株式会社クレスコ 四半期報告書 第33期第2四半期(令和2年7月1日-令和2年9月30日)
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
【表紙】
【提出書類】 四半期報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2020年11月9日
【四半期会計期間】 第33期第2四半期(自 2020年7月1日 至 2020年9月30日)
【会社名】 株式会社クレスコ
【英訳名】 CRESCO LTD.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長執行役員 根 元 浩 幸
【本店の所在の場所】 東京都港区港南二丁目15番1号
【電話番号】 03(5769)8011
【事務連絡者氏名】 取締役常務執行役員財務経理本部長 杉 山 和 男
【最寄りの連絡場所】 東京都港区港南二丁目15番1号
【電話番号】 03(5769)8011
【事務連絡者氏名】 取締役常務執行役員財務経理本部長 杉 山 和 男
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
1/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
第32期 第33期
回次 第2四半期 第2四半期 第32期
連結累計期間 連結累計期間
自 2019年4月1日 自 2020年4月1日 自 2019年4月1日
会計期間
至 2019年9月30日 至 2020年9月30日 至 2020年3月31日
売上高 (千円) 19,218,564 19,203,466 39,337,600
経常利益 (千円) 1,896,218 1,844,773 3,712,883
親会社株主に帰属する
(千円) 1,139,076 1,308,653 2,421,037
四半期(当期)純利益
四半期包括利益又は包括利益 (千円) 978,948 2,782,198 2,088,994
純資産額 (千円) 14,922,909 18,602,842 16,185,927
総資産額 (千円) 25,397,736 28,571,889 26,770,383
1株当たり四半期(当期)純利益 (円) 52.74 62.34 114.30
潜在株式調整後1株当たり
(円) ― ― 114.24
四半期(当期)純利益
自己資本比率 (%) 58.8 65.1 60.4
営業活動による
(千円) 1,690,365 1,300,816 3,693,070
キャッシュ・フロー
投資活動による
(千円) △ 742,215 △ 181,961 2,407
キャッシュ・フロー
財務活動による
(千円) △ 374,776 △ 755,184 △ 511,933
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物の
(千円) 6,774,578 9,748,420 9,384,749
四半期末(期末)残高
第32期 第33期
回次 第2四半期 第2四半期
連結会計期間 連結会計期間
自 2019年7月1日 自 2020年7月1日
会計期間
至 2019年9月30日 至 2020年9月30日
1株当たり四半期純利益 (円) 33.11 35.88
(注) 1.当社は四半期連結財務諸表を作成しておりますので、提出会社の主要な経営指標等の推移については記載し
ておりません。
2.売上高には、消費税等は含まれておりません。
3.第32期第2四半期連結累計期間の潜在株式調整後1株当たり四半期純利益については、潜在株式が存在しな
いため記載しておりません。
第33期第2四半期連結累計期間の潜在株式調整後1株当たり四半期純利益については、希薄化効果を有して
いる潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
4.2020年2月1日付けで普通株式1株につき普通株式2株の割合で株式分割を行っております。第32期の期首
に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり四半期(当期)純利益を算定しております。
5. 第33期第2四半期連結累計期間末における総資産額の大幅な増加は、主として有価証券及び投資有価証券が
2,381,112千円増加したことによるものであります。
2/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
2 【事業の内容】
当第2四半期連結累計期間において、当社企業グループ(当社及び当社の関係会社)が営んでいる事業の内容につ
いて、重要な変更はありません。
また、関係会社の異動は以下のとおりであります。
新規
資本金又は
主要な事業 議決権の所有
名称 住所 出資金 関係内容
の内容 割合(%)
(千円)
(連結子会社)
システムエンジニアリングサービス及びシ
㈱エニシアス 東京都品川区 20,000 100.0
―
ステムインテグレーション
(持分法適用関連会社)
㈱ザイマックスとの
合弁会社であり、当
情報処理サービス業及び情報提供サービス
㈱ジザイめっけ (注) 東京都港区 100,000 34.0
業 社は従業員を派遣し
ております。
(注) ㈱ジザイめっけは、第1四半期会計期間において減資を行い、資本金の額が減少しております。
この結果、2020年9月30日現在では、当社企業グループは、当社、子会社12社及び関連会社4社で構成されること
となりました。
3/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
第2 【事業の状況】
1 【事業等のリスク】
当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、
経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識し
ている主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更は
ありません。
2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当社企業グループは、事業機会を着実に取り込み、持続的な成長と企業価値の向上を果たすため、2016年4月
「デジタル変革(デジタルトランスフォーメーション:Digital Transformation、DX)をリードする」ことを標
榜した5ヶ年のビジョン「CRESCO Ambition 2020」を掲げ、当連結会計年度は、最終年度に当たります。
「CRESCO Ambition 2020」の3つのテーマ
・挑戦する企業集団
・洗練された技術力と確かな品質
・ひとりひとりが輝くクレスコ
-コーポレートスローガン-
Lead the Digital Transformation ~『クレスコグループ』はデジタル変革をリードします。~
2020年度の経営方針
・「CRESCO Ambition 2020」に沿った経営
・新規顧客の獲得及び事業ポートフォリオの最適化による受注の確保
・先端技術を活用した高付加価値ビジネスの創出による利益の拡大
・働き方改革への継続的な挑戦による生産性及び社員満足度の向上
・アライアンスの推進による成長力の加速
当第2四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年9月30日)の経営環境は、新型コロナウイルスの世界的
な感染拡大により、厳しいものとなりました。第2四半期に入り、景況感はやや持ち直したものの、先行きの不
透明感は拭い切れず、従前の企業活動の勢いには至りませんでした。
当社企業グループでは、経営方針に則り、環境の変化に即した顧客ポートフォリオ及び事業体制の見直しや既
存顧客を中心とした受注量の確保、先端技術(AI・クラウド等)を取り込んだ新規事業・サービスの開発に注力
すると共に、在宅勤務制度の構築、社内デジタル変革の推進(テレワーク体制の整備、オンラインコミュニケー
ションツールの活用、デジタルマーケティングの強化)、オフィススペースの最適化など、攻めの施策を講じて
おりますが、営業活動や開発業務において、以下の事象が発生し、業績への重しとなりました。
・対面による営業活動の制限
・既存プロジェクト及び新規プロジェクトの中止・中断・延期、受注単価の引き下げ要請(特に、旅行・空
輸・不動産・自動車関連の受注に大きく影響。)
・テレワーク体制への移行期における一時的な待機要員の発生及び生産性の低下
・不採算プロジェクトの発生
一方で、景気浮揚策として世界的に大規模な財政出動が行われた影響により、前連結会計年度末と比べて株価
が持ち直した結果、当社が保有する金融商品の時価が全体的に上昇するというプラスの側面もありました。
当第2四半期連結累計期間における取り組みとして、2020年4月1日には、㈱エニシアスを新たに連結子会社
とし、今後、更なる需要が見込まれるクラウド関連事業の拡大を図っております。その他、エバンジェリスト活
動の一環として、AIやクラウド、RPA関連の社外向けセミナーや技術関連の書籍の出版などを通じて、各種サービ
ス・ソリューションのプロモーション活動を実施いたしました。
なお、当第2四半期連結累計期間のトピックスは、以下のとおりです。
4/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
2020年4月:
・今後の事業展開を踏まえた新組織体制をスタート
・㈱エニシアスを連結子会社化
2020年5月:
・「ホワイト企業ランキングTOP100」(2020年4月更新版)において、20位にランクイン
・ログ分析可視化サービス「Creage SIEM+」の提供を開始
・リモートワークの障壁を取り除いていく活動「#取引先にもリモートワークを」に参加を表明
・一般社団法人 電子情報通信学会主催の研究会で、当社社員が「医用画像におけるAI応用」に関する論文を発
表
2020年6月:
・新規事業のコンセプト策定やアイデア発想を体験する、オンライン型ワークショップ「サービスデザイン支
援ワークショップ」の提供を開始
2020年7月:
・当社社員が『基礎がよくわかる!ゼロからのRPA UiPath 超実践テクニック』を出版
2020年8月:
・当社及び当社子会社の取締役に対する譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分を完了
・子会社である㈱クリエイティブジャパンが「CLIP 新型コロナ感染症予防支援システム」を発表
・当社社員が『AWS認定クラウドプラクティショナー直前対策テキスト』を出版
2020年9月:
・当社の社内デジタル変革による「ニューノーマルな働き方」に関する取り組みを発表
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高192億3百万円(前年同期売上高192億18百万円、
0.1%減)、営業利益13億66百万円(前年同期営業利益17億26百万円、20.8%減)、経常利益18億44百万円(前年
同期経常利益18億96百万円、2.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益13億8百万円(前年同期親会社株主
に帰属する四半期純利益11億39百万円、14.9%増)と減収増益となりました。
セグメント別の状況は、以下のとおりであります。
①ソフトウェア開発事業
ソフトウェア開発事業の売上高は、159億18百万円(前年同期比1.0%増)となり、セグメント利益(営業利
益)は、14億38百万円(前年同期比17.1%減)となりました。業種別の売上高を比較しますと、金融分野にお
いては、主として、銀行や生保のシステム開発・保守案件の増加により、前年同期を7億15百万円上回りまし
た。公共サービス分野につきましては、主として、観光需要の急減や人材関連の大型案件の剥落に伴い前年同
期を7億58百万円下回りました。流通・その他の分野は、主として、㈱エニシアスを新規連結した効果によ
り、前年同期を2億4百万円上回りました。
②組込型ソフトウェア開発事業
組込型ソフトウェア開発事業の売上高は、32億67百万円(前年同期比5.1%減)となり、セグメント利益(営
業利益)は、5億25百万円(前年同期比18.6%減)となりました。製品別の売上高を比較しますと、通信シス
テム分野においては、前年同期を23百万円上回りました。カーエレクトロニクス分野では、前年同期を75百万
円上回りました。情報家電等、その他組込型分野につきましては、主として、メーカーのプロジェクト中止・
延期により、前年同期を2億74百万円下回りました。
③その他
商品・製品販売事業等その他の売上高は、17百万円(前年同期比3.9%減)となり、セグメント損失(営業損
失)は、8百万円(前年同期セグメント損失1百万円)となりました。
(2) 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末における資産総額は前連結会計年度末に比べ、18億1百万円増加し、285億71百万
円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べ7億33百万円増加し、188億77百万円となりました。これは主に、受取手
形及び売掛金が6億97百万円減少したものの、有価証券が8億37百万円、現金及び預金が3億64百万円、「その
他」に含まれる前払費用が1億10百万円それぞれ増加したことによるものです。
固定資産は前連結会計年度末に比べ、10億68百万円増加し、96億94百万円となりました。これは主に、「その
他」に含まれる繰延税金資産が6億76百万円減少したものの、投資有価証券が15億43百万円、のれんが1億25百
万円、「その他」に含まれる敷金及び保証金が76百万円それぞれ増加したことによるものです。
5/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は前連結会計年度末に比べ、6億15百万円減少し、99億69百万
円となりました。
流動負債は前連結会計年度末に比べ、3億98百万円減少し、56億71百万円となりました。これは主に、未払法
人税等が2億45百万円増加したものの、「その他」に含まれる未払消費税等が2億12百万円、未払金が2億7百
万円、買掛金が1億43百万円、賞与引当金が1億3百万円それぞれ減少したことによるものです。
固定負債は前連結会計年度末に比べ、2億16百万円減少し、42億97百万円となりました。これは主に、退職給
付に係る負債が96百万円増加したものの、長期借入金が3億14百万円減少したことによるものです。
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は前連結会計年度末に比べ、24億16百万円増加し、186億2百
万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が14億68百万円、利益剰余金が9億30百万円それぞ
れ増加したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末の現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比べ3億63百万円増加し、97億48
百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは13億円の収入(前第2四半期連結累計期間16億90百万円の収入)とな
りました。
これは主に法人税等の支払額が3億77百万円、デリバティブ評価益が2億76百万円あったものの、税金等調
整前四半期純利益が19億63百万円あったことによるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは1億81百万円の支出(前第2四半期連結累計期間7億42百万円の支
出)となりました。
これは主に投資有価証券の償還による収入が20億20百万円、投資有価証券の売却による収入が3億32百万円
あったものの、投資有価証券の取得による支出が20億99百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得によ
る支出が1億47百万円、関係会社株式の取得による支出が1億2百万円、無形固定資産の取得による支出が60
百万円、有形固定資産の取得による支出が58百万円あったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは7億55百万円の支出(前第2四半期連結累計期間3億74百万円の支
出)となりました。
これは主に配当金の支払額が3億77百万円、長期借入金の返済による支出が3億76百万円あったことによる
ものです。
(4) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は48,063千円であります。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因について
(市場の動向)
当社企業グループは、お客様のご要望に基づき、システムや製品の設計、開発、保守・運用サービス等を行う
システムインテグレーション、受託ソフトウェア開発を主軸とした労働集約型の事業を展開しております。
当社企業グループのソフトウェア開発事業における金融分野では、国内外の景気の動向や世界規模の金融不安
が生じた場合、IT投資に深刻な影響を与える可能性があります。また、公共サービス分野、流通・その他分野で
は、足元の業績の急激な悪化や先行きの不透明感がIT投資に影響を与える可能性があります。特に、当社企業グ
ループは、旅行、空輸、不動産関連のお客様とのお取引が多いため、動向を注視しております。
また、当社企業グループの組込型ソフトウェア開発事業におきましても、製品分野(通信システム分野、カー
エレクトロニクス分野、情報家電・その他分野)によって影響は異なるものの、急激な需要減少や製品開発サイ
クルの見直し、為替相場の変動などが、IT投資に影響を与える可能性があります。特に、当社企業グループは、
自動車関連のお客様とのお取引が多いため、動向を注視しております。
しかしながら、新型コロナウイルス禍を機に、BCP(Buisiness Continuity Plan:事業継続計画)対策を
含め、改めて見直されるクラウド環境の整備やテレワーク・在宅勤務制度の導入、AIやRPAを活用した省人化・
自動化対応等の企業の取り組みは、今後到来する本格的なデジタル変革時代を後押しするものであり、先端技術
(AI・クラウド等)を含む幅広い事業領域・技術領域を有する当社企業グループにとって、新たな事業機会とな
るもの、と考えております。
6/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(プロジェクトマネジメント)
受託ソフトウェア開発に関しましては、標準化されたメソッドに基づいたプロジェクトマネジメントを実践
し、引き合い、見積り(受注単価、納期、品質等)、受注段階からプロジェクトの立ち上げ・計画段階、開発、
納品の各段階において、レビュー及び品質管理を徹底しております。また、プロジェクトマネジメント協会
(PMI)が実施及び認定しております国際資格「PMP®:プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル
(Project Management Professional®)」の取得義務や教育研修に努め、プロジェクト収益の確保、不採算案件
発生の未然防止を図っております。しかしながら、持続的な成長と企業価値の向上を見据えた未開拓分野あるい
は経験の浅い分野の案件の受注といった内的要因によるリスクや進捗中のプロジェクトにおける基本計画や体制
の見直し、要求事項・仕様の変更など、外的要因によるリスクは増大する傾向にあり、トラブルが全く発生しな
い、という保証は難しく、万が一、トラブルが発生した場合、追加コストの発生や検収の遅延、損害賠償等によ
り、損失が発生し、経営成績に重要な影響を与える要因となります。
(資金運用及び事業投資)
当社企業グループの資金運用におきましては、各種金融商品の特性や経済動向、景気の先行き等を勘案し、歴
史的な低金利の時代にあっても高収益を獲得できるよう投資ポートフォリオを構築するとともにリスク管理を徹
底しておりますが、内外の経済情勢や金融市場の動向に依存し、影響を受けるため、評価損や売却損が発生した
場合に経営成績に重要な影響を与える要因となります。
また、当社企業グループは、成長戦略の一環として、M&Aやアライアンス、新技術の研究・開発等の事業投
資を積極的に実施しておりますが、内外の経済情勢や技術革新の動向に依存し、影響を受けるため、機会損失が
発生し、経営成績に重要な影響を与える要因となります。
(6) 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営方針、経営環境及び対処
すべき課題等」に重要な変更はありません。
(7) 経営者の問題認識と今後の方針について
① 経営者の問題意識
a. 事業環境と経済の見通し
2020年度の事業環境は、新型コロナウイルス禍により、これまでの流れが一変しました。国内では、緊急事態
宣言解除後、経済活動が少しずつ再開し、足元の景気は最悪期を脱して、第2四半期以降は、ウィズコロナ・ア
フターコロナを踏まえた「新しい生活様式」や「ニューノーマル(新常態)」が、定着しつつあります。しか
し、新型コロナウイルス禍が収束したわけではなく、今後の感染状況次第では、再び事業環境が悪化することも
想定され、未だ先が見えない状況であります。
2020年度の経済見通しは、2020年9月の日銀短観における先行きの業況判断指数(DI)は、全産業・全規模
で、マイナス27と前回調査(6月)から7ポイント改善するも、新型コロナウイルスの感染拡大防止と経済活動
の両立を図る中で、景気の回復は緩やかなペースにとどまる見込みであり、年度後半もプラス成長を維持するも
のの、大手シンクタンクの予想では、2020年度通年での実質GDP成長率はマイナス幅を更新する見込みであり
ます。
なお、新型コロナウイルス感染症に関する諸々の仮定に関しましては、「(8) 新型コロナウイルス感染症の今
後の広がり方や収束時期等を含む仮定」をご参照ください。
b. 不採算案件の未然防止及び早期の収束
開発プロジェクトにおける不確実性は避けて通れない問題であります。規模の大きい不採算プロジェクトが発
生した場合、当該プロジェクトの収益性悪化はもとより、他のプロジェクト活動や受注活動全体に対するしわ寄
せも大きくなります。不採算プロジェクトの未然防止はもとより、不採算発生時の徹底的な原因分析と再発防止
策の策定といった不採算プロジェクトの極小化に向けた取り組みは、継続すべきテーマと認識しております。受
注時及び着手後の早期の段階では、見通しどおりの収益が確保できるか、お客様の要望や技術的難易度などの諸
条件について、多段階のレビューやリスク分析などを含め、精査を行っております。また、プロジェクト遂行中
は、「プロセスの見える化」を通じて、組織的な支援と監査を実施しております。不採算プロジェクトの発生時
は、早期収束を図るため、重点プロジェクトとして、当該プロジェクトに対するモニタリングと情報のエスカ
レーションを徹底し、収益の確保とお客様の信用・信頼の獲得に努めております。
7/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
c. 技術力と品質の向上
洗練された技術力と確かな品質は、お客様満足度の向上はもとより、当社企業グループの持続的な成長と企業
価値の向上にとって、正に生命線であります。サービスコンピテンシー統括本部や品質管理本部による組織横断
的な活動の他、お客様や社会のニーズを見据えた人材開発体制や多種多様なスペシャリストの育成等を軸に、グ
ループ各社と連携し、技術力とサービス品質の向上に取組んでおります。また、ソフトウェア開発のマネジメン
トサイクル(要件定義、設計、製造、テスト等、各局面の一連の流れ)においては、独自に定めた「品質保証プ
ロセス体系」(※)をプロジェクト推進の基本とし、多段階レビューやトレーニングを通して、納品物の品質の向
上に努めております。その他、技術研究所が主催する先端技術(AI・クラウド等)をベースとした次世代人材育
成プログラムによる高度専門技術者の育成やプロジェクトマネジメント協会(PMI)が実施及び認定しておりま
す国際資格「PMP®:プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(Project Management Professional®)」
の取得プログラムを実施し、マネジメント品質の向上も図っております。
至るまでの全てをカバーする「開発標準体系」をベースに、各局面を確実に実施していくことを目指したものです。
d. 知的財産の活用
当社企業グループは、「モノ作り」が基本であり、様々なプロジェクト実績を通じて、多くのアイデアやノウ
ハウ、特許等のナレッジを有しており、このナレッジを「知的財産」として、共有・活用し、事業の競争優位性
の確保や生産性向上に結びつけることが重要と考えております。
部門横断型のエキスパート制度の導入や知的財産(知識・知見・経験)の社内公開、特許化といった諸施策を
通じて、「人と知的財産」という経営資源の質的向上を図り、品質管理、新規ビジネス(サービス・製品)の組
成、戦略立案等、あらゆるビジネスシーンで英知を結集して、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいり
ます。
e. 収益性の向上
需給状況に応じた適正な価格設定や選別受注は、従来から実施しておりますが、受注案件の収益性の向上は継
続的なテーマであります。業務量の確保という観点に偏らぬよう見積り内容、受注条件等に関する多段階のレ
ビューにより収益性の評価を十分に行うとともに、従来のサービス・製品とは一線を画した新規ビジネスの組成
を推進し、収益性の向上を目指してまいります。また、開発及び構築業務において、生産性向上ツールの開発や
ソフトウェアの知的財産化、パッケージソフト等の既製品の利用、設計手法や業務ノウハウといったナレッジの
共有化などを推進し、収益性を確保してまいります。
f. 事業ポートフォリオの見直しと高収益事業の拡充
IT産業に対するお客様や社会のニーズは、技術革新の進展と内外の経済動向により、常に変化しております。
また、IT投資は時代の趨勢により、その内容や規模は変動するものの、決して枯渇するものではありません。当
社企業グループは、厳しさを増す経営環境に的確に順応するため、従来型の受託開発事業における技術革新や組
織体制の再構築に加え、新たな事業領域となる市場(技術や顧客)を積極的に開拓し、事業ポートフォリオの最
適化を図ってまいります。併せて、当社企業グループの豊富な経験と技術力を結集し、高付加価値なサービス・
製品を提供する事業も拡充してまいります。
g. セキュリティ意識の向上
情報セキュリティ事故が発生した場合、業務に大きな支障が出るだけでなく、間接的被害も膨らみ、企業の存
亡に関わる被害になるおそれもあります。このような影響を鑑み、当社企業グループは、セキュリティポリシー
を定め、専門部署による情報管理体制の IT 化や情報セキュリティに関わる体制の整備など、管理を強化しており
ます。また、事業環境の変化や事業を取り巻くリスクに応じて、物理的対策、技術的対策、運用管理面の対策を
適宜変更し、対応しておりますが、最大の脅威は「人間」つまりヒューマンエラーと認識しております。不正行
為、誤操作等は、個人の意識に起因する面が多く、管理が難しい側面がございますが、コンプライアンスに関す
る定期的な教育研修や自己点検(コンプライアンスチェック)の実施などを通じて、セキュリティ意識の向上を
徹底し、情報資産の安全対策に努めてまいります。
8/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
② 今後の方針について
当社企業グループが提供する多彩なサービス・製品やソリューションは、「デジタル変革」の潮流を概ね取り込
めるポジションにあり、お客様から「ITパートナー」として期待されております。
2020年度は、大変厳しい経営環境ではありますが、新型コロナウイルス禍は中長期視点では一過性のものであ
り、「デジタル変革」は、着実に拡大すると予測しております。「ピンチのときこそ、チャンスは到来する」と前
向きに捉え、多様化、複雑化するニーズをしっかりと取り込み、そして、自らも競争優位性を確保するイノベー
ションを実現し、社会の発展に貢献する所存です。また、長年培ってきた技術力と経験を活かし、当社企業グルー
プ間の協業や他社とのアライアンスを積極的に展開し、お客様の「デジタル変革」をリードする新規性と利便性を
備えたサービス・製品を提供してまいります。
併せて、経年の教訓を活かし、改めて品質管理の強化と生産性の向上を軸に足固めをしつつ、当社企業グループ
全体の事業ポートフォリオの最適化と環境変化に応じた柔軟な組織経営に努め、持続的な成長と企業価値の向上を
目指します。
(8) 新型コロナウイルス感染症の今後の広がり方や収束時期等を含む仮定
新型コロナウイルス感染症の今後の広がり方や収束時期等を含む仮定に関する状況については、事業環境及び
経済見通しを鑑み、第2四半期において内容の一部見直しを行っており、今後も引き続き状況を注視してまいり
ます。
・新型コロナウイルス禍は年内の収束は難しく、影響は通期にわたる。
当初、「新型コロナウイルス禍は、第2四半期から収束に向かい、下期に向けて受注も徐々に好転する。」
と仮定しておりましたが、第2四半期に入っても新規陽性者数は依然増加傾向にあり、下期にかけても収束は
難しい見込みとなりました。第2四半期以降、顧客の引き合いは改善傾向にはあるものの、テレワークに伴う
対面営業の制限で、新規の営業機会が伸び悩んでおり、当社企業グループへの影響は、通期に渡ると認識して
おります。
当社企業グループでは、「ニューノーマル」におけるビジネススタイルはオンラインが主体になるとの認識
に立ち、営業機会を増やし、適切な受注を確保するため、オンライン併用の営業活動を強化いたします。ま
た、デジタル変革の需要を積極的に取り込むため、オンラインセミナーの開催やAI・クラウド関連の新規ビジ
ネスの組成に注力してまいります。
・主要顧客の景況感は、依然として回復しておらず、下期も厳しい受注状況となる。
当初、「上期は、主要顧客への著しい悪影響が生じ、計画見直しによる受注減が発生する。」と仮定してお
りましたが、事業環境は第2四半期に入っても想定通りには好転せず、主要顧客、特に旅行・空輸・不動産・
自動車関連への影響は下期にも及んでおり、受注状況は急速には回復しないものと認識しております。なお、
当第2四半期の受注状況につきましては「(10) 生産、受注及び販売の実績」をご参照ください。
当社企業グループでは、公共や製薬などの新型コロナウイルス禍の影響が少ない業種への営業活動や新規顧
客開拓を目的としたデジタルマーケティング、環境の変化に即した顧客ポートフォリオの最適化に努めるとと
もに、当社企業グループの連携力を活かし、営業機会を創出するためのクロスセールに注力してまいります。
・2020年4月1日付で㈱エニシアスを連結子会社としており、業績の底上げを期待。(変更なし)
㈱エニシアスは、Google CloudやSalesforceのパートナーとしてクラウドビジネスに強みを有しており、新
型コロナウイルス感染症の拡大に起因するテレワーク環境下においても、その強みを発揮して収益機会を獲得
することができております。
・生産性向上とコスト削減、不採算案件の極小化に注力し、通期業績予想は前連結会計年度並みに着地。
当初は、「下期の回復基調も、上期の落ち込みをカバーするまでには至らず、通期業績予想は前連結会計年
度並みに着地。」と仮定しておりましたが、第2四半期以降も想定した事業環境には至っておらず、景気の回
復は緩やかなペースにとどまる見込みであることから、イノベーションの実行による生産性向上と聖域なきコ
スト削減による収益力の改善が必要と認識しております。
具体的には、社内デジタル変革による新たな事業展開(テレワーク体制の強化、通勤手当の見直し、オフィ
ス最適化)に最優先に取り組むとともに、不採算案件の極小化や残業時間の抑制、待機人員の解消、不要不急
のコストの削減等の諸施策を実行することで、生産性の向上と業績予想の達成を目指してまいります。
今後、これらの仮定の誤りにより開示すべき事象が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。
9/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(9) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営
成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について、
重要な変更はありません。
(10) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、受注の実績に著しい変動が認められます。
受注高 受注残高
金額(千円) 前年同期比(%) 金額(千円) 前年同期比(%)
ソフトウェア開発事業 15,431,385 97.1 4,789,782 79.0
組込ソフトウェア開発事業 2,925,572 102.1 1,657,705 275.5
合 計 18,356,957 97.9 6,447,487 96.7
(注) 受注高については前第2四半期連結累計期間の実績と比較しており、受注残高については前第2四半期連結
会計期間末の実績と比較しております。
3 【経営上の重要な契約等】
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
10/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
第3 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 68,000,000
計 68,000,000
② 【発行済株式】
第2四半期会計期間末 上場金融商品取引所
提出日現在発行数(株)
種類 現在発行数(株) 名又は登録認可金融 内容
(2020年11月9日)
( 2020年9月30日 ) 商品取引業協会名
東京証券取引所 単元株式数は100株
普通株式 24,000,000 24,000,000
(市場第一部) であります。
計 24,000,000 24,000,000 ― ―
(注) 提出日現在発行数には、2020年11月1日からこの四半期報告書提出日までの新株予約権の行使により発行された
株式数は、含まれておりません。
(2) 【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本準備金 資本準備金
資本金増減額 資本金残高
年月日 総数増減数 総数残高 増減額 残高
(千円) (千円)
(株) (株) (千円) (千円)
2020年9月30日 ― 24,000,000 ― 2,514,875 ― 2,998,808
11/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(5) 【大株主の状況】
2020年9月30日 現在
発行済株式
(自己株式を
所有株式数 除く。)の
氏名又は名称 住所
(百株) 総数に対する
所有株式数
の割合(%)
有限会社イワサキコーポレーション 神奈川県横浜市中区山手町25-3 44,792 21.33
50 BANK STREET CANARY WHARF
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE HCR00
LONDON E14 5 NT, UK
13,157 6.26
(常任代理人 香港上海銀行東京支店)
(東京都中央区日本橋3丁目11-1)
浦 崎 雅 博 神奈川県横浜市港南区 12,554 5.97
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 中央区晴海1丁目8-12 11,636 5.54
BNP PARIBAS SECURITIES SERVICES
33 RUE DE GASPERICH,L-5826
LUXEMBOURG/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG
HOWALD-HESPERANGE,LUXEMBOURG 10,900 5.19
FUNDS/UCITS ASSETS
(東京都中央区日本橋3丁目11-1)
(常任代理人 香港上海銀行東京支店)
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
東京都港区浜松町2丁目11-3 10,016 4.76
(信託口)
クレスコ従業員持株会 東京都港区港南2丁目15-1 8,099 3.85
田 島 裕 之 埼玉県東松山市 6,576 3.13
岩 﨑 俊 雄 神奈川県横浜市中区 6,107 2.90
佐 藤 和 弘 神奈川県横浜市港南区 5,002 2.38
計 ― 128,840 61.35
(注) 1 当社の自己株式(30,003百株、発行済株式総数に対する所有株式数の割合12.50%)は、議決権がないため、
上記の表には含めておりません。
2 2020年7月22日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書(特例対象株券等)において、三井住友DSア
セットマネジメント㈱が2020年7月15日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社
として2020年9月30日現在における実質的所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含め
ておりません。
なお、変更報告書(特例対象株券等)の内容は以下のとおりであります。
保有株券等の数 株券等保有割合
氏名又は名称 住所
(百株) (%)
東京都港区虎ノ門一丁目17番1
三井住友DSアセットマネジメ
号 虎ノ門ヒルズビジネスタ 20,953 8.73
ント㈱
ワー26階
3 2020年9月24日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書(特例対象株券等)において、みずほ証券㈱及び
アセットマネジメントOne㈱が2020年9月15日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているもの
の、当社として2020年9月30日現在における実質的所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況
には含めておりません。
なお、変更報告書(特例対象株券等)の内容は以下のとおりであります。
保有株券等の数 株券等保有割合
氏名又は名称 住所
(百株) (%)
東京都千代田区大手町1丁目5
みずほ証券㈱ 13,954 5.61
番1号
東京都千代田区丸の内一丁目8
アセットマネジメントOne㈱ 4,307 1.73
番2号
4 2020年10月5日付にて、岩﨑俊雄氏及び有限会社イワサキコーポレーションより株券等の大量保有報告書
(変更報告書)が提出されており、2020年9月29日をもって、みずほ証券㈱との間に、有限会社イワサキ
コーポレーションが保有する500,000株につき、消費貸借契約が成立し、貸借期間は2020年10月1日から
2020年12月25日までとする旨の記載があります。
12/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
5 2020年11月6日付で公衆の縦覧に供されている変更報告書(特例対象株券等)において、三井住友DSア
セットマネジメント㈱が2020年10月30日現在で以下の株式を所有している旨が記載されているものの、当社
として2020年9月30日現在における実質的所有株式数の確認ができませんので、上記大株主の状況には含め
ておりません。
なお、変更報告書(特例対象株券等)の内容は以下のとおりであります。
保有株券等の数 株券等保有割合
氏名又は名称 住所
(百株) (%)
東京都港区虎ノ門一丁目17番1
三井住友DSアセットマネジメ
号 虎ノ門ヒルズビジネスタ 18,375 7.66
ント㈱
ワー26階
(6) 【議決権の状況】
① 【発行済株式】
2020年9月30日 現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 ― ― ―
議決権制限株式(自己株式等) ― ― ―
議決権制限株式(その他) ― ― ―
(自己保有株式)
完全議決権株式(自己株式等) ― ―
普通株式 3,000,300
普通株式 20,975,200
完全議決権株式(その他) 209,752 ―
普通株式 24,500
単元未満株式 ― ―
発行済株式総数 24,000,000 ― ―
総株主の議決権 ― 209,752 ―
(注) 1 「完全議決権株式(その他)」欄の普通株式には、証券保管振替機構名義の株式が600株(議決権6個)含まれ
ております。
2 「単元未満株式」欄の普通株式には、当社所有の自己株式が23株含まれております。
② 【自己株式等】
2020年9月30日 現在
発行済株式
自己名義 他人名義 所有株式数
所有者の氏名 総数に対する
所有者の住所 所有株式数 所有株式数 の合計
又は名称 所有株式数
(株) (株) (株)
の割合(%)
東京都港区港南
(自己保有株式)
3,000,300 ― 3,000,300 12.50
株式会社クレスコ
二丁目15番1号
計 ― 3,000,300 ― 3,000,300 12.50
2 【役員の状況】
該当事項はありません。
13/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
第4 【経理の状況】
1.四半期連結財務諸表の作成方法について
当社の四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19年内閣府令
第64号)に基づいて作成しております。
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、第2四半期連結会計期間(2020年7月1日から2020年
9月30日まで)及び第2四半期連結累計期間(2020年4月1日から2020年9月30日まで)に係る四半期連結財務諸表につ
いて、東陽監査法人による四半期レビューを受けております。
14/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
1 【四半期連結財務諸表】
(1) 【四半期連結貸借対照表】
(単位:千円)
前連結会計年度 当第2四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年9月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 9,407,848 9,772,119
受取手形及び売掛金 7,369,657 6,672,602
電子記録債権 20,902 16,383
有価証券 564,629 1,402,586
金銭の信託 50,946 59,045
商品及び製品 26,879 33,050
仕掛品 258,504 350,534
貯蔵品 1,582 1,504
その他 445,354 569,597
△ 1,995 ―
貸倒引当金
流動資産合計 18,144,311 18,877,424
固定資産
有形固定資産 510,703 533,739
無形固定資産
のれん 580,360 706,288
ソフトウエア 623,079 593,429
12,795 12,770
その他
無形固定資産合計 1,216,235 1,312,488
投資その他の資産
投資有価証券 4,533,224 6,076,379
その他 2,473,228 1,879,176
△ 107,319 △ 107,319
貸倒引当金
投資その他の資産合計 6,899,132 7,848,236
固定資産合計 8,626,072 9,694,465
資産合計 26,770,383 28,571,889
15/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(単位:千円)
前連結会計年度 当第2四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年9月30日)
負債の部
流動負債
買掛金 1,815,951 1,672,342
短期借入金 100,000 100,000
1年内返済予定の長期借入金 663,336 673,332
未払法人税等 418,051 663,845
賞与引当金 1,302,151 1,198,664
受注損失引当金 29,157 47,278
1,741,514 1,315,773
その他
流動負債合計 6,070,161 5,671,237
固定負債
長期借入金 1,791,938 1,477,783
長期未払金 382,691 382,747
退職給付に係る負債 2,253,345 2,349,697
資産除去債務 81,384 82,072
リース債務 4,934 5,509
固定負債合計 4,514,294 4,297,809
負債合計 10,584,455 9,969,047
純資産の部
株主資本
資本金 2,514,875 2,514,875
資本剰余金 4,473,108 4,475,378
利益剰余金 12,509,598 13,440,424
△ 3,357,059 △ 3,346,785
自己株式
株主資本合計 16,140,523 17,083,892
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 45,838 1,514,300
為替換算調整勘定 0 △ 475
△ 8,579 △ 3,019
退職給付に係る調整累計額
その他の包括利益累計額合計 37,259 1,510,805
新株予約権 8,144 8,144
純資産合計 16,185,927 18,602,842
負債純資産合計 26,770,383 28,571,889
16/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(2) 【四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書】
【四半期連結損益計算書】
【第2四半期連結累計期間】
(単位:千円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
売上高 19,218,564 19,203,466
15,632,022 15,948,432
売上原価
売上総利益 3,586,542 3,255,033
販売費及び一般管理費
広告宣伝費 14,908 15,461
役員報酬及び給料手当 756,271 807,863
賞与引当金繰入額 113,005 117,226
退職給付費用 23,663 16,551
法定福利費 107,045 119,363
採用費 82,529 78,910
交際費 27,363 8,461
地代家賃 86,110 80,631
消耗品費 56,702 30,197
事業税 86,136 93,976
506,794 519,593
その他
販売費及び一般管理費合計 1,860,529 1,888,235
営業利益 1,726,012 1,366,798
営業外収益
受取利息 188,339 117,507
受取配当金 60,649 45,340
有価証券売却益 17,250 24,120
有価証券評価益 ― 11,824
金銭の信託運用益 1,123 8,098
デリバティブ評価益 ― 276,093
助成金収入 9,108 19,177
持分法による投資利益 13,293 5,768
13,357 11,058
その他
営業外収益合計 303,122 518,988
営業外費用
支払利息 2,095 3,461
有価証券評価損 23,990 ―
デリバティブ評価損 48,111 ―
自己株式取得費用 23,232 ―
投資顧問料 28,182 27,971
7,303 9,580
その他
営業外費用合計 132,916 41,013
経常利益 1,896,218 1,844,773
17/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(単位:千円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
特別利益
投資有価証券売却益 1,596 147,529
投資有価証券償還益 ― 896
保険解約返戻金 4,840 6,518
46 ―
その他
特別利益合計 6,484 154,944
特別損失
固定資産除却損 780 3,740
投資有価証券売却損 2,891 33
投資有価証券評価損 52,059 24,323
投資有価証券償還損 188,087 7,259
事務所移転費用 6,355 ―
2,086 471
その他
特別損失合計 252,260 35,827
税金等調整前四半期純利益 1,650,442 1,963,890
法人税、住民税及び事業税
511,237 625,657
128 29,579
法人税等調整額
法人税等合計 511,365 655,236
四半期純利益 1,139,076 1,308,653
非支配株主に帰属する四半期純利益 ― ―
親会社株主に帰属する四半期純利益 1,139,076 1,308,653
18/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
【四半期連結包括利益計算書】
【第2四半期連結累計期間】
(単位:千円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
四半期純利益 1,139,076 1,308,653
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △ 169,524 1,468,461
為替換算調整勘定 ― △ 475
9,396 5,559
退職給付に係る調整額
その他の包括利益合計 △ 160,128 1,473,545
四半期包括利益 978,948 2,782,198
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 978,948 2,782,198
非支配株主に係る四半期包括利益 ― ―
19/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(3) 【四半期連結キャッシュ・フロー計算書】
(単位:千円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前四半期純利益 1,650,442 1,963,890
減価償却費 105,294 130,670
賞与引当金の増減額(△は減少) △ 46,097 △ 103,486
受注損失引当金の増減額(△は減少) 53,738 18,121
役員退職慰労引当金の増減額(△は減少) △ 14,800 ―
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 58,570 96,351
受取利息及び受取配当金 △ 248,988 △ 162,848
有価証券売却損益(△は益) △ 17,250 △ 24,120
持分法による投資損益(△は益) △ 13,293 △ 5,768
投資有価証券売却損益(△は益) 1,294 △ 147,495
投資有価証券評価損益(△は益) 52,059 24,323
投資有価証券償還損益(△は益) 188,087 6,362
デリバティブ評価損益(△は益) 48,111 △ 276,093
売上債権の増減額(△は増加) 638,834 849,290
たな卸資産の増減額(△は増加) △ 150,340 △ 98,033
仕入債務の増減額(△は減少) 224,620 △ 236,407
長期未払金の増減額(△は減少) 14,778 56
未払消費税等の増減額(△は減少) △ 31,423 △ 227,212
△ 332,428 △ 291,935
その他
小計 2,181,208 1,515,664
利息及び配当金の受取額
246,816 166,368
利息の支払額 △ 2,884 △ 3,464
△ 734,774 △ 377,751
法人税等の支払額
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,690,365 1,300,816
20/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(単位:千円)
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年9月30日) 至 2020年9月30日)
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △ 600 △ 600
有価証券の取得による支出 △ 129,570 △ 32,282
有価証券の売却による収入 299,137 27,629
有形固定資産の取得による支出 △ 46,821 △ 58,101
無形固定資産の取得による支出 △ 265,296 △ 60,257
投資有価証券の取得による支出 △ 1,951,064 △ 2,099,122
投資有価証券の売却による収入 678,275 332,679
投資有価証券の償還による収入 704,264 2,020,840
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得によ
― △ 147,915
る支出
関係会社株式の取得による支出 ― △ 102,000
保険積立金の解約による収入 23,112 18,515
△ 53,652 △ 81,348
その他
投資活動によるキャッシュ・フロー △ 742,215 △ 181,961
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 10,000 ―
長期借入れによる収入 2,000,000 ―
長期借入金の返済による支出 △ 157,918 △ 376,618
リース債務の返済による支出 △ 1,187 △ 1,001
配当金の支払額 △ 371,918 △ 377,469
△ 1,853,752 △ 95
自己株式の取得による支出
財務活動によるキャッシュ・フロー △ 374,776 △ 755,184
現金及び現金同等物に係る換算差額 ― 0
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 573,373 363,670
現金及び現金同等物の期首残高 6,201,204 9,384,749
※ 6,774,578 ※ 9,748,420
現金及び現金同等物の四半期末残高
21/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
【注記事項】
(継続企業の前提に関する事項)
該当事項はありません。
(連結の範囲又は持分法適用の範囲の変更)
当第2四半期連結累計期間
(自 2020年4月1日 至 2020年9月30日 )
連結の範囲の重要な変更
第1四半期連結会計期間において、㈱エニシアスの全株式を取得したことにより、同社を連結の範囲に含め
ております。
持分法の適用範囲の重要な変更
当社は、2020年4月1日付で、㈱ザイマックスとの合弁会社となる㈱ジザイめっけの第三者割当増資を引き
受けたことにより、第1四半期連結会計期間から同社を持分法の適用範囲に含めております。
(追加情報)
当第2四半期連結累計期間
(自 2020年4月1日 至 2020年9月30日)
新型コロナウイルス感染症の影響に関する会計上の見積りの前提となる仮定については、「第2 事業の状況
2 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (8)新型コロナウイルス感染症の今
後の広がり方や収束時期等を含む仮定」をご参照ください。
(四半期連結キャッシュ・フロー計算書関係)
※ 現金及び現金同等物の四半期末残高と四半期連結貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年9月30日 ) 至 2020年9月30日 )
現金及び預金 6,797,075 千円 9,772,119 千円
預入期間が3か月超の定期預金 △22,497 千円 △23,699 千円
現金及び現金同等物 6,774,578 千円 9,748,420 千円
22/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(株主資本等関係)
前第2四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年9月30日 )
1.配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 基準日 効力発生日 配当の原資
(千円) 配当額(円)
2019年5月15日
普通株式 371,962 34.00 2019年3月31日 2019年6月24日 利益剰余金
取締役会
2.基準日が当第2四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当第2四半期連結会計期間の末日
後となるもの
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 基準日 効力発生日 配当の原資
(千円) 配当額(円)
2019年11月6日
普通株式 372,324 36.00 2019年9月30日 2019年12月2日 利益剰余金
取締役会
3.株主資本の著しい変動
当第2四半期連結累計期間において、自己株式の公開買付けにより、自己株式が1,830,000千円増加しておりま
す。この結果、譲渡制限付株式報酬としての処分による自己株式の減少△4,238千円、単元未満株式の買取りによる
自己株式の増加520千円を含め、当第2四半期連結会計期間末において自己株式は3,697,925千円となっておりま
す。
当第2四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年9月30日 )
1.配当金支払額
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 基準日 効力発生日 配当の原資
(千円) 配当額(円)
2020年5月15日
普通株式 377,827 18.00 2020年3月31日 2020年6月22日 利益剰余金
取締役会
2.基準日が当第2四半期連結累計期間に属する配当のうち、配当の効力発生日が当第2四半期連結会計期間の末日
後となるもの
配当金の総額 1株当たり
決議 株式の種類 基準日 効力発生日 配当の原資
(千円) 配当額(円)
2020年11月6日
普通株式 377,994 18.00 2020年9月30日 2020年12月1日 利益剰余金
取締役会
3.株主資本の著しい変動
該当事項はありません。
23/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
Ⅰ 前第2四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年9月30日 )
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:千円)
報告セグメント
その他
合計
組込型
(注)
ソフトウェア
ソフトウェア 計
開発事業
開発事業
売上高
外部顧客への売上高 15,756,446 3,443,942 19,200,389 18,175 19,218,564
セグメント間の内部売上高
2,666 ― 2,666 702 3,368
又は振替高
計 15,759,112 3,443,942 19,203,055 18,877 19,221,932
セグメント利益又は損失
1,734,410 645,654 2,380,064 △ 1,270 2,378,794
(△)
(注) 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、連結子会社が行っております製品の販
売等を含んでおります。
2.報告セグメントの利益又は損失の金額の合計額と四半期連結損益計算書計上額との差額及び当該差額の主な内容
(差異調整に関する事項)
(単位:千円)
利益 金額
報告セグメント計 2,380,064
「その他」の区分の利益 △1,270
セグメント間取引消去 3,125
全社費用(注) △655,906
四半期連結損益計算書の営業利益 1,726,012
(注) 全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
24/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
Ⅱ 当第2四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年9月30日 )
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:千円)
報告セグメント
その他
合計
組込型
(注)
ソフトウェア
ソフトウェア 計
開発事業
開発事業
売上高
外部顧客への売上高 15,918,064 3,267,928 19,185,993 17,472 19,203,466
セグメント間の内部売上高
2,071 ― 2,071 266 2,338
又は振替高
計 15,920,136 3,267,928 19,188,065 17,739 19,205,804
セグメント利益又は損失
1,438,049 525,375 1,963,424 △ 8,246 1,955,178
(△)
(注) 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、連結子会社が行っております製品の販
売等を含んでおります。
2.報告セグメントの利益又は損失の金額の合計額と四半期連結損益計算書計上額との差額及び当該差額の主な内容
(差異調整に関する事項)
(単位:千円)
利益 金額
報告セグメント計 1,963,424
「その他」の区分の利益 △8,246
セグメント間取引消去 2,580
全社費用(注) △590,960
四半期連結損益計算書の営業利益 1,366,798
(注) 全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
3.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
(のれんの金額の重要な変動)
「ソフトウェア開発事業」セグメントにおいて、㈱エニシアスの株式を取得し、連結子会社といたしました。な
お、当該事象によるのれんの増加額は、当第2四半期連結累計期間においては195,942千円であります。
25/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(金融商品関係)
前連結会計年度末( 2020年3月31日 )
(単位:千円)
連結貸借対照表
科目 時価 差額 時価の算定方法
計上額
有価証券及び投資有価証券 (注1)
売買目的有価証券 22,964 22,964 ―
その他有価証券 4,518,929 4,518,929 ―
長期借入金 2,455,274 2,453,266 △2,007 (注2)
(注)1 有価証券及び投資有価証券の時価の算定方法
これらの時価は、株式は取引所の価格によっており、債券等は取引所の価格又は金融機関から提示された価
格等によっております。
2 長期借入金の時価の算定方法
これらの時価は、元利金の合計額を、同様の借入れを行った場合に適用される合理的に見積られる利率で割
り引いて算定する方法によっております。
3 時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品
区分 連結貸借対照表計上額(千円)
非上場株式等 265,332
非上場債券等 290,627
上記非上場株式等及び非上場債券等については、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認め
られるため、「有価証券及び投資有価証券」には含めておりません。
当連結会計年度において、非上場株式等について64,388千円の減損処理を行っております。
当第2四半期連結会計期間末( 2020年9月30日 )
有価証券及び投資有価証券並びに長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が、企業集団の事業の運営にお
いて重要なものとなっており、かつ、前連結会計年度の末日に比べて著しい変動が認められます。
(単位:千円)
四半期連結
科目 時価 差額 時価の算定方法
貸借対照表計上額
有価証券及び投資有価証券 (注1)
売買目的有価証券 44,697 44,697 ―
その他有価証券 6,664,569 6,664,569 ―
長期借入金 2,151,115 2,149,456 △1,658 (注2)
(注)1 有価証券及び投資有価証券の時価の算定方法
これらの時価は、株式は取引所の価格によっており、債券等は取引所の価格又は金融機関から提示された価
格等によっております。
2 長期借入金の時価の算定方法
これらの時価は、元利金の合計額を、同様の借入れを行った場合に適用される合理的に見積られる利率で割
り引いて算定する方法によっております。
3 時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品
区分 四半期連結貸借対照表計上額(千円)
非上場株式等 569,700
非上場債券等 200,000
上記非上場株式等及び非上場債券等については、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認め
られるため、「有価証券及び投資有価証券」には含めておりません。
26/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(有価証券関係)
前連結会計年度末( 2020年3月31日 )
その他有価証券
(単位:千円)
区分 取得原価 連結貸借対照表計上額 差額
株式 1,674,079 1,909,478 235,398
債券 1,617,929 1,287,951 △329,977
その他 1,480,372 1,321,499 △158,873
計 4,772,381 4,518,929 △253,452
(注) 表中の「取得原価」は減損処理後の帳簿価額であります。
当第2四半期連結会計期間末( 2020年9月30日 )
その他有価証券が、企業集団の事業の運営において重要なものとなっており、かつ、前連結会計年度の末日に
比べて著しい変動が認められます。
その他有価証券
(単位:千円)
四半期連結貸借対照表
区分 取得原価 差額
計上額
株式 1,646,104 3,910,348 2,264,244
債券 1,583,911 1,542,750 △41,160
その他 1,295,362 1,211,469 △83,893
計 4,525,378 6,664,569 2,139,190
(注) 表中の「取得原価」は減損処理後の帳簿価額であります。
27/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(デリバティブ取引関係)
前連結会計年度末( 2020年3月31日 )
ヘッジ会計が適用されていないデリバティブ取引
複合金融商品関連
契約額等のうち
契約額等 時価 評価損益
種類 1年超
(千円) (千円) (千円)
(千円)
期限前償還条項付円建て
市場取
1,330,000 1,330,000 1,049,868 △280,131
他社株式連動債
引以外
期限前償還条項付円建て
100,000 ― 54,620 △45,380
の取引
他社株式償還可能債
合計 1,430,000 1,330,000 1,104,488 △325,511
(注) 1 上記債券はデリバティブが組込まれた複合金融商品であり、その他有価証券として保有しております。
2 契約額等には、当該複合金融商品(債券)の額面金額を記載しております。
3 時価の算定方法 取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定しております。
4 組込デリバティブを合理的に区分して測定することができないため、各複合金融商品全体を時価評価し、評
価損益は当連結会計年度の損益として処理しております。
当第2四半期連結会計期間末( 2020年9月30日 )
ヘッジ会計が適用されていないデリバティブ取引
複合金融商品関連
契約額等のうち
契約額等 時価 評価損益
種類 1年超
(千円) (千円) (千円)
(千円)
期限前償還条項付円建て
市場取
1,330,000 570,000 1,324,862 △5,137
他社株式連動債
引以外
期限前償還条項付円建て
100,000 ― 55,720 △44,280
の取引
他社株式償還可能債
合計 1,430,000 570,000 1,380,582 △49,417
(注) 1 上記債券はデリバティブが組込まれた複合金融商品であり、その他有価証券として保有しております。
2 契約額等には、当該複合金融商品(債券)の額面金額を記載しております。
3 時価の算定方法 取引先金融機関から提示された価格等に基づき算定しております。
4 組込デリバティブを合理的に区分して測定することができないため、各複合金融商品全体を時価評価し、評
価損益は当第2四半期連結会計期間の損益として処理しております。
28/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
(1株当たり情報)
1株当たり四半期純利益及び算定上の基礎並びに潜在株式調整後1株当たり四半期純利益及び算定上の基礎は、
以下のとおりであります。
前第2四半期連結累計期間 当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
項目
至 2019年9月30日 ) 至 2020年9月30日 )
(1)1株当たり四半期純利益 52円74銭 62円34銭
(算定上の基礎)
親会社株主に帰属する四半期純利益(千円)
1,139,076 1,308,653
普通株主に帰属しない金額(千円)
― ―
普通株式に係る親会社株主に帰属する
1,139,076 1,308,653
四半期純利益(千円)
普通株式の期中平均株式数(株)
21,599,264 20,992,836
(2)潜在株式調整後1株当たり四半期純利益 ― ―
(算定上の基礎)
普通株式増加数(株)
― ―
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株
第7回新株予約権
当たり四半期純利益の算定に含めなかった潜在株
― 4,470個
式で、前連結会計年度末から重要な変動があった
(普通株式894,000株)
ものの概要
(注) 1.前第2四半期連結累計期間の潜在株式調整後1株当たり四半期純利益については、潜在株式が存在しないた
め、記載しておりません。
2.当第2四半期連結累計期間の潜在株式調整後1株当たり四半期純利益については、希薄化効果を有している
潜在株式が存在しないため、記載しておりません。
3.当社は、2020年2月1日付けで普通株式1株につき普通株式2株の割合で株式分割を行っております。前連
結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して1株当たり四半期純利益を算定しております。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
29/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
2 【その他】
1.剰余金の配当
第33期(2020年4月1日から2021年3月31日まで)中間配当については、2020年11月6日開催の取締役会におい
て、2020年9月30日の最終の株主名簿に記載又は記録された株主又は登録株式質権者に対し、次のとおり中間配当
金を支払うことを決議いたしました。
① 配当金の総額
377,994千円
② 1株当たりの金額
18円00銭
③ 支払請求権の効力発生日及び支払開始日
2020年12月1日
2.重要な訴訟事件等
当第2四半期連結会計期間において、新たに発生した重要な訴訟事件等はありません。また、前事業年度の有価
証券報告書に記載した内容から重要な変更はありません。
30/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
第二部 【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
31/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
独立監査人の四半期レビュー報告書
2020年11月9日
株式会社クレスコ
取締役会 御中
東陽監査法人
東京事務所
指定社員
宝 金 正 典
公認会計士 ㊞
業務執行社員
指定社員
高 木 康 行
公認会計士 ㊞
業務執行社員
指定社員
公認会計士 猿 渡 裕 子 ㊞
業務執行社員
監査人の結論
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、「経理の状況」に掲げられている株式会社クレス
コの2020年4月1日から2021年3月31日までの連結会計年度の第2四半期連結会計期間(2020年7月1日から2020年9
月30日まで)及び第2四半期連結累計期間(2020年4月1日から2020年9月30日まで)に係る四半期連結財務諸表、す
なわち、四半期連結貸借対照表、四半期連結損益計算書、四半期連結包括利益計算書、四半期連結キャッシュ・フロー
計算書及び注記について四半期レビューを行った。
当監査法人が実施した四半期レビューにおいて、上記の四半期連結財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認
められる四半期連結財務諸表の作成基準に準拠して、株式会社クレスコ及び連結子会社の2020年9月30日現在の財政状
態並びに同日をもって終了する第2四半期連結累計期間の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を適正に表示してい
ないと信じさせる事項が全ての重要な点において認められなかった。
監査人の結論の根拠
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準に準拠して四半期レビューを行っ
た。四半期レビューの基準における当監査法人の責任は、「四半期連結財務諸表の四半期レビューにおける監査人の責
任」に記載されている。当監査法人は、我が国における職業倫理に関する規定に従って、会社及び連結子会社から独立
しており、また、監査人としてのその他の倫理上の責任を果たしている。当監査法人は、結論の表明の基礎となる証拠
を入手したと判断している。
四半期連結財務諸表に対する経営者及び監査等委員会の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期連結財務諸表の作成基準に準拠して四半期連結
財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない四半期連結財務諸
表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
四半期連結財務諸表を作成するに当たり、経営者は、継続企業の前提に基づき四半期連結財務諸表を作成することが
適切であるかどうかを評価し、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期連結財務諸表の作成基準に基づいて
継続企業に関する事項を開示する必要がある場合には当該事項を開示する責任がある。
監査等委員会の責任は、財務報告プロセスの整備及び運用における取締役の職務の執行を監視することにある。
四半期連結財務諸表の四半期レビューにおける監査人の責任
監査人の責任は、監査人が実施した四半期レビューに基づいて、四半期レビュー報告書において独立の立場から四半
期連結財務諸表に対する結論を表明することにある。
監査人は、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期レビューの基準に従って、四半期レビューの過程を通
じて、職業的専門家としての判断を行い、職業的懐疑心を保持して以下を実施する。
32/33
EDINET提出書類
株式会社クレスコ(E04988)
四半期報告書
・ 主として経営者、財務及び会計に関する事項に責任を有する者等に対する質問、分析的手続その他の四半期レ
ビュー手続を実施する。四半期レビュー手続は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して
実施される年度の財務諸表の監査に比べて限定された手続である。
・ 継続企業の前提に関する事項について、重要な疑義を生じさせるような事象又は状況に関して重要な不確実性が認
められると判断した場合には、入手した証拠に基づき、四半期連結財務諸表において、我が国において一般に公正妥
当と認められる四半期連結財務諸表の作成基準に準拠して、適正に表示されていないと信じさせる事項が認められな
いかどうか結論付ける。また、継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められる場合は、四半期レビュー報告書
において四半期連結財務諸表の注記事項に注意を喚起すること、又は重要な不確実性に関する四半期連結財務諸表の
注記事項が適切でない場合は、四半期連結財務諸表に対して限定付結論又は否定的結論を表明することが求められて
いる。監査人の結論は、四半期レビュー報告書日までに入手した証拠に基づいているが、将来の事象や状況により、
企業は継続企業として存続できなくなる可能性がある。
・ 四半期連結財務諸表の表示及び注記事項が、我が国において一般に公正妥当と認められる四半期連結財務諸表の作
成基準に準拠していないと信じさせる事項が認められないかどうかとともに、関連する注記事項を含めた四半期連結
財務諸表の表示、構成及び内容、並びに四半期連結財務諸表が基礎となる取引や会計事象を適正に表示していないと
信じさせる事項が認められないかどうかを評価する。
・ 四半期連結財務諸表に対する結論を表明するために、会社及び連結子会社の財務情報に関する証拠を入手する。監
査人は、四半期連結財務諸表の四半期レビューに関する指示、監督及び実施に関して責任がある。監査人は、単独で
監査人の結論に対して責任を負う。
監査人は、監査等委員会に対して、計画した四半期レビューの範囲とその実施時期、四半期レビュー上の重要な発見
事項について報告を行う。
監査人は、監査等委員会に対して、独立性についての我が国における職業倫理に関する規定を遵守したこと、並びに
監査人の独立性に影響を与えると合理的に考えられる事項、及び阻害要因を除去又は軽減するためにセーフガードを講
じている場合はその内容について報告を行う。
利害関係
会社及び連結子会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はな
い。
以 上
(注) 1.上記は四半期レビュー報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(四半期報
告書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは四半期レビューの対象には含まれていません。
33/33