ソフトバンクグループ株式会社 臨時報告書
提出書類 | 臨時報告書 著しい影響 |
---|---|
提出日 | |
提出者 | ソフトバンクグループ株式会社 |
カテゴリ | 臨時報告書 |
EDINET提出書類
ソフトバンクグループ株式会社(E02778)
臨時報告書
【表紙】
【提出書類】 臨時報告書
【提出先】 関東財務局
【提出日】 2020年5月25日
【会社名】 ソフトバンクグループ株式会社
【英訳名】 SoftBank Group Corp.
【代表者の役職氏名】 代表取締役会長 兼 社長 孫 正義
【本店の所在の場所】 東京都港区東新橋一丁目9番1号
【電話番号】 03-6889-2290
【事務連絡者氏名】 IR部 副部長 中村 仁
【最寄りの連絡場所】 東京都港区東新橋一丁目9番1号
【電話番号】 03-6889-2290
【事務連絡者氏名】 IR部 副部長 中村 仁
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
1/2
EDINET提出書類
ソフトバンクグループ株式会社(E02778)
臨時報告書
1【提出理由】
当社連結決算において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に著しい影響を与える事象が生じました
ので、金融商品取引法第24条の5第4項及び企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第19号の規定に基づき提
出するものです。
2【報告内容】
(1)当該事象の発生年月日
2020年5月18日(2020年3月期連結決算の発表時)
(2)当該事象の内容
コワーキングスペースビジネス「WeWork」を手がけるThe We Company(以下「WeWork」)に対して、ソフトバン
ク・ビジョン・ファンド(注)以外の当社100%子会社(以下、WeWorkへの投資またはWeWorkとの契約の当事者であ
る当社100%子会社を総称して「WeWork投資用100%子会社」と呼びます。)が、普通株式、優先株式および15億米ド
ル分の支払い済コミットメントから成る投資をしています。このほかに、当社は金融機関によるWeWorkへの17億5千
万米ドルの支払保証枠(レターオブクレジットファシリティー)に対するクレジットサポートを行ったほか、WeWork
投資用100%子会社がWeWorkの発行する最大22億米ドルの無担保債券の買い受けを行うことで合意し、これらの対価
として、当社は1株当たり0.01米ドルで優先株式に行使可能なワラントを取得しています。2020年3月期において、
これらのWeWorkへの投資関係について、主に以下の要因により発生した損失を合計720,796百万円計上しました。
①WeWork投資用100%子会社が保有するWeWorkへの投資の公正価値の減少により488,479百万円をFVTPLの金融商品
から生じる損失として計上しました。当社評価におけるWeWork株式全体の公正価値は、WeWorkが2019年9月30日に株
式上場計画を撤回するとともに事業計画の大幅な見直しを行ったことに加え、当社と同社が2019年10月22日に合意し
た事項の影響もあり、2019年9月末に78億米ドルまで下落しました。さらに、インカム・アプローチ(割引キャッ
シュ・フロー法)で計算したWeWork株式全体の公正価値は、2019年12月末時点で73億米ドル、2020年3月末時点で29
億米ドルへ下落しました。2019年12月末から2020年3月末にかけての大幅な下落は、新型コロナウイルスの感染拡大
を受けて、(i)類似公開企業の株価下落を考慮し、継続価値(Terminal Value)を算出する際に用いるマルチプル
を大幅に引き下げたこと、および(ii)上場されているWeWorkのSenior Unsecured Noteの価格変動を考慮し、割引
率を引き上げたことによるものです。
②上記の当社による金融機関からWeWorkへの支払保証枠に対するクレジットサポートは金融保証契約に該当し、
WeWork投資用100%子会社によるWeWorkの無担保債券の買い受けは、市場金利を下回る金利で貸付金を提供するコ
ミットメント(以下「ローンコミットメント」)に該当します。契約時において当該金融保証契約およびローンコ
ミットメントにかかる予想信用損失に対する損失評価引当金を、その他の金融負債に計上しました。2020年3月末に
おいて、当該金融保証契約およびローンコミットメントのいずれについても、WeWorkのSenior Unsecured Noteの市
場利回りの上昇を反映して算定した予想信用損失が、当初認識額から償却累計額を控除した金額を上回ったため、そ
れぞれ52,349百万円、90,210百万円の損失評価引当金繰入額を計上しました。
③当社は上記の1株当たり0.01米ドルで優先株式に転換可能なワラントを取得しており、契約時に当該ワラントの
公正価値をデリバティブ金融資産に計上しました。主に、当社評価におけるWeWork株式全体の公正価値が下落したた
め、契約時から当期末までの公正価値の変動額76,259百万円をデリバティブ関連損失として計上しました。
(3)当該事象の連結損益に与える影響額
当社は2020年3月期の連結決算において、上記①から③を含むWeWorkへの投資関係で合計720,796百万円を営業外
の損失として計上しました。
(注)ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SoftBank Vision Fund L.P.および代替の投資ビークル(傘下の子会社
を含む))が保有するWeWork株式の評価損益は、連結損益計算書上「ソフトバンク・ビジョン・ファンド等SBIAの運
営するファンドからの営業利益」に含まれています。
2/2