株式会社サン・ライフホールディング 有価証券報告書 第1期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
提出書類 | 有価証券報告書-第1期(平成30年4月1日-平成31年3月31日) |
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提出者 | 株式会社サン・ライフホールディング |
カテゴリ | 有価証券報告書 |
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株式会社サン・ライフホールディング(E34097)
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【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2019年6月26日
【事業年度】 第1期(自 2018年10月1日 至 2019年3月31日)
【会社名】 株式会社サン・ライフホールディング
【英訳名】 SUN・LIFE HOLDING CO.,LTD.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 比企 武
【本店の所在の場所】 神奈川県平塚市馬入本町13番11号
【電話番号】 0463(22)1233(代表)
【事務連絡者氏名】 取締役経営企画部長 佐野 秀一
【最寄りの連絡場所】 神奈川県平塚市馬入本町13番11号
【電話番号】 0463(22)1233(代表)
【事務連絡者氏名】 取締役経営企画部長 佐野 秀一
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
(1) 連結経営指標等
回次 第1期
決算年月 2019年3月
売上高 (千円) 12,470,205
経常利益 (千円) 1,069,397
親会社株主に帰属する
(千円) 537,050
当期純利益
包括利益 (千円) 520,205
純資産額 (千円) 6,627,056
総資産額 (千円) 37,464,455
1株当たり純資産額 (円) 1,022.01
1株当たり当期純利益
(円) 82.83
金額
潜在株式調整後
(円) ―
1株当たり当期純利益
金額
自己資本比率 (%) 17.7
自己資本利益率 (%) 8.3
株価収益率 (倍) 11.6
営業活動による
(千円) 1,164,712
キャッシュ・フロー
投資活動による
(千円) △ 1,215,713
キャッシュ・フロー
財務活動による
(千円) △ 213,115
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物
(千円) 11,914,730
の期末残高
従業員数
459
〔外、平均臨時 (名)
〔 1,074 〕
雇用者数〕
(注) 1 売上高には消費税等は含まれておりません。
2 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3 当社は、2018年10月1日設立のため、前連結会計年度以前に係る記載はしておりません。
4 第1期連結会計年度(2018年4月1日から2019年3月31日まで)の連結財務諸表は、単独株式移転により完
全子会社となった株式会社サン・ライフの連結財務諸表を引き継いで作成しております。
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(2) 提出会社の経営指標等
回次 第1期
決算年月 2019年3月
営業収益 (千円) 641,886
経常利益 (千円) 1,176,677
当期純利益 (千円) 1,117,587
資本金 (千円) 100,000
発行済株式総数 (株) 6,820,000
純資産額 (千円) 5,246,357
総資産額 (千円) 5,683,535
1株当たり純資産額 (円) 809.22
1株当たり配当額
19.00
(内1株当たり
(円) ( ―)
中間配当額)
1株当たり当期純利益
(円) 165.54
金額
潜在株式調整後
(円) ―
1株当たり当期純利益
金額
自己資本比率 (%) 92.3
自己資本利益率 (%) 23.0
株価収益率 (倍) 5.8
配当性向 (%) 11.5
従業員数
50
〔外、平均臨時
(名)
[ 25 ]
雇用者数〕
―
株主総利回り
(比較指標: ― ) (%) ( ―)
最高株価 (円) 1,033
最低株価 (円) 915
(注) 1 営業収益には消費税等は含まれておりません。
2 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3 最高株価及び最低株価は、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。
4 株主総利回り及び比較指標は、2018年10月1日に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場した
ため、記載しておりません。
5 当社は、2018年10月1日設立のため、前事業年度以前に係る記載はしておりません。
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2 【沿革】
年月 概要
2018年10月 株式会社サン・ライフが単独株式移転により当社を設立し、当社株式は東京証券取引所JASD
AQ(スタンダード)に上場(株式会社サン・ライフ株式は2018年9月に上場廃止)。
また、2018年10月1日に単独株式移転により、当社の完全子会社となった株式会社サン・ライフの沿革は、以下のとお
りであります。
(参考:2018年10月までの株式会社サン・ライフ(株式移転完全子会社)の沿革
年月 概要
1970年12月 冠婚葬祭の施行を目的として株式会社神奈川県冠婚葬祭サービスセンター(現当社)を設立。
1972年12月 神奈川県平塚市に冠婚葬祭互助会の事業を目的として当社100%出資の互助会運営会社、株式会
社神奈川県互助センター(現:㈱サン・ライフメンバーズ現・連結子会社)を設立。
1976年5月 商号を神奈川県互助サービス株式会社に変更。
1980年4月 神奈川県平塚市に「平塚斎場」を開設。
1980年9月 神奈川県平塚市に「ホテルサンルート平塚」(現:ホテルサンライフガーデン)を開設。
1981年3月 商号を株式会社互助サービスに変更。
1984年11月 神奈川県相模原市に「相模斎場」を開設。
1985年8月 商号を株式会社ライフサービスに変更。
1985年9月 東京都八王子市に「八王子ホテルニューグランド」を開設。
1986年3月 神奈川県平塚市馬入本町に本社を移転。
1986年5月 神奈川県海老名市に当社50%出資の株式会社ウイングを設立し、総合結婚式場を開設。
1990年10月 当社100%出資の株式会社ザ・サンパワー(現・連結子会社)が一般労働者派遣事業の認可を受け
る。
1991年1月 商号を株式会社サン・ライフサービスに変更。
1991年2月 商号を株式会社サン・ライフに変更。
1991年8月 株式会社サカエヤより式典事業に関する営業を譲受。
1993年1月 東京都八王子市に葬祭式場「八王子総合ホール」を開設。
1995年2月 神奈川県伊勢原市に葬祭式場「伊勢原総合ホール」を開設。
1996年8月 八王子ホテルニューグランドに「グランドビクトリア八王子」を開設。
1996年11月 日本証券業協会に当社株式を店頭登録。
1997年6月 株式会社ザ・サンパワーが社団法人シルバーサービス振興会よりシルバーマーク(在宅入浴)の認
定を受ける。
1998年3月 神奈川県大和市に「大和総合ホール」を開設。
1998年6月 東京都八王子市に「南多摩総合ホール」を開設。
1999年6月 神奈川県足柄下郡真鶴町に「西湘ホール」を開設。
1999年7月 「ホテルサンルート平塚」を「ホテルサンライフガーデン」に名称変更。
ホテルサンライフガーデンに「グランドビクトリア湘南」を開設。
2000年1月 神奈川県小田原市に「小田原式典総合ホール」を開設。
2000年7月 当社50%出資の株式会社ウイングを100%出資の子会社にする。
2001年1月 100%出資子会社株式会社ウイングを吸収合併。
2004年3月 東京都八王子市に当社100%出資の有限会社サン・セレモニー(現・株式会社サン・セレモニー
現・連結子会社)を設立し、メンバーズシステム(互助会)事業を開始する。
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年月 概要
2004年7月 神奈川県相模原市に「橋本総合ホール」を開設。
2004年12月 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
2005年9月 当社100%出資の株式会社SEC(現・連結子会社)を設立し、エンバーミング事業を開始す
る。
2006年4月 神奈川県秦野市に「しぶさわホール」を開設。
2006年6月 神奈川県平塚市に「サン・ライフ サカエヤ・ホール」を開設。
2008年2月 株式会社サン・ライフメンバーズが、株式会社第一互助センターより互助会会員の権利義務を承
継。
同上 神奈川県座間市に「座間ホール」を開設。
同上 東京都町田市に「町田総合ホール」(現・横浜町田ファミリーホール)を開設。
2008年3月 神奈川県平塚市に有料老人ホーム「サンガーデン湘南」を開設。
2008年5月 東京都八王子市に「日野会館高倉総合ホール」を開設。
2008年7月 東京都八王子市に「八王子南口総合ホール」を開設。
2008年11月 神奈川県相模原市の「相模原会館」をリニューアルオープン
同上 当社100%出資の株式会社サン・ライフ・ファミリー(現・連結子会社)を設立。
2009年3月 株式会社サン・ライフ・ファミリーが関東財務局より、少額短期保険業者の登録を受ける。
2010年4月 ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現・東
京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場
2010年5月 神奈川県海老名市に「海老名セレモニーホール」を開設。
2010年11月 東京都八王子市に「八王子北口セレモニーホール」(現・八王子北口ファミリーホール)を開
設。
同上 神奈川県平塚市に「平塚西セレモニーホール」を開設。
2011年4月 神奈川県相模原市の相模斎場西館を改装し、「相模ファミリーホール」として開設。
2014年7月 当社100%出資の株式会社クローバー(現・連結子会社)を設立。
2014年12月 神奈川県中郡大磯町に「湘南大磯ホール」を開設。
同上 東京都八王子市に「八王子滝山ファミリーホール」を開設。
2015年8月 当社50%出資の株式会社トータルライフサポート研究所(現・連結子会社)設立。
2015年10月 介護事業を行う有限会社ホーマ(現・連結子会社、神奈川県相模原市)の株式を100%取得し子
会社とする。
2016年3月 神奈川県中郡二宮町に「サン・ライフ ファミリーホール二宮」を開設。
2016年11月 神奈川県綾瀬市に「ファミリーホール綾瀬」を開設。
2017年2月 神奈川県茅ヶ崎市に「サン・ライフ ファミリーホール湘南海岸」を開設。
2017年4月 東京都多摩市に「サン・ライフ セレモニーホール多摩」を開設。
同上 神奈川県平塚市に住宅型有料老人ホーム「クローバーライフ平塚」を事業譲受により営業開始。
2017年5月 静岡県富士市に住宅型有料老人ホーム「クローバーライフ富士」を事業譲受により営業開始。
同上 静岡県沼津市に住宅型有料老人ホーム「クローバーライフ沼津」を事業譲受により営業開始。
2017年12月 神奈川県厚木市に「サン・ライフ・ファミリーホール厚木」を開設。
2018年2月 東京都八王子市に「サン・ライフ・ファミリーホール高尾」を開設。
2018年4月 神奈川県大和市に「サン・ライフ ファミリーホール大和」を開設。
同上 神奈川県厚木市に住宅型有料老人ホーム「クローバーライフ厚木」を事業譲受により営業開始。
2018年7月 神奈川県小田原市に「サン・ライフ ファミリーホール小田原」を開設。
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3 【事業の内容】
当社は、持株会社として傘下グループ会社の経営管理及びそれに附帯する業務を行っております。
当社は、完全子会社となる株式会社サン・ライフを含む連結子会社11社及び持分法非適用会社1社で構成され、地
域の顧客並びに株式会社サン・ライフメンバーズ等により運営されているメンバーズシステム(互助会)事業におけ
る互助会会員を対象としてホテル・ブライダル事業、葬祭・法要事業、介護事業、ペット葬祭事業及びこれらに付随
するその他のサービス等を行なっております。
なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との
対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。
グループの事業に関わる位置づけ及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区
分であります。
セグメント名称 会社名 事業の内容
ホテル事業 ㈱サン・ライフ ホテル及び総合結婚式場の運営
㈱サン・ライフ
斎場、仏壇店及び法要会館の運営並びにエンバーミ
式典事業 ㈱SEC
ング業務、ペットの葬祭業務
㈱ペットセレモニーウェイビー
㈱サン・ライフ
居宅介護支援業務及び介護付き有料老人ホーム、住
㈱ザ・サンパワー
介護事業
㈱クローバー
宅型有料老人ホームの運営
㈲ホーマ
㈱サン・ライフメンバーズ
互助会事業の運営、ファイナンシャル・サポート・
㈱サン・セレモニー
その他事業 ㈱エス・エルよこはま サービス、少額短期保険業務、冠婚葬祭事業におけ
㈱サン・ライフ・ファミリー
る調査研究
㈱トータルライフサポート研究所
事業の系統図は次のとおりであります。
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4 【関係会社の状況】
議決権の所有
主要な事業
資本金
名称 住所 関係内容
[被所有]割合
(千円)
の内容
(%)
(連結子会社)
ホテル事業 当社から経営指導を受けている。
㈱サン・ライフ
神奈川県平塚市 100,000 式典事業 100 冠婚葬祭事業、介護事業
(注)2
介護事業 役員の兼任等 ………… 有
互助会会員の冠婚葬祭施行の斡旋
㈱サン・ライフメンバーズ
その他の事業
神奈川県平塚市 50,000 100 を行っている。
(互助会事業)
(注)2
役員の兼任等 ………… 有
神奈川県全域、東京都八王子市で
㈱ザ・サンパワー
介護事業
神奈川県平塚市 40,000 100 居宅介護支援を行っている。
(注)2
役員の兼任等…………無
式典事業のエンバーミングを行っ
㈱SEC
式典事業
神奈川県平塚市 40,000 100 ている。
(エンバーミング)
(注)2
役員の兼任等…………無
その他の事業
互助会会員等に対するファイナン
㈱エス・エルよこはま
(ファイナンシ
シャル・サポート・サービスを
神奈川県平塚市 60,000 100
行っている。
ャル・サポート
(注)2
役員の兼任等 …………有
・サービス)
互助会会員の冠婚葬祭施行の斡旋
㈱サン・セレモニー
その他の事業
東京都八王子市 20,000 100 を行っている。
(互助会事業)
(注)2
役員の兼任等…………有
少額短期保険会社
㈱サン・ライフ・ファミリー
その他の事業
神奈川県平塚市 120,000 100
(少額短期保険業)
(注)2
役員の兼任等…………有
住宅型有料老人ホームの運営を
㈱クローバー
行っている。
神奈川県平塚市 40,000 介護事業 100
(注)2
役員の兼任等…………無
冠婚葬祭事業における調査及び研
究
㈱トータルライフサポート研究所 神奈川県平塚市 10,000 その他の事業 99
不動産の管理
役員の兼任等…………無
居宅介護支援を行っている。
介護事業
神奈川県相模原市
㈲ホーマ 100 100
緑区 役員の兼任等…………無
㈱ペットセレモニーウェイビー ペットの葬祭業務を行っている。
式典事業
神奈川県平塚市 30,000 100
(ペット葬祭業) 役員の兼任等…………無
(注)2
(注) 1 「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
2 特定子会社であります。
3 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
4 株式会社サン・ライフについては、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占める割
合が10%を超えております。
主要な損益情報等 ①売上高 10,947,395千円
②経常損失(△) △377,141千円
③当期純利益 359,692千円
④純資産 4,062,477千円
⑤総資産 23,183,964千円
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5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
2019年3月31日現在
セグメントの名称 従業員数(名)
ホテル事業 84 〔 336 〕
式典事業 179 〔 382 〕
介護事業 94 〔 258 〕
その他の事業 52 〔 74 〕
全社(共通) 50 〔 24 〕
合計 459 〔 1,074 〕
(注) 1 従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は〔 〕内に年間平均人員を外数で記載しています。
2 全社(共通)は、管理部門等の従業員であります。
(2) 提出会社の状況
2019年3月31日現在
従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
50 [ 25 ] 41 8.8 5,335
2019年3月31日現在
セグメントの名称 従業員数(名)
全社(共通) 50 〔 25 〕
合計 50 〔 25 〕
(注) 1 臨時従業員は〔 〕に年間平均人員を外数で記載しています。
2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3 平均勤続年数の算定にあたっては、株式会社サン・ライフにおける勤続年数を通算しております。
4 全社(共通)は、管理部門等の従業員であります。
(3) 労働組合の状況
当連結会社の労働組合は、「サン・ライフグループソサエティ」と称し1989年10月に結成され、UAゼンセンに
属しております。組合員数は2019年3月31日現在320名であります。
なお、労使関係は円満に推移しており、特記すべき事項はありません。
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第2 【事業の状況】
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
当社グループでは、お客様のライフステージ全般をお手伝いさせていただく事業者としてさらなるご安心をお約束
し、より多くのご信頼をいただくため、引き続きお客様にとっての利便性、快適さ、安全性の追求を行うと同時に、
収益性の向上を目指し、積極的に施設への投資を強化し、ご満足いただける新商品の開発ならびに既存商品の強化を
推進してまいります。
今後の見通しについても、景気回復の兆しがみられるものの、まだまだ先行き不透明な状況が続いております。こ
のような状況下、お客様ニーズに基づいた活動を推進し、全社的なローコスト運営の定着を図り、更なる顧客満足度
の向上及びサービス体制の強化を目指し、従業員に対する教育・研修制度の充実を図り、施行部門と互助会営業部門
が一体となって、会員制の強化・発展に努めてまいります。
(1)社会ニーズ・お客様ニーズの変化への対応
ホテル事業におきましては、お客様が望まれるご結婚式のスタイルに合わせた宴会場の改装、商品やサービスの
充実・提供に努めてまいります。
式典事業におきましては、葬祭ホールにおけるプライベートな空間創り、エンバーミング(ご遺体衛生保全)の
実施、海・山の自然葬など、お客様個々のニーズに対応できる体制をより一層充実させるとともに、ご葬儀の内容
と価格の透明性確保に努めてまいります。また、営業基盤強化のため新規施設の展開も行ってまいります。
介護事業におきましては、ご利用者のサービスの品質の向上と利益確保に努めてまいります。
その他事業のメンバーズシステム(互助会)事業におきましては、お客様ニーズに対応した商品・サービスの開
発を行い、既存の会員様への魅力的な商品・サービスのご案内を行うとともに、新規会員獲得に向け、グループ全
体での組織的な営業活動の推進を行います。また、地域の皆様への支援活動の一環として、人と人とのご縁を発展
させる各種イベントなどの企画・実施に積極的に取り組んでまいります。
(2)労働生産性の向上ならびに低コストオペレーションの定着
当社グループの主力事業は、景気の影響の比較的小さい安定した内需型事業ではありますが、景気の不透明感に
より、お客様が小規模な葬儀を選択する傾向が強まるなど、1件あたりの売上が減少することも予想されます。厳
しい経済情勢の中でも着実な収益を確保するべく、労務管理と施行状況に応じた効率的な人員配置の構築等に努
め、低コストオペレーションの定着を図ります。
また、当社グループは、各事業セグメント別の損益管理だけではなく、主要な営業拠点ごとに損益管理を厳格に
し、それぞれの営業拠点が利益を出せる体制を構築してまいります。主要な営業拠点の運営体制を均一にした上
で、拠点ごとの収益性を厳格に管理すると共に、内部管理体制の見直し、強化を図り、将来にわたり安定的な収益
確保、企業価値の増大を目指してまいります。
(3)財務体質の強化・改善
当社グループは冠婚葬祭業務を運営するために、斎場、ホテル等の不動産を数多く保有しており、不動産の時価
下落リスクを常に抱えている状況にあります。一方で、当社の連結子会社である株式会社サン・ライフメンバーズ
他1社は、冠婚葬祭互助会事業を営んでおり、「割賦販売法」の適用を受け、事業の健全な推進と消費者保護の立
場から、一定水準の財務及び収益の健全性が求められております。
このような状況下、当社グループは引き続き、資産効率を高め、財務体質の強化・改善に向けての検討を継続し
てまいります。
これらの活動により当社グループは、経営方針のとおり、お客様のライフステージ全般のあらゆるご要望にお応え
し、より豊かな人生のお手伝いをさせていただく事業者として、邁進いたします。
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2 【事業等のリスク】
本項に記載した事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであり、将来に関する事項には、不確定要素を
内在、あるいはリスクを含んでいるため、将来生じる実際の結果と大きく異なる可能性もありますので、ご留意下さ
い。
1.当社グループの事業内容について
当社グループは、婚礼・宴会を中心とするホテル事業(ホテル・ブライダル事業)と、葬儀を中心とする式典事業
(葬祭・法要事業)を行っており、当社の連結子会社である株式会社サン・ライフが主体となって当該事業を推進し
ております。
当社の連結子会社である株式会社サン・ライフメンバーズ他1社(以下「同社等」)は、メンバーズシステム(互
助会)事業を行っております。この互助会事業は、割賦販売法により「前払式特定取引(注1)」として規定され、
経済産業大臣の営業許可が必要とされております。この許可に基づき、同社等は互助会加入への募集活動を行い、互
助会の加入者(以下、「互助会加入者」という)と、互助会契約(株式会社サン・ライフメンバーズ契約約款等)を
締結し、互助会加入者より毎月一定の月掛金の払込みを受け、当社グループはそれらを連結貸借対照表に「前払式特
定取引前受金」として固定負債に計上しております。原則として掛金全納後、互助会加入者は冠婚葬祭の施行請求の
権利を得て、同社等は冠婚葬祭の施行義務を負うこととなります。2019年3月期末における前払式特定取引前受金の
金額は26,871百万円となっております。
同社等は株式会社サン・ライフと施行の斡旋契約を締結し、株式会社サン・ライフに互助会加入者の施行斡旋を
行っております。株式会社サン・ライフは、この斡旋の対価として冠婚葬祭売上の12%を斡旋手数料として同社等に
支払っております。この料率は、同社等が割賦販売法第20条の2第1項第1号、割賦販売法施行規則第124条第1項に
おいて経常収支率100%以上の規制を受けているため、両社の採算を勘案して過去において数パーセントの幅で変更を
行っており、今後においてもこの料率は変更される可能性があります。
また、同社等は、互助会加入者と取り交わした互助会契約が、期限の定めがなく、長期に渡る契約行為であるた
め、株式会社サン・ライフの施行履行を将来ともに担保させるため、株式会社サン・ライフに対して保証金16,709百
万円を差し入れております。
2019年3月期において、当社グループが施行した冠婚葬祭のうち、互助会加入者の施行請求による件数は3,186件、
4,386百万円であり、当社グループの売上高全体の35%を占めております。互助会事業は、当社グループの営業収入を
確保する重要な基盤であり、当社グループは今後とも当該事業を推進し、互助会加入者の増加及び会員から受け取る
前受金の残高増加に努める方針でありますが、互助会からの退会者の増加等、何らかの理由により互助会事業の推進
がうまくいかなかった場合には、当社グループの事業展開、業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。
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(注1)前払式特定取引とは2ヶ月以上かつ3回以上にわたって会費等の名目で前払金を払うことによって、商品
や政令で指定されたサービスの提供を受ける取引の形態であります。
(注2)互助会加入者の施行申し込みは、直接施行会社である株式会社サン・ライフに申し込まれる場合がありま
す。
2.法的規制について
(1)割賦販売法の規制について
当社の連結子会社である株式会社サン・ライフメンバーズ他1社の冠婚葬祭互助会事業は「割賦販売法」で前払
式特定取引業として同法の適用を受けることになっております。
同法は、前払式特定取引の営業を経済産業大臣による許可制としているほか、事業者は同法の定めにより営業保
証金の供託、前払式特定取引前受金の保全義務、財産及び収支に関する報告書の提出、契約約款を変更した場合の
届出等を行う必要があります。現時点において株式会社サン・ライフメンバーズ他1社は割賦販売法上の改善命令
等、法的処分を受けた事実はありませんが、仮に現在の法的規制及びその運用が変更され、それによって収支率等
の改善を図る必要が生じた場合、何らかの理由により同社等の事業の許可が取り消し、または停止された場合、あ
るいは当該法規制が改正・強化され、その対応のために新たな費用負担が発生した場合等には、当社グループの事
業展開、業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。なお、主な規制内容は以下のとおりであります。
①前払式特定取引前受金の保全義務
毎年3月末、9月末の互助会会員より徴収した掛金(前払式特定取引前受金)残高の2分の1に相当する金額に
ついて保全措置の義務があり、法務局への供託(現金及び国債等)又は保証会社等と前受業務保証金供託委託契約
を結ぶことにより保全措置を講じることとなっております。
②前払式特定取引前受金に関する規制
経済産業大臣は事業の健全な推進と消費者保護の立場から、事業者の財産状況及び収支状況の目安として、経常
収支率、流動比率、純資産比率(注1)が、割賦販売法施行規則の定める基準値を下回る場合、事業者に対して前
払式特定取引の契約締結の禁止命令及び必要な改善命令を出すことが出来ることとなっております。また、割賦販
売法上の法的規制の運用は所轄官庁である経済産業省により行われ、諸般の事情により随時変更・撤廃される可能
性があります。
(注1)経常収支率、流動比率、純資産比率は割賦販売法施行規則に定められた算出方法によるものです。
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(2)霊柩運送に関する規制について
当社の連結子会社である株式会社サン・ライフの式典事業の一部である霊柩運送に関しては、「一般貨物自動車
運送事業(霊柩)」として、貨物自動車運送事業法の規制を受けております。霊柩運送に関する規制の内容は、運
送の客体、その方法等が他の貨物運送と異なるため、営業区域、霊柩車の保有台数等に制約があります。このた
め、株式会社サン・ライフの霊柩運送の営業区域は東京都及び神奈川県となっております。(東京都及び神奈川県
以外においても霊柩運送を行う場合、当該地域の霊柩運送事業者の霊柩車を使用する必要があります。)したがっ
て、何らかの理由により当該法規制が改正・強化され、その対応のために新たな費用負担が発生した場合には、当
社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。
(3)食品衛生法に関する規制について
当社グループは飲食業を営む関係上、食品衛生法の規制を受けております。食品衛生法は、飲食に起因する衛生
上の危害の発生防止、並びに公衆衛生の向上及び増進に寄与することを目的としており、食品等事業者は、食品衛
生責任者を置き、厚生労働省令の定めるところにより、都道府県知事の許可を受ける必要があります。また、食中
毒を起こした場合等、食品衛生法の規定に抵触した場合、食品等の廃棄処分、営業許可の取り消し、営業の禁止、
一定期間の営業停止等の処分を命じられることがあります。当社グループは引続き食中毒等の防止に努めていきま
すが、万一、何らかの衛生管理上の問題が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可
能性があります。
3.人口動態による業績への影響
国立社会保障・人口問題研究所『日本の将来推計人口(平成29年推計)』によると、全国18歳から34歳の人口は、
2017年の21,947千人から2027年には20,128千人まで減少すると推計されております。一方で、65歳以上の人口は
2017年の35,163千人から2027年には36,840千人、2037年には38,391千人まで増加すると推計されております。
上記推計から、当社の対象となる年齢構成において、ホテル事業における主利用者の対象年齢である18~34歳の
減少傾向に対し、式典事業における65歳以上の人口は増加傾向にあります。
このように当社グループの事業はホテル事業、式典事業共に将来の人口動態により、業績に影響を受ける可能性
があります。
・18~34歳、65歳以上人口推移
(単位:千人)
年齢 2017年 2027年 差異
18~34歳 21,947 20,128 △1,819
65歳以上 35,163 36,840 +1,677
(総人口) 126,532 121,240 △5,292
(注)国立社会保障・人口問題研究所『日本の将来推計人口(平成29年推計)』より抜粋。
4.施設の開発による業績等への影響
当社グループは、今後とも積極的な営業施設等の新設に努めてまいります。その際の交渉過程で、採算性以外に
も周辺住民との交渉が難航する場合、または理解が得られない場合には、営業施設の建設の遅れ等から当社グルー
プの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
5.競合他社について
当社グループの行う事業、領域において、従来から競合関係にあった企業のみならず昨今では他業種からの参入
も見受けられます。
今後、競争の激化による当社グループの市場シェアや価格競争による販売価格の下落は、当社グループの業績及
び財務状態に影響を及ぼす可能性があります。
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6.顧客情報の管理について
当社グループは、冠婚葬祭及び互助会事業等、その事業特性上、多くの顧客情報を取り扱っております。
当社の子会社3社が、財団法人日本情報処理開発協会の定める「プライバシーマーク制度」の認定事業者となる
など顧客情報の管理には十分留意しております。当社グループは引続き顧客情報の管理に努めていきますが、万一
何らかの顧客情報管理上の問題が発生した場合には、その後の事業展開、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性
があります。
7.当社代表取締役会長の兼任について
当社代表取締役会長竹内惠司は社会福祉法人惠伸会の理事長、並びに学校法人鶴嶺学園の理事長を兼任しておりま
す。社会福祉法人惠伸会は特別養護老人ホーム「サンレジデンス湘南」等を運営しており、学校法人鶴嶺学園は福
祉、ウェディング、葬祭の専門学校(計3校)を運営しております。竹内惠司は理事長の職にありますが、月例の理
事会に出席する程度であり、当社の代表取締役としての業務執行の機動性が損なわれている状態にはないものと考え
ております。当社グループと両法人との間には、2019年3月期において以下の取引があります。
議決権等の
会社等の 資本金又 期末
事業の内容 所有(被所 関連当事者 取引金額
種類 名称又は 住所 は出資金 取引の内容 科目 残高
又は職業 有)割合 の関係 (千円)
氏名 (千円) (千円)
(%)
当社施設の 当社施設の
当社取締役
733 売掛金 361
利用 利用(注1)
社会福祉法
主要株
人恵伸会理
主(個
温泉供給 温泉供給
(被所有)
720 ― ―
事長
人)・ 神奈川県
サービス サービス
竹内恵司 直接3.14
―
役員及 平塚市
当社取締役
間接37.87
びその
学校法人鶴 当社施設の 当社施設の
1,564 売掛金 748
近親者
嶺学園理事 利用 利用(注1)
長
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注) 1 社会福祉法人惠伸会(特別養護老人ホーム等運営)・学校法人鶴嶺学園(専門学校運営)との取引であり、市場
価格を勘案して一般取引条件と同様に決定しております。
2 上記金額のうち、取引金額は消費税等を含んでおりません。
なお、当社グループは有料老人ホーム事業(シニア向住宅及び要介護者向住宅事業)を行っております。当該事業
は社会福祉法人惠伸会の運営する特別養護老人ホームとは、社会福祉法人の設立目的、法令その他行政上の規制等の
観点及びターゲットとしている顧客の違い等の理由により、競合は発生しないものと考えておりますが、万一、社会
福祉法人惠伸会の運営方針の変更・追加等が行われ、競合が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に
影響を及ぼす可能性があります。
8.顧客のライフスタイル・顧客ニーズの変化について
当社グループの主たる事業であるホテル事業及び式典事業は、顧客のライフスタイルの変化の影響を強く受けま
す。近年の婚礼では、独自性の強いもの、簡素化されたもの、参列者を少数に絞ったもの、あるいは結婚式を施行し
ないもの等があるほか、葬祭においても近親者のみで行い規模を縮小するもの等、多様な形態で施行されておりま
す。当社グループが、これら顧客のライフスタイルまたはニーズの変化にうまく対応できず、適時に的確な企画・提
案・施行等ができなかった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
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3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当社は2018年10月1日に単独株式移転により株式会社サン・ライフの完全親会社として設立されましたが、連結の範
囲に実質的な変更はないため、以下の記述において前年と比較を行っている項目につきましては、株式会社サン・ラ
イフの2018年3月期連結会計年度(自 2017年4月1日 至 2018年3月31日)との比較を行っております。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)経営成績等の概要
① 財政状態及び経営成績の状況
当期におけるわが国経済は、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、米中の貿易摩擦や中国の景気減速
等、世界経済は依然として先行き不透明な状態が続いております。
また、「2018年人口動態統計の年間推計」によれば、2018年の出生数は約92万人に対し、死亡数は約136万人と自
然減が続き、「内閣府2018年版高齢社会白書(全体版)」によると、2065年にはわが国の人口は約8,808万人、65歳
以上の人口比率が約38.4%と、総人口の減少及び少子・高齢化が予測されております。
経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によりますと、結婚式場業の2018年の取扱件数は前年比1.4%減の
77,902件、売上高は前年比1.2%減の222,169百万円となっております。一方、葬祭業の2018年の取扱件数は前年比
0.1%減の437,105件、売上高は前年比1.8%減の598,845百万円となっております。
このような状況下、当連結会計年度売上高は12,470百万円(前期比5.1%増)、営業利益は976百万円(前期比
4.8%減)、経常利益は1,069百万円(前期比2.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は537百万円(前期比
27.4%減)となりました。
当社グループにおける各事業の取り組みと業績内容は以下のとおりであります。なお、当連結会計年度より、報告
セグメントの区分を変更しており、以下の前期比較については、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に
組み替えた数値で比較しております。
ホテル事業(ホテル・ブライダル事業)
ホテル事業(ホテル・ブライダル事業)では、多様なご婚礼ニーズに応えるため、SNS・WEB広告を推進し
てまいりましたが、ご婚礼受注組数及び施行組数は前期比で減少しました。また、空調工事等の大規模修繕による
施設の休館日等の影響もあり、売上高は2,220百万円(前期比4.3%減)、営業損失は61百万円(前期は2百万円の
営業利益)となりました。
式典事業(葬祭・法要事業)
式典事業(葬祭・法要事業)では、生前相談会、施設見学会・フェスタ開催等、地域のお客様とのコミュニケー
ションを深める活動と施設の拡充に努めてまいりました。2018年4月には神奈川県大和市に「サン・ライフ ファミ
リーホール大和」を、2018年7月には神奈川県小田原市に「サン・ライフ ファミリーホール小田原」を開設し、既
開設斎場の順調な稼働もあり、ご葬儀件数は前期比で増加しました。一方でご葬儀1件あたりの売上高はご葬儀の
小規模化の影響もあり前期比で減少したものの、売上高は8,648百万円(前期比5.5%増)、営業利益は2,032百万円
(前期比17.8%増)となりました。
介護事業
介護事業では、介護サービスご利用者の増加とサービス品質の向上に努めてまいりました。また、2018年4月、
神奈川県厚木市に、住宅型有料老人ホーム「クローバーライフ厚木」を譲受したこともあり、売上高は1,314百万円
(前期比24.1%増)、営業利益は40百万円(前期比54.8%増)となりました。
その他の事業
その他の事業では、サン・ライフメンバーズ、及び少額短期保険の商品内容の充実と拡充に努めてまいりまし
た。その結果、サン・ライフメンバーズの会員解約手数料収入の減少もあり、売上高は287百万円(前期比1.0%
減)、営業利益は81百万円(前期比29.7%減)となりました。
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財政状態については、「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②b:財政状態」に記
載しております。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の期末残高は前連結会計年度末に比べ264百
万円減少し、11,914百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果得られた資金は1,164百万円となりました。増加要因として、税金等
調整前当期純利益955百万円、減価償却費592百万円があった一方で、減少要因として前払式特定取引前受金の減
少91百万円、法人税等の支払額398百万円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果支出した資金は1,215百万円となりました。これは投資有価証券の償
還による収入500百万円があった一方で、有形及び無形固定資産の取得による支出1,446百万円、事業譲受による
支出167百万円等があったことが主たる要因であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果支出した資金は213百万円となりました。これは、配当金の支払額207
百万円等があったことが主たる要因であります。
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③ 生産、受注及び販売の状況
売上実績
当連結会計年度における売上実績を、セグメントごとに示すと次のとおりです。
当連結会計年度
(自 2018年4月1日
至 2019年3月31日)
セグメントの名称
売上高(千円) 前年同期比(%)
ホテル事業
ホテルサンライフガーデン 974,817 0.4
ザ・ウイングス 582,689 △1.0
八王子ホテルニューグランド 662,897 △12.8
ホテル事業売上高 2,220,404 △4.3
式典事業
湘南葬祭グループ 3,465,697 5.0
県央葬祭グループ 3,148,920 6.0
西東京葬祭グループ 2,033,408 5.7
式典事業売上高 8,648,027 5.5
介護事業 1,314,040 24.1
介護事業売上高 1,314,040 24.1
その他の事業
手数料収入 68,548 △15.4
その他 219,185 5.0
その他の事業売上高 287,733 △1.0
合計 12,470,205 5.1
(注) 1. セグメント間取引については、相殺消去しております。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
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(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
当連結会計年度の財政状態及び経営成績の分析は、以下のとおりであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されて
おります。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費
用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積については、過去の実績等を勘案し、
合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積と異なる場合があり
ます。なお、当社グループの連結財務諸表で採用されている重要な会計方針は、「第5経理の状況 1連結財務諸
表等 (1)連結財務諸表注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a:経営成績
(売上高)
売上高は12,470百万円(前連結会計年度比5.1%増)となりました。ホテル事業では、多様なご婚礼ニーズに対
応するため、SNS・WEB広告を推進してまいりましたが、ご婚礼受注組数及び施行組数は前期比で減少しま
した。また、空調工事等の大規模修繕による施設の休館日等の影響もあり、売上高は減少いたしました。
式典事業では、生前相談会等、施設見学会・フェスタ開催等、お客様とのコミュニケーションを深める活動を
推進してまいりました。また、2018年4月には「サン・ライフ ファミリーホール大和」(神奈川県大和市)、
2018年7月には「サン・ライフ ファミリーホール小田原」(神奈川県小田原市)を開設し、前期開設斎場の順調
な稼働もあり、ご葬儀件数は前期比で増加しました。一方で、ご葬儀1件あたりの売上高はご葬儀の小規模化に
より前期比で減少したものの売上高は増加いたしました。
介護事業では、介護サービスご利用者の増加とサービス品質の向上に努めてまいりました。また、2018年4
月、神奈川県厚木市に、住宅型有料老人ホーム「クローバーライフ厚木」を譲受したこともあり、売上高は1,314
百万円(前期比24.1%増)となりました。
その他の事業では、株式会社サン・ライフメンバーズにおける会員解約の減少もあり、287百万円(前期比
1.0%減)となりました。
(売上原価)
売上原価は9,399百万円(前連結会計年度比6.5%増)となりました。これは式典事業における新設斎場の開設
準備費用、介護事業における事業譲受費用等の増加が主たる要因です。
この結果、売上総利益は3,071百万円(前連結会計年度比0.9%増)となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、2,094百万円(前連結会計年度比3.8%増)となりました。これは、組織再編に伴う
租税公課等の増加が主な要因です。
この結果、営業利益は976百万円(前連結会計年度比4.7%減)となりました。
(営業外損益)
営業外損益は、前連結会計年度は66百万円の利益(純額)に対して、当連結会計年度は92百万円の利益(純
額)となりました。
この結果、経常利益は1,069百万円(前連結会計年度比2.0%減)となりました。
(特別損益)
特別損益は、前連結会計年度は1百万円の利益(純額)に対して、当連結会計年度は113百万円の損失(純
額)となりました。これは、投資有価証券評価損の増加が主な要因です。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
以上により、親会社株主に帰属する当期純利益は537百万円(前連結会計年度比27.4%減)となりました。
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b:財政状態
(資産)
資産合計は37,464百万円(前連結会計年度比2.8%増)となりました。
流動資産は13,238百万円(前連結会計年度比0.5%減)となりました。これは、預け金の減少(2,284百万円)
が主たる要因であります。
固定資産は24,226百万円(前連結会計年度比4.7%増)となりました。これは、建物の取得による有形固定資産
の増加(716百万円)、のれんの増加等による無形固定資産の増加(75百万円)、繰延税金資産の増加等による投
資その他の資産の増加(303百万円)等が主たる要因であります。
(負債)
負債合計は30,837百万円(前連結会計年度比2.4%増)となりました。
流動負債は2,002百万円(前連結会計年度比13.4%減)となりました。これは、未払金の減少(173百万円)、
未払法人税等の減少(95百万円)等が主たる要因であります。
固定負債は28,834百万円(前連結会計年度比3.7%増)となりました。これは、繰延税金負債の増加(1,095百
万円)等が主たる要因であります。
(純資産)
純資産合計は6,627百万円(前連結会計年度比5.0%増)となりました。これは、利益剰余金の増加(329百万
円)等が主たる要因であります。
c:資本の財源及び流動性
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、冠婚葬祭、介護サービスを提供するための材料費、
労務費、経費、販売費及び一般管理費等の営業費用並びに、当社グループの施設の新設、改修等に係る投資であ
ります。また将来、当社グループの新たな収益源となり、企業価値向上に貢献するという判断により、成長分野
におけるM&Aを含めた投資の検討を行ってまいります。
また、当社グループの資金状況は、営業活動によるキャッシュ・フローに係る収入が前年同期に比べて498百万
円の減少、投資活動によるキャッシュ・フローに係る支出が、前年同期に比べて23百万円の減少、財務活動によ
るキャッシュ・フローに係る支出が、前年同期に比べて14百万円の減少となりました。
その結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末より264百万円減少し11,914百
万円となりました。
4 【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
5 【研究開発活動】
該当事項はありません。
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第3 【設備の状況】
1 【設備投資等の概要】
サン・ライフグループ(当社及び連結子会社)では、当連結会計年度においては、 1,501 百万円の設備投資を行
いました。
主要事業別の設備投資は次のとおりであります。
ホテル事業
ホテル事業においては八王子ホテルニューグランドの空調工事107百万円を中心に、合計 179 百万円の設備投資
を行いました。
式典事業
式典事業においては、2018年4月開設の「サン・ライフファミリーホール大和」(神奈川県大和市)、2018年
7月開設の「サン・ライフファミリーホール小田原」(神奈川県小田原市)施設建設代金等587百万円、また、施
設リニューアル、空調工事等446百万円、合計 1,033 百万円の設備投資を行いました。
介護事業
介護事業においては、事業譲受他、合計 202 百万円の設備投資を行いました。
2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社
主要な設備はありません。
(2) 国内子会社
2019年3月31日現在
帳簿価額(千円)
事業所名 セグメントの 設備の 従業員
会社名 施設数
建物 機械装置 土地
数(名)
(所在地) 名称 内容
その他 合計
及び構築物 及び運搬具 (面積㎡)
ホテルサンライフ
ホテル ―
㈱サン・ライフ ガーデン(神奈川 1 ホテル事業 5,292 166 25,141 30,600 36
チャペル (―)
県平塚市)
ザ・ウイングス
総合結婚
―
㈱サン・ライフ (神奈川県海老名 1 ホテル事業 831 1,171 15,772 17,775 23
式場
(―)
市)
八王子ホテル
ニューグランド ホテル ―
㈱サン・ライフ 1 ホテル事業 104,332 0 6,807 111,140 25
(東京都八王子 チャペル (―)
市)
湘南地区葬祭ホー
―
㈱サン・ライフ ル(神奈川県平塚 11 式典事業 葬祭式場 368,653 5,380 77,036 451,070 88
(―)
市他)
県央地区葬祭ホー
―
㈱サン・ライフ ル(神奈川県相模 10 式典事業 葬祭式場 537,023 1,436 70,078 608,539 50
(―)
原市他)
西東京地区葬祭
―
㈱サン・ライフ ホール(東京都八 8 式典事業 葬祭式場 214,305 5,709 41,353 261,368 41
(―)
王子市他)
サンガーデン湘南
有料老人 ―
㈱サン・ライフ (神奈川県平塚 1 介護事業 ― 0 7,083 7,083 10
ホーム (―)
市)
本社(神奈川県平 その他の事 ―
㈱サン・ライフ 1 管理事務 49,080 21,492 141,699 212,271 50
塚市) 業、全社 (―)
㈱トータルライ ホテルサンライフ
ホテル 343,514
フサポート研究 ガーデン(神奈川 1 ホテル事業 519,820 ― ― 863,335
―
チャペル (8,325)
所 県平塚市)
㈱トータルライ ザ・ウイングス
総合結婚
―
フサポート研究 (神奈川県海老名 1 ホテル事業 310,439 ― 314,068 624,508
―
式場
(―)
所 市)
八王子ホテル
㈱トータルライ
ニューグランド ホテル ―
フサポート研究 1 ホテル事業 86,117 ― ― 86,117
―
(東京都八王子 チャペル (―)
所
市)
㈱トータルライ 湘南地区葬祭ホー
1,853,718
フサポート研究 ル(神奈川県平塚 10 式典事業 葬祭式場 1,804,894 ― 38,416 3,697,029 ―
(10,371 )
所 市他)
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帳簿価額(千円)
事業所名 セグメントの 設備の 従業員
会社名 施設数
建物 機械装置 土地
(所在地) 名称 内容 数(名)
その他 合計
及び構築物 及び運搬具 (面積㎡)
㈱トータルライ 県央地区葬祭ホー
2,136,206
フサポート研究 ル(神奈川県相模 5 式典事業 葬祭式場 684,758 ― ― 2,820,965
―
(7,493)
所 原市他)
㈱トータルライ 西東京地区葬祭
1,581,212
フサポート研究 ホール(東京都八 6 式典事業 葬祭式場 1,227,154 ― 892 2,809,259
―
(4,618)
所 王子市他)
㈱トータルライ サンガーデン湘南
有料老人 236,342
フサポート研究 (神奈川県平塚 1 介護事業 695,605 ― ― 931,947 ―
ホーム (1,976)
所 市)
㈱トータルライ
本社(神奈川県平 その他の事 266,282
フサポート研究 1 管理事務 44,477 ― 21,368 332,129 3
塚市) 業、全社 (370)
所
(注) 1 現在休止中の主要な設備はありません。
2 上記の金額には消費税等は含まれておりません。
3 帳簿価額のうち「その他」は、工具器具備品、ソフトウェア、長期前払費用、借地権及び建設仮勘定の合計
であります。
4 主要な設備のうち連結会社以外から賃借している設備の内容は、下記のとおりであります。
事業所名 年間賃借料
施設数 セグメントの名称 設備の内容 土地面積㎡ 建物面積㎡
(所在地) (千円)
ザ・ウイングス
1 ホテル事業 総合結婚式場土地 2,799 ― 29,708
(神奈川県海老名市)
八王子ホテルニューグランド
1 ホテル事業 ホテル土地 5,163 ― 36,000
(東京都八王子市)
湘南地区葬祭ホール
7 式典事業 葬儀式場土地、建物 5,208 456 76,469
(神奈川県平塚市他)
県央地区葬祭ホール
6 式典事業 葬儀式場土地、建物 7,715 4,262 72,185
(神奈川県相模原市他)
西東京地区葬祭ホール
5 式典事業 葬儀式場土地、建物 3,379 593 39,477
(東京都八王子市他)
3 【設備の新設、除却等の計画】
(1)重要な設備の新設等
投資予定額
事業所名 セグメント 資金調達 完成後の
会社名 設備の内容 着手年月 完了年月
総額 既支払額
(所在地) の名称 方法 増加能力
(千円) (千円)
サン・ライ
フ ファミ
株式会社トー
2019年 2019年
リーホール
タルライフサ 式典事業 葬祭ホール 297,494 226,955 自己資金 100件
橋本(神奈川 1月 4月
ポート研究所
県相模原市)
中央区
(注) 上記の金額に消費税等は含まれておりません。
(2)重要な設備の除却等
経済的な設備更新のための除却等を除き、重要な設備の除却等の計画はありません。
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株式会社サン・ライフホールディング(E34097)
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第4 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 25,680,000
計 25,680,000
② 【発行済株式】
事業年度末現在 提出日現在 上場金融商品取引所
種類 発行数(株) 発行数(株) 名又は登録認可金融 内容
(2019年3月31日) (2019年6月26日) 商品取引業協会名
東京証券取引所
単元株式数は100株でありま
普通株式 6,820,000 6,820,000 JASDAQ
す。
(スタンダード)
計 6,820,000 6,820,000 ― ―
(2) 【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【ライツプランの内容】
該当事項はありません。
③ 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本金増減額 資本金残高 資本準備金 資本準備金
年月日 総数増減数 総数残高 増減額 残高
(株) (株) (千円) (千円) (千円) (千円)
2018年10月1日 6,820,000 6,820,000 100,000 100,000 ― ―
(注) 発行済株式総数、資本金の増加は、2018年10月1日の単独株式移転により当社が設立されたことによるもので
す。
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(5) 【所有者別状況】
2019年3月31日現在
株式の状況(1単元の株式数 100 株)
単元未満
区分 外国法人等 株式の状況
政府及び
金融商品 その他の 個人
(株)
地方公共 金融機関 計
取引業者 法人 その他
団体
個人以外 個人
株主数
― 7 13 49 14 2 3,903 3,988 ―
(人)
所有株式数
― 5,518 97 32,482 2,817 3 27,274 68,191 900
(単元)
所有株式数
― 8.1 0.1 47.6 4.1 0.0 40.0 100.00 ―
の割合(%)
(注) 1.自己株式336,844株は、「個人その他」に3,368単元及び「単元未満株式の状況」の欄に44株を含めて記載し
ております。
2.「その他の法人」には、証券保管振替機構名義の失念株式が8単元含まれております。
(6) 【大株主の状況】
2019年3月31日現在
発行済株式
(自己株式を
所有株式数 除く。)の総数
氏名又は名称 住所
(千株) に対する
所有株式数
の割合(%)
株式会社サカエヤ 神奈川県平塚市明石町25番1号 2,455 37.87
竹内 伸枝 神奈川県平塚市 420 6.48
株式会社ニチリョク 東京都杉並区上井草1丁目33-5 360 5.55
学校法人鶴嶺学園 神奈川県平塚市宮松町15-16 210 3.24
竹内 恵司 神奈川県平塚市 203 3.14
龍厳股份有限公司 台北市松山區敦化北路150號7