株式会社クラレ 四半期報告書 第141期第3四半期(令和3年7月1日-令和3年9月30日)
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株式会社クラレ(E00876)
四半期報告書
【表紙】
【提出書類】 四半期報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2021年11月10日
【四半期会計期間】 第141期第3四半期(自 2021年7月1日 至 2021年9月30日)
【会社名】 株式会社クラレ
【英訳名】 KURARAY CO.,LTD.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 川 原 仁
【本店の所在の場所】 岡山県倉敷市酒津1621番地
【電話番号】 086(422)0580
(上記は登記上の本店所在地であり、実際の本社業務は下記に
おいて行っています。)
東京都千代田区大手町2丁目6番4号
03(6701)1209
【事務連絡者氏名】 経理・財務本部 経理部長 難 波 憲 明
【最寄りの連絡場所】 東京都千代田区大手町2丁目6番4号
【電話番号】 03(6701)1070
【事務連絡者氏名】 経営企画室 IR・広報部長 滝 沢 慎 一
【縦覧に供する場所】 株式会社クラレ本社
(東京都千代田区大手町2丁目6番4号)
株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
(注) 株式会社クラレ本社は法定の縦覧場所ではありませんが、
投資家の便宜のため縦覧に供しています。
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第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
第140期 第141期
回次 第3四半期 第3四半期 第140期
連結累計期間 連結累計期間
自 2020年1月1日 自 2021年1月1日 自 2020年1月1日
会計期間
至 2020年9月30日 至 2021年9月30日 至 2020年12月31日
売上高 (百万円) 393,778 459,159 541,797
経常利益 (百万円) 29,823 51,001 39,740
親会社株主に帰属する
(百万円) 15,147 28,602 2,570
四半期(当期)純利益
四半期包括利益又は包括利益 (百万円) 2,525 56,553 △ 11,430
純資産額 (百万円) 528,089 559,519 515,481
(百万円)
総資産額 1,075,047 1,062,197 1,051,584
1株当たり四半期(当期)純利益 (円) 44.05 83.15 7.48
潜在株式調整後1株当たり
(円) 44.01 83.08 7.47
四半期(当期)純利益
自己資本比率 (%) 47.7 51.0 47.4
第140期 第141期
回次 第3四半期 第3四半期
連結会計期間 連結会計期間
自 2020年7月1日 自 2021年7月1日
会計期間
至 2020年9月30日 至 2021年9月30日
1株当たり四半期純利益 (円) 17.41 49.11
(注)1.当社は四半期連結財務諸表を作成していますので、提出会社の主要な経営指標等の推移については記載し
ていません。
2.売上高には、消費税及び地方消費税は含まれていません。
2 【事業の内容】
当第3四半期連結累計期間において、当社グループ(当社及び当社の関係会社)において営まれている事業の内容
について、重要な変更はありません。
また、主要な関係会社についても異動はありません。
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第2 【事業の状況】
1 【事業等のリスク】
当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、
経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識し
ている主要なリスクの発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更は
ありません。
2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当第3四半期連結累計期間における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績
等」という)の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析内容は以下の
とおりです。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものです。
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2021年1月1日~2021年9月30日)における世界経済は、新型コロナウイルス感染症
のワクチンが普及し先進国や中国を中心に経済活動が活性化し、総じて景気は回復しました。一方、足元では、原燃
料価格の上昇が続き、加えて半導体をはじめとする部材の供給不足や物流の混乱長期化、中国の景気減速懸念などに
より、先行きの不透明感が高まっています。かかる状況下、当社グループの業績においては、売上高は前年同期 比
65,380百万円 (16.6%)増 の 459,159百万円 、営業利益は 21,790百万円 (67.0%)増 の 54,318百万円 、経常利益は
21,178百万円 (71.0%)増 の 51,001百万円 、親会社株主に帰属する四半期純利益は 13,455百万円 (88.8%)増 の
28,602百万円 となりました。
当社グループは創立100周年となる2026年に向けた長期ビジョン『Kuraray Vision 2026』の中で、ありたい姿とし
て「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を掲げています。『Kuraray
Vision 2026』の3つの基本方針「競争優位の追求」「新たな事業領域の拡大」「グループ総合力強化」に基づく具
体的施策を着実に実行し、事業ポートフォリオの最適化に取り組んでまいります。2021年度は、コロナ禍における安
全・安定操業に注力するとともに、前中期経営計画「PROUD 2020」期間に決定した諸施策を着実に実行してまいりま
す。併せて、2022年度を初年度とする次期中期経営計画の策定も進めます。
(単位:百万円)
2020年度 第3四半期 2021年度 第3四半期
増減
売上高 営業利益 売上高 営業利益 売上高 営業利益
ビニルアセテート 186,759 27,996 224,861 42,926 38,101 14,930
イソプレン 36,143 2,130 45,480 4,747 9,337 2,616
機能材料 90,675 2,891 99,685 5,287 9,010 2,395
繊維 40,020 2,703 44,779 4,314 4,759 1,611
トレーディング 89,322 2,817 105,301 3,570 15,979 753
その他 32,051 347 33,802 644 1,751 296
消去又は全社 △81,192 △6,358 △94,752 △7,172 △13,559 △814
合計 393,778 32,527 459,159 54,318 65,380 21,790
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[ビニルアセテート]
当セグメントの 売上高は224,861百万円 (前年同期比 20.4%増) 、 営業利益は42,926百万円 (同 53.3%増) となり
ました。
① ポバール樹脂は、世界的に需要回復が進み、幅広い用途で販売量が増加しましたが、原燃料高の影響を受けまし
た。光学用ポバールフィルムは、前年後半から続く旺盛な液晶パネル需要を背景に好調に推移しました。PVB
フィルムは、前年同期比で販売量が増加しましたが、当第3四半期は半導体不足による自動車減産の影響を受け
ました。水溶性ポバールフィルムは、洗濯用及び食洗器用個包装洗剤向けの販売が順調に拡大しました。
② EVOH樹脂<エバール>は、ガソリンタンク用途の需要回復や堅調な食品用途の需要により、前年同期比で販
売量が増加しましたが、当第3四半期は自動車減産と原燃料高の影響を受けました。
[イソプレン]
当セグメントの 売上高は45,480百万円 (前年同期比 25.8%増) 、 営業利益は4,747百万円 (同 122.8%増) となりま
した。
① イソプレン関連は、ファインケミカル、熱可塑性エラストマー<セプトン>ともに、需要の回復により販売量が
増加しました。
② 耐熱性ポリアミド樹脂<ジェネスタ>は、電気・電子デバイス向け、自動車向けともに需要が伸び、販売が好調
に推移しました。
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[機能材料]
当セグメントの 売上高は99,685百万円 ( 前年同期比 9.9%増 ) 、 営業利益は5,287百万円 (同 82.8%増 ) となりまし
た。
① メタクリルは、飛沫飛散防止用仕切板やディスプレイ向けなどの販売が堅調に推移したことに加え、好市況が継
続しました。
② メディカルは、歯科材料において当社新製品に対する需要が強く、特に欧米での販売が好調に推移しました。
③ 環境ソリューションは、工業用途の需要に回復が見られ、活性炭の販売は堅調に推移しました。
[繊維]
当セグメントの 売上高は44,779百万円 (前年同期比 11.9%増) 、 営業利益は4,314百万円 (同 59.6%増) となりま
した。
① 人工皮革<クラリーノ>は、シューズ用途、ラグジュアリー商品用途ともに需要が回復し、販売が好調に推移し
ました。
② 繊維資材は、ビニロンでセメント補強向け、ゴム資材向けともに需要が回復し、販売量が増加しました。
③ 生活資材は、<クラフレックス>で外食産業向けのカウンタークロスの需要が低調でした。
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[トレーディング]
繊維関連事業は、スポーツ用途が好調に推移しました。樹脂・化成品関連事業は、国内及び中国を含むアジアにお
ける需要増により販売が拡大しました。その結果 、 売上高は105,301百万円 (前年同期比 17.9%増) 、 営業利益は
3,570百万円 (同 26.7%増) となりました。
[その他]
その他事業は、国内関連会社の販売に回復の兆しが見られ、 売上高は33,802百万円 (前年同期比 5.5%増 )、営業
利益は 644百万円 (同 85.5%増 )となりました。
(2)財政状態の状況
総資産は、 たな卸資産の増加17,409百万円、建設仮勘定の増加 13,317 百万円、受取手形及び売掛金の増加 9,771 百
万円及び主として未収入金の増加に伴うその他流動資産の増加 5,129 百万円等の一方、現金及び預金の減少 37,400 百
万円及び有価証券の減少 5,640 百万円等により前連結会計年度末 比 10,612百万円増 の 1,062,197百万円 となりました。
負債は、長期借入金の増加4,850百万円、未払法人税等の増加 4,365 百万円、支払手形及び買掛金の増加 4,237 百万円
及び賞与引当金の増加 3,508 百万円等の一方、主として未払金の減少に伴うその他流動負債の減少 21,932 百万円、コ
マーシャル・ペーパーの償還 20,000 百万円及び社債の償還 10,000 百万円等により前連結会計年度末比 33,425百万円減
の 502,677百万円 となりました。
純資産は、前連結会計年度末比 44,038百万円増加 し、 559,519百万円 となりました。自己資本は 541,301百万円 とな
り、自己資本比率は 51.0% となりました。
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(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間開始日以降、本四半期報告書提出日までの間において、前事業年度の有価証券報告書に
記載した「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」につき、以下の追加すべき事項が生じています。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において当社グループが判断したものです。
当社は、当社が運用するサーバーに不正アクセスが行われ、保有する情報の一部が外部に流出したことを2021年10
月1日に確認しました。その後の調査により、流出した可能性のある情報の一部に、取引先及び当社グループの従業
員等の氏名・会社連絡先等の個人データが含まれていたことが判明しました。
引き続き、外部の専門機関の協力も得て、情報セキュリティ強化に取り組むとともに、情報管理体制の厳重化を徹
底していきます。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は 15,467百万円 です。なお、当第3四半期連
結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
3 【経営上の重要な契約等】
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。
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第3 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 1,000,000,000
計 1,000,000,000
② 【発行済株式】
第3四半期会計期間末 提出日現在 上場金融商品取引所名
種類 現在発行数(株) 発行数(株) 又は登録認可金融 内容
( 2021年9月30日 ) (2021年11月10日) 商品取引業協会名
東京証券取引所 単元株式数
普通株式 354,863,603 354,863,603
市場第一部 100株
計 354,863,603 354,863,603 - -
(2)【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本準備金 資本準備金
資本金増減額 資本金残高
年月日 総数増減数 総数残高 増減額 残高
(百万円) (百万円)
(株) (株) (百万円) (百万円)
2021年7月1日~
- 354,863,603 - 88,955 - 87,098
2021年9月30日
(5)【大株主の状況】
当四半期会計期間は第3四半期会計期間であるため、記載事項はありません。
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(6)【議決権の状況】
① 【発行済株式】
2021年9月30日 現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 - - -
議決権制限株式(自己株式等) - - -
議決権制限株式(その他) - - -
(自己保有株式)
完全議決権株式(自己株式等) - -
普通株式 10,857,800
完全議決権株式(その他) 普通株式 343,631,100 3,436,311 -
1単元(100株)未満の
単元未満株式 普通株式 374,703 -
株式です。
発行済株式総数 354,863,603 - -
総株主の議決権 - 3,436,311 -
(注)「完全議決権株式(その他)」の欄には、証券保管振替機構名義の株式が500株含まれています。また、「議決
権の数」の欄には、同機構名義の完全議決権株式に係る議決権の数5個が含まれています。
② 【自己株式等】
2021年9月30日 現在
発行済株式
自己名義 他人名義 所有株式数
所有者の氏名
総数に対する
所有者の住所 所有株式数 所有株式数 の合計
又は名称
所有株式数の
(株) (株) (株)
割合(%)
(自己保有株式)
株式会社クラレ 岡山県倉敷市酒津1621番地 10,857,800 - 10,857,800 3.06
計 - 10,857,800 - 10,857,800 3.06
2 【役員の状況】
該当事項はありません。
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第4 【経理の状況】
1.四半期連結財務諸表の作成方法について
当社の四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(2007年内閣府令第
64号)に基づいて作成しています。
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、第3四半期連結会計期間(2021年7月1日から2021年9
月30日まで)及び第3四半期連結累計期間(2021年1月1日から2021年9月30日まで)に係る四半期連結財務諸表につ
いて、PwCあらた有限責任監査法人による四半期レビューを受けています。
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1 【四半期連結財務諸表】
(1) 【四半期連結貸借対照表】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年12月31日) (2021年9月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 184,319 146,918
※4 117,172
受取手形及び売掛金 126,943
有価証券 7,924 2,284
商品及び製品 86,555 95,082
仕掛品 14,105 15,647
原材料及び貯蔵品 31,968 39,308
その他 19,596 24,725
△ 439 △ 487
貸倒引当金
流動資産合計 461,202 450,422
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 84,604 86,430
機械装置及び運搬具(純額) 200,152 200,738
土地 22,204 22,518
建設仮勘定 97,451 110,768
24,978 24,894
その他(純額)
有形固定資産合計 429,391 445,349
無形固定資産
のれん 51,105 52,218
顧客関係資産 28,800 29,071
31,143 31,731
その他
無形固定資産合計 111,049 113,021
投資その他の資産
投資有価証券 25,477 25,624
長期貸付金 140 121
退職給付に係る資産 2,097 2,366
繰延税金資産 14,652 15,788
その他 7,597 9,526
△ 24 △ 24
貸倒引当金
投資その他の資産合計 49,941 53,403
固定資産合計 590,382 611,774
資産合計 1,051,584 1,062,197
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年12月31日) (2021年9月30日)
負債の部
流動負債
※4 36,161
支払手形及び買掛金 40,398
短期借入金 34,480 34,480
コマーシャル・ペーパー 20,000 -
1年内償還予定の社債 20,000 10,000
1年内返済予定の長期借入金 29 55,013
未払費用 17,956 20,754
未払法人税等 6,621 10,986
賞与引当金 6,745 10,254
その他の引当金 202 207
※4 52,856
30,924
その他
流動負債合計 195,053 213,019
固定負債
社債 60,000 60,000
長期借入金 206,881 156,747
繰延税金負債 11,218 12,561
役員退職慰労引当金 375 385
環境対策引当金 3,364 562
退職給付に係る負債 25,449 25,579
資産除去債務 4,383 4,494
29,376 29,327
その他
固定負債合計 341,050 289,658
負債合計 536,103 502,677
純資産の部
株主資本
資本金 88,955 88,955
資本剰余金 87,178 87,166
利益剰余金 336,050 351,238
△ 16,006 △ 15,885
自己株式
株主資本合計 496,177 511,475
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 6,847 7,288
繰延ヘッジ損益 △ 376 297
為替換算調整勘定 1,470 24,998
△ 5,321 △ 2,759
退職給付に係る調整累計額
その他の包括利益累計額合計 2,620 29,826
新株予約権
328 414
16,354 17,803
非支配株主持分
純資産合計 515,481 559,519
負債純資産合計 1,051,584 1,062,197
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(2) 【四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書】
【四半期連結損益計算書】
【第3四半期連結累計期間】
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日 (自 2021年1月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
売上高 393,778 459,159
272,473 309,095
売上原価
売上総利益 121,305 150,063
販売費及び一般管理費
販売費 22,666 27,949
66,111 67,796
一般管理費
販売費及び一般管理費合計 88,777 95,745
営業利益 32,527 54,318
営業外収益
受取利息 198 84
受取配当金 370 340
持分法による投資利益 142 189
961 971
その他
営業外収益合計 1,673 1,585
営業外費用
支払利息 1,081 1,161
為替差損 171 -
3,123 3,740
その他
営業外費用合計 4,377 4,902
経常利益 29,823 51,001
特別利益
投資有価証券売却益 787 535
補助金収入 - 510
移転補償金 - 422
受取保険金 391 -
285 -
新株予約権戻入益
特別利益合計 1,464 1,468
特別損失
訴訟関連損失 5,183 3,772
災害損失 - 3,245
固定資産廃棄損 571 1,151
固定資産圧縮損 - 423
3,249 -
操業休止関連費用
特別損失合計 9,004 8,593
税金等調整前四半期純利益 22,283 43,876
法人税、住民税及び事業税
8,780 15,381
△ 2,323 △ 1,025
法人税等調整額
法人税等合計 6,457 14,356
四半期純利益 15,826 29,520
非支配株主に帰属する四半期純利益 679 917
親会社株主に帰属する四半期純利益 15,147 28,602
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【四半期連結包括利益計算書】
【第3四半期連結累計期間】
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日 (自 2021年1月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
四半期純利益 15,826 29,520
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △ 2,015 441
繰延ヘッジ損益 △ 73 836
為替換算調整勘定 △ 11,612 23,193
399 2,562
退職給付に係る調整額
その他の包括利益合計 △ 13,300 27,033
四半期包括利益 2,525 56,553
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 2,320 55,808
非支配株主に係る四半期包括利益 204 745
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【注記事項】
(連結の範囲又は持分法適用の範囲の変更)
当第3四半期連結累計期間
(自 2021年1月1日 至 2021年9月30日 )
(連結の範囲の重要な変更)
当第3四半期連結会計期間において、連結子会社であったCalgon Carbon UV Technologies LLCの全株式を譲渡し
たため、連結の範囲から除外しています。
(四半期連結貸借対照表関係)
1.保証債務
連結会社以外の会社の金融機関等からの借入に対して、次のとおり債務保証を行っています。
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
( 2020年12月31日 ) ( 2021年9月30日 )
社会福祉法人石井記念愛染園 526 百万円 社会福祉法人石井記念愛染園 427 百万円
倉敷開発株式会社 20 倉敷開発株式会社 20
合計 546 百万円 合計 447 百万円
2.株式売買契約に伴う追加支払
2015年4月に実施したPlantic Technologies Limited及びその子会社の買収について、Gordon Merchant No.2
Pty Ltdとの株式売買契約にはアーンアウト条項(特定の業績指標達成水準等に応じて対価を追加で支払う条項)
が付されており、将来において最大86.7百万米ドルの追加支払が生じる可能性があります。
3.活性炭製造販売に係る損害賠償請求
特定活性炭の製造販売に係る独占禁止法違反行為に関連し、複数の地方公共団体より当社及び当社子会社を含
む複数社に対して連帯して損害賠償金を支払うよう請求を受けていますが、現時点では当社グループが負担すべ
き金額を合理的に見積ることは困難です。
※4.四半期連結会計期間末日満期手形等の会計処理
四半期連結会計期間末日満期手形及び確定期日現金決済(手形と同じ条件で手形期日に現金決済する方式)の
会計処理については、満期日に決済が行われたものとして処理しています。なお、前連結会計年度末日が金融機
関の休日であったため、次の期末日満期手形等を満期日に決済が行われたものとして処理しています。
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
( 2020年12月31日 ) ( 2021年9月30日 )
受取手形及び売掛金 5,215 百万円 - 百万円
支払手形及び買掛金 2,972 -
その他(流動負債) 444 -
(四半期連結キャッシュ・フロー計算書関係)
当第3四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していません。なお、当第3四半期
連結累計期間に係る減価償却費(のれんを除く無形固定資産に係る償却費を含む。)及びのれんの償却額は、次のと
おりです。
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日 (自 2021年1月1日
至 2020年9月30日 ) 至 2021年9月30日 )
減価償却費 43,925 百万円 40,914 百万円
のれんの償却額 2,842 2,715
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(株主資本等関係)
前第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日 )
1. 配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 基準日 効力発生日 配当の原資
(百万円) 配当額(円)
2020年3月26日
普通株式 7,562 22.00 2019年12月31日 2020年3月27日 利益剰余金
定時株主総会
2020年8月12日
普通株式 7,222 21.00 2020年6月30日 2020年9月1日 利益剰余金
取締役会
2. 基準日が当第3四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当第3四半期連結会計期間の末
日後となるもの
該当事項はありません。
当第3四半期連結累計期間(自 2021年1月1日 至 2021年9月30日 )
1. 配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 基準日 効力発生日 配当の原資
(百万円) 配当額(円)
2021年3月25日
普通株式 6,534 19.00 2020年12月31日 2021年3月26日 利益剰余金
定時株主総会
2021年8月12日
普通株式 6,880 20.00 2021年6月30日 2021年9月1日 利益剰余金
取締役会
2. 基準日が当第3四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当第3四半期連結会計期間の末
日後となるもの
該当事項はありません。
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(セグメント情報等)
【セグメント情報】
Ⅰ.前第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日 )
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
四半期連結
報告セグメント
損益計算書
その他 調整額
合計
イソプ
ビニルア トレー (注)1 (注)2 計上額
機能材料 繊維 計
セテート ディング
レン
(注)3
売上高
外部顧客への
156,675 19,382 77,593 30,335 87,381 371,369 22,409 393,778 - 393,778
売上高
セグメント間
の内部売上高
30,083 16,760 13,081 9,684 1,940 71,551 9,641 81,192 △ 81,192 -
又は振替高
計 186,759 36,143 90,675 40,020 89,322 442,920 32,051 474,971 △ 81,192 393,778
セグメント利益 27,996 2,130 2,891 2,703 2,817 38,539 347 38,886 △ 6,358 32,527
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、アクア事業、エンジニアリング
事業等を含んでいます。
2. セグメント利益の調整額 △6,358百万円 には、セグメント間取引消去1,448百万円及び各報告セグメントに
配分していない全社費用△7,807百万円を含んでいます。全社費用の主なものは、提出会社の基礎研究費で
す。
3. セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整しています。
Ⅱ.当第3四半期連結累計期間(自 2021年1月1日 至 2021年9月30日 )
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
四半期連結
報告セグメント
損益計算書
その他 調整額
合計
イソプ
ビニルア トレー (注)1 (注)2 計上額
機能材料 繊維 計
セテート ディング
レン
(注)3
売上高
外部顧客への
187,077 23,964 84,684 33,659 103,362 432,748 26,410 459,159 - 459,159
売上高
セグメント間
の内部売上高
37,783 21,516 15,001 11,119 1,939 87,360 7,391 94,752 △ 94,752 -
又は振替高
計 224,861 45,480 99,685 44,779 105,301 520,109 33,802 553,911 △ 94,752 459,159
セグメント利益 42,926 4,747 5,287 4,314 3,570 60,846 644 61,491 △ 7,172 54,318
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、アクア事業、エンジニアリング
事業等を含んでいます。
2. セグメント利益の調整額 △7,172百万円 には、セグメント間取引消去1,238百万円及び各報告セグメントに
配分していない全社費用△8,411百万円を含んでいます。全社費用の主なものは、提出会社の基礎研究費で
す。
3. セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整しています。
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(1株当たり情報)
1株当たり四半期純利益及び算定上の基礎並びに潜在株式調整後1株当たり四半期純利益及び算定上の基礎は、以
下のとおりです。
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日 (自 2021年1月1日
項目
至 2020年9月30日 ) 至 2021年9月30日 )
(1) 1株当たり四半期純利益 44.05円 83.15円
(算定上の基礎)
親会社株主に帰属する四半期純利益(百万円) 15,147 28,602
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
15,147 28,602
四半期純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(千株) 343,865 343,980
(2) 潜在株式調整後1株当たり四半期純利益 44.01円 83.08円
(算定上の基礎)
親会社株主に帰属する四半期純利益調整額(百万円) - -
普通株式増加数(千株) 303 291
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当たり
四半期純利益の算定に含めなかった潜在株式で、前連結 - -
会計年度末から重要な変動があったものの概要
2 【その他】
2021年8月12日 開催の取締役会において、第141期中間配当に関し、次のとおり決議しました。
(イ)中間配当による配当金の総額・・・・・・・・・・・・・・・・ 6,880 百万円
(ロ)1株当たりの金額 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20 円00銭
(ハ)支払請求の効力発生日及び支払開始日 ・・・・・・・・・・ 2021年9月1日
(注) 2021年6月30日 現在の株主名簿に記載または記録された株主に対し、支払を行います。
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第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
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独 立 監 査 人 の 四 半 期 レ ビ ュ ー 報 告 書
2021年11月10日
株式会社クラレ
取 締 役 会 御 中
PwCあらた有限責任監査法人
東京事務所
指定有限責任社員
公認会計士 河 瀬 博 幸
業務執行社員
指定有限責任社員
公認会計士 関 根 和 昭
業務執行社員
監査人の結論
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、「経理の状況」に掲げられている株式会社クラレ
の2021年1月1日から2021年12月31日までの連結会計年度の第3四半期連結会計期間(2021年7月1日から2021年9月
30日まで)及び第3四半期連結累計期間(2021年1月1日から2021年9月30日まで)に係る四半期連結財務諸表、すな
わち、四半期連結貸借対照表、四半期連結損益計算書、四半期連結包括利益計算書及び注記について四半期レビューを
行った。
当監査法人が実施した四半期レビューにおいて、上記の四半期連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認
められる四半期連結財務諸表の作成基準に準拠して、株式会社クラレ及び連結子会社の2021年9月30日現在の財政状態
及び同日をもって終了する第3四半期連結累計期間の経営成績を適正に表示していないと信じさせる事項が全ての重要
な点において認められなかった。
監査人の結論の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準に準拠して四半期レビューを行っ
た。四半期レビューの基準における当監査法人の責任は、「四半期連結財務諸表の四半期レビューにおける監査人の責
任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立
しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、結論の表明の基礎となる証拠
を入手したと判断している。
四半期連結財務諸表に対する経営者並びに監査役及び監査役会の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期連結財務諸表の作成基準に準拠して四半期連結
財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない四半期連結財務諸
表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
四半期連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき四半期連結財務諸表を作成することが
適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期連結財務諸表の作成基準に基づいて
継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査役及び監査役会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにあ
る。
四半期連結財務諸表の四半期レビューにおける監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した四半期レビューに基づいて、四半期レビュー報告書において独立の立場から四半
期連結財務諸表に対する結論を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準に従って、四半期レビューの過程を通
じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
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四半期報告書
・ 主として経営者、財務及び会計に関する事項に責任を有する者等に対する質問、分析的手続その他の四半期レ
ビュー手続を実施する。四半期レビュー手続は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して実
施される年度の財務諸表の監査に比べて限定された手続である。
・ 継続企業の前提に関する事項について、重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認
められると判断した場合には、入手した証拠に基づき、四半期連結財務諸表において、我が国において一般に公正妥当
と認められる四半期連結財務諸表の作成基準に準拠して、適正に表示されていないと信じさせる事項が認められないか
どうか結論付ける。また、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、四半期レビュー報告書におい
て四半期連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する四半期連結財務諸表の注記事項
が適切でない場合は、四半期連結財務諸表に対して限定付結論又は否定的結論を表明することが求められている。監査
人の結論は、四半期レビュー報告書日までに入手した証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、企業は継続企
業として存続できなくなる可能性がある。
・ 四半期連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期連結財務諸表の作
成基準に準拠していないと信じさせる事項が認められないかどうかとともに、関連する注記事項を含めた四半期連結財
務諸表の表示、構成及び内容、並びに四半期連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示していないと信じ
させる事項が認められないかどうかを評価する。
・ 四半期連結財務諸表に対する結論を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する証拠を入手する。監
査人は、四半期連結財務諸表の四半期レビューに関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で監
査人の結論に対して責任を負う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、計画した四半期レビューの範囲とその実施時期、四半期レビュー上の重要
な発見事項について報告を行う。
監査人は、監査役及び監査役会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、
並びに監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガー
ドを講じている場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はな
い。
以 上
(注)1.上記の四半期レビュー報告書の原本は当社(四半期報告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは四半期レビューの対象には含まれていません。
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