アライアンス・バーンスタインSICAV-インターナショナル・ヘルス・ケア・ポートフォリオ 有価証券報告書(外国投資証券) 第13期(平成30年6月1日-令和1年5月31日)
提出書類 | 有価証券報告書(外国投資証券)-第13期(平成30年6月1日-令和1年5月31日) |
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提出日 | |
提出者 | アライアンス・バーンスタインSICAV-インターナショナル・ヘルス・ケア・ポートフォリオ |
カテゴリ | 有価証券報告書(外国投資証券) |
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アライアンス・バーンスタインSICAV(E14837)
有価証券報告書(外国投資証券)
【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 令和元年11月29日
【計算期間】 第13期(自 平成30年6月1日 至 令和元年5月31日)
【発行者名】 アライアンス・バーンスタイン SICAV
(AB SICAV I)
【代表者の役職氏名】 取締役会による特別受任者 髙 森 雅 也
【本店の所在の場所】 ルクセンブルグ大公国、ルクセンブルグ L-2453、ユージェーヌ・
リュペール通り2-4番
(2-4, rue Eugène Ruppert, L-2453 Luxembourg, Grand Duchy of
Luxembourg)
弁護士 三 浦 健
【代理人の氏名又は名称】
弁護士 廣 本 文 晴
東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 丸の内パークビルディング
【代理人の住所又は所在地】
森・濱田松本法律事務所
弁護士 三 浦 健
【事務連絡者氏名】
弁護士 廣 本 文 晴
東京都千代田区丸の内二丁目6番1号 丸の内パークビルディング
【連絡場所】
森・濱田松本法律事務所
【電話番号】 03(6212)8316
【縦覧に供する場所】 該当事項なし
(注1)本書中、アメリカ合衆国ドル(以下「米ドル」または「ドル」という。)およびユーロの円貨換算は、2019年9月
30日現在の株式会社三菱UFJ銀行の対顧客電信売買相場の仲値(1米ドル=107.92円、1ユーロ=118.02円)に
よる。
(注2)本書の中で金額および比率を表示する場合、四捨五入してある。したがって、合計の数字が一致しない場合があ
る。また円貨への換算は、本書の中でそれに対応する数字につき所定の換算率で単純計算のうえ、必要な場合四捨
五入してある。したがって、本書中の同一情報につき異なった円貨表示がなされている場合もある。
(注3)本書中、ファンドの株式とあるのは、投資信託及び投資法人に関する法律(昭和26年法律第198号(改正済))に
定義される「外国投資証券」を意味し、ファンドの株主とあるのは、同法に定義される「投資主」を意味する。
(注4)用語の定義については、本書末尾の「定義」を参照のこと。
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第一部【ファンド情報】
第1【ファンドの状況】
1【外国投資法人の概況】
(1)【主要な経営指標等の推移】
アライアンス・バーンスタイン SICAV-インターナショナル・ヘルス・ケア・ポートフォリオ(以下
「ファンド」という。)の直近5計算期間に係る主要な経営指標等の推移は以下のとおりである。
(単位:1株当たりの情報を除き千米ドル(百万円))
アライアンス・バーンスタイン SICAV-
インターナショナル・ヘルス・ケア・ポートフォリオ
5月31日に終了した1年
2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
(第9期) (第10期) (第11期) (第12期) (第13期)
90,362 △20,609 42,938 69,101 27,027
(注1)
営業収益
(9,752) (△2,224) (4,634) (7,457) (2,917)
34,131
82,108 △30,718 59,860 14,223
(注2)
経常利益/損失金額
(8,861) (△3,315) (3,683) (6,460) (1,535)
82,108 △30,718 34,131 59,860 14,223
当期純利益/損失金額
(8,861) (△3,315) (3,683) (6,460) (1,535)
492,255 448,000 419,630 515,934 753,290
(注3)
出資総額
(53,124) (48,348) (45,286) (55,680) (81,295)
発行済株式総数(株)
13,062 12,330 11,599 10,840 10,555
クラスAX
492,255 448,000 419,630 515,934 753,290
純資産総額
(53,124) (48,348) (45,286) (55,680) (81,295)
498,991 450,971 422,156 539,495 757,882
総資産額
(53,851) (48,669) (45,559) (58,222) (81,791)
1株当たり純資産価格(米ドル(円)) 302.02 286.75 312.32 358.54 375.84
クラスAX (32,594) (30,946) (33,706) (38,694) (40,561)
(注4)
n/a
n/a n/a n/a n/a
1株当たり当期純利益/損失金額
-
配当総額 - - - -
1株当たり配当金額 - - - - -
自己資本比率 98.65% 99.34% 99.40% 95.63% 99.39%
△ 6.86%
自己資本利益率 16.68% 8.13% 11.60% 1.89%
(注1)営業収益には投資収益ならびに実現および未実現投資利益(損失)を含めている。
(注2)経常利益(損失)は営業収益から費用を控除したものである。
(注3)ファンドは、変動資本を有する会社型投資信託であり、純資産総額を記載している。
(注4)n/a: ファンドの性格上、算定していない。
(2)【外国投資法人の目的及び基本的性格】
① 外国投資法人の目的および基本的性格
アライアンス・バーンスタイン SICAVの唯一の目的は、投資リスクの分散およびアライアンス・
バーンスタイン SICAVの株主(以下「株主」という。)にその組入有価証券の運用成果を享受させる
ことを目的として、あらゆる種類の譲渡可能有価証券およびその他認められる資産に、アライアン
ス・バーンスタイン SICAVが運用可能な資金を投資することである。
アライアンス・バーンスタイン SICAVは、投資信託/投資法人に関するルクセンブルグの2010年12
月17日法(改正済)(以下「2010年法」という。)のパートⅠにより認められる最大の範囲内で、ア
ライアンス・バーンスタイン SICAVの目的を達成し、かつ発展させるために有益と考えるあらゆる措
置を講じ、あらゆる業務を行うことができる。
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② 外国投資法人の特色
アライアンス・バーンスタイン SICAVは、ルクセンブルグの1915年8月10日付商事会社に関する法
律(改正済)(以下「1915年法」という。)に基づいて有限責任会社として設立された自らファンド
株式の買戻しを行うオープン・エンド型の変動資本を有する投資法人(société d’investissment à
capital variable(SICAV)という。)である。アライアンス・バーンスタイン SICAVは、2010年法の
パートⅠに準拠する投資信託/投資法人としてルクセンブルグにおいて登録されており、商業登記番
号B117 021の下で、ルクセンブルグの商業および法人登記所に登録されている。アライアンス・バー
ンスタイン SICAVは、譲渡性のある証券を投資対象とする投資信託(「Undertakings for Collective
Investment in Transferable Securities」、以下「UCITS」という。)に係る法律、規制および行政
上の規定の調整に関する2009年7月13日付欧州議会および欧州理事会の指令2009/65/EC(改正済)
(以下「UCITS指令」という。)の第1(2)条の意味におけるUCITSとしての資格を有している。
アライアンス・バーンスタイン SICAVは、株式会社(société anonyme)の形態をとっているため、
ファンドの運営、管理は、アライアンス・バーンスタイン SICAVの取締役会が責任を有する。管理会
社は、アライアンス・バーンスタイン SICAVの取締役会の監督の下で、ファンドの管理業務、販売業
務および投資運用業務を行い、またファンドの投資制限の遵守を確保し、ファンドの戦略および投資
方針の実行を監督する。
アライアンス・バーンスタイン SICAVは、複数の独立の資産プール(以下、各資産プールを「ポー
トフォリオ」という。)から構成されるアンブレラ型ファンドとして組織された。各ポートフォリオ
は、当該ポートフォリオ自身の債務および費用にのみ責任を負い、その他のポートフォリオの負債に
は責任を負わない。2019年9月30日現在、アライアンス・バーンスタイン SICAVは、44のポートフォ
リオから構成されている。アライアンス・バーンスタイン SICAVは、その各ポートフォリオについて
異なるクラスの株式を販売する。将来、アライアンス・バーンスタイン SICAVは、一もしくは複数の
ポートフォリオについてその他のクラスの株式を発行し、新たに設定されたポートフォリオに関して
その他のクラスの株式を発行することができる。同一クラスのすべてのファンド株式は、配当および
買戻しについて同一の権利を有する。
2019年5月31日現在、ファンドは、クラスAX株式、クラスA株式、クラスAD株式、クラスB株
式、クラスBX株式、クラスC株式、クラスED株式、クラスI株式、クラスID株式、クラスS株
式およびクラスS1株式を発行済である。日本では、クラスAX株式のみが発行されている。日本に
おいては、2009年11月28日以降、ファンド株式の募集は行っていない。
③ ファンド株式への投資に適切な投資者について
ファンドは、株式投資による中長期的なリターンを追求する、より高いリスクを許容できる投資者
に適している。適切な投資期間についての個々の投資者とファンドの見方は、様々な要因により異な
る可能性がある。かかる要因には、ファンドを利用する目的(単独の戦略としての利用であるか、ま
たはより大きな規模での資産配分戦略の一部としての利用であるか)、投資者が投資する関連する
ファンド株式、ファンドに適用されるリスクおよび一般的市場条件、投資者の固有状況などが含まれ
る。投資者は、自身の投資目的に照らしたファンド株式の適切性に関して、独立のファイナンシャ
ル・アドバイザーに相談することが推奨される。独立のファイナンシャル・アドバイザーは、個々の
投資者の財政状態、生活条件および目的ならびにその他要因を含む当該投資者に固有の要因を考慮し
たより総合的なアプローチに基づき、当該投資者と共に、ファンドの適切性を評価することができ
る。
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(3)【外国投資法人の仕組み】
① ファンドの仕組み
(注) 日本においては、2009年11月28日以降、ファンド株式の募集は停止されている。同日以降、日本における販売会社
は、買戻しの取扱業務のみを行っている。
日本における販売会社は、直接または他の販売・買戻取扱会社※を通じて間接に受けたファンド株式の買戻請求に
自ら応じるか、またはファンドへ取次ぐ。
※ 販売・買戻取扱会社とは、日本における販売会社とファンド株式の取次業務に係る契約を締結し、投資者
からのファンド株式の申込または買戻しを日本における販売会社に取り次ぎ、投資者からの申込金額の受入
または投資者に対する買戻代金の支払等に係る事務等を取り扱う第一種金融商品取引業者および/または登
録金融機関をいう。
以下、日本における販売会社と販売・買戻取扱会社を併せて「販売取扱会社」という。
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② ファンドの関係法人の名称、ファンドの運営上の役割および契約等の概要
会 社 名 ファンド運営上の役割 契約及び委託内容
アライアンス・バーンスタイン 本外国投資法人 定款は、ファンドの資産の運用管理、ファン
SICAV ド株式の発行および買戻しについて規定して
(AB SICAV I) いる。
(注6)
アライアンス・バーンスタイン・ 2006年6月8日付でアライアンス・バーンス
管理会社
ルクセンブルグ・エス・エイ・ タイン SICAVとの間で管理ファンド・サービ
(注1)
アール・エル
ス契約 を締結。
(AllianceBernstein(Luxembourg)
S.a r.l.)
アライアンス・バーンスタイン・ 投資顧問会社 2019年2月6日付で管理会社との間で投資顧
(注2)
エル・ピー
問契約 を締結。
(AllianceBernstein L.P.)
ブラウン・ブラザーズ・ハリマン 保管銀行 2016年10月28日付でアライアンス・バーンス
(ルクセンブルグ)エス・シー・ 管理事務代行会社 タイン SICAVと管理会社との間で保管契約
(注3)
エイ
を締結(2016年3月18日より効力発
(Brown Brothers Harriman
生)。
(Luxembourg) S.C.A.)
2006年6月8日付で管理会社との間で管理契
(注4)
約 を締結。
アライアンス・バーンスタイン 代行協会員 2016年3月31日付でアライアンス・バーンス
株式会社 タイン SICAVと管理会社との間で代行協会員
(注5)
契約 を締結。
(注1)管理ファンド・サービス契約は、アライアンス・バーンスタイン SICAVによって任命された管理会社が、
アライアンス・バーンスタイン SICAVの取締役会の監督の下で、アライアンス・バーンスタイン SICAVに
関する管理業務、販売業務および投資運用業務を日々提供し、またファンドの投資制限の遵守を確保し、
ファンドの戦略および投資方針の実行を監督することを約束する契約をいう。管理会社は、ファンドに関
する投資運用業務をアライアンス・バーンスタイン・エル・ピーに、管理事務代行業務をブラウン・ブラ
ザーズ・ハリマン(ルクセンブルグ)エス・シー・エイにそれぞれ委託している。
(注2)投資顧問契約とは、管理会社によって任命された投資顧問会社が、ファンド資産の投資、再投資に関し
て、投資方針および投資制限に従ってファンドに関する日々の投資運用業務を行うことを約する契約をい
う。
(注3)保管契約とは、定款の規定に基づき、アライアンス・バーンスタイン SICAVによって資産の保管会社とし
て任命された保管銀行が有価証券の保管、引渡しおよび登録等ファンド資産の保管業務等を行うことを約
する契約をいう。
(注4)管理契約とは、管理会社によって任命された管理事務代行会社が、記録の維持、純資産価格の計算等、管
理事務代行業務を行うことを約する契約をいう。
(注5)代行協会員契約とは、アライアンス・バーンスタイン SICAVによって任命された日本における代行協会員
がファンド株式1株当たりの純資産価格の公表ならびにファンド株式に関する投資法人説明書(目論見
書)および決算報告書の他の販売取扱会社への配布等、ファンド株式について日本証券業協会がその規則
で定める代行業務を行うことを約する契約をいう。
(注6)管理会社の一部門であるアライアンス・バーンスタイン・インベスター・サービセズはファンド株式の登
録・名義書換事務代行業務を行う。
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(4)【外国投資法人の機構】
① 外国投資法人の統治に関する事項
(イ)外国投資法人の機関の内容
アライアンス・バーンスタイン SICAVの機関は、株主により構成される株主総会と3名以上の
取締役により構成される取締役会により構成される。
(a) 株主総会
規定に従って構成されたアライアンス・バーンスタイン SICAVの株主総会は、アライアン
ス・バーンスタイン SICAVの株主全員を代表する。株主総会の決議は、アライアンス・バーン
スタインの株主によって保有される株式のクラスの如何を問わず、アライアンス・バーンスタ
インの株主全員を拘束するものとする。株主総会は、アライアンス・バーンスタイン SICAVの
経営に関する行為を命令し、実行しまたは正式に承認する広範な権限を有するものとする。
年次株主総会は、ルクセンブルグの法律に従い、ルクセンブルグにおけるアライアンス・
バーンスタイン SICAVの登記上の事務所またはその総会招集通知に指定されるルクセンブルグ
内の場所において、毎年10月の最終木曜日の午前9時30分に開催されるものとする。当該日が
銀行営業日ではない場合には、翌銀行営業日に開催するものとする。異常な状況において取締
役会が絶対的かつ最終的に判断した場合には、年次株主総会をルクセンブルグ国外で開催する
ことができる。
ルクセンブルグの法令に定める条件の下で認められる場合、年次株主総会は、前段落に定め
る日、時間または場所以外の取締役会が決定する日、時間または場所で開催することができ
る。
その他の株主総会またはクラス総会は、各総会の招集通知に記載される場所および時間に開
催される。クラス総会は、当該クラスに排他的に関連する事項について決定するために開催す
ることができる。複数のクラスが当該クラスの株主の承認が要求される提案によって同一の方
法で影響を受ける場合には、かかる複数のクラスを単一のクラスとして扱うことができる。
定款に別段の定めがある場合を除き、アライアンス・バーンスタイン SICAVの株主総会の通
知および運営は、法律が定める定足数および通知期間の要件に従うものとする。
各株式は、その該当するクラスまたは当該クラスの1株当たり純資産価格にかかわらず、1
議決権を有する。ただし、定款で制限が課されている場合にはその制限に従うものとする。株
主は、書面またはファックスまたは当該委任を証明できるその他の電磁的手段により他の者を
代理人に任命することによっていずれの株主総会でも議決権を行使することができる。かかる
委任は、取消されない限り、再招集された株主総会においても有効とみなされる。
特定の株主総会について取締役会が認めた場合にはその範囲内で、各株主は、アライアン
ス・バーンスタイン SICAVの登記上の事務所または招集通知に記載される住所宛に郵送または
ファックスで投票用紙を返送することにより投票することができる。
株主は、少なくとも以下の項目が記載されているアライアンス・バーンスタイン SICAVが提
供する投票用紙のみを使用することができる。
- 当該株主の氏名、住所または登記上の事務所
- 当該株主の保有する株式の合計数および(適用ある場合は)当該株主が保有する各クラ
スまたは各サブ・クラスの株式数
- 当該株主総会の場所、期日および時間
- 当該株主総会の議題
- 当該株主総会の決定に付される提案、および
- 各議案につき3つの□(賛成、反対、棄権)が記載され、株主が