富士フイルムホールディングス株式会社 四半期報告書 第124期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日)
提出書類 | 四半期報告書-第124期第1四半期(平成31年4月1日-令和1年6月30日) |
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提出者 | 富士フイルムホールディングス株式会社 |
カテゴリ | 四半期報告書 |
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富士フイルムホールディングス株式会社(E00988)
四半期報告書
【表紙】
【提出書類】 四半期報告書
【根拠条文】 金融商品取引法第24条の4の7第1項
【提出先】 関東財務局長
【提出日】 2019年8月14日
第124期第1四半期(自 2019年4月1日 至 2019年6月30日)
【四半期会計期間】
【会社名】 富士フイルムホールディングス株式会社
FUJIFILM Holdings Corporation
【英訳名】
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 助 野 健 児
【本店の所在の場所】 東京都港区西麻布二丁目26番30号
(同所は登記上の本店所在地で実際の業務は「最寄りの連絡場所」で
行っております。)
03(6271)1111(大代表)
【電話番号】
【事務連絡者氏名】 執行役員 経理部長 稲 永 滋 信
【最寄りの連絡場所】 東京都港区赤坂九丁目7番3号
03(6271)1111(大代表)
【電話番号】
【事務連絡者氏名】 執行役員 経理部長 稲 永 滋 信
【縦覧に供する場所】 株式会社東京証券取引所
(東京都中央区日本橋兜町2番1号)
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第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
第123期 第124期
回次 第1四半期 第1四半期 第123期
連結累計期間 連結累計期間
自 2018年4月1日 自 2019年4月1日 自 2018年4月1日
会計期間
至 2018年6月30日 至 2019年6月30日 至 2019年3月31日
(百万円) 564,892 535,326 2,431,489
売上高
税金等調整前四半期
(百万円) 45,797 26,392 212,762
(当期)純利益
当社株主帰属四半期
(百万円) 28,324 14,662 138,106
(当期)純利益
当社株主帰属四半期
(百万円) 38,032 △ 14,990 144,272
(当期)包括利益(△損失)
(百万円) 2,117,901 2,022,216 2,036,963
株主資本
(百万円) 2,337,256 2,227,513 2,244,841
純資産額
(百万円) 3,508,001 3,447,776 3,414,692
総資産額
基本的1株当たり当社株主帰属
(円) 65.83 35.82 326.81
四半期(当期)純利益
希薄化後
(円) 65.62 35.71 325.82
1株当たり当社株主帰属
四半期(当期)純利益
(%) 60.4 58.7 59.7
株主資本比率
営業活動による
(百万円) 86,997 108,415 249,343
キャッシュ・フロー
投資活動による
(百万円) △ 106,416 △ 29,067 △ 208,585
キャッシュ・フロー
財務活動による
(百万円) △ 25,258 △ 21,228 △ 153,522
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物の
(百万円) 723,911 702,428 654,747
四半期末(期末)残高
(注) 1 当社の連結財務諸表は、米国で一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。
2 当社は四半期連結財務諸表を作成しておりますので、提出会社の主要な経営指標等の推移については記載
しておりません。
3 売上高には、消費税等は含まれておりません。
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2【事業の内容】
当社は、米国会計基準によって連結財務諸表を作成しており、「関係会社」については米国会計基
準の定義に基づいて開示しております。「第2 事業の状況」においても同様であります。
当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)は、「わたしたちは、先進・独自の技術を
もって、最高品質の商品やサービスを提供する事により、社会の文化・科学・技術・産業の発展、健
康増進、環境保持に貢献し、人々の生活の質のさらなる向上に寄与します。」との企業理念の下、イ
メージング ソリューション、ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション、ドキュメント ソリュー
ションを提供し、社会とお客様に信頼されるグローバル企業を目指しております。
当第1四半期連結累計期間において、各事業部門に係る主な事業内容の変更はありません。
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第2【事業の状況】
1【事業等のリスク】
当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(2019年4月1日~6月30日)の世界経済を概観すると、アジア及
び欧州の中では弱さがみられるものの、全体として緩やかな回復基調が継続しました。米国の景
気は、個人消費や設備投資が増加し、着実な回復が継続しました。欧州の景気は、一部に弱さが
みられるものの、消費や設備投資の増加により、緩やかな回復基調が継続しました。アジア地域
については、中国では、消費の伸びの低下等の影響で、景気は緩やかに減速しています。その他
アジア地域は、景気は緩やかに回復しているものの、一部に弱い動きもみられます。日本では、
雇用・所得環境の改善により個人消費が持ち直しており、緩やかな回復基調が続きました。
当社グループは、コア事業であった写真フィルムの需要が激減した2000年以降、事業構造の転
換を積極的に進め、安定的に利益を創出できる経営基盤を構築し、新たな成長フェーズに入りま
した。2017年8月に2030年度を目標とした新CSR計画「サステナブル バリュー プラン
(Sustainable Value Plan)2030」(以下、「SVP2030」と記載します。)を策定。革新的技
術・製品・サービスの提供等、事業活動を通じた社会課題の解決により一層取り組み、サステナ
ブル社会の実現に貢献する企業であり続けます。また、SVP2030で示した目指す姿を実現するた
めの具体的なアクションプランとして、中期経営計画「VISION2019」を策定。それぞれの事業を
「収益力の向上」「さらなる成長の加速」「未来を創る投資」の3つのステージに位置づけ、成
長過程に合わせた施策を適切に展開することにより、個々の事業の収益力のさらなる強化を図る
ことで、事業ポートフォリオをより強固なものにし、一層の飛躍へとつなげていきます。
2019年度は、米中貿易摩擦、欧州における英国のEU離脱や、中国をはじめとした新興国経済の
動向、北朝鮮や中東情勢等の地政学的リスク、国内においては消費増税による駆け込み需要及び
その反動等、先行きの見えない不安定な状況が続くことが予想されますが、当社は各事業のさら
なる収益力の向上で安定的にキャッシュを創出するとともに、特に「ヘルスケア・高機能材料領
域の事業成長の加速」と「ドキュメント事業の抜本的強化」を実現することで、事業ポートフォ
リオをより強固なものにしていきます。
当社グループの当第1四半期連結累計期間における連結売上高は、メディカルシステム事業、
バイオCDMO事業、再生医療事業等で売上を伸ばしましたが、フォトイメージング事業、ドキュメ
ント事業の売上減少等により535,326百万円(前年同期比5.2%減)となりました。
営業利益は、37,113百万円(前年同期比0.7%増)となりました。税金等調整前四半期純利益
は、持分証券評価損の計上等により、26,392百万円(前年同期比42.4%減)、当社株主帰属四半
期純利益は14,662百万円(前年同期比48.2%減)となりました。
当第1四半期連結会計期間末では、総資産はオペレーティング・リース使用権資産の計上等に
より33,084百万円増加し、3,447,776百万円(前年度末比1.0%増)となりました。負債は、オペ
レーティング・リース負債の計上等により50,412百万円増加し、1,220,263百万円(前年度末比
4.3%増)となりました。純資産は為替換算調整額の減少等により17,328百万円減少し、
2,227,513百万円(前年度末比0.8%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① イメージング ソリューション部門
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イメージング ソリューション部門の連結売上高は、74,636百万円(前年同期比15.1%減)と
なりました。営業利益は、4,495百万円(前年同期比63.2%減)となりました。
フォトイメージング事業では、カラーペーパーの販売減等の影響により売上は減少しました。
撮影したその場で写真をプリントして楽しめるインスタントフォトシステムでは、2019年6月に
発売したハイブリッドインスタントカメラ「instax mini LiPlay(インスタックス ミニ リプレ
イ)」の販売が国内外で好調に推移しました。シリーズ史上最小・最軽量の優れた携帯性や、写
真とともに音声を記録できる「サウンド機能」が好評を博しています。付加価値プリントビジネ
スでは、2019年5月から写真クラウドサービス「FUJIFILM PhotoBank(フォトバンク)」のサー
ビスを開始しました。写真の共有やプリント注文に加え、2020年初頭には、保存した写真からAI
がユーザーの嗜好性を推測し、興味に合った製品等が購入できるサービスを開始し、写真を活用
した新しいライフスタイルを提案していきます。
光学・電子映像事業の電子映像分野では、デジタルカメラのエントリーモデルの販売減等によ
り売上は減少しましたが、2019年3月に発売した小型軽量・高性能ミラーレスデジタルカメラ
「FUJIFILM X-T30」をはじめミドル・ハイエンドモデルの販売が好調に推移しました。また、
2019年6月に発売した、世界最高1億2百万画素のラージフォーマットセンサーを搭載したミ
ラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM GFX100」の販売が好調に推移しています。
光学デバイス分野では、主に中国景気の減速による車載レンズ等産業用レンズの需要減の影響
を受け、売上は減少しました。屈曲型レンズの効果で設置の自由度が大幅に拡大するプロジェク
ター「FUJIFILM PROJECTOR Z5000」や、2019年4月に発表した世界中で高い評価を得ているラー
ジフォーマットセンサー対応シネマカメラ用ズームレンズ「Premista(プレミスタ)」シリーズ
等、事業成長に向けた新製品の展開を強化しています。
② ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション部門
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション部門の連結売上高は、227,626百万円(前年同期比
3.5%減)となりました。営業利益は、18,857百万円(前年同期比4.2%増)となりました。
メディカルシステム事業では、医療IT、内視鏡等の分野で販売が好調に推移し、売上が増加し
ました。X線画像診断分野では、中東、アフリカ等の新興国を中心に、デジタルX線画像診断装置
「FUJIFILM DR CALNEO Smart(カルネオ スマート)」シリーズの販売が堅調に推移しました。
医療IT分野では、医用画像情報システム(PACS)「SYNAPSE」を中心としたシステムの販売が日
本・米国を中心に好調に推移しました。内視鏡分野では、当社独自の特殊光観察が可能な7000シ
ステム等の販売が好調に推移しました。また、2019年5月に、内視鏡用処置具の開発・製造・販
売を行っているmedwork(メドワーク)社を買収し、内視鏡用処置具事業に本格参入することを
発表しました。超音波診断分野では、ハイエンド超音波画像診断装置「SonoSite X-Porte」、携
帯型超音波画像診断装置「SonoSite EdgeⅡ」等の販売が、米国で堅調であったほか、中国でも
好調に推移しました。日本市場では、透析施設向けに自動血流量測定機能を新たに搭載した携帯
型超音波画像診断装置「FC1-X」等の販売が好調に推移しました。体外診断(IVD)分野は、血液
検査システム「ドライケムシリーズ」の販売や、国内動物向け受託検査が好調に推移しました。
医薬品事業では、ジェネリック医薬品販売を縮小したこと等により、売上は減少しました。
2019年1月に発売した、調剤薬局等での薬剤師の監査業務をサポートする一包化監査支援システ
ム「PROOFIT 1D」の販売が堅調に推移しました。また、2019年4月に、新規抗菌薬「T-4288」
(一般名:ソリスロマイシン)について、中耳炎や副鼻腔炎等耳鼻咽喉科感染症の治療薬とし
て、日本国内での製造販売承認申請を行いました。今後も、高付加価値な医薬品の開発・製造・
販売を通じて、医療のさらなる発展に貢献していきます。
バイオCDMO事業では、バイオ医薬品のプロセス開発受託、及び製造受託が好調に推移し、売上
が増加しました。2019年6月に、バイオ医薬品の開発・製造受託業界で初めて培養から精製まで
の高性能・高効率な全工程連続生産システムを開発し、今秋よりプロセス開発の受託サービスを
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開始することを発表しました。今後も生産能力の増強を継続するとともに、高効率・高生産性技
術の開発により、バイオ医薬品のプロセス開発・製造受託事業を拡大していきます。
再生医療事業では、2018年6月に連結子会社化した、培地のリーディングカンパニーである
FUJIFILM Irvine Scientific, Inc.が展開するバイオ医薬品向けの培地販売が好調に推移し、売
上が増加しました。また、2019年6月には、再生医療ベンチャーの(株)JUNTEN BIO、及びPuREC
(株)に出資を行うことを発表しました。富士フイルムグループ各社の技術・ノウハウをベース
に、ベンチャー企業の先進的な技術を加えて、再生医療の早期産業化に貢献していきます。
ライフサイエンス事業では、2019年3月に発売したアスタリフトシリーズで最も高い紫外線
カット効果を持つ「アスタリフト D-UVクリア ホワイトソリューション」、美容効果をさらに強
化しリニューアルした「アスタリフト ホワイト エッセンス インフィルト」の販売が好調に推
移しました。また、サプリメントでは2019年5月に発売した機能性表示食品「メタバリアEX
(イーエックス)」を中心に販売が堅調に推移しました。
ディスプレイ材料事業では、WVフィルムの需要減等の影響を受け、全体の売上は減少しました
が、有機EL向けの製品販売が好調に推移しました。
産業機材事業では、タッチパネル用センサーフィルム「エクスクリア」の販売が顧客の在庫調
整の影響を受けたこと等により、全体の売上は減少しましたが、非破壊検査用機材の販売が堅調
に推移しました。
電子材料事業では、先端フォトリソ周辺材料、イメージセンサー用カラーレジスト、先端パッ
ケージ用ポリイミド等の販売が引き続き堅調に推移しました。
ファインケミカル事業では、ライフサイエンス分野における研究機関向け試薬販売や、検査・
分析等の受託サービスが堅調に推移し、売上が前年並みとなりました。
記録メディア事業では、高容量データストレージ用磁気テープ製品の販売が堅調に推移し、売
上が増加しました。「BaFe(バリウムフェライト)磁性体」等の独自技術を使用したデータスト
レージ用磁気テープの拡販や、データアーカイブサービスの提供等、ビッグデータ時代の顧客
ニーズに確実に対応していきます。
グラフィックシステム事業では、刷版材料の需要減等の影響を受け、売上が減少しました。
2019年3月に販売を開始した、商業印刷向けインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シ
リーズの新ラインアップ「Jet Press 750S」を中心に、デジタル化が加速する商業印刷市場に対
して、今後も画期的な製品を開発・提供し、事業成長を図っていきます。
インクジェット事業では、産業用インクジェットヘッドの販売が中国景気の減速による需要減
の影響を受け、売上が減少しました。これまで注力してきた商業印刷分野、サインディスプレー
分野に加え、テキスタイルやパッケージ等、新たな領域へ独自の製品を展開し、事業を拡大して
いきます。
③ ドキュメント ソリューション部門
ドキュメント ソリューション部門の連結売上高は、233,064百万円(前年同期比3.3%減)と
なりました。営業利益は、収益性の改善や構造改革効果により、21,717百万円(前年同期比
45.5%増)となりました。
オフィスプロダクト&プリンター事業のオフィスプロダクト分野では、欧米向け輸出の減少等
により全体の販売台数は対前年で減少しましたが、国内、アジアパシフィック・中国地域で、カ
ラー複合機の販売が好調に推移しました。
プロダクションサービス事業では、基幹システム向けプリンターの販売は減少しましたが、欧
米でカラー・オンデマンド・パブリッシング機「Iridesse Production Press」の販売が引き続
TM
き好調に推移したことに加え、国内ではカラー機が、アジアパシフィック・中国地域ではモノク
ロ機の販売が好調で、全体の販売台数は増加しました。2019年2月より国内で販売を開始したオ
フセット印刷の画質に迫る商業印刷向け高速ロール紙カラーインクジェットプリンター「11000
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Inkjet Press」の販売を強化することで、商業印刷市場のデジタル化を加速し、さらなる成長を
目指します。
ソリューション&サービス事業では、オーストラリアでの大型BPO(Business Process
Outsourcing)契約の獲得や、オフィスのIT環境の設計・導入・運用・管理を一括してサポート
する役務サービスの販売が好調に推移したことにより、全体の売上が増加しました。今後もお客
様の多様化する働き方を支援するサービスを順次提供し、サービス領域でのさらなる成長を目指
します。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等につい
て重要な変更はありません。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」と記述し
ます。)は、前連結会計年度末より 47,681百万円増加 し、当第1四半期連結会計期間末において
は 702,428百万円 となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により得られた資金は 108,415百万円 となり、前第1四半期連結累計期間と比較して
21,418百万円 ( 24.6% ) 増加 しておりますが、これは受取債権の減少額が増加したこと等による
ものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動に使用した資金は 29,067百万円 となり、前第1四半期連結累計期間と比較して 77,349
百万円 ( 72.7% ) 減少 しておりますが、これは前第1四半期連結累計期間においてIrvine
Scientific Sales Company, Inc.(現 FUJIFILM Irvine Scientific, Inc.)及び㈱アイエスジャ
パン(※)を買収したこと等によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動に使用した資金は 21,228百万円 となり、前第1四半期連結累計期間と比較して 4,030
百万円 ( 16.0% ) 減少 しておりますが、これは短期債務の返済額が減少したこと等によるもので
す。
※㈱アイエスジャパンは、2019年4月1日に、当社の完全子会社である富士フイルム和光純薬㈱
に統合されました。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間においては、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び
新たに発生した課題はありません。
なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めてお
り、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。
株主の皆様から経営を負託された当社取締役会は、その負託にお応えすべく、平素から当社グ
ループの財務及び事業の方針を決定するにあたり、中長期的な視点に基づく持続的な成長を通じ
て、企業価値・株主共同の利益の確保及び向上を図ることがその責務であると考えております。
この考え方に基づき、当社グループの企業理念のもと、「先進・独自の多様な技術力」と「グ
ローバルネットワーク」、これらを下支えする「人材」と「企業風土」という当社グループの企
業価値の源泉を伸張させること等により、企業価値の向上に努めてまいりました。
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当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社グループの企業価値の源泉を
理解し、中長期的な視点から当社の企業価値・株主共同の利益を継続的かつ持続的に確保し、向
上 していくことを可能とする者である必要があると考えております。当社は、当社の支配権の獲
得を目的とした買収提案がなされた場合、それを受け入れるか否かは最終的には株主の皆様のご
判断に委ねられるべきものと考えております。
株式の大量買付の中には、その目的等から見て企業価値・株主共同の利益に対する明白な侵害
をもたらすもの、株主に株式の売却を事実上強要するおそれがあるもの、対象会社の取締役会や
株主が株式の大量買付の内容等について検討し、あるいは対象会社の取締役会が代替案を検討す
るための十分な時間や情報を提供しないもの、対象会社に買収者との十分な交渉機会を提供しな
いもの等、対象会社の企業価値・株主共同の利益に資さないものがあります。
当社は、当社株式の大量買付を行おうとする者が現れた場合は、株主の皆様のご判断に資する
べく積極的な情報収集と適時開示に努めるとともに、当社の企業価値・株主共同の利益の確保及
び向上を図るために、会社法及び金融商品取引法等の関係諸法令の範囲内で可能な措置を適切に
講じてまいります。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、 38,967百万円 (前
年同期比 2.9%減 )であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
3【経営上の重要な契約等】
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
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第3【提出会社の状況】
1【株式等の状況】
(1)【株式の総数等】
① 【株式の総数】
発行可能株式総数(株)
種類
800,000,000
普通株式
800,000,000
計
② 【発行済株式】
第1四半期会計期間 提出日現在
上場金融商品取引所名又
末現在発行数(株) 発行数(株)
種類 は登録認可金融商品取引 内容
(2019年6月30日) (2019年8月14日) 業協会名
東京証券取引所
514,625,728 514,625,728
普通株式 単元株式数100株
(市場第一部)
514,625,728 514,625,728 - -
計
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(2)【新株予約権等の状況】
①【ストックオプション制度の内容】
当社は、ストックオプション制度を採用しております。当第1四半期会計期間において発
行した新株予約権は、次のとおりであります。
a.富士フイルムホールディングス株式会社第12ノ1回新株予約権
(2009年6月26日定時株主総会決議並びに2019年5月8日取締役会決議)
当社取締役・執行役員13名、重要な使用人4名及び富士フ
付与対象者の区分及び人数 イルム株式会社取締役・執行役員・フェロー12名、重要な
使用人34 名
新株予約権の数 ※ 1,363個
新株予約権の目的となる株式の種類 ※ 普通株式 136,300株
新株予約権の行使時の払込金額 ※ 1株当たり1円
新株予約権の行使期間 ※ 2019年6月2日~2049年6月1日
発行価格 4,923円
新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発行
資本組入額 2,462円
価格及び資本組入額 ※
(注) 1
新株予約権の行使の条件 ※ (注)2
譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の
新株予約権の譲渡に関する事項 ※
決議による承認を要するものとする。
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※ (注)3
※ 新株予約権証券の発行時(2019年6月3日)における内容を記載しております。
(注)1 発行価格は本新株予約権の払込金額1株当たり4,922円と行使時の払込金額1円を合算しています。なお、本
新株予約権は当社取締役、執行役員及び重要な使用人、並びに当社子会社の取締役、執行役員、フェロー及び
重要な使用人に対して付与されたものであり、本新株予約権の払込金額1株当たり4,922円については各付与
対象者の金銭報酬にかかる債権の対当額をもって相殺されています。
(注)2 新株予約権の行使の条件
(1) 新株予約権原簿に記載された各新株予約権を保有する者(以下、「新株予約権者」と記述します。)
は、上記新株予約権の行使期間内において、当社及び当社子会社の取締役、監査役、執行役員、フェロー
及び使用人その他当社の取締役会において決定する職位のいずれの地位も喪失した日の翌日(以下、「権
利行使開始日」と記述します。)から暦日10日間に限り、新株予約権を一括して行使するものとします。
なお、新株予約権者は、本新株予約権以外に、当社株式を取得する新株予約権(株式報酬型ストックオプ
ションに限ります)であり、その権利行使の条件として、権利行使開始日から暦日10日間に限定したもの
(以下「10日間型新株予約権」と記述します。)を保有する場合には、当該10日間型新株予約権について
も本新株予約権の行使と同時に一括して行うものとします。
(2) 上記(1)に関わらず、新株予約権者は、以下の①又は②に定める場合(但し、②については、下記(注)
3に定める条件に従って新株予約権者に再編対象会社の新株予約権が交付される場合を除く。)には、そ
れぞれに定める期間内に限り新株予約権を行使できるものとします。
①新株予約権者が、2048年6月1日に至るまでに権利行使開始日を迎えなかった場合
2048年6月1日から2049年6月1日まで
②当社が消滅会社となる合併契約承認の議案、又は当社が完全子会社となる株式交換契約若しくは株式移
転計画承認の議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要な場合は、当社の取締役会
決議がなされた場合)
当該承認日又は決議日の翌日から15日間
(3) 上記(1)に関わらず、新株予約権者が死亡した場合には、新株予約権は相続人に承継され、当該相続人
は、新株予約権を承継した日から6ヶ月間に限り、新株予約権を一括して行使するものとします。なお、
承継者は、本新株予約権以外に10日間型新株予約権を承継した場合には、当該10日間型新株予約権につい
ても本新株予約権の行使と同時に一括して行うものとします。
(4) 新株予約権者が新株予約権を放棄した場合には、当該新株予約権を行使することができないものとしま
す。
(注)3 組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項
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当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限ります。)、吸収分割若しくは新設分割(それぞれ当社が
分割会社となる場合に限ります。)、又は株式交換若しくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合
に限ります。)(以上を総称して以下、「組織再編成行為」と記述します。)をする場合において、組織再編
成 行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併の効力発生日、新設合併につき新設合併設立会社成立の日、吸
収分割につき吸収分割の効力発生日、新設分割につき新設分割設立会社の成立の日、株式交換につき株式交換
の効力発生日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日)の直前において残存する新株予約権
(以下、「残存新株予約権」と記述します。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社
法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」と記述します。)の新株
予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとします。この場合においては、残存新株予約権は消滅
し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとします。但し、以下の条件に基づき再編対象会社の新
株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株
式移転計画において定めた場合に限るものとします。
(1) 交付する再編対象会社の新株予約権の数
新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付するものとします。
(2) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類
再編対象会社の普通株式とします。
(3) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数
組織再編成行為の条件等を勘案の上、次に準じて決定します。
新株予約権の目的である株式の種類は当社普通株式とし、新株予約権1個あたりの目的である株式の数
(以下、「付与株式数」と記述します。)は100株とします。但し、当社が当社普通株式につき、株式分
割又は株式併合を行う場合には、付与株式数を次の算式により調整するものとします。
調整後付与株式数 = 調整前付与株式数 × 株式分割・株式併合の比率
調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その
効力発生日以降、これを適用します。但し、剰余金の額を減少して資本金又は準備金を増加する議案が当
社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以
前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以
降、当該基準日の翌日に遡及してこれを適用します。また、上記のほか、当社普通株式の株式無償割当て
を行う場合等付与株式数の調整を必要とするやむを得ない事由が生じたときは、合理的な範囲で付与株式
数を調整します。なお、上記の調整の結果生じる1株未満の端数は、これを切り捨てるものとします。ま
た、付与株式数の調整を行うときは、当社は調整後付与株式数を適用する日の前日までに、必要な事項を
新株予約権者に通知又は公告します。但し、当該適用の日の前日までに通知又は公告を行うことができな
い場合には、以後速やかに通知又は公告するものとします。
(4) 新株予約権の行使に際して出資される財産の価額
交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編後払込金額に上記
(3)に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数を乗じて得られる金額と
します。再編後払込金額は、交付される各新株予約権を行使することにより交付を受けることができる再
編対象会社の株式1株当たり1円とします。
(5) 新株予約権を行使することができる期間
新株予約権を行使することができる期間の開始日と組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日
から、新株予約権を行使することができる期間の満了日までとします。
(6) 新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項
次に準じて決定します。
①新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金の額は、会社計算規則第17条第1
項に従い算出される資本金等増加限度額の2分の1の金額とし、計算の結果生じる1円未満の端数は、こ
れを切り上げるものとします。
②新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本準備金の額は、上記①記載の資本金
等増加限度額から上記①に定める増加する資本金の額を減じた額とします。
(7) 譲渡による新株予約権の取得の制限
譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要するものとし
ます。
(8) 新株予約権の取得条項
次に準じて決定します。
以下の各号のいずれかの議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当
社の取締役会決議がなされた場合)は、当社取締役会が別途定める日に、当社は無償で新株予約権を取得
することができます。
①当社が消滅会社となる合併契約承認の議案
②当社が分割会社となる分割契約又は分割計画承認の議案
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③当社が完全子会社となる株式交換契約又は株式移転計画承認の議案
④当社の発行する全部の株式の内容として譲渡による当該株式の取得について当社の承認を要することに
ついての定めを設ける定款の変更承認の議案
⑤新株予約権の目的である種類の株式の内容として譲渡による当該種類の株式の取得について当社の承認
を要すること又は当該種類の株式について当社が株主総会の決議によってその全部を取得することについ
ての定めを設ける定款の変更承認の議案
⑥新株予約権の目的である種類の株式についての株式の併合(当該株式に係る単元株式数に株式の併合割
合を乗じて得た数に1に満たない端数が生ずるものに限る)承認の議案
⑦特別支配株主による株式売渡請求承認の議案
(9) その他の新株予約権の行使の条件
上記(注)2に準じて決定します。
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b.富士フイルムホールディングス株式会社第12ノ2回新株予約権
(2009年6月26日定時株主総会決議並びに2019年5 月 8日取締役会決議)
当社取締役・執行役員13名、重要な使用人4名及び富士フ
付与対象者の区分及び人数 イルム株式会社取締役・執行役員・フェロー14名、重要な
使用人34 名
新株予約権の数 ※ 235個
新株予約権の目的となる株式の種類 ※ 普通株式 23,500株
新株予約権の行使時の払込金額 ※ 1株当たり5,238円
新株予約権の行使期間 ※ 2021年5月9日~2029年5月8日
発行価格 5,238円
新株予約権の行使により株式を発行する場合の株式の発
資本組入額 2,619円
行価格及び資本組入額 ※
(注)1
新株予約権者(新株予約権原簿に記載された各新株予約権
新株予約権の行使の条件 ※ を保有するもの)が新株予約権を放棄した場合には、かか
る新株予約権を行使することができないものとする。
譲渡による新株予約権の取得については、当社取締役会の
新株予約権の譲渡に関する事項 ※
決議による承認を要するものとする。
組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項 ※ (注)2
※ 新株予約権証券の発行時(2019年6月3日)における内容を記載しております。
(注)1 本新株予約権は、当社取締役、執行役員及び重要な使用人、並びに当社子会社の取締役、執行役員、フェロー
及び重要な使用人に対して付与されたものであり、これらに対する本新株予約権の払込金額は無償であるた
め、発行価格は、行使時の払込金額と同様であります 。
(注)2 組織再編成行為に伴う新株予約権の交付に関する事項
当社が、合併(当社が合併により消滅する場合に限ります。)、吸収分割若しくは新設分割(それぞれ当社が
分割会社となる場合に限ります。)、又は株式交換若しくは株式移転(それぞれ当社が完全子会社となる場合
に限ります。)(以上を総称して以下、「組織再編成行為」と記述します。)をする場合において、組織再編
成行為の効力発生日(吸収合併につき吸収合併の効力発生日、新設合併につき新設合併設立会社成立の日、吸
収分割につき吸収分割の効力発生日、新設分割につき新設分割設立会社の成立の日、株式交換につき株式交換
の効力発生日、及び株式移転につき株式移転設立完全親会社の成立の日)の直前において残存する新株予約権
(以下、「残存新株予約権」と記述します。)を保有する新株予約権者に対し、それぞれの場合につき、会社
法第236条第1項第8号のイからホまでに掲げる株式会社(以下、「再編対象会社」と記述します。)の新株
予約権を以下の条件に基づきそれぞれ交付することとします。この場合においては、残存新株予約権は消滅
し、再編対象会社は新株予約権を新たに発行するものとします。但し、以下の条件に基づき再編対象会社の新
株予約権を交付する旨を、吸収合併契約、新設合併契約、吸収分割契約、新設分割計画、株式交換契約又は株
式移転計画において定めた場合に限るものとします。
(1) 交付する再編対象会社の新株予約権の数
新株予約権者が保有する残存新株予約権の数と同一の数をそれぞれ交付するものとします。
(2) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の種類
再編対象会社の普通株式とします。
(3) 新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数
組織再編成行為の条件等を勘案の上、次に準じて決定します。
新株予約権の目的である株式の種類は当社普通株式とし、新株予約権1個あたりの目的である株式の数
(以下、「付与株式数」と記述します。)は100株とします。但し、当社が当社普通株式につき、株式分
割又は株式併合を行う場合には、付与株式数を次の算式により調整するものとします。
調整後付与株式数 = 調整前付与株式数 × 株式分割・株式併合の比率
調整後付与株式数は、株式分割の場合は、当該株式分割の基準日の翌日以降、株式併合の場合は、その
効力発生日以降、これを適用します。但し、剰余金の額を減少して資本金又は準備金を増加する議案が当
社株主総会において承認されることを条件として株式分割が行われる場合で、当該株主総会の終結の日以
前の日を株式分割のための基準日とする場合は、調整後付与株式数は、当該株主総会の終結の日の翌日以
降、当該基準日の翌日に遡及してこれを適用します。また、上記のほか、当社普通株式の株式無償割当て
を行う場合等付与株式数の調整を必要とするやむを得ない事由が生じたときは、合理的な範囲で付与株式
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数を調整します。なお、上記の調整の結果生じる1株未満の端数は、これを切り捨てるものとします。さ
らに、付与株式数の調整を行うときは、当社は調整後付与株式数を適用する日の前日までに、必要な事項
を 新株予約権者に通知又は公告します。但し、当該適用の日の前日までに通知又は公告を行うことができ
ない場合には、以後速やかに通知又は公告するものとします。
(4) 新株予約権の行使に際して出資される財産の価額
交付される各新株予約権の行使に際して出資される財産の価額は、以下に定める再編後払込金額に上記
(3)に従って決定される当該各新株予約権の目的である再編対象会社の株式の数を乗じて得られる金額と
します。再編後払込金額は、上記発行価格に組織再編成行為の条件等を勘案の上決定します。
(5) 新株予約権を行使することができる期間
新株予約権を行使することができる期間の開始日と組織再編成行為の効力発生日のうちいずれか遅い日
から、新株予約権を行使することができる期間の満了日までとします。
(6) 新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金及び資本準備金に関する事項
次に準じて決定します。
①新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本金の額は、会社計算規則第17条第1
項に従い算出される資本金等増加限度額の2分の1の金額とし、計算の結果生じる1円未満の端数は、こ
れを切り上げるものとします。
②新株予約権の行使により株式を発行する場合における増加する資本準備金の額は、上記①記載の資本金
等増加限度額から上記①に定める増加する資本金の額を減じた額とします。
(7) 譲渡による新株予約権の取得の制限
譲渡による新株予約権の取得については、再編対象会社の取締役会の決議による承認を要するものとし
ます。
(8) 新株予約権の取得条項
次に準じて決定します。
以下の各号のいずれかの議案につき当社株主総会で承認された場合(株主総会決議が不要の場合は、当
社の取締役会決議がなされた場合)は、当社取締役会が別途定める日に、当社は無償で新株予約権を取得
することができます。
①当社が消滅会社となる合併契約承認の議案
②当社が分割会社となる分割契約又は分割計画承認の議案
③当社が完全子会社となる株式交換契約又は株式移転計画承認の議案
④当社の発行する全部の株式の内容として譲渡による当該株式の取得について当社の承認を要することに
ついての定めを設ける定款の変更承認の議案
⑤新株予約権の目的である種類の株式の内容として譲渡による当該種類の株式の取得について当社の承認
を要すること又は当該種類の株式について当社が株主総会の決議によってその全部を取得することについ
ての定めを設ける定款の変更承認の議案
⑥新株予約権の目的である種類の株式についての株式の併合(当該株式に係る単元株式数に株式の併合割
合を乗じて得た数に1に満たない端数が生ずるものに限る)承認の議案
⑦特別支配株主による株式売渡請求承認の議案
(9) その他の新株予約権の行使の条件
次に準じて決定します。
新株予約権者が新株予約権を放棄した場合には、当該新株予約権を行使することができないものとしま
す。
②【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
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(3)【行使価額修正条項付新株予約権付社債券等の行使状況等】
該当事項はありません。
(4)【発行済株式総数、資本金等の推移】
発行済株式 発行済株式 資本金増減額 資本金残高 資本準備金 資本準備金
総数増減数 総数残高 増減額 残高
年月日
(株) (株) (百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
2019年4月1日~
- 514,625,728 - 40,363 - 63,636
2019年6月30日
(5)【大株主の状況】
当四半期会計期間は第1四半期会計期間であるため、記載事項はありません。
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(6)【議決権の状況】
当第1四半期会計期間末日現在の「議決権の状況」については、株主名簿の記載内容が確認でき
ないため、記載することができないことから、直前の基準日(2019年3月31日)に基づく株主名簿
による記載をしております。
①【発行済株式】
2019年6月30日現在
株式数(株) 議決権の数(個)
区分 内容
- - -
無議決権株式
議決権制限株式(自己株式等) - - -
議決権制限株式(その他) - - -
(自己保有株式)
完全議決権株式(自己株式等) - -
105,340,300
普通株式
完全議決権株式(その他) 408,945,600 4,089,456 -
普通株式
339,828 -
単元未満株式 普通株式 1単元(100株)未満の株式
514,625,728 - -
発行済株式総数
- 4,089,456 -
総株主の議決権
(注) 1 単元未満株式には次の株式が含まれております。
自己株式―当社所有77株
2 「完全議決権株式(その他)」の中には、株式会社証券保管振替機構名義の株式が300株含まれております。
また、議決権の数(個)の中には、同社名義の完全議決権株式に係る議決権数(3個)が含まれております。
②【自己株式等】
2019年6月30日現在
発行済株式
自己名義 他人名義
所有株式数 総数に対する
所有株式数 所有株式数
所有者の氏名又は名称 所有者の住所
の合計(株) 所有株式数
(株) (株)
の割合(%)
(自己保有株式)
東京都港区
富士フイルムホールディ
105,340,300 - 105,340,300 20.46
ングス株式会社 西麻布二丁目26-30
- 105,340,300 - 105,340,300 20.46
計
2【役員の状況】
該当事項はありません。
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第4【経理の状況】
1.四半期連結財務諸表の作成方法について
当社の四半期連結財務諸表は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」
(平成19年内閣府令第64号)附則第4条の規定により、米国において一般に公正妥当と認められてい
る企業会計の基準による用語、様式及び作成方法に準拠して作成しております。
2.監査証明について
当社は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、第1四半期連結会計期間(2019年4
月1日から2019年6月30日まで)及び第1四半期連結累計期間(2019年4月1日から2019年6月30日
まで)に係る四半期連結財務諸表について、有限責任 あずさ監査法人による四半期レビューを受け
ております。
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1【四半期連結財務諸表】
(1)【四半期連結貸借対照表】
前連結会計年度に係る 当第1四半期
要約連結貸借対照表 連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年6月30日)
注記
金額(百万円) 金額(百万円)
区分
番号
資産の部
Ⅰ 流動資産
注14 654,747 702,428
1 現金及び現金同等物
2 受取債権
注15,16 580,423 484,685
(1)営業債権
注15 58,857 59,297
(2)リース債権
5,634 4,305
(3)関連会社等に対する債権
△27,119 △26,105
注15 617,795 522,182
(4)貸倒引当金
注5 374,456 398,431
3 棚卸資産
注12,13
83,908 101,875
4 前払費用及びその他の流動資産
14,16
流動資産合計 1,730,906 1,724,916
Ⅱ 投資及び長期債権
注6 33,445 32,904
1 関連会社等に対する投資及び貸付金
注3,14 105,678 97,147
2 投資有価証券
注15 72,814 67,454
3 長期リース債権
注12,13
31,509 28,754
4 その他の長期債権
14,15
△3,754 △3,822
注15
5 貸倒引当金
投資及び長期債権合計 239,692 222,437
Ⅲ 有形固定資産
98,211 97,967
1 土地
690,207 692,745
2 建物及び構築物
1,447,115 1,444,663
3 機械装置及びその他の有形固定資産
36,420 32,790
4 建設仮勘定
小計 2,271,953 2,268,165
△1,745,156 △1,750,027
5 減価償却累計額
有形固定資産合計 526,797 518,138
Ⅳ その他の資産
注2 - 82,265
1 オペレーティング・リース使用権資産
655,508 645,706
2 営業権
145,013 140,239
3 その他の無形固定資産
注16 116,776 114,075
4 その他
その他の資産合計 917,297 982,285
3,414,692 3,447,776
資産合計
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前連結会計年度に係る 当第1四半期
要約連結貸借対照表 連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年6月30日)
注記
金額(百万円) 金額(百万円)
区分
番号
負債の部
Ⅰ 流動負債
注13 170,579 171,381
1 社債及び短期借入金
2 支払債務
210,658 196,759
(1)営業債務
25,758 21,016
(2)設備関係債務
1,940 1,631
238,356 219,406
(3)関連会社等に対する債務
18,950 19,024
3 未払法人税等
注17 182,833 188,539
4 未払費用
注2 - 26,279
5 短期オペレーティング・リース負債
注12,13
91,567 78,716
6 その他の流動負債
14,16
流動負債合計 702,285 703,345
Ⅱ 固定負債
注13 353,533 352,652
1 社債及び長期借入金
40,335 36,888
2 退職給付引当金
注2 - 56,942
3 長期オペレーティング・リース負債
注12,13
73,698 70,436
4 その他の固定負債
14,16
467,566 516,918
固定負債合計
負債合計 1,169,851 1,220,263
注10
契約債務及び偶発債務
純資産の部
Ⅰ 株主資本
40,363 40,363
1 資本金
普通株式
発行可能株式総数
800,000,000株
発行済株式総数
514,625,728株
24,494 24,636
2 資本剰余金
2,507,719 2,522,360
3 利益剰余金
注9,12 △100,593 △130,245
4 その他の包括利益(△損失)累積額
5 自己株式(取得原価) △435,020 △434,898
前連結会計年度末
105,340,377株
当第1四半期連結会計期間末
105,310,590株
注8
2,036,963 2,022,216
株主資本合計
207,878 205,297
注8
Ⅱ 非支配持分
2,244,841 2,227,513
純資産合計
3,414,692 3,447,776
負債・純資産合計
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(2)【四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書】
【四半期連結損益計算書】
【第1四半期連結累計期間】
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年6月30日) 至 2019年6月30日)
注記
金額(百万円) 金額(百万円)
区分
番号
注4,16 564,892 535,326
Ⅰ 売上高
329,168 306,908
注16,17
Ⅱ 売上原価
売上総利益 235,724 228,418
Ⅲ 営業費用
注17 158,726 152,338
1 販売費及び一般管理費
40,143 198,869 38,967 191,305
2 研究開発費
36,855 37,113
営業利益
Ⅳ 営業外収益及び費用(△)
1,858 1,664
1 受取利息及び配当金
△961 △725
2 支払利息
注9,12 437 △2,922
3 為替差損益・純額
注3 1,227 △9,283
4 持分証券に関する損益・純額
6,381 8,942 545 △10,721
注9,12
5 その他損益・純額
税金等調整前四半期純利益 45,797 26,392
13,521 7,034
Ⅴ 法人税等
△1,023 △530
Ⅵ 持分法による投資損益
31,253 18,828
四半期純利益
△2,929 △4,166
Ⅶ 控除:非支配持分帰属損益
当社株主帰属四半期純利益 28,324 14,662
基本的1株当たり当社株主帰属
注11 65.83 35.82
円 円
四半期純利益
希薄化後1株当たり
注11 65.62 35.71
円 円
当社株主帰属四半期純利益
- -
1株当たり現金配当 円 円
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【四半期連結包括利益計算書】
【第1四半期連結累計期間】
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年6月30日) 至 2019年6月30日)
注記
金額(百万円) 金額(百万円)
区分
番号
31,253 18,828
Ⅰ 四半期純利益
注9
Ⅱ その他の包括利益(△損失)-税効果調整後
2 △13
1 有価証券未実現損益変動額
8,372 △34,193
2 為替換算調整額
1,455 1,215
3 年金負債調整額
130 93
4 デリバティブ未実現損益変動額
9,959 △32,898
合計
四半期包括利益(△損失) 注8 41,212 △14,070
△3,180 △920
Ⅲ 控除:非支配持分帰属四半期包括損益
当社株主帰属四半期包括利益(△損失)
38,032 △14,990
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(3)【四半期連結キャッシュ・フロー計算書】
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年6月30日) 至 2019年6月30日)
注記
金額(百万円) 金額(百万円)
区分
番号
Ⅰ 営業活動によるキャッシュ・フロー
31,253 18,828
1 四半期純利益
2 営業活動により増加した
純キャッシュへの調整
(1) 減価償却費 31,254 30,026
(2) 持分証券に関する損益 △1,227 9,283
(3) 持分法による投資損益 (受取配当金控除後)
1,191 1,450
(4) 資産及び負債の増減
58,515 85,930
受取債権の減少
△29,284 △30,375
棚卸資産の増加
△7,517 △8,886
営業債務の減少
9,765 14,385
未払法人税等及びその他負債の増加
(5) その他 △6,953 55,744 △12,226 89,587
86,997 108,415
営業活動によるキャッシュ・フロー
Ⅱ 投資活動によるキャッシュ・フロー
△14,750 △18,477
1 有形固定資産の購入
△3,842 △3,840
2 ソフトウェアの購入
2,389 6
3 投資有価証券の売却・満期償還
△219 △965
4 投資有価証券の購入
5 定期預金の増加(純額) △2,414 △2,279
△75 △1,001
6 関係会社投融資及びその他貸付金の増加
7 事業の買収
△84,363 -
(買収資産に含まれる現金及び現金同等物控除後)
△3,142 △2,511
8 その他
△106,416 △29,067
投資活動によるキャッシュ・フロー
Ⅲ 財務活動によるキャッシュ・フロー
△923 △783
1 長期債務の返済額
2 短期債務の減少(純額) △4,237 △239
△16,134 △16,371
3 親会社による配当金支払額
△4,038 △3,513
4 非支配持分への配当金支払額
74 △322
5 その他
△25,258 △21,228
財務活動によるキャッシュ・フロー
342 △10,439
Ⅳ 為替変動による現金及び現金同等物への影響
Ⅴ 現金及び現金同等物純増加・純減少(△) △44,335 47,681
768,246 654,747
Ⅵ 現金及び現金同等物期首残高
723,911 702,428
Ⅶ 現金及び現金同等物四半期末残高
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四半期連結財務諸表に対する注記
1 経営活動の概況
当社は、イメージング、ヘルスケア&マテリアルズ及びドキュメントの分野において、事業展開を
行っております。イメージング ソリューションでは、カラーフィルム、デジタルカメラ、写真プリ
ント用カラーペーパー・サービス・機器、インスタントフォトシステム、光学デバイス等の開発、製
造、販売、サービスを行っております。ヘルスケア&マテリアルズ ソリューションでは、メディカ
ルシステム機材、化粧品・サプリメント、医薬品、バイオ医薬品製造開発受託、再生医療製品、化成
品、グラフィックシステム機材、インクジェット機材、ディスプレイ材料、記録メディア、電子材料
等の開発、製造、販売、サービスを行っております。ドキュメント ソリューションでは、デジタル
複合機、パブリッシングシステム、ドキュメントマネジメントソフトウェア及び関連ソリューショ
ン・サービス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。当社は世界各国で営業活動を行っ
ており、海外売上高は約59%を占め、北米、欧州及びアジアが主要市場であります。主な生産拠点は
日本、米国、中国、オランダ及びベトナムに所在しております。
2 重要な連結会計方針の概要
当四半期連結財務諸表は、米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準(米国財務会計
基準審議会による会計基準編纂書 (Accounting Standards Codification™;以下、「基準書」と記述
します。)に基づいて作成されております。
当社は1970年のユーロドル建て転換社債発行に係る約定により、以後、米国で一般に公正妥当と認
められている企業会計の基準による連結財務諸表(米国式連結財務諸表)を作成し、開示しておりま
す。また、当社は米国預託証券を1971年以来、NASDAQにアン・スポンサードとして上場しておりまし
たが、2009年7月31日をもって、上場を廃止致しました。なお、当社は今後も米国式連結財務諸表の
作成、開示を継続致します。
我が国における会計処理の原則及び手続並びに表示方法と当社が採用している米国で一般に公正妥
当と認められている会計処理の原則及び手続並びに表示方法との主要な相違の内容は次のとおりであ
ります。
(イ)基準書715に基づき、年金数理計算による退職給付費用を計上しております。年金数理計算上の
純損益は、コリドーアプローチ(回廊方式)により従業員の平均残存勤務期間にわたって償却し
ております。
(ロ)基準書350に基づき、営業権及び耐用年数を確定できないその他の無形固定資産は償却せず、毎
年減損の有無を検討しており、必要に応じて減損処理を行っております。
主要な会計方針は次のとおりであります。
(1) 連結の方針及び関連会社に対する持分法の適用
当四半期連結財務諸表は、当社及び当社が直接的又は間接的に支配している子会社の財務諸表を
含んでおり、連結会社間の重要な取引及び勘定残高はすべて消去しております。
当社が、直接又は間接にその議決権の20%から50%を保有し、重要な影響を及ぼし得る関連会社
に対する投資額は持分法により評価しております。四半期純利益には、未実現利益消去後のこれら
関連会社等の四半期純損益のうち、当社持分が含まれております。
(2) 見積の使用
米国で一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて四半期連結財務諸表を作成す
るために、当社の経営陣は必要に応じて仮定と見積を行って財務諸表や注記に記載された金額を算
出しております。
それらの仮定と見積は、受取債権、棚卸資産、有価証券及び投資有価証券、及び繰延税金資産の
評価、減損を含む有形固定資産及び無形固定資産の評価、耐用年数及び償却方法、不確実な税務ポ
ジション、年金数理計算による従業員年金債務の見積に関係する仮定、並びに環境問題、訴訟、当
局による調査等から生じる偶発債務等といった重要性のある項目を含んでおります。実際の結果が
これらの見積と異なることもあり得ます。
(3) 外貨換算
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当社の海外子会社は、原則として現地通貨を機能通貨として使用しており、これら外貨建財務諸
表の円貨への換算は、資産及び負債は貸借対照表日の為替相場により、また収益及び費用は期中平
均為替相場により行われており、換算により生じた換算差額は為替換算調整額として純資産の部の
独 立項目である「その他の包括利益(△損失)累積額」に含めて表示しております。
外貨建金銭債権債務は貸借対照表日の為替相場により換算しており、換算によって生じた換算差
額は損益に計上しております。
(4) 現金同等物
当社は随時に現金化が可能な取得日より3ヶ月以内に満期の到来するすべての流動性の高い投資
を現金同等物として処理しております。
取得日より3ヶ月以内に満期の到来する一部の負債証券は、連結貸借対照表及び連結キャッ
シュ・フロー計算書の「現金及び現金同等物」に含めております。これらの前連結会計年度末及び
当第1四半期連結会計期間末における公正価値はそれぞれ233,801百万円及び 285,501百万円 であり
ます。
(5) 投資有価証券
当社は投資有価証券の内、持分証券については公正価値で評価を行い、税効果調整前の未実現損
益を四半期連結損益計算書の「持分証券に関する損益・純額」に含めて表示しております。当社
は、投資有価証券の内、負債証券については、価値の下落が一時的でないと判断される場合に、負
債証券に係る減損損失のうち負債証券の信用リスクから生じる価格の下落部分については損益に計
上し、それ以外の要因に基づく部分については「その他の包括利益(△損失)累積額」に含めて表示
しております。価値の下落が一時的でないかどうかの判断に関し、負債証券については投資の将来
における売却意図又は必要性及び帳簿価額の回収可能性を考慮しております。投資有価証券の原価
は移動平均法によって評価されております。配当金は四半期連結損益計算書の「受取利息及び配当
金」に含めております。
(6) 製品保証
当社は一部の製品について、顧客に対して製品保証を提供しており、その製品保証期間は一般的
に顧客の購入日より1年間であります。製品保証に関する見積費用は、関連する収益が認識された
時点で計上しております。製品保証債務の見積金額は、過去の実績に基づいて算出しております。
(7) 法人税等
法人税等は基準書740に基づき資産負債法により算出されております。
当社は資産及び負債の財務会計上の金額と税務上の金額の差異に基づいて繰延税金資産及び負債
を認識しており、その算出にあたっては差異が解消される年度に適用される税率及び税法を適用し
ております。繰延税金資産のうち回収されない可能性が高い部分については、評価性引当金を計上
しております。
当社は、同基準書に基づき、税務当局による調査において50%超の可能性をもって税務ベネ
フィットが認められる場合にその影響額を認識しております。税務ポジションに関連するベネ
フィットは、税務当局との解決により、50%超の可能性で実現が期待される最大金額で測定されま
す。
(8) 1株当たり当社株主帰属四半期純利益
基本的1株当たり当社株主帰属四半期純利益は前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結
累計期間の加重平均発行済株式数に基づいて計算しております。希薄化後1株当たり当社株主帰属
四半期純利益は、ストックオプションが行使された場合に発行される追加株式の希薄化効果を含ん
でおります。
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(9) 後発事象
基準書855に基づき当第1四半期連結会計期間末後の後発事象は、四半期連結財務諸表が提出可
能となった日である 2019年8月14日 までの期間において評価しております。
(10) 組替再表示
前連結会計年度の連結財務諸表及び注記を当第1四半期連結会計期間の表示にあわせて組替再表
示しております。
(11) 2019年度において適用となった会計基準
2016年2月に、米国財務会計基準審議会は、会計基準アップデート2016-02「リース」を発行し
ました。当基準が規定する基準書842は、基準書840を置き換えるものであります。当基準は、リー
スの借手に対してリース負債と使用権資産を貸借対照表上に認識することを規定しております。ま
た、当基準は、リースについての定性的及び定量的な開示を要求しております。当基準は、2018年
12月15日より後に始まる連結会計年度(期中会計期間を含む)から適用され、早期適用は認められ
ております。当社においては2019年4月1日から始まる連結会計年度から適用しております。当基
準の適用にあたっては、経過措置として認められている、当基準の適用による累積的影響を適用開
始日に認識する方法を採用しておりますため、比較情報である前連結会計年度については再表示し
ておらず、基準書840に基づき報告しております。
当社は、基準適用日にすでに終了している又は存在する契約に対し、リースに該当するか否か、
リースの分類、当初直接コストの再評価をしない実務上の便法、及び基準適用日にすでに終了して
いる又は存在する借地権のうちリースとして会計処理されていなかった部分がリースに該当するか
否かの再評価をしない実務上の便法を適用しております。
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3 負債証券及び持分証券投資
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末の売却可能有価証券に分類される負債証券の種
類別の取得原価、未実現利益、未実現損失及び見積公正価値は次のとおりであります。なお、取得日
より3ヶ月以内に満期となる一部の負債証券は、連結貸借対照表の「現金及び現金同等物」に含まれ
ており、これらの前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における未実現利益額及び未実
現損失額に重要性はありません。
前連結会計年度末 当第1四半期連結会計期間末
未実現 未実現 見積公正 未実現 未実現 見積公正
取得原価 取得原価
利益 損失 価値 利益 損失 価値
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円) (百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
投資有価証券
570 - △4 566 570 - △20 550
社債
570 - △4 566 570 - △20 550
合計
当第1四半期連結会計期間末における満期別に分類された負債証券の取得原価及び見積公正価値は
次のとおりであります。
取得原価 見積公正価値
(百万円) (百万円)
1年以内 56 54
460 441
1年超5年以内
- -
5年超10年以内
54 55
10年超
570 550
合計
前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結累計期間における連結貸借対照表の投資有価証券
に含めている持分証券に係る実現損益及び未実現損益は次のとおりであります。
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(百万円) (百万円)
1,227 △9,283
持分証券の当期の損益合計
△510 -
控除:持分証券の売却による当期の実現損益
第1四半期連結会計期間末現在保有している
717 △9,283
持分証券の未実現損益
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における原価法により評価された市場性のない
持分証券の取得原価は、それぞれ 7,148百万円 及び 8,696百万円 であります。前第1四半期連結累計期
間及び当第1四半期連結累計期間において、当社は重要な減損またはその他の調整を計上しておりま
せん。
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4 貸手のリース会計
当社は、主として複写機及びオフィスプリンター等の事務用機器の販売において、契約日に契約が
リースまたはリースを含んだものであるのかどうかを判定し、販売型リース及びオペレーティング・
リースによるリース収益を計上し、連結損益計算書の「売上高」に含めて表示しております。
販売型リースでの機器の販売による収益は、リース開始時に認識しております。販売型リースにか
かる受取利息相当額については、利息法によりリース残高の残投資額を基準として期間按分して認識
しております。販売型リース以外のリース取引はオペレーティング・リースとして会計処理し、収益
はリース期間にわたり均等に認識しております。
機器のリースとメンテナンス等のサービスが一体となっている契約の場合には、基準書842にて認
められている実務上の簡便法を適用し、全てリース要素として基準書842に基づいて会計処理してお
ります。通常これらの契約は最低使用料金と印刷枚数に応じた変動料金を組み合わせた契約となって
おります。
一部の契約では、一定期間前に相手方に通知することにより、期間終了前に契約を終了するオプ
ションが付されております。
当第1四半期連結累計期間におけるリース収益情報は次のとおりであります。
当第1四半期
連結累計期間
(百万円)
販売型リース収益
3,736
リース開始日に認識した損益
2,334
リース債権による受取利息
販売型リース収益小計 6,070
1,873
オペレーティング・リース収益
4,183
変動リース収益
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5 棚卸資産
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における棚卸資産の内訳は次のとおりでありま
す。
当第1四半期
前連結会計年度末
連結会計期間末
(百万円)
(百万円)
製品・商品 224,263 244,961
52,019 56,200
半製品・仕掛品
98,174 97,270
原材料・貯蔵品
374,456 398,431
合計
6 関連会社に対する投資
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における持分法適用の関連会社に対する投資は
それぞれ 29,902百万円 及び 28,836百万円 であります。これらの関連会社は主にイメージング ソ
リューション、ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション及びドキュメント ソリューション事業の
業務を行っております。当社の持分法適用の関連会社について合算した経営成績は次のとおりであり
ます。
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(百万円) (百万円)
50,714 37,456
売上高
四半期純利益(△損失) △1,700 △2,088
7 退職給付制度
確定給付型退職給付制度の前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結累計期間における退職
給付費用の内訳は次のとおりであります。
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(百万円) (百万円)
退職給付費用の内訳
5,757 4,672
勤務費用
1,889 1,617
利息費用
△5,352 △5,256
期待運用収益
2,352 2,445
数理計算上の差異の償却額
△515 △729
過去勤務債務の償却額
4,131 2,749
退職給付費用
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8 純資産
前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結累計期間における純資産の変動は次のとおりであ
ります。
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
株主資本 非支配持分 純資産計 株主資本 非支配持分 純資産計
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
2,079,134 219,572 2,298,706 2,036,963 207,878 2,244,841
期首残高
会計基準アップデート2016-16
296 99 395 - - -
の適用による累積影響額
28,324 2,929 31,253 14,662 4,166 18,828
四半期純利益
その他の包括利益(△損失)
2 - 2 △13 - △13
有価証券未実現損益変動額
8,344 28 8,372 △30,784 △3,409 △34,193
為替換算調整額
1,227 228 1,455 1,047 168 1,215
年金負債調整額
デリバティブ未実現損益
135 △5 130 98 △5 93
変動額
四半期包括利益(△損失)
38,032 3,180 41,212 △14,990 920 △14,070
△3 - △3 △3 - △3
自己株式取得
- △4,038 △4,038 - △3,513 △3,513
非支配持分への配当金
442 542 984 246 12 258
非支配持分との資本取引その他
2,117,901 219,355 2,337,256 2,022,216 205,297 2,227,513
期末残高
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9 その他の包括利益(△損失)
前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結累計期間における「その他の包括利益(△損失)累
積額」の変動は次のとおりであります。
前第1四半期連結累計期間
デリバティブ
有価証券未実現損益 為替換算調整額 年金負債調整額 合計
未実現損益
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
(百万円)
期首残高
18,976 △3,786 △102,524 △449 △87,783
会計基準アップデー
ト2016-01の適用に △18,976 - - - △18,976
よる累積影響額
当期変動額 2 9,242 363 810 10,417
- △898 864 △675 △709
当期損益への組替額
純変動額 2 8,344 1,227 135 9,708
期末残高 2 4,558 △101,297 △314 △97,051
当第1四半期連結累計期間
デリバティブ
有価証券未実現損益 為替換算調整額 年金負債調整額 合計
未実現損益
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
(百万円)
期首残高 △2 2,112 △102,463 △240 △100,593
△13 △30,784 229 119 △30,449
当期変動額
- - 818 △21 797
当期損益への組替額
△13 △30,784 1,047 98 △29,652
純変動額
△15 △28,672 △101,416 △142 △130,245
期末残高
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前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結累計期間におけるその他の包括利益(△損失)累積
額から当期損益へ組替えられた金額は次のとおりであります。
前第1四半期 当第1四半期
損益計算書科目
連結累計期間 連結累計期間
(△は損失)
(百万円) (百万円)
為替換算調整額
898 -
その他損益・純額
当社株主帰属四半期純利益 898 -
年金負債調整額
△1,837 △1,716
その他損益・純額
713 665
法人税等
260 233
非支配持分帰属損益
当社株主帰属四半期純利益 △864 △818
デリバティブ未実現損益
1,475 182
為替差損益・純額
△136 △106
その他損益・純額
△409 △23
法人税等
△255 △32
非支配持分帰属損益
当社株主帰属四半期純利益 675 21
709 △797
当期組替額合計
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10 契約債務及び偶発債務
債務保証
当社は、他者の特定の負債及びその他債務について保証しております。当第1四半期連結会計期間
末において、保証に基づいて当社が将来支払う可能性のある割引前の金額は最大で 5,759百万円 であ
り、そのうち、金融機関に対する従業員の住宅ローンの保証が 2,588百万円 であります。従業員が支
払不能な状態に陥った場合は、一部の子会社は従業員に代わり不履行の住宅ローンを支払う必要があ
ります。一部の保証については従業員の財産により担保されており、その金額は 2,588百万円 であり
ます。住宅ローン保証の期間は、 1年から17年 であります。これまで、保証債務に関して多額の支払
が生じたことはなく、当第1四半期連結会計期間末において、保証に対して債務計上している金額は
重要性がありません。
購入契約、その他の契約債務及び偶発債務
当第1四半期連結会計期間末における契約債務残高は主として有形固定資産の建設及び購入に関す
るものであり、その金額は 19,755百万円 であります。当第1四半期連結会計期間末における当社が銀
行に対して負っている割引手形に関する偶発債務は、 2,105百万円 であります。
事業の性質上、当社は種々の係争案件や当局の調査に係わっております。当社は環境問題、訴訟、
当局による調査等、将来に生じる可能性が高く、かつ、損失金額が合理的に見積可能な偶発事象があ
る場合は、必要な引当を計上しております。これらの損失金額は現時点では確定しておりませんが、
当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重大な影響を及ぼすものではないと考え
ております。
製品保証
当社は一部の製品について、顧客に対して製品保証を提供しており、これら製品保証期間は一般的
に製品購入日より1年間であります。当社の製品保証引当金の増減の明細は、次のとおりでありま
す。
当第1四半期
前連結会計年度
連結累計期間
(百万円)
(百万円)
引当金期首残高 9,117 9,447
6,374 1,943
期中引当金繰入額
△5,553 △1,942
期中目的取崩額
△491 △212
失効を含むその他増減
9,447 9,236
引当金期末残高
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11 1株当たり当社株主帰属四半期純利益
基本的1株当たり当社株主帰属四半期純利益及び希薄化後1株当たり当社株主帰属四半期純利益の
計算は次のとおりであります。
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(百万円) (百万円)
当社株主帰属四半期純利益 28,324 14,662
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(株) (株)
430,238,069 409,302,547
平均発行済株式数
希薄化効果のある証券
1,372,885 1,294,476
ストックオプション
431,610,954 410,597,023
希薄化後発行済株式数
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(円) (円)
基本的1株当たり当社株主帰属四半期
65.83 35.82
純利益
希薄化後1株当たり当社株主
65.62 35.71
帰属四半期純利益
当社は、希薄化効果を有しないため希薄化後1株当たり当社株主帰属四半期純利益の計算より除い
ているものの、将来において基本的1株当たり当社株主帰属四半期純利益を希薄化させる可能性のあ
る発行済のストックオプションを前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結累計期間において
それぞれ 48,500株 及び 23,500株 有しております。
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12 デリバティブ
当社は国際的に事業を展開しており、外国為替相場、市場金利及び一部の商品価格の変動から生じ
る市場リスクを負っております。当社はこれらのリスクを減少させる目的でのみデリバティブ取引を
利用しております。
当社はデリバティブ取引の承認、報告、監視等の手続についてリスク管理規程を作成し、それに従
いデリバティブ取引を利用しております。当該リスク管理規程はトレーディング目的でデリバティブ
取引を保有又は発行することを禁止しております。以下は当社のリスク管理規程の概要及び連結財務
諸表に与える影響であります。
キャッシュ・フローヘッジ
当社は借入債務に関する金利の変動リスクを軽減するために金利スワップ契約を結んでおり、外貨
建借入債務に関する金利の変動リスク及び外貨の変動リスクを軽減するために通貨金利スワップ契約
を結んでおります。また、 一部の子会社は将来予定されている外貨建ての取引先及び関係会社との輸
入仕入や輸出売上及び関連する外貨建債権債務に関する外貨の変動リスクを軽減するために外国為替
予約契約を結んでおります。円の価値が外貨(主として米ドル)に対して下落した場合に、将来の外貨
の価値の上昇に伴う支出もしくは収入の増加は、ヘッジ指定された外国為替予約の価値の変動に伴う
損益と相殺されます。反対に円の価値が外貨に対して上昇した場合には、将来の外貨の価値の下落に
伴う支出もしくは収入の減少は、ヘッジ指定された外国為替予約の価値の変動に伴う損益と相殺され
ます。
これらのキャッシュ・フローヘッジとして扱われているデリバティブの公正価値の変動は税効果調
整後の金額で四半期連結貸借対照表の「その他の包括利益(△損失)累積額」に表示しております。こ
の金額はヘッジ対象に関する損益を計上した期に損益に組替えられることとなります。ヘッジとして
有効でない又はヘッジの有効性評価から除外されたデリバティブ又はその一部に関する損益が当社の
経営成績及び財政状態に与える重要な影響はありません。
当第1四半期連結会計期間末において、今後12ヶ月の間にデリバティブ取引による未実現損失363
百万円(税効果調整前)をその他の包括利益(損失)累積額から当期損益へ組替える見込みであります。
ヘッジ指定されていないデリバティブ
一部の子会社は外貨建ての予定取引や外貨建債権債務に関する外貨の変動リスクを軽減するために
外国為替予約契約及び通貨スワップ契約を結んでおります。また、変動利付債務に関する金利の変動
リスクを軽減するために金利スワップ契約を結んでおり、外貨建貸付債権に関する金利の変動リスク
及び外貨の変動リスクを軽減するために通貨金利スワップ契約を結んでおります。これらのデリバ
ティブは経済的な観点からはヘッジとして有効でありますが、一部の子会社はこれらの契約について
ヘッジ会計を適用するために必要とされているヘッジ指定をしておりません。その結果、これらデリ
バティブの公正価値の変動額については、ただちに当期損益として認識されます。
デリバティブ活動の規模
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における外国為替予約契約、通貨スワップ契
約、通貨金利スワップ契約、金利スワップ契約及びその他の契約の残高は次のとおりであります。
当第1四半期
前連結会計年度末
連結会計期間末
(百万円)
(百万円)
外国為替予約契約(売却)
76,505 69,869
外国為替予約契約(購入) 47,045 36,470
56,900 51,677
通貨スワップ契約
13,585 13,193
通貨金利スワップ契約
113,661 111,503
金利スワップ契約
36,087 35,872
その他の契約
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連結財務諸表に与える影響
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末におけるデリバティブに関する連結貸借対照表
上の表示科目及び公正価値は次のとおりであります。
デリバティブ資産
当第1四半期
前連結会計年度末
連結会計期間末
貸借対照表科目
(百万円)
(百万円)
ヘッジ商品に指定されている
デリバティブ商品
418 612
外国為替予約 前払費用及びその他の流動資産
821 482
通貨金利スワップ その他の長期債権
1,239 1,094
合計
ヘッジ商品に指定されていない
デリバティブ商品
75 206
外国為替予約 前払費用及びその他の流動資産
562 2,168
通貨スワップ 前払費用及びその他の流動資産
678 292
通貨スワップ その他の長期債権
1,152 1,074
その他 前払費用及びその他の流動資産
519 -
その他 その他の長期債権
2,986 3,740
合計
4,225 4,834
デリバティブ資産合計
デリバティブ負債
当第1四半期
前連結会計年度末
連結会計期間末
貸借対照表科目
(百万円)
(百万円)
ヘッジ商品に指定されている
デリバティブ商品
475 390
外国為替予約 その他の流動負債
77 38
金利スワップ その他の流動負債
1,417 1,389
金利スワップ その他の固定負債
1,969 1,817
合計
ヘッジ商品に指定されていない
デリバティブ商品
89 50
外国為替予約 その他の流動負債
59 101
通貨スワップ その他の流動負債
通貨スワップ その他の固定負債 68 1
67 47
金利スワップ その他の流動負債
104 93
金利スワップ その他の固定負債
1,653 1,882
その他 その他の流動負債
181 173
その他 その他の固定負債
2,221 2,347
合計
4,190 4,164
デリバティブ負債合計
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前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結累計期間におけるデリバティブに関する四半期連
結損益計算書上の表示科目及び計上金額は次のとおりであります。
前第1四半期連結累計期間
その他の包括利益(△損失)
その他の包括利益(△損失) 損益認識額
キャッシュ・フ
累積額への計上額 (ヘッジの非有効部分及び
累積額から損益への振替額
ローヘッジ
(ヘッジ有効部分) 有効性評価より除外)
(ヘッジ有効部分)
(百万円) (百万円) (百万円)
損益計算書科目 損益計算書科目
外国為替予約 1,446 1,475 - -
為替差損益・純額
通貨金利スワッ
85 - - - -
プ
- △136 111
金利スワップ その他損益・純額 その他損益・純額
1,531 1,339 111
合計
前第1四半期連結累計期間
ヘッジ指定されて
(百万円)
損益計算書科目
いないデリバティブ
外国為替予約 232
為替差損益・純額
787
通貨スワップ 為替差損益・純額
18
通貨金利スワップ 為替差損益・純額
43
金利スワップ その他損益・純額
4,084
その他 その他損益・純額
5,164
合計
当第1四半期連結累計期間
その他の包括利益(△損失)
その他の包括利益(△損失) 損益認識額
キャッシュ・フ
累積額への計上額 (ヘッジの非有効部分及び
累積額から損益への振替額
ローヘッジ
(ヘッジ有効部分) 有効性評価より除外)
(ヘッジ有効部分)
(百万円) (百万円) (百万円)
損益計算書科目 損益計算書科目
外国為替予約 153 182 - -
為替差損益・純額
通貨金利スワッ
59 - - - -
プ
- △106 66
金利スワップ その他損益・純額 その他損益・純額
212 76 66
合計
当第1四半期連結累計期間
ヘッジ指定されて
(百万円)
損益計算書科目
いないデリバティブ
外国為替予約 116
為替差損益・純額
2,308
通貨スワップ 為替差損益・純額
-
通貨金利スワップ 為替差損益・純額
△88
金利スワップ その他損益・純額
△1,202
その他 その他損益・純額
1,134
合計
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13 金融商品の公正価値及び信用リスクの集中
金融商品の公正価値
金融商品の公正価値は、入手可能な市場価格又は他の適切な評価方法によって算定しております。
金融商品の公正価値の見積に際して、当社は最適な判断をしておりますが、見積の方法及び仮定は元
来主観的なものであります。従って見積額は、現在の市場で実現するかあるいは支払われる金額を必
ずしも表わしているものではありません。金融商品の公正価値の見積にあたっては、次の方法及び仮
定が採用されております。
・現金及び現金同等物、受取債権、社債(1年以内償還分)及び短期借入金、支払債務:
満期までの期間が短いため、公正価値は概ね帳簿価額と同額であります。
・投資有価証券:
活発な市場のある株式の公正価値は、公表されている相場価格に基づいております。活発な市
場のない負債証券については、直接的又は間接的に観察可能なインプットを用いて評価しており
ます。
・社債及び長期借入金:
社債及び長期借入金の公正価値は、公表されている相場価格、又は貸借対照表日における類似
の資金調達契約に適用される利率で割り引いた将来のキャッシュ・フローの現在価値に基づいて
算定しております。社債及び長期借入金の公正価値及び帳簿価額(1年以内償還・返済予定分を
含む)は、前連結会計年度末において、それぞれ 518,703百万円 及び 516,377百万円 であり、当第
1四半期連結会計期間末において、それぞれ 520,106百万円 及び 517,197百万円 であります。
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における社債及び長期借入金の公正価値は
レベル2に分類しております。なお、公正価値の測定手法に用いられるインプットの優先順位を
設定する公正価値の階層については、注記14「公正価値の測定」に記述しております。
・デリバティブ:
外国為替予約契約、通貨スワップ契約、通貨金利スワップ契約及び金利スワップ契約等の公正
価値は、取引金融機関又は第三者から入手した市場価値に基づいており、観察可能なインプット
を用いて評価しております。前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末におけるデリバ
ティブ資産の公正価値及び帳簿価額はそれぞれ 4,225百万円 及び 4,834百万円 であり、またデリバ
ティブ負債の公正価値及び帳簿価額はそれぞれ 4,190百万円 及び 4,164百万円 であります。
信用リスクの集中
当社の保有している金融商品のうち潜在的に著しい信用リスクにさらされているものは、主に現金
及び現金同等物、投資有価証券、営業債権、リース債権、及びデリバティブであります。
当社は、現金及び現金同等物をさまざまな金融機関に預託しております。当社の方針として、一つ
の金融機関にリスクを集中させないこととしており、また、定期的にこれらの金融機関の信用度を評
価しております。
投資有価証券については、市場価値の変動等のリスクにさらされていますが、定期的に時価や発行
体の財務状況等を把握し、保有状況を継続的に見直しております。
営業債権及びリース債権については、大口顧客に対する営業債権及びリース債権を含んでいるため
に、信用リスクにさらされていますが、預り保証金の保持及び継続的な信用評価の見直しによって、
リスクは限定されております。貸倒引当金は、潜在的な損失を補うために必要と思われる金額の水準
を維持しております。
デリバティブについては、契約の相手方の契約不履行から生じる信用リスクにさらされています
が、これらは信用度の高い金融機関を相手方とすることで、リスクを軽減しております。
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14 公正価値の測定
基準書820は、公正価値の定義を「市場参加者の間での通常の取引において、資産を売却するため
に受け取るであろう価格、又は負債を移転するために支払うであろう価格」とした上で、測定手法に
用いられるインプットの優先順位を設定する公正価値の階層を、その測定のために使われるインプッ
トの観察可能性に応じて次の3つのレベルに区分することを規定しております。
レベル1 :活発な市場における同一資産又は同一負債の(調整不要な)相場価格
レベル2 :レベル1に分類された相場価格以外の観察可能なインプット。例えば、類似資産
又は負債の相場価格、取引量又は取引頻度の少ない市場(活発でない市場)にお
ける相場価格、又は資産・負債のほぼ全期間について、全ての重要なインプット
が観察可能である、あるいは主に観察可能な市場データから得られる又は裏付け
られたモデルに基づく評価。
レベル3 :資産又は負債の公正価値の測定にあたり、評価手法に対する重要な観察不能なイ
ンプット
当社が経常的に公正価値で評価している資産及び負債は、現金同等物、投資有価証券、デリバティ
ブ資産及び負債であります。前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における公正価値の
階層は次のとおりであります。
前連結会計年度末
レベル1 レベル2 レベル3 合計
(百万円) (百万円) (百万円) (百万円)
資産
- 233,801 - 233,801
現金同等物
投資有価証券
- - 566
社債 566
94,695 - - 94,695
株式
- - 3,217
投資信託 3,217
短期デリバティブ資産
- 493 - 493
外国為替予約
- 562 - 562
通貨スワップ
- -
その他 1,152 1,152
長期デリバティブ資産
- - 678
通貨スワップ 678
- -
通貨金利スワップ 821 821
- -
その他 519 519
負債
短期デリバティブ負債
- 564 - 564
外国為替予約
- 59 - 59
通貨スワップ
- 144 - 144
金利スワップ
その他 - 1,653 - 1,653
長期デリバティブ負債
- -
通貨スワップ 68 68
- 1,521 - 1,521
金利スワップ
- 181 - 181
その他
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当第1四半期連結会計期間末
レベル1 レベル2 レベル3 合計
(百万円)
(百万円) (百万円) (百万円)
資産
- 285,501 - 285,501
現金同等物
投資有価証券
- 550 - 550
社債
84,715 - - 84,715
株式
- - 3,124 3,124
投資信託
短期デリバティブ資産
- 818 - 818
外国為替予約
- 2,168 - 2,168
通貨スワップ
- 1,074 - 1,074
その他
長期デリバティブ資産
- 292 - 292
通貨スワップ
- 482 - 482
通貨金利スワップ
- - - -
その他
負債
短期デリバティブ負債
- 440 - 440
外国為替予約
- 101 - 101
通貨スワップ
- 85 - 85
金利スワップ
- 1,882 - 1,882
その他
長期デリバティブ負債
- 1 - 1
通貨スワップ
- 1,482 - 1,482
金利スワップ
- 173 - 173
その他
レベル1に含まれる資産は主に上場株式であり、活発な市場における同一資産の調整不要な相場価
格により評価しております。レベル2に含まれる資産及び負債は、主に譲渡性預金及びデリバティブ
であり、譲渡性預金については、マーケット・アプローチに基づく活発でない市場における直接的又
は間接的に観察可能なインプットを用いて評価しております。デリバティブ資産及び負債は、マー
ケット・アプローチに基づく取引金融機関又は第三者から入手した観察可能な市場データによって裏
付けられたインプットを用いて評価しているため、レベル2に分類しております。レベル3に含まれ
る資産は、主に出資ファンドであり、評価手法に対する重要な観察不能なインプットを用いて評価し
ております。また、レベル3に区分された金額に重要性がないため、レベル3の調整表は開示してお
りません。
前連結会計年度及び当第1四半期連結累計期間において当社が非経常的に公正価値で評価している
資産及び負債に重要性はありません。
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15 金融債権の状況
金融債権及びそれに関する貸倒引当金
金融債権は、債務者の財政状態や支払の延滞状況に応じて一括評価債権と個別評価債権とに分け、
前者については過去の貸倒実績に基づいた引当率を、後者については個別の状況に応じた引当率をそ
れぞれ用いて貸倒引当金を決定しております。債務者の財政状態や支払の延滞状況に関する情報は、
四半期ごとに収集しており、これらに基づいて著しい信用リスクにさらされていると判断された金融
債権については、個別の状況に応じた貸倒引当金を設定しております。裁判所による決定等によっ
て、回収不能であることが明らかになった金融債権は、その時点で帳簿価額を直接減額しておりま
す。
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における、1年以内に決済される営業債権を除
く、金融債権に関する貸倒引当金の増減の明細及び貸倒引当金の内訳は、次のとおりであります。
当第1四半期
前連結会計年度
連結累計期間
(百万円)
(百万円)
貸倒引当金期首残高 △10,756 △10,735
3,335 235
期中取崩額
期中引当金繰入(△) △3,662 △482
348 401
その他増減
貸倒引当金期末残高 △10,735 △10,581
△7,332 △6,982
内:個別評価
△3,403 △3,599
内:一括評価
その他には、為替換算調整額等が含まれます。
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における、1年以内に決済される営業債権を除
く、金融債権の内訳は次のとおりであります。
当第1四半期
前連結会計年度末
連結会計期間末
(百万円)
(百万円)
金融債権残高 132,046 121,920
7,408 6,982
内:個別評価
124,638 114,938
内:一括評価
当第1四半期連結累計期間における金融債権の売買の金額に重要性はありません。
期日経過金融債権の年齢分析
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における、1年以内に決済される営業債権を除
く、支払期日を経過している金融債権の内訳は次のとおりであります。
当第1四半期
前連結会計年度末
連結会計期間末
(百万円)
(百万円)
31日超90日以内 1,507 1,437
8,176 8,102
90日超
9,683 9,539
合計
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16 収益
顧客との契約において複数の履行義務が含まれる場合は、個々に販売される製品の独立販売価格に
基づいて(独立販売価格が直接的に観察可能で無い場合は、個々に販売された場合に想定される販売
価格に基づいて)複数の契約の取引価格を配分しております。
当社は、製品価格の下落を補填するために支給される販売奨励金や販売量に応じた割戻、一部の現
金歩引等を収益から控除しております。これらは、収益認識累計額の重要な戻し入れが生じない可能
性が高い範囲で、顧客からの請求額又は契約上合意した比率等により算出した額に基づいて計上して
おります。
なお、契約開始時において、企業が約束した財又はサービスを顧客に移転する時点と顧客が当該財
又はサービスに対して支払を行う時点との間の期間が1年以内となると見込んでいる契約について
は、約束された対価の金額に貨幣の時間価値の影響を含めておりません。
顧客との契約及びその他の源泉から認識した収益
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(百万円) (百万円)
顧客との契約から認識した収益 556,766 520,975
8,126 14,351
その他の源泉から認識した収益
564,892 535,326
合計
その他の源泉から認識した収益は、リース契約から認識した収益であります 。
分解した収益とセグメント収益ならびに履行義務の充足の時期との関連
地域別 セグメントにおける収益の分解は次のとおりであります。なお、外部顧客を所在地別に区分
し、表示しております。
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(百万円) (百万円)
229,932 221,397
日本
107,558 99,245
米州
71,834 68,789
欧州
155,568 145,895
アジア及びその他
564,892 535,326
売上高 合計
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事業セグメントにおける収益の分解は次のとおりであります。
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(百万円) (百万円)
イメージング ソリューション
55,837 46,910
フォトイメージング
22,778 19,613
電子映像
光学デバイス 9,301 8,113
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
101,829 104,097
ヘルスケア
22,960 20,779
ディスプレイ材料
43,543 41,258
産業機材/電子材料/ファインケミカル
9,344 9,656
記録メディア
57,913 51,527
グラフィックシステム/インクジェット
316 309
その他
ドキュメント ソリューション
139,689 133,727
オフィスプロダクト&プリンター
29,180 27,270
プロダクションサービス
57,857 62,536
ソリューション&サービス
14,345 9,531
その他
売上高 合計 564,892 535,326
当社の履行義務の形態は、コンシューマー向け製品及び業務用製品、設置が必要となる機器、サー
ビスの大きく3つに区分されます。
各セグメントとの関連は次のとおりであります。
イメージング ソリューションにおいては、主にカラーフィルム、デジタルカメラ、写真プリント
用カラーペーパー、インスタントフォトシステムを、ヘルスケア&マテリアルズ ソリューションに
おいては、主にX線フィルムといったメディカルシステム材料、医薬品、CTP版といったグラフィック
システム材料、偏光板保護フィルムといったディスプレイ材料、コンピューター用磁気テープといっ
た記録メディア、半導体プロセス材料といった電子材料を、コンシューマー製品及び業務用製品とし
て販売しております。これらの製品の販売については、所有権及び危険負担が当社から顧客に移転す
る時期に応じて、製品が顧客に引き渡された時点、又は出荷された時点で収益を認識しております。
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューションにおいては、主に内視鏡システム、超音波画像診断装
置といったメディカルシステム機材、インクジェットデジタルプレスといったインクジェット機器
を、ドキュメント ソリューションにおいては、主にデジタル複合機、オンデマンド・パブリッシン
グ・システム、コンピューター・プリンティング・システムを、顧客の受入が必要となる特定の機器
として販売しております。これらの製品については、機器が設置され、顧客の受入が得られた時点で
収益を認識しております。
イメージング ソリューションにおいては、主に写真プリント用サービスを、ヘルスケア&マテリ
アルズ ソリューションにおいては、主にメディカルシステム機材等の保守サービスを、ドキュメン
ト ソリューションにおいては、主にマネージド・プリント・サービス、ビジネス・プロセス・アウ
トソーシングを、サービスとして提供しております。これらのサービスの提供については、顧客に
サービスが提供された時点で収益を認識しております。
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契約残高
当連結会計年度期首及び当第1四半期連結会計期間末における契約残高の内訳は、次のとおりであ
ります。
当第1四半期
当連結会計年度期首
連結会計期間末
(百万円)
(百万円)
顧客との契約から生じた債権 478,486 399,218
43,867 43,331
契約負債
当第1四半期連結累計期間において、過去の期間に充足(又は部分的に充足)した履行義務から認
識した収益の金額に重要性はありません。
当第1四半期連結累計期間における契約負債の主な変動は、次のとおりであります。
当第1四半期
連結累計期間
(百万円)
認識した収益のうち、期首現在の契約負債残高に
12,517
含まれていたもの
13,707
現金の受取りによる増加
残存履行義務に配分した取引価格
当第1四半期連結会計期間末において、個別の予想契約期間が1年を超える契約における、未充足
の履行義務に配分した取引価格は83,966百万円であります。当該取引価格は、主に顧客に販売される
機器の保守サービス契約に係るものであります。当該取引価格が収益として認識されると見込まれる
期間は、概ね1年から5年であります。なお、個別の予想契約期間が1年以下の契約においては開示
を省略しております。
顧客との契約の獲得又は履行のためのコストから認識した資産
当社は、顧客との契約獲得のための増分コスト及び契約に直接関連する履行コストのうち、回収可
能であると見込まれる部分について資産として認識しており、四半期連結貸借対照表上は、流動資産
の「前払費用及びその他の流動資産」及びその他の資産の「その他」に計上しております。
当社において資産計上されている契約履行のためのコストは、ドキュメント ソリューションにお
いて、オフィス出力機器及びオフィス出力機器管理に関するアウトソーシングサービスを提供するに
あたり、オフィス出力機器の出力環境を最適化するために実施する調査費用等が該当します。当該資
産については、見積契約期間に基づき1年から10年間の均等償却を行っております。また、認識すべ
き資産の償却期間が1年以内である場合には、実務上の便法を使用し、契約の増分コストを発生時に
費用として認識しております。
当第1四半期
当連結会計年度期首
連結会計期間末
(百万円)
(百万円)
契約獲得のためのコストから認識した資産 20 18
3,291 3,213
契約履行のためのコストから認識した資産
3,311 3,231
合計
契約コストから認識した資産から生じた当第1四半期連結累計期間における償却費は377百万円で
あります。
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17 構造改革費用
当社グループは、当社子会社である富士ゼロックス㈱を取り巻く市場環境が厳しさを増す中で、今
後の競争を勝ち抜き、事業成長を力強く確実なものとするため、構造改革を実施しております。
ドキュメント ソリューションにおいて、組織の再編に伴う就労環境の変化を転機に、社外への転
進を希望する社員に対して支援金を支払う特別転進制度等を導入しており、これに伴う早期割増退職
金等の費用を計上しております。また、既拠点の固定資産加速償却等による費用を計上しておりま
す。
前連結会計年度までの2連結会計年度を通じて発生した構造改革費用は、それぞれ人員関連で
42,666百万円、固定資産関連で1,678百万円であり、連結損益計算書上、売上原価、販売費及び一般
管理費、研究開発費に計上いたしました。
当第 1四半期連結累計期間 において発生した構造改革費用は、それぞれ人員関連で408百万円、固
定資産関連で163百万円であり、連結損益計算書上、売上原価、販売費及び一般管理費に計上してお
ります。
前連結会計年度及び当第1四半期連結累計期間における債務の推移は次のとおりであります。
前連結会計年度及び当第1四半期連結累計期間
人員関連 固定資産関連
合計
の費用 の費用
(百万円)
(百万円) (百万円)
36,913 - 36,913
前連結会計年度期首債務残高
総費用 4,679 1,678 6,357
- △1,678 △1,678
非現金支出費用
△37,704 - △37,704
支払
2 - 2
為替換算調整額等
3,890 - 3,890
前連結会計年度末債務残高
総費用 408 163 571
- △163 △163
非現金支出費用
△3,920 - △3,920
支払
378 - 378
当第1四半期連結会計期間末債務残高
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18 セグメント情報
(1) オペレーティングセグメント
当社のオペレーティングセグメントは以下の3つの区分であり、経営者による業績評価方法及び経
営資源の配分の決定方法を反映し、製造技術、製造工程、販売方法及び市場の類似性に基づき決定し
ております。イメージング ソリューションは、主に一般消費者向けにカラーフィルム、デジタルカ
メラ、写真プリント用カラーペーパー・サービス・機器、インスタントフォトシステム、光学デバイ
ス等の開発、製造、販売、サービスを行っております。ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
は、主に業務用分野向けにメディカルシステム機材、化粧品・サプリメント、医薬品、バイオ医薬品
製造開発受託、再生医療製品、化成品、グラフィックシステム機材、インクジェット機材、ディスプ
レイ材料、記録メディア、電子材料等の開発、製造、販売、サービスを行っております。ドキュメン
ト ソリューションは、主に業務用分野向けにデジタル複合機、パブリッシングシステム、ドキュメ
ントマネジメントソフトウェア及び関連ソリューション・サービス等の開発、製造、販売、サービス
を行っております。
a.売上高
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(百万円) (百万円)
イメージング ソリューション
87,916 74,636
外部顧客に対するもの
514 590
セグメント間取引
88,430 75,226
計
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション
235,905 227,626
外部顧客に対するもの
310 434
セグメント間取引
236,215 228,060
計
ドキュメント ソリューション
241,071 233,064
外部顧客に対するもの
1,539 2,364
セグメント間取引
242,610 235,428
計
△2,363 △3,388
セグメント間取引消去
564,892 535,326
連結合計
b.セグメント損益
前第1四半期 当第1四半期
連結累計期間 連結累計期間
(百万円) (百万円)
営業利益
イメージング ソリューション 12,206 4,495
ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション 18,105 18,857
ドキュメント ソリューション 14,923 21,717
計 45,234 45,069
△8,379 △7,956
全社費用及びセグメント間取引消去
36,855 37,113
連結合計
8,942 △10,721
その他損益・純額
45,797 26,392
税金等調整前四半期純利益
オペレーティングセグメント間取引は市場価格に基づいております。「b.セグメント損益」にお
ける全社費用は、当社のコーポレート部門に係る費用であります。
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(2) 主要顧客及びその他情報
前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結累計期間において、単一顧客に対する売上高が連
結売上高の10%を超えるような重要な顧客はありません。
ドキュメント ソリューションでは非支配持分に対してオフィス用複写機とその他機器を販売し、
また非支配持分より棚卸資産を購入しております。前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結
累計期間の販売金額はそれぞれ 39,741百万円 及び 34,285百万円 、購入金額はそれぞれ 1,176百万円 及
び 970百万円 であります。
非支配持分とのライセンス契約その他の取引に関連して、ドキュメント ソリューションではロイ
ヤルティ及び研究開発費等の費用を前第1四半期連結累計期間及び当第1四半期連結累計期間でそれ
ぞれ 3,372百万円 及び 3,222百万円 計上しました。
前連結会計年度末及び当第1四半期連結会計期間末における当該非支配持分に対する受取債権額は
それぞれ 39,685百万円 及び 33,607百万円 、支払債務額はそれぞれ 4,246百万円 及び 3,875百万円 であり
ます。
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19 重要な後発事象
当社の完全子会社である富士フイルム㈱は、バイオ医薬品の開発・製造受託事業をさらに拡大する
ため、2019年8月1日に、米バイオ医薬品大手Biogen Inc.の製造子会社であるBiogen (Denmark)
Manufacturing ApSの全持分を取得しました。買収に要した資金は、約890百万米ドルです。
当該買収に関する会計処理は現時点において完了しておりません。
当該買収における取得関連費用を連結損益計算書の「販売費及び一般管理費」に計上しており、こ
の金額に重要性はありません。
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2【その他】
該当事項はありません。
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第二部【提出会社の保証会社等の情報】
該当事項はありません。
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独立監査人の四半期レビュー報告書
2019年8月9日
富士フイルムホールディングス株式会社
取締役会 御中
有限責任 あずさ監査法人
指定有限責任社員
金 子 寛 人 ㊞
公認会計士
業務執行社員
指定有限責任社員
杉 崎 友 泰 ㊞
公認会計士
業務執行社員
指定有限責任社員
石 井 伸 幸 ㊞
公認会計士
業務執行社員
当監査法人は、金融商品取引法第193条の2第1項の規定に基づき、「経理の状況」に掲げられてい
る富士フイルムホールディングス株式会社の2019年4月1日から2020年3月31日までの連結会計年度の
第1四半期連結会計期間(2019年4月1日から2019年6月30日まで)及び第1四半期連結累計期間
(2019年4月1日から2019年6月30日まで)に係る四半期連結財務諸表、すなわち、四半期連結貸借対
照表、四半期連結損益計算書、四半期連結包括利益計算書、四半期連結キャッシュ・フロー計算書及び
四半期連結財務諸表に対する注記について四半期レビューを行った。
四半期連結財務諸表に対する経営者の責任
経営者の責任は、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」附則第4条の規定
により米国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準(四半期連結財務諸表に対する注記2
参照)に準拠して四半期連結財務諸表を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は誤謬に
よる重要な虚偽表示のない四半期連結財務諸表を作成し適正に表示するために経営者が必要と判断した
内部統制を整備及び運用することが含まれる。
監査人の責任
当監査法人の責任は、当監査法人が実施した四半期レビューに基づいて、独立の立場から四半期連結
財務諸表に対する結論を表明することにある。当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認めら
れる四半期レビューの基準に準拠して四半期レビューを行った。
四半期レビューにおいては、主として経営者、財務及び会計に関する事項に責任を有する者等に対し
て実施される質問、分析的手続その他の四半期レビュー手続が実施される。四半期レビュー手続は、我
が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して実施される年度の財務諸表の監査に比
べて限定された手続である。
当監査法人は、結論の表明の基礎となる証拠を入手したと判断している。
監査人の結論
当監査法人が実施した四半期レビューにおいて、上記の四半期連結財務諸表が、米国において一般に
公正妥当と認められる企業会計の基準(四半期連結財務諸表に対する注記2参照)に準拠して、富士フ
イルムホールディングス株式会社及び連結子会社の2019年6月30日現在の財政状態並びに同日をもって
終了する第1四半期連結累計期間の経営成績及びキャッシュ・フローの状況を適正に表示していないと
信じさせる事項がすべての重要な点において認められなかった。
強調事項
四半期連結財務諸表に対する注記の重要な後発事象に記載されているとおり、会社の完全子会社であ
る富士フイルム株式会社は、2019年8月1日にBiogen (Denmark) Manufacturing ApSの発行済株式の
全てを取得し完全子会社化している。
当該事項は、当監査法人の結論に影響を及ぼすものではない。
利害関係
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき利害関係はな
い。
以 上
※ 1.上記は四半期レビュー報告書の原本に記載された事項を電子化したものであり、その原本は当社(四半期報告
書提出会社)が別途保管しております。
2.XBRLデータは四半期レビューの対象には含まれていません。
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