ペプチドリーム株式会社 有価証券報告書 第14期(令和1年7月1日-令和1年12月31日)

提出書類 有価証券報告書-第14期(令和1年7月1日-令和1年12月31日)
提出日
提出者 ペプチドリーム株式会社
カテゴリ 有価証券報告書

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                   ペプチドリーム株式会社(E27486)
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 【表紙】

 【提出書類】        有価証券報告書

 【根拠条文】        金融商品取引法第24条第1項

 【提出先】        関東財務局長

 【提出日】        2020年3月30日

 【事業年度】        第14期(自   2019年7月1日    至  2019年12月31日)

 【会社名】        ペプチドリーム株式会社

 【英訳名】        PeptiDream  Inc.

 【代表者の役職氏名】        代表取締役社長         リード・パトリック

 【本店の所在の場所】        神奈川県川崎市川崎区殿町三丁目25番23号

 【電話番号】        044-270-1300

 【事務連絡者氏名】        IR広報部長          岩田 俊幸

 【最寄りの連絡場所】        神奈川県川崎市川崎区殿町三丁目25番23号

 【電話番号】        044-223-6612

 【事務連絡者氏名】        IR広報部長         岩田 俊幸

 【縦覧に供する場所】        株式会社東京証券取引所

          (東京都中央区日本橋兜町2番1号)

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 第一部  【企業情報】
 第1 【企業の概況】

 1 【主要な経営指標等の推移】

    回次    第9期  第10期  第11期  第12期  第13期  第14期

    決算年月    2015年6月  2016年6月  2017年6月  2018年6月  2019年6月  2019年12月

  売上高     (千円)  2,474,499  4,327,878  4,895,747  6,426,891  7,216,622  1,037,337

  経常利益又は経常損失(△)     (千円)  1,496,415  2,372,312  2,624,446  3,154,489  3,806,852  △706,537

  当期純利益又は当期純損失
       (千円)  1,004,164  1,581,288  1,890,750  2,335,216  2,770,141  △488,464
  (△)
  持分法を適用した場合の
       (千円)   ―  ―  ― △26,152  △96,756  △140,711
  投資損失(△)
  資本金     (千円)  2,750,336  3,630,183  3,870,769  3,915,983  3,930,541  3,930,541
  発行済株式総数     (株) 13,803,300  56,440,800  57,309,200  122,714,400  125,310,400  125,310,400

  純資産額     (千円)  6,912,431  10,242,756  12,180,801  14,708,715  17,449,054  16,978,289

  総資産額     (千円)  7,738,442  11,956,402  13,628,452  16,502,264  20,040,205  17,817,340

  1株当たり純資産額     (円)  124.91  90.69  106.39  119.31  138.73  134.97

          ―  ―  ―  ―  ―  ―
  1株当たり配当額
       (円)
  (1株当たり中間配当額)
         (-)  (-)  (-)  (-)  (-)  (-)
  1株当たり当期純利益金額
  又は1株当たり当期純損失     (円)  18.36  14.23  16.54  19.35  22.42  △3.90
  金額(△)
  潜在株式調整後
       (円)  15.66  12.26  14.56  17.79  21.33   ―
  1株当たり当期純利益金額
  自己資本比率     (%)  89.1  85.6  89.4  88.6  86.6  94.8
  自己資本利益率     (%)  15.7  18.5  16.9  17.4  17.3   ―

  株価収益率     (倍)  186.82  213.71  214.93  238.24  245.76   ―

  配当性向     (%)   ―  ―  ―  ―  ―  ―

  営業活動による
       (千円)  1,386,143  1,533,057  1,530,776  1,022,716  4,480,938   241,982
  キャッシュ・フロー
  投資活動による
       (千円)  961,723  △981,920  △1,939,399  △4,245,393  △1,258,726  △138,251
  キャッシュ・フロー
  財務活動による
       (千円)  44,366  1,742,856   45,580  170,287  28,508   ―
  キャッシュ・フロー
  現金及び現金同等物の
       (千円)  4,679,619  6,909,149  6,556,679  3,505,349  6,853,150  6,986,722
  期末残高
  従業員数     (名)   43  47  60  83  104  107
  株主総利回り     (%)  170.9  302.9  354.2  459.3  548.9  557.9
  (比較指標:TOPIX(配当込
       (%)  (131.5 ) (102.7 ) (135.7 ) (148.9 ) (136.6 ) (153.4 )
  み))
         14,920     7,280
  最高株価     (円)    7,470     5,780  6,200  6,240
         ※3,675     □3,605
         7,360     4,230
  最低株価     (円)    2,616     3,065  3,290  4,585
         ※3,250     □3,330
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  (注) 1.売上高には消費税等は含まれておりません。
   2.第11期以前の持分法を適用した場合の投資損益については、関連会社が存在しないため記載しておりませ
   ん。
   3.第14期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益及び自己資本利益率並びに株価収益率については、1株当た
   り当期純損失であるため記載しておりません。
   4.2015年6月9日開催の当社取締役会の決議に基づき、2015年7月1日付で普通株式1株につき4株の株式分
   割を行っております。第9期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して1株当たり純資産額、1株当たり
   当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額を算定しております。
   5.2017年6月13日開催の当社取締役会の決議に基づき、2017年7月1日付で普通株式1株につき2株の株式分
   割を行っております。第10期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して1株当たり純資産額、1株当たり
   当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額を算定しております。
   6.第11期より1株当たり当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額の算定上の基礎となる
   普通株式の期中平均株式については、資産管理サービス信託銀行株式会社(信託E口)が所有する当社株式
   を控除対象の自己株式に含めて算出しております。また、1株当たり純資産額の算定においては、期末発行
   済株式総数から控除する自己株式数に含めて算出しております。
   7.従業員数は、就業人数であり、使用人兼務役員は含まれておりません。
   8.最高・最低株価は、2015年12月16日より東京証券取引所第一部におけるものであり、それ以前は同取引所市
   場マザーズにおけるものであります。
   9.※印は株式分割(2015年7月1日付で1株につき4株の割合で株式分割)による権利落後の最高・最低株価
   を示しております。
   10.□印は株式分割(2017年7月1日付で1株につき2株の割合で株式分割)による権利落後の最高・最低株価
   を示しております。
   11.2019年9月26日開催の第13期定時株主総会決議により、決算期を6月30日から12月31日に変更いたしまし
   た。従って、第14期は2019年7月1日から2019年12月31日の6か月間となっております。
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 2 【沿革】
  2005年7月に、株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)及び株式会社東京大学TLO(CASTI)の紹介にて、菅裕
  明(当社のコア技術・フレキシザイムの開発者であり、当社元社外取締役)と窪田規一(現当社取締役会長)が出会
  いました。技術的には伍していても、事業としては欧米の後塵を拝し、閉塞感のある日本のバイオ業界の現状に対
  し、新しい創薬の方向について語り合い、お互いに一つの夢を共有するに至りました。               「日本発・世界初の新薬を創
  出し社会に貢献したい」    という共通の夢から、バイオ創薬における独創的な製薬メーカーに成長することを標榜し、
  2006年7月に東京大学先端科学技術研究センターの国際・産学共同研究センターにて当社は設立されました。そし
  て、「フレキシザイム技術」に始まる独自の知的財産の強みを最大限に生かしたビジネスモデルを構築することがで
  きました。
   当社は、当社のモットーである"      Our Dreams can come TRUE !"に沿って「日本発・世界初の新薬を創出し社会に貢
  献したい」という夢に向かって着実に歩んでおります。
   当社設立以後の変遷は、以下のとおりであります。
  年月          概要

  2006年7月   東京都千代田区において当社設立(ラボは東京大学先端科学技術研究センター内)
  2006年12月   国立大学法人東京大学とフレキシザイムを中心とした包括的な第三者へのサブライセンス権付き
     独占実施・許諾権を取得
  2007年5月   ニューヨーク州立大学とフレキシザイム開発に係る基本特許に関して第三者へのサブライセンス
     権付き独占実施・許諾権を取得
  2007年5月   英国・Cambridge   Antibody  Technology  Ltd.(現MedImmune   Ltd.)と基礎技術に関する基礎研究
     契約を締結(第一次契約)
  2009年3月   英国・MedImmune   Ltd.と技術に関する共同研究開発契約を締結(第二次契約)
  2009年3月   本社を東京都目黒区(東京大学先端科学技術研究センター内)に移転
  2010年4月   本社及びラボ機能を東京都目黒区(東京大学駒場リサーチキャンパスKOL内)に移転
  2010年10月   Bristol-Myers   Squibb Company(米国ブリストル・マイヤーズ       スクイブ社)と創薬開発に関す
     る共同研究開発契約を締結
  2010年11月   AMGEN Inc.(米国アムジェン社)と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結
  2010年12月   田辺三菱製薬㈱と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結
  2011年9月   内閣府及び各省等主催の第10回「産学官連携推進会議」において産学官連携功労者として「日本
     学術会議会長賞」を受賞
  2012年7月   第一三共㈱と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結
  2012年9月   AstraZeneca  Plc.(英国アストラゼネカ社)と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結(第三
     次契約:MedImmune   Ltd.からの継承)
  2012年9月   GlaxoSmithKline   Plc.(英国グラクソ・スミスクライン社)と創薬開発に関する共同研究開発契
     約を締結
  2012年11月   Novartis  Pharma AG(スイスノバルティス社)と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結
  2013年1月   フジサンケイビジネスアイ(日本工業新聞社)主催の第8回「日本バイオベンチャー大賞」(後
     援:経済産業省、文部科学省、関西経済連合会等)において「大賞」を受賞
  2013年3月   IPSEN,S.A.S(仏国イプセン社)と創薬研究に関する共同研究契約を締結
  2013年4月   公益財団法人東京都医学総合研究所と受託研究契約を締結
  2013年6月   株式会社東京証券取引所マザーズ市場に上場
  2013年9月   Bristol-Myers   Squibb Company(米国ブリストル・マイヤーズ       スクイブ社)とPDPS技術ライセ
     ンス契約を締結(技術貸与の実施)
  2013年12月   Eli Lilly and Company(米国イーライリリー・アンド・カンパニー社)と創薬開発に関する共
     同研究開発契約を締結
  2014年3月   特定非営利活動法人ビジネスモデル学会において第2回「ビジネスモデル大賞」を受賞
  2015年1月   一般社団法人日本経済団体連合会に入会
  2015年4月   Novartis  Pharma AG(スイスノバルティス社)とPDPS技術ライセンス契約を合意(技術貸与の実
     施)
  2015年4月   Merck Sharp and Dohme(米国メルク・アンド・カンパニー社)と創薬開発に関する共同研究開
     発契約を締結
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  年月          概要
  2015年9月   Sanofi S.A.(仏国サノフィ社)と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結
  2015年9月   帝人ファーマ㈱と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結
  2015年11月   杏林製薬㈱と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結
  2015年12月   東京証券取引所市場第一部に市場変更
  2015年12月   Genentech,  Inc.(米国ジェネンテック社)と創薬研究開発に関する共同研究開発契約を締結
  2016年2月   塩野義製薬㈱と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結
  2016年2月   ベンチャー創造協議会・経済産業省・日本ニュービジネス協議会連合会・東京ニュービジネス協
     議会(Connect!)主催の第2回「日本ベンチャー大賞」において「内閣総理大臣賞」を受賞
  2016年3月   Eli Lilly and Company(米国イーライリリー・アンド・カンパニー社)とPDPS技術ライセンス
     契約を締結(技術貸与の実施)
  2016年3月   旭化成ファーマ㈱と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結
  2016年7月   Genentech,  Inc. (米国ジェネンテック社)とPDPS技術ライセンス契約を締結(技術貸与の実
     施)
  2017年4月   Janssen  Pharmaceuticals,   inc. (米国ヤンセン社)と創薬開発に関する共同研究開発契約を締
     結
  2017年6月   塩野義製薬㈱とPDPS技術ライセンス契約を締結(技術貸与の実施)
     本社・研究所を東京都目黒区(東京大学先端科学研究センター内)から神奈川県川崎市に移転
  2017年7月
  2017年9月   塩野義製薬㈱及び積水化学㈱と合弁でペプチスター株式会社を設立
  2017年11月
     Bayer AG(独バイエルAG社)と創薬開発に関する共同研究開発契約を締結
     Genentech,  Inc.(米国ジェネンテック社)との創薬開発に関する共同研究開発契約の拡大契約
  2018年6月
     を締結
  2018年6月   Merck &Co., Inc., Kenilworth,  N.J., U.S.A.(米国メルク・アンド・カンパニー社)とPDPS
     技術ライセンス契約を締結(技術貸与の実施)
  2018年9月   参天製薬㈱と創薬開発に関する包括的創薬共同研究開発契約を締結
  2019年1月   塩野義製薬㈱とPDCに関する共同研究契約を締結
  2019年3月   ポーラ化成工業㈱と化粧品、医薬部外品および医薬品の共同研究、共同開発および商業化に関す
     る覚書を締結
  2019年6月   Novartis  AG (スイスノバルティス社)とPDCに関する共同研究開発契約を締結
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 3 【事業の内容】
  (1) 事業の概要
  当社は、当社独自の創薬開発プラットフォームシステム(*1)であるPDPS(Peptide                Discovery  Platform
  System)を活用して、国内外の製薬企業との共同研究開発のもと、新しい医薬品候補物質の研究開発を行っていま
  す。
  当社の事業の系統図は、次のとおりです。なお、当社のセグメントはアライアンス事業のみの単一セグメントであ
  ります。
    <事業系統図>

  (注)  当社の各種売上金の詳細については後述「(4)        当社のビジネスモデルについて」に記載のとおりであります。





  当社は、特殊ペプチドを基にした医薬品開発を中核とした事業を展開しております。「特殊ペプチド」とは、当社

  窪田(現当社取締役会長)の造語ですが、生体内タンパク質を構成する20種類のL体のアミノ酸だけではなく、特殊ア
  ミノ酸と呼ばれるD体のアミノ酸やNメチルアミノ酸等を含んだ特殊なペプチドをいいます。当社では、後述のとおり
  創薬に適していると考えられるこの特殊ペプチドから医薬品候補物質を創製することを主たる事業としております。
  特殊ペプチドによって創薬開発を行うことを可能にするため、当社は創業以来、創薬開発基盤システムを創り上げ
  ることに注力してまいりました。その成果が、当社独自の創薬開発プラットフォームシステム(PDPS)です。当社
  は、このPDPSにより、多様性を持った特殊ペプチドのライブラリーを作製し、標的分子(ターゲットタンパク)に対
  して適した特殊ペプチドを短期間でスクリーニングすることができるようになりました。
  当社の事業の概要は、次のとおりであります。(A)創薬共同研究開発:当社と製薬企業との間で創薬共同研究開発契
  約を締結すると、当社は、製薬企業から契約一時金、研究開発支援金等の売上金及び標的分子(ターゲットタンパ
  ク)を受領します。その後、当社では、PDPSを活用して多様性のある特殊ペプチドのライブラリーを作製し、標的分
  子に対してアフィニティ(他の分子との特異的な親和性)のある特殊ペプチドをPDPSにより高速でスクリーニングし
  て製薬企業に提供します。提供された特殊ペプチドは、その後、製薬企業において創薬開発が進められることになり
  ますが、製薬企業の創薬開発が成功裡に進めば、当社は創薬開発の進捗段階に応じて、当該特殊ペプチドに係る製品
  の上市に至るまで及び上市後においても契約に基づき種々の対価を受領することができます。(B)PDPS技術貸与(PDPS
  技術ライセンス):当社との創薬共同研究開発を通じて、製薬企業は当社のPDPSが持つ能力に関心を抱くようにな
  り、製薬企業からPDPSを当該製薬企業内で使いたいとの要望が出てくるようになりました。これを受けて、当社では
  研究開発コラボレーションの一環として、共同研究開発先に対してPDPS技術の非独占的な実施許諾(技術ライセンス
  契約 、技術貸与)を行っています。(C)戦略的提携による自社パイプラインの拡充(戦略的提携/自社創薬):当社は、
  自社の医薬品候補化合物(パイプライン)を複数本有しており、これらの医薬品候補物質を医薬品にするため、自社
  内で研究開発を進めています。また、世界中の特別な技術を有する製薬企業やバイオベンチャー企業、アカデミア等
  の研究機関と戦略的提携を組むことで、自社のパイプラインの拡充を図っています。
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  (2) 創薬の歴史と(特殊)ペプチドの位置付け
   創薬開発の歴史的スタートは、1897年にバイエル社の研究者によって開発されたアスピリン(*2)が市販された
  1899年だとされております。それから100年以上にわたり低分子医薬品(*3)が創薬の中心的なポジションを占めて
  きました。
  1980年代には抗体(*4)を医薬品に利用するべく研究がすすめられましたが抗原性の問題(*5)等により、実用
  には至りませんでした。その後も、欧米の製薬企業が長期にわたり研究開発を進めた結果、1997年頃から抗体医薬(*
  6)が発売され、2000年代は抗体医薬が創薬開発の中心になっております。しかし、低分子医薬、抗体医薬とも医薬
  品として素晴らしい特性はあるものの、一方でそれぞれいくつかのウイークポイントも持っております。(下表<低
  分子医薬と抗体医薬の特徴>参照)
  そのため現在、世界の多くの大手製薬企業は低分子医薬・抗体医薬に続く次世代の創薬開発を目指し、積極的な活
  動を行っております。
       <低分子医薬と抗体医薬の特徴> ※当社見解に基づく/当社作成
  <用語解説>





        創薬開発においてもととなる医薬品候補物質(プレリード化合物)を創出す
   創薬開発プラットフォーム     るための基盤となる技術。
  *1
   システム     なお、リード化合物とは、医薬品の原料となりうる生理活性を持つ化合物の
        ことであり、新薬の開発は、リード化合物を創製することから始まる。
  *2 アスピリン     代表的な消炎鎮痛剤。消炎・解熱・鎮痛作用を持つ。
        分子と分子の結びつきが短い、分子の大きさ(分子量)が1,000未満の化学的
  *3 低分子医薬
        に合成された化合物による創薬の総称。
  *4 抗体     体内に侵入した異物に対して生体が作り出すタンパク質の総称。
        本来、薬として利用されるべき抗体を生体が異物としてとらえてしまい副作
  *5 抗原性の問題
        用が生じたり、排除されてしまう問題。
  *6 抗体医薬     医薬品として抗体を活用した創薬の総称。
        生体内において異物ととらえられてしまうことにより排除されてしまう機
  *7 免疫排除
        能。抗体医薬の場合、薬効が低下したり、効かなくなる現象。
        本来反応すべきでない分子に対して反応してしまうことによって起きる毒性
  *8 生体内毒性
        (弊害)。
        複数の異なるタンパク質分子が特異的結合する現象。それにより、生体内に
  *9 蛋白・蛋白相互作用
        おいて各種の生理作用が生じる。
  一般的にいわれるペプチド(*10)は、2個以上の天然型アミノ酸(*11)が結合して作られた化合物の総称であ

  り、生体内においては、ホルモンや各種伝達物質として働く生体にとって不可欠なものです。ペプチドは生体内で重
  要な働きを担っていることから、古くから創薬の候補物質として注目されていました。しかしながら、少数の事例を
  除き、いくつかの問題点により創薬に結びつくまでには至っていませんでした。これに対し、当社が創出する新しい
  医薬品候補物質、すなわち特殊ペプチド(*12)は、下表<一般的なペプチドと特殊ペプチドの違い>(当社作成)の
  とおり、今までの一般的なペプチドの(医薬品候補物質としての)問題点の多くを解決することにより、医薬品候補
  物質としてよりふさわしい特徴を持つことができる可能性があると期待されています。
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     <一般的なペプチドと特殊ペプチドの違い> ※当社見解に基づく/当社作成

        一般的なペプチド        特殊ペプチド
      20種類の(天然型)アミノ酸によって構成さ        通常のアミノ酸以外に、特殊なアミノ酸
  組成及び構造
      れており、多くは線状。        が組み込まれており、多くは環状。
  構造安定性(*13)    柔軟であるが、構造をとりにくい。        柔軟であり、構造が安定している。
  生体内安定性(*14)    生体内では短時間で分解されてしまう。        生体内でも安定している。

  細胞膜透過性(*15)    多くの場合、細胞膜は透過できない。        高い確率で細胞膜を透過できる。

  これまでの医薬品の中心である低分子医薬と抗体医薬は、医薬品としての優位点と共に問題点も併せ持っておりま

  す。たとえば、低分子医薬は、下表<低分子医薬・特殊ペプチド医薬・抗体医薬の分子量比較>(当社作成)のとお
  り、分子量(*16)が相対的に小さく様々な種類のターゲット(標的分子)に対応できること(ターゲットの多様性)
  が優位点です。その一方で、ターゲットに対する結合力や特異性が劣り、標的とするターゲットに結合せずに結合す
  べきでない分子に結合してしまうことなどにより、多くの副作用を引き起こしてしまう(生体内毒性が低くない)リ
  スクが相対的に高いことが問題点となります。
  一方、抗体医薬は、低分子医薬に比べてその分子量が非常に大きいため、ターゲットの多様性は低いものの、ター
  ゲットに対する結合力や特異性に優れていることが優位点になります。しかし、その大きさゆえに細胞内のターゲッ
  トに対応できず経口投与ができないことや、生体内で免疫反応を惹起してしまう(生体が異物と判断してしまう)リ
  スクが相対的に高いことなどの問題点も数多く存在します。
  低分子医薬や抗体医薬に比べて、特殊ペプチドは、分子量で評価すると低分子医薬よりやや大きい程度であること
  や、前述の物質的な特性から、下表<低分子医薬・抗体医薬・特殊ペプチド医薬の特性(能力)比較>(当社作成)
  のとおり、従来の低分子医薬や抗体医薬の問題点を低減しながら、同時に双方の優位点を実現できる可能性がありま
  す。
  <低分子医薬・特殊ペプチド医薬・抗体医薬の分子量比較> ※当社作成

        低分子医薬    特殊ペプチド医薬     抗体医薬
        50 ~ 1,000   500 ~ 2,000   50,000 ~ 150,000
   分子量(Da)
  <低分子医薬・抗体医薬・特殊ペプチド医薬の特性(能力)比較> ※当社見解に基づく/当社作成

    相対的な特徴      低分子医薬    抗体医薬   特殊ペプチド医薬
  迅速な研究開発が可能        ×    ○    ○
  ターゲットに対する強い結合力        ×    ○    ○
  ターゲットに対する強い特異性        ×    ○    ○
  生体内毒性が低い        ×    ○    ○
  タンパク・タンパク阻害反応        ×    ○    ○
  高い生体内安定性        ×    ○    ○
  ターゲットの多様性の多さ        ○    ×    ○
  細胞内のターゲットに対応        ○    ×    ○
  経口投与が可能        ○    ×    ○
  大量製造の容易さ        ○    ×    △
  低い生体内免疫反応性        ○    ×    ○
  (注) 「○」は備える又は優れると思われる能力   / 「△」は備えると期待される能力
   「×」は備えていない又は劣ると思われる能力
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  次に、このような特殊ペプチドのターゲットに対する強い結合力を視覚的に説明するために特殊ペプチドが創薬の
  ターゲットとなるタンパク質に結合している状況を分析したデータに基づくイメージ画像(タンパク質X線結晶構造
  解析(*17))を掲示します。
  医薬品は、創薬のターゲットとなるタンパクに結合し働くこと(生理活性)により、薬としての機能を発揮しま
  す。つまり、創薬のターゲットタンパクに強く特異的に結合することが重要になります。次の図は、その特殊ペプチ
  ドの特徴をよく表しております。
  <特殊ペプチドの結合:複数点による結合> ※共同研究開発に伴う当社データ

              左図のらせん状の帯の部分が創薬のターゲッ

             トとなるタンパクです。そのうえのマッチ棒の
             様な集まりが特殊ペプチドです。特殊ペプチド
             はターゲットタンパクに対して複数のポイント
             (ここでは3か所・点線丸)において結合して
             おります。
              低分子医薬の場合はこの結合ポイントが1か
             所であるため、結合力に限界があります。ま
             た、1か所の結合ポイントだと他のタンパクと
             の違いを見出すことも困難になります。これ
             は、1ケタの暗号数字では特異性(選択性)が
             低いということと同じ理屈にたとえられます。
  特殊ペプチドのターゲットタンパクに対する結合の一様式は複数のアンカーを複数のポイントに対して打ち込んだ

  形であり、低分子医薬のようにターゲットに対して多くの多様性を持っているうえ、低分子医薬よりもはるかに強固
  な結合力を保持しております。そのことが、特異性の高さにも結び付いております。
     <特殊ペプチドの結合:標的分子の表面に絡みついて結合している様子>

                              ※Suga            &Nureki Lab.データ





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  抗体医薬は、創薬のターゲットとなるタンパクの表面にしっかりと張り付く形で結合しております。低分子医薬が
  点(ポイント)で創薬ターゲットタンパクを捉えているのに対して、抗体医薬は面で創薬ターゲットタンパクを捉え
  ていることになります。
  前頁の図<特殊ペプチドの結合:標的分子の表面に絡みついて結合している様子>は特殊ペプチド(六角形の集ま
  り)がターゲットタンパク(らせん状のリボン)に結合しているX線結晶構造解析結果です。抗体医薬と同じように
  ターゲットタンパクの表面にしっかりと絡みついて結合しています。
  このことから、特殊ペプチドはまさにサイズの小さい抗体医薬といえます。小さいサイズながら抗体医薬とそん色
  のない特性を持っている理由はこのような結合の形によるものです。
    <特殊ペプチドの結合:標的分子の内側に潜り込んで絡みついて結合している様子>

                              ※Suga            &Nureki Lab.データ





  上図は先ほどの<特殊ペプチドの結合:標的分子の表面に絡みついて結合している様子>の図とは異なるターゲッ

  トタンパクに対する特殊ペプチドのX線結晶構造解析結果です。特殊ペプチドはターゲットタンパクの表面ではなく
  内側に潜り込み絡み付くように結合しているのがわかります。抗体医薬ではその大きさの問題からこのようにター
  ゲットタンパクの内側に対する結合様式を持つことはできません。
  特殊ペプチドは、創薬ターゲットタンパクの特徴に合わせて、特異性の高い強固な複数の結合形態をとることがで
  きる多様性を持った医薬品候補物質と言うことができます。
  これまで説明してきたように、特殊ペプチドが結合したターゲットタンパクのX線結晶構造解析により、どのよう
  に特殊ペプチドが働いているのかを詳細に理解することができます。これらの情報をもとに、最先端の創薬技術を活
  用することで、近年では特殊ペプチドとターゲットタンパクとの結合のしかたを再現するような低分子医薬をデザイ
  ンすることが可能となってきました。現在当社では特殊ペプチドのような結合力や特異性を有した低分子医薬の開発
  を進めております。
  また、特殊ペプチドそのものを医薬品として利用するのではなく、結合力や特異性などの特徴を利用し、生体内の
  特定の部位や臓器に別の薬剤を送達するキャリアー(運び屋)として利用するPDC(*18)の開発をすることも可能で
  あり、当社では自社パイプライン(*19)の一環としてPDCの研究開発を進めております。
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  <用語解説>
        アミノ酸が2つ以上結合してできた化合物。大きさによりペプチド⇒ポリペ
  *10 ペプチド
        プチドと呼ばれ、さらに大きくなったものがタンパク質と呼称される。
        タンパク質・ペプチドを作っている最小の成分。         地球上のあらゆる生命、植
        物も動物もアミノ酸により作り出される(合成される)タンパク質からでき
  *11 天然型アミノ酸
        ており、アミノ酸はすべての生命の源(素)。通常、合成に利用されるアミ
        ノ酸は20種類であり、天然型アミノ酸と呼ばれている。
        20種類の天然型アミノ酸から合成された通常の(一般的な)ペプチドに対し
        て非天然型アミノ酸と呼ばれる20種類以外のアミノ酸が組込まれたペプチド
  *12 特殊ペプチド
        の総称。古くからその存在は知られていたが、人工的に合成することが困難
        であった。
        立体構造等、形状が安定した構造のこと。通常のペプチドはアミノ酸が線状
  *13 構造安定性     につながった構造をしており、柔軟な構造であるが故に形状が安定していな
        い例が多い。
        生体内にはペプチダーゼという酵素が有り、通常のペプチドはペプチダーゼ
  *14 生体内安定性
        により容易に分解されてしまう。
        通常のペプチドの多くは細胞の外側構造、細胞膜を透過することができな
  *15 細胞膜透過性
        い。細胞内には多くの創薬ターゲットが存在する。
        各原子(水素や酸素など)の原子量(水素は1、酸素は16)の和のこと。た
  *16 分子量
        とえば、水分子(H2O)は水素2つと酸素1つで合計18となる。
   タンパク質X線結晶構造解     X線の特徴を利用してタンパク質の三次元構造を立体的に解析する分析方
  *17
   析     法。タンパク質の実態構造の解析に不可欠な技術。
        ペプチド薬物複合体(Peptide     Drug Conjugate)のことであり、ペプチドと
  *18 PDC
        他の薬剤を化学的に結合させた複合体。
        医薬品の開発に当たり、その初期の段階から開発・販売に至るまでの一連の
  *19 パイプライン
        計画のこと。
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  (3) 事業の特徴について
  ① 創薬開発プラットフォームシステム:PDPS(Peptide         Discovery  Platform  System)について
  特殊ペプチドを医薬品候補物質として活用するためには、多くのハードルを越えなければなりませんでした。これ
  まで、特殊ペプチドの特徴である特殊アミノ酸(*20)を組み込んで医薬品候補物質として活用するためには、多くの
  時間や労力を要し、容易ではありませんでした。
  また、生体(細胞)がペプチドを作るときに組み込めるアミノ酸の種類は20種類の天然型アミノ酸に限られている
  ため、無細胞翻訳系(*21)によっても合成することができませんでした。
  当社は、それらの問題点を解決し、特殊ペプチドを大規模な創薬ライブラリー(*22)として構築できる技術・シス
  テムを開発しました。それが、フレキシザイム(Flexizyme)技術であり、FITシステム(Flexible                  In-vitro
  Translation  system)であります。
  ア. フレキシザイム(Flexizyme)について

  フレキシザイムは、当社の創立者の一人である菅裕明・東京大学教授が、長期にわたる研究の結果、完成させた
  「多目的tRNA(*23)アシル化(*24)RNA触媒(*25)」です。
  ペプチドが翻訳合成(*26)されるときアミノ酸ごとに1種類の特定のtRNAが結合します。これがアミノアシル結合
  と呼ばれる現象です。
  アミノ酸とtRNAは特定の対の関係になっており、その対の組合せを基にアミノ酸とtRNAをアミノアシル結合させる
  のがARS(アミノアシルtRNAシンセテース)と呼ばれる酵素(*27)です。
  ARSもアミノ酸とtRNAの対の組合せと同じように特定の対の関係があります。アミノ酸・tRNA・ARSの組合せは明確
  に特定されており、それは生物のルールであると考えられていました。さらにそれぞれのARSは20種類の天然型アミノ
  酸にのみ対応しており、特殊アミノ酸に対応するARSは存在しませんでした。
  ところが、フレキシザイムは単体でARSに代わりすべてのアミノ酸(非天然型アミノ酸を含む)とtRNAを自由に組合
  せ結合することができるスーパー触媒ともいうべき特徴を持っております。
  それにより、アミノ酸とtRNAの組合せは無限大に近くなりました。
  当社のフレキシザイム技術は、今まで無細胞翻訳系により組み込むことが困難であった特殊なアミノ酸を簡単に、
  そして迅速にペプチド合成の中に組み込むことを可能にした独自の技術です。
  特殊なアミノ酸を組み込んだペプチドを創製することが容易になったことで特殊ペプチドは生体内における安定性
  が増し、分解されにくいという特質を活かして医薬品としての作用を発揮する素地の一つを整えることになりまし
  た。そのほか、細胞膜の透過性を持つ特殊ペプチドも採れており、細胞内の標的をターゲットにすることもできるよ
  うになりました。
  イ. FIT(Flexible    In-vitro  Translation)システムについて
  次にFITシステムですが、フレキシザイム技術で創製できるようになった特殊ペプチドを下表<医薬品候補物質の多
  様性の比較>(当社作成)のとおり、FITシステムにより多様性(数や種類)を持ったライブラリーとして構築するこ
  とができるようになりました。
  低分子医薬のライブラリーの多様性を1としたとき、おおよその値として、抗体医薬はその1万倍程度の多様性を
  持ち、特殊ペプチドは低分子医薬の1億倍程度の多様性を持っております。ライブラリーの多様性は、医薬品として
  の候補物質を含んでいる可能性を高めるため、多様性が大きくなればなるほど、医薬品候補物質発見の可能性も高く
  なります。この多様性の比較からも、当社の特殊ペプチドライブラリーは、まだ見ぬ医薬品候補物質を生み出す大き
  な可能性を持っているものと考えております。(現在、当社ではさらなる改良を加えて独自の翻訳合成系として活用
  しています。)
        <医薬品候補物質の多様性の比較> ※当社作成

     ライブラリーの種類      多様性    多様性の比較
            4 5
    低分子医薬              1
           10  ~ 10
            8 10

    抗体医薬             10,000
           10  ~ 10
           12 14

    特殊ペプチド医薬            100,000,000
           10  ~ 10
    (注) 「多様性の比較」は左記「多様性」における下端の値をとっております。
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  ウ. RAPID(RAndom    Peptide  Integrated  Discovery)ディスプレイシステムについて
  RAPIDディスプレイシステムは、特殊ペプチドを短期間でスクリーニング(*28)できる高速のスクリーニングシス
  テムです。
  従来のライブラリーに比べて格段の多様性を持っている特殊ペプチドライブラリーを活用するためには、数千億か
  ら兆単位の数の特殊ペプチドを効率的かつ高速、正確にスクリーニングする必要があります。
  当社は、FITシステムの特徴を最大限に生かし活用するために、独自にRAPIDディスプレイシステムを開発しまし
  た。RAPIDディスプレイシステムは、無細胞翻訳系において合成された特殊ペプチドの特徴を生かして、ターゲットタ
  ンパクに対して結合力・特異性・選択性の秀でた特殊ペプチドを短期間でスクリーニングできる高速のスクリーニン
  グシステムです。(現在、当社ではさらなる改良を加えて独自のディスプレイシステムとして活用しています。)
  エ. PDPS(Peptide    Discovery  Platform  System)について
  当社は、フレキシザイム技術とFITシステムを組合せ、多様性を持つ特殊ペプチドライブラリーを構築することがで
  きるシステム:PDTS(Peptide     Discovery  Translation  System)を作り上げ、さらに特殊ペプチドライブラリーを高
  速スクリーニングすることを目的として開発したRAPIDディスプレイシステムをPDDS(Peptide                 Discovery  Display
  System)と位置付け、この3つの独自技術・システムを組み合わせた独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPS
  (Peptide  Discovery  Platform  System)を構築しました。
  <用語解説>

        20種類の天然型アミノ酸以外のアミノ酸。非天然型アミノ酸とか異常アミノ
  *20 特殊アミノ酸
        酸等とも呼ばれる。
        遺伝情報(遺伝子情報)から細胞内でペプチドやタンパクが合成されるメカ
  *21 無細胞翻訳系     ニズムが翻訳系(合成)と呼ばれている。この細胞内でペプチド・タンパク
        が合成されるメカニズムを、細胞を使わずに試験管内で再現した実験方法。
        創薬ターゲットタンパクに対して結合する医薬品候補物質(低分子や抗体や
  *22 創薬ライブラリー     特殊ペプチド等)を検索するときに利用する医薬品候補物質が大量に集めら
        れた母集団。
        運搬RNAと呼ばれており、遺伝情報(遺伝子情報)からペプチドやタンパクが
  *23 tRNA     リボソームで合成されるときに、アミノ酸を運搬する機能を持ったRNA(リボ
        核酸)。
        アミノアシル結合を実行するためにアミノ酸のアミノ基等の水素を置換する
  *24 アシル化
        働き。
        自身は変化しないまま、接触する周りの物質の化学反応を促進あるいは抑制
  *25 触媒
        する物質。
  *26 翻訳合成     mRNAの情報に基づいてタンパク質を合成する反応のこと。
  *27 酵素     生体でおこる化学反応に対して触媒として機能する分子。
        設定された基準に対して達成されているか否かを判断するために実施される
  *28 スクリーニング
        検査。
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  ② 知的財産権(特許等)について
  当社は先端研究開発型製薬企業であり、知的財産権の開発・維持・発展は重要な経営ポイントになります。
  次の図は、当社の特許ポートフォリオの概念図です。この図のように当社の特許ポートフォリオは、③(及び①・
  ②)の特許をコアにして、周囲を取り囲むように関連する複数の特許・発明(④・⑤・⑥・⑦)で固めることによ
  り、特許(技術)が単独のものとして孤立することなく、当社の創薬開発プラットフォームシステム(PDPS)が「シ
  ステム」として機能するように設計しております。
        <当社の特許ポートフォリオの概念図>

  (注) 上図の「特許」には特許登録されているものと出願中のものがあります。







  さらに、この創薬開発プラットフォームシステム(PDPS)の特許・発明群を各種ライブラリーの発明が取り囲む形

  にすることにより、特許ポートフォリオを同心円状に強化することが可能になりました。
  コアとなる7つの特許・発明の詳細は次の表のとおりです。①と②はニューヨーク州立大学が出願人であり、③・
  ④・⑤・⑦は国立大学法人東京大学が出願人であり、⑥は当社が出願人であります。その他にライブラリー特許(発
  明)、ノウハウ特許(発明)、物質特許(発明)があり、それらについても随時権利化(出願)を進めております。
  なお、当社は、ニューヨーク州立大学及び国立大学法人東京大学の上記特許について、第三者サブライセンス権
  (*29)付き独占実施・許諾権(*30)を取得しております。
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  <当社の特許ポートフォリオ(*31)>
     発明の名称      出願人   出願国   出願・特許番号
                 US Patent 7,001,723  B1
              米国(登録)
                 CA Patent 2391433
           ニューヨー   カナダ(登録)
  ①Catalytic  RNAs with Aminoacylation   Activity
           ク州立大学   欧州(登録)
                 EP Patent 1232285  B1
              日本(登録)
                 特許第4745577号
                 US Patent 7,622,248  B2
              米国(登録)
  ②Ribozymes   with Broad tRNA Aminoacylation
                 CA Patent 2476425
           ニューヨー   カナダ(登録)
  Activity         ク州立大学   欧州(登録)
                 EP Patent 1483282  B1
              日本(登録)
                 特許第4464684号
                 US Patent 8,188,260  B2
              米国(登録)
           国立大学法
  ③多目的アシル化触媒とその用途            欧州(登録)   EP Patent 1964916
           人東京大学
              日本(登録)
                 特許第5119444号
                 US Patent 8,557,542  B2
              米国(登録)
  ④N末端に非天然骨格をもつポリペプチドの翻訳合成         国立大学法
              欧州(登録)   EP Patent 2088202  B1
  とその応用         人東京大学
              日本(登録)
                 特許第5200241号
                 US Patent 9,090,668  B2
                 EP Patent 2141175  B1
              米国(登録)
           国立大学法
                 EP Patent 2990411  B1
  ⑤環状ペプチド化合物の合成方法            欧州(登録)
           人東京大学
                 EP Patent 3012265  B1
              日本(登録)
                 特許第5605602号
                 US 2012208720  A1
              米国(出願中)
  ⑥ペプチド翻訳合成におけるRAPIDディスプレイ法          当社  欧州(登録)   EP Patent 2492344  B1
              日本(登録)
                 特許第5174971号
                 US Patent 9,701,993  B2
              米国(登録)
                 EP 2610348  A4
           国立大学法   欧州(出願中)
  ⑦新規人工翻訳合成系(FIT     システム)
           人東京大学   日本(登録)
                 特許第5725467号
              中国(登録)
                 CN Patent 103189522  B
  ①と②はフレキシザイム(Flexizyme)技術開発に関わる基本特許です。③はフレキシザイムそのものに関する特許

  であり、PDTS(Peptide    Discovery  Translation  System)の中心となる特許であります。
  ⑥は特殊ペプチドライブラリーを高速スクリーニングすることができるRAPIDディスプレイシステムの特許であり、
  PDDS(Peptide   Discovery  Display  System)の中心となる特許であります。(現在、当社ではさらなる改良を加えて
  独自のディスプレイシステムとして活用しています。)
  ⑦は翻訳合成系にて特殊ペプチドをライブラリー化するFITシステムの発明であり、PDTSの中心となる発明でありま
  す。(現在、当社ではさらなる改良を加えて独自の翻訳合成系として活用しています。)
  ④はペプチド、タンパクが翻訳合成されるとき、Met(メチオニン)というアミノ酸から合成が開始されるという生
  命の基本的なルールを書き換えることを可能にした技術特許です。この技術特許によりMet(メチオニン)以外のあら
  ゆるアミノ酸から合成を開始することができるようになりました。当社は、この技術により、合成するペプチドの形
  状を自由に変えることができるようになり、特殊ペプチドに対し従来では考えられなかった多様性を持たせることが
  可能になりました。
  ⑤はペプチドを特殊な環状化構造(*32)にする発明です。この技術により特殊ペプチドが生体内での安定性や構造
  の安定性を確保することができるようになりました。
  以上、①から⑦までの特許によって当社独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPS(Peptide                  Discovery
  Platform  System)が構成されております。
  さらに、概念図中「ライブラリー特許」とあるのは、各種、特殊ペプチドライブラリーを作成する技術であり、こ
  れらにより特殊ペプチドの可能性を拡大するとともにポートフォリオを強化することができます。ライブラリーの発
  明は、今後、研究開発の進展によりさらに増加させていくことが可能と考えております。
  概念図中「ノウハウ特許」とあるのは、特定の機能を持った特殊ペプチドをスクリーニングする技術であり、各種
  機能を持ちうる特殊ペプチドを特定の機能に絞り込み、スクリーニングの段階で選別することが可能になりました。
  概念図中「物質特許」とあるのは、研究途上で発見された特殊ペプチドの物質特許(発明)であります。当社の通
  常の共同研究活動では、特殊ペプチドの物質特許(発明)は、創薬開発権利金の支払いと引き換えに、クライアント
  に対し提供されますが、この発明はクライアントとは関係なく発生したものであります。
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  <用語解説>
        特許をライセンスするときには、特許権者(ライセンサー)と実施権者
        (ライセンシー)の関係が生じます。ライセンシーは自己の特許権を強化
  *29 第三者サブライセンス権
        するために第三者に対する再実施権(サブライセンス)を獲得することが
        好まれます。
        特許の実施権は独占と非独占があり、独占実施権はより強い効力を持って
  *30 独占実施・許諾権      おり、加えて第三者に対する許諾権(再実施権=サブライセンス権)を持
        つことにより、最も強固な特許契約となります。
        特許権侵害などの危険性を回避し、自社の特許権を強固なものにするため
  *31 特許ポートフォリオ      に自社特許権の強み弱点を分析し、複数の特許群で対外的な守りを作り上
        げること。
        生体内で壊れやすいペプチドの特徴を改善するために開発された環状化構
  *32 特殊な環状化構造      造。通常の環状化構造がジスフィルド環状化結合と呼ばれるのに対して、
        この構造はチオエーテル環状化構造と呼ばれる。
  (4) 当社のビジネスモデルについて

  当社の基本的な共同研究開発契約は、クライアントから標的分子(ターゲットタンパク)を受領し、その標的分子
  ごとにプロジェクトを設定し、順調に研究開発が進めば一連の複数カテゴリーの売上が立つように設計されておりま
  す。
  次の図(<当社における一般的な共同研究開発契約の内容と流れ>)は、当社がクライアント企業と共同研究開発
  契約を締結する場合の一般的な当社の売上カテゴリーの流れを示したものです。
  当社では、当社の創薬開発プラットフォームシステム:PDPSを使うことに対する対価(テクノロジカルアクセス
  フィー)としてまず「契約一時金(A)」を受領することを原則としております。さらにその後の研究開発にかかる対
  価として標的分子ごとに「研究開発支援金(B)」を原則として前受にて受領しております。また、追加業務が発生す
  る場合の対価として「追加研究開発支援金(C)」を標的分子ごとに設定しており、プロジェクトによっては(C)の
  売上が発生します。当社は、これらの金額を初期のディスカバリーステップ時に受領しているため、事業展開の早期
  から売上を生み出すことができます。
  その後、クライアントでの評価により医薬品候補物質が特定され、クライアントが前臨床試験、臨床試験の段階に
  進む場合には、当該特殊ペプチドを当社がクライアントにライセンスアウトすることの対価として「創薬開発権利金
  (D)」が発生します。当社がクライアントに対し、あらかじめ定められた一定の条件をクリアした特殊ペプチドを提
  供した後(すなわち(B)・(C)より後のフェーズ)は、医薬品候補物質に係る開発の進捗はクライアントに委ねら
  れており、当社でのコントロール及び売上予測は極めて困難になるという特徴があります。
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       <当社における一般的な共同研究開発契約の内容と流れ>
  (D)以降も引き続き開発が進みクライアントでの評価ステップを経て、臨床試験等の段階に移行すれば、その段階









  に応じて、各「目標達成報奨金(E)」「売上ロイヤルティ(E)」を当社は受領することになります。「売上ロイヤ
  ルティ」では、最終的に上市された医薬品としての売上金額に対して、一定の料率を乗じて得られる額を「売上ロイ
  ヤルティ」として当社が受領します。加えて、上市された医薬品の売上高が所定の金額に達した場合には「売上達成
  報奨金(E)」も受領します。
  当社の共同研究開発契約の特徴としては、このように初期のディスカバリーステップから、売上が発生する取り決

  めとなっていることのほかに、最初の契約締結時において契約一時金から売上ロイヤルティまでのすべての売上カテ
  ゴリー(P)に関して、それらの金額又は金額の計算方法が原則として確定的に規定されていることが挙げられます。
  これまでのビジネスモデルでは、初期のディスカバリーステップは「フィージビリティースタディ」(*33)と評価
  され、売上が発生しないケースが多かったと認識しておりますが、当社のビジネスモデルでは、早期に売上を生み出
  すために上記の契約内容で契約を締結することに注力しております。
  当社の事業セグメントは、上記のとおり製薬企業との共同研究開発契約をもとにした「アライアンス事業」1本で
  す。共同研究開発の取り組みを通じて、共同研究開発先からの要望により、共同研究開発先との間で当社の創薬開発
  プラットフォームシステム:PDPS技術を貸与する(技術ライセンス契約の締結)ことがあります。当該契約を締結し
  た場合、当社はその契約内容に応じて種々のライセンスフィーを共同研究開発先から受領します。
  <用語解説>

        計画された事業やプロジェクト、技術等が実現可能か否か、利用するこ
  *33 フィージビリティースタディ
        とに意義や妥当性があるかを多角的に検討すること。
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 4 【関係会社の状況】
           資本金
               議決権の所有
           又は  主要な事業
               (又は被所有)
    名称    住所           関係内容
           出資金
             の内容
               割合(%)
           (千円)
  (関連会社)
             特殊ペプチド
                直接
             原薬の研究開
                 債務保証あり
  ペプチスター株式会社     大阪府摂津市    5,485,000
             発、製造及び
                17.3
             販売
  (注) 有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
 5 【従業員の状況】

  (1) 提出会社の状況
                 2019年12月31日現在
   従業員数(名)     平均年齢(歳)     平均勤続年数(年)     平均年間給与(千円)
      107     37.7     3.3     5,674

     事業部門の名称          従業員数(名)

  研究開発部門                 93

  全社(共通)                 14

      合計            107

  (注) 1.従業員数は、契約社員を含む就業人員であります。
   2.全社(共通)と記載されている従業員数は、管理部門の従業員であります。
   3.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。また、            当事業年度は  決算期変更  により、2019年
   7月1日から2019年12月31日までの6ヶ月間となっているため、6ヶ月間の金額を年間ベースに換算して
   記載しております。
   4.単一セグメントであるため、事業部門別の人数を記載しております。
  (2) 労働組合の状況

  労使組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
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 第2 【事業の状況】
 1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

  (1) 経営方針
  当社は、独自の創薬プラットフォームシステムPDPS(Peptide           Discovery  Platform  System)を活用し、特殊ペプチ
  ドによる創薬を完成させることにより、アンメット・メディカル・ニーズ(未だ有効な治療方法がない医療ニーズ)
  に応え、世界中にいる疾病で苦しむ方々に貢献することを目的とし、「低分子医薬」、「抗体医薬」に次ぐ第三の
  「特殊ペプチド医薬」市場の創成に寄与し、世界の医療の進歩に貢献してまいります。
  (2) 経営戦略等

  当社独自の創薬開発プラットフォームシステムであるPDPSを活用した3つの事業戦略:①創薬共同研究開発契約、
  ②PDPSの技術ライセンス、③戦略的提携による自社パイプラインの拡充を進めてまいりました。現在は、前臨床ス
  テージにおける自社ケイパビリティ拡張によって、自社パイプラインの開発を加速させるとともに、より一層、パー
  トナー企業の多様なニーズに応えることができる体制を構築しております。また、医薬品やPDC(Peptide                   Drug
  Conjugate:  ペプチド-薬物複合体)領域での有望な自社独自ターゲットを含めて、自社の強みを活かせる領域におい
  て戦略的、選択的に面の拡大を進めてまいります。特殊ペプチドの可能性については、従来の医薬品や診断薬の領域
  のみならず、広くヘルスケア領域全般で期待が寄せられており、当社ビジネスモデルとフィットの観点から優先順位
  を付けつつ、その可能性を最大化してまいります。
  (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標

  当社は、収益性の向上を目指しており、経営指標として売上高、営業利益及び営業利益率を重視しております。
  2020年12月期は売上高10,000百万円以上、営業利益5,300百万円以上、売上高営業利益率53.0%を目標としておりま
  す。
  (4) 会社の対処すべき課題

  当社は、独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPS(Peptide            Discovery  Platform  System)を活用して、国
  内外の製薬企業と共同研究開発契約を締結し、特殊ペプチドを活用した創薬を進めております。
  当社では、当社が継続企業(ゴーイングコンサーン)として成長し続けるために対処しなければならない課題を以
  下のように考えております。
  (営業活動における課題)

  当社は、国内外の製薬企業と友好的かつ経済的な相互関係(共同研究開発体制)を築いており、今後さらなる共同
  研究開発契約も見込まれています。滞りのない共同研究開発体制を維持・拡大するために研究開発体制の整備・充実
  と連動した戦略的な営業活動が重要だと考えております。
  (研究開発活動における課題)

  当社は、創薬開発プラットフォームシステム:PDPS(Peptide           Discovery  Platform  System)を保有・活用してお
  り、現時点においては大きな技術的優位性があると考えております。また、PDPSより創出される特殊ペプチドの活用
  は大きな可能性を秘めております。現在、当社では特殊ペプチド医薬とともに、特殊ペプチドを基にしたPDC
  (Peptide  Drug Conjugate:  ペプチド-薬物複合体)や低分子医薬の開発を進めております。当社は、自社技術の優位
  性を確保し続けるため、国内外の製薬企業及び研究機関等との共同研究を推進しつつ、今後も自社内における研究開
  発及びその体制の強化を進めてまいります。
  (内部管理・統制における課題)

  当社は、継続企業(ゴーイングコンサーン)としての企業体質を構築するためには、コーポレート・ガバナンスの
  強化が重要な課題の一つであると認識しております。経営の効率化を図り、経営の健全性、透明性を高め、長期的、
  安定的かつ継続的に株式価値を向上させることが、株主の皆様をはじめ、すべてのステークホルダーの皆様から信頼
  をいただく条件であると考え、俊敏さも兼ね備えた全社的に効率化された組織についても配慮しながらも業務執行の
  妥当性、管理機能の効率性・有効性を心がけ、改善に努めてまいります。
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 2 【事業等のリスク】
  当社の事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を以下に記載しておりま
  す。また、当社として必ずしも重要なリスクと考えていない事項及び具体化する可能性が必ずしも高くないと想定
  される事項についても、投資判断の上で又は当社の事業活動を理解する上で重要と考えられる事項については、投
  資家に対する積極的な情報開示の観点から開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上
  で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、リスクの発生をすべて回避できる保証はござ
  いません。また、以下の記載内容は当社のリスクすべてを網羅するものではございませんのでご留意ください。
  なお、本項記載の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、不確実性を内包し
  ているため、実際の結果とは異なる可能性もございます。
  (1) 事業環境に由来するリスク

  ① 特殊ペプチドの医薬品としての可能性について
  当社の特殊ペプチドは、タンパク質の合成に利用される20種類のL体のアミノ酸のみならず、特殊アミノ酸と呼ば
  れるD体のアミノ酸やNメチルアミノ酸等を含んでいます。この性質により、当社は多様性のある特殊ペプチドのラ
  イブラリーを作製することができ、その中からターゲットタンパクに対して強い結合力・特異性を有し、高い生体
  内安定性を保ち、細胞膜透過性をも有する特殊ペプチドを創製することができます。
  このような特質から、当社の特殊ペプチドは、新たな医薬品候補物質として期待されており、製薬会社との契約
  に結びついております。
  当社の創薬開発プラットフォームシステム(PDPS)が稼働を開始したのは、2010年であります。医薬品は基礎研
  究から製造販売承認等を取得するまでに、通常、多大な開発費用と10年以上の長い年月を必要とします。当社の特
  殊ペプチド創薬開発技術は、まだ生まれて日が浅いため、当社の特殊ペプチドからこれまでに新薬が承認された実
  績はございません。(ただし、自然界に存在する特殊アミノ酸を組み込んだ有機化合物から新薬が承認された実績
  があります。たとえば、1983年にスイスのSandoz(サンド)社から発売された免疫抑制剤「Sandimmun(サンディ
  ミュン)」は、ノルウェー南部のハルダンゲル高原の土壌から発見された真菌が産生していた特殊な構造のペプチ
  ド(シクロスポリン)から作られています。)
  将来において、当社の特殊ペプチドによる新薬開発実績が生み出せなかった場合や当社の特殊ペプチド創薬技術
  がクライアントの医薬品開発に貢献できない事態が生じた場合には、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす
  可能性がございます。
  ② 技術革新について

  当社の創薬開発プラットフォームシステム(PDPS)は、特殊ペプチドを医薬品候補物質として運用するために必
  要となる一連の技術((A)特殊ペプチドを創製し、(B)低分子医薬及び抗体医薬を超える多様性を持ったライブ
  ラリーを構築し、(C)高速でスクリーニングを行う技術。)を組み込んでおり、この(A)から(C)のいずれの技
  術をとってみても、同じくペプチドを医薬品候補物質として扱っている他社の技術と比べ、優位性を保っているも
  のと考えております。
  しかしながら、技術は日々進歩するものであり、当社の特許技術に抵触しない技術をもって当社PDPSを上回る技
  術が開発されることも考えられます。
  当社としては、PDPSを継続的に発展させるため、研究開発を積極的に実施し、PDPSに必要な知的財産権の確保に
  努めていく方針でありますが、当社PDPSを上回る技術が開発された場合には、当社の競争優位性が低下する結果、
  当社の希望する条件でクライアントとの間で契約を締結することができなくなる可能性が増加するなど、当社の事
  業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
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  (2) 事業内容に由来するリスク
  ① 特殊ペプチド医薬をベースにした事業であることについて
  当社は、従来、特殊ペプチド医薬に特化して事業を展開しておりました。そのため、当社の創薬開発プラット
  フォームシステム(PDPS)により創製される特殊ペプチドは、新規性・進歩性を有するオリジナリティの高いもの
  であり、容易に代替技術が生まれて当社の存在価値が危ぶまれるような事態になることは想定し難いと考えており
  ますが、特殊ペプチドに対する製薬企業の評価が変化した場合や当社の特殊ペプチド創薬技術がクライアントの医
  薬品開発に貢献できない事態が生じた場合には、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございま
  す。
  近時は特殊ペプチドを探索マーカーとして活用することによって、低分子医薬の開発につなげることができるこ
  とがわかっており、PDPSの応用範囲が以前に比べて大幅に拡がっております。そのため、特殊ペプチドに特化して
  いた事業内容が変わりつつあり、特殊ペプチドをベースとしてPDPSを創薬研究開発の基盤として当業界に広めてい
  き、特殊ペプチドのみならず低分子医薬の開発にも活用していこうという展開を試みています。こうした、低分子
  医薬の開発に貢献できない事態が生じた場合には、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございま
  す。
  ② 複数の製薬企業との共同研究開発を実施していることについて

  本書提出日現在、当社の共同研究開発契約先は19社(国内7社、海外12社)ございます。それぞれの製薬会社
  は、独自の創薬開発ターゲットを保有しており、当社はその研究開発について提案を受けて推進していくことにな
  りますが、まれに各製薬企業間で創薬開発ターゲットが競合してしまうことがございます。競合が生じた際は、当
  社が各製薬企業との間に立って差配することによって、トラブルを未然に防止しており、現在までにトラブルが生
  じた事例はございません。
  しかし、今後、その調整が困難になる事態が生じた場合、当社は新たな共同研究開発契約や新たなターゲットタ
  ンパクが獲得できないなど、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
  ③ 収益計上について

  当社の共同研究開発契約に係る売上カテゴリーは、原則として(A)契約一時金(テクノロジカルアクセス
  フィー)に始まり順次、(B)研究開発支援金、(C)追加研究開発支援金、(D)創薬開発権利金、(E)各種目標
  達成報奨金(マイルストーンフィー)、(F)売上ロイヤルティー、(G)売上達成報奨金で構成されております。
  (A)契約一時金(テクノロジカルアクセスフィー)、(B)研究開発支援金及び(C)追加研究開発支援金は当社
  の事業活動に依拠する部分が大きいものの、特に(B)及び(C)について、クライアントの方針転換等の影響を受
  けてプロジェクトが終了し、それ以降の収益が計上できないことがございます。また、(A)は、相対的に(B)及
  び(C)よりも額が大きく、一度に売上が計上されるため、当社の経営成績は(A)の計上に少なからず影響を受け
  ることになります。
  (D)創薬開発権利金や(E)各種目標達成報奨金に至っては、クライアントにおける業務の進行状況に大きく依
  存するものであり、当社でのコントロールは極めて困難な売上カテゴリーです。
  そのため、当社の計画に対してクライアントにおける研究開発の進捗が遅れた場合やクライアントの研究開発方
  針に変更等があった場合、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
  ④ 法的な紛争の可能性について

  当社は、事業を展開する上で、第三者の権利若しくは利益を侵害した場合又は侵害していない場合でも相手側が
  侵害したと考える場合には、損害賠償等の訴訟を提起されるなど法的な紛争が生じる可能性がございます。
  本書提出日現在、法的な紛争は生じておりませんが、海外のバイオベンチャー企業1社から当社の事業が同社の
  特許権に抵触する旨の主張がなされていたこともあり、将来的には同社と法的な紛争に至る可能性があります。ま
  た、当社の側から、同社の特許の無効化を図るために先制的に法的な手続きをとる可能性も否定できません。今
  後、当社と第三者との間に法的な紛争が生じた場合、紛争の解決に労力、時間及び費用を要するほか、法的紛争に
  伴うレピュテーションリスクにさらされる可能性があり、その場合、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす
  可能性がございます。
  また、将来的な事業展開においては、他社が保有する特許権等への抵触により、事業上の制約を受けるなど、当
  社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
  さらに、これまでのところ当社が製薬企業と共同研究開発した特殊ペプチド医薬品が上市にまで至った事例は未
  だございませんが、今後、万一、当社が共同研究開発に携わった医薬品において健康被害が引き起こされた場合に
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  は、そのネガティブなイメージにより、当社及び当社の創薬開発プラットフォームシステム(PDPS)に対する信頼
  性に悪影響が生じ、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
  ⑤ 経営上の重要な契約について

  当社の事業展開上、重要と思われる契約が、当該契約が解除又はその他の事由に基づき終了した場合又は契約の
  相手方の経営方針が変更された場合には、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
  なお、共同研究開発契約に係る金員(当社から見たときは売上に該当)は、原則として当社が前金として受領し
  ており、これらの金員について当社は契約が中途終了する場合でも返還義務を負っておりません。その反面、共同
  研究開発契約先は、契約の解除について任意(自由)に実行することができる契約内容となっております。
  ⑥ 共同研究開発契約先への依存について

  当社アライアンス事業における収益は、ほとんどが共同研究開発契約先(クライアント)からのものであります
  が、今後、これらのクライアントとの間で新たな標的分子に係る共同研究開発が開始されない場合や、共同研究開
  発の結果がクライアントの要求水準を満たせない場合には、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性が
  ございます。
  また、当社がライセンスアウトしたリード化合物は、クライアントが主体となって臨床試験及び承認申請を行う
  ことになりますが、その進捗と結果が当社の事業戦略及び経営成績に大きな影響を及ぼします。当社は、ライセン
  スアウト後もクライアントをサポートいたしますが、臨床試験及び承認申請はクライアントが主体となって実施す
  るものであり、当社でコントロールすることはできません。したがって、臨床試験及び承認申請の進捗が当社の予
  期しない事由により遅滞することや、臨床試験及び承認申請が断念される等の可能性がございます。
  さらに、製造販売承認後の販売計画はクライアントに依存しており、クライアントの経営方針や販売計画の変
  更、経営環境の悪化等により販売計画を達成できない等の可能性がございます。
  そのほか、医薬品の研究開発には多額の資金が必要となることから、当業界においては組織再編やM&Aが盛んであ
  り、クライアントにおいて組織再編が実施されることや、競合他社を買収する(競合他社から買収される)ことな
  ど、業界における競争の構図が短期間に塗り替えられる可能性がございます。こうした大規模な企業組織再編が当
  社のクライアントに生じた場合、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
  ⑦ 自社パイプライン(自社創薬)について

  当社では、特殊ペプチドの特性を活かした自社パイプライン(自社創薬)の研究開発を進めております。
  現在のところ、開発の方向性としては、特殊ペプチドを医薬品として活用するアプローチと特殊ペプチドの持つ
  優れた選択性を活かして他の薬剤を誘導するPDC(Peptide          Drug Conjugate)薬剤を開発するアプローチをとってお
  ります。また、特殊ペプチドを探索マーカーとして活用することによって、低分子医薬の開発につなげることがで
  きることから、自社パイプラインにおいても低分子医薬品の開発に着手しております。
  特殊ペプチドを医薬品として活用する取り組みの成果として2014年4月に新しい抗インフルエンザ剤に係る取り
  組みについて公表し、2015年2月にはその進捗状況について公表いたしました。その後、2016年6月に従前の特殊
  環状ペプチドの薬剤活性と体内動態を飛躍的に改良した開発ナンバー「PD-001」を新たな開発候補特殊環状ペプチ
  ドと定め、GLPに準拠した原体の入手に伴ってGLP準拠の前臨床試験を行う旨公表しております。
  PDCについては、2016年6月期から本格的に着手し、すでに複数の製薬企業と共同研究を進めております。
  自社パイプラインについては、研究開発が順調に進展し、臨床試験まで当社の負担で実施する場合には、多額の
  開発費用を要する状態になる可能性がございます。また、自社パイプラインの研究開発が順調に進展しない場合に
  は、将来の事業化のオプションを一部失う可能性がございます。
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  ⑧ 他社との戦略的提携・企業買収等の成否について
  当社は、競争力の強化及び事業分野の拡大等のため、他社の事業部門の譲受け、他社の買収、他社との業務提
  携、合弁会社の設立、他社への投資等の戦略的提携など(以下「戦略的提携等」といいます。)を行うことがござ
  います。こうした戦略的提携等については、パートナー企業との思惑に相違が生じて提携・統合が円滑に進まない
  可能性や当初期待していた効果が得られない可能性、投資した金額の全部又は一部が回収できない可能性等がござ
  います。また、パートナー企業が当社の利益に反する決定を行う可能性があり、パートナー企業が事業戦略を変更
  した場合など、当社は戦略的提携等の関係を維持することが困難になる可能性もあり、当社の事業戦略及び経営成
  績に影響を及ぼす可能性がございます。
  (3) 知的財産権について

  ① 特許の取得・出願状況について
  当社は事業において様々な発明及び特許権を実施しておりますが、これらは当社、国立大学法人東京大学又は
  ニューヨーク州立大学により登録済みになっているものと審査中のものがございます。
  しかしながら、出願中の発明すべてについて特許査定がなされるとは限りません。また、特許権を設定登録した
  場合でも、特許異議申立制度により請求項が無効化される可能性がございます。また、特許権侵害訴訟の提起や特
  許無効審判が請求されるなど特許権に係る法的な紛争が生じ、当社が実施する権利に何らかの悪影響が生じる可能
  性がございます。また、当社が実施する特許権を上回る優れた技術の出現により、当社が有する特許権に含まれる
  技術が陳腐化する可能性がございます。こうした事態が生じた場合には、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及
  ぼす可能性がございます。
  その他、当社は、国立大学法人東京大学又はニューヨーク州立大学が出願人である発明又は特許権に関して、契
  約により第三者サブライセンス権付き独占実施・許諾権を獲得しておりますが、当該契約の内容が変更される場合
  や、期間満了や解除等により契約が終了した場合等にも、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がご
  ざいます。
  ② 職務発明に対する社内対応について

  当社の役職員等が創出した職務発明について特許を受ける権利を取得したときは、当社は、当該職務発明の発明
  者である役職員等に対し、特許法に定める「相当の利益」を支払うことになります。当社では、その取扱いについ
  て社内規則等でルールを定めており、役職員等への周知及び運用を強化しております。しかしながら、職務発明の
  取扱いにつき、相当の利益の支払請求等の問題が生じた場合には、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可
  能性がございます。
  (4) 医薬品の研究開発事業一般に関するリスク

  ① 医薬品開発の不確実性について
  一般に医薬品の開発には多額の研究開発投資と長い時間を要するだけでなく、その成功確率も他産業に比して著
  しく低い状況にあります。研究開発の初期段階において有望だと思われる化合物であっても、前臨床試験や臨床試
  験の過程で有用な効果を発見できないこと等により研究開発が予定通りに進行せず、開発の延長や中止の判断をさ
  れることがございます。開発を延長した場合には、追加の資金投入が必要になるほか、特許権の存続期間満了まで
  の期間が短くなり、投資した資金の回収に影響を及ぼします。また、開発を中止した場合には、それまでに投じた
  研究開発資金が回収できなくなることになります。
  ② 副作用発現に関するリスクについて

  医薬品は、臨床試験段階から上市後に至るまで、予期せぬ副作用が発現する可能性がございます。これら予期せ
  ぬ副作用が発現した場合、信用力の失墜、訴訟の提起等により、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能
  性がございます。
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  ③ 薬事法その他の薬事に関する規制について
  医薬品業界は、研究、開発、製造及び販売のそれぞれの事業活動において、各国の薬事法(わが国においては
  「医薬品医療機器等法」)及びその他の関連法規等により、様々な規制を受けております。
  現在のところ、当社のパイプラインは研究開発段階にあり、わが国の厚生労働省、アメリカ食品医薬品局(FDA)、
  欧州医薬品庁(EMA)等から上市のための認可は受けておりませんが、今後、各国の薬事法等の諸規制に基づいて医薬
  品の製造販売承認申請を行い、承認を取得することを目指しております。
  そのため、自社のパイプラインについて上記の規制をクリアするための体制整備が求められることになります。
  また、各国の薬事法及びその他の関連法規等は随時改定がなされるものであり、これらの変化が当社の生み出す特
  殊ペプチドにとって有利又は不利に働くことや、さらなる体制の整備・変更を求められる可能性が考えられます。
  こうした規制への対応が当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼすことになります。
  ④ 製造物責任について

  医薬品の開発及び製造には、製造物責任のリスクが内在しています。将来、開発したいずれかの医薬品が健康障
  害を引き起こし、又は臨床試験、製造、営業若しくは販売において不適当な事象が発見された場合、当社は製造物
  責任を負うこととなり、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
  また、製造物責任賠償請求がなされることによるネガティブなイメージにより、当社及び当社の医薬品に対する
  信頼に悪影響が生じ、当社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
  ⑤ 医薬品行政について

  医療用医薬品の販売価格は、日本及びその他各国政府の薬価に関する規制の影響を受けます。当社では、これま
  でのところ自社で臨床試験を実施したことがなく、早期に開発候補化合物をクライアントに導出する方針を採用し
  ております。そのため、当社は薬価戦略についてはクライアントに依存しており、日本及びその他各国政府の薬価
  政策の影響を間接的に受ける立場にあります。当社の開発候補化合物が上市された場合において、当該医薬品に
  とってネガティブな薬価改定やその他の医療保険制度の改定があった場合は、当社の事業戦略及び経営成績に影響
  を及ぼす可能性がございます。
  (5) 人材及び組織に由来するリスク

  当社は、創薬基盤技術の深化、創薬研究開発の進展を図るには、研究開発分野における専門的な知識・技能を
  もった優秀な人材の確保が必要であると考えております。
  当社の想定した人材の確保に支障が生じた場合、又は優秀な人材の社外流出が生じた場合には、当社の事業戦略
  及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
  (6) その他に由来するリスク

  ① 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について
  当社は、役員、従業員及び取引先等に対し新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が権利行使され
  た場合、当社株式が新たに発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性がござい
  ます。本書提出日現在、権利行使が可能な状態にある新株予約権による潜在株式数は4,100,000株であり、発行済株
  式数及び潜在株式数の合計の3.15%に相当しております。
  ② 配当政策について

  当社は配当による株主様への利益還元も重要な経営課題だと認識しております。
  当社は、将来においても安定的な収益の獲得が可能であり、かつ、研究開発資金を賄うに十分な利益が確保でき
  る場合には、将来の研究開発活動等に備えるための内部留保充実の必要性等を総合的に勘案した上で、利益配当に
  ついても検討してまいります。
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  ③ 情報管理について
  当社の事業は、クライアントである製薬企業からターゲットタンパクの情報を預かる立場にあります。そのた
  め、当社は、当社の従業員との間において顧客情報を含む会社の情報に係る誓約書を徴求し、会社情報の漏えいの
  未然防止に努めております。
  しかしながら、万一顧客の情報を含む会社の情報が外部に漏えいした場合は、当社の信用低下を招き、当社の事
  業等に影響を及ぼす可能性がございます。
  ④ 外国為替相場の変動について

  当社のクライアントには海外の製薬企業が多いことから、売上高の多くが外国通貨建て(主に米ドル建て)と
  なっており、為替変動の影響を受けます。したがって、為替相場が変動した場合には、当社の財政状態及び経営成
  績に影響を及ぼすことになります。
  ⑤ 気候変動による自然災害等の発生について

  当社は、神奈川県川崎市川崎区殿町に本社・研究所を設置しており、事業活動や研究開発活動に関する設備及び
  人員が現所在地に集中しております。      周辺には多摩川が流れており、気候変動に伴う洪水や津波などの水害等の自
  然災害が発生し、当社設備の損壊、各種インフラの供給制限等の不測の事態が発生した場合には、当社の事業戦略
  及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
  ⑥ 感染症等の発生について

  当社は、事業活動や研究開発活動に必要な設備及び機能が本社・研究所に集中しており、在宅勤務等へのシフト
  によって本社研究所以外の場所で継続できる業務が一部のオフィス業務に限定されます。従って、指定感染症等が
  発生し、本社・研究所の一時閉鎖等の不測の事態が発生した場合には、当社の事業活動及び経営成績に影響を及ぼ
  す可能性がございます。
  ⑦ CDMO(Contract   Development  and Manufacturing   Organization:医薬品製造受託機関)への出資について

  当社は、2017年9月に塩野義製薬株式会社・積水化学工業株式会社とともに合弁会社としてCDMO(商号:「ペプ
  チスター株式会社   」。以下「ペプチスター」といいます。)を大阪府摂津市に設立いたしました。
  現在、特殊ペプチド医薬品の研究開発が国内外の製薬企業において進められていますが、高品質な特殊ペプチド
  原薬を低コストで安定供給できるCDMOが世界的に見ても存在しておりません。こうした状況のもと、特殊ペプチド
  医薬品について専門的な技術を持つCDMOを設立することは、当社の事業の推進に、ひいては特殊ペプチド医薬品市
  場の拡大に貢献できるものと考えております。合弁事業に参画する各国内企業が持つ最先端技術をこのペプチス
  ターに戦略的に結集することで、特殊ペプチド医薬品の開発・販売に係るボトルネックの解消を目指してまいりま
  す。
  当社は、ペプチスターに対し19億円の出資をしており、ペプチスターへの出資比率は当社、塩野義製薬、積水化
  学工業の3社ともに17.3%となります。また、当社はペプチスターの債務に対して債務保証をしていることから、ペ
  プチスターは当社の関連会社となります。そのため、当社が投資時点において想定したとおりにペプチスターが事
  業を展開できない場合、株式の減損処理が発生するなど、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がご
  ざいます。
  ⑧ 保有投資有価証券について

  当社では、共同研究開発を加速させる目的で投資有価証券を保有しております。投資有価証券の評価は、株式発
  行会社の財政状態・経営成績等の状況によって判断されるため、実質価額の低下により減損処理を行うこととなっ
  た場合には、投資有価証券評価損の計上により当社の経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
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  ⑨ 風説・風評の発生
  当社や当社の関係者、当社の取引先等に対する否定的な風説や風評が、マスコミ報道、アナリストレポートやイ
  ンターネット上の書き込み等により発生・流布した場合、それが正確な事実に基づいたものであるか否かにかかわ
  らず、当社の社会的信用に影響を与える可能性がございます。当社や当社の関係者、当社の取引先等に対して否定
  的な風説・風評が流布した場合には、そのネガティブなイメージにより、当社に対する信頼性に悪影響が生じ、当
  社の事業戦略及び経営成績に影響を及ぼす可能性がございます。
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 3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
   当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況
  の概要並びに経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりでありま
  す。
   なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。
  (1) 経営成績

  当事業年度において、当社独自の創薬開発プラットフォームシステムであるPDPS(Peptide                Discovery  Platform
  System)を活用した3つの事業戦略:①創薬共同研究開発契約、②PDPSの技術ライセンス、③戦略的提携による自
  社パイプラインの拡充を進めてまいりました。
  1つ目の事業戦略であるPDPSを活用した国内外の製薬企業との創薬共同研究開発契約については、2019年12月31
  日現在、19社(国内製薬企業7社、海外製薬企業12社)との間で契約を締結しております。
  2019年11月27日には、当社はMerck      &Co. Kenilworth,  NJ, U.S.A(以下  米国メルク社)との間で、2015年4月
  に開始した創薬共同研究開発プログラムにおいて、6つ目のプログラムがあらかじめ設定していたクライテリア
  (共同研究開発先と合意している生物活性及び物性等の基準の総称)を達成し、マイルストーンフィーを受領する
  ことを発表しました。2019年12月16日には、当社は米国ジョンソン・エンド・ジョンソンの医薬品部門である米国
  ヤンセンファーマ社との間で、2017年4月に開始した創薬共同研究開発プログラムにおいて、1つ目のプログラム
  があらかじめ設定していたクライテリアを達成し、マイルストーンフィーを受領することを発表しました。2019年
  12月19日には、当社は参天製薬株式会社(以下        参天製薬)との間で、2018年9月に開始した創薬共同研究開発プロ
  グラムにおいて、1つ目のプログラムがあらかじめ設定していたクライテリアを達成し、マイルストーンフィーを
  受領することを発表しました。
  当事業年度においても、創薬共同研究開発のパートナー企業から複数のプログラムに対して研究開発支援金を継
  続的に受領しております。
  2つ目の事業戦略であるPDPSの技術ライセンスについては、2019年12月31日現在、7社との間で非独占的なライ
  センス許諾契約を締結しております。当社は、PDPSの非独占的ライセンス許諾に関心をもつ複数の企業との交渉を
  継続的に進めております。
  3つ目の事業戦略である世界中の高い技術を有する創薬企業・バイオベンチャー企業及びアカデミア等の研究機
  関と戦略的提携を組むことによる自社の医薬品候補化合物(パイプライン)の拡充については、これまで7社との
  戦略的提携を発表しております。
  JSR株式会社(以下   JSR)とは、2019年9月20日に抗体医薬品などのバイオ医薬品の精製過程で用いられるアフィ
  ニティクロマトグラフィーに適用可能な特殊ペプチドの共同研究を開始しております。特殊ペプチドを用いた新た
  なクロマトグラフィー担体の開発・商業化は、バイオ医薬品精製プロセスの簡便化・低コスト化に貢献します。
  ビル&メリンダ・ゲイツ財団(以下 ゲイツ財団)とは、2019年11月1日にゲイツ財団から結核に対する新規治
  療薬開発に関して第2回目の研究支援金を受領することを発表いたしました。2017年11月に受領した初回の研究支
  援金による取り組みの結果、複数の有望なヒット候補化合物が特定され、次なる開発ステップに向けた検討を進め
  てまいりました。今回の新たな支援金は、結核治療薬として最も有望なヒット化合物を、前臨床試験を視野に入れ
  て最適化を行い、リード化合物として開発することに充当されます。
  以上の結果、当事業年度における売上高は1,037,337千円、営業損失887,168千円、経常損失706,537千円、当期純
  損失488,464千円となりました。
  2019年8月に発表した業績予想に対して、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のすべての項目において業
  績予想通りの結果となりました。当事業年度は営業損失となりましたが、当事業年度が決算期変更の経過期間とな
  るため従前決算期の前半6ヶ月分のみが対象期間となったことや、クリオとの戦略的共同研究開発が想定以上のス
  ピードで順調に進んだことから、2020年の臨床開発に向けたIND準備試験の費用及び申請費用として約4億円を研究
  開発費に計上したことが主な要因であり、赤字決算は一時的なものであると考えております。
  なお、当社の事業は単一のセグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。
  (注)当期は決算期変更の経過期間となることから、2019年7月1日から2019年12月31日までの6ヶ月間を対象とした

   決算となっております。このため、前期比増減については記載しておりません。
  生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。

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  ① 生産実績
  当社は生産を行っておりませんので、記載を省略しております。
  ② 受注実績
  当社のアライアンス事業による共同研究は受注形態をとっておりませんので、記載を省略しております。
  ③ 販売実績
  当事業年度における販売実績は、次のとおりであります。 
              当事業年度
              (自  2019年7月1日
     セグメントの名称
              至  2019年12月31日)
            販売高(千円)     前年同期比(%)
   アライアンス事業            1,037,337      -
      合計        1,037,337      -
  (注) 1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
   2.当期は決算期変更の経過期間となることから、2019年7月1日から2019年12月31日までの6ヶ月間
    を対象とした決算となっております。このため、前期比増減については記載しておりません。
   3.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
            前事業年度
           (自  2018年7月1日
           至  2019年6月30日)
      相手先
           販売高   割合
           (千円)   (%)
      イ社     2,638,921    36.6
      ロ社     1,883,333    26.1
      ハ社     1,619,090    22.4
            当事業年度

           (自  2019年7月1日
           至  2019年12月31日)
      相手先
           販売高   割合
           (千円)   (%)
      A社     345,833    33.3
      B社     186,666    18.0
    (注)当社顧客との共同研究開発契約においては秘密保持条項が存在するため、
      社名の公表は控えさせて頂きます。
  (2) 財政状態

  当事業年度末における総資産は前事業年度末に比べ、2,222,864千円減少し、17,817,340千円となりました。この
  主な要因は、繰延税金資産が215,166千円増加したものの、売掛金の減少2,664,735千円等によるものであります。
  負債は前事業年度末に比べ、1,752,099千円減少し、839,050千円となりました。この主な要因は、未払法人税等
  の減少774,622千円、前受金の減少353,889千円、未払費用の減少332,832千円等によるものであります。
  純資産は前事業年度末に比べ、470,764千円減少し、16,978,289千円となりました。この主な要因は、利益剰余金
  の減少488,464千円によるものであります。
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  (3) キャッシュ・フローの状況
  当事業年度における現金及び現金同等物の残高は、前事業年度末に比べ133,571千円増加し、6,986,722千円とな
  りました。
  当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
  営業活動によるキャッシュ・フローは、法人税等の支払額732,402千円、税引前当期純損失の計上706,537千円な
  どがあったものの、売上債権の減少額2,664,735千円、減価償却費の計上246,141千円等により、241,982千円の収入
  となりました。
  投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出120,508千円、無形固定資産の取得による
  支出17,743千円により、138,251千円の支出となりました。
  財務活動によるキャッシュ・フローはありませんでした。
  なお、当期は決算期変更の経過期間となることから、2019年7月1日から2019年12月31日までの6ヶ月間を対象
  とした決算となっております。このため、前期比増減については記載しておりません。
  (4) 資本の財源及び資金の流動性

  財務政策につきましては、当社の事業活動の維持拡大に必要な資金は、手許資金で賄っております。
  主な資金需要につきましては、運転資金として製造原価、研究開発費を含む販売費及び一般管理費等がありま
  す。また、設備資金として、研究開発のための設備投資等があります。
  有価証券報告書提出日現在において支出が予定されている重要な資本的支出はありません。
  (5) 重要な会計方針及び見積り

  当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。
  その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債や収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見
  積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、
  実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。
  当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5         経理の状況  2財務諸表等  (1)財務諸表  注記事項(重要な
  会計方針)」に記載しております。
  (6) 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

  経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2                  事業の
  状況1.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等         (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指
  標」に記載のとおりであります。
  当事業年度においては、売上高1,000,000千円以上、営業損失900,000千円以上を目標としておりましたが、売上
  高1,037,337千円、営業損失887,168千円となり、目標を上回る結果となりました。なお、前期は目標としておりま
  した売上高営業利益率については、営業損失の目標であることから当期は目標としておりません。引き続きこれら
  の指標について、向上できるよう努めてまいります。
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 4 【経営上の重要な契約等】
  (1)  基盤技術に関する独占ライセンス契約
  相手先の名称
     ニューヨーク州立大学        国立大学法人東京大学
     Patent License  Agreement(独占ライセンス契
  契約名称           独占ライセンス契約
     約)
     ①許諾内容        ①許諾内容
      第三者に対する再実施権を含めた独占実施・        第三者に対する再実施権を含めた独占実施・
      許諾権        許諾権
  主な契約内容   ②対象となる特許・発明        ②対象となる特許・発明
      下表参照        下表参照
     ③契約期間        ③契約期間
      下表参照        下表参照
   対象発明の名称    出願者   出願日   登録日   登録/公開番号    契約期間

               特許第4745577号
        2000年11月22日
            2011年5月20日
      ニ ュ ー           2007年3月21日
               US 7,001,723  B1
  Catalytic  RNAs with
        1999年11月24日   2006年2月21日
      ヨーク州            から特許権の存続
               EP 1232285  B1
  Aminoacylation   Activity       2008年6月4日
        2000年11月22日
      立大学            期間終了の日まで
            2011年2月8日
               CA 2391433
        2000年11月22日
               特許第4464684号
        2003年2月18日
            2010年2月26日
  Ribozymes  with Broad
      ニ ュ ー           2007年3月21日
               US 7,622,248  B2
        2002年2月15日   2009年11月24日
  tRNA Aminoacylation    ヨーク州            から特許権の存続
               EP 1483282  B1
            2009年7月29日
        2003年2月18日
      立大学            期間終了の日まで
  Activity
            2012年4月17日
               CA 2476425
        2003年2月18日
               特許第5119444号
        2005年12月6日   2012年11月2日
      国立大学            2006年12月1日
  多目的アシル化触媒とその
               US 8,188,260  B2
      法人東京  2006年12月5日   2012年5月29日       から特許権の存続
  用途
      大学            期間終了の日まで
               EP 1964916  B1
        2006年12月5日   2012年8月1日
               特許第5200241号
        2006年11月17日
  N末端に非天然骨格をもつ     国立大学     2013年2月22日       2006年12月1日
               US 8,557,542  B2
  ポリペプチドの翻訳合成と     法人東京  2007年11月13日   2013年10月15日       から特許権の存続
  その応用     大学     2013年8月21日       期間終了の日まで
               EP 2088202  B1
        2007年11月13日
               特許第5605602号
            2014年10月15日
               US 9,090,668  B2
        2007年3月26日
      国立大学     2015年7月28日       2008年2月1日
  環状ペプチド化合物の合成
               EP 2141175  B1
      法人東京     2016年7月27日       から特許権の存続
        2008年3月26日
  方法
      大学     2017年5月3日   EP 2990411  B1 期間終了の日まで
        2008年3月26日
            2017年6月28日
               EP 3012265  B1
               特許第5725467号
        2010年8月27日
            2015年5月27日
      国立大学            2011年3月1日
               US 9,701,993  B2
        2011年8月26日
            2017年7月11日
  新規人工翻訳合成系     法人東京            から特許権の存続
             ―  EP 2610348  A4
        2011年8月26日
      大学            期間終了の日まで
            2015年9月8日   CN 103189522  B
        2011年8月26日
  N-メチルアミノ酸及びその
               特許第5818237号
        2010年9月9日   2015年11月18日
  他の特殊アミノ酸を含む特     国立大学            2011年3月10日
               US 9,410,148  B2
  殊ペプチド化合物ライブラ     法人東京  2011年9月8日   2016年8月9日       から特許権の存続
  リーの翻訳構築と活性種探     大学            期間終了の日まで
               EP 2615455  B1
        2011年9月8日   2017年11月1日
  索法
               特許第6004399号
            2016年10月5日
        2010年12月3日
  安定化された二次構造を有
               US 9,657,289  B2
            2017年5月23日
      国立大学            2011年3月1日
        2011年12月5日
  するペプチド、及びペプチ
               US 20170247416  A1
      法人東京            から特許権の存続
             ―
  ドライブラリー、それらの
        2011年12月5日
      大学            期間終了の日まで
               EP 2647721  B1
            2019年2月27日
  製造方法
        2015年9月8日
            2015年11月25日   CN 103328648  B
  ペプチドライブラリーの製
               特許第6206943号
        2010年3月12日
            2017年10月4日
      国立大学            2011年3月10日
  造方法、ペプチドライブラ
               US 10,195,578  B2
      法人東京  2011年12月5日          から特許権の存続
            2019年2月5日
  リー、及びスクリーニング
      大学            期間終了の日まで
            2019年6月19日   EP 2647720  B1
        2011年12月5日
  方法
               特許第6332965号
            2018年5月11日
               特許第6516382号
        2012年3月9日
  アゾリン化合物及びアゾー     国立大学     2019年4月26日       2011年3月10日
               US 10,197,567  B2
  ル化合物のライブラリー、     法人東京  2012年3月9日   2019年2月5日       から特許権の存続
               EP 2684952  B1
  並びにその製造方法     大学     2018年12月5日       期間終了の日まで
        2012年3月9日
             ―
               EP 3460059  A9
        2012年6月6日    ―  特開2018-99129
  pH依存的に標的分子に結合     国立大学            2012年8月1日
               US 9,574,190  B2
  するペプチドのスクリーニ     法人東京  2013年6月6日   2017年2月21日       から特許権の存続
  ング方法     大学        EP 2868744  B1 期間終了の日まで
        2013年6月6日   2018年10月24日
      国立大学            2013年3月8日
  MATE活性阻害ペプチド     法人東京  2012年7月31日   2017年11月15日   特許第6229966号    から特許権の存続
      大学            期間終了の日まで
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   対象発明の名称    出願者   出願日   登録日   登録番号   契約期間
        2014年3月7日      特許第6257054号
            2017年12月15日
      国立大学            2013年3月8日
  ヘテロ環を含む化合物の製
               US 10,329,558  B2
      法人東京  2014年3月7日          から特許権の存続
            2019年6月25日
  造方法
      大学        EP 2966174  B1 期間終了の日まで
            2018年2月21日
        2014年3月7日
  大環状ペプチド、その製造
        2013年8月26日      特開2015-042159
      国立大学            2013年8月1日
  方法、及び大環状ペプチド           ―
               US 10,234,460  B2
      法人東京  2014年8月26日          から特許権の存続
  ライブラリを用いるスク          2019年3月19日
      大学        EP 3040417  A4 期間終了の日まで
        2014年8月26日
  リーニング方法
        2014年10月15日      特許第6426103号
            2018年11月2日
      国立大学            2014年3月1日
  c-Metタンパク質アゴニ
               US 9,994,616  B2
            2018年6月12日
      法人東京  2014年10月15日          から特許権の存続
  スト
      大学        EP 3059244  A4 期間終了の日まで
             ―
        2014年10月15日
        2015年2月3日      特願2015-560075
             ―
      国立大学            2014年3月1日
  アゾール誘導体骨格を有す
               US 9,783,800  B2
            2017年10月10日
      法人東京  2015年2月3日          から特許権の存続
  るペプチドの製造方法
      大学        EP 3103881  A4 期間終了の日まで
             ―
        2015年2月3日
      国立大学
      法人東京
               特許第6656661号7
            2020年2月7日
                  2016年3月1日
      大学、国
               US 20190247457A1
  プレキシンの結合調節剤       2016年6月16日    ―
                  から2022年3月31
      立大学法
             ―  EP 3473262  A1
                  日まで
      人大阪大
      学
  D-アミノ酸及びβ-アミ
      国立大学
                  2018年3月1日か
  ノ酸の取り込みを増強する
      法人東京  2018年8月28日    ―  WO2019/077887
                  ら特許権の存続期
  tRNAのD及びTアーム
      大学
                  間終了の日まで
  の改変
  (注) 上記契約の対価として一定料率のロイヤルティを支払っております。
  (2) アライアンス(共同研究開発)契約

        相手先の
    相手先の名称        契約締結日      契約内容
         所在地
  Cambridge  Antibody  Technology
          1次 2007年5月25日
               1次 共同技術研究開発契約
  Ltd.→MedImmune   Ltd.→AstraZeneca
          2次 2009年3月31日
               2次 フィージビリティー契約
         英国
  Plc.
          3次 2012年9月28日
               3次 PDPSを用いた共同創薬研究開発契約
      (注)1
          2010年10月15日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約
  Bristol-Myers   Squibb Company
         米国
          1次 2010年11月30日    1次 PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  AMGEN Inc.
         米国
          2次 2012年12月17日    2次 PDPSを用いた共同創薬研究開発契約
          2010年12月13日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  田辺三菱製薬株式会社       日本
          1次 2010年7月1日    1次 フィージビリティー契約

  Novartis  Pharma AG
         スイス
          2次 2012年11月9日    2次 PDPSを用いた共同創薬研究開発契約
          2012年7月8日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  第一三共株式会社       日本
          2012年9月14日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  GlaxoSmithKline   Plc.
         英国
          1次 2013年3月22日    1次 PDPSを用いた共同創薬研究契約

  IPSEN,S.A.S       仏国
          2次 2013年10月7日    2次 PDPSを用いた共同創薬研究開発契約
          2013年12月19日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  Eli Lilly and Company
         米国
          2015年4月29日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  Merck Sharp and Dohme Corp.
         米国
          2015年9月14日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  Sanofi S.A.
         仏国
          2015年9月28日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  帝人ファーマ株式会社       日本
          2015年11月5日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  杏林製薬株式会社       日本
            31/86


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        相手先の
    相手先の名称        契約締結日      契約内容
         所在地
          2015年12月21日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  Genentech,  Inc.
         米国
          2016年2月5日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  塩野義製薬株式会社       日本
          2016年3月28日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  旭化成ファーマ株式会社       日本
          2017年4月5日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  Janssen  Pharmaceuticals,   inc.
         米国
          2017年11月16日     PDPSを用いた共同創薬研究開発契約

  Bayer AG
         ドイツ
          2018年9月25日     PDPSを用いた包括的創薬共同研究開発契約

  参天製薬株式会社       日本
               PDPSを用いたPDCに関する包括的共同研究契

          2019年1月23日
  塩野義製薬株式会社       日本
               約
               PDPSを用いた化粧品、医薬部外品および医薬
          2019年3月26日     品の共同研究、共同開発および商業化に関す
  ポーラ化成工業株式会社       日本
               る覚書
          2019年6月28日     PDPSを用いたPDCに関する共同研究開発契約

  Novartis  Pharma AG
         スイス
  (注) 1.Cambridge  Antibody  Technology  Ltd.及びMedImmune   Ltd.は、AstraZeneca    Plc.の子会社であります。1

   次契約はCambridge   Antibody  Technology  Ltd.と、2次契約はMedImmune     Ltd.と、3次契約はAstraZeneca
   Plc.と締結しております。
  (3) 技術ライセンス契約(技術貸与)

        相手先の
    相手先の名称        契約締結日      契約内容
         所在地
          2013年9月16日     PDPS技術の非独占的実施許諾契約

  Bristol-Myers   Squibb Company
         米国
          2015年4月1日(効力発生

               PDPS技術の非独占的実施許諾契約
  Novartis  Pharma AG
         スイス
          日)
          2016年3月4日     PDPS技術の非独占的実施許諾契約

  Eli Lilly and Company
         米国
          2016年7月20日     PDPS技術の非独占的実施許諾契約

  Genentech,  Inc.
         米国
          2017年6月12日     PDPS技術の非独占的実施許諾契約

  塩野義製薬株式会社       日本
          2018年6月29日     PDPS技術の非独占的実施許諾契約

  Merck Sharp and Dohme Corp.
         米国
               PDPS技術の特許の一部に関する非独占的

          2018年12月20日
  ミラバイオロジクス株式会社       日本
               実施許諾契約
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 5 【研究開発活動】
  当社の研究開発は、当社独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPSを活用することによる自社創薬および世
  界中の特別な技術を有する創薬企業、バイオベンチャー企業、アカデミア等の研究機関と戦略的な提携を組むこと
  で、自社の医薬品候補化合物(パイプライン)の拡充を図っております。
  PDPSは、低分子医薬品や抗体医薬の利点を併せ持つ特殊ペプチドを用いた医薬品候補化合物を探索する創薬開発プ
  ラットフォームシステムとして開発され、開発後も性能向上に向けた基盤研究を継続して行っております。当事業年
  度においては、PDPSを用いた探索工程の一部について         自動化装置(オートメーション)のプロトタイプ開発が完了い
  たしました。今後は、オートメーション導入の効果検証、および本格稼働に向けた準備を進めてまいります。                   PDPSの
  効率化やオートメーション化を進めることで、プログラムのスピード向上とともに並行して実施できるプログラム数
  の増加を図ってまいります。
  PDPSを用いた創薬は「特殊ペプチド医薬品」に限らず、PDPSから見い出された特殊ペプチドから得られる情報(標
  的タンパク質のどこに、どのように結合しているか等)を用いて「低分子医薬品」の開発も行っております。また、
  特殊ペプチドの高い特異性と強い結合力という特性を生かし、標的タンパク質に薬物を届ける運び屋として使用する
  PDC(ペプチド-薬物複合体)を活用した「PDC医薬品」や診断薬の開発も行っております。自社創薬については、ヘマ
  グルチニン(HA)を標的タンパク質とした抗インフルエンザウイルス特殊環状ペプチド「PD-001」や、抗自己免疫疾
  患・抗アレルギー性炎症に関与するインターロイキン-17(IL17)を標的タンパク質とした特殊環状ペプチドを用いた
  医薬品の研究開発など、複数のプログラムが進行しております。今後、臨床開発に向けた新たな進捗の報告ができる
  ものと考えております。「PD-001」は、単剤での非臨床毒性試験は終了し、大きな問題がないことを確認しており、
  また異なる作用機序をもつ薬剤との併用試験(非臨床)においても有効性が確認されております。
  戦略的提携による創薬に関する主な進捗については、米国Kleo           Pharmaceuticals(クリオ・ファーマシューティカ
  ル、以下 クリオ)と2017年7月に開始した両社の戦略的共同研究開発において、2つの臨床候補化合物(クリオの
  パイプライン上では、KP1237、KP1196と公表)が創製されております。いずれも骨髄腫細胞表面に発現しているCD38
  を標的とし、PDPSを用いて特定された特殊環状ペプチドにARMsを結合したPDC医薬品候補化合物(CD38-ARMs)で、多
  発性骨髄腫を適応症としております。KP1237は短期間作用型の治療薬として幹細胞移植を受けた多発性骨髄腫患者向
  けに開発を行っており、KP1196は長期間作用型としてより広く一般の多発性骨髄腫患者向けに使用される治療薬とし
  て開発を進めております。クリオは2019年12月9日に米国血液学会(ASH)でCD38-ARMsに関する前臨床試験データの
  発表を行っております。KP1237については、2020年2月に米国FDAからIND承認を受けております。両社は、今回の臨
  床候補化合物以外にもARMを用いた複数プログラムの研究開発を進めるとともに、クリオが有するARM以外のがん免疫
  療法のプラットフォーム技術であるSyAMs、及びMATEsを用いたプログラムの研究開発も進めております。ビル&メリ
  ンダ・ゲイツ財団(以下 ゲイツ財団)とは、        ゲイツ財団から受領した研究支援金により結核に対する新規治療薬の
  開発を進めております。    現在開発を進めている候補化合物は、結核菌の増殖能や病原性に必須なタンパク質の阻害剤
  であり、これまでの研究から休眠期の結核菌に対しても有効性が示唆されております。現在、複数のヒット候補化合
  物について医薬品候補化合物として必要な最適化を進めております。            川崎医科大学とのデュシェンヌ型筋ジストロ
  フィー(DMD)に対するペプチド医薬品の共同研究開発は、筋肉の増加を妨げる生体内のシグナル伝達物質であるマイ
  オスタチンを標的タンパクとしております。ペプチド医薬品候補化合物(筋萎縮阻害ペプチド)のDMDモデルマウスで
  の有効性は既に確認されており、GLP/GMP試験薬の製造、臨床開発に向けた準備を進めております。
  こうした活動の結果、当事業年度における研究開発費は         893,267 千円となりました。
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 第3 【設備の状況】
 1 【設備投資等の概要】

  当事業年度の設備投資については、研究開発の充実・強化などを目的として総額              140,642 千円の設備投資を実施いた
  しました。
 2 【主要な設備の状況】

                  2019年12月31日現在
             帳簿価額(千円)
  事業所名   セグメント               従業員
       設備の内容
  (所在地)   の名称               数(名)
              工具、器具   土地
          建物  構築物       合計
              及び備品  (面積㎡)
   本社
  (神奈川県
     アライアンス           904,628
        研究設備  3,683,377  160,232  986,708    5,734,947  107
     事業          (4,709.57)
  川崎市
  川崎区)
  (注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。
   2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
 3 【設備の新設、除却等の計画】

  (1)重要な設備の新設等
   該当事項はありません。
  (2)重要な設備の除却等

   該当事項はありません。
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 第4 【提出会社の状況】
 1 【株式等の状況】

  (1) 【株式の総数等】
  ① 【株式の総数】
      種類        発行可能株式総数(株)

      普通株式             342,400,000

      計             342,400,000

  ② 【発行済株式】

     事業年度末現在    提出日現在

            上場金融商品取引所
   種類   発行数(株)    発行数(株)   名又は登録認可金融      内容
            商品取引業協会名
     (2019年12月31日)    (2020年3月30日)
                完全議決権株式であり、権利内
                容に何ら限定のない当社におけ
            東京証券取引所
  普通株式    125,310,400    125,910,400      る標準となる株式であります。
             (市場第一部)
                なお、単元株式数は100株であ
                ります。
   計   125,310,400    125,910,400    ―     ―
  (注)提出日現在発行数には、2020年3月1日からこの有価証券報告書提出日までの新株予約権の行使により発行さ
   れた株式数は、含まれておりません。
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  (2) 【新株予約権等の状況】
  ① 【ストックオプション制度の内容】
  該当事項はありません。
  ② 【ライツプランの内容】

  該当事項はありません。
  ③ 【その他の新株予約権等の状況】

  当社が会社法に基づき発行した新株予約権は、次のとおりであります。
  第5回新株予約権(2011年4月26日開催株主総会決議)
  決議年月日       2011年4月26日
  新株予約権の数(個) ※       5,875 [5,125](注)1

  新株予約権のうち自己新株予約権の数
         ―
  (個) ※
  新株予約権の目的となる株式の種類、
         普通株式 4,700,000 [4,100,000](注)1
  内容及び数(株) ※
  新株予約権の行使時の払込金額
         11(注)2
  (円) ※
  新株予約権の行使期間 ※       2011年6月1日~2021年5月31日
  新株予約権の行使により株式を発行す
         発行価格  11
  る場合の株式の発行価格及び資本組入
         資本組入額   6
  額(円) ※
         (1)新株予約権の割当を受けた者は、権利行使時においても当社の役員、顧
         問、従業員、経営陣として株主総会にて承認された者の地位であること
         を要する。ただし、それらの地位を失った場合であっても当社の取締役
  新株予約権の行使の条件 ※
         会が本新株予約権の行使を承認した場合は、この限りでない。
         (2)本新株予約権の行使にあたっては、新株予約権1個の一部についてこれ
         を行使することはできないものとする。
         第三者に対して、本新株予約権の全部又は一部につき譲渡、質入その他一
  新株予約権の譲渡に関する事項 ※
         切の処分をすることができないものとする。
  組織再編成行為に伴う新株予約権の交
         (注)3
  付に関する事項 ※
   ※ 当事業年度の末日(2019年12月31日)における内容を記載しております。当事業年度の末日から提出日の前月末現
   在(2020年2月29日)にかけて変更された事項については、提出日の前月末現在における内容を[ ]内に記載し
   ており、その他の事項については当事業年度の末日における内容から変更はありません。
  (注) 1.当社が株式分割又は株式併合を行う場合には、新株予約権の目的たる株式の数は次の算式により調整される
   ものとします。ただし、この調整は、当該時点で権利行使をしていない本新株予約権の目的たる株数につい
   てのみ行われ、調整の結果1株未満の端数が生じた場合はこれを切り捨てるものとします。
    調整後株式数  = 調整前株式数  × 分割・併合の比率
     また、当社が株式の無償割当を行う場合、他社と吸収合併若しくは新設合併を行う場合、当社が他社との株
   式交換若しくは株式移転を行う場合、又は、当社が吸収分割若しくは新設分割を行う場合、当社は未行使の
   新株予約権の目的たる株式の数について合理的に必要と認める調整を行うことができるものとします。
   2.当社が普通株式につき株式分割又は株式併合を行う場合には、次の算式により行使価額を調整し、調整によ
   り生ずる1円未満の端数は切り上げるものとします。
            1
    調整後行使価額   = 調整前行使価額   ×
           分割・併合の比率
   また、当社が時価を下回る価額で新株の発行を行う場合は、次の算式により行使価額を調整し、調整により
   生じる1円未満の端数は切り上げるものとします。
       既発行   調整前   新発行  1株当たり
         ×   ×   ×
       株式数   行使価額   株式数   払込金額
     調整後
      =
    行使価額     既発行株式数  + 新発行株式数
     上記のほか、次の各号に該当する場合には、新株予約権者に対して、あらかじめその旨並びにその事由、調
   整後の行使価額及び適用の日その他必要な事項を通知した上、行使価額の調整を適切に行うものとします。
   ただし、事前の通知が不可能又は著しく困難である場合には、当社は事後速やかに通知します。
   (1) 合併、株式交換、株式移転、会社分割、株式の無償割当若しくは資本減少のために行使価額の調整を必
    要とするとき。
            36/86

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   (2) 前号のほか、会社の発行済株式数の変更若しくは自己株式の処分又はこれらの可能性を生ずる事由の発
    生によって行使価額の調整を必要とするとき。
   3.当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転
   (以上を総称して以下、「組織再編行為」という。)を行う場合において、組織再編行為の効力発生日に新
   株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社
   (以下、「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとします。
   ただし、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸
   収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとします。
   (1) 交付する再編対象会社の新株予約権の数
    新株予約権者が保有する新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付するものとします。
   (2) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類
    再編対象会社の普通株式とするものとします。
   (3) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数
    組織再編行為の条件を勘案のうえ、(注)2に準じて決定するものとします。
   (4) 新株予約権の行使に際して出資される財産の価額
    交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、組織再編行為の条件等を勘案のう
    え、新株予約権割当契約書に定める各新株予約権の行使に際して払込みをなすべき額で定められる行使価
    額を調整して得られる再編後行使価額に、上記(3)に従って決定される当該新株予約権の目的である再編
    対象会社の株式の数を乗じた額とするものとします。
   (5) 新株予約権を行使することができる期間
    新株予約権の権利行使期間の初日と組織再編行為の効力発生日のうち、いずれか遅い日から新株予約権
    の権利行使期間の末日までとするものとします。
   (6) 譲渡による新株予約権の取得の制限
    譲渡による取得の制限については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要するものとします。
   (7) その他新株予約権の行使の条件
    新株予約権の行使条件に準じて決定するものとします。
   (8) 新株予約権の取得事由及び条件
    新株予約権の取得に関する事項に準じて決定するものとします。
   (9) その他の条件については、再編対象会社の条件に準じて決定するものとします。
  第7回新株予約権(2018年3月12日開催取締役会決議)

  決議年月日       2018年3月12日
  新株予約権の数(個) ※       24,000 (注)1

  新株予約権のうち自己新株予約権の数
         ―
  (個) ※
  新株予約権の目的となる株式の種類、
         普通株式 2,400,000 (注)1
  内容及び数(株) ※
  新株予約権の行使時の払込金額
         5,540(注)2
  (円) ※
  新株予約権の行使期間 ※       2020年10月1日~2028年9月30日
  新株予約権の行使により株式を発行す
         発行価格  5,575
  る場合の株式の発行価格及び資本組入
         資本組入額 2,788
  額(円) ※
  新株予約権の行使の条件 ※       (注)3
         第三者に対して、本新株予約権の全部又は一部につき譲渡、質入その他一
  新株予約権の譲渡に関する事項 ※
         切の処分をすることができないものとする。
  組織再編成行為に伴う新株予約権の交
         (注)4
  付に関する事項 ※
   ※ 当事業年度の末日(2019年12月31日)における内容を記載しております。なお、提出日の前月末(2020年2月29日)
   現在において、これらの事項に変更はありません。
  (注) 1. 新株予約権1個当たりの目的となる株式の数(以下「付与株式数」という。)は、当社普通株式100株であ
   ります。
   当社が株式分割又は株式併合を行う場合には、新株予約権の目的たる株式の数は次の算式により調整される
   ものとします。ただし、この調整は、当該時点で権利行使をしていない本新株予約権の目的たる株数につい
   てのみ行われ、調整の結果1株未満の端数が生じた場合はこれを切り捨てるものとします。
    調整後株式数  = 調整前株式数  × 分割・併合の比率
     また、当社が株式の無償割当を行う場合、他社と吸収合併若しくは新設合併を行う場合、当社が他社との株
   式交換若しくは株式移転を行う場合、又は、当社が吸収分割若しくは新設分割を行う場合、当社は未行使の
   新株予約権の目的たる株式の数について合理的に必要と認める調整を行うことができるものとします。
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   2. 本新株予約権の割当日後、当社が株式分割又は株式併合を行う場合、次の算式により行使価額を調整し、調
   整による1円未満の端数は切り上げるものとします。
              1
    調整後行使価額   = 調整前行使価額   ×
            分割(又は併合)の比率
   また、本新株予約権の割当日後、当社が当社普通株式につき時価を下回る価額で新株の発行又は自己株式の
   処分を行う場合(新株予約権の行使に基づく新株の発行及び自己株式の処分並びに株式交換による自己株式
   の移転の場合を除く。)、次の算式により行使価額を調整し、調整による1円未満の端数は切り上げるもの
   とします。
             新規発行    1株当たり
                ×
          既発行
             株式数    払込金額
            +
          株式数
             新規発行前の1株当たりの時価
    調整後   調整前
      =   ×
    行使価額   行使価額
           既発行株式数  +  新規発行株式数
   なお、上記算式において「既発行株式数」とは、当社普通株式に係る発行済株式総数から当社普通株式に係
   る自己株式数を控除した数とし、また、当社普通株式に係る自己株式の処分を行う場合には、「新規発行株
   式数」を「処分する自己株式数」に読み替えるものとします。
   さらに、上記のほか、本新株予約権の割当日後、当社が他社と合併する場合、会社分割を行う場合、その他
   これらの場合に準じて行使価額の調整を必要とする場合には、当社は、合理的な範囲で適切に行使価額の調
   整を行うことができるものとします。
   3. 新株予約権の行使の条件
   ①新株予約権者は、当社が金融商品取引法に基づき提出する2020年12月期から2023年12月期のいずれかの事業
   年度における有価証券報告書に記載された損益計算書(連結損益計算書を作成している場合、連結損益計算
   書)において、営業利益が6,000百万円を超過した場合、各新株予約権者に割り当てられた本新株予約権を
   行使することができます。なお、国際財務報告基準の適用等により参照すべき項目の概念に重要な変更が
   あった場合には、別途参照すべき指標を当社取締役会にて定めるものとします。
   ②上記①に拘わらず、新株予約権者は、割当日から本新株予約権の行使期間の終期に至るまでの間に、いずれ
   かの連続する21取引日において東京証券取引所における当社普通株式の普通取引終値(当日に終値がない場
   合は、過去に遡って直近の取引日の終値)の平均値が一度でも行使価額に50%を乗じた価格を下回った場
   合、新株予約権者は残存するすべての本新株予約権を行使することができないものとします。
   ③新株予約権者は、新株予約権の権利行使時においても、当社または当社関係会社(財務諸表等の用語、様式
   及び作成方法に関する規則において規定される関係会社をいう。)の取締役、監査役または従業員であるこ
   とを要する。ただし、任期満了による退任、定年退職、その他正当な理由があると取締役会が認めた場合
   は、この限りではありません。
   ④新株予約権者の相続人による本新株予約権の行使は認めないものとします。
   ⑤本新株予約権の行使によって、当社の発行済株式総数が当該時点における授権株式数を超過することとなる
   ときは、当該本新株予約権の行使を行うことはできないものとします。
   ⑥各本新株予約権1個未満の行使を行うことはできないものとします。
   ⑦新株予約権者が本新株予約権割当契約に違反した場合には行使できないものとします。
   4. 組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項
    当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限る。)、吸収分割、新設分割、株式交換又は株式移転
   (以上を総称して以下「組織再編行為」という。)を行う場合において、組織再編行為の効力発生日に新株
   予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社法第236条第1項第8号イからホまでに掲げる株式会社(以
   下「再編対象会社」という。)の新株予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとします。ただ
   し、以下の条件に沿って再編対象会社の新株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分
   割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株式移転計画において定めた場合に限るものとします。
   (1) 交付する再編対象会社の新株予約権の数
   新株予約権者が保有する本新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付します。
   (2) 新株予約権の目的となる再編対象会社の株式の種類
   再編対象会社の普通株式とします。
   (3) 新株予約権の目的となる再編対象会社の株式の数
   組織再編行為の条件を勘案の上、上記(注)1に準じて決定します。
   (4) 新株予約権の行使に際して出資される財産の価額
   交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、組織再編行為の条件等を勘案の上、上記
   (注)2で定められる行使価額を調整して得られる再編後の行使価額に、上記(注)4(3)に従って決定される
   当該新株予約権の目的となる再編対象会社の株式の数を乗じた額とします。
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   (5) 新株予約権を行使することができる期間
   交付される新株予約権を行使することが出来る期間は、新株予約権の行使期間の初日と組織再編行為の効力
   発生日のうち、いずれか遅い日から行使期間の末日までとします。
   (6) 新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項
   上表の「新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行価格及び資本組入額(円)」に準じて決
   定します。
   (7) 譲渡による新株予約権の取得の制限
   譲渡による取得の制限については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要するものとします。
   (8) その他新株予約権の行使の条件
   上記(注)3に準じて決定します。
   (9) 新株予約権の取得事由及び条件
   (a)当社が消滅会社となる合併契約、当社が分割会社となる会社分割についての分割契約若しくは分割計
   画、又は当社が完全子会社となる株式交換契約若しくは株式移転計画について株主総会の承認(株主総会の
   承認を要しない場合には取締役会決議)がなされた場合は、当社は、当社取締役会が別途定める日の到来を
   もって、本新株予約権の全部を無償で取得することができます。
   (b)新株予約権者が権利行使をする前に、上記(注)3に定める規定により本新株予約権の行使ができなく
   なった場合は、当社は新株予約権を無償で取得することができます。
   (c)新株予約権者が本新株予約権の全部又は一部の放棄を申し出た場合は、当社はこれを無償で取得するこ
   とができます。
   (10) その他の条件については、再編対象会社の条件に準じて決定します。
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  (3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
  該当事項はありません。
  (4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】

      発行済株式   発行済株式   資本金   資本金  資本準備金   資本準備金
   年月日
      総数増減数   総数残高   増減額   残高  増減額   残高
       (株)   (株)  (千円)   (千円)   (千円)   (千円)
  2014年7月1日~
  2015年6月30日     370,000  13,803,300   16,081  2,750,336   16,081  2,746,618
  (注)1
  2015年7月1日
      41,409,900   55,213,200    ― 2,750,336    ― 2,746,618
  (注)2
  2015年7月1日~
  2016年6月30日     1,227,600  56,440,800   879,847  3,630,183   879,847  3,626,465
  (注)1
  2016年7月1日~
  2017年6月30日     868,400  57,309,200   240,585  3,870,769   240,585  3,867,051
  (注)1
  2017年7月1日
      57,309,200  114,618,400    ― 3,870,769    ― 3,867,051
  (注)3
  2017年7月1日~
  2018年6月30日     8,096,000  122,714,400   45,214  3,915,983   45,214  3,912,265
  (注)1
  2018年7月1日~
  2019年6月30日     2,596,000  125,310,400   14,558  3,930,541   14,558  3,926,823
  (注)1
  (注)  1.新株予約権の行使によるものであります。
    2.2015年6月9日開催の当社取締役会の決議に基づき、2015年7月1日付で普通株式1株につき4株の株式
   分割を行っております。
    3.2017年6月13日開催の当社取締役会の決議に基づき、2017年7月1日付で普通株式1株につき2株の株式
   分割を行っております。
    4.2020年1月1日から2020年2月29日までの間に、新株予約権の行使により、発行済株式総数が600,000株、
   資本金が3,344千円及び資本準備金が3,344千円増加しております。
  (5) 【所有者別状況】

                 2019年12月31日現在
        株式の状況(1単元の株式数      100 株)
                   単元未満
  区分          外国法人等       株式の状況
    政府及び
        金融商品  その他の      個人
                    (株)
    地方公共  金融機関            計
        取引業者  法人     その他
     団体
            個人以外  個人
  株主数
     -  40  44  145  523  18 15,902  16,672  ―
  (人)
  所有株式数
     - 247,441  12,278  9,941  494,648  43,105  445,469  1,252,882   22,200
  (単元)
  所有株式数
     -  19.749  0.979  0.793  39.480  3.440  35.555  100.000  ―
  の割合(%)
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  (6) 【大株主の状況】
                 2019年12月31日現在
                   発行済株式
                   (自己株式を
                 所有株式数
                   除く。)の総
   氏名又は名称        住所
                   数に対する
                 (千株)
                   所有株式数
                   の割合(%)
  窪田 規一      東京都目黒区          14,106   11.26
  菅 裕明      東京都文京区          11,022   8.80

  日本トラスティ・サービス信託
        東京都中央区晴海一丁目8番11号          6,257   4.99
  銀行株式会社(信託口)
  ノーザントラストカンパニー
  (エイブイエフシー)アカウン
        50 BANK STREET CANARY WHARF LONDON E14 5NT,
  トノントリーティー(常任代理                5,504   4.39
        UK (東京都中央区日本橋三丁目11番1号)
  人 香港上海銀行東京支店カス
  トディ業務部)
  日本マスタートラスト信託銀行

        東京都港区浜松町二丁目11番3号          5,154   4.11
  株式会社(信託口)
  リード・パトリック      東京都渋谷区          4,300   3.43

  OPPENHEIMER     GLOBAL
        6803 S TUCSON WAY,CENTENNIAL COLOR 
  OPPORTUNITIES FUND(常任代理
        ADO,80112 USA(東京都新宿区新宿六丁目27番30          3,000   2.39
  人 シティバンク、エヌ・エイ
        号)
  東京支店)
  ステート  ストリート  ロンドン
  ケア オブ ステート  ストリート
        One Lincoln  Street,  Boston MA USA 02111 
                  2,802   2.24
  バンク アンド トラスト,  ボス
        (東京都中央区日本橋三丁目11番1号)
  トン(常任代理人 香港上海銀
  行東京支店カストディ業務部)
  特定有価証券信託受託者 株式
        東京都港区西新橋一丁目3番1号          2,400   1.92
  会社SMBC信託銀行
  中島 喜一郎      兵庫県神戸市灘区          2,080   1.66
    計       ―      56,628   45.19

  (注)1.  上記の所有株式数のうち、信託業務に係る株式数は次のとおりであります。
    日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)             6,257千株
    日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)             5,154千株
  2. 持株比率は自己株式(52株)を控除して計算しております。なお、自己株式の数には、株式給付信託の信
   託財産として、資産管理サービス信託銀行株式会社(信託E口)が保有する当社株式143,400株は含まれて
   おりません。
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  (7) 【議決権の状況】
  ① 【発行済株式】
                 2019年12月31日現在
    区分    株式数(株)   議決権の数(個)      内容
  無議決権株式       ―    ―     ―

  議決権制限株式(自己株式等)       ―    ―     ―

  議決権制限株式(その他)       ―    ―     ―

  完全議決権株式(自己株式等)       ―    ―     ―

              完全議決権株式であり、権利内容に
       普通株式       何ら限定のない当社における標準と
  完全議決権株式(その他)           1,252,882
              なる株式であり、単元株式数は100株
         125,288,200
              であります。
       普通株式
  単元未満株式           ―     ―
         22,200
  発行済株式総数       125,310,400    ―     ―
  総株主の議決権       ―    1,252,882     ―

  (注) 1. 資産管理サービス信託銀行株式会社(信託E口)が所有する当社株式143,400株(議決権の数1,434個)
   につきましては、「完全議決権株式(その他)」に含めて表示しております。
   2.「単元未満株式」欄の普通株式には、当社所有の自己株式52株が含まれております。
  ② 【自己株式等】

                 2019年12月31日現在
                   発行済株式
           自己名義  他人名義  所有株式数
   所有者の氏名                総数に対する
       所有者の住所    所有株式数  所有株式数   の合計
   又は名称                所有株式数
            (株)  (株)  (株)
                   の割合(%)
    ―     ―    ―  ―  ―  ―
    計     ―    ―  ―  ―  ―

  (注) 資産管理サービス信託銀行株式会社(信託E口)が所有する当社株式143,400株は、上記自己名義株式数とし
   て記載しておりません。
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  (8) 【役員・従業員株式所有制度の内容】
  当社は、2016年8月22日開催の取締役会において役員報酬制度の見直しを行い、新たに業績連動型株式報酬制度
  「株式給付信託(BBT(=Board      Benefit  Trust))」(以下「本制度」といいます。)を導入しております。ま
  た、同日開催の取締役会において、当社の株価や業績と従業員の処遇の連動性をより高め、経済的な効果を株主の皆
  様と共有することにより、株価及び業績向上への従業員の意欲や士気を高めるため、従業員に対して自社の株式を給
  付するインセンティブプラン「株式給付信託(J-ESOP)」(以下「本制度」といいます。)を導入しておりま
  す。
   (株式給付信託「BBT」)

  1.本制度の概要
  本制度は、当社が拠出する金銭を原資として当社株式が信託を通じて取得され、当社取締役に対して、取締役会が
  定める役員株式給付規程に従って、当社株式及び当社株式を時価で換算した金額相当の金銭(以下「当社株式等」と
  いいます。)が信託を通じて給付される業績連動型の株式報酬制度です。なお、取締役が当社株式等の給付を受ける
  時期は、原則として取締役の退任時といたします。
  2.取締役に給付する予定の株式の総数








  当事業年度末で、資産管理サービス信託銀行株式会社(信託E口)が97,600株、279,982千円保有しております。
  3.当該株式給付信託(BBT)による受益権その他の権利を受けることができる者の範囲

  当社取締役(社外取締役及び監査等委員である取締役は、本制度の対象外といたします。)
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   (株式給付信託「J-ESOP」)
  1.本制度の概要
  本制度は、あらかじめ当社が定めた株式給付規程に基づき、一定の要件を満たした当社の従業員に対し当社株式を
  給付する仕組みです。当社は、従業員に対し個人の貢献度等に応じてポイントを付与し、一定の条件により受給権
  の取得をしたときに当該付与ポイントに相当する当社株式を給付します。従業員に対し給付する株式については、あ
  らかじめ信託設定した金銭により将来分も含め取得し、信託財産として分別管理するものとします。
  本制度の導入により、当社従業員の株価及び業績向上への関心が高まり、これまで以上に意欲的に業務に取り組むこ
  とが期待されます。
  2.従業員に給付する予定の株式の総数








  当事業年度末で、資産管理サービス信託銀行株式会社(信託E口)が45,800株、131,379千円保有しております。
  3.当該株式給付信託(J-ESOP)による受益権その他の権利を受けることができる者の範囲

  株式給付規程に定める受益者要件を満たした者
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 2 【自己株式の取得等の状況】
  【株式の種類等】
  該当事項はありません。
  (1) 【株主総会決議による取得の状況】

  該当事項はありません。
  (2) 【取締役会決議による取得の状況】

  該当事項はありません。
  (3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】

  該当事項はありません。
  (4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】

         当事業年度        当期間

    区分
          処分価額の総額   (千円)
       株式数(株)        株式数(株)   処分価額の総額(千円)
  引き受ける者の募集を 
         ―    ―   ―    ―
  行った取得自己株式
  消却の処分を行った取得
         ―    ―   ―    ―
  自己株式
  合併、株式交換、会社 
  分割に係る移転を行った       ―    ―   ―    ―
  取得自己株式
  その他(―)       ―    ―   ―    ―
  保有自己株式数       52    ―   52    ―
  (注)当期間における保有自己株式数には、2020年3月1日から有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取り
   による株式数は含めておりません。
 3 【配当政策】

  一般には、バイオベンチャー企業の場合は研究開発活動のために剰余金は内部留保に充当すべきとの考え方も存在
  します。しかしながら、当社においては配当による株主様への利益還元も重要な経営課題だと認識しております。
  当社は、将来においても安定的な収益の獲得が可能であり、かつ、研究開発資金を賄うに十分な利益が確保できる
  場合には、将来の研究開発活動等に備えるための内部留保充実の必要性等を総合的に勘案した上で、利益配当につい
  ても検討してまいります。
  なお、当社は「剰余金の配当等会社法第459条第1項各号に定める事項については、法令に別段の定めがある場合を
  除き、取締役会の決議により定めることができる」旨を定款に定めております。
  また、当社は「会社法第454条第5項の規定に基づき、取締役会の決議をもって中間配当を行うことができる」旨定
  款に定めております。
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 4 【コーポレート・ガバナンスの状況等】
  (1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】
  ① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
   当社は、経営理念である「独自の創薬開発プラットフォームシステム            「PDPS」(Peptide   Discovery  Platform
  System)を活用し、特殊ペプチドによる創薬を完成させることにより、世界中にいる疾病で苦しむ方々に貢献す
  ること」を目的としております。その実現のため、公正で透明性の高い経営を行い、企業価値を継続的に高め企
  業の社会的責任を果たし、当社のすべてのステークホルダー(利害関係者)から信頼を得ることが不可欠である
  と考えます。
   今後とも、コンプライアンスの徹底を図るとともに、積極的かつ迅速な情報開示による透明性・健全性の向上
  と効率経営を実現するための施策並びに組織体制の継続的な改善・強化に努めてまいります。
  ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由

   当社は、取締役会における議決権を有する3名の監査等委員が経営の意思決定に関わることで、取締役会の監
  査・監督機能を強化することができ、当社のコーポレート・ガバナンスをより一層充実させるとともに経営の効
  率化を図ることが可能であると判断し、統治体制を監査等委員会設置会社としております。当社のコーポレー
  ト・ガバナンス体制は以下の通りであります。
   a. 取締役会

   取締役会は、当社経営上の重要事項に関する意思決定を行うとともに、取締役の業務執行についての監督を
   行っております。有価証券報告書提出日現在、取締役会は取締役4名(監査等委員である取締役を除く。)、
   監査等委員である取締役3名の計7名で構成されています。監査等委員である取締役3名のうち独立社外取締
   役は3名おり、役員の3分の1を独立社外取締役で構成することにより、取締役会の監視機能を強化しており
   ます。取締役会は、毎月1回の定例取締役会に加え、必要に応じて臨時取締役会を開催し、迅速かつ効率的な
   経営監視体制をとっております。なお、取締役の氏名については、「(2)役員の状況」に記載しております。
   取締役会の議長は、代表取締役社長が務めております。
   b. 監査等委員会

   監査等委員会は、取締役の職務の執行状況等についての監査を行い、会計監査人や内部監査部門とも連携
   し、有効に監査が行えるように努めております。有価証券報告書提出日現在、社外取締役3名で構成してお
   り、社外取締役3名全員を独立役員に指定しております。なお、監査等委員の氏名については、「(2)役員の状
   況」に記載しております。
   監査等委員会の議長は、常勤監査等委員が務めております。
   c. 指名・報酬委員会

   指名・報酬委員会は、取締役会の決議により選定された委員により構成され、取締役会の機能の独立性・客
   観性と説明責任を強化することを目的とし、取締役会の任意の諮問機関として設置しております。代表取締役
   及び役付取締役の選解任と取締役候補の指名を行うに当たっての方針と手続及び議案の原案、取締役の報酬等
   を決定するに当たっての方針及び議案の原案、取締役(監査等委員である取締役を除く)の個人別の報酬等の内
   容に係る方針及び議案の原案     等について、諮問に対する審議及び答申を行っております。
   有価証券報告書提出日現在、指名・報酬委員会は監査等委員である取締役2名(笹岡              三千雄、長江  敏男)、
   取締役2名(リード・パトリック、金城       聖文)で構成されております。
   指名・報酬委員会の議長は常勤監査等委員が務めております。
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  『会社の機関・内部統制の関係図』
  ③ 企業統治に関するその他の事項








  a.内部統制システム整備の状況
   当社は、取締役会において、「内部統制システムの整備に関する基本方針」を決議し、業務の適正を確保す
   るための体制作りと管理体制のより一層の整備を図ることとしております。
   取締役会においては、経営の基本方針、法令及び定款、会社諸規程の定めるところにより、経営に関する重
   要事項等について意思決定を行うとともに、取締役の職務の執行を監督しております。
  b. リスク管理体制

   当社は、「内部統制システムの整備に関する基本方針」に基づき、リスク管理を強化するため、「リスク管理
  規程」を制定し、リスク情報を早期に把握・共有することでリスクの顕在化を未然に防止する体制の構築に努め
  ております。
   また、法律事務所、特許事務所及び会計事務所等の法務・会計専門家並びに社外の研究者等外部の専門家との
  相談や意見交換を通じて、事業に係るリスクをはじめとする諸情報を得て、最善と考えられる経営判断を行うよ
  う努めております。
  c. 責任限定契約について

  ア 社外取締役の責任限定契約
   当社と社外取締役とは、会社法第427条第1項及び定款の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任
   を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、金100万円と法令の定める最
   低責任限度額とのいずれか高い額としています。
  イ 会計監査人との間の責任限定契約
   当社と会計監査人とは、会社法第427条第1項及び定款の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任
   を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、金100万円と法令の定める最
   低責任限度額とのいずれか高い額としています。
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  d. 取締役の定数及び取締役の選任の決議条件
   当社は、取締役(監査等委員である取締役を除く。)の員数を7名以内、監査等委員である取締役の員数を
   4名以内とする旨を定款に定めております。また、取締役の選任は、「監査等委員である取締役とそれ以外の
   取締役とを区別して、株主総会において議決権を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する
   株主が出席し、その議決権の過半数をもって行う」ものとし、「累積投票によらないものとする」旨定款に定
   めております。
  e. 株主総会決議事項を取締役会で決議することができることとした事項

  ア 取締役の責任免除
   当社は、職務の遂行にあたり期待される役割を十分に発揮できるようにするため、会社法第426条第1項及び
   定款の規定により、任務を怠ったことによる取締役(取締役であった者を含む。)の損害賠償責任を、法令の
   定める限度額の範囲内において、取締役会の決議によって免除することができる旨、定款に定めております。
  イ 中間配当に関する事項
   当社は、株主への適切な利益還元を可能とするため、会社法第454条第5項の規定により、取締役会の決議に
   よって中間配当をすることができる旨を定款に定めております。
  ウ 自己株式の取得
   当社は、機動的に自己株式の取得を行うことを目的として、会社法第165条第2項の規定により、取締役会の
   決議によって市場取引等により自己の株式を取得することができる旨を定款に定めております。
  f. 株主総会の特別決議要件

   当社は、株主総会の円滑な運営を行うことを目的として、会社法第309条第2項に定める決議について、議決権
  を行使することができる株主の議決権の3分の1以上を有する株主が出席し、その議決権の3分の2以上をもっ
  て行う旨を定款に定めております。
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  (2) 【役員の状況】
  ① 役員一覧
 男性  7名 女性   -名 (役員のうち女性の比率      -%)
                    所有株式数
   役職名   氏名  生年月日      略歴     任期
                    (株)
           1976年4月  日産自動車㈱ 入社
           1978年7月  ㈱スペシアルレファレンスラボラ
             トリー(現㈱エスアールエル) 
             入社
           2000年11月  ㈱JGS設立 専務取締役
           2001年4月  同社 代表取締役社長
   取締役会長   窪田 規一   1953年4月10日           (注)2 14,106,400
           2006年7月  当社設立
             代表取締役社長
           2017年9月  ペプチスター株式会社設立
             代表取締役社長
           2017年9月  当社 代表取締役会長
           2019年9月  当社 取締役会長(現任)
           2003年8月  Dartmouth  Medical School
             NRSA Post-doctoral  Fellow
           2004年4月  国立大学法人東京大学先端科学技
             術研究センター 特任助教授
           2005年1月  国立大学法人東京大学国際産学共
             同研究センター 客員助教授
           2006年4月  国立大学法人東京大学国際産学共
     リード・
  代表取締役社長      1975年1月14日           (注)2 4,300,000
             同研究センター 特任助教授
     パトリック
           2007年1月  当社 入社
           2008年8月  当社 取締役
           2012年5月  当社 取締役研究開発部長
           2012年9月  当社 常務取締役研究開発部長
           2014年7月  当社 常務取締役研究開発部担当
           2017年9月  当社 代表取締役社長(現任)
           1998年4月  三菱化学株式会社   入社
           2001年9月  ノバルティス ファーマ株式会社
             入社
           2006年4月  Novartis International AG   入社
           2008年11月  同社 Head ofPPI Drug Discovery
             and Novartis Leading Scientist
  取締役副社長   舛屋 圭一   1969年4月2日           (注)2  ―
           2014年7月  当社 入社 研究開発部長
           2015年9月  当社 取締役研究開発部長
           2018年3月  当社 取締役エグゼクティブ・
             ヴァイスプレジデント
           2018年10月  当社 取締役副社長(現任)
           2003年4月  日本学術振興会特別研究員(DC)
           2005年4月  国立大学法人東京大学国際産学共
             同研究センター研究員
           2006年4月  株式会社ボストン・コンサルティ
             ング・グループ(BCG) 入社
  取締役副社長   金城 聖文   1977年8月16日           (注)2  ―
           2016年1月  同社 パートナー&マネージング
             ディレクター
           2018年1月  当社 入社 エグゼクティブ・
             ヴァイスプレジデント
           2018年10月  当社 取締役副社長(現任)
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                    所有株式数
   役職名   氏名  生年月日      略歴     任期
                    (株)
           1978年9月  Massachusetts  Institute  of
             Technology
             Postdoctoral  Research Associate
           1980年10月  大塚化学㈱ 入社
           1988年1月  同社 合成研究室長
   取締役
           2003年11月  同社 探索研究所所長
     笹岡 三千雄   1949年7月16日           (注)3  200,000
  (常勤監査等委員)
           2007年3月  同社 常務執行役員
           2009年8月  同社 顧問
           2012年5月  当社 監査役
           2015年9月  当社 取締役(監査等委員)(現
             任)
           1967年4月  塩野義製薬株式会社 入社
           1970年10月  アイ・シー・アイファーマ株式会
             社(現 アストラゼネカ株式会社)
             入社
           1981年6月  シェリング・プラウ株式会社 入
             社
           1997年5月  ローヌ・プーランローラー株式会
             社(現サノフィ株式会社) 入社
           2000年1月  アベンティスファーマ株式会社 
             執行役員(現サノフィ株式会社)
           2003年5月  株式会社シミックエムピーエスエ
             ス(現シミック・アッシュフィー
   取締役          ルド株式会社) 代表取締役社長
     長江 敏男   1943年12月2日           (注)3  7,600
           2003年6月  株式会社PCN 代表取締役社長
  (監査等委員)
             兼任(現株式会社ヘルスクリッ
             ク)
           2005年10月  ヨーク・ファーマ株式会社 代表
             取締役社長
           2010年1月  Pharma Business Consultant  設立
             代表(現任)
           2014年4月  岐阜薬科大学  客員教授(現任)
           2015年9月  当社 取締役(監査等委員)(現
             任)
           2017年6月  ヒューマン・メタボローム・テク
             ノロジーズ株式会社取締役(監査
             等委員)(現任)
           1998年4月  青山監査法人 入所
           2001年7月  公認会計士登録
           2009年8月  アカウンティングワークス株式会
             社設立代表取締役(現任)
           2014年6月  鳥取ガス株式会社監査役(現任)
           2014年9月  学校法人鳥取学園監事(現任)
   取締役
     花房 幸範   1975年5月10日           (注)3  ―
           2015年3月  アークランドサービス株式会社監
  (監査等委員)
             査役
           2016年3月  アークランドサービス株式会社取
             締役(監査等委員)(現任)
           2017年9月  当社 取締役(監査等委員)(現
             任)
           2018年5月  株式会社ギフト監査役(現任)
          計         18,614,000
  (注) 1.取締役 笹岡三千雄氏、長江敏男氏、花房幸範氏の3名は、社外取締役であります。
   2.取締役の任期は、2020年3月27日開催の定時株主総会終結の時から1年以内に終了する事業年度のうち最終
   のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。
   3.取締役である監査等委員の任期は、2019年9月26日開催の定時株主総会終結の時から2年以内に終了する事
   業年度のうち最終のものに関する定時株主総会の終結の時までであります。
   4.監査等委員会の体制は、次のとおりであります。
     委員長 笹岡三千雄氏 委員 長江敏男氏 委員 花房幸範氏
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  ② 社外役員の状況
  ア 員数
  当社の社外取締役は3名であり、うち3名が監査等委員であります。
  イ 当社との人的関係、資本的関係又は取引関係その他の利害関係
  社外取締役(監査等委員)である笹岡三千雄氏は、当社株式200,000株を所有しております。
  社外取締役(監査等委員)である長江敏男氏は、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社取締役
  (監査等委員)を兼務しております。当社とヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社との間には特別
  な利害関係はありません。また、同氏は、当社株式7,600株を所有しております。
  社外取締役(監査等委員)である花房幸範氏は、アカウンティングワークス株式会社代表取締役、鳥取ガス株式
  会社監査役、学校法人鳥取学園監事、アークランドサービス株式会社取締役(監査等委員)及び株式会社ギフト取
  締役(監査等委員)を兼務しております。当社とアカウンティングワークス株式会社、鳥取ガス株式会社、学校法
  人鳥取学園、アークランドサービス株式会社及び株式会社ギフトとの間には特別な利害関係はありません。
  ウ 企業統治において果たす機能及び役割並びに独立性に関する基準又は方針の内容及び選任状況に関する考え方
  各監査等委員である社外取締役は、経営、創薬、財務・会計に関する相当程度の知見を有しており、実効性の高
  い監督・監査機能を果たすことが期待できるものと考えております。
  当社は、社外取締役を選任するための独立性に関する基準又は方針として明確に定めたものはありませんが、東
  京証券取引所の定める独立役員制度を参考にしており、笹岡三千雄氏、長江敏男氏及び花房幸範氏を同取引所に独
  立役員として届け出ております。
  ③ 社外取締役による監督並びに内部統制部門との関係、監査等委員である社外取締役と内部監査、監査等委員会監

  査及び会計監査との相互連携
  社外取締役は、取締役会に出席し意見を述べることにより、取締役の業務執行状況を監督し経営の監視機能を果た
  すとともに、適宜内部統制部門に対する質疑等を行っております。また、監査等委員である社外取締役については、
  監査等委員会監査基準に基づき監査を実施しております。
  内部監査、監査等委員会監査及び会計監査との相互連携については、「(3)監査の状況 ①                監査等委員会の状況」
  に記載のとおりです。
  (3) 【監査の状況】

  ① 監査等委員会の状況
   当社は監査等委員会設置会社であり、監査等委員会は3名の社外取締役で構成されています。
   監査等委員会は、当社における業務の適法、妥当かつ効率的な運営を確保するため、取締役会・その他の重要
  会議に出席し、意思決定の過程及び内容を確認し、取締役等から職務執行に関する報告を受け、随時質問または
  意見を述べ、さらに、経営トップとの積極的な意見交換を行うとともに、主要な決裁ならびに業務執行に関する
  重要書類の閲覧等により業務及び財産状況の調査を行い、取締役等の職務執行の監査・監督を行っています。社
  外取締役1名は、公認会計士及び税理士の資格を有しており、専門的見地から監査を行っております。
   内部監査人とは、定期的に内部監査及び財務報告に係る内部統制評価の報告を受け、必要に応じて指示をしま
  す。
   会計監査人とは、定期的に、また必要に応じて監査の実施経過について報告を受け、積極的な意見及び情報交
  換を行っています。また、財務報告に係る内部統制評価についても定期的に報告を受けています。
  ② 内部監査の状況

   内部監査については、内部監査人を1名選任しております。計画書に基づいて内部牽制及び法令遵守の状況等
  の業務全般を監査し、その結果を社長及び被監査部門に報告するとともに、被監査部門に対して改善指示を提示
  し、改善までのフォローアップ監査を行い、業務改善と従業員の意識向上に繋げております。
   また、財務報告に係る内部統制の整備・運用に関する監査業務を行い、内部統制機能の向上を図るとともに、
  適宜監査等委員及び監査等委員会、会計監査人と意見交換を行い、三様監査の体制のもと連携を図り、効率的か
  つ効果的な監査を実施するように努めております。
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  ③ 会計監査の状況
  a. 監査法人の名称
   有限責任 あずさ監査法人
  b. 業務を執行した公認会計士

   指定有限責任社員 業務執行社員:上野 直樹
   指定有限責任社員 業務執行社員:佐藤 義仁
  c. 監査業務に係る補助者の構成

   当社の会計監査業務に係る補助者は、公認会計士2名、その他3名であります。
  d. 監査法人の選定方針と理由

   監査等委員会が有限責任    あずさ監査法人を会計監査人とした理由は、同法人の独立性、品質管理体制及びグ
  ローバルな監査体制について監査等委員会で定める会計監査人評価・選定基準に基づき検討を行い、適任と判断
  したためであります。
   監査等委員会は、会計監査人が会社法第340条第1項各号に定める項目に該当すると認められる場合は、監査等
  委員全員の同意に基づき、会計監査人を解任いたします。この場合、監査等委員会が選定した監査等委員は、解
  任後最初に招集される株主総会におきまして、会計監査人を解任した旨と解任理由を報告致します。
   また、監査等委員会は、会計監査人の職務の執行状況や当社の監査体制等を勘案して会計監査人の変更が必要
  であると認められる場合には、株主総会に提出する会計監査人の解任または不再任に関する議案の内容を決定致
  します。
  e. 監査等委員及び監査等委員会による監査法人の評価

   監査等委員会は、外部会計監査人の監査報告、往査立会などを通じて監査実施内容を把握しており、品質管理
  システム、監査体制、監査の適切性などの項目を勘案した基準に基づき、毎期監査等委員会審議の中で評価およ
  び再任の決議を行っております。
  ④ 監査報酬の内容等

  a. 監査公認会計士等に対する報酬
     前事業年度          当事業年度
  監査証明業務に     非監査業務に     監査証明業務に     非監査業務に
  基づく報酬(千円)     基づく報酬(千円)     基づく報酬(千円)     基づく報酬(千円)
     19,500      ―    13,500      ―
  b. 監査公認会計士等と同一のネットワーク(KPMGグループ)に対する報酬(a.を除く)

   該当事項はありません。
  c. その他重要な監査証明業務に基づく報酬の内容

   該当事項はありません。
  d. 監査報酬の決定方針

   監査日数、監査内容及び当社の事業内容・規模等を勘案したうえで決定しております。
  e. 監査等委員会が会計監査人の報酬等に同意した理由

   取締役会が提案した会計監査人に対する報酬等に対して、当社の監査等委員会が会社法第399条第1項の同意を
  した理由は、日本監査役協会が公表する「会計監査人との連携に関する実務指針」を踏まえ、会計監査人の監査
  計画の内容、会計監査の職務遂行状況及び報酬見積りの算出根拠等について必要な検証を行った上で、適切であ
  ると判断したためであります。
  (4) 【役員の報酬等】

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  ① 役員の報酬等の額又はその算定方法の決定に関する方針に係る事項
  取締役(監査等委員である取締役を除く)の報酬については、株主総会で決議いただいた報酬額の範囲内で、
  日々の業務執行の対価として役位を踏まえた固定報酬を支給するとともに、経営成績および業績目標の達成状況等
  を踏まえた業績連動報酬を支給いたします。業績連動報酬の割合は報酬総額の0%から50%の範囲で決定されま
  す。取締役(監査等委員)の報酬については、その職責を鑑み、業績連動報酬制度は採用せず、固定報酬のみとし
  ております。
  取締役の報酬額については、取締役会において代表取締役社長に一任することを決議した上で決定しておりま
  す。なお、取締役の報酬額の決定について、独立性及び客観性を確保する観点から、事前に独立社外取締役とその
  他の取締役で構成する指名・報酬委員会に諮ることとしており、当該委員会からの答申を尊重することとしており
  ます。取締役(監査等委員)の報酬額の決定については、取締役(監査等委員)の協議で決定しております。
  当社の業績連動報酬については、「株式給付信託(BBT)」と「賞与」の2つを導入しております。「株式給付信
  託(BBT)」は、業績連動型株式報酬制度として、取締役が在任中に付与されたポイントに基づき、退任時に株式と
  金銭を受け取る仕組みであり、取締役(社外取締役及び監査等委員である取締役を除く)の報酬と当社の業績及び
  株式価値との連動性をより明確にし、取締役の中長期的な業績の向上と企業価値の増大への貢献意識を高めること
  を目的としております。一方で「賞与」は、短期的な業績連動報酬として、対象事業年度における業績達成への貢
  献意識を高めることを目的としております。
  ② 業績連動報酬に係る指標、その選定理由および実績

  取締役の短期的及び中長期的な成果を測るため、売上高の成長率、開示している業績目標(売上高、営業利益)
  の達成状況等を総合的に評価し、業績連動報酬の算定に反映させております。なお、業績連動報酬算定に係る各指
  標のうち、業績目標については売上高1,000,000千円以上及び営業損失900,000千円以上としておりましたが、売上
  高1,037,337千円、営業損失887,168千円となり共に達成いたしました。一方、売上高の成長率については、売上高
  が7,216,622千円から1,037,337千円に減少となったことから、当事業年度における業績連動報酬の割合は0%と決定
  いたしました。
  ③ 指名・報酬委員会に係る事項

  指名・報酬委員会は、取締役会の諮問機関として、取締役の報酬等の決定方針、取締役(監査等委員である取締
  役を除く)の個人別の報酬等の決定方針とその原案に関する審議を実施しております。
  当事業年度の役員報酬については、以下の通り審議いたしました。
  ・2019年9月12日:役員報酬調査の情報共有および個人別の役員固定報酬額の原案の決定
  ・2019年10月10日:役員に対する信託型報酬制度の傾向と分析及び事例
  ・2019年12月13日:社外取締役の役員報酬金額の審議
  なお、当事業年度の役員報酬に関する委員会の開催は3回でありましたが、翌事業年度以降は年4回程度の開催
  を計画しております。
  ④ 役員の報酬等に関する株主総会の決議

  当社の役員報酬については、株主総会決議により取締役及び監査等委員である取締役それぞれの報酬等の限度額
  を決定しております。取締役(監査等委員である取締役を除く。)の報酬については、2015年9月18日開催の第9
  回定時株主総会において、報酬限度額を年額1,000百万円以内(うち社外取締役分は100百万円以内)と定めており
  ます。なお、かかる決議の対象となる取締役(監査等委員である取締役を除く。)は、当該決議時点において5名
  (うち社外取締役1名)となります。また、これとは別枠で取締役(社外取締役及び監査等委員である取締役を除
  く。)の業績連動型株式報酬については、2016年9月28日開催の第10回定時株主総会において、信託に拠出する上
  限額(3事業年度を対象)を300百万円と定めております。
  監査等委員である取締役の報酬については、2015年9月18日開催の第9回定時株主総会において、報酬限度額を
  年額200百万円以内と定めております。なお、かかる決議の対象となる監査等委員である取締役は、当該決議時点に
  おいて3名となります。
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  ⑤ 役員区分ごとの報酬等の総額、報酬等の種類別の総額及び対象となる役員の員数
           報酬等の種類別の総額(千円)
                   対象となる
     報酬等の総額
  役員区分           業績連動報酬       役員の員数
      (千円)
                    (名)
        固定報酬        退職慰労金
             株式給付信託
            賞与
              (BBT)
  取締役
      96,750   96,750   ―   ―   ―  4
  (監査等委員及び社
  外取締役を除く。)
  監査等委員(社外監
       ―   ―   ―   ―   ―  ―
  査等委員を除く。)
  社外役員     7,800   7,800   ―   ―   ―  3
  ⑥ 役員ごとの報酬等の総額等

  報酬等の総額が1億円以上である者が存在しないため、記載しておりません。
  (5) 【株式の保有状況】

  ① 投資株式の区分の基準及び考え方
   当社は、専ら株式の価値の変動又は株式に係る配当によって利益を受けることを目的とする銘柄を純投資目的
  と区分し、それ以外を目的とする銘柄を純投資目的以外の目的として区分しております。
  ② 保有目的が純投資目的以外の目的である投資株式

  a.保有方針及び保有の合理性を検証する方法並びに個別銘柄の保有の適否に関する取締役会等における検証の
   内容
   当社は、取引先との安定的・長期的な取引関係の維持・強化等により、当社の中長期的な企業価値の向上に資
  することを目的に、政策的に必要であると判断する株式については保有していく方針です。
  b.銘柄数及び貸借対照表計上額

          貸借対照表計上額の
        銘柄数
        (銘柄)
          合計額(千円)
   非上場株式     2    1,295,598
   非上場株式以外の株式     ―      ―
  (当事業年度において株式数が増加した銘柄)

        銘柄数  株式数の増加に係る取得
                株式数の増加の理由
        (銘柄)  価額の合計額(千円)
   非上場株式     ―      ―    ―
   非上場株式以外の株式     ―      ―    ―
  (当事業年度において株式数が減少した銘柄)

        銘柄数  株式数の減少に係る売却
        (銘柄)  価額の合計額(百万円)
   非上場株式     ―      ―
   非上場株式以外の株式     ―      ―
  c.特定投資株式及びみなし保有株式の銘柄ごとの株式数、貸借対照表計上額等に関する情報

   該当事項はありません。
  ③ 保有目的が純投資目的である投資株式

   該当事項はありません。
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 第5 【経理の状況】
 1  財務諸表の作成方法について

  当社の財務諸表は、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(1963年大蔵省令第59号)に基づいて作
  成しております。
 2  監査証明について

  当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、事業年度(2019年7月1日から2019年12月31日まで)の
  財務諸表について、有限責任 あずさ監査法人の監査を受けております。
 3 決算期変更について

  2019年9月26日開催の第13期定時株主総会における定款一部変更の決議により、決算期を6月30日から12月31日に
  変更いたしました。
   したがいまして、当事業年度は2019年7月1日から2019年12月31日までの6ヶ月となっております。
 4  連結財務諸表について

  当社は子会社を有していないため、連結財務諸表は作成しておりません。
 5  財務諸表等の適正性を確保するための特段の取り組みについて

  当社は、財務諸表等の適正性を確保するための特段の取組みを行っております。具体的には、会計基準等の内容を
  適切に把握し、又は会計基準等の変更等について的確に対応して財務諸表を適切に作成できる体制を整備するため
  に、監査法人等が主催するセミナーへの参加及び財務・会計の専門書の購読等を行っております。
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 1 【連結財務諸表等】
  (1) 【連結財務諸表】
  該当事項はありません。
  (2) 【その他】

  該当事項はありません。
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 2 【財務諸表等】
  (1)【財務諸表】
  ①【貸借対照表】
                   (単位:千円)
            前事業年度     当事業年度
            (2019年6月30日)     (2019年12月31日)
  資産の部
  流動資産
   現金及び預金           6,853,150     6,986,722
   売掛金           2,977,228      312,492
   貯蔵品            287,749     341,316
   前払費用            91,152     150,960
              164,559     248,306
   その他
   流動資産合計           10,373,840     8,039,797
  固定資産
   有形固定資産
             ※1 4,058,588    ※1 4,061,132
   建物
              △301,291     △377,755
    減価償却累計額
    建物(純額)          3,757,297     3,683,377
             ※1 191,148    ※1 191,148
   構築物
              △24,593     △30,915
    減価償却累計額
    構築物(純額)          166,554     160,232
             ※1 2,102,276    ※1 2,218,881
   工具、器具及び備品
              △1,081,910     △1,232,172
    減価償却累計額
    工具、器具及び備品(純額)          1,020,365      986,708
             ※1 904,628    ※1 904,628
   土地
   有形固定資産合計           5,848,846     5,734,947
   無形固定資産
   のれん           21,944     11,815
   ソフトウエア           66,238     102,151
              29,136     1,622
   その他
   無形固定資産合計           117,318     115,589
   投資その他の資産
   投資有価証券           1,277,898     1,295,598
   関係会社株式           1,900,000     1,900,000
   長期貸付金           100,000     95,839
   長期前払費用           18,877     16,977
   繰延税金資産           261,265     476,431
              142,158     142,158
   その他
   投資その他の資産合計           3,700,200     3,927,005
   固定資産合計           9,666,364     9,777,543
  資産合計            20,040,205     17,817,340
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                   (単位:千円)
            前事業年度     当事業年度
            (2019年6月30日)     (2019年12月31日)
  負債の部
  流動負債
   買掛金            63,008     38,595
   未払金            138,828     127,138
   未払費用            403,687     70,854
   未払法人税等            797,352     22,729
   前受金            666,813     312,923
   預り金            98,230     12,367
              274,765     93,930
   その他
   流動負債合計           2,442,686      678,540
  固定負債
   株式給付引当金            3,728     15,774
              144,736     144,736
   役員株式給付引当金
   固定負債合計            148,464     160,510
  負債合計            2,591,150      839,050
  純資産の部
  株主資本
   資本金           3,930,541     3,930,541
   資本剰余金
              3,926,823     3,926,823
   資本準備金
   資本剰余金合計           3,926,823     3,926,823
   利益剰余金
   その他利益剰余金
              9,976,966     9,488,501
    繰越利益剰余金
   利益剰余金合計           9,976,966     9,488,501
   自己株式           △411,570     △411,570
   株主資本合計           17,422,761     16,934,296
  評価・換算差額等
              △58,400     △40,700
   その他有価証券評価差額金
   評価・換算差額等合計           △58,400     △40,700
  新株予約権            84,693     84,693
  純資産合計            17,449,054     16,978,289
  負債純資産合計            20,040,205     17,817,340
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  ②【損益計算書】
                   (単位:千円)
            前事業年度     当事業年度
            (自 2018年7月1日     (自 2019年7月1日
            至 2019年6月30日)      至 2019年12月31日)
  売上高            7,216,622     1,037,337
              1,651,254      671,355
  売上原価
  売上総利益            5,565,367      365,981
            ※1 ,※2 1,985,585    ※1 ,※2 1,253,150
  販売費及び一般管理費
  営業利益又は営業損失(△)            3,579,781     △887,168
  営業外収益
  受取利息            6,390     1,179
  為替差益            59,622     41,704
  業務受託料            153,926     137,592
               7,334      153
  その他
  営業外収益合計            227,274     180,630
  営業外費用
  株式交付費             90     -
               114      -
  その他
  営業外費用合計             204      -
  経常利益又は経常損失(△)            3,806,852     △706,537
  税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)            3,806,852     △706,537
  法人税、住民税及び事業税
              1,147,706      △2,907
              △110,996     △215,166
  法人税等調整額
  法人税等合計            1,036,710     △218,073
  当期純利益又は当期純損失(△)            2,770,141     △488,464
  【売上原価明細書】

          前事業年度      当事業年度

         (自 2018年7月1日      (自 2019年7月1日
          至 2019年6月30日)      至 2019年12月31日)
       注記      構成比      構成比
    区分     金額(千円)      金額(千円)
       番号      (%)      (%)
  Ⅰ  材料費
       ※   264,137   16.0    180,815   26.9
  Ⅱ  労務費

           565,758   34.3    206,007   30.7
  Ⅲ  経費

           821,357   49.7    284,531   42.4
          (253,114)      (122,491)

     (うち、減価償却費)
  当期売上原価

             100.0      100.0
          1,651,254       671,355
  (注)※  材料費には主要材料の他、貯蔵品の当期消費分を含んでおります。
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  ③【株主資本等変動計算書】
  前事業年度(自   2018年7月1日   至 2019年6月30日)
                  (単位:千円)
            株主資本
         資本剰余金     利益剰余金
            その他利益剰余
      資本金           自己株式  株主資本合計
             金
        資本準備金  資本剰余金合計     利益剰余金合計
            繰越利益剰余金
  当期首残高    3,915,983  3,912,265  3,912,265  7,206,825  7,206,825  △411,420  14,623,653
  当期変動額
  新株の発行    14,558  14,558  14,558         29,116
  当期純利益           2,770,141  2,770,141     2,770,141
  自己株式の取得                △149  △149
  株主資本以外の項目
  の当期変動額(純
  額)
  当期変動額合計     14,558  14,558  14,558  2,770,141  2,770,141   △149 2,799,108
  当期末残高    3,930,541  3,926,823  3,926,823  9,976,966  9,976,966  △411,570  17,422,761
      評価・換算差額等

          新株予約権  純資産合計

     その他有価証券  評価・換算差額
     評価差額金   等合計
  当期首残高     -  - 85,062  14,708,715

  当期変動額
  新株の発行           29,116
  当期純利益           2,770,141
  自己株式の取得           △149
  株主資本以外の項目
  の当期変動額(純    △58,400  △58,400  △368 △58,768
  額)
  当期変動額合計    △58,400  △58,400  △368 2,740,339
  当期末残高    △58,400  △58,400  84,693  17,449,054
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  当事業年度(自   2019年7月1日   至 2019年12月31日)

                  (単位:千円)
            株主資本
         資本剰余金     利益剰余金
            その他利益剰余
      資本金           自己株式  株主資本合計
             金
        資本準備金  資本剰余金合計     利益剰余金合計
            繰越利益剰余金
  当期首残高    3,930,541  3,926,823  3,926,823  9,976,966  9,976,966  △411,570  17,422,761
  当期変動額
  新株の発行                   -
  当期純損失(△)           △488,464  △488,464    △488,464
  自己株式の取得                   -
  株主資本以外の項目
  の当期変動額(純
  額)
  当期変動額合計     -  -  - △488,464  △488,464   - △488,464
  当期末残高    3,930,541  3,926,823  3,926,823  9,488,501  9,488,501  △411,570  16,934,296
      評価・換算差額等

          新株予約権  純資産合計

     その他有価証券  評価・換算差額
     評価差額金   等合計
  当期首残高    △58,400  △58,400  84,693  17,449,054

  当期変動額
  新株の発行            -
  当期純損失(△)           △488,464
  自己株式の取得            -
  株主資本以外の項目
  の当期変動額(純    17,700  17,700   - 17,700
  額)
  当期変動額合計     17,700  17,700   - △470,764
  当期末残高    △40,700  △40,700  84,693  16,978,289
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  ④【キャッシュ・フロー計算書】
                   (単位:千円)
            前事業年度     当事業年度
            (自 2018年7月1日     (自 2019年7月1日
            至 2019年6月30日)      至 2019年12月31日)
  営業活動によるキャッシュ・フロー
  税引前当期純利益又は税引前当期純損失(△)            3,806,852     △706,537
  減価償却費            501,224     246,141
  のれん償却額            20,256     10,128
  役員株式給付引当金の増減額(△は減少)            64,243      -
  受取利息及び受取配当金            △6,390     △1,179
  為替差損益(△は益)            △97,080     △29,841
  株式交付費             90     -
  売上債権の増減額(△は増加)            116,445     2,664,735
  貯蔵品の増減額(△は増加)            △121,580     △53,566
  前払費用の増減額(△は増加)            7,962     △59,807
  仕入債務の増減額(△は減少)            26,788     △24,412
  未払金の増減額(△は減少)            44,971     △11,744
  未払費用の増減額(△は減少)            13,807     △332,832
  前受金の増減額(△は減少)            327,003     △353,889
  預り金の増減額(△は減少)            17,570     △85,863
              640,021     △290,024
  その他
  小計            5,362,185      971,304
  利息及び配当金の受取額
               6,390     1,179
  法人税等の支払額            △970,757     △732,402
              83,119     1,900
  法人税等の還付額
  営業活動によるキャッシュ・フロー            4,480,938      241,982
  投資活動によるキャッシュ・フロー
  投資有価証券の取得による支出           △1,336,298       -
  補助金の受取額            272,647      -
  有形固定資産の取得による支出            △152,909     △120,508
  無形固定資産の取得による支出            △42,110     △17,743
               △55     -
  その他
  投資活動によるキャッシュ・フロー           △1,258,726     △138,251
  財務活動によるキャッシュ・フロー
  新株予約権の行使による株式の発行による収入            28,658      -
               △149      -
  自己株式の取得による支出
  財務活動によるキャッシュ・フロー            28,508      -
  現金及び現金同等物に係る換算差額             97,080     29,841
  現金及び現金同等物の増減額(△は減少)            3,347,801      133,571
  現金及び現金同等物の期首残高            3,505,349     6,853,150
             ※1 6,853,150    ※1 6,986,722
  現金及び現金同等物の期末残高
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  【注記事項】
  (重要な会計方針)
  1 資産の評価基準及び評価方法
  (1)有価証券の評価基準及び評価方法
    関係会社株式…移動平均法による原価法を採用しております。
    投資有価証券…移動平均法による原価法を採用しております。
  (2)棚卸資産の評価基準及び評価方法
    貯蔵品…個別法による原価法を採用しております。
        (貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定) 
  2 固定資産の減価償却の方法

  (1)有形固定資産
   定額法を採用しております。
   なお、主な耐用年数は以下のとおりであります。
   建物        6年~50年
   構築物       10年~30年
   工具、器具及び備品 3年~15年
  (2)無形固定資産
   定額法を採用しております。
   なお、主な償却年数は以下のとおりであります。
    のれん          5年
    ソフトウェア(自社利用)  5年      (社内における見込み利用可能期間)
  3 繰延資産の処理方法

  株式交付費
   支出時に全額費用として処理しております。
  4 引当金の計上基準

  株式給付引当金
   株式給付規程に基づく従業員への当社株式の交付に備えるため、当事業年度末における株式給付債務の見込額
   に基づき計上しております。
  役員株式給付引当金
   役員株式給付規程に基づく取締役への当社株式の交付に備えるため、当事業年度末における株式給付債務の見
   込額に基づき計上しております。
  5 キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲

   キャッシュ・フロー計算書における資金(現金及び現金同等物)は、手許現金、随時引き出しが可能な預金及
   び預入期間が3か月以内の定期預金からなっております。
  6 その他財務諸表作成のための基本となる重要な事項

  消費税等の会計処理
   税抜処理を採用しております。
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  (未適用の会計基準等)

  1.収益認識に関する会計基準等
  ・「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号         2018年3月30日)
  ・「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号             2018年3月30日)
  (1) 概要
   国際会計基準審議会(IASB)及び米国財務会計基準審議会(FASB)は、共同して収益認識に関する包括的な会計基
  準の開発を行い、2014年5月に「顧客との契約から生じる収益」(IASBにおいてはIFRS第15号、FASBにおいては
  Topic606)を公表しており、IFRS第15号は2018年1月1日以後開始する事業年度から、Topic606は2017年12月15日
  より後に開始する事業年度から適用される状況を踏まえ、企業会計基準委員会において、収益認識に関する包括
  的な会計基準が開発され、適用指針と合わせて公表されたものです。
   企業会計基準委員会の収益認識に関する会計基準の開発にあたっての基本的な方針として、IFRS第15号と整合
  性を図る便益の1つである財務諸表間の比較可能性の観点から、IFRS第15号の基本的な原則を取り入れることを
  出発点とし、会計基準を定めることとされ、また、これまでわが国で行われてきた実務等に配慮すべき項目があ
  る場合には、比較可能性を損なわせない範囲で代替的な取扱いを追加することとされております。
  (2) 適用予定日
   2022年12月期の期首より適用予定であります。
  (3) 当該会計基準等の適用による影響
   影響額は、当財務諸表の作成時において評価中であります。
  2.時価の算定に関する会計基準等

  ・「時価の算定に関する会計基準」(企業会計基準第30号          2019年7月4日   企業会計基準委員会)
  ・「時価の算定に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第31号              2019年7月4日   企業会計基準委
   員会)
  (1) 概要
   国際会計基準審議会(IASB)及び米国財務会計基準審議会(FASB)は、公正価値測定についてほぼ同じ内容の
  詳細なガイダンスを定めています(IASBにおいてはIFRS第13号、FASBにおいてはTopic820)。これらの国際的な
  会計基準の定めとの比較可能性を向上させるために、企業会計基準委員会において、時価の算定に関する会計基
  準が開発され、適用指針と合わせて公表されたものです。
   企業会計基準委員会の時価の算定に関する会計基準の開発にあたっての基本的な方針として、統一的な算定方
  法を用いることにより、国内外の企業間における財務諸表の比較可能性を向上させる観点から、IFRS第13号の定
  めを基本的にすべて取り入れることとされております。ただし、これまで我が国で行われてきた実務等に配慮
  し、財務諸表間の比較可能性を大きく損なわせない範囲で、個別項目に対するその他の取扱いを定めることとさ
  れております。
  (2) 適用予定日
   2022年12月期の期首から適用予定であります。
  (3) 当該会計基準等の適用による影響
   影響額は、当財務諸表の作成時において評価中であります。
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  (追加情報)
   従業員等に信託を通じて自社の株式を交付する取引
  (1) 株式給付信託(BBT)
   当社は取締役(社外取締役及び監査等委員である取締役を除きます。)に対し、中長期にわたる業績向上と企
  業価値の増大への貢献意識を高めるため、取締役に対する新たな株式報酬制度「株式給付信託(BBT)」を導入し
  ております。
   当該信託契約に係る会計処理については、「従業員等に信託を通じて自社の株式を交付する取引に関する実務
  上の取扱い」(実務対応報告第30号      2015年3月26日)を適用しております。
  a. 取引の概要
   本制度は、あらかじめ当社が定めた役員株式給付規程に基づき、一定の要件を満たした当社の取締役に対し、
  当社株式を給付する仕組みであります。
   当社は取締役に対して、役員株式給付規程に従いポイントを付与し、原則として退任時に当該付与ポイントに
  相当する当社株式を給付いたします。取締役に対して給付する株式については、あらかじめ信託設定した金銭に
  より将来分も含めて取得し、信託財産として分別管理しております。
  b. 信託に残存する自社の株式
   信託に残存する当社株式を信託における帳簿価額(付随費用の金額を除く。)により純資産の部に自己株式と
  して計上しております。当該自己株式の帳簿価額は前事業年度末279,982千円、当事業年度末279,982千円、株式
  数は前事業年度末97,600株、当事業年度末97,600株であります。
  (2) 株式給付信託(J-ESOP)
   当社は従業員の帰属意識を醸成することや株価及び業績向上への意欲を高めることを目的として、従業員に対
  して自社の株式を給付するインセンティブプラン「株式給付信託(J-ESOP)」を導入しております。
   当該信託契約に係る会計処理については、「従業員等に信託を通じて自社の株式を交付する取引に関する実務
  上の取扱い」(実務対応報告第30号      2015年3月26日)を適用しております。
  a. 取引の概要
   本制度は、あらかじめ当社が定めた株式給付規程に基づき、一定の要件を満たした当社の従業員に対し、当社
  株式を給付する仕組みであります。
   当社は従業員に対して、個人の貢献度等に応じたポイントを付与し、一定の条件により受給権の取得をしたと
  きに当該付与ポイントに相当する当社株式を給付いたします。従業員に対して給付する株式については、あらか
  じめ信託設定した金銭により将来分も含めて取得し、信託財産として分別管理しております。
  b. 信託に残存する自社の株式
   信託に残存する当社株式を信託における帳簿価額(付随費用の金額を除く。)により純資産の部に自己株式と
  して計上しております。当該自己株式の帳簿価額は前事業年度末131,379千円、当事業年度末131,379千円、株式
  数は前事業年度末45,800株、当事業年度末45,800株であります。
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  (貸借対照表関係)
 ※1  圧縮記帳額
  国庫補助金等により有形固定資産の取得価額から控除している圧縮記帳額及びその内訳は次のとおりでありま
  す。
                       (単位:千円)
           前事業年度      当事業年度
           (2019年6月30日)      (2019年12月31日)
   圧縮記帳額         671,180      671,180
   (うち、建物)         448,166      448,166
   (うち、構築物)          20,865      20,865
   (うち、工具、器具及び備品)         102,230      102,230
   (うち、土地)          99,917      99,917
  ※2  保証債務

  下記の会社の国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の医療研究開発革新基盤創成事業として締結された
  環境整備契約に基づく債務残高に対して、次のとおり債務保証を行っております。
                       (単位:千円)
           前事業年度      当事業年度
           (2019年6月30日)      (2019年12月31日)
   ペプチスター株式会社         9,000,000      9,000,000
      計      9,000,000      9,000,000
   (注) 塩野義製薬株式会社及び積水化学工業株式会社と連帯保証を行っております。
  (損益計算書関係)

 ※1 販売費及び一般管理費の主要な費目及び金額並びにおおよその割合は、次のとおりであります。
           前事業年度      当事業年度
          (自  2018年7月1日     (自  2019年7月1日
          至  2019年6月30日)     至  2019年12月31日)
   役員報酬        194,581 千円     104,550 千円
   役員株式給付引当金繰入額        64,243 千円      ―千円
   株式給付引当金繰入額         573 千円      860 千円
   減価償却費        71,303 千円     35,451 千円
   研究開発費        1,141,795  千円     893,267 千円
   おおよその割合

   販売費         1%      1%
   一般管理費         99%      99%
 ※2 研究開発費の総額

  前事業年度(自    2018年7月1日    至  2019年6月30日)
  一般管理費に含まれる研究開発費は、       1,141,795  千円であります。なお、売上原価に含まれる研究開発費はありませ
 ん。
  当事業年度(自    2019年7月1日    至  2019年12月31日)

  一般管理費に含まれる研究開発費は、      893,267 千円であります。なお、売上原価に含まれる研究開発費はありません。
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  (株主資本等変動計算書関係)
  前事業年度(自    2018年7月1日    至  2019年6月30日)
  1  発行済株式に関する事項
   株式の種類    当事業年度期首     増加    減少   当事業年度末
        122,714,400

  普通株式(株)          2,596,000     ―  125,310,400
  (変動事由の概要)
  発行済株式の増加数の内訳は、次のとおりであります。
     新株予約権の行使による増加                                   2,596,000株
  2  自己株式に関する事項

   株式の種類    当事業年度期首     増加    減少   当事業年度末
  普通株式(株)       143,417     35    ―   143,452

  (注) 1.当事業年度期首及び当事業年度末の自己株式には、信託が保有する自社の株式がそれぞれ143,400株、
   143,400株が含まれております。
   2.(変動事由の概要)
     自己株式の増加数の内訳は、次のとおりであります。
   ・単元未満株式の買取による増加                           35株
  3  新株予約権等に関する事項

                    当事業
            目的となる株式の数(株)
       目的となる
   内訳                年度末残高
       株式の種類
         当事業年度期首    増加   減少  当事業年度末
                   (千円)
  第5回新株予約権
       普通株式   7,200,000    ― 2,500,000   4,700,000    693
  (2011年4月26日決議)
  第7回新株予約権
       普通株式   2,400,000    ―   ― 2,400,000   84,000
  (2018年3月12日決議)
     合計     9,600,000    ― 2,500,000   7,100,000   84,693
  (注) 1.目的となる株式の数の変動事由の概要
   第5回新株予約権の減少は、新株予約権の行使によるものであります。
   2.第7回新株予約権は、権利行使期間の初日が到来しておりません。
  4  配当に関する事項

  (1)配当金支払額
   該当事項はありません。
  (2)基準日が当事業年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌事業年度となるもの

   該当事項はありません。
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  当事業年度(自    2019年7月1日    至  2019年12月31日)
  1  発行済株式に関する事項
   株式の種類    当事業年度期首     増加    減少   当事業年度末
  普通株式(株)      125,310,400       ―    ―  125,310,400

  2  自己株式に関する事項

   株式の種類    当事業年度期首     増加    減少   当事業年度末
  普通株式(株)       143,452     ―    ―   143,452

  (注) 当事業年度期首及び当事業年度末の自己株式には、信託が保有する自社の株式がそれぞれ143,400株、143,400
   株が含まれております。
  3  新株予約権等に関する事項

                    当事業
            目的となる株式の数(株)
       目的となる
   内訳                年度末残高
       株式の種類
         当事業年度期首    増加   減少  当事業年度末
                   (千円)
  第5回新株予約権
       普通株式   4,700,000    ―   ― 4,700,000    693
  (2011年4月26日決議)
  第7回新株予約権
       普通株式   2,400,000    ―   ― 2,400,000   84,000
  (2018年3月12日決議)
     合計     7,100,000    ―   ― 7,100,000   84,693
  (注) 第7回新株予約権は、権利行使期間の初日が到来しておりません。
  4  配当に関する事項

  (1)配当金支払額
   該当事項はありません。
  (2)基準日が当事業年度に属する配当のうち、配当の効力発生日が翌事業年度となるもの

   該当事項はありません。
  (キャッシュ・フロー計算書関係)

 ※1 現金及び現金同等物の期末残高と貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係は、次のとおりであります。
            前事業年度     当事業年度
           (自  2018年7月1日     (自  2019年7月1日
           至  2019年6月30日)     至  2019年12月31日)
   現金及び預金         6,853,150千円     6,986,722千円
   預入期間が3か月を超える定期預金          ―千円     ―千円
   現金及び現金同等物         6,853,150千円     6,986,722千円
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  (金融商品関係)
  1 金融商品の状況に関する事項
  (1)金融商品に対する取組方針
  当社は、資金の運用については、投機的な取引は行わない方針であり、安全性の高い金融資産に限定しておりま
  す。また、必要な資金については、基本的に自己資金を充当することとしております。
  (2)金融商品の内容及びそのリスク
  預金の一部は外貨預金であり、為替変動リスクに晒されております。営業債権である売掛金は、極めて限定的で
  はありますが、顧客の信用リスクに晒されております。投資有価証券及び関係会社株式は、業務上の関係を有する
  企業の株式であり、投資先の業績や財政状態などによる資産価値変動リスクに晒されております。また、長期貸付
  金についても、信用リスクに晒されております。営業債務である買掛金、未払金は、1年以内の支払期日となって
  おります。
  (3)金融商品に係るリスク管理体制
  ①信用リスク(取引先の契約不履行等に係るリスク)の管理
   当社は、主要な取引先の状況を定期的にモニタリングし、取引相手ごとに適切な与信管理を実施することによ
  り月単位で回収期日及び残高を管理するとともに、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握や軽減を図っ
  ております。
   長期貸付金については、定期的に取引先の状況を把握し、財務状況等の悪化等による回収懸念の早期把握や軽
  減を図っております。
  ②市場リスクの管理
   外貨預金について、為替の変動リスクが経営に与える影響は重要ではないと認識しておりますが、定期的に為
  替相場を把握し為替変動リスクを管理しております。
  ③資金調達に係る流動性リスク(支払期日に支払いを実行できなくなるリスク)の管理
   当社は、各部署からの報告に基づき適時に資金繰計画を作成・更新するとともに、手元流動性の維持などによ
  り流動性リスクを管理しております。
  2 金融商品の時価等に関する事項

  貸借対照表計上額、時価及びこれらの差額については、次のとおりであります。
  前事業年度(2019年6月30日)
        貸借対照表計上額      時価    差額
         (千円)    (千円)    (千円)
  (1) 現金及び預金
          6,853,150    6,853,150      ―
  (2) 売掛金
          2,977,228    2,977,228      ―
  (3) 長期貸付金
           100,000    100,373     373
    資産計      9,930,379    9,930,752      373
  (1) 買掛金
           63,008    63,008     ―
  (2) 未払金
           138,828    138,828     ―
  (3) 未払法人税等
           797,352    797,352     ―
    負債計       999,188    999,188     ―
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  当事業年度(2019年12月31日)
        貸借対照表計上額      時価    差額
         (千円)    (千円)    (千円)
  (1) 現金及び預金
          6,986,722    6,986,722      ―
  (2) 売掛金
           312,492    312,492     ―
  (3) 長期貸付金
           95,839    95,780     △59
    資産計      7,395,054    7,394,995     △59
  (1) 買掛金
           38,595    38,595     ―
  (2) 未払金
           127,138    127,138     ―
  (3) 未払法人税等
           22,729    22,729     ―
    負債計       188,464    188,464     ―
 (注)1.金融商品の時価の算定方法

  資  産
  (1)現金及び預金、(2)売掛金
   これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっております。
  (3)長期貸付金
   元利金の合計額を同様の新規貸付を行った場合に想定される利率で割り引いた現在価値により算定しておりま
  す。
  負  債
  (1)買掛金、(2)   未払金、(3)未払法人税等
   これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっております。
    2.金銭債権の決算日後の償還予定額

   前事業年度(2019年6月30日)
              1年超  5年超
           1年以内        10年超
              5年以内  10年以内
            (千円)       (千円)
              (千円)  (千円)
  預金          6,852,927    ―  ―  ―
  売掛金          2,977,228    ―  ―  ―
  貸付金(注)           ―  26,010  31,241  42,747
      合計      9,830,155   26,010  31,241  42,747
   当事業年度(2019年12月31日)

              1年超  5年超
           1年以内        10年超
              5年以内  10年以内
            (千円)       (千円)
              (千円)  (千円)
  預金          6,986,722    ―  ―  ―
  売掛金          312,492   ―  ―  ―
  貸付金(注)           4,160  24,973  31,244  39,621
      合計      7,303,375   24,973  31,244  39,621
  (注) 貸付金は短期貸付金と長期貸付金を含んでおります。
    3.時価を把握することが極めて困難と認められる金融商品

                  (単位:千円)
            前事業年度     当事業年度
            (自  2018年7月1日    (自  2019年7月1日
      区分
            至  2019年6月30日)    至  2019年12月31日)
  投資有価証券(注)            1,277,898     1,295,598
  関係会社株式(注)            1,900,000     1,900,000
  (注)  投資有価証券及び関係会社株式は市場価額がなく、時価を把握することが極めて困難と認められるため時価
   開示の対象としておりません。
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  (有価証券関係)
 1.関連会社株式
  前事業年度(2019年6月30日)
  関連会社株式(貸借対照表計上額は1,900,000千円)は、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認められ
  ることから、記載しておりません。
  当事業年度(2019年12月31日)

  関連会社株式(貸借対照表計上額は1,900,000千円)は、市場価格がなく、時価を把握することが極めて困難と認められ
  ることから、記載しておりません。
 2.その他有価証券

  前事業年度(2019年6月30日)
          貸借対照表計上額
        種類       取得原価(千円)    差額(千円)
           (千円)
      株式       ―    ―    ―
  貸借対照表計上額が
  取得原価を超えるもの
        小計      ―    ―    ―
      株式      1,277,898    1,336,298    △58,400
  貸借対照表計上額が取
  得原価を超えないもの
        小計    1,277,898    1,336,298    △58,400
     合計       1,277,898    1,336,298    △58,400
  当事業年度(2019年12月31日)

          貸借対照表計上額
        種類       取得原価(千円)    差額(千円)
           (千円)
      株式       ―    ―    ―
  貸借対照表計上額が
  取得原価を超えるもの
        小計      ―    ―    ―
      株式      1,295,598    1,336,298    △40,700
  貸借対照表計上額が取
  得原価を超えないもの
        小計    1,295,598    1,336,298    △40,700
     合計       1,295,598    1,336,298    △40,700
  (退職給付関係)

  1.採用している退職給付制度の概要
   当社は、確定拠出年金制度を採用しております。
  2.確定拠出制度

   当社の確定拠出年金制度への要拠出額は、前事業年度25,509千円、当事業年度13,821千円であります。
  (ストック・オプション等関係)

  (追加情報)
  (従業員等に対して権利確定条件付き有償新株予約権を付与する取引に関する取扱いの適用)
   「従業員等に対して権利確定条件付き有償新株予約権を付与する取引に関する取扱い」(実務対応報告第36
  号 2018年1月12日。以下「実務対応報告第36号」という。)の適用日より前に従業員等に対して権利確定条件
  付き有償新株予約権を付与した取引については、実務対応報告第36号第10項(3)に基づいて、従来採用していた会
  計処理を継続しております。 
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  1. 権利確定条件付き有償新株予約権の概要
   (1)  権利確定条件付き有償新株予約権の内容
              第7回新株予約権
  決議年月日             2018年3月12日
            取締役  3名(監査等委員を除く) 
  付与対象者の区分及び人数
              従業員  10名
  株式の種類別のストック・オプションの数(注)            普通株式 2,400,000株
  付与日             2018年3月27日
          (1)2020年12月期から2023年12月期のいずれかの事業年度におい
          て、営業利益が6,000百万円を超過した場合に本新株予約権を行使
          することができる。
          (2)新株予約権者は、新株予約権の権利行使時においても、当社ま
  権利確定条件        たは当社関係会社の取締役、監査役または従業員であることを要
          する。ただし、任期満了による退任、定年退職、その他正当な理
          由があると取締役会が認めた場合は、この限りではない。
          (3)本新株予約権1個未満の行使を行うことはできないものとす
          る。
  対象勤務期間           対象勤務期間の定めはありません
  権利行使期間           2020年10月1日~2028年9月30日
  (注) 株式数に換算して記載しております。
  (2) 権利確定条件付き有償新株予約権の規模及びその変動状況

  当事業年度(2019年12月期)において存在したストック・オプションを対象とし、ストック・オプションの数につ
  いては、株式数に換算して記載しております。
  ①  ストック・オプションの数
              第7回新株予約権
  権利確定前(株)
  前事業年度末
                    2,400,000
  付与
                     ―
  失効
                     ―
  権利確定
                     ―
  未確定残
                    2,400,000
  権利確定後(株)
  前事業年度末
                     ―
  権利確定
                     ―
  権利行使
                     ―
  失効
                     ―
  未行使残
                     ―
  ②  単価情報
  権利行使価格(円)                   5,540
  行使時平均株価(円)                   ―
 2.採用している会計処理の概要

   (権利確定日以前の会計処理)
  (1) 権利確定条件付き有償新株予約権の付与に伴う従業員等からの払込金額を、純資産の部に新株予約権として計上
   する。
  (2) 新株予約権として計上した払込金額は、権利不確定による失効に対応する部分を利益として計上する。
   (権利確定日後の会計処理)
  (3) 権利確定条件付き有償新株予約権が権利行使され、これに対して新株を発行した場合、新株予約権として計上し
   た額のうち、当該権利行使に対応する部分を払込資本に振り替える。
  (4) 権利不行使による失効が生じた場合、新株予約権として計上した額のうち、当該失効に対応する部分を利益とし
   て計上する。この会計処理は、当該失効が確定した期に行う。
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  (税効果会計関係)
  1  繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
            前事業年度     当事業年度

           (2019年6月30日)     (2019年12月31日)
   繰延税金資産
   未払事業税          48,321千円      6,305千円
   前受金          203,844千円      95,660千円
   役員株式給付引当金          44,245千円     38,108千円
   税務上の繰越欠損金           ―千円    364,207千円
             15,807千円     13,870千円
   その他
   繰延税金資産 小計
             312,219千円     518,152千円
            △50,954千円     △41,720千円
   評価性引当額
   繰延税金資産 合計          261,265千円     476,431千円
   繰延税金資産純額
             261,265千円     476,431千円
  2  法定実効税率と税効果会計適用後の法人税等の負担率との差異の原因となった主な項目別の内訳

            前事業年度     当事業年度

           (2019年6月30日)     (2019年12月31日)
   法定実効税率
              30.6 %     ― %
   (調整)
    交際費等永久に算入されない項目           0.1 %     ― %
    住民税均等割           0.1 %     ― %
    評価性引当金の増減           0.4 %     ― %
    試験研究費等の特別控除           △3.8 %     ― %
              △0.3 %     ― %
    その他
   税効果会計適用後の法人税等の負担率
              27.2 %     ― %
   (注)当事業年度について、税引前当期純損失が計上されているため記載を            省略 しております。
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  (セグメント情報等)
  【セグメント情報】
  当社の事業セグメントは、アライアンス事業のみの単一セグメントであり重要性が乏しいため、セグメント情報の
  記載を省略しております。
  【関連情報】

  前事業年度(自   2018年7月1日   至 2019年6月30日)
  1 製品及びサービスごとの情報
  単一の製品及びサービスの区分の外部顧客への売上高が損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略し
  ております。
  2 地域ごとの情報

  (1) 売上高
                  (単位:千円)
   日本     米国     欧州     合計
    2,365,578     3,087,286     1,763,757     7,216,622
  (注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
  (2) 有形固定資産

   本邦以外に所在している有形固定資産がないため、記載を省略しております。
  3 主要な顧客ごとの情報

                  (単位:千円)
   顧客の名称又は氏名        売上高     関連するセグメント名
    イ社        2,638,921  アライアンス事業
    ロ社        1,883,333  アライアンス事業

    ハ社        1,619,090  アライアンス事業

  (注)当社顧客との共同研究開発契約においては秘密保持条項が存在するため、社名の公表は控えさせて頂きます。
  当事業年度(自   2019年7月1日   至 2019年12月31日)

  1 製品及びサービスごとの情報
  単一の製品及びサービスの区分の外部顧客への売上高が損益計算書の売上高の90%を超えるため、記載を省略し
  ております。
  2 地域ごとの情報

  (1) 売上高
                  (単位:千円)
   日本    米国    欧州    その他    合計
    661,921    281,886    84,470    9,059   1,037,337
  (注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
  (2) 有形固定資産

   本邦以外に所在している有形固定資産がないため、記載を省略しております。
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  3 主要な顧客ごとの情報
                  (単位:千円)
   顧客の名称又は氏名        売上高     関連するセグメント名
     A社        345,833  アライアンス事業
     B社        186,666  アライアンス事業

  (注)当社顧客との共同研究開発契約においては秘密保持条項が存在するため、社名の公表は控えさせて頂きます。
  【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】

  該当事項はありません。
  【報告セグメントごとののれんの償却額及び未償却残高に関する情報】

  当社は、アライアンス事業の単一セグメントであり、記載を省略しております。
  【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】

  該当事項はありません。
  (持分法損益等)

  1.関連会社に関する事項
            前事業年度      当事業年度
           (自  2018年7月1日     (自  2019年7月1日
           至  2019年6月30日)     至  2019年12月31日)
  関連会社に対する投資の金額         1,900,000千円      1,900,000千円
  持分法を適用した場合の投資の金額
           1,777,091千円      1,636,380千円
  持分法を適用した場合の投資損失の金額
            96,756千円      140,711千円
  2.開示対象特別目的会社に関する事項

    当社は開示対象特別目的会社を有しておりません。
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  【関連当事者情報】
  関連当事者との取引
   財務諸表提出会社の子会社及び関連会社等
  前事業年度(自 2018年7月1日 至 2019年6月30日)
       資本金
          議決権等の所有  関連当事        期末
       又は 事業の内容又      取引の  取引金額
  種類 会社等の名称  所在地     (被所有)割合  者との関      科目  残高
       出資金 は職業       内容  (千円)
          (%)  係        (千円)
       (千円)
        特殊ペプチド
             役員の
           (所有)
              債務保証
  関連 ペプチスター  大阪府   原薬の研究開
      5,485,000      兼任    9,000,000  ―  ―
  会社 株式会社  摂津市   発、製造及び  直接17.3
               (注)
            債務保証
         販売
  (注) 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の医療研究開発革新基盤創成事業として締結された環境整備契約
   に基づく債務残高に対し、債務保証を行っております。なお、保証料は受領しておりません。
  当事業年度(自 2019年7月1日 至 2019年12月31日)

       資本金
          議決権等の所有  関連当事        期末
       又は 事業の内容又      取引の  取引金額
  種類 会社等の名称  所在地     (被所有)割合  者との関      科目  残高
       出資金 は職業       内容  (千円)
          (%)  係        (千円)
       (千円)
        特殊ペプチド
           (所有)
              債務保証
  関連 ペプチスター  大阪府   原薬の研究開
      5,485,000      債務保証    9,000,000  ―  ―
  会社 株式会社  摂津市   発、製造及び  直接17.3
               (注)
         販売
  (注) 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の医療研究開発革新基盤創成事業として締結された環境整備契約
   に基づく債務残高に対し、債務保証を行っております。なお、保証料は受領しておりません。
   財務諸表提出会社の役員及び主要株主(個人の場合に限る。)等

  前事業年度(自 2018年7月1日 至 2019年6月30日)
   該当事項はありません。
  当事業年度(自 2019年7月1日 至 2019年12月31日)

   該当事項はありません。
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  (1株当たり情報)
             前事業年度     当事業年度

            (自  2018年7月1日    (自  2019年7月1日
            至  2019年6月30日)    至  2019年12月31日)
  1株当たり純資産額            138.73円     134.97円
  1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損
              22.42円     △3.90円
  失金額(△)
  潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額             21.33円     ―円
  (注) 1.株主資本において自己株式として計上されている信託に残存する自社の株式は、1株当たり当期純利益
   金額又は1株当たり当期純損失金額の算定上、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含め
   ております。また、1株当たり純資産額の算定上、期末発行済株式総数から控除する自己株式数に含め
   ております。
   1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金
   額の算定上、控除した当該自己株式の期中平均株式数は前事業年度143,400株、当事業年度143,400株で
   あります。1株当たり純資産額の算定上、控除した当該自己株式の期末株式数は前事業年度143,400株、
   当事業年度143,400株であります。
   2.当事業年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの、1株当た
   り当期純損失であるため記載しておりません。
   3.1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損失金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金
   額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
             前事業年度     当事業年度
            (自  2018年7月1日    (自  2019年7月1日
            至  2019年6月30日)    至  2019年12月31日)
  1株当たり当期純利益金額又は1株当たり当期純損
  失金額(△)
  当期純利益金額又は当期純損失金額(△)(千円)
              2,770,141     △488,464
    普通株主に帰属しない金額(千円)             ―     ―

  普通株式に係る当期純利益金額又は当期純損失金額
              2,770,141     △488,464
  (△)(千円)
  普通株式の期中平均株式数(株)
              123,560,471     125,166,948
  潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額

   当期純利益調整額(千円)             ―     ―

   普通株式増加数(株)            6,291,813      ―

  (うち新株予約権(株))

              (6,291,813)      ―
           第7回新株予約権(新株予     第7回新株予約権(新株予
           約権の数24,000個)     約権の数24,000個)
           これらの詳細について     これらの詳細について
  希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当
           は、「第4 提出会社の     は、「第4 提出会社の
  たり当期純利益金額の算定に含めなかった潜在株式
           状況 1.株式等の状況     状況 1.株式等の状況
  の概要
           (2)新株予約権等の状     (2)新株予約権等の状
           況 ③その他の新株予約     況 ③その他の新株予約
           権等の状況」に記載のと     権等の状況」に記載のと
           おりであります。     おりであります。
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   3.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
             前事業年度     当事業年度
            (2019年6月30日)     (2019年12月31日)
  純資産の部の合計額(千円)            17,449,054     16,978,289
  純資産の部の合計額から控除する金額(千円)             84,693     84,693

  (うち新株予約権(千円))            (84,693)     (84,693)

  普通株式に係る期末の純資産額(千円)            17,364,361     16,893,596

  1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の普通株
              125,166,948     125,166,948
  式の数(株)
  (重要な後発事象)

   該当事項はありません。
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  ⑤ 【附属明細表】
  【有形固定資産等明細表】
               当期末減価

      当期首残高  当期増加額  当期減少額  当期末残高  償却累計額  当期償却額  差引当期末
   資産の種類
      (千円)  (千円)  (千円)  (千円)  又は償却累   (千円)  残高(千円)
               計額(千円)
  有形固定資産
   建物     4,058,588   2,544   ― 4,061,132   377,755  76,463  3,683,377

  構築物

       191,148   ―  ― 191,148  30,915  6,322  160,232
    工具、器具及び備品     2,102,276   116,605   ― 2,218,881  1,232,172   150,262  986,708

   土地     904,628   ―  ― 904,628   ―  ― 904,628

  有形固定資産計    7,256,641   119,149   ― 7,375,791  1,640,843   233,047  5,734,947

  無形固定資産

   のれん     101,280   ―  ― 101,280  89,465  10,128  11,815

  ソフトウェア

       109,941  48,940   ― 158,882  56,731  13,027  102,151
   その他     29,397  23,053  50,500  1,950   327  66  1,622

  無形固定資産計    240,619  71,994  50,500  262,111  146,522  23,221  115,589

  長期前払費用     18,877  7,001  8,901  16,977   ―  ― 16,977

  (注) 1.当期増加額のうち主なものは次のとおりであります。
         Rock Imager 1000 with 190 plate
    工具、器具及び備品               29,908千円
         H-class  SQD2 システム
                   19,100千円
         H-class  SQD2 システム
                   17,800千円
    ソフトウェア     データ管理システム          41,450千円
   2.長期前払費用は非償却資産であるため、当期償却額の算出には含めておりません。
  【社債明細表】

   該当事項はありません。
  【借入金等明細表】

   該当事項はありません。
  【引当金明細表】

            当期減少額   当期減少額

      当期首残高   当期増加額         当期末残高
   区分         (目的使用)   (その他)
       (千円)   (千円)         (千円)
             (千円)   (千円)
  株式給付引当金      3,728   12,045    ―   ―  15,774
  役員株式給付引当金      144,736    ―   ―   ―  144,736

  【資産除去債務明細表】

   該当事項はありません。
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  (2) 【主な資産及び負債の内容】
  ①  現金及び預金
      区分         金額(千円)

  現金                   283

  預金
  普通預金
                   6,986,439
      計             6,986,722
      合計             6,986,722
  ②  売掛金

  相手先別内訳
      相手先         金額(千円)

  イ社                  169,583
  ロ社                  54,780
  ハ社                  34,511
  その他                  53,617
      合計             312,492
  (注) 当社顧客との共同研究開発契約においては秘密保持条項が存在するため、社名の公表は控えさせて頂きます。
   売掛金の発生及び回収並びに滞留状況

                  滞留期間(日)

               回収率(%)
                  (A)+(D)
 当期首残高(千円)   当期発生高(千円)   当期回収高(千円)   当期末残高(千円)
                   2
               (C)
                ×100
                   (B)
   (A)   (B)   (C)   (D)
               (A)+(B)
                   184
   2,977,228    395,502   3,060,238    312,492    90.7   765.2
  (注)  消費税等の会計処理は税抜方式を採用しておりますが、上記金額には消費税等が含まれております。
  ③ 貯蔵品

      相手先         金額(千円)

  貯蔵品
   研究用試薬等                  341,316
      合計             341,316
  ④ 投資有価証券

      相手先         金額(千円)

  (株式)
  Kleo Pharmaceuticals,Inc.
                   1,095,600
  モジュラス株式会社                  199,997
      合計             1,295,598
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  ⑤ 関係会社株式
      相手先         金額(千円)

  (関係会社株式)
  ペプチスター株式会社
                   1,900,000
      合計             1,900,000
  ⑥  買掛金

      相手先         金額(千円)

  理科研株式会社                  18,880
  キシダ化学株式会社                  11,068
  ナミキ商事株式会社                  1,410
  カルナバイオサイエンス株式会社                  1,327
  その他                  5,909
      合計              38,595
  ⑦  未払法人税等

      相手先         金額(千円)

  市県民税                  2,105
  事業税                  20,624
      合計              22,729
  (3) 【その他】

  当事業年度における四半期情報等
     (累計期間)       第1四半期     当事業年度

  売上高        (千円)     394,877     1,037,337

  税引前四半期(当期)純損失金額(△)        (千円)    △269,444     △706,537

  四半期(当期)純損失金額(△)        (千円)    △185,266     △488,464

  1株当たり四半期(当期)純損失金額(△)        (円)     △1.48     △3.90

     (会計期間)       第1四半期     第2四半期

  1株当たり四半期純損失金額(△)        (円)     △1.48     △2.42

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                   ペプチドリーム株式会社(E27486)
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 第6 【提出会社の株式事務の概要】
  事業年度      1月1日から12月31日まで

  定時株主総会      事業年度末日の翌日から3ヶ月以内

  基準日      12月31日

        6月30日

  剰余金の配当の基準日
        12月31日
  1単元の株式数      100株

  単元未満株式の買取り

        東京都千代田区丸の内一丁目4番1号

      取扱場所
        三井住友信託銀行株式会社      証券代行部
        東京都千代田区丸の内一丁目4番1号
      株主名簿管理人
        三井住友信託銀行株式会社
      取次所      ―

      買取手数料      無料

        当社の公告方法は、電子公告としております。

        ただし、事故その他やむを得ない事由により電子公告をすることができないと
        きは、日本経済新聞に掲載して行います。
  公告掲載方法
        当社の公告掲載URLは次のとおりであります。
        https://www.peptidream.com/
  株主に対する特典      該当事項はありません。

  (注) 1.当社の株主は、その有する単元未満株式について、次に掲げる権利以外の権利を行使することができない旨

   定款に定めております。
   (1) 会社法第189条第2項各号に掲げる権利
   (2) 会社法第166条第1項の規定による請求をする権利
   (3) 株主の有する株式数に応じて募集株式の割当て及び募集新株予約権の割当てを受ける権利
   なお、第14期事業年度については、2019年7月1日から2019年12月31日までの6か月となります。

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 第7 【提出会社の参考情報】
 1 【提出会社の親会社等の情報】

  当社には、親会社等はありません。
 2 【その他の参考情報】

  当事業年度の開始日から有価証券報告書提出日までの間に、次の書類を提出しております。
 (1) 有価証券報告書及びその添付書類並びに確認書
   事業年度 第13期(自 2018年7月1日 至 2019年6月30日)2019年9月27日関東財務局長に提出
 (2) 内部統制報告書及びその添付書類
   2019年9月27日関東財務局長に提出
 (3) 四半期報告書及び確認書
  第14期第1四半期(自 2019年7月1日 至 2019年9月30日)2019年11月13日関東財務局長に提出 
 (4) 臨時報告書
  2019年9月27日関東財務局長に提出 
   企業内容等の開示に関する内閣府令第19条第2項第9号の2(株主総会における議決権行使の結果)の規定に基づ
  く臨時報告書
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 第二部  【提出会社の保証会社等の情報】
  該当事項はありません。

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      独立監査人の監査報告書及び内部統制監査報告書
                   2020年3月30日

 ペプチドリーム株式会社
  取締役会   御中
         有限責任  あずさ監査法人

         指定有限責任社員

             公認会計士  上 野  直 樹     ㊞
         業務執行社員
         指定有限責任社員

             公認会計士  佐 藤  義 仁     ㊞
         業務執行社員
 <財務諸表監査>

  当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づく監査証明を行うため、「経理の状況」に掲げられて
 いるペプチドリーム株式会社の2019年7月1日から2019年12月31日までの第14期事業年度の財務諸表、すなわち、貸借
 対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書、キャッシュ・フロー計算書、重要な会計方針、その他の注記及び附属明
 細表について監査を行った。
 財務諸表に対する経営者の責任

  経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して財務諸表を作成し適正に表
 示することにある。これには、不正又は誤謬による重要な虚偽表示のない財務諸表を作成し適正に表示するために経営
 者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
 監査人の責任

  当監査法人の責任は、当監査法人が実施した監査に基づいて、独立の立場から財務諸表に対する意見を表明すること
 にある。当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準
 は、当監査法人に財務諸表に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得るために、監査計画を策定し、
 これに基づき監査を実施することを求めている。
  監査においては、財務諸表の金額及び開示について監査証拠を入手するための手続が実施される。監査手続は、当監
 査法人の判断により、不正又は誤謬による財務諸表の重要な虚偽表示のリスクの評価に基づいて選択及び適用される。
 財務諸表監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、当監査法人は、リスク評価の
 実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するために、財務諸表の作成と適正な表示に関連する内部統制を検
 討する。また、監査には、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われた見積りの評価も
 含め全体としての財務諸表の表示を検討することが含まれる。
  当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
 監査意見

  当監査法人は、上記の財務諸表が、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して、ペプチ
 ドリーム株式会社の2019年12月31日現在の財政状態並びに同日をもって終了する事業年度の経営成績及びキャッシュ・
 フローの状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める。
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 <内部統制監査>
  当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第2項の規定に基づく監査証明を行うため、ペプチドリーム株式会社の
 2019年12月31日現在の内部統制報告書について監査を行った。
 内部統制報告書に対する経営者の責任

  経営者の責任は、財務報告に係る内部統制を整備及び運用し、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告
 に係る内部統制の評価の基準に準拠して内部統制報告書を作成し適正に表示することにある。
  なお、財務報告に係る内部統制により財務報告の虚偽の記載を完全には防止又は発見することができない可能性があ
 る。
 監査人の責任

  当監査法人の責任は、当監査法人が実施した内部統制監査に基づいて、独立の立場から内部統制報告書に対する意見
 を表明することにある。当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の監査の
 基準に準拠して内部統制監査を行った。財務報告に係る内部統制の監査の基準は、当監査法人に内部統制報告書に重要
 な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保証を得るために、監査計画を策定し、これに基づき内部統制監査を実施
 することを求めている。
  内部統制監査においては、内部統制報告書における財務報告に係る内部統制の評価結果について監査証拠を入手する
 ための手続が実施される。内部統制監査の監査手続は、当監査法人の判断により、財務報告の信頼性に及ぼす影響の重
 要性に基づいて選択及び適用される。また、内部統制監査には、財務報告に係る内部統制の評価範囲、評価手続及び評
 価結果について経営者が行った記載を含め、全体としての内部統制報告書の表示を検討することが含まれる。
  当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断している。
 監査意見

  当監査法人は、ペプチドリーム株式会社が2019年12月31日現在の財務報告に係る内部統制は有効であると表示した上
 記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠し
 て、財務報告に係る内部統制の評価結果について、すべての重要な点において適正に表示しているものと認める。
 利害関係

  会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はない。
                    以  上
  (注) 1.上記は監査報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(有価証券報告書提出

   会社)が別途保管しております。
   2.XBRLデータは監査の対象には含まれていません。
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お知らせ

2023年2月15日

2023年1月より一部報告書の通知、表示が旧社名で通知、表示される現象が発生しておりました。対応を行い現在は解消しております。

2023年2月15日

メール通知設定可能件数を15件から25件に変更しました。

2023年1月7日

2023年分の情報が更新されない問題、解消しました。

2023年1月6日

2023年分より情報が更新されない状態となっております。原因調査中です。

2022年4月25日

社名の変更履歴が表示されるようになりました

2020年12月21日

新規上場の通知機能を追加しました。Myページにて通知の設定が行えます。

2020年9月22日

企業・投資家の個別ページに掲載情報を追加しました。また、併せて細かい改修を行いました。

2019年3月22日

2019年4月より、5年より前の報告書については登録会員さまのみへのご提供と変更させていただきます。

2017年10月31日

キーワードに関する報告書の検出処理を改善いたしました。これまで表示されていなかった一部の報告書にも「増加」「減少」が表示されるようになっりました。

2017年2月12日

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2017年1月23日

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