九州旅客鉄道株式会社 有価証券報告書 第33期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)
提出書類 | 有価証券報告書-第33期(平成31年4月1日-令和2年3月31日) |
---|---|
提出日 | |
提出者 | 九州旅客鉄道株式会社 |
カテゴリ | 有価証券報告書 |
EDINET提出書類
九州旅客鉄道株式会社(E32679)
有価証券報告書
【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2020年6月24日
【事業年度】 第33期(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
【会社名】 九州旅客鉄道株式会社
【英訳名】 Kyushu Railway Company
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長執行役員 青柳 俊彦
【本店の所在の場所】 福岡市博多区博多駅前三丁目25番21号
【電話番号】 092-474-2501
【事務連絡者氏名】 執行役員財務部長 岩崎 正俊
【最寄りの連絡場所】 福岡市博多区博多駅前三丁目25番21号
【電話番号】 092-474-2501
【事務連絡者氏名】 執行役員財務部長 岩崎 正俊
【縦覧に供する場所】 九州旅客鉄道株式会社東京支社
(東京都千代田区永田町二丁目12番4号 赤坂山王センタービル9階)
株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
証券会員制法人福岡証券取引所
(福岡市中央区天神二丁目14番2号)
1/140
EDINET提出書類
九州旅客鉄道株式会社(E32679)
有価証券報告書
第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等
回次 第29期 第30期 第31期 第32期 第33期
決算年月 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月 2020年3月
(百万円) 377,989 382,912 413,371 440,358 432,644
営業収益
(百万円) 32,035 60,565 67,045 66,539 50,613
経常利益
親会社株主に帰属する当期
純利益又は親会社株主に帰 (百万円) △ 433,089 44,751 50,410 49,240 31,495
属する当期純損失(△)
(百万円) △ 419,589 42,862 46,957 52,105 25,200
包括利益
(百万円) 305,745 348,447 383,201 420,743 418,298
純資産額
(百万円) 646,676 676,669 749,391 801,483 828,590
総資産額
(円) 1,876.72 2,144.00 2,357.27 2,592.83 2,630.51
1株当たり純資産額
1株当たり当期純利益金額
又は1株当たり当期純損失 (円) △ 2,706.81 279.70 315.07 307.75 198.16
金額(△)
潜在株式調整後1株当たり
(円) - - - - -
当期純利益金額
(%) 46.4 50.7 50.3 51.8 49.9
自己資本比率
(%) △ 81.2 13.9 14.0 12.4 7.6
自己資本利益率
(倍) - 12.2 10.5 11.8 15.6
株価収益率
営業活動によるキャッ
(百万円) 63,404 28,580 87,689 41,473 60,468
シュ・フロー
投資活動によるキャッ
(百万円) 9,032 △ 18,366 △ 68,379 △ 74,619 △ 76,943
シュ・フロー
財務活動によるキャッ
(百万円) △ 40,009 △ 692 △ 9,197 5,644 3,369
シュ・フロー
現金及び現金同等物の期末
(百万円) 44,690 54,263 64,379 36,865 23,817
残高
16,838 16,922 17,297 17,765 17,450
従業員数
(人)
(外、平均臨時雇用者数) ( 3,974 ) ( 4,435 ) ( 4,558 ) ( 4,550 ) ( 4,632 )
(注)1 営業収益には、消費税等は含まれておりません。
2 第29期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、1株当たり当期純損失金額であり、また、
潜在株式が存在しないため記載しておりません。なお、第30期、第31期、第32期及び第33期の潜在株式調整
後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3 第29期の株価収益率については、当社株式は非上場であったため、記載しておりません。
4 当社は、2016年8月18日付で普通株式1株につき500株の割合で株式分割を行っております。第29期の期首に
当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期
純損失金額 (△) を算定しております。
5 第29期の連結の業績及び財政状態は、 鉄道事業固定資産に係る減損損失の計上等による影響を受けておりま
す。
6 「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第32期の期首
より適用しており、第31期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標
等となっております。
7 当社は、第33期より「株式給付信託(BBT)」を導入しております。第33期の1株当たり純資産額の算定上、
株主資本において自己株式として計上されている信託が保有する当社株式は、期末発行済株式総数から控除
する自己株式に含めております。また、第33期の1株当たり当期純利益金額の算定上、株主資本において自
己株式として計上されている信託が保有する当社株式は、期中平均株式数の計算において控除する自己株式
に含めております。
2/140
EDINET提出書類
九州旅客鉄道株式会社(E32679)
有価証券報告書
(2)提出会社の経営指標等
回次 第29期 第30期 第31期 第32期 第33期
決算年月 2016年3月 2017年3月 2018年3月 2019年3月 2020年3月
(百万円) 211,101 212,214 219,725 221,917 214,892
営業収益
(百万円) 18,284 47,530 52,270 53,782 40,584
経常利益
当期純利益又は当期純損失
(百万円) △ 444,439 37,630 41,654 44,254 28,698
(△)
(百万円) 16,000 16,000 16,000 16,000 16,000
資本金
(千株) 320 160,000 160,000 160,000 157,301
発行済株式総数
(百万円) 262,358 297,510 326,388 358,720 354,291
純資産額
(百万円) 536,905 555,569 581,351 632,935 665,419
総資産額
(円) 1,639.74 1,859.44 2,039.93 2,242.00 2,254.97
1株当たり純資産額
- 38.50 83.00 93.00 93.00
1株当たり配当額
(円)
(1株当たり中間配当額) ( - ) ( - ) ( 39.00 ) ( 41.50 ) ( 46.50 )
1株当たり当期純利益金額
又は1株当たり当期純損失 (円) △ 2,777.75 235.19 260.34 276.59 180.56
金額(△)
潜在株式調整後1株当たり
(円) - - - - -
当期純利益金額
(%) 48.9 53.6 56.1 56.7 53.2
自己資本比率
(%) △ 88.7 13.4 13.4 12.9 8.0
自己資本利益率
(倍) - 14.6 12.7 13.2 17.2
株価収益率
(%) - 16.4 31.9 33.6 51.5
配当性向
(人) 7,803 7,767 7,634 7,530 7,131
従業員数
(%) - 111.7 110.7 124.3 109.9
株主総利回り
(比較指標:TOPIX(配当
(%) ( - ) ( 111.0 ) ( 128.6 ) ( 122.2 ) ( 110.6 )
込み))
(円) - 3,840 3,910 3,960 3,815
最高株価
(円) - 2,851 3,180 3,200 2,713
最低株価
(注)1 営業収益には、消費税等は含まれておりません。
2 第29期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、1株当たり当期純損失金額であり、また、潜
在株式が存在しないため記載しておりません。なお、第30期、第31期、第32期及び第33期の潜在株式調整後1
株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3 第29期の株価収益率、配当性向及び株主総利回りについては、当社株式は非上場であったため、記載しており
ません。
4 当社は、2016年8月18日付で普通株式1株につき500株の割合で株式分割を行っております。第29期の期首に
当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純
損失金額(△)を算定しております。
5 第29期の業績及び財政状態は、鉄道事業固定資産に係る減損損失の計上等による影響を受けております。
6 最高株価及び最低株価は東京証券取引所(市場第一部)におけるものであります。なお、2016年10月25日付を
もって同取引所に株式を上場いたしましたので、それ以前の株価については該当事項はありません。
7 当社は、第33期より「株式給付信託(BBT)」を導入しております。第33期の1株当たり純資産額の算定上、
株主資本において自己株式として計上されている信託が保有する当社株式は、期末発行済株式総数から控除す
る自己株式に含めております。また、第33期の1株当たり当期純利益金額の算定上、株主資本において自己株
式として計上されている信託が保有する当社株式は、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含め
ております。
3/140
EDINET提出書類
九州旅客鉄道株式会社(E32679)
有価証券報告書
2【沿革】
(1)沿革
年月 沿革
1987年4月 日本国有鉄道改革法(昭和61年法律第87号)により、北海道旅客鉄道株式会社、東日本旅客鉄道株式
会社、東海旅客鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社、四国旅客鉄道株式会社、当社及び日本貨物
鉄道株式会社が設立され、日本国有鉄道は日本国有鉄道清算事業団(現独立行政法人鉄道建設・運輸
施設整備支援機構(以下「鉄道・運輸機構」という。))に移行
1988年2月 山野線(水俣~栗野55.7km)廃止
「㈱九州交通企画」設立(現「JR九州サービスサポート㈱」(現連結子会社))
同 3月 「ジェイアール九州アド・サービス㈱」設立(現「JR九州エージェンシー㈱」(現連結子会社))
同 4月 松浦線(有田~伊万里~佐世保93.9km)を松浦鉄道㈱へ移行
同 7月 「ジェイアール九州リース㈱」設立(現「JR九州FGリース㈱」)
同 9月 上山田線(飯塚~豊前川崎25.9km)廃止
1989年4月 「ジェイアール九州オーエーサービス㈱」設立(2005年11月に「JR九州システムソリューションズ
㈱」(2003年3月設立、現連結子会社)へ合併)
高千穂線(延岡~高千穂50.1km)を高千穂鉄道㈱へ移行
同 5月 「ジェイアール九州リゾート開発㈱」設立(現「JR九州リゾート開発㈱」(現連結子会社))
同 9月 「㈱ジェイアール九州ファーストフーズ」設立(現「JR九州ファーストフーズ㈱」(現連結子会
社))
同 10月 湯前線(人吉~湯前24.9km)をくま川鉄道㈱へ移行、田川線(行橋~田川伊田26.3km)、伊田線(直
方~田川伊田16.2km)及び糸田線(金田~糸田~田川後藤寺6.9km)を平成筑豊鉄道㈱へ移行
同 12月 宮田線(勝野~筑前宮田5.3km)廃止
1990年6月 「ジェイアール九州コンサルタンツ㈱」設立(現「JR九州コンサルタンツ㈱」(現連結子会社))
同 8月 「ジェイアール九州セコム㈱」設立(現「JR九州セコム㈱」(現持分法適用関連会社))
「ジェイアール九州ハウステンボスホテル㈱」設立(現「JR九州ハウステンボスホテル㈱」(現連
結子会社))
同 10月 「㈱ジェイアイフーズ」設立(2007年7月に「JR九州フードサービス㈱」(1996年2月設立、現連
結子会社)へ合併)
1991年3月 国際航路(博多~釜山)営業開始
1992年4月 「㈱トランドール」設立(現連結子会社)
1995年6月 「小倉ターミナルビル㈱」設立(現「㈱JR小倉シティ」(現連結子会社))
1996年2月 「ジェイアール九州リーテイル㈱」設立、流通事業を譲渡(現「JR九州リテール㈱」(現連結子会
社))
同 7月 宮崎空港線(田吉~宮崎空港1.4km)開業
1998年4月 「㈱九州交通企画」(現「JR九州サービスサポート㈱」(現連結子会社))へ「九鉄開発㈱」を合
併
「九州整備㈱」と「鉄道産業㈱」が合併し、「ジェイアール九州メンテナンス㈱」発足(現「JR九
州エンジニアリング㈱」(現連結子会社))
同 10月 「長崎ターミナルビル㈱」設立(現「㈱JR長崎シティ」(現連結子会社))
1999年4月 「ジェイアール九州都市開発㈱」設立(現「JR九州ホテルズ㈱」(現連結子会社))
同 10月 豊肥本線(熊本~肥後大津22.6km)電化開業
2000年1月 筑肥線(姪浜~肥前前原12.7km)複線化開業
同 3月 「ジェイアール九州ビルマネジメント㈱」設立(現「JR九州ビルマネジメント㈱」(現連結子会
社))
福岡本社を新社屋へ移転(福岡市博多区)
同 6月 「ジェイアール九州住宅㈱」設立、住宅事業を譲渡(現「JR九州住宅㈱」(現連結子会社))
2001年2月 「ジェイアール九州バス㈱」設立、自動車事業を譲渡(現「JR九州バス㈱」(現連結子会社))
同 4月 本社機能の福岡統合、北部九州地域本社設置
同 10月 篠栗線(桂川~吉塚25.1km)・筑豊本線(折尾~桂川34.5km)(線区愛称名:福北ゆたか線)電化開
業
2002年6月 「三軌建設㈱」の株式取得、子会社化(現連結子会社)
4/140
EDINET提出書類
九州旅客鉄道株式会社(E32679)
有価証券報告書
年月 沿革
2003年1月 「JR九州ライフサービス㈱」設立(現連結子会社)
同 2月 「鹿児島ターミナルビル㈱」設立(現「㈱JR鹿児島シティ」(現連結子会社))
「九鉄工業㈱」の株式追加取得、子会社化(現連結子会社)
同 3月
「JR九州システムソリューションズ㈱」設立(現連結子会社)
2004年3月
九州新幹線(新八代~鹿児島中央137.6 km )開業、鹿児島本線(八代~川内116.9 km )を肥薩おれんじ
鉄道(株)へ移行
2005年7月
「ジェイアール九州リーテイル㈱」と「九州キヨスク㈱」が合併し、「JR九州リテール㈱」発足
(現連結子会社)
同 8月
「JR九州高速船㈱」設立(現連結子会社)、船舶事業を譲渡
2007年5月
「㈱ドラッグイレブンホールディングス」の株式取得、子会社化
同 8月
「九州鉄道リネンサービス㈱」の株式取得、子会社化(現「JR九州リネン㈱」(現連結子会社))
2010年3月
「㈱ドラッグイレブン」(現「JR九州ドラッグイレブン㈱」(現持分法適用関連会社))へ「㈱ド
ラッグイレブンホールディングス」を合併
同 9月
「上海捷尔餐