三菱電機株式会社 四半期報告書 第151期第3四半期(令和3年10月1日-令和3年12月31日)
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三菱電機株式会社(E01739)
四半期報告書
【表紙】
【提出書類】 四半期報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2022年2月10日
第151期第3四半期(自 2021年10月1日 至 2021年12月31日)
【四半期会計期間】
【会社名】 三菱電機株式会社
Mitsubishi Electric Corporation
【英訳名】
【代表者の役職氏名】 執行役社長 漆間 啓
【本店の所在の場所】 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
03(3218)2272
【電話番号】
【事務連絡者氏名】 経理部会計課長 若林 高志
【最寄りの連絡場所】 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号
03(3218)2272
【電話番号】
【事務連絡者氏名】 経理部会計課長 若林 高志
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
第150期 第151期
回次 第3四半期 第3四半期 第150期
連結累計期間 連結累計期間
自2020年 4月 1日 自2021年 4月 1日 自2020年4月 1日
会計期間
至2020年12月31日 至2021年12月31日 至2021年3月31日
2,940,611 3,181,263 4,191,433
売上高
百万円
(第3四半期連結会計期間) ( 1,038,587 ) ( 1,042,886 )
158,353 207,232 258,754
税引前四半期(当期)純利益 〃
親会社株主に帰属する
107,781 148,465 193,132
四半期(当期)純利益
〃
(第3四半期連結会計期間) ( 59,550 ) ( 43,629 )
親会社株主に帰属する
180,527 175,155 401,559
〃
四半期(当期)包括利益
2,532,749 2,811,568 2,754,293
親会社株主に帰属する持分 〃
2,643,351 2,927,772 2,870,611
資本計(純資産) 〃
4,448,211 4,735,432 4,797,921
総資産 〃
基本的1株当たり親会社株主に
50.24 69.44 90.03
帰属する四半期(当期)純利益
円
(第3四半期連結会計期間) ( 27.76 ) ( 20.48 )
希薄化後1株当たり親会社株主に
50.24 69.44 90.03
〃
帰属する四半期(当期)純利益
56.9 59.4 57.4
親会社株主帰属持分比率 %
316,825 117,144 542,119
営業活動によるキャッシュ・フロー 百万円
投資活動によるキャッシュ・フロー 〃 △ 140,149 △ 72,279 △ 176,552
財務活動によるキャッシュ・フロー 〃 △ 94,178 △ 191,464 △ 157,352
現金及び現金同等物の
625,528 632,126 767,406
〃
四半期末(期末)残高
(注) 1 三菱電機グループの要約四半期連結財務諸表及び連結財務諸表は、国際会計基準(以下、IFRS)に基づいて作成
しています。
2 三菱電機グループは要約四半期連結財務諸表を作成しているため、提出会社の主要な経営指標等の推移につい
ては記載していません。
3 希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する四半期(当期)純利益は、潜在株式が存在しないため、基本的1株当た
り親会社株主に帰属する四半期(当期)純利益と同額です。
2【事業の内容】
三菱電機グループはIFRSに基づいて要約四半期連結財務諸表を作成しています。三菱電機グループ(当社を中核と
して連結子会社206社、持分法適用会社39社を中心に構成)においては、重電システム、産業メカトロニクス、情報通
信システム、電子デバイス、家庭電器、その他の6セグメントに関係する事業を行っており、その製品はあらゆる種
類にわたります。
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第2【事業の状況】
1【事業等のリスク】
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について変更が
あった事項は次のとおりであり、当該変更及び追加箇所については下線で示しています。
なお、当項目における将来に関する事項は、四半期報告書提出日(2022年2月10日)現在において当社が判断したも
のです。
また、以下の見出しに付された項目番号は、前事業年度の有価証券報告書における「第一部 企業情報 第2 事
業の状況 2 事業等のリスク」の項目番号に対応したものです。
(1) 三菱電機グループのリスクマネジメント体制
三菱電機グループのリスクマネジメント体制は、各執行役が自己の分掌範囲について、責任をもって構築していま
す。
これに加え、危機発生時及び事業遂行に影響を及ぼし得る様々なリスクへの部門横断的対応を強化する観点から、
2022年1月1日付でリスクマネジメント担当執行役(CRO)を設置するとともに、当該対応を行う社長直轄組織である
「リスクマネジメント統括室」を新設し、リスクマネジメント強化を図っています。
また、経営執行にかかわる重要事項については、執行役全員により構成する執行役会議において審議・決定してお
り、執行役全員の経営参画と情報共有化、経営のシナジー効果の追求及び三菱電機グループとしての多面的なリスク
マネジメントを行っています。
(後略)
(2) 事業等のリスク
①新型コロナウイルス感染症の影響について
三菱電機グループは、新型コロナウイルス感染症の影響が出ている各国・地域の拠点においても事業を遂行して
います。今後も感染拡大防止策を十分に講じながら事業を継続してまいりますが、感染が更に拡大・長期化した場
合、需要減少などにより三菱電機グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
新型コロナウイルス感染症が景気に与える影響に依然として不確実性は残るものの、 各国・地域でのワクチン普
及に伴う経済活動正常化の動きに加え、 米国や中国を中心とする経済対策等の 下支え もあり、総じてみれば景気回
復が進展することが見込まれますが、収束時期の遅れやその後の市況回復の状況変化、感染症を契機とした社会の
価値観や行動様式の急変による需要構造の変化などで、現段階で想定している以上に業績が変化する可能性があり
ます。
⑧当社における品質不適切行為について
当社の長崎製作所が製造する鉄道車両用空調装置等の一部において、購入仕様書の記載とは異なる検査の実施や
検査の不実施、検査成績書への不適切な記載等を行っていた事実が判明しました。当社は、顧客に対し状況を報告
し、対応を進めています。
当社では、一連の品質不適切行為の判明を受け、社長を室長とする緊急対策室を設置するとともに、品質に関わ
る不適切事案の調査を外部専門家で構成する調査委員会に委嘱しました。同委員会による調査の結果、名古屋製作
所 可児工場における電磁開閉器の第三者認証不適合と長崎製作所における鉄道車両用空調装置の不適切検査等が
確認され、2021年10月1日に調査報告書(第1報)を受領しました。また、長崎製作所における鉄道車両用空調装置の
不適切検査及び非常用電源設備の不適切行為、冷熱システム製作所における業務用冷熱機器の検査装置不備に伴う
一部検査の不実施、受配電システム製作所におけるガス絶縁開閉装置の出荷試験一部不実施等、福山製作所におけ
る遮断器の定期工場監査受験時の不適切行為及びCO₂レーザーマーカー設備の電波法上の申請不備、鎌倉製作所に
おけるETC設備の不適切な試験対応等が確認され、2021年12月23日に調査報告書(第2報)を受領しました。これら不
適切行為の判明を受け、ISO(*1)の認証機関より長崎製作所のISO9001認証(*2)の適用範囲の一部及びIRIS認証(*3)
並びに受配電システム製作所のISO9001認証の適用範囲の一部の取り消しの通知を受けており、当該認証の早期再
取得に向けて全力で取り組んでまいります。
なお、調査委員会による当社全22製作所等の品質に関わる調査は今後も継続し、3か月ごとを目安に調査結果と
当社としての取り組みの進捗・進化を公表していく予定です。当社の製作所等については2022年4月を目途に調査
完了を目指し、その後、関係会社の調査に取り組む予定であり、その結果も踏まえつつ、再発防止策を含む当社の
3つの改革(品質風土、組織風土、ガバナンス)を深化・発展させながら着実に変革に取り組んでまいります 。
一連の当該品質不適切行為については、既に追加点検費用等を計上しており、品質管理体制の強化に要する費用
等の計上も見込んでいますが、今後の顧客との協議や調査等の進捗次第では、更なる損失の発生や費用の増加、販
売活動への影響及び新たな品質不適切行為の判明に伴う追加対応の発生等により、三菱電機グループの業績に影響
を及ぼす可能性があります。
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*1 国際標準化機構
*2 品質マネジメントシステムに関する国際規格
*3 国際鉄道産業標準規格
2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
三菱電機グループの要約四半期連結財務諸表はIFRSに基づいて作成しています。三菱電機グループは要約四半期連
結財務諸表の作成において資産、負債、収益及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を行っており、実
際の業績がこれらの見積りと異なる場合があります。
(1)業績
当第3四半期連結累計期間の景気は、企業部門は米国、欧州、日本などにおいて総じて持ち直しが継続しまし
た。個人消費も米国、欧州などでの持ち直しが継続し、日本でも、新型コロナウイルス感染症の影響による下押
しがみられたのち、足元では、経済活動正常化に伴い持ち直しの動きがみられました。また、中国では、輸出や
生産は回復傾向が継続しましたが、個人消費を中心に持ち直しは緩やかになりました。このような状況の中、各
国・地域でのワクチン普及に伴う経済活動正常化の動きに加え、経済対策等を背景に景気回復に伴う世界的な需
要拡大等が続き、素材価格上昇や部材の需給逼迫環境の長期化などの動きがみられました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、以下のとおりとなりました。
<連結決算概要>
前年第3四半期 当第3四半期 前年第3四半期
連結累計期間 連結累計期間 連結累計期間比
売上高 29,406億円 31,812億円 2,406億円増
営業利益 1,377億円 1,901億円 524億円増
税引前四半期純利益 1,583億円 2,072億円 488億円増
親会社株主に帰属する四半期純利益 1,077億円 1,484億円 406億円増
①売上高
売上高は、重電システム部門などの減収はありましたが、産業メカトロニクス部門、家庭電器部門及び電子
デバイス部門などの増収により、前年同四半期連結累計期間比2,406億円増加の3兆1,812億円となりました。産
業メカトロニクス部門では、FAシステム事業はデジタル関連や脱炭素関連の設備投資を中心とした国内外での
需要拡大を背景に増加しました。自動車機器事業は、当年度第2四半期連結会計期間以降は半導体部品の需給逼
迫の影響などにより減少しましたが、当年度第1四半期連結会計期間での新型コロナウイルス感染症の影響から
の回復があり、累計期間では増加しました。家庭電器部門では、国内向け空調機器は半導体部品の需給逼迫な
どにより減少しましたが、欧米を中心に空調機器の需要が堅調に推移し増加しました。電子デバイス部門で
は、パワー半導体の需要回復などにより増加しました。
<売上高における為替影響額>
前年第3四半期 当第3四半期 当第3四半期
連結累計期間 連結累計期間 連結累計期間
期中平均レート 期中平均レート 売上高への影響額
連結合計 - - 約1,000億円増
内、米ドル 106円 111円 約200億円増
内、ユーロ 123円 131円 約180億円増
内、人民元 15.4円 17.4円 約370億円増
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②営業利益
営業利益は、重電システム部門の減益はありましたが、産業メカトロニクス部門、家庭電器部門及び電子デ
バイス部門などの増益により、前年同四半期連結累計期間比524億円増加の1,901億円となりました。営業利益
率は、売上高の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比1.3ポイント改善の6.0%となりました。
売上原価率は、為替円安影響に加え、売上高の増加に伴う操業度上昇などによる産業メカトロニクス部門の
改善などはありましたが、素材価格上昇の影響などにより、前年同四半期連結累計期間比1.1ポイントの改善に
留まりました。販売費及び一般管理費は、前年同四半期連結累計期間比503億円増加しましたが、売上高比率は
前年同四半期連結累計期間比0.2ポイント改善しました。その他の損益は、前年同四半期連結累計期間比18億円
増加し、売上高比率は前年同四半期連結累計期間並みとなりました。
③税引前四半期純利益
税引前四半期純利益は、営業利益の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比488億円増加の2,072億
円、売上高比率は6.5%となりました。
④親会社株主に帰属する四半期純利益
親会社株主に帰属する四半期純利益は、税引前四半期純利益の増加などにより、前年同四半期連結累計期間
比406億円増加の1,484億円、売上高比率は4.7%となりました。
事業の種類別セグメントの業績は、次のとおりです。
①重電システム
社会インフラ事業の事業環境は、国内の発電関連の需要が減少し、また新型コロナウイルス感染症の影響を
受け国内の鉄道各社の設備投資計画に見直しの動きがみられました。このような状況の中、同事業は、国内の
電力・交通事業の減少などにより、受注高・売上高ともに前年同四半期連結累計期間を下回りました。
ビルシステム事業の事業環境は、アジアの一部地域などで新型コロナウイルス感染症の影響による市況低迷
からの回復の遅れがありましたが、中国などでは回復がみられました。このような状況の中、同事業は中国な
どを中心に増加し、受注高・売上高ともに前年同四半期連結累計期間を上回りました。
この結果、部門全体では、売上高は前年同四半期連結累計期間比97%の8,438億円となりました。
営業利益は、売上高の減少や売上案件の変動などにより、前年同四半期連結累計期間比257億円減少の329億
円となりました。
②産業メカトロニクス
FAシステム事業の事業環境は、半導体・電子部品・スマートフォンなどのデジタル関連分野やリチウムイオ
ンバッテリーなどの脱炭素関連分野での設備投資を中心に、国内外で需要が拡大しました。このような状況の
中、同事業は受注高・売上高ともに前年同四半期連結累計期間を上回りました。
自動車機器事業の事業環境は、当年度第1四半期連結会計期間では、新型コロナウイルス感染症の影響からの
回復などにより、中国を除く全地域において新車販売台数が増加しましたが、累計では半導体部品の需給逼迫
などの影響により前年同四半期連結累計期間並みとなりました。このような状況の中、同事業は自動車用電装
品やモーター・インバーターなどの車両電動化関連製品の増加などにより、受注高・売上高とも前年同四半期
連結累計期間を上回りました。
この結果、部門全体では、売上高は前年同四半期連結累計期間比119%の1兆586億円となりました。
営業利益は、売上高の増加や円安の影響などにより、前年同四半期連結累計期間比536億円増加の819億円と
なりました。
③情報通信システム
情報システム・サービス事業の事業環境は、製造業向けを中心に延期されていたシステム開発案件の再開な
どがありましたが、ITインフラサービス事業などで大口案件の減少がありました。このような状況の中、同事
業は、受注高は前年同四半期連結累計期間を上回りましたが、売上高は前年同四半期連結累計期間を下回りま
した。
電子システム事業は、受注高は宇宙システム事業の大口案件の減少など、売上高は防衛システム事業の大口
案件の減少などにより、前年同四半期連結累計期間を下回りました。
この結果、部門全体では、売上高は前年同四半期連結累計期間比92%の2,251億円となりました。
営業利益は、売上案件の変動などにより、前年同四半期連結累計期間比13億円増加の73億円となりました。
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④電子デバイス
電子デバイス事業の事業環境は、産業・民生・自動車向けのパワー半導体の需要が回復しました。このよう
な状況の中、同事業は産業・民生・自動車向けのパワー半導体の増加などにより、受注高は前年同四半期連結
累計期間を上回り、売上高は前年同四半期連結累計期間比120%の1,790億円となりました。
営業利益は、売上高の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比44億円増加の120億円となりました。
⑤家庭電器
家庭電器事業の事業環境は、半導体部品の需給逼迫の影響はありましたが、欧米を中心に、テレワークの定
着などにより家庭用空調機器の需要が増加し、また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けていた設備投資
が回復し始めたことで業務用空調機器の緩やかな需要回復がありました。このような状況の中、同事業は、国
内向け空調機器は減少しましたが、欧米を中心とした空調機器の増加などにより、売上高は前年同四半期連結
累計期間比112%の8,479億円となりました。
営業利益は、売上高の増加や円安の影響などにより、前年同四半期連結累計期間比91億円増加の666億円とな
りました。
⑥その他
売上高は、資材調達・物流の関係会社の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比115%の4,865億円と
なりました。
営業利益は、売上高の増加などにより、前年同四半期連結累計期間比88億円増加の146億円となりました。
(2)資産及び負債・資本の状況分析
総資産残高は、前連結会計年度末比624億円減少の4兆7,354億円となりました。棚卸資産が2,066億円増加した
一方、売上債権が1,645億円、現金及び現金同等物が1,352億円それぞれ減少したことがその主な要因です。
棚卸資産の増加は、産業メカトロニクス部門や家庭電器部門での需要回復や半導体・電子部品の部材逼迫の影
響などによるものです。売上債権の減少は前連結会計年度の売上計上案件の回収などによるものです。
負債の部は、未払費用が438億円、その他の金融負債が375億円、社債、借入金及びリース負債が273億円それぞ
れ減少したこと等から、負債残高は前連結会計年度末比1,196億円減少の1兆8,076億円となりました。なお、リー
ス負債を除く借入金・社債残高は前連結会計年度末比184億円減少の2,304億円、借入金比率は4.9%(前連結会計
年度末比△0.3ポイント)となりました。
資本の部は、配当金の支払い857億円による減少等はありましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益1,484
億円の計上等により、親会社株主に帰属する持分は前連結会計年度末比572億円増加の2兆8,115億円、親会社株主
帰属持分比率は59.4%(前連結会計年度末比+2.0ポイント)となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間は、営業活動によるキャッシュ・フローが1,171億円の収入となった一方、投資活動
によるキャッシュ・フローが722億円の支出となったため、フリー・キャッシュ・フローは448億円の収入となり
ました。これに対し、財務活動によるキャッシュ・フローは1,914億円の支出となったこと等から、現金及び現金
同等物の期末残高は、前連結会計年度末比1,352億円減少の6,321億円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、四半期純利益の増加等はありましたが、棚卸資産の増加等により、前
年同四半期連結累計期間比1,996億円の収入減少となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、有価証券等の売却収入の増加や、前連結会計年度に設備投資を一部抑
制したことに伴う当第3四半期連結累計期間の有形固定資産の取得の減少等により、前年同四半期連結累計期間比
678億円の支出減少となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の調達の減少及び自己株式の取得の増加等により、前年同
四半期連結累計期間比972億円の支出増加となりました。
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(4)経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第3四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処す
べき課題等」について変更があった事項は次のとおりであり、当該変更及び追加箇所については下線で示してい
ます。
(前略)
世界経済の先行きは、新型コロナウイルス感染症が景気に与える影響に依然として不確実性は残るものの、 各
国・地域でのワクチン普及に伴う経済活動正常化の動きに加え、 米国や中国を中心とする経済対策等の 下支え も
あり、総じてみれば景気回復が進展することが見込まれます。
(中略)
「倫理・遵法」については、近年発生した 製品・サービス品質、 労務、情報セキュリティーの問題の発生を厳
粛に受け止め、再発防止を経営の最優先課題として各種取り組みを進めています。 一連の品質不適切行為の判明
を受け、社長を室長とする緊急対策室を設置するとともに、品質に関わる不適切事案の調査を外部専門家で構成
する調査委員会に委嘱しました。同委員会による調査の結果、名古屋製作所 可児工場における電磁開閉器の第三
者認証不適合と長崎製作所における鉄道車両用空調装置の不適切検査等が確認され、2021年10月1日に調査報告書
(第1報)を受領しました。また、長崎製作所における鉄道車両用空調装置の不適切検査及び非常用電源設備の不適
切行為、冷熱システム製作所における業務用冷熱機器の検査装置不備に伴う一部検査の不実施、受配電システム
製作所におけるガス絶縁開閉装置の出荷試験一部不実施等、福山製作所における遮断器の定期工場監査受験時の
不適切行為及びCO₂レーザーマーカー設備の電波法上の申請不備、鎌倉製作所におけるETC設備の不適切な試験対
応等が確認され、2021年12月23日に調査報告書(第2報)を受領しました。
当社はこれらの調査報告書を真摯に受け止め、今後の当社の方針と、再発防止策を含む3つの改革(品質風土、
組織風土、ガバナンス)の取り組みについて策定しました。具体的には、「品質風土」については、社長直轄組
織の「品質改革推進本部」を設立し、新たな品質保証体制での品質ガバナンス強化に向けた取り組みを開始して
います。「組織風土」については、改革を牽引する全社変革プロジェクト「チーム創生」を立ち上げ、変革に向
けた提言をまとめ、実行計画を策定してまいります。「ガバナンス」については、外部専門家から構成する「ガ
バナンスレビュー委員会」を取締役会の委託機関として設置し、当社の内部統制システムやガバナンス体制の検
証に基づき、課題抽出と改善策の検討を開始しています。
なお、調査委員会による当社全22製作所等の品質に関わる調査は今後も継続し、3か月ごとを目安に調査結果と
当社としての取り組みの進捗・進化を公表していく予定です。当社の製作所等については2022年4月を目途に調査
完了を目指し、その後、関係会社の調査に取り組む予定であり、その結果も踏まえつつ、再発防止策を含む当社
の3つの改革を深化・発展させながら着実に変革に取り組んでまいります。
(後略)
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,419億円(製造費用へ計上した改良
費等を含む)です。
なお、当第3四半期連結累計期間において、三菱電機グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありませ
ん。
(6)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、産業メカトロニクス部門、電子デバイス部門の受注実績が前年同四半期連
結累計期間比で著しく増加しました。各セグメントの受注実績の変動については、「(1)業績 事業の種類別セグ
メント」の業績を参照ください。
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(7)主要な設備
当連結会計年度の設備投資計画(新設・拡充)は、当年度第2四半期連結会計期間において、次のとおり計画金額
(意思決定ベース)を変更しています。なお、当第3四半期連結会計期間においては、計画金額の見直しはありませ
ん。
前連結会計年度末 変更後の
事業の種類別
計画金額 計画金額
設備等の主な内容・目的
セグメントの名称
(百万円) (百万円)
電力機器、交通機器及び昇降機の増産、
重電システム 31,000 28,500
合理化、品質向上 等
FA機器及び自動車機器の増産 等
産業メカトロニクス 71,000 72,500
研究開発力強化、合理化 等
情報通信システム 21,500 20,500
パワーデバイスの増産 等
電子デバイス 27,500 30,000
空調機器の増産、合理化、品質向上 等
家庭電器 43,500 48,500
その他 6,500 6,000 -
研究開発力強化、品質保証体制に関する
共 通 9,000 14,000
インフラ整備 等
合 計 210,000 220,000 -
(注) 1. 経常的な設備の更新の為の除・売却を除き、重要な設備の除・売却の計画はありません。
2. 所要資金は、主に自己資金によりますが、必要に応じて借入及び社債の発行を実施する予定です。
3. 当年度第2四半期連結会計期間においては、各セグメントについて、投資内容の見直しを行いました。
(注)「(7)主要な設備」の各記載金額には消費税等を含んでいません。
3【経営上の重要な契約等】
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の締結、変更、解約等はありません。
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第3【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 8,000,000,000
計 8,000,000,000
② 【発行済株式】
第3四半期会計期間末 提出日現在
上場金融商品取引所名又は
種類 現在発行数(株) 発行数(株) 内容
登録認可金融商品取引業協会名
(2021年12月31日) (2022年2月10日)
国内:東京(市場第一部) 単元株式数
2,147,201,551 2,147,201,551
普通株式
海外:ロンドン 100株
2,147,201,551 2,147,201,551
計 - -
(注) 上記普通株式は、議決権を有しています。
(2)【新株予約権等の状況】
①【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
②【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本準備金 資本準備金
資本金増減額 資本金残高
年月日
総数増減数 総数残高 増減額 残高
(百万円) (百万円)
(千株) (千株) (百万円) (百万円)
2021年10月 1日~
- 2,147,201 - 175,820 - 181,140
2021年12月31日
(5)【大株主の状況】
当四半期会計期間は第3四半期会計期間であるため、記載事項はありません。
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(6)【議決権の状況】
当第3四半期会計期間末日現在の「議決権の状況」については、株主名簿の記載内容が確認できないため、記載
することができないことから、直前の基準日(2021年9月30日)に基づく株主名簿による記載をしています。
①【発行済株式】
2021年9月30日現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 - - -
議決権制限株式(自己株式等) - - -
議決権制限株式(その他) - - -
権利内容に何ら制限のない当社に
11,312,500
完全議決権株式(自己株式等) 普通株式 - おける標準となる株式
単元株式数100株
2,135,475,900 21,354,759
完全議決権株式(その他) 普通株式 同上
413,151
単元未満株式 普通株式 - 同上
2,147,201,551
発行済株式総数 - -
21,354,759
総株主の議決権 - -
(注) 1 「単元未満株式」欄には、当社所有の自己株式24株、役員報酬BIP信託口が保有する当社株式136株、相互保有
自己名義株式として荘内三菱電機商品販売㈱25株、㈱証券保管振替機構名義の株式80株が含まれています。
2 「完全議決権株式(その他)」及び「議決権の数」欄には、㈱証券保管振替機構名義の株式6,700株(議決権67
個)及び役員報酬BIP信託口が保有する当社株式1,130,300株(議決権11,303個)が含まれています。
②【自己株式等】
2021年9月30日現在
発行済
自己名義 他人名義
所有株式数 株式総数に
所有 所有
所有者の氏名又は名称 所有者の住所 の合計 対する
株式数 株式数
(株) 所有株式数
(株) (株)
の割合(%)
三菱電機㈱ 10,994,200 10,994,200 0.51
東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 -
菱陽電機㈱ 293,200 293,200 0.01
岡山県小田郡矢掛町小田6621番地 -
荘内三菱電機
13,100 13,100 0.00
山形県鶴岡市宝田二丁目5番22号 -
商品販売㈱
北海道札幌市中央区
12,000 12,000 0.00
㈱北弘電社 -
北十一条西二十三丁目2番10号
11,312,500 11,312,500 0.53
計 - -
(注) 上記の当社の自己名義所有株式10,994,200株及び自己所有の単元未満株式24株のほか、役員報酬BIP信託口が保
有する当社株式1,130,436株を要約四半期連結財務諸表上、自己株式として処理しています。
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2【役員の状況】
前事業年度の有価証券報告書の提出日後、当第3四半期累計期間における役員の異動は、次のとおりです。
(1)新任役員
所有
就任
役職名 氏名 生年月日 略歴 任期 株式数
年月日
(株)
1992年4月 当社入社
2020年4月 当社先端技術総合研究所副所長
常務執行役
1967年 2021年
2021年4月 当社先端技術総合研究所長
開発担当、 佐藤 智典 (注) 2,500
8月31日生 7月28日
2021年7月 当社常務執行役、開発担当、CTO
CTO
(現在に至る)
(注)2021年7月28日開催の臨時取締役会終結の時から2022年3月末日までです。
(2)退任役員
役職名 氏名 退任年月日
取締役
代表執行役 杉山 武史 2021年7月28日
執行役社長、CEO
取締役会長 柵山 正樹 2021年10月1日
(3)役職の異動
新役職名 旧役職名 氏名 異動年月日
取締役
代表執行役
取締役
専務執行役
代表執行役 漆間 啓 2021年7月28日
輸出管理、
執行役社長、CEO
経営企画、
関係会社担当、CSO
代表執行役
代表執行役
専務執行役
専務執行役 松本 匡 2021年7月28日
輸出管理、
ビルシステム事業担当
ビルシステム事業担当
代表執行役
専務執行役
専務執行役
監査、
監査、
法務・コンプライアンス、
法務・コンプライアンス、 永澤 淳 2021年7月28日
コーポレートコミュニケーション
コーポレートコミュニケーション
(サスティナビリティ、広報、宣伝)
(サスティナビリティ、広報、宣伝)
担当、CCO
担当、CCO
常務執行役
常務執行役
経営企画、 加賀 邦彦 2021年7月28日
開発担当、CTO
関係会社担当、CSO
常務執行役
常務執行役
情報セキュリティ、
情報セキュリティ、 竹野 祥瑞 2021年10月1日
品質、
生産システム担当、CISO
生産システム担当、CISO、CQO
(4)異動後の役員の男女別人数及び女性の比率
男性 28 名 女性 1 名(役員のうち女性の比率 3 %)
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第4【経理の状況】
1. 要約四半期連結財務諸表の作成方法について
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平
成19年内閣府令第64号)第1条の2の「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしているため、同第93条の規定によ
り、国際会計基準第34号「期中財務報告」(IAS第34号)に準拠して作成しています。
2. 監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、当第3四半期連結会計期間(2021年10月1日から2021年12
月31日まで)及び当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日から2021年12月31日まで)に係る要約四半期連結財務諸表に
ついて、有限責任 あずさ監査法人による四半期レビューを受けています。
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1【要約四半期連結財務諸表】
(1)【要約四半期連結財政状態計算書】
(単位:百万円)
当第3四半期
注記 前連結会計年度
科目 連結会計期間
番号 (2021年3月31日)
(2021年12月31日)
(資産の部)
767,406 632,126
現金及び現金同等物
906,831 742,318
売上債権
274,231 333,975
契約資産
51,657 68,614
その他の金融資産 9
743,782 950,470
棚卸資産
103,065 103,969
その他の流動資産
2,846,972 2,831,472
流動資産
205,464 209,821
持分法で会計処理されている投資
353,624 322,405
その他の金融資産 9
857,645 849,316
有形固定資産
153,512 156,045
のれん及び無形資産
183,134 171,598
繰延税金資産
197,570 194,775
その他の非流動資産
1,950,949 1,903,960
非流動資産
4,797,921 4,735,432
資産計
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(単位:百万円)
当第3四半期
注記 前連結会計年度
科目 連結会計期間
番号 (2021年3月31日)
(2021年12月31日)
(負債の部)
152,657 160,424
社債、借入金及びリース負債 9
541,774 530,770
買入債務
174,666 166,669
契約負債
157,750 120,206
その他の金融負債 9
302,418 258,579
未払費用
30,959 18,226
未払法人所得税等
97,292 94,376
引当金
47,865 65,834
その他の流動負債
1,505,381 1,415,084
流動負債
212,774 177,678
社債、借入金及びリース負債 9
161,388 169,251
退職給付に係る負債
5,435 5,081
引当金
5,759 4,830
繰延税金負債
36,573 35,736
その他の非流動負債
非流動負債 421,929 392,576
1,927,310 1,807,660
負債計
(資本の部)
175,820 175,820
資本金
202,777 201,957
資本剰余金
2,266,490 2,344,672
利益剰余金
111,801 123,051
その他の包括利益(△損失)累計額 9
自己株式 △ 2,595 △ 33,932
2,754,293 2,811,568
親会社株主に帰属する持分
116,318 116,204
非支配持分
2,870,611 2,927,772
資本計
4,797,921 4,735,432
負債及び資本合計
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(2)【要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書】
【第3四半期連結累計期間】
【要約四半期連結損益計算書】
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
注記
自 2020年 4月 1日 自 2021年 4月 1日
科目
番号
至 2020年12月31日 至 2021年12月31日
2,940,611 3,181,263
売上高 7
2,123,770 2,263,445
売上原価
680,813 731,154
販売費及び一般管理費
1,680 3,525
その他の損益(△損失)
営業利益 137,708 190,189
7,886 7,436
金融収益
2,064 2,595
金融費用
14,823 12,202
持分法による投資利益
税引前四半期純利益 158,353 207,232
44,498 47,645
法人所得税費用
四半期純利益 113,855 159,587
四半期純利益の帰属
107,781 148,465
親会社株主持分
6,074 11,122
非支配持分
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
注記
自 2020年 4月 1日 自 2021年 4月 1日
区分
番号
至 2020年12月31日 至 2021年12月31日
1株当たり四半期純利益(親会社株主に帰属):
基本的 8 50円24銭 69円44銭
希薄化後 8 50円24銭 69円44銭
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【要約四半期連結包括利益計算書】
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
注記
自 2020年 4月 1日 自 2021年 4月 1日
科目
番号
至 2020年12月31日 至 2021年12月31日
113,855 159,587
四半期純利益
その他の包括利益(△損失)(税効果調整後)
四半期純利益に振り替えられる
ことのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で
52,282 7,145
9
測定する金融資産の公正価値変動額
702 220
持分法によるその他の包括利益
四半期純利益に振り替えられる
52,984 7,365
ことのない項目の合計
四半期純利益に振り替えられる
可能性のある項目
21,515 17,757
在外営業活動体の換算差額
キャッシュ・フロー・ヘッジの
121
△ 24
公正価値の純変動額
4,021
△ 520
持分法によるその他の包括利益
四半期純利益に振り替えられる
21,116 21,754
可能性のある項目の合計
74,100 29,119
その他の包括利益(△損失)の合計
187,955 188,706
四半期包括利益
四半期包括利益の帰属
180,527 175,155
親会社株主持分
7,428 13,551
非支配持分
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【第3四半期連結会計期間】
【要約四半期連結損益計算書】
(単位:百万円)
前第3四半期連結会計期間 当第3四半期連結会計期間
注記
自 2020年10月 1日 自 2021年10月 1日
科目
番号
至 2020年12月31日 至 2021年12月31日
1,038,587 1,042,886
売上高
738,947 749,126
売上原価
224,280 242,267
販売費及び一般管理費
994 866
その他の損益(△損失)
76,354 52,359
営業利益
2,688 3,496
金融収益
624 618
金融費用
4,249 3,600
持分法による投資利益
82,667 58,837
税引前四半期純利益
20,214 13,175
法人所得税費用
四半期純利益 62,453 45,662
四半期純利益の帰属
59,550 43,629
親会社株主持分
2,903 2,033
非支配持分
前第3四半期連結会計期間 当第3四半期連結会計期間
注記
自 2020年10月 1日 自 2021年10月 1日
区分
番号
至 2020年12月31日 至 2021年12月31日
1株当たり四半期純利益(親会社株主に帰属):
基本的 8 27円76銭 20円48銭
希薄化後 8 27円76銭 20円48銭
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【要約四半期連結包括利益計算書】
(単位:百万円)
前第3四半期連結会計期間 当第3四半期連結会計期間
注記
自 2020年10月 1日 自 2021年10月 1日
科目
番号
至 2020年12月31日 至 2021年12月31日
62,453 45,662
四半期純利益
その他の包括利益(△損失)(税効果調整後)
四半期純利益に振り替えられる
ことのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で
23,226
△ 4,505
測定する金融資産の公正価値変動額
121
△ 357
持分法によるその他の包括利益
四半期純利益に振り替えられる
23,347
△ 4,862
ことのない項目の合計
四半期純利益に振り替えられる
可能性のある項目
16,172 27,001
在外営業活動体の換算差額
キャッシュ・フロー・ヘッジの
55 33
公正価値の純変動額
909
△ 77
持分法によるその他の包括利益
四半期純利益に振り替えられる
17,136 26,957
可能性のある項目の合計
40,483 22,095
その他の包括利益(△損失)の合計
102,936 67,757
四半期包括利益
四半期包括利益の帰属
98,925 62,596
親会社株主持分
4,011 5,161
非支配持分
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(3)【要約四半期連結持分変動計算書】
前第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
その他の
注記 非支配
親会社株主
科目 資本合計
包括利益
番号 持分
に帰属する
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式
(△損失)
持分合計
累計額
期首残高 175,820 202,832 2,071,817 △ 17,802 △ 2,924 2,429,743 109,116 2,538,859
四半期包括利益
四半期純利益
107,781 107,781 6,074 113,855
その他の包括利益(△損失)
72,746 72,746 1,354 74,100
(税効果調整後)
四半期包括利益
- - 107,781 72,746 - 180,527 7,428 187,955
利益剰余金への振替
△ 4,613 4,613 - -
株主への配当 6 △ 77,283 △ 77,283 △ 6,126 △ 83,409
自己株式の取得 △ 367 △ 367 △ 367
自己株式の処分 △ 696 696 0 0
非支配持分との取引等 129 129 184 313
期末残高 175,820 202,265 2,097,702 59,557 △ 2,595 2,532,749 110,602 2,643,351
当第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
(単位:百万円)
その他の
注記 非支配
親会社株主
科目 資本合計
包括利益
番号 持分
に帰属する
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式
(△損失)
持分合計
累計額
期首残高
175,820 202,777 2,266,490 111,801 △ 2,595 2,754,293 116,318 2,870,611
四半期包括利益
四半期純利益
148,465 148,465 11,122 159,587
その他の包括利益(△損失)
26,690 26,690 2,429 29,119
(税効果調整後)
四半期包括利益 - - 148,465 26,690 - 175,155 13,551 188,706
利益剰余金への振替
15,440 △ 15,440 - -
株主への配当 6 △ 85,723 △ 85,723 △ 13,020 △ 98,743
自己株式の取得 △ 32,390 △ 32,390 △ 32,390
自己株式の処分 △ 1,053 1,053 0 0
非支配持分との取引等
233 233 △ 645 △ 412
期末残高
175,820 201,957 2,344,672 123,051 △ 33,932 2,811,568 116,204 2,927,772
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(4)【要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書】
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
自 2020年 4月 1日 自 2021年 4月 1日
科目
至 2020年12月31日 至 2021年12月31日
営業活動によるキャッシュ・フロー
113,855 159,587
四半期純利益
営業活動によるキャッシュ・フローへの調整
154,279 148,828
減価償却費及び償却費
4,565 1
減損損失
45 1,074
固定資産の売廃却損益
44,498 47,645
法人所得税費用
持分法による投資利益 △ 14,823 △ 12,202
金融収益及び金融費用 △ 5,822 △ 4,841
194,097 173,819
売上債権の減少
契約資産の減少(△増加) △ 2,720 △ 59,485
棚卸資産の減少(△増加) △ 76,599 △ 199,601
3,189 12,092
その他資産の減少
買入債務の増加(△減少) △ 45,573 △ 13,675
11,008 10,851
退職給付に係る負債の増加
その他負債の増加(△減少) △ 49,064 △ 84,573
947
その他 △ 17,212
331,882 162,308
小計
19,327 20,051
利息及び配当金の受取
利息の支払 △ 1,861 △ 1,728
法人所得税の支払 △ 32,523 △ 63,487
316,825 117,144
営業活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得 △ 127,058 △ 93,605
3,733 1,277
固定資産売却収入
無形資産の取得 △ 12,513 △ 13,705
有価証券等の取得(取得時現金控除後) △ 13,768 △ 11,956
8,540 47,136
有価証券等の売却収入(売却時現金控除後)
917
その他 △ 1,426
投資活動によるキャッシュ・フロー △ 140,149 △ 72,279
財務活動によるキャッシュ・フロー
324 380
社債及び長期借入金による調達
社債及び長期借入金の返済 △ 27,576 △ 20,624
58,989 1,336
短期借入金の増加
リース負債の返済 △ 41,660 △ 41,270
配当金の支払 △ 77,283 △ 85,723
自己株式の取得 △ 367 △ 32,390
0 0
自己株式の処分
非支配持分への配当金の支払 △ 6,894 △ 12,723
289
非支配持分との取引 △ 450
財務活動によるキャッシュ・フロー △ 94,178 △ 191,464
5,471 11,319
為替変動によるキャッシュへの影響額
現金及び現金同等物の増減額(△減少) 87,969
△ 135,280
537,559 767,406
現金及び現金同等物の期首残高
現金及び現金同等物の期末残高 625,528 632,126
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三菱電機株式会社(E01739)
四半期報告書
【要約四半期連結財務諸表注記】
1. 報告企業
三菱電機株式会社(以下、当社)は日本に所在する企業です。当社グループの要約四半期連結財務諸表は、当社
及びその子会社、並びに当社の関連会社及び共同支配企業に対する持分により構成されています。
当社グループは、家庭電器から人工衛星まで広範囲にわたる電気機械器具の開発、製造、販売を世界中で行っ
ています。当社グループの事業は(1)重電システム、(2)産業メカトロニクス、(3)情報通信システム、(4)電子デ
バイス、(5)家庭電器、(6)その他から構成されています。当社グループの生産活動は、当社(24生産拠点)を中心
とする日本の生産拠点及びタイ、中国、米国、メキシコ、イタリア等にある海外の生産拠点にて行われていま
す。
2. 作成の基礎
(1) 要約四半期連結財務諸表がIAS第34号に準拠している旨の記載
当社グループは、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令第64
号)第1条の2の「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たしているため、同第93条の規定により、要約四半
期連結財務諸表をIAS第34号に準拠して作成しています。
(2) 測定の基礎
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、公正価値で測定している特定の金融商品、確定給付制度債務及
び制度資産等を除き、取得原価を基礎として作成しています。
(3) 機能通貨及び表示通貨
当社グループの要約四半期連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未
満を切り捨てて表示しています。
3. 重要な会計方針
当社グループの要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度にて適用した会
計方針と同一です。
4. 重要な会計上の見積り及び判断
IFRSに準拠した要約四半期連結財務諸表の作成において、経営者は、会計方針の適用並びに資産、負債、収益
及び費用の金額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を行うことが要求されます。実際の業績は、これらの見積
りとは異なる場合があります。
見積り及びその基礎となる仮定は継続して見直しています。会計上の見積りの見直しによる影響は、見積りを
見直した会計期間及びそれ以降の将来の会計期間において認識しています。
要約四半期連結財務諸表の金額に重要な影響を与える可能性のある会計上の見積り及び仮定は、前連結会計年
度の連結財務諸表と同様です。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響に関しては、依然として不確実性は残るものの、各国・地域でのワク
チン普及に伴う経済活動正常化の動きに加え、米国や中国を中心とする経済対策等の下支えもあり、総じてみれ
ば景気回復が進展すると見込まれるため、長期的に重要な影響はないと仮定し、「有形固定資産、のれん及び無
形資産の回収可能価額」等の会計上の見積りを行っています。当社は、上記の仮定は当第3四半期連結会計期間
末における最善の見積りであると判断していますが、想定以上に新型コロナウイルス感染症の影響が拡大した場
合は連結財務諸表の金額に重要な影響を及ぼす可能性があります。上記の仮定について、前連結会計年度末から
の重要な変更はありません。
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5. セグメント情報
(1) 報告セグメントの概要
以下に報告しているセグメント情報は、そのセグメントの財務情報が入手可能なもので、マネジメントが経
営資源の配分の決定及び業績の評価に定期的に使用しているものです。
開示にあたっては、製品の種類・性質、製造方法、販売市場等の類似性に基づき、複数の事業セグメントを
集約し、重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器及びその他の事業
の6区分としています。
各区分に含まれる事業セグメント並びに主要な製品及びサービスは以下のとおりです。
タービン発電機、水車発電機、原子力機器、電動機、変圧器、パ
社会システム事業、 ワーエレクトロニクス機器、遮断器、ガス絶縁開閉装置、開閉制
電力・産業システム 御装置、監視制御・保護システム、電力流通システム、大型映像
重電システム
事業、 表示装置、車両用電機品、無線通信機器、有線通信機器、ネット
ビルシステム事業 ワークカメラシステム、エレベーター、エスカレーター、ビルセ
キュリティーシステム、ビル管理システム、その他
プログラマブルコントローラー、インバーター、サーボ、表示
器、電動機、ホイスト、電磁開閉器、ノーヒューズ遮断器、漏電
遮断器、配電用変圧器、電力量計、無停電電源装置、産業用送風
FAシステム事業、
産業メカトロニクス 機、数値制御装置、放電加工機、レーザー加工機、産業用ロボッ
自動車機器事業
ト、クラッチ、自動車用電装品、電動パワートレインシステム、
カーエレクトロニクス・カーメカトロニクス機器、カーマルチメ
ディア機器、その他
衛星通信装置、人工衛星、レーダー装置、アンテナ、誘導飛しょ
インフォメーション
う体、射撃管制装置、放送機器、ネットワークセキュリティーシ
情報通信システム システム事業、
ステム、情報システム関連機器及びシステムインテグレーショ
電子システム事業
ン、その他
電子デバイス 半導体・デバイス事業 パワーモジュール、高周波素子、光素子、液晶表示装置、その他
ルームエアコン、パッケージエアコン、チラー、ショーケース、
圧縮機、冷凍機、ヒートポンプ式給湯暖房システム、換気扇、電
リビング・デジタル
家庭電器 気温水器、IHクッキングヒーター、LED電球、照明器具、液晶テ
メディア事業
レビ、冷蔵庫、扇風機、除湿機、空気清浄機、掃除機、ジャー炊
飯器、電子レンジ、その他
その他 - 資材調達・物流・不動産・広告宣伝・金融等のサービス、その他
セグメント間取引は、マネジメントが独立企業間価格であると考えている価格に基づいています。報告セグ
メントの営業損益の算出方法は、要約四半期連結損益計算書における営業損益の算出方法と一致しており、持
分法による投資利益、金融収益及び金融費用を含んでいません。
(2) 事業の種類別セグメント情報
事業の種類別セグメント情報は、以下のとおりです。なお、営業損益のうち、消去又は全社の項目は配賦不
能の研究開発費用です。
前第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
産業
重電 情報通信 電子 消去
メカトロ 家庭電器 その他 計 連結
システム システム デバイス 又は全社
ニクス
売上高及び営業損益
売上高
外部顧客に対する
861,639 883,943 215,645 118,738 744,885 115,761 2,940,611 - 2,940,611
売上高
セグメント間の内部
6,337 8,180 28,130 30,167 10,046 309,123 391,983 △ 391,983 -
売上高又は振替高
計 867,976 892,123 243,775 148,905 754,931 424,884 3,332,594 △ 391,983 2,940,611
営業利益
58,690 28,326 6,033 7,520 57,495 5,809 163,873 △ 26,165 137,708
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当第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
(単位:百万円)
産業
重電 情報通信 電子 消去
メカトロ 家庭電器 その他 計 連結
システム システム デバイス 又は全社
ニクス
売上高及び営業損益
売上高
外部顧客に対する
836,786 1,049,003 198,358 143,258 837,645 116,213 3,181,263 - 3,181,263
売上高
セグメント間の内部
7,031 9,645 26,742 35,799 10,315 370,364 459,896 △ 459,896 -
売上高又は振替高
計
843,817 1,058,648 225,100 179,057 847,960 486,577 3,641,159 △ 459,896 3,181,263
営業利益
32,990 81,929 7,362 12,000 66,627 14,657 215,565 △ 25,376 190,189
6. 配当金
前第3四半期連結累計期間及び当第3四半期連結累計期間の配当金の支払額は以下のとおりです。
決議日
配当金の総額 1株当たり配当額 基準日 効力発生日
百万円 円
2020年5月11日
55,816 26 2020年3月31日 2020年6月2日
取締役会
2020年10月29日
21,467 10 2020年9月30日 2020年12月2日
取締役会
2021年4月28日
55,816 26 2021年3月31日 2021年6月2日
取締役会
2021年10月28日
29,906 14 2021年9月30日 2021年12月2日
取締役会
7. 収益
当社グループの事業は、重電システム、産業メカトロニクス、情報通信システム、電子デバイス、家庭電器
及びその他の事業の6区分で報告セグメントが構成されており、当社のマネジメントが経営資源の配分の決定
及び業績の評価に定期的に使用していることから、これらのセグメントで計上する収益を売上高として表示し
ています。
売上高は、顧客の所在地に基づき地域別に分解しています。これらの分解した売上高と各セグメントの売上
高との関連は以下のとおりです。
前第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
海外
日本 連結合計
北米 アジア 欧州 その他 計
重電システム
610,781 74,564 147,823 13,459 15,012 250,858 861,639
産業メカトロニクス 366,144 102,967 321,035 89,421 4,376 517,799 883,943
情報通信システム 209,801 2,513 2,331 832 168 5,844 215,645
電子デバイス 35,562 6,714 56,980 19,368 114 83,176 118,738
家庭電器 346,765 82,206 131,940 158,677 25,297 398,120 744,885
104,176 608 10,731 243 3 11,585 115,761
その他
連結 1,673,229 269,572 670,840 282,000 44,970 1,267,382 2,940,611
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当第3四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年12月31日)
(単位:百万円)
海外
日本 連結合計
北米 アジア 欧州 その他 計
重電システム
570,397 78,002 155,743 17,950 14,694 266,389 836,786
産業メカトロニクス 400,039 123,775 408,868 108,823 7,498 648,964 1,049,003
情報通信システム 191,395 2,171 3,665 982 145 6,963 198,358
電子デバイス 46,950 7,238 65,806 23,091 173 96,308 143,258
家庭電器 302,920 119,457 167,798 218,811 28,659 534,725 837,645
101,281 601 13,648 677 6 14,932 116,213
その他
連結 1,612,982 331,244 815,528 370,334 51,175 1,568,281 3,181,263
各セグメントに含まれる事業並びに主要な製品及びサービスは、注記「5. セグメント情報」に記載のとお
りです。
セグメントは、製品の種類・性質、製造方法、販売市場等の類似性に基づき、複数の事業セグメントを集約
し、6つの区分としています。
また、各セグメントにおける主な収益計上方法は以下のとおりです。
① 重電システム、情報通信システム
主な収益計上方法は以下のとおりであり、主として一定の期間にわたり収益を計上しています。
製品の製造に係る契約の多くは一定の要件を満たす特定の工事請負契約に該当し、進捗度を合理的に測定
できる場合には、当該進捗度に応じて収益を計上しています。進捗度を合理的に測定できない場合には、原
価回収基準を適用しています。進捗度は、当期までの発生費用を工事完了までの見積総費用と比較すること
により測定しています。見積総費用は、契約ごとに当該工事請負契約の契約内容、要求仕様、技術面におけ
る新規開発要素の有無、過去の類似契約における発生原価実績などのさまざまな情報に基づいて算定してい
ます。工事完了までの見積総費用については、工事の進捗等に伴い発生費用に変更が生じる可能性があるこ
とから、その見積り及び仮定を継続的に見直しています。
保守契約は、契約期間にわたり保守を実行し、その期間に応じて収益を計上しています。
② 産業メカトロニクス、電子デバイス、家庭電器、その他
主な収益計上方法は以下のとおりであり、主として一時点で収益を計上しています。
家庭電器・半導体・産業用機器等の大量生産製品は、顧客が製品を受け入れた時点で収益を計上していま
す。
一部の検収を必要とする製品は、顧客が製品を受け入れ、当社及び連結子会社が当該製品に関して所定の
性能が達成されていることを実証した時点で収益を計上しています。
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8. 1株当たり利益
基本的1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益及び希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利
益は以下のとおりです。
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2020年 4月 1日 (自 2021年 4月 1日
至 2020年12月31日) 至 2021年12月31日)
親会社株主に帰属する四半期純利益
107,781百万円 148,465百万円
基本的平均発行済普通株式数 2,145,232,396株 2,138,170,102株
基本的1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益 50円24銭 69円44銭
希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益 50円24銭 69円44銭
(注) 役員報酬BIP信託口が保有する当社株式は、1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益の計算上、平均
発行済普通株式の算定において控除する自己株式に含んでいます。(前第3四半期連結累計期間1,542,423
株、当第3四半期連結累計期間1,237,920株)
前第3四半期連結会計期間 当第3四半期連結会計期間
(自 2020年10月 1日 (自 2021年10月 1日
至 2020年12月31日) 至 2021年12月31日)
親会社株主に帰属する四半期純利益
59,550百万円 43,629百万円
基本的平均発行済普通株式数 2,145,285,894株 2,130,179,608株
基本的1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益 27円76銭 20円48銭
希薄化後1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益 27円76銭 20円48銭
(注) 役員報酬BIP信託口が保有する当社株式は、1株当たり親会社株主に帰属する四半期純利益の計算上、平均
発行済普通株式の算定において控除する自己株式に含んでいます。(前第3四半期連結会計期間1,488,717
株、当第3四半期連結会計期間1,130,436株)
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9. 金融商品
当社グループは、測定に用いたインプットの観察可能性に応じた公正価値測定額を、レベル1からレベル3まで
分類しています。
レベル1:活発な市場における同一の資産又は負債の市場価格
レベル2:レベル1以外の、観察可能な価格を直接又は間接的に使用して算出された公正価値
レベル3:観察不能なインプットを含む評価技法から算出された公正価値
レベル間の振替が行われた金融商品の有無は毎期末日に判断しています。前連結会計年度及び当第3四半期連
結会計期間において、レベル間の重要な振替が行われた金融商品はありません。
レベル3に区分した金融商品について、観察不能なインプットを合理的に考え得る代替的な仮定に変更した場
合に、重要な公正価値の増減は見込まれていません。
(1) 償却原価で測定する金融商品
償却原価で測定する金融商品の公正価値の測定方法、帳簿価額及び公正価値は以下のとおりです。
(社債及び借入金(短期借入金及びリース負債を除く))
社債は、日本証券業協会の売買参考統計値を用いて算定しており、観察可能な市場データを利用して公正価
値を算定しているため、レベル2に分類しています。借入金は、将来キャッシュ・フローを新規に同様の契約
を実行した場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定しており、観察可能な市場データを利用し
て公正価値を算定しているため、レベル2に分類しています。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2021年3月31日) (2021年12月31日)
帳簿価額 公正価値 帳簿価額 公正価値
償却原価で測定する金融負債
社債及び借入金 176,845 173,837 156,607 153,907
(注) 上記以外の償却原価で測定する金融資産及び金融負債の公正価値は、帳簿価額と近似しています。
(2) 経常的に公正価値で測定する金融商品
経常的に公正価値で測定する金融商品の公正価値の測定方法、公正価値は以下のとおりです。
(資本性金融商品及び負債性金融商品)
上場株式の公正価値については、期末日の市場価格によって算定しており、活発な市場における同一の資産
の市場価格で公正価値を算定しているため、レベル1に分類しています。非上場株式及び負債性金融商品の公
正価値については投資先の純資産等に関する定量的な情報及び投資先の将来キャッシュ・フローに関する予想
等を総合的に勘案して算定しており、観察不能な指標を用いた評価技法により公正価値を算定しているため、
レベル3に分類しています。なお、当該評価技法の合理性については、担当部門が様々な手法を用いて検証し
ており、適切な権限者による承認を受けています。
(デリバティブ資産、デリバティブ負債)
デリバティブは、当期純利益を通じて公正価値で測定する金融資産又は金融負債として、市場金利や外国為
替銀行の相場等に基づいて算定しており、観察可能な市場データを利用して公正価値を算定しているため、レ
ベル2に分類しています。
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前連結会計年度(2021年3月31日)
(単位:百万円)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
資産:
当期純利益を通じて公正価値で測定する金融資産
デリバティブ資産 - 3,971 - 3,971
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
金融資産
238,260 - 68,361 306,621
資本性金融商品
238,260 3,971 68,361 310,592
合計
負債:
当期純利益を通じて公正価値で測定する金融負債
- 11,380 - 11,380
デリバティブ負債
- 11,380 - 11,380
合計
当第3四半期連結会計期間(2021年12月31日)
(単位:百万円)
レベル1 レベル2 レベル3 合計
資産:
当期純利益を通じて公正価値で測定する金融資産
負債性金融商品 - - 486 486
デリバティブ資産 - 2,137 - 2,137
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
金融資産
205,147 - 70,577 275,724
資本性金融商品
205,147 2,137 71,063 278,347
合計
負債:
当期純利益を通じて公正価値で測定する金融負債
- 6,015 - 6,015
デリバティブ負債
- 6,015 - 6,015
合計
レベル3に分類された経常的に公正価値で測定する金融商品の、前第3四半期連結累計期間及び当第3四半
期連結累計期間における期首から期末までの変動は、以下のとおりです。
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2020年 4月 1日 (自 2021年 4月 1日
至 2020年12月31日) 至 2021年12月31日)
期首残高
63,478 68,361
利得(△損失)(注) 1,587 1,458
購入 3,824 1,659
△1,138 △415
売却
67,751 71,063
期末残高
(注) 利得(△損失)は、報告期間の末日時点のその他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産に関する
ものであり、要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融資産
の公正価値変動額」に含まれています。
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10. 偶発債務
当第3四半期連結会計期間末において、次の事項を除き、重要な事象はありません。
2021年6月、当社の長崎製作所が製造する鉄道車両用空調装置等の一部において、購入仕様書の記載とは異な
る検査の実施や、検査の不実施、検査成績書への不適切な記載を行っていた事実が判明しました。
当社は、顧客に対し状況を報告し、対応について協議を続けるとともに、2021年7月、鉄道車両用空調装置等
に限らず全社レベルでの品質不適切行為の有無の点検、事実調査・真因究明、これを踏まえた再発防止策の策定
等を目的に、社外弁護士を委員長とする調査委員会を設置し、調査は継続中です。
調査等で判明している品質不適切行為における今後の顧客との協議や調査等の進捗次第では、将来の財政状態
及び経営成績に影響を及ぼす可能性がありますが、現時点ではその影響額を合理的に見積もることが困難なた
め、要約四半期連結財務諸表には反映していません。
11. 後発事象
当第3四半期連結会計期間の要約四半期連結財務諸表承認日において、記載すべき重要な後発事象はありませ
ん。
12. 要約四半期連結財務諸表の承認
本要約四半期連結財務諸表は、2022年2月10日に執行役社長 漆間啓によって承認されています。
2【その他】
(1) 2021年10月28日開催の取締役会において、2021年9月30日現在の株主名簿に記載または記録された株主に対し、
剰余金の配当として、1株につき14円(総額29,906,902,578円)を支払うことを決議しました。
(2) その他該当事項はありません。
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第二部【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
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独立監査人の四半期レビュー報告書
2022年2月10日
三菱電機株式会社
執行役社長 漆間 啓 殿
有限責任 あずさ監査法人
東京事務所
指定有限責任社員
公認会計士 袖川 兼輔
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 松本 尚己
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 石黒 之彦
業務執行社員
監査人の結論
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、「経理の状況」に掲げられている
三菱電機株式会社の2021年4月1日から2022年3月31日までの連結会計年度の第3四半期連結会計期間
(2021年10月1日から2021年12月31日まで)及び第3四半期連結累計期間(2021年4月1日から2021年
12月31日まで)に係る要約四半期連結財務諸表、すなわち、要約四半期連結財政状態計算書、要約四半
期連結損益計算書、要約四半期連結包括利益計算書、要約四半期連結持分変動計算書、要約四半期連結
キャッシュ・フロー計算書及び要約四半期連結財務諸表注記について四半期レビューを行った。
当監査法人が実施した四半期レビューにおいて、上記の要約四半期連結財務諸表が、「四半期連結財
務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条により規定された国際会計基準第34号「期中財
務報告」に準拠して、三菱電機株式会社及び連結子会社の2021年12月31日現在の財政状態、同日をもっ
て終了する第3四半期連結会計期間及び第3四半期連結累計期間の経営成績並びに第3四半期連結累計
期間のキャッシュ・フローの状況を適正に表示していないと信じさせる事項が全ての重要な点において
認められなかった。
監査人の結論の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準に準拠して四半期
レビューを行った。四半期レビューの基準における当監査法人の責任は、「要約四半期連結財務諸表の
四半期レビューにおける監査人の責任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に
関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立しており、また、監査人としてのその他の倫理上の
責任を果たしている。当監査法人は、結論の表明の基礎となる証拠を入手したと判断している。
強調事項
要約四半期連結財務諸表注記10.偶発債務に記載されているとおり、会社の長崎製作所が製造する鉄道
車両用空調装置等の一部において、購入仕様書の記載とは異なる検査の実施や検査の不実施、検査成績
書への不適切な記載を行っていた事実が判明し、調査委員会による全社レベルでの調査が継続中であ
る。今後の顧客との協議や調査等の進捗次第では、将来の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性
があるが、現時点ではその影響額を合理的に見積もることが困難なため、要約四半期連結財務諸表には
反映していない。
当該事項は、当監査法人の結論に影響を及ぼすものではない。
要約四半期連結財務諸表に対する経営者及び監査委員会の責任
経営者の責任は、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して要約四半期連結財務諸表を作成し
適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない要約四半期連結財務
諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれ
る。
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EDINET提出書類
三菱電機株式会社(E01739)
四半期報告書
要約四半期連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき要約四半期連結財
務諸表を作成することが適切であるかどうかを評価し、国際会計基準第1号「財務諸表の表示」第4項
に基づき、継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における執行役及び取締役の職務の執行を監
視することにある。
要約四半期連結財務諸表の四半期レビューにおける監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した四半期レビューに基づいて、四半期レビュー報告書において独立
の立場から要約四半期連結財務諸表に対する結論を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準に従って、四半期レ
ビューの過程を通じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
・主として経営者、財務及び会計に関する事項に責任を有する者等に対する質問、分析的手続その他の
四半期レビュー手続を実施する。四半期レビュー手続は、我が国において一般に公正妥当と認められ
る監査の基準に準拠して実施される年度の財務諸表の監査に比べて限定された手続である。
・継続企業の前提に関する事項について、重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な
不確実性が認められると判断した場合には、入手した証拠に基づき、要約四半期連結財務諸表におい
て、国際会計基準第1号「財務諸表の表示」第4項に基づき、適正に表示されていないと信じさせる
事項が認められないかどうか結論付ける。また、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められ
る場合は、四半期レビュー報告書において要約四半期連結財務諸表の注記事項に注意を喚起するこ
と、又は重要な不確実性に関する要約四半期連結財務諸表の注記事項が適切でない場合は、要約四半
期連結財務諸表に対して限定付結論又は否定的結論を表明することが求められている。監査人の結論
は、四半期レビュー報告書日までに入手した証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業
は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・要約四半期連結財務諸表の表示及び注記事項が、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠してい
ないと信じさせる事項が認められないかどうかとともに、関連する注記事項を含めた要約四半期連結
財務諸表の表示、構成及び内容、並びに要約四半期連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正
に表示していないと信じさせる事項が認められないかどうかを評価する。
・要約四半期連結財務諸表に対する結論を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する証
拠を入手する。監査人は、要約四半期連結財務諸表の四半期レビューに関する指示、監督及び実施に
関して責任がある。監査人は、単独で監査人の結論に対して責任を負う。
監査人は、監査委員会に対して、計画した四半期レビューの範囲とその実施時期、四半期レビュー上
の重要な発見事項について報告を行う。
監査人は、監査委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守した
こと、並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減
するためにセーフガードを講じている場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべ
き利害関係はない。
以 上
(注)1.上記の四半期レビュー報告書の原本は当社(四半期報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは四半期レビューの対象には含まれていません。
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