府補助金は、補助金交付のための付帯条件を満たし、補助金が受領されることについて合理的な保証が得
られる場合に認識しております。資産の取得に対する補助金は、資産の耐用年数にわたって規則的に収益とし
て認識し、未経過の補助金収入を繰延収益として負債に計上しております。発生した費用に対する補助金は、
「注記2.作成の基礎(4)会計方針の変更」で説明しているとおり、費用の発生と同じ連結会計年度に関連
費用から控除する方法に変更しております。
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(17)法人所得税
法人所得税費用は当期税金及び繰延税金から構成されております。これらは、その他の包括利益で認識され
る項目あるいは資本に直接認識される項目に関係する場合を除いて、純損益で認識しております。
当期法人所得税費用は、当社及び子会社が事業を行い、課税所得を生成している国において、連結会計年度
末日時点で施行又は実質的に施行されている法定税率及び税法に基づき算定しております。
繰延税金資産及び負債は、資産負債法により、資産及び負債の税務基準額と連結財務諸表上の帳簿価額との
間に生じる一時差異に対して認識しております。
繰延税金資産は、将来減算一時差異や税務上の繰越欠損金のように、将来の税務申告において税負担を軽減
させるものについて、それらを回収できる課税所得が生じる可能性の高い範囲内で認識しております。一方、
繰延税金負債は、将来加算一時差異に対して認識しております。
ただし、以下の一時差異に対しては、繰延税金資産及び負債を計上しておりません。
・のれんの当初認識から生じる一時差異
・会計上の損益にも課税所得(税務上の欠損金)にも影響を与えない取引(企業結合を除く)における、資
産又は負債の当初認識により生じる一時差異
・子会社及び関連会社に対する投資に係る将来加算一時差異のうち、解消時期をコントロールでき、かつ予
測可能な期間内に一時差異が解消しない可能性が高い場合
繰延税金資産の帳簿価額は毎期見直され、繰延税金資産の全額又は一部が使用できるだけの十分な課税所得
が稼得されない可能性が高い部分については、帳簿価額を減額しております。未認識の繰延税金資産は毎期再
評価され、将来の課税所得により繰延税金資産が回収される可能性が高くなった範囲内で認識しております。
繰延税金資産及び負債は、連結会計年度末日までに施行又は実質的に施行されており、関連する繰延税金資
産が実現する期間又は繰延税金負債が決済される期間において適用されると予想される法定税率及び税法に基
づき測定しております。
当期税金資産と当期税金負債を相殺する法的に強制力のある権利が存在し、かつ、繰延税金資産及び負債
が、同じ納税企業体、又は、純額ベースでの決済を行うことを意図している異なる納税企業体に対して、同一
の税務当局によって課されている法人所得税に関連するものである場合には、繰延税金資産及び負債は相殺し
ております。
(18)支払配当金
親会社の所有者への支払配当金 のうち、期末配当は当社の株主総会により承認された日、中間配当は取締役
会により承認された日の属する期間の負債として認識しております 。
(19)1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益は、親会社の所有者に帰属する当期利益を、その期間の自己株式を調整した発行
済普通株式の加重平均株式数で除して算定しております。
(20)セグメント情報
事業セグメントとは、他の事業セグメントとの取引を含む、収益を稼得し費用を発生させる事業活動の構成
単位であります。
事業セグメントは、最高経営意思決定機関に提出される内部報告と整合した方法で報告されております。最
高経営意思決定機関は、事業セグメントの資源配分及び業績評価について責任を負っております。当社グルー
プでは戦略的意思決定を行う取締役会が最高経営意思決定機関と位置付けられております。
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4.重要な会計上の見積り及び判断
連結財務諸表の作成においては、連結会計年度末日における資産・負債の金額及び偶発債務の開示並びに連結
会計年度における収益・費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りや前提が必要となりますが、当社グルー
プは、過去の実績、又は各状況下で最も合理的と判断される前提に基づき見積りを実施しております。ただし、
見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。
また、新型コロナウイルス感染症による影響については、感染症の再拡大による経済環境の悪化、下振れリス
クが懸念され、先行きは予断を許さない状況でありますが、ウイズコロナの新常態において、翌連結会計年度で
は、世界の経済活動は前連結会計年度のレベルには回復しないものの、緩やかに回復に向かうものと仮定してお
ります。
経営者が行った連結財務諸表の金額に重要な影響を与える判断及び見積りは次のとおりであります。
・非金融資産の減損(注記10.のれん及び無形資産、注記11.減損損失)
・引当金の会計処理と評価(注記16.引当金)
・確定給付制度債務の測定(注記17.従業員給付)
・繰延税金資産の回収可能性(注記18.法人所得税)
・金融商品の公正価値測定(注記19.金融商品)
5.セグメント情報
(1) 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、
最高意思決定機関である取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う
対象となっているものであります。
当社グループは、タイヤ事業、スポーツ事業及び産業品他事業の3つの事業を基礎として組織が構成されて
おり、各事業単位で、国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
したがって、当社グループは、「タイヤ事業」「スポーツ事業」「産業品他事業」を報告セグメントに分類
しております。
各報告セグメントに属する主要な製品・サービス又は事業内容は、次のとおりであります。
報告セグメント 主要な製品・サービス又は事業内容
タイヤ・チューブ(自動車用、建設車両用、産業車両用、レース・ラリー用、
モーターサイクル用等)
タイヤ
オートモーティブ事業(パンク応急修理剤、空気圧警報装置等)
スポーツ用品(ゴルフクラブ、ゴルフボール、その他ゴルフ用品、テニス用品等)、
ゴルフトーナメント運営、
スポーツ
ゴルフスクール・テニススクール運営、
フィットネス事業、他
高機能ゴム事業(制振ダンパー、OA機器用精密ゴム、医療用精密ゴム等)
生活用品事業(炊事・作業用手袋、車椅子用スロープ等)
産業品他
インフラ事業(防舷材、工場用・スポーツ施設用各種床材等)
(2) 報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失及びその他の重要な項目の金額に関する情報
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「注記3.重要な会計方針 (20)セグメント情報」
における記載と同一であります。
セグメント間売上収益は市場価格等を考慮した仕切価格に基づいております。
報告セグメントの数値は事業利益ベースの数値であります。
前連結会計年度及び当連結会計年度における報告セグメントに関する情報は次のとおりであります。
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① 前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
調整額
連結財務諸表
合計
(注2)
計上額
タイヤ スポーツ 産業品他
767,551 84,705 41,054 893,310 - 893,310
外部顧客からの売上収益
1,245 234 1,086 2,565 △ 2,565 -
セグメント間売上収益
768,796 84,939 42,140 895,875 △ 2,565 893,310
合計
セグメント利益
46,687 4,291 3,397 54,375 16 54,391
(事業利益)(注1)
△ 21,326
その他の収益及び費用
33,065
営業利益
その他の重要な項目
60,909 5,043 1,989 67,941 - 67,941
減価償却費及び償却費
16,815 192 1,205 18,212 - 18,212
減損損失
56,488 3,390 4,326 64,204 - 64,204
資本的支出
(注)1 セグメント利益(事業利益)は、売上収益から売上原価、販売費及び一般管理費を控除して算出してお
ります。
2 セグメント利益の調整額は、セグメント間取引消去等が含まれております。
② 当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
調整額
連結財務諸表
合計
(注2)
計上額
タイヤ スポーツ 産業品他
679,860 70,257 40,700 790,817 - 790,817
外部顧客からの売上収益
857 159 924 1,940 △ 1,940 -
セグメント間売上収益
680,717 70,416 41,624 792,757 △ 1,940 790,817
合計
セグメント利益又は
セグメント損失(△)
40,949 △ 741 3,186 43,394 △ 6 43,388
(事業利益又は
事業損失(△))(注
1)
△ 4,687
その他の収益及び費用
38,701
営業利益
その他の重要な項目
60,071 5,390 2,204 67,665 - 67,665
減価償却費及び償却費
159 871 2,585 3,615 - 3,615
減損損失
41,834 2,184 1,991 46,009 - 46,009
資本的支出
(注)1 セグメント利益又はセグメント損失(△)(事業利益又は事業損失(△))は、売上収益から売上原
価、販売費及び一般管理費を控除して算出しております。
2 セグメント利益又はセグメント損失(△)の調整額は、セグメント間取引消去等が含まれております。
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(3)製品及びサービスに関する情報
製品及びサービスの区分が報告セグメントと同一であるため、記載を省略しております。
(4) 地域別情報
国及び地域別の外部顧客からの売上収益及び非流動資産は次のとおりであります。
① 外部顧客からの売上収益
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
328,818 286,207
日本
156,561 156,304
北米
129,574 115,615
欧州
168,669 143,810
アジア
109,688 88,881
その他
893,310 790,817
合計
(注)売上収益は販売仕向先の所在地によっております。
② 非流動資産
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
208,792 209,042
日本
35,215 32,000
北米
58,708 53,225
欧州
121,498 109,310
アジア
69,369 51,194
その他
493,582 454,771
合計
(注)非流動資産は資産の所在地によっております。また、持分法で会計処理されている投資、その他の金融資産、
退職給付に係る資産及び繰延税金資産を含んでおりません。
(5) 主要な顧客に関する情報
単一の外部顧客との取引による売上収益が当社グループの売上収益の10%以上を占める外部顧客がないた
め、記載を省略しております。
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6.現金及び現金同等物
現金及び現金同等物の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
60,738 74,419
現金及び預金
△107 △216
預入期間が3ヶ月超の定期預金
60,631 74,203
合計
(注)前連結会計年度及び当連結会計年度の連結財政状態計算書上における「現金及び現金同等物」の残高と連結
キャッシュ・フロー計算書上における「現金及び現金同等物」の残高は一致しております。
7.営業債権及びその他の債権
営業債権及びその他の債権の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
31,477 31,968
受取手形
157,671 145,140
売掛金
4,109 4,491
未収入金
△2,996 △1,964
貸倒引当金
190,261 179,635
合計
8.棚卸資産
棚卸資産の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
122,652 100,506
商品及び製品
8,712 7,571
仕掛品
51,405 43,176
原材料及び貯蔵品
182,769 151,253
合計
(注)費用として認識された棚卸資産の評価減の金額(△は戻入額)は、前連結会計年度及び当連結会計年度におい
て、それぞれ830百万円及び△564百万円であります。
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9.有形固定資産
(1)有形固定資産の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額の増減並びに帳簿価額
有形固定資産の取得原価、減価償却累計額及び減損損失累計額の増減並びに帳簿価額は次のとおりでありま
す。
① 取得原価
(単位:百万円)
建物及び 機械装置 工具、器具 建設 使用権
土地 合計
構築物 及び運搬具 及び備品 仮勘定 資産
41,975 240,414 590,634 131,306 44,093 109,555 1,157,977
2019年1月1日残高
- 3,311 2,032 1,281 51,446 15,867 73,937
個別取得
- 8,673 39,394 11,640 △59,707 - -
建設仮勘定からの振替
△151 △1,335 △7,709 △8,406 △136 △5,955 △23,692
処分
147 459 1,078 1,299 △1,225 213 1,971
外貨換算差額
13 674 △495 6 △2,637 1,675 △764
その他
41,984 252,196 624,934 137,126 31,834 121,355 1,209,429
2019年12月31日残高
19 944 1,701 985 38,138 13,353 55,140
個別取得
- 5,564 25,216 10,430 △41,210 - -
建設仮勘定からの振替
△8 △1,136 △10,659 △8,646 △25 △11,506 △31,980
処分
△290 △7,259 △19,357 △3,646 △2,322 △1,586 △34,460
外貨換算差額
- △97 △620 △57 △2,346 △4,541 △7,661
その他
41,705 250,212 621,215 136,192 24,069 117,075 1,190,468
2020年12月31日残高
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② 減価償却累計額及び減損損失累計額
(単位:百万円)
建物及び 機械装置 工具、器具 建設 使用権
土地 合計
構築物 及び運搬具 及び備品 仮勘定 資産
△4,346 △132,829 △444,192 △99,994 - △49,299 △730,660
2019年1月1日残高
- △7,608 △31,399 △10,949 - △11,874 △61,830
減価償却費
△187 △6,570 △4,351 △85 △447 - △11,640
減損損失
- 1,077 7,373 8,091 - 5,872 22,413
処分
△87 △1,060 △2,018 △1,164 △8 △284 △4,621
外貨換算差額
12 △10 292 △26 - △2,435 △2,167
その他
△ 4,608 △ 147,000 △ 474,295 △ 104,127 △ 455 △ 58,020 △ 788,505
2019年12月31日残高
- △7,068 △30,332 △10,868 - △13,605 △61,873
減価償却費
△17 △842 - △31 - - △890
減損損失
1 986 9,786 8,140 - 10,759 29,672
処分
△17 2,603 10,060 2,184 △19 914 15,725
外貨換算差額
- 250 548 28 △131 3,892 4,587
その他
△ 4,641 △ 151,071 △ 484,233 △ 104,674 △ 605 △ 56,060 △ 801,284
2020年12月31日残高
③ 帳簿価額
(単位:百万円)
建物及び 機械装置 工具、器具 建設 使用権
土地 合計
構築物 及び運搬具 及び備品 仮勘定 資産
37,629 107,585 146,442 31,312 44,093 60,256 427,317
2019年1月1日残高
37,376 105,196 150,639 32,999 31,379 63,335 420,924
2019年12月31日残高
37,064 99,141 136,982 31,518 23,464 61,015 389,184
2020年12月31日残高
(注)1.有形固定資産の取得原価に含めた重要な借入費用はありません。
2.有形固定資産の減価償却費は、連結損益計算書の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれ
ております。
(2)使用権資産
使用権資産の内訳は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
50,259 47,999
建物及び構築物
5,019 4,678
機械装置及び運搬具
1,438 1,474
工具、器具及び備品
6,619 6,864
土地
63,335 61,015
合計
(3) 減損損失
当社グループは、管理会計の区分をもとに、概ね独立したキャッシュ・フローを生み出す最小の単位にてグ
ルーピングを行っております。
ただし、賃貸資産、使用の見込みがない遊休資産並びに取締役会や経営会議等において資産の処分、事業廃
止に関する意思決定を行った資産のうち、重要な処分予定資産については、物件ごとに個別のグルーピングと
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して取り扱っております。
前連結会計年度並びに当連結会計年度において計上した減損損失の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
用途 セグメント
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
遊休資産 タイヤ事業 107 -
タイヤ事業 11,341 21
事業資産
スポーツ事業 192 869
合計 11,640 890
なお、減損損失の詳細については、「注記11. 減損損失」に記載しております。
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10.のれん及び無形資産
(1)のれん及び無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減並びに帳簿価額
のれん及び無形資産の取得原価、償却累計額及び減損損失累計額の増減並びに帳簿価額は次のとおりであり
ます。
① 取得原価
(単位:百万円)
顧客関連 ソフト 使用権
のれん 商標権 その他 合計
資産 ウェア 資産
38,893 17,439 19,391 26,028 1,904 1,402 105,057
2019年1月1日残高
- - 690 4,065 379 48 5,182
個別取得
295 371 - - - - 666
企業結合による取得
- - - △5,571 △144 △360 △6,075
処分
400 230 △336 2 △11 △1 284
外貨換算差額
- - - 265 △321 - △56
その他
39,588 18,040 19,745 24,789 1,807 1,089 105,058
2019年12月31日残高
12 - - 4,273 54 5 4,344
個別取得
- - - - - - -
企業結合による取得
- - - △3,654 △99 △328 △4,081
処分
△843 △467 △195 △284 △27 △3 △1,819
外貨換算差額
△134 155 - 134 △56 - 99
その他
38,623 17,728 19,550 25,258 1,679 763 103,601
2020年12月31日残高
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② 償却累計額及び減損損失累計額
(単位:百万円)
顧客関連 ソフト 使用権
のれん 商標権 その他 合計
資産 ウェア 資産
△6,751 △3,343 △723 △15,474 △1,002 △814 △28,107
2019年1月1日残高
- △1,333 △292 △4,120 △116 △250 △6,111
償却費
△6,184 △319 - △46 △23 - △6,572
減損損失
- - - 5,571 64 360 5,995
処分
△106 △68 11 △19 5 1 △176
外貨換算差額
- - - △143 48 - △95
その他
△ 13,041 △ 5,063 △ 1,004 △ 14,231 △ 1,024 △ 703 △ 35,066
2019年12月31日残高
- △1,291 △271 △3,945 △109 △176 △5,792
償却費
△2,585 - - - - - △2,585
減損損失
- - - 3,649 68 328 4,045
処分
381 101 △60 230 20 3 675
外貨換算差額
- - - △131 36 △3 △98
その他
△ 15,245 △ 6,253 △ 1,335 △ 14,428 △ 1,009 △ 551 △ 38,821
2020年12月31日残高
③ 帳簿価額
(単位:百万円)
顧客関連 ソフト 使用権
のれん 商標権 その他 合計
資産 ウェア 資産
32,142 14,096 18,668 10,554 902 588 76,950
2019年1月1日残高
26,547 12,977 18,741 10,558 783 386 69,992
2019年12月31日残高
23,378 11,475 18,215 10,830 670 212 64,780
2020年12月31日残高
(注)1.無形資産の取得原価に含めた重要な借入費用はありません。
2.無形資産の償却費は、連結損益計算書の「売上原価」及び「販売費及び一般管理費」に含まれておりま
す。
3.前連結会計年度及び当連結会計年度に費用として認識した研究開発費は、それぞれ26,198百万円、
24,215百万円であります。
(2)使用権資産
使用権資産の内訳は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
386 212
ソフトウェア
(3 )耐用年数を確定できない無形資産
上記ののれんを除く無形資産のうち耐用年数を確定できない無形資産は、前連結会計年度及び当連結会計年
度において、それぞれ18,097百万円及び17,842百万円であります。このうち、主なものは企業結合時に取得し
た商標権であり、事業が継続する限り存続するため、耐用年数を確定できないものと判断しております。
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(4 )のれん及び耐用年数を確定できない無形資産の減損テスト
各資金生成単位又は資金生成単位グループに配分されたのれん及び耐用年数を確定できない無形資産の帳簿
価額は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
耐用年数を確定 耐用年数を確定
のれん のれん
できない無形資産 できない無形資産
20,789 18,097 20,159 17,842
タイヤ
2,911 - 2,911 -
スポーツ
2,847 - 308 -
産業品他
26,547 18,097 23,378 17,842
合計
上記ののれん及び耐用年数を確定できない無形資産が属する資金生成単位又は資金生成単位グループのうち
重要なものはMicheldever Group Ltd.及びダンロップ(タイヤセグメント資金生成単位グループ全体)であ
り、帳簿価額は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
耐用年数を確定 耐用年数を確定
のれん のれん
できない無形資産 できない無形資産
Micheldever Group Ltd. 17,718 2,740 17,142 2,671
ダンロップ(タイヤセグメント
2,605 13,862 2,538 13,862
資金生成単位グループ全体)
(Micheldever Group Ltd.)
Micheldever Group Ltd.の、のれん及び耐用年数を確定できない無形資産の回収可能価額は、処分費用控除
後の公正価値に基づき算定を行っております。当該処分費用控除後の公正価値は、過去の経験と外部からの情
報を反映させて作成され、経営者によって承認された事業計画を基礎とした5年間(前連結会計年度 6年
間)のキャッシュ・フローの見積額を税引前加重平均資本コストにより現在価値に割り引いて算定しており、
公正価値ヒエラルキーのレベルはレベル3であります。
当連結会計年度において税引前加重平均資本コストは8.8%(前連結会計年度 9.3%)、計画期間を超える
継続価値の見積における成長率は、英国の長期期待成長率を勘案して2.0%(前連結会計年度 2.0%)を用い
ております。
当連結会計年度において回収可能価額は、Micheldever Group Ltd.及びその子会社の帳簿価額を810百万円
上回っておりますが、税引前加重平均資本コストが0.1%上昇した場合、又は成長率が0.2%低下した場合、回
収可能価額と帳簿価額が等しくなります。
(ダンロップ(タイヤセグメント資金生成単位グループ全体))
Dunlop International 1902 Limited 及びその子会社の子会社化により生じた、のれん及び耐用年数を確定
できない無形資産の取得により生じるシナジー効果及びブランドの効果は、タイヤセグメントの資金生成単位
グループ全体から生じるため、当該のれん及び耐用年数を確定できない無形資産は、減損テストの実施にあた
り、当該資金生成単位グループ全体に配分されております。
当該資金生成単位の回収可能価額は、使用価値に基づいて算定しております。使用価値は過去の経験と外部
からの情報を反映させて作成され、経営者によって承認された事業計画を基礎とした5年間(前連結会計年度
5年間)のキャッシュ・フローの見積額を税引前加重平均資本コストにより現在価値に割り引いて算定してお
ります。
当連結会計年度において税引前加重平均資本コストは9.3%(前連結会計年度 10.9%)、計画期間を超える
継続価値の見積における成長率は、各国の長期期待成長率を勘案して1.0%(前連結会計年度 1.8%)を用い
ております。
使用価値は当該資金生成単位の帳簿価額を上回っており、使用価値算定に用いた税引前加重平均資本コスト
及び成長率について合理的な範囲で変動があった場合にも、使用価値が帳簿価額を下回る可能性は低いと考え
ております。
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( 5 ) 減損 損失
当連結会計年度において、Lonstroff AGにおける医療用ゴム部品事業ののれんにおいて減損損失を計上して
おります。
なお、減損損失の詳細については、「注記11. 減損損失」に記載しております。
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11.減損損失
(1)前連結会計年度
前連結会計年度において、連結損益計算書のその他の費用に減損損失 18,212百万円を計上しております。な
お、減損損失を認識した資産の主な内容は次のとおりであります。
(単位:百万円)
セグメント 資金生成単位 種類 金額
タイヤ事業 北米タイヤ事業
136
土地
1,195
建物及び構築物
2,001
機械装置及び運搬具
83
工具、器具及び備品
194
建設仮勘定
4,979
のれん
319
顧客関連資産
46
ソフトウェア
21
その他無形資産
8,974
計
Sumitomo Rubber South Africa
4,922
建物及び構築物
(Pty) Limited
2,157
機械装置及び運搬具
227
建設仮勘定
7,306
計
Lonstroff AG 1,205
産業品他事業 のれん
北米タイヤ事業においては、2015年10月の米国グッドイヤー社とのアライアンス解消に伴い取得した米国工
場について、生産性の悪化に伴う収益性の低下により事業計画を見直した結果、投資の全額を回収するには長
期間を要すると判断し、のれんを含む当該資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を連結損益
計算書のその他の費用に計上しております。回収可能価額は50,897百万円であり、使用価値により算定してお
ります。使用価値の算定において、税引前加重平均資本コストは11.2%、計画期間を超える継続価値の 見積に
おける成長率は 2.2%を用いております。
なお、上記の結果、のれんについては帳簿価額の全額を減損しております。
Sumitomo Rubber South Africa (Pty) Limitedにおいては、生産性の悪化に伴う収益性の低下により事業計
画を見直した結果、当該資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を連結損益計算書のその他の
費用に計上しております。回収可能価額は14,962百万円であり、処分コスト控除後の公正価値により測定して
おります。処分コスト控除後の公正価値については、再調達原価法及び取引事例比較法等により算出しており
ます。なお、処分コスト控除後の公正価値のヒエラルキーはレベル3であります。
Lonstroff AGにおける医療用ゴム部品事業においては、販売計画の遅れに伴う収益化の遅れにより事業計画
を見直した結果、投資の全額を回収するには長期間を要すると判断し、当該資産の帳簿価額を回収可能価額ま
で減額し、当該減少額を連結損益計算書のその他の費用に計上しております。回収可能価額は12,277百万円で
あり、使用価値により算定しております。使用価値の算定において、税引前加重平均資本コストは11.4%、計
画期間を超える継続価値の 見積における成長率は 1.0%を用いております。
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(2)当連結会計年度
当連結会計年度において、連結損益計算書のその他の費用に減損損失 3,615 百万円を計上しております。な
お、減損損失を認識した資産の主な内容は次のとおりであります。
(単位:百万円)
セグメント 資金生成単位 種類 金額
Lonstroff AG 2,585
産業品他事業 のれん
Lonstroff AGにおける医療用ゴム部品事業においては、販売計画の遅れに伴う収益化の遅れにより事業計画
を見直した結果、投資の全額を回収するには長期間を要すると判断し、当該資産の帳簿価額を回収可能価額ま
で減額し、当該減少額を連結損益計算書のその他の費用に計上しております。 回収可能価額は10,055百万円で
あり、使用価値により算定しております。使用価値の算定において、税引前加重平均資本コストは10.4%、計
画期間を超える継続価値の 見積における成長率は 1.0%を用いております。
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12.リース
(1 ) 使用権資産に関連する損益
使用権資産に関連する損益は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
使用権資産の減価償却費
556 467
土地
8,437 10,314
建物及び構築物
2,080 2,178
機械装置及び運搬具
801 646
工具、器具及び備品
250 176
ソフトウェア
12,124 13,781
減価償却費計
923 1,100
リース負債に係る支払利息
3,786 2,714
短期リースに関連する費用
386 412
少額資産リースに関連する費用
1 1
変動リース料
17,220 18,008
リース費用合計
17,969 15,680
リースに係わるキャッシュ・アウトフロー
(2)変動リース料
グループ内の車両リース契約の一部は、使用量に連動する支払条件を含んでおります。
変動支払条件は、固定費を最小化するために利用されております。
固定賃料及び変動賃料は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
3 4
固定支払
1 1
変動支払
4 5
支払合計
(3)延長オプション及び解約オプション
当社グループにおいては、各社がリース管理に責任を負っており、リース条件は個々に交渉され、幅広く異
なる契約条件となっております。
延長オプション及び解約オプションは、当社グループの不動産及び設備に係るリースに多く含まれており、
これらの条件は、契約管理の観点から運用上の柔軟性を最大化するために使用されます。
その多くは、1年間ないし原契約と同期間にわたる延長オプション、また6ヶ月前から1年前までに相手方
に書面をもって通知した場合に早期解約を行うオプションとなっております。
これらのオプションは、リース契約主体が不動産及び設備を事業に活用する上で、必要に応じて使用されて
おります。
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(4) 使用権資産の増減額
使用権資産の増減額については、「注記9.有形固定資産」及び「注記10.のれん及び無形資産」に記載し
ております。
(5) 使用権資産の帳簿価額の内訳
使用権資産の帳簿価額の内訳については、「注記9.有形固定資産」及び「注記10.のれん及び無形資産」
に記載しております。
(6) リース負債の満期分析
リース負債の満期分析については、「注記19.金融商品 (2)財務上のリスク管理 ②流動性リスク」に記
載しております。
13.持分法で会計処理されている投資
個々に重要性のない関連会社に対する投資の帳簿価額は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
4,258 4,323
帳簿価額
個々に重要性のない関連会社の財務情報は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
45 68
当期利益の当社グループ持分
- -
その他の包括利益の当社グループ持分
45 68
当期包括利益の当社グループ持分
14.営業債務及びその他の債務
営業債務及びその他の債務の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
6,337 5,564
支払手形
72,665 63,114
買掛金
39,155 41,415
未払金
8,883 13,168
返金負債
127,040 123,261
合計
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15.社債及び借入金
社債及び借入金の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
平均
前連結会計年度 当連結会計年度
利率
返済期限
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
(%)
流動負債
83,844 21,867 0.44 -
短期借入金
9,996 9,997 - -
1年内償還予定の社債
12,804 30,392 0.64 -
1年内返済予定の長期借入金
106,644 62,256 - -
小計
非流動負債
社債(1年内に償還予定のもの
29,933 19,951 -
2024年~2027年
を除く)
長期借入金(1年内に返済予定
127,656 135,226 0.45
2022年~2030年
のものを除く)
157,589 155,177 - -
小計
264,233 217,433 - -
合計
(注)1.平均利率については、当連結会計年度における借入金の期末残高に対する加重平均利率を記載しており
ます。
2.社債の発行条件の要約は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
発行 前連結会計年度 当連結会計年度 利率 償還
会社名 銘柄 担保
年月日 期限
(2019年12月31日) (2020年12月31日) (%)
2011年 2021年
当社 第22回無担保社債 9,992 9,997 1.38 無担保
6月28日 6月28日
2014年 2020年
当社 第23回無担保社債 9,996 - 0.34 無担保
6月25日 6月25日
2014年 2024年
当社 第24回無担保社債 9,977 9,982 0.76 無担保
6月25日 6月25日
2017年 2027年
当社 第25回無担保社債 9,964 9,969 0.34 無担保
6月20日 6月18日
合計
39,929 29,948 -
1年内償還予定の社債 9,996 9,997 -
1年内償還予定の社債を除く社債 29,933 19,951 -
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16.引当金
(1)引当金の内訳
引当金の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
流動負債
310 627
製品自主回収関連損失引当金
525 543
その他
835 1,170
合計
非流動負債
204 684
製品自主回収関連損失引当金
1,344 1,494
資産除去債務
17 11
その他
1,565 2,189
合計
(2)引当金の増減内容
引当金の増減内容は次のとおりであります。
(単位:百万円)
当連結会計年度
(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
製品自主回収
資産除去債務 その他 合計
関連損失引当金
514 1,344 542 2,400
期首残高
972 175 283 1,430
期中増加額
期中減少額(目的使用) △175 △37 △244 △456
期中減少額(戻入) - - △15 △15
- 12 - 12
時の経過による期中増加額
- △0 △12 △12
在外営業活動体の換算差額
1,311 1,494 554 3,359
期末残高
(注)各引当金の説明については、「注記3.重要な会計方針 (13)引当金」に記載しております。
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17.従業員給付
(1)退職後給付制度の概要
当社グループは、確定給付型の制度として、企業年金基金制度及び退職一時金制度を設けております。ま
た、当社及び一部の連結子会社は、確定拠出年金制度を設けております。このうち基金型企業年金制度につい
ては国内の共通支配関係にある企業間でリスクを分担する確定給付制度に該当します。当該制度の確定給付費
用の負担に関しては当連結会計年度において発生した勤務費用を個人ごとに把握し、制度加入企業に負担させ
ております。純利息費用についても同様に確定給付制度債務を個人ごとに把握、制度資産の総額を個別に配賦
し、これに割引率を乗じることによって制度加入企業に負担させております。
なお、一部の連結子会社でも確定給付型の制度を設けており、また、当社において退職給付信託を設定して
おります。さらに、従業員の退職等に際して割増退職金を支払う場合があります。
(2)確定給付制度
① 連結財政状態計算書の計上額は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
131,056 130,654
確定給付制度債務の現在価値
△138,575 △140,903
制度資産の公正価値
△7,519 △10,249
合計
連結財政状態計算書上の資産及び負債の金額
21,833 22,202
退職給付に係る負債
29,352 32,451
退職給付に係る資産
② 連結損益計算書上の費用として認識した金額は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
3,794 3,755
当期勤務費用
193 199
利息費用の純額
3,987 3,954
合計
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③ 確定給付制度債務の額の変動は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
128,197 131,056
期首残高
3,794 3,755
当期勤務費用
2,642 2,037
利息費用
再測定
人口統計上の仮定の変化により生じた数理計算上
△86 203
の差異
財務上の仮定の変化により生じた数理計算上の差
4,607 5,267
異
△92 △732
実績の修正により生じた数理計算上の差異
△7,310 △7,650
給付支払額
△696 △3,282
その他
131,056 130,654
期末残高
④ 制度資産の公正価値の変動は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
127,925 138,575
期首残高
2,449 1,838
利息収益
再測定
制度資産に係る収益(利息収益を除く) 12,319 7,436
2,754 2,353
事業主による拠出
△6,197 △6,188
給付支払額
△675 △3,111
その他
138,575 140,903
期末残高
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⑤ 制度資産の公正価値は以下の内容で構成されています。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
活発な市場での相場 活発な市場での相場 活発な市場での相場 活発な市場での相場
価格があるもの 価格がないもの 価格があるもの 価格がないもの
25,815 - 25,837 -
国内株式
13,480 - 12,744 -
海外株式
10,022 - 10,748 -
国内債券
62,319 - 64,480 -
海外債券
- 11,412 - 11,587
生命保険一般勘定
14,295 1,232 13,657 1,850
その他
125,931 12,644 127,466 13,437
合計
⑥ 主な数理計算上の仮定は次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
1.94% 1.54%
割引率
数理計算上の仮定には、上記以外に、予定昇給率、死亡率、予定退職率等が含まれます。
⑦ 主な仮定の加重平均の変動に対する確定給付制度債務の感応度分析は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
△3,620 △3,566
割引率0.25%の上昇
3,615 3,711
割引率0.25%の低下
上記の感応度分析は他の全ての仮定は不変として1つの仮定を変動させたものであります。実際には複数
の仮定の変化が相互に関連して生じる可能性もあります。重要な数理計算上の仮定に対する 確定給付制度債
務 の感応度を計算する際、連結財政状態計算書で認識される確定給付制度債務を計算する場合と同じ方法
(報告期間の末日に予測単位積増方式で計算した確定給付制度債務の現在価値)が適用されております。
⑧ 確定給付制度の将来キャッシュ・フローに与える影響
(i)将来の拠出に影響する積立ての取決め及び積立てについて、法令の要求を満たし、給付債務に伴うリ
スク構造に対応したものとする方針を採用しております。
(ⅱ)翌連結会計年度の拠出額は3,193百万円と予想しております。
(ⅲ)確定給付制度債務の加重平均デュレーションは、前連結会計年度及び当連結会計年度において、それ
ぞれ12.1年、12.1年であります。
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(3)確定拠出制度
確定拠出制度に関して費用として計上された金額は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
1,597 1,598
退職給付費用
なお、上記には公的制度に関して費用として認識した金額を含んでおります。
(4)その他の従業員給付費用
退職給付以外の従業員給付に係る費用のうち主なものは次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
162,413 154,612
従業員給付費用
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18.法人所得税
(1)繰延税金
繰延税金資産及び負債の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 前連結会計年度
IFRS第16号適用 純損益を通じて その他の包括 利 前連結会計年度
期首 調整後期首
に伴う調整 認識(注) 益を通じて認識 (2019年12月31日)
(2019年1月1日) (2019年1月1日)
繰延税金資産
繰越欠損金 3,462 - 3,462 △996 - 2,466
純損益を通じて公正
価値で 測定される金
174 - 174 777 - 951
融負債
その他の包括利益を
通じて 公正価値で測 1 - 1 - 1 2
定される金融負債
棚卸資産
5,095 - 5,095 86 - 5,181
有形固定資産 4,254 340 4,594 829 - 5,423
無形資産
1,416 - 1,416 △1,184 - 232
退職給付に係る負債 3,547 - 3,547 476 △292 3,731
未払費用,引当金及び
10,359 - 10,359 △1,276 - 9,083
返済負債
その他 2,323 - 2,323 478 △50 2,751
繰延税金資産合計 30,631 340 30,971 △810 △341 29,820
繰延税金負債
その他の包括利益を
通じて 公正価値で測 △4,152 - △4,152 - △447 △4,599
定される金融資産
有形固定資産 △8,593 - △8,593 869 - △7,724
棚卸資産
△739 - △739 336 - △403
無形資産 △5,916 - △5,916 2,836 - △3,080
在外子会社の留保利
△12,264 - △12,264 1,115 - △11,149
益
退職給付に係る資産 △1,876 - △1,876 △1,627 △1,663 △5,166
その他
△495 - △495 24 - △471
繰延税金負債合計 △34,035 - △34,035 3,553 △2,110 △32,592
繰延税金負債の純額 △3,404 340 △3,064 2,743 △2,451 △2,772
(注)外貨換算差額は、純損益を通じて認識された額に含めて表示しております。
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(単位:百万円)
当連結会計年度
純損益を通じて その他の包括利益 当連結会計年度
期首
認識(注) を通じて認識 (2020年12月31日)
(2020年1月1日)
繰延税金資産
繰越欠損金 2,466 △34 - 2,432
純損益を通じて公正価値で 測定される
951 3,836 - 4,787
金融負債
その他の包括利益を通じて 公正価値で
2 - 2 4
測定される金融負債
棚卸資産
5,181 659 - 5,840
有形固定資産 5,423 △532 - 4,891
無形資産
232 411 - 643
退職給付に係る負債 3,731 △445 446 3,732
未払費用,引当金 及び返済負債
9,083 △1,088 - 7,995
その他 2,751 304 △15 3,040
繰延税金資産合計
29,820 3,1 11 433 33,364
繰延税金負債
その他の包括利益を通じて 公正価値で
△4,599 - 81 △4,518
測定される金融資産
有形固定資産
△7,724 1,295 - △6,429
棚卸資産 △403 218 - △185
無形資産
△3,080 △209 - △3,289
在外子会社の留保利益 △11,149 1,078 - △10,071
退職給付に係る資産
△5,166 627 △1,670 △6,209
その他 △471 △25 - △496
繰延税金負債合計
△32,592 2,984 △1,589 △31,197
繰延税金資産(負債)の純額 △2,772 6,095 △1,156 2,167
(注)外貨換算差額は、純損益を通じて認識された額に含めて表示しております。
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当社グループは、繰延税金資産の回収可能性について毎期評価しており、当社グループの繰延税金資産の回
収可能性に関する重要な不確実性を考慮して、繰延税金資産を認識しております。
繰延税金資産を認識していない税務上の繰越欠損金及び将来減算一時差異はそれぞれ次のとおりでありま
す。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
繰越欠損金(注) 17,504 25,873
9,083 8,777
将来減算一時差異
26,587 34,650
合計
(注)繰延税金資産を認識していない繰越欠損金の繰越期限は次のとおりです。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
1,330 1,445
1年目
2,038 370
2年目
432 1,602
3年目
1,802 409
4年目
11,902 22,047
5年目以降
17,504 25,873
合計
当社が一時差異の解消時期をコントロールでき、かつ予見可能な将来に一時差異が解消しない可能性が高い
場合には、当該一時差異に関連する繰延税金負債を認識しておりません。繰延税金負債として認識されていな
い子会社及び関連会社に対する投資に係る一時差異の総額は、前連結会計年度末及び当連結会計年度末現在、
それぞれ23,493百万円、18,078百万円であります。
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(2 )法人所得税費用
法人所得税費用の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
16,988 10,523
当期税金費用
△2,864 △3,762
繰延税金費用
14,124 6,761
合計
当期税金費用には、従前は未認識であった税務上の欠損金、税額控除又は過去の期間の一時差異から生じた
便益の額が含まれております。これに伴う当期税金費用の減少額は、前連結会計年度及び当連結会計年度にお
いて、それぞれ662百万円、268百万円であります。
繰延税金費用には、従前は未認識であった税務上の欠損金、税額控除又は過去の期間の一時差異から生じた
便益の額が含まれております。これに伴う繰延税金費用の減少額は、前連結会計年度及び当連結会計年度にお
いて、それぞれ42百万円、27百万円であります。
適用税率と平均実際負担税率との差異について、原因となった主要な項目の内訳は次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
30.6% 30.6%
適用税率
(調整)
10.8% 8.1%
外国源泉税
0.1% 6.0%
特定外国子会社等合算所得
17.3% 2.1%
未認識の繰延税金資産の増減
5.4% 1.6%
のれんの減損
2.4% 1.6%
課税所得計算上減算されない費用
1.4% 0.5%
受取配当金
△2.8% △12.7%
清算予定子会社の投資等に係る税効果
△7.2% △4.5%
在外子会社税率差異
△4.1% △3.6%
在外子会社の留保利益
△2.6% △2.5%
試験研究費等の税額控除
△2.8% △2.1%
在外子会社の免税額
3.2% △2.4%
その他
51.7% 22.7%
平均実際負担税率
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19.金融商品
(1)資本管理
当社グループは、経営の健全性・効率性を堅持し、持続的な成長を実現するため、安定的な財務基盤を構築
及び維持することを資本管理の基本方針としております。当該方針に沿い、競争力のある製品の開発・販売を
通じて獲得している営業キャッシュ・フローを基盤として、事業上の投資、配当等による株主還元、借入並び
に返済を実施しております。
(2)財務上のリスク管理
当社グループの事業活動は、事業環境・金融市場環境による影響を受けるため、事業活動の過程で保有する
又は引き受ける金融商品は固有のリスクにさらされております。リスクには、①信用リスク、②流動性リス
ク、③市場リスク(為替リスク、株価リスク、金利リスク)が含まれます。
① 信用リスク
当社グループは、保有する金融資産の相手先の債務が不履行になることにより、金融資産が回収不能にな
るリスク(以下「信用リスク」)にさらされており、与信管理規定に従い、営業債権について、各事業部門
における営業部門が主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、取引相手ごとに期日及び残高を管理す
るとともに、 財務状況の悪化等を早期に把握できる体制をとることで信用リスクの軽減を図っております。
また、当社グループでは、事業に係るリスクを軽減するために金融機関等が提供するデリバティブ金融商
品を利用しておりますが、デリバティブ金融商品に係る取引は格付けの高い金融機関とのみ行っているた
め、当該取引に係る当連結会計年度末における信用リスクは重要ではないと考えております。
なお、営業債権は、広範囲の地域に広がる多くの数の顧客に対するものであり、特定の相手先について、
重要な信用リスクのエクスポージャーはなく、過度に集中した信用リスクは有しておりません。
当社グループは、 営業債権及びその他の債権について、顧客の債務不履行率に関する過去の情報や信用調
査報告等を利用して、信用状況に関する広範な分析を行い、当該金融資産に係る12ヶ月又は全期間の予想信
用損失を見積り、営業債権及びその他の債権に対して減損損失を計上し、貸倒引当金を設定しております。
当社グループの保有する金融資産のうち、保証や獲得した担保の評価額を考慮に入れない信用リスクに対
するエクスポージャーの最大値は、連結財務諸表に表示されている減損後の帳簿価額であります。
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(ⅰ)信用リスクエクスポージャー
営業債権及びその他の債権の年齢分析は次のとおりであります。
前連結会計年度(2019年12月31日)
(単位:百万円)
貸倒引当金を全期間にわたる予想信用損失に等し
い金額で測定している金融資産
貸倒引当金を12ヶ月の
予想信用損失に等しい
常に貸倒引当金を全期間
合計
信用リスクが当初認識
金額で測定している金
の予想信用損失に等しい
以降に著しく増大した
融資産
金額で測定している金融
金融資産
資産
3,597 - 178,047 181,644
期日経過前
- - 4,830 4,830
30日以内
- - 2,412 2,412
30日超~60日以内
- - 1,493 1,493
60日超~90日以内
- - 2,878 2,878
90日超
3,597 - 189,660 193,257
合計
当連結会計年度(2020年12月31日)
(単位:百万円)
貸倒引当金を全期間にわたる予想信用損失に等し
い金額で測定している金融資産
貸倒引当金を12ヶ月の
予想信用損失に等しい
常に貸倒引当金を全期間
合計
信用リスクが当初認識
金額で測定している金
の予想信用損失に等しい
以降に著しく増大した
融資産
金額で測定している金融
金融資産
資産
4,171 - 161,527 165,698
期日経過前
- - 6,281 6,281
30日以内
- - 2,937 2,937
30日超~60日以内
- - 2,318 2,318
60日超~90日以内
- - 4,365 4,365
90日超
4,171 - 177,428 181,599
合計
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(ⅱ)貸倒引当金の増減分析
営業債権及びその他の債権に対する貸倒引当金の増減は次のとおりであります。
前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
全期間にわたる予想信用損失
常に貸倒引当金を全期間
12ヶ月の
信用リスクが当初認識
合計
の予想信用損失に等しい
予想信用損失
以降に著しく増大した
金額で測定している金融
金融資産
資産
- - △2,386 △2,386
期首残高
- - △1,444 △1,444
期中増加額
期中減少額(目的使用) - - 294 294
期中減少額(戻入) - - 546 546
- - △6 △6
その他
- - △2,996 △2,996
期末残高
当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
全期間にわたる予想信用損失
常に貸倒引当金を全期間
12ヶ月の
信用リスクが当初認識
合計
の予想信用損失に等しい
予想信用損失
以降に著しく増大した
金額で測定している金融
金融資産
資産
- - △2,996 △2,996
期首残高
- - △434 △434
期中増加額
期中減少額(目的使用) - - 813 813
期中減少額(戻入) - - 493 493
- - 160 160
その他
- - △1,964 △1,964
期末残高
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② 流動性リスク
当社グループは、短期借入金を主に運転資金の調達を目的として利用し、長期借入金や社債を主に設備投
資資金の調達を目的として利用しております。支払手形及び買掛金といった債務と合わせ、当社グループは
これらの債務の履行が困難になる流動性リスクにさらされております。その流動性リスクについて、当社グ
ループは決済に必要となるキャッシュ・フローの予測計画をもとに作成した適切な資金計画を作成・更新す
ると共に、手元流動性の維持などにより流動性リスクを管理しております。
社債及び借入金、リース負債及びデリバティブ負債の満期日分析については次のとおりであります。
前連結会計年度(2019年12月31日)
(単位:百万円)
契約上の 1年超 2年超 3年超 4年超
帳簿残高 1年以内 5年超
金額 2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
264,233 271,178 109,399 42,284 23,921 23,634 25,450 46,490
社債及び借入金
61,258 66,111 13,401 10,527 7,915 6,177 4,821 23,270
リース負債
214 214 214 - - - - -
為替予約
690 △128 △93 △93 20 24 14 -
金利スワップ
326,395 337,375 122,921 52,718 31,856 29,835 30,285 69,760
合計
当連結会計年度(2020年12月31日)
(単位:百万円)
契約上の 1年超 2年超 3年超 4年超
帳簿残高 1年以内 5年超
金額 2年以内 3年以内 4年以内 5年以内
217,433 221,064 63,267 23,620 34,388 35,391 3,286 61,112
社債及び借入金
59,306 64,562 13,250 10,102 7,742 6,117 4,933 22,418
リース負債
245 245 245 - - - - -
為替予約
1,429 △102 △108 26 △36 16 - -
金利スワップ
278,413 285,769 76,654 33,748 42,094 41,524 8,219 83,530
合計
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③ 市場リスク
(i)為替リスク
当社グループは、グローバルに事業展開を行っており、当社及び各子会社が製造した製品等を海外にて
販売しております。このため、当社及び各子会社が機能通貨以外の通貨で行った取引から生じる外貨建営
業債権等を報告期間末日の為替レートを用いて、機能通貨に換算替えすることに伴う、為替相場の変動リ
スク(以下「為替リスク」)にさらされております。
また、一部の原材料等の輸入に伴う外貨建ての営業債務やその他の外貨建債務も、為替リスクにさらさ
れておりますが、恒常的に同じ通貨建ての営業債権等の残高の範囲内にあるため、当該為替リスクは、外
貨建営業債権等から生じる為替リスクと相殺されます。
当社グループの為替リスクは、主に、米ドル、ユーロの為替相場の変動により発生します。当社及び一
部の子会社は、通貨別月別に把握された外貨建ての営業債権債務の残高を把握し、その純額から生じる為
替リスクを、原則として先物為替予約を利用して回避しております。なお、為替相場の状況により、輸出
入に係る予定取引により確実に発生すると見込まれる外貨建営業債権債務の純額に対する先物為替予約を
行っております。また、営業債権債務以外の外貨建債権債務に係る為替の変動リスクを抑制するために、
原則として通貨スワップ取引等を利用しております。
当社グループは、デリバティブ取引をリスク回避目的にのみ利用し、投機的な取引は行っておりませ
ん。
(為替の感応度分析)
当社グループの主な為替リスクエクスポージャーに対する感応度分析は次のとおりであります。この
分析は、期末に保有している外貨建の債権債務を対象に1%円高となった場合に税引後利益に与える影
響額を示しております。本分析においては、その他全ての変数は一定のものとして仮定しております。
なお、為替予約及び金利通貨スワップにより、実質的に円貨が固定された部分を除いた為替リスクエ
クスポージャーに対する感応度を記載しております。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
税引後利益
46 26
米ドル
34 81
ユーロ
(ⅱ)株価リスク
当社グループは、金融取引及び財務取引の維持強化、相互の事業拡大並びに取引関係の強化を目的とし
て業務上の関係を有する企業の株式を保有していることから、株価変動リスクにさらされております。な
お、保有資産の効率化及び有効活用を図るため、定期的に公正価値や発行体の財務状況を把握し、保有の
是非について見直しております。
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(ⅲ)金利リスク
市場金利の変動により、金融商品の公正価値もしくは金融商品から生じる将来キャッシュ・フローが変
動するリスクは、金利リスクとして定義しております。当社グループの金利リスクのエクスポージャー
は、主に借入金や社債などの債務及び利付預金などの債権に関連しております。利息の金額は市場金利の
変動に影響を受けるため、利息の将来キャッシュ・フローが変動する金利リスクにさらされております。
当社グループは、主に金利の上昇による将来の利息の支払額の増加を抑えるために、社債を固定金利で
発行することにより資金調達を行っております。長期借入金を変動金利により調達する場合には、原則と
して、変動金利を受け取り、固定金利を支払う金利スワップ契約を金融機関と締結し、調達金利を実質的
に固定化することにより、キャッシュ・フローの安定化を図っております。
(変動金利借入金の感応度分析)
当社グループの金利リスク・エクスポージャーに対する感応度分析は次のとおりであります。この分
析は、他の全ての変数が一定であると仮定した上で、金利が1%上昇した場合に、連結損益計算書の税
引後利益に与える影響を示しております。なお、金利スワップ及び金利通貨スワップにより、実質的に
金利が固定化された部分を除いた変動金利借入金残高に対する感応度を記載しております。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
△582 △152
税引後利益
(3)金融商品の公正価値
① 公正価値の測定方法
当社グループは、金融資産及び金融負債の公正価値について次のとおり決定しております。金融商品の公
正価値の見積りにおいて、市場価格が入手できる場合は市場価格を利用しております。市場価格が入手でき
ない金融商品の公正価値に関しては、適切な評価方法により見積りを行っております。
(社債及び借入金)
社債及び長期の借入金につきましては、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率
で割り引いて算定し、公正価値ヒエラルキーのレベル2に分類しております。
(デリバティブ)
デリバティブにつきましては、契約締結先金融機関から提示された価額に基づいて算定し、公正価値ヒエ
ラルキーのレベル2に分類しております。
(その他の金融資産等)
その他の金融資産のうち、流動項目は短期間で決済されるため、帳簿価額が公正価値の合理的な近似値と
なっております。市場性のある有価証券の公正価値は、市場価格に基づいて算定し、公正価値ヒエラルキー
のレベル1に分類しております。
それ以外の金融商品の公正価値の算定には、割引キャッシュ・フロー分析などその他の技法を用いてお
り、公正価値ヒエラルキーのレベル2に分類しております。
なお、公正価値ヒエラルキーにつきましては、「③ 公正価値ヒエラルキー」をご参照ください。
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② 金融商品の帳簿価額と公正価値
金融商品の帳簿価額と公正価値は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
帳簿価額 公正価値 帳簿価額 公正価値
純損益を通じて公正価値で測定さ
れる金融資産
214 214 187 187
デリバティブ
1,041 1,041 1,041 1,041
貸付金
その他の包括利益を通じて公正価
値で測定される金融資産
24,153 24,153 23,744 23,744
資本性金融商品
償却原価で測定される金融資産
60,631 60,631 74,203 74,203
現金及び現金同等物
190,261 190,261 179,635 179,635
営業債権及びその他の債権
9,192 9,192 9,586 9,586
その他の金融資産
ヘッジ手段として指定された金融
資産
154 154 - -
デリバティブ
純損益を通じて公正価値で測定さ
れる金融負債
214 214 245 245
デリバティブ
償却原価で測定される金融負債
127,040 127,040 123,261 123,261
営業債務及びその他の債務
264,233 266,129 217,433 220,033
社債及び借入金
ヘッジ手段として指定された金融
負債
690 690 1,429 1,429
デリバティブ
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(その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産)
当社グループは、投資先との取引関係の維持、強化による収益基盤の拡大を目的とする長期保有の株式に
ついて、その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に指定しております。
なお、期中に処分したその他の包括利益を通じて公正価値で測定される資本性金融資産は、次のとおりで
あります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
累積利得 累積利得
売却時点の 売却時点の
受取配当金 受取配当金
(△は損失) (△は損失)
公正価値 公正価値
229 132 17 371 354 7
また、前連結会計年度及び当連結会計年度において、その他の資本の構成要素から利益剰余金へ振り替え
た累積利得又は損失(税引後)は、それぞれ95百万円、225百万円であります。
③ 公正価値ヒエラルキー
連結財政状態計算書に認識された 金融資産及び金融負債に関する経常的な公正価値測定の分析は次のとお
りであります。
これらの公正価値測定は、用いられる評価技法へのインプットに基づいて、3つの公正価値ヒエラルキー
のレベルに区分されております。それぞれのレベルは、以下のように定義しております。
レベル1:活発に取引される市場の公表価格により測定された公正価値
レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格を直接、又は間接的に使用して算出された公正価値
レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算出された公正価値
前連結会計年度(2019年12月31日)
(単位:百万円)
レベル1 レベル2 レベル3
合計
資産
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産
- 214 - 214
デリバティブ
- 1,041 - 1,041
貸付金
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産
22,215 - 1,938 24,153
資本性金融商品
ヘッジ手段として指定された金融資産
- 154 - 154
デリバティブ
22,215 1,409 1,938 25,562
資産合計
負債
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債
- 214 - 214
デリバティブ
ヘッジ手段として指定された金融負債
- 690 - 690
デリバティブ
- 904 - 904
負債合計
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当連結会計年度(2020年12月31日)
(単位:百万円)
レベル1 レベル2 レベル3
合計
資産
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産
- 187 - 187
デリバティブ
- 1,041 - 1,041
貸付金
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産
21,711 - 2,033 23,744
資本性金融商品
ヘッジ手段として指定された金融資産
- - - -
デリバティブ
21,711 1,228 2,033 24,972
資産合計
負債
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債
- 245 - 245
デリバティブ
ヘッジ手段として指定された金融負債
- 1,429 - 1,429
デリバティブ
- 1,674 - 1,674
負債合計
前連結会計年度及び当連結会計年度において、レベル間で振り替えが行われた金融商品はありません。
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(4)デリバティブ
当社グループは、為替リスクや金利リスクをヘッジするために、為替予約及び金利スワップ等のデリバ
ティブを利用しております。
当社グループは、ヘッジ関係がヘッジ会計の適格要件を満たすかどうかを評価するために、取引開始時
に、ヘッジ手段とヘッジ対象との関係、並びに種々のヘッジ取引の実施についてのリスク管理目的及び戦略
について文書化しております。また、ヘッジ取引に利用したデリバティブがヘッジ対象の公正価値、又は
キャッシュ・フローの変動を相殺するに際し、ヘッジ有効性の要求を全て満たしているかどうかにつきまし
ても、ヘッジ開始時及び継続的に評価し文書化しております。なお、ヘッジ有効性の継続的な評価は、各期
末日又はヘッジ有効性の要求に影響を与える状況の重大な変化があった時のいずれか早い方において行って
おります。
① ヘッジ会計を適用しているデリバティブ取引
前連結会計年度及び当連結会計年度 における、 ヘッジ手段として指定されたデリバティブは次のとおりで
あります。
前連結会計年度(2019年12月31日)
(単位:百万円)
ヘッジ手段の帳簿価額
ヘッジ手段 ヘッジ手段の連結財政状態
の想定元本 計算書上の表示科目
資産 負債
キャッシュ・フロー・ヘッジ
為替リスク金利リスク
その他の金融資産
17,003 154 202
金利通貨スワップ
その他の金融負債
金利リスク
16,000 - 488
金利スワップ その他の金融負債
当連結会計年度(2020年12月31日)
(単位:百万円)
ヘッジ手段の帳簿価額
ヘッジ手段 ヘッジ手段の連結財政状態
の想定元本 計算書上の表示科目
資産 負債
キャッシュ・フロー・ヘッジ
為替リスク金利リスク
16,062 - 1,052
金利通貨スワップ その他の金融負債
金利リスク
16,000 - 377
金利スワップ その他の金融負債
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② ヘッジ会計を適用していないデリバティブ取引
前連結会計年度及び当連結会計年度 における、 ヘッジ手段として指定されていないデリバティブは次のと
おりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
契約額等 契約額等
公正価値 公正価値
(想定元本) (想定元本)
為替予約
売建
3,744 5 4,595 56
米ドル
775 △14 1,216 △28
英ポンド
1,087 △33 1,529 △60
豪ドル
4,595 △60 4,786 △99
ユーロ
652 △17 145 △4
ロシアルーブル
- - 125 △9
トルコリラ
295 △15 275 △16
南アフリカランド
7,587 △69 - -
スイスフラン
49 △1 - -
中国元
140 0 79 0
日本円
買建
8,373 87 4,216 △29
米ドル
24,289 117 25,408 131
中国元
金利通貨スワップ
- - - -
受取米ドル・支払日本円
51,586 △0 42,374 △58
合計
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20.資本及びその他の資本項目
(1)授権株式数及び発行済株式数
授権株式数 発行済株式数 資本金 資本剰余金
(株) (株) (百万円) (百万円)
前連結会計年度期首(2019年1月1日) 800,000,000 263,043,057 42,658 39,487
- - - △1
期中増減
前連結会計年度(2019年12月31日) 800,000,000 263,043,057 42,658 39,486
- - - △0
期中増減
当連結会計年度(2020年12月31日) 800,000,000 263,043,057 42,658 39,486
(注)当社の発行する株式は、全て権利内容に何ら限定のない無額面の普通株式であり、発行済株式は全額払込済み
となっております。
(2)自己株式
株式数(株) 金額(百万円)
前連結会計年度期首(2019年1月1日) 34,890 69
4,609 6
期中増減
前連結会計年度(2019年12月31日) 39,499 75
2,406 2
期中増減
当連結会計年度(2020年12月31日) 41,905 77
(注)1.前連結会計年度の期中増減は、単元未満株式の買取による増加4,781株及び単元未満株式の売渡による減
少172株によるものであります。
2.当連結会計年度の期中増減は、単元未満株式の買取による増加2,744株及び単元未満株式の売渡による減
少338株によるものであります。
(3)資本金及び資本剰余金
日本における会社法(以下「会社法」という。)では、株式の発行に対しての払込み又は給付に係る額の2
分の1以上を資本金に組み入れ、残りは資本剰余金に含まれている資本準備金に組み入れることが規定されて
おります。また、会社法では、資本準備金は株主総会の決議により、資本金に組み入れることができます。
(4)利益剰余金
会社法では、剰余金の配当として支出する金額の10分の1を、資本準備金及び利益準備金の合計額が資本金
の4分の1に達するまで資本準備金又は利益準備金として積み立てることが規定されております。積み立てら
れた利益準備金は、欠損填補に充当できます。また、株主総会の決議をもって、利益準備金を取り崩すことが
できることとされております。
当社における会社法上の分配可能額は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に準拠し
て作成された当社の会計帳簿上の利益剰余金の金額に基づいて算定されております。
また、会社法は分配可能額の算定にあたり一定の制限を設けており、当社はその制限の範囲内で利益剰余金
の分配を行っております。
(5)その他の資本の構成要素
① 確定給付制度の再測定
期首における数理計算上の仮定と実績の差異である確定給付制度債務に係る再測定額、制度資産の公正価
値に係る収益(利息収益を除く)等で構成されております。
② その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
認識が中止されるまでに生じたその他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産の取得価額と公
正価値との差額であります。
③ 在外営業活動体の換算差額
外貨建で作成された在外営業活動体の財務諸表を連結する際に発生した換算差額であります。
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④ キャッシュ・フロー・ヘッジ
ヘッジ会計終了日以前に連結包括利益計算書上で計上されたヘッジ手段であるデリバティブの評価損益の
変動額であります。
21.その他の包括利益
その他の包括利益の各項目別の当期発生額及び純損益への組替調整額、並びに税効果の影響(非支配持分含
む)は次のとおりであります。
前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
当期発生額 組替調整額 税効果考慮前 税効果額 税効果考慮後
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で
1,577 - 1,577 △446 1,131
測定する金融資産
7,587 - 7,587 △1,955 5,632
確定給付制度の再測定
純損益に振り替えられる可能性のある項目
445 △282 163 △50 113
キャッシュ・フロー・ヘッジ
△2,376 - △2,376 - △2,376
在外営業活動体の換算差額
7,233 △282 6,951 △2,451 4,500
その他の包括利益
当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
当期発生額 組替調整額 税効果考慮前 税効果額 税効果考慮後
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で
△88 - △88 83 △5
測定する金融資産
3,196 - 3,196 △1,224 1,972
確定給付制度の再測定
純損益に振り替えられる可能性のある項目
217 △165 52 △15 37
キャッシュ・フロー・ヘッジ
△23,970 - △23,970 - △23,970
在外営業活動体の換算差額
△20,645 △165 △20,810 △1,156 △21,966
その他の包括利益
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22. 売上収益
(1) 主たる地域市場における収益の分解と報告セグメントとの関連
前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
タイヤ スポーツ 産業品他 合計
253,466 47,263 28,089 328,818
日本
143,855 12,522 184 156,561
北米
114,342 10,995 4,237 129,574
欧州
149,502 11,296 7,871 168,669
アジア
106,386 2,629 673 109,688
その他
767,551 84,705 41,054 893,310
合計
(注)売上収益は顧客の所在地を基礎とし、セグメント間の内部取引控除後の金額を表示しております。
当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
タイヤ スポーツ 産業品他 合計
228,121 29,671 28,415 286,207
日本
141,304 14,636 364 156,304
北米
100,467 10,771 4,377 115,615
欧州
124,509 12,401 6,900 143,810
アジア
85,459 2,778 644 88,881
その他
679,860 70,257 40,700 790,817
合計
(注)売上収益は顧客の所在地を基礎とし、セグメント間の内部取引控除後の金額を表示しております。
(タイヤ事業)
タイヤ事業においては、「ダンロップ」「ファルケン」をメインブランドとする乗用車用、トラック・バス
用、モーターサイクル用など各種タイヤ及び関連用品を国内外の顧客に提供しております。顧客に商品を引き渡
した時点で、履行義務を充足したと判断し、同時点で収益を認識しております。
顧客への納品後、1年以内に支払いを受けているため、約束した対価の金額に重要な金融要素は含まれており
ません。
(スポーツ事業)
スポーツ事業においては、スポーツ用品の販売を国内外の顧客に提供すると共に、ゴルフトーナメント運営、
ゴルフスクール・テニススクール、フィットネスクラブなどのサービスを提供しております。
スポーツ用品の販売においては、顧客に商品を引き渡した時点で、履行義務を充足したと判断し、同時点で収
益を認識しております。
ゴルフトーナメント運営においては、主催者に対して契約期間に基づき、トーナメント運営のサービスを提供
する義務を負っております。当該履行義務はサービスを提供した時点で充足されるため、同時点で収益を認識し
ております。
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ゴルフスクール・テニススクールにおいては、会員に対して契約期間にわたり、レッスンサービスを提供する
義務を負っております。当該履行義務はサービスを提供した時点で充足されるため、同時点で収益を認識してお
ります。フィットネスクラブにおいては、会員に対して契約期間にわたり、施設利用サービスを提供する義務を
負っております。当該履行義務はサービスを提供した時点で充足されるため、同時点で収益を認識しておりま
す。
顧客への納品後又はサービスの提供後、1年以内に支払いを受けているため、約束した対価の金額に重要な金
融要素は含まれておりません。
( 産業品他事業)
産業品他事業においては、高機能ゴム製品、生活用品、インフラ系商材などを国内外の顧客に提供しておりま
す。顧客に商品を 引き渡した時点で、履行義務を充足したと判断し、同時点で収益を認識しております。
顧客への納品後、1年以内に支払いを受けているため、約束した対価の金額に重要な金融要素は含まれており
ません。
当社グループは、タイヤ、スポーツ、産業品他いずれの事業においても、各顧客との取引開始時点で製品及び
サービスの取引価格を決定しております。取引には数ヶ月から1年までの一定期間の取引数量等に応じた販売奨励
金及び手数料を支給するものがあり、これらの変動対価の金額は契約条件等に基づき見積もり取引価格を調整して
おり、この調整に係る負債は営業債務及びその他の債務に含まれております。
タイヤ、スポーツ、産業品他いずれの事業においても、製品保証は、販売時に存在していた欠陥を修理する以上
のサービスを提供する等のサービス型の製品保証は提供していないため、製品保証を独立した履行義務として区別
せず、取引価格の一部を製品保証に配分しておりません。
タイヤ事業において、主として日本で販売する冬用タイヤは返品が見込まれるため、将来返品が見込まれる分を
見積もり、収益を減額しております。
(2)契約残高
当社グループの契約残高は、主に顧客との契約から生じた債権(受取手形及び売掛金)であり、残高は「注記
7.営業債権及びその他の債権」に記載しております。
当連結会計年度において認識した収益のうち期首現在の契約負債残高に含まれていたものはありません。また、
当連結会計年度において過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から認識した収益の額はありませ
ん。
(3)残存履行義務に配分する取引価格
当社グループにおいては、個別の契約期間が1年を超える重要な取引はありません。
また、顧客との契約から生じる対価の中に、取引価格に含まれていない重要な金額はありません。
なお、当社グループはIFRS第15号第121項の実務上の便法を適用し、当初の予想残存期間が1年以内の残存履行
義務に関する情報を開示しておりません。
(4)顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産
当社グループにおいては、資産として認識しなければならない契約を獲得するための増分コスト及び履行に係る
コストはありません。
23.販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費の内訳は次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
29,767 22,268
広告宣伝費及び販売促進費
40,147 38,765
運送費、倉庫料及び梱包費
65,986 65,382
人件費
65,361 62,376
その他
201,261 188,791
合計
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24.その他の収益及び費用
その他の収益及びその他の費用の内訳は次のとおりであります。
(1)その他の収益
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
410 579
物品売却益
177 1,259
還付加算金
- 668
受取和解金
1,840 1,312
その他
2,427 3,818
合計
(2)その他の費用
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
1,127 1,413
固定資産除売却損
18,212 3,615
減損損失
4,414 3,477
その他
23,753 8,505
合計
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25.金融収益及び費用
金融収益及び金融費用の内訳は次のとおりであります。
(1)金融収益
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
受取利息
1,482 1,164
償却原価で測定される金融資産
受取配当金
その他の包括利益を通じて公正価値で測定される
477 571
金融資産
214 -
デリバティブ評価益
2,173 1,735
合計
(2)金融費用
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
支払利息
3,411 2,105
償却原価で測定される金融負債
923 1,100
リース負債
917 448
その他
2,737 7,023
為替差損
- 57
デリバティブ評価損
7,988 10,733
合計
26.1株当たり利益
(1)基本的1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益は次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
基本的1株当たり当期利益(円) 45.90 85.92
(2)基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎
基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎は次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円) 12,072 22,596
発行済普通株式の加重平均株式数(千株) 263,006 263,003
なお、希薄化後1株当たり当期利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
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27.キャッシュ・フロー情報
財務活動に係る負債の変動
財務活動に係る負債の変動は次のとおりであります。
前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
キャッシュ・フローを伴わない変動
2019年
IFRS第16号 キャッシュ
2019年 2019年
在外営業 外国為替
1月1日
適用に伴う ・フローを
新規の
1月1日 12月31日
活動体の レートの その他
(調整後)
調整 伴う変動
リース
換算差額 変動
110,652 - 110,652 △25,424 - △1,464 80 - 83,844
短期借入金
119,083 - 119,083 21,255 - △39 161 - 140,460
長期借入金
49,903 - 49,903 △10,000 - - - 26 39,929
社債
3,844 53,596 57,440 △12,873 15,915 460 - 316 61,258
リース負債
283,482 53,596 337,078 △27,042 15,915 △1,043 241 342 325,491
合計
当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
キャッシュ・フローを伴わない変動
キャッシュ・
2020年 2020年
フローを伴う
新規の 在外営業活動体 外国為替レート
1月1日 12月31日
その他
変動
リース の換算差額 の変動
83,844 △58,854 - △5,408 2,285 - 21,867
短期借入金
140,460 27,909 - △3,622 1,810 △939 165,618
長期借入金
39,929 △10,000 - - - 19 29,948
社債
61,258 △11,453 13,358 △1,000 - △2,857 59,306
リース負債
325,491 △52,398 13,358 △10,030 4,095 △3,777 276,739
合計
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28.配当金
普通株主への中間配当及び期末配当は次のとおりであります。
前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(1)配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(百万円) 配当額(円)
2019年3月26日
6,575 25.00
普通株式 利益剰余金 2018年12月31日 2019年3月27日
定時株主総会
2019年8月7日
6,575 25.00
普通株式 利益剰余金 2019年6月30日 2019年9月5日
取締役会
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(百万円) 配当額(円)
2020年3月26日
7,890 30.00
普通株式 利益剰余金 2019年12月31日 2020年3月27日
定時株主総会
当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(1)配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(百万円) 配当額(円)
2020年3月26日
7,890 30.00
普通株式 利益剰余金 2019年12月31日 2020年3月27日
定時株主総会
(2)基準日が当連結会計年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌連結会計年度となるもの
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 配当の原資 基準日 効力発生日
(百万円) 配当額(円)
2021年3月26日
9,205 35.00
普通株式 利益剰余金 2020年12月31日 2021年3月29日
定時株主総会
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29.主要な子会社
(1)主要な子会社に関する情報
当社グループの主要な子会社は、次のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
主要な事業
名称 所在地
の内容
議決権比率 持分比率 議決権比率 持分比率
(%) (%) (%) (%)
日本 タイヤ
ダンロップタイヤ北海道㈱ 100.0 100.0 100.0 100.0
㈱ダンロップモーターサイクル
日本 タイヤ 100.0 100.0 100.0 100.0
コーポレーション
㈱ダンロップリトレッドサービス 日本 タイヤ
100.0 100.0 100.0 100.0
㈱ダンロップスポーツ
日本 スポーツ 100.0 100.0 100.0 100.0
マーケティング
㈱ダンロップゴルフクラブ 日本 スポーツ
100.0 100.0 100.0 100.0
㈱住ゴム産業 日本 産業品他 100.0 100.0 100.0 100.0
㈱ダンロップホームプロダクツ 日本 産業品他
100.0 100.0 100.0 100.0
インドネシ タイヤ・
P.T.Sumi Rubber Indonesia
72.5 72.5 72.5 72.5
ア スポーツ
100.0 100.0
住友橡膠(常熟)有限公司 中国 タイヤ
100.0 100.0
(100.0) (100.0)
100.0 100.0
住友橡膠(湖南)有限公司 中国 タイヤ 100.0 100.0
(100.0) (100.0)
住友橡膠(中国)有限公司 中国 タイヤ
100.0 100.0 100.0 100.0
Sumitomo Rubber (Thailand)
タイ タイヤ 100.0 100.0 100.0 100.0
Co., Ltd.
Sumitomo Rubber do Brasil Ltda.
ブラジル タイヤ
100.0 100.0 100.0 100.0
Sumitomo Rubber South Africa
南アフリカ タイヤ 100.0 100.0 100.0 100.0
(Pty) Limited
Sumitomo Rubber AKO Lastik
トルコ タイヤ
80.0 80.0 80.0 80.0
Sanayi ve Ticaret A. .
100.0 100.0
Sumitomo Rubber USA, LLC
米国 タイヤ 100.0 100.0
(100.0) (100.0)
Sumitomo Rubber North
100.0 100.0
米国 タイヤ
100.0 100.0
America, Inc. (100.0) (100.0)
Falken Tyre Europe GmbH
ドイツ タイヤ 100.0 100.0 100.0 100.0
アラブ首長
Sumitomo Rubber Middle East FZE
タイヤ
100.0 100.0 100.0 100.0
国連邦
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前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
主要な事業
名称 所在地
の内容
議決権比率 持分比率 議決権比率 持分比率
(%) (%) (%) (%)
Sumitomo Rubber Australia Pty
オーストラ
タイヤ 75.0 75.0 75.0 75.0
リア
Ltd.
Micheldever Group Ltd.
英国 タイヤ 100.0 100.0 100.0 100.0
Srixon Sports Europe Ltd.
英国 スポーツ 100.0 100.0 100.0 100.0
Cleveland Golf Canada Corp.
カナダ スポーツ 100.0 100.0 100.0 100.0
Roger Cleveland Golf
米国 スポーツ 100.0 100.0 100.0 100.0
Company, Inc.
Srixon Sports Manufacturing
タイ スポーツ 100.0 100.0 100.0 100.0
(Thailand) Co., Ltd.
Dunlop Sports Korea Co., Ltd.
韓国 スポーツ 50.0 50.0 50.0 50.0
Dunlop International 1902
英国 スポーツ 100.0 100.0 100.0 100.0
Limited
香港住膠有限公司 香港 産業品他 100.0 100.0 100.0 100.0
Sumirubber Malaysia Sdn. Bhd.
マレーシア 産業品他 100.0 100.0 100.0 100.0
中山住膠精密橡膠有限公司 中国 産業品他 100.0 100.0 100.0 100.0
Sumirubber Vietnam, Ltd.
ベトナム 産業品他 100.0 100.0 100.0 100.0
Lonstroff AG
スイス 産業品他 100.0 100.0 100.0 100.0
Lonstroff Medical Elastomer
100.0 100.0
スロベニア 産業品他 100.0 100.0
(100.0) (100.0)
d.o.o.
(注)議決権の所有割合の( )内は、間接所有割合で内数であります。
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30.関連当事者
(1)関連当事者との取引
前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
関連当事者との取引(連結財務諸表において消去されたものを除く)については、記載すべき重要な取引
等がありませんので記載を省略しております。
当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
関連当事者との取引(連結財務諸表において消去されたものを除く)については、記載すべき重要な取引
等がありませんので記載を省略しております。
(2)経営幹部の報酬
経営幹部に対する報酬は、次のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
508 453
固定報酬
94 88
業績連動報酬
602 541
合計
31.後発事象
該当事項はありません 。
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(2)【その他】
当連結会計年度における四半期情報等
(累計期間)
第1四半期 第2四半期 第3四半期 当連結会計年度
売上収益(百万円) 190,794 340,038 540,247 790,817
税引前四半期損失(△)又は
△3,470 △10,526 △5,051 29,771
税引前当期利益(百万円)
親会社の所有者に帰属する四半期損失(△)又は
△3,403 △9,341 △6,793 22,596
親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)
基本的1株当たり四半期損失(△)又は
△12.94 △35.52 △25.83 85.92
基本的1株当たり当期利益(円)
(会計期間)
第1四半期 第2四半期 第3四半期 第4四半期
基本的1株当たり四半期損失(△)又は
△12.94 △22.58 9.69 111.75
基本的1株当たり四半期利益(円)
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2【財務諸表等】
(1)【財務諸表】
①【貸借対照表】
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
資産の部
流動資産
1,008 2,045
現金及び預金
※2 8,681 ※2 9,168
受取手形
※1 169,031 ※1 157,079
売掛金
27,631 24,203
商品及び製品
3,018 2,656
仕掛品
18,769 15,209
原材料及び貯蔵品
※1 20,817 ※1 15,369
未収入金
※1 45,920 ※1 37,501
短期貸付金
3,725 2,895
その他
△ 9,382 △ 50
貸倒引当金
289,218 266,075
流動資産合計
固定資産
有形固定資産
29,972 29,402
建物
3,049 2,880
構築物
35,371 37,322
機械及び装置
499 511
車両運搬具
12,422 12,279
工具、器具及び備品
20,001 20,003
土地
1,526 1,863
リース資産
6,451 6,750
建設仮勘定
109,291 111,010
有形固定資産合計
無形固定資産
13,737 14,194
商標権
8,938 8,836
ソフトウエア
361 198
リース資産
234 220
その他
23,270 23,448
無形固定資産合計
投資その他の資産
20,373 19,842
投資有価証券
315,546 307,438
関係会社株式
※1 3,677 ※1 3,537
長期貸付金
1,103 896
長期前払費用
※1 2,667 ※1 2,633
差入保証金
18,456 19,734
前払年金費用
- 2,441
繰延税金資産
- 191
その他
△ 210 △ 210
貸倒引当金
361,612 356,502
投資その他の資産合計
494,173 490,960
固定資産合計
783,391 757,035
資産合計
118/139
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住友ゴム工業株式会社(E01110)
有価証券報告書
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
負債の部
流動負債
※2 1,964 ※2 1,524
支払手形
※1 ,※2 63,448 ※1 ,※2 52,904
買掛金
10,000 10,000
1年内償還予定の社債
27,000 -
コマーシャル・ペーパー
※1 38,302
40,875
短期借入金
※1 19,853
28,811
1年内返済予定の長期借入金
729 665
リース債務
※1 ,※2 41,870 ※1 ,※2 34,182
未払金
※1 5,175 ※1 5,158
未払費用
1,212 1,869
未払法人税等
※1 65,781 ※1 67,333
預り金
2,072 2,088
賞与引当金
84 102
役員賞与引当金
377 527
売上値引引当金
310 627
製品自主回収関連損失引当金
398 455
その他
281,148 244,547
流動負債合計
固定負債
30,000 20,000
社債
※1 118,788 ※1 122,847
長期借入金
1,130 1,380
リース債務
2,259 -
繰延税金負債
5,729 5,902
退職給付引当金
528 516
資産除去債務
204 684
製品自主回収関連損失引当金
3,360 3,006
その他
161,998 154,335
固定負債合計
443,146 398,882
負債合計
純資産の部
株主資本
42,658 42,658
資本金
資本剰余金
38,702 38,702
資本準備金
0 -
その他資本剰余金
38,702 38,702
資本剰余金合計
利益剰余金
4,536 4,536
利益準備金
その他利益剰余金
2,515 2,456
固定資産圧縮積立金
150 53
特別償却準備金
74,842 74,842
別途積立金
167,209 185,621
繰越利益剰余金
249,252 267,508
利益剰余金合計
△ 75 △ 77
自己株式
330,537 348,791
株主資本合計
評価・換算差額等
9,708 9,362
その他有価証券評価差額金
9,708 9,362
評価・換算差額等合計
340,245 358,153
純資産合計
783,391 757,035
負債純資産合計
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②【損益計算書】
(単位:百万円)
前事業年度 当事業年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
※1 512,349 ※1 446,164
売上高
※1 395,171 ※1 338,515
売上原価
117,178 107,649
売上総利益
※1 ,※2 103,875 ※1 ,※2 99,189
販売費及び一般管理費
13,303 8,460
営業利益
営業外収益
※1 33,015 ※1 28,400
受取利息及び配当金
227 -
デリバティブ評価益
※1 771 ※1 815
その他
34,013 29,215
営業外収益合計
営業外費用
※1 1,831 ※1 1,351
支払利息
565 215
手形売却損
232 2,048
為替差損
- 107
デリバティブ評価損
※1 1,646 ※1 1,078
その他
4,274 4,799
営業外費用合計
43,042 32,876
経常利益
特別利益
- 668
受取和解金
132 329
投資有価証券売却益
※3 16 ※3 6
固定資産売却益
148 1,003
特別利益合計
特別損失
※7 8,129 ※7 5,236
関係会社株式評価損
487 1,022
製品自主回収関連損失
※5 694 ※5 818
固定資産除却損
※4 69 ※4 2
固定資産売却損
※6 9,332
-
関係会社貸倒引当金繰入額
18,711 7,078
特別損失合計
24,479 26,801
税引前当期純利益
法人税、住民税及び事業税 4,756 5,204
310 △ 4,549
法人税等調整額
5,066 655
法人税等合計
19,413 26,146
当期純利益
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③【株主資本等変動計算書】
前事業年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
その他利益剰余金
資本金
その他資 資本剰余 利益剰余
資本準備金 利益準備金 固定資産
本剰余金 金合計 特別償却 繰越利益 金合計
圧縮積立 別途積立金
準備金 剰余金
金
当期首残高
42,658 38,702 0 38,702 4,536 2,576 247 74,842 160,788 242,989
当期変動額
剰余金の配当 △ 13,150 △ 13,150
当期純利益 19,413 19,413
特別償却準備金の取崩 △ 97 97 -
固定資産圧縮積立金の
△ 61 61 -
取崩
自己株式の取得
自己株式の処分
△ 0 △ 0
その他資本剰余金の負
の残高の振替
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - △ 0 △ 0 - △ 61 △ 97 - 6,421 6,263
当期末残高 42,658 38,702 0 38,702 4,536 2,515 150 74,842 167,209 249,252
株主資本 評価・換算差額等
その他有 評価・換 純資産合計
株主資本
自己株式 価証券評 算差額等
合計
価差額金 合計
当期首残高 △ 69 324,280 8,846 8,846 333,126
当期変動額
剰余金の配当 △ 13,150 △ 13,150
当期純利益 19,413 19,413
特別償却準備金の取崩 - -
固定資産圧縮積立金の
- -
取崩
自己株式の取得 △ 6 △ 6 △ 6
自己株式の処分 0 0 0
その他資本剰余金の負
-
の残高の振替
株主資本以外の項目の
862 862 862
当期変動額(純額)
当期変動額合計
△ 6 6,257 862 862 7,119
当期末残高
△ 75 330,537 9,708 9,708 340,245
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当事業年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本剰余金 利益剰余金
その他利益剰余金
資本金
その他資 資本剰余 利益剰余
資本準備金 利益準備金 固定資産
本剰余金 金合計 特別償却 繰越利益 金合計
圧縮積立 別途積立金
準備金 剰余金
金
当期首残高 42,658 38,702 0 38,702 4,536 2,515 150 74,842 167,209 249,252
当期変動額
剰余金の配当 △ 7,890 △ 7,890
当期純利益
26,146 26,146
特別償却準備金の取崩
△ 97 97 -
固定資産圧縮積立金の
△ 59 59 -
取崩
自己株式の取得
自己株式の処分 △ 0 △ 0
その他資本剰余金の負
0 0 △ 0 △ 0
の残高の振替
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 - - △ 0 △ 0 - △ 59 △ 97 - 18,412 18,256
当期末残高 42,658 38,702 - 38,702 4,536 2,456 53 74,842 185,621 267,508
株主資本 評価・換算差額等
その他有 評価・換 純資産合計
株主資本
自己株式 価証券評 算差額等
合計
価差額金 合計
当期首残高 △ 75 330,537 9,708 9,708 340,245
当期変動額
剰余金の配当
△ 7,890 △ 7,890
当期純利益 26,146 26,146
特別償却準備金の取崩 - -
固定資産圧縮積立金の
- -
取崩
自己株式の取得 △ 3 △ 3 △ 3
自己株式の処分
1 1 1
その他資本剰余金の負
- -
の残高の振替
株主資本以外の項目の
△ 346 △ 346 △ 346
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △ 2 18,254 △ 346 △ 346 17,908
当期末残高 △ 77 348,791 9,362 9,362 358,153
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【注記事項】
(重要な会計方針)
1.資産の評価基準及び評価方法
(1)有価証券の評価基準及び評価方法
子会社株式及び関連会社株式……総平均法による原価法
その他有価証券
時価のあるもの…… 決算日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純資産直入法により処理し、
売却原価は総平均法により算定)
時価のないもの……総平均法による原価法
(2)デリバティブの評価基準及び評価方法
デリバティブ………時価法
(3)棚卸資産の評価基準及び評価方法
商品及び製品……… 総平均法に基づく原価法(貸借対照表価額は、収益性の低下に基づく簿価切り下げの
方法により算定)
仕掛品 ……………… 総平均法に基づく原価法(貸借対照表価額は、収益性の低下に基づく簿価切り下げの
方法により算定)
原材料及び貯蔵品…主として総平均法に基づく原価法(貸借対照表価額は、収益性の低下に基づく簿価切
り下げの方法により算定)
2.固定資産の減価償却の方法
(1)有形固定資産(リース資産を除く)
定額法を採用しております。なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
建物 3~50年
構築物 4~60年
機械及び装置 3~17年
工具、器具及び備品 2~20年
(2)無形固定資産(リース資産を除く)
定額法を採用しております。なお、自社利用のソフトウエアについては、社内における利用可能期間(5
年)に基づく定額法を採用しております。
(3)リース資産
所有権移転ファイナンス・リース取引に係るリース資産
自己所有の固定資産に適用する減価償却方法と同一の方法を採用しております。
所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法を採用しております。
3.引当金の計上基準
(1)貸倒引当金
債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債
権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。
(2)賞与引当金
定期的に支給する従業員賞与の当事業年度に負担すべき見込額を計上しております。
(3)役員賞与引当金
役員の賞与の支払に備えるため、支給見込額に基づき当事業年度に負担すべき見込額を計上しておりま
す。
(4)退職給付引当金
従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき計上
しております。
① 退職給付見込額の期間帰属方法
退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当事業年度末までの期間に帰属させる方法について
は、給付算定式基準によっております。
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② 数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法
過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(15年)による定額法によ
り費用処理しております。数理計算上の差異は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年
数(15年)による定額法により翌事業年度から費用処理しております。
(5)売上値引引当金
当事業年度中に販売した商品に関して、翌事業年度において発生すると見込まれる売上値引に備えるた
め、その発生見込額を計上しております。
(6)製品自主回収関連損失引当金
製品自主回収に関する直接回収費用及び関連する費用等について、翌事業年度以降発生すると考えられる
合理的な損失見込額を計上しております。
4.その他財務諸表作成のための基本となる重要な事項
(1)繰延資産の処理方法
社債発行費…… 支出時に全額費用処理しております。
(2)ヘッジ会計の方法
① ヘッジ会計の方法
繰延ヘッジ処理を採用しております。
なお、振当処理の要件を満たしている為替予約については振当処理を、特例処理の要件を満たしている
金利スワップについては特例処理を、一体処理(特例処理、振当処理)の要件を満たしている金利通貨ス
ワップについては一体処理を採用しております。
② ヘッジ手段とヘッジ対象
ヘッジ手段 … 為替予約取引・金利スワップ取引及び金利通貨スワップ取引
ヘッジ対象 … 外貨建予定取引・変動金利の借入金
③ ヘッジ方針
当社の内部規程に基づき、為替変動リスク及び金利変動リスクを回避するために行っております。
④ ヘッジ有効性評価の方法
ヘッジ開始時から有効性判定時点までの期間において、ヘッジ対象とヘッジ手段の相場変動又はキャッ
シュ・フロー変動の累計を比較し、両者の変動額等を基礎にして判断しております。
( 3)退職給付に係る会計処理
退職給付に係る未認識数理計算上の差異、未認識過去勤務費用の会計処理の方法は、連結財務諸表におけ
るこれらの会計処理の方法と異なっております。
(4)消費税等の会計処理
税抜方式によっております。
(5)連結納税制度の適用
連結納税制度を適用しております。
(6)連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用
当社は、「所得税法等の一部を改正する法律」(令和2年法律第8号)において創設されたグループ通
算制度への移行及びグループ通算制度への移行に合わせて単体納税制度の見直しが行われた項目について
は、「連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用に関する取扱い」(実務対応
報告第39号 2020年3月31日)第3項の取扱いにより、「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業
会計基準適用指針第28号2018年2月16日)第44項の定めを適用せず、繰延税金資産及び繰延税金負債の額
について、改正前の税法の規定に基づいております。
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(貸借対照表関係)
※1.関係会社に対する金銭債権及び金銭債務
前事業年度 当事業年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
201,186 178,666
短期金銭債権 百万円 百万円
3,665 3,535
長期金銭債権
130,671 119,297
短期金銭債務
2,610 2,480
長期金銭債務
※2.期末日満期手形等の処理
当事業年度の決算日は銀行休業日でありましたが、同日が満期日及び決済日の下記の手形等は、実際の手形交
換日、もしくは決済日に処理しております。
前事業年度 当事業年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
492 372
受取手形 百万円 百万円
322 251
支払手形
6,006 4,738
買掛金
1,627 1,420
未払金
3.保証債務
前事業年度 当事業年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
46,400 28,280
債務保証 百万円 百万円
19 34
経営指導念書
46,419 28,314
計
4.受取手形割引高
前事業年度 当事業年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
91 94
受取手形割引高 百万円 百万円
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(損益計算書関係)
※1.関係会社との取引高
前事業年度 当事業年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
営業取引による取引高
326,744 291,624
売上高 百万円 百万円
186,356 153,715
仕入高等
53,575 41,395
営業取引以外の取引による取引高
※2.販売費に属する費用のおおよその割合は前事業年度61%、当事業年度58%、一般管理費に属する費用のおおよ
その割合は前事業年度39%、当事業年度42%であります。
販売費及び一般管理費のうち主要な費目及び金額は次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
26,690 24,675
販売手数料 百万円 百万円
12,348 9,588
広告宣伝費及び拡販対策費
14,973 14,083
運送費及び梱包費
- 3
貸倒引当金繰入額
578 605
賞与引当金繰入額
84 102
役員賞与引当金繰入額
372 316
退職給付費用
6,733 6,969
減価償却費
※3.固定資産売却益の主な内容は次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
2 -
建物 百万円 百万円
0 0
機械及び装置
9 5
車両運搬具
0 1
工具、器具及び備品
5 -
土地
※4.固定資産売却損の主な内容は次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
2 -
建物 百万円 百万円
3 1
機械及び装置
1 1
車両運搬具
63 -
土地
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※5.固定資産除却損の主な内容は次のとおりであります。
前事業年度 当事業年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
135 57
建物 百万円 百万円
28 22
構築物
226 341
機械及び装置
2 1
車両運搬具
303 397
工具、器具及び備品
※6.関係会社貸倒引当金繰入額
(前事業年度 自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
関係会社貸倒引当金繰入額は、当社の連結子会社であるSumitomo Rubber South Africa(Pty) Limitedへの債権
に対するものであります。
※7.関係会社株式評価損
(前事業年度 自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
関係会社株式評価損は、当社が保有するSumitomo Rubber South Africa(Pty) Limited等の株式を減損処理した
ことによるものであります。
(当事業年度 自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
関係会社株式評価損は、当社が保有するLonstroff AG等の株式を減損処理したことによるものであります。
(有価証券関係)
子会社株式及び関連会社株式(当事業年度の貸借対照表計上額は子会社株式303,757百万円、関連会社株式3,681
百万円、前事業年度の貸借対照表計上額は子会社株式311,865百万円、関連会社株式3,681百万円)は市場価格がな
く、時価を把握することが極めて困難と認められることから、記載しておりません。
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(税効果会計関係)
1.繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
前事業年度 当事業年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
繰延税金資産
9,341 17,651
関係会社株式 百万円 百万円
965 1,209
販売奨励金
297 1,030
研究開発費
966 925
固定資産減損損失
797 858
広告宣伝費
634 641
賞与引当金
183 357
未払事業税
371 291
棚卸資産評価損
208 203
減価償却超過額
141 142
資産除去債務
116 125
投資有価証券
100 103
賞与引当金に係る社会保険料
2,935 80
貸倒引当金
1,015 1,431
その他
小計
18,069 25,046
△12,541 △14,263
評価性引当額
計
5,528 10,783
繰延税金負債
△4,186 △4,034
その他有価証券評価差額金
△1,964 △2,743
退職給付引当金
△1,207 △1,177
固定資産圧縮積立金
△68 △68
外貨建債権債務評価差額
△362 △318
その他
△7,787 △8,342
計
△2,259 2,441
繰延税金資産(負債)の純額
2.法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との間に重要な差異があるときの、当該差異の原因と
なった主要な項目別の内訳
前事業年度 当事業年度
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
法定実効税率
30.6% 30.6%
(調整)
外国源泉税 10.9 8.9
特定外国子会社等合算金額 0.1 6.7
評価性引当額 18.8 6.4
交際費等永久に損金に算入されない項目 0.7 0.3
受取配当金等永久に益金に算入されない項目 △37.4 △45.1
試験研究費の控除額 △2.8 △2.5
その他 △0.2 △2.9
税効果会計適用後の法人税等の負担率
20.7 2.4
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(企業結合等関係)
該当事項はありません。
(重要な後発事象)
(子会社への増資)
当社は、2021年1月29日開催の取締役会において、当社子会社であるSumitomo Rubber AKO Lastik
Sanayi ve Ticaret A. .への増資について、次のとおり決議いたしました。
1.増資の目的
今回の増資の目的は、Sumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A. .が欧州市場において
事業を円滑に遂行できるよう、財務基盤の強化を図るためであります。
2.増資する子会社の概要
(1)名称 Sumitomo Rubber AKO Lastik Sanayi ve Ticaret A. .
(2)所在地 トルコ共和国 チャンクル県
(3)事業内容 自動車用タイヤの製造・販売
3.増資の内容
(1)増資金額 60百万米ドル(当社は出資比率相当の48百万米ドルを払込みしております)
(2)払込日 2021年3月1日
(3)増資後の出資比率 当社出資比率は80%から変更ありません。
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④【附属明細表】
【有形固定資産等明細表】
(単位:百万円)
減価償却
区分 資産の種類 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期償却額 当期末残高
累計額
29,972 1,429 27 1,972 29,402 70,889
建物
3,049 165 6 328 2,880 12,695
構築物
35,371 11,391 198 9,242 37,322 282,838
機械及び装置
499 213 6 195 511 2,609
車両運搬具
有形
12,422 5,015 321 4,837 12,279 50,836
工具、器具及び備品
固定資産
20,001 2 - - 20,003 -
土地
1,526 1,005 - 668 1,863 2,995
リース資産
6,451 19,763 19,464 - 6,750 -
建設仮勘定
109,291 38,983 20,022 17,242 111,010 422,862
計
13,737 2,074 - 1,617 14,194 2,824
商標権
8,938 3,346 36 3,412 8,836 8,798
ソフトウエア
無形
361 - - 163 198 493
リース資産
固定資産
234 17 - 31 220 94
その他
23,270 5,437 36 5,223 23,448 12,209
計
(注)当期増加額の主なものは、次のとおりであります。(建設仮勘定の増加額の多くは本勘定に振替えられているた
め、記載を省略しております。)
機械及び装置 タイヤ製造設備 名古屋工場 2,845百万円
白河工場 2,331百万円
宮崎工場 3,873百万円
【引当金明細表】
(単位:百万円)
科 目 当期首残高 当期増加額 当期減少額 当期末残高
9,592 9 9,341 260
貸倒引当金
2,072 9,854 9,838 2,088
賞与引当金
84 102 84 102
役員賞与引当金
377 527 377 527
売上値引引当金
514 972 175 1,311
製品自主回収関連損失引当金
(注)貸倒引当金の当期減少額の主な内容は、当社連結子会社であるSumitomo Rubber South Africa(Pty) Limited
に対する債権の減少に伴う減少額であります。
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(2)【主な資産及び負債の内容】
連結財務諸表を作成しているため、記載を省略しております。
(3)【その他】
該当事項はありません。
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第6【提出会社の株式事務の概要】
事業年度 1月1日から12月31日まで
定時株主総会 3月中
基準日 12月31日
6月30日
剰余金の配当の基準日
12月31日
1単元の株式数 100株
単元未満株式の買取・買増
(特別口座)
取扱場所
大阪市中央区北浜4丁目5番33号 三井住友信託銀行株式会社 証券代行部
(特別口座)
株主名簿管理人
東京都千代田区丸の内1丁目4番1号 三井住友信託銀行株式会社
-
取次所
買取・買増手数料 株式の売買の委託に係る手数料相当額として別途定める金額
電子公告とする。ただし事故その他やむを得ない事由により電子公告をするこ
とができないときは、日本経済新聞に掲載する。
公告掲載方法
公告掲載URL
https://www.srigroup.co.jp/
株主に対する特典 該当事項はありません。
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第7【提出会社の参考情報】
1【提出会社の親会社等の情報】
当社は、金融商品取引法第24条の7第1項に規定する親会社等はありません。
2【その他の参考情報】
当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に、次の書類を提出しております。
(1) 有価証券報告書及びその添付書類並びに確認書
事業年度 第128期(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日) 2020年3月27日関東財務局長に提出
(2) 内部統制報告書及びその添付書類
事業年度 第128期(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日) 2020年3月27日関東財務局長に提出
(3) 四半期報告書及び確認書
第129期第1四半期(自 2020年1月1日 至 2020年3月31日) 2020年5月19日関東財務局長に提出
第129期第2四半期(自 2020年4月1日 至 2020年6月30日) 2020年8月7日関東財務局長に提出
第129期第3四半期(自 2020年7月1日 至 2020年9月30日) 2020年11月6日関東財務局長に提出
(4) 有価証券報告書の訂正報告書及び確認書
事業年度 第127期(自 2018年1月1日 至 2018年12月31日)の有価証券報告書に係る訂正報告書及びその
確認書であります。
2020年2月13日関東財務局長に提出
(5) 訂正発行登録書(普通社債)
2020年1月31日関東財務局長に提出
2020年2月13日関東財務局長に提出
2020年3月27日関東財務局長に提出
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第二部【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
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独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書
2021年3月26日
住友ゴム工業株式会社
取締役会 御中
有限責任 あずさ監査法人
神戸事務所
指定有限責任社員
公認会計士
黒 木 賢一郎
業 務 執 行 社 員
指定有限責任社員
公認会計士
松 井 理 晃
業 務 執 行 社 員
指定有限責任社員
公認会計士
河 野 匡 伸
業 務 執 行 社 員
<財務諸表監査>
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
いる住友ゴム工業株式会社の2020年1月1日から2020年12月31日までの連結会計年度の連結財務諸表、すなわち、連結財
政状態計算書、連結損益計算書、連結包括利益計算書、連結持分変動計算書、連結キャッシュ・フロー計算書及び連結財
務諸表注記について監査を行った。
当監査法人は、上記の連結財務諸表が、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条により規定さ
れた国際会計基準に準拠して、住友ゴム工業株式会社及び連結子会社の2020年12月31日現在の財政状態並びに同日をもっ
て終了する連結会計年度の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を、全ての重要な点において適正に表示しているもの
と認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における
当監査法人の責任は、「連結財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職
業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果
たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、国際会計基準に準拠して連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬
による重要な虚偽表示のない連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運
用することが含まれる。
連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき連結財務諸表を作成することが適切であるかど
うかを評価し、国際会計基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任が
ある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
連結財務諸表監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての連結財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示
がないかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から連結財務諸表に対する意見を表明する
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ことにある。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、連結財務諸表の利用者の
意思決定に影響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家とし
ての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立
案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査
証拠を入手する。
・連結財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の
実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関
連する注記事項の妥当性を評価する。
・経営者が継続企業を前提として連結財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づ
き、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論
付ける。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において連結財務諸表の注記事項に
注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、連結財務諸表に対し
て除外事項付意見を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づい
ているが、将来の事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・連結財務諸表の表示及び注記事項が、国際会計基準に準拠しているかどうかとともに、関連する注記事項を含めた連結
財務諸表の表示、構成及び内容、並びに連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示しているかどうかを評
価する。
・連結財務諸表に対する意見を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する十分かつ適切な監査証拠を入手
する。監査人は、連結財務諸表の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に
対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の
重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並
びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを
講じている場合はその内容について報告を行う。
<内部統制監査>
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、住友ゴム工業株式会社の2020
年12月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
当監査法人は、住友ゴム工業株式会社が2020年12月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上記の
内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務
報告に係る内部統制の評価結果について、全ての重要な点において適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に準拠して内部統制
監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準における当監査法人の責任は、「内部統制監査における監査人の責
任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立し
ており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適
切な監査証拠を入手したと判断している。
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有価証券報告書
内部統制報告書に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に
係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告に係る内部統制の整備及び運用状況を監視、検証することにある。
なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性があ
る。
内部統制監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した内部統制監査に基づいて、内部統制報告書に重要な虚偽表示がないかどうかについ
て合理的な保証を得て、内部統制監査報告書において独立の立場から内部統制報告書に対する意見を表明することにあ
る。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の基準に従って、監査の過程を
通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手するための監査手続を実施する。
内部統制監査の監査手続は、監査人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重要性に基づいて選択及び適用さ
れる。
・財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統
制報告書の表示を検討する。
・内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果に関する十分かつ適切な監査証拠を入手する。監査人は、
内部統制報告書の監査に関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監査意見に対して責任を負
う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した内部統制監査の範囲とその実施時期、内部統制監査の実施結果、識
別した内部統制の開示すべき重要な不備、その是正結果、及び内部統制の監査の基準で求められているその他の事項につ
いて報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並
びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを
講じている場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はな
い。
以 上
(※)1.上記は監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(有価証券報告書提出
会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれておりません。
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有価証券報告書
独立監査人の監査報告書
2021年3月26日
住友ゴム工業株式会社
取締役会 御中
有限責任 あずさ監査法人
神戸事務所
指定有限責任社員
公認会計士
黒 木 賢一郎
業 務 執 行 社 員
指定有限責任社員
公認会計士
松 井 理 晃
業 務 執 行 社 員
指定有限責任社員
公認会計士
河 野 匡 伸
業 務 執 行 社 員
監査意見
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
いる住友ゴム工業株式会社の2020年1月1日から2020年12月31日までの第129期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借対
照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明細表について監査を行った。
当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、住友ゴム
工業株式会社の2020年12月31日現在の財政状態及び同日をもって終了する事業年度の経営成績を、全ての重要な点におい
て適正に表示しているものと認める。
監査意見の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準における
当監査法人の責任は、「財務諸表監査における監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫
理に関する規定に従って、会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査
法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表示
することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が
必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき財務諸表を作成することが適切であるかどうかを評
価し、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて継続企業に関する事項を開示する必要があ
る場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
財務諸表監査における監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した監査に基づいて、全体としての財務諸表に不正又は誤謬による重要な虚偽表示がな
いかどうかについて合理的な保証を得て、監査報告書において独立の立場から財務諸表に対する意見を表明することにあ
る。虚偽表示は、不正又は誤謬により発生する可能性があり、個別に又は集計すると、財務諸表の利用者の意思決定に影
響を与えると合理的に見込まれる場合に、重要性があると判断される。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に従って、監査の過程を通じて、職業的専門家とし
ての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・不正又は誤謬による重要な虚偽表示リスクを識別し、評価する。また、重要な虚偽表示リスクに対応した監査手続を立
案し、実施する。監査手続の選択及び適用は監査人の判断による。さらに、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査
証拠を入手する。
・財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、監査人は、リスク評価の実施
に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、監査に関連する内部統制を検討する。
・経営者が採用した会計方針及びその適用方法の適切性、並びに経営者によって行われた会計上の見積りの合理性及び関
連する注記事項の妥当性を評価する。
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有価証券報告書
・経営者が継続企業を前提として財務諸表を作成することが適切であるかどうか、また、入手した監査証拠に基づき、継
続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認められるかどうか結論付け
る。継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、監査報告書において財務諸表の注記事項に注意を喚
起 すること、又は重要な不確実性に関する財務諸表の注記事項が適切でない場合は、財務諸表に対して除外事項付意見
を表明することが求められている。監査人の結論は、監査報告書日までに入手した監査証拠に基づいているが、将来の
事象や状況により、企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠しているかどうか
とともに、関連する注記事項を含めた財務諸表の表示、構成及び内容、並びに財務諸表が基礎となる取引や会計事象を
適正に表示しているかどうかを評価する。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した監査の範囲とその実施時期、監査の実施過程で識別した内部統制の
重要な不備を含む監査上の重要な発見事項、及び監査の基準で求められているその他の事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並
びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを
講じている場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
(※)1.上記は監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(有価証券報告書提出
会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは監査の対象には含まれておりません。
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