株式会社ティビィシィ・スキヤツト 有価証券報告書 第52期(平成30年11月1日-令和1年10月31日)
提出書類 | 有価証券報告書-第52期(平成30年11月1日-令和1年10月31日) |
---|---|
提出日 | |
提出者 | 株式会社ティビィシィ・スキヤツト |
カテゴリ | 有価証券報告書 |
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
【表紙】
【提出書類】 有価証券報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2020年1月31日
【事業年度】 第52期(自 2018年11月1日 至 2019年10月31日)
【会社名】 株式会社ティビィシィ・スキヤツト
【英訳名】 TBCSCAT Inc.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 安田 茂幸
【本店の所在の場所】 栃木県小山市城東一丁目6番33号
【電話番号】 0285-23-5151
【事務連絡者氏名】 取締役経営管理本部長 森 信文
【最寄りの連絡場所】 東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号
ユニゾ日本橋本町三丁目ビル7階
【電話番号】 03-5623-9670
【事務連絡者氏名】 取締役経営管理本部長 森 信文
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
1/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
第一部 【企業情報】
第1 【企業の概況】
1 【主要な経営指標等の推移】
(1) 連結経営指標等
回次 第48期 第49期 第50期 第51期 第52期
決算年月 2015年10月 2016年10月 2017年10月 2018年10月 2019年10月
売上高 (千円) 2,925,136 2,866,513 2,572,783 2,639,978 2,767,019
経常利益 (千円) 214,283 239,874 145,619 176,459 241,019
親会社株主に帰属する
(千円) 111,118 143,197 102,914 109,767 160,113
当期純利益
包括利益 (千円) 111,118 143,197 102,914 109,767 160,113
純資産額 (千円) 1,519,052 1,649,500 1,952,249 2,033,059 2,159,887
総資産額 (千円) 2,962,897 3,022,629 3,287,651 3,388,226 3,474,616
1株当たり純資産額 (円) 1,191.44 1,293.75 1,351.06 1,407.02 1,494.84
1株当たり当期純利益金額 (円) 87.15 112.31 72.61 75.97 110.81
潜在株式調整後
(円) - - - - -
1株当たり当期純利益金額
自己資本比率 (%) 51.3 54.6 59.4 60.0 62.2
自己資本利益率 (%) 7.6 9.0 5.7 5.5 7.6
株価収益率 (倍) - - 19.5 16.4 11.9
営業活動による
(千円) 112,657 328,234 223,255 308,126 281,666
キャッシュ・フロー
投資活動による
(千円) 21,654 △ 87,786 △ 95,734 △ 195,120 △ 123,268
キャッシュ・フロー
財務活動による
(千円) △ 89,984 △ 89,466 173,388 △ 83,332 △ 97,794
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物
(千円) 950,664 1,101,646 1,402,555 1,432,228 1,492,832
の期末残高
従業員数
200 196 197 209 212
(名)
〔 85 〕 〔 71 〕 〔 61 〕 〔 52 〕 〔 48 〕
〔ほか、平均臨時雇用人員〕
(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3.第48期及び第49期の株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません
4.当社は、2016年7月21日付で普通株式1株につき4株の割合で株式分割を行っておりますが、第48期の期首
に当該株式分割が行われたと仮定して1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しておりま
す。
5.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第52期の期
首から適用しており、第51期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指
標等となっております。
2/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
(2) 提出会社の経営指標等
回次 第48期 第49期 第50期 第51期 第52期
決算年月 2015年10月 2016年10月 2017年10月 2018年10月 2019年10月
売上高 (千円) 2,219,906 2,155,565 1,851,875 1,833,394 1,899,243
経常利益 (千円) 141,277 153,783 78,574 103,243 165,319
当期純利益 (千円) 66,079 88,499 62,041 68,374 119,480
資本金 (千円) 200,000 200,000 200,000 200,000 200,000
発行済株式総数 (株) 455,000 1,820,000 1,820,000 1,820,000 1,820,000
純資産額 (千円) 1,367,402 1,443,151 1,705,028 1,744,445 1,830,641
総資産額 (千円) 1,999,761 2,070,436 2,289,155 2,366,691 2,473,976
1株当たり純資産額 (円) 1,072.49 1,131.90 1,179.97 1,207.28 1,266.97
40 15 20 23 26
1株当たり配当額
(円)
(1株当たり中間配当額)
( -) ( -) ( -) ( -) ( -)
1株当たり当期純利益金額 (円) 51.83 69.41 43.77 47.32 82.69
潜在株式調整後
(円) - - - - -
1株当たり当期純利益金額
自己資本比率 (%) 68.4 69.7 74.5 73.7 74.0
自己資本利益率 (%) 4.9 6.3 3.9 4.0 6.7
株価収益率 (倍) - - 32.4 26.4 16.0
配当性向 (%) 19.3 21.6 45.7 48.6 31.4
131 120 118 120 123
従業員数
(名)
〔 37 〕 〔 30 〕 〔 21 〕 〔 20 〕 〔 19 〕
〔ほか、平均臨時雇用人員〕
株主総利回り (%)
- - - 89.6 96.5
(比較指標:配当込み ( -) ( -) ( -) ( 95.2 ) ( 98.9 )
(%)
TOPIX)
最高株価 (円) - - 4,670 1,990 1,599
最低株価 (円) - - 1,401 1,156 965
(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
3.第48期及び第49期の株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。
4.当社は、2016年7月21日付で普通株式1株につき4株の割合で株式分割を行っておりますが、第48期の期首
に当該株式分割が行われたと仮定して1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益金額を算定しておりま
す。1株当たり配当額については、当該株式分割前の実際の配当金の額を記載しております。
5.最高株価及び最低株価は、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)におけるものであります。
6.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第52期の期
首から適用しており、第51期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指
標等となっております。
3/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
2 【沿革】
当社は、名誉会長である齋藤靜枝が、栃木県小山市に、現在の「中小企業向けビジネスサービス事業」の前身とし
て、1968年に有限会社斉藤経営事務所、1969年に大栄土地建物株式会社(存続会社)、及び1972年に株式会社栃木県
ビジネスセンターを設立した後、1977年に合併し、商号を「株式会社ティビィシィ」に変更いたしました。 また、
関連子会社として、1983年に、株式会社ティビィシィ・オフィス機器、及び株式会社ティビィシィ中央経営コンサル
タンツを設立し、さらに、1985年に、株式会社ティビィシィ病医院経営研究所、及び株式会社ティビィシィサンエス
を設立いたしました。
一方、現在の美容サロン向けICT事業の前身である「スキヤツト株式会社」は、1981年、代表取締役社長安田茂
幸の事業参画により、設立されました。
その後、1991年3月に株式会社ティビィシィとスキヤツト株式会社との合併(関連子会社4社を含む)に伴い、商
号を「株式会社ティビィシィ・スキヤツト」に変更し、現在に至っております。
以後の経緯は、次のとおりであります。
年月 概要
1969年12月 大栄土地建物株式会社(現当社)を栃木県小山市に設立
1977年6月 合併により株式会社ティビィシィに商号変更
1981年3月 スキヤツト株式会社が群馬県邑楽郡に設立(現美容サロン向けICT事業)
1990年2月 スキヤツト株式会社が宮城県仙台市に販売拠点を設置(現当社仙台販売拠点)
1991年3月 合併により株式会社ティビィシィ・スキヤツトに商号変更
1993年9月 福岡県福岡市に販売拠点を設置
1996年2月 Windows版の美容サロン専用システム「ザ・ビューティ」(※1)を発売
1999年10月 業務拡大に伴い、東京都中央区に東京本社を設置
2001年7月 ASP(※2)を利用したWeb予約システムのサービスを開始
2002年2月 愛知県名古屋市に販売拠点を設置
11月 広島県広島市に販売拠点を設置
2003年7月 大阪府大阪市に販売拠点を設置
2004年6月 TBCシルバーサービス株式会社が栃木県佐野市に設立
11月 人材派遣・業務請負事業を栃木県中心に開始
2006年11月 TBCシルバーサービス株式会社を子会社化し、介護ビジネスに参入
(栃木県、群馬県、長野県で展開)
2007年2月 栃木県宇都宮市に販売拠点を設置
2007年7月 美容サロン向け来店促進システム「メールマイスター」、「予約マイスター」を発売
2009年4月 美容サロン専用システム「スーパービューティ」を発売
2011年11月 美容サロン総合Webポータルサイト「へあぽた」をオープン
2012年3月 TBCシルバーサービス株式会社を完全子会社化
2013年1月 iPad等に連携する複数のWebコンテンツシステムのリリース
クラウドバックアップサービスの開始
12月 美容サロン向け来店促進システムとして、スマートフォン用「マイページ」を発売
2014年11月 「Sacla」(クラウドを利用したサロンソリューションシステム)を発売
2015年7月 美容ディーラー専用システムの後継機「i-SCAP EX」を発売
10月 製造業向け一般労働者派遣事業からの撤退
11月 北海道札幌市に販売拠点を設置
2016年4月 美容サロン専用 スマートフォン向けアプリ「Salon Appli(サロンアプリ)」を発売
12月 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2018年3月 VID株式会社を完全子会社化。
美容サロン向けICT事業のグループ化によるASPシステムの販売強化。
※1.ザ・ビューティー
美容サロン向けPOSレジ顧客管理システムであり、Windows(当時はWindows95)に対応したソフトウエアシ
ステムです。その後「スーパービューティ」「Sacla」の基礎となったソフトウエアシステムです。
4/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
※2.ASP(Application Service Provider)
アプリケーションソフト等のサービス(機能)をネットワーク経由で提供する事業者・仕組み等をいいます。
[概要図]
5/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
3 【事業の内容】
当社グループは、株式会社ティビィシィ・スキヤツト(当社)、及び連結子会社2社(TBCシルバーサービス株
式会社、VID株式会社)により構成されており、3つの事業(美容サロン向けICT事業、中小企業向けビジネス
サービス事業、及び介護サービス事業)を展開しております。
当社グループの事業内容は、次のとおりであり、以下の事業区分は、報告セグメントと同一の区分であります。
(1) 美容サロン向けICT事業
美容サロン向けICT事業では、美容業界(美容サロン、そのお客様、及び美容ディーラー)向けに、ICT
(注1)を活用した商品・サービスにより、経営のサポートやソリューション(注2)を提供しております。
当事業では、ソフトウエアの自社開発、販売、サロン集客支援、システム保守までをワンストップで提供してお
ります。全国に8つの拠点(北海道札幌市、宮城県仙台市、栃木県小山市、東京都中央区、愛知県名古屋市、大阪
府大阪市、広島県広島市、福岡県福岡市)を設置し、事業を展開しております。
なお、当セグメントは、取扱いシステムは以下のとおりです。
① POSレジ顧客管理システム
美容サロンのレジと連携し、顧客管理及び販売管理を行うシステムです。このシステムは、美容サロンの顧
客の来店歴、商品購買歴及び施術内容等を記録し集計・分析できる機能を有しております。美容サロンはその
分析結果と別途オプションにて提供される集客支援ツール(予約等)を利用し、来店顧客数増加やサービスの
向上に繋げることが可能となっております。
商 品 名 商 品 の 特 長
ユーザー層
専用ソフトウエアのインストールタイプの美容サロン向けPOS型CRMシ
多店舗経営
ステム。店舗POSレジシステムに、予約受付・集客等の顧客管理、スタッ
大型店等の
Sacla フ管理分析、及び各種集計・分析機能を有し、サロンニーズに対応したアカ
美容サロン
(サクラ) スタマイズ(注3)に対応するなど、サロンワークに特化したシステム。
※他業種
データはクラウドサービス対応。主にリースによる販売。
対応可
(販売先:株式会社ティビィシィ・スキヤツト)
ASP(注4)タイプの美容サロン向けPOS型CRMシステム。
導入時の簡易性やアフターサポートの効率性を確保。
中小規模、
VID 店舗POSレジシステムに、予約受付・集客等の顧客管理、スタッフ管理分
単店等の
システム 析等を有したサロンワークに特化したシステム。
美容サロン
全国500店舗以上のユーザーへの月額課金型システムのサービスを展開。
(販売先:VID株式会社)
ASPタイプの美容サロン向けPOS型CRMシステム。
新規開業や小規模事業者向けの簡易システム(月額課金型)。 新規開業・
Alcas
店舗POSレジシステムに、予約受付・集客等の顧客管理、スタッフ管理分 小規模の
(アルカス)
析等を有したサロンワークに特化したシステム。 美容サロン
(販売先:株式会社ティビィシィ・スキヤツト)
6/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
② 集客支援ツール
「Sacla」等と連携する美容サロンの集客支援ツールは下記のとおりであります。その他、新規顧客開発支援
の一環で、美容室総合検索サイト「へあぽた」を提供するなど、様々な集客支援ツールにより美容サロンの集
客・囲い込み支援のニーズに応えております。
品 目 内 容
スマートフォン向けアプリ(当期末ダウンロード数:71万件超)
このアプリは美容サロンのオリジナルのアイコンで作成され、店舗でダウンロードサイト
Salon Appli
を提示し顧客にダウンロードしてもらいます。美容サロンの顧客が美容室コードをアプリ
(サロンアプリ)
に登録することにより会員証の役割を果たし、既存のツールである予約マイスターやマイ
ページ等が利用できます。
スマートフォン、携帯、パソコン及びSalon Appliに対応したWeb上の予約システムで
予約マイスター
24時間365日の受付が可能です。
美容サロンの顧客向けメール(来店促進)配信サービス。既存メールとSalon Appliへの
メール
プッシュ通知(注5)やSalon Appliアイコンへのバッチ表示(注6)でリアルタイムな
マイスター
通知が可能です。
インターネット上の個人カルテ
マイページ
利用者のヘアスタイル(写真及び動画)や施術履歴及び美容サロンのキャンペーン情報
を、スマートフォンやパソコン等で確認できるサービスです。
美容室総合検索ポータルサイト
へあぽた
インターネットにより美容サロンを探している顧客に、ニーズにあった美容サロンを紹介
するポータルサイトです。
③ 美容ディーラー専用販売管理システム「i-SCAP EX」
美容ディーラー専用販売管理システム「i-SCAP EX」とは、美容サロンにシャンプー等を卸しているディー
ラー(業者)向けの顧客管理・販売管理システムのことで、在庫管理や営業支援を行うシステムです。
・在庫管理:美容商材メーカー等の物流システムとも連携し、複数倉庫、車載在庫、美容サロンへの委託在
庫等の多様な形態の在庫に対応した管理システム
・営業管理:ハンディターミナル(注7)による販売支援(作業時間の短縮、データ入力及び管理)
スマートフォンやタブレット端末による美容サロンへの販売データ検索機能による営業支援
請求区分を細分化(業務用・店舗販売用・社員使用等)して管理
④ セールス及びサポート体制
各販売拠点には、それぞれ専任の営業スタッフと保守サービススタッフを配置しております。これにより、
システムが適正に稼働するようサポートするとともに、システム活用のコンサルティングを行っております。
さらに、当社商品及びICTソリューションに関する知識を有した専属インストラクターが所属するコール
センターを設置し、リモートアクセス等のサービスをリアルタイムで提供することにより、顧客をサポートし
ております。
7/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
《用語説明》
注1.ICT(Information and Communication Technology):情報通信技術
IT(情報技術)に通話コミュニケーションを加えた、コンピューターやデータ通信に係る技術の総称。
注2.ソリューション
顧客が抱える問題点を分析しそれを改善するために必要なソフトウエア開発やITインフラの提案、運用を
セットにしたソフトウエア投資を提案することにより、問題点を解決するサービス。
注3.カスタマイズ
ユーザーの要望や使用方法に合わせて、機能・構成といったソフトウエアの仕様を変更すること。
注4.ASP(Application Service Provider)
アプリケーションソフトウエア等のサービス(機能)をネットワーク経由で提供するプロバイダ(事業者・
仕組み等全般)のこと。
注5.プッシュ通知
スマートフォン等のモバイル端末に対して、加入・利用しているサービスの情報を運営側(店舗)からクラ
イアント(お客様)に通知する仕組み。
注6.バッチ表示
「バッチ」とはスマートフォンやPCの画面上にあるアプリアイコンの上に表示される数字による通知。主
に新着などの件数表示に使用。
注7.ハンディターミナル
データ収集用の携帯端末。小型で軽量のため場所を問わず入力でき、利便性に優れている。
(2) 中小企業向けビジネスサービス事業
中小企業向けビジネスサービス事業は、栃木県を中心に中小企業への経営支援を実践するために、BPO(ビジ
ネス・プロセス・アウトソーシング)(注8)サービス、人材サービス、及びビジネスサービスを提供しておりま
す。
① BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービス:業務請負
中小企業は経営資源が限られているため、経理処理等の業務を外部に依頼する傾向があります。当社はこの
ような企業向けのBPOサービスを提供しており、主な内容は次のとおりです。
・経理代行:会計基準に則った残高試算表(月次決算)を作成
・事務代行:原始証憑の整理、伝票起票、会計データ入力等のサービスを提供
・その他 :給与計算事務代行、各種業務請負など
② 人材サービス:一般労働者派遣、有料職業紹介
関与先(中小企業)の自計化(注9)支援のため、事務系人材の派遣や職業紹介等の人材サービスを提供し
ております。
③ ビジネスサービス
中小企業の自計化や成長に伴い発生する経営上の諸問題の解決のため、税理士、司法書士、行政書士、社会
保険労務士等と連携したソリューションサービスを提供しております。
・リモートサービス:リモートアクセス(注10)を活用した遠隔操作により、経営指標作成等の即時対応や
月次決算の早期提示等を提供
・経 営 分 析 :財務数値を、収益性・成長性・効率性・生産性・安全性の観点から分析して提供
・そ の 他 :事業計画作成、決算代行、助成金申請、生命保険・損害保険対応、株価算定等
8/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
《用語説明》
注8.BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)
企業運営上の業務を専門企業に外部委託すること。総務・人事・経理に関連するデータ処理などの業務が対
象となるケースが多い。
注9.自計化
企業自ら経理処理や会計処理等を行うこと。自計化は会計処理したデータを経営に活用することが目的。
注10.リモートアクセス
通信回線を通して、遠隔地にあるコンピューター等に接続すること。遠隔地のコンピューターにリモートア
クセスすることによって、そのコンピューターを目の前にある時と同じように直接操作することができる。
(3) 介護サービス事業
介護サービス事業は、栃木県佐野市、群馬県館林市、長野県小諸市において、介護付き有料老人ホームを運営し
介護サービスを提供しております。なお、当社の介護サービスは介護保険法上の居宅サービスに該当し、各県から
「居宅サービス事業者」の指定を受けております。
① 介護付き有料老人ホーム(特定施設入居者生活介護)
このサービスは、特定施設サービス計画に基づき、入居された要介護者に対し、入浴、排せつ、食事等の介
護及び日常生活上の支援を行い、医療機関と連携したターミナルケア(注11)も行っております。
さらに、有事の際の入居者へ介護サービスの継続のため、72時間の完全介護及び96時間の生活支援を行える
体制(事業継続プログラム)を整備し対応しております。
② その他介護サービス
その他介護サービスでは、長野県小諸市において「短期入所生活介護(ショートステイ)」「通所介護(デ
イサービス)」「居宅介護支援事業」を提供しております。さらに、地域の自治体と連携した「介護予防事
業」を推奨しております。
《用語説明》
注11.ターミナルケア
終末期医療や看護のこと。
9/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
[事業系統図]
当社グループにおける事業の系統図は、次のとおりです。
10/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
4 【関係会社の状況】
議決権の所有
資本金 主要な事業
名称 住所 (又は被所有) 関係内容
(千円) の内容
割合(%)
(連結子会社)
TBCシルバーサービス 役員の兼任2名
栃木県小山市 50,000 介護サービス事業 100.0
株式会社 (注)2.4 従業員の出向
美容サロン向け
VID株式会社 福岡県福岡市中央区 10,000 100.0 役員の兼任1名
ICT事業
(注) 1.「主要な事業の内容」欄には、セグメント情報に記載された名称を記載しております。
2.特定子会社であります。
3.有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。
4.TBCシルバーサービス㈱については、売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)の連結売上高に占め
る割合が10%を超えております。
主要な損益情報等 ①売上高 742,345千円
②経常利益 61,444千円
③当期純利益 40,373千円
④純資産額 379,135千円
⑤総資産額 1,015,823千円
11/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
5 【従業員の状況】
(1) 連結会社の状況
2019年10月31日現在
セグメントの名称 従業員数(名)
美容サロン向けICT事業 90 ( 5 )
中小企業向けビジネスサービス事業 25 ( 10 )
介護サービス事業 79 ( 29 )
全社(共通) 18 ( ▶ )
合計 212 ( 48 )
(注) 1.従業員数は、当社グループから当社グループ外への出向者を除く、就業人数であります。
2.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人数であります。
3.臨時従業員には、契約社員・パートタイム社員を含み、派遣社員を除いております。
4.全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。
(2) 提出会社の状況
2019年10月31日現在
従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
123 ( 19 ) 43.8 16.10 5,335
セグメントの名称 従業員数(名)
美容サロン向けICT事業 80 ( 5 )
中小企業向けビジネスサービス事業 25 ( 10 )
全社(共通) 18 ( ▶ )
合計 123 ( 19 )
(注) 1.従業員数は、当社から他社への出向者を除く、就業人数であります。
2.従業員数欄の(外書)は、臨時従業員の年間平均雇用人数であります。
3.臨時従業員には、契約社員・パートタイム社員を含み、派遣社員を除いております。
4.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
5.全社(共通)は、総務及び経理等の管理部門の従業員であります。
(3) 労働組合の状況
当社グループには、労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。
12/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
第2 【事業の状況】
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、ICT技術を活用し、中小企業への経営支援を通じた社会貢献のため、常に新しい商品、新し
いサービスの開発に挑戦し、顧客の創造を事業目的としております。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、売上高成長率、営業利益率及び経常利益率の安定確保、1株当たり当期純利益の向上に努めると
ともに、安定したキャッシュ・フローを重視し、その継続に努めます。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、中期計画において「利益を重視した新しい成長戦略への移行」をテーマに、①既存ユーザーの
(見込客)紹介パートナー化とWEBマーケティングの推進による新規顧客の獲得の強化、②課金型ストックビジネス
の推進によるユーザー数に比例した累積収益型ビジネスモデルへ移行し、収益の安定性を確保、の2点を最重点項
目として、2020年10月期よりスタートいたします。
美容サロン向けICT事業では、2019年10月期は、消費税増税に伴うリース切れ顧客の買替えの上積み効果もあ
り売上が伸長しました。中長期には、美容サロン店舗のIT導入による業務改善・効率化によりIT投資の重要性
はますます高まる傾向にあり、多店舗型の大規模サロン向けのシステム販売や中小規模マーケットへのASP商品の積
極参入を推進してまいります。また、開発投資や販売管理費の増加が見込まれますが、付加価値率の高いシステム
保守、WEBコンテンツ(ASP)、楽天ポイントビジネスなどの課金型ストックビジネスの増加により利益を重視した
成長戦略を推進してまいります。
中小企業向けビジネスサービスでは、経理代行等の会計サービスが既存顧客を中心とした継続案件に加えグルー
プ内アライアンスの強化により、安定した収益の確保と成長を見込んでおります。
介護サービス事業では、高齢化社会を背景に市場は年々拡大しており、昨今は、介護業界内外の多くの事業者参
入による競争が激化しておりますが、サービス面や体制面で事業者格差が生じております。また、介護サービスは
有資格者によるサービスが義務付けられており、市場拡大に伴い優秀な人材確保が難しい側面もあります。
介護付き有料老人ホームの各施設は、高い入居率を継続して確保し、安定した利益を確保しております。これ
は、週休3日制の導入や有給取得率向上など良質な職場環境による運営効率とオペレーションにより、無理のない
施設運営をしている証となっております。中長期的には、良好な運営と安定した利益を確保しつつ、運営・管理ノ
ウハウにより改善が見込まれる他社施設などを支援するサービスを提供してまいります。
(4) 会社の対処すべき課題
① 明確な成長戦略の策定
当社グループは、顧客満足度を高め信頼関係の強化によるユーザー紹介と、WEBマーケティングの強化で新規顧客
の獲得を強化してまいります。
特に、課金型ストックビジネスの推進による収益の安定性確保を図り、ユーザー数に比例した累積収益型の拡充
へ注力してまいります。
② ICTシステムの安定性の確保
ICT事業環境は、技術革新や変化のスピードが速く、情報漏えい・不正アクセスの増加など様々な脅威に、
日々対応が求められます。一方、急速に普及しているスマートフォンやタブレット型モバイル端末、ネットワーク
等の利用環境の変化に対応し、これらを有効に活用できる商品に対する需要が高まるものと認識しております。
当社グループでは、多様化する利用シーンに応じた商品の開発・提供に積極的に取り組み、ICTシステムの安
定性を確保してまいります。
13/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
③ 人材の確保と育成
当社グループが事業を拡大していくためには、各業務部門において、相応の専門性やスキルを有する優秀な人材
の確保が重要な課題であると認識しております。
従来、組織を少数精鋭にとどめ、経験則重視のソリューションサービスを向上させておりました。そのため、従
業員の新規採用も退職者の補充が中心となり、結果、社員のベテラン化と中堅・若手社員の比率に偏りがでており
ます。よって、採用活動の強化による人材の採用、及び人材の教育・育成を進める方針であります。
④ 経営管理体制の強化(法令遵守、効率的な経営の仕組み)
当社グループは、コーポレート・ガバナンスを充実させ、法令遵守と効率的な経営の仕組みを機能させていくこ
とは、重要な課題と認識しております。
特に、業容の拡大を進める上で、システムの拡充と業務の効率化は重要なテーマ事業規模に応じた少人数での効
率的な運営を意識しつつ、ICT活用による全社的な管理システムの構築に努めてまいります。
14/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
2 【事業等のリスク】
当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある
事項には、以下のようなものがあります。
また、必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断上、重要と考えられる事項については
積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社グルー
プが判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。
(1) 業界環境に関するリスクについて
① 技術革新への対応について
当社グループの美容サロン向けICT事業では、ICT関連技術に基づいた事業を展開しており、今後も適時に
顧客や市場のニーズに対応した競争力のある製品・サービスを提供していく方針であります。
しかしながら、ICT関連業界は、新技術の開発及びそれに基づく新サービスの導入が相次いで行われており、
非常に変化が激しいものとなっております。そのため、技術革新に対する当社グループの対応が遅れた場合には、
当社グループの競争力が低下する可能性に加え、急激な技術革新に対応するためにシステム又は人材への投資金額
が増大する可能性があり、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 競合の激化による影響について
当社グループの美容サロン向けICT事業では、当社グループ商品と競合するソフトウエアを販売する業者が複
数存在しております。また、スマートフォン向けアプリやクラウド等の新技術を活用した新規参入業者も見られま
す。当社グループは高機能で付加価値のある魅力的な商品を投入することにより他社との差別化を図る方針であり
ますが、他社との競合が激化し、他社に対する当社グループの優位性が失われた場合や、当社グループの想定以上
に価格が下落した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ 特定業種への依存について
当社グループの美容サロン向けICT事業では、主に美容サロン業界に対し業種特化型の業務アプリケーション
を提供することを主要な事業としております。そのため、当社グループの業績は、美容サロンの業績の動向や設備
投資の動向の影響を受ける場合があります。当社グループは、新たな市場や事業の創出、技術領域への取り組みな
ど事業の拡大に努めておりますが、美容サロン業界における業績の低迷や設備投資の停滞が継続した場合、当社グ
ループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(2) 事業内容に関するリスクについて
① ソフトウエアへの開発投資について
当社グループは、美容サロン向けICT事業において、ソフトウエアへの開発投資を実施しております。当該開
発コストのうち要件を満たしたものは、ソフトウエアとして資産計上され、商品のリリース後に、見込販売数量に
基づく償却方法と、販売可能見込期間(3年)に基づく均等配分額のいずれか大きい額をソフトウエア償却額とし
て計上しております。しかしながら、当該商品の販売計画を中止する意思決定を行った場合や、事前の販売見込み
を大幅に下回る場合等、回収可能性がないと判断された場合には、ソフトウエア償却費等の追加計上が必要となる
可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
15/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
② 納品後の不具合について
当社グループの美容サロン向けICT事業において、ソフトウエアを開発するにあたっては、商品リリース前に
入念にテストを実施し、不具合の発生防止に努めております。また、顧客への納品時にも様々なテストを行ってお
りますが、システムの運用段階に至ってから不具合が発生される場合も想定されます。本書提出日現在においてシ
ステムの不具合に関して顧客から損害賠償等を請求されている事実はありません。しかしながら、当社グループの
過失によるシステムの不具合が顧客に損害を与えた場合、損害賠償を請求される可能性や不具合を修正するために
追加費用が発生する可能性、顧客から商品が返品される可能性、当社グループ商品の評判が低下する可能性があ
り、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
③ システムトラブル・ネットワークインフラの障害について
当社グループの美容サロン向けICT事業において、顧客にサービスを提供するにあたっては、コンピュータシ
ステム及びそのネットワークに多くを依存しております。当社グループは、事業の安定的な運用のため、運用監視
サービス導入による障害時対策、サーバー冗長化構成によるバックアップ体制等の手段を講じることで、システム
トラブルの防止及び回避に努めております。また、外部不正アクセス防止やウィルス感染対策等、セキュリティ対
策を実施しております。
しかしながら、地震、火災などの自然災害や、サイバーテロなどに起因するシステムトラブル又はネットワーク
インフラの障害等により、当社グループのシステムなどが正常に稼働しない状態が発生した場合、当社グル一プが
提供するサービスが停止し、又はサービス品質が低下する等、重大な支障が生じる可能性があり、当社グループの
事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
④ 有資格者及び人員の確保について
当社グループの介護サービス事業において提供する各種サービスは、介護保険法において有資格者の配置等、一
定の人員基準等が定められております。当社グループは、当該基準を満たすため、有資格者を含む人材獲得及び自
社教育等による人材育成に努めております。
当社グループは、現時点において人員確保に関して重大な支障は生じていないものと認識しておりますが、事業
運営に必要な人員の確保が困難となった場合や既存人員の流出等が生じた場合、サービス品質の低下や介護報酬の
減算、介護サービスの継続提供が困難となる可能性があるほか、人員確保のための待遇の見直しや求人のためのコ
スト負担が増加する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑤ 高齢者介護における安全衛生管理について
当社グループの介護サービス事業における入居者及び利用者の大半は、要支援又は要介護認定を受けている高齢
者であります。
当社グループは、施設人員の十分な配置、接遇・サービスにかかる教育研修や各種マニュアルの整備及び徹底
等、安全衛生管理には十分努めておりますが、各介護サービス事業所において転倒・転落事故、食中毒、集団感染
の発生等、当社グループにとって不測の事態が生じた場合、その原因によっては当社グループの過失責任が問われ
る可能性があり、損害賠償請求や行政による指導又は処分が生じる可能性があるほか、当社グループの事業所運営
に対する信用が失墜し、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑥ 災害等発生時の対応について
当社グループの介護サービス事業においては、大規模な自然災害や火災等が発生した場合に備えて、各施設にス
プリンクラーを設置し、定期的に防災訓練を実施しております。しかしながら、入居者の多くは要支援又は要介護
認定を受けた高齢者であるため、スムーズな避難が困難である可能性があります。自然災害が発生した場合に事前
の想定通りに適切な対応ができなかった場合、当社グループの責任が問われ、当社グループが損害賠償を求められ
る可能性や、当社グループの信用力が低下する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼ
す可能性があります。
16/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
⑦ 機密情報の管理について
当社グループでは、美容サロン向けICT事業において顧客情報や美容サロンユーザーの情報等、中小企業向け
ビジネスサービス事業において顧客情報や顧客の財務情報等、介護サービス事業において入居者・利用者の情報
等、多数の機密情報を取り扱っております。そのため、機密情報管理体制の整備、社員教育の徹底や情報漏洩防止
ソフトウエアの導入等により、外部からの不正アクセス、情報データの持ち出し等による機密情報の漏洩を防止す
るよう対策を講じております。しかしながら、不測の事態によりこれらの機密情報が外部に流出した場合、対応す
るための費用が発生する可能性や、事業を停止せざるをえない可能性、当社グループの社会的信用が失墜する可能
性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
⑧ 知的財産権の侵害について
当社グループは第三者の知的財産権を侵害しないよう常に注意を払って事業展開しております。現時点において
当社グループが第三者の知的財産権を侵害している事実はないものと認識しておりますが、将来において当社グ
ループの認識の範囲外で第三者の知的財産権を侵害してしまった場合、当該第三者から損害賠償請求や使用差止請
求等の訴訟を提起される可能性があり、その場合、当社グループの事業運営、財務状態及び経営成績に影響を及ぼ
す可能性があります。
(3) 法的規制について
① インターネット上の事業展開に係る法的規制について
当社グループの美容サロン向けICT事業においては、美容サロン向けPOSレジ顧客管理システム「Sacla」に
おけるクラウドによるバックアップ機能、「Salon Appli」「予約マイスター」「マイページ」「へあぽた」等、イ
ンターネットを利用したサービスを提供しております。
近年、インターネット上のトラブル等への対応として、インターネット関連事業を規制する法令は徐々に整備さ
れている状況にあり、当社グループのインターネットを利用したサービスは、「電気通信事業法」「特定電気通信
役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律(プロバイダ責任制限法)」「不正アクセス
行為の禁止等に関する法律(不正アクセス禁止法)」等、各種法令により規制を受けております。
現時点において当該法令により事業展開に支障を生じている事実はありませんが、今後インターネットの利用や
関連するサービス及びインターネット関連事業を営む事業者を規制対象として、新たな法令等の制定や既存法令の
解釈変更等がなされた場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がありま
す。
② 一般労働者派遣及び有料職業紹介に係る法規制について
当社グループの中小企業向けビジネスサービス事業においては、厚生労働大臣の許可を受け、一般労働者派遣事
業及び有料職業紹介事業を行っております。
所轄官庁
許認可等の名称 有効期限
1 一般労働者派遣事業許可証 厚生労働省 2023年6月30日
2 有料職業紹介事業許可証 厚生労働省 2020年12月31日
一般労働者派遣事業については、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律
(労働者派遣法)」において、派遣元事業主(当社グループ)が欠格事由に該当した場合や、法令に違反した場
合、事業許可の取消もしくは業務停止を命じられる旨が規定されております。また、有料職業紹介事業についても
「職業安定法」に基づき、同様の処分がなされる旨が規定されております。現時点において上記に抵触する事実は
ありませんが、今後何らかの理由により、当社グループに事業許可の取り消しや業務停止が命じられた場合には、
財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
17/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
許認可等の名称 法令違反及び主な許認可取消事由
労働者派遣法その他労働者派遣に関する法令もしくはこれに基づく処分に違反行為
があったとき、法人(業務を行う役員を含む)が労働者派遣法第6条許可の欠格事
一般労働者派遣事業許可証 由に該当するに至ったときは、許可の取消または業務の停止を処する。
1)欠格事由:労働者派遣法 第6条(許可の欠格事由)
2)欠格事由に該当してはならない者の範囲:会社の役員、派遣元責任者
職業安定法その他職業紹介に関する法令もしくはこれに基づく処分に違反行為が
あったとき、法人(業務を行う役員を含む)が職業安定法第32条許可の欠格事由に
有料職業紹介事業許可証 該当するに至ったときは、許可の取消または業務の停止を処する。
1)欠格事由:職業安定法 第32条(許可の欠格事由)
2)欠格事由に該当してはならない者の範囲:会社の役員
また、当社グループが一般労働者派遣事業及び有料職業紹介事業を継続するにあたっては、上記法令及びその関
連法令を遵守する必要があります。当社グループは、社員教育や内部監査室によるモニタリングにより、法令遵守
に努める方針でありますが、労働市場を取り巻く社会情勢の変化に応じて関連法令の改正又は解釈の変更が行われ
る可能性があります。法改正等の方向性によっては、当社グループの事業運営に制約が生じる可能性や、管理体制
整備のため費用が増加する可能性があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性がありま
す。
③ 介護サービス事業に係る法規制について
当社グループの介護サービス事業において提供されるサービスは、介護保険法に基づくサービスが中心となって
おり、「介護保険法」その他関連諸法令の規制を受けております。
許認可等の名称 所轄官庁 有効期限
1 介護保険事業所 栃木県 ―
2 特定施設入居者生活介護 栃木県 2024年8月31日
3 介護予防特定施設入居者生活介護 栃木県 2024年8月31日
▶ 介護保険事業所 群馬県 ―
5 特定施設入居者生活介護 群馬県 2024年5月31日
6 介護予防特定施設入居者生活介護 群馬県 2020年6月30日
7 介護保険事業所 長野県 ―
8 通所介護 長野県 2023年11月15日
9 短期入所生活介護 長野県 2023年11月15日
10 特定施設入居者生活介護 長野県 2023年11月15日
11 介護予防短期入所生活介護 長野県 2024年3月31日
12 介護予防特定施設入居者生活介護 長野県 2024年3月31日
13 通所型サービスA 小諸市 2024年3月31日
14 通所介護相当サービス 小諸市 2024年3月31日
15 居宅介護支援 小諸市 2024年4月30日
介護サービス事業を行うにあたっては、サービスの種類及び事業所毎に都道府県知事、もしくは市町村長に申請
し、指定を受ける必要があります。指定を受けるためには、定められた人員、設備及び運営基準を満たす必要があ
ります。現時点において上記に抵触する事実はありませんが、今後何らかの理由により、この基準を維持できない
場合や法令に違反した場合等、指定の取消事由に該当した場合、指定が取り消される可能性があり、当社グループ
の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
18/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
許認可等の名称 法令違反及び主な許認可取消事由
都道府県知事は、介護保険法及び老人福祉法その他法令もしくはこれに基
づく処分に違反行為があったとき、法人(業務を行う役員を含む)が介護
介護保険事業所
保険法第104条の指定の取消事由に該当するに至ったときは、指定の取消に
処する。
市町村長は、介護保険法及び老人福祉法その他法令もしくはこれに基づく
処分に違反行為があったとき、法人(業務を行う役員を含む)が介護保険
通所介護
法第78条10の指定の取消事由に該当するに至ったときは、指定の取消に処
する。
短期入所生活介護 同 上
特定施設入居者生活介護 同 上
介護予防短期入所生活介護 同 上
介護予防特定施設入居者生活介護 同 上
通所型サービスA 同 上
通所介護相当サービス 同 上
居宅介護支援 同 上
なお、介護保険制度は、5年毎に制度全般の見直し、3年毎に介護報酬の改定が行われております。介護報酬の
引き下げ等、当社グループにとって不利な方向で法令の改正又は報酬改定が行われた場合、当社グループの財政状
態及び経営成績に影響を与える可能性があります。
(4) その他について
① 減損会計の適用について
当社グループは、事業用の資産として土地・建物等の固定資産を有しており、各事業の収益性が低下した場合で
あっても速やかに対応策を講じることにより、収益性向上に努めております。
しかしながら、競合その他の理由によって、各事業の収益性が著しく低下する場合には、減損損失の計上が必要
となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
② 特定の地域への依存について
当社グループの中小企業向けビジネスサービス事業は、主に栃木県を中心に事業展開しております。
また、介護サービス事業は、栃木県、群馬県、及び長野県に3施設を有しております。関東地方に大規模な地震
等の自然災害が発生した場合、エリアが集中していることもあり、これら2事業の事業活動を停止せざるをえない
可能性や、建物や設備等が損傷し、その修復に多大な費用が必要となる可能性があり、当社グループの財政状態及
び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
19/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当連結会
計年度の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結
会計年度との比較・分析を行っております。
(1) 経営成績等の状況の概要
① 経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調で推移したものの、
相次ぐ大型台風による経済被害は農業のみならず、あらゆる産業に大きなダメージを与えています。また、10月よ
り実施された消費税増税は政府の景気対策もあり小康状態を保っていますが、今後の消費動向に大きな影響を与え
ることが予想されています。
このような環境のもと、当社グループは、「Marketing & Innovation」をテーマに掲げ、「ユーザー満足度の徹
底追求」と「新しい商品、新しいサービスの開発」に取り組んでまいりました。
主力の美容サロン向けICT事業では、美容サロンPOSシステム「Sacla(サクラ)システム」の継続的なバー
ジョンアップに加えて、ネイル・マツイク・マツエクなどいわゆる「キレイサロン」と総称されるおしゃれサロン
向けシステムへの拡充版として「Sacla/キレイ」の開発にも着手しました。これにより、美容サロンと同規模の
マーケットが新たな対象となります。
また、顧客囲い込みの切り札でもあるWEB予約のシステム拡充や新たにリリースした楽天ポイント、スマホペイ対
応システムなどにより、多店舗サロンに人気の高いサロン顧客向け「サロンアプリ」の導入・引き合いが大きく増
加しました。
2019年4月にスタートした楽天スーパーポイントの加盟店サロンへのシステム設置も順調に進み、サロン顧客向
けポイントの取扱いを開始しました。新しい課金型ストックビジネスとして定着しつつあります。
中小企業向けビジネスサービス事業では、現行の中小企業向け会計サービスビジネスに加えて、美容業界や介護
業界へのコンサルティングサービスのビジネス化に向けて準備を進めています。
介護サービス事業では、介護付き有料老人ホームの高い入居率により安定した収益を確保しておりますが、入居
者の平均介護度が下がっているため平均売単価が低下しております。
以上の結果、当連結会計年度における当社グループの業績は、売上高 2,767,019千円 (前連結会計年度比 4.8%の
増加 )、営業利益 239,797千円 (同 38.3%の増加 )、経常利益 241,019千円 (同 36.6%の増加 )、親会社株主に帰属
する当期純利益は 160,113千円 (同 45.9%の増加 )となりました。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
a 美容サロン向けICT事業
美容サロン向けICT事業では、2019年4月より多店舗型美容サロンの納品が順調に進み、また2019年10月よ
り施行された消費税増税に対する買替え需要が当初の見通しを上回り、販売台数は2018年10月期に比べ11%増と
なりました。
美容ディーラー向け販売管理システム(i-SCAP/Ex)は、納品が滞っていたカスタマイズ付きの大型案件の受
注残も消費税対応の9月中に納品すべくシステム開発部門はフル稼働となり、予定通りの成果を上げました。
また、課金型システムである「サロンアプリ」も順調に本数を伸ばし、ダウンロード数は2018年10月期末より
約2倍となりました。WEB予約システム、楽天ポイント連携とともに課金型ストックビジネスのWEBコンテンツビ
ジネスとして安定した収益を確保しております。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は 1,665,845千円 (前連結会計年度比 8.4%の増加 )、セグメント利益
(営業利益)は 149,244千円 (同 73.7%の増加 )となりました。
20/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
b 中小企業向けビジネスサービス事業
中小企業向けビジネスサービス事業では、会計サービスは新規客獲得は増加いたしましたが、既存客の廃業、
業務縮小などにより、全体としては横ばい傾向です。一方、業務サービスに伴う人件費等の原価の合理化などに
より、利益は大きく回復しました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は 338,157千円 (前連結会計年度比 0.6%の減少 )、セグメント利益(営
業利益)は 17,809千円 (同 111.4%の増加 )となりました。
▲ 介護サービス事業
介護サービス事業では、介護付き有料老人ホームを3施設(栃木県佐野市、群馬県館林市、長野県小諸市)運
営しております。施設規模の大きい「みずき佐野(栃木県佐野市)」において上半期入居者の入院等による介護
報酬の減収があったものの、地域の特色を活かした地域密着型の施設運営により、入居稼働率では94%を維持
し、安定した収益を確保しております。一方、入居者の平均介護度が3未満に下がってきており、入居者一人当
たりの収益単価が下がっているため、短期的には売上は横ばいですが、中長期的には収益の安定化につながって
います。
健常者を対象にした予防サービスでは、徐々に利用人数が増加し、下半期に募集人数を確保できており、来期
につなぐことができました。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は 742,345千円 (前連結会計年度比 0.0%の増加 )、セグメント利益(営
業利益)は 61,410千円 (同 12.6%の減少 )となりました。
② 財政状態の状況
a 流動資産
当連結会計年度末における流動資産の残高は 1,767,749千円 (前連結会計年度末比 79,965千円の増加 )となり
ました。これは主として、 現金及び預金 の増加(同 60,604千円の増加 )、 仕掛品 の増加(同 30,976千円の増
加 )、 商品 の増加(同 12,309千円の増加 )、 売掛金 の減少(同 33,045千円の減少 )によるものであります。
b 固定資産
当連結会計年度末における固定資産の残高は 1,706,866千円 (前連結会計年度末比 6,423千円の増加 )となりま
した。これは主として、 建物及び構築物 の増加(同 22,562千円の増加 )、 のれん の減少(同 14,819千円の減少 )
によるものであります。
c 流動負債
当連結会計年度末における流動負債の残高は 461,957千円 (前連結会計年度末比 25,639千円の増加 )となりま
した。これは主として、 未払法人税等 の増加(同 12,842千円の増加 )、 賞与引当金 の増加(同 14,052千円の増
加 )によるものであります。
▼ 固定負債
当連結会計年度末における固定負債の残高は 852,771千円 (前連結会計年度末比 66,077千円の減少 )となりま
した。これは主として、 退職給付に係る負債 の増加(同 24,262千円の増加 )、 長期借入金 の減少(同 61,680千円
の減少 )、 役員退職慰労引当金 の減少(同 27,410千円の減少 )によるものであります。
e 純資産
当連結会計年度末における純資産の残高は 2,159,887千円 (前連結会計年度末比 126,828千円の増加 )となりま
した。これは主として、 利益剰余金 の増加(同 126,879千円の増加 )によるものであります。
以上の結果、当連結会計年度末の総資産は 3,474,616千円 (前連結会計年度末比 86,389千円の増加 )となりま
した。
21/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ 60,604千円
増加し 1,492,832千円 となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のと
おりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果 得られた資金は281,666千円 となりました(前連結会計年度は 308,126千円の獲得 )。これは主
に、 法人税等の支払額 81,795千円 の一方で、 税金等調整前当期純利益 238,674千円 、 減価償却費 121,002千円 による
ものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果 使用した資金は123,268千円 となりました(前連結会計年度は 195,120千円の使用 )。これは主
に、 無形固定資産の取得による支出 85,232千円 、 有形固定資産の取得による支出 38,173千円 によるものでありま
す。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果 使用した資金は97,794千円 となりました(前連結会計年度は 83,332千円の使用 )。これは主に、
長期借入金の返済による支出 61,680千円 、 配当金の支払額 33,125千円 によるものであります。
22/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
④ 生産、受注及び販売の状況
a 生産実績
当連結会計年度における生産金額をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
当連結会計年度
(自 2018年11月1日
至 2019年10月31日)
セグメントの名称
売上原価(千円) 前年同期比(%)
美容サロン向けICT事業 874,991 5.1
中小企業向けビジネスサービス事業 161,160 △1.4
介護サービス事業 539,214 1.6
その他 8,115 0.7
合計 1,583,481 3.2
(注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
当連結会計年度
(自 2018年11月1日
至 2019年10月31日)
セグメントの名称
販売高(千円) 前年同期比(%)
美容サロン向けICT事業 1,665,845 8.4
中小企業向けビジネスサービス事業 338,157 △0.5
介護サービス事業 742,345 0.0
その他 20,670 △0.1
合計 2,767,019 4.8
(注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.主な相手先別の販売実績については、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるた
め、記載を省略しております。
c 受注実績
当社グループの販売品目は、受注生産形態をとらないため、該当事項はありません。
23/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
当社グループの経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容は、以下のとおりであります。文
中の将来に関する事項は、本書提出日において当社グループが判断したものであります。
① 重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されて
おります。その作成には、経営者により会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に
影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断して
おりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りとは異なる場合があります。
② 経営成績の分析
当連結会計年度における経営成績は、売上高につきましては 2,767,019千円 、売上総利益 1,183,537千円 、営業利
益 239,797千円 、経常利益 241,019千円 、親会社株主に帰属する当期純利益は 160,113千円 となりました。
a 売上高
当連結会計年度の売上高は、 2,767,019千円 (前連結会計年度比 4.8%の増加 )となりました。
売上高の分析につきましては「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フ
ローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」をご参照ください。
b 売上原価
当連結会計年度の売上原価は、 1,583,481千円 (前連結会計年度比 3.2%の増加 )となりました。
c 販売費及び一般管理費
当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、 943,740千円 (前連結会計年度比 1.3%の増加 )となりました。こ
れは主として、のれん償却費の7,409千円の増加によるものであります。
d 営業外損益
当連結会計年度の営業外収益は、 4,554千円 (前連結会計年度比 30.5%の減少 )となりました。これは主とし
て、 助成金収入 の 2,013千円の減少 よるものであります。
営業外費用は、 3,331千円 (同 4.9%の減少 )となりました。
e 特別損益
当連結会計年度の特別損失は、 2,399千円 (前連結会計年度比 12,166.1%の増加 )となりました。これは主と
して、 減損損失 の 1,775千円の増加 によるものであります。
24/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
③ 財政状態の分析
財政状態の分析については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フ
ローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」をご参照ください。
④ キャッシュ・フローの分析
各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経
営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご
参照ください。
⑤ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、ソフト開発に伴う製造費用の他、販売及び一般管理費等の営業
費用であります。必要な資金については、自己資金及び借入金による資金調達を基本としております。
資金の流動性については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー
の状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。
⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に
記載のとおり、業界環境、事業内容、法的規制等様々なリスク要因があると認識しております。
⑦ 経営者の問題認識と今後の方針について
当グループが今後、持続的な成長を果たすためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処す
べき課題等」に記載の様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。これらの課題に対し常に
最大限入手可能な情報に基づき、現在及び将来の事業環境を認識し最適且つ迅速な対応に努めていく方針でありま
す。
4 【経営上の重要な契約等】
該当事項はありません。
5 【研究開発活動】
該当事項はありません。
25/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
第3 【設備の状況】
1 【設備投資等の概要】
当連結会計年度の設備投資については、主力商品の機能の充実・強化を目的とした設備投資を継続的に実施し
て おります。なお、有形固定資産のほか、無形固定資産への投資も含めて記載しております。
当連結会計年度の設備投資の総額は 127,711 千円であり、セグメントごとの設備投資について示すと、次のとおり
であります。
(1) 美容サロン向けICT事業
当連結会計年度の設備投資は、主力商品の機能の充実・強化を目的とし、ソフトウエアを中心に投資を実施し
ました。その総額は 96,317 千円となっております。
なお、重要な設備の除却又は売却はありません。
(2) 中小企業向けビジネスサービス事業
当連結会計年度の設備投資及び、重要な設備の除却又は売却はありません。
(3) 介護サービス事業
当連結会計年度の設備投資は、建物附属設備を中心としており、その総額は 27,714 千円となっております。
なお、重要な設備の除却又は売却はありません。
(4) 全社共通
当連結会計年度の設備投資は、提出会社において全社共通の工具、器具及び備品2,382千円、ソフトウエア等
1,297千円であります。
なお、重要な設備の除却又は売却はありません。
26/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
2 【主要な設備の状況】
(1) 提出会社
2019年10月31日現在
帳簿価額(千円)
事業所名
従業員数
セグメン
設備の内容
トの名称
(名)
(所在地)
建物 土地 ソフト
工具、器具
合計
及び備品
及び構築物 (面積㎡) ウエア
自社製品
東京本社 美容サロン向
― 46
及び 3,676 3,679 58,315 65,672
けICT事業
(―) (4)
(東京都中央区)
事務所設備
小山本社
83,197 8
― 事務所設備 208,245 6,921 5,768 304,133
(1,650.12) (1)
(栃木県小山市)
賃貸等不動産
88,721 ―
その他 賃貸設備 46,931 ― ― 135,653
(2,644.41) (―)
(栃木県小山市)
(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。
2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
3.従業員数の( )は、臨時従業員数を外書きしております。
4.上記の他、事務所を賃借しており、主なものの年間賃借料は、下記のとおりであります。
事業所名
年間賃借料
セグメントの名称 設備の内容
(千円)
(所在地)
東京本社 美容サロン向け
事務所 46,050
(東京都中央区) ICT事業
(2) 国内子会社
2019年10月31日現在
帳簿価額(千円)
セグメント 従業員
事業所名 設備の
の 数
会社名
(所在地) 内容
建物及び 土地 ソフト
名称 (名)
その他 合計
構築物 (面積㎡) ウエア
介護サービス事
TBCシルバー みずき佐野 110,077 26
施設 441,568 4,437 ― 556,083
業
サービス㈱ (栃木県佐野市) (4,090.47) (11)
介護サービス事
TBCシルバー あすか小諸 60,740 39
施設 170,550 3,683 ― 234,974
業
サービス㈱ (長野県小諸市) (1,972.28) (12)
美容サロン向け
本社 事務所
7
VID㈱ 2,024 ― 867 22,197 25,089
ICT事業
(―)
(福岡市中央区) 設備
(注) 1.現在休止中の主要な設備はありません。
2.上記の金額には消費税等は含まれておりません。
3. 帳簿価額のうち「その他」は工具、器具及び備品、車両運搬具の合計であります。
4. 従業員数の( )は、臨時従業員数を外書きしております。
5.上記の他、施設を賃借しており、年間賃借料は、下記のとおりであります。
事業所名 セグメントの
年間賃借料
会社名 設備の内容
(千円)
(所在地) 名称
TBCシルバー みずき館林
介護サービス事業
施設 18,305
サービス㈱ (群馬県館林市)
美容サロン向け
本社
VID㈱ 事務所設備 4,740
ICT事業
(福岡市中央区)
3 【設備の新設、除却等の計画】
該当事項はありません。
27/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
第4 【提出会社の状況】
1 【株式等の状況】
(1) 【株式の総数等】
① 【株式の総数】
種類 発行可能株式総数(株)
普通株式 5,200,000
計 5,200,000
② 【発行済株式】
事業年度末現在 提出日現在
上場金融商品取引所
種類 発行数(株) 発行数(株) 名又は登録認可金融 内容
商品取引業協会名
(2019年10月31日) (2020年1月31日)
東京証券取引所
単元株式数は100株でありま
普通株式 1,820,000 1,820,000 JASDAQ
す。
(スタンダード)
計 1,820,000 1,820,000 ― ―
(2) 【新株予約権等の状況】
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【ライツプランの内容】
該当事項はありません。
③ 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
(3) 【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4) 【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本金増減額 資本金残高 資本準備金 資本準備金
年月日 総数増減数 総数残高 増減額 残高
(株) (株) (千円) (千円) (千円) (千円)
2016年7月21日
1,365,000 1,820,000 ― 200,000 ― 143,198
(注)
(注) 2016年7月21日付で、普通株式1株につき4株の割合で株式分割を行っております。
28/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
(5) 【所有者別状況】
2019年10月31日現在
株式の状況(1単元の株式数 100 株)
単元未満
区分 外国法人等 株式の状況
政府及び
金融商品 その他の 個人
(株)
地方公共 金融機関 計
取引業者 法人 その他
団体
個人以外 個人
株主数
― 6 11 22 11 5 1,214 1,269 ―
(人)
所有株式数
― 1,206 190 304 857 8 15,613 18,178 2,200
(単元)
所有株式数
― 6.63 1.05 1.67 4.71 0.04 85.90 100.00 ―
の割合(%)
(注) 自己株式375,104株は、「個人その他」に3,751単元、「単元未満株式の状況」に4株含まれております。
(6) 【大株主の状況】
2019年10月31日現在
発行済株式
(自己株式を
所有株式数 除く。)の
氏名又は名称 住所
(千株) 総数に対する
所有株式数
の割合(%)
齋藤 靜枝 栃木県小山市 524 36.32
富国生命保険相互会社 東京都千代田区内幸町二丁目2番2号 68 4.71
MSIP CLIENT SECURITIES 25 CABOT SQUARE,CANARY WHARF,LONDON E14
(常任代理人 モルガン・スタン 4QA, U.K (東京都千代田区大手町一丁目9番 66 4.61
レーMUFG証券株式会社) 7号)
香川 幸一 神奈川県横浜市金沢区 60 4.15
安田 茂幸 神奈川県横浜市栄区 40 2.80
東京海上日動火災保険株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目2番1号 36 2.49
田中 秀幸 栃木県栃木市 21 1.47
齋藤 武士 栃木県小山市 18 1.30
須田 忠雄 群馬県桐生市 15 1.05
株式会社光通信 東京都豊島区西池袋一丁目4番10号 13 0.94
計 ― 864 59.83
(注) 当社は自己株式を375千株保有しておりますが、上記大株主からは除外しております。
29/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
(7) 【議決権の状況】
① 【発行済株式】
2019年10月31日現在
区分 株式数(株) 議決権の数(個) 内容
無議決権株式 ― ― ―
議決権制限株式(自己株式等) ― ― ―
議決権制限株式(その他) ― ― ―
(自己保有株式)
完全議決権株式(自己株式等) ― ―
普通株式
375,100
普通株式
完全議決権株式(その他) 14,427 ―
1,442,700
普通株式
単元未満株式 ― ―
2,200
発行済株式総数 1,820,000 ― ―
総株主の議決権 ― 14,427 ―
(注) 「単元未満株式」の中には、自己株式が次のとおり含まれております。
自己株式 4株
② 【自己株式等】
2019年10月31日現在
発行済株式
自己名義 他人名義 所有株式数
所有者の氏名 総数に対する
所有者の住所 所有株式数 所有株式数 の合計
又は名称 所有株式数
(株) (株) (株)
の割合(%)
(自己保有株式)
栃木県小山市城東
株式会社
375,100 ― 375,100 20.6
一丁目6番33号
ティビィシィ・スキヤツト
計 ― 375,100 ― 375,100 20.6
30/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
2 【自己株式の取得等の状況】
【株式の種類等】 会社法第155条第7号による普通株式の取得
(1) 【株主総会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(2) 【取締役会決議による取得の状況】
該当事項はありません。
(3) 【株主総会決議又は取締役会決議に基づかないものの内容】
区分 株式数(株) 価額の総額(千円)
当事業年度における取得自己株式 40 51
当期間における取得自己株式 ― ―
(注) 当期間における保有自己株式には、2020年1月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取り
による株式は含まれておりません。
(4) 【取得自己株式の処理状況及び保有状況】
当事業年度 当期間
区分
処分価額の総額 処分価額の総額
株式数(株) 株式数(株)
(千円) (千円)
引き受ける者の募集を行った
― ― ― ―
取得自己株式
消却の処分を行った取得自己株式 ― ― ― ―
合併、株式交換、会社分割に係る
― ― ― ―
移転を行った取得自己株式
その他 ― ― ― ―
保有自己株式数 375,104 ― 375,104 ―
(注) 当期間における保有自己株式には、2020年1月1日からこの有価証券報告書提出日までの単元未満株式の買取り
による株式は含まれておりません。
31/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
3 【配当政策】
当社は、株主に対する長期的に安定した利益還元を、重要課題の一つとして認識しております。
当社では、剰余金の配当等を取締役会の決議をもって定めることができる旨を定款に定めており、連結業績、連結
配当性向と今後の経営に係る施策等を総合的に勘案し、継続的かつ安定的に利益配分を行っていくことを基本方針と
しております。
当期(2019年10月期)は、売上・利益とも前年度実績を上回り、次期の連結業績も引き続き安定した業績の確保と
事業の成長を継続することが予想されております。 よって前年度増配(20円より3円増配)を継続し、当期の配当
金につきましては、前年度配当金(23円)より3円増配し、1株あたり 26円 としております。
なお、内部留保金の使途につきましては、今後予想される経営環境の変化に対応する事業展開に備え、今まで以上
にコスト競争力を高め、市場ニーズに応える技術・開発体制を強化するために投資してまいりたいと考えておりま
す。
(注)基準日が第51期事業年度に属する剰余金の配当は、以下のとおりであります。
決議年月日 配当金の総額(千円) 1株当たりの配当額(円)
2019年12月25日
37,567 26
取締役会
32/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
4 【コーポレート・ガバナンスの状況等】
(1) 【コーポレート・ガバナンスの概要】
① コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方
当社は、経営の効率性と透明性を高め、健全なる事業活動を通じ、企業価値の向上を目指しております。
具体的には、事業の成長・変化に合わせ各組織の効率的な運営見直し及び責任体制の確立を図っております。
さらに、監査役会及び社外取締役による取締役の業務執行に対する監督機能、法令及び各種社内規程等の遵守に
よる内部統制機能を充実し、今後も、企業活動を支えている全ての利害関係者(ステークホルダー)の利益に適
う経営の実現及び企業価値の向上を目指して、コーポレート・ガバナンスの充実に努めてまいります。
② 企業統治の体制概要及び当該体制を採用する理由
当社は会社法に基づく機関として、株主総会、取締役会、監査役会、会計監査人を設置しております。
当社事業に精通した取締役を中心とする取締役会が、経営の基本方針や重要な業務の執行を決定し、効率的な
事業運営を施行しております。経営の監視機能では、独立性の高い社外役員(社外取締役2名、社外監査役3
名)の設置により十分に機能する体制が整っていると判断しており、現状の体制を採用しております。
a 企業統治の体制及び概要
当社における企業統治の体制及び各機関の概要図は、以下の通りであります。
(取締役会)
当社の取締役会は、取締役6名(うち2名は社外取締役)で構成されており、毎月1回の定例取締役会のほ
か必要に応じて臨時取締役会を開催し、業務執行に係る重要事項の決定と迅速な経営判断を行っております。
取締役会には常勤監査役及び社外監査役が出席し、社外取締役とともに必要に応じて意見を表明し、取締役
の職務執行を監査・監督しております。なお、取締役会が認めた場合は、オブザーバーとして取締役及び監査
役以外のものが出席し、意見を述べております。
(監査役会)
当社は監査役制度採用会社であり、監査役会は監査役4名(うち社外監査役3名)で構成されており、毎月
1回の定期監査役会のほか必要に応じて臨時監査役会を開催しております。
監査役は、取締役会に出席し、会計監査人や内部監査担当者と緊密な連携を保ち、適宜監査役監査を実施し
ながら、取締役の職務執行を監査しております。
33/92
EDINET提出書類
株式会社ティビィシィ・スキヤツト(E32814)
有価証券報告書
(内部監査室)
当社の内部監査室は、取締役社長の直轄部署として設置し、内部監査計画に基づく監査、及び取締役社長か
らの指示による監査により、当社及び子会社の業務執行状況を監査し、監査結果を取締役社長に報告、及びリ
スク等管理委員会において報告・協議しております。また、監査役及び会計監査人と適時に情報交換を行い、
業務監査に関わる監査方法や監査結果を共有しております。
(リスク等管理委員会)
当社のリスク等管理委員会は、代表取締役社長を委員長とし、事業責任者(常勤取締役、及び子会社取締
役)、管理部門(経理部、経営企画室)により構成され、四半期に1回以上開催しております。
リスク等管理委員会は、職務権限上の意思決定機関ではありませんが、当社に係る種々のリスクの予防、発
見及び管理するため内部監査報告、内部通報報告、労務状況報告、IT統制報告、及び各事業のコンプライア
ンス報告等を中心に協議しております。
機関ごとの構成員は次のとおりであります。(◎は議長・委員長、※はオブザーバーを表しています。)
役職名 氏 名 取締役会 監査役会 リスク等管理委員会
代表取締役社長 安田 茂幸 ◎ ◎
代表取締役副社長 長島 秀夫 〇 〇
取締役事業部長 荒川 宏 〇 〇
取締役経営管理本部長 森 信文 〇 〇
取締役(社外) 富岡 和治 〇 ※
取締役(社外) 石川 昌央 〇 ※
常勤監査役 菊田 清友 ※ ◎ ※
監査役(社外) 杉浦 芳幸 ※ 〇 ※
監査役(社外) 西尾 忍 ※ 〇 ※
監査役(社外)