BNG銀行N.V. 半期報告書
EDINET提出書類
BNG銀行N.V.(E06075)
半期報告書
【表紙】
【提出書類】 半期報告書
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 令和元年9月30日
【中間会計期間】 自 平成31年1月1日 至 令和元年6月30日
【発行者の名称】 BNG銀行N.V.(旧オランダ自治体金融公庫)
(BNG Bank N.V.)
【代表者の役職氏名】 執行取締役
John Reichardt
執行取締役
Olivier Labe
【事務連絡者氏名】 弁護士 黒 丸 博 善
【住所】 東京都港区六本木六丁目10番1号
六本木ヒルズ森タワー23階
TMI総合法律事務所
【電話番号】 (03)6438-5511
【縦覧に供する場所】 該当なし
注(1) 本書中、別段の記載がない限り、「ユーロ」または「EUR」と表示される金額は、欧州連合条約により改正され
た欧州共同体を設立する条約に従い単一通貨を採択した欧州連合加盟国の法定通貨を意味する。2019年9月24日
現在、東京の主要銀行により公表されたユーロに対する日本円の為替相場の中値は1ユーロにつき118.33円で
あった。
(2) 以下、BNG銀行N.V.を「BNG銀行」または「発行者」という。
(3) BNG銀行の事業年度およびオランダ王国の予算会計年度は暦年である。
(4) 本書中の表で、計数が四捨五入されている場合、合計は計数の総和と必ずしも一致しないことがある。
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第1 【募集(売出)債券の状況】
該当事項なし
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第2 【発行者の概況】
1 【概況】
上半期の業績
BNG銀行の顧客からの信用需要は増加している。2019年上半期の新規長期貸付の取引高は、2018年上半期
と比べ7%増の62億ユーロであった。最大50年満期の長期貸付に対する需要が平均を上回ったことが印象
的である。2018年度末と比べ、長期貸付ポートフォリオは11億ユーロ増加して827億ユーロとなった。
社会的領域におけるコストの増加を一因として、地方自治体からの信用需要は予想を上回った。さら
に、地方自治体は、持続可能性、気候への適応および更新ならびに公共不動産の維持に投資している。と
りわけ、BNG銀行は、民間部門の住宅の在庫をより持続可能にすることを目的として、建築関連の資金調達
の形態について地方自治体と協同で取り組んでいる。自治体のユトレヒトは、その主要銀行としてBNG銀行
を選択した。これは、BNG銀行が今後10年間、同市の支払取引を行うことを意味する。
住宅協会への貸付は、予想通りに発展している。貸付額は26億ユーロで、2018年上半期(29億ユーロ)
よりわずかに少なかったものの、定期的な返済総額が減少したため、貸付ポートフォリオは増加した。
2018年下半期に始まったこの増加は、同部門の投資水準の上昇に牽引され、予想通りに継続した。新築と
借換えの両方のために、ヘルスケア部門への貸付は急増した。過去6か月間に、BNG銀行は、とりわけフ
ローニンゲン、北ホラントおよびゼーラントの病院に多額の貸付を行った。
報告期間中、BNG銀行は、バイオマス発酵および風力エネルギーを含む、様々な形態の再生可能エネル
ギーに投資した。BNG銀行は、エネルギー移行への最大の資金提供者の一つとして、国の気候変動協定の実
施に貢献する旨の金融部門の約束に署名した。他の50の銀行、保険会社、年金基金および資産運用会社と
共に、BNG銀行は、2020年からその貸付および投資活動による気候への影響について報告することを約束し
た。さらに、BNG銀行は、遅くとも2022年までに、二酸化炭素排出量の削減に貢献する行動計画を整えるよ
う尽力している。
3月、フィッチ・レーティングスは、BNG銀行の格付を「AA+」から「AAA」に引き上げ、アウトルックを
安定的とした。これにより、BNG銀行の3つの外部格付は、オランダの国の格付と一致することとなった。
報告期間中、BNG銀行は、一部はユーロおよび米ドル建の5つのベンチマーク債の発行により、102億
ユーロの長期資金を調達した(2018年上半期:93億ユーロ)。長期貸付に対する需要に従って、調達資金
の平均満期が延びた。長期的な資金調達に対する需要が世界的に高まったことを一因として、BNG銀行およ
び同様の関係者の流動性スプレッドは2019年の1月に拡大した。これらのスプレッドは、まもなく、2018
年下半期の魅力的な水準に戻った。BNG銀行は、2019年度に調達を要する長期資金の約60%について、2019
年上半期に準備済である。
2019年上半期のBNG銀行の純利益は1億2,800万ユーロである。2018年上半期と比べ7,900万ユーロ減少し
たが、この最も重要な要因は、金融取引損益の減少および利息損益の減少(両方とも金利の低下の結果)
ならびに引当金の増加である。
2019年上半期の利息損益は、2018年同期と比べ2,000万ユーロ減少して2億ユーロとなった。利息損益に
対する予想以上に大きな圧力は、とりわけ、既に非常に低い金利が低下を続けたことによるものであっ
た。その結果、BNG銀行の自己資本が生み出す利益はますます減少している。
結局のところ、金融取引損益は2,100万ユーロのプラスであった。2018年同期と比べ6,400万ユーロ減少
したが、これは長期金利の低下によるマイナスの影響が主因であった。結局、未実現市場価値の変動は、
貸借対照表項目「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」の利付有価証券の再評価およびヘッジ
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会計を適用する取引におけるプラスの結果のため、合計1,100万ユーロのプラス(2018年上半期:6,600万
ユーロのプラス)であった。同時に、BNG銀行の流動性ポートフォリオからの利付有価証券の売却により、
合 計1,000万ユーロのプラス(2018年上半期:1,900万ユーロのプラス)の結果が得られた。イタリアに係
るBNG銀行のエクスポージャーを一層減少させるとの決定が、この実現損益の減少の一因であった。
通常の連結営業費用は、主に内部および外部の人件費の増加のため、2018年同期と比べ約100万ユーロ増
加して3,800万ユーロとなった。コンプライアンスの分野における銀行に対する要求ならびにデジタル化お
よび情報提供の分野におけるプロジェクト関連活動のため、BNG銀行の従業員数は増加している。
BNG銀行の2019年度の欧州破綻処理基金への拠出金は、約800万ユーロに設定された。2018年度の拠出金
と比べ400万ユーロ減少したが、これは、2016年度末の貸借対照表総額と比較して2017年度の貸借対照表総
額が大幅に減少したためであった。
2019年上半期に、合計2,100万ユーロの減損が損益計算書で認識された。BNG銀行は重要な個別引当金を
認識した。
BNG銀行の予想信用損失合計は、2019年上半期に1,500万ユーロ増加して7,200万ユーロとなった。約
1,400億ユーロの原資産エクスポージャーと比較して、予想信用損失合計が低いが、これは、BNG銀行のエ
クスポージャーの高い信用力を反映している。
2018年度末と比べ、貸借対照表総額は210億ユーロ増加して1,586億ユーロとなった。貸借対照表項目
「貸付金および前渡金」は、報告期間に約10億ユーロ増加して860億ユーロとなった。貸借対照表総額の増
加は主に、欧州中央銀行に対するBNG銀行の十分な流動性ポジションおよび長期金利の低下によるもので
あった。この低下の影響は主に、貸借対照表項目「デリバティブ」、「差入現金担保」および「ポート
フォリオ・ヘッジ会計を適用する貸付金に対する価値調整」の増加に反映されている。
BNG銀行の株主資本は、配当金の分配を一因として、報告期間に1億ユーロ超減少して48億ユーロとなっ
た。普通株式等Tier 1資本の増加がリスク加重資産合計の増加により相殺されたため、リスク加重のソル
ベンシー比率は安定していた。普通株式等Tier 1比率およびBNG銀行のTier 1比率は、それぞれ32%および
38%で、実質的に変化しなかった。貸借対照表総額の増加により、BNG銀行のレバレッジ比率は2018年度末
と比べ3.4%に低下した。
5月に、資本要件に関する欧州の規則の改正が発表された。改正の大半は2021年6月28日から適用され
る。BNG銀行にとって最も重要な変更は第429条に関連しており、同条は、公的開発信用機関のプロモー
ショナル・ローンがレバレッジ比率の計算から除外できる旨を規定している。BNG銀行はすでに適用条件を
満たしているため、そのレバレッジ比率は、2021年度半ばから少なくとも2倍になると予想される。規則
のうち特定の規定がすべて確定したわけではないため、新しい規則の影響についてまだ完全な洞察を提供
することはできない。
2016年の英国の欧州連合離脱に関する国民投票の結果について、BNG銀行は詳細な影響の分析を行った。
この分析では、BNG銀行にとって、ハード・ブレグジットによるオペレーショナル・リスクは比較的限られ
ていることが示された。BNG銀行は、ハード・ブレグジットの場合でも、業務の継続性を守るために、特定
された行動項目について措置を講じている。
ベンチマーク金利(BMR)に関する欧州の規則および他の西側諸国における類似の取組みの影響が、より
明確になってきている。重要な規定は、ベンチマークが、関連市場を代表する実際の取引に基づくもので
なければならないという点である。欧州中央銀行のベンチマークに関するワーキンググループは、現在デ
リバティブ評価の市場基準である金利のEONIAの代わりとして、ユーロ短期金利(ESTER)を導入した。
ESTERは2019年10月2日に実施され、今後数年間で徐々にEONIAに代わる予定である。BNG銀行は、この移行
に必要な準備を整えた。BNG銀行の貸借対照表および損益計算書への影響は限定的であると予想される。
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BNG銀行は、地方自治体からの高い需要により、新規長期貸付が109億ユーロの年間目標を超えると予想
している。BNG銀行が2019年度に調達を要する長期資金は、合計170億ユーロ超になると予想される。2019
年下半期に、社会的責任投資債が新たに2件発行される予定である。
BNG銀行の連結営業費用の増加額は予想を下回っている。2019年上半期には、予想より多くの欠員があっ
た。これは流動性が比較的高く、欠員の補充にしばらく時間がかかるため、BNG銀行の通常の営業費用合計
は、予想ほど急速には増加していない。2019年10月に支払われる法定銀行税への拠出金は、2018年度末の
貸借対照表に基づき決定されており、3,000万ユーロに達する。
2019年度の利息損益は4億ユーロから4億4,000万ユーロの範囲であると予想される。この範囲は、金利
の低下による利息損益への圧力のため、2018年度末と比べ1,000万ユーロ下方修正された。金融市場におけ
る予測不能の動きのため、金融取引損益のうち未実現損益について確実な意見を述べることはできない。
したがって、BNG銀行は、2019年度の予想純利益について意見を述べるのは賢明でないと考えている。
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2 【資本構成】
2019年6月30日現在のBNG銀行の資本構成(未監査)は以下のとおりである。
2019年6月30日現在
(未監査)
(単位:百万ユーロ)
授権株式資本:2億5,000万ユーロ
資本金(発行済全額払込済) 139
資本準備金 6
その他の剰余金 3,566
再評価剰余金 124
キャッシュフロー・ヘッジ準備金 13
自己信用調整 9
ヘッジコスト準備金 125
当期純利益 128
ハイブリッド資本 733
負債証券 117,542
受託資金 7,971
劣後債務 32
資本合計 130,388
3 【組織】
2019年上半期中において、BNG銀行の組織に重大な変更はなかった。
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4 【経理の状況】
BNG銀行の連結中間財務書類(未監査)は、以下のとおりである。
連結貸借対照表
(単位:百万ユーロ)
2019 年6月30日現在 2018 年12月31日現在
注記
資産
現金および中央銀行残高 11,670 1,587
銀行預入金 76 82
差入現金担保 15,273 12,043
純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1,737 1,606
デリバティブ 10,158 8,390
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 9,320 9,648
償却原価で測定される利付有価証券 7,271 7,406
貸付金および前渡金 85,969 85,034
ポートフォリオ・ヘッジ会計を適用する
貸付金に対する価値調整 16,820 11,566
関連会社および共同支配企業 42 44
有形固定資産 18 17
未収還付税金 98 7
その他の資産 129 79
資産合計
158,581 137,509
負債
銀行借入金 2,914 2,383
受入現金担保 656 419
純損益を通じて公正価値で測定される
金融負債 737 762
デリバティブ 23,616 19,223
負債証券 1 117,542 103,722
受託資金 7,971 5,800
劣後債務 32 32
繰延税金負債 69 99
その他の負債 201 78
負債合計
153,738 132,518
株主資本
資本金 139 139
資本準備金 6 6
その他の剰余金 3,566 3,410
再評価剰余金 124 125
キャッシュフロー・ヘッジ準備金 13 10
自己信用調整 9 9
ヘッジコスト準備金 125 222
当期純利益 128 337
株主に帰属する持分
4,110 4,258
ハイブリッド資本 733 733
株主資本合計
4,843 4,991
負債および株主資本合計
158,581 137,509
1 番号は2019年度連結中間報告書に対する注記抜粋を示している。
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連結損益計算書
(単位:百万ユーロ)
2019 年上半期 2018 年上半期
注記
-実効金利法を用いて計算した受取利息
2,440 2,596
-その他の受取利息 331 282
受取利息合計
2,771 2,878
-実効金利法を用いて計算した支払利息 2,524 2,604
-その他の支払利息 47 54
支払利息合計
2,571 2,658
利息損益 2 200 220
-受取手数料 16 14
-支払手数料 1 1
手数料損益
15 13
金融取引損益 3 21 85
関連会社および共同支配企業による損益 0 2
その他の損益 1 1
収益合計
237 321
人件費 20 20
その他の一般管理費 16 16
減価償却費 2 1
営業費用合計
38 37
金融資産に対する減損損失純額 4 20 (4)
関連会社および共同支配企業に対する
減損損失純額 1 1
破綻処理基金への拠出 8 12
その他の費用合計
29 9
税引前当期利益
170 275
法人所得税費用 42 68
当期純利益
128 207
-うちハイブリッド資本所有者に帰属 22 19
-うち株主に帰属 106 188
2、3、4 番号は2019年度連結中間報告書に対する注記抜粋を示している。
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連結包括利益計算書
(単位:百万ユーロ)
計算書の数値はすべて税引後である。
2019 年上半期 2018 年上半期
当期純利益
128 207
株主資本で直接認識される組替調整される損益
-キャッシュフロー・ヘッジ準備金の変動
-未実現価額の変動 3 (7)
-純損益に振り替えられた実現価額の変動 - -
3 (7)
-ヘッジコスト準備金の変動
-未実現価額の変動 (97) 165
-純損益に振り替えられた実現価額の変動 - ▶
(97) 169
-その他の包括利益を通じて公正価値で測定される
金融資産に係る再評価剰余金の変動
-未実現価額の変動 8 -
-純損益に振り替えられた実現価額の変動 (9) (19)
-純損益を通じた減損 - -
(1) (19)
組替調整される損益合計
(95) 143
株主資本で直接認識される組替調整されない損益
-純損益を通じて公正価値で測定される金融負債に
係る自己信用調整(OCA)再評価剰余金の変動
-自己信用調整(OCA)の未実現価額の変動 0 (1)
0 (1)
-数理上の損益の変動 - -
組替調整されない損益合計
0 (1)
株主資本で直接認識される損益 (95) 142
合計
33 349
-うちハイブリッド資本所有者に帰属 22 19
-うち株主に帰属 11 330
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連結キャッシュフロー計算書
(単位:百万ユーロ)
2019 年上半期 2018 年上半期
営業活動によるキャッシュフロー
税引前利益 170 275
調整:
-減価償却費 2 1
-減損 22 (4)
-純損益を通じて測定される未実現損益 (11) ▶
営業資産および負債の変動:
-銀行預入金および銀行借入金(要求払以外)の
変動 382 1,123
-差入現金担保および受入現金担保の変動 (2,992) 1,823
-貸付金および前渡金の変動 (749) 254
-受託資金の変動 2,136 836
-デリバティブの変動 151 207
-支払法人税 (133) (140)
-営業活動によるその他の変動 (153) (52)
営業活動によるキャッシュフロー純額
(1,175) 4,327
投資活動によるキャッシュフロー
投資および取得:
-純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 (1) -
-その他の包括利益を通じて公正価値で測定される
金融資産 (897) 395
-償却原価で測定される利付有価証券 (896) (1,345)
-関連会社および共同支配企業への投資 0 -
-有形固定資産 (1) (2)
処分および償還:
-純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 16 9
-その他の包括利益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1,339 72
-償却原価で測定される利付有価証券 1,066 323
-売却目的保有資産 - 29
-関連会社および共同支配企業への投資 1 0
-有形固定資産 - 0
投資活動によるキャッシュフロー純額
627 (519)
財務活動によるキャッシュフロー
受取額:
-純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 6 -
-負債証券 224,464 145,805
支払額:
-純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 (67) (120)
-負債証券 (213,591) (143,797)
-劣後債務 - 0
-ハイブリッド資本に係る配当金 (25) (25)
-株主に対する配当金 (159) (141)
財務活動によるキャッシュフロー純額
10,628 1,722
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2019 年上半期 2018 年上半期
現金および現金同等物の純変動
10,080 5,530
1月1日現在の現金および現金同等物 1,591 2,999
6月30日現在の現金および現金同等物
11,671 8,529
6月30日現在の現金および現金同等物合計の構成:
-現金および中央銀行残高 11,670 8,525
-「銀行預入金」項目における現金同等物 3 ▶
-「銀行借入金」項目における現金同等物 (2) 0
11,671 8,529
営業活動によるキャッシュフローに対する注記
受取利息額 2,902 2,816
支払利息額 (2,773) (2,619)
129 197
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BNG銀行は、連結株主資本のうち少数株主持分により第三者に帰属する損益を認識していない。ハイブリッ
ド資本を除く株主資本全体は、株主に帰属している。
連結株主資本変動計算書
(単位:百万ユーロ)
2019 年上半期
キャッ
シュフ 株主に
ロー・ 自己 ヘッジ その他 帰属 ハイブ
資本 再評価 ヘッジ 信用 コスト の 未処分 する リッド
資本金 準備金 剰余金 準備金 調整 準備金 剰余金 利益 持分 資本 合計
2019 年1月1日
現在の残高 139 6 125 10 9 222 3,410 337 4,258 733 4,991
当期純利益 128 128 128
自己信用調整
(OCA)の変動 0 0 0
ヘッジコスト
準備金の変動 (97) (97) (97)
未実現損益 (1) 3 2 2
包括利益合計 (1) 3 0 (97) - 128 33 - 33
BNG 銀行株主に
対する配当金 (159) (159) (159)
ハイブリッド
資本所有者に
対する配当金 (22) (22) (22)
前年度利益処分
額 337 (337) - -
2019 年6月30日
現在の残高 139 6 124 13 9 125 3,566 128 4,110 733 4,843
2018 年上半期
キャッ
シュフ 株主に
ロー・ 自己 ヘッジ その他 帰属 ハイブ
資本 再評価 ヘッジ 信用 コスト の 未処分 する リッド
資本金 準備金 剰余金 準備金 調整 準備金 剰余金 利益 持分 資本 合計
2018 年1月1日
現在の残高 139 6 189 19 9 22 3,177 393 3,954 733 4,687
当期純利益 207 207 207
自己信用調整
(OCA)の変動 (1) (1) (1)
ヘッジコスト
準備金の変動 169 169 169
未実現損益 (19) (7) (26) (26)
包括利益合計 (19) (7) (1) 169 207 349 - 349
BNG 銀行株主に
対する配当金 (141) (141) (141)
ハイブリッド
資本所有者に
対する配当金 (19) (19) (19)
前年度利益処分
額 393 (393) - -
2018 年6月30日
現在の残高 139 6 170 12 8 191 3,410 207 4,143 733 4,876
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連結中間報告書に対する注記抜粋
会社概要
連結中間報告書は、2019年9月6日に執行取締役会により公開を目的として作成および発行された。BNG銀
行は、オランダの法律に基づく法定二段構造企業である。BNG銀行の資本金の半分をオランダ王国政府が所有
し、残りの半分を州、地方自治体および地域治水委員会が所有している。BNG銀行は、オランダ、ハーグ
Koninginnegracht 2 に登録事務所を置き(商工会議所番号27008387で登録)、支店はない。
報告に用いられる主要な会計原則
連結中間報告書は、欧州連合が採用したIAS第34号「中間財務報告」に従い作成される。中間報告書には、
完全な財務書類に必要な情報のすべてが掲載されるわけではないため、2018年度年次報告書と併せて読む必
要がある。本連結中間報告書の作成にあたり、重要な見積および方法に関しては、新しく改訂された基準の
採用を除き、2018年度連結財務書類と同じ制度が適用された。
連結中間報告書は、継続企業の前提に基づき作成された。貸借対照表項目のほとんどは、償却原価で測定
される。貸借対照表項目「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」、「その他の包括利益を通じて
公正価値で測定される金融資産」、「デリバティブ」および「純損益を通じて公正価値で測定される金融負
債」は、公正価値で測定される。貸借対照表項目「関連会社および共同支配企業への投資」は、持分法に準
拠し表示される。貸借対照表項目「有形固定資産」は、減価償却累計額控除後の原価で表示される。モー
ゲージ・ローンの金利割引に関連する引当金には数理上の評価が適用される。
連結中間報告書の作成に使用される親会社とその子会社の中間報告書は、同一の報告日時点で作成され、
同一の原則に基づく。収益、費用、配当金等のグループ会社内取引および残高のすべては、連結中間報告書
で完全に消去されている。連結に含まれる子会社の報告期間はBNG銀行と一致している。別段の記載がない限
り、中間報告書に記載の金額はすべて百万ユーロ単位で表記される。ユーロはBNG銀行の機能通貨であり報告
通貨である。収益は、BNG銀行に経済価値が発生する見込みがあり、かつ信頼性を持って収益を決定できる場
合に認識される。費用は、可能な場合、サービスが提供された期間またはこれらの費用を相殺する関連した
収益に割り当てられる。
連結中間報告書は、親会社およびBNG銀行が支配するすべての子会社の中間決算から構成される。支配は、
BNG銀行が投資者となっていることにより変動リターンに対するエクスポージャーを有し、当該投資に関係し
た活動に対するパワーを行使することで当該リターンに影響を及ぼすことができる場合に存在する。グルー
プ会社は、支配を獲得した日から、支配が消滅する時まで、完全に連結対象となる。BNG銀行が受益権もしく
は持分を保有する投資ファンドの支配を有するか否かを決定する際には、参加者としてBNG銀行が保有する財
務上の利害関係が考慮される。
比較数値の表示の変更
本連結中間報告書の比較数値は、2018年度財務書類に開示されている数値と異なるものではない。
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適用法令
連結中間報告書は、国際会計基準審議会(IASB)が発行し欧州連合全域で採用しているIFRSに準拠して作
成された。BNG銀行の連結中間報告数値は、2018年度財務書類について適用された原則および計算手法に従い
作成された。
BNG銀行は、EUにより採用されていないIASB発行の新規または改訂基準および解釈指針を適用しない。BNG
銀行は、EUにより採用された2019年1月1日より後の事業年度に強制適用される改訂基準および解釈指針の
早期適用を原則として行わないことを決定した。以下の新規または改訂基準、解釈指針および改善の適用
は、BNG銀行の評価、損益の決定および開示の面で、2019年度連結中間報告書に重要な影響を与えなかった。
2019年1月1日以降効力を生じたEUにより採用され適用されている会計基準
・ IFRS第16号「リース」:本基準はIAS第17号「リース」基準、IFRIC第4号、SIC第15号およびSIC第27号
を置き換え、2019年1月1日より将来に向かって適用される。EUは2017年10月31日に本基準を承認した。
本基準では、新たなリースの枠組みを導入し、貸手と借手の双方がリース契約に基づくすべての資産およ
び負債を認識するよう要求されている。BNG銀行は、自行で使用するために、毎年数件のオペレーティン
グ・リース契約を締結している。詳細については、下記「IFRS第16号の影響の説明」を参照のこと。
・ IFRS第9号の改訂 負の補償を伴う期限前償還要素:契約の早期終了の原因となる事由または状況に関
わらず、また契約の早期終了に対する合理的な補償をどちらの当事者が支払うかまたは受け取るかに関わ
らず、金融資産がSPPI要件を満たすことを明確化している。本改訂は2019年1月1日以降に開始する年次
報告期間に適用されるが、早期適用は認められている。EUは2018年3月22日に本改訂を承認した。この改
訂によるBNG銀行の損益および株主資本への影響はない。
・ IFRIC解釈指針第23号「法人所得税務処理に関する不確実性」:IFRIC解釈指針第23号は、IAS第12号に基
づく法人所得税の会計処理に不確実性がある場合に、課税所得(損失)、税務基準額、未使用の税務上の
欠損金、未使用の税額控除および税率の決定に適用される。この解釈指針は、比較数値を調整することな
く、2019年1月1日付で遡及的に適用しなければならない。EUは2018年10月24日に本解釈指針を承認し
た。BNG銀行には現時点で不確実な税務処理はなく、したがってIFRIC解釈指針第23号による影響はない。
・ IAS第28号の改訂 関連会社および共同支配企業の長期持分:持分法が適用されない関連会社または共同
支配企業に対する長期持分について、企業がIFRS第9号を用いて会計処理することを明確化している。本
改訂は2019年1月1日以降に開始する年次報告期間に適用される。EUは2019年2月8日に本改訂を承認し
た。BNG銀行はすでに持分法を適用している。この改訂による影響はない。
・ IFRS基準の年次改善(2015年から2017年サイクル)(2017年12月12日公表):本改善サイクルにより、
IFRS第3号「企業結合」、IAS第12号「法人所得税」およびIAS第23号「借入コスト」について、表示、認
識または測定のための会計上の変更および用語または編集上の改訂が行われた。本改訂は2019年1月1日
以降に適用される。EUは2019年3月14日に年次改善を承認した。この改訂による影響はない。
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・ IAS第19号の改訂 従業員給付:2018年2月に、IASBは、報告期間中に制度の改訂、縮小または清算が生
じた場合の会計処理に関するIAS第19号の改訂を公表した。本改訂では、企業は、かかる出来事後の残りの
年次報告期間について、更新後の数理上の仮定を用いて当期勤務費用および利息純額を決定するよう要求
されている。本改訂はまた、制度の改訂、縮小または清算の会計処理の要件がどのように資産上限要件に
影響するかを明確化している。本改訂は2019年1月1日以降に生じる制度の改訂、縮小または清算につい
て将来に向かって適用される。EUは2019年3月14日に本改訂を承認した。BNG銀行の株主資本および損益へ
の重要な影響はない。
EUにより採用されていない未適用の会計基準
当報告期間または将来の報告期間および予測可能な取引において、BNG銀行に重要な影響を及ぼすと見込ま
れる、未発効の他の基準はない。
IFRS第16号「リース」の影響の説明
IFRS第16号「リース」はIAS第17号と全面的に置き換わった。新基準は2017年10月にEUにより採用され、
2019年1月1日以降に開始する事業年度から強制適用される。以下では、新しいIFRS第16号の会計原則が開
示され、その後、BNG銀行の株主資本に対するIFRS第16号の影響、貸借対照表上のリースの分類、損益および
財務書類における開示が詳述される。BNG銀行はIFRS第16号を遡及的に採用したが、2018年度の比較報告期間
については、認められているとおり修正再表示していない。
BNG銀行のリース活動は、自家用車のリース(借手)の1件だけである。以前は、自動車はオペレーティン
グ・リースとして分類および報告された。年間支払額は約100万ユーロであったため、詳細を開示するほどは
重要でないとみなされた。
IFRS第16号の採用時に認識された調整
BNG銀行は、契約がリースであるかまたはリースを含むかを評価するために、その契約が特定の資産の使用
を支配する権利を対価と引換えに一定期間移転するかを決定するものとする。
借手としてのBNG銀行
開始日に、使用権資産およびリース負債が認識される。使用権資産は、減価償却累計額および減損損失累
計額控除後の原価で測定され、「有形固定資産」として報告される。リース負債は、未払いのリース料の現
在価値として測定され、「その他の負債」として報告される。リース負債の利息は、損益計算書で「支払利
息」として認識される。
期末残高 期首残高
2018 年12月31日現在 IFRS 第16号の影響 2019 年1月1日現在
有形固定資産
17 2 19
その他の負債 78 2 80
平均割引率は0%に設定されており、これは市場相場とほぼ同じである。その結果、利息を支払う必要は
ない。株主資本の期首残高への影響はゼロである。
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セグメント別情報
BNG銀行は、リソース配分と業績測定を決定する際に、貸付業務および地域開発業務を区別している。BNG
銀行は、貸付業務の管理と設定において、異なるセグメントまたは事業ユニットを区別していない。BNG銀行
の地域開発業務はその貸付業務と比較して重要ではない。したがって、本中間報告書にはセグメント別情報
は含まれない。
配当
2018年度の1億5,900万ユーロの提案配当は、2019年上半期に開催された株主総会後、株主に対し支払われ
た。さらに、2,500万ユーロの配当がハイブリッド資本の所有者に分配された。この分配は、法人税上、一部
損金算入可能である。株主資本への正味影響は、2,200万ユーロのマイナスである。BNG銀行は、2019年上半
期の業績に係る中間配当を支払う予定はない。
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1 負債証券
「負債証券」項目は2019年上半期に138億ユーロ増加した。これは主に(コマーシャル・ペーパーの形によ
る)短期資金調達が113億ユーロ増加したためである。さらに、ミクロ・ヘッジ会計を適用する長期負債証券
の価額調整合計が約24億ユーロの増加を示した。BNG銀行は、その長期資金調達活動に関連して、2019年上半
期に102億ユーロ(2018年上半期:93億ユーロ)の長期負債証券を発行した。報告期間における長期負債証券
の償還価額合計は97億ユーロ(2018年上半期:95億ユーロ)であった。
2 利息損益
2019 年上半期 2018 年上半期
受取利息
実効金利法を用いて計算した受取利息:
-償却原価で測定される金融資産 1,080 1,124
-その他の包括利益を通じて公正価値で測定される
金融資産 75 95
-ヘッジ会計を適用するデリバティブ 1,266 1,354
-金融負債に係るマイナスの支払利息 19 23
-その他 0 -
2,440 2,596
その他の受取利息:
-純損益を通じて公正価値で測定するものとして
指定された金融資産 21 24
-強制的に純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1 2
-ヘッジ会計を適用しないデリバティブ 309 256
331 282
受取利息合計
2,771 2,878
支払利息
実効金利法を用いて計算した支払利息:
-償却原価で測定される金融負債 1,258 1,161
-ヘッジ会計を適用するデリバティブ 1,212 1,392
-金融資産に係るマイナスの支払利息 54 51
2,524 2,604
その他の支払利息:
-純損益を通じて公正価値で測定するものとして
指定された金融負債 15 18
-ヘッジ会計を適用しないデリバティブ 29 33
-その他 3 3
47 54
支払利息合計
2,571 2,658
利息損益合計
200 220
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3 金融取引損益
以下の表は、実現および未実現の市場価値変動による金融取引損益の内訳を示している。
2019 年上半期 2018 年上半期
信用スプレッドおよび流動性スプレッドの変動に
起因する、純損益を通じて公正価値で測定する
金融資産の市場価値変動
-利付有価証券 31 24
-ストラクチャード・ローン 2 3
33 27
ヘッジ会計による損益
-ポートフォリオ公正価値ヘッジ会計 (3) 10
-ミクロ公正価値ヘッジ会計 16 (1)
-ミクロ・キャッシュフロー・ヘッジ会計 0 0
13 9
デリバティブに係る取引先信用リスクの変動
(CVA/DVA) (11) 5
売却および買取りによる実現損益 10 19
その他の市場価値変動 (24) 25
合計
21 85
報告期間中、金融取引損益は、主に「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」に計上されたいく
つかの利付有価証券の信用リスク・スプレッドおよび流動性リスク・スプレッドの流入から生じた未実現損
益ならびに売却による実現損益によりプラスの影響を受けた。その他の市場価値変動は、ヘッジ会計を適用
しないデリバティブの未実現の市場価値変動ならびに純損益を通じて公正価値で測定される金融資産および
負債を含む。
4 金融資産およびオフバランスシート契約の減損
金融資産およびオフバランスシート契約の減損のステージ別内訳
以下の表は、減損の対象となる金融資産およびオフバランスシート契約の3つの減損のステージ別内訳を
示している。
ステージ1:当初認識以降、信用リスクの著しい増大(SICR)がない正常債権エクスポージャー
ステージ2:当初認識以降に、信用リスクの著しい増大があった正常債権エクスポージャー(信用減損な
し)
ステージ3:信用減損エクスポージャー(不良債権)
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2019 年6月30日現在
帳簿価額総額 信用損失引当金(評価性)
正常債権 信用減損 正常債権 信用減損
ステージ ステージ
帳簿価額 ステージ1 ステージ2 3 1 ステージ2 ステージ3
減損対象の金融
資産
現金および中
央銀行残高 11,670 11,670
銀行預入金 76 76 0 0 0
差入現金担保 15,273 15,273
その他の包括
利益を通じて
公正価値で測
定される金融
資産* 9,320 9,262 58 0 (1)
償却原価で測
定される利付
有価証券 7,271 7,196 80 0 (5)
貸付金および
85,969 84,585 1,350 95 (4) (27) (30)
前渡金
合計
129,579 128,062 1,488 95 (4) (33) (30)
* その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に対する信用損失引当金はその他の包括利益に含まれて
おり、(正味)帳簿価額には含まれていない。
2019 年6月30日現在
額面金額 引当金(負債性)
正常債権 信用減損 正常債権 信用減損
ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ1 ステージ2 ステージ3
オフバランスシート契約
偶発債務 57 1 0 0
取消可能信用供与契約 4,000 36 0 0
取消不能信用供与契約 6,822 93 15 (1) (1) (3)
合計
10,879 130 15 (1) (1) (3)
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2018 年12月31日現在
帳簿価額総額 信用損失引当金(評価性)
正常債権 信用減損 正常債権 信用減損
ステージ ステージ
帳簿価額 ステージ1 ステージ2 3 1 ステージ2 ステージ3
減損対象の金融
資産
現金および中
央銀行残高 1,587 1,587
銀行預入金 82 82 0 0 0
差入現金担保 12,043 12,043
その他の包括
利益を通じて
公正価値で測
定される金融
資産* 9,648 9,595 53 0 (1)
償却原価で測
定される利付
有価証券 7,406 7,319 94 (1) (6)
貸付金および
85,034 83,664 1,360 57 (4) (27) (16)
前渡金
合計
115,800 114,290 1,507 57 (5) (34) (16)
* その他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産に対する信用損失引当金はその他の包括利益に含まれて
おり、(正味)帳簿価額には含まれていない。
2018 年12月31日現在
額面金額 引当金(負債性)
正常債権 信用減損 正常債権 信用減損
ステージ1 ステージ2 ステージ3 ステージ1 ステージ2 ステージ3
オフバランスシート契約
偶発債務 31 1 0 0
取消可能信用供与契約 6,015 35 0 0
取消不能信用供与契約 7,504 120 (1) (1)
合計
13,550 156 - (1) (1) -
2019年6月30日現在、信用減損エクスポージャーは合計1億1,000万ユーロ(2018年度末:5,700万ユー
ロ)であった。信用減損エクスポージャーは、ポートフォリオ合計の0.08%(2018年度末:0.04%)を占
め、9件の債務者(2018年度末:9件の債務者)に関係する。BNG銀行は、信用減損エクスポージャーに関連
して合計2,600万ユーロ(2018年度末:2,700万ユーロ)の政府保証を受けている。
以下の表は、信用減損エクスポージャーの推移を示している。ごく少数の無保証顧客の信用力が悪化した
ため、6,700万ユーロが正常債権から信用減損エクスポージャーへと大きく移動した。
2019 年上半期 2018 年度
期首残高
57 52
既存の信用減損エクスポージャーの増加
0 3
正常債権から信用減損エクスポージャーへの移動 67 23
信用減損から正常債権エクスポージャーへの移動 - -
(14) (21)
信用減損エクスポージャーに係る返済および決済
期末残高
110 57
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正常債権の支払遅延エクスポージャーの満期分析
数値は、IFRS第9号に基づく減損ステージ3に含まれない支払遅延エクスポージャーで構成されている。
2019 年6月30日現在 2018 年12月31日現在
31 日未満
0 0
31 日以上60日以下 - -
61 日以上90日以下 - -
- -
90 日超
期末残高 0 0
予想信用損失引当金の変動
以下の表は、金融資産に係る評価性の予想信用損失引当金およびオフバランスシート契約に係る負債性の
予想信用損失引当金の変動を示している。 1件の顧客に対する帳簿価額総額合計540万ユーロの貸付を償却
したため、ステージ3の損失引当金が同額減少した。
2019 年上半期
認識中止、 信用リスク
組成および 返済および の変動に 償却 による
取得による 処分による よる変動 引当金の
期首残高 増加 減少 (純額) 減少 期末残高
評価性引当金
現金および中央銀行残高 - - - - - -
銀行預入金 0 - 0 0 - 0
その他の包括利益を通じ
て
公正価値で測定される
金融資産 1 0 0 0 - 1
償却原価で測定される
利付有価証券 7 0 (2) 0 - 5
47 2 (2) 19 (5) 61
貸付金および前渡金
55 2 (4) 19 (5) 67
負債性引当金
2 1 (1) 3 - 5
オフバランスシート契約
2018 年上半期
認識中止、 信用リスク
組成および 返済および の変動に 償却による
取得による 処分による よる変動 引当金の
期首残高 増加 減少 (純額) 減少 期末残高
評価性引当金
現金および中央銀行残高 - - - - - -
銀行預入金 0 0 0 0 - 0
その他の包括利益を通じ
て
公正価値で測定される
金融資産 1 0 0 0 - 1
償却原価で測定される
利付有価証券 13 0 0 0 - 13
50 3 (4) (2) - 47
貸付金および前渡金
64 3 (4) (2) - 61
負債性引当金
2 1 (1) 0 - 2
オフバランスシート契約
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契約上のキャッシュフローの変更
全期間の予想信用損失に相当する金額で測定された損失引当金が設定されている(すなわちステージ2ま
たは3)金融資産で、2019年上半期中に契約上のキャッシュフローが変更されたものはない。全期間の予想
信用損失に相当する金額で測定された損失引当金が設定され(ステージ2または3)、前の報告期間に条件
変更が行われた金融資産のうち、2019年上半期中にステージ1に戻されたものはない。
主要なインプットおよび仮定
金融資産の予想信用損失(ECL)は、信用リスクの大幅な増加が発生したかどうかによって、12か月または
全期間のどちらかに基づいて測定される。予想信用損失合計は、デフォルト確率(PD)、デフォルト時損失
率(LGD)およびデフォルト時エクスポージャー(EAD)の結果を割り引いたものである。
デフォルト確率
PDは、ECLおよびSICRの決定における主要な構成要素として使用される。BNG銀行は、外部格付が入手でき
ないエクスポージャーについて、主に専門家の判断に基づくPDモデルを開発した。IFRS第9号の遵守および
いわゆる「ポイント・イン・タイム」のPDを確保するため、BNG銀行は将来に関する情報(FLI)を含んだ
オーバーレイ・モデルを開発した。ステージの決定においては、将来に関する情報を調整済の信用格付が使
用されている。BNG銀行は、財務書類内の他の関連する見積りに対するインプットと整合するような、経済予
測に基づく3つの内部開発シナリオを適用している。提案されたマクロ経済予測は、外部のマクロ経済予測
と比較され、シナリオの外部検証性を確保している。シナリオは、資産・負債委員会(ALCO)で承認されて
いる。これによって、BNG銀行はPDが合理的かつ裏付可能であることを確保している。
デフォルト時損失率
信用ポートフォリオのデフォルト率が低く、過去の内部のLGDデータが不足しているため、BNG銀行はLGDモ
デルを確立することができない。したがって、BNG銀行はエクスポージャー全体に対して、4つの異なるLGD
率を伴う基本的な一律LGDアプローチを適用している。
・ (オランダ)中央政府または地方政府が交付または保証するエクスポージャーについて0%
・ EU内の中央政府または地方政府が発行する政府債について10%
・ 中央政府または地方政府の保証がないエクスポージャーおよび優先無担保債エクスポージャーについて
35%
・ 劣後ローンについて75%
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デフォルト時エクスポージャー
貸付金および利付有価証券(証券化を除く)に係るEADは、債務者が12か月間または全期間にわたって義務
を負う契約上の返済額に基づく。任意返済または早期償還は、過去の実績から頻度が高くないため、考慮に
入れていない。証券化に関する将来の契約上の返済額は、外部情報源から得られる見積定率期限前返済率に
基づく。コミットメント(オフバランスシート)ファシリティの場合、最大エクスポージャーは、12か月間
または全期間(減損のステージによる)において予想される融資枠の使用を反映するよう調整される。
信用リスクの著しい増大
BNG銀行は、認識以降の信用リスクの著しい変動を評価するためのインプット・パラメータとして、将来に
関する情報について調整されたポイント・イン・タイムPDを適用している。さらにBNG銀行は、信用リスクの
著しい増大を判定するための補完基準として、支払猶予措置および30日超の期日経過を使用している。他方
で、BNG銀行は認識以降の信用リスクの著しい変動のモニタリングについて、低信用リスクである場合の除外
も適用している。この場合、信用リスクの著しい増大が生じているかを判定せずに、12か月間のECLを使用し
て減損が測定される。BNG銀行は、投資適格の格付を有する金融資産については「低信用リスク」であるとみ
なす。債券については、BNG銀行はBBB-以上を投資適格とみなしている。貸付金については、内部相手先信用
格付を使用して投資適格であるかを判定している。内部相手先信用格付は、多数の市場セクター固有の内部
格付モデルから導き出され、これらのモデルは外部的に検証されている。
BNG銀行は、ステージ3の減損金額を決定する際に、専門家を利用して判断を行っている。このアプローチ
は、特別管理部により金融商品レベルごとに実行される。
将来に関するマクロ経済情報
主要なマクロ経済変数を識別するために、過去のデータの分析が実施され、これらの変数はBNG銀行のエコ
ノミストによって四半期毎に提供される。専門家による判断が適用される。証券化以外に係るデフォルト確
率の決定に適用されるマクロ経済要素は、名目国内総生産(GDP)、失業率および賃金率である。証券化につ
いて適用されるマクロ経済要素は、住宅価格指数、長期金利および債務である。
証券化以外
2019 年6月30日 2018 年12月31日
期間 シナリオ 現在の加重 現在の加重
マクロ経済変数
オランダのGDP
3年 基本シナリオ 70 % 70 %
オランダの失業率 3年 上昇シナリオ 10 % 10 %
オランダの賃金上昇率 3年 下降シナリオ 20 % 20 %
証券化
2019 年6月30日 2018 年12月31日
期間 シナリオ 現在の加重 現在の加重
マクロ経済変数
ユーロ圏の住宅価格指数
3年 基本シナリオ 65 % 65 %
ユーロ圏の長期金利 3年 上昇シナリオ 10 % 10 %
ユーロ圏の債務 3年 下降シナリオ 25 % 25 %
(家計およびNPISH*への貸付)
* 対家計非営利団体
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債務不履行エクスポージャー
BNG銀行は、以下の基準のいずれかを満たす場合、信用減損の定義と完全に合致している金融商品を債務不
履行と定義する。
・ BNG銀行が、債務者によるBNG銀行に対する信用債務の支払可能性が低いとみなしている。
・ 債務者によるBNG銀行に対する重要な債務の支払いが90日以上遅延している。
BNG銀行は、「支払可能性が低いこと」について以下の指標を採用している。
・ 債務者の収入源が、支払債務を履行するには不十分とみなされる。
・ 将来キャッシュフローに対する疑義の兆候が見られる。
・ 債務者の負債比率が著しく上昇した。
・ 1件以上の約款違反が発生した。
・ BNG銀行が保証の実行を求めたまたは担保権を実行した。
・ 他の債権者に対する著しい支払遅延(登記所に記録された)。
・ 債務者の市場セクターに経済的危機があり、同セクター内の債務者が信用弱者とみなされている。
・ 財務的困難により、債務者は市場セクターにおいて活発に活動しているとはみなされなくなった。
・ BNG銀行以外の債権者が当該債務者の破産を申し立てた。
債務不履行または信用減損に分類されるエクスポージャーは、以下のすべての条件を満たす場合、再び正
常(すなわち、信用減損なし)とみなされる。
・ 債務者が再び、すべての契約条件を満たしている(債務不履行は生じていない)。
・ 債務者の状況が、既存もしくは変更後の支払条件に従って、債務者が債務を返済することができるまで
改善している(「支払可能性がある」)。
・ 債務者に90日を超える支払の遅延がない。
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金融商品の分類別内訳
2019 年6月30日現在
その他の包括
純損益を通じて 損益を通じて
償却原価 公正価値で測定 公正価値で測定 合計
現金および中央銀行残高
11,670 11,670
銀行預入金 76 76
差入現金担保 15,273 15,273
純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1,737 1,737
デリバティブ 10,158 10,158
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 9,320 9,320
償却原価で測定される利付有価証券 7,271 7,271
貸付金および前渡金 85,969 85,969
ポートフォリオ・ヘッジ会計を適用する
16,820 16,820
貸付金に対する価値調整
資産合計
137,079 11,895 9,320 158,294
銀行借入金 2,914 2,914
受入現金担保 656 656
純損益を通じて公正価値で測定される
金融負債 737 737
デリバティブ 23,616 23,616
負債証券 117,542 117,542
受託資金 7,971 7,971
劣後債務 32 32
負債合計
129,115 24,353 - 153,468
2018 年12月31日現在
その他の包括
純損益を通じて 損益を通じて
償却原価 公正価値で測定 公正価値で測定 合計
現金および中央銀行残高
1,587 1,587
銀行預入金 82 82
差入現金担保 12,043 12,043
純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1,606 1,606
デリバティブ 8,390 8,390
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 9,648 9,648
償却原価で測定される利付有価証券 7,406 7,406
貸付金および前渡金 85,034 85,034
ポートフォリオ・ヘッジ会計を適用する
11,566 11,566
貸付金に対する価値調整
資産合計
117,718 9,996 9,648 137,362
銀行借入金 2,383 2,383
受入現金担保 419 419
純損益を通じて公正価値で測定される
金融負債 762 762
デリバティブ 19,223 19,223
負債証券 103,722 103,722
受託資金 5,800 5,800
劣後債務 32 32
負債合計
112,356 19,985 - 132,341
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長期外国エクスポージャー
以下の表は、長期外国エクスポージャーの概要を示している。デリバティブ取引および短期取引(銀行と
の特定の現金担保を含む。)は含まれていない。表示された金額は、残存元本額で、百万ユーロ単位であ
る。
2019 年6月30日現在
額面価額 貸借対照表
AAA AA A BBB 投資不適格 合計 価額合計
国際機関
369 204 - - - 573 613
国際開発金融機関 512 - - - - 512 581
オーストリア - 494 - - - 494 618
ベルギー - 350 - 137 - 487 598
デンマーク - 90 - - - 90 91
フィンランド - 400 - - - 400 483
フランス 533 576 100 5 - 1,214 1,514
ドイツ 1,553 30 62 - - 1,645 1,954
イタリア - 23 19 135 62 239 239
ポルトガル - - 91 50 100 241 250
スペイン 68 262 360 - 70 760 871
スイス - - 94 - - 94 109
英国 653 356 283 255 52 1,599 2,276
米国 22 - - - - 22 23
合計
3,710 2,785 1,009 582 284 8,370 10,219
2018 年12月31日現在
額面価額 貸借対照表
AAA AA A BBB 投資不適格 合計 価額合計
国際機関
369 155 524 543
国際開発金融機関 741 741 802
オーストリア 554 554 628
ベルギー 350 140 490 589
デンマーク 90 90 91
フィンランド 500 500 577
フランス 473 681 100 5 1,259 1,528
ドイツ 1,342 30 70 1,442 1,760
イタリア 27 25 195 67 314 325
ポルトガル 89 58 100 247 253
スペイン 70 238 443 83 834 925
スイス 99 99 113
英国 636 349 281 273 34 1,573 2,146
米国 22 22 22
合計
3,653 2,974 1,107 671 284 8,689 10,302
投資不適格項目(すなわち、BBB-以下の格付の項目)は主に、いわゆるGIIPS諸国のエクスポージャーで構
成される。これは、大部分がカバード・ボンドおよび住宅ローン担保証券(RMBS)取引を含む利付有価証券
に関係する。ポルトガルおよび英国の投資不適格のエクスポージャーは、インフラストラクチャー、教育、
エネルギーおよびヘルスケアの分野における少数の民間プロジェクト・ファイナンスのスキームに関係す
る。投資不適格の外国エクスポージャーの公正価値合計は、3億200万ユーロ(2018年度末:2億8,900万
ユーロ)であった。
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利付有価証券(IBS)投資
BNG銀行のIBSポートフォリオは、主に流動性管理目的で保有されている。ポートフォリオは、質の高い債
券で構成され、その大部分は中央銀行が担保として受け入れる。BNG銀行のIBSポートフォリオ全体は流動性
ポートフォリオとALM(資産および負債管理)ポートフォリオに分けられる。流動性ポートフォリオは、譲渡
性の高い有価証券のみで構成され、以下の表に示される様々なLCRレベルに従って細分化されている。ALM
ポートフォリオは、有価証券の種類によって細分化されている。ポートフォリオの動向は毎月報告される。
外部格付および内部格付等の要因を用いて、BNG銀行はその動向を個別に監視している。これらのポートフォ
リオ内の資産は、年2回減損分析を受ける。
各格付カテゴリーについて以下に表示された金額は、残存元本額で、百万ユーロ単位である。貸借対照表
価額合計(減損控除前)も最右列に示されている。価額合計176億1,800万ユーロは、貸借対照表項目「その
他の包括利益を通じて公正価値で測定される金融資産」(93億2,000万ユーロ)、「償却原価で測定される利
付有価証券」(72億7,100万ユーロ)および「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」(10億2,700
万ユーロ)で認識される。
2019 年6月30日現在
額面価額 貸借対照表
AAA AA A BBB 投資不適格 合計 価額合計
流動性ポートフォリオ
レベルⅠ-政府/国際機関 5,462 2,073 220 135 46 7,936 9,305
レベルⅠB-カバード・ボンド 1,273 - - - - 1,273 1,344
レベルⅡA-政府/国際機関 - 56 - - - 56 93
レベルⅡB-法人 - - 25 - - 25 26
レベルⅡB-RMBS 1,085 - - - - 1,085 1,093
7,820 2,129 245 135 46 10,375 11,861
ALM ポートフォリオ
RMBS 22 285 196 - 24 527 524
ABS - 61 129 28 56 274 270
NHG 2,546 95 168 - - 2,809 2,811
その他 336 375 424 256 77 1,468 2,152
2,904 816 917 284 157 5,078 5,757
合計
10,724 2,945 1,162 419 203 15,453 17,618
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2018 年12月31日現在
額面価額 貸借対照表
AAA AA A BBB 投資不適格 合計 価額合計
流動性ポートフォリオ
レベルⅠ-政府/国際機関 5,618 2,290 220 195 46 8,369 9,664
レベルⅠB-カバード・ボンド 1,121 1,121 1,177
レベルⅡA-政府/国際機関 56 2 58 91
レベルⅡB-法人 25 25 25
レベルⅡB-RMBS 1,488 1,488 1,496
8,227 2,346 245 195 48 11,061 12,453
ALM ポートフォリオ
RMBS 23 245 275 7 37 587 583
ABS 64 140 30 57 291 288
NHG 2,285 103 181 2,569 2,569
その他 376 388 422 256 78 1,520 2,108
2,684 800 1,018 293 172 4,967 5,548
合計
10,911 3,146 1,263 488 220 16,028 18,001
支払猶予されたエクスポージャー
支払猶予は、債務者の不安定な財務ポジションの結果、債務者がその債務を果たすことができるよう債務
者のために信用条件が変更された信用契約に関連する。
2019 年6月30日現在
うち支払猶予
エクスポージャー
合計 減損控除前 減損控除後 合計に占める割合
金融資産(デリバティブを除く)
現金および中央銀行残高 11,670 - - 0.0 %
銀行預入金 76 - - 0.0 %
差入現金担保 15,273 - - 0.0 %
純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1,737 - - 0.0 %
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 9,320 - - 0.0 %
償却原価で測定される利付有価証券 7,271 - - 0.0 %
貸付金および前渡金 85,969 300 277 0.3 %
131,316 300 277 0.2 %
オフバランスシート契約
偶発債務 58 - - 0.0 %
取消可能信用供与契約 4,036 0 0 0.0 %
取消不能信用供与契約 6,930 5 5 0.1 %
11,024 5 5 0.0 %
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2018 年12月31日現在
うち支払猶予
エクスポージャー
合計 減損控除前 減損控除後 合計に占める割合
金融資産(デリバティブを除く)
現金および中央銀行残高 1,587 - - 0.0 %
銀行預入金 82 - - 0.0 %
差入現金担保 12,043 - - 0.0 %
純損益を通じて公正価値で測定される
金融資産 1,606 - - 0.0 %
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 9,648 - - 0.0 %
償却原価で測定される利付有価証券 7,406 - - 0.0 %
貸付金および前渡金 85,034 348 325 0.4 %
117,406 348 325 0.3 %
オフバランスシート契約
偶発債務 32 - - 0.0 %
取消可能信用供与契約 6,050 0 0 0.0 %
取消不能信用供与契約 7,624 - - 0.0 %
13,706 0 0 0.0 %
債務者の不利な財務ポジションの結果として契約条項が変更された信用契約は、2019年6月30日現在3億
500万ユーロ(減損控除前)(2018年12月31日現在:3億4,800万ユーロ)であった。支払猶予されたエクス
ポージャー合計は、6件の債務者(2018年度末:7件の債務者)に関係する。2019年上半期において、BNG銀
行によって新たに支払猶予措置は取られなかった。
金融資産および金融負債(デリバティブ)のネッティング
BNG銀行がデリバティブ取引を締結する準備を整えている金融相手先は、信用リスクを減らすためにネッ
ティング契約が提供される。さらに、相対の担保契約が締結される。これらにより、市場価額の動向を担保
によって日次で緩和できるようにしている。契約は、規制の変更に応じて必要があれば更新される。これら
の契約は、キャッシュフローが中央清算参加者を通じて相殺されない限り、貸借対照表上のネッティングの
対象ではない。以下の表は、これらの契約が貸借対照表上のネッティング条件に適合した場合および適合し
ない場合、ならびに担保契約を考慮に入れた場合のポジションを示している。
2019 年6月30日現在
資産として 負債として
計上された 計上された
デリバティブ デリバティブ 純額
貸借対照表上のネッティング前の金融資産
および負債の総価額 11,380 (24,844) (13,464)
ネッティングされる金融資産および負債の総価額 (1,222) 1,222 -
金融資産および負債の貸借対照表価額
10,158 (23,622) (13,464)
(ネッティング後)
ネッティング目的のIAS第32号(同一相手先との
デリバティブのネッティング)に適合しない
(8,261) 8,261 -
金融ネッティング商品の価額
担保考慮前のエクスポージャー
1,897 (15,361) (13,464)
ネッティング目的のIAS第32号に適合しない
(610) 15,254 (14,644)
金融担保の価額
正味エクスポージャー
1,287 (107) 1,180
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2018 年12月31日現在
資産として 負債として
計上された 計上された
デリバティブ デリバティブ 純額
貸借対照表上のネッティング前の金融資産
および負債の総価額 8,801 (19,634) (10,833)
ネッティングされる金融資産および負債の総価額 (411) 411 -
金融資産および負債の貸借対照表価額
8,390 (19,223) (10,833)
(ネッティング後)
ネッティング目的のIAS第32号(同一相手先との
デリバティブのネッティング)に適合しない
(7,022) 7,022 -
金融ネッティング商品の価額
担保考慮前のエクスポージャー
1,368 (12,201) (10,833)
ネッティング目的のIAS第32号に適合しない
(414) 12,038 11,624
金融担保の価額
正味エクスポージャー
954 (163) 791
2019年6月30日現在、デリバティブに係る差入担保は154億ユーロ(2018年度:120億ユーロ)であった。
BNG銀行の信用格付が3ノッチ引き下げられたとしても、当該金額は増加しない(2018年度:1,000万ユーロ
増加する)ことになる。BNG銀行の流動性ポジションの強さは、担保債務を満たし、また担保債務の変動を吸
収するのに十分である。
金融商品の公正価値
公正価値とは、意思または能力にかかわらず、現在の市場状況の下、測定日時点で、市場参加者間の秩序
ある取引により、資産が売却された場合に受け取るであろう移転価格(取引費用調整前)または負債が移転
された場合に支払うであろう価格である。評価が市場参加者の観点から行われる必要があるということを想
定しており、これにより、金融商品の固有の特徴および制限のみが考慮される。3つのレベルの公正価値の
間で区別がなされ、インプットの性質およびその全体の評価にとっての重要性がヒエラルキーの正しい分類
にとって決定的である。
公正価値ヒエラルキー
・ レベル1:活発な市場における、当該商品の、または入手できない場合は同一商品の、(未調整の)相
場価格に基づく評価。金融商品は、相場価格が定期的に入手可能である場合、ならびにそれらの価格が現
在および定期的に生じる独立当事者間の市場取引を反映している場合に、活発な市場での相場価格がある
とみなされる。金融資産および負債の相場価格は、中間市場価格に基づいている。
・ レベル2:レベル1で使用された相場価格を除く、直接的または間接的に観察可能な市場データを用い
た評価技法に基づく評価。このカテゴリーは、類似した商品の活発な市場での相場価格、同一もしくは類
似した商品の活発とはみなされない市場での相場価格、またはすべて市場データから直接的もしくは間接
的に観察可能な重要なインプットによるその他の評価技法を用いて評価される商品を含む。
・ レベル3:市場で公表されない観察不能なインプットを大幅に用いた評価技法に基づく評価。このカテ
ゴリーは、観察可能な市場データに基づかないインプットを用いた評価技法による商品を含み、そのた
め、観察不能な市場データが商品の評価に重要な影響を与える。このカテゴリーはまた、類似した商品の
相場価格に従って評価された商品も含み、これにより重要で公には観察不能な変更または前提が、商品間
の差異を示すために必要となる。
BNG銀行は、可能な場合、相場価格(レベル1)を使用する。相場価格は、ビッド価格(金融資産の場合)
およびアスク価格(金融負債の場合)に基づいている。中間市場価格の使用は、金融資産および金融負債の
市場リスクが相殺される場合、認められている。BNG銀行は評価目的で中間市場価格を使用する。
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多くの場合、BNG銀行は債務者に関し理論的な評価(レベル2)に依拠している。かかる場合は、一般的に
金融業界で使用される評価モデルおよび技法に基づき公正価値が決定される。これらの大部分は純現在価値
計 算に基づくモデルおよびオプション価格モデルである。これらのモデルのための変数は、市場価格、フォ
ワード価格設定、割引の市場条件に沿ったイールド曲線、相関、ボラティリティ、クロスカレンシー・ス
ワップのベーシス・スプレッド、取引先の信用力ならびに市場当事者が価格決定に使用するその他の要因、
見積、仮定等の直接的または間接的に客観的に観察可能なインプットに基づく。BNG銀行は、いわゆるスプ
レッド曲線を、理論的な評価が必要な信用および流動性リスクに関連する金融商品の公正価値を決定するた
めに使用する。これらのスプレッド曲線は、関連する金利曲線ならびに信用および流動性リスクのスプレッ
ドに基づき作成される。信用リスク・スプレッドは、受入担保、保証および満期を考慮に入れ、債務者の信
用度に左右される。流動性リスク・スプレッドは、商品の市場性の程度に左右される。個々の顧客および金
融商品のリスク・プロファイルは、少なくとも四半期に1回評価される。必要な場合、信用リスク・スプ
レッドが調整される。
ごく限られた場合に、BNG銀行の金融商品の評価は、かなりの程度まで、市場で公表されない観察不能なイ
ンプットおよび経営陣の見積り(レベル3)に基づいている。
デリバティブ取引の公正価値決定の際に、信用評価調整(CVA)および債務評価調整(DVA)が、BNG銀行が
日次の担保交換に関する契約を締結していないすべての顧客および金融取引先とのデリバティブ取引すべて
に適用される。CVAおよびDVAはまた、BNG銀行が日次の担保交換に関する契約を締結したが、担保額の算定に
おいて重要な閾値が適用される顧客または取引先とのデリバティブ取引すべてに適用される。
BNG銀行は自己の信用リスクの決定において、関連するスワップ・カーブに対するスプレッド、すなわち
「自己信用調整(OCA)」を適用している。OCAは、「純損益を通じて公正価値で測定される金融負債」に含
まれる商品のみに関連する。金融商品がフォワード契約の性格を持つ限り、フォワード・イールド曲線およ
びフォワード為替相場などの公表されているフォワード価格が使用される。複雑な商品の場合、金融商品の
構成要素は、上記の技法およびモデルに基づき個別に測定される。金融商品全体の公正価値は構成要素の公
正価値の合計として決定される。BNG銀行は、各報告期間末の財務ポジション処理のために継続的に測定され
る経常的な公正価値のみを適用する。
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2019 年6月30日現在 2018 年12月31日現在
貸借対照表 貸借対照表
価額 公正価値 価額 公正価値
現金および中央銀行残高
11,670 11,670 1,587 1,587
銀行預入金 76 77 82 83
差入現金担保 15,273 15,273 12,043 12,043
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産 1,737 1,736 1,606 1,606
デリバティブ 10,158 10,158 8,390 8,390
その他の包括利益を通じて公正価値で
測定される金融資産 9,320 9,320 9,648 9,648
償却原価で測定される利付有価証券 7,271 7,395 7,406 7,422
貸付金および前渡金 85,969 104,435 85,034 98,036
金融資産合計
141,474 160,064 125,796 138,815
銀行借入金 2,914 2,909 2,383 2,377
受入現金担保 656 656 419 419
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 737 737 762 762
デリバティブ 23,616 23,616 19,223 19,223
負債証券 117,542 118,471 103,722 104,560
受託資金 7,971 8,176 5,800 6,002
劣後債務 32 45 32 45
金融負債合計
153,468 154,610 132,341 133,388
取引を行う際、公正価値のヒエラルキー分類は、分類を決定付けるインプット要因の性質およびその評価
全体への重要性を踏まえた、評価に関連する特徴に基づいて決定されている。分類は、取引全体として公正
価値に重要性のあるインプットのレベルのうち最も低いものに基づいて行われる。重要性は、評価全体の結
果に対する観察不能なインプット要因の影響を、これらの観察不能なインプット要因に関する代替的な仮定
の範囲を考慮に入れて決定することにより評価される。四半期毎に、各取引のヒエラルキー分類は評価さ
れ、必要な場合、調整される。
以下の表は、公正価値で認識される取引の公正価値ヒエラルキーの概要を示している。
2019 年6月30日現在
レベル1 レベル2 レベル3 合計
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産
93 1,229 414 1,736
デリバティブ - 10,151 7 10,158
その他の包括利益を通じて公正価値で
9,180 140 - 9,320
測定される金融資産
金融資産合計
9,273 11,520 421 21,214
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 - 736 - 736
デリバティブ - 23,609 7 23,616
金融負債合計
- 24,345 7 24,352
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2018 年12月31日現在
レベル1 レベル2 レベル3 合計
純損益を通じて公正価値で測定される金融資産
89 1,147 370 1,606
デリバティブ - 8,382 8 8,390
その他の包括利益を通じて公正価値で
9,566 82 - 9,648
測定される金融資産
金融資産合計
9,655 9,611 378 19,644
純損益を通じて公正価値で測定される金融負債 98 664 - 762
デリバティブ - 19,215 8 19,223
金融負債合計
98 19,879 8 19,985
レベル3項目の公正価値の重要な変動
2019 年上半期
純損益を通じて公正価値で デリバティブ デリバティブ
測定される金融資産 (資産として計上) (負債として計上)
期首残高
370 8 8
純損益を通じた損益
-利息損益 5 3 3
-未実現金融取引損益 44 (2) (2)
-実現金融取引損益 0 0 0
49 1 1
再評価剰余金を通じた
未実現価額調整 - - -
投資 - - -
キャッシュフロー (5) (2) (2)
レベル2へ振替 - - -
レベル2から振替 - - -
資産と負債との間で
- - -
振り替えられたデリバティブ
期末残高
414 7 7
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2018 年上半期
純損益を通じて公正価値で デリバティブ デリバティブ
測定される金融資産 (資産として計上) (負債として計上)
IAS 第39号に基づく期首残高
623 13 13
IFRS 第9号の影響 (256) - -
IFRS 第9号に基づく期首残高
367 13 13
純損益を通じた損益
-利息損益 6 2 3
-未実現金融取引損益 (9) (4) (4)
-実現金融取引損益 0 0 0
(3) (2) (1)
再評価剰余金を通じた
未実現価額調整 - - -
投資 - - -
キャッシュフロー (4) (2) (2)
レベル2へ振替 - - -
レベル2から振替 - - -
資産と負債との間で
- - -
振り替えられたデリバティブ
期末残高
360 9 10
レベル3項目は主に、市場でほとんど取引されない仕組利付有価証券に関係する。かかる取引がないた
め、類似の有価証券に利用可能な観察可能な市場データは現在の公正価値を完全に反映するものではない。
これらの取引の公正価値は、公表される市場データに基づいて決定され、市場で公表されない観察不能な重
要なインプットを用いて調整される。報告期間中、レベル3からの再分類およびレベル3への再分類は行わ
れなかった。(2018年度:純損益を通じて公正価値で測定される金融資産に対するIFRS第9号の影響は2億
5,600万ユーロのマイナスであったが、この原因は、これらの商品についてビジネスモデル・テストおよび
SPPIテストの結果を受けて、金融資産を償却原価へ再分類したためである。)
市場で公表されない観察不能なインプット
モノライン保険会社による保証付の3件の物価連動型利付有価証券のスプレッドを決定するため、以下の
市場で公表されない観察不能なインプットが使用される。
・ 関連する債務者(40%)および関連するモノライン保険会社(30%)の回収率
・ 債務者とモノライン保険会社の間の相関係数(20%)
これらのインプットは、2018年度と比べて変わっていない。
重要なインプット要因の変動に対するレベル3資産および負債の公正価値の感応度
感応度分析では、金利、インフレ、流動性および信用スプレッドの要素が、個別および相関数値の双方で
示されている。以下の表は、これらの重要なインプット要因が個別に絶対的平行に変動した場合のレベル3
資産の感応度を示している。これらのインプット要因の間に直接の依存関係はないものの、これらの3つの
インプット要因が同時変動した場合の商品の全体的な感応度も示されている。
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関連するインプット要因の変動による貸借対照表価額への影響
2019 年 2018 年 2019 年 2018 年 2019 年 2018 年 2019 年 2018 年
6月 12 月 6月 12 月 6月 12 月 6月 12 月
30 日 31 日 30 日 31 日 30 日 31 日 30 日 31 日
純損益を通じて デリバティブ デリバティブ
公正価値で測定 (資産として (負債として
される金融資産 計上) 計上) 合計
貸借対照表価額
414 370 7 8 (7) (8) 414 370
金利
+10ベーシス・ポイント (9) (8) (2) (2) 0 0 (11) (10)
-10ベーシス・ポイント 9 8 2 2 0 0 11 10
+100ベーシス・ポイント (78) (68) (21) (20) 3 3 (96) (85)
-100ベーシス・ポイント 108 92 22 21 (4) (4) 126 109
インフレ率
+10ベーシス・ポイント 9 8 0 0 0 0 9 8
-10ベーシス・ポイント (9) (8) 0 0 0 0 (8) (8)
+100ベーシス・ポイント 103 89 0 0 0 0 103 89
-100ベーシス・ポイント (77) (66) 0 0 0 0 (77) (66)
信用および流動性リスク・スプレッド
+10ベーシス・ポイント (9) (8) 1 1 1 1 (7) (6)
-10ベーシス・ポイント 9 8 (1) (1) (2) (2) 6 5
+100ベーシス・ポイント (79) (69) 17 16 5 ▶ (57) (49)
-100ベーシス・ポイント 93 93 (2) (2) (20) (19) 86 72
重要なインプット合計
+10ベーシス・ポイント (9) (8) (1) (1) 1 1 (9) (8)
-10ベーシス・ポイント 10 8 2 2 (2) (2) 10 8
+100ベーシス・ポイント (81) (70) (5) (4) 5 ▶ (81) (70)
-100ベーシス・ポイント 113 97 20 19 (20) (19) 113 97
BNG銀行は、ほぼすべての金利リスクをスワップを通じてヘッジしている。このため、金利曲線単独の変動
により生じる利付有価証券の公正価値変動は、BNG銀行の損益および株主資本に限定された影響しか与えな
い。資産および関連スワップの満期までに、これらの市場価値の変動は、すべての当事者が支払義務を果た
すことを条件に、ゼロに近づくと見込まれる。他方で、信用リスクおよび流動性リスク・スプレッドの変動
により生じた金利変動は、金融商品が公正価値で測定される場合、損益および株主資本に直接影響を与え
る。
貸借対照表項目「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」のレベル3商品の主要な部分(4億400
万ユーロ)は、いわゆる物価連動債から成り、その金利リスクおよびインフレ・リスクはスワップを用いて
ヘッジされている。これらの取引のデフォルト・リスクは、いわゆるモノライン保険会社が発行した保証を
通じて購入時に保証される。かかる保証の価値をゼロと設定したとすると、これは、2019年上半期末に金融
取引損益に対してマイナスの未実現効果1億900万ユーロ(2018年度末:7,800万ユーロのマイナス)となっ
ていた。
「純損益を通じて公正価値で測定される金融資産」項目のこれらの商品の感応度は、2019年度に上昇し
た。これらの資産の信用スプレッドは、主要な観察不能パラメータである。信用スプレッドの+100ベーシ
ス・ポイントの変動は、7,900万ユーロのマイナス影響をもたらす。
「デリバティブ(負債として計上)」項目は、フランス国債金利と連動したレベル3の区分処理されたオ
プションである。このオプションは、「デリバティブ(資産として計上)」項目に認識されているオプショ
ンを含む、レベル3のスワップでヘッジされる。同スワップは、ユーロ・スワップレートおよびフランス国
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債金利ならびに取引先リスクの影響を受けやすい。信用および流動性スプレッドは2019年上半期に拡大し
た。
償却原価による取引の公正価値ヒエラルキー
以下の表は、貸借対照表上、償却原価で認識される取引の公正価値を決定する方法の概要を示している。
2019 年6月30日現在
レベル1 レベル2 レベル3 合計
現金および中央銀行残高
11,670 - - 11,670
銀行預入金 3 67 7 77
差入現金担保 - 15,273 - 15,273
償却原価で測定される利付有価証券 226 6,864 305 7,395
貸付金および前渡金 904 95,032 8,499 104,435
金融資産合計
12,803 117,236 8,811 138,850
銀行借入金 3 2,906 - 2,909
受入現金担保 - 656 - 656
負債証券 87,170 30,140 1,161 118,471
受託資金 2,353 1,087 4,736 8,176
劣後債務 - - 45 45
金融負債合計
89,526 34,789 5,942 130,257
2018 年12月31日現在
レベル1 レベル2 レベル3 合計
現金および中央銀行残高
1,587 - - 1,587
銀行預入金 ▶ 72 7 83
差入現金担保 - 12,043 - 12,043
償却原価で測定される利付有価証券 246 6,856 320 7,422
貸付金および前渡金 1,270 89,236 7,530 98,036
金融資産合計
3,107 108,207 7,857 119,171
銀行借入金 - 2,377 - 2,377
受入現金担保 - 419 - 419
負債証券 85,520 17,878 1,162 104,560
受託資金 2,193 - 3,809 6,002
劣後債務 - - 45 45
金融負債合計
87,713 20,674 5,016 113,403
レベル3に含まれる償却原価で測定される金融資産は、主にBNG銀行の法定顧客に対する自己資本要件が課
される貸付金および前渡金に関連する。政府保証に基づく法定取引先に対する貸付金および前渡金は、オラ
ンダ王国が発行した債券との強い相関のため、レベル2に含まれる。レベル1に含まれる償却原価で測定さ
れる金融負債は、BNG銀行が発行した譲渡可能なベンチマーク債券(「負債証券」項目)に関連する。民間借
入はレベル3(「負債証券」および「受託資金」項目)に分類される。
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オフバランスシート契約
偶発債務
これは、BNG銀行が第三者のために保証を発行した取引から生じる一切の契約債務を含む。これらの保証
は、限られた範囲で、公共体の副保証によりカバーされている。これらは主に、5年超の契約上の残存期間
を有する信用状であり、BNG銀行が公益事業部門の顧客のために発行している。BNG銀行は、借主が債務不履
行の場合に支払う必要がある原貸付元本額で負債を計上している。
2019 年6月30日現在 2018 年12月31日現在
偶発債務
57 32
取消可能信用供与契約
これは、取消可能な当座勘定信用供与契約に帰属する一切の契約債務を含む。
2019 年6月30日現在 2018 年12月31日現在
取消可能信用供与契約
4,044 6,050
取消不能信用供与契約
これは、貸付金および前渡金を供与することになりうる一切の取消不能な契約債務を含む。以下の表で、
これらの契約は、与信枠ならびに契約済み貸付金および前渡金の将来の実行に区分される。
2019 年6月30日現在 2018 年12月31日現在
与信枠の未使用部分に関する基本契約
4,758 5,887
将来実行予定の契約済み貸付金および前渡金 2,172 1,737
合計
6,930 7,624
貸借対照表日以降の事象
貸借対照表日以降、中間報告書の数値または開示に調整が必要な報告すべき事象はない。
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第3 【外国為替相場の推移】
(1) 【当該半期中における月別為替相場の推移】
該当事項なし
(2) 【最近日の為替相場】
該当事項なし
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