カゴメ株式会社 四半期報告書 第77期第3四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
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カゴメ株式会社(E00444)
四半期報告書
【表紙】
【提出書類】 四半期報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2020年11月12日
【四半期会計期間】 第77期第3四半期(自 2020年7月1日 至 2020年9月30日)
【会社名】 カゴメ株式会社
【英訳名】 KAGOME CO.,LTD.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 山口 聡
【本店の所在の場所】 名古屋市中区錦三丁目14番15号
(同所は登記上の本店所在地であり、実際の業務は「最寄りの連絡場所」で行って
おります。)
【電話番号】 (052)951-3571
【事務連絡者氏名】 執行役員財務経理部長 佐伯 健
【最寄りの連絡場所】 名古屋市中区栄三丁目1番1号(広小路本町ビルディング 7階)
【電話番号】 (052)951-3571
【事務連絡者氏名】 執行役員財務経理部長 佐伯 健
【縦覧に供する場所】 カゴメ株式会社 東京本社
(東京都中央区日本橋浜町三丁目21番1号(日本橋浜町Fタワー13階))
カゴメ株式会社 大阪支店
(大阪市淀川区宮原三丁目5番36号(新大阪トラストタワー15階))
株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
株式会社名古屋証券取引所
(名古屋市中区栄三丁目8番20号)
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第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
第76期 第77期
第3四半期 第3四半期
回次 第76期
連結累計期間 連結累計期間
自 2019年1月1日 自 2020年1月1日 自 2019年1月1日
会計期間
至 2019年9月30日 至 2020年9月30日 至 2019年12月31日
売上収益 134,565 136,885
(百万円) 180,849
(第3四半期連結会計期間) ( 46,045 ) ( 48,068 )
営業利益 (百万円) 10,916 12,040 14,079
税引前四半期(当期)利益 (百万円) 10,850 12,036 13,888
親会社の所有者に帰属する
7,971 8,149
四半期(当期)利益
(百万円) 10,198
(第3四半期連結会計期間) ( 2,511 ) ( 3,577 )
親会社の所有者に帰属する
(百万円) 7,562 7,838 11,261
四半期(当期)包括利益
親会社の所有者に帰属する持分 (百万円) 104,546 111,785 108,344
資産合計 (百万円) 193,603 223,549 201,179
基本的1株当たり四半期
89.81 92.12
(当期)利益
(円) 114.89
(第3四半期連結会計期間) ( 28.28 ) ( 40.48 )
希薄化後1株当たり四半期
(円) 89.70 91.97 114.73
(当期)利益
親会社所有者帰属持分比率 (%) 54.0 50.0 53.9
営業活動による
(百万円) 4,272 13,533 12,224
キャッシュ・フロー
投資活動による
(百万円) △ 7,100 △ 1,379 △ 9,267
キャッシュ・フロー
財務活動による
(百万円) △ 8,831 12,030 △ 5,068
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物の四半期末
(百万円) 17,622 51,586 27,260
(期末)残高
(注) 1 当社は要約四半期連結財務諸表を作成しておりますので、提出会社の主要な経営指標等の推移については記
載しておりません。
2 売上収益には、消費税等は含まれておりません。
3 上記指標は、国際会計基準(IFRS)により作成した要約四半期連結財務諸表及び連結財務諸表に基づいており
ます。
2 【事業の内容】
当第3四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)が営む事業の内容について、重
要な変更はありません。また、主要な関係会社における異動もありません。
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第2 【事業の状況】
1 【事業等のリスク】
当第3四半期連結累計期間において、以下を除き、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
なお、当第3四半期連結累計期間における新型コロナウイルス感染症拡大を含む当社グループ事業への主な影響、
および今後のリスクは、以下の通りです。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものでありま
す。
今後、新型コロナウイルス感染症が更に拡大し、あるいは感染症の実体経済への影響が想定を超えて大きくな
り、国内及び海外工場の稼働停止、サプライチェーンの断裂等が生じた場合など、通期の連結業績予想の達成が難
しくなる可能性があります。
国内事業:本年1月から開始した『野菜をとろうキャンペーン』による大規模な広告展開や、新型コロナウイルス
感染症拡大による巣ごもり消費が加速することでスーパーマーケットを中心に大型容器の飲料やトマトケ
チャップ等の家庭用商品の販売が増加しました。他方、テレワーク推進によるオフィス街立地のコンビニ
エンスストアの売上減少や外出自粛に伴う業務用市場の縮小により、一部飲料や業務用食品の販売は減少
しました。
感染拡大防止の観点から当社の営業活動内容の変更およびお得意様店頭での販売促進策の変更などによ
り、費用が見込みを下回ることが当累計期間の増益に貢献してまいりましたが、これらの要因は経済活動
水準全体の回復期待に伴って支出増に転ずる可能性があります。
国際事業:世界的に各国政府等による外食産業の営業規制を含むロックダウンが行われました。この結果、米国に
おいては、大手フードサービス企業向け事業にて、売上減少の影響を受けました。今後も、外食産業の停
滞に伴い、販売が回復しない可能性があります。また、トマトの一次加工分野においては、需給が一時的
にタイトになりました。しかしながら、業界全体での在庫水準は、これまでの過剰な状態から例年並みま
で削減されたものであり、短期間における市況回復が見込まれる状況とは考えておりません。
2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況
当社は2019年12月期から3年間を対象とする中期経営計画のもと、「食を通じて社会課題の解決に取り組み、持
続的に成長できる強い企業」を目指しております。中期経営計画の基本戦略である「収益力強化の継続」、「新事
業・新領域への挑戦による成長」に取組み、更なる企業価値の向上に努めております。
当第3四半期連結累計期間(2020年1月1日から2020年9月30日)においては、新型コロナウイルス感染症拡大
により、巣ごもり消費が加速したことで、国内における飲料や内食向け商品の販売は拡大しました。他方、外食需
要の停滞により、外食向け商品の販売は落ち込みました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は、前年同期比 1.7%増 の 1,368億85百万円 、事業利益(※)は
前年同期比31.5%増の118億72百万円となりました。 営業利益は、 前年同期比 10.3%増 の 120億40百万円 となり、親
会社の所有者に帰属する四半期利益は前年同期比 2.2%増 の 81億49百万円 となりました。
※ 事業利益は、売上収益から売上原価並びに販売費及び一般管理費を控除し、持分法による投資損益を加えた、
経常的な事業の業績を測る利益指標です。
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セグメント別の業績の概況は次の通りであります。
なお、当第1四半期連結累計期間より、報告セグメントの区分を変更しております。詳細は、「第4 経理の状況
_要約四半期連結財務諸表に関する注記事項」の(セグメント情報)をご参照ください。
(単位:百万円)
売上収益 事業利益(△は損失)
セグメントの名称
前第3四半期 前第3四半期
当第3四半期 当第3四半期
増減 増減
連結累計期間 連結累計期間
連結累計期間 連結累計期間
飲料 54,495 56,491 1,995 4,408 6,508 2,100
食品他 43,947 43,862 △84 3,949 4,183 234
加工食品 計 98,443 100,354 1,911 8,357 10,692 2,334
農 7,221 7,871 649 △309 222 531
その他 3,607 604 △3,002 392 305 △86
消去及び調整(注1) △2,884 △2 2,882 - - -
国内事業 計 106,387 108,828 2,441 8,440 11,220 2,779
国際事業 32,867 32,826 △40 589 652 62
消去及び調整(注2) △4,688 △4,769 △80 - - -
136,885 2,319 11,872 2,842
合計 134,565 9,030
(注) 1 国内事業内のセグメント間売上収益を消去しております。
2 国内事業と国際事業間のセグメント売上収益を消去しております。
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<国内事業>
国内事業の売上収益は、前年同期比 2.3%増 の 1,088億28百万円 、事業利益は、前年同期比 32.9%増 の 112億20百万
円 となりました。各事業別の状況は以下の通りであります。
① 加工食品事業
加工食品事業では、飲料や調味料等の製造・販売を手掛けております。
当事業における売上収益は、前年同期比 1.9%増 の 1,003億54百万円 、事業利益は、前年同期比 27.9%増 の 106億
92百万円 となりました。
[飲料:「野菜生活100」シリーズ、トマトジュース、野菜一日これ一本、他]
野菜飲料においては、日本における野菜摂取量を「あと60g増やす」ことを目指した『野菜をとろうキャン
ペーン』の展開に加えて、新型コロナウイルス感染症拡大によって健康に対する関心が高まり、飲用機会の増加
につながりました。「野菜生活100」シリーズにおいては、野菜と果実に豆乳を加えた「野菜生活 Soy+(ソイプ
ラス)」を2月に発売し好調に推移しました。また、「野菜一日これ一本」についても、堅調に推移していま
す。
以上により、飲料カテゴリーの売上収益は、前年同期比 3.7%増 の 564億91百万円 、事業利益は、前年同期比
47.6%増 の 65億8百万円 となりました。
[食品他:トマトケチャップ、トマト調味料、ソース、通販・贈答用製品、他]
食品においては、内食需要の拡大によって家庭内での調理機会が増加したことなどにより、トマトケチャップ
やパスタソースの販売が堅調に推移しました。
業務用においては、外食需要の落ち込みにより販売が減少しました。
通販においては、通販の主力飲料である「つぶより野菜」に加え、野菜の美味しさを味わうポタージュが引き
続き堅調です。
以上により、食品他カテゴリーの売上収益は、前年同期比 0.2%減 の 438億62百万円 となりました。事業利益
は、前年同期比 5.9%増 の 41億83百万円 となりました。
② 農事業
農事業では、主に、生鮮トマト、ベビーリーフ等の生産、販売を手掛けております。
第1四半期連結累計期間は、日照不足等により生鮮トマトの調達量が低下しましたが、第2四半期以降は、 調
達量の増加 や販路拡大により売上が増加しました。また、固定費削減などの収益構造改革に引き続き取り組んで
います。
この結果、当事業の売上収益は、前年同期比 9.0%増 の 78億71百万円 、事業利益は 2億22百万円 (前年同期は事
業損失 3億9百万円 )となりました。
また、当社農事業の会社分割を行う方針を決定するとともに、2021年1月1日の事業開始に先立ち、カゴメア
グリフレッシュ株式会社を2020年10月1日に設立しました。本組織再編により、同事業の収益基盤を強固なもの
とし、利益を確実に生み出すことのできる体質に変えていくとともに、お客様により満足いただける商品、プロ
モーションの提供に努めてまいります。
③ その他事業
その他事業には、不動産事業、業務受託事業が含まれております。
売上収益は、前年同期比 83.2%減 の 6億4百万円 、事業利益は前年同期比 22.2%減 の 3億5百万円 となりました。
なお、2019年4月の物流事業再編に伴い、当社子会社であったカゴメ物流サービス㈱をF-LINE㈱へ統合
し、連結の範囲から除外いたしました。
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<国際事業>
国際事業では、トマトの種子開発から農業生産、商品開発、加工、販売事業を展開しております。
主な子会社における現地通貨建業績の概要は以下の通りです。
KAGOME INC.(米国)は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴うロックダウンなどの影響により、外食需要が
大きく落ち込み、減収減益となりました。Holding da Industria Transformadora do Tomate, SGPS S.A.(ポル
トガル)は、食品メーカー向け販売が好調に推移したものの、利益率の低い商品の売上構成比が高かったことな
どから、増収減益となっております。Kagome Australia Pty Ltd.(豪州)は、同国内向け、グループ会社向け販
売が共に好調に推移しましたが、当第1四半期連結累計期間に発生した工程不具合により、増収減益となりまし
た。United Genetics Holdings LLC(米国)は、欧州向け種子販売が堅調に推移し、増収増益となりました。
以上により、当事業における売上収益は、前年同期比 0.1%減 の 328億26百万円 、事業利益は、前年同期比 10.6%
増 の 6億52百万円 となりました。
(2) 財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間は、資産合計につきましては、前期末に比べ 223億70百万円増加 いたしました。
流動資産につきましては、前期末に比べ 241億63百万円増加 いたしました。
これは、主に「現金及び現金同等物」が、配当金や法人所得税の支払いがあったものの、 新型コロナウイルス感
染症拡大による資金調達環境の逼迫等に備えた 借入金の見合いとしての満期が3ヶ月未満の定期預金の増加、投資
不動産の売却による収入などにより 243億25百万円増加 したことによります。
非流動資産につきましては、前期末に比べ 17億93百万円減少 いたしました。
これは、主に 保有株式の時価の上昇などにより 「その他の金融資産」が 7億27百万円増加 しましたが、「その他の
非流動資産」が投資不動産の売却などにより 28億39百万円減少 したことによります。
負債につきましては、前期末に比べ 190億68百万円増加 いたしました。
これは、主に「借入金」が 新型コロナウイルス感染症拡大による資金調達環境の逼迫等に備え 174億17百万円増加
したこと、また「未払法人所得税」が 16億1百万円増加 したことによります。
資本につきましては、前期末に比べ 33億1百万円増加 いたしました。これは、主に「親会社の所有者に帰属する四
半期利益」により 81億49百万円 増加したこと、剰余金の配当により 31億13百万円 、自己株式の取得等により 12億5百
万円 、それぞれ減少したことによります。
この結果、親会社所有者帰属持分比率は 50.0% 、1株当たり親会社所有者帰属持分は 1,264円99銭 となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、 515億86百万円 となり、前連結会計年度末比で 243億
25百万円増加 いたしました。各キャッシュ・フローの状況は次の通りであります。
営業活動によるキャッシュ・フローは、 135億33百万円の純収入 (前年同期は 42億72百万円の純収入 )となりまし
た。この主要因は、税引前四半期利益が 120億36百万円 となったこと、減価償却費及び償却費が 51億8百万円 となっ
たこと、棚卸資産が 6億99百万円減少 したこと(以上、キャッシュの純収入)、営業債権及びその他の債権が 3億60百
万円増加 したこと、営業債務及びその他の債務が 5億98百万円減少 したこと、法人所得税等の支払いにより 33億42百
万円 支出したこと(以上、キャッシュの純支出)によります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、 13億79百万円の純支出 (前年同期は 71億円の純支出 )となりました。こ
の主要因は、有形固定資産及び無形資産の売却(投資不動産含む)により 34億93百万円 収入があったこと、有形固
定資産及び無形資産の取得(投資不動産含む)により 43億51百万円 支出したことによります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、 120億30百万円の純収入 (前年同期は 88億31百万円の純支出 )となりまし
た。この主要因は、 新型コロナウイルス感染症 拡大による資金調達環境の逼迫等に備えた短期借入金の純増加 174億
69百万円 の収入があったこと、自己株式の取得等により 12億5百万円 、配当金の支払いにより 31億8百万円 、それぞ
れ支出があったことによります。
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(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針(以下、「基本方針」)を定め
ており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次の通りであります。
① 基本方針の内容
当社の株式について、特定の買付者による大量取得行為が行われる場合に、株主の皆さまが当社の株式を売却
されるか否かは、最終的には株主の皆さまのご判断に委ねられるべきものと考えられますが、その前提として、
株主の皆さまに適切かつ十分な情報をご提供したうえで、ご判断を頂くために適切かつ十分な期間と機会を確保
することが重要と考えられます。そのためには、当社取締役会が、大量取得行為を行おうとする者から詳細な情
報を収集して、これを株主の皆さまにご提供するとともに、かかる大量取得行為が当社の企業価値及び株主共同
の利益を害する虞があるものと判断する場合には、当該大量取得行為に係る提案と当社取締役会が作成する代替
案のいずれを選択すべきかについて、株主の皆さまに適切かつ十分な情報をご提供したうえでそのご判断を仰ぐ
ことが、当社の企業価値及び株主共同の利益を確保・向上させるために最善の方策であると当社は考えておりま
す。
② 基本方針の実現に資する特別な取り組み
当社グループは、この企業理念に則り、企業の成長は、社会の成長とともにあることを認識し、「開かれた企
業」として、世界に広がるあらゆるステークホルダーの皆さまと手を携え、新たな価値ある商品を提供できるよ
う取り組んでおります。また、当社グループのつくる商品の価値の源は、「自然」であり、自然に根差し、農業
から生産、加工、販売と一貫したバリューチェーンを持った世界でもユニークな企業として、この強みを活か
し、グローバル市場を見据えて激しい環境変化に対応するスピードと競争力を強化する経営を推進しておりま
す。そして、すべてのステークホルダーに「感謝」の心を持ち、皆さまに愛され支持される会社であり続けられ
るよう、たゆまず努力をしてまいります。
(イ)中期経営計画による企業価値向上への取り組み
当社グループは、中期経営計画を策定するにあたり、将来の環境変化について、徹底した予測を行いまし
た。その結果、明らかになったのは日本国内における社会問題の深刻化でした。中でも「健康寿命の延伸」は
当社グループが真っ先に取り組むべきテーマであり、この他にも「農業の成長産業化」「地方創生」「世界の
食糧不足」などは、当社グループが解決に貢献をするべきテーマであると認識しました。そこで当社は、2025
年のありたい姿を「食を通じて社会問題の解決に取り組み、持続的に成長できる『強い企業』になる」とし、
2016年には「トマトの会社から野菜の会社に」という長期ビジョンを定めました。当社の保有する生鮮野菜、
ジュース・調味料、冷凍素材、サプリメントなど、野菜を手軽に摂取できる幅広い商品や、野菜の健康価値情
報の提供、新規事業の創出などを通じて、ありたい姿や長期ビジョンの実現を目指してまいります。長期ビ
ジョンの定量目標は、連結売上収益2,500億円、連結事業利益200億円の達成ですが、当社は、この財務的な目
標数値以外にも「日本人の1日1人あたりの野菜摂取量を293gから厚生労働省の推奨する目標値350g以上にす
ること」と「カゴメが国内で供給する緑黄色野菜の供給割合を約12%から15%以上に すること」を掲げ、「野
菜の会社」の実現に向けた企業活動を展開してまいります。
更に長期の2035年~40年を見据えては「社員から役員までの全ての階層における女性比率を50%にする」
という目標を定め、ダイバーシティ活動を推進しております。この活動によって、新たなイノベーションを起
こす企業へと変革し、多様化する消費者ニーズへの対応や、購買者視点に立った事業戦略の展開を進めてまい
ります。
(ロ)コーポレート・ガバナンスの強化に向けた取り組み
当社は、企業理念「感謝」、「自然」、「開かれた企業」に則り、持続的な成長と中長期的な企業価値向上
の実現を目指しており、そのためにコーポレート・ガバナンスを重要な経営課題であると認識しております。
当社では、コーポレート・ガバナンスの基本を「『自律』の更なる強化と『他律』による補完である」と考え
ております。これは、自らの意思で時代に適応するコーポレート・ガバナンスを構築することを原則としなが
ら、「カゴメファン株主づくり」の推進や社外取締役の機能の活用などにより外部の多様な視点を取り入れて
いくことで、客観性や透明性を担保していくというものです。
当社は、カゴメならではの個性や独自性を活かしつつ、ステークホルダーとの対話を図る中で、高度なアカ
ウンタビリティを実現し、真の「開かれた企業」を目指してまいります。
当社は、監督と執行の機能分離をすすめ、経営のスピードアップと経営責任の明確化につなげるべく2016年
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3月に監査等委員会設置会社に移行しました。移行にあたっては、取締役会の主たる役割を、経営戦略・経営
方針の決定とその執行モニタリングと定めました。また、当社は、独自に定めた「社外取締役の独立性基準」
を 満たす社外取締役を3名以上選任することで、アドバイス機能の充実と監督機能の強化を図り、その実効性
を高めております。
監査等委員会においては、常勤監査等委員を1名以上置くことを方針とし、内部統制システムを利用して、
取締役の業務執行の適法性、妥当性を監査しております。
取締役の指名や報酬については、独立社外取締役が半数以上を占める報酬・指名諮問委員会において、審議
した内容を取締役会に諮り決定することで、客観性、公正性を高めております。
業務執行については、執行役員制度のもと、一定の基準により、執行の責任と権限を各部門に委任し、取締
役会決議・報告事項の伝達、周知及び執行役員間の連絡、調整を図ることを目的に執行役員会を設置しており
ます。また、社長のリーダーシップの下、機動的かつ相互に連携して業務執行ができるよう経営会議を設置し
ております。経営会議において審議を行うことで適切なリスクテイクを可能としており、責任を明確にしたう
えでスピーディーな意思決定を行っております。
③ 基本方針に基づく不適切な支配の防止のための取り組み
当社はこのような考え方に基づき以下の通り、当社株式の大量取得行為に関する対応策(以下、「本ルー
ル」)を制定し、導入いたしました。本ルールは、当社株式の買付(以下において定義します。)が行われる場
合に、買付者(以下において定義します。)に対して、予め遵守すべき手続きを提示し、株主の皆さまに対し
て、買付者による買付提案に応ずるべきか否かを判断するために適切かつ十分な情報並びに期間及び機会をご提
供することを確保するとともに、買付提案の検証及び買付者との交渉を行うことを通じて、当社の企業価値及び
株主共同の利益を害する買付を抑止し、当社の企業価値及び株主共同の利益を確保し、向上させることを目的と
しております。
当社は、万一当社の企業価値及び株主共同の利益を害する虞がある買付の提案がなされた場合であっても、か
かる買付提案に対する対抗策の発動は、株主の皆さまの株主共同の利益にかかわるものであるため、原則として
株主の皆さまの意思を確認したうえで行うべきものであると考えております。そのため、本ルールでは、買付者
から買付提案がなされた場合には、当社取締役会が買付者から詳細な情報を収集し、これを独立委員会(以下に
おいて定義します。)に提供したうえで、当社取締役会及び独立委員会において慎重かつ十分な検証を行いま
す。当社取締役会は、独立委員会が、当該買付提案は当社の企業価値及び株主共同の利益を害する虞があるとの
勧告を行った場合には、その勧告に従い(但し、勧告に従うことが、取締役の善管注意義務に違反する場合があ
ると判断する場合は除きます。)、株主の皆さまに対して、買付者の買付提案及び当該買付提案に対する当社取
締役会の見解並びに当社取締役会が作成する代替案に関する適切かつ十分な情報を提供したうえで、速やかに株
主意思確認総会等を開催することにより、株主の皆さまに対抗策を発動すべきか否かをご判断頂くこととしてお
ります。
なお、買付が当社の企業価値及び株主共同の利益を毀損することが明らかである場合や、買付者が本ルールを
遵守しない場合には、株主意思確認総会等を開催することなく、独立委員会の勧告に従い(但し、勧告に従うこ
とが、取締役の善管注意義務に違反する場合があると判断する場合は除きます。)、対抗策を発動の決議を行い
ます。
※1 「買付」とは、当社が発行者である株券等について、保有者の株券等保有割合が20%以上となる買付
その他一切の行為、又は、当社が発行者である株券等について、公開買付者及びその特別関係者の
株券等所有割合の合計が20%以上となる公開買付をいいます。
※2 「買付者」とは、買付を行う者及び買付を行おうとする者(当社の同意を得ることなく、かかる買付
に関する情報開示等を行う者及び買付提案を行う者を含む)をいいます。
※3 「独立委員会」とは、当社の業務執行を行う経営陣から独立した当社の社外役員又は学識経験者等の
中から、当社取締役会決議に基づき選任される3名以上の委員によって構成される委員会をいいま
す。
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④ 具体的取り組みに対する当社取締役会の判断及びその理由
当社取締役会は、本ルールの設計にあたり、以下の事項を考慮し盛り込むことにより、本ルールが基本方針に
従い、当社の企業価値及び株主共同の利益の確保・向上させるために最善の方策であると考えております。
(イ)買収防衛策に関する指針の要件を充足していること
本ルールは、経済産業省と法務省が2005年5月27日に発表した「企業価値・株主共同の利益の確保又は向
上のための買収防衛策に関する指針」に定める三原則を充足しており、また企業価値研究会が2008年6月30
日に発表した「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」における提言内容と整合的な内容と
なっております。
(ロ)株主の皆さまの意思を重視するものであること
本ルールは、株主の皆さまにご判断をいただくために適切かつ十分な情報を提供したうえで、当社取締役
会が、独立委員会の勧告を最大限尊重したうえで、買付者による買付提案が当社の企業価値及び株主共同の
利益を害する虞があり、対抗策を発動すべきであるとの判断がなされた場合には、株主意思確認手続きを行
うことにより、株主の皆さまに対抗策を発動すべきか否かを直接ご判断いただく方法を採用しております。
また、当社は当社取締役会において決議した本ルールを2018年3月開催の定時株主総会において株主の皆
さまの承認を得たうえで継続することとしており、その後当社株主総会において変更又は廃止の決議がなさ
れた場合は、当該決議に従い変更又は廃止されるものとなっております。さらに、本ルールには有効期間を
約3年とするいわゆるサンセット条項が付されております。また、当社は、取締役(監査等委員を除く)の任
期を1年としており、本ルールの有効期間中でも、毎年の株主総会での取締役選任を通じて、株主の皆様の意
向を反映させることが可能となっております。
このように、本ルールは、株主の皆さまの意思が十分に反映される仕組みを採用しております。
(ハ)当社取締役会の判断による対抗策発動の制限
当社取締役会が株主意思確認手続きを行わずに対抗策を発動できる場合は、買付者が本ルールに違反した
場合や買付が当社の企業価値及び株主共同の利益を毀損することが明らかな場合であり、かつ独立委員会が
当社取締役会の判断による対抗策の発動に賛同する場合に限定されております。
(ニ)独立委員会及び第三者たる専門家の意見を重視
本ルールにおいては、買付者による買付提案に対して対抗策を発動するか否かの判断が適切になされるこ
とを確保するために、当社の業務執行を行う経営陣から独立した3名以上の委員から構成される独立委員会
を設置し、買付者からの買付提案に関する情報の収集、買付者による買付提案が当社の企業価値及び株主共
同の利益を害する虞があるとして株主意思確認手続きに基づき対抗策を発動することの是非、及び株主意思
確認手続きを行うことなく当社取締役会の判断により対抗策を発動することの是非等について、独立委員会
の意見を諮問し、これを最大限尊重する仕組みを採用しております。
また、当社取締役会は、代替案及び買付者の買付提案に関する当社取締役会の見解の作成にあたり、当社
の業務執行を行う経営陣から独立した第三者(フィナンシャルアドバイザー、公認会計士、弁護士、コンサ
ルタントその他の専門家を含みます。)の助言を得ることが可能であり、かかる助言を得る場合には、これ
を尊重することにより、当社取締役会の判断が恣意的なものとならないよう配慮するものとされておりま
す。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、27億89百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
3 【経営上の重要な契約等】
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
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第3 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 279,150,000
計 279,150,000
② 【発行済株式】
第3四半期会計期間 提出日現在 上場金融商品取引所
種類 末現在発行数(株) 発行数(株) 名又は登録認可金融 内容
( 2020年9月30日 ) (2020年11月12日) 商品取引業協会名
東京証券取引所
(市場第一部) 単元株式数
普通株式 94,366,944 94,366,944
名古屋証券取引所 100株
(市場第一部)
計 94,366,944 94,366,944 ― ―
(2) 【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本準備金 資本準備金
資本金増減額 資本金残高
年月日 総数増減数 総数残高 増減額 残高
(百万円) (百万円)
(株) (株) (百万円) (百万円)
2020年7月1日~
- 94,366,944 - 19,985 - 23,733
2020年9月30日
(5) 【大株主の状況】
当四半期会計期間は第3四半期会計期間であるため、記載事項はありません。
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(6) 【議決権の状況】
当第3四半期会計期間末日現在の「議決権の状況」については、株主名簿の記載内容が確認できないため、記載
することができないことから、直前の基準日(2020年6月30日)に基づく株主名簿による記載をしております。
① 【発行済株式】
2020年9月30日 現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 ― ― ―
議決権制限株式(自己株式等) ― ― ―
議決権制限株式(その他) ― ― ―
(自己保有株式)
単元株式数 100株
完全議決権株式(自己株式等) ―
普通株式 5,889,700
普通株式 88,381,300
完全議決権株式(その他) 883,813 同上
普通株式 95,944
単元未満株式 ― ―
発行済株式総数 94,366,944 ― ―
総株主の議決権 ― 883,813 ―
(注) 1 上記「完全議決権株式(自己株式等)」の他、連結財務諸表に自己株式として認識している「日本マス
タートラスト信託銀行㈱(従業員持株ESOP信託口)」(以下、従業員持株ESOP信託口)保有の当
社株式が44,200株、「日本マスタートラスト信託銀行㈱(役員報酬BIP信託口)」(以下、従業員持株
BIP信託口)保有の当社株式が82,000株あります。なお、当該株式数は上記「完全議決権株式(その
他)」の欄に含まれております。
2 「完全議決権株式(その他)」の中には、証券保管振替機構名義の株式が200株(議決権の数2個)含まれてお
ります。
② 【自己株式等】
2020年9月30日 現在
発行済株式
自己名義 他人名義 所有株式数
所有者の氏名 総数に対する
所有者の住所 所有株式数 所有株式数 の合計
又は名称 所有株式数
(株) (株) (株)
の割合(%)
(自己保有株式) 名古屋市中区錦三丁目14
5,889,700 - 5,889,700 6.24
カゴメ株式会社 番15号
計 ― 5,889,700 - 5,889,700 6.24
(注) 1 上記の他、連結財務諸表に自己株式として認識している従業員持株ESOP信託口保有の当社株式が
44,200株、従業員持株BIP信託口保有の当社株式が82,000株あります。
なお、当該株式数は「①発行済株式」の「完全議決権株式(その他)」の欄に含まれております。
2 当第3四半期会計期間末日現在における当社保有の自己名義所有株式数は、 5,890,100株となっておりま
す。その他、連結財務諸表に自己株式として認識している従業員持株ESOP信託口保有の当社株式が
25,900株、従業員持株BIP信託口保有の当社株式が82,000株あります。
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2 【役員の状況】
前事業年度の有価証券報告書提出日後、当四半期累計期間における役員の異動は、次の通りであります。
(1) 新任役員
所有株式数
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期
(株)
1981年4月 ㈱小林コーセー(現㈱コーセー)入社
1997年7月 東京大学 博士号(薬学)取得
2002年3月
㈱コーセー研究本部開発研究所主幹研
究員
2004年3月
同社マーケティング本部商品開発部長
2006年3月 同社執行役員マーケティング本部副本
部長 兼 商品開発部長
取締役
荒 金 久 美 1956年7月4日生 (注)3 ―
2010年3月 同社執行役員研究所長
(非常勤)
2011年3月 同社執行役員品質保証部長
2011年6月 同社取締役(品質保証部・お客様相談
室・購買部・商品デザイン部担当)
2017年6月 同社常勤監査役
2019年3月 ㈱クボタ社外監査役(現任)
2020年3月 当社社外取締役(現任)
1985年4月 アーサーアンダーセン東京事務所入所
1990年4月 税理士登録
1998年9月 同事務所パートナー
監査等委員
2002年7月 朝日KPMG税理士法人(現KPMG税理士法
遠 藤 達 也 1959年8月18日生 (注)4 ―
である取締役
人)パートナー
(非常勤)
2016年1月 同法人副代表
2020年1月 遠藤達也税理士事務所代表(現任)
2020年3月 当社監査等委員である社外取締役(現
任)
1999年4月 弁護士登録、太陽法律事務所(現ポー
ルヘイスティングス法律事務所)入所
2005年10月 ウォルト・ディズニー・ジャパン㈱に
出向
2006年5月 日本アイ・ビー・エム㈱に入社
監査等委員
2012年1月 日本弁護士連合会国際室嘱託弁護士
である取締役 山 神 麻 子 1970年1月1日生 (注)4 ―
2012年7月 名取法律事務所入所(パートナー)(現
(非常勤)
任)
2015年6月 武蔵精密工業㈱社外取締役監査等委員
2016年1月 日本弁護士連合会国際室長
2020年3月 当社監査等委員である社外取締役(現
任)
(注) 1 取締役 荒金久美 は、「社外取締役」であります。 荒金久美氏の戸籍上の氏名は亀山久美であります。
2 取締役 遠藤達也、山神麻子 は、「監査等委員である社外取締役」であります。
3 取締役の任期は、2019年12月期に係る定時株主総会終結の時から2020年12月期に係る定時株主総会終結の時
までであります。
4 監査等委員である取締役の任期は、2019年12月期に係る定時株主総会終結の時から2021年12月期に係る定時
株主総会終結の時までであります。
(2) 退任役員
役職名 氏名 退任年月日
取締役(非常勤) 近藤 誠一 2020年3月27日
監査等委員である取締役(非常勤) 村田 守弘 2020年3月27日
監査等委員である取締役(非常勤) 森 浩志 2020年3月27日
(3) 異動後の役員の男女別人数及び女性の比率
男性 8 名 女性 3 名(役員のうち女性の比率 27 %)
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第4 【経理の状況】
1.要約四半期連結財務諸表の作成方法について
当社の要約四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣
府令第64号。以下、「四半期連結財務諸表規則」)第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」(以
下、「IAS第34号」)に準拠して作成しております。
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、第3四半期連結会計期間(2020年7月1日から2020年
9月30日まで)及び第3四半期連結累計期間(2020年1月1日から2020年9月30日まで)に係る要約四半期連結財務諸表
について PwC あらた有限責任監査法人による四半期レビューを受けております。
3.連結財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組み
当社は、会計基準等の内容を適切に把握し、会計基準等の変更等について連結財務諸表等に的確に反映する体制を
構築するため、公益財団法人財務会計基準機構へ加入し、セミナーへ参加しております。
4.IFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができる体制の整備
当社は、国際会計基準審議会が公表するプレスリリースや基準書を随時入手し、最新の基準の把握を行っておりま
す。また、IFRSに準拠したグループ会計方針を作成し、IFRSに基づいて連結財務諸表等を適正に作成することができ
る体制の整備を行っております。
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1 【要約四半期連結財務諸表】
(1) 【要約四半期連結財政状態計算書】
(単位:百万円)
当第3四半期
前連結会計年度
注記 連結会計期間
(2019年12月31日)
(2020年9月30日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物 6 27,260 51,586
営業債権及びその他の債権 40,011 40,214
棚卸資産 42,960 42,406
未収法人所得税 0 25
その他の金融資産 12 665 263
1,748 2,314
その他の流動資産
流動資産合計 112,647 136,811
非流動資産
有形固定資産 7 53,634 53,578
無形資産 3,379 3,591
その他の金融資産 12 14,445 15,173
持分法で会計処理されている
8,238 8,139
投資
その他の非流動資産 6,476 3,637
2,357 2,618
繰延税金資産
非流動資産合計 88,531 86,737
資産合計 201,179 223,549
負債及び資本
負債
流動負債
営業債務及びその他の債務 29,594 30,133
借入金 29,155 46,572
未払法人所得税 1,770 3,371
その他の金融負債 12 975 819
引当金 353 -
6,555 8,131
その他の流動負債
流動負債合計 68,404 89,027
非流動負債
長期借入金 12 6,197 5,596
その他の金融負債 4,246 3,721
退職給付に係る負債 5,650 5,654
引当金 1,061 1,083
その他の非流動負債 1,046 1,054
3,186 2,723
繰延税金負債
非流動負債合計 21,388 19,833
負債合計 89,793 108,861
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(単位:百万円)
当第3四半期
前連結会計年度
注記 連結会計期間
(2019年12月31日)
(2020年9月30日)
資本
資本金 19,985 19,985
資本剰余金 22,669 22,717
自己株式 △ 13,529 △ 14,735
その他の資本の構成要素 3,589 3,128
75,629 80,690
利益剰余金
親会社の所有者に帰属する持分
108,344 111,785
3,041 2,902
非支配持分
資本合計 111,386 114,687
負債及び資本合計 201,179 223,549
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(2) 【要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書】
【要約四半期連結損益計算書】
【第3四半期連結累計期間】
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
注記 (自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
売上収益 5,9 134,565 136,885
86,309 86,252
売上原価
売上総利益 48,256 50,633
販売費及び一般管理費 10
39,339 38,746
持分法による投資損益(△は損失) 113 △ 14
その他の収益 2,104 1,180
218 1,012
その他の費用
営業利益 10,916 12,040
金融収益
365 375
431 379
金融費用
税引前四半期利益 10,850 12,036
法人所得税費用 2,983 3,901
四半期利益 7,866 8,134
四半期利益の帰属
親会社所有者 7,971 8,149
△ 104 △ 15
非支配持分
合計 7,866 8,134
親会社の所有者に帰属する
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり四半期利益(円) 11 89.81 92.12
希薄化後1株当たり四半期利益(円) 11 89.70 91.97
売上総利益から事業利益への調整表
売上総利益 48,256 50,633
販売費及び一般管理費 39,339 38,746
113 △14
持分法による投資損益(△は損失)
事業利益(*)
9,030 11,872
(*) 事業利益は売上総利益から販売費及び一般管理費を控除し、持分法による投資損益を加えた利益であり、
IFRSで定義されている指標ではありませんが、当社の取締役会は事業利益に基づいて事業セグメントの
業績を評価しており、当社の経常的な事業業績を測る指標として有用な情報であると考えられるため、
要約四半期連結損益計算書及び注記「5.セグメント情報」に自主的に開示しております。
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【第3四半期連結会計期間】
(単位:百万円)
前第3四半期連結会計期間 当第3四半期連結会計期間
注記 (自 2019年7月1日 (自 2020年7月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
売上収益 46,045 48,068
29,100 29,641
売上原価
売上総利益 16,945 18,427
販売費及び一般管理費
13,408 12,951
持分法による投資損益(△は損失) 64 37
その他の収益 239 126
104 474
その他の費用
営業利益 3,736 5,165
金融収益
61 77
127 93
金融費用
税引前四半期利益 3,670 5,149
法人所得税費用 1,265 1,640
四半期利益 2,404 3,508
四半期利益の帰属
親会社所有者 2,511 3,577
△ 106 △ 68
非支配持分
合計 2,404 3,508
親会社の所有者に帰属する
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり四半期利益(円) 28.28 40.48
希薄化後1株当たり四半期利益(円) 28.25 40.42
売上総利益から事業利益への調整表
売上総利益 16,945 18,427
販売費及び一般管理費 13,408 12,951
64 37
持分法による投資損益(△は損失)
事業利益(*)
3,600 5,513
(*)事業利益は売上総利益から販売費及び一般管理費を控除し、持分法による投資損益を加えた利益であり、
IFRSで定義されている指標ではありませんが、当社の取締役会は事業利益に基づいて事業セグメントの
業績を評価しており、当社の経常的な事業業績を測る指標として有用な情報であると考えられるため、
要約四半期連結損益計算書及び注記「5.セグメント情報」に自主的に開示しております。
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【要約四半期連結包括利益計算書】
【第3四半期連結累計期間】
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
注記 (自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
四半期利益 7,866 8,134
その他の包括利益(税引後)
純損益に振替えられることのない項目
確定給付制度の再測定 - -
その他の包括利益を通じて公正価値で
887 473
測定する金融資産の純変動
持分法適用会社のその他の包括利益
- 22
持分
合計 887 495
純損益に振替えられる可能性のある項目
キャッシュ・フロー・ヘッジ △ 1,181 △ 274
ヘッジコスト 782 271
在外営業活動体の換算差額 △ 1,085 △ 859
持分法適用会社のその他の包括利益
△ 0 △ 1
持分
合計 △ 1,485 △ 862
その他の包括利益(税引後)合計 △ 597 △ 366
四半期包括利益(△は損失) 7,268 7,767
四半期包括利益の帰属
親会社所有者 7,562 7,838
△ 294 △ 71
非支配持分
合計 7,268 7,767
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【第3四半期連結会計期間】
(単位:百万円)
前第3四半期連結会計期間 当第3四半期連結会計期間
注記 (自 2019年7月1日 (自 2020年7月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
四半期利益 2,404 3,508
その他の包括利益(税引後)
純損益に振替えられることのない項目
確定給付制度の再測定 - -
その他の包括利益を通じて公正価値で
299 487
測定する金融資産の純変動
持分法適用会社のその他の包括利益持
- -
分
合計 299 487
純損益に振替えられる可能性のある項目
キャッシュ・フロー・ヘッジ △ 455 193
ヘッジコスト 183 △ 166
在外営業活動体の換算差額 △ 156 △ 263
持分法適用会社のその他の包括利益
△ 0 △ 0
持分
合計 △ 427 △ 236
その他の包括利益(税引後)合計 △ 127 251
四半期包括利益(△は損失) 2,276 3,759
四半期包括利益の帰属
親会社所有者 2,421 3,834
△ 144 △ 74
非支配持分
合計 2,276 3,759
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(3) 【要約四半期連結持分変動計算書】
前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
その他の
包括利益
注記
を通じて キャッ
資本
確定給付 在外営業
資本金 自己株式
公正価値 シュ・ ヘッジ
剰余金
制度の 活動体の 合計
で測定 フロー・ コスト
再測定 換算差額
する ヘッジ
金融資産
の純変動
2019年1月1日残高 19,985 22,564 △ 26,739 - 3,381 527 △ 73 △ 1,141 2,693
四半期利益 - - - - - - - - -
その他の包括利益 - - - - 887 △ 1,181 782 △ 896 △ 408
四半期包括利益 - - - - 887 △ 1,181 782 △ 896 △ 408
非金融資産等への振替 - - - - - △ 60 - - △ 60
自己株式の取得 - - △ 2 - - - - - -
自己株式の処分 - △ 0 271 - - - - - -
自己株式の消却 - - 12,839 - - - - - -
剰余金の配当 8 - - - - - - - - -
株式報酬 - 72 - - - - - - -
利益剰余金への振替 - - - - △ 31 - - - △ 31
その他の増減 - - - - - - - - -
所有者との取引額合計 - 71 13,109 - △ 31 - - - △ 31
2019年9月30日残高 19,985 22,635 △ 13,629 - 4,237 △ 715 708 △ 2,038 2,192
(単位:百万円)
親会社の所有者に
帰属する持分
非支配
注記 資本合計
利益 持分
合計
剰余金
2019年1月1日残高 81,757 100,261 3,102 103,363
四半期利益 7,971 7,971 △ 104 7,866
その他の包括利益 - △ 408 △ 189 △ 597
四半期包括利益 7,971 7,562 △ 294 7,268
非金融資産等への振替 - △ 60 - △ 60
自己株式の取得 - △ 2 - △ 2
自己株式の処分 - 271 - 271
自己株式の消却 △ 12,839 - - -
剰余金の配当 8 △ 3,558 △ 3,558 △ 77 △ 3,635
株式報酬 - 72 - 72
利益剰余金への振替 31 - - -
その他の増減 - - - -
所有者との取引額合計 △ 16,366 △ 3,217 △ 77 △ 3,294
2019年9月30日残高 73,363 104,546 2,730 107,277
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当第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
その他の
包括利益
注記
を通じて キャッ
資本
確定給付 在外営業
資本金 自己株式
公正価値 シュ・ ヘッジ
剰余金
制度の 活動体の 合計
で測定 フロー・ コスト
再測定 換算差額
する ヘッジ
金融資産
の純変動
2020年1月1日残高 19,985 22,669 △ 13,529 - 4,410 △ 226 944 △ 1,539 3,589
四半期利益 - - - - - - - - -
その他の包括利益 - - - 22 473 △ 274 271 △ 804 △ 311
四半期包括利益 - - - 22 473 △ 274 271 △ 804 △ 311
非金融資産等への振替 - - - - - △ 126 - - △ 126
自己株式の取得 - △ 1 △ 1,436 - - - - - -
自己株式の処分 - - 230 - - - - - -
自己株式の消却 - - - - - - - - -
剰余金の配当 8 - - - - - - - - -
株式報酬 - 50 - - - - - - -
利益剰余金への振替 - △ 1 - △ 22 - - - - △ 22
その他の増減 - - - - - - - - -
所有者との取引額合計 - 47 △ 1,205 △ 22 - - - - △ 22
2020年9月30日残高 19,985 22,717 △ 14,735 - 4,883 △ 627 1,216 △ 2,344 3,128
(単位:百万円)
親会社の所有者に
帰属する持分
非支配
注記 資本合計
利益 持分
合計
剰余金
2020年1月1日残高 75,629 108,344 3,041 111,386
四半期利益 8,149 8,149 △ 15 8,134
その他の包括利益 - △ 311 △ 55 △ 366
四半期包括利益 8,149 7,838 △ 71 7,767
非金融資産等への振替 - △ 126 - △ 126
自己株式の取得 - △ 1,438 - △ 1,438
自己株式の処分 - 230 - 230
自己株式の消却 - - - -
剰余金の配当 8 △ 3,113 △ 3,113 △ 68 △ 3,181
株式報酬 - 50 - 50
利益剰余金への振替 24 - - -
その他の増減 - - - -
所有者との取引額合計 △ 3,089 △ 4,270 △ 68 △ 4,338
2020年9月30日残高 80,690 111,785 2,902 114,687
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(4) 【要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書】
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
注記 (自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前四半期利益 10,850 12,036
減価償却費及び償却費 4,654 5,108
事業譲渡益 △ 1,692 -
受取利息及び受取配当金 △ 364 △ 318
支払利息 318 347
持分法による投資損益(△は益) △ 113 14
有形固定資産及び無形資産除売却損益
△ 102 △ 339
(△は益)
営業債権及びその他の債権の増減額
1,656 △ 360
(△は増加)
棚卸資産の増減額(△は増加) △ 5,103 699
営業債務及びその他の債務の増減額
△ 1,231 △ 598
(△は減少)
1,270 240
その他
小計
10,140 16,831
利息及び配当金の受取額 366 285
利息の支払額 △ 279 △ 239
△ 5,955 △ 3,342
法人所得税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー
4,272 13,533
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産及び無形資産の取得による
△ 7,485 △ 4,351
支出(投資不動産含む)
有形固定資産の売却による収入
168 3,493
(投資不動産含む)
事業譲受による支出 - △ 499
関係会社株式及び出資金の取得による支
- △ 10
出
その他の金融資産の取得による支出 △ 40 △ 241
その他の金融資産の売却及び償還による
374 222
収入
△ 117 7
その他
投資活動によるキャッシュ・フロー
△ 7,100 △ 1,379
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △ 3,798 17,469
長期借入による収入 1,069 356
長期借入金の返済による支出 △ 2,326 △ 905
リース債務の返済による支出 △ 416 △ 507
配当金の支払額 △ 3,551 △ 3,108
自己株式の純増減額(△は増加) 269 △ 1,205
△ 77 △ 68
非支配持分への配当金の支払額
財務活動によるキャッシュ・フロー
△ 8,831 12,030
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
△ 11,659 24,184
現金及び現金同等物の期首残高 6 29,408 27,260
現金及び現金同等物に係る為替変動による
△ 126 140
影響
現金及び現金同等物の四半期末残高 6 17,622 51,586
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【要約四半期連結財務諸表に関する注記事項】
1.報告企業
カゴメ株式会社(以下、「当社」)は、日本の会社法に基づく株式会社であり、本社は愛知県名古屋市に所在して
おります。当第3四半期連結会計期間(2020年7月1日から2020年9月30日まで)及び当第3四半期連結累計期間
(2020年1月1日から2020年9月30日まで)の要約四半期連結財務諸表は、当社及びその子会社(以下、「当社グ
ループ」)、並びに当社グループの関連会社に対する持分から構成されております。
当社グループは、国内において、飲料や調味料等の製造・販売を行っている加工食品事業、トマトを中心とした生
鮮野菜の生産・販売を行っている農事業の2つを主たる事業としております。また、トマトの種子開発から農業生
産、商品開発、加工、販売までの垂直統合型ビジネスを国際事業として展開しております。
したがって、当社グループは国内事業である「加工食品」、「農」、「その他」及び「国際事業」の4つを報告セ
グメントとしております。その詳細については、注記「5.セグメント情報」に記載しております。
2.作成の基礎
(1) IFRSに準拠している旨
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」
(平成19年内閣府令第64号)第1条の2 に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第93
条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して作成しております。
(2) 測定の基礎
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、公正価値で測定されている金融商品等を除き、取得原価を基礎とし
て作成しております。
(3) 機能通貨及び表示通貨
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を
切り捨てして表示しております。
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3.重要な会計方針
当社グループが本要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸
表において適用した会計方針と同様であります。
なお、当第3四半期連結累計期間の法人所得税費用は、見積平均年次実効税率を用いて算定しております。
4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断
連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼ
す判断、見積り及び仮定の設定を行っております。見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直されます。会計上
の見積りの見直しによる影響は、その見積りを見直した連結会計年度と将来の連結会計年度において認識されます。
要約四半期連結財務諸表における重要な会計上の見積り及び仮定は、前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様で
あります。
5.セグメント情報
(1) 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、当社
の取締役会が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであ
ります。
当社グループは、国内において、飲料や調味料の製造・販売を行っている加工食品事業、トマトを中心とした生
鮮野菜の生産・販売を行っている農事業の2つを主たる事業としております。また、トマトの種子開発から農業生
産、商品開発、加工、販売までの垂直統合型ビジネスを国際事業として展開しております。なお、当社グループは
製品、顧客等の要素及び限界利益率等の経済的特徴の類似性を考慮し、飲料及び食品他については事業セグメント
を集約して「加工食品」を報告セグメントとしております。
したがって、当社グループは国内事業である「加工食品」、「農」、「その他」及び「国際事業」の4つを報告
セグメントとしております。
また、セグメント利益は、「事業利益(※)」であり、取締役会は事業利益に基づいて事業セグメントの業績を
評価しております。
※「事業利益」は、「売上収益」から「売上原価」、「販売費及び一般管理費」を控除し、「持分法による投資損
益」を加えた、経常的な事業の業績を測る利益指標です。
各報告セグメントの主要な製品は、以下の通りであります。
セグメントの名称 主要製品及び商品等
飲料 野菜生活100シリーズ、トマトジュース、野菜一日これ一本、他
食品他 トマトケチャップ、トマト系調味料、ソース、通販・贈答用製品、他
加工食品
農 生鮮トマト、ベビーリーフ等
その他 不動産事業、業務受託事業
国内事業
国際事業 トマトの種子開発・農業生産、商品開発、加工、販売
(2) 報告セグメントの変更等に関する事項
当 第1四半期連結累計期間より、従来「国内事業」の「その他」に含めて記載していた国内から海外への輸出販
売取引について、報告セグメントの数値管理方法の見直しを行った結果、「国際事業」に含めて記載する方法に変
更しております。
なお、前第3四半期連結累計期間のセグメント情報については、変更後の区分により作成したものを記載してお
ります。
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(3) 報告セグメントの売上収益及び業績
前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日 )
(単位:百万円)
国内事業
要約四半期
調整額
国際事業 連結財務諸
調整額
(注2)
加工食品 農 その他 計
表計上額
(注1)
売上収益
外部顧客に対する
98,443 7,221 693 - 106,358 28,207 - 134,565
売上収益
セグメント間の内部
- - 2,914 △ 2,884 29 4,659 △ 4,688 -
売上収益及び振替高
売上収益合計 98,443 7,221 3,607 △ 2,884 106,387 32,867 △ 4,688 134,565
事業利益(△は損失) 8,357 △ 309 392 - 8,440 589 - 9,030
その他の収益 2,104
その他の費用 218
営業利益 10,916
金融収益 365
金融費用 431
税引前四半期利益 10,850
(注) 1 国内事業内のセグメント間売上収益を消去しております。
2 国内事業と国際事業間のセグメント売上収益を消去しております。
当第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日 )
(単位:百万円)
国内事業
要約四半期
調整額
国際事業 連結財務諸
調整額
(注2)
加工食品 農 その他 計
表計上額
(注1)
売上収益
外部顧客に対する
100,354 7,871 602 - 108,828 28,057 - 136,885
売上収益
セグメント間の内部
- - 2 △ 2 - 4,769 △ 4,769 -
売上収益及び振替高
売上収益合計 100,354 7,871 604 △ 2 108,828 32,826 △ 4,769 136,885
事業利益(△は損失) 10,692 222 305 - 11,220 652 - 11,872
その他の収益 1,180
その他の費用 1,012
営業利益 12,040
金融収益 375
金融費用 379
税引前四半期利益 12,036
(注) 1 国内事業内のセグメント間売上収益を消去しております。
2 国内事業と国際事業間のセグメント売上収益を消去しております。
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6.現金及び現金同等物
現金及び現金同等物の内訳は、以下の通りであります。
(単位:百万円)
当第3四半期
前連結会計年度
連結会計期間
( 2019年12月31日 )
( 2020年9月30日 )
手許現金及び要求払い預金 27,260 51,586
合計 27,260 51,586
要約四半期連結財政状態計算書における現金及び現金同等物の残高と、要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
上の現金及び現金同等物の残高は、一致しております。
7.有形固定資産及びコミットメント
有形固定資産の取得及び、売却又は処分の金額は、前第3四半期連結累計期間においてそれぞれ5,586百万円、61百
万円、当第3四半期連結累計期間においてそれぞれ5,126百万円、460百万円であります。
有形固定資産の取得に関するコミットメントについては、前連結会計年度末、当第3四半期連結会計期間末におい
てそれぞれ、2,032百万円、7,460百万円であります。
8.配当金
配当金の支払額は以下の通りであります。
前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日 )
配当金の総額 1株当たり配当額
決議日 基準日 効力発生日
(百万円) (円)
2019年2月15日
3,558 40.00 2018年12月31日 2019年3月7日
取締役会
(注) 2019年2月15日取締役会による配当金の総額には、従業員持株ESOP信託が保有する自社の株式に対する
配当金10百万円が含まれております。
当第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日 )
配当金の総額 1株当たり配当額
決議日 基準日 効力発生日
(百万円) (円)
2020年2月14日
3,113 35.00 2019年12月31日 2020年3月6日
取締役会
(注) 2020年2月14日取締役会による配当金の総額には、従業員持株ESOP信託が保有する自社の株式に対する
配当金4百万円が含まれております。
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9.売上収益
当社グループの売上収益は、主として一時点で顧客に支配が移転される財から生じる収益で構成されております。
当社の報告セグメントにおける売上収益を加工食品の種類ごとに以下の通り分解しております。
当第1四半期連結累計期間より、従来「国内事業」の「その他」に含めて記載していた国内から海外への輸出販売
取引について、報告セグメントの数値管理方法の見直しを行った結果、「国際事業」に含めて記載する方法に変更し
ております。
なお、前第3四半期連結累計期間の売上収益については、変更後の区分により作成したものを記載しております。
前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日 )
(単位:百万円)
国内事業
加工食品 国際事業 合計
農 その他 計
飲料 食品他
顧客との契約か
54,495 43,947 7,221 72 105,738 28,207 133,945
ら認識した収益
その他の源泉か
- - - 620 620 - 620
ら認識した収益
売上収益合計 54,495 43,947 7,221 693 106,358 28,207 134,565
(注)その他の源泉から認識した収益には、IFRS第16号「リース」に基づくリース収益が含まれております。
当第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日 )
(単位:百万円)
国内事業
加工食品 国際事業 合計
農 その他 計
飲料 食品他
顧客との契約か
56,491 43,862 7,871 85 108,311 28,057 136,369
ら認識した収益
その他の源泉か
- - - 516 516 - 516
ら認識した収益
売上収益合計 56,491 43,862 7,871 602 108,828 28,057 136,885
(注)その他の源泉から認識した収益には、IFRS第16号「リース」に基づくリース収益が含まれております。
10.販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費の内訳は以下の通りであります。
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日 ) 至 2020年9月30日 )
人件費 13,223 13,226
販売促進費 3,867 2,976
広告宣伝費 4,122 4,766
運賃・保管料 9,700 10,023
減価償却費及び償却費 757 866
その他 7,667 6,887
合計 39,339 38,746
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11.1株当たり利益
(1) 基本的1株当たり四半期利益の算定上の基礎
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日 ) 至 2020年9月30日 )
親会社の所有者に帰属する四半期利益(百万円) 7,971 8,149
親会社の普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
基本的1株当たり四半期利益の計算に使用する
7,971 8,149
四半期利益(百万円)
加重平均普通株式数(千株) 88,756 88,468
基本的1株当たり四半期利益(円) 89.81 92.12
(2) 希薄化後1株当たり四半期利益の算定上の基礎
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年9月30日 ) 至 2020年9月30日 )
基本的1株当たり四半期利益の計算に使用する
7,971 8,149
四半期利益(百万円)
四半期利益調整額(百万円) - -
希薄化後1株当たり四半期利益の計算に使用する
7,971 8,149
四半期利益(百万円)
加重平均普通株式数(千株) 88,756 88,468
普通株式増加数
108 147
新株予約権(千株)
希薄化後の加重平均普通株式数(千株) 88,864 88,616
希薄化後1株当たり四半期利益(円) 89.70 91.97
希薄化効果を有しないため、希薄化後1株当たり
― ―
四半期利益の算定に含めなかった潜在株式の概要
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12.金融商品
(1) 金融商品の公正価値
① 公正価値ヒエラルキーのレベル別分類
公正価値で測定される金融商品について、測定に用いた評価技法へのインプットの観察可能性に応じて算定し
た公正価値を以下の3つのレベルに分類しております。
レベル1・・・同一の資産又は負債に関する活発な市場における公表市場価格により測定した公正価値
レベル2・・・レベル1以外の、資産又は負債について、直接又は間接的に観察可能なインプットにより測
定した公正価値
レベル3・・・資産又は負債についての観察可能な市場データに基づかないインプットにより測定した公正
価値
② 公正価値で測定される金融商品
公正価値で測定される主な金融商品の測定方法は以下の通りであります。
(ⅰ)デリバティブ資産及びデリバティブ負債
デリバティブ資産及びデリバティブ負債はそれぞれその他の金融資産及びその他の金融負債に含まれており
ます。これらは為替予約、金利通貨スワップであり、主に外国為替相場や金利等の観察可能なインプットを用
いたモデルに基づき測定しております。
(ⅱ)株式等
株式はその他の金融資産に含まれております。株式については、レベル1に区分されているものは活発な市
場で取引されている上場株式であり、取引所の市場価格によって評価しております。レベル3に区分されてい
るものは非上場株式及び出資金であり、純資産に基づく評価モデル又はその他の適切な評価技法を用いて測定
しております。
公正価値で測定される金融商品の公正価値ヒエラルキーは以下の通りであります。 公正価値ヒエラルキーのレ
ベル間の振替は、各報告日において認識しております。なお、前連結会計年度及び当第3四半期連結会計期間に
おいて、レベル1、2及び3の間の振替はありません。
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前連結会計年度( 2019年12月31日 )
(単位:百万円)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
金融資産
デリバティブ資産 ― 1,257 ― 1,257
10,001
株式 ― 1,739 11,740
合計 10,001 1,257 1,739 12,998
金融負債
122
デリバティブ負債 ― 122 ―
122
合計 ― 122 ―
当第3四半期連結会計期間( 2020年9月30日 )
(単位:百万円)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
金融資産
デリバティブ資産 ― 1,021 ― 1,021
株式等 10,589 ― 1,940 12,530
合計 10,589 1,021 1,940 13,552
金融負債
デリバティブ負債 ― 81 ― 81
合計 ― 81 ― 81
当第3四半期連結累計期間に、レベル3に分類された金融商品の重要な変動はありません。
③ 償却原価で測定される金融商品
償却原価で測定される主な金融商品に係る公正価値の測定方法は以下の通りであります。なお、帳簿価額が
公正価値の合理的な近似値となっている金融商品及び重要性の乏しい金融商品は、下表に含めておりません。
(ⅰ)現金及び現金同等物、営業債権及びその他の債権、その他の金融資産、営業債務及びその他の債務、
借入金、その他の金融負債
これらは短期間で決済されるものであるため、帳簿価額が公正価値と近似しております。
(ⅱ)長期借入金
レベル2に分類される長期借入金の公正価値は、残存期間における元利金の合計額を、新規に同様の借
入を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定しております。
償却原価で測定される主な金融商品の帳簿価額と公正価値は以下の通りであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
( 2019年12月31日 ) ( 2020年9月30日 )
帳簿価額 公正価値 帳簿価額 公正価値
金融負債
長期借入金 6,197 6,196 5,596 5,596
合計 6,197 6,196 5,596 5,596
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13.後発事象
当社は、2020年3月27日開催の第76回定時株主総会において決議した「カゴメみらいやさい財団への支援を目的
とした第三者割当による自己株式の処分の件」の通り、2020年10月1日に自己株式を処分いたしました。
(1)処分の目的及び理由
当社は、2020年10月1日に「一般財団法人 カゴメみらいやさい財団(以下「本財団」という。)」を設立しま
した。本財団では、食を取り巻く社会課題の解決、とりわけ子どものための食育の推進を目指し、その目的に沿っ
た活動を行う団体に対する助成等の事業を実施していきます。
本財団の社会貢献活動を継続的、安定的に支援するため、当社は、三菱UFJ信託銀行株式会社を受託者、日本
マスタートラスト信託銀行株式会社を共同受託者、本財団を受益者とする他益信託 (以下「本信託」という。)
を設定し、本信託は、当社株式を取得しました。本信託は、当社株式の配当による信託収益を本財団に交付し、本
財団は当該信託収益をはじめ、当社からの必要に応じた支援を活動原資に加え、今後事業を実施します。
本自己株式の処分は、本財団の社会貢献活動の原資を拠出するために設定される本信託に対し行うものです。
(2)処分の概要
普通株式 940,000株(発行済株式総数に対する割合 0.996%)
① 処分株式数
② 処分価額 1株につき1円
③ 資金調達の額 940,000円
④ 処分方法 第三者割当による処分
⑤ 処分先 日本マスタートラスト信託銀行株式会社
⑥ 処分期日 2020年10月1日
14.要約四半期連結財務諸表の承認
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、2020年11月12日に、取締役会により承認されております。
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2 【その他】
該当事項はありません。
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第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
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独立監査人の四半期レビュー報告書
2020年11月12日
カゴメ株式会社
取締役会 御中
PwCあらた有限責任監査法人
指定有限責任社員
公認会計士 加藤 真美 ㊞
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 谷口 寿洋 ㊞
業務執行社員
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、「経理の状況」に掲げられているカゴメ株式会社
の2020年1月1日から2020年12月31日までの連結会計年度の第3四半期連結会計期間(2020年7月1日から2020年9月
30日まで)及び第3四半期連結累計期間(2020年1月1日から2020年9月30日まで)に係る要約四半期連結財務諸表、
すなわち、要約四半期連結財政状態計算書、要約四半期連結損益計算書、要約四半期連結包括利益計算書、要約四半期
連結持分変動計算書、要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書及び注記について四半期レビューを行った。
要約四半期連結財務諸表に対する経営者の責任
経営者の責任は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条の規定により国際会計基準
第34号「期中財務報告」に準拠して要約四半期連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は
誤謬による重要な虚偽表示のない要約四半期連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部
統制を整備及び運用することが含まれる。
監査人の責任
当監査法人の責任は、当監査法人が実施した四半期レビューに基づいて、独立の立場から要約四半期連結財務諸表に
対する結論を表明することにある。当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準
に準拠して四半期レビューを行った。
四半期レビューにおいては、主として経営者、財務及び会計に関する事項に責任を有する者等に対して実施される質
問、分析的手続その他の四半期レビュー手続が実施される。四半期レビュー手続は、我が国において一般に公正妥当と
認められる監査の基準に準拠して実施される年度の財務諸表の監査に比べて限定された手続である。
当監査法人は、結論の表明の基礎となる証拠を入手したと判断している。
監査人の結論
当監査法人が実施した四半期レビューにおいて、上記の要約四半期連結財務諸表が、国際会計基準第34号「期中財務
報告」に準拠して、カゴメ株式会社及び連結子会社の2020年9月30日現在の財政状態、同日をもって終了する第3四半
期連結会計期間及び第3四半期連結累計期間の経営成績並びに第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況を
適正に表示していないと信じさせる事項がすべての重要な点において認められなかった。
利害関係
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
以 上
(注)1.上記は四半期レビュー報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(四半期
報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは四半期レビューの対象には含まれていません。
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